JP2017026587A - 落雷電荷量推定方法及びシステム - Google Patents
落雷電荷量推定方法及びシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017026587A JP2017026587A JP2015148799A JP2015148799A JP2017026587A JP 2017026587 A JP2017026587 A JP 2017026587A JP 2015148799 A JP2015148799 A JP 2015148799A JP 2015148799 A JP2015148799 A JP 2015148799A JP 2017026587 A JP2017026587 A JP 2017026587A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric field
- lightning
- lightning strike
- discharge
- time
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 16
- 230000005684 electric field Effects 0.000 claims abstract description 155
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 9
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Wind Motors (AREA)
Abstract
Description
落雷が発生したときに、その落雷のエネルギー(電荷量)が分かれば、設備被害の想定を行う上で大変有効である。
ΔQ=2πε0D3ΔE{1+(H/D)2}3/2/H・・・(1)
ただし、ΔQは落雷電荷量[C]、πは円周率、ε0は空気の誘電率である。
特許文献1では、Dは落雷位置標定装置から標定された落雷位置と測定対象位置との距離から算出し、ΔEは電界変化の勾配の大きさで落雷と判定した場合、最初の電界変化の直前の電界値と最後の電界変化の直後の電界値の差により算出し、Hは電界センサで検知した落雷の発生時点と磁界センサから検知した落雷に先行するリーダの発生時点からリーダ進展時間を求め、その進展時間と一定のリーダ進展速度から算出している。
本発明の課題は、リーダ進展速度を用いることなく電荷中心の高度を求め、精度良く落雷電荷量を推定できるようにすることである。
ΔQ=2πε0D3ΔE{1+(H/D)2}3/2/H
(ただし、πは円周率、ε0は空気の誘電率を表す。)
該時間差が第1所定時間未満である初期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−13℃〜−15℃である空気層の地上高の範囲を推定し、
前記時間差が第1所定時間以上第2所定時間未満である中期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−10℃〜−13℃である空気層の地上高の範囲を推定し、
前記時間差が第2所定時間以上である終期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−5℃〜−10℃である空気層の地上高の範囲を推定することを特徴とする。
該時間差が所定時間未満である前期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−5℃〜−10℃である空気層の地上高の範囲を推定し、
前記時間差が所定時間以上である後期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−10℃〜−15℃である空気層の地上高の範囲を推定することを特徴とする。
ΔQ=2πε0D3ΔE{1+(H/D)2}3/2/H
(ただし、πは円周率、ε0は空気の誘電率を表す。)
前記地上高範囲推定手段は、
前記放電開始時間差演算手段が求めた時間差が第1所定時間未満である初期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−13℃〜−15℃である空気層の地上高の範囲を推定し、
前記放電開始時間差演算手段が求めた時間差が第1所定時間以上第2所定時間未満である中期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−10℃〜−13℃である空気層の地上高の範囲を推定し、
前記放電開始時間差演算手段が求めた時間差が第2所定時間以上である終期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−10℃〜−15℃である空気層の地上高の範囲を推定することを特徴とする。
前記地上高範囲推定手段は、
前記放電開始時間差演算手段が求めた時間差が所定時間未満である前期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−5℃〜−10℃である空気層の地上高の範囲を推定し、
前記放電開始時間差演算手段が求めた時間差が所定時間以上である後期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−10℃〜−15℃である空気層の地上高の範囲を推定することを特徴とする。
図2に示すように、実施例1の落雷電荷量推定システムは次の各手段を備えている。
(1)雷電流を直接観測するために風力発電設備の下部に設置されたロゴスキーコイルと風力発電設備に落雷があった際にロゴスキーコイルに誘導される電流を測定する装置を備え、精度約0.2マイクロ秒(以下「μs」と記載する。)のGPS時計によるトリガ時刻を記録するとともに、サンプル時間間隔0.1μsで測定された電流値を記録する雷電流観測手段1。
なお、全記録時間はトリガ時刻前約100ミリ秒(以下「ms」と記載する。)及びトリガ時刻後300msの約400msである。
(2)落雷に伴う電界の変化を計測するスローアンテナを備え、精度約0.2μsのGPS時計で上記(1)の雷電流観測手段1と時刻同期を取ってサンプル時間間隔0.1μsで計測された電界値を記録する電界計測手段2。
(3)上記(1)のロゴスキーコイルが設置されている風力発電設備に近い測候所で観測された高層気象観測データを取得するデータ取得手段3。
(4)落雷のあった風力発電設備(落雷位置)と電界計測手段2(観測点)の水平距離D[m]を計測する落雷位置標定手段4。
なお、落雷位置標定手段4は、落雷による雷放電から放射される電磁波を複数の地点で受信し、それらの受信した電磁波を周知の手段(例えば、特許文献1に示された非特許文献1である岸本保夫、「雷観測システムおよび雷保護規格の最新動向」、NTT建築総合研究所を参照。)を用いて解析することにより落雷位置を標定し、その落雷位置と電界計測手段2の水平距離D[m]を計測するものとしても良い。
(6)落雷のあった風力発電設備に最も近い測候所において、落雷時点に最も近い時点に観測された高層気象観測データを抽出し、落雷のあった風力発電設備上空における気温が−5℃〜−15℃である空気層の地上高の範囲を推定する地上高範囲推定手段6。
(7)上記(6)の地上高範囲推定手段6が推定した地上高の範囲から一つの高さH[m]を選択する高さ選択手段7。
なお、一つの高さH[m]を選択する方法については後述する。
(8)上記(4)の落雷位置標定手段4で計測された水平距離D[m]、上記(5)の電界変化量演算手段5で算出された電界変化量ΔE[V/m]及び上記(7)の高さ選択手段7で選択された高さH[m]を用いて式(1)による演算を行い、風力発電設備に落ちた雷の落雷電荷量ΔQ[C]を算出する電荷量計算手段8及び計算結果を表示する表示手段9。
(9)上記(1)の雷電流観測手段1より得られた電流値から変換した測定電荷量を表示する表示手段10。
なお、実施例1における落雷電荷量ΔQ[C]の観測は、雷雲に負の電荷が蓄積される負極性落雷について行われたが、負極性落雷か否かは放電における最初の電界変化直前の電界値が高く、最後の電界変化直後の電界値が低くなっていることで判定できる。
そして、落雷電荷量ΔQ[C]の推定に用いる高さH[m]には、落雷のあった風力発電設備に最も近い測候所(鹿児島気象台)で落雷発生時点に最も近い時点において観測された高層気象観測データから推定された5000m(気温が−1.8℃である空気層の高さ)、6000m(気温が−6.8℃である空気層の高さ)、6500m(気温が−10.0℃である空気層の高さ)及び7000m(気温が−12.0℃である空気層の高さ)の4つを選択した。
なお、正極性落雷か否かは放電における最初の電界変化直前の電界値が低く、最後の電界変化直後の電界値が高くなっていることで判定できる。
そして、落雷電荷量ΔQ[C]の推定に用いる高さH[m]には、落雷のあった風力発電設備に最も近い測候所(松江気象台)で落雷発生時点に最も近い時点において観測された高層気象観測データから推定された2000m(気温が−8.0℃である空気層の高さ)、2500m(気温が−11.5℃である空気層の高さ)、3000m(気温が−15.0℃である空気層の高さ)の3つを選択した。
すなわち、正極性落雷においては落雷を形成する放電の電荷中心の移動は、負極性落雷の場合よりも長い時間継続し移動距離も大きくなっており、推定電荷量と測定電荷量との差が小さくなる高さH[m]が時間と共に低くなる傾向を示していることから、落雷を形成する複数回の放電の電荷中心は時間と共に下降しているものと考えられる。
(1)実施例1及び2においては、雷電流観測手段1として風力発電設備の下部にロゴスキーコイルを設置したが、風力発電設備に限らず高いビルや鉄塔の避雷針に設置しても良く、ロゴスキーコイルに代えてシャント抵抗を用いても良い。
また、すでに説明したように、雷電流観測手段1を用いずに他の手段によって落雷位置を標定することもできるが、そうした場合、実施例1、2における雷電荷量推定システムは図6に示すようなものとなる。
すなわち、図2の概念図から雷電流観測手段1及び表示手段10が省かれるとともに、計測された電界値に基づいて正極性落雷であったか負極性落雷であったかを判定する落雷極性判定手段11と、複数回の放電のうちの最初の放電における最初の電界変化が生じた時点を落雷開始時点として記憶する落雷開始時点記憶手段12と、最初の電界変化が生じた時点と記憶された落雷開始時点との時間差を求める放電開始時間差演算手段13が追加されたものとなる。
(2)実施例1及び2においては、正極性落雷であったか負極性落雷であったかを判定し、各回の放電における最初の電界変化が生じた時点と落雷開始時点との時間差を求めた上で、その時間差に応じて一つの高さH[m]を選択したが、正極性落雷であったか負極性落雷であったかを判定せずに、落雷時における付近の風力、風向、地上の気温又は予め設定された調整値等を考慮して、地上高範囲推定手段が推定した地上高の範囲に基づいて一つの高さH[m]を選択するようにしても良く、その場合、雷電荷量推定システムは図6から落雷極性判定手段11、落雷開始時点記憶手段12及び放電開始時間差演算手段13を削除した簡易なものとなる。
(3)実施例1及び2においては、電界計測手段2としてスローアンテナを備えることとしたが、併せてファーストアンテナを備えるものとしても良い。
(4)実施例1及び2においては、雷電流観測手段1及び電界計測手段2のサンプル時間間隔は0.1μsであったが、トリガ時刻、電界変化量及び時間差の特定に支障がなければ、サンプル時間間隔は0.1μsより大きくても小さくても良い。
ただし、同じ負極性落雷であっても、地域、地表面の温度、風の強さや向きによって、選択すべき高さH[m]は変化するので、各地域において予め様々な条件下で実施例1と同様の観測を行い、観測された高層気象観測データから各放電において高さH[m]を選択する方法を確立する必要がある。
したがって、負極性落雷の各放電において高層気象観測データから高さH[m]を的確に選択するにはデータの積み上げが欠かせないところであるが、定性的には、時間差が所定時間未満である前期段階の放電における落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、観測された高層気象観測データから推定された気温が−5℃〜−10℃である空気層の地上高のいずれかを選択し、時間差が所定時間以上である後期段階の放電における落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、観測された高層気象観測データから推定された気温が−10℃〜−15℃である空気層の地上高のいずれかを選択すれば良いということができる。
ただし、同じ正極性落雷であっても、地域、地表面の温度、風の強さや向きによって、選択すべき高さH[m]は変化するので、各地域において予め様々な条件下で実施例2と同様の観測を行い、観測された高層気象観測データから各放電において高さH[m]を選択する方法を確立する必要がある。
したがって、正極性落雷の各放電において高層気象観測データから高さH[m]を的確に選択するにはデータの積み上げが欠かせないところであるが、定性的には、時間差が第1所定時間未満である初期段階の放電における落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、観測された高層気象観測データから推定された気温が−15℃〜−13℃である空気層の地上高のいずれかを選択し、時間差が第1所定時間以上第2所定時間未満である中期段階の放電における落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、観測された高層気象観測データから推定された気温が−10℃〜−13℃である空気層の地上高のいずれかを選択し、時間差が第2所定時間以上である終期段階の放電における落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、観測された高層気象観測データから推定された気温が−5℃〜−10℃である空気層の地上高のいずれかを選択すれば良いということができる。
4 落雷位置標定手段 5 電界変化量演算手段 6 地上高範囲推定手段
7 高さ選択手段 8 電荷量計算手段 9、10 表示手段
11 落雷極性判定手段 12 落雷開始時点記憶手段
13 放電開始時間差演算手段
D 水平距離 ΔE 電界変化量 H 高さ ΔQ 落雷電荷量
Claims (6)
- 落雷電荷量を算出するための点電荷変化モデルによる落雷電荷量推定方法であって、
落雷位置から観測点までの水平距離D[m]及び前記観測点における落雷前後の電界値を計測し、
前記落雷前後の電界値に基づいて、落雷を形成する放電における最初の電界変化直前の電界値と最後の電界変化直後の電界値の差である電界変化量ΔE[V/m]を算出し、
前記落雷位置及び落雷発生時点に近い箇所及び時点における気象観測データから気温が−5℃〜−15℃である空気層の地上高の範囲を推定し、
推定した前記地上高の範囲に基づいて一つの高さH[m]を選択し、
前記水平距離D、前記電界変化量ΔE及び前記高さHを用いて次式によって、前記放電における落雷電荷量ΔQ[C]を算出する
ΔQ=2πε0D3ΔE{1+(H/D)2}3/2/H
(ただし、πは円周率、ε0は空気の誘電率を表す。)
ことを特徴とする落雷電荷量推定方法。 - 前記最初の電界変化直前の電界値と最後の電界変化直後の電界値に基づいて、正極性落雷であったか負極性落雷であったかを判定し、
正極性落雷と判定した場合に、該正極性落雷を形成する複数回の放電のうちの最初の放電における最初の電界変化が生じた時点を落雷開始時点とし、
各回の放電における最初の電界変化が生じた時点と前記落雷開始時点との時間差を求め、
該時間差が第1所定時間未満である初期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−13℃〜−15℃である空気層の地上高の範囲を推定し、
前記時間差が第1所定時間以上第2所定時間未満である中期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−10℃〜−13℃である空気層の地上高の範囲を推定し、
前記時間差が第2所定時間以上である終期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−5℃〜−10℃である空気層の地上高の範囲を推定する
ことを特徴とする請求項1に記載の落雷電荷量推定方法。 - 前記最初の電界変化直前の電界値と最後の電界変化直後の電界値に基づいて、正極性落雷であったか負極性落雷であったかを判定し、
負極性落雷と判定した場合に、該負極性落雷を形成する複数回の放電のうちの最初の放電における最初の電界変化が生じた時点を落雷開始時点とし、
各回の放電における最初の電界変化が生じた時点と前記落雷開始時点との時間差を求め、
該時間差が所定時間未満である前期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−5℃〜−10℃である空気層の地上高の範囲を推定し、
前記時間差が所定時間以上である後期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−10℃〜−15℃である空気層の地上高の範囲を推定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の落雷電荷量推定方法。 - 落雷電荷量を算出するための落雷電荷量推定システムであって、
落雷位置から観測点までの水平距離D[m] を計測する落雷位置標定手段と、
前記観測点における落雷前後の電界値を計測する電界計測手段と、
前記落雷前後の電界値に基づいて、落雷を形成する放電における最初の電界変化直前の電界値と最後の電界変化直後の電界値の差である電界変化量ΔE[V/m]を算出する電界変化量演算手段と、
前記落雷位置及び落雷発生時点に近い箇所及び時点における気象観測データから気温が−5℃〜−15℃である空気層の地上高の範囲を推定する地上高範囲推定手段と、
該地上高範囲推定手段が推定した前記地上高の範囲に基づいて一つの高さH[m]を選択する高さ選択手段と、
前記水平距離D、前記電界変化量ΔE及び前記高さHを用いて次式の演算を行い、前記放電における落雷電荷量ΔQ[C]を算出する電荷量計算手段とを備えている
ΔQ=2πε0D3ΔE{1+(H/D)2}3/2/H
(ただし、πは円周率、ε0は空気の誘電率を表す。)
ことを特徴とする落雷電荷量推定システム。 - 前記最初の電界変化直前の電界値と最後の電界変化直後の電界値に基づいて、正極性落雷であったか負極性落雷であったかを判定する落雷極性判定手段と、
前記落雷極性判定手段が正極性落雷と判定した場合に、該正極性落雷を形成する複数回の放電のうちの最初の放電における最初の電界変化が生じた時点を落雷開始時点として記憶する落雷開始時点記憶手段と、
各回の放電における最初の電界変化が生じた時点と前記落雷開始時点との時間差を求める放電開始時間差演算手段を有し、
前記地上高範囲推定手段は、
前記放電開始時間差演算手段が求めた時間差が第1所定時間未満である初期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−13℃〜−15℃である空気層の地上高の範囲を推定し、
前記放電開始時間差演算手段が求めた時間差が第1所定時間以上第2所定時間未満である中期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−10℃〜−13℃である空気層の地上高の範囲を推定し、
前記放電開始時間差演算手段が求めた時間差が第2所定時間以上である終期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−10℃〜−15℃である空気層の地上高の範囲を推定する
ことを特徴とする請求項4に記載の落雷電荷量推定システム。 - 前記最初の電界変化直前の電界値と最後の電界変化直後の電界値に基づいて、正極性落雷であったか負極性落雷であったかを判定する落雷極性判定手段と、
前記落雷極性判定手段が負極性落雷と判定した場合に、該負極性落雷を形成する複数回の放電のうちの最初の放電における最初の電界変化が生じた時点を落雷開始時点として記憶する落雷開始時点記憶手段と、
各回の放電における最初の電界変化が生じた時点と前記落雷開始時点との時間差を求める放電開始時間差演算手段を有し、
前記地上高範囲推定手段は、
前記放電開始時間差演算手段が求めた時間差が所定時間未満である前期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−5℃〜−10℃である空気層の地上高の範囲を推定し、
前記放電開始時間差演算手段が求めた時間差が所定時間以上である後期段階の放電における前記落雷電荷量ΔQ[C]の算出に際しては、前記気象観測データから気温が−10℃〜−15℃である空気層の地上高の範囲を推定する
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の落雷電荷量推定システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015148799A JP6504662B2 (ja) | 2015-07-28 | 2015-07-28 | 落雷電荷量推定方法及びシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015148799A JP6504662B2 (ja) | 2015-07-28 | 2015-07-28 | 落雷電荷量推定方法及びシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017026587A true JP2017026587A (ja) | 2017-02-02 |
JP6504662B2 JP6504662B2 (ja) | 2019-04-24 |
Family
ID=57949593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015148799A Active JP6504662B2 (ja) | 2015-07-28 | 2015-07-28 | 落雷電荷量推定方法及びシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6504662B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017156282A (ja) * | 2016-03-03 | 2017-09-07 | 一般財団法人電力中央研究所 | 電荷量の推定方法、推定装置、及び推定プログラム |
JP2019002740A (ja) * | 2017-06-13 | 2019-01-10 | 国立大学法人静岡大学 | 落雷電荷量推定方法及びシステム |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007315910A (ja) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 落雷電荷評価装置及び方法 |
US20100280797A1 (en) * | 2007-12-28 | 2010-11-04 | Vestas Wind Systems A/S | Method for detection of charge originating from lightning |
JP2011085526A (ja) * | 2009-10-16 | 2011-04-28 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 落雷電荷評価システム、落雷判定方法、落雷電荷評価方法 |
JP2012037387A (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-23 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 落雷電荷評価システム、落雷判定方法、落雷電荷評価方法 |
-
2015
- 2015-07-28 JP JP2015148799A patent/JP6504662B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007315910A (ja) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 落雷電荷評価装置及び方法 |
US20100280797A1 (en) * | 2007-12-28 | 2010-11-04 | Vestas Wind Systems A/S | Method for detection of charge originating from lightning |
JP2011085526A (ja) * | 2009-10-16 | 2011-04-28 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 落雷電荷評価システム、落雷判定方法、落雷電荷評価方法 |
JP2012037387A (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-23 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 落雷電荷評価システム、落雷判定方法、落雷電荷評価方法 |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
橋本 真曉 他: "九州南部におけるストローク電荷量の標高依存性", 平成26年 電気学会電力・エネルギー部門大会論文集(CD−ROM), JPN6018051282, 2014, pages 1 - 11, ISSN: 0003985586 * |
河本 伸二: "落雷の電荷量評価手法に関する研究", エネルギア総研レビュー, vol. No.21,Vol.3, JPN6018051284, 2010, pages 2 - 5, ISSN: 0003985587 * |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017156282A (ja) * | 2016-03-03 | 2017-09-07 | 一般財団法人電力中央研究所 | 電荷量の推定方法、推定装置、及び推定プログラム |
JP2019002740A (ja) * | 2017-06-13 | 2019-01-10 | 国立大学法人静岡大学 | 落雷電荷量推定方法及びシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6504662B2 (ja) | 2019-04-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10656198B2 (en) | Electric power system monitoring using high-frequency signals | |
JP6067741B2 (ja) | 落雷の電荷量推定システム、落雷の電荷量推定方法、及び、プログラム | |
JP5450484B2 (ja) | 雷発生位置標定装置および雷発生地域推定方法 | |
US11204382B2 (en) | Traveling wave based fault location using unsynchronized measurements for transmission lines | |
JP2013165176A (ja) | 太陽光発電量推定システム、装置及び方法 | |
CN103698001A (zh) | 一种基于单目视觉分析方法的输电线路舞动监测方法 | |
JP2017026587A (ja) | 落雷電荷量推定方法及びシステム | |
US7957902B2 (en) | Method and system for determining cloud-to-ground lightning information | |
CN110174557A (zh) | 一种基于三维大气电场仪观测视角的雷暴云定位校准方法 | |
CN104202818A (zh) | 一种基于建筑物开放边缘距离加权的楼层识别方法 | |
CN109799404B (zh) | 浪涌保护装置的劣化率检测方法及系统 | |
Balan et al. | HF Doppler observations of vector plasma drifts in the evening F-region at the magnetic equator | |
Zhagn et al. | Study of charge structure and radiation characteristic of intracloud discharge in thunderstorms of Qinghai-Tibet Plateau | |
Kamboj et al. | Case study to estimate the sag in overhead conductors using GPS to observe the effect of span length | |
JP2017156282A (ja) | 電荷量の推定方法、推定装置、及び推定プログラム | |
JP2001004731A (ja) | 広帯域干渉計 | |
JP6593139B2 (ja) | 地盤変位の観測方法、及び情報処理装置 | |
JP6872192B2 (ja) | 落雷電荷量推定方法及びシステム | |
CN104614578A (zh) | 一种波头时间的确定方法及系统 | |
Shvets et al. | Automatic method for monitoring the lower ionosphere and lightning location by tweek-atmospherics | |
Mehranzamir et al. | Detecting Sensor Coordination in a Calibrated Lightning Locating System | |
He et al. | Application of ground electric field information in lightning forecast | |
Mashak et al. | Simulation of lightning flash and detection using time of arrival method based on four broadband antennas | |
Marchuk et al. | Synchronous globally observable ultrashort-period pulses | |
JP6902241B2 (ja) | 電荷存在高度算出システム、及び電荷存在高度算出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180619 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20180619 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190108 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190312 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190322 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6504662 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |