JP2017027783A - コネクタ付き電線 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易防水を実現しつつ出来る限り容易に製造可能なコネクタ付き電線を提供すること。
【解決手段】保護部材20は、コネクタ10の外周形状に対応した開口形状の第1端部21と、絶縁電線Waの外周形状に対応した開口形状の第2端部22と、第1端部21及び第2端部22を繋ぐ中間部23と、を含む筒形状を有し、第1端部21は、中間部23から突出した複数の突出片25が保護部材20の周方向に並んだ形状を有すると共に、複数の突出片25がコネクタ10の外周面に密着するように配置され、第2端部22は、絶縁電線Waの外周面と第2端部22との間の隙間を塞ぐ固定具28によって絶縁電線Waに固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタ付き電線に関する。
従来から、電線と、電線の端末に設けられた端子(圧着端子)をキャビティ(収容室)に収容して保持したコネクタと、を備えたコネクタ付き電線が、自動車用のワイヤハーネス等に用いられている。この種のコネクタ付き電線について、近年、アルミニウムを導体として採用した電線(アルミニウム電線)を用いることが提案されている。アルミニウム電線を用いたコネクタ付き電線は、導体として銅が用いられる場合に比べて軽量かつ低コストであるものの、端子に用いられる材料(一般に、銅)とアルミニウムとの自然電位の差に起因し、端子と導体との接触部分に液体が付着したときに導体の腐食(いわゆるガルバニック腐食)が生じる場合がある。
特に、被水環境下(例えば、自動車のエンジンルーム内)で使用するコネクタ付き電線については、高度な防水性が求められるため、高コストではあるものの、防水用に専用設計されたコネクタ付き電線(いわゆる防水コネクタ)が用いられることが多い。一方、コネクタ付き電線が使用される環境によっては(例えば、自動車の床下内およびドア内に用いられる場合)、防水コネクタほどの高度な防水性が求められない場合がある。そのような場合、コスト削減の観点から、簡易的な防水機能を付加した通常のコネクタ付き電線(いわゆる非防水コネクタ)が用いられることがある。
例えば、従来のコネクタ付き電線の一つ(以下「従来例」という。)は、コネクタの収容室を保護する筒状のカバー部材を備え、そのカバー部材の一端(拡径部)をコネクタの外周面の全体に被せると共に、そのカバー部材の他端(縮径部)をテープによって電線に固定するようになっている。これにより、従来例は、コネクタの収容室を保護し、簡易的な防水機能をコネクタ付き電線に付加するようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2002−101520号公報
従来例のカバー部材は、コネクタの外周面の全周を覆うようにコネクタに装着するようになっている。そのため、従来例では、カバー部材を高い寸法精度にて製造する必要があることに加え、その寸法精度の高さに起因してカバー部材をコネクタに取り付ける作業が煩雑となる。その結果、従来例では、コネクタ付き電線の製造効率を十分に高められない可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易防水を実現しつつ、出来る限り容易に製造可能なコネクタ付き電線を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタ付き電線は、下記(1)〜(5)の特徴を有する。
(1)
電線と、前記電線の末端に設けられた端子が収容された収容口を端面に有するコネクタと、前記収容口を保護する保護部材と、を備えたコネクタ付き電線であって、
前記保護部材は、
前記コネクタの外周形状に対応した開口形状の第1端部、前記電線の外周形状に対応した開口形状の第2端部、及び、前記第1端部及び前記第2端部を繋ぐ中間部を含む、筒形状を有し、
前記第1端部は、
前記中間部から突出した複数の突出片が前記中間部の周方向に並んだ形状を有すると共に、前記複数の突出片が前記コネクタの外周面に密着するように配置され、
前記第2端部は、
前記電線の外周面と該第2端部との間の隙間を塞ぐ固定具によって前記電線に固定された、
コネクタ付き電線であること。
(2)
上記(1)に記載のコネクタ付き電線において、
前記コネクタが、
一又は複数の前記収容口による収容口群を前記端面に形成し、
前記複数の突出片の少なくとも一つが、
前記保護部材の周方向において前記収容口群の幅以上の幅を有する、
コネクタ付き電線であること。
(3)
上記(1)又は上記(2)に記載のコネクタ付き電線において、
前記コネクタが、
前記端面の近傍に自由端があり且つ前記端面から離れた位置に固定端がある片持ち梁状のロックアームを有し、
前記複数の突出片が、
前記ロックアームの可動範囲外に配置される、
コネクタ付き電線。
(4)
上記(1)〜上記(3)のいずれか一項に記載のコネクタ付き電線において、
前記中間部が、
前記コネクタの前記端面から離れるほど小さい開口断面積を有する、
コネクタ付き電線であること。
(5)
上記(1)〜上記(4)のいずれか一項に記載のコネクタ付き電線において、
前記コネクタ及び前記保護部材が、
一方が他方に向かって突出した凸部を有し且つ他方が前記凸部に対応する凹部を有すると共に、前記凸部と前記凹部とが係合することによって該コネクタと該保護部材とが係止される、
コネクタ付き電線であること。
上記(1)の構成のコネクタ付き電線によれば、第1端部を形成する複数の突出片がコネクタの形状に対応して変形(湾曲)可能であるため、コネクタへ保護部材を装着する(例えば、保護部材内にコネクタを押し込む)とき、複数の突出片が適宜変形して第1端部の開口面積が広がる。これにより、コネクタへ保護部材を容易に装着できる。更に、第1端部(突出部)の根元までコネクタを挿入すれば、収容口が設けられたコネクタの端面を保護部材の中間部が覆うこととなる。加えて、第1端部のコネクタへの密着および第2端部の電線への固定により、保護部材のずれを防止できる。したがって、本構成のコネクタ付き電線は、簡易防水を実現しつつ、出来る限り容易に製造可能である。
上記(2)の構成のコネクタ付き電線によれば、突出片の少なくとも一つが、保護部材の周方向において収容口群の幅よりも広い幅を有するため、保護部材の外部から見たとき、収容口群が突出片に隠されることになる。即ち、収容口群が、保護部材の外部に直接晒されないことになる。そのため、コネクタ付き電線が水に晒された場合であっても、収容口群に水が直接侵入することが防がれる。その結果、本構成のコネクタ付き電線は、収容口群が突出片に隠されない場合に比べ、高い防水機能を有する。
上記(3)の構成のコネクタ付き電線によれば、突出片がロックアームの可動範囲外に配置されるため、コネクタがロックアームを有する場合であっても、ロックアームの動きが妨げられない。その結果、本構成のコネクタ付き電線は、ロックアームの機能を損なうことなく、簡易防水を実現できる。
上記(4)の構成のコネクタ付き電線によれば、中間部の内部を通る電線を徐々に収束させられる。更に、テープによる第2端部と電線との固定を容易に行うことができる。その結果、本構成のコネクタ付き電線は、コネクタ付き電線の製造効率を高められる。
上記(5)の構成のコネクタ付き電線によれば、コネクタに対する保護部材のずれを防止できる。その結果、本構成のコネクタ付き電線は、防水機能をより確実に維持できる。
本発明によれば、簡易防水を実現しつつ、出来る限り容易に製造可能なコネクタ付き電線を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の第1実施形態に係るコネクタ付き電線の概略斜視図である。 図2は、図1におけるIa−Ia断面図である。 図3は、図1におけるIb−Ib断面図である。 図4は、本発明の第2実施形態に係るコネクタ付き電線の断面図である。 図5は、本発明の変形例に係るコネクタ付き電線の断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るコネクタ付き電線1(以下単に「コネクタ付き電線1」という。)について説明する。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態に係るコネクタ付き電線1について説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係るコネクタ付き電線1は、複数本の絶縁電線Waと、コネクタ10と、保護部材20と、を備えている。
図1において、図中の矢印Aに示す方向を「前方」と称呼し、矢印Bに示す方向を「後方」と称呼し、矢印Cに示す方向を「上方」と称呼し、矢印Dに示す方向を「下方」と称呼する。
絶縁電線Waは、芯線である導体を絶縁体で被覆したものであり、端末部で絶縁体が剥がされて導体が露出され、露出した導体が圧着端子に圧着接続されている。本例においては、各絶縁電線Waがアルミニウム電線で構成され、圧着端子が銅を主成分とする金属材料で構成されている。つまり、本例においては、絶縁電線Waの導体(芯線)と圧着端子とは異種金属によって構成されている。
コネクタ10は、合成樹脂成形品であるコネクタハウジング11に絶縁電線Waの末端に接続された圧着端子(図示略)を挿入して収容保持したものである。コネクタハウジング11は、前面から見て上下よりも左右に長い長方形の略ブロック形状をなし、上壁11a、下壁11b及び左右側壁11c,11dからなる外周4面と、前方の端面11eと、後方の端面11fとを有している。なお、コネクタハウジング11は必ずしも上述した形状を有する必要はなく、種々の形状を有するコネクタハウジングが本発明のコネクタ付き電線に用いられ得る。例えば、コネクタハウジングの形状として、前面から見て左右よりも上下に長い長方形の略ブロック形状、前面から見て正方形の略ブロック形状、前面から見て円形または楕円形の形状、及び、外周面が平坦面ではない形状などが挙げられる。
コネクタハウジング11は、複数の収容室13を有している。収容室13は、左右に配列され、その配列が二段に配置されている。これらの収容室13は、コネクタハウジング11の前後方向に沿って形成されており、コネクタハウジング11の端面11fでの開口部分が収容口14とされている。絶縁電線Waに接続された圧着端子は、コネクタハウジング11の端面11fの収容口14から挿し込まれて収容室13内に収容保持されている。複数本の絶縁電線Waは、コネクタハウジング11の収容室13の収容口14から後方Bへ延びており、コネクタハウジング11の後方で粘着テープ等によって束ねられて多芯ケーブルWとされている。なお、コネクタハウジング11は、必ずしも上述した収容室13の配置を有する必要はなく、種々の収容室13の配置を有するコネクタハウジングが本発明のコネクタ付き電線に用いられ得る。
コネクタハウジング11は、相手側コネクタのコネクタハウジング(図示省略)に嵌合されることで相手側コネクタのコネクタハウジングと接合される。これにより、コネクタハウジング11の収容室13に収容された圧着端子が相手側コネクタのコネクタハウジングに設けられた端子と導通されることになる。
コネクタハウジング11の上壁11aにおける左右幅方向の中央部には、上下方向C,D(コネクタハウジング11の外周面に交差する方向)に変位可能なロックアーム15が設けられている。ロックアーム15は、コネクタ10が相手側コネクタと嵌合する際に、相手側コネクタに設けられたロック部と互いに係合して、両コネクタを係止するためのものである。
ロックアーム15は、コネクタハウジング11の収容口14が形成された端面11fから離れた位置である先端側でコネクタハウジング11に連結されている。ロックアーム15は、コネクタハウジング11との連結箇所である固定端15aからコネクタハウジング11の後方Bへ向かって延在された片持ち梁状に形成されており、その自由端である後端は、コネクタハウジング11の端面11fの近傍に配置されている。
ロックアーム15は、その中間部における上面側に、ロック爪16が形成されており、このロック爪16が相手側コネクタのコネクタハウジングに設けられたロック部と係脱される。ロックアーム15は、その自由端である後端側がコネクタハウジング11から離間する方向へ湾曲されており、これにより、コネクタハウジング11の上壁11aとの隙間が、コネクタハウジング11の後方Bへ向かって徐々に大きくなっている。ロックアーム15の後端は、押圧部17とされており、押圧部17をコネクタハウジング11側へ向かって押圧することによってロックアーム15が弾性変形し、ロック爪16と相手側コネクタのコネクタハウジングのロック部との係合状態が解除される。即ち、ロックアーム15は、相手側コネクタのコネクタハウジングに形成された突起および孔部などのロック部と係脱される際に変形して変位する範囲が可動範囲とされている。
保護部材20は、例えば、ゴムやエラストマーなどの弾性を有する柔軟な樹脂材料から形成されており、コネクタハウジング11の後端側に装着されている。保護部材20は、第1端部21と、第2端部22と、中間部23とを含む筒形状を有している。
保護部材20の第1端部21は、コネクタハウジング11の外周形状に沿った開口形状に形成されており、第1端部21には、コネクタハウジング11の後端が嵌め込まれている。第1端部21は、中間部23から突出した複数の突出片25が中間部23の周方向に並んだ形状を有している。突出片25は、コネクタハウジング11の外周面に密着している。
図3に示すように、突出片25は、幅方向の長さ寸法Laを有する一対の突出片25Aと、突出片25Aよりも小さい長さ寸法Lbを有する一対の突出片25Bとから構成されている。
突出片25Aは、互いに対向する位置に形成されている。同様に、突出片25Bは、互いに対向位置に形成されている。突出片25Aは、コネクタハウジング11における上壁11a及び下壁11bに密着し、突出片25Bは、コネクタハウジング11における左右側壁11c,11dに密着している。
突出片25Aは、保護部材20の周方向における幅Laが、コネクタハウジング11の端面11fにおいて収容口14が形成する収容口群SAの左右方向の長さ(即ち、保護部材20の周方向における幅)LA以上とされ、突出片25Bは、保護部材20の周方向における幅Lbが、収容口群SAの上下方向の長さ(即ち、保護部材20の周方向における幅)LB以上とされている。これにより、保護部材20の突出片25の周方向の長さ(2La+2Lb)は、コネクタハウジング11の収容口群SAをコネクタハウジング11の外周面に投影した場合の投影領域の外周面上の長さ(2LA+2LB)以上となっている。
このように、それぞれの突出片25は、保護部材20の周方向において、コネクタハウジング11の収容口群SAの形状に対応した幅を有している。
更に、コネクタハウジング11の上壁11aに配置される突出片25は、コネクタハウジング11の上壁11aの表面とロックアーム15との間の隙間に入り込んでいる。上壁11aの表面とロックアーム15との間の隙間に入り込んだ突出片25は、ロックアーム15の可動範囲外に配置されている。よって、突出片25によってロックアーム15の可動が妨げられることはない。
保護部材20の第2端部22は、複数本の絶縁電線Waの束からなる多芯ケーブルWの周囲に対応した(ケーブルWの周囲を覆う)大きさとされている。絶縁電線Waの束からなる多芯ケーブルWの外周面と第2端部22との間の隙間は、固定具28(本例においては、多芯ケーブルWと第2端部22とに巻きつけられた粘着テープ)によって塞がれている。固定具28は、例えば、塩化ビニル及び防水性を有する不織布などのテープ材を第2端部22の外周と多芯ケーブルWの外周とにわたって巻き付けることにより、形成されている。これにより、第2端部22と絶縁電線Waの束からなる多芯ケーブルWの外周面との隙間が塞がれると共に、保護部材20と絶縁電線Waとが固定される。なお、固定具28は、保護部材20と絶縁電線Waとを固定してそれらの間を塞ぐことができる部材であればよく、必ずしもテープ材に限らない。例えば、他の固定具28として、樹脂製のキャップ等が用いられ得る。
保護部材20の中間部23は、第1端部21及び第2端部22の間を構成するもので、第1端部21及び第2端部22を繋いでいる。中間部23は、第1端部21から第2端部22へ向かって次第に窄まる形状に形成されている。これにより、中間部23は、コネクタハウジング11の端面11fから離れるほど小さい開口断面積を有する形状を有している。
以上、説明したように、第1実施形態に係るコネクタ付き電線1によれば、コネクタハウジング11へ保護部材20を装着する際に、第1端部21(複数の突出片25)が適宜変形して開口面積が変化するため、コネクタハウジング11へ保護部材20を容易に装着できる。
更に、第1端部21(突出部25)の根元までコネクタハウジング11を挿入すれば、コネクタハウジング11の収容口14がある端面11fを実質的に保護部材20の中間部23が覆うこととなる。加えて、第1端部21のコネクタハウジング11への密着および第2端部22の絶縁電線Waへの固定により、保護部材20のずれが防止される。したがって、コネクタ付き電線1によれば、非防水コネクタに対して簡易防水が可能である。
この簡易防水により、銅を主成分とする金属材料からなる圧着端子に対して、異なる材料であるアルミニウムを導体としたアルミニウム電線を用いたとしても、ガルバニック腐食を抑制できる。
更に、突出片25が、収容口14による収容口群SAの形状に対応した幅を保護部材20の周方向において有することで、保護部材20による防水機能を高められる。
更に、突出片25がロックアーム15の可動範囲外に配置されるので、コネクタハウジング11がロックアーム15を有する場合であっても、突出片25を有する第1端部21がロックアーム15の動きを妨げることはない。つまり、ロックアーム15の機能を損なうことなく、簡易防水を実現できる。
更に、中間部23が、コネクタハウジング11の端面11fから離れるほど開口断面積が小さくなっているので、中間部23の内部を通る絶縁電線Waを徐々に収束させられる。加えて、固定具28による第2端部22と絶縁電線Waとの固定を容易に行うことができ、コネクタ付き電線1の製造が容易になる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係るコネクタ付き電線1について説明する。
なお、上記第1実施形態に係るコネクタ付き電線1と同一構成部分は、同一符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、第2実施形態では、保護部材20の第1端部21における内周側に、周方向に沿う凹部31が形成されている。更に、第1端部21には、凹部31よりも先端側に、径方向内側へ突出する断面山型形状の係止突起32が形成されている。一方、コネクタハウジング11には、端面11fに対応する縁部に、周方向に沿う凸部35が形成されている。そして、コネクタハウジング11に形成された凸部35が、保護部材20の第1端部21に形成された凹部31に係合することにより、コネクタハウジング11に保護部材20が係止される。更に、保護部材20の係止突起32は、コネクタハウジング11の凸部35を係止している。
このように、この第2実施形態に係るコネクタ付き電線1によれば、保護部材20の凹部31とコネクタハウジング11の凸部35とが係合することで、コネクタハウジング11に対する保護部材20のずれを防止し、保護部材20による確実な簡易防水の効果をより確実に維持できる。
なお、上記の例では、保護部材20の凹部31に、コネクタハウジング11の凸部35を係合させたが、保護部材20側に凸部を形成し、この凸部をコネクタハウジング11側に形成した凹部に係合させることにより、コネクタハウジング11に保護部材20を係止させる構造としても良い。
また、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。
例えば、図5に示すように、保護部材20の内側に、径方向内側へ突出する位置決め片41を形成しても良い。これにより、コネクタハウジング11に対して保護部材20の第1端部21を被せるように組み付ける際に、位置決め片41がコネクタハウジング11の端面11fに当接する。よって、コネクタハウジング11に対する保護部材20の装着位置を所定の位置に位置決めできる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係るコネクタ付き電線の実施形態の特徴をそれぞれ以下(1)〜(5)に簡潔に纏めて列記する。
(1)
電線(W)と、前記電線の末端に設けられた端子が収容された収容口(14)を端面に有するコネクタ(10)と、前記収容口を保護する保護部材(20)と、を備えたコネクタ付き電線(1)であって、
前記保護部材(20)は、
前記コネクタの外周形状に対応した開口形状の第1端部(21)、前記電線の外周形状に対応した開口形状の第2端部(22)、及び、前記第1端部及び前記第2端部を繋ぐ中間部(23)を含む、筒形状を有し、
前記第1端部(21)は、
前記中間部から突出した複数の突出片(25)が前記中間部(23)の周方向に並んだ形状を有すると共に、前記複数の突出片(25)が前記コネクタ(10)の外周面に密着するように配置され、
前記第2端部(22)は、
前記電線の外周面と該第2端部との間の隙間を塞ぐ固定具(28)によって前記電線に固定された、
コネクタ付き電線。
(2)
上記(1)に記載のコネクタ付き電線において、
前記コネクタ(10)が、
一又は複数の前記収容口による収容口群(SA)を前記端面(11f)に形成し、
前記複数の突出片(25)の少なくとも一つが、
前記保護部材(20)の周方向において前記収容口群(SA)の幅以上の幅を有する、
コネクタ付き電線。
(3)
上記(1)又は上記(2)に記載のコネクタ付き電線において、
前記コネクタ(10)が、
前記端面の近傍に自由端があり且つ前記端面から離れた位置に固定端がある片持ち梁状のロックアーム(15)を有し、
前記複数の突出片(25)が、
前記ロックアームの可動範囲外に配置される、
コネクタ付き電線。
(4)
上記(1)〜上記(3)のいずれか一項に記載のコネクタ付き電線において、
前記中間部(23)が、
前記コネクタの前記端面(11f)から離れるほど小さい開口断面積を有する、
コネクタ付き電線。
(5)
上記(1)〜上記(4)のいずれか一項に記載のコネクタ付き電線において、
前記コネクタ(10)及び前記保護部材(20)が、
一方が他方に向かって突出した凸部(35)を有し且つ他方が前記凸部に対応する凹部(31)を有すると共に、前記凸部と前記凹部とが係合することによって該コネクタと該保護部材とが係止される、
コネクタ付き電線。
1 :コネクタ付き電線
10 :コネクタ
11f:端面
14 :収容口
15 :ロックアーム
15a:固定端
20 :保護部材
21 :第1端部(突出片)
22 :第2端部
23 :中間部
28 :固定具
31 :凹部
35 :凸部
SA :収容口群
W :多芯ケーブル(電線)
Wa :絶縁電線(電線)

Claims (5)

  1. 電線と、前記電線の末端に設けられた端子が収容された収容口を端面に有するコネクタと、前記収容口を保護する保護部材と、を備えたコネクタ付き電線であって、
    前記保護部材は、
    前記コネクタの外周形状に対応した開口形状の第1端部、前記電線の外周形状に対応した開口形状の第2端部、及び、前記第1端部及び前記第2端部を繋ぐ中間部を含む、筒形状を有し、
    前記第1端部は、
    前記中間部から突出した複数の突出片が前記中間部の周方向に並んだ形状を有すると共に、前記複数の突出片が前記コネクタの外周面に密着するように配置され、
    前記第2端部は、
    前記電線の外周面と該第2端部との間の隙間を塞ぐ固定具によって前記電線に固定された、
    コネクタ付き電線。
  2. 請求項1に記載のコネクタ付き電線において、
    前記コネクタが、
    一又は複数の前記収容口による収容口群を前記端面に形成し、
    前記複数の突出片の少なくとも一つが、
    前記保護部材の周方向において前記収容口群の幅以上の幅を有する、
    コネクタ付き電線。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコネクタ付き電線において、
    前記コネクタが、
    前記端面の近傍に自由端があり且つ前記端面から離れた位置に固定端がある片持ち梁状のロックアームを有し、
    前記複数の突出片が、
    前記ロックアームの可動範囲外に配置される、
    コネクタ付き電線。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のコネクタ付き電線において、
    前記中間部が、
    前記コネクタの前記端面から離れるほど小さい開口断面積を有する、
    コネクタ付き電線。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のコネクタ付き電線において、
    前記コネクタ及び前記保護部材が、
    一方が他方に向かって突出した凸部を有し且つ他方が前記凸部に対応する凹部を有すると共に、前記凸部と前記凹部とが係合することによって該コネクタと該保護部材とが係止される、
    コネクタ付き電線。
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