JP2017029098A - 焼成型及び食品焼成機 - Google Patents

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    • A21B5/00Baking apparatus for special goods; Other baking apparatus
    • A21B5/02Apparatus for baking hollow articles, waffles, pastry, biscuits, or the like
    • A21B5/023Hinged moulds for baking waffles

Abstract

【課題】カップ状の焼成食品を焼成する食品焼成機に用いられる焼成型であって、生地から流出する液状油脂の環流を規制できるようにした焼成型の提供。
【解決手段】開閉自在に組み合わされた雌型51と雄型52とを備え、雌型51は、生地を収容する成形用凹部51aを有し、雄型52は、成形用凹部51aに対向するとともに成形用凹部51a内の生地を押圧してカップ状に成形する成形用凸部52aを有し、雌型51における成形用凹部51aの周囲又は雄型52における成形用凸部52aの周囲の少なくとも一方に、前記生地から流出する液状油脂を収容する油脂収容溝51b、51cが形成されている焼成型、及び該焼成型を備える食品焼成機。
【選択図】図6

Description

本発明は、カップ状の焼成食品を製造するために用いられる焼成型及び食品焼成機に関する。
一般に、タルト、クッキー、パイ等のカップ形状(皿形状、椀形状を含む)の油脂含有食品を焼成する食品焼成機では、次のような焼成型が用いられている。この焼成型は、開閉自在に組み合わされた雌型と雄型とを備えており、雌型は生地を収容する成形用凹部を有し、雄型は成形用凹部に対向する成形用凸部を有している。雄型と雌型を接近させると、成形用凸部が成形用凹部内の生地を押圧してカップ状に成形する
このような焼成型を備えた食品焼成機では、焼成型を無端状の搬送経路に沿って搬送し、搬送経路上に設けられた開閉位置と焼成位置において、所定の工程を実行する。まず、開閉位置において、焼成型を開いて雌型の成形用凹部内に生地を挿入し、焼成型を閉じて生地をカップ状に成形する。次に、焼成型を焼成位置に搬送し、焼成型を加熱して生地を焼成する。そして、焼成型を開閉位置に搬送し、焼成型を開いて焼成食品を取り出す。以上の工程を繰り返して焼成食品を量産する。
ところで、生地がバター等の油脂を含有している場合には、生地の焼成中に油脂が溶融して液状になり、生地から溢れ出すことがある。多量の液状油脂が生地に接し続けると、焼成食品が油で揚げたような状態になって外観や味が損われることがある。
このような不具合を規制するために、特許文献1に開示された食品焼成機は、液状油脂を排出する構造を有している。この食品焼成機では、雌型の隅部に油脂排出口を設け、この油脂排出口の下方に油脂回収樋を設置している。生地から流出した液状油脂の一部は油脂排出口に流入し、油脂回収樋によって回収される。
特開2003−47451号公報
特許文献1の食品焼成機では、ある成形用凹部内の生地から流出した液状油脂が点在する油脂排出口に流入せずに、成形用凹部やカップ状の生地に環流することがある。その量が多くなると、焼成食品の品質が損われる。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、生地から流出する液状油脂の環流を規制できるようにした焼成型を提供することを目的とする。
また、液状油脂の環流を規制できる焼成型を用いて食品焼成を高品質にできる食品焼成機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明では以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明に係る第1の焼成型は、開閉自在に組み合わされた雌型51と雄型52とを備え、前記雌型51は、生地Rを収容する成形用凹部51aを有し、前記雄型52は、前記成形用凹部51aに対向するとともに前記成形用凹部51a内の生地Rを押圧してカップ状に成形する成形用凸部52aを有し、前記雌型51における前記成形用凹部51aの周囲又は前記雄型52における前記成形用凸部52aの周囲の少なくとも一方に、前記生地Rから流出する液状油脂を収容する油脂収容溝51b、51cが形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る第2の焼成型は、第1の焼成型において、前記油脂収容溝51b、51cが形成されている前記雌型51又は前記雄型52に、前記油脂収容溝51b、51cに連通するとともに前記雌型51又は前記雄型52の端面51fに開口する油脂排出溝51dが形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る第3の焼成型は、第2の焼成型において、前記油脂排出溝51d内
の液状油脂が前記開口51eに向かって流動するように前記油脂排出溝51dが傾斜していることを特徴とする。
また、本発明に係る第4の焼成型は、第1〜第3の焼成型のいずれかにおいて、前記成形用凹部51a及び前記成形用凸部52aをそれぞれ複数設け、前記複数の成形用凹部51aを、前記雌型51における前記雄型52との対向面において行と列を成すように配置し、前記複数の成形用凸部52aを、前記雄型52における前記雌型51との対向面において行と列を成すように配置し、前記油脂収容溝51b、51cは、前記雌型51における前記雄型52との対向面又は前記雄型52における前記雌型51との対向面において、前記複数の成形用凹部51a又は前記複数の成形用凸部52aの各々を取り囲む平面視格子状であることを特徴とする。
また、本発明に係る第1の食品焼成機は、第1〜第4の焼成型のいずれかを複数個用いてカップ状の焼成食品Cを製造する食品焼成機であって、水平な上面を有する基台12と、前記複数個の焼成型50の各々を前記雄型52と前記雌型51が上下に配置されるように支持するとともに前記基台12の上面に沿った無端状の搬送経路に沿って循環させ、前記搬送経路中に設けられた開閉位置と焼成位置に順次搬送する搬送機構130と、前記焼成型50を前記開閉位置において開閉する開閉機構80と、前記焼成型50を前記焼成位置において加熱して前記生地Rを焼成する加熱手段60と、前記焼成型50を前記生地Rの焼成中に上下反転させる反転機構70と、を備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る第2の食品焼成機は、第1の食品焼成機において、前記焼成位置の上方を覆うとともに前記開閉位置に対向する開口23を有するカバー20と、前記加熱手段60により生じる熱風が前記開口23から前記開閉位置に向けて吹き出すのを規制する遮風部材24と、を設けたことを特徴とする。
また、本発明に係る第3の食品焼成機は、第1又は第2の食品焼成機において、前記油脂収容溝51b、51cが形成されている前記雌型51又は前記雄型52に、前記油脂収容溝51b、51cに連通するとともに前記雌型51又は前記雄型52における前記基台12の外周側に位置する端面51fに開口する油脂排出溝51dを形成しており、前記基台12の外周に、前記油脂排出溝51dから排出される油脂を回収する油脂回収樋14を設置していることを特徴とする。
第1の焼成型によれば、生地から流出する液状油脂が油脂収容溝に収容されるため、液状油脂の環流を規制することができる。
第2の焼成型によれば、油脂収容溝内に収容された液状油脂を焼成型の外部に排出することができるため、液状油脂が油脂収容溝から溢れて成型用凹部やカップ状の生地へ環流するのを規制することができる。
第3の焼成型によれば、油脂排出溝内の液状油脂の排出が促進されるため、液状油脂が油脂収容溝から溢れて成型用凹部やカップ状の生地へ環流するのを更に規制することができる。
第1の食品焼成機によれば、生地から流出する液状油脂が油脂収容溝に収容されるため、液状油脂の環流を規制することができる。また、焼成型が上下反転されるため、成形用凹部内に液状油脂が滞留するのを規制することができ、食品焼成を高品質にすることができる。
第2の食品焼成機によれば、開閉位置の近傍で作業している作業者に熱風が当たるのを規制することができる。
第3の食品焼成機によれば、油脂収容溝内に収容された液状油脂を焼成型の外部に排出することができるため、液状油脂が油脂収容溝から溢れて成型用凹部やカップ状の生地に環流するのを規制することができる。また、焼成型の外部に排出された液状油脂は油脂回収樋によって回収されるため、基台、床面等が液状油脂で汚れるのを規制することができる。
本発明に係る食品焼成機の一実施形態の斜視図である。 食品焼成機の一部省略正面図である。 食品焼成機の要部の斜視図である。 食品焼成機の平面図である。 食品焼成機の側面図である。 食品焼成機の要部の拡大斜視図である。 旋回台、支持体及び開閉機構の斜視図である。 焼成型の斜視図である。 焼成型の側面断面図である。 焼成型の平面図である。
以下、本発明に係る食品焼成機の実施形態を図1〜図10に基づき詳しく説明する。
本実施形態の食品焼成機1は、タルトレットのカップ(以下「タルトカップ」と略す。)を製造するためのものであって、ハウジング10と、このハウジング10に取り付けられたカバー20と、ハウジング10に回転自在に支持された旋回台30と、旋回台30を回転駆動する駆動装置40と、旋回台30に支持された複数個の焼成型50と、焼成型50を加熱する複数個の加熱手段60と、焼成型50を上下反転させる反転機構70と、焼成型50を開閉する開閉機構80と、食品焼成機1全体の制御を司る制御装置90とを備えている。
ハウジング10は枠体11を有しており、その上端には円盤状の基台12が水平に支持されている。基台12は水平な上面を有しており、その中央部には円筒状の支持体13が同心状に固定されている。基台12の外周部には略全周に亘って油脂回収樋14が設けられている。枠体11の下端には複数個の車輪15が取り付けられており、食品焼成機1を床面に沿って移動させることができる。
支持体13の中心部には軸受け(図示せず)を介して垂直回転軸100が回転自在に支持されている。垂直回転軸100の上部は支持体13の上方に突出して旋回台30に接続されており、垂直回転軸100の下部は基台12の中心部を貫通して枠体11の内部に突出している。
油脂回収樋14は周方向の複数箇所で寸断されており、それらの寸断箇所の各々の下方には油脂回収容器(図示せず)が設置されている。この油脂回収容器は上面が開口しており、基台12に着脱自在に取り付けられている。
カバー20は、油脂回収樋14の外周面から垂直に立ち上がる平面視C字形の周壁21と、その上端に水平に取り付けられた3枚の扇形の天壁22とを有している。カバー20は、基台12の上面のうち、タルトカップの生地を焼成する位置(以下「焼成位置」と称する。)の上方を覆っている。また、カバー20は、基台12の上面のうち、焼成型50が開閉される位置(以下「開閉位置」と称する。)に対向する開口23を有している。3枚の天壁22のうち、両側に位置する天壁22の一側縁には、開口23の一部を塞ぐ横長の板状の遮風部材24が取り付けられている。
図7に示すように、旋回台30は平面視円形の枠状体で、円柱状の中心部31と、その周囲に同心状に設けられた円筒状の内周壁32と、その周囲に同心状に設けられた円筒状の外周壁33とを有している。内周壁32の内周部は放射状のリブ34を介して中心部31の外周部に接続され、内周壁32の外周部は放射状のリブ35を介して外周壁33の内周部に接続されている。
中心部31は、その軸線に沿った貫通孔31aを有しており、この貫通孔31aには垂直回転軸100の上端部が挿通されて固定されている。
内周壁32の上端には、中心部31の周りに所定角度(36°)をおいて等間隔に複数の第1収容凹部32aが設けられている。第1収容凹部32aは断面半円形で、内周壁32の上端を径方向に横断している。
外周壁33の上端には、中心部31の周りに前記所定角度をおいて複数の第2収容凹部33aが設けられている。第2収容凹部33aは断面半円形で、外周壁33の上端を径方向に横断している。各第2収容凹部33aは、第1収容凹部32aと対応して配置されて
いる。
駆動装置40はハウジング10の枠体11上に支持されており、ステッピングモータと減速機構を備えている。駆動装置40は、垂直回転軸100を介して旋回台30を時計回り方向に前記所定角度ずつ間欠的に回転させる。駆動装置40、垂直回転軸100及び旋回台30は本発明の搬送機構130を構成している。
焼成型50は、垂直回転軸100の周りに前記所定角度(10個の焼成型50が36°の等間隔)をおいて旋回台30に取り付けられており、旋回台30が回転すると、基台12の上面に沿った無端状(円形)の搬送経路に沿って循環する。図4に示すように、当該搬送経路内には、垂直回転軸100の周りに前記所定角度をおいてポジションP1〜P10が設定されており、旋回台30が回転すると、各焼成型50はポジションP1〜P10に順次搬送される。なお、ポジションP1、P2、P10は上述の開閉位置に相当し、ポジションP3〜P9は上述の焼成位置に相当する。
図8乃至図10において、焼成型50は、水平に配置された矩形プレート状の雌型51と、その上方に配置された矩形プレート状の雄型52と、雌型51と雄型52を開閉自在に支持する型ホルダー53とを備えている。
雌型51は熱伝導性が良好な金属材料で形成されており、その上面には複数の碗底形状の成形用凹部51aが穿設されている。これらの成形用凹部51aは、タルトカップCの材料である団子状の生地Rを収容するためのもので、横方向に行を成し、縦方向に列を成すように配置されている。
ここで縦方向とは、図10に示すように、雌型51の上面の中心を通り、且つ垂直回転軸100の軸線に直交する直線L1の方向及びそれと平行な方向である。また、横方向とは、直線L1に直交し、且つ雌型51の上面と平行に延びる直線L2の方向及びそれと平行な方向である。
また、雌型51の上面には断面半円形(又はV形等)の複数の油脂収容溝51b、51cが形成されている。各油脂収容溝51bは縦方向に延び、各油脂収容溝51cは横方向に延びており、互いに交差している。すなわち、これらの油脂収容溝51b、51cは、雌型51の上面において平面視格子状に形成され、平面視四角形の油脂収容溝51b、51cが複数の成形用凹部51aの各々を取り囲んでいる。
前記油脂収容溝51b、51cは、生地Rを焼成する際に流出してくる油脂を成形用凹部51aの全周で収容し、成形用凹部51a側への環流を規制する。
更に、雌型51の上面には断面半円形(又はV形等)の複数の油脂排出溝51dが形成されている。各油脂排出溝51dの一端は油脂収容溝51bに連通し、他端は雌型51の端面51fに開口51eを形成している。前記端面51fは、雌型51における基台12の外周側の端部に位置している。前記油脂排出溝51dは、端面51fまで延伸することによって直線状に形成されている。
油脂排出溝51dを形成することによって、油脂収容溝51b、51c内の液状油脂が油脂排出溝51dを介して焼成型50の外部に排出されるため、油脂収容溝51b、51cから液状油脂が溢れるのを規制することができる。
なお、各油脂収容溝51b及び各油脂排出溝51dは開口51eに向かって下方に傾斜しており、油脂排出溝51d内の液状油脂を開口51eに向かって流動し易くしている。このようにすると、油脂収容溝51b、油脂排出溝51d内の液状油脂の排出が促進されるため、油脂収容溝51b、51cから液状油脂が溢れるのを更に規制することができる。油脂収容溝51b、51cは、各成形用凹部51aを取り囲む平面視円形に形成し、油脂排出溝51dは、円形の油脂収容溝51b、51cを継ぐ接線上に形成してもよい。
雄型52は熱伝導性が良好な金属材料で形成されおり、その下面には複数の碗形状の成形用凸部52aが突設されている。これらの成形用凸部52aは、成形用凹部51aと相似形状で、且つ成形用凹部51aに挿脱可能な大きさに形成されており、図9に示すように、成形用凹部51aに挿入された状態で成形用凹部51aの内面との間にカップ状の空隙Sを形成する。
成形用凸部52aは、縦方向と横方向に等間隔をおいて配置されており、成形用凸部5
2aの縦方向のピッチは成形用凹部51aの縦方向のピッチと等しく、成形用凸部52aの横方向のピッチは成形用凹部51aの横方向のピッチと等しくなっている。雄型52の雌型51への接近に伴って、複数の成形用凸部52aの各々は対応する成形用凹部51aに突入して成形用凹部51a内の生地Rを押圧してカップ状に成形する。
型ホルダー53は、雌型51を取り付けた雌型ホルダー54と、雌型ホルダー54に回動自在に連結されていて雄型52を取り付けた棒状の雄型ホルダー55とを有している。型ホルダー53は、旋回台30の周縁部に取り付けられ、旋回台30から径外方向に延出している。
雌型ホルダー54は、その基端部側から順に、支軸部54a、反転用カム部54b、軸受部54e、型支持部54g及びガイド部54hを有している。
支軸部54aは中間部が径大の段付き円筒状で、旋回台30の内周壁32に形成された第1収容凹部32aと外周壁33に形成された第2収容凹部33aによって両端が支持されており、内周壁32と外周壁33に取り付けられた押さえ部材105によって第1収容凹部32aと第2収容凹部33aから浮き上がらないようにされている。支軸部54aは軸線周りに回転自在で、内周壁32と外周壁33によって軸線方向の移動が規制されている。
反転用カム部54bは矩形板の両側縁に半円状の切欠部54cとその下側の当接面54dとを形成した形状であり、反転用カム部54bは、支持体13に取り付けられたピン65と協働して焼成型50を上下反転させる反転機構70を構成している。ピン65の構造及び反転用カム部54bとの作用の詳細については後述する。
軸受部54eには、支軸部54aの軸線と直交する水平支軸54fを介して雄型ホルダー55の基端部が回転自在に軸支されている。雄型ホルダー55は略90°回動可能であり、略垂直に起立した開状態と略水平に倒伏した閉状態とを取り得る。
型支持部54gは角棒材で形成され、その上面に雌型51が固定支持され、基部は軸受部54eに連結され、先端部にはガイド部54hが設けられている。
ガイド部54hは、左右に延びる支持部材54iと、その両端に回転自在に軸支された一対のローラー54jとを有している。各ローラー54jは、型支持部54gの長手方向と平行に延びる軸線周りに回転し、基台12の上面周縁部の上方に取り付けられた第1ガイドレール110の上面を転動する。
雄型ホルダー55は、その基端部側から順に、カム当接部55a、型支持部55c及びガイドローラー55eを有している。
カム当接部55aは側面視二股状の板状体で、その一側の先端部は外方に屈曲して係合突起55bを形成している。カム当接部55aは、カム部材75と協働して焼成型50を開閉させる開閉機構80を構成している。カム部材75の構造とカム当接部55aとの作用の詳細については後述する。
型支持部55cは、側面視略への字形の角棒状で、中間部に左右一対のL字形のブラケット55dを介して雄型52が取り付けられている。
ガイドローラー55eは、型支持部55cの先端面に回転自在に軸支され、型支持部55cの長手方向に延びる軸線周りに回転する。ガイドローラー55eは、第1ガイドレール110の上面を転動する。
図3乃至図6に示すように、第1ガイドレール110は、角棒材を水平面内において垂直回転軸100を曲率中心とする平面視円弧形に形成して、ポジションP2〜P9に設けられており、P4とP5の間、P8とP9の間では、焼成型50が反転するため、寸断されている。
ポジションP3、P4の第1ガイドレール110の上方には第2ガイドレール120が配置されている。この第2ガイドレール120は、角棒材を水平面内において垂直回転軸100を曲率中心とする平面視円弧形に形成したものである。第2ガイドレール120は、焼成型50の閉鎖後にガイドローラー55eを下向きに案内して雄型52を雌型51に完全に型合わせさせる。
前記第1、第2ガイドレール110、120はL字形の支持部材111に取り付けられ
ており、この支持部材111は周壁21に固定されている。周壁21は内外2重構造になっていて、支柱121を挟持しており、支柱121の下部は油脂回収樋14の外周面に固着されている。
加熱手段60は、ポジションP2〜P9の各々において基台12の上面に設置されていて、焼成型50を下方から加熱するバーナーで構成されている。
なお、焼成型50の搬送によってカバー20内に空気流が生じ、その空気流が加熱手段60で加熱されて熱風となる。この熱風がカバー20の開口23から吹き出して開閉位置の近傍にいる作業者に当たると、作業者が作業をしづらくなる等の不具合が生じる。この食品焼成機1では、カバー20の天壁22に取り付けられた遮風部材24によって、開口23から開閉位置へ流れる熱風を遮蔽している。
前記反転機構70は、一対のピン65と各焼成型50の反転用カム部54bとによって構成されている。ピン65は、ポジションP4とP5の間、P8とP9の間の各々において支持体13の周壁に取り付けられている。ピン65は、支持体13の周壁から上方に突出する突出片66から支持体13の外周面よりも径外方向に突出している。
旋回台30の回転に伴って、反転用カム部54bの切欠部54cの下側の当接面54dがピン65に当接し、焼成型50に支軸部54aの軸線周りの回転力を与える。そして、反転用カム部54bが回動するにつれて切欠部54cの内周面がピン65と対向し且つピン65に摺接することにより、反転用カム部54bが回転して、焼成型50がスムーズに上下反転する。
前記開閉機構80は、支持体13の外周面に取り付けられるとともに細長い板材によって形成された平面視略弓形のカム部材75と、各焼成型50のカム当接部55aとによって構成されている。カム部材75は、焼成型50を開く型開き部75aと、焼成型50を開状態に維持する型開き維持部75bと、焼成型5を閉じる型閉じ部75cとを有している。
型開き部75aは直線状に形成され、支持体13の外周面から旋回台30の回転方向にいくに従って次第に遠ざかるように傾斜しており、また僅かに下向きに傾斜している。型開き維持部75bは、水平面内において垂直回転軸100を曲率中心とする円弧状に形成されている。型閉じ部75cは、型開き維持部75bの終端から旋回台30の回転方向にいくに従って支持体13に次第に近づくように傾斜しており、また、僅かに上向きに傾斜している。
型開き部75aには、ポジションP9からポジションP10へ移動する焼成型50のカム当接部55aの係合突起55bが当接する。係合突起55bが型開き部75aに沿って摺動することによって雄型ホルダー55が次第に上方に回動して焼成型50が型開き状態になる。
型開き維持部75bには、ポジションP10からポジションP2へ移動する焼成型50のカム当接部55aの係合突起55bが当接する。型開き維持部75bは、焼成型50を型開き状態に維持する。
型閉じ部75cには、ポジションP2からポジションP3へ移動する焼成型50のカム当接部55aの係合突起55bが当接する。係合突起55bが型閉じ部75cに沿って摺動することによって雄型ホルダー55が次第に下方に回動して焼成型50が型閉じ状態になる。そして、焼成型50がポジションP3に到達するときに、カム当接部55aが型閉じ部75cから離脱する。
次に、食品焼成機1によってタルトカップCを製造する手順を説明する。
予め団子状の練り生地Rを複数個作製しておき、ポジションP1に停止している型開き状態の焼成型50の雌型51の各成形用凹部51aに生地Rを挿入する。
ポジションP2の焼成型50がポジションP3に搬送される際に型閉じ状態になり、各成形用凹部51a内の生地Rがカップ状に成形され、雌雄型51、52は上下のガイドレール110、120に案内されて型締めされながら移動する。
焼成型50はポジションP2〜P9間を搬送される間に加熱手段60によって加熱され、カップ状の生地が焼成される。
ポジションP4の焼成型50がポジションP5に搬送される際に、上下のガイドレール110、120の案内が解除され、同時に反転用カム部54bがピン65と当接して焼成型50が上下反転される。また、焼成型50は、ポジションP8からポジションP9に搬送される際に上下反転される。そして、ポジションP9の焼成型50がポジションP10に搬送される際に、焼成型50のカム当接部55aがカム部材75に当接し、カム部材75が雄型52を上回動させて焼成型50を型開き状態にする。
ポジションP10において、雌型51の各成形用凹部51aに収容されたタルトカップCが取り出される。その後、ポジションP10の焼成型50はポジションP1に搬送される。
このように、10個の焼成型50を循環させることによって、多数のタルトカップCが連続的に量産される。
焼成型50内の生地が焼成される際に、生地に含まれているバター等の油脂が生地から溶出する。溶出した液状油脂は成形用凹部51aから流出して、その周囲の油脂収容溝51b、51cに収容される。油脂収容溝51c内の液状油脂は油脂収容溝51bを介して油脂排出溝51dに流入する。そして、油脂排出溝51d内の液状油脂は開口51eを介して油脂回収樋14内に流下し、油脂回収樋14を介して油脂回収容器に貯溜する。
この食品焼成機1では、雌型51に設けられた複数の成形用凹部51aの各々を取り囲む油脂収容溝51b、51cを形成しているため、ある成形用凹部51a内の生地から流出した液状油脂がその成形用凹部51aや周囲の成形用凹部51a内のカップ状の生地に環流するのを規制することができる。
また、焼成型50が上下反転するため、その際に各成形用凹部51a内の液状油脂の多くが成形用凹部51aから流出し、成形用凹部51a内に液状油脂が滞留するのを規制することができる。
したがって、液状油脂によってタルトカップCの外観や味が損なわれるのを効果的に規制することができる。
また、焼成型50から排出される液状油脂は油脂回収樋14によって回収されるため、基台12、床面等が液状油脂で汚れるのを規制することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。
例えば、本発明は、タルトカップ以外の焼成食品、例えばクッキー、パイを製造する場合にも適用することができる。
油脂収容溝51b、51c及び油脂排出溝51dは雄型52に形成してもよく、雌型51と雄型52の両方に形成してもよい。
開閉位置で油脂収容溝51b、51c内の油脂を人為的に取り出すようにすれば、油脂排出溝51dを省略することもできる。
生地Rは団子状以外の形状、例えばシート状でもよい。
雌型51に設けられる成形用凹部51aと雄型52に設けられる成形用凸部52aの個数は9個以外の複数個又は1個でもよい。
食品焼成機1が備える焼成型50の個数は10個以外の複数個でもよい。
加熱手段60は、例えばヒーターを用いてもよく、焼成型50の上下に配置してもよい。焼成型50の上下両方に加熱手段60を配置する場合は、反転機構70を省略することができる。
上述の実施形態では、複数個の焼成型50を旋回台30によって搬送しているが、無端状のコンベヤによって搬送してもよい。
1 食品焼成機
12 基台
14 油脂回収樋
20 カバー
23 開口
24 遮風部材
30 旋回台
40 駆動装置
50 焼成型
51 雌型
52 雄型
60 加熱手段
70 反転機構
80 開閉機構
51a 成形用凹部
51b 油脂収容溝
51c 油脂収容溝
51d 油脂排出溝
52a 成形用凸部
100 垂直回転軸
130 搬送機構
C タルトカップ
R 生地

Claims (7)

  1. 開閉自在に組み合わされた雌型(51)と雄型(52)とを備え、
    前記雌型(51)は、生地(R)を収容する成形用凹部(51a)を有し、
    前記雄型(52)は、前記成形用凹部(51a)に対向するとともに前記成形用凹部(51a)内の生地(R)を押圧してカップ状に成形する成形用凸部(52a)を有し、
    前記雌型(51)における前記成形用凹部(51a)の周囲又は前記雄型(52)における前記成形用凸部(52a)の周囲の少なくとも一方に、前記生地(R)から流出する液状油脂を収容する油脂収容溝(51b、51c)が形成されていることを特徴とする焼成型。
  2. 前記油脂収容溝(51b、51c)が形成されている前記雌型(51)又は前記雄型(52)には、前記油脂収容溝(51b、51c)に連通するとともに前記雌型(51)又は前記雄型(52)の端面(51f)に開口する油脂排出溝(51d)を形成していることを特徴とする請求項1に記載の焼成型。
  3. 前記油脂排出溝(51d)は、液状油脂が前記端面(51f)に形成された開口(51e)に向かって流動するように傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の焼成型。
  4. 前記成形用凹部(51a)及び前記成形用凸部(52a)をそれぞれ複数設け、
    前記複数の成形用凹部(51a)を、前記雌型(51)における前記雄型(52)との対向面において行と列を成すように配置し、
    前記複数の成形用凸部(52a)を、前記雄型(52)における前記雌型(51)との対向面において行と列を成すように配置し、
    前記油脂収容溝(51b、51c)は、前記雌型(51)における前記雄型(52)との対向面又は前記雄型(52)における前記雌型(51)との対向面において、前記複数の成形用凹部(51a)又は前記複数の成形用凸部(52a)の各々を取り囲む平面視格子状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の焼成型。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の焼成型(50)を複数個用いてカップ状の焼成食品(C)を製造する食品焼成機であって、
    水平な上面を有する基台(12)と、
    前記複数個の焼成型(50)の各々を前記雄型(52)と前記雌型(51)が上下に配置されるように支持するとともに前記基台(12)の上面に沿った無端状の搬送経路に沿って循環させ、前記搬送経路中に設けられた開閉位置と焼成位置に順次搬送する搬送機構(130)と、
    前記焼成型(50)を前記開閉位置において開閉する開閉機構(80)と、
    前記焼成型(50)を前記焼成位置において加熱して前記生地(R)を焼成する加熱手段(60)と、
    前記焼成型(50)を前記生地(R)の焼成中に上下反転させる反転機構(70)と、を備えることを特徴とする食品焼成機。
  6. 前記焼成位置の上方を覆うとともに前記開閉位置に対向する開口(23)を有するカバー(20)と、
    前記加熱手段(60)により生じる熱風が前記開口(23)から前記開閉位置に向けて吹き出すのを規制する遮風部材(24)と、
    を設けたことを特徴とする請求項5に記載の食品焼成機。
  7. 前記油脂収容溝(51b、51c)が形成されている前記雌型(51)又は前記雄型(52)には、前記油脂収容溝(51b、51c)に連通するとともに前記雌型(51)又
    は前記雄型(52)における前記基台(12)の外周側に位置する端面(51f)に開口する油脂排出溝(51d)を形成しており、
    前記基台(12)の外周に、前記油脂排出溝(51d)から排出される油脂を回収する油脂回収樋(14)を設置していることを特徴とする請求項5又は6に記載の食品焼成機。
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