JP2017024509A - 自動二輪車の車体フレーム構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造の容易化と軽量化を図ることができる自動二輪車の車体フレーム構造を提供する。【解決手段】前輪を操向可能に支持するヘッドパイプ4と、ヘッドパイプ4から下方に延出するダウンフレーム5と、ダウンフレーム5の下部から車体後方側に向かって延出するメインフレーム6L,6Rと、を備える。メインフレーム6L,6Rは、断面略ハット状の一対のフレーム板部材20i,20oが、互いのフランジ部20i−f,20o−f同士で車幅方向左右から接合されて構成される。メインフレーム6L,6Rの前端部はダウンフレーム(5)の下端部に溶接される。【選択図】図2

Description

この発明は、スクータ型車両等の自動二輪車の車体フレーム構造に関するものである。
自動二輪車の車体フレーム構造として、鋳造によって形成された前部フレームと後部フレームをボルト締結等の固定手段によって相互に結合したものが案出されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−313391号公報
前部フレームと後部フレームを鋳造によって形成する従来の車体フレーム構造においては、製造面での技術的な困難性が多く、製造コストが高騰する傾向にある。また、鋳造部材を用いる従来の車体フレーム構造においては、充分な剛性を確保しようとすると、車体フレーム全体の重量が増加し易い。
そこでこの発明は、剛性を確保したうえで製造の容易化と軽量化を図ることができる自動二輪車の車体フレーム構造を提供しようとするものである。
この発明に係る自動二輪車の車体フレーム構造は、上記課題を解決するために、前輪を操向可能に支持するヘッドパイプ(4)と、該ヘッドパイプ(4)から下方に延出するダウンフレーム(5)と、該ダウンフレーム(5)の下部から車体後方側に向かって延出するメインフレーム(6L,6R)と、を備えた自動二輪車の車体フレーム構造において、前記メインフレーム(6L,6R)は、断面略ハット状の一対のフレーム板部材(20i,20o)が、互いのフランジ部(20i−f,20o−f)同士で車幅方向左右から接合されて構成されるとともに、前端部が前記ダウンフレーム(5)の下端部に溶接されるようにした。
この発明に係る車体フレーム構造においては、断面略ハット状の一対のフレーム板部材(20i,20o)のフランジ部(20i−f,20o−f)同士を車幅方向左右から相互に接合して閉断面のメインフレーム(6L,6R)が構成される。このため、簡単な構造でありながら、メインフレーム(6L,6R)の上下方向の強度や剛性を効率良く高め、かつ全体の軽量化を図ることができる。
また、この発明に係る車体フレーム構造においては、一対のフレーム板部材(20i,20o)をフランジ部(20i−f,20o−f)で互いに接合して閉断面のメインフレーム(6L,6R)が構成され、そのメインフレーム(6L,6R)の前端部がダウンフレーム(5)の下端部に溶接される。このため、車体フレーム(F)をプレス成形と溶接等によって容易に製造することができる。また、メインフレーム(6L,6R)が、一対のフレーム板部材(20i,20o)を車幅方向左右から相互に接合して構成されるため、メインフレーム(6L,6R)の前端部をダウンフレーム(5)の外周面の広い範囲に当接させて、ダウンフレーム(5)に容易に、かつ強固に溶接することができる。
前記メインフレーム(6L,6R)は車幅方向左右に一対設けられ、車幅方向左側の前記メインフレーム(6L)と車幅方向右側の前記メインフレーム(6R)とは、前記ダウンフレーム(5)に対する溶接部の近傍部の断面が略同一面積に形成されることが望ましい。
この場合、車幅方向左側のメインフレーム(6L)とダウンフレーム(5)の間に作用する応力と、車幅方向右側のメインフレーム(6R)とダウンフレーム(5)の間に作用する応力がほぼ均等になる。このため、ダウンフレーム(5)の下端と車幅方向左右のメインフレーム(6L,6R)の間に大きな荷重が入力されても、車両左右で応力の偏りが生じにくくなり、車両の乗り心地が良好になる。
前記メインフレーム(6L,6R)を構成する左右の前記フレーム板部材(20i,20o)の各前端部には、前記ダウンフレーム(5)の外周面に沿って当接する当接片(21i,21o)が一体に形成され、該当接片(21i,21o)が前記ダウンフレーム(5)に溶接される溶接部とされるようにしても良い。
この場合、一対のフレーム板部材(20i,20o)の各前端部に一体に形成された各当接片(21i,21o)がダウンフレーム(5)の外周面に沿って当接し、その状態で各当接片がダウンフレーム(5)に溶接される。このため、メインフレーム(6L,6R)をダウンフレーム(5)に安定的に当接させて、メインフレーム(6L,6R)を容易にかつ強固にダウンフレーム(5)に溶接することができる。
前記メインフレーム(6L,6R)は車幅方向左右に一対設けられ、車幅方向左側の前記メインフレーム(6L)と車幅方向右側の前記メインフレーム(6R)は、車体前後方向の同一位置において互いに断面の面積が異なる部分を有するようにしても良い。
例えば、サスペンションのクッションの配置等により、車幅方向左右のメインフレーム(6L,6R)に作用する荷重のかかり方が車体前後方向の同一位置で異なることがあるが、この場合、荷重のかかり方に応じて車幅方向左右のメインフレーム(6L,6R)の断面の面積を異ならせることにより、メインフレーム(6L,6R)全体の重量や容積の増大を招くことなく必要な強度や剛性を得ることができる。特に、断面略ハット状の一対のフレーム板部材(20i,20o)を接合して構成するメインフレーム(6L,6R)においては、断面積を増大させるに際して別途部材を追加する必要がない。このため、製造コストの高騰を招くことなく、メインフレーム(6L,6R)の断面積を部分的に増減させることができる。
前記メインフレーム(6L,6R)は、前記ダウンフレーム(5)との溶接部から車体のステップフロア(3)に略沿って車体後方に向かって延出するフロアフレーム部(7)と、該フロアフレーム部(7)の後部から後部を上方に向かって湾曲する湾曲部(8)と、を有し、前記フロアフレーム部(7)の前記ステップフロア(3)の下方に位置される部位の少なくとも一部は、前記ダウンフレーム(5)との溶接部、及び、前記湾曲部(8)に比較して断面の面積が小さく設定されるようにしても良い。
この場合、フロアフレーム部(7)のステップフロア(3)の下方に位置される部位の少なくとも一部の断面の面積が、ダウンフレーム(5)との溶接部の断面の面積や湾曲部(8)の断面の面積よりも小さく設定されているため、フロアフレーム部(7)の前後の剛性や強度を充分に確保しつつ、ステップフロア(3)の下方でのフロアフレーム部(7)の占有スペースを小さくすることができる。したがって、ステップフロア(3)の下方のスペースを他の部材の配置等に有効利用することができる。
前記フロアフレーム部(7)の内部には、前記一対のフレーム板部材(20i,20o)の合わせ面と略直角な荷重支持面(23a)を有する断面補強部材(23)が配置されるようにしても良い。
フロアフレーム部(7)はダウンフレーム(5)に近接した位置にあることから、上下左右の大きな荷重が入力されるが、フロアフレーム部(7)の内部には荷重支持面(23a)を有する断面補強部材(23)が配置されているため、断面補強部材(23)によって大きな入力荷重を効率良く受け止めることができる。
この発明によれば、断面略ハット状の一対のフレーム板部材が互いのフランジ部同士で車幅方向左右から接合されてメインフレームが構成され、そのメインフレームの前端部がダウンフレームの下端部に溶接されているため、プレス成形と溶接等によって容易に製造することができるとともに、剛性を確保したうえで軽量化を図ることができる。
この発明の一実施形態に係る車体フレームの側面図である。 この発明の一実施形態に係る車体フレームの上面図である。 この発明の一実施形態に係る車体フレームの前面図である。 この発明の一実施形態に係る車体フレームの後面図である。 この発明の一実施形態に係る車体フレームの図1のV−V線に沿う断面図である。 この発明の一実施形態に係る車体フレームの図4のVI−VI線に沿う断面図である。 この発明の一実施形態に係る車体フレームの図1のVII部の拡大図である。 この発明の一実施形態に係る車体フレームの図2のVIII部の拡大図である。 この発明の一実施形態に係る車体フレームの図1のIX−IX線に沿う断面図である。 この発明の一実施形態に係る車体フレームの図5のX部の拡大図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下で用いる図面において、矢印FRは車両の前方を指し、矢印UPは車両の上方を指し、矢印LHは車両の左側方を指すものとする。
図1は、この実施形態に係る車体フレーム構造を採用した自動二輪車1の左側面を示す図である。図1においては、主要な車体フレームFを実線で示し、その他の部分を仮想線で示している。図2は、車体フレームFを上方から見た図であり、図3,図4は、車体フレームFを前方から見た図と、後方から見た図である。
この実施形態に係る自動二輪車1は、スクータ型の自動二輪車であり、シート2の前部側下方に運転者の足を載せ置くステップフロア3が配置されている。車体フレームFは、図示しないステアリングシャフトを回動可能に支持するヘッドパイプ4と、ヘッドパイプ4から下方に延出するダウンフレーム5と、ダウンフレーム5の下部から車体後方側に向かって延出する左右一対のメインフレーム6L,6Rと、を備えている。
左右のメインフレーム6L,6Rは、ダウンフレーム5との接合部からステップフロア3に略沿って車体後方側に向かって延出するフロアフレーム部7と、フロアフレーム部7の後部から後部上方に向かって湾曲する湾曲部8と、湾曲部8から後部斜め上方に延出した後に車体後部に向かって略水平に延出するシートレール部9と、を有している。左右のメインフレーム6L,6Rは、各フロアフレーム部7の前端部がダウンフレーム5の下部に接合される一方で、フロアフレーム部7の後部の湾曲部8同士がセンタークロスパイプ10(クロスパイプ)によって相互に連結され、シートレール部9同士が第1リヤクロスパイプ11と第2リヤクロスパイプ12によって相互に連結されている。
図1に示すように、ヘッドパイプ4に保持されたステアリングシャフトの下部側には、左右一対のフロントフォーク13L,13Rが取り付けられており、ステアリングシャフトの上部には操舵ハンドル14が取り付けられている。左右のフロントフォーク13L,13Rの下端には前輪Wfが回転自在に支持されている。
左右のメインフレーム6L,6Rの湾曲部8間に架設されたセンタークロスパイプ10には、エンジンピボット15が取り付けられている。エンジンピボット15には、エンジン16と動力伝達装置17が一体ブロック化されたパワーユニットP(エンジンブロック)の前端部が揺動可能に支持されている。パワーユニットPの後端部には、後輪Wrが動力伝達可能に保持されている。この自動二輪車1では、パワーユニットPと後輪Wrとが車体フレームFに揺動可能に支持される所謂ユニットスイング式の後輪支持構造を採用している。なお、パワーユニットPの後端部と車体フレームFとの間には、クッションユニット18が介装されている。
この実施形態に係る自動二輪車1の場合、パワーユニットPの動力伝達装置17は車両の左側部に配置されており、後輪Wrは、車体の左側部に配置された動力伝達装置17によって片持ち支持されている。
また、左右のメインフレーム6L,6Rの湾曲部8の後部領域間には、シート2の前部下方を支持するシート支持パイプ19(シート支持部材)が連結されている。シート支持パイプ19は略コ字状に形成され、コ字形状の開口側の両縁部(下縁部19a)が左右のメインフレーム6L,6Rに結合されている。
図5は、図1のV−V線に沿う断面を示す図であり、図6は、図4のVI−VI線に沿う断面を示す図である。また、図7は、図1のVII部の拡大図であり、図8は、図2のVIII部の拡大図、図9は、図1のIX−IX線に沿う断面図、図10は、図5のX部の拡大図である。
左右のメインフレーム6L,6Rは、断面略ハット状の一対のフレーム板部材20i,20oが、互いの上部のフランジ部20i−f同士と下部のフランジ部20o−f同士を車幅方向左右から接合して構成されている。フレーム板部材20i,20oは、一定厚みの鋼鈑や軽合金板等の板部材から成り、例えば、プレス成形によって前端部から後端部に亘る全域の縦断面が略ハット状になるように加工されている。一対のフレーム板部材20i,20oは、それぞれの上下のフランジ部20i−f,20o−f同士がスポット溶接等によって接合され、それにより、延出方向の全域の縦断面が閉断面とされている。
ところで、この実施形態に係る自動二輪車1は、前述のようにパワーユニットPの動力伝達装置17が車体の左側に配置されるとともに、その動力伝達装置17に後輪Wrが片持ちで支持されている。このため、車体フレームFには、車体の左側部分に大きな荷重が作用し易くなる。
この対策として、左右のメインフレーム6L,6Rは、ダウンフレーム5の下端に接合されるフロアフレーム部7の前部領域と、センタークロスパイプ10を支持する湾曲部8と、を除く領域の縦断面の面積を左右で異ならせている。具体的には、フロアフレーム部7の前部領域と湾曲部8を除く領域においては、左側のメインフレーム6Lの縦断面の面積が右側のメインフレーム6Rの縦断面の面積よりも大きく設定されている。
フロアフレーム部7の前部領域には、車両の走行時等にダウンフレーム5を通して上下方向や左右方向の大きな荷重が入力され、湾曲部8には、センタークロスパイプ10を通してパワーユニットPの揺動や路面からの突き上げに伴う大きな荷重が入力される。このため、フロアフレーム部7の前部領域と湾曲部8では、上記の大きな荷重が入力された場合にも、車両の左側と右側とで応力の偏りが増大しないように、縦断面の面積が左右で同じになるように設定されている。
一方、フロアフレーム部7の前部領域と湾曲部8を除く他の領域では、左側のメインフレーム6Lの縦断面の面積を右側のメインフレーム6Rの縦断面の面積よりも大きく設定し、それによって左側のメインフレーム6Lによる高い剛性でのパワーユニットPの支持と、右側のメインフレーム6Rの小型・軽量化を図っている。
また、各メインフレーム6L,6Rのフレーム板部材20i,20oの前端部には、図5,図10に示すように、ダウンフレーム5の外周面にそれぞれ左右から沿うように当接する当接片21i,21oが延設されている。各当接片21i,21oは、ダウンフレーム5の下端部の外周面に沿うように当接した状態において、ダウンフレーム5の外周面に、例えば、レーザー溶接等によって接合されている。
左右のメインフレーム6L,6Rは、フロアフレーム部7の前部領域と湾曲部8の縦断面の面積が上述のように左右で同じに設定されているが、フロアフレーム部7のステップフロア3(図1参照)の下方に位置される部位の少なくと一部(前後方向の中央領域)は、左右のいずれのメインフレーム6L,6Rにおいても、ダウンフレーム5との接合部及び湾曲部8に比較して縦断面の面積が小さく設定されている。
ここで、この実施形態に係る自動二輪車1の場合、左右のメインフレーム6L,6Rの湾曲部8は、フロアフレーム部7の後端部から後部上方に向かって湾曲するとともに、後方側に向かって車幅方向外側にも湾曲している。つまり、各湾曲部8は、フロアフレーム部7の後端部から後方側に向かって車幅方向外側に開きながら上方側に湾曲している。
左側のメインフレーム6Lの湾曲部8においては、一対のフレーム板部材20i,20oの間に補強板22が配置されている。補強板22は、左側のメインフレーム6Lの湾曲部8のほぼ全域を前後方向に跨ぐように配置され、上縁部と下縁部が、一対のフレーム板部材20i,20oの上下のフランジ部20i−f,20o−fに挟み込まれた状態において、これらの上下のフランジ部20i−f,20o−fにレーザー溶接等によって接合されている。また、補強板22は、湾曲部8の車幅方向の湾曲形状に略沿うように左右方向に湾曲している。
なお、この実施形態においては、比較的大きな荷重の入力される左側のメインフレーム6Lの湾曲部8にのみ補強板22が介装されているが、右側のメインフレーム6Rにも同様に補強板22を介装するようにしても良い。
また、補強板22には、図5,図9に示すように、センタークロスパイプ10が所定隙間をもって貫通する貫通孔22aが形成されている。センタークロスパイプ10の左側の端部は、補強板22の貫通孔22aに挿通された状態において、左側のメインフレーム6Lの一対のフレーム板部材20i,20oにレーザー溶接等によって結合されている。センタークロスパイプ10の右側の端部は、右側のメインフレーム6Rの一対のフレーム板部材20i,20oにレーザー溶接等によって結合されている。
シート2の荷重を支持するシート支持パイプ19の左右の各下縁部19aは、図4,図7,図8に示すように、左右のメインフレーム6L,6Rの各湾曲部8の後部付近の車幅方向内側領域に溶接されている。左右のメインフレーム6L,6Rの湾曲部8の車幅方向内側領域には、シート支持パイプ19の左右の下縁部19aが溶接されてシート支持パイプ19から荷重を受ける荷重受け部24が設けられている。そして、左側のメインフレーム6Lの荷重受け部24は、車両の側面視にて少なくとも一部が湾曲部8内の補強板22と重なる位置に設けられている。したがって、シート支持パイプ19の左側の下縁部19aは、左側のメインフレーム6Lの補強板22によって剛性を高められた部分に支持される。
また、左右のメインフレーム6L,6Rのフロアフレーム部7の内部の適所には、フレーム板部材20i,20oの合わせ面(フランジ部20i−f,20o−fの対向面)と略直角な荷重支持面23aを有する断面補強部材23が配置されている。この実施形態の場合、図5に示すように、左側のメインフレーム6Lのフロアフレーム部7内には、延出方向に離間して二つの断面補強部材23が配置され、右側のメインフレーム6Rのフロアフレーム部7内には一つの断面補強部材23が配置されている。断面補強部材23は、荷重支持面23aの外周部に接合フランジ23bが延設され、その接合フランジ23bがフロアフレーム部7の周壁に溶接されている。
以上のように、この実施形態に係る車体フレーム構造においては、断面略ハット状の一対のフレーム板部材20i,20oが、上下のフランジ部20i−f,20o−f同士を車幅方向左右から相互に接合することによって、閉断面のメインフレーム6L,6Rを構成している。このため、簡単な構造でありながら、メインフレーム6L,6Rの上下方向の強度や剛性を効率良く高め、かつ全体の軽量化を図ることができる。
また、この実施形態に係る車体フレーム構造は、上記のように構成されたメインフレーム6L,6Rの前端部がダウンフレーム5の下端部に溶接されて構成されている。このため、車体フレームFをプレス成形と溶接等によって容易に製造することができる。
さらに、この実施形態に係る車体フレーム構造においては、左右の各メインフレーム6L,6Rが、一対のフレーム板部材20i,20oを車幅方向左右から相互に接合して構成されている。このため、メインフレーム6L,6Rの前端部をダウンフレーム5の外周面の広い範囲に当接させて、ダウンフレーム5の前端部をダウンフレーム5に容易に、かつ強固に溶接することができる。
また、この実施形態に係る車体フレーム構造では、左側のメインフレーム6Lと右側のメインフレーム6Rのダウンフレーム5に対する溶接部の近傍部の断面が略同一面積に形成されている。このため、左側のメインフレーム6Lとダウンフレーム5の間に作用する応力と、右側のメインフレーム6Rとダウンフレーム5の間に作用する応力がほぼ均等になり、車両左右で応力の偏りが生じにくくなる。したがって、この構造を採用することにより、車両の乗り心地を向上させることができる。
また、この実施形態に係る車体フレーム構造では、メインフレーム6L,6Rを構成する一対のフレーム板部材20i,20oの各前端部に、ダウンフレーム5の外周面に沿うように当接する当接片21i,21oが一体に形成され、その当接片21i,21oがダウンフレーム5の外周面に溶接される溶接部とされている。このため、メインフレーム6L,6Rの前端部をダウンフレーム5に安定的に当接させ、メインフレーム6L,6Rを容易にかつ強固にダウンフレーム5に溶接することができる。
さらに、この実施形態に係る車体フレーム構造においては、左側のメインフレーム6Lと右側のメインフレーム6Rに、車体前後方向の同一位置で縦断面の面積の異なる部分が設けられている。具体的には、フロアフレーム部7の前部領域と湾曲部8を除く領域では、左側のメインフレーム6Lの縦断面の面積が右側のメインフレーム6Rの縦断面の面積よりも大きく設定されている。このため、重心が左側に偏ったパワーユニットPを縦断面の面積の大きい左側のメインフレーム6Lの高い剛性で受け止めることができるとともに、パワーユニットPから入力される荷重の小さい右側のメインフレーム6Rの小型・軽量化を図ることができる。
この実施形態に係る車体フレーム構造は、左右の各メインフレーム6L,6Rが一対のフレーム板部材20i,20oを接合して構成されているため、別途部材を追加することなく、フレーム板部材20i,20oをプレス成形等によって予め加工する際に、延出方向の部分的な断面形状の変化を容易に作ることができる。したがって、この構造を採用することにより、製造コストの高騰を招くことなく、メインフレーム6L,6Rの断面積を増減させることができる。
なお、この実施形態においては、フロアフレーム部7の前部領域と湾曲部8を除く領域の縦断面の面積が左側のメインフレーム6Lと右側のメインフレーム6Rで異ならせているが、左右のメインフレーム6L,6Rで縦断面の面積を異ならせる部位は、部品の取付け態様等に応じて適宜変更可能である。
また、この実施形態に係る車体フレーム構造では、メインフレーム6L,6Rのフロアフレーム部7のステップフロア3の下方に位置される部位の少なくとも一部が、前端側のダウンフレーム5との溶接部や後端側の湾曲部8に比較して縦断面の面積が小さく設定されている。このため、ダウンフレーム5やパワーユニットPから大きな荷重の入力されるフロアフレーム部7の前後の剛性や強度を充分に確保しつつ、ステップフロア3の下方でのフロアフレーム部7の占有スペースを小さくすることができる。したがって、この構造を採用することにより、ステップフロア3の下方のスペースを他の部材の配置等に有効利用することができる。
また、さらにこの実施形態に係る車体フレーム構造においては、各メインフレーム6L,6Rのフロアフレーム部7の内部に、一対のフレーム板部材20i,20oの合わせ面と略直角な荷重支持面23aを有する断面補強部材23が配置されている。このため、フロアフレーム部7のステップフロア3の下方に位置される部位の縦断面の面積を、フロアフレーム部7の前後の縦断面の面積よりも小さく設定した場合にも、断面補強部材23によって大きな入力荷重を効率良く受け止めることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
1…自動二輪車
3…ステップフロア
4…ヘッドパイプ
5…ダウンフレーム
6L,6R…メインフレーム
7…フロアフレーム部
8…湾曲部
20i,20o…フレーム板部材
20i−f,20i−o…フランジ部
21i,21o…当接片
23…断面補強部材
23a…荷重支持面
F…車体フレーム

Claims (6)

  1. 前輪を操向可能に支持するヘッドパイプ(4)と、
    該ヘッドパイプ(4)から下方に延出するダウンフレーム(5)と、
    該ダウンフレーム(5)の下部から車体後方側に向かって延出するメインフレーム(6L,6R)と、を備えた自動二輪車の車体フレーム構造において、
    前記メインフレーム(6L,6R)は、断面略ハット状の一対のフレーム板部材(20i,20o)が、互いのフランジ部(20i−f,20o−f)同士で車幅方向左右から接合されて構成されるとともに、前端部が前記ダウンフレーム(5)の下端部に溶接されていることを特徴とする自動二輪車の車体フレーム構造。
  2. 前記メインフレーム(6L,6R)は車幅方向左右に一対設けられ、
    車幅方向左側の前記メインフレーム(6L)と車幅方向右側の前記メインフレーム(6R)とは、前記ダウンフレーム(5)に対する溶接部の近傍部の断面が略同一面積に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の車体フレーム構造。
  3. 前記メインフレーム(6L,6R)を構成する左右の前記フレーム板部材(20i,20o)の各前端部には、前記ダウンフレーム(5)の外周面に沿って当接する当接片(21i,21o)が一体に形成され、
    該当接片(21i,21o)が前記ダウンフレーム(5)に溶接される溶接部とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車の車体フレーム構造。
  4. 前記メインフレーム(6L,6R)は車幅方向左右に一対設けられ、
    車幅方向左側の前記メインフレーム(6L)と車幅方向右側の前記メインフレーム(6R)は、車体前後方向の同一位置において互いに断面の面積が異なる部分を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動二輪車の車体フレーム構造。
  5. 前記メインフレーム(6L,6R)は、前記ダウンフレーム(5)との溶接部から車体のステップフロア(3)に略沿って車体後方に向かって延出するフロアフレーム部(7)と、該フロアフレーム部(7)の後部から後部上方に向かって湾曲する湾曲部(8)と、を有し、
    前記フロアフレーム部(7)の前記ステップフロア(3)の下方に位置される部位の少なくとも一部は、前記ダウンフレーム(5)との溶接部、及び、前記湾曲部(8)に比較して断面の面積が小さいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動二輪車の車体フレーム構造。
  6. 前記フロアフレーム部(7)の内部には、前記一対のフレーム板部材(20i,20o)の合わせ面と略直角な荷重支持面(23a)を有する断面補強部材(23)が配置されていることを特徴とする請求項5に記載の自動二輪車の車体フレーム構造。
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