JP2017029262A - ミストサウナ装置、浴室暖房装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】浴室に使用されるミストサウナ装置において、容易な制御でミスト粒径を調整することを目的とする。【解決手段】温度と水量を調整した温水を供給する温水調整手段1と、空気量を調整した気体を供給する気体調整手段2と、温水と気体を混合してミスト噴霧を行うミスト噴霧手段3と、空気量を制御してミスト噴霧の粒径を調整する制御手段4と、温水調整手段1から供給される温水の圧力を検知する圧力検知手段5を備え、制御手段4は、圧力検知手段5が検知した圧力に基づいて気体調整手段2における空気量を制御するという構成にしたことにより、温水の圧力に応じた空気量の増減によりミスト粒径が調整されることとなるので、容易な空気量制御により所定のミスト粒径で安定した噴霧を可能とし、使用者への体感上の違和感を抑制できるミストサウナ装置を得られる。【選択図】図1
Description
本発明は、浴室内をサウナ空間とするミストサウナ装置に関するものである。
従来、この種のミストサウナ装置は、温水と気体を混合してミスト噴霧を行うミスト噴霧手段を備え、供給する気体の圧力(空気圧)を調整する事で噴霧されるミストの粒径を調整するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、そのミストサウナ装置について図8を参照しながら説明する。
図8に示すように、浴室の天井に設置されたミストサウナ装置501は、制御手段502からの指示により、送風機503を動作し、浴室用熱媒体制御弁504を開弁することで浴室用熱交換器505に温水が供給される。そして、浴室内の空気と熱交換が行われた温風を循環させることにより、浴室内の加熱を行う。また、ミスト用熱媒体制御弁506の開閉により、ミスト用熱交換器507での温水と水の熱交換の調整をすることで、浴室に噴霧するミストの温度を調整する。また、ミスト用電磁弁508を開弁し、給気用比例弁509の開閉を調整し、コンプレッサ510により空気圧を調整することで、流体混合ノズル511から浴室内に温度と粒径とを調整されたミスト噴霧を行う。
浴室内の加熱とミスト噴霧により浴室内をサウナ空間とし、また、ミストの粒径を調整する事で使用者の好みに応じたミスト噴霧を楽しむことができるようにしている。
このような従来のミストサウナ装置においては、温水と気体を混合してミスト噴霧を行うミスト噴霧手段を備え、供給する気体の圧力(空気圧)を調整する事で噴霧されるミストの粒径を調整する構成となっていた。このため、空気圧を高くするとミストの粒径は小さくなるが、配管の強度を上げる必要が生じるという課題を有していた。また、供給される温水の水圧、水量が低いと空気だけの噴射になる場合があるという課題を有していた。さらに、高い圧力でミスト噴霧する事になるので、ミストが使用者に高速で噴きつけられ体感上よくないという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、制御性がよく、使用感を損なわずに噴霧されるミストの粒径を調整できるサウナ装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明に係るミストサウナ装置は、温度と水量を調整した温水を供給する温水調整手段と、流量を調整した気体を供給する気体調整手段と、前記温水調整手段から供給される温水と前記気体調整手段から供給される気体とを混合してミスト噴霧を行うミスト噴霧手段と、前記気体調整手段における気体の流量を制御してミスト噴霧の粒径を調整する制御手段と、前記温水調整手段から供給される温水の圧力を検知する圧力検知手段を備え、前記制御手段は、前記圧力検知手段が検知した圧力に基づいて前記気体調整手段における気体の流量を制御するとしたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、容易な気体の流量制御により所定のミスト粒径で安定した噴霧を可能とし、使用者への体感上の違和感も抑制されるという効果を得ることができる。
本発明に係るミストサウナ装置は、温度と水量を調整した温水を供給する温水調整手段と、流量を調整した気体を供給する気体調整手段と、前記温水調整手段から供給される温水と前記気体調整手段から供給される気体とを混合してミスト噴霧を行うミスト噴霧手段と、前記気体調整手段における気体の流量を制御してミスト噴霧の粒径を調整する制御手段と、前記温水調整手段から供給される温水の圧力を検知する圧力検知手段を備え、前記制御手段は、前記圧力検知手段が検知した圧力に基づいて前記気体調整手段における気体の流量を制御するという構成を有する。
これにより、温水の圧力(水圧)に応じて気体の流量(空気量)を増減することでミスト粒径が調整されることとなるので、容易な気体の流量制御により所定のミスト粒径で安定した噴霧を可能とし、使用者への体感上の違和感も抑制されるという効果を奏する。
また、前記制御手段は、前記圧力検知手段により検知した圧力が所定の閾値以上の場合には、前記気体調整手段による流量を多くし、前記圧力検知手段により検知した圧力が前記所定の閾値未満の場合には、前記気体調整手段による流量を前記所定の閾値以上の場合における流量よりも少なくするという構成にしてもよい。
これにより、温水の圧力(水圧)が高い場合には気体の流量(空気量)を増加し、温水の圧力(水圧)が低い場合には気体の流量(空気量)を減少することでミスト粒径が調整されることとなるので、容易な気体の流量制御により所定のミスト粒径で安定した噴霧を可能とし、使用者への体感上の違和感も抑制されるという効果を奏する。
さらに、前記ミスト噴霧手段の噴霧先である浴室内の温度を検知する浴室温度検知手段を備え、前記制御手段は、前記ミスト噴霧手段の動作開始時に、前記浴室温度検知手段から得られた浴室内の温度が第一の所定温度以上である場合には前記ミスト噴霧手段によりミストを噴霧し、前記浴室温度検知手段から得られた浴室内の温度が第一の所定温度未満である場合には前記ミスト噴霧手段によるミスト噴霧を停止し、その後前記浴室温度検知手段から得られた浴室内の温度が前記第一の所定温度以上になれば前記ミスト噴霧手段によりミストを噴霧するという構成にしてもよい。
これにより、浴室内の温度が第一の所定温度以上である場合にはミスト噴霧により浴室全体に暖かい空気が行き渡り、保持されることとなるので、浴室がサウナ空間となるまでの時間を短縮できるという効果を奏する。
また、前記制御手段は、前記ミスト噴霧手段の動作開始時に、前記浴室温度検知手段から得られた浴室内の温度が前記第一の所定温度以上である場合は、前記気体調整手段における気体の流量を最大値に固定し、前記浴室温度検知手段から得られた浴室内の温度が前記第一の所定温度より高い第二の所定温度を超えた後に前記最大値の固定を解除するという構成にしてもよい。
これにより、浴室内の温度が第一の所定温度以上である場合には一番温度分布の良い細かいミスト噴霧により全体に暖かい空気が行き渡り、保持されることとなる。そして前記第二の所定温度を超えた後は使用者の好みに応じたミスト噴霧とすることとなるので、使用者の好みに応じたミストサウナ空間となるまでの時間を短縮できるという効果をさらに高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、全図面を通して、同一の部位については同一の符号を付して二度目以降の説明を省略している。また、各図面において本発明に直接関係しない各部の詳細については説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、浴室の天井に設置されたミストサウナ装置の概略構成図である。つまり、図1における下方が浴室内空間である。
図1は、浴室の天井に設置されたミストサウナ装置の概略構成図である。つまり、図1における下方が浴室内空間である。
図1に示すように、浴室の天井に設置されたミストサウナ装置101は、吸込口111と送風口112と送風機113と浴室用熱交換器114と浴室用熱媒体制御弁115と温水調整手段1と気体調整手段2とミスト噴霧手段3制御手段4と圧力検知手段5と浴室温度検知手段6とを備える。
吸込口111は、浴室内の空気をミストサウナ装置101内に取り込む。
送風口112は、吸込口111から吸い込まれてミストサウナ装置101内で加熱された空気を浴室内に吹き出す。
送風機113は、吸込口111からミストサウナ装置101内を介して送風口112に空気を導くことで、浴室内の空気を循環させる。なお、吸込口111からミストサウナ装置101内を介して送風口112に至る経路を循環経路とする。
浴室用熱交換器114は、送風機113による空気の循環経路中に設置される。浴室用熱交換器114は、温水配管を介して温水供給装置(図示せず)から温水が循環供給されることで、循環経路中の空気を暖める。
浴室用熱媒体制御弁115は、浴室用熱交換器114への温水の供給を制御(断続)する。
温水調整手段1は、温水と水量を調整した温水をミスト噴霧手段3へ供給するが、詳細は後述する。
気体調整手段2は、流量を調整した気体をミスト噴霧手段3に供給する。
ミスト噴霧手段3は、温水調整手段1から供給される温水と気体調整手段2から供給される気体とを混合してミスト噴霧を行う。
圧力検知手段5は、温水調整手段1からミスト噴霧手段3に供給される温水の圧力を検知する。
浴室温度検知手段6は、浴室内の温度を検出する。
制御手段4は、気体調整手段2における気体の流量を制御(調整)することで、結果的にミスト噴霧手段3から放出されるミスト噴霧の粒径を調整する。また制御手段4は、マイクロコンピュータなどを利用した制御基板で構成されている。そして制御手段4は、例えば遠隔操作装置(図示せず)からの運転モードや温度設定などの情報と、送風機113の回転数情報や、圧力検知手段5から検出される温水の圧力、浴室温度検知手段6から検出される浴室内温度などの情報とを入力情報とする。制御手段4は、この入力情報に応じて、送風機113の回転数指令信号と、浴室用熱媒体制御弁115、温水調整手段1、気体調整手段2、ミスト噴霧手段3を駆動するリレーやステッピングモータの開閉、オンオフ信号を出力するものである。
<各構成要素の詳細説明>
温水調整手段1は、ミスト用熱交換器121とミスト用熱媒体制御弁122とミスト用電磁弁123とを備えており、温水配管を介して温水供給装置(図示せず)から温水が循環供給され、また、給水配管を介して水が供給される。
<各構成要素の詳細説明>
温水調整手段1は、ミスト用熱交換器121とミスト用熱媒体制御弁122とミスト用電磁弁123とを備えており、温水配管を介して温水供給装置(図示せず)から温水が循環供給され、また、給水配管を介して水が供給される。
ミスト用熱交換器121は、温水配管を介して浴室外の温水供給装置から供給された温水と、給水配管を介して水道から供給された水を熱交換することで、水を温水化する。
ミスト用熱媒体制御弁122は、ミスト用熱交換器121への温水の供給量を調整することで、ミスト用熱交換器121が生成する温水の温度を調整する。
ミスト用電磁弁123は、ミスト用熱交換器121とミスト用熱媒体制御弁122によって温度調整された温水の供給量を制御(断続)する。
気体調整手段2は、浴室外に設置されたブロアやコンプレッサなどの気体供給装置(図示せず)から給気配管を介して所定の圧力(空気圧)で供給される気体の流量を調整する給気用流量弁7である。気体調整手段2は、給気用流量弁7の開度を調整することによってミスト噴霧手段3に供給する気体の流量(空気量)を制御する。つまりミスト噴霧手段3は、複数の流体を混合して噴霧を行う流体混合ノズルを適用できる。
制御手段4は、所定の粒径のミスト噴霧とすべく、圧力検知手段5からの温水の圧力情報に応じて、給気用流量弁7への開度指令を行う。
なお、制御手段4による、ミスト噴霧動作開始時の処理の詳細については後述する。
圧力検知手段5は、ダイヤフラムを介して圧力を感圧素子で計測し、電気信号に変換して出力する圧力センサである。温水の圧力(水圧)は、ミストサウナ装置専用であったり温水供給装置側で一定圧になるような処置がなされていたりするなどの特殊な環境を除き、一般家庭の例で挙げると、およそ0.1〜0.3MPaの水圧で供給されている。台所の給湯を使用したり給湯機能のある洗面台を使用したりする場合や、あるいは給湯機能の使用を止めた場合などに水圧が変化する。
浴室温度検知手段6は、吸込口111の近傍に配置されており、温度に対して抵抗値が変化するサーミスタやリニア抵抗器及び白金測温抵抗体などの温度センサ、または、2種類の異なる金属線を先端で接合し、両端の温度差に応じて発生する微弱な電圧を利用した熱電対式温度センサである。
給気用流量弁7は、ステッピングモータなどを介して開度を比例制御により全閉から全開まで電気信号により流量を連続的に調整できる電磁弁である。
<制御手段の処理の説明>
制御手段4の処理について図2を参照しながら説明する。
<制御手段の処理の説明>
制御手段4の処理について図2を参照しながら説明する。
図2は制御手段4の全体の処理を示すフローチャートである。
図2に示すように、制御手段4は、遠隔操作装置等から送信される運転指示がミストサウナ運転、すなわちミスト噴霧を行う運転かを確認する(S001)。ここで、Sを頭文字にして番号を割り振られた、例えばS001などは処理ステップを指す。以降同様である。
図2に示すように、制御手段4は、遠隔操作装置等から送信される運転指示がミストサウナ運転、すなわちミスト噴霧を行う運転かを確認する(S001)。ここで、Sを頭文字にして番号を割り振られた、例えばS001などは処理ステップを指す。以降同様である。
ミスト噴霧を行う運転と判断された場合は、ミスト噴霧動作開始時の処理として動作開始時処理を行う(S001Yes→S002)。なお動作開始時処理についての詳細は後述する。
ミスト噴霧を行う運転ではないと判断された場合、制御手段4は、例えばミストサウナ装置101が提供する他の機能を実行するが、本発明とは直接的に関係しないため、詳細は省略する(S001No)。
動作開始時処理の完了後は、遠隔操作装置等から送信される設定指示により決定される目標ミスト粒径に調整するミスト粒径調整処理を行う(S003)。
次に、制御手段4で行われるステップS002のミスト噴霧動作開始時の動作開始時処理について図3、図4、図5を参照しながら説明する。
なお、制御手段4の詳細な処理の前に、図3及び図4を用いてミスト噴霧と浴室内温度の関係、及びミスト粒径と空気量・水圧との関係とを説明し、処理による効果の理解に供する。
図3は、浴室内を温める運転を行う場合におけるミスト噴霧の有無による浴室温度の変化を示す図である。実線20がミスト噴霧を行った場合の浴室温度の変化、破線21がミスト噴霧を行わない場合の浴室温度の変化である。
浴室内を温める運転は、遠隔操作装置等から送信される暖房運転やミストサウナ運転などの運転指示、温度設定などの設定指示に応じて、制御手段4が開始する。具体的には、制御手段4は、送風機113を作動させるとともに、浴室内の温度を高めるために、浴室用熱媒体制御弁115を開弁することにより吸込口111から吸い込まれた浴室の空気を加熱する。これにより加熱された空気が送風機113により循環送風され、送風口112から浴室内に吹き出すことで浴室内を温める。
図3に示すように、第一の所定温度を超えた辺りでミスト噴霧手段3によりミスト噴霧を行うと、第一の所定温度よりも高い第二の所定温度までの到達時間が暖房運転の場合より早くなる。これは、水の持つ特性である比熱容量、熱伝導率が高いためであり、ミスト噴霧を行い、送風機113による浴室への循環送風で浴室全体に行き渡りやすくなり、温風のみより早く熱が伝わることとなる。また、噴霧するミストは微細なほうがよく、気体調整手段2において気体の流量を調整し、噴霧するミストの粒径を30μm以下にすることが望ましい。
また、遠隔操作装置等から送信される温度設定などの設定指示にもよるが、第一の所定温度は30℃以上〜35℃未満、第二の所定温度は35℃以上〜45℃以下である。
図4は、ミストの粒径と空気量の関係、水圧との関係を示す図である。
温水調整手段1から供給される温水と気体調整手段2から供給される気体とを混合してミスト噴霧手段3から噴霧されるミストの粒径を縦軸とし、気体調整手段2から供給される気体の空気量を横軸とする。また、温水調整手段1から供給される温水の圧力(水圧)の変化について、実線22が通常の水圧の特性とした場合、破線23は水圧が高い場合、一点鎖線24は水圧が低い場合の特性を示す。
図4に示すように、ミスト噴霧手段3は、空気量が0l/min、つまり、温水調整手段1から供給される温水のみでミスト噴霧した場合粒径が100μmとなるような流体混合ノズルである。空気量を増加させるほど温水に空気が混合されるため、同一のノズル径から噴霧されるミスト粒径は小さくなる。
本実施の形態では、ブロアやコンプレッサなどの気体供給装置から所定の圧力(空気圧)で供給される構成としているため、空気圧の変化は無視できるほど小さく、給気用流量弁7の開度を調整することによって安定して空気量を制御することができる。
また、本実施の形態では、温度調整された温水の供給を断続するミスト用電磁弁123でミスト噴霧を行う/行わないとしている。このため、ミスト用電磁弁123を開いた状態であれば、水圧が高いと水量は増加し水圧が低いと水量は減少する。
所定のミスト粒径に調整する場合に水圧が高いと水量が増加するので、空気量を増やして水と気体の割合を合わせる必要があるため破線23で示したような特性となる。つまり、水圧が高い場合には空気量を増加させることで同一のミスト粒径にすることができる。
逆に、所定のミスト粒径に調整する場合に水圧が低いと水量が減少するので、空気量を減らして水と気体の割合を合わせる必要があるため一点鎖線で示したような特性となる。つまり、水圧が低い場合には空気量も減少させることで同一のミスト粒径にすることができる。
以上の前提を踏まえて、制御手段4の制御について説明する。図5は、ミスト噴霧の動作開始時(図2におけるS002)の処理を示すフローチャートである。
図5に示すように、制御手段4は、まずミスト噴霧の動作開始時処理を行うか、処理が完了していると判断して次のミスト粒径調整処理に移行するかを確認する(S010)。動作開始時処理が完了しているという判断は、ミスト用電磁弁123が開弁して「ミスト噴霧中である」ことと、浴室温度検知手段6から得られる浴室内の温度が「第二の所定温度以上である」ことにより判断する。制御手段4は、2つの条件が共に当てはまる場合は、処理が完了しており、即ち動作開始時処理が不要であると判断する。また制御手段4は、2つの条件のうちいずれかが当てはまらない場合には、動作開始時処理が必要であると判断する。
ミスト噴霧の動作開始時処理が必要であると判断した場合は、浴室温度検知手段6が取得した浴室内の温度が、第一の所定温度以上であるかを確認する(S010Yes→S011)。
ここで、浴室内の温度が第一の所定温度以上である場合には、図3で説明したように、第二の所定温度に早く到達するために、ミスト噴霧手段3において可能である一番微細なミスト噴霧とすべく、制御手段4は給気用流量弁7の開度を最大に固定する(S011Yes→S012)。これにより、ミスト噴霧手段3における最小粒径のミストを噴霧することになり、第二の所定温度に到達する時間を短くすることができる。
続いて制御手段4は、浴室温度検知手段6が取得した浴室内の温度が、第二の所定温度以上であるかを確認する(S014)。浴室内の温度が第二の所定温度以上になるまで温度検知を繰り返し、第二の所定温度以上になると動作開始時処理を終了してミスト粒径調整処理に移行する(図5のS014No→S014Yes→end→図2のS003)。動作開始時処理を終了する際には、気体流量の最大値の固定を解除する。
なお、浴室内の温度が第一の所定温度に到達していない場合には、まだ浴室が図3で示したミスト噴霧による温度上昇効果がでるほど温まっていないと判断する。そして制御手段4は、ミスト用電磁弁123を閉弁し、さらに浴室用熱媒体制御弁115を開弁する。これにより、浴室用熱交換器114上でミストサウナ装置101内に取り込まれた浴室内の空気と浴室外の温水供給装置からの温水との間で熱交換を行い、送風機113によって循環させることで浴室内の空気を加熱する(S011No→S013)。
浴室内の温度が第一の所定温度以上である場合には、給気用流量弁を全開にする処理に移行する(S011Yes→S012)。
なお、動作開始時処理が不要であると判断された場合は後述するミスト粒径調整処理を行う(図5のS010No→end→図2のS003)。
上記処理により、浴室内の温度上昇速度を速めることができる。
次に、制御手段4で行われるミスト粒径調整処理(図2のS003)について図6、図7を参照しながら説明する。
図6は、制御手段4で行われるミスト粒径の調整処理を示すフローチャートである。
図6に示すように、制御手段4は、圧力検知手段5を介して温水調整手段1から供給される温水の圧力のデータを取得する(S020)。
次に制御手段4は、遠隔操作装置から送信される設定指示等に基づいて、使用者の好みに応じたミストとして目標ミスト粒径を決定(取得)する(S021)。
続いて制御手段4は、圧力検知手段5から温水の圧力を取得し、所定の閾値と比較する。ここで圧力検知手段5から得られる温水の圧力が所定の閾値以上である場合には、ステップS021で決定された目標ミスト粒径となるよう、圧力が高い場合のデータテーブルに基づいて空気量を決定する(S022Yes→S023)。なお、圧力が高い場合のデータテーブルについては後述するが、図4に示した破線23を示すミスト粒径と空気量とを対応付けたテーブルである。
なお、圧力検知手段5から得られる温水の圧力が所定の閾値未満である場合には、ステップS021で決定された目標ミスト粒径となるよう、圧力が低い場合のデータテーブルに基づいて空気量を決定する(S022No→S024)。
制御手段4は、データテーブルに基づいて空気量を決定した後は、この空気量をミスト噴霧手段3に供給するために、気体調整手段2の開度を決定する。これにより、使用者の好みに応じた粒径のミストを噴霧することができる。
温水の圧力(水圧)に応じて目標ミスト粒径に対応する空気量、給気用流量弁の開度を決定するデータテーブルの例として図7に示す。データテーブルは、目標ミスト粒径Rと、空気量Q0と、空気量Q0を供給するための気体調整手段2の開度X0とを関連付けて記憶したデータテーブルである。さらに図7に示すように、目標ミスト粒径に対応する空気量は、圧力が所定の閾値以上の場合と未満の場合とでそれぞれ一意に決定できるデータテーブルとなっている。
本実施の形態において、給気用流量弁7の開度で空気量が調整される構成となっている。すなわち給気用流量弁7の開度を目標ミスト粒径に対応する値とすることで、圧力が所定の閾値以上と未満で一意に決定することができるデータテーブルである。
なお、図7のデータテーブルの目標ミスト粒径RはRa<Rb・・・、圧力が所定の閾値以上の空気量Q0はQa0>Qb0・・・、給気用流量弁7の開度X0はXa0>Xb0・・・、圧力が所定の閾値未満の空気量Q1はQa1>Qb1・・・、給気用流量弁7の開度X1はXa1>Xb1・・・の関係を有する。
つまり、給気用流量弁7の開度を増加するほど空気量が増加し、ミスト噴霧手段3から噴霧されるミスト粒径が小さくなるデータテーブルとなっている。また、図4で示した関係により、圧力が高い場合のほうが、低い場合より給気用流量弁7の開度が大きいデータテーブルとなっている。
このような構成によれば、温水の圧力(水圧)に応じて気体の流量(空気量)を増減することでミスト粒径が調整されることとなる。このため、容易な気体の流量制御により所定のミスト粒径で安定した噴霧を可能とし、使用者への体感上の違和感も抑制することができる。
また、浴室内の温度が第一の所定温度以上である場合には一番温度分布の良い細かいミストを噴霧することで全体に暖かい空気が行き渡り、保持されることとなり、さらに第二の所定温度を超えた後は使用者の好みに応じたミスト噴霧とすることとなる。このため、浴室内を使用者の好みに応じたミストサウナ空間となるまでの時間を短縮することができる。
なお、ミスト粒径調整処理について、温水の圧力を所定の閾値以上、未満で切り分けた目標のミスト粒径に対する空気量、給気用流量弁の開度のデータテーブルを参照するものとした。しかしながら、目標のミスト粒径に対し、圧力が高い場合は空気量が多く、圧力が低い場合は空気量が少なくなるような計算式により求めるものとしてもよい。
また、ミストサウナ装置101は、ミストの粒径を容易に変更できるだけでなく、浴室用熱交換器114を備えることで浴室を暖める時間を短縮できるため、ヒータ機能を備えた浴室暖房装置として提供してもよい。
(変形例)
本実施の変形例として、使用者がミスト噴霧の有無とは関係なく、浴室を急速に暖めるための暖房運転を行う場合が想定される。このような場合には、ミスト噴霧の動作開始時処理が完了しているという判断を、浴室温度検知手段6から得られる浴室内の温度が「第二の所定温度以上である」ことにより判断してもよい。
本実施の変形例として、使用者がミスト噴霧の有無とは関係なく、浴室を急速に暖めるための暖房運転を行う場合が想定される。このような場合には、ミスト噴霧の動作開始時処理が完了しているという判断を、浴室温度検知手段6から得られる浴室内の温度が「第二の所定温度以上である」ことにより判断してもよい。
つまり制御手段4は、「第二の所定温度以上である」との条件があてはまる場合は、動作開始時処理が完了していると判断する。動作開始時処理の完了後は、ミスト噴霧を停止し、遠隔操作装置等から送信される温度設定等の設定指示に応じて、暖房運転を行うとしてもよい。
このようにすれば、使用者によるミスト噴霧の使用に関係なく、浴室を急速に暖めることが可能になる。
本発明に係るミストサウナ装置は、容易な気体の流量制御により所定のミスト粒径で安定した噴霧を可能とし、使用者への体感上の違和感を抑制でき、素早く目標温度に到達し、維持することを可能とするものである。このため、浴室に限らず、屋内にて温度、湿度の制御が必要とされる箇所への空気調和装置や温度制御装置等として有用である。
1 温水調整手段
2 気体調整手段
3 ミスト噴霧手段
4 制御手段
5 圧力検知手段
6 浴室温度検知手段
7 給気用流量弁
101 ミストサウナ装置
111 吸込口
112 送風口
113 送風機
114 浴室用熱交換器
115 浴室用熱媒体制御弁
121 ミスト用熱交換器
122 ミスト用熱媒体制御弁
123 ミスト用電磁弁
2 気体調整手段
3 ミスト噴霧手段
4 制御手段
5 圧力検知手段
6 浴室温度検知手段
7 給気用流量弁
101 ミストサウナ装置
111 吸込口
112 送風口
113 送風機
114 浴室用熱交換器
115 浴室用熱媒体制御弁
121 ミスト用熱交換器
122 ミスト用熱媒体制御弁
123 ミスト用電磁弁
Claims (6)
- 温度と水量を調整した温水を供給する温水調整手段と、
流量を調整した気体を供給する気体調整手段と、
前記温水調整手段から供給される温水と前記気体調整手段から供給される気体とを混合してミスト噴霧を行うミスト噴霧手段と、
前記気体調整手段における気体の流量を制御してミスト噴霧の粒径を調整する制御手段と、
前記温水調整手段から供給される温水の圧力を検知する圧力検知手段を備え、
前記制御手段は、
前記圧力検知手段が検知した圧力に基づいて前記気体調整手段における気体の流量を制御するミストサウナ装置。 - 前記制御手段は、
前記圧力検知手段により検知した圧力が所定の閾値以上の場合には、前記気体調整手段による流量を多くし、
前記圧力検知手段により検知した圧力が前記所定の閾値未満の場合には、前記気体調整手段による流量を前記所定の閾値以上の場合における流量よりも少なくする請求項1に記載のミストサウナ装置。 - さらに、前記ミスト噴霧手段の噴霧先である浴室内の温度を検知する浴室温度検知手段を備え、
前記制御手段は、
前記ミスト噴霧手段の動作開始時に、前記浴室温度検知手段から得られた浴室内の温度が第一の所定温度以上である場合には前記ミスト噴霧手段によりミストを噴霧し、
前記浴室温度検知手段から得られた浴室内の温度が第一の所定温度未満である場合には前記ミスト噴霧手段によるミスト噴霧を停止し、その後前記浴室温度検知手段から得られた浴室内の温度が前記第一の所定温度以上になれば前記ミスト噴霧手段によりミストを噴霧する請求項1または2に記載のミストサウナ装置。 - 前記制御手段は、
前記ミスト噴霧手段の動作開始時に、
前記浴室温度検知手段から得られた浴室内の温度が前記第一の所定温度以上である場合は、前記気体調整手段における気体の流量を最大値に固定し、
前記浴室温度検知手段から得られた浴室内の温度が前記第一の所定温度より高い第二の所定温度を超えた後に前記最大値の固定を解除する請求項3記載のミストサウナ装置。 - 前記ミスト噴霧手段から噴霧されるミストの粒径は、30μm以下である請求項3または4に記載のミストサウナ装置。
- 請求項1から5のいずれかに記載のミストサウナ装置を備えた浴室暖房装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015150194A JP2017029262A (ja) | 2015-07-30 | 2015-07-30 | ミストサウナ装置、浴室暖房装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015150194A JP2017029262A (ja) | 2015-07-30 | 2015-07-30 | ミストサウナ装置、浴室暖房装置 |
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JP2017029262A true JP2017029262A (ja) | 2017-02-09 |
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JP (1) | JP2017029262A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106880483A (zh) * | 2017-03-01 | 2017-06-23 | 南阳医学高等专科学校第附属医院 | 一种泌尿外科熏蒸装置 |
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2015
- 2015-07-30 JP JP2015150194A patent/JP2017029262A/ja active Pending
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