JP2017026337A - 力検出装置及びロボット - Google Patents

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Hiroki Kawai
宏紀 河合
義輝 西村
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Abstract

【課題】ひずみ量を抑制することができる力検出装置及びロボットを提供する。【解決手段】力検出装置は、力検出素子10をパッケージに収納した力検出モジュール6と、力検出モジュール6を与圧する与圧部材33と、力検出モジュール6と与圧部材33とを収納する凹形状を備えた第1基部2と、凹形状を覆うように組み付ける第2基部3と、第2基部3の第1基部2と反対側に設けられ、第2基部3と反対側の面に凸部94が形成された保持部材96と、を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、力検出装置及びロボットに関するものである。
従来、力検出装置の第2基部は平坦面となっており、平坦面が力検出装置の受圧面として機能している(図9参照)。前記面にハンドやアタッチメント等を直接取り付けて力検出装置は使用される。力検出装置の中心軸上に力の中心軸がある場合は、力検出装置に理想的な力が印加されて他軸出力が小さく問題なく力検出装置を使用できる。しかし、力検出素子に与圧がかかる与圧構造の関係で、力検出装置の中心軸外に力が加わったときに、回転モーメントの中心が力検出素子の中心からずれてしまう(図9参照)。そのため、力検出素子に過度な並進力が印加されてしまい、力検出装置にかかる力位置を離すと並進方向の力が増えていく傾向となる(図10参照)。その結果、偏心ハンドなどを使って作業するときに本来かかっていない力が見かけ上印加されてしまうため、偏心なしハンドを使用するときと同じ作業を実施することが困難となるおそれがある。
特許文献1では、ロボットアームのエンドエフェクター付近に装着した力検出装置(力覚センサー)において、過負荷による故障を低減できる技術を開示している。
特開2015−71214号公報
しかしながら、特許文献1では偏心ハンド等を装着したロボットアームにおける負荷の偏りによる測定中の精度低下については考慮されていない。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る力検出装置は、力検出素子をパッケージに収納した力検出モジュールと、前記力検出モジュールを与圧する与圧部材と、前記力検出モジュールと前記与圧部材とを収納する凹形状を備えた第1基部と、前記凹形状を覆うように組み付ける第2基部と、前記第2基部の前記第1基部と反対側に設けられ、前記第2基部と反対側の面に凸部が形成された保持部材と、を有することを特徴とする。
本適用例によれば、第2基部の回転ひずみが変化し、力検出素子にかかる回転中心も変化する。その結果、力検出装置の回転中心を理想に近づけ、力検出素子にかかる並進方向のひずみ量を抑制することができる。
[適用例2]上記適用例に記載の力検出装置において、前記凸部の面積は、前記与圧部材の配置を網羅する面積よりも小さく、前記力検出モジュールと前記与圧部材との当接個所の配置を網羅する面積よりも大きいことが好ましい。
本適用例によれば、第2基部の変形様子が変わり、力検出素子に伝わる並進方向ひずみを抑制することができる。また、組立ての位置精度が悪くても、確実に与圧力を加える面積を確保できる。
[適用例3]上記適用例に記載の力検出装置において、前記保持部材は、前記凸部と反対側の面に凹部が形成されていることが好ましい。
本適用例によれば、力検出素子にかかる並進方向のひずみ量をさらに抑制することができる。
[適用例4]上記適用例に記載の力検出装置において、前記第2基部と前記保持部材とは、一体であることが好ましい。
本適用例によれば、部品点数が少なくなり、力検出装置全体を薄くすることができる。
[適用例5]上記適用例に記載の力検出装置において、前記力検出素子は、圧電素子であることが好ましい。
本適用例によれば、特性の異なる素子を容易に製造することができる。
[適用例6]上記適用例に記載の力検出装置において、前記圧電素子の材質は、水晶であることが好ましい。
本適用例によれば、高精度で安定した検知を行うことができる。
[適用例7]本適用例に係るロボットは、上記のいずれか一項に記載の力検出装置と、前記力検出装置を設けたアーム部と、を有し、前記力検出装置は、前記アーム部に取り付けられた取付け部に前記凸部を有することを特徴とする。
本適用例によれば、信頼性の高いロボットを提供できる。
第1実施形態に係る力検出装置の構造を示す断面図。 図1に示す力検出装置の断面図。 第1実施形態の力検出装置の出力値を示す図、(A)は力検出装置とエンドエフェクターとの間に凸部が設けられた実施環境を示す図、(B)は平板押し込み力に対する並進力比率を示す図。 実施例1の凸部の径の影響を示す図、(A)は第2基部を示す図、(B)は凸部の径の影響を示す図。 実施例2の凹部の径の影響を示す図、(A)は第2基部を示す図、(B)は凹部の径の影響を示す図。 第2実施形態に係る力検出装置の構造を示す断面図。 本実施形態に係る力検出装置を用いた単腕ロボットの1例を示す図。 本実施形態に係る力検出装置を用いた複腕ロボットの1例を示す図。 従来のセンサー面外に力印加時の期待値と実際の出力値の関係を示す図。 従来のセンサー面外に力印加時の期待値と実際の出力値の関係を示す図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大又は縮小して表示している。
1.力検出装置
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る力検出装置の構造を示す断面図である。図2は、図1に示す力検出装置の断面図である。
なお、以下では、図1中の上側を「上」又は「上方」、下側を「下」又は「下方」と言う。
また、図2には、互いに直交する3つの軸として、α軸、β軸、及びγ軸が図示されている。また、図1には、上記の3つの軸のうち、γ軸のみを図示している。α(A)軸に平行な方向を「α(A)軸方向」、β(B)軸に平行な方向を「β(B)軸方向」、及びγ(C)軸に平行な方向を「γ(C)軸方向」という。また、α軸とβ軸とで規定される平面を「αβ平面」と言い、β軸とγ軸とで規定される平面を「βγ平面」と言い、及びα軸とγ軸とで規定される平面を「αγ平面」と言う。また、α方向、β方向、及びγ方向において、矢印先端側を「+(正)側」及び矢印基端側を「−(負)側」とする。
図1に示す力検出装置1は、力検出装置1に加えられた外力、すなわち、6軸力(α、β、γ軸方向の並進力成分及びα、β、γ軸周りの回転力成分)を検出する機能を有する。
この力検出装置1は、第1基部2と、第1基部2から所定の間隔を隔てて配置され、第1基部2に対向する第2基部3と、第1基部2と第2基部3との間に収納された(設けられた)アナログ回路基板4と、第1基部2と第2基部3との間に収納され(設けられ)、アナログ回路基板4と電気的に接続されたデジタル回路基板(図示せず)と、アナログ回路基板4に搭載され、外力に応じて信号を出力する電荷出力素子(力検出素子)10及び電荷出力素子10を収納するパッケージ60を有する4つのセンサーデバイス6と、8つの与圧ボルト71(図2参照)と、を備えている。
以下に、力検出装置1の各部の構成について詳述する。なお、以下の説明では、図2に示すように、4つのセンサーデバイス6のうち、図2中の右側に位置するセンサーデバイス6を「センサーデバイス6A」といい、以降反時計回りに順に「センサーデバイス6B」、「センサーデバイス6C」、及び「センサーデバイス6D」という。また、各センサーデバイス6A,6B,6C,6Dを区別しない場合は、それらを「センサーデバイス6」という。
第1基部2は、図1に示すように、外形が板状をなし、その平面形状は、丸みを帯びた四角形をなす。なお、第1基部2の平面形状は、図示のものに限定されず、例えば円形や四角形外の多角形等であってもよい。
第1基部2の下面221は、力検出装置1が例えばロボットに固定されて使用されるときに、当該ロボット(測定対象)に対する取付け面として機能する。
この第1基部2は、底板22と、底板22とから上方に向かって立設した壁部24とを有している。
壁部24は、「L」字状をなし、外方に臨む2つの面にそれぞれ凸部23が突出形成されている。各凸部23の頂面231は、底板22に対して垂直な平面である。また、凸部23には、後述する与圧ボルト71と螺合する雌ネジ241が設けられている(図2参照)。
第2基部3は、図1に示すように、第1基部2に対し所定の間隔を隔てて対向するように配置されている。
第2基部3も、第1基部2と同様に、その外形が板状をなしている。また、第2基部3の平面形状は、第1基部2の平面形状に対応した形状であることが好ましく、本実施形態では、第2基部3の平面視形状は、第1基部2の平面視形状と同様に、角部が丸みを帯びた四角形をなしている。また、第2基部3は、第1基部2を包含する程度の大きさであるのが好ましい。
第2基部3は、天板32と、天板32の縁部に形成され、当該縁部から下方に向かって突出した壁部(与圧部材)33と、天板32の中央部に形成され、当該中央部から上方に向かって突出した凸部90と、を有している。凸部90は、受圧面として用いられる。凸部90の径は、壁部33の内壁面331配置径よりも小さい。凸部90の縁部は、センサーデバイス6の位置よりも内側に設けられている。また、第2基部3は、凸部90の反対側の面に凹部92を有している。
第2基部3の凸部90の上面321は、力検出装置1が例えばロボットに固定されて使用されるときに、当該ロボットに装着されるエンドエフェクター(測定対象)に対する取付け面として機能する。また、第2基部3の上面321と、前述した第1基部2の下面221とは、外力が付与していない自然状態では平行となっている。
また、壁部33の内壁面331は、天板32に対して垂直な平面である。そして、第1基部2の頂面231と第2基部3の内壁面331との間には、センサーデバイス6が設けられている。
また、第1基部2と第2基部3とは、与圧ボルト71により、接続、固定されている。この与圧ボルト71は、図2に示すように、8本(複数)あり、そのうちの2本ずつが各センサーデバイス6の両側に配置されている。なお、1つのセンサーデバイス6に対する与圧ボルト71の数は、2つに限定されず、例えば、3つ以上であってもよい。
また、与圧ボルト71の構成材料としては、特に限定されず、例えば、各種樹脂材料、各種金属材料等を用いることができる。
このように与圧ボルト71によって接続された第1基部2と第2基部3とで、センサーデバイス6A〜6D、アナログ回路基板4、及びデジタル回路基板を収納する収納空間を形成している。この収納空間は、円形又は角丸正方形の断面形状を有する。
また、第1基部2と第2基部3との間には、図1に示すように、センサーデバイス6に接続されたアナログ回路基板4が設けられている。
アナログ回路基板4のセンサーデバイス6(具体的には、電荷出力素子10)が配置されている部位には、第1基部2の各凸部23が挿入される孔が形成されている。この孔は、アナログ回路基板4を貫通する貫通孔である。
また、アナログ回路基板4には、図2に示すように、各与圧ボルト71が貫通する貫通孔が設けられており、アナログ回路基板4の与圧ボルト71が貫通する部分(貫通孔)には、樹脂材料等の絶縁材料で構成されたパイプ43が例えば嵌合により固定されている。
なお、上述した第1基部2、第2基部3、アナログ回路基板4の各素子及び各配線以外の部位、デジタル回路基板の各素子及び各配線以外の部位の構成材料としては、それぞれ、特に限定されず、例えば、各種樹脂材料及び各種金属材料等を用いることができる。
また、第1基部2及び第2基部3は、それぞれ、外形が板状をなす部材で構成されているが、これに限定されず、例えば、一方の基部が板状をなす部材で構成され、他方の基部がブロック状をなす部材で構成されていてもよい。
次に、センサーデバイス6について、説明する。
[センサーデバイス]
センサーデバイス6Aは、図1及び図2に示すように、第1基部2の4つの凸部23のうちの1つの凸部23の頂面231と、この頂面231に対向する内壁面331とによって挟持されている。このセンサーデバイス6Aと同様に、前記と異なる1つの凸部23の頂面231と、この頂面231に対向する内壁面331とによって、センサーデバイス6Bが挟持されている。また、前記と異なる1つの凸部23の頂面231と、この頂面231に対向する内壁面331とによって、センサーデバイス6Cが挟持されている。さらに、前記と異なる1つの凸部23の頂面231と、この頂面231に対向する内壁面331によって、センサーデバイス6Dが挟持されている。なお、センサーデバイス6A,6B,6C,6Dの各電荷出力素子10は、それぞれ、壁部24と壁部33とに結合されているともいうことができる。
以下では、各センサーデバイス6A〜6Dが第1基部2及び第2基部3によって挟持されている方向を「挟持方向SD」という。また、各センサーデバイス6A〜6Dのうちセンサーデバイス6Aが挟持されている方向を第1挟持方向、センサーデバイス6Bが挟持されている方向を第2挟持方向、センサーデバイス6Cが挟持されている方向を第3挟持方向、センサーデバイス6Dが挟持されている方向を第4挟持方向ということもある。
なお、本実施形態に係るセンサーデバイス6は、図1に示すように、アナログ回路基板4の第2基部3(壁部33)側に設けられているが、センサーデバイス6は、アナログ回路基板4の第1基部2側に設けられていてもよい。
また、センサーデバイス6A及びセンサーデバイス6Bと、センサーデバイス6C及びセンサーデバイス6Dとは、図2に示すように、第1基部2のβ軸に沿った中心軸271に関して対称的に配置されている。すなわち、センサーデバイス6A〜6Dは、第1基部2の中心272回りに等角度間隔に配置されている。このようにセンサーデバイス6A〜6Dを配置することより、外力を偏りなく検出することができる。
なお、センサーデバイス6A〜6Dの配置は図示のものに限定されないが、センサーデバイス6A〜6Dは、第2基部3の上面321から見て、第2基部3の中心部(中心272)からできる限り離間した位置に配置されているのが好ましい。これにより、力検出装置1に加わる外力を安定して検出することができる。
また、本実施形態では、センサーデバイス6A〜6Dは、全て同じ方向を向いた状態に搭載されているが、センサーデバイス6A〜6Dの向きは、それぞれ、異なっていてもよい。
このように配置されたセンサーデバイス6は、図1に示すように、電荷出力素子10と、電荷出力素子10を収納するパッケージ60とを有している。また、本実施形態では、センサーデバイス6A〜6Dは、同様の構成である。なお、パッケージは、省略されていてもよい。
電荷出力素子10は、力検出装置1に加わった外力、すなわち第1基部2又は第2基部3の少なくとも一方の基部に加えられた外力に応じて電荷を出力する機能を有している。電荷出力素子10は、圧電素子であることが好ましい。これによれば、特性の異なる素子を容易に製造することができる。また、圧電素子の材質は、水晶であることが好ましい。これによれば、高精度で安定した検知を行うことができる。
図3は、本実施形態の力検出装置1の出力値を示す図である。図3(A)は力検出装置1とエンドエフェクターとの間に凸部90が設けられた実施環境を示す図である。図3(B)は平板押し込み力に対する並進力比率を示す図であり、横軸は凸部90の径Φ1と第2基部3の径Φ3との比[%]、縦軸は並進力比率(Fxy/Fz[%])である。
図3(A)に示すように、距離L離れたところにFzの力を加える。図3(B)より、第2基部3全面を受圧面(凸部)とする場合、第2基部3の変形がそのまま水晶ひずみに返還される。特に、壁部33よりも受圧面が外側になる場合、第2基部3の変形が顕著になる。
本実施形態の第2基部3に凸部90を設けることにより、第2基部3の変形の仕方を変化させることができる。その結果、壁部33の回転ひずみが変化し、センサーデバイス6(電荷出力素子10)にかかる回転中心も変化する。また、凸部90があることで電荷出力素子10にかかる並進方向のひずみ量を抑制することができる。
さらに、凸部90の径の変化により、並進方向のひずみ量が変化し、ひずみ量が最も小さくなる凸部90の径が存在する。これは、並進方向のひずみ量が最も小さくなる凸部90の最適径が存在する。また、凸部90の径の大きさにより第2基部3の変形の仕方が異なるためである。
本実施形態の凸部90の面積は、壁部33の配置を網羅する面積よりも小さいことが好ましい。これによれば、第2基部3の変形様子が変わり、電荷出力素子10に伝わる並進方向ひずみを抑制することができる(図3(B)参照)。また、凸部90の面積は電荷出力素子10と壁部33との当接個所の配置を網羅する面積よりも大きいことが好ましい。これによれば、組立ての位置精度が悪くても確実に与圧力を加える面積を確保できる。
(実施例1)
図4は、実施例1の凸部90の径Φ1の影響を示す図である。図4(A)は第2基部3を示す図である。図4(B)は凸部90の径Φ1の影響を示す図であり、横軸は凸部90の径Φ1と第2基部3の径Φ3との比[%]、縦軸は並進力比率(Fxy/Fz[%])である。
図4(A)に示す第2基部3の場合、図4(B)に示すように、凸部90の径Φ1が変化すると並進力比率(Fxy/Fz[%])に影響する。つまり、凸部90の径Φ1を変化させることにより、Fxy成分を抑制できる。
(実施例2)
図5は、実施例2の凹部92の径Φ2の影響を示す図である。図5(A)は第2基部3を示す図である。図5(B)は凹部92の径Φ2の影響を示す図であり、横軸は凹部92の径Φ2と第2基部3の径Φ3との比[%]、縦軸は並進力比率(Fxy/Fz[%])である。
図5(A)に示す第2基部3の場合、図5(B)に示すように、凹部92の径Φ2が変化すると並進力比率(Fxy/Fz[%])に影響する。つまり、凹部92の径Φ2を変化させることにより、Fxy成分を抑制できる。
本実施形態によれば、第2基部3に凸部90があることで第2基部3の壁部33にかかる並進方向への煽りが減少する。また、電荷出力素子10の回転中心が電荷出力素子10面内になるので、見かけ上の並進力が減少する。
(第2実施形態)
図6は、本実施形態に係る力検出装置の構造を示す断面図である。
本実施形態の力検出装置100は、凸部94が形成された保持部材96を有する点が、第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態と同じ構成部材には同一符号を付し、ここではそれらの説明を省略又は簡略化する。
本実施形態の力検出装置100は、図6に示すように、第2基部3の上面321に配置され、第2基部3と反対側の面に凸部94が形成された保持部材96を有している。保持部材96の凸部94は、力検出装置100が例えばロボットに固定されて使用されるときに、当該ロボットに装着されるエンドエフェクター(測定対象)に対する取付け面として機能する。
保持部材96は、凸部94と反対側の面に凹部98が形成されていることが好ましい。これによれば、電荷出力素子10にかかる並進方向のひずみ量をさらに抑制することができる。
なお、第2基部3と保持部材96とは、第1実施形態に示すように一体であってもよい。これによれば、部品点数が少なくなり、力検出装置100全体を薄くすることができる。
2.単腕ロボット
次に、図7に基づき、本実施形態に係るロボットである単腕ロボットを説明する。
図7は、本実施形態に係る力検出装置1を用いた単腕ロボットの1例を示す図である。
単腕ロボット500は、図7に示すように、基台510と、アーム520と、アーム520の先端側に設けられたエンドエフェクター530と、アーム520とエンドエフェクター530との間に設けられた力検出装置1とを有する。なお、力検出装置1としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
基台510は、アーム520を回動させるための動力を発生させるアクチュエーター(図示せず)及びアクチュエーターを制御する制御部(図示せず)等を収納する機能を有する。また、基台510は、例えば、床、壁、天井、及び移動可能な台車上などに固定される。
アーム520は、第1のアーム要素521、第2のアーム要素522、第3のアーム要素523、第4のアーム要素524、及び第5のアーム要素525を有しており、隣り合うアーム同士を回動自在に連結することにより構成されている。アーム520は、制御部の制御によって、各アーム要素の連結部を中心に複合的に回転又は屈曲することにより駆動する。
エンドエフェクター530は、対象物を把持する機能を有する。エンドエフェクター530は、第1の指531及び第2の指532を有している。アーム520の駆動によりエンドエフェクター530が所定の動作位置まで到達した後、第1の指531及び第2の指532の離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。
なお、エンドエフェクター530は、ここでは、ハンドであるが、本実施形態では、これに限定されるものではない。エンドエフェクターの他の例としては、例えば、部品検査用器具、部品搬送用器具、部品加工用器具、部品組立用器具、及び測定器等が挙げられる。これは、他の実施形態におけるエンドエフェクターについても同様である。
力検出装置1は、アーム520とエンドエフェクター530との少なくとも一方に取り付けられた取付け部に凸部90を有する。力検出装置1は、エンドエフェクター530に加えられる外力を検出する機能を有する。力検出装置1が検出する力を基台510の制御部にフィードバックすることにより、単腕ロボット500は、より精密な作業を実行することができる。また、力検出装置1が検出する力によって、単腕ロボット500は、エンドエフェクター530の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作及び対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、単腕ロボット500は、より安全に作業を実行することができる。
なお、図示の構成では、アーム520は、合計5本のアーム要素によって構成されているが、本実施形態はこれに限られない。アーム520が、1本のアーム要素に構成されている場合、2〜4本のアーム要素によって構成されている場合、6本以上のアーム要素によって構成されている場合も本実施形態の範囲内である。
3.複腕ロボット
次に、図8に基づき、本実施形態に係るロボットである複腕ロボットを説明する。
図8は、本実施形態に係る力検出装置1を用いた複腕ロボットの1例を示す図である。
複腕ロボット600は、図8に示すように、基台610と、第1のアーム620と、第2のアーム630と、第1のアーム620の先端側に設けられた第1のエンドエフェクター640aと、第2のアーム630の先端側に設けられた第2のエンドエフェクター640bと、第1のアーム620と第1のエンドエフェクター640aとの間及び第2のアーム630と第2のエンドエフェクター640bとの間に設けられた力検出装置1とを有する。なお、力検出装置1としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
基台610は、第1のアーム620及び第2のアーム630を回動させるための動力を発生させるアクチュエーター(図示せず)及びアクチュエーターを制御する制御部(図示せず)等を収納する機能を有する。また、基台610は、例えば、床、壁、天井、及び移動可能な台車上などに固定される。
第1のアーム620は、第1のアーム要素621及び第2のアーム要素622を回動自在に連結することにより構成されている。第2のアーム630は、第1のアーム要素631及び第2のアーム要素632を回動自在に連結することにより構成されている。第1のアーム620及び第2のアーム630は、制御部の制御によって、各アーム要素の連結部を中心に複合的に回転又は屈曲することにより駆動する。
第1及び第2のエンドエフェクター640a,640bは、対象物を把持する機能を有する。第1のエンドエフェクター640aは、第1の指641a及び第2の指642aを有している。第2のエンドエフェクター640bは、第1の指641b及び第2の指642bを有している。第1のアーム620の駆動により第1のエンドエフェクター640aが所定の動作位置まで到達した後、第1の指641a及び第2の指642aの離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。同様に、第2のアーム630の駆動により第2のエンドエフェクター640bが所定の動作位置まで到達した後、第1の指641b及び第2の指642bの離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。
力検出装置1は、第1のアーム620と第1のエンドエフェクター640aとの少なくとも一方に取り付けられた取付け部及び第2のアーム630と第2のエンドエフェクター640bとの少なくとも一方に取り付けられた取付け部に凸部90を有する。力検出装置1は第1及び第2のエンドエフェクター640a,640bに加えられる外力を検出する機能を有する。力検出装置1が検出する力を基台610の制御部にフィードバックすることにより、複腕ロボット600は、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置1が検出する力によって、複腕ロボット600は、第1及び第2のエンドエフェクター640a,640bの障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作及び対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、複腕ロボット600は、より安全に作業を実行することができる。
なお、図示の構成では、アームは合計2本であるが、本実施形態はこれに限られない。複腕ロボット600が3本以上のアームを有している場合も、本実施形態の範囲内である。また、上記実施形態では力検出装置1を用いて説明したが、力検出装置100に置換するものであってもよい。
以上、本発明の力検出装置及びロボットを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、力検出装置及びロボットを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の力検出装置では、第2基部3に凸部90を設けたが、第1基部2の第2基部3と反対側の面に凸部が設けられていてもよい。
また、本発明の力検出装置及びロボットは、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、本発明の力検出装置では、電荷出力素子は、4つ設けられていたが、電荷出力素子の数は、これに限定されない。例えば、電荷出力素子は、1つであっても、2つであっても、3つであってもよく、また、5つ以上であってもよい。
また、本発明では、与圧ボルトに替えて、例えば、素子に与圧を加える機能を有してないものを用いてもよく、また、ボルト以外の固定方法を採用してもよい。
また、本発明のロボットは、アームを有していれば、アーム型ロボット(ロボットアーム)に限定されず、他の形式のロボット、例えば、スカラーロボット、脚式歩行(走行)ロボット等であってもよい。
また、本発明の力検出装置は、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、及び部品加工装置に限らず、他の装置、例えば、他の搬送装置、他の検査装置、自動車、バイク、飛行機、船、電車等の乗り物、2足歩行ロボット、車輪移動ロボット等の移動体、振動計、加速度計、重力計、動力計、地震計、傾斜計等の測定装置、及び入力装置等にも適用することができる。
1…力検出装置 2…第1基部 3…第2基部 4…アナログ回路基板 6,6A,6B,6C,6D…センサーデバイス 10…電荷出力素子(力検出素子) 22…底板 23…凸部 24…壁部 32…天板 33…壁部(与圧部材) 43…パイプ 60…パッケージ 71…与圧ボルト 90…凸部 92…凹部 94…凸部 96…保持部材 98…凹部 100…力検出装置 221…下面 231…頂面 241…雌ネジ 271…中心軸 272…中心 321…上面 331…内壁面 500…単腕ロボット 510…基台 520…アーム 521…第1のアーム要素 522…第2のアーム要素 523…第3のアーム要素 524…第4のアーム要素 525…第5のアーム要素 530…エンドエフェクター(アーム部) 531…第1の指 532…第2の指 600…複腕ロボット 610…基台 620…第1のアーム 621…第1のアーム要素 622…第2のアーム要素 630…第2のアーム 631…第1のアーム要素 632…第2のアーム要素 640a…第1のエンドエフェクター(アーム部) 640b…第2のエンドエフェクター(アーム部) 641a…第1の指 641b…第1の指 642a…第2の指 642b…第2の指 SD…挟持方向。

Claims (7)

  1. 力検出素子をパッケージに収納した力検出モジュールと、
    前記力検出モジュールを与圧する与圧部材と、
    前記力検出モジュールと前記与圧部材とを収納する凹形状を備えた第1基部と、
    前記凹形状を覆うように組み付ける第2基部と、
    前記第2基部の前記第1基部と反対側に設けられ、前記第2基部と反対側の面に凸部が形成された保持部材と、
    を有することを特徴とする力検出装置。
  2. 請求項1に記載の力検出装置において、
    前記凸部の面積は、前記与圧部材の配置を網羅する面積よりも小さく、
    前記力検出モジュールと前記与圧部材との当接個所の配置を網羅する面積よりも大きいことを特徴とする力検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の力検出装置において、
    前記保持部材は、前記凸部と反対側の面に凹部が形成されていることを特徴とする力検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の力検出装置において、
    前記第2基部と前記保持部材とは、一体であることを特徴とする力検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の力検出装置において、
    前記力検出素子は、圧電素子であることを特徴とする力検出装置。
  6. 請求項5に記載の力検出装置において、
    前記圧電素子の材質は、水晶であることを特徴とする力検出装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の力検出装置と、
    前記力検出装置を設けたアーム部と、
    を有し、
    前記力検出装置は、前記アーム部に取り付けられた取付け部に前記凸部を有することを特徴とするロボット。
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