JP2017030017A - 加締位置調整治具、加締装置及び加締位置調整方法 - Google Patents

加締位置調整治具、加締装置及び加締位置調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加締め用の継手の軸方向の加締位置を精度よく調整することができる加締位置調整治具、加締装置及び加締位置調整方法を得る。
【解決手段】加締位置調整治具10は、筒状とされると共に雌ネジ部14A(第1ネジ部)を備え、支柱12(支持体)に対して軸方向にスライドするスライド部14(移動部)と、スライド部14を支柱12に固定する締結ボルト16(固定手段)と、加締め用の継手50を接触させる突き当て板22B(接触部)と、雌ネジ部14Aに螺合される雄ネジ部20A(第2ネジ部)と、を備え、雄ネジ部20Aの回転によりスライド部14に対して軸方向に移動することで、突き当て板22Bの位置が調整される位置調整部18と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、加締位置調整治具、加締装置及び加締位置調整方法に関する。
従来から、加締装置に設けられた加締ダイスを用い、継手の加締金具を外周からホースに加締めることで、継手をホースに固定することが行われている。
例えば、下記特許文献1には、小径の鋼管と大径のスリーブ金具とからなるホース接続継手が開示されている。このホース接続継手では、鋼管の径方向外側に鍔壁部が突出して設けられており、スリーブ金具の内側に突出する鍔部が鋼管の鍔壁部に当接することでスリーブ金具が位置決めされ、鍔部の組付孔が鋼管の外周に加締られることで、スリーブ金具が鋼管に取り付けられている。このホース接続継手では、鋼管とスリーブ金具との間にホースを挿入し、スリーブ金具を外周から加締めることにより、ホース接続継手をホースに固定している(接続している)。
特開平11−13971号公報
一般的に、加締装置においては、例えばホース接続継手のスリーブ金具を外周から加締める加締ダイスが設けられている。加締装置では、加締ダイスに対して、ホース接続継手の軸方向の加締位置を合わせる際、例えば1mm以下の精度で加締位置をコントロールすることが必要である。しかし、加締ダイスに対して、ホース接続継手の軸方向の加締位置を精度よく調整することは難しい。
上記特許文献1に記載のホース接続継手では、鋼管にスリーブ金具を位置決めすることは記載されているが、ホース接続継手のスリーブ金具と、スリーブ金具を外周から加締めるための加締ダイスとの位置関係については記載されておらず、改善の余地がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、加締め用の継手の軸方向の加締位置を精度よく調整することができる加締位置調整治具、加締装置及び加締位置調整方法を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明に係る加締位置調整治具は、筒状とされると共に第1ネジ部を備え、支持体に対して軸方向にスライドする移動部と、前記移動部を前記支持体に固定する固定手段と、加締め用の継手を接触させる接触部と、前記第1ネジ部に螺合される第2ネジ部と、を備え、前記第2ネジ部の回転により前記移動部に対して軸方向に移動することで、前記接触部の位置が調整される位置調整部と、を有する。
請求項1に記載の発明によれば、支持体に対して軸方向にスライドする移動部が設けられており、支持体に対して移動部を軸方向にスライドさせることで、移動部の軸方向の大まかな位置を決め、固定手段により移動部を支持体に固定する。移動部には、第1ネジ部が設けられており、位置調整部の第2ネジ部が第1ネジ部に螺合されている。位置調整部の回転により第2ネジ部を回転させることで、移動部に対して位置調整部を軸方向に移動させる。位置調整部には、加締め用の継手を接触させる接触部が設けられており、位置調整部を移動部に対して軸方向に移動させることで、接触部の位置が調整される。その際、位置調整部の第2ネジ部を回転させるため、接触部の位置を微調整することができ、接触部に接触される加締め用の継手が精度よく位置決めされる。このため、加締め用の継手の軸方向の加締位置を精度よく調整することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の加締位置調整治具において、前記第1ネジ部は、前記移動部の内周に設けられた雌ネジ部であり、前記第2ネジ部は、前記位置調整部の外周に設けられた雄ネジ部である。
請求項2に記載の発明によれば、第1ネジ部は、移動部の内周に設けられた雌ネジ部であり、第2ネジ部は、位置調整部の外周に設けられた雄ネジ部であり、移動部の雌ネジ部に位置調整部の雄ネジ部が螺合されている。これにより、位置調整部の雄ネジ部を回転させることで、移動部に対して位置調整部を軸方向に移動させ、接触部の位置を調整することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の加締位置調整治具において、前記固定手段は、前記移動部を締結構造により前記支持体に固定する締結治具である。
請求項3に記載の発明によれば、固定手段は、移動部を締結構造により支持体に固定する締結治具であるので、支持体に対して移動部を軸方向にスライドさせ、移動部の軸方向の大まかな位置を決めた状態で、締結治具により移動部を支持体により強固に固定することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の加締位置調整治具において、前記位置調整部は、前記第2ネジ部を備えた筒状の本体部と、前記接触部を備えると共に前記本体部の内部に摺動可能に支持される摺動部材と、前記摺動部材と前記本体部との間に配置され、前記継手の加締時に前記接触部の前記本体部の側への摺動を許容する弾性体と、を有する。
請求項4に記載の発明によれば、位置調整部は、第2ネジ部を備えた筒状の本体部を備えており、接触部を備える摺動部材が本体部の内部に摺動可能に支持されている。摺動部材と本体部との間に弾性体が配置されており、継手の加締時に、弾性体によって接触部の本体部の側への移動が許容される。継手をホースに加締めて固定する際には、継手が加締められることで継手に伸びが生じるが、弾性体によって、継手が接触する接触部の本体部側への摺動が許容されることで、継手の加締時の伸びが吸収される。
請求項5に記載の発明に係る加締装置は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の加締位置調整治具と、前記加締位置調整治具の前記接触部に接触させた前記継手を外周から加締めてホースに固定する加締ダイスと、を有する。
請求項5に記載の発明によれば、加締位置調整治具の接触部に接触させた継手を、加締ダイスにより外周から加締めることで、継手をホースに固定する。その際、加締位置調整治具を用いることで、加締ダイスに対して、加締め用の継手の軸方向の加締位置を精度よく調整することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の加締位置調整治具を用いて加締位置を調整する方法であって、前記移動部を前記支持体に対して軸方向にスライドさせる工程と、前記固定手段により前記移動部を前記支持体に固定する工程と、前記位置調整部を回転させることによって、前記第1ネジ部に螺合される前記第2ネジ部を回転させ、前記位置調整部を前記移動部に対して軸方向に移動させ、前記接触部の位置を調整する工程と、を有する。
請求項6に記載の発明によれば、移動部を支持体に対して軸方向にスライドさせ、移動部の軸方向の大まかな位置を決める。そして、固定手段により移動部を支持体に固定する。さらに、位置調整部を回転させることによって、移動部の第1ネジ部に螺合される第2ネジ部を回転させ、位置調整部を移動部に対して軸方向に移動させることで、加締め用の継手を接触させる接触部の位置を調整する。これにより、接触部の位置を微調整することができ、接触部に接触される加締め用の継手が精度よく位置決めされる。このため、加締め用の継手の軸方向の加締位置を精度よく調整することができる。
本願発明の加締位置調整治具、加締装置及び加締位置調整方法によれば、加締め用の継手の軸方向の加締位置を精度よく調整することができる。
図1(A)は、本発明の第1実施形態に係る加締位置調整治具を備えた加締装置を示す一部半裁断面図(図1(B)中の1A−1A線に沿った一部半裁断面図)であり、図1(B)は、加締位置調整治具の支柱付近を示す断面図である。 図2は、図1に示す加締位置調整治具を拡大した状態で示す一部半裁断面図である。 図3(A)は、図1に示す加締位置調整治具のスライド部を支柱に対してスライドさせる前の状態を示す一部半裁断面図(図3(B)中の3A−3A線に沿った一部半裁断面図)であり、図3(B)は、加締位置調整治具の支柱付近を示す断面図である。 図4(A)は、図1に示す加締位置調整治具のスライド部を支柱に対して軸方向にスライドさせた状態を示す一部半裁断面図(図4(B)中の4A−4A線に沿った一部半裁断面図)であり、図4(B)は、加締位置調整治具の支柱付近を示す断面図である。 図5(A)は、図1に示す加締位置調整治具の位置調整部をスライド部に対して軸方向に移動させた状態を示す一部半裁断面図(図5(B)中の5A−5A線に沿った一部半裁断面図)であり、図5(B)は、加締位置調整治具の支柱付近を示す断面図である。 図6(A)は、加締位置調整治具の突き当て板に継手を接触させた状態で、加締ダイスにより継手の加締金具をホースに加締めて固定した状態を示す一部半裁断面図(図6(B)中の6A−6A線に沿った一部半裁断面図)であり、図6(B)は、加締位置調整治具の支柱付近を示す断面図である。 図7(A)は、本発明の第2実施形態に係る加締位置調整治具を示す一部半裁断面図(図7(B)中の7A−7A線に沿った一部半裁断面図)であり、図7(B)は、加締位置調整治具の支柱付近を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図6を用いて、本発明の第1実施形態である加締位置調整治具及び加締装置について説明する。図1(A)には、本発明の第1実施形態である加締位置調整治具を備えた加締装置が一部半裁断面図(図1(B)の1A−1A線に沿った一部半裁断面図)にて示されており、図1(B)には、加締位置調整治具の支柱付近が断面図にて示されている。
図1(A)に示されるように、加締装置2は、加締め用の継手50の軸方向の加締位置を調整する加締位置調整治具10と、継手50に設けられた加締金具54を外周からホース60側に加締める加締ダイス4と、を備えている。継手50の軸方向視にて、加締ダイス4は、同心円上に所定の間隔をおいて複数配置されており、複数の加締ダイス4は、図示しない駆動手段により半径方向に縮径可能とされている。複数の加締ダイス4の中心部には、加締位置調整治具10によって軸方向の加締位置が調整された継手50が図示しない支持台により支持されている。すなわち、加締装置2では、複数の加締ダイス4の位置と支持台の位置が決まっている。
継手50は、筒状の継手本体52を備えており、継手本体52の軸方向一端側には、ホース60を内周側から支持する芯部52Aが設けられている。芯部52Aの外周側には、芯部52Aと間隔をおいて加締金具54が配置されており、加締金具54の一部が継手本体52の軸方向中間部に係止されている。芯部52Aと加締金具54との間にホース60の軸方向端部が挿入された状態で、複数の加締ダイス4が半径方向に縮径することで、加締金具54が外周からホース60に加締められ、ホース60に継手50が固定される(接続される)ようになっている。
図1(A)では、加締位置調整治具10の構成を分かりやすくするため、加締位置調整治具10の一部を裁断して示している。図1(A)、(B)に示されるように、加締位置調整治具10は、支持体としての支柱12と、支柱12に軸方向にスライド可能(摺動可能)に支持される移動部としてのスライド部14と、スライド部14を支柱12に締結構造により固定する固定手段としての締結ボルト(締結治具)16と、を備えている。また、加締位置調整治具10は、スライド部14に対して後述するネジ構造により回転して軸方向に移動する位置調整部18を備えている。
スライド部14は、略円筒状とされており、内周に第1ネジ部としての雌ネジ部14Aを備えている。スライド部14の外周側は滑らかな外周面14Bとされている。
支柱12は、図示しない支持台に立設され、上下方向の上部側にスライド部14がスライド可能(摺動可能)に挿通される孔部12Aを備えている。孔部12Aは、支柱12の上部に略上下方向に形成されたスリット12Bと連通している。孔部12Aは、スライド部14の外周面14Bを支持するために外周面14Bと対応する略凹状の形状に湾曲した略円形状の内周面を備えている。支柱12は、孔部12Aの上方側に、スリット12Bにより分割された一対の分割片12C、12Dを備えている。分割片12Cには、締結ボルト16の軸部16Aに設けられたネジ部16Bが螺合されるネジ孔12Eが設けられている。分割片12Dには、締結ボルト16の軸部16Aが挿通される貫通孔12Fが設けられている。貫通孔12Fには、ネジ部は設けられていない。分割片12Cに締結ボルト16のネジ部16Bを螺合しない状態では、孔部12Aの内径は、スライド部14(外周面14B)の外径より若干大きく設定されている。すなわち、孔部12Aの内周面とスライド部14の外周面14Bとの間に隙間が形成されていることで、スライド部14が、支柱12の孔部12Aを軸方向にスライド可能(摺動可能)とされている。
本実施形態では、一方の分割片12Dから貫通孔12Fに締結ボルト16の軸部16Aが挿入され、さらに軸部16Aのネジ部16Bが他方の分割片12Cのネジ孔12Eに螺合されている。締結ボルト16を締め付けることで、一対の分割片12C、12D間のスリット12Bの間隔が縮まり(スリット12Bの幅が小さくなり)、スライド部14が支柱12の孔部12Aに固定されるようになっている。また、締結ボルト16を緩めることで、一対の分割片12C、12D間のスリット12Bの間隔が広くなり(スリット12Bの幅が大きくなり)、スライド部14を支柱12の孔部12Aに対して軸方向にスライドさせることが可能となっている(図3参照)。
図1(A)及び図2に示されるように、位置調整部18は、スライド部14の雌ネジ部14Aに螺合される第2ネジ部としての雄ネジ部20Aを備えた本体部20と、本体部20の内部に摺動可能に支持される摺動部材としてのプッシャー22と、を備えている。本体部20は、略円筒状とされており、内周側に滑らかな内周面20Bが設けられている。プッシャー22は、本体部20の内周面20Bに摺動可能に支持(挿入)される略円柱状の軸部22Aと、軸部22Aの先端部に取り付けられた接触部としての突き当て板22Bと、を備えている。軸部22Aの外径は、本体部20(内周面20B)の内径より若干小さく設定されており、軸部22Aの外周面と本体部20の内周面20Bとの間に隙間が形成されていることで、軸部22Aが本体部20の内部を摺動可能とされている。
突き当て板22Bは、軸部22Aの軸方向と直交する方向に配置された略円形状の板とされている。なお、突き当て板22Bの形状は、略円形状に限定するものではなく、変更が可能である。
突き当て板22Bの軸部22Aと反対側の面22Cは、継手50の加締金具54と反対側の端部(継手本体52の軸方向における芯部52Aと反対側の端部52B)が接触する接触部とされている。継手50の端部52Bが突き当て板22Bの面22Cに接触する(突き当てられる)ことで、突き当て板22Bにより、継手50の軸方向の加締位置が位置決めされるようになっている。
本体部20の軸方向におけるプッシャー22と反対側の端部には、本体部20(内周面20Bの内側)の内部空間を塞ぐ壁部20Cが設けられている。本体部20の内部には、プッシャー22の軸部22Aの端面と壁部20Cとの間に、弾性体としてのコイルスプリング24が設けられている。継手50の加締時には、コイルスプリング24により、突き当て板22Bの面22Cの本体部20側への摺動が許容されるようになっている。位置調整部18には、継手50の軸方向の加締位置を位置決めする際に、プッシャー22を本体部20の軸方向の所定の位置に保持するストッパを設けてもよい。
位置調整部18では、本体部20の回転により、スライド部14の雌ネジ部14Aに螺合される雄ネジ部20Aを回転させることで、スライド部14に対して本体部20が軸方向に移動するようになっている。本実施形態では、雄ネジ部20Aのネジ山のピッチは、約1mmに設定されている。これにより、本体部20を約半周回転させることで、スライド部14に対して本体部20が軸方向に約0.5mm移動するようになっている。
位置調整部18では、本体部20の雄ネジ部20Aの回転により、スライド部14に対して本体部20を軸方向に移動させることで、加締ダイス4に対する突き当て板22Bの面22Cの位置を調整するようになっている(図1(A)参照)。上述のように、雄ネジ部20Aのネジ山のピッチが、約1mmに設定されているため、本体部20の雄ネジ部20Aの回転により、加締ダイス4に対する突き当て板22Bの面22Cの位置が約1mm以下の精度で微調整されるようになっている。また、例えば、継手50の加締工程毎に、又は継手50の種類などを変更する場合は、加締位置調整治具10を用いて、加締ダイス4に対する突き当て板22Bの面22Cの位置を微調整できるようになっている。
次に、加締位置調整治具10及び加締装置2の作用であって、加締位置調整方法について説明する。
加締位置調整治具10で、継手50(図1参照)の軸方向の加締位置を調整する際には、図3(A)、(B)に示されるように、支柱12に設けられた締結ボルト16を緩める。これにより、支柱12に対してスライド部14が軸方向にスライド可能(摺動可能)となり、支柱12に対するスライド部14の軸方向の移動量を大きくとることができる。
本実施形態では、スライド部14を支柱12に対して、例えば図3(A)中の矢印Aに示す左方向にスライドさせ(摺動させ)、突き当て板22Bの面22Cを加締位置に対応する軸方向の大まかな位置(おおよその位置)に移動させる。スライド部14を支柱12に対してスライドさせる構成であるため、支柱12に対するスライド部14の移動量が大きく、スライド部14を支柱12に対して、例えば約20mm前後の位置にすぐに移動させることができる。これにより、例えば、図3(A)及び図4(A)に示されるように、突き当て板22Bの面22Cを軸方向の位置30Aから位置30Bに移動させる。この状態で、図4(A)、(B)に示されるように、締結ボルト16を締め付け、スライド部14を支柱12に固定する。
その後、図4(A)及び図5(A)に示されるように、位置調整部18の本体部20を回転させることで、突き当て板22Bの面22Cの軸方向の位置30Bを微調整する。より具体的には、本体部20を矢印B方向に回転させることで、スライド部14の雌ネジ部14Aに螺合される雄ネジ部20Aを回転させ、スライド部14に対して本体部20を軸方向に移動させる。これにより、本体部20をスライド部14に対して、例えば図5(A)中の矢印Cに示す左方向に移動させ、突き当て板22Bの面22Cを軸方向の位置30Cに移動させる。これにより、突き当て板22Bの面22Cを継手50の加締位置に対応する軸方向の位置30Cに移動させることができる。
この状態で、図5(A)に示されるように、継手50の継手本体52の端部52Bを突き当て板22Bの面22Cに接触させる(突き当てる)ことで、継手50が位置決めされる。これにより、加締装置2の加締ダイス4に対して、継手50の軸方向の加締位置を精度よく調整することができる。
その後、図6(A)に示されるように、図示しない駆動手段により複数の加締ダイス4を縮径させ、継手50の加締金具54を外周から複数の加締ダイス4で加締めることにより、ホース60に継手50が固定される(接続される)。位置調整部18では、本体部20の内部にプッシャー22の軸部22Aが摺動可能に支持されており、プッシャー22の軸部22Aの端面と壁部20Cとの間にコイルスプリング24が配置されている。加締ダイス4により加締金具54を加締める際には、加締金具54に軸方向の伸びが生じるが、コイルスプリング24が圧縮されることにより、突き当て板22Bの面22Cの矢印D方向(本体部20側)への摺動が許容されている。すなわち、コイルスプリング24が圧縮されることにより、突き当て板22Bの面22Cが矢印D方向の位置30Dに移動することで、加締金具54の加締時の軸方向の伸びを吸収することができる。
図示を省略するが、第1比較例の加締位置調整治具として、例えば、支柱12にスライド部を軸方向にスライド可能に支持し、突き当て板22Bを備えたプッシャー22をスライド部に摺動可能に設ける構成が考えられる。すなわち、位置調整部18の本体部20を設けない構成である。この構成では、締結ボルト16を緩めることで、スライド部を支柱12に対して軸方向に移動させることができるが、支柱12に対するスライド部の移動量が大きく、スライド部の位置を微調整することが難しい。このため、継手の軸方向の加締位置に対応する突き当て板22Bの位置を微調整することが難しい。
また、図示を省略するが、第2比較例の加締位置調整治具として、例えば、支柱に雌ネジ部を設け、この雌ネジ部に本体部20の雄ネジ部20A(長ネジ)を螺合させる構成が考えられる。すなわち、スライド部14を設けない構成である。この構成では、本体部20の雄ネジ部20Aを回転させることで、支柱の雌ネジ部に対して本体部20を軸方向に移動させ、本体部20の位置を微調整することができる。しかし、本体部20の雄ネジ部20Aを手動等により回転させる必要があるため、支柱に対する本体部20の位置決めに時間がかかるという問題がある。
これに対して、本実施形態の加締位置調整治具10では、締結ボルト16を緩めることで、支柱12に対してスライド部14を軸方向に大きくスライド(摺動)させることで、スライド部14を軸方向の大まかな位置まで移動させる。そして、締結ボルト16を締め付けてスライド部14を支柱12に固定した状態で、位置調整部18の本体部20(雄ネジ部20A)を回転させることで、スライド部14に対して本体部20を軸方向に移動させて突き当て板22Bの位置を微調整する。このため、加締ダイス4に対する継手50の軸方向の加締位置を精度よく調整することができると共に、加締位置調整治具10により加締位置の調整時の作業性を向上させることができる。
次に、図7を用いて、本発明の第2実施形態である加締位置調整治具について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図7(A)、(B)に示されるように、加締位置調整治具70では、支持体としての支柱72にスライド部14がスライド可能(摺動可能)に支持される貫通孔72Aが設けられている。貫通孔72Aの内径は、スライド部14(外周面14B)の外径より若干大きく設定されており、貫通孔72Aの内周面とスライド部14の外周面14Bとの間に隙間が形成されていることで、スライド部14が支柱72の貫通孔72Aに対してスライド可能とされている。
支柱72の貫通孔72Aの上部側には、貫通孔72Aの軸方向と直交する方向にネジ孔72Bが設けられており、ネジ孔72Bの下部は貫通孔72Aに連通されている。ネジ孔72Bには、固定手段としての締結ボルト(締結治具)74の軸部74Aが螺合されている。
この加締位置調整治具70では、締結ボルト74を締め付けることにより、軸部74Aの先端部がスライド部14の外周面14Bを押圧することで、支柱72に対してスライド部14が固定される。また、締結ボルト74を緩めることにより、軸部74Aの先端部がスライド部14の外周面14Bから離れることで、スライド部14を支柱72に対して軸方向にスライドさせることができる。
この加締位置調整治具70では、締結ボルト74を緩めることで、スライド部14を支柱72に対して軸方向にスライドさせ、突き当て板22Bの面22Cを軸方向の大まかな位置に移動させることができる。その後、締結ボルト74を締め付けることで、スライド部14を支柱72に固定し、位置調整部18の本体部20の雄ネジ部20Aを回転させることで、本体部20をスライド部14に対して軸方向に移動させ、突き当て板22Bの面22Cの軸方向の位置を微調整することができる。このため、加締ダイス4に対する継手50(図1参照)の軸方向の加締位置を精度よく調整することができると共に、加締位置の調整時の作業性を向上させることができる。
なお、第1実施形態では、スライド部14を支柱12に固定する締結ボルト16が設けられ、第2実施形態では、スライド部14を支柱72に固定する締結ボルト74が設けられているが、本発明はこれらの構成に限定するものではない。例えば、スライド部14を支持体に固定するクランプ等の固定手段を用いてもよい。
また、第1及び第2実施形態では、スライド部14の雌ネジ部14Aに本体部20の雄ネジ部20Aを螺合される構成であるが、本発明はこの構成に限定するものではない。例えば、図示を省略するが、スライド部14の軸方向の一端部側に雄ネジ部を設けると共に、位置調整部の本体部20に雌ネジ部を設け、スライド部14の雄ネジ部を本体部20の雌ネジ部に螺合される構成でもよい。この構成でも、本体部20の雌ネジ部を回転させることで、スライド部14に対して本体部20を軸方向に移動させ、本体部20に設けた突き当て板22Bの位置を微調整することができる。
また、第1及び第2実施形態では、本体部20とプッシャー22の軸部22Aとの間にコイルスプリング24が配置されているが、本発明はこの構成に限定するものではない。継手50の加締金具54の加締時に突き当て板22Bの本体部20側への摺動を許容する構成であれば、例えば、他の構成のバネや、ゴムなどの弾性体を用いてもよい。
2 加締装置、4 加締ダイス、10 加締位置調整治具、12 支柱(支持体)、14 スライド部(移動部)、14A 雌ネジ部(第1ネジ部)、16 締結ボルト(締結治具、固定手段)、18 位置調整部、20 本体部、20A 雄ネジ部(第2ネジ部)、22 プッシャー(摺動部材)、22B 突き当て板(接触部)、22C 面(接触部)、24 コイルスプリング(弾性体)、50 継手、60 ホース、70 加締位置調整治具、72 支柱(支持体)、74 締結ボルト(締結治具、固定手段)

Claims (6)

  1. 筒状とされると共に第1ネジ部を備え、支持体に対して軸方向にスライドする移動部と、
    前記移動部を前記支持体に固定する固定手段と、
    加締め用の継手を接触させる接触部と、前記第1ネジ部に螺合される第2ネジ部と、を備え、前記第2ネジ部の回転により前記移動部に対して軸方向に移動することで、前記接触部の位置が調整される位置調整部と、
    を有する加締位置調整治具。
  2. 前記第1ネジ部は、前記移動部の内周に設けられた雌ネジ部であり、
    前記第2ネジ部は、前記位置調整部の外周に設けられた雄ネジ部である請求項1に記載の加締位置調整治具。
  3. 前記固定手段は、前記移動部を締結構造により前記支持体に固定する締結治具である請求項1又は請求項2に記載の加締位置調整治具。
  4. 前記位置調整部は、
    前記第2ネジ部を備えた筒状の本体部と、
    前記接触部を備えると共に前記本体部の内部に摺動可能に支持される摺動部材と、
    前記摺動部材と前記本体部との間に配置され、前記継手の加締時に前記接触部の前記本体部の側への摺動を許容する弾性体と、
    を有する請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の加締位置調整治具。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の加締位置調整治具と、
    前記加締位置調整治具の前記接触部に接触させた前記継手を外周から加締めてホースに固定する加締ダイスと、
    を有する加締装置。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の加締位置調整治具を用いて加締位置を調整する方法であって、
    前記移動部を前記支持体に対して軸方向にスライドさせる工程と、
    前記固定手段により前記移動部を前記支持体に固定する工程と、
    前記位置調整部を回転させることによって、前記第1ネジ部に螺合される前記第2ネジ部を回転させ、前記位置調整部を前記移動部に対して軸方向に移動させ、前記接触部の位置を調整する工程と、
    を有する加締位置調整方法。
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