JP2017029920A - 堆肥化発酵処理方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発酵槽の発酵余熱を発酵促進用の給気加温の熱源として利用し、エネルギーコストを低減する。【解決手段】この発明は、床3と周壁2を備え内部に堆肥化のために発酵処理する処理物5を収容する発酵槽1と、発酵促進のための温風を発生させて供給する温風供給装置9と、上記発酵槽1の床3に設置され且つ温風を発酵槽1の内部に分散供給する給気路6と、上記発酵処理によって生じた発酵槽1の余熱を熱媒体を流通させて回収する回収路13とを備えた堆肥化発酵処理装置において、前記温風供給装置9内に熱交換器14を設け、上記回収路13を床3と周壁2の一方又は両方の断面内に配管するととともに上記熱交換器14を経由させて循環路を形成し、発酵の余熱を前記温風の熱源として利用する機構としており、床3で加温された温水は、寒冷期には、牛等の家畜の温給水、凍結防止、ハウスの加温等にも用いることが可能である。【選択図】図1

Description

この発明は畜糞,生ゴミ,下水道処理汚泥,食品加工廃棄物その他の有機廃棄物を発酵させて堆肥化する発酵処理方法及び装置に関する。
一般に有機廃棄物の堆肥化において処理物に発酵促進のための加温空気を供給することは古くからの周知技術であり、また処理物の発酵槽の発酵熱を回収して温水等の熱源とすることは特許文献1によって公知である。
特開平7−33573号公報(図1)
しかし従来の温風供給式の発酵槽では、早期に完熱堆肥が得られる利点があるものの、温風供給用の熱源を長時間にわたって必要とするため、その加温用のエネルギーコストが過大になるという問題がある。
また特許文献1のように発酵槽内の雰囲気中の排ガスを取り出して熱交換する場合、回収するエネルギー量が少ない他、発酵槽内の処理物や雰囲気から直接熱を回収することは逆に発酵槽内の温度低下を招き、加温給気の効果を低下させるという問題がある。
上記のような課題を解決するための本発明の方法と装置は、第1に堆肥化するために発酵させて処理する処理物5を発酵槽1に収容し、発酵槽1の内部に温風を供給して発酵処理し、該発酵処理によって生じる余熱を回収して再利用する発酵処理方法において、上記発酵槽1の床3と周壁2の一方又は両方に配管した回収路13に熱媒体を循環させ、該熱媒体の循環中に回収された余熱を熱交換器14を介して前記温風の熱源として利用することを特徴としている。
第2に、複数基の発酵槽1a,1bを併設し、第1の発酵槽1aで先に生じた余熱を他の第2の発酵槽1bに供給して温風の熱源として利用することを特徴としている。
第3に、床3と周壁2を備え内部に堆肥化のために発酵処理する処理物5を収容する発酵槽1と、発酵促進のための温風を発生させて供給する温風供給装置9と、上記発酵槽1の床3に設置され且つ温風を発酵槽1の内部に分散供給する給気路6と、上記発酵処理によって生じた発酵槽1の余熱を熱媒体を流通させて回収する回収路13とを備えた堆肥化発酵処理装置において、前記温風供給装置9内に熱交換器14を設け、上記回収路13を床3と周壁2の一方又は両方の断面内に配管するととともに上記熱交換器14を経由させて循環路を形成し、発酵の余熱を前記温風の熱源として利用する機構としたことを特徴としている。
第4に、一端に外気吸入口17を設け他方の端部を温風供給装置9に接続開口させて温風供給装置9に外気を導入する給気ダクト16を発酵槽1の床3又は周壁2の一方又は両方に沿わせて設け、温風供給装置9に供給する外気を発酵槽1の余熱により導入外気を加温する機構としたことを特徴としている。
第5に、請求項3又は4に記載の堆肥化発酵処理装置を備えた第1の発酵処理槽1aの他に少なくとも温風供給装置9と給気路6とを備えた第2の発酵槽1bを併設し、第1の発酵槽1aで発生した余熱を第2の発酵槽1bに導いて循環させる接続管24,26を設けてなることを特徴としている。
以上のように構成される本発明の方法及び装置によれば、以下のような効果を奏する。
(1)発酵槽で発生した発酵余熱を床又は周壁から回収して発酵槽に循環させて利用するので、循環対象が当該発酵槽である場合は、その発酵槽内で発生した発酵熱に加えて回収された余熱の熱が加わることにより、発酵がさらに促進されて堆肥化の完成度が高くなり且つ処理時間が短縮されるほか、順次発酵余熱の回収量も大きくなるので、温風供給のためのエネルギーコストの大幅な低減が可能となる。
(2)上記発酵余熱の回収は床や周壁に配管された回収路によって温風供給路とは別に熱交換されながら行われるので、処理物の加温が直接妨げられることなく行われ、回収による熱損失は最小限に抑えることができる。
(3)複数基の発酵槽を併設して一方の第1の発酵槽の発酵余熱を他方の第2の発酵槽の温風の熱源として利用するものでは、第2の発酵槽の初期加温のための熱源が不要になる利点がある。
(4)温風供給のための外気吸入口と温風供給装置との間の給気ダクトを発酵槽の周壁又は床に沿わせて設け、発酵槽の余熱を利用して吸入外気を予熱することにより、外気を直接温風供給装置に供給する場合に比して、より高温の温風が得られる利点がある。
本発明の装置の諸機器の配置を示す平面図である。 本発明の配管図である。 本発明の装置の温風供給装置と温風供給装置への給気ダクトの構造を示す断面図である。 本発明に用いる発酵槽の床部の配管断面の1例を示す拡大断面図である。 温風供給装置の別実施形態の構成を示す平断面図である。 温風供給装置のさらなる別実施形態の構成を示す平断面図である。 床部3の別実施形態の構成を示す断面図である。 堆肥化発酵処理装置の別実施形態の構成を示す正断面図である。 温水供給装置を用いた場合と、用いない場合のそれぞれにおける畜糞発酵時の畜糞内部温度の変化を表すグラフである。 発酵槽(堆肥舎)の床上5cmの位置の発酵温度57℃の時に余熱回収路を流れる循環水の温度変化を示すグラフである。 寒冷期における堆肥化実験での処理物の温度変化を示すグラフである。 温風供給しながら温水の循環をさせない場合とさせた場合の処理物の温度変化を示すグラフである。
以下図示する本発明の装置及び方法につき説明すると、図1〜図4は本発明装置の実施例を示し、図1は装置の配置と配管を示す平面図である。
この例では堆肥舎H内に設置された発酵槽1は、左右幅,奥行,高さが10×9.75×2(m)程度の平面視コ字形の箱型に形成されており、壁厚150mm程度の前方左右のコンクリート製の周壁2と例えば厚み300mm程度の床部3からなっている。このうち床部3は下部の既設の基礎床部3aとその表面に追加施工された表床部3bとで構成され、表床部3b内には後述する処理物5の発酵によって発生する余熱を回収するための回収路13が埋設されており、この回収路13は周壁2の全部又は一部に併せて又は単独で埋設される場合もある。またこの実施形態では同一の寸法で共通の設備を備えた複数基(図1に示す例では2基)の第1及び第2の発酵槽1a,1bが左右に隣接して併設されている。発酵槽1の開放端側の床部3にはグレーチングを施した排液溝10が形成されている。
各発酵槽1a,1bには床3の内側表面を構成する表床部3bが既設の基礎床部3a上に後付で重ねて形成されており、図示するようにこの表床部3bには左右適宜間隔で(この例では2本の)前後方向の溝状の通風溝4が形成され、各通風溝4内には直径100mm程度の塩ビ管又はステンレス管等からなる給気路を構成する給気管6が収容されている。
上記給気管6の上半部周壁には数ミリ程度の多数のノズル孔7が千鳥状に穿設配置され、後述するようにこのノズル孔7より発酵槽1a,1b内に温風が噴出されて分散供給される。また給気管6が配管された通風溝4内には、該給気管6の少なくとも上方側(図示する例では、給気管6の外周面全体)を、通気性を確保した状態で、保護するように、籾殻等の粉体状の保護材15を充填投入している。
上記各給気管6の基端部は発酵槽1外に設けた温風供給装置9内のブロワ(送風機)11の排気側に温風ダクト(配管)12を介して接続されている。上記温風供給装置9は外部から遮蔽されたボックス状のケースによって囲まれており、上記ブロワ11の吸気側には後述する温風回収路13から供給される加温水を内部に流通させる熱交換器14が配置され、ブロワ11が吸引する外気を加温して上記給気管6に送風する機構となっている。
さらに上記温風供給装置9の吸気側には、外気吸引用の給気ダクト16が開口するように接続されており、この吸気ダクト16は図1,図3に示すように発酵槽1の正面側の周壁2の外表面に沿って且つその外表面がダクト16の内周の一部を形成するように上下方向の筒形に形成されている。
そしてこのダクト16は、下端側に外部に開口する外気吸入口17を設けており、この吸入口17より吸引された外気が発酵槽1の周壁外表面に接しながら上昇し、上端内部でUターンして蛇行し下降した後温風供給装置9の熱交換器14に向って送給されるように、内部を仕切り壁18によって仕切られている。吸入口17より吸引された外気は周壁に沿って上昇する過程で周壁2が蓄熱した発酵余熱によって加温(予熱)され、熱交換器14に送られる。言換えると、熱交換器14は、給気ダクト16の流動最下流側に配置され、その場で、加温された上記外気をさらに加温する。
他方、発酵槽1内の給気管6の左右両側の表床部3b内には図1乃至図3に示すよう直径13mm程度の架橋ポリエチレンパイプ等からなる余熱の回収路13が蛇行状態で敷設配管されており、発酵槽1内の処理物5の発酵によって生じる発酵熱を熱交換によって床3より熱媒体(水)に吸収して返送循環させる機構となっている。図示する例では回収路13は表床部3bの表面より150mm程度の深さ位置に埋設して配管されている。
そして上記回収路13の送水側と返水側は前記熱交換器14の給排水側に接続され、熱媒体(水)の循環路を構成する配管19が前記給気ダクト16内の下部と熱交換器14内に跨って施され、該循環配管19中に熱媒体を循環流動させるポンプ21が介設されている。これにより循環路内の熱媒体は表床部3bで床3で蓄熱された余熱を熱交換して回収し、熱交換器14に送られることで、ダクト16で予熱された外気をさらに加温した後再度回収路13に送られ床3で再度熱交換により加温され、繰り返し熱交換器14において吸引された外気を加温する。
上記循環配管19の回収路13との送返水側には切換弁(三方弁)22,23がそれぞれ介設され、隣接する発酵槽1a,1bの各切換弁22同士,同23同士はそれぞれ接続管24,26で相互に接続されている。温水返送側の循環配管19の切換弁23とポンプ21との間には安定的に温水の循環ができるようにクッションタンク(保温タンク,リザーブタンク)25が介設されている。
そして図1に示す例では両発酵槽1a,1bは同一機能を備えているのでそれぞれ独自にポンプ21によって熱媒体を各回収路13と熱交換器14間を循環させ、各熱交換器14によって吸入外気を加温して各発酵槽1a,1bの処理物5の発酵を促進させることができる。
上記機構によれば、例えば第1の発酵槽1aの処理物5を先に発酵させ、発酵温度が上昇し且つ第1の発酵槽1aでの発酵が独自に進行し始めたタイミングで各切換弁22,23を切換えて、第1の発酵槽1aの回収路13を第2の発酵槽1b側の熱交換器14に接続し、第1の発酵槽1aの発酵余熱を第2の発酵槽1bの処理物の初期発酵の促進に利用することが可能であり、こうすることにより第2の発酵槽1b側はヒーターその他の加温熱源を必要とすることなく効率的な発酵と完熱堆肥の製造を行うことができる。逆に第2の発酵槽1bにより第1の発酵槽1a側の発酵促進を行うこともできる。
また上記のように一方の発酵槽の余熱を他方の発酵槽の発酵促進に利用する場合、理論上は余熱を受ける側の発酵槽の余熱回収用の循環路を省略することも可能である。この他、床3で加温された温水は、寒冷期には、牛等の家畜の温給水、凍結防止、ハウスの加温等にも用いることが可能であり、利便性が高い。
なお上記実施例では、既設の床部を基礎床部3aとして、その上にコンクリート打設による表床部3bを形成し、その内部に回収路13を埋設したが、例えば表床部3bを熱伝導性の高いセラミック材や耐熱プラスチック材料等で別形成し、その内部に予め回収路13を配管したパネル状のカートリッジ式の床材として形成して別付配置することも可能であり、その場合は隣接するパネル間の回収路13同士の接続配管や回収路13と配管19との接続を床材配置の都度行うことになる。
また、上記実施例では処理物の初期発酵のために、発酵槽の発酵余熱以外の熱源は使用しないものを示したが、寒冷地や厳寒期用には最初の発酵熱を短時間に得るために、温風供給装置9内にヒーターその他の補助熱源を付与するための加温装置を付設してもよい。
その他ブロワ11にはインバーターとタイマー(いずれも図示しない)が付設され、周波数調整及び間欠運転が同一電気系統により同時に行われる機構となっており、これらは温度変化等に応じ自動的に又はマニュアル制御によって行われる。
次に、図5に基づき、温風供給装置9の別実施形態について、上述の形態と異なる部分を説明する。
図5は、温風供給装置の別実施形態の構成を示す平断面図である。上述した例では、温風供給装置9のケース9a内に、ブロワ11及び温風ダクト13の一部のみを収容したが、本例では、その他に、クッションタンク25及びポンプ21も収容し、これの収容物がケース9aと共にユニット化されている。
回収路13の最下流側端部と、タンク25とを接続する配管19は、該タンク25がケース9a内に配置されているため、ケース9a内に引込まれている。この配管19によってタンク25内まで送られてきた温水は、その下流側に配置されたポンプ21によって、熱交換器14まで送られ、そこで熱交換される。
上記熱交換されて温度の低下した温水は配管19から排出される。該配管19は、熱交換器14と、回収路13の最上流側端部とを接続しているため、熱交換されて温度の低下した水又は温水は、再び、回収路13に送られ、この回収路13で発酵熱を回収して加温される。このようにして、加温された温水は、再び、配管19から、タンク25に送られ、以下、この循環サイクルを繰返す。ちなみに、この2つの配管19は、図示する例では、周壁2の異なる2箇所の一方から導出するとともに、他方から導入しているが、同図に仮想線で示す通り、2つの配管19を同一箇所から導出及び導入するようにしてもよい。
また、この循環経路の途中(具体的には、ケース9a内に位置し且つポンプ21と熱交換器14との途中部分)には、水道水補充用の切換弁28が配置されている。この切換弁28を開放すると、水道管27から熱交換器14側に水道水が供給される一方で、該切換弁28を閉塞すると、上記水道水の供給が停止される。
該構成の温風供給装置9は、ユニット化され、発酵槽1への後付が容易になるとともに、全体の交換も容易になる。また、加温されるケース9a内に、各種部材が配置されているため、循環させる熱媒体(水)をさらに効率的に加熱することが可能になる。
次に、図6に基づき、温風供給装置のさらなる別実施形態について、上述の形態と異なる部分を説明する。
図6は、温風供給装置のさらなる別実施形態の構成を示す平断面図である。図示する温風供給装置9´は、図5に示す形態から、熱交換器14、ポンプ21及びタンク25並びにそれらへの配管用の部材を省略したものである。本例では、発酵熱によって加熱された周壁2によって加温された熱気(例えば、外気吸入口17から取込まれ且つ給気ダクト16を流動してきた外気)を直接的に取込む吸気口29が、ケース9aが開口形成されている。
この吸気口29から取込まれ且つ加温されたエヤが、ブロワ11によって、温風ダクト12を介して、給気管6側に送られる。
以上のように構成される温風供給装置9´によれば、熱媒体である水の循環経路を形成する部材(具体的には、回収路13、熱交換器14、配管19、ポンプ21、タンク25等)が一切不要になるため、全体の構成が大幅に簡略化される。
次に、図7に基づき、床部3の別実施形態について、上述の形態と異なる部分を説明する。
図7は、床部3の別実施形態の構成を示す断面図である。上述の例では、床部3を二重構造としたが、本例では、単一層によって形成する。そして、この床部3に、上記通風溝4を凹設するとともに、回収路13を配管する熱回収溝31を凹設している。この2つの溝4,31は、コンクリートの打設後に、掘削等によって形成してもよいし、コンクリートの打設時に一体成形してもよい。
次に、図8に基づき、堆肥化発酵処理装置の別実施形態について、上述の形態と異なる部分を説明する。
図8は、堆肥化発酵処理装置の別実施形態の構成を示す正断面図である。図示する堆肥化発酵処理装置は、周壁2に開放側以外の四方が囲繞されるスペースに、左右一対の発酵槽1,1´が形成されて発酵処理ユニットを構成している。この発酵処理ユニットは、左右方向に複数並列され、この各発酵処理ユニットにおける一方の発酵槽1は図5に示す温風供給装置9が設置された高性能発酵槽であり、他方の発酵槽1´は図6に示す温風供給装置9´が設置された簡略化発酵槽である。言換えると、高性能発酵槽1には、回収路13が設けられ、簡略化発酵槽1´には、回収路13が設けられていない。
隣接する発酵処理ユニット同士は、周壁2によって仕切られ、図示する例では、一の発酵処理ユニットにおいて左右で隣接する発酵槽1,1´同士の一方が高性能発酵槽1であり、他方が簡略化発酵槽1´になり、これによって、この種類の異なる2種類の発酵槽1,1´は相互に配置されることになる。なお、発酵処理ユニットを構成する一対の発酵槽を、両方とも高性能発酵槽1、1としてもよい。
処理物5の堆肥化の処理手順について説明すると、まず、一端側に配置された発酵処理ユニットの高性能発酵槽1において、処理物5の発酵処理を所定期間行い、続いて、この処理物5を、同一の発酵処理ユニットの簡略化発酵槽1´に移動させ、該簡略化発酵槽1´おいて、同様に処理物5の発酵処理を所定期間行う。
続いて、この処理物5を、該一端側の発酵処理ユニットに隣接する他の発酵処理ユニットの高性能発酵槽1に移動させ、該高性能発酵槽1おいて、処理物5の発酵処理を所定期間行い続いて、この処理物5を、同一の発酵処理ユニットの簡略化発酵槽1´に移動させ、該簡略化発酵槽1´おいて、同様に処理物5の発酵処理を所定期間行う。
さらに、この処理を、他端側の発酵処理ユニットの簡略化発酵槽1´での発酵処理が完了するまで、同様の順序で繰返し、これによって、迅速な堆肥処理が可能になる。なお、空きになった各発酵槽1,1´には、順次、同様の手順により、処理物5を導入する。
次に図9〜図12に基づいて発酵槽の床に温風供給をしながら床と熱交換器との間に温水循環させて堆肥発酵をさせた場合と、温水を循環させない従来の方法における処理物の発酵温度,循環水温度,送風温度の変化等を確認した実験結果について説明する。
図9は、温水供給装置を用いた場合と、用いない場合のそれぞれにおける畜糞発酵時の畜糞内部温度の変化を表すグラフである。検出位置は図示するように床上5cm(A)、50cm(B)、100cm(C)、125cm(D)の4箇所に分けて行っている。これらの数字は床面からの高さ(cm)を表し、Gは外気温、Jはブロワ送風温度、Iはローダーによる切り返し(撹拌,攪拌と伴う他の発酵槽への移しかえ)作業のタイミングを示す(以下A〜D,G,J,Iについては同じ)。なお、実験は、平成27年5月7日から開始した。
具体的な実験内容について説明すると、まず、処理の開始後から最初の切り返しに至る間は、図5に示す温風供給装置9及高性能発酵槽1を用い、温風供給装置9を15分間駆動した後に45分間停止する動作を繰返して発酵処理を行う。回収路13の配管は、床下15cmに埋設されている。
<その他の実験条件>
・温風供給装置の送風量 0.5m3/min(20Hzで駆動)
・循環水の流量 1.6リットル/min
続いて、最初の切り返し後から2回目の切り返しに至る間は、図6に示す温風供給装置9´及び簡略化発酵槽1´を用い、温風供給装置9を15分間駆動した後に60分間停止する動作を繰返して発酵処理を行う。
<その他の実験条件>
・温風供給装置の送風量 0.7m3/min(30Hzで駆動)
2度目の切り返し以降は、温風供給装置9,9´を用いない状態で実験を行っている。
この実験結果によれば、処理開始から2回目の切り返し前の間は、全体として床面より高位置になるにしたがって発酵温度が高く、実験時の外気温が高いために発酵初期から全位置でピークに近い発酵温度になること及び床上5cmの位置でも50℃を超える温度になることが示されている。
また、温風供給装置9及高性能発酵槽1を用いたものでは、温風供給装置9´及び簡易化発酵槽1´を用いたものと比較して、外気温が変化してもその影響を受け難い点と、温度自体の低下が抑制されている点とが確認できた。
尚、切り返し時には温度測定ができず(且つ内部温度が急低下する)、それぞれの温度曲線はその時点では不連続となる他、温度を検出するセンサの交換時にも同様の現象が発生する。
図10は上記と略同様の条件で温水循環装置を作動した場合の水温の変化を示すグラフで、発酵温度上昇後に水を循環させると循環開始直後に40℃以上の水温になり、温風供給の熱源としての利用が十分可能であることが判明した。尚、この実験での循環水量は1.6リットル/minとし、回収路13の配管は床下15cmに配管したものを用いた。
図11は、寒冷期における堆肥化実験におけるA,B,C,Dの各位置の発酵温度の変化を表すグラフである。なお、前半は高性能発酵槽1及び温風供給装置9を用い、後半は簡略化発酵槽1´及び温風供給装置9´を用いた。
<実験条件>
・実験日 平成27年(2015年)2月27日〜
・送風量 前半・・・0.5m3/min(20Hzでブロワ運転)
後半・・・0.7m3/min(30Hzでブロワ運転)
・温水循環量 1.6リットル/min
この実験により、寒冷期では処理物内部温度がピークに達するまでにより多くの時間を要するが、ブロワ送風温度は寒冷期で外気温が低いにもかかわらず、処理物自体の持つ温度と循環水により装置の稼動当初から30℃前後の温度になること、温水の循環がない場合は処理物の上昇がこれより遅れると予測できること、処理物の切り返しにより床面上の処理物の温度下降を受けて床断面内の温度が下降すると循環水の温度低下をもたらし、ブロワ送風温度も低下すること等が判明した。
またこの実験結果から寒冷期や寒冷地においても、ヒーター等による他の熱源を用いることなく発酵熱利用の温風供給が可能であることが判る。
図12は2014年4月と2015年4月に温風供給装置を利用いない場合と、利用した場合の堆肥化実験時の発酵初期の温度変化を対比したものである。
<実験条件>
・実験日 温水循環なし・・・平成26年(2014年)4月28日〜
温水循環あり・・・平成27年(2015年)4月10日〜
・その他の条件 送風量,循環水量等につき前例に同じ
上記実験によれば実験時期や外気温の違いの影響は見られるものの、温水循環をさせた場合の方が外気温が低いにもかかわらず、同一温度に至るまでの時間が短く且つ全体として温水循環なしの場合に比して少なくとも各測定位置で5℃以上高い発酵温度が得られることが判る。
1,1a,1b 発酵槽(高性能発酵槽)
2 周壁
3 床
3a 基礎床部
3b 表床部
4 通風溝(給気路)
5 処理物
6 給気管(給気路)
9 温風供給装置
13 回収路
14 熱交換器
16 給気ダクト
17 外気吸入口

Claims (5)

  1. 堆肥化するために発酵させて処理する処理物(5)を発酵槽(1)に収容し、発酵槽(1)の内部に温風を供給して発酵処理し、該発酵処理によって生じる余熱を回収して再利用する発酵処理方法において、上記発酵槽(1)の床(3)と周壁(2)の一方又は両方に配管した回収路(13)に熱媒体を循環させ、該熱媒体の循環中に回収された余熱を熱交換器(14)を介して前記温風の熱源として利用する堆肥化発酵処理方法。
  2. 複数基の発酵槽(1a),(1b)を併設し、第1の発酵槽(1a)で先に生じた余熱を他の第2の発酵槽(1b)に供給して温風の熱源として利用する請求項1に記載の堆肥化発酵処理方法。
  3. 床(3)と周壁(2)を備え内部に堆肥化のために発酵処理する処理物(5)を収容する発酵槽(1)と、発酵促進のための温風を発生させて供給する温風供給装置(9)と、上記発酵槽(1)の床(3)に設置され且つ温風を発酵槽(1)の内部に分散供給する給気路(6)と、上記発酵処理によって生じた発酵槽(1)の余熱を熱媒体を流通させて回収する回収路(13)とを備えた堆肥化発酵処理装置において、前記温風供給装置(9)内に熱交換器(14)を設け、上記回収路(13)を床(3)と周壁(2)の一方又は両方の断面内に配管するととともに上記熱交換器(14)を経由させて循環路を形成し、発酵の余熱を前記温風の熱源として利用する機構とした堆肥化発酵処理装置。
  4. 一端に外気吸入口(17)を設け他方の端部を温風供給装置(9)に接続開口させて温風供給装置(9)に外気を導入する給気ダクト(16)を発酵槽(1)の床(3)又は周壁(2)の一方又は両方に沿わせて設け、温風供給装置(9)に供給する外気を発酵槽(1)の余熱により導入外気を加温する機構とした請求項3に記載の堆肥化発酵処理装置。
  5. 請求項3又は4に記載の堆肥化発酵処理装置を備えた第1の発酵処理槽(1a)の他に少なくとも温風供給装置(9)と給気路(6)とを備えた第2の発酵槽(1b)を併設し、第1の発酵槽(1a)で発生した余熱を第2の発酵槽(1b)に導いて循環させる接続管(24),(26)を設けてなる堆肥化発酵処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107879767A (zh) * 2017-11-03 2018-04-06 烟台青林矿山机械有限公司 一种畜禽排泄物发酵罐加温装置
KR102426866B1 (ko) * 2021-10-18 2022-08-01 비케이환경 주식회사 퇴비화 처리 시설의 악취처리 시스템 및 이를 이용한 악취처리 방법

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