JP2017026462A - 感圧センサおよびペンモジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】圧力を受ける位置に異物が付着することを低減することのできる感圧センサを提供する。【解決手段】感圧センサ10は、感圧デバイス11と、パッケージ14と、変換部13とを備える。感圧デバイス11は、プリント基板30の厚み方向である第1の方向の面上に実装されており、センサ部11aを有している。センサ部11aは、第1の方向の圧力P1を受けて電気信号に変換する。パッケージ14は、感圧デバイス11と変換部13とを収納する。変換部13は、第1の方向と交差する第2の方向の圧力P2を、一端部22bがパッケージ14に収納されたペン芯22から受け、第2の方向の圧力P2を第1の方向の圧力P1に変換する。【選択図】図1
Description
本発明は、一般に感圧センサおよびペンモジュール、より詳細には外部からの圧力を受けて電気信号に変換する感圧センサおよびペンモジュールに関する。
従来、圧力を感知できる静電容量方式圧力センシング半導体デバイス(感圧センサ)がある。例えば、特許文献1では、感圧センサが備える圧力感知チップを押圧する方向(第1の方向)と交差する方向(第2の方向)からの押圧力(圧力)を、圧力感知チップを押圧する方向の押圧力に変換する技術が記載されている。
具体的には、鍵形状の圧力伝達部材(変換部)の傾斜面を、圧力伝達部材の押圧突部を移動自由に収納するパッケージ内に設けられた傾斜壁(内壁)に衝合させることで、圧力伝達部材は、第2の方向の圧力を第1の方向の圧力へと変換させている。
特許文献1で記載された感圧センサでは、圧力の方向を変換する変換部の一部がパッケージから露出している。露出した一部の変換部に第2方向の圧力が加えられている。このような場合、この感圧センサを利用すると、何らかの原因で変換部の露出部分にゴミ等の異物が付着する可能性がある。異物が付着すると、第2方向の圧力が加えられても、この第2の方向の圧力を第1の方向の圧力へと効率よく変換させることができない場合がある。
そこで、本発明は、上記事由に鑑みてなされており、その目的は、圧力を受ける位置に異物が付着することを低減することのできる感圧センサ、およびこの感圧センサを用いたペンモジュールを提供することにある。
本発明に係る感圧センサは、プリント基板の厚み方向である第1の方向の面上に実装され、前記第1の方向の圧力を受けて電気信号に変換するセンサ部を有し、前記電気信号を出力する感圧デバイスと、前記感圧デバイスを収納するパッケージと、前記パッケージに収納され、前記第1の方向と交差する第2の方向の圧力を前記第1の方向の圧力に変換して前記センサ部に伝達する変換部とを備え、前記変換部は、一端部が前記パッケージに収納された外部部材から前記第2の方向の圧力を受けて、前記第2の方向の圧力を前記第1の方向の圧力に変換することを特徴とする。
ここで、前記感圧センサにおいて、前記変換部は、前記パッケージの内壁との衝合を利用することなく、前記第2の方向の圧力を前記第1の方向の圧力に変換することが好ましい。
ここで、前記感圧センサにおいて、前記外部部材が前記第2の方向に移動すると、前記変換部は、前記外部部材の前記一端部との当接位置を変更しながら、前記第2の方向の圧力を受けることが好ましい。
ここで、前記感圧センサにおいて、前記変換部は、前記第2の方向の圧力を受ける受圧部と、前記センサ部を押圧する押圧部とを有する回転体と、前記回転体を回転自在にする回転軸とを備え、前記回転体は、前記受圧部で前記第2の方向の圧力を受けると、前記回転軸を中心として回転して、前記押圧部で前記センサ部を押圧することが好ましい。
ここで、前記感圧センサにおいて、前記回転体は、前記第1の方向および第2の方向を含む断面が楕円形状であることが好ましい。
ここで、前記感圧センサにおいて、前記回転体は、剛体であることが好ましい。
ここで、前記感圧センサにおいて、前記変換部は、前記第2の方向の圧力を受ける受圧面と、前記センサ部を押圧する押圧面とを有し、前記第1の方向に移動する直動体であり、前記受圧面は、前記第2の方向に対して上り傾斜状に形成されており、前記直動体は、前記受圧面で前記第2の方向の圧力を受けると、前記第1の方向に直動することで、前記押圧面で前記センサ部を押圧することが好ましい。
ここで、前記感圧センサにおいて、前記直動体は、剛体であることが好ましい。
ここで、前記感圧センサは、前記感圧デバイスと前記変換部との間に配置され、前記変換部からの前記第1の方向の圧力を受け、前記センサ部へ伝達する圧力伝達部材をさらに備えることが好ましい。
また、本発明に係るペンモジュールは、上述したいずれかの感圧センサと、前記感圧センサが備える感圧デバイスを実装するプリント基板と、前記第2の方向の圧力を前記変換部に加えるペン芯とを備えることを特徴とする。
上述した感圧センサおよびペンモジュールによると、変換部は、パッケージに収納され、かつパッケージに収納されたペン芯の一端部により第2の方向の圧力を受けるので、ゴミ等の異物が付着することを低減することができる。これにより、感圧センサおよびペンモジュールでは、第2方向の圧力を第1の方向の圧力へと効率よく変換することができる。
(実施形態1)
以下、実施形態に係る感圧センサ10およびペンモジュール20について説明する。図1Aは実施形態に係る感圧センサ10を用いたペンモジュール20の模式的な断面図であり、図1Bは実施形態に係る感圧センサ10の模式的な断面図である。
以下、実施形態に係る感圧センサ10およびペンモジュール20について説明する。図1Aは実施形態に係る感圧センサ10を用いたペンモジュール20の模式的な断面図であり、図1Bは実施形態に係る感圧センサ10の模式的な断面図である。
ペンモジュール20は、図1Aに示すように、感圧センサ10と、ペン本体21と、ペン芯22(外部部材)と、絶縁性の樹脂で形成されたプリント基板30とを備える。
ペン本体21は、感圧センサ10、ペン芯22の一部およびプリント基板30を収納する筐体(パッケージ)である。
ペンモジュール20では、ペン芯22のペン先22aにプリント基板30の厚み方向(第1の方向)と交差する方向(第2の方向)、例えばプリント基板30の厚み方向の面と平行となる方向に圧力P2を加えることで、圧力P2を加えた方向にペン芯22が移動する。
感圧センサ10は、図1A,1Bに示すように、プリント基板30上に配置され、電気的に接続されている。感圧センサ10は、図1A,1Bに示すように、感圧デバイス11、圧力伝達部材12、変換部13およびパッケージ14を備える。なお、図1A,1Bでは、感圧デバイス11の詳細な構成を省略して、感圧デバイス11の断面を模式的に示している。
パッケージ14は、感圧デバイス11、圧力伝達部材12および変換部13を収納している。また、パッケージ14は、挿入孔14aを有している。ペン芯22のペン先22aと反対側の一端部22bは、挿入孔14aに挿入され、ペン芯22の一端部22bがパッケージ14に収納されている。
感圧デバイス11は、例えばコンデンサ式のセンサチップであり、図1に示すように、プリント基板30の厚み方向である第1の方向におけるプリント基板30の面上に実装されている。感圧デバイス11は、外部からの圧力を受け、電気信号に変換するセンサ部11aを有している。感圧デバイス11は、図2に示すように、矩形状に形成されている。感圧デバイス11は、開口した凹部11bを有し、センサ部11aを露出した状態となっている。本実施形態では、凹部11bの形状は、図2に示すように、感圧デバイス11の表面11cに平行な断面の面積が、感圧デバイス11の表面11cからセンサ部11aに向かって小さくなるように形成、いわゆるすり鉢形状に形成されている。
感圧デバイス11では、プリント基板30の厚み方向(第1の方向)の圧力P1が加わるとセンサ部11aの表面(センサ面)がたわむ。センサ部11aは、このたわみによって生じる電気容量の変化に応じて、加えられた圧力を測定し、電気信号に変換する。センサ部11aは、変換した電気信号を、電気的に接続されたプリント基板30とへ出力する。
圧力伝達部材12は、図1A,1Bに示すように、感圧デバイス11と変換部13との間に配置され、変換部13からの第1の方向の圧力を受け、感圧デバイス11へ伝達する部材である。具体的には、圧力伝達部材12は、保持板12aと荷重子12bとを備える。保持板12aは、剛体、例えばジュラコン(ポリオキシメチレン)などで板状に形成されている。ここで、剛体とは、ペン芯22より硬い部材である。荷重子12bは、シリコーンゴムで形成され、センサ部11aを覆っている(封止している)。保持板12aは、荷重子12bに重畳し、保持板12aが受けた圧力P1を荷重子12bに伝達する。荷重子12bは、シリコーンゴムで形成されているので、保持板12aからの圧力によりひずみが生じ、保持板12aが受けた圧力を、センサ部11aに伝達する。つまり、圧力伝達部材12は、プリント基板30の厚み方向(第1の方向)の圧力をセンサ部11aに伝達していることが分かる。荷重子12bは、感圧デバイス11の凹部11bに充填され、その後、熱硬化により感圧デバイス11に対して固定される。また、保持板12aと荷重子12bとは、例えば接着剤等で固定されている。
変換部13は、図1A,1Bに示すように、回転体13aと回転軸13bとを備える。回転体13aは、剛体、例えばジュラコン(ポリオキシメチレン)などで形成されている(図1A,1B参照)。第1の方向および第2の方向を含む回転体13aの断面は、楕円形状である。回転体13aは、例えば楕円体である。回転体13aは、ペン芯22のペン先22aと反対側の一端部22bと当接する受圧部13cと、保持板12aと当接する押圧部13dとを有している。ここで、回転体13aの長径(d1)は、パッケージ14内に形成される空間の高さd2よりも短くなっている。つまり、“d1<d2”が成立している。また、回転体13aの長径/2(=d1/2)は、回転軸13bの中心から内壁14bまでの長さd3よりも短くなっている。つまり、“d1/2<d3”が成立している。これにより、回転体13aが回転しても、回転体13aは、パッケージ14の内壁と当接することはない。
ペン芯22のペン先22aに第2の方向の圧力P2を加えると、ペン芯22が第2の方向に移動する(図3参照)。このとき、ペン芯22の一端部22bは回転体13aの受圧部13cと当接しているので、ペン芯22から伝達される第2の方向の圧力P2により、回転体13aは、回転軸13bを中心として回転する。例えば、図3では、図1Bで示す回転体13aが回転軸13bを中心として反時計回りに回転した状態を示している。回転体13aが回転することで、押圧部13dが保持板12aを介してセンサ部11aを押圧する(図3参照)。言い換えると、本実施形態の変換部13は、ペン芯22の一端部22bと当接する位置(受圧部13c)の位置を変更しながら、センサ部11aを押圧する。また、このとき、上述したように、回転体13aはパッケージ14の内壁と当接することはない。
従来の感圧センサ(比較例の感圧センサ)では、圧力の方向を変換するために、変換部とパッケージの内壁とを衝合させている。具体的には、比較例の感圧センサの変換部(比較例の変換部)は、第2の方向の圧力を受けると、第2の方向に変位する。比較例の変換部は、第2の方向に変位すると、その一部がパッケージの内壁に衝合する。比較例の変換部は、その一部がパッケージの内壁に衝合すると、第1の方向に変位する。これにより、比較例の感圧センサは、第2の方向の圧力を第1の方向の圧力に変換している。ここで、衝合とは、第2の方向の圧力が加わる前には変換部の一部とパッケージの内壁とが当接しておらず、第2の方向の圧力が加わると当接することをいう。
一方、本実施形態の回転体13aはパッケージ14の内壁と当接することはないので、衝合することもない。つまり、変換部13は、パッケージ14の内壁との衝合を利用することなく、第2の方向の圧力P2を第1の方向の圧力P1に変換し、第1の方向の圧力P1を、圧力伝達部材12を介してセンサ部11aに伝達することができる。
なお、本実施形態では、荷重子12bは、シリコーンゴムで形成されるとしたが、これに限定されない。荷重子12bは、圧力を加えることで変形する弾性体で形成されていればよい。
また、本実施形態では、回転体13aは、例えばジュラコン(ポリオキシメチレン)などのような材質で形成されるとしたが、これに限定されない。回転体13aは、ペン芯22より硬い部材(剛体)で形成されていればよい。これにより、回転体13aは、弾性力が大きい材質で形成された場合よりもペン芯22からの圧力を効率よく感圧デバイス11に伝達することができる。また、回転体13aの部材は、剛体に限らず、弾性力を有する部材であってもよい。
また、回転体13aの断面形状は、楕円形状であるとしたが、これに限定されない。回転体13aの断面形状は、回転体13aがパッケージ14の内壁と衝合することなく回転して、第2の方向の圧力Pを第1の方向に変換し、第1の方向の圧力をセンサ部11aに伝達することのできる形状であればよく、例えば多角形状であってもよい。
また、本実施形態では、感圧デバイス11の凹部11bの形状は、すり鉢形状であるとしたが、これに限定されない。感圧デバイス11の凹部11bの形状は、感圧デバイス11の表面11cに平行な断面の面積が凹部11bの深さ方向(第1の方向)において同一となる形状であってもよい。または、感圧デバイス11の凹部11bの形状は、感圧デバイス11の表面11cに平行な断面の面積が、感圧デバイス11の表面11cからセンサ部11aに向かって大きくなる形成であってもよい。つまり、感圧デバイス11の凹部11bの形状は、センサ部11aを露出している状態であればその形状は問わない。図2では、凹部11bにおいて、感圧デバイス11の表面11cと平行な断面の形状は円形状であるとしたが、これに限定されない。凹部11bにおいて、感圧デバイス11の表面11cと平行な断面の形状は、楕円形状であってもよいし、多角形状であってもよい。
また、本実施形態では、感圧デバイス11は、コンデンサ式のセンサチップであるとしたが、これに限定されない。感圧デバイス11は、外部からの圧力を測定するセンサチップであればよく、例えば抵抗式のセンサチップであってもよい。
以上説明したように、本実施形態の感圧センサ10は、感圧デバイス11と、パッケージ14と、変換部13とを備える。感圧デバイス11は、プリント基板30の厚み方向である第1の方向の面上に実装され、第1の方向の圧力P1を受けて電気信号に変換するセンサ部11aを有している。感圧デバイス11および変換部13は、パッケージ14に収納されている。変換部13は、第1の方向と交差する第2の方向の圧力P2を、一端部22bがパッケージ14に収納されたペン芯22(外部部材)から受け、第1の方向の圧力P1に変換してセンサ部11aに伝達する。
この構成によると、感圧センサ10の変換部13は、パッケージ14に収納され、かつパッケージ14に収納されたペン芯22の一端部22bにより第2の方向の圧力P2を受けるので、ゴミ等の異物が付着することを低減することができる。これにより、感圧センサ10の変換部13は、第2方向の圧力P2を第1の方向の圧力P1へと効率よく変換することができる。
ここで、変換部13は、パッケージ14の内壁14bとの衝合を利用することなく、第2の方向の圧力P2を第1の方向の圧力P1に変換する。
比較例の感圧センサでは、圧力の方向を変換するために、変換部とパッケージの内壁とを衝合させている。そのため、変換部の形状は、パッケージの内壁の形状に依存している。このような依存関係を保つように、変換部の形状およびパッケージの内壁の形状を設計する必要がある。一方、本実施形態の変換部13は、パッケージ14の内壁14bとの衝合を利用しないので、変換部13の形状とパッケージ14の内壁14bの形状との依存関係を考慮する必要はない。そのため、本実施形態の感圧センサ10を、比較例の感圧センサよりも容易に設計することができる。
ここで、ペン芯22が第2の方向に移動すると、変換部13は、ペン芯22の一端部22bとの当接位置を変更しながら、第2の方向の圧力P2を受ける。この構成によると、変換部13は、ペン芯22の移動量に応じて、第2の方向の圧力P2を第1の方向の圧力P1に変換することができる。また、変換部13は、ペン芯22の一端部22bとの当接位置を変更しながら、第2の方向の圧力P2を受けるので、圧力P2を受ける位置が一点に集中しない。そのため、変換部13は、その一部のみが圧力P2を受けて摩耗することを低減することができる。また、ペン芯22の一端部22bとの当接位置が変更、つまりペン芯22が移動するので、利用者はペン芯22から圧力を伝達していることを実感することができる。
ここで、変換部13は、第2の方向の圧力を受ける受圧部13cと、センサ部11aを押圧する押圧部13dとを有する回転体13aと、回転体13aを回転自在にする回転軸13bとを備える。回転体13aは、受圧部13cで第2の方向の圧力P2を受けると、回転軸13bを中心として回転して、押圧部13dでセンサ部11aを押圧する。この構成によると、感圧センサ10の変換部13は、回転体13aの回転を利用して、第2の方向の圧力P2を第1の方向の圧力P1に変換することができる。
ここで、回転体13aにおいては、前記第1の方向および第2の方向を含む断面が楕円形状である。この構成によると、感圧センサ10の回転体13aは、センサ部11aを滑らかに押下することができる。
ここで、回転体13aは、剛体であることが好ましい。この構成によると、感圧センサ10の回転体13aは、柔軟体である場合よりも第1の方向の圧力P1を効率よくセンサ部11aに伝達することができる。
ここで、感圧センサ10は、圧力伝達部材12をさらに備える。圧力伝達部材12は、感圧デバイス11と変換部13との間に配置され、変換部13からの第1の方向の圧力P1を受け、感圧デバイス11のセンサ部11aへ伝達する。この構成によると、圧力伝達部材12は、センサ部11aの表面を保護しつつ、センサ部11aへ第1の方向の圧力P1を伝達することができる。
また、本実施形態のペンモジュール20は、感圧センサ10と、感圧センサ10が備える感圧デバイス11を実装するプリント基板と、第2の方向の圧力P2を変換部13に加えるペン芯22とを備える。この構成によると、ペンモジュール20は、ゴミ等の異物が付着することを低減することができる。
(実施形態2)
本実施形態では、変換部13の構造が実施形態1とは異なる。なお、本実施形態では、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態では、変換部13の構造が実施形態1とは異なる。なお、本実施形態では、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
図4は、本実施形態の感圧センサ10の模式的な断面図である。なお、図4では、感圧デバイス11の詳細な構成を省略して、感圧デバイス11の断面を模式的に示している。
本実施形態の変換部13は、図4に示すように、剛体、例えばジュラコン(ポリオキシメチレン)などで断面が台形からなる立体形状で形成された直動体13eを備える。また、直動体13eは、保持板12aに重畳され、接着剤等で保持板12aに対して固定されている。直動体13eは、ペン芯22の一端部22bが摺動するための受圧面13fと、保持板12aと接する押圧面13gとを有している。受圧面13fは、図4に示すように、圧力Pが加えられる方向、つまり第2の方向に沿って上り斜面形状となっている。具体的には、受圧面13fは、直動体13eにおいて圧力P2が加えられる方向に沿った両端のうち、挿入孔14aに近い第1端13hから挿入孔14aに遠い第2端13iに向かって受圧面13fと押圧面13gと間の距離が大きくなる傾斜形状となっている。
ペン芯22に第2の方向の圧力P2を加えると、ペン芯22が第2の方向に移動する(図5参照)。このとき、ペン芯22の一端部22bは、第2の方向に沿って上り斜面となっている受圧面13fを摺動する(図5参照)。これにより、直動体13eは、プリント基板30の厚み方向、つまり第1の方向に真っ直ぐ移動(直動)して、押圧面13gが保持板12aを押圧する(図5参照)。これにより、直動体13eは、第2の方向の圧力P2を第1の方向の圧力P1に変換し、第1の方向の圧力P1を、圧力伝達部材12を介してセンサ部11aに伝達することができる。言い換えると、直動体13eは、ペン芯22の一端部22bと当接位置を変更しながら、第2の方向の圧力P2を第1の方向の圧力P1に変換してセンサ部11aに伝達することができる。
このとき、荷重子12b、保持板12aおよび直動体13eは、この順で接着剤等により固定されている。また、荷重子12bは、熱硬化により感圧デバイス11に対して固定されている。そのため、ペン芯22に第2の方向の圧力P2が加わっても直動体13eから感圧デバイス11までの各部材が第2の方向にずれることがなく、直動体13eは第1の方向に移行する。
ここで、本実施形態の直動体13eの第1端13hおよび第2端13iは、第2の方向の圧力P2が加わる前からパッケージ14の内壁14bに当接している。ここで、衝合とは、上述したように、第2の方向の圧力が加わる前には変換部の一部とパッケージの内壁とが当接しておらず、第2の方向の圧力が加わると当接することをいう。そうすると、直動体13eの一部とパッケージ14の内壁14bとの間では衝合は起こらない。そのため、直動体13eは、パッケージ14の内壁14bとの衝合を利用することなく、第2の方向の圧力P2を第1の方向の圧力P1に変換し、第1の方向の圧力P1をセンサ部11aに伝達することができる。
なお、本実施形態では、直動体13eは、例えばジュラコン(ポリオキシメチレン)などのような材質で形成されるとしたが、これに限定されない。直動体13eは、ペン芯22よりも硬い部材であればよい。また、直動体13eの部材は、剛体に限らず、弾性力を有する部材であってもよい。
以上説明したように、本実施形態の感圧センサ10において、変換部13の一例である直動体13eは、第2の方向の圧力を受ける受圧面13fと、センサ部11aに対して押圧する押圧面13gとを有している。直動体13eは、第1の方向に移動する。受圧面13fは、第2の方向に対して上り傾斜状に形成されている。直動体13eは、受圧面13fで第2の方向の圧力を受けると、第1の方向に直動することで、押圧面13gでセンサ部11aを押圧する。この構成によると、直動体13eの受圧面13fが上り傾斜状に形成されているので、ペン芯22が受圧面13f上を滑らかに摺動することができる。これにより、直動体13eは第1の方向へ滑らかに直動するので、センサ部11aを滑らかに押下することができる。
ここで、直動体13eは、剛体である。この構成によると、感圧センサ10の直動体13eは、柔軟体である場合よりも第1の方向の圧力を効率よくセンサ部11aに伝達することができる。
10 感圧センサ
11 感圧デバイス
11a センサ部
12 圧力伝達部材
13 変換部
13a 回転体
13b 回転軸
13c 受圧部
13d 押圧部
13e 直動体
13f 受圧面
13g 押圧面
14 パッケージ
14b 内壁
20 ペンモジュール
22 ペン芯(外部部材)
22b 一端部
11 感圧デバイス
11a センサ部
12 圧力伝達部材
13 変換部
13a 回転体
13b 回転軸
13c 受圧部
13d 押圧部
13e 直動体
13f 受圧面
13g 押圧面
14 パッケージ
14b 内壁
20 ペンモジュール
22 ペン芯(外部部材)
22b 一端部
Claims (10)
- プリント基板の厚み方向である第1の方向の面上に実装され、前記第1の方向の圧力を受けて電気信号に変換するセンサ部を有し、前記電気信号を出力する感圧デバイスと、
前記感圧デバイスを収納するパッケージと、
前記パッケージに収納され、前記第1の方向と交差する第2の方向の圧力を前記第1の方向の圧力に変換して前記センサ部に伝達する変換部とを備え、
前記変換部は、一端部が前記パッケージに収納された外部部材から前記第2の方向の圧力を受けて、前記第2の方向の圧力を前記第1の方向の圧力に変換する
ことを特徴とする感圧センサ。 - 前記変換部は、前記パッケージの内壁との衝合を利用することなく、前記第2の方向の圧力を前記第1の方向の圧力に変換する
ことを特徴とする請求項1に記載の感圧センサ。 - 前記外部部材が前記第2の方向に移動すると、前記変換部は、前記外部部材の前記一端部との当接位置を変更しながら、前記第2の方向の圧力を受ける
ことを特徴とする請求項1または2に記載の感圧センサ。 - 前記変換部は、
前記第2の方向の圧力を受ける受圧部と、前記センサ部を押圧する押圧部とを有する回転体と、
前記回転体を回転自在にする回転軸とを備え、
前記回転体は、前記受圧部で前記第2の方向の圧力を受けると、前記回転軸を中心として回転して、前記押圧部で前記センサ部を押圧する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の感圧センサ。 - 前記回転体は、前記第1の方向および第2の方向を含む断面が楕円形状である
ことを特徴とする請求項4に記載の感圧センサ。 - 前記回転体は、剛体である
ことを特徴とする請求項4または5に記載の感圧センサ。 - 前記変換部は、
前記第2の方向の圧力を受ける受圧面と、前記センサ部を押圧する押圧面とを有し、前記第1の方向に移動する直動体であり、
前記受圧面は、前記第2の方向に対して上り傾斜状に形成されており、
前記直動体は、前記受圧面で前記第2の方向の圧力を受けると、前記第1の方向に直動することで、前記押圧面で前記センサ部を押圧する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の感圧センサ。 - 前記直動体は、剛体である
ことを特徴とする請求項7に記載の感圧センサ。 - 前記感圧デバイスと前記変換部との間に配置され、前記変換部からの前記第1の方向の圧力を受け、前記センサ部へ伝達する圧力伝達部材をさらに備える
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の感圧センサ。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載の感圧センサと、
前記感圧センサが備える感圧デバイスを実装するプリント基板と、
前記第2の方向の圧力を前記変換部に加えるペン芯とを備える
ことを特徴とするペンモジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015145202A JP2017026462A (ja) | 2015-07-22 | 2015-07-22 | 感圧センサおよびペンモジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015145202A JP2017026462A (ja) | 2015-07-22 | 2015-07-22 | 感圧センサおよびペンモジュール |
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ID=57950433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015145202A Pending JP2017026462A (ja) | 2015-07-22 | 2015-07-22 | 感圧センサおよびペンモジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017026462A (ja) |
-
2015
- 2015-07-22 JP JP2015145202A patent/JP2017026462A/ja active Pending
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