JP2017027989A - 部品厚み測定方法および部品実装装置 - Google Patents

部品厚み測定方法および部品実装装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ノズルの種類に拘わらず部品の厚み測定を良好に行う。【解決手段】部品厚み測定方法は、複数種類のノズル22それぞれに対応する下降動作のパターンであって部品の厚み測定のためのヘッド20の下降動作パターンを予め記憶情報として記憶する記憶工程と、ノズル22により部品を吸着して当該部品を測定面4aに押し付ける部品押し付け動作を少なくとも含む、所定の測定動作を実行することにより部品の厚みを測定する測定工程とを含む。測定工程では、部品の厚み測定に使用されるノズル22の品種を特定し、前記記憶情報のうち、当該使用ノズル22に対応する下降動作パターンに従ってヘッド20を制御することにより前記部品押し付け動作を実行する。【選択図】図7

Description

本発明は、電子部品などの部品をプリント配線板等の基板に実装する部品実装装置に適用される部品厚み測定方法および部品実装装置に関するものである。
部品吸着用のノズルを備えた移動可能なヘッドにより部品を吸着して部品供給部から取り出し、この部品を基板上に搬送して実装(搭載)する部品実装装置が知られている。
この種の部品実装装置では、部品の吸着ミスやノズル衝突による部品破壊などを回避するために、事前に取得した部品の厚みデータに基づき、部品に応じてヘッドの高さ制御が行われる。部品の厚みは設計値であってもよいが、生産ロット間の誤差を排除して精度を高める観点からは実測値を用いる方が望ましい。その場合、部品の厚みの測定は、作業者が測定器具を用いて行うこともできるが、例えば、特許文献1に開示されるような技術を応用すれば、実装作業中(基板生産中)の適当なタイミングに、部品の厚みを自動測定することができる。特許文献1に開示される技術は、ノズル先端を部品に押し当てながらその荷重をロードセルで検出し、その出力値の変化とノズルの高さ位置から部品上面の高さ(厚み)を検出するというものである。この技術は、基板上に実装された部品の実装状態を検査するための技術であるが、このような技術を応用することで部品実装装置において部品の厚みを自動測定することが可能となる。
特開2007−88181号公報
特許文献1に開示されるような技術を用いて、部品実装装置で部品の厚み測定を行う場合には、ノズルで部品を吸着し、これを所定の測定面上に押し付けることになるが、その場合、ノズルにはいくつもの種類があるため、測定面に対する部品の押し付けを、ノズルの種類に拘わらず一定の動作で行う場合には、部品の厚みを正確に測定できない場合や測定自体を行えないような場合が生じ得る。例えば、部品を吸着した状態で同じ高さから同じ速度でノズルを下降させても、いわゆるクッション機能付きのノズルとクッション機能を備えていない標準的なノズルとでは、部品を測定面に押し付けたときの荷重の変化が異なる。そのため、一律に同じ動作で部品を測定面に押し付ける場合には、特にクッション機能付きのノズルを使用する場合に、測定結果に無視できない誤差が生じる虞がある。
なお、このような不都合を解消する方法の一つとして、部品の厚み測定に使用するノズルを限定することが考えられる。しかし、この方法では、厚み測定用のノズルがヘッドにセットされていない場合には、ノズル交換が必要となる。部品の厚み測定は、上記の通り基板の生産中に行うことも想定されるため、ノズル交換作業は大きなタイムロスとなり望ましくない。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、ノズルの種類に拘わらず部品の厚み測定を良好に行うことができる技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の部品厚み測定方法は、部品吸着用のノズルを有する移動可能なヘッドを備えた部品実装装置で、前記ノズルにより部品を吸着して当該部品をヘッドの下降動作に伴い測定面に押し付ける部品押し付け動作を実行することにより部品の厚みを測定する部品厚み測定方法であって、複数種類のノズルそれぞれに対応する下降動作パターンであって前記部品の厚み測定のための前記ヘッドの下降動作パターンを予め記憶情報として記憶する記憶工程と、部品押し付け動作を含む所定の測定動作を実行することにより部品の厚みを測定する測定工程と、を含み、前記測定工程では、部品の厚み測定に使用されるノズルの品種を特定し、前記記憶情報のうち、当該使用ノズルに対応する下降動作パターンに従って前記ヘッドを制御することにより前記部品押し付け動作を実行するようにしたものである。
このように、複数種類のノズルそれぞれに対応する下降動作パターンであってかつ部品の厚み測定のための下降動作パターンを予め記憶しておき、部品の厚み測定に使用されるノズル(使用ノズル)に対応する下降動作パターンに従って部品押し付け動作を実行する方法によれば、ノズルの種類の相違に伴う部品の厚み測定への影響を排除して、部品の厚み測定を良好に行うことが可能となる。
より具体的には、前記測定工程は、前記使用ノズルの先端をヘッドの下降動作に伴い前記測定面に押し付けるノズル押し付け動作に基づきヘッドの下降限界高さである第1高さを測定する第1高さ測定工程と、前記使用ノズルにより測定対象の部品を吸着し、当該部品をヘッドの下降動作に伴い前記測定面に押し付ける前記部品押し付け動作に基づきヘッドの下降限界高さである第2高さを測定する第2高さ測定工程と、前記第2高さから前記第1高さを減算することにより、部品の厚みを求める演算工程と、を含み、前記各高さ測定工程では、前記記憶情報のうち、前記使用ノズルに対応する下降動作パターンに従って前記ヘッドを制御するようにしたものである。
この方法によれば、上記のような2回の押し付け動作(第1、第2高さ測定工程)に基づき部品の厚みを容易に測定することができ、しかも、何れの押し付け動作も、使用ノズルに対応する下降動作パターン、つまり同じ下降動作パターンでヘッドを制御するので、第1、第2高さの信頼性、ひいては測定結果(部品厚み)の信頼性が向上する。
上記方法において、前記第1高さ測定工程では、前記使用ノズルの先端を前記測定面に押し付けたときの押し付け荷重を検出し、当該荷重の変化に基づき前記第1高さを測定し、前記第2高さ測定工程では、前記使用ノズルが吸着した部品を前記測定面に押し付けたときの押し付け荷重を検出し、当該荷重の変化に基づき前記第2高さを測定するのが好適である。例えば、前記各高さ測定工程では、前記押し付け荷重が予め設定された閾値を超えたときの前記ヘッドの高さを前記第1高さ又は第2高さとするのが好適である。
つまり、使用ノズルの先端や部品が測定面に当接した状態でさらにヘッドが下降すると、その後、押し付け荷重が急激に上昇するので、上記の方法のように、当該押し付け荷重の変化に基づきヘッドの高さを測定することで、下降限界高さである第1、第2高さを比較的容易に測定することが可能となる。
上記の部品厚み測定方法において、前記記憶工程で記憶される各下降動作パターンは、例えば、ヘッドの高さと下降速度とにより規定されているのが好適である。
上記押し付け荷重の変化は、ヘッドの高さや下降速度に左右されるため、これらの物理量に基づき下降動作パターンを規定することで、ノズルの種類に拘わらず適切に部品の厚みを測定することが可能となる。
なお、前記複数種類のノズルは、上下方向長さが一定のノズルを少なくとも含む、若しくは外力を受けることで上下方向に弾性的に伸縮するクッション機能付きノズルを少なくとも含む。
上下方向長さが一定のノズルであっても互いにノズル長さが異なる場合や、上下方向長さが一定のノズルにクッション機能付きノズルが含まれるような場合には、互いのノズル構造が異なるため、同じ下降動作パターンで部品の厚み測定を行う場合には、誤差を伴い易くなる。そのため、上記方法は、このようなノズルを用いて部品の厚み測定を行う場合に特に有用となる。
一方、本発明の部品実装装置は、部品吸着用のノズルを有する移動可能なヘッドを備えた部品実装装置であって、複数種類のノズルそれぞれに対応する下降動作パターンであって部品の厚み測定のための前記ヘッドの下降動作パターンが記憶情報として記憶された記憶手段と、前記ヘッドを制御することにより、前記ノズルにより部品を吸着して当該部品をヘッドの下降動作に伴い所定の測定面に押し付ける部品押し付け動作を少なくとも含む、所定の測定動作を実行する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記所定の測定動作を実行する際に、部品の厚み測定に使用されるノズルの品種を特定し、前記記憶情報のうち、当該使用ノズルに対応する下降動作パターンに従って前記ヘッドを制御するものである。
より具体的には、前記制御手段は、前記所定の測定動作として、前記使用ノズルの先端をヘッドの下降動作に伴い前記測定面に押し付けるノズル押し付け動作と、前記使用ノズルにより測定対象の部品を吸着し、当該部品をヘッドの下降動作に伴い前記測定面に押し付ける部品押し付け動作とを実行するとともに、これら各押し付け動作において、前記記憶情報のうち、前記使用ノズルに対応する下降動作パターンに従ってヘッドを制御するものであり、当該部品実装装置は、さらに、使用ノズルおよび部品の前記測定面に対する押し付け荷重を検出する荷重検出手段と、前記ヘッドの高さを検出する高さ検出手段と、前記荷重測定手段が検出する荷重の変化および前記高さ検出手段が検出する前記ヘッドの高さに基づき、前記ノズル押し付け動作におけるヘッドの下降限界高さである第1高さと前記部品押し付け動作におけるヘッドの下降限界高さである第2高さとを求め、当該第2高さから前記第1高さを減算することにより、部品の厚みを求める演算手段と、を備えているものである。
また、この場合に、前記演算手段が、前記各押し付け動作における前記荷重検出手段の検出値が予め設定された閾値を超えたときの前記高さ検出手段の検出高さを前記第1高さ又は第2高さとして求めるものである。
これらの部品実装装置によれば、基板生産中などに、上述した部品厚み測定方法に基づき部品の厚み測定を良好に行うことができる。そして、ノズルの種類に拘わらず、適切に部品の厚みを測定することが可能となる、という上記部品厚み測定方法による利益を享受することが可能となる。
以上説明したように、本発明の部品厚み測定方法および部品実装装置によれば、ノズルの種類に拘わらず部品の厚み測定を良好に行うことが可能となる。
本発明に係る部品実装装置(本発明の部品厚み測定方向が使用される部品実装装置)を示す平面図である。 部品実装装置の正面図である。 基板搬送機構の断面図(図2のIII−III線断面図)である。 ノズルステーションの平面図である。 部品実装装置の制御系を示すブロック図である。 ノズル認識処理の動作制御の一例を示すフローチャートである。 部品厚み測定処理の動作制御の一例を示すフローチャートである。 (a)は、ノズル管理データの一例を示す図であり、(b)は、ノズル管理データに含まれるノズルを示す概略図である。 (a)、(b)は、標準ノズルの下降動作パターンに基づくヘッドの高さと速度の変化を示すタイミングチャートであり、(c)は同押し付け荷重の変化を示すタイミングチャートである。 (a)は、図9の各時点のノズル高さの変化を示す図であり、(b)は、部品を吸着した状態でヘッドが下降限界高さに到達した時点を示す図である。 (a)、(b)は、バフィングノズルの下降動作パターンに基づくヘッドの高さと速度の変化を示すタイミングチャートであり、(c)は同押し付け荷重の変化を示すタイミングチャートである。 (a)は、図11の各時点のノズル高さの変化を示す図であり、(b)は、部品を吸着した状態でヘッドが下降限界高さに到達した時点を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
[部品実装装置の構成]
図1及び図2は、本発明に係る部品実装装置M(本発明の部品厚み測定方法が使用される部品実装装置)を示しており、図1は平面図で、図2は正面図で、それぞれ部品実装装置Mを示している。なお、図面中には、各図の方向関係を明確にするために、XYZ直角座標軸を示している。X方向は水平面と平行な方向であり、Y方向は水平面上でX方向と直交する方向であり、Z方向はX、Y両方向に直交する方向である。
部品実装装置Mは、基台1と、この基台1上においてプリント配線板等の基板Pを搬送する基板搬送機構2と、部品供給部5と、ヘッドユニット6と、このヘッドユニット6を駆動するヘッドユニット駆動機構と、部品認識カメラ7と、ノズルストッカー8とを備えている。
基板搬送機構2は、基板PをX方向に搬送する一対のコンベア3と、当該コンベア3によって搬送される基板Pをガイドする一対の搬送ガイド4と、図外の基板保持機構とを備えている。コンベア3は、いわゆるベルトコンベアであり、図1及び図2の右側(X1方向側)から基板Pを受け入れて所定の実装作業位置(同図に示す位置)に搬送し、実装作業後、この基板Pを同図の左側(X2方向側)に搬出する。搬送ガイド4は、図2及び図3に示すように、コンベア3の上方に位置する断面L字型の金属製の部材で、各コンベア2aに沿って設けられている。基板保持機構は、図示を省略するが、昇降可能なバックアップピンを備えたリフトアップ機構であり、図3に示すように、基板Pをコンベア3から持ち上げて搬送ガイド4の下面に押し当てることで、当該基板Pを上記実装作業位置に位置決めした状態で保持するように構成されている。なお、前記搬送ガイド4の上面4aは、水平は平坦面であり、当例では、当該上面4aが、後述する部品の厚み測定処理時の測定面とされている。
部品供給部5は、基板搬送機構2の両側(Y方向の両側)に配置されている。各部品供給部5には、コンベア3に沿って複数のテープフィーダ5aが配置されている。各テープフィーダ5aは、テープを担体(キャリア)として、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状の電子部品(チップ部品)を供給するものである。
前記ヘッドユニット6は、各部品供給部5から部品を取り出して基板P上に実装するものであり、ヘッドユニット駆動機構により一定の領域内でX方向およびY方向に移動可能に設けられている。具体的には、ヘッドユニット駆動機構は、高架のフレーム上に各々固定されてY方向に延びる一対の固定レール10と、これら固定レール10に移動可能に支持されたX方向に延びるユニット支持部材11と、このユニット支持部材11に螺合挿入されてY軸サーボモータ13により駆動されるボールねじ軸12とを含む。また、ヘッドユニット駆動機構は、ユニット支持部材11に固定され、ヘッドユニット6をX方向に移動可能に支持する固定レール14と、ヘッドユニット6に螺合挿入されてX軸サーボモータ16を駆動源として駆動されるボールねじ軸15とを含む。つまり、ヘッドユニット駆動機構は、X軸サーボモータ16によりボールねじ軸15を介してヘッドユニット6をX方向に駆動し、また、Y軸サーボモータ13によりボールねじ軸12を介してユニット支持部材11をY方向に移動させる。その結果、ヘッドユニット6を一定の領域内でX方向およびY方向に移動させる。
ヘッドユニット6は、複数本の軸状のヘッド20と、これらヘッド20を駆動するヘッド駆動機構とを備えている。当例では、ヘッドユニット6は、X方向に一列に並ぶ、合計5本のヘッド20を備えている。
ヘッド駆動機構は、各ヘッド20にそれぞれ対応するZ軸サーボモータ24を有し、各ヘッド20を個別に昇降(Z方向に移動)させる昇降駆動機構と、各ヘッド20に共通する一つのR軸サーボモータ25(図5参照)を有し、各ヘッド20を同時にヘッド中心軸回り(R方向)に回転させる回転駆動機構とを含む。
各ヘッド20の先端にはそれぞれ、部品吸着用のノズル22が備えられている。各ヘッド20のノズル22は、電動切替弁を介して負圧発生装置、正圧発生装置および大気の何れかにそれぞれ連通可能とされている。つまり、ノズル22に負圧が供給されることで、ノズル22により部品が吸着、保持され、その後、正圧が供給されることで、ノズル22による当該部品の吸着、保持が解除される。なお、ノズル22は、着脱可能であり、後記ノズルストッカー8に収納されているノズル22のうち、実装処理に適したものが選定されて、各ヘッド20に装着される。
ヘッドユニット6は、さらに基板認識カメラ26を備えている。基板認識カメラ26は、基板Pの識別や位置決めのために、当該基板Pに記された各種マークを上方から撮像するものである。この基板認識カメラ26は、さらに、後記ノズルストッカー8に収納されたノズル22の有無や品種の識別のために、当該ノズル22に付された各種コードの撮像にも用いられる。
部品認識カメラ7は、各ヘッド20により部品供給部5から取り出された部品の吸着状態を認識するために、当該部品を下側から撮像するものである。部品認識カメラ7は、図1に示すように、基台1上の各部品供給部5と基板搬送機構2との間の位置にそれぞれ配設されている。
前記ノズルストッカー8は、ヘッド20に装着されるノズル22が収納されるものであり、図1に示すように、一方側(同図では上側)の部品供給部5と基板搬送機構2との間に配設されている。ノズルストッカー8は、図4に示すように、上向きに開口する複数個(図示の例では12個)のノズル収納孔28を有し、これらノズル収納孔28にノズル22が挿入された状態で保持されるように構成されている。各ノズル22は、必要に応じて各ヘッド20に装着される。ノズル22の着脱はヘッド20の昇降に伴い行われるが、この点は周知の技術であるためここでの詳しい説明は省略する。なお、図4では、便宜上、全てのノズル収納孔28にノズル22が挿入された状態を示している。
[部品実装装置の制御系の説明]
図5は、部品実装装置Mの制御装置30を示している。この制御装置30は、部品実装装置Mの動作を統括的に制御する主制御部32と、プログラム及び各種データを格納する記憶部34と、各カメラ7,26の駆動を制御するカメラ制御部36と、各カメラ7,26の撮像画像に所定の画像処理を行う画像処理部38と、X、Y、Z及びR軸の各サーボモータ13,16,24,25の駆動を制御する駆動制御部40とを含む。主制御部32は、CPUやメモリで構成されたコンピューターであり、バス33によって、記憶部34、カメラ制御部36、画像処理部38および駆動制御部40と電気的に接続されている。
主制御部32は、記憶部34に記憶されているプログラムに従って駆動制御部40及びカメラ制御部36を制御し、部品供給部5から部品を取り出して基板Pに実装する所定の実装処理を実行するとともに当該処理に関連する各種演算処理を行う。また、主制御部32は、部品の厚み測定処理を実行するとともに当該処理に関連する各種演算処理を行う。
部品の厚み測定処理とは、新規部品、すなわち、当該部品実装装置Mで実装実績のない新たな部品を基板Pに実装する場合に、その実装処理に先立ち、当該部品の厚み(Z方向寸法)を測定してデータを記憶部34に記憶する処理である。具体的には後述するが、基板搬送機構2の上記搬送ガイド4の上面4aを測定面(以下、測定面4aと称す)として、ノズル22の先端を直接この測定面4aに当接させたときのヘッド20の高さと、ノズル22により部品を吸着し、当該部品を測定面4aに押し当てたときのヘッド20の高さとを測定し、その差分を部品の厚みとして求める。なお、当例では、この主制御部32が本発明の制御手段および演算手段に相当する。
記憶部34は、ハードディスクやメモリ等で構成されており、部品実装装置Mにおける動作を制御するために要する各種プログラムやデータを記憶する。例えば、上記部品の厚み測定処理のためのデータとして、ノズル管理データが記憶されている。ノズル管理データとは、ノズル22の品種(種類)と、部品厚み測定処理におけるヘッド20の下降動作パターン、すなわちノズル先端又は部品を測定面4aに押し当てるときのヘッド20の具体的な下降動作とを対応付けたデータである。この点については後に詳述する。なお、当例では、記憶部34が本発明の記憶手段に相当する。
駆動制御部40は、Y軸サーボモータ13およびX軸サーボモータ16を制御して、ヘッドユニット6の移動を制御するとともに、Z軸サーボモータ24およびR軸サーボモータ25を制御して、各ヘッド20の昇降や回転を制御するものであり、各サーボモータ13、16、24、25に内蔵されるエンコーダ13a、16a、24a、25aからの出力情報に基づきヘッドユニット6等をフィードバック制御する。なお、駆動制御部40は、各サーボモータ13、16、24、25の制御電流値を検出する検出部40aを有しており、後述する通り、部品の厚み測定処理の際には、この検出部40aが検出するZ軸サーボモータ24の制御電流値に基づきヘッド20に作用する荷重が求めされ、さらに当該荷重とエンコーダ24aからの入力情報とに基づきヘッド20の高さ検出などが行われる。つまり、当例では、検出部40aが本発明の荷重検出手段に、エンコーダ24aが本発明の高さ検出手段に相当する。
カメラ制御部36は、部品認識カメラ7および基板認識カメラ26を制御することにより、部品認識カメラ7による吸着部品の撮像を制御するとともに、基板認識カメラ26による基板Pやノズル22(ノズルストッカー8内のノズル22)の撮像を制御する。
画像処理部38は、各カメラ7,26から出力される画像データに所定の画像処理を施すとともに、当該画像データから、吸着部品、ノズル22のコードおよび基板Pのマーク等の認識に必要な画像を抽出する処理等を実行する。
[部品の厚み測定処理の測定]
この部品実装装置Mでは、実装実績のない新たな部品を基板Pに実装する場合に、その実装処理に先立ち、当該部品の厚み(Z方向寸法)を測定してそのデータを記憶部34に記憶することができる。以下、この部品厚み測定処理と、この部品の厚み測定処理の前段階で実行されるノズル認識処理とについて説明する。
図6は、ノズル認識処理の一例を示すフローチャートであり、図7は、部品の厚み測定処理の一例を示すフローチャートである。これらの処理は、各部品供給部5へのテープフィーダ5aの装着等の段取り作業が完了した後、例えばオペレータが、実装作業の開始を指示する操作が行われることにより実行される。
まず、図6に基づきノズル認識処理について説明する。このフローがスタートすると、主制御部32は、ヘッドユニット6を制御して基板認識カメラ26をノズルストッカー8の上方に配置し、各ノズル収納孔28に挿入されているノズル22を順次撮像するとともに、その画像データに基づきノズル22の品種を認識する(ステップS1、S3)。詳しくは、主制御部32は、各ノズル22の画像データから各ノズル22に付されたコード23(バーコードやQRコード(登録商標)等/図4参照)を読み取ることによりノズル22の品種とその収納位置(ノズル収納孔28の位置)を認識する。そして、その結果を記憶部34に記憶する(ステップS5)。この場合、ノズル22が収納されていないノズル収納孔28が有る場合には、その情報も併せて記憶部34に記憶される。
次いで、主制御部32は、記憶部34に記憶されているノズル管理データを参照し、ステップS3で認識した全てのノズル22に対応する下降動作パターンが既に記憶されているか否かを判断し、Yesと判断した場合には、当該ノズル認識処理を終了する。
一方、Noと判断した場合、つまり、何れかのノズル22の下降動作パターンが未だ記憶されていない場合には、主制御部32は、図外のディスプレイを通じて下降動作パターンの入力要求を実行する(ステップS9)。この入力要求に従い、図外の入力装置を介して下降動作パターンの入力が行われると(ステップS11でYesの場合)、主制御部32は、入力された下降動作パターンを上記ノズル管理データに書き込み(ステップS13)、その後、当該ノズル認識処理を終了する。
以上のノズル認識処理が終了すると、主制御部32は、図7に示す部品の厚み測定処理を開始する。なお、この部品の厚み測定処理は、実装実績のない新たな部品(以下、新規部品と称する)を供給するテープフィーダ5aが部品供給部5に装着された場合にだけ実行され、全てのテープフィーダ5aが既に実装実績のある部品を供給するものである場合には、当該部品の厚み測定処理はスキップされて、基板Pの実装処理が開示される。
図7のフローが開始されると、主制御部32は、ヘッドユニット6をノズルストッカー8上に移動させ、各ヘッド20にノズル22を装着する(ステップS21)。具体的には、ノズルストッカー8に収納されたノズル22の上方にヘッド20を配置し、ヘッド20を下降させることにより各ヘッド20に順次ノズル22を保持させる。この場合、各ヘッド20には、プログラムに従って実装処理の開始時点で必要なノズル22が装着される。
次に、主制御部32は、図3の二点鎖線に示すように、ヘッドユニット6を搬送ガイド4(図3の例ではY2方向側の搬送ガイド4)上に移動させ、5本のヘッド20のうち、新規部品を吸着可能なノズル22(本発明の使用ノズルに相当する)が装着されているヘッド20を下降させ、当該ノズル22を測定面4aに当接させる(ステップS23,S25)。新規部品を吸着可能なノズル22が複数ある場合には、例えば、これらノズル22が装着されたヘッド20のうち、予め定められたヘッド番号が最も小さいものを下降させる。この際、主制御部32は、記憶部34に記憶されているノズル管理データから当該ノズル22に対応する下降動作パターンを読み出し、当該下降動作パターンに従ってヘッド20を下降させる。
ここで、ノズル管理データとは、上述した通り、ノズル22の品種(種類)と、この部品厚み測定処理でヘッド20を下降させる際の予め定められた下降動作のパターンとを対応付けたデータである。下降動作パターンは、ヘッド20(ノズル先端)の高さと下降速度とにより規定されており、例えば、図8(a)に示すように、下降開始高さH1、速度切り替え高さH2、下降停止高さH3、初期速度V1および測定速度V2により規定されている。ここで、下降開始高さH1とは、ヘッド20の下降を開始する高さであり、初期速度V1とは、下降を開始する際の速度であり、測定速度(V2)とは、ノズル先端を測定面4aに当接させるときの速度であり、速度切り替え高さ(H2)は、ヘッド20の下降速度を初期速度(V1)から測定速度(V2)に切り替える高さである。下降停止高さ(H3)は、ヘッド20の下降を停止する高さである。
図8(a)は、ノズル管理データの一例であり、図8(b)に示すような、軸長(上下長)が一定の標準的なノズル22(以下、標準ノズル22aと称する場合がある)、軸長が一定のノズルであって標準ノズル22aよりも軸長の長いノズル22(以下、ロングノズル22bという場合がある)、および、外力を受けることで上下方向に弾性的に伸縮するクッション機能付きのノズル22(以下、バフィングノズル22cという場合がある)の3種類のノズル22a〜22cの各下降動作パターンが規定されたものである。なお、便宜上、図8(a)中の下降開始高さH1及び速度切り替え高さH2は、測定面4aからノズル先端までの高さで示してあり、下降停止高さH3は、標準ノズル22aの先端が測定面4aに当接したときの高さを基準(「0」)としたときのヘッド20の高さで示している。
図9(a)、(b)は、上記下降動作パターンに基づく標準ノズル22aの高さと速度の変化をタイミングチャートで示しており、図10(a)は、各時点t0〜t2におけるヘッド20(ノズル22)の各高さを時系列的に示している。同図に示すように、標準ノズル22aの場合の下降動作パターンによれば、ヘッド20は、下降開始高さH1(=50mm)から初期速度V1(=13.4mm/sec)で下降を開始し(t0時点)、速度切り替え高さH2(=10mm)で測定速度V2(=5.4mm/sec)に減速し(t1時点)、ノズル先端が測定面4aに当接する高さ(下降停止高さH3)で停止する(時点t3)。図示を省略するが、ロングノズルの場合のヘッド20の動作も同様である。
図11(a)、(b)は、上記下降動作パターンに基づくバフィングノズル22cの高さと速度の変化をタイミングチャートで示しており、図12(a)は、各時点t0〜t3におけるヘッド20の各高さを時系列的に示している。同図に示すように、バフィングノズル22cの場合の下降動作パターンによれば、ヘッド20は、下降開始高さH1(=50mm)から初期速度V1(=13.4mm/sec)で下降を開始し(t0時点)、速度切り替え高さH2(=10mm)で測定速度V2(=2.7mm/sec)に減速する(t1時点)。そして、ノズル先端が測定面4aに当接した後(t2時点)、さらに下降し、ノズル長が最小となる高さ(完全に縮小する高さ)で停止することとなる(t3時点)。
図7のステップS25では、主制御部32は、上記ノズル管理データから当該ノズル22に対応する下降動作パターンを読み出し、当該下降動作パターンに従ってヘッド20を制御する。
ヘッド20の下降が開始されると、主制御部32は、ヘッド20が下降限界高さ(図10(a)のt2時点、図12(a)のt3時点)に到達したか否かを判定する(ステップS27)。下降限界高さとは、ヘッド20がそれ以上下降することができないヘッド20の高さであり、標準ノズル22aやロングノズル22bの場合には、ノズル先端が測定面4aに当接する高さであり、バフィングノズル22cの場合には、ノズル先端が測定面4aに当接し、さらにノズル長が最小になる高さである。
具体的には、主制御部32は、検出部40aが検出するZ軸サーボモータ24の制御電流値を換算することによりヘッド20(ノズル22)に作用する荷重Lを求め、この荷重L(適宜、検出荷重Lと称す)が予め設定された閾値L0を超えているか否かを判断する。すなわち、例えば標準ノズル22aやロングノズル22bの場合、図9(c)に示すように、荷重Lは、ヘッド20が加速することによりピーク値(L1)に達し、その後、初期速度V1に対応した一定の荷重(L2(<L1))で推移し、測定速度V2への減速後、減少して当該測定速度V2に対応した一定の荷重(L3)で推移する。そして、ノズル先端が測定面4aに当接してヘッド20の下降が規制されると、初期速度V1に対応した荷重(L2)を超えて増大することとなる。記憶部34には、ノズル先端が測定面4aに当接した時の荷重よりも僅かに低い荷重の値が閾値L0として記憶されており、主制御部32は、初期速度V1から測定速度V2への速度切り替え後、検出荷重Lが上記閾値L0を超えた否かに基づき、ヘッド20が下降限界高さに到達したか否かを判定する。なお、ノズル22がバフィングノズル22cの場合には、図11(c)に示すように、荷重Lは、ピーク値L1に達した後、初期速度V1に対応した一定の荷重(L2)で推移し、測定速度V2への減速後、一定の荷重(L3)で推移する。そして、ノズル先端が測定面4aに当接した後、ヘッド20がさらに下降することで、ノズル収縮分(収縮による弾発力の分)だけ増大し(荷重L4)、ノズル長が最小となってヘッド20の下降が規制されると、初期速度V1に対応した荷重(L2)を超えて増大することとなる。そのため、上記閾値L0は、ノズル収縮時の荷重L4よりも大きく、かつノズル長が最小とった時の荷重よりも僅かに低い荷重の値に設定されている。
ステップS27でYesと判断すると、すなわち、ヘッド20が下降限界高さに到達したと判断すると、主制御部32は、Z軸サーボモータ24のエンコーダ24aから入力される位置情報に基づき、ヘッド20の下降限界高さを求め、この下降限界高さを第1高さh1として記憶する(ステップS29)。なお、図10(a)および図12(a)中では、測定面4aを基準として第1高さh1、すなわちヘッド20の下降限界高さを示しているが、当該高さの基準はこれ限定されない。この点は後記第2高さh2も同じである。
第1高さh1が求まると、主制御部32は、ヘッド20を上昇させた後、ヘッドユニット6を部品供給部5に移動させ、第1高さh1を測定したヘッド20(ノズル22)を用いてテープフィーダ5aから新規部品を吸着する(ステップS31)。なお、この時点では、記憶部34には、新規部品の厚みデータとして設計値が記憶されており、よって、主制御部32は、この設計値に基づきヘッド20の昇降を制御する。つまり、ヘッド20(ノズル22)による部品の吸着高さを制御する。
新規部品の吸着が完了すると、主制御部32は、ヘッドユニット6を搬送ガイド4上に移動させ、ヘッド20を下降させることにより新規部品を測定面4aに当接させる(ステップS33,S35)。そして、図10(b)、図12(b)に示すように、ヘッド20が下降限界高さに到達したか否かを判断し(ステップS37)、Yesと判断すると、主制御部32は、エンコーダ24aからの入力情報に基づき、ヘッド20の下降限界高さを求め、この下降限界高さを第2高さh2として記憶する(ステップS39)。このようなステップS33〜S39の処理内容は、ノズル22に吸着されている新規部品を測定面4aに当接させる点を除き、上述したステップS23〜S29の処理内容と同等である。つまり、ステップS35のヘッド20の下降動作は、ステップS25のヘッド20の下降動作と同じ下降動作パターンで行われる。
こうして第1、第2の高さh1,h2が求まると、主制御部32は、第2高さh2から第1高さh1を減算することにより新規部品の厚みTを求める(ステップS41)。すなわち、ステップS39で求められる第2高さh2は、ノズル22が新規部品を吸着している分、ステップS27で求められる第1高さh1よりも高くなる。従って、第2高さh2から第1高さh1を減算することにより、新規部品の厚みT(図10(b)、図12(b)参照)を求めることができる。
新規部品の厚みTが求まると、主制御部32は、当該厚みTを新規部品の厚みデータとして主制御部32に更新的に記憶し(ステップS43)、部品の厚み測定処理を終了する。
このようにして記憶された部品の厚みTのデータは、その後実行される当該新規部品の実装処理の際のヘッド20の昇降制御に用いられる。つまり、実際に測定した部品の厚みデータに基づきヘッド20の昇降が制御されることで、部品の吸着および装着時のヘッド20の昇降制御の信頼性が向上することとなる。
なお、当例では、記憶部34にノズル管理データを記憶するための工程(図6のステップS13の処理工程を含む)が本発明の記憶工程に相当する。そして、図7に示すように、同図のステップS21〜S43の処理が本発明の測定工程に相当し、そのうち、ステップS21〜S29が本発明の第1高さ測定工程に、ステップS31〜S39が本発明の第2高さ測定工程に、ステップS43が本発明の演算工程にそれぞれ相当する。
[作用効果]
以上のように、上記部品実装装置Mによれば、過去に実績のない新規部品を実装する場合には、当該実装処理に先立ち、当該新規部品の厚みTを実測することができる。その場合、上記のように、測定面4aにノズル先端や部品を押し付け、そのときのヘッド20の高さ(h1、h2)から新規部品の厚みを測定するので、非常に簡単な手法で新規部品の厚みを測定することができるという利点がある。
しかも、この部品実装装置Mによれば、複数種類のノズル22それぞれに対応する下降動作パターンが予め記憶されており、部品の厚み測定処理の際には、使用するノズル22に対応する下降動作パターンに従ってヘッド20が制御されるので、何れのノズル22を用いて部品の厚み測定処理を行う場合でも、適切かつ正確に部品の厚み測定を行うことができるという利点がある。
例えば、標準ノズル22aを使用して部品厚み測定処理を行う場合と、ロングノズル22bを使用して部品厚み測定を行う場合の下降開始高さが仮に同一であるとすると、ロングノズル22bを用いて厚み寸法の大きい新規部品の厚み測定を行うような場合に、当該部品と搬送ガイド4とが干渉して厚み測定が不能になることが考えられる。しかし、上記部品実装装置Mによれば、図8(a)に示すように、ロングノズル22bの下降動作パターンは、標準ノズル22aの下降動作パターンよりも下降開始高さH1が高く設定されているので、当該下降動作パターンに従ってヘッド20が制御されることで、上記のような部品と搬送ガイド4との干渉を回避しつつ良好に新規部品の厚み測定を行うことができるようになる。また、標準ノズル22aを使用して部品厚み測定処理を行う場合と、バフィングノズル22cを使用して部品厚み測定を行う場合の測定速度が仮に同一であるとすると、バフィングノズル22cを用いて部品厚み測定を行う場合には、例えばノズル先端(又は新規部品)が測定面4aに勢いよく当接することで、ノズル長が最小になる前に突発的に検出荷重Lが閾値L0を超えて測定結果に無視できない誤差が生じることが考えられる。しかし、上記部品実装装置Mによれば、図8(a)に示すように、バフィングノズル22cの下降動作パターンは、標準ノズル22aの下降動作パターンよりも測定速度V2が遅く設定されているので、当該下降動作パターンに従ってヘッド20が制御されることで、上記のようにノズル長が最小になる前に突発的に検出荷重Lが閾値L0を超えるような現象を回避しつつ正確に新規部品の厚み測定を行うことができるようになる。従って、何れのノズル22を用いて部品の厚み測定処理を行う場合でも、適切かつ正確に部品の厚み測定を行うことができるようになるという利点がある。
また、このように何れのノズル22を用いても部品の厚み測定処理を適切かつ正確に行うことが可能となる結果、換言すれば、部品の厚み測定処理に使用できるノズル22の自由度が向上する結果、部品の厚み測定処理を実行する際のノズル交換の頻度を軽減することができる。そのため、例えば基板Pへの実装処理中に新規部品の厚み測定処理を実行する必要が生じた場合でも、ヘッド20に既に装着されているノズル22をそのまま用いて新規部品の厚み測定処理を実行できる場合が多くなる。従って、ノズル交換によるタイムロスを軽減することができ、より効率的に新規部品の厚み測定を行うことが可能になるという利点がる。
[変形例等]
以上説明した部品実装装置Mや、この部品実装装置Mにおいて実施される部品の厚み測定方法は、本発明に係る部品実装装置および部品厚み測定方法の好ましい実施形態の例示であって、その具体的な構成や方法は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、図8(a)に示すノズル管理データは本発明を説明する上での例示であって当該ノズル管理データの具体的な内容、つまり、ノズルの種類と下降動作パターンの具体的な内容は適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、搬送ガイド4の上面4aを部品厚み測定の際の測定面として利用しているが、勿論、基台1上に専用の測定台を設け、その上面にノズル先端や部品を押し付けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、Z軸サーボモータ24の制御電流値を換算することによりヘッド20(ノズル22)に作用する荷重Lを検出しているが、勿論、ロードセル(荷重センサ)を用いてヘッド20の荷重を直接検出するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ノズル22の先端を測定面4aに押し付けて第1高さh1を測定し、さらにノズル22により測定対象の新規部品を吸着し、当該部品を測定面4aに押し付けて第2高さh2を測定してこれらの差を部品の厚みTとして求めているが、例えば背景技術で説明した特許文献1に開示されるような従来方法を応用した方法に基づき部品の厚みTを測定するようにしてもよい。要は、ノズル22により部品を吸着して当該部品をヘッド20の下降動作に伴い測定面4aに押し付ける部品押し付け動作を少なくとも含む、所定の測定動作を実行することにより部品の厚みを測定する方法であれば、本発明は有効に適用することができる。
4 搬送ガイド
4a 上面(測定面)
6 ヘッドユニット
20 ヘッド
22 ノズル
22a 標準ノズル
22b ロングノズル
22c バフィングノズル
24 Z軸サーボモータ
24a エンコーダ(高さ検出手段)
30 制御装置
32 主制御部(制御手段、演算手段)
34 記憶部(記憶手段)
40 駆動制御部
40a 電流検出部(荷重検出手段)
C 部品
H1 下降開始高さ
H2 速度切り替え高さ
h1 第1高さ
h2 第2高さ
L0 閾値
L1、L2、L3 荷重(押し付け荷重)
M 部品実装装置
T 部品の厚み
V1 下降開始速度
V2 測定速度

Claims (10)

  1. 部品吸着用のノズルを有する移動可能なヘッドを備えた部品実装装置で、前記ノズルにより部品を吸着して当該部品をヘッドの下降動作に伴い測定面に押し付ける部品押し付け動作を実行することにより部品の厚みを測定する部品厚み測定方法であって、
    複数種類のノズルそれぞれに対応する下降動作パターンであって前記部品の厚み測定のための前記ヘッドの下降動作パターンを予め記憶情報として記憶する記憶工程と、
    部品押し付け動作を含む所定の測定動作を実行することにより部品の厚みを測定する測定工程と、を含み、
    前記測定工程では、部品の厚み測定に使用されるノズルの品種を特定し、前記記憶情報のうち、当該使用ノズルに対応する下降動作パターンに従って前記ヘッドを制御することにより前記部品押し付け動作を実行することを特徴とする部品厚み測定方法。
  2. 請求項1に記載の部品厚み測定方法において、
    前記測定工程は、
    前記使用ノズルの先端をヘッドの下降動作に伴い前記測定面に押し付けるノズル押し付け動作に基づきヘッドの下降限界高さである第1高さを測定する第1高さ測定工程と、
    前記使用ノズルにより測定対象の部品を吸着し、当該部品をヘッドの下降動作に伴い前記測定面に押し付ける前記部品押し付け動作に基づきヘッドの下降限界高さである第2高さを測定する第2高さ測定工程と、
    前記第2高さから前記第1高さを減算することにより、部品の厚みを求める演算工程と、を含み、
    前記各高さ測定工程では、前記記憶情報のうち、前記使用ノズルに対応する下降動作パターンに従って前記ヘッドを制御する、ことを特徴とする部品厚み測定方法。
  3. 請求項2に記載の部品厚み測定方法において、
    前記第1高さ測定工程では、前記使用ノズルの先端を前記測定面に押し付けたときの押し付け荷重を検出し、当該荷重の変化に基づき前記第1高さを測定し、
    前記第2高さ測定工程では、前記使用ノズルが吸着した部品を前記測定面に押し付けたときの押し付け荷重を検出し、当該荷重の変化に基づき前記第2高さを測定する、ことを特徴とする部品厚み測定方法。
  4. 請求項3に記載の部品厚み測定方法において、
    前記各高さ測定工程では、前記押し付け荷重が予め設定された閾値を超えたときの前記ヘッドの高さを前記第1高さ又は第2高さとする、ことを特徴とする部品厚み測定方法。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の部品厚み測定方法において、
    前記記憶工程で記憶される各下降動作パターンは、ヘッドの高さと下降速度とにより規定されていることを特徴とする部品厚み測定方法。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の部品厚み測定方法において、
    前記複数種類のノズルは、上下方向長さが一定のノズルを少なくとも含む、ことを特徴とする部品厚み測定方法。
  7. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の部品厚み測定方法において、
    前記複数種類のノズルは、外力を受けることで上下方向に弾性的に伸縮するクッション機能付きノズルを少なくとも含む、ことを特徴とする部品厚み測定方法。
  8. 部品吸着用のノズルを有する移動可能なヘッドを備えた部品実装装置であって、
    複数種類のノズルそれぞれに対応する下降動作パターンであって部品の厚み測定のための前記ヘッドの下降動作パターンが記憶情報として記憶された記憶手段と、
    前記ヘッドを制御することにより、前記ノズルにより部品を吸着して当該部品をヘッドの下降動作に伴い所定の測定面に押し付ける部品押し付け動作を少なくとも含む、所定の測定動作を実行する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記所定の測定動作を実行する際に、部品の厚み測定に使用されるノズルの品種を特定し、前記記憶情報のうち、当該使用ノズルに対応する下降動作パターンに従って前記ヘッドを制御する、ことを特徴とする部品実装装置。
  9. 請求項8に記載の部品実装装置において、
    前記制御手段は、前記所定の測定動作として、前記使用ノズルの先端をヘッドの下降動作に伴い前記測定面に押し付けるノズル押し付け動作と、前記使用ノズルにより測定対象の部品を吸着し、当該部品をヘッドの下降動作に伴い前記測定面に押し付ける部品押し付け動作とを実行するとともに、これら各押し付け動作において、前記記憶情報のうち、前記使用ノズルに対応する下降動作パターンに従ってヘッドを制御するものであり、
    当該部品実装装置は、さらに、
    使用ノズルおよび部品の前記測定面に対する押し付け荷重を検出する荷重検出手段と、
    前記ヘッドの高さを検出する高さ検出手段と、
    前記荷重測定手段が検出する荷重の変化および前記高さ検出手段が検出する前記ヘッドの高さに基づき、前記ノズル押し付け動作におけるヘッドの下降限界高さである第1高さと前記部品押し付け動作におけるヘッドの下降限界高さである第2高さとを求め、当該第2高さから前記第1高さを減算することにより、部品の厚みを求める演算手段と、を備えている、ことを特徴とする部品実装装置。
  10. 請求項9に記載の部品実装装置において、
    前記演算手段は、前記各押し付け動作における前記荷重検出手段の検出値が予め設定された閾値を超えたときの前記高さ検出手段の検出高さを前記第1高さ又は第2高さとして求める、ことを特徴とする部品実装装置。
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