JP2017025657A - 防火区画形成補助装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】障害物を排除して好適に防火区画を形成できるようにするための防火区画形成補助装置を提供する。【解決手段】防火装置2による防火区画の形成を補助する防火区画形成補助装置Aであって、防火区画形成時に防火装置2近傍の障害物Mを排除するための閉鎖障害物除去装置3を備え、閉鎖障害物除去装置3を、回転駆動装置6と、防火装置2近傍の床を形成するように配設され、回転駆動装置6の駆動によって回動して障害物Mを移動させる回動部材7とを備えて構成する。【選択図】図1
Description
本発明は、防火区画形成補助装置に関する。
建築物には、火災発生時の拡大防止、避難、消火、救助活動等を容易にすることを目的として所定の耐火性能を有する防火区画を設けることが義務付けられている。
また、防火区画を形成する手段として、通常は人の通行を可能にし、火災時に火炎の貫通を防止して防火区画を形成する防火装置が用いられ、この防火装置として、図3に示すように、火災時に火災感知器1の作動に連動して自動で降下して防火区画を形成する防火シャッター2が多用されている。
また、自動で降下する防火シャッターに挟まれる人身事故が発生したことから、防火シャッター下部に障害物が検出されるとともに防火シャッターの降下を自動的に停止させる安全装置を設けて構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
一方、このような安全装置を設けた場合には、火災時に例えば段ボール箱等の障害物を検出して防火シャッターの降下が停止し、この障害物を保安要員などによって人的に排除しない限り防火区画が形成できないという不都合を招くことになる。
これに対し、防火シャッターの下部に、耐火性に優れた布状部材などの変形自在な耐火性部材を設けたり、散水ヘッドから防火シャッターに向けて散水することで流下水幕を形成し、防火シャッターが完全に降下していない場合でもこれら布状部材や流下水幕で防火区画を形成する手法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
なお、防火シャッターの手動閉鎖機構による閉鎖中に、人や障害物などが防火シャッターに挟またれ場合に、防火シャッターの下降を停止できるように構成したものもある(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、防火シャッターの下部に変形容易な耐火性のある布状部材を設けたり、散水を行って流下水幕を形成することにより防火区画を形成する手法においては、防火区画の形成状態が不十分であったり、高価で複雑な仕組みが必要になるなどの問題があった。
上記事情に鑑み、本発明は、障害物を排除して好適に防火区画を形成できるようにするための防火区画形成補助装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の防火区画形成補助装置は、防火装置による防火区画の形成を補助する防火区画形成補助装置であって、防火区画形成時に前記防火装置近傍の障害物を排除するための閉鎖障害物除去装置を備え、前記閉鎖障害物除去装置が、回転駆動装置と、前記防火装置近傍の床を形成するように配設され、前記回転駆動装置の駆動によって回動して前記障害物を移動させる回動部材とを備えて構成されていることを特徴とする。
本発明の防火区画形成補助装置においては、防火装置が駆動(作動)するとともに障害物を排除することができ、好適に防火区画を形成することが可能になる。
以下、図1及び図2を参照し、本発明の一実施形態に係る防火区画形成補助装置について説明する。
本実施形態の防火区画形成補助装置は、安全、確実に防火シャッターを床面まで降下させ、火災を検知してから速やかに防火区画を形成できるようにするための装置である。
具体的に、本実施形態の防火区画形成補助装置Aは、図1、図2に示すように、防火シャッター(防火装置)2の下方の床面上の障害物Mを除去するための閉鎖障害物除去装置3と、障害物Mの有無を検知するためのモニタリング装置4と、制御装置5とが主な構成要素とされている。
本実施形態の防火シャッター2は、熱感知(火災感知器1)などによる現地での感知に応じて自動下降したり、遠隔操作などによって下降することで開口部を閉鎖し、防火区画を形成するものであり、周知の通常の防火シャッター、気密性の高い防火防煙シャッター等が適用される。
一方、本実施形態の閉鎖障害物除去装置3は、電動モータ等の回転駆動装置6と、回転駆動装置6に巻き掛けられた無端状の回転ベルト(回動部材)7を備えて構成されている。制御装置5からの動作指令に基づいて、防火シャッター2の下方の床を形成するように、且つ防火シャッター2が閉じて区画される一方の側T1から他方の側T2に向けて、又は他方の側T2から一方の側T1に向けて回転ベルト7が回動(回転ベルト7の床形成部分が移動)するように配設されている。
また、本実施形態の回転ベルト7は、金属等の不燃性の板状(ベルト状)の部材であり、防火シャッター2が降下する位置を挟んで、それぞれ横方向の片側に50cm〜60cmの幅範囲(概ね1枚分の床材の幅に相当する範囲)の床面を形成するように配設されている。なお、幅は、片側50cm〜60 cmを基本とするが、勿論適宜調整することが可能である。
回転駆動装置6は、このように配設した回転ベルト7をその駆動によって回動させるためのものであり、床面よりも下方に収容した形で配設されている。さらに、この回転駆動装置6は、防火シャッター2が下降する際にモニタリング装置4が障害物Mを検知すると、この検知結果を受けた制御装置5からの動作指令に基づいて駆動する。すなわち、回転駆動装置6は、防火シャッター2(とモニタリング装置4)に連動して駆動する。
さらに、本実施形態において、閉鎖障害物除去装置3(回転ベルト7)は、図1に示すように、防火シャッター2が降下する位置に防火区画の一部となる仕切り8を設け、この仕切り8を挟んで横方向の両側T1、T2にそれぞれ配設したり、図2に示すように、防火シャッター2が降下する位置を挟んで横方向の両側T1、T2にそれぞれ設置した一対の回転駆動装置6に回転ベルト7に巻き掛け、防火シャッター2が降下する位置を挟んで横方向の両側T1、T2に回転ベルト7を連続的に配設して構成されている。
そして、上記構成からなる本実施形態の防火区画形成補助装置Aおいては、防火シャッター2が下降する際にモニタリング装置4が障害物Mを検知すると、この検知結果を受けた制御装置5に制御されて回転駆動装置6が駆動し、回転ベルト7が自動的に回動する。これにより、防火シャッター2の下方、近傍から自動的に障害物Mを排除することができる。
また、図1、図2に示すように、回転ベルト7の回転によって、その上にある障害物Mを防火シャッター2の降下位置から離したり、防火シャッター2の降下位置を超えて反対側に移動させることができる。これにより、防火シャッター2を挟んで、一方の側T1の空間と他方の側T2の空間のどちら側で火災が発生しても移動方向を調整することが可能になる。すなわち、障害物Mの状況により移動方法(除去方法)を選択することができる。
また、障害物Mがすでに着火しているような場合、火災側に障害物Mを移動するようにすることも可能になる。さらに、障害物Mが不燃性等のものや極めて重要なもので、且つ着火していないような場合には、焼失を防ぐため、火災が発生していない側に移動することも可能である。
なお、上記のような移動方向の選択は、回転駆動装置6の回転方向に依存するため、モニタリング装置4からの障害物Mの情報(主に着火の有無)に基づいて行うようにすればよい。
また、本実施形態のモニタリング装置4は、障害物Mの情報を防災センター等に送って障害物Mの移動方向を決める役割を果たすものであり、例えば、小型カメラ等を内蔵するなどして着火の有無を確認できるように構成すればよい。
そして、このような本実施形態の防火区画形成補助装置Aを備えることで、延焼防止性を確実に確保でき、建物の焼損防止性が増し、建物価値を向上させることが可能になる。
また、煙伝播を確実に防止でき、建物の避難安全性が増し、建物価値を向上させることが可能になる。
さらに、避難経路や避難場所を火煙から確実に守ることができ、建物の避難安全性が増し、建物価値を向上させることができる。
また、防火区画形成の作業が必要となる建物管理者の行動を支援することができる。さらに、防火区画形成が確実に行われるため、消防隊の消火活動の安全性を増すことも可能になる。また、焼損防止性や避難安全性の向上により、災害時要援護者にとって安全安心な建物を提供することが可能になる。
以上、本発明に係る防火区画形成補助装置の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、開口部を閉じて防火区画を形成する防火装置が防火シャッター2であるものとして説明を行ったが、防火シャッター2以外の防火装置で防火区画を形成する際に本発明の防火区画形成補助装置Aを適用しても勿論構わない。
1 火災感知器
2 防火シャッター(防火装置)
3 閉鎖障害物除去装置
4 モニタリング装置
5 制御装置
6 回転駆動装置
7 回動部材(回転ベルト)
A 防火区画形成補助装置
M 障害物
2 防火シャッター(防火装置)
3 閉鎖障害物除去装置
4 モニタリング装置
5 制御装置
6 回転駆動装置
7 回動部材(回転ベルト)
A 防火区画形成補助装置
M 障害物
Claims (1)
- 防火装置による防火区画の形成を補助する防火区画形成補助装置であって、
防火区画形成時に前記防火装置近傍の障害物を排除するための閉鎖障害物除去装置を備え、
前記閉鎖障害物除去装置が、回転駆動装置と、前記防火装置近傍の床を形成するように配設され、前記回転駆動装置の駆動によって回動して前記障害物を移動させる回動部材とを備えて構成されていることを特徴とする防火区画形成補助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015147735A JP2017025657A (ja) | 2015-07-27 | 2015-07-27 | 防火区画形成補助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015147735A JP2017025657A (ja) | 2015-07-27 | 2015-07-27 | 防火区画形成補助装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017025657A true JP2017025657A (ja) | 2017-02-02 |
Family
ID=57950286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015147735A Pending JP2017025657A (ja) | 2015-07-27 | 2015-07-27 | 防火区画形成補助装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017025657A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101817914B1 (ko) * | 2017-08-01 | 2018-01-12 | (주)토문엔지니어링건축사사무소 | 무선 통신 및 위치 추적 기능을 갖는 화재 감지 시스템 |
KR102319354B1 (ko) * | 2020-12-01 | 2021-10-29 | (주)엠케이소방 | 장애물 제거기능을 갖는 방화용 셔터장치 |
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2015
- 2015-07-27 JP JP2015147735A patent/JP2017025657A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102319354B1 (ko) * | 2020-12-01 | 2021-10-29 | (주)엠케이소방 | 장애물 제거기능을 갖는 방화용 셔터장치 |
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