JP2017028400A - 中継システムおよびスイッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リングネットワークを制御する制御フレームを容易に生成することが可能な中継システムおよびスイッチ装置を提供する。
【解決手段】第1リングポート(Pr[1],Pr[2])は、PBB規格に基づくカプセル化フレームの通信を行い、第2リングポート(Pr[3])は、非カプセル化フレームの通信を行う。制御フレーム生成部(42)は、リングネットワークを制御するための制御フレームを生成する。デカプセル化実行部35は、カプセル化フレームを非カプセル化フレームに変換する。ここで、制御フレーム生成部は、制御フレームをカプセル化フレームとして生成し、当該制御フレームを第1リングポートに向けて送信する処理と、当該制御フレームをデカプセル化実行部を経由して第2リングポートに向けて送信する処理と、を実行する。
【選択図】図9
【解決手段】第1リングポート(Pr[1],Pr[2])は、PBB規格に基づくカプセル化フレームの通信を行い、第2リングポート(Pr[3])は、非カプセル化フレームの通信を行う。制御フレーム生成部(42)は、リングネットワークを制御するための制御フレームを生成する。デカプセル化実行部35は、カプセル化フレームを非カプセル化フレームに変換する。ここで、制御フレーム生成部は、制御フレームをカプセル化フレームとして生成し、当該制御フレームを第1リングポートに向けて送信する処理と、当該制御フレームをデカプセル化実行部を経由して第2リングポートに向けて送信する処理と、を実行する。
【選択図】図9
Description
本発明は、中継システムおよびスイッチ装置に関し、例えば、リングネットワークとPBB(Provider Backbone Bridge)規格を組み合わせた中継システムおよびスイッチ装置に関する。
例えば、特許文献1には、シャーシ型のネットワーク中継装置において、複数のラインカードのそれぞれが、冗長化された2枚の管理カードからの監視フレームを受信し、その内の一方を選択して装置外部に送信する方式が示されている。また、非特許文献1には、ITU−T G.8032に基づくリングネットワークにおいて、メジャーリングにサブリングを接続し、メジャーリングに、サブリングのR−APS仮想チャネルを設定する構成が示されている。
ITU−T G.8032/Y.1344(02/2012)
例えば、リングネットワークを構成するスイッチ装置は、障害発生や障害回復時に、所定のリングプロトコルに基づき、閉塞ポート(または閉塞リンク)の切り換え処理等を行う。スイッチ装置は、このようなリングプロトコルに基づく各処理を行うため、リングネットワーク上で制御フレームの通信を行う。例えば、非特許文献1に示されるようなITU−T G.8032に規定されたリングプロトコル(ERP(Ethernet(登録商標) Ring Protection)とも呼ばれる)では、R−APSフレームと呼ばれる制御フレームが用いられる。
また、ITU−T G.8032では、閉路を構成しないサブリングの両端をメジャーリングに接続することができる。メジャーリングでは、メジャーリング用のR−APSフレームの通信が行われ、サブリングでは、サブリング用のR−APSフレームの通信が行われる。ただし、R−APS仮想チャネルを設定する場合、サブリングの一端と他端との間で、メジャーリング内をトンネリングする形でサブリング用のR−APSフレームの通信が行われる。
一方、広域イーサネットを実現する技術として、拡張VLAN方式や、MAC−in−MAC方式等が知られている。拡張VLAN方式は、IEEE802.1adで標準化されており、IEEE802.1Qに基づくカスタマ用のVLAN(Virtual Local Area Network)タグに事業者用のVLANタグを付加することでVLAN数の拡張を図る技術である。MAC−in−MAC方式は、カスタマ用のMAC(Media Access Control)フレームを事業者用のMACフレームでカプセル化することで、拡張VLAN方式によるVLAN数の更なる拡張や、広域網内のスイッチ(コアスイッチ)で学習されるMACアドレス数の低減等を図る技術である。MAC−in−MAC方式を実現する規格として、代表的には、IEEE802.1ahに基づくPBB規格が知られている。
ここで、本発明者等は、例えば、メジャーリングをPBB規格に基づくネットワーク(PBB網と呼ばれる)とし、サブリングを拡張VLAN方式に基づくネットワーク(PB網と呼ばれる)とし、かつR−APS仮想チャネルを設定した中継システムを検討した。この場合、メジャーリング(PBB網)とサブリング(PB網)の境界に配置されるスイッチ装置は、サブリング用のR−APSフレーム生成した場合、サブリングへは非カプセル化フレームの形式で送信し、メジャーリングへはカプセル化フレームの形式で送信する必要がある。その結果、R−APSフレームを生成する際の処理が複雑化する恐れがある。
本発明は、このようなことに鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、リングネットワークを制御する制御フレームを容易に生成することが可能な中継システムおよびスイッチ装置を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態の概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本実施の形態による中継システムは、リングネットワークを構成する複数のスイッチ装置を備える。複数のスイッチ装置の少なくとも一つは、第1および第2リングポートと、制御フレーム生成部と、デカプセル化実行部と、を有する。第1リングポートは、PBB規格に基づくカプセル化フレームの通信を行い、第2リングポートは、非カプセル化フレームの通信を行う。制御フレーム生成部は、所定のリングプロトコルに基づき、リングネットワークを制御するための制御フレームを生成する。デカプセル化実行部は、カプセル化フレームを非カプセル化フレームに変換する。ここで、制御フレーム生成部は、制御フレームをカプセル化フレームとして生成し、当該制御フレームを第1リングポートに向けて送信する処理と、当該制御フレームをデカプセル化実行部を経由して第2リングポートに向けて送信する処理と、を実行する。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態によって得られる効果を簡単に説明すると、リングネットワークを制御する制御フレームを容易に生成することが可能になる。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
《中継システムの概略構成》
図1は、本発明の実施の形態1による中継システムにおいて、その構成例を示す概略図である。図1に示す中継システムは、リングネットワークを構成する複数(ここでは7個)のスイッチ装置SWE1〜SWE3,SWC1,SWC2,SW1,SW2を備える。複数のスイッチ装置のそれぞれは、ノードとも呼ばれる。図1の例では、複数のスイッチ装置は、ITU−T G.8032に基づき、リングネットワークの一つであるメジャーリング12と、他の一つであるサブリング13とを構成している。
《中継システムの概略構成》
図1は、本発明の実施の形態1による中継システムにおいて、その構成例を示す概略図である。図1に示す中継システムは、リングネットワークを構成する複数(ここでは7個)のスイッチ装置SWE1〜SWE3,SWC1,SWC2,SW1,SW2を備える。複数のスイッチ装置のそれぞれは、ノードとも呼ばれる。図1の例では、複数のスイッチ装置は、ITU−T G.8032に基づき、リングネットワークの一つであるメジャーリング12と、他の一つであるサブリング13とを構成している。
ここでは、メジャーリング12は、スイッチ装置SWE1→SWC1→SWE3→SWC2→SWE2→SWE1からなる閉路で形成される。サブリング13は、スイッチ装置SWE1→SW1→SW2→SWE2からなる開路で形成される。スイッチ装置(エッジスイッチ装置)SWE1,SWE2は、3個のリングポートPr[1]〜Pr[3]を備え、スイッチ装置(エッジスイッチ装置)SWE3は、2個のリングポートPr[1],Pr[2]を備える。スイッチ装置(コアスイッチ装置)SWC1,SWC2のそれぞれは、2個のリングポートPr[1],Pr[2]を備える。スイッチ装置SW1,SW2のそれぞれは、2個のリングポートPr[1],Pr[2]を備える。
スイッチ装置SWE1〜SWE3,SWC1,SWC2のリングポートPr[1],Pr[2]は、メジャーリング12に接続される。ここでは、スイッチ装置SWE1,SWC1,SWE3,SWC2,SWE2のリングポートPr[1]は、それぞれ、通信回線(例えばイーサネット(登録商標)回線)を介してスイッチ装置SWC1,SWE3,SWC2,SWE2,SWE1のリングポートPr[2]に接続される。
一方、スイッチ装置SWE1,SWE2のリングポートPr[3]と、スイッチ装置SW1,SW2のリングポートPr[1],Pr[2]は、サブリング13に接続される。ここでは、スイッチ装置SWE1,SWE2のリングポートPr[3]は、それぞれ、通信回線を介してスイッチ装置SW1,SW2のリングポートPr[1]に接続される。また、スイッチ装置SW1のリングポートPr[2]は、通信回線を介してスイッチ装置SW2のリングポートPr[2]に接続される。
メジャーリング12では、ITU−T G.8032に基づき、スイッチ装置SWE1は、オーナーノードに設定され、スイッチ装置SWC1は、ネイバーノードに設定される。オーナーノードとネイバーノードとの間のリンクは、RPL(Ring Protection Link)と呼ばれる。本明細書では、当該メジャーリング12上のRPLをRPL1と呼ぶ。メジャーリング12に障害が無い場合、スイッチ装置SWE1は、RPL1の一端に位置するリングポートPr[1]を閉塞状態BKに制御し、スイッチ装置SWC1は、RPL1の他端に位置するリングポートPr[2]を閉塞状態BKに制御する。閉塞状態BKに制御されたリングポートは、フレームの通過を禁止する。
同様に、サブリング13では、スイッチ装置SWE1は、オーナーノードに設定され、スイッチ装置SW1は、ネイバーノードに設定され、その間のリンクにRPLが設定される。本明細書では、当該サブリング13上のRPLをRPL2と呼ぶ。サブリング13に障害が無い場合、スイッチ装置SWE1は、RPL2の一端に位置するリングポートPr[3]を閉塞状態BKに制御し、スイッチ装置SW1は、RPL2の他端に位置するリングポートPr[1]を閉塞状態BKに制御する。
なお、RPL1,RPL2の位置は、図1の例に限らず、RPL1は、メジャーリング12を構成するいずれかのリンクに定められればよく、RPL2は、サブリング13を構成するいずれかのリンクに定められればよい。また、メジャーリング12を構成するスイッチ装置の数は、5個に限らず2個以上であればよく、サブリング13を構成するスイッチ装置の数も、4個に限らず2個以上であればよい。
ここで、メジャーリング12に属する各リングポート(スイッチ装置SWE1〜SWE3,SWC1,SWC2のリングポートPr[1],Pr[2])は、PBB網10に属するポート(以降、PBBポートと呼ぶ)となっている。当該PBBポートであるリングポート(第1リングポート)は、PBB規格に基づくカプセル化フレームの通信を行う。また、サブリング13に属する各リングポート(スイッチ装置SWE1,SWE2のリングポートPr[3]およびスイッチ装置SW1,SW2のリングポートPr[1],Pr[2])は、PB網11aに属するポート(以降、PBポートと呼ぶ)となっている。当該PBポートであるリングポート(第2リングポート)は、非カプセル化フレームの通信を行う。
また、図1の例では、スイッチ装置(エッジスイッチ装置)SWE3は、PB網11bに接続されるPBポート(図示せず)を備えている。当該PBポートの先には、カスタマ端末TM3が接続される。スイッチ装置SW1,SW2も、図示しないポートを備え、スイッチ装置SW1のポートの先には、カスタマ端末TM1が接続され、スイッチ装置SW2のポートの先には、カスタマ端末TM2が接続される。
PBB規格に基づく代表的なネットワーク形態を例とすると、カスタマ端末TM1〜TM3は、それぞれ、カスタマ網に配置される。PB網は、複数のカスタマ網を収容し、PBB網は、複数のPB網を収容する。ここでは、このようなPB網の一形態としてリングネットワーク(サブリング13)が用いられ、PBB網の一形態としてリングネットワーク(メジャーリング12)が用いられる。
この場合、PB網11aとPBB網10の境界に配置されるスイッチ装置(エッジスイッチ装置)SWE1,SWE2は、PB網11aで用いられる非カプセル化フレームと、PBB網10で用いられるカプセル化フレームとを相互に変換する役目を担う。同様に、スイッチ装置SWE3も、非カプセル化フレームとカプセル化フレームとを相互に変換する役目を担う。
なお、スイッチ装置SWE3は、スイッチ装置SWE1,SWE2の場合と同様にして、他のエッジスイッチ装置を含めてサブリングを構成することも可能である。また、PB網11a,11bは、必ずしもPB網である必要はなく、カスタマ網であってもよい。この場合、例えば、スイッチ装置(エッジスイッチ装置)SWE1,SWE2は、カスタマ網で用いられる非カプセル化フレームと、PBB網10で用いられるカプセル化フレームとを相互に変換する。さらに、本明細書では、PBB規格を用いる場合を例とするが、その代わりにEoE(Ethernet over Ethernet)規格を用いることも可能である。
《中継システムのユーザフレーム中継動作》
図2は、図1の中継システムにおいて、ユーザフレーム中継時の概略動作例を示す説明図である。ここでは、カスタマ端末TM1がカスタマ端末TM2に向けてユーザフレームUF12を送信する場合と、カスタマ端末TM1がカスタマ端末TM3に向けてユーザフレームUF13aを送信する場合とを想定する。カスタマ端末TM1〜TM3のMACアドレス(カスタマ用アドレス)CMACは、それぞれCA1〜CA3であり、スイッチ装置(エッジスイッチ装置)SWE2,SWE3のMACアドレス(カプセル化用アドレス)BMACは、それぞれBA2,BA3である。
図2は、図1の中継システムにおいて、ユーザフレーム中継時の概略動作例を示す説明図である。ここでは、カスタマ端末TM1がカスタマ端末TM2に向けてユーザフレームUF12を送信する場合と、カスタマ端末TM1がカスタマ端末TM3に向けてユーザフレームUF13aを送信する場合とを想定する。カスタマ端末TM1〜TM3のMACアドレス(カスタマ用アドレス)CMACは、それぞれCA1〜CA3であり、スイッチ装置(エッジスイッチ装置)SWE2,SWE3のMACアドレス(カプセル化用アドレス)BMACは、それぞれBA2,BA3である。
まず、前者に関し、カスタマ端末TM1は、送信元カスタマ用アドレスCSA「CA1」および宛先カスタマ用アドレスCDA「CA2」を含むユーザフレームUF12を送信する。スイッチ装置SW1は、当該ユーザフレームUF12を所定のポートで受信し、送信元カスタマ用アドレスCSA「CA1」を当該受信ポートに対応付けてFDB(Forwarding DataBase)に学習する。
また、スイッチ装置SW1は、宛先カスタマ用アドレスCDA「CA2」を検索キーとしてFDBを検索し、宛先ポート(ここではリングポートPr[2])を取得する。スイッチ装置SW1は、当該検索結果に基づいて、ユーザフレームUF12をリングポートPr[2]に中継する。スイッチ装置SW2は、リングポートPr[2]でユーザフレームUF12を受信する。スイッチ装置SW2は、スイッチ装置SW1の場合と同様にFDBの学習および検索を行い、FDBの検索結果に基づいて、ユーザフレームUF12を所定の宛先ポートからカスタマ端末TM2に向けて送信する。
次いで、後者に関し、カスタマ端末TM1は、送信元カスタマ用アドレスCSA「CA1」および宛先カスタマ用アドレスCDA「CA3」を含むユーザフレームUF13aを送信する。スイッチ装置SW1は、当該ユーザフレームUF13aを所定のポートで受信する。スイッチ装置SW1は、FDBの学習および検索を行い、FDBの検索結果に基づいて、ユーザフレームUF13aをリングポートPr[2]へ中継する。スイッチ装置SW2は、リングポートPr[2]でユーザフレームUF13aを受信する。スイッチ装置SW2は、FDBの学習および検索を行い、FDBの検索結果に基づいて、ユーザフレームUF13aをリングポートPr[1]へ中継する。
スイッチ装置SWE2は、リングポート(PBポート)Pr[3]でユーザフレームUF13aを受信する。スイッチ装置SWE2は、ユーザフレームUF13aの送信元カスタマ用アドレスCSA「CA1」を受信ポート(リングポートPr[3])に対応付けてFDBに学習する。また、スイッチ装置(エッジスイッチ装置)SWE2は、PBポートPr[3]で非カプセル化フレームUF13aを受信したため、当該フレームの宛先カスタマ用アドレスCDA「CA3」を検索キーとしてFDBを検索する。
その結果、スイッチ装置SWE2は、宛先ポート(ここではリングポートPr[2])と、宛先カプセル化用アドレスBDA「BA3」を取得する。スイッチ装置SWE2は、当該検索結果に基づいて、非カプセル化フレームであるユーザフレームUF13aを、送信元カプセル化用アドレスBSA(具体的には自装置のカプセル化用アドレスBMAC「BA2」)および宛先カプセル化用アドレスBDA「BA3」でカプセル化する。そして、スイッチ装置SWE2は、カプセル化フレームであるユーザフレームUF13bを宛先ポート(リングポート(PBBポート)Pr[2])へ中継する。
スイッチ装置(コアスイッチ装置)SWC2は、リングポート(PBBポート)Pr[1]でユーザフレーム(カプセル化フレーム)UF13bを受信する。スイッチ装置SWC2は、ユーザフレームUF13bの送信元カプセル化用アドレスBSA「BA2」を受信ポート(リングポートPr[1])に対応付けてFDBに学習する。また、スイッチ装置SWC2は、ユーザフレームUF13bの宛先カプセル化用アドレスBDA「BA3」を検索キーとしてFDBを検索する。その結果、スイッチ装置SWC2は、宛先ポート(ここではリングポートPr[2])を取得する。スイッチ装置SWC2は、当該検索結果に基づいて、ユーザフレームUF13bを宛先ポート(リングポート(PBBポート)Pr[2])へ中継する。
スイッチ装置(エッジスイッチ装置)SWE3は、リングポート(PBBポート)Pr[1]でユーザフレーム(カプセル化フレーム)UF13bを受信する。スイッチ装置SWE3は、当該フレームの送信元カスタマ用アドレスCSA「CA1」を、当該フレームの送信元カプセル化用アドレスBSA「BA2」と、受信ポート(リングポートPr[1])とに対応付けてFDBに学習する。また、スイッチ装置SWE3は、PBBポートPr[1]で、自装置宛ての宛先カプセル化用アドレスBDA「BA3」を含むカプセル化フレームUF13bを受信したため、当該フレームの宛先カスタマ用アドレスCDA「CA3」を検索キーとしてFDBを検索する。その結果、スイッチ装置SWE3は、所定の宛先ポート(図示しないPBポート)を取得する。
さらに、スイッチ装置は、自装置宛ての宛先カプセル化用アドレスBDA「BA3」を含むカプセル化フレームUF13bを受信したため、当該カプセル化フレームをデカプセル化することで非カプセル化フレーム(すなわち前述したユーザフレームUF13a)に変換する。そして、スイッチ装置SWE3は、当該ユーザフレーム(非カプセル化フレーム)UF13aを、FDBの検索結果に基づく所定の宛先ポートからカスタマ端末TM3に向けて送信する。
《中継システムのリングプロトコル動作(障害無し時)》
図3(a)および図3(b)は、図1の中継システムにおいて、障害無し時のリングプロトコル動作の一例を示す説明図である。ITU−T G.8032では、メジャーリング12とサブリング13を設けた場合、各リングで個別にR−APSフレームの通信が行われる。障害無し時には、図3(a)に示すように、メジャーリング12において、オーナーノードであるスイッチ装置SWE1は、R−APS(NR,RB)フレームCFc1を、メジャーリング12に属するリングポートPr[1],Pr[2]から定期的に送信する。NRは、要求無し(No Request)を表し、RBは、RPL1の閉塞(RPL Blocked)を表す。R−APSフレームは、例えば、新規に送信される場合には、3.3ms毎に3回送信され、その後は5s毎に送信される。
図3(a)および図3(b)は、図1の中継システムにおいて、障害無し時のリングプロトコル動作の一例を示す説明図である。ITU−T G.8032では、メジャーリング12とサブリング13を設けた場合、各リングで個別にR−APSフレームの通信が行われる。障害無し時には、図3(a)に示すように、メジャーリング12において、オーナーノードであるスイッチ装置SWE1は、R−APS(NR,RB)フレームCFc1を、メジャーリング12に属するリングポートPr[1],Pr[2]から定期的に送信する。NRは、要求無し(No Request)を表し、RBは、RPL1の閉塞(RPL Blocked)を表す。R−APSフレームは、例えば、新規に送信される場合には、3.3ms毎に3回送信され、その後は5s毎に送信される。
スイッチ装置SWE1のリングポートPr[1]から送信されたR−APS(NR,RB)フレームCFc1は、スイッチ装置SWC1のリングポートPr[2]で受信される。スイッチ装置SWC1は、当該R−APS(NR,RB)フレームCFc1の解釈等の処理を行うが、受信したリングポートPr[2]は閉塞状態BKであるため、当該R−APS(NR,RB)フレームCFc1のリングポートPr[1]への中継は行わない。
一方、スイッチ装置SWE1のリングポートPr[2]から送信されたR−APS(NR,RB)フレームCFc1は、スイッチ装置SWE2→SWC2→SWE3の経路で転送される。そして、スイッチ装置SWC1は、当該R−APS(NR,RB)フレームCFc1をリングポートPr[1]で受信したのち、当該フレームを、閉塞状態BKのリングポートPr[2]で遮断する。なお、R−APS(NR,RB)フレームCFc1は、図5(b)で後述するように、カプセル化フレームとなる。
同様に、障害無し時には、図3(b)に示すように、サブリング13において、オーナーノードであるスイッチ装置SWE1は、R−APS(NR,RB)フレームCFn2を、サブリング13に属するリングポートPr[3]から定期的に送信する。当該R−APS(NR,RB)フレームCFn2は、スイッチ装置SWC1の場合と同様に、スイッチ装置SW1における閉塞状態BKのリングポートPr[1]で受信されるが、リングポートPr[2]への中継は行われない。当該R−APS(NR,RB)フレームCFn2は、図5(a)で後述するように、非カプセル化フレームとなる。
ここで、メジャーリング12には、ITU−T G.8032に基づき、サブリング13のR−APS仮想チャネル15が設定される。R−APS仮想チャネル15は、サブリング13の一端(例えばスイッチ装置SWE1のリングポートPr[3])と他端(例えばスイッチ装置SWE2のリングポートPr[3])との間で、メジャーリング12内をトンネリングする形でR−APS(NR,RB)フレームCFn2の通信経路を形成する。
このR−APS仮想チャネル15に伴い、オーナーノードであるスイッチ装置SWE1は、サブリング13用のR−APS(NR,RB)フレームを、前述したリングポートPr[3]に加えて、リングポートPr[1],Pr[2]からも送信する。ただし、PBBポートであるリングポートPr[1],Pr[2]から送信されるR−APS(NR,RB)フレームCFc2は、リングポートPr[3]の場合と異なり、カプセル化フレームとなる。
スイッチ装置SWE2は、リングポートPr[1],Pr[2]の一方(例えばPr[1])で当該R−APS(NR,RB)フレームCFc2を受信し、リングポートPr[3]へ中継する。ただし、当該リングポートPr[3]はPBポートである。このため、スイッチ装置SWE2は、カプセル化フレームであるR−APS(NR,RB)フレームCFc2を非カプセル化フレームであるR−APS(NR,RB)フレームCFn2に変換したのち、それをリングポートPr[3]から送信する。当該R−APS(NR,RB)フレームCFn2は、スイッチ装置SW2を介してスイッチ装置SW1のリングポートPr[2]で受信され、スイッチ装置SW1のリングポートPr[1]で遮断される。
《中継システムのリングプロトコル動作(障害発生時)》
図4(a)および図4(b)は、図1の中継システムにおいて、障害発生時のリングプロトコル動作の一例を示す説明図である。図4(a)には、メジャーリング12において、スイッチ装置SWE2とスイッチ装置SWC2との間のリンクに障害が発生した場合の概略動作例が示される。メジャーリング12上の各スイッチ装置は、イーサネットOAM(Operations Administration and Maintenance)のCC(Continuity Check)機能を用いて自装置のリングポート(当該リングポートに接続されるリンクを含む)の障害有無を監視する。
図4(a)および図4(b)は、図1の中継システムにおいて、障害発生時のリングプロトコル動作の一例を示す説明図である。図4(a)には、メジャーリング12において、スイッチ装置SWE2とスイッチ装置SWC2との間のリンクに障害が発生した場合の概略動作例が示される。メジャーリング12上の各スイッチ装置は、イーサネットOAM(Operations Administration and Maintenance)のCC(Continuity Check)機能を用いて自装置のリングポート(当該リングポートに接続されるリンクを含む)の障害有無を監視する。
具体的には、リンクを挟んで隣接する2個のリングポート間を監視区間として、その両端にMEP(Maintenance End Point)と呼ばれる監視ポイントが配置され、MEP間でCCM(Continuity Check Message)と呼ばれる疎通性監視フレームを互いに定期的に送受信することで、監視区間の疎通性が監視される。図4(a)では、代表例として、スイッチ装置SWE2のリングポートPr[2]に配置されるMEP(MEPaとする)と、スイッチ装置SWC2のリングポートPr[1]に配置されるMEP(MEPbとする)との間で、CCMが互いに定期的に送受信される。
図4(a)に示す障害が発生した場合、MEPa,MEPbの一方は、他方からのCCMを所定の期間受信できないか、あるいは、CCMを所定の期間受信できなかったことを他方から通知され、このいずれかによって障害発生を検出する。スイッチ装置SWE2は、このようにしてMEPaが障害発生を検出した場合、リングポートPr[2]を閉塞状態BKに制御し、リングポートPr[1]からR−APS(SF)フレームCFc4を送信する。SFは、信号故障(Signal Fail)を表し、R−APS(SF)フレームは、障害通知フレームとして機能する。
同様に、スイッチ装置SWC2は、MEPbが障害発生を検出した場合、リングポートPr[1]を閉塞状態BKに制御し、リングポートPr[2]からR−APS(SF)フレームCFc3を送信する。オーナーノードであるスイッチ装置SWE1は、リングポートPr[2]でR−APS(SF)フレームCFc4を受信し、RPL1の一端となるリングポートPr[1]を開放状態に制御する。また、ネイバーノードであるスイッチ装置SWC1は、R−APS(SF)フレームCFc3を、スイッチ装置SWE3を介してリングポートPr[1]で受信し、RPL1の他端となるリングポートPr[2]を開放状態に制御する。開放状態に制御されたリングポートは、フレームの通過を許可する。
その後、スイッチ装置SWE2が、2回目のR−APS(SF)フレームCFc4をリングポートPr[1]から送信すると、当該フレームは、スイッチ装置SWE1→SWC1→SWE3→SWC2の経路で転送され、スイッチ装置SWC2における閉塞状態BKのリングポートPr[1]で遮断される。同様に、スイッチ装置SWC2が、2回目のR−APS(SF)フレームCFc3をリングポートPr[2]から送信すると、当該フレームは、スイッチ装置SWE3→SWC1→SWE1→SWE2の経路で転送され、スイッチ装置SWE2における閉塞状態BKのリングポートPr[2]で遮断される。
メジャーリング12上の各スイッチ装置は、自装置のMEPによって障害発生を検出した場合や、あるいは、R−APS(SF)フレームを介して障害発生が通知された場合に、自装置のFDBをフラッシュ(消去)する。なお、R−APS(SF)フレームCFc3,CFc4は、図3(a)の場合と同様に、カプセル化フレームとなる。また、サブリング13は、図4(a)に示したメジャーリング12の障害には影響されず、RPL2をそのまま維持する。
また、図4(b)には、サブリング13において、スイッチ装置SWE2とスイッチ装置SW2との間のリンクに障害が発生した場合の概略動作例が示される。サブリング13でも、メジャーリング12の場合と同様に、MEPを用いて隣接するリングポート間の障害有無が監視される。図4(b)では、代表例として、スイッチ装置SWE2のリングポートPr[3]に配置されるMEP(MEPcとする)と、スイッチ装置SW2のリングポートPr[1]に配置されるMEP(MEPdとする)との間で、CCMが互いに定期的に送受信される。
図4(b)に示す障害が発生した場合、スイッチ装置SWE2は、MEPcを介して障害発生を検出し、これに応じてリングポートPr[3]を閉塞状態BKに制御し、リングポートPr[1],Pr[2]からR−APS(SF)フレームCFc5を送信する。同様に、スイッチ装置SW2は、MEPdを介して障害発生を検出し、これに応じてリングポートPr[1]を閉塞状態BKに制御し、リングポートPr[2]からR−APS(SF)フレームCFn6を送信する。図3(b)の場合と同様に、R−APS(SF)フレームCFc5は、カプセル化フレームとなり、R−APS(SF)フレームCFn6は、非カプセル化フレームとなる。
オーナーノードであるスイッチ装置SWE1は、リングポートPr[1],Pr[2]の一方(例えばPr[2])でR−APS(SF)フレームCFc5を受信し、RPL2の一端となるリングポートPr[3]を開放状態に制御する。また、ネイバーノードであるスイッチ装置SW1は、リングポートPr[2]でR−APS(SF)フレームCFn6を受信し、RPL1の他端となるリングポートPr[1]を開放状態に制御する。
その後、スイッチ装置SWE2が、2回目のR−APS(SF)フレームCFc5をリングポートPr[1],Pr[2]から送信すると、スイッチ装置SWE1は、当該フレームを受信し、リングポートPr[3]へ中継する。この際に、スイッチ装置SWE1は、図3(b)の場合と同様に、カプセル化フレームであるR−APS(SF)フレームCFc5を非カプセル化フレームであるR−APS(SF)フレームCFn5に変換する。当該R−APS(SF)フレームCFn5は、スイッチ装置SW1→SW2の経路で転送され、スイッチ装置SW2における閉塞状態BKのリングポートPr[1]で遮断される。
また、スイッチ装置SW2が、2回目のR−APS(SF)フレームCFn6をリングポートPr[2]から送信すると、当該フレームは、スイッチ装置SW1を介してスイッチ装置SWE1へ転送される。スイッチ装置SWE1は、当該フレームを受信し、リングポートPr[1],Pr[2]へ中継する。この際に、スイッチ装置SWE1は、非カプセル化フレームであるR−APS(SF)フレームCFn6をカプセル化フレームであるR−APS(SF)フレームCFc6に変換する。スイッチ装置SWE2は、当該R−APS(SF)フレームCFc6を受信し、閉塞状態BKのリングポートPr[3]で当該フレームを遮断する。
サブリング13上の各スイッチ装置は、自装置のMEPによって障害発生を検出した場合や、あるいは、R−APS(SF)フレームを介して障害発生が通知された場合に、自装置のFDBをフラッシュ(消去)する。また、メジャーリング12は、図4(b)に示したサブリング13の障害には影響されず、RPL1をそのまま維持する。なお、詳細な説明は省略するが、障害回復時には、R−APS(NR)フレームを用いて障害回復が通知され、R−APS(NR)フレームを受信したオーナーノードがR−APS(NR,RB)フレームを送信することで、図3(a)および図3(b)に示したような状態に復旧する。
《R−APSフレームの構造》
図5(a)および図5(b)は、図3(a)および図3(b)等におけるR−APSフレームのフォーマット例を示す概略図である。図5(a)には、非カプセルフレームとなるR−APSフレームCFnのフォーマット例が示され、図5(b)には、カプセルフレームとなるR−APSフレームCFcのフォーマット例が示される。
図5(a)および図5(b)は、図3(a)および図3(b)等におけるR−APSフレームのフォーマット例を示す概略図である。図5(a)には、非カプセルフレームとなるR−APSフレームCFnのフォーマット例が示され、図5(b)には、カプセルフレームとなるR−APSフレームCFcのフォーマット例が示される。
図5(a)に示すR−APSフレームCFnは、宛先カスタマ用アドレスCMAC(CDA)、送信元カスタマ用アドレスCMAC(CSA)、Sタグ20、タイプ22、OpCode23、およびR−APS特性情報24を含む。この内、宛先カスタマ用アドレスCMAC(CDA)、タイプ22、OpCode23、およびR−APS特性情報24は、ITU−T G.8032に基づき定められる。なお、非カプセルフレームのフォーマットは、ここでは、IEEE802.1adに基づくものとなっているが、IEEE802.1Qに基づくものであってもよい。この場合、図5(a)において、Sタグ20を備えないようなフォーマットとなる。
宛先カスタマ用アドレスCMAC(CDA)は、所定のマルチキャストアドレスMCA1(16進表示で“01−19−A7−00−00−xx”(xxは任意))に定められる。送信元カスタマ用アドレスCMAC(CSA)は、フレームの送信元となるスイッチ装置(例えば、図3(b)のR−APS(NR,RB)フレームCFn2の場合はスイッチ装置SWE1)のMACアドレスに定められる。Sタグ20は、IEEE802.1adに基づく拡張VLANタグであり、12ビットのサービスVLAN識別子SVIDを含む。
サービスVLAN識別子SVIDは、必ずしも限定はされないが、ユーザフレームとは別のR−APSフレーム専用の値に定められる。タイプ22は、イーサネットOAMに基づくフレームであることを示す“0x8902”に定められる。すなわち、R−APSフレームは、イーサネットOAMに基づくフレームの一種である。なお、“0x”は16進表示を表す。OpCode23は、R−APSフレームであることを示す“0x28”に定められる。R−APS特性情報24は、例えば、図3(b)に示したNR,RBや、図4(b)に示したSFといったように、R−APSフレームの種別を定める。
図5(b)に示すR−APSフレームCFcは、PBB規格に基づき、図5(a)に示したR−APSフレームCFnを、カプセル化ヘッダ27でカプセル化したフォーマットとなっている。カプセル化ヘッダ27は、宛先カプセル化用アドレスBMAC(BDA)、送信元カプセル化用アドレスBMAC(BSA)、Bタグ25、およびIタグ26を含む。宛先カプセル化用アドレスBMAC(BDA)は、PBB規格に基づく所定のマルチキャストアドレスMCA2に定められる。
送信元カプセル化用アドレスBMAC(BSA)は、フレームの送信元となるスイッチ装置(例えば、図3(b)のR−APS(NR,RB)フレームCFc2の場合はスイッチ装置SWE1)のカプセル化用アドレスBMACに定められる。なお、PBB網における各エッジスイッチ装置のカプセル化用アドレスは、通常、任意に定めることが可能となっている。Bタグ25は、12ビットのバックボーンVLAN識別子BVIDを含む。バックボーンVLAN識別子BVIDは、フレーム中継時の経路制御用の識別子であり、PBB網10内でのブロードキャスト(マルチキャスト)ドメインを定める。
Iタグ26は、TPIDおよびサービスインスタンス識別子ISIDを含む。TPIDは、Iタグフレームであることを示す“0x88e7”に定められる。サービスインスタンス識別子ISIDは、カスタマを識別するための識別子であり、24ビットの領域を持つ。この24ビットの領域によって、12ビットのサービスVLAN識別子SVIDの更なる拡張が可能となっている。
必ずしも限定はされないが、バックボーンVLAN識別子BVIDおよびサービスインスタンス識別子ISIDは、ユーザフレームとは別のR−APSフレーム専用の値に定められる。さらに、BVIDおよびISIDは、例えば、図3(a)および図4(a)に示したメジャーリング12用のR−APSフレーム(CFc1,CFc3,CFc4)と、図3(b)および図4(b)に示したサブリング13用のR−APSフレーム(CFc2,CFc5,CFc6)とで異なる値に定められる。
《R−APSフレーム生成時の問題点》
例えば、図3(b)のスイッチ装置SWE1のように、R−APS仮想チャネル15が設定されたエッジスイッチ装置は、非カプセル化フレームとなるR−APSフレーム(CFn2)およびカプセル化フレームとなるR−APSフレーム(CFc2)からなる2種類のフレームを生成する場合がある。この場合、R−APSフレームの生成処理が複雑化する恐れがある。そこで、以下に示すような方式を用いることが有益となる。
例えば、図3(b)のスイッチ装置SWE1のように、R−APS仮想チャネル15が設定されたエッジスイッチ装置は、非カプセル化フレームとなるR−APSフレーム(CFn2)およびカプセル化フレームとなるR−APSフレーム(CFc2)からなる2種類のフレームを生成する場合がある。この場合、R−APSフレームの生成処理が複雑化する恐れがある。そこで、以下に示すような方式を用いることが有益となる。
《スイッチ装置(エッジスイッチ装置)の概略構成および概略動作》
図6は、図1の中継システムにおいて、スイッチ装置(エッジスイッチ装置)の主要部の概略構成例を示すブロック図である。図7は、図6のスイッチ装置において、FDBの構成例を示す概略図である。
図6は、図1の中継システムにおいて、スイッチ装置(エッジスイッチ装置)の主要部の概略構成例を示すブロック図である。図7は、図6のスイッチ装置において、FDBの構成例を示す概略図である。
図6に示すスイッチ装置(エッジスイッチ装置)SWEは、複数のポートと、各種処理部および各種テーブルと、を有する。複数のポートの中には、PBB規格に基づくカプセル化フレームの通信を行うリングポート(第1リングポート)Pr[1],Pr[2]と、非カプセル化フレームの通信を行うリングポート(第2リングポート)Pr[3]とが含まれる。リングポートPr[1],Pr[2]は、PBB網10に接続され、リングポートPr[3]は、PBB網10の外部(ここではPB網11)に接続される。以下、各種処理部および各種テーブルに関して説明する。
インタフェース部30は、受信ポート識別子付加部37と、フレーム判別部38と、VIDフィルタ39と、OAM処理部40とを備え、主に、複数のポートとの間でフレームの送信および受信を行う。受信ポート識別子付加部37は、複数のポートのいずれかでフレームを受信した場合に、その受信ポートを表す受信ポート識別子を当該フレームに付加する。フレーム判別部38は、詳細は後述するが、例えば、受信したフレームがユーザフレームのフォーマットであるか、R−APSフレームのフォーマットであるかといったように、フレームのフォーマットを判別する。
VIDフィルタ39は、設定された条件に基づいて、フレームの通過可否を制御する。例えば、条件として、所定のVLANを持つフレームを所定のポートで受信した場合に、当該フレームを破棄する等の設定が行われ、VIDフィルタ39は、当該条件に基づく処理を行う。リングポートの閉塞状態BKは、VIDフィルタ39によって構築される。OAM処理部40は、図3(a)等に示したようなMEPを備え、予め設定されたポートでCCMの送受信を行うことで障害有無を監視する。
インタフェース部30は、受信したフレームがユーザフレームの場合には、当該フレームをIVID割り当て部31へ送信し、受信したフレームがR−APSフレームの場合には、当該フレームをERP制御部33へ送信する。また、インタフェース部30は、フレームの宛先ポートを表す宛先ポート識別子が付加されたフレームを、中継実行部36を介して受信した場合に、当該フレームを当該宛先ポートへ送信する。
IVID割り当て部31は、ユーザフレームに対して、内部VLAN識別子IVIDを割り当てる。具体的には、例えば、IVID割り当て部31は、非カプセル化フレームに含まれるサービスVLAN識別子SVIDと、受信ポート識別子付加部37で付加される受信ポート識別子との組合せに対して内部VLAN識別子IVIDを割り当てる。また、IVID割り当て部31は、カプセル化フレームに含まれるバックボーンVLAN識別子BVIDおよびサービスインスタンス識別子ISIDと受信ポート識別子との組合せに対して内部VLAN識別子IVIDを割り当てる。すなわち、当該スイッチ装置SWEは、サービスVLAN識別子SVIDと、バックボーンVLAN識別子BVIDおよびサービスインスタンス識別子ISIDとを、内部VLAN識別子IVIDで紐付けすることで管理する。
FDBは、図7に示すように、PBポートとなるリングポート(第2リングポート)の先に存在するカスタマ用アドレスCMACを、内部VLAN識別子IVIDと、受信ポート識別子(ポートID)とに対応付けて保持する。また、FDBは、PBBポートとなるリングポート(第1リングポート)の先に存在するカスタマ用アドレスCMACを、内部VLAN識別子IVIDと、カプセル化用アドレスBMACと、受信ポート識別子とに対応付けて保持する。
図7では、一例として、図2のスイッチ装置SWE2のFDBが示されている。例えば、リングポート(PBポート)Pr[3]の先に存在するカスタマ用アドレスCA1,CA2は、それぞれ、内部VLAN識別子IVID「xxx」と、ポートID{Pr[3]}とに対応付けて保持される。なお、本明細書では、例えば、{AA}は「AA」の識別子(ID)を表すものとする。また、リングポート(PBBポート)Pr[2]の先に存在するカスタマ用アドレスCA3は、内部VLAN識別子IVID「xxx」と、カプセル化用アドレスBMAC「BA3」と、ポートID{Pr[2]}とに対応付けて保持される。
中継処理部32は、図2で述べたように、ポートでユーザフレームを受信した場合に、FDBの学習および検索を行う。具体的には、中継処理部32は、まず、受信したユーザフレームの送信元の各種情報をFDBに学習する。この際には、図7に示したように、受信したユーザフレームが非カプセル化フレームであるかカプセル化フレームであるかに応じて、FDBに学習される情報は異なる。続いて、中継処理部32は、受信したユーザフレームの宛先の情報を用いて、当該フレームが非カプセル化フレームであるかカプセル化フレームであるかに応じて、以下のようにしてFDBの検索を行う。
まず、非カプセル化フレームを受信した場合、中継処理部32は、当該フレームに含まれる宛先カスタマ用アドレスCDAおよび当該フレームに付加された内部VLAN識別子IVIDを検索キーとしてFDBを検索し、宛先ポート識別子や、加えて、宛先カプセル化用アドレスBDAを取得する。また、カプセル化フレームを受信した場合で、当該フレームに含まれる宛先カプセル化用アドレスBDAが自装置宛てである場合、中継処理部32は、宛先カスタマ用アドレスCDAおよび内部VLAN識別子IVIDを検索キーとしてFDBを検索し、宛先ポート識別子を取得する。また、カプセル化フレームを受信した場合で、当該フレームに含まれる宛先カプセル化用アドレスBDAが他装置宛てである場合、中継処理部32は、宛先カプセル化用アドレスBDAおよび内部VLAN識別子IVIDを検索キーとしてFDBを検索し、宛先ポート識別子を取得する。
中継処理部32は、このようにして取得した宛先ポート識別子や、加えて、宛先カプセル化用アドレスBDAをユーザフレームに付加する。そして、中継処理部32は、当該フレームを、受信ポート識別子と宛先ポート識別子との対応関係に応じて、異なる処理部に送信する。具体的には、中継処理部32は、受信ポート識別子/宛先ポート識別子がPBポート/PBBポートである場合、非カプセル化フレームをカプセル化実行部34へ送信する。また、中継処理部32は、受信ポート識別子/宛先ポート識別子がPBBポート/PBポートである場合、カプセル化フレームをデカプセル化実行部35へ送信する。さらに、中継処理部32は、受信ポート識別子および宛先ポート識別子が共にPBポートであるか、共にPBBポートである場合、フレームを中継実行部36へ送信する。
カプセル化実行部34は、受信した非カプセル化フレームをカプセル化フレームに変換する。この際に、カプセル化実行部34は、送信元カプセル化用アドレスBSAを自装置のカプセル化用アドレスに定め、宛先カプセル化用アドレスBDAを、中継処理部32で付加された宛先カプセル化用アドレスBDAに定める。また、カプセル化実行部34は、内部VLAN識別子IVIDおよび宛先ポート識別子に基づいて、サービスインスタンス識別子ISIDおよびバックボーンVLAN識別子BVIDを定める。カプセル化実行部34は、このようにして生成したカプセル化フレームを中継実行部36へ送信する。
デカプセル化実行部35は、受信したカプセル化フレームを非カプセル化フレームに変換する。デカプセル化実行部35は、概略的には、カプセル化フレームに含まれるカプセル化ヘッダ27(図5(b)参照)を単に削除することで非カプセル化フレームを生成する。ただし、デカプセル化実行部35は、場合によっては、内部VLAN識別子IVIDおよび宛先ポート識別子に基づいて、サービスVLAN識別子SVIDを新たに定めることもある。デカプセル化実行部35は、このようにして生成した非カプセル化フレームを中継実行部36へ送信する。
中継実行部36は、前述した各処理部からのフレーム(非カプセル化フレームまたはカプセル化フレーム)を、インタフェース部に向けて送信する。この際に、中継実行部36は、フレームに付加されている不要な情報(例えば、受信ポート識別子や内部VLAN識別子IVID等)を削除する。インタフェース部30は、中継実行部36からのフレームを受けて、宛先ポート識別子に対応するポートへフレームを送信する。
また、ERP制御部(リング制御部)33は、R−APS処理部41を備え、所定のリングプロトコル(ここでは、ITU−T G.8032)に基づき、リングネットワークを制御する。R―APS処理部41は、R−APS生成部(制御フレーム生成部)42およびR−APS受信部43を備える。R−APS受信部43は、インタフェース部30からのR−APSフレーム(制御フレーム)を受信し、当該R−APSフレームの内容を解釈する。具体的には、R−APS受信部43は、例えば、図5(a)に示したR−APS特性情報24を解析し、R−APSフレームの種別(NR,RBやSF等)を判別する。
また、R−APS受信部43は、両側のリングポートの一方で受信したR−APSフレームを、他方に中継する処理を行う。この際に、R−APS受信部43は、まず、受信ポート識別子と、Sタグ20に含まれるVLAN値とに基づいて宛先のリングポートを定め、R−APSフレームに宛先ポート識別子を付加する。
そして、R−APS受信部43は、図4(b)のスイッチ装置SWE1のように、PBポート(Pr[3])で受信したR−APSフレームをPBBポート(Pr[1],Pr[2])へ中継する場合、当該フレームをカプセル化実行部34へ送信する。その逆に、PBBポート(Pr[1],Pr[2])で受信したR−APSフレームをPBポート(Pr[3])へ中継する場合、R−APS受信部43は、当該フレームをデカプセル化実行部35へ送信する。また、R−APS受信部43は、図4(a)のスイッチ装置SWE1のように、PBBポート(Pr[1],Pr[2])間でR−APSフレームを中継する場合、当該フレームを中継実行部36へ送信する。
ERP制御部(リング制御部)33は、R−APS受信部43によるR−APSフレームの解釈結果(すなわちR−APSフレームの種別)に応じて、図3(a)、図3(b)、図4(a)および図4(b)に示したように、リングネットワークを制御する。一例として、ERP制御部33は、R−APS(SF)フレームであることが判明した場合、フラッシュ実行部44へ、FDBフラッシュの実行要求を発行する。フラッシュ実行部44は、当該実行要求に応じてFDBフラッシュを実行する。
また、ERP制御部(リング制御部)33は、OAM処理部40によってリングポートの障害発生が検出された場合、VIDフィルタ39を介して、当該リングポートを閉塞状態BKに制御する。この際に、ERP制御部33は、さらに、R−APS生成部42を介して、R−APS(SF)フレームの生成を行う。ERP制御部33は、このような動作を代表にその他の各種動作を含めて、所定のリングプロトコルに基づき、リングネットワークを適宜制御する。
なお、ERP制御部33およびフラッシュ実行部44は、例えば、プロセッサ(CPU)によるプログラム処理等によって実現される。インタフェース部30および中継実行部36のそれぞれは、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等に実装される。FDBは、CAM(Content Addressable Memory)等に実装される。IVID割り当て部31、中継処理部32、カプセル化実行部34およびデカプセル化実行部35は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)等に実装される。ただし、各部の具体的な実装形態は、勿論、これに限定されるものではなく、ハードウェアまたはソフトウェアあるいはその組合せを用いて適宜実装されればよい。
《R−APS生成部(制御フレーム生成部)の動作》
図8は、図6のスイッチ装置において、R−APS生成部の処理内容の一例を示すフロー図である。図9は、図8の処理に伴う具体的な動作例を示す説明図である。図8において、R−APS生成部(制御フレーム生成部)42は、R−APSフレームを生成する必要性が生じた場合に、R−APSフレームを、図5(b)に示したようなカプセル化フレーム(CFc)として生成する(ステップS101)。
図8は、図6のスイッチ装置において、R−APS生成部の処理内容の一例を示すフロー図である。図9は、図8の処理に伴う具体的な動作例を示す説明図である。図8において、R−APS生成部(制御フレーム生成部)42は、R−APSフレームを生成する必要性が生じた場合に、R−APSフレームを、図5(b)に示したようなカプセル化フレーム(CFc)として生成する(ステップS101)。
そして、R−APS生成部42は、当該R−APSフレームCFcの宛先ポートがPBBポート(第1リングポート)の場合(ステップS102)、当該フレームを、中継実行部36を経由して、そのまま宛先のPBBポートに向けて送信する(ステップS103)。一方、R−APS生成部42は、R−APSフレームCFcの宛先ポートがPBポート(第2リングポート)の場合(ステップS102)、当該フレームを、デカプセル化実行部34を経由して、PBポートに向けて送信する(ステップS104)。
図9には、図3(b)のスイッチ装置SWE1を例として、R−APS(NR,RB)フレームを生成する際の動作例が示されている。図9において、R−APS生成部(制御フレーム生成部)42は、例えば、カプセル化フレームとなるR−APS(NR,RB)フレームCFc2を3個生成し、それぞれ、宛先ポート識別子{Pr[1]},{Pr[2]},{Pr[3]}を付加する。そして、R−APS生成部42は、宛先ポート識別子{Pr[1]},{Pr[2]}を付加した2個のR−APS(NR,RB)フレームCFc2を中継実行部36へ送信する。その結果、当該2個のR−APS(NR,RB)フレームCFc2は、それぞれ、リングポート(第1リングポート)Pr[1],Pr[2]から送信される。
一方、R−APS生成部42は、宛先ポート識別子{Pr[3]}を付加したR−APS(NR,RB)フレームCFc2をデカプセル化実行部35へ送信する。デカプセル化実行部35は、当該R−APS(NR,RB)フレームCFc2のカプセル化ヘッダ27(図5(b)参照)を削除することで、非カプセル化フレームとなるR−APS(NR,RB)フレームCFn2を生成する。デカプセル化実行部35は、当該R−APS(NR,RB)フレームCFn2を中継実行部36へ送信する。その結果、R−APS(NR,RB)フレームCFn2は、リングポート(第2リングポート)Pr[3]から送信される。
以上のように、本実施の形態1のエッジスイッチ装置は、R−APSフレームを生成する際に、常に、カプセル化フレームのフォーマットで生成し、宛先がPBBポートの場合には、当該フレームをそのまま送信し、宛先がPBポートの場合には、当該フレームをデカプセル化実行部35を利用して送信する。これにより、R−APS生成部42は、常に、一種類のフレーム(カプセル化フレーム)のみを生成すればよく、処理の容易化または効率化が実現可能になる。
なお、同様にして、R−APS生成部は、R−APSフレームを、常に、非カプセル化フレームのフォーマットで生成し、宛先がPBBポートの場合には、当該フレームをカプセル化実行部34を経由して送信することも可能である。ただし、この場合、デカプセル化の処理よりも複雑なカプセル化の処理が必要となるため、図8のように、カプセル化フレームのフォーマットで生成する方式を用いる方が望ましい。
《フレーム判別部の動作》
図10は、図6のスイッチ装置において、フレーム判別部の主要部の処理内容の一例を示すフロー図である。フレーム判別部38は、前述したように、受信したフレームがユーザフレームであるかR−APSフレームであるかといったように、受信したフレームのフォーマットを判別する。この際に、例えば、図4(b)に示したようなスイッチ装置(エッジスイッチ装置)SWE1では、受信したR−APSフレームが非カプセル化フレームである場合と、カプセル化フレームである場合が生じ得る。
図10は、図6のスイッチ装置において、フレーム判別部の主要部の処理内容の一例を示すフロー図である。フレーム判別部38は、前述したように、受信したフレームがユーザフレームであるかR−APSフレームであるかといったように、受信したフレームのフォーマットを判別する。この際に、例えば、図4(b)に示したようなスイッチ装置(エッジスイッチ装置)SWE1では、受信したR−APSフレームが非カプセル化フレームである場合と、カプセル化フレームである場合が生じ得る。
そこで、図10において、フレーム判別部38は、ポートでフレームを受信した場合(ステップS201)に、当該フレームのフォーマットを解析する(ステップS202)。その結果、フレーム判別部38は、当該フレームのフォーマットが非カプセル化フレームとなるR−APSフレームCFnのフォーマットに一致するか否かを判別する(ステップS203)。
具体的には、フレーム判別部38は、図5(a)において、宛先カスタマ用アドレスCDAがマルチキャストアドレスMCA1(“01−19−A7−00−00−xx”)に一致し、かつタイプ22がOAM(“0x8902”)に一致し、なおかつOpCodeがR−APS(“0x28”)に一致するかを判別する。また、フレーム判別部38は、場合によっては、これに加えて、受信ポート識別子がリングポートのポート識別子に一致するかを判別する。
ステップS203において、判別結果が不一致の場合、フレーム判別部38は、受信したフレームのフォーマットがカプセル化フレームとなるR−APSフレームCFcのフォーマットに一致するか否かを判別する(ステップS204)。具体的には、フレーム判別部38は、図5(b)において、宛先カプセル化用アドレスBDAがマルチキャストアドレスMCA2に一致し、かつIタグ26のTPIDが“0x88e7”に一致し、なおかつ、ステップS203の場合と同様に、宛先カスタマ用アドレスCDA、タイプ22、およびOpCodeが規定値に一致するかを判別する。また、フレーム判別部38は、場合によっては、これに加えて、受信ポート識別子がリングポートのポート識別子に一致するかを判別する。
ステップS204において、判別結果が不一致の場合、フレーム判別部38は、その他のフォーマット(例えばユーザフレーム等)への適合有無を判別し、当該判別結果に応じた処理を実行する(ステップS206)。一方、フレーム判別部38は、ステップS203およびステップS204の判別結果がいずれか一方でも一致となる場合、受信したフレームをERP制御部(リング制御部)33へ送信する(ステップS205)。
以上、本実施の形態1の中継システムおよびスイッチ装置を用いることで、代表的には、リングネットワークを制御する制御フレームを容易に生成することが可能になる。
(実施の形態2)
《スイッチ装置(エッジスイッチ装置)の概略構成(応用例)》
図11は、本発明の実施の形態2によるスイッチ装置において、主要部の概略構成例を示すブロック図である。図11に示すスイッチ装置は、図6に示したスイッチ装置SWEをシャーシ型のスイッチ装置で構成したものとなっている。当該スイッチ装置は、複数のラインカードLC[1]〜LC[n]と、管理カードMCと、ファブリック経路部50と、を備える。ファブリック経路部50は、複数のラインカードLC[1]〜LC[n]間の通信および複数のラインカードLC[1]〜LC[n]と管理カードMCとの間の通信を仲介する。ファブリック経路部50は、具体的には、例えば、メッシュ状の配線で構成される場合や、ファブリックカードで構成される場合等がある。
《スイッチ装置(エッジスイッチ装置)の概略構成(応用例)》
図11は、本発明の実施の形態2によるスイッチ装置において、主要部の概略構成例を示すブロック図である。図11に示すスイッチ装置は、図6に示したスイッチ装置SWEをシャーシ型のスイッチ装置で構成したものとなっている。当該スイッチ装置は、複数のラインカードLC[1]〜LC[n]と、管理カードMCと、ファブリック経路部50と、を備える。ファブリック経路部50は、複数のラインカードLC[1]〜LC[n]間の通信および複数のラインカードLC[1]〜LC[n]と管理カードMCとの間の通信を仲介する。ファブリック経路部50は、具体的には、例えば、メッシュ状の配線で構成される場合や、ファブリックカードで構成される場合等がある。
複数のラインカードLC[1]〜LC[n]のそれぞれは、単数または複数のポートを備える。図11の例では、ラインカードLC[1]は、リングポート(PBBポート)Pr[1]を備え、ラインカードLC[2]は、リングポート(PBBポート)Pr[2]を備え、ラインカードLC[n]は、リングポート(PBポート)Pr[3]を備える。ただし、勿論、これに限定されず、リングポートPr[1],Pr[2],Pr[3]のそれぞれは、ラインカードLC[1]〜LC[n]のいずれかに適宜設けられればよい。
また、複数のラインカードLC[1]〜LC[n]のそれぞれは、図6に示した、インタフェース部30、IVID割り当て部31、中継処理部32、FDB、カプセル化実行部34、デカプセル化実行部35、R−APS受信部43、およびフラッシュ実行部44を備える。これに加えて、各ラインカードLC[1]〜LC[n]は、ファブリックインタフェース部51を有する。ファブリックインタフェース部51は、ラインカード内の各処理部と、ファブリック経路部50との間の通信を仲介する。また、ファブリックインタフェース部51は、マルチキャスト制御部52、LCテーブル54aおよびポートテーブル53を備え、詳細は後述するが、フレームをマルチキャストで中継する際の制御を行う。
管理カードMCは、図6に示したR−APS生成部(制御フレーム生成部)42に加えて、LCテーブル54bを備える。なお、図6のERP制御部33における、R−APS生成部42およびR−APS受信部43を除いた部分は、各ラインカードおよび管理カードMCのいずれか一方または両方に適宜配置される。
ここで、デカプセル化実行部35は、イーグレス側のラインカードで機能する。具体例として、ラインカードLC[1]のリングポートPr[1]で受信したユーザフレーム(カプセル化フレーム)をラインカードLC[n]のリングポートPr[3]に中継する場合を想定する。イングレス側のラインカードLC[1]は、受信したユーザフレームの宛先をFDBに基づいて検索し、その結果、宛先ポート識別子として、ラインカードLC[n]のリングポートPr[3]の識別子を取得する。ラインカードLC[1]は、ユーザフレームに当該宛先ポート識別子を付加し、ファブリックインタフェース部51へ送信する。
ラインカードLC[1]のファブリックインタフェース部51は、当該ユーザフレームを、宛先ポート識別子に基づき、ファブリック経路部50を介してイーグレス側のラインカードLC[n]へ送信する。ラインカードLC[n]のファブリックインタフェース部51は、ユーザフレームを受信し、その宛先ポート識別子が自ラインカードのPBポートであることを認識し、当該フレームをデカプセル化実行部35へ送信する。デカプセル化実行部35は、当該ユーザフレーム(カプセル化フレーム)をデカプセル化し、当該非カプセル化フレームをインタフェース部30へ送信する。インタフェース部30は、当該非カプセル化フレームを、宛先ポート識別子に基づき、リングポートPr[3]へ送信する。
《スイッチ装置(エッジスイッチ装置)の概略動作(応用例)》
図12は、図11のスイッチ装置において、R−APSフレーム生成時の概略動作例を示す説明図である。図12には、図9の場合と同様に、図3(b)のスイッチ装置SWE1がR−APS(NR,RB)フレームを生成する場合の動作例が示される。図12において、管理カードMCのLCテーブル54bは、内部VLAN識別子IVIDと、ラインカード識別子LCIDとの対応関係を保持する。具体的には、例えば、予めサブリング13のR―APSフレーム用に内部VLAN識別子IVID「100」が割り当てられる。LCテーブル54bには、当該内部VLAN識別子IVID「100」と、それに対応するリングポートを備えるラインカードのラインカード識別子{LC[1]},{LC[2]},{LC[n]}とが設定される。
図12は、図11のスイッチ装置において、R−APSフレーム生成時の概略動作例を示す説明図である。図12には、図9の場合と同様に、図3(b)のスイッチ装置SWE1がR−APS(NR,RB)フレームを生成する場合の動作例が示される。図12において、管理カードMCのLCテーブル54bは、内部VLAN識別子IVIDと、ラインカード識別子LCIDとの対応関係を保持する。具体的には、例えば、予めサブリング13のR―APSフレーム用に内部VLAN識別子IVID「100」が割り当てられる。LCテーブル54bには、当該内部VLAN識別子IVID「100」と、それに対応するリングポートを備えるラインカードのラインカード識別子{LC[1]},{LC[2]},{LC[n]}とが設定される。
R−APSフレーム生成部42は、サブリング13にR―APSフレームを送信する場合、R―APSフレームに、カプセル化フレームである旨の情報(カプセル化フラグと呼ぶ)とVLAN識別子IVID「100」とを付加し、当該フレームを、LCテーブル54bに基づく所定のラインカードへ送信する。図12の例では、R−APSフレーム生成部42は、カプセル化フレームとなるR−APS(NR,RB)フレームCFc2を、リングポート(第1リングポート)Pr[1],Pr[2]を備えるラインカードLC[1],LC[2]と、リングポート(第2リングポート)Pr[3]を備えるラインカードLC[n]へそれぞれ送信する。
一方、複数のラインカードLC[1]〜LC[n]のそれぞれのポートテーブル53は、内部VLAN識別子IVIDとポートIDとの対応関係と、当該ポートIDに対応するポートがPBBポートであるかPBポートであるかといったポート種別とを保持する。図12の例では、ラインカードLC[1]のポートテーブル53は、内部VLAN識別子IVID「100」とポートID{Pr[1]}との対応関係と、リングポートPr[1]がPBBポートである旨の情報とを保持する。
同様に、ラインカードLC[2]のポートテーブル53は、内部VLAN識別子IVID「100」とポートID{Pr[2]}との対応関係と、リングポートPr[2]がPBBポートである旨の情報とを保持する。ラインカードLC[n]のポートテーブル53は、内部VLAN識別子IVID「100」とポートID{Pr[3]}との対応関係と、リングポートPr[3]がPBポートである旨の情報とを保持する。
ラインカードLC[1]のマルチキャスト制御部52は、管理カードMCからのR−APS(NR,RB)フレームCFc2を受けて、その内部VLAN識別子IVID「100」に対応するポートID(ここでは{Pr[1]})およびポート種別(ここではPBBポート)を内部ポートテーブル53から取得する。その結果、マルチキャスト制御部52は、カプセル化フラグとポート種別とに基づき、デカプセル化が不要なフレーム中継であることを認識し、宛先ポート識別子{Pr[1]}を付加したR−APS(NR,RB)フレームCFc2をインタフェース部30へ送信する。これにより、当該R−APS(NR,RB)フレームCFc2は、リングポートPr[1]から送信される。
ラインカードLC[2]のマルチキャスト制御部52も、管理カードMCからのR−APS(NR,RB)フレームCFc2を受けて、ラインカードLC[1]の場合と同様の処理を行う。これにより、R−APS(NR,RB)フレームCFc2は、リングポートPr[2]から送信される。同様に、ラインカードLC[n]のマルチキャスト制御部52も、管理カードMCからのR−APS(NR,RB)フレームCFc2を受けて、内部ポートテーブル53に基づき、ポートID(ここでは{Pr[3]})およびポート種別(ここではPBポート)を取得する。
ここで、当該マルチキャスト制御部52は、カプセル化フラグとポート種別とに基づき、デカプセル化が必要なフレーム中継であることを認識し、宛先ポート識別子{Pr[3]}を付加したR−APS(NR,RB)フレームCFc2をデカプセル化実行部35へ送信する。デカプセル化実行部35は、カプセル化フレームとなるR−APS(NR,RB)フレームCFc2を非カプセル化フレームとなるとR−APS(NR,RB)フレームCFn2に変換し、当該フレームをインタフェース部30へ送信する。これにより、当該R−APS(NR,RB)フレームCFn2は、リングポートPr[3]から送信される。
このように、イーグレス側のラインカードで機能するデカプセル化実行部35を利用することで、R−APS生成部42の処理を容易化または効率化することが可能になる。なお、図11に示した各ラインカードが備えるLCテーブル54aは、所定のリングポートで受信したR−APSフレームを他のリングポートへ中継する場合に用いられる。例えば、ラインカードLC[n]がリングポートPr[3]でR−APSフレーム(非カプセル化フレーム)を受信した場合を想定する。
この場合、ラインカードLC[n]のR−APS受信部43は、非カプセル化フレームである旨の情報(非カプセル化フラグと呼ぶ)と内部VLAN識別子IVIDとを付加したR−APSフレーム(非カプセル化フレーム)をマルチキャスト制御部52へ送信する。マルチキャスト制御部52は、図12の管理カードMCの場合と同様に、LCテーブル54aに基づき、当該R−APSフレームをラインカードLC[1],LC[2]へそれぞれ送信する。ラインカードLC[1],LC[2]の各マルチキャスト制御部52は、図12の場合と同様に、ポートテーブル53に基づき、ポートIDおよびポート種別(ここではPBBポート)を取得する。
ここで、当該各マルチキャスト制御部52は、非カプセル化フラグとポート種別とに基づき、カプセル化が必要なフレーム中継であることを認識し、宛先ポート識別子を付加したR−APSフレームをカプセル化実行部34へ送信する。カプセル化実行部34は、非カプセル化フレームとなるR−APSフレームをカプセル化フレームとなるとR−APSフレームに変換し、当該フレームをインタフェース部30へ送信する。これにより、当該R−APSフレームは、リングポートPr[1],Pr[2]から送信される。
以上、本実施の形態2のスイッチ装置を用いることで、実施の形態1で述べた各種効果をシャーシ型の構成で得ることが可能になる。さらに、管理カードMCにR−APS生成部42を設けることで、R−APSフレームを生成する際の処理をより容易化または効率化することが可能になる。すなわち、複数のラインカードLC[1]〜LC[n]のそれぞれにR−APSフレームを生成する機能を設ける必要がなく、管理カードMCのみに当該機能を設ければよい。
(実施の形態3)
《中継システムの概略構成(変形例)》
図13は、本発明の実施の形態3による中継システムにおいて、その構成例を示す概略図である。図13に示す中継システムは、図1に示した中継システムと比較して、メジャーリング12とサブリング13を入れ替えたような構成となっている。図13の例では、スイッチ装置SWE1→SWE2→SW2→SW1→SWE1の閉路でメジャーリング12が形成され、スイッチ装置SWE1→SWC1→SWE3→SWC2→SWE2の開路でサブリング13が形成される。そして、メジャーリング12には、サブリング13のR−APS仮想チャネルが設定される。
《中継システムの概略構成(変形例)》
図13は、本発明の実施の形態3による中継システムにおいて、その構成例を示す概略図である。図13に示す中継システムは、図1に示した中継システムと比較して、メジャーリング12とサブリング13を入れ替えたような構成となっている。図13の例では、スイッチ装置SWE1→SWE2→SW2→SW1→SWE1の閉路でメジャーリング12が形成され、スイッチ装置SWE1→SWC1→SWE3→SWC2→SWE2の開路でサブリング13が形成される。そして、メジャーリング12には、サブリング13のR−APS仮想チャネルが設定される。
このような構成であっても、スイッチ装置(エッジスイッチ装置)SWE1,SWE2は、R−APSフレームを、カプセル化フレームと非カプセル化フレームの両方のフォーマットで生成する必要がある。そこで、前述した各実施の形態の方式を用いることが有益となる。
なお、スイッチ装置SWE1,SWE2におけるPBBポート(第1リングポート)およびPBポート(第2リングポート)は、図1では、それぞれ、メジャーリング12およびサブリング13に属しており、図13では、それぞれ、サブリング13およびメジャーリング12に属している。すなわち、前述した各実施の形態の効果は、スイッチ装置SWE1,SWE2におけるPBBポート(第1リングポート)およびPBポート(第2リングポート)の一方がメジャーリングに属し、他方がサブリングに属していれば得られる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、前述した実施の形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
10 PBB網
11,11a,11b PB網
12 メジャーリング
13 サブリング
15 R−APS仮想チャネル
20 Sタグ
22 タイプ
23 OpCode
24 R−APS特性情報
25 Bタグ
26 Iタグ
27 カプセル化ヘッダ
30 インタフェース部
31 IVID割り当て部
32 中継処理部
33 ERP制御部
34 カプセル化実行部
35 デカプセル化実行部
36 中継実行部
37 受信ポート識別子付加部
38 フレーム判別部
39 VIDフィルタ
40 OAM処理部
41 R−APS処理部
42 R−APS生成部
43 R−APS受信部
44 フラッシュ実行部
50 ファブリック経路部
51 ファブリックインタフェース部
52 マルチキャスト制御部
53 ポートテーブル
54a,54b LCテーブル
BK 閉塞状態
BMAC,BSA,BDA カプセル化用アドレス
BVID バックボーンVLAN識別子
CFc,CFc1〜CFc6 R−APSフレーム(カプセル化フレーム)
CFn,CFn2,CFn5,CFn6 R−APSフレーム(非カプセル化フレーム)
CMAC,CSA,CDA カスタマ用アドレス
CVID カスタマVLAN識別子
ISID サービスインスタンス識別子
LC[1]〜LC[n] ラインカード
MC 管理カード
MCA1,MCA2 マルチキャストアドレス
MEPa〜MEPd 監視ポイント
Pr[1]〜Pr[3] リングポート
SVID サービスVLAN識別子
SWE1〜SWE3,SWC1,SWC2,SW1,SW2 スイッチ装置
TM1〜TM3 カスタマ端末
UF12,UF13a,UF13b ユーザフレーム
11,11a,11b PB網
12 メジャーリング
13 サブリング
15 R−APS仮想チャネル
20 Sタグ
22 タイプ
23 OpCode
24 R−APS特性情報
25 Bタグ
26 Iタグ
27 カプセル化ヘッダ
30 インタフェース部
31 IVID割り当て部
32 中継処理部
33 ERP制御部
34 カプセル化実行部
35 デカプセル化実行部
36 中継実行部
37 受信ポート識別子付加部
38 フレーム判別部
39 VIDフィルタ
40 OAM処理部
41 R−APS処理部
42 R−APS生成部
43 R−APS受信部
44 フラッシュ実行部
50 ファブリック経路部
51 ファブリックインタフェース部
52 マルチキャスト制御部
53 ポートテーブル
54a,54b LCテーブル
BK 閉塞状態
BMAC,BSA,BDA カプセル化用アドレス
BVID バックボーンVLAN識別子
CFc,CFc1〜CFc6 R−APSフレーム(カプセル化フレーム)
CFn,CFn2,CFn5,CFn6 R−APSフレーム(非カプセル化フレーム)
CMAC,CSA,CDA カスタマ用アドレス
CVID カスタマVLAN識別子
ISID サービスインスタンス識別子
LC[1]〜LC[n] ラインカード
MC 管理カード
MCA1,MCA2 マルチキャストアドレス
MEPa〜MEPd 監視ポイント
Pr[1]〜Pr[3] リングポート
SVID サービスVLAN識別子
SWE1〜SWE3,SWC1,SWC2,SW1,SW2 スイッチ装置
TM1〜TM3 カスタマ端末
UF12,UF13a,UF13b ユーザフレーム
Claims (8)
- リングネットワークを構成する複数のスイッチ装置を備える中継システムであって、
前記複数のスイッチ装置の少なくとも一つは、
PBB規格に基づくカプセル化フレームの通信を行う第1リングポートと、
非カプセル化フレームの通信を行う第2リングポートと、
所定のリングプロトコルに基づき、前記リングネットワークを制御するための制御フレームを生成する制御フレーム生成部と、
前記カプセル化フレームを前記非カプセル化フレームに変換するデカプセル化実行部と、
を有し、
前記制御フレーム生成部は、前記制御フレームを前記カプセル化フレームとして生成し、当該制御フレームを前記第1リングポートに向けて送信する処理と、当該制御フレームを前記デカプセル化実行部を経由して前記第2リングポートに向けて送信する処理と、を実行する、
中継システム。 - 請求項1記載の中継システムにおいて、
前記所定のリングプロトコルは、ITU−T G.8032に規定されたリングプロトコルであり、
前記第1リングポートおよび前記第2リングポートの一方は、ITU−T G.8032に基づくメジャーリングに属し、他方は、サブリングに属し、
前記メジャーリングには、ITU−T G.8032に基づき、前記サブリングのR−APS仮想チャネルが設定される、
中継システム。 - 請求項1または2記載の中継システムにおいて、
前記複数のスイッチ装置の少なくとも一つは、
前記第1リングポートおよび前記第2リングポートを備える複数のラインカードと、
前記制御フレーム生成部を備える管理カードと、
前記複数のラインカード間の通信および前記複数のラインカードと前記管理カードとの間の通信を仲介するファブリック経路部と、
を備え、
前記複数のラインカードのそれぞれは、さらに、前記デカプセル化実行部を有し、
前記管理カードの前記制御フレーム生成部は、前記カプセル化フレームとなる前記制御フレームを、前記第1リングポートを備えるラインカードと、前記第2リングポートを備えるラインカードへそれぞれ送信し、
前記第2リングポートを備えるラインカードの前記デカプセル化実行部は、前記管理カードからの前記制御フレームを前記非カプセル化フレームに変換する、
中継システム。 - 請求項1または2記載の中継システムにおいて、
前記複数のスイッチ装置の少なくとも一つは、さらに、
前記第1リングポートまたは前記第2リングポートで受信したフレームのフォーマットを判別するフレーム判別部と、
前記制御フレームの内容を解釈し、当該解釈結果に応じて前記リングネットワークを制御するリング制御部とを、
を有し、
前記フレーム判別部は、前記受信したフレームのフォーマットが前記非カプセル化フレームとなる前記制御フレームのフォーマットに一致するか否かを判別する処理と、前記カプセル化フレームとなる前記制御フレームのフォーマットに一致するか否かを判別する処理と、を実行し、いずれか一方でも一致となる場合、当該フレームを前記リング制御部へ送信する、
中継システム。 - リングネットワークを構成するスイッチ装置であって、
PBB規格に基づくカプセル化フレームの通信を行う第1リングポートと、
非カプセル化フレームの通信を行う第2リングポートと、
所定のリングプロトコルに基づき、前記リングネットワークを制御するための制御フレームを生成する制御フレーム生成部と、
前記カプセル化フレームを前記非カプセル化フレームに変換するデカプセル化実行部と、
を有し、
前記制御フレーム生成部は、前記制御フレームを前記カプセル化フレームとして生成し、当該制御フレームを前記第1リングポートに向けて送信する処理と、当該制御フレームを前記デカプセル化実行部を経由して前記第2リングポートに向けて送信する処理と、を実行する、
スイッチ装置。 - 請求項5記載のスイッチ装置において、
前記所定のリングプロトコルは、ITU−T G.8032に規定されたリングプロトコルであり、
前記第1リングポートおよび前記第2リングポートの一方は、ITU−T G.8032に基づくメジャーリングに属し、他方は、サブリングに属し、
前記メジャーリングには、ITU−T G.8032に基づき、前記サブリングのR−APS仮想チャネルが設定される、
スイッチ装置。 - 請求項5または6記載のスイッチ装置において、
前記第1リングポートおよび前記第2リングポートを備える複数のラインカードと、
前記制御フレーム生成部を備える管理カードと、
前記複数のラインカード間の通信および前記複数のラインカードと前記管理カードとの間の通信を仲介するファブリック経路部と、
を備え、
前記複数のラインカードのそれぞれは、さらに、前記デカプセル化実行部を有し、
前記管理カードの前記制御フレーム生成部は、前記カプセル化フレームとなる前記制御フレームを、前記第1リングポートを備えるラインカードと、前記第2リングポートを備えるラインカードへそれぞれ送信し、
前記第2リングポートを備えるラインカードの前記デカプセル化実行部は、前記管理カードからの前記制御フレームを前記非カプセル化フレームに変換する、
スイッチ装置。 - 請求項5または6記載のスイッチ装置において、さらに、
前記第1リングポートまたは前記第2リングポートで受信したフレームのフォーマットを判別するフレーム判別部と、
前記制御フレームの内容を解釈し、当該解釈結果に応じて前記リングネットワークを制御するリング制御部とを、
を有し、
前記フレーム判別部は、前記受信したフレームのフォーマットが前記非カプセル化フレームとなる前記制御フレームのフォーマットに一致するか否かを判別する処理と、前記カプセル化フレームとなる前記制御フレームのフォーマットに一致するか否かを判別する処理と、を実行し、いずれか一方でも一致となる場合、当該フレームを前記リング制御部へ送信する、
スイッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015143031A JP2017028400A (ja) | 2015-07-17 | 2015-07-17 | 中継システムおよびスイッチ装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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