JP2017028464A - 基地局 - Google Patents

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憲一 矢▲羽▼多
Kenichi Yabata
憲一 矢▲羽▼多
健司 荒井
Kenji Arai
健司 荒井
岡田 修一
Shuichi Okada
修一 岡田
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Abstract

【課題】基地局の負荷増大を抑制しつつ、無駄なハンドオーバーの繰り返しを防止できること。【解決手段】基地局100は、報知信号により形成されるマクロセル1(#1)と、局所的な範囲で形成されるスモールセル2(#2,#3)とが重畳して配置される無線システムにおける、マクロセル1(#1)に在圏する移動局102からの測定結果報告に応じてハンドオーバー先候補の判定処理を実施する。基地局100は、ハンドオーバー先候補セルがスモールセル2(#2)である場合、移動局102の移動速度が所定値以上である場合、または、スモールセル2(#2)の無線リソースの割当て見込度合が所定度合未満の場合、または、現在の在圏セル(#1)の無線リソースの割当て見込度合が所定度合以上の場合、スモールセル2(#2)のハンドオーバーを抑制する制御部を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、移動機と無線通信を行う基地局に関する。
例えば、LTE(Long Term Evolution)の通信規格の通信エリア環境では、広範囲の通信エリアをカバーするマクロセル内に、スモールセルを設置するエリア構成とする場合がある。スモールセルを設けることで、比較的狭範囲の通信エリア(ホットスポット)での通信を良好にできる。移動局は、移動中にセル(基地局)を切り替えるハンドオーバーを実施する。LTEでは、移動局からの無線品質情報に応じてネットワーク主導でハンドオーバーが実行される。このハンドオーバーの実施の際、各セルの移動局数がマクロセルとスモールセル間で均衡するように基地局のロードバランシング(セル間の負荷均衡)が行われることもある。
また、LTE−Advancedの通信規格では、増大するトラフィックへの対策として、無線通信を高速化するキャリア・アグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)手法が導入されている。CAは、移動局を複数のセルと接続することで通信を高速化する手法であり、移動局は制御信号やデータをやり取りする1つのPCell(プライマリ・セル)と、データをやり取りする1つ以上のSCell(セカンダリ・セル)と接続する。
従来、マクロセル内にスモールセルを設置したエリア構成におけるCA実行について、マクロセルからスモールセル、またはスモールセルからマクロセルへのハンドオーバーについて以下の技術が開示されている。例えば、移動局からの測定報告に基づいて異なる周波数キャリアのセルの割当てを制御する技術がある(例えば、下記特許文献1参照。)。また、移動局の移動速度に基づいてセル間のハンドオーバーを行い、基地局の負荷分散を行う技術がある(例えば、下記特許文献2参照。)。また、移動局の移動速度、マクロセルのリソース使用量、各セル内の移動局数に基づき、CA対象のセル割当てを判断し、基地局の負荷分散を行う技術がある(例えば、下記特許文献3参照。)。また、無線品質に基づきハンドオーバー実行用の閾値を設定し、各セル内の移動局数に応じて閾値を修正する技術がある(例えば、下記特許文献4参照。)。
特開2013−258498号公報 特開2013−255174号公報 特開2014−121010号公報 特開2012−100220号公報
基地局(セル)が収容する移動局数や移動状態、移動局と基地局との間の無線品質の状態、通信するデータ量の状態等は常に変動するが、従来のハンドオーバー実行判定において、これら複数の状態変化を考慮した判定が行われていない。そのため、セル(又はセクタ)間での負荷均衡の確保が困難となり、例えばCA実行時においてハンドオーバー直後の移動先の基地局(又はセカンダリセルとして追加した基地局)の処理負担が増大した場合、無駄なハンドオーバーの繰り返しが生じることがある。
1つの側面では、本発明は、基地局の負荷増大を抑制しつつ、無駄なハンドオーバーの繰り返しを防止できることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、報知信号により形成される第1の無線エリアと前記第1の無線エリアよりも局所的な範囲で形成される第2の無線エリアとが重畳して配置される無線システムにおける、前記第1の無線エリアに在圏する移動局からの測定結果報告に応じてハンドオーバー先候補の判定処理を実施する前記第1の無線エリアの基地局であって、前記判定処理において選択されたハンドオーバー先候補セルが前記第2の無線エリアである場合、前記移動局の移動速度が所定値未満であるか否かを判定する第1処理と、前記移動速度が前記所定値未満である場合、前記測定結果報告に応じて選択されたハンドオーバー先候補セルにおける、前記移動局に対して割当て可能な第1の無線リソース量を推定する第2処理と、前記ハンドオーバー先候補セルにおける第1の無線リソース量に基づく無線リソースの割当て見込度合が所定度合以上の場合、現在の在圏セルにおける前記移動局に対して割当て可能な第2の無線リソース量を推定する第3処理と、前記在圏セルにおける第2の無線リソース量に基づく無線リソースの割当て見込度合が所定度合未満の場合、前記ハンドオーバー先候補である前記第2の無線エリアへのハンドオーバーを許容する第4処理と、前記移動局の移動速度が所定値以上である場合、または、前記第1の無線リソース量に基づく無線リソースの割当て見込度合が所定度合未満の場合、または、前記第2の無線リソース量に基づく無線リソースの割当て見込度合が所定度合以上の場合、前記ハンドオーバー先候補である前記第2の無線エリアへのハンドオーバーを抑制する第5処理と、を実行する制御部を備える基地局が提案される。
本発明の一側面によれば、基地局の負荷増大を抑制しつつ、無駄なハンドオーバーの繰り返しを防止できるという効果を奏する。
図1は、実施の形態にかかる基地局のセル構成例を示す図である。 図2は、実施の形態にかかる基地局が実施するCAまたはハンドオーバー実施の処理例を示すフローチャートである。 図3は、実施の形態にかかる基地局の機能例を示すブロック図である。 図4は、実施の形態にかかる基地局の状況に応じた閾値変更の制御例を示すフローチャート(その1)である。 図5は、実施の形態にかかる基地局が用いる閾値を自動設定するためのシステム構成例を示す図である。 図6は、実施の形態にかかる基地局の状況に応じた閾値変更の制御例を示すフローチャート(その2)である。 図7は、実施の形態にかかる基地局の状況に応じた閾値変更の制御例を示すフローチャート(その3)である。
以下に図面を参照して、本発明にかかる基地局の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態にかかる基地局のセル構成例を示す図である。基地局(基地局装置)100は、少なくとも1つのマクロセル1(#1)を有する。マクロセル1は、エリア内に在圏する移動局(UE)102と通信する。また、基地局100は、スモールセル2(#2,#3)を有する。スモールセル2(#2,#3)は、マクロセル1(#1)よりも通信エリアが狭く、このスモールセル2(#2,#3)は、マクロセル1(#1)内に配置される。
基地局100は、複数のセルの無線アンテナ(ANT#1〜#3)101と接続されている。無線アンテナ(ANT#1)101は、マクロセル1(#1)を形成する。無線アンテナ(ANT#2,#3)は、それぞれスモールセル2(#2,#3)を形成する。
図1に示したマクロセル1(#1)、スモールセル2(#2,#3)では、移動局102として、LTE−A対応移動局とLTE対応移動局が混在している。図1の移動局102(#1)は、マクロセル1(#1)のセル内に位置し、スモールセル2(#2)へ向けて移動している状態であるとする。
例えば、マクロセル1(#1)は、報知信号(BCH:Broadcast CHannel)にて伝送されるセル固有のシステム情報(SIB:System Information Block)を送出する。この報知信号を用いて移動局102は、マクロセル1(#1)とスモールセル2(#2,#3)を区別することができる。
(基地局の処理例)
図2は、実施の形態にかかる基地局が実施するCAまたはハンドオーバー実施の処理例を示すフローチャートである。例えば、図1に示すように、基地局100は、ある移動局102(#1)が、在圏しているセル(マクロセル1)とは異なるセル(スモールセル2(#2))の通信エリア内に入った時を開始条件として、以下の処理1〜処理6を実行する。
ここで、基地局100は、移動局102がLTE−A対応の移動局である場合、処理1〜処理6までを順次実施する。この処理1〜処理6では、スモールセル2(#2)をSCellとして追加してCAを実施するか、または、マクロセル1(#1)からスモールセル2(#2)へのハンドオーバーを実施するかの判断を含む。
また、基地局100は、移動局102(#1)がLTE対応(LTE−A非対応)の移動局である場合、処理1〜処理4までを順次実施し、処理5,処理6は実施しない。この処理1〜処理4では、マクロセル1(#1)からスモールセル2(#2)へのハンドオーバーの実施の有無の判断を含む。以下、各処理1〜処理6を説明する。
(処理1:移動局のドップラー周波数(fd)推定による判定処理)
基地局100は、fd推定算出部を具備し、ドップラー周波数(fd)に基づいて移動局102の移動速度を推定し、推定した移動速度を速度の閾値Thfdを用いて比較することで一定以上の速度で移動しているか否かを判別する(ステップS201)。fd推定結果が閾値Thfd未満の値を示していれば(ステップS201:Yes)、移動局102が一定未満の速度で移動していると判断し、ハンドオーバー、もしくはSCell追加によるCA実施候補と判断し、ステップS202(処理2)に移行する。
一方、fd推定結果が閾値Thfd超える値を示していれば(ステップS201:No)、移動局102が一定以上の速度で移動しており、ハンドオーバーを実施しても移動局102のスループットが低下すると推測する。この場合、基地局100は、特別の制御を行わず(ステップS210)、マクロセル1(#1)との通信を継続させた状態とし、以上の処理を終了する。この場合、移動局102がLTE−A対応移動局だったとしても、SCell追加によるCAの実施で大幅なスループット向上が期待できないため、SCell追加によるCA実施候補としない。
(処理2:リソースブロック(RB:Resource Block)割当て係数による判定処理1)
次に、基地局100は、スモールセル2(#2)において移動局102に割当て可能なRB数を推定する(ステップS202)。ここで、スモールセル2(#2)におけるRB割当て係数Asmallは下記式(1)より算出する。なお、この式(1)は、移動局102毎に平均的な無線リソースの割当てが行われたと仮定し、ある移動局102に対して1サブフレーム(subframe)あたりに割当てられるRB数を示したものである。
Figure 2017028464
ここで、NsysRB,smallはスモールセル2(#2)のシステム帯域幅から一意に決定するRB数、Nsubmax,smallはスモールセル2(#2)における1サブフレーム毎に無線リソースを割当てられる最大移動局数である。NcountUE,smallはスモールセル2(#2)に在圏する移動局102の数である。
smallが十分に高い場合、すなわち、Asmallが所定の閾値ThRBallocよりも大きい値を示していれば(ステップS202:Yes)、基地局100は、スモールセル2(#2)において移動局102に十分なRB数を割当て可能と判断する。そして、基地局100は、スモールセル2(#2)へハンドオーバー、もしくはSCell追加によるCA実施候補と判断し、ステップS203(処理3)に移行する。
一方、Asmallが閾値ThRBalloc未満の値を示していれば(ステップS202:No)、基地局100は、スモールセル2(#2)において移動局102に割当て可能なRB数が少ないと判断する。この場合、基地局100は、ハンドオーバーを実施しても移動局102のスループットが低下すると推測する。この場合、基地局100は、特別の制御を行わず(ステップS210)、マクロセル1(#1)との通信を継続させた状態とし、以上の処理を終了する。この場合、移動局102がLTE−A対応移動局だったとしても、SCell追加によるCAの実施で大幅なスループット向上が期待できないため、SCell追加によるCA実施候補としない。
(処理3:RB割当て係数比較による判定処理2)
次に、基地局100は、マクロセル1(#1)において移動局102に割当て可能なRB数を推定する(ステップS203)。ここで、マクロセル1(#1)におけるRB割当て係数Amacroは、下記式(2)より算出する。なお、この式(2)は、移動局102毎に平均的な無線リソースの割当てが行われたと仮定し、ある移動局102に対して1サブフレームあたりに割当てられるRB数を示したものである。
Figure 2017028464
ここで、NsysRB,macroはマクロセルのシステム帯域幅から一意に決定するRB数、Nsubmax,macroはマクロセルにおける1subframe毎に無線リソースに割当てられる最大移動局数、NcountUE,macroはマクロセルに在圏する移動局数である。
スモールセル2(#2)とマクロセル1(#1)のRB割当て係数の差が所定の閾値ThRBdiffよりも大きい値を示していれば(ステップS203:Yes)、基地局100は、無線リソースの割当て効率の向上が望めると判断する。そして、基地局100は、ハンドオーバー、もしくはSCell追加によるCA実施候補と判断し、ステップS205に移行する。
一方、スモールセルとマクロセルのRB割当て係数の差が閾値ThRBdiff以下の値を示していれば(ステップS203:No)、基地局100は、無線リソースの割当て効率が維持できない可能性があると判断する。但し、スケジューリングされる機会がスモールセルの方が多い場合はハンドオーバー、もしくはSCell追加を実施することで移動局102のスループットが向上する可能性があるため、基地局100は、ステップS204に移行して処理4の判定処理を行う。
(処理4:移動局優先度による判定処理)
処理4では、マクロセル1(#1)からスモールセル2(#2)に移動している移動局102が、ハンドオーバー、もしくはSCell追加を実施した際、スケジューリングされる機会が一定以上であるか否かを推定する。例えば、PCRF(Policy and Charging Rules Function)に基づき移動局102毎に優先度が決められているとする。そして、マクロセル1(#1)からスモールセル2(#2)に移動している移動局102(#1)の優先度UE_PRIORITYよりも優先度が高い移動局数NUE#PRIORITYがスモールセル2(#2)に在圏しているとする。
そして、基地局100は、優先度が高い移動局数NUE#PRIORITYと所定の閾値ThUEpriとを比較する(ステップS204)。これにより、マクロセル1(#1)からスモールセル2(#2)に移動している移動局102(#1)がスモールセル2(#2)でスケジューリングされる機会を推定する。
優先度が高い移動局数NUE#PRIORITYが閾値ThUEpri未満であれば(ステップS204:Yes)、基地局100は、移動局102(#1)に対してスケジューリングされる機会が一定以上になると判断し、ステップS205に移行する。この移動局102(#1)がLTE−A対応移動局であれば以後の処理でSCell追加によるCA実施候補とされ、移動局102(#1)がLTE対応移動局であれば以後の処理でハンドオーバーが実施される。
一方、優先度が高い移動局数NUE#PRIORITYが閾値ThUEpri以上であれば(ステップS204:No)、基地局100は、移動局102(#1)に対してスケジューリングされる機会が一定以下になると推測する。この場合、基地局100は、ハンドオーバーを実施しても移動局102(#1)のスループットが低下すると推測する。そして、基地局100は、ハンドオーバー、およびSCell追加によるCA実施対象とはせずに、特別の制御を行わず(ステップS210)、マクロセル1(#1)との通信を継続させた状態とし、以上の処理を終了する。
(処理5:移動局に対するデータ格納量に応じた判定処理)
はじめに基地局100は、移動局102(#1)がCA(LTE−A)対応移動局であるか判断する(ステップS205)。移動局102(#1)がCA対応移動局であれば(ステップS205:Yes)、ステップS206に移行してSCell追加によるCA実施を判断する。一方、移動局102(#1)がCA非対応移動局(LTE対応移動局)であれば(ステップS205:No)、ステップS209のハンドオーバー制御の実施に移行する。
ステップS206では、基地局100は、マクロセル1(#1)からスモールセル2(#2)に移動している移動局102(#1,LTE−A対応移動局)に対して格納しているデータ量(滞留データ量)と所定の閾値ThCAbuffを比較する。この比較により、基地局100は、スモールセル2(#2)をSCellとするCAの実施を判断する。
そして、基地局100は、格納しているデータ量が閾値ThCAbuffよりも多ければ(ステップS206:Yes)、基地局100の送信バッファ枯渇によりデータが破棄され、再度ネットワークより移動局102(#1)へのデータ再送が必要となると判断する。この場合、基地局100は、トラヒック負荷の増大につながる可能性があるため、スモールセル2(#2)をSCellとして追加してCAを実施し(ステップS208)、以上の処理を終了する。一方、格納しているデータ量が閾値ThCAbuff以下であれば(ステップS206:No)、ステップS207に移行し、処理6の判定処理を行う。
(処理6:無線品質に応じた判定処理)
基地局100は、マクロセル1(#1)の無線品質と所定の閾値Thmacroqlty
比較することでスモールセル2(#2)をSCellとするCAの実施を判断する(ステップS207)。閾値との比較に用いる無線品質としては、例えば、RSRP(Reference Signal Received Power)を用いることができる。
そして、無線品質が閾値Thmacroqltyよりも良ければ(ステップS207:Yes)、基地局100は、スモールセル2(#2)をSCellとして追加してCAを実施し(ステップS208)、処理を終了する。この処理では、すでに実施した処理1〜4の判定処理により、SCell追加によるCAを実施したとしても、SCellとして使用するセルの輻輳は発生しないと判断できるためであり、格納しているデータ量が少なくてもCAを実施することとしている。これにより、ロードバランシング効果を得つつ、移動局102(#2、LTE−A対応移動局)のCA時の性能を発揮できるようになる。
一方、無線品質が閾値Thmacroqlty以下であれば(ステップS207:No)、基地局100は、SCell追加によるCAを実施してもこの移動局102(#1)のスループットが低下すると推測する。または、マクロセル1(#1)に在圏する移動局102(例えば移動局#2)へのスケジューリング効率への影響が生じると推測する。そして、基地局100は、移動局102(#2)について、SCell追加によるCA実施対象とはせず、スモールセル2(#2)に対してハンドオーバーの制御を実施し(ステップS209)、処理を終了する。
基地局100は、以上説明した図2の処理例のうち少なくとも、fd推定(処理1)と、移動局102に割当て可能な無線リソース量(RB数、処理2,3)とを行うことで、基地局の負荷増大を抑制しつつ、無駄なハンドオーバーの繰り返しを防止する。以下に処理1〜3に基づく処理例を示す。
基地局100は、基地局100からの報知信号により形成される第1の無線エリア(図1のマクロセル1(#1))と、第1の無線エリアよりも局所的な範囲で形成される第2の無線エリア(スモールセル2(#2,#3))とが重畳して配置される無線システムにおいて、第1の無線エリア(#1)に在圏する移動局102からの測定結果報告を基に、移動局102が在圏しているセルの電波強度と、測定結果報告にあるセルの電波強度を比較し、在圏しているセルよりも電波強度が高いセルがある時、基地局100は、下記ステップ1〜5(ハンドオーバー判定処理)を実施する。
(ステップ1)基地局100は、ハンドオーバー先候補が第2の無線エリア(スモールセル2(#2))である場合、移動局102のfd推定値が所定値未満であるか否かを判定する。
(ステップ2)基地局100は、fd推定値が所定値未満である場合、測定結果報告に応じて選択されたハンドオーバー先候補セル(#2)における、移動局102に対して割当て可能な第1の無線リソース量(RB数)を推定する。
(ステップ3)基地局100は、ハンドオーバー先候補セル(#2)における第1の無線リソース量に基づく無線リソースの割当て見込度合が所定度合以上の場合、現在の在圏セル(マクロセル1(#1))における移動局102に対して割当て可能な第2の無線リソース量を推定する。
(ステップ4)基地局100は、在圏セル(#1)における第2の無線リソース量に基づく無線リソースの割当て見込度合が所定度合未満の場合、ハンドオーバー先候補である第2の無線エリア(#2)へのハンドオーバーを許容する。
(ステップ5)基地局100は、fd推定値が所定値以上である場合、または、第1の無線リソース量に基づく無線リソースの割当て見込度合が所定度合未満の場合、または、第2の無線リソース量に基づく無線リソースの割当て見込度合が所定度合以上の場合、ハンドオーバー先候補である第2の無線エリア(#2)へのハンドオーバーを抑制する。
上記ステップ1〜5の実行により、無駄なハンドオーバーの繰り返しを防止する効果を得ることができる。また、主にステップ5の実行により、基地局の負荷増大を抑制できる効果を得ることができる。ステップ5で実行する各条件の何れかに該当した場合は、後続の条件判定は実行せずにハンドオーバーを抑制するため、無駄な処理を省略でき基地局100の負荷増大を抑制できるようになる。
(基地局の構成例)
図3は、実施の形態にかかる基地局の機能例を示すブロック図である。基地局100は、図1に示したマクロセル1(#1)の送受信部301、およびスモールセル2(#2,#3)の送受信部302、RF(Radio Frequency)処理回路303、および制御部304、等を含む。また、マクロセル1(#1)の送受信部301とスモールセル2(#2,#3)の送受信部302は、同一の構成を有する。なお、便宜上、図3に示した基地局100では、スモールセル2は#2のみを図示してあるが、複数のスモールセル2(#2〜#n)を収容する。
制御部304は、スケジューリング処理部311、RRC(Radio Resource Control)処理部312、fd推定算出部313、移動速度判定部314、RB割当て係数算出部315を含む。また、優先度測定部316、データ格納量監視部317、無線品質判定部318、呼処理部319を含む。
マクロセル1(#1)301の送受信部301について説明する。送受信部301は、送信部321と受信部322とを有する。送信部321は、S1/X2インタフェース処理部330を介してネットワーク網(上位装置)から入力されたデータ(送信データ、回線制御データ)をアンテナ101から移動局102へ送信するデータ処理を行う。
送信部321は、誤り訂正符号器331、データ変調部332、パイロット信号生成部333、データ・パイロット信号多重部334、IFFT部335、CP挿入部336、D/A変換部337、送信RF部338、を含む。
誤り訂正符号器331は、上位装置から入力された移動局102への送信データの誤り訂正符号化を行う。データ変調部332は送信データに対する所定の変調処理を行う。パイロット信号生成部333は、パイロット信号を生成する。データ・パイロット信号多重部334は、変調後のデータとパイロット信号とを多重化する。IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部335は、送信データを逆高速フーリエ変換する。CP(Cyclic Prefix)挿入部336は、送信データにCPを挿入する。D/A変換部337は、送信データをD/A変換部337変換する。送信RF部338は、送信データを無線周波数に変換した無線電波をアンテナ(ANT#1)101を介して移動局102に送信する。
この送信部321では、スケジューリング処理部311からの指示に従い、ベースバンド周波数帯域の送信データに対してデータ変調部332による変調処理を行う。送信部321に対するスケジューリング処理部311の処理では、基地局100と通信を行う移動局102を選択する。この移動局102の選択においては、通信に使用する変調方式、伝送レートも合わせて決定する。変調処理された送信データは、D/A変換部337でD/A変換され、送信RF部338でベースバンド周波数帯域のディジタルデータから無線周波数帯域のアナログ信号に変換され、アンテナ101から送信される。
受信部322は、移動局102から無線送信された受信データをアンテナ101で受信し、データ処理を行い、S1/X2インタフェース処理部330を介してネットワーク網(上位装置)へ出力する。
受信部322は、受信RF部341、A/D変換部342、CP除去部343、FFT部344、データ・パイロット信号分離部345、物理チャネル受信処理部(PUSCH/PUCCH受信処理部)346、パイロット信号復調部349、無線品質測定部350、を含む。PUSCH/PUCCH受信処理部346は、データ復調部347、誤り訂正復号器348を含む。
受信RF部341は、アンテナ(ANT#1)101が受信した移動局102の無線周波数帯域の無線電波を受信し、ベースバンド周波数帯域の受信データを出力する。A/D変換部342は、受信データをA/D変換し、CP除去部343はCPを除去する。FFT部344は、受信データを高速フーリエ変換する。データ・パイロット信号分離部345は、受信データとパイロット信号を分離する。
物理チャネル受信処理部(PUSCH/PUCCH受信処理部)346は、スケジューリング処理部311からの指示に従い各物理チャネル(PUSCH/PUCCH)の復調処理を行う。受信部322に対するスケジューリング処理部311の処理では基地局100と通信を行う移動局102を選択する。移動局102の選択においては、移動局102が送信に使用する変調方式、伝送レートも合わせて決定する。移動局102の選択、変調方式、伝送レートの決定においては、回線の無線品質を基に決定する。
物理チャネル受信処理部346のパイロット信号復調部349は、移動局から送信されるパイロット信号(例えば、SRS:Sounding Reference Signal)を復調し、パイロット信号をfd推定算出部313に通知する。無線品質測定部350は、パイロット信号の受信結果を基に移動局102と基地局100間の無線電波の無線品質、例えばSIR(Signal to Interference Ratio)を測定し、測定結果をスケジューリング処理部311に出力する。
制御部304のスケジューリング処理部311は、無線品質測定部350による無線品質の測定結果を移動局102の選択、変調方式、伝送レートの決定に使用する。データ復調部347は、受信データを復調し、誤り訂正復号器348は受信データを誤り訂正し、上位装置へ出力する。RRC処理部312は、移動局102との間で、所定の通信方式のメッセージ(例えば、3GPP TS 36.331に記載されているようなRRC Message)のやり取りを行い、呼受付制御やハンドオーバーなど移動局102の基本的動作を制御する。
fd推定算出部313は、パイロット信号復調部349より通知されたパイロット信号から、fd推定を実施し、fd推定結果を移動速度判定部314に報告する。移動速度判定部314は、fd推定算出部313から報告されたfd推定算出結果と、スケジューリング処理部311より通知された閾値Thfdを比較し、比較結果をスケジューリング処理部311に報告する。スケジューリング処理部311は、移動速度判定部314から報告されたfd推定算出結果と閾値Thfdの比較を行う(上記処理1)。この比較結果を基に、スケジューリング処理部311は、次処理(上記処理2)への移行判断を行う。なお、次処理への移行判断は移動速度判定部314で行ってもよい。
RB割当て係数算出部315は、スケジューリング処理部311より各セルに在圏する移動局102の数と、各セルの1サブフレーム毎に無線リソースに割当てられる最大移動局数と、各セルのシステム帯域幅から一意に決定するRB数を取得する。そして、RB割当て係数算出部315は、各セルのRB割当て係数を算出し、一元管理する(上記処理2,処理3)。なお、RB割当て係数の算出、および一元管理は、スケジューリング処理部311で行ってもよい。
スケジューリング処理部311は、RB割当て係数算出部315に対して処理対象の移動局102がハンドオーバー、もしくはSCell追加によるCAを実施する候補としているセル情報と、これまで通信を継続していたセル情報を通知する。RB割当て係数算出部315は、スケジューリング処理部311から通知されたセル情報に該当するRB割当て係数AsmallとAmacroをスケジューリング処理部311に対して報告する。スケジューリング処理部311は、RB割当て係数算出部315から報告されたRB割当て係数Asmallと閾値ThRBallocを比較し、次処理(上記処理3)への移行判断を行う。
スケジューリング処理部311は、RB割当て係数の比較による判定処理を行うと判断した場合、RB割当て係数AsmallとAmacroを用いて閾値ThRBdiffと比較し、次処理(上記処理4)への移行判断を行う。なお、閾値比較による次処理への移行判断は、RB割当て係数算出部315で行ってもよい。
優先度測定部316は、スケジューリング処理部311より全セルに在圏する全移動局102の優先度情報を取得し、セル毎に各優先度の移動局102の分布(移動局分布)を算出し、一元管理する。また、優先度測定部316は、スケジューリング処理部311より処理対象の移動局102の優先度と、処理対象の移動局102がハンドオーバー、もしくはSCell追加によるCAを実施する候補としているセル情報を取得する。
そして、優先度測定部316は、移動局分布から処理対象の移動局102がハンドオーバー、もしくはSCell追加によるCAを実施する候補としているセルにおいて、処理対象の移動局102よりも優先度の高い移動局数NUE#PRIORITYを算出する。そして、スケジューリング処理部311は、優先度測定部316が算出した処理対象の移動局102よりも優先度の高い移動局数NUE#PRIORITYと閾値ThUEpriを比較する(上記処理4)。なお、閾値比較による次処理(上記処理5)への移行判断は優先度測定部316で実施してもよい。
データ格納量監視部317は、S1/X2インタフェース処理部330より送信バッファに格納している全セルに在圏する全移動局102のデータ量情報を取得・監視する。スケジューリング処理部311は、処理対象の移動局102の情報(処理対象移動局情報)をデータ格納量監視部317に対して通知する。データ格納量監視部317は、スケジューリング処理部311より通知された処理対象移動局情報に該当するデータ格納量をスケジューリング処理部311に対して報告する。スケジューリング処理部311は、データ格納量監視部317から報告されたデータ格納量と閾値ThCAbuffを比較し(上記処理5)、次処理への移行判断を行う。なお、閾値比較による次処理への移行判断はデータ格納量監視部317で実施してもよい。
無線品質判定部318は、無線品質測定部350よりマクロセル#1の無線品質情報を取得し、スケジューリング処理部311より閾値Thmacroqltyを取得する。そして、これらマクロセルの無線品質情報と閾値Thmacroqltyを比較し、比較結果をスケジューリング処理部311に報告する。スケジューリング処理部311は、無線品質判定部318から報告された無線品質情報と閾値Thfdの比較結果を基にCA実施判断を行う(上記処理6)。なお、CA実施判断は無線品質判定部318で行ってもよい。
上述した基地局100の送受信部301,302の送信部321と受信部322、制御部304は、専用の回路素子で構成するほかに、CPUがROMに格納された処理プログラムを実行し、RAMを作業エリアとして使用することで、機能実現できる。
また、上述した処理1の閾値Thfdと、処理2の閾値ThRBallocと、処理3の閾値ThRBdiffと、処理4の閾値ThUEpriと、処理5の閾値ThCAbuffと、処理6の閾値Thmacroqlityについては、以下に示すように、各セルと移動局の状況に応じて変更を行ってもよい。次に、各セルと移動局の状況変化に対応した閾値変更の制御例について説明する。
(第1の閾値変更の制御例:移動局数の時間変化に応じた閾値変更)
第1の閾値変更の制御例では、基地局100は、移動局102の数の時間変化に応じた閾値変更を行う。あるセルに在圏する移動局102は入れ替わるため、あるセルに在圏する移動局102の数や優先度の分布などは時間に応じて変動する。このため、時間変動に応じて閾値を変更する。
図4は、実施の形態にかかる基地局の状況に応じた閾値変更の制御例を示すフローチャートである。基地局100の制御部304が行う閾値変更の処理例であり、図4に示す処理は、全セルを処理対象としており、一定時間ごとに処理対象のセルを変更しながらセルの閾値が適切できるか確認する。処理開始後、基地局100は、はじめに、対象セルのRB使用率や優先度の分布と、あらかじめセルのRB使用率や優先度の分布に対応して設定した閾値1を比較する(ステップS401)。そして、基地局100は、RB使用率や優先度の分布が閾値1よりも高い場合(ステップS401:Yes)、対象セルの処理1の閾値Thfdと処理4の閾値ThUEpriを通常時より上げる設定を行う(ステップS402,ステップS403)。
一方、RB使用率や優先度の分布が閾値1以下の場合(ステップS401:No)、RB使用率や優先度の分布を次の段階の閾値2(閾値1<閾値2)を比較する(ステップS404)。そして、基地局100は、RB使用率や優先度の分布が閾値2未満の場合(ステップS404:Yes)、対象セルの処理1の閾値Thfd、処理4の閾値ThUEpriを通常時より下げる設定を行う(ステップS405,ステップS406)。また、RB使用率や優先度の分布が閾値2以上の場合(ステップS404:No)、通常時の閾値設定のままとする(ステップS407、制御なし)。
あるセルに在圏する移動局102は入れ替わるため、あるセルに在圏する移動局102の数や優先度の分布などは時間に応じて変動する。このため、時間変動に応じて閾値を変更することで、ロードバランシング効果を向上させる。例えば、大型ターミナル(駅等)をカバーするセルは、時間に応じてホットスポットとなりうる。頻繁に起こるホットスポットを最小化するため、ラッシュアワー時は、通常時に対し移動速度の速い移動局102が多数存在することが考えられる。このため、処理1の閾値Thfdを高めに設定し、高優先度の移動局102が多数存在することが考えられるため、処理4の閾値ThUEpriを高めに設定する。これにより、大型ターミナルをカバーするセルに対し、上記処理1〜処理6が各処理ごとに適切に実行され、ロードバランシング効果を得ることができるようになる。
(第2の閾値変更の制御例:基地局が設置された場所、収容するセル配置に応じた閾値変更)
第2の閾値変更の制御例では、基地局が設置された場所や、収容するセル配置に応じた閾値変更を行う。基地局100が設置された場所によってあるセルに在圏する移動局102の数や優先度の分布などは異なる。このため、基地局100の設置場所に応じて閾値を変更する。
図5は、実施の形態にかかる基地局が用いる閾値を自動設定するためのシステム構成例を示す図である。図5の構成例では、基地局100は、IPネットワーク501、パケット交換網502を介してインターネット503に接続されている。パケット交換網502は、HSS511、P−GW512、S−GW513、MME514を含む。
HSS(Home Subscriber Server)511は、サービス制御や加入者データを扱うサーバーである。P−GW(Packet data network Gateway)512は、インターネットなどの外部ネットワークへ接続するためのゲートウェイである。S−GW(Serving Gateway)513は、User planeのデータを扱うゲートウェイである。MME(Mobility Management Entity)514は、Control planeのデータを扱うゲートウェイである。基地局100は、インターネット503やHSS511を通じてセルがカバーする通信エリア内の移動局102の数の情報を取得し、閾値変更のために使用する。
図6は、実施の形態にかかる基地局の状況に応じた閾値変更の制御例を示すフローチャートである。基地局100の制御部304が行う閾値変更の処理例であり、図6に示す処理は、一定時間ごとに対象セルを変更して全セルに対して実施する。処理開始後、基地局100は、はじめに、対象セルがカバーするエリアに在圏している移動局102の数の情報(移動局数情報)を取得する(ステップS601)。次に、基地局100は、取得した移動局数情報が設定した所定の閾値1よりも高い場合(ステップS602:Yes)、過密地域と判定し、以下の閾値変更処理を実施する。例えば、処理2の閾値ThRBallocと処理3の閾値ThRBdiffを通常時より下げる設定を行う(ステップS603,ステップS604)。また、処理4の閾値ThUEpriを通常時より上げる設定を行う(ステップS605)。
一方、取得した移動局数情報が設定している閾値1以下の場合(ステップS602:No)、基地局100は、設定している次の段階の閾値2(閾値1<閾値2)と取得した移動局数情報を比較する(ステップS606)。そして、基地局100は、移動局数情報が閾値2よりも低い場合(ステップS606:Yes)、過疎地域と判定し、以下の閾値変更処理を実施する。例えば、処理2の閾値ThRBallocと処理3の閾値ThRBdiffを通常時より上げる設定を行う(ステップS607,ステップS608)。また、処理4の閾値ThUEpriを通常時より下げる設定を行う(ステップS609)。また、基地局100は、移動局数情報が閾値2以上の場合(ステップS606:No)、通常時の閾値設定のままとする(ステップS610、制御なし)。
基地局100が設置された場所によってあるセルに在圏する移動局102の数や優先度の分布などは異なる。このため、上述したように、基地局100の設置場所に応じて閾値を変更することで、ロードバランシング効果を向上させることができる。例えば、人口過密地域では、RB割当て係数は過疎地域に比べて小さくなる。このため、人口過密地域は、上記処理2の閾値ThRBallocや処理3の閾値ThRBdiffを過疎地域に比べて低めに設定する。また、図1に示したようなマクロセル1(#1)と複数のスモールセル2(#2,#3)とによりエリア構成され、人口過密地域をスモールセル2(#2,#3)でカバーするとき、人口過密地域では、上記の処理4の閾値ThUEpriを高めに設定する。一方、人口過疎地域では、人口過密地域に対し上記処理2,3,4の閾値を逆に設定する。これにより、人口過密地域や人口過疎地域のセルに対し、上記処理1〜処理6が各処理ごとに適切に実行され、ロードバランシング効果を得ることができるようになる。
(第3の閾値変更の制御例:あるセルのサービスの継続性に応じた周辺セルの閾値変更)
第3の閾値変更の制御例では、あるセルのサービス(通信接続)の継続性に応じて周辺セルの閾値を変更する。ある所定のセルに設置されたRE(Radio Equipment、例えば図1のRF処理回路303およびアンテナ101)は、故障や省電力制御により電源オフされてサービスを停止することがある。第3の閾値変更の制御例では、所定のセルのサービスの継続性に応じて閾値を変更する。
図7は、実施の形態にかかる基地局の状況に応じた閾値変更の制御例を示すフローチャートである。基地局100の制御部304が行う閾値変更の処理例であり、図7に示す処理の開始条件は、所定のREのサービス停止、または、開始を検出した時であり、その後実行される処理は、所定のREがカバーするセルの周辺セルに対して行う。
はじめに、基地局100は、所定のREの電源オフの有無を判断する(ステップS701)。所定のREが電源オフを検出した場合(ステップS701:Yes)、このREのセルの周辺セルに対し、上記処理2,3,4の閾値を変更する。例えば、周辺セルの処理2の閾値ThRBalloc、処理3の閾値ThRBdiffを通常時より下げ(ステップS702,ステップS703)、処理4の閾値ThUEpriを通常時より上げる(ステップS704)。
一方、所定のREが電源オフの後、電源オンを検出した場合(ステップS701:No)、このREのセルの周辺セルに対し、上記処理2,3,4の閾値を変更する。例えば、周辺セルの処理2の閾値ThRBalloc、処理3の閾値ThRBdiffを上げて通常時に戻し(ステップS705,ステップS706)、処理4の閾値ThUEpriを下げて通常時に戻す(ステップS707)。
第3の閾値変更の制御例では、あるセルのサービスの継続性に応じて閾値を変更することで、あるセルに設置されたREが、故障や省電力制御により電源オフされることでサービスを停止した場合に対応でき、ロードバランシング効果を向上させることができる。
例えば、スモールセル2(#2)に設置されたREが故障した場合、移動局102は、マクロセル1(#1)に再接続することが想定されることから、マクロセル1(#1)の輻輳を招く可能性がある。このため、基地局100は、故障したREがカバーしていたスモールセル2(#2)の周辺セル2(#3)の処理2の閾値ThRBallocや処理3の閾値ThRBdiffを通常時より低めに、処理4の閾値ThUEpriを通常時よりも高めに設定する。これにより、既にマクロセル1(#1)に在圏している移動局102を周辺のスモールセル2(#3)にハンドオーバーさせることができる。そして、電源オフしたREがカバーしていたスモールセル2(#2)に在圏していた移動局102をマクロセル1(#1)や周辺のスモールセル2(#3)にオフロードさせることができるようになる。
(第4の閾値変更の制御例:移動局数の時間変化や、基地局が設置された場所、収容するセル配置に応じた閾値変更)
第4の閾値変更の制御例では、移動局102の数の時間変化や、基地局100が設置された場所、収容するセル配置に応じて閾値を変更する。あるセルに在圏する移動局102は入れ替わるため、あるセルに在圏する移動局102の数や優先度の分布などは時間に応じて変動する。また、時間に応じた変動は、基地局100が設置された場所や、基地局100が収容するセル配置によって異なる。
第4の閾値変更の制御例では、基地局100が設定された場所、移動局102の数や優先度の分布の時間変動に応じて閾値を変更することでロードバランシング効果を向上させる。例えば、オフィス街をカバーするセルと、繁華街をカバーするセルでは、移動局102の数や優先度の分布などが変動する時間が異なるため、それぞれのセルに適した閾値変更を動的に行う。オフィス街をカバーするセルでは、一般的に、日中帯に優先度の高い移動局数が増加し、夜間帯の優先度の高い移動局数は減少することが想定される。また、繁華街をカバーするセルでは、一般的に、夜間帯に優先度の高い移動局数が増加し、日中帯の優先度の高い移動局数は減少することが想定される。
オフィス街と繁華街が隣接しており、例えば図1のように、マクロセル1(#1)といくつかのスモールセル2(#2,#3)でエリア構成されるとき、日中帯は、オフィス街をカバーするセルで高優先度の移動局が多数存在することが考えられる。このため、日中帯は、繁華街をカバーするセルよりも処理4の閾値ThUEpriを高めに設定する。また、夜間帯は、繁華街をカバーするセルで高優先度の移動局が多数存在することが考えられるため、オフィス街をカバーするセルよりも処理4の閾値ThUEpriを高めに設定する。このように、時間帯とエリア構成に応じて切替え、全体調整することでロードバランシング効果を向上させることができる。この第4の閾値変更の制御例の処理内容は、上述した第1の閾値変更の制御例の処理手順(図4)と、第2の閾値変更の制御例の処理内容(図6)とを組み合わせて行う。
(第5の閾値変更の制御例:移動局数の時間変化とサービスの継続性に応じた閾値変更)
第5の閾値変更の制御例では、移動局102の数の時間変化と、サービスの継続性に応じて閾値変更する。あるセルに在圏する移動局102は、時間に応じて入れ替わるため、あるセルに在圏する移動局102の数や優先度の分布などは、時間に応じて変動する。また、そのセルに設置されたREは、故障や省電力制御によって電源オフされることがある。RE故障、省電力制御により電源オフする時間において、セルに在圏する移動局102の数、優先度の時間変化に応じて閾値を変更することで、ロードバランシング効果を上げる。例えば、オフィス街をカバーするセル(例えばスモールセル2(#2))において、移動局102が少なくなる夜間は、省電力のためREを電源オフすることがあり、電源オフしたREがカバーしていたセル(#2)に在圏していた移動局102は、マクロセル1(#1)に再接続することが想定される。
このような状況では、最適なロードバランシングが実施できないため、電源オフしたREがカバーしていたセル(#2)の周辺セル(#3)において処理2の閾値ThRBallocや処理3の閾値ThRBdiffを通常時より低めにする。また、処理4の閾値ThUEpriを通常時よりも高めに設定する。これにより、例えば、既にマクロセル1(#1)に在圏している移動局102を周辺のスモールセル2(#3)にハンドオーバーさせることができる。そして、電源オフしたREがカバーしていたセル(#2)に在圏していた移動局102をマクロセル1(#1)や周辺のスモールセル2(#3)にオフロードさせることができる。この第5の閾値変更の制御例の処理内容は、上述した第1の閾値変更の制御例の処理手順(図4)と、第3の閾値変更の制御例の処理内容(図7)とを組み合わせて行う。
(第6の閾値変更の制御例:基地局の設置場所とサービスの継続性に応じた閾値変更)
第1の閾値変更の制御例では、基地局100は、基地局100の設置場所とサービスの継続性に応じて閾値を変更する。
基地局100が設置された場所によって、セルに在圏する移動局102の数や優先度の分布などが異なる場合がある。また、そのセルに設置されたREは、故障や省電力制御によって電源オフされることがある。基地局100の設置場所とサービスの継続性に応じて閾値を変更することで、ロードバランシング効果を向上させる。例えば、コンサートホールなど一時的に移動局102が増加するエリアでは、通常時(閑散時)は、セルのREを省電力のために電源オフし、移動局102の数が増加したときに電源オンすることがある。
このため、コンサートホールをカバーするセル(例えば#2)、及びその周辺セル(#3)において移動局102が通常時から増加した場合、基地局100は、電源オフしていたREをオンにする。そして、基地局100は、周辺セル(#3)において処理2の閾値ThRBallocや処理3の閾値ThRBdiffを閑散時よりも高めに設定する。これにより、移動局102の周辺セル(#3)へのハンドオーバーを制限し、電源オンしたREがカバーするセル(#2)へのハンドオーバーを促進する。また、周辺セル(#3)において処理4の閾値ThUEpriを閑散時より低めに設定することで、移動局102の周辺セル(#3)へのハンドオーバーを制限し、電源オンしたREがカバーするセル(#2)へのハンドオーバーを促進する。これにより、コンサートホール周辺のセル(#3)で収容していた移動局102をREの電源オンしたセル(#2)へオフロードさせることができる。この第6の閾値変更の制御例の処理内容は、上述した第2の閾値変更の制御例の処理手順(図6)と、第3の閾値変更の制御例の処理内容(図7)とを組み合わせて行う。
(第7の閾値変更の制御例:移動局数の時間変化、基地局が設置された場所、収容するセル配置、あるセルのサービスの継続性に応じた閾値変更)
第7の閾値変更の制御例では、移動局102の数の時間変化、基地局100が設置された場所および収容するセル配置、あるセルのサービスの継続性に応じて閾値を変更する。あるセルに在圏する移動局102は入れ替わるため、あるセルに在圏する移動局102の数や優先度の分布などは時間に応じて変動する。また、時間に応じた変動は、基地局100が設置された場所や、基地局100が収容するセル配置によって異なる。さらに、基地局100が設置された場所特有の移動局102の数や優先度の分布の時間変動に応じて、あるセルに設置されたREは、省電力制御によって電源オフされることがある。
このように、基地局100が設定された場所特有の移動局102の数や優先度の分布の時間変動に応じた省電力制御を実施するために、閾値を変更することでロードバランシング効果の向上に加え、環境対策(省電力化)を行う。例えば、オフィス街をカバーするセルと、繁華街をカバーするセルでは、移動局102の数や優先度の分布などが変動する時間が異なるため、それぞれのセルに適した閾値変更を動的に行う。
オフィス街をカバーするセルでは、一般的に、日中帯に優先度の高い移動局102の数が増加し、夜間帯の優先度の高い移動局102の数は減少することが想定される。また、繁華街をカバーするセルでは、一般的に、夜間帯に優先度の高い移動局102の数が増加し、日中帯の優先度の高い移動局102の数は減少することが想定される。さらに、オフィス街をカバーするセルでは、一般的に、夜間帯に在圏する移動局102の数は減少することが想定される。
オフィス街と繁華街が隣接しており、例えば図1のように、マクロセル1(#1)といくつかのスモールセル2(#2,#3)でエリア構成されるとき、日中帯は、オフィス街をカバーするセル(#2)で、繁華街をカバーするセル(#3)よりも処理4の閾値ThUEpriを高めに設定する。夜間帯は、繁華街をカバーするセル(#3)で、オフィス街をカバーするセル(#2)よりも処理4の閾値ThUEpriを高めに設定する。これにより、時間帯とエリア構成に応じて閾値を切替え、全体調整することでロードバランシング効果を向上させることができる。さらに、夜間帯は、処理4の閾値ThUEpriを高めに設定した繁華街をカバーするセル(#3)以外の周辺セル(#2)に対し、処理2の閾値ThRBallocや処理3の閾値ThRBdiffを低めに設定するなど時間帯とエリア構成とサービスの継続性に応じて切替え、オフィス街をカバーするセル(#2)に在圏する移動局102をオフロードさせ、オフィス街をカバーするセル(#2)に設置されたREを省電力制御によって電源オフすることで環境対策(省電力化)を行うことができる。この第7の閾値変更の制御例の処理内容は、上述した第1の閾値変更の制御例の処理手順(図4)と、第2の閾値変更の制御例の処理内容(図6)と、第3の閾値変更の制御例の処理内容(図7)とを組み合わせて行う。
(既存技術と実施形態との対比)
基地局(セル)が収容する移動局数や、移動局と基地局との間の無線品質や通信するデータ量、移動局の移動状態等は常に変動するが、既存技術では、これら複数の要因の変動状態を考慮したハンドオーバーが行われていない。このため、CAのハンドオーバーにかかる基地局の処理負担が増大して負荷均衡できず、また、無駄なハンドオーバーの繰り返し等が生じていた。
例えば、マクロセルからスモールセルにハンドオーバーする際、移動局の移動速度が速ければ、短時間で通信エリアが狭いマクロセルを通過し在圏期間が短時間となる。このような場合、ハンドオーバー制御に伴う制御信号の増加による処理負荷への影響から、移動局の無用な電力の消費につながることが考えられる。また、この移動局に対して送信するべきデータの格納分をハンドオーバー元セルからハンドオーバー先セルへ転送することによる通信再開までのタイムラグの発生により、この移動局のサービス品質(QoS:Quality of Service)を維持できない場合が生じる。ハンドオーバー先に在圏する移動局が多く、各移動局に対して優先度が決定される中で、スケジューリング機会を十分に得ることができず無線リソースの割当てが停滞する状況にあるときも同様である。さらに、効率的な通信が行われないと移動局に対して送信すべきデータを格納するバッファが枯渇し、データ破棄が発生する事態に至ることがある。この結果、再度ネットワークよりデータ再送が必要となり、トラヒック負荷の増大につながる。
また、移動局の移動に伴いCAの実施が可能となった場合においても、格納しているデータ量が少量であるときにSCellの追加を行いマクロセルとの接続を維持すると、格納していたデータの通信が完了した状況においても一定時間は両セルとの接続状態が継続される結果、移動局のPCellに該当するセルにおける不要な輻輳に至り、他の在圏する移動局に対しても影響を与えてしまう。また、マクロセルの無線品質が悪い環境にあると、CA実施におけるPCell通信のパフォーマンス低下が想定され、移動局と基地局間でのデータ再送制御に伴う移動局の無用な電力の消費につながることが考えられる。さらに、マクロセルに在圏する移動局のスケジューリング効率の低下にもつながる。既存記述では、無線品質情報に依存してハンドオーバーおよびCA制御を行っており、上述したロードバランシングを考慮することができず、結果的にQoSの低下を招いた。
これに対し、実施の形態によれば、ハンドオーバー、およびCAの実施に際して、各セルと移動局の状況を監視し、状態変化に応じた制御を行う。この際、基地局は、移動局のfd推定(処理1)、移動局に割当て可能なRB割当て係数(処理2,処理3)、移動局優先度(処理4)、移動局に対するデータ格納量(処理5)、無線品質(処理6)の各判断を組み合わせて行う。例えば、処理1〜3を組み合わせることで、基地局の負荷増大を抑制しつつ、無駄なハンドオーバーの繰り返しを防止できるようになる。また、処理1〜6を組み合わせることで、移動局の無用な電力消費の防止や、無線リソース、回線トラヒックの輻輳を軽減でき、QoSを維持し、さらに向上が可能なロードバランシング効果を得ることができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)報知信号により形成される第1の無線エリアと前記第1の無線エリアよりも局所的な範囲で形成される第2の無線エリアとが重畳して配置される無線システムにおける、前記第1の無線エリアに在圏する移動局からの測定結果報告に応じてハンドオーバー先候補の判定処理を実施する前記第1の無線エリアの基地局であって、
前記判定処理において選択されたハンドオーバー先候補セルが前記第2の無線エリアである場合、前記移動局の移動速度が所定値未満であるか否かを判定する第1処理と、
前記移動速度が前記所定値未満である場合、前記測定結果報告に応じて選択されたハンドオーバー先候補セルにおける、前記移動局に対して割当て可能な第1の無線リソース量を推定する第2処理と、
前記ハンドオーバー先候補セルにおける第1の無線リソース量に基づく無線リソースの割当て見込度合が所定度合以上の場合、現在の在圏セルにおける前記移動局に対して割当て可能な第2の無線リソース量を推定する第3処理と、
前記在圏セルにおける第2の無線リソース量に基づく無線リソースの割当て見込度合が所定度合未満の場合、前記ハンドオーバー先候補である前記第2の無線エリアへのハンドオーバーを許容する第4処理と、
前記移動局の移動速度が所定値以上である場合、または、前記第1の無線リソース量に基づく無線リソースの割当て見込度合が所定度合未満の場合、または、前記第2の無線リソース量に基づく無線リソースの割当て見込度合が所定度合以上の場合、前記ハンドオーバー先候補である前記第2の無線エリアへのハンドオーバーを抑制する第5処理と、
を実行する制御部を備えることを特徴とする基地局。
(付記2)前記制御部は、
前記第4処理の実行の結果、前記在圏セルにおける第2の無線リソース量に基づく無線リソースの割当て見込度合が所定度合未満の場合に、前記移動局に対して付される優先度に基づき当該移動局のスケジューリングされる機会を推定し、当該スケジューリングされる機会が所定度合以上であれば、前記ハンドオーバー先候補である前記第2の無線エリアへのハンドオーバーを許容する第6処理を実行することを特徴とする付記1に記載の基地局。
(付記3)前記制御部は、
前記第4処理の実行後、前記移動局がキャリア・アグリゲーション対応移動局であり、当該移動局への滞留データ量が所定度合を超える場合、前記第2の無線エリアをセカンダリセルとして追加してキャリア・アグリゲーションを実施する第7処理を実行することを特徴とする付記1または2に記載の基地局。
(付記4)前記制御部は、
前記第7処理の実行の結果、前記移動局への滞留データ量が所定度合未満であり、前記第1の無線エリアの無線品質が所定度合を超える場合、前記第2の無線エリアをセカンダリセルとして追加しキャリア・アグリゲーションを実施する第8処理を実行することを特徴とする付記3に記載の基地局。
(付記5)前記制御部は、
前記各無線エリアにおける前記移動局の数の時間変化に基づき、前記第1処理の前記移動速度判定用の閾値と、前記第6処理の前記優先度判定用の閾値と、を変更することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の基地局。
(付記6)前記制御部は、
基地局の設置場所別に収容する移動局の数に基づき、前記第2処理の前記第1の無線リソース量判定用の閾値と、前記第3処理の前記第2無線リソース量判定用の閾値と、前記第6処理の前記優先度判定用の閾値と、を変更することを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の基地局。
(付記7)前記制御部は、
前記各無線エリアによる通信接続サービスの継続状態の変化に基づき、前記第2処理の前記第1の無線リソース量判定用の閾値と、前記第3処理の前記第2無線リソース量判定用の閾値と、前記第6処理の前記優先度判定用の閾値と、を変更することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の基地局。
(付記8)前記制御部は、
ドップラー周波数に基づいて前記移動局の移動速度を推定することを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の基地局。
1 マクロセル(セル#1)
2 スモールセル(セル#2,#3)
100 基地局
101 アンテナ(ANT)
102 移動局(UE)
301,302 送受信部
303 RF処理回路
304 制御部
311 スケジューリング処理部
312 RRC処理部
313 fd推定算出部
314 移動速度判定部
315 RB割当て係数算出部
316 優先度測定部
317 データ格納量監視部
318 無線品質判定部
319 呼処理部
321 送信部
322 受信部

Claims (6)

  1. 報知信号により形成される第1の無線エリアと前記第1の無線エリアよりも局所的な範囲で形成される第2の無線エリアとが重畳して配置される無線システムにおける、前記第1の無線エリアに在圏する移動局からの測定結果報告に応じてハンドオーバー先候補の判定処理を実施する前記第1の無線エリアの基地局であって、
    前記判定処理において選択されたハンドオーバー先候補セルが前記第2の無線エリアである場合、前記移動局の移動速度が所定値未満であるか否かを判定する第1処理と、
    前記移動速度が前記所定値未満である場合、前記測定結果報告に応じて選択されたハンドオーバー先候補セルにおける、前記移動局に対して割当て可能な第1の無線リソース量を推定する第2処理と、
    前記ハンドオーバー先候補セルにおける第1の無線リソース量に基づく無線リソースの割当て見込度合が所定度合以上の場合、現在の在圏セルにおける前記移動局に対して割当て可能な第2の無線リソース量を推定する第3処理と、
    前記在圏セルにおける第2の無線リソース量に基づく無線リソースの割当て見込度合が所定度合未満の場合、前記ハンドオーバー先候補である前記第2の無線エリアへのハンドオーバーを許容する第4処理と、
    前記移動局の移動速度が所定値以上である場合、または、前記第1の無線リソース量に基づく無線リソースの割当て見込度合が所定度合未満の場合、または、前記第2の無線リソース量に基づく無線リソースの割当て見込度合が所定度合以上の場合、前記ハンドオーバー先候補である前記第2の無線エリアへのハンドオーバーを抑制する第5処理と、
    を実行する制御部を備えることを特徴とする基地局。
  2. 前記制御部は、
    前記第4処理の実行の結果、前記在圏セルにおける第2の無線リソース量に基づく無線リソースの割当て見込度合が所定度合未満の場合に、前記移動局に対して付される優先度に基づき当該移動局のスケジューリングされる機会を推定し、当該スケジューリングされる機会が所定度合以上であれば、前記ハンドオーバー先候補である前記第2の無線エリアへのハンドオーバーを許容する第6処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記制御部は、
    前記第4処理の実行後、前記移動局がキャリア・アグリゲーション対応移動局であり、当該移動局への滞留データ量が所定度合を超える場合、前記第2の無線エリアをセカンダリセルとして追加しキャリア・アグリゲーションを実施する第7処理を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の基地局。
  4. 前記制御部は、
    前記第7処理の実行の結果、前記移動局への滞留データ量が所定度合未満であり、前記第1の無線エリアの無線品質が所定度合を超える場合、前記第2の無線エリアをセカンダリセルとして追加してキャリア・アグリゲーションを実施する第8処理を実行することを特徴とする請求項3に記載の基地局。
  5. 前記制御部は、
    前記各無線エリアにおける前記移動局の数の時間変化に基づき、前記第1処理の前記移動速度判定用の閾値と、前記第6処理の前記優先度判定用の閾値と、を変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の基地局。
  6. 前記制御部は、
    基地局の設置場所別に収容する移動局の数に基づき、前記第2処理の前記第1の無線リソース量判定用の閾値と、前記第3処理の前記第2無線リソース量判定用の閾値と、前記第6処理の前記優先度判定用の閾値と、を変更することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の基地局。
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