JP2017024186A - 金属板被覆用化粧シート - Google Patents

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Abstract

【課題】
ガラス調の深みのある意匠を有し、金属板の被覆に用いたときに、耐沸騰水性、耐エリクセン試験性、及び平滑性に優れた化粧金属板を得ることのできる化粧シートを提供すること。
【解決手段】
表面側から順に(A)厚み10〜200μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルムの層;(B)モノマーの総和を100モル%として、テレフタル酸に由来する構成単位45〜50モル%、イソフタル酸に由来する構成単位5〜0モル%、及び1,4−シクロヘキサンジメタノールに由来する構成単位25〜45モル%、2,2,4,4,−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールに由来する構成単位25〜5モル%を含むポリエステル系共重合体を含む、厚み50〜3000μmの透明ポリエステル系樹脂フィルムの層;及び
(D)着色樹脂フィルムの層;を有する化粧シート。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属板被覆用化粧シートに関する。更に詳しくは、ガラス調の深みのある意匠を有し、金属板の被覆に用いたときに、耐沸騰水性、耐エリクセン試験性、及び平滑性に優れた化粧金属板を得ることのできる化粧シートに関する。
近年、ガラスは、その深みのある意匠感から、冷蔵庫、洗濯機、食器棚、及び衣装棚などの物品の、本体正面の開口を開閉する扉体の正面パネルや、本体平面の開口を開閉する蓋体の平面パネルを構成する部材として注目されている。ところが、ガラスには耐衝撃性が低く割れ易いという問題がある。そこで本発明者は、扉体の正面パネル等を構成する金属板を、ガラス調の意匠を有する化粧シートにより被覆することを考えた。最表面側に透明な層を有し、耐沸騰水性の良好な金属板被覆用化粧シートとしては、「顔料を含有する樹脂からなる基材層(A層)と、透明延伸ポリエステル系樹脂より構成され、厚みが100μm以下である表面層(B層)の少なくとも2層を有する積層シートであって、前記A層が、A層における樹脂成分全体の質量を100質量%として、3〜15質量%のエポキシ基を有する非ポリエステル系の熱可塑性エラストマー(a−1成分)、21〜48質量%のポリブチレンテレフタレート系樹脂(a−2成分)、および42〜73質量%の実質的に非晶性であるポリエステル系樹脂(a−3成分)よりなる、金属板被覆用積層シート。」が提案されている(特許文献1)。しかし、該シートの意匠は意匠感が全く不十分である。
特開2006−297758号公報
本発明の課題は、ガラス調の深みのある意匠を有し、金属板の被覆に用いたときに、耐沸騰水性、耐エリクセン試験性、及び平滑性に優れた化粧金属板を得ることのできる化粧シートを提供することにある。
本発明者は、鋭意研究した結果、特定の化粧シートにより、上記課題を達成できることを見出した。
すなわち、本発明は、表面側から順に
(A)厚み10〜200μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルムの層;
(B)モノマーの総和を100モル%として、テレフタル酸に由来する構成単位45〜50モル%、イソフタル酸に由来する構成単位5〜0モル%、及び1,4−シクロヘキサンジメタノールに由来する構成単位25〜45モル%、2,2,4,4,−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールに由来する構成単位25〜5モル%を含むポリエステル系共重合体を含む、厚み50〜3000μmの透明ポリエステル系樹脂フィルムの層;及び(D)着色樹脂フィルムの層;
を有する化粧シートである。
第2の発明は、表面側から順に
(A)厚み10〜200μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルムの層;
(B)モノマーの総和を100モル%として、テレフタル酸に由来する構成単位45〜50モル%、イソフタル酸に由来する構成単位5〜0モル%、及び1,4−シクロヘキサンジメタノールに由来する構成単位25〜45モル%、2,2,4,4,−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールに由来する構成単位25〜5モル%を含むポリエステル系共重合体を含む、厚み50〜3000μmの透明ポリエステル系樹脂フィルムの層;
(C)高輝度顔料を含む透明樹脂層;及び
(D)着色樹脂フィルムの層;
を有する化粧シートである。
第3の発明は、上記(C)高輝度顔料を含む透明樹脂層が、
(c1)透明樹脂100質量部;及び
(c2)平均粒子径10〜250μmの、表面を酸化チタン、酸化インジウム、酸化亜鉛、及び酸化錫からなる群から選択される1以上で被覆処理されたガラス粒子0.01〜10質量部;を含む
樹脂組成物からなる第2の発明に記載の化粧シートである。
第4の発明は、第1〜3の発明の何れか1に記載の化粧シートを含む金属板である。
第5の発明は、第4の発明に記載の金属板を含む物品である。
本発明の化粧シートは、ガラス調の深みのある意匠を有し、金属板の被覆に用いたときに、耐沸騰水性、耐エリクセン試験性、及び平滑性に優れた化粧金属板を得ることができる。また本発明の化粧シートを用いて得られた化粧金属板は、冷蔵庫、洗濯機、食器棚、及び衣装棚などの物品の本体正面の開口を開閉する扉体の正面板、及び本体平面の開口を開閉する蓋体の平面板などに好適に用いることができる
本明細書において、「フィルム」の用語は、シートや板をも含む用語として使用する。「樹脂」の用語は、2以上の樹脂を含む樹脂混合物や、樹脂以外の成分を含む樹脂組成物をも含む用語として使用する。
本発明の化粧シートは、表面側から順に、
上記(A)厚み10〜200μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルムの層;
(B)モノマーの総和を100モル%として、テレフタル酸に由来する構成単位45〜50モル%、イソフタル酸に由来する構成単位5〜0モル%、及び1,4−シクロヘキサンジメタノールに由来する構成単位25〜45モル%、2,2,4,4,−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールに由来する構成単位25〜5モル%を含むポリエステル系共重合体を含む、厚み50〜3000μmの透明ポリエステル系樹脂フィルムの層;
及び(D)着色樹脂フィルムの層;を有する。
好ましくは、表面側から順に、
上記(A)厚み10〜200μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルムの層;
(B)モノマーの総和を100モル%として、テレフタル酸に由来する構成単位45〜50モル%、イソフタル酸に由来する構成単位5〜0モル%、及び1,4−シクロヘキサンジメタノールに由来する構成単位25〜45モル%、2,2,4,4,−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールに由来する構成単位25〜5モル%を含むポリエステル系共重合体を含む、厚み50〜3000μmの透明ポリエステル系樹脂フィルムの層;
(C)高輝度顔料を含む透明樹脂層;及び
(D)着色樹脂フィルムの層;を有する。
上記層(A)は、厚み10〜200μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルムの層であり、本発明の化粧シートの平滑性、及び耐傷付性を向上させる働きをする。
上記二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルムの厚みは、平滑性の観点から10μm以上、好ましくは20μm以上である。一方、加工性の観点から200μm以下、好ましくは100μm以下、更に好ましくは50μm以下である。
上記二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルムは、広く市販されており、任意のものを用いることができる。
上記(B)透明ポリエステル系樹脂フィルムの層は、モノマーの総和を100モル%として、テレフタル酸に由来する構成単位45〜50モル%、イソフタル酸に由来する構成単位5〜0モル%、及び1,4−シクロヘキサンジメタノールに由来する構成単位25〜45モル%、2,2,4,4,−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールに由来する構成単位25〜5モル%を含むポリエステル系共重合体を主として(通常80質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは95質量%以上。)含む樹脂からなる、厚み50〜3000μmのフィルムの層である。
上記ポリエステル系共重合体は高度に透明であるため、本発明の化粧シートは、ガラス調の深みのある意匠を有する。また非晶性又は低結晶性であり、かつガラス転移温度が高い(好ましくは100℃以上、より好ましくは110℃以上。)ため、本発明の化粧シートは耐沸騰水性に優れたものになる。
本明細書では、株式会社パーキンエルマージャパンのDiamond DSC型示差走査熱量計を使用し、試料を320℃で5分間保持した後、20℃/分の降温速度で−50℃まで冷却し、−50℃で5分間保持した後、20℃/分の昇温速度で320℃まで加熱するという温度プログラムで測定されるセカンド融解曲線(最後の昇温過程において測定される融解曲線)の融解熱量が、10J/g以下のポリエステルを非結晶性、10J/gを超えて60J/g以下のポリエステルを低結晶性と定義した。
本明細書において、ガラス転移温度は、株式会社パーキンエルマージャパンのDiamond DSC型示差走査熱量計を使用し、試料を50℃/分の昇温速度で200℃まで昇温し、200℃で10分間保持した後、20℃/分の降温速度で50℃まで冷却し、50℃で10分間保持した後、20℃/分の昇温速度で200℃まで加熱するという温度プログラムにおける最後の昇温過程において測定される曲線に現れるガラス転移について、ASTM D3418の図2に従い作図して算出した中間点ガラス転移温度である。
上記ポリエステル系共重合体中の各成分に由来する構成単位の割合は13C−NMRやH−NMRを使用して求めることができる。H−NMRの測定例を図2に示す。
13C−NMRスペクトルは、例えば、試料20mgをクロロホルム−d溶媒0.6mLに溶解し、125MHzの核磁気共鳴装置を使用し、以下の条件で測定することができる。
ケミカルシフト基準 クロロホルム−d:77ppm
測定モード シングルパルスプロトンブロードバンドデカップリング
パルス幅 45°(5.00μ秒)
ポイント数 64K
観測範囲 250ppm(−25〜225ppm)
繰り返し時間 5.5秒
積算回数 256回
測定温度 23℃
ウインドウ関数 exponential(BF:1.0Hz)
H−NMRスペクトルは、例えば、試料20mgをクロロホルム−d溶媒0.6mLに溶解し、400MHzの核磁気共鳴装置を使用し、以下の条件で測定することができる。
ケミカルシフト基準 クロロホルム:7.24ppm
測定モード シングルパルス
パルス幅 45°(5.14μ秒)
ポイント数 16k
測定範囲 15ppm(−2.5〜12.5ppm)
繰り返し時間 7.8秒
積算回数 64回
測定温度 23℃
ウインドウ関数 exponential(BF:0.18Hz)
ピークの帰属は、「高分子分析ハンドブック(2008年9月20日初版第1刷、社団法人日本分析化学会高分子分析研究懇談会編、株式会社朝倉書店)の特に496〜503頁」や「独立行政法人物質・材料研究機構材料情報ステーションのNMRデータベース(http://polymer.nims.go.jp/NMR/)」を参考に行い、ピーク面積比から上記成分(a)中の各成分の割合を算出することができる。なお13C−NMRやH−NMRの測定は、株式会社三井化学分析センターなどの分析機関において行うこともできる。
上記ポリエステル系共重合体中の市販例としては、イーストマン ケミカル カンパニーの「トライタンFX100(商品名)」、ガラス転移温度110℃;同「トライタンFX200(商品名)」、ガラス転移温度119℃;などをあげることができる。
上記ポリエステル系共重合体には、本発明の目的に反しない限度において、所望により、その他の成分を含ませることができる。含む得る任意成分としては、上記ポリエステル系共重合体以外の熱可塑性樹脂;顔料、無機フィラー、有機フィラー、樹脂フィラー;滑剤、酸化防止剤、耐候性安定剤、熱安定剤、離型剤、帯電防止剤、及び、界面活性剤等の添加剤;などをあげることができる。これらの任意成分の配合量は、上記ポリエステル系共重合体を100質量部としたとき、通常25質量部以下、好ましくは0.01〜10質量部程度である。
上記層(B)を形成するための上記透明ポリエステル系樹脂フィルムの厚みは、意匠性の観点から50μm以上、好ましくは100μm以上、より好ましくは200μm以上、更に好ましくは300μm以上である。一方、加工性の観点から3000μm以下、好ましくは2000μm以下、より好ましくは1000μm以下、更に好ましくは600μm以下である。
上記ポリエステル系共重合体を用いて、上記層(B)を形成するための上記透明ポリエステル系樹脂フィルムを得る方法は、制限されず、任意の方法を使用することができる。例えば、Tダイ共押出方法をあげることができる。また所望により一軸延伸又は二軸延伸を行ってもよい。2以上の上記透明ポリエステル系樹脂フィルムを積層してもよい。
本発明の化粧シートは、好ましくは、(C)高輝度顔料を含む透明樹脂層;を含む。化粧シートの意匠感を向上させることができる。
上記高輝度顔料としては、例えば、アルミ、真鍮、鉄、銅、銀、金、チタン、インジウム、亜鉛、及び錫などの金属;酸化チタン、酸化インジウム、酸化亜鉛、及び酸化錫などの金属酸化物;雲母;真珠;ガラスなどの微粒子をあげることができる。
上記(C)高輝度顔料を含む透明樹脂層は、好ましくは、
(c1)透明樹脂100質量部;及び
(c2)平均粒子径10〜250μmの、表面を酸化チタン、酸化インジウム、酸化亜鉛、及び酸化錫からなる群から選択される1以上で被覆処理されたガラス粒子0.01〜10質量部;を含む
樹脂組成物からなる。
化粧シートの意匠感を更に向上させることができる。
上記成分(c1)は、高輝度顔料を包含する働きをする。また成分(c1)は、高輝度顔料や上記層(D)の着色による意匠効果を効果的に発揮させるため、透明である。成分(c1)としては、高輝度顔料の包含性に優れ、かつ透明なものであれば、制限されず、任意の樹脂を用いることができる。
このような上記成分(c1)としては、例えば、押出成形用の透明熱可塑性樹脂をあげることができる。上記透明熱可塑性樹脂としては、例えば、芳香族ポリエステル、脂肪族ポリエステルなどのポリエステル系樹脂;アクリル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂;セロファン、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、アセチルセルロースブチレートなどのセルロース系樹脂;ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)、スチレン・エチレン・ブタジエン・スチレン共重合体、スチレン・エチレン・ブタジエン・スチレン共重合体などのスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;ポリ塩化ビニリデン系樹脂;ポリフッ化ビニリデンなどの含弗素系樹脂;その他、ポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコール、ポリエーテルエーテルケトン、ナイロン、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリエーテルイミド、ポリスルフォン、及びポリエーテルスルフォンなどをあげることができる。これらの中で、意匠性の観点から、非晶性又は低結晶性芳香族ポリエステル系樹脂、及びポリ塩化ビニル系樹脂が好ましい。上記透明熱可塑性樹脂としては、これらの1種又は2種以上の混合物を用いることができる。
このような上記成分(c1)としては、例えば、透明接着剤をあげることができる。上記透明接着剤は、化粧シート生産時はもちろんのこと、化粧シートを用いて金属板を加飾化粧する際や、加飾化粧された金属板が物品に加工される際にも不透明にならず、透明であることが好ましい。
上記透明接着剤としては、十分な接着力を有すること、及び透明であること以外は制限されず、任意の接着剤を用いることができる。例えば、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリ塩化ビニル系、ポリ酢酸ビニル系、エチレン−酢酸ビニル共重合体系、エポキシ系、ポリクロロプレン系、ポリアクリル系、ポリメタクリル系、ポリスチレン系、ポリアミド系、セルロース系、及びスチレン−ブタジエン共重合体系などの接着剤をあげることができる。これらの中で、接着力と透明性の観点から、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリ塩化ビニル系、ポリアクリル系、ポリメタクリル系、及びポリ酢酸ビニル系の接着剤が好ましい。上記透明接着剤としては、これらの1種又は2種以上の混合物を用いることができる。
本明細書において、「透明接着剤」とは、可視光線透過率が50%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは85%以上の接着剤を意味する。ここで可視光線透過率は、島津製作所株式会社の分光光度計「SolidSpec−3700(商品名)」、及び光路長10mmの石英セルを使用して接着剤の波長380〜780ナノメートルにおける透過スペクトルを測定し、接着剤の該透過スペクトルの積分面積の、波長380〜780ナノメートルの全範囲における透過率が100%であると仮定した場合の透過スペクトルの積分面積に対する割合として算出した値である。また「接着剤」の用語は、粘着剤をも含む用語として使用する。
上記成分(c2)は、高輝度顔料として化粧シートに高輝度意匠を付与するとともに、上記層(D)の着色による意匠効果を効果的に発揮させる働きをする。
上記成分(c2)は、表面を酸化チタン、酸化インジウム、酸化亜鉛、及び酸化錫からなる群から選択される1以上の金属酸化物で被覆処理されたガラス粒子である。ガラス及び上記金属酸化物は透明な物質であり、成分(c2)により反射される光、即ちガラス粒子の表面や上記金属酸化物被覆層の表面で反射される光は少量であるが、ガラス粒子の表面で反射されるか、上記金属酸化物被覆層で反射されるかにより大きな行路差が生じるため、少量であっても人の目には高い輝度感を感じさせるものになる。また多くの光は成分(c2)を透過するため、上記層(D)の着色による意匠効果が効果的に発揮され、その意匠感が損なわれることはない。
上記金属酸化物の中で、意匠性の観点から、酸化チタンが好ましい。
上記成分(c2)は平均粒子径が好ましくは10〜250μmである。平均粒子径が好ましくは10μm以上、より好ましくは20μm以上、更に好ましくは40μm以上であることにより、高輝度感と上記層(D)の着色による意匠効果とを両立させることができる。また好ましくは250μm以下、より好ましくは200μm以下、更に好ましくは120μm以下であることにより、成分(c2)の分散ムラを目立たなくする効果を得ることができる。また上記層(D)の着色による意匠効果を得ることができる。
なお本明細書において、平均粒子径は、日機装株式会社のレーザー回折・散乱式粒度分析計「MT3200II(商品名)」を使用して測定した粒子径分布曲線において、粒子の小さい方からの累積が50質量%となる粒子径である。
上記成分(c2)の配合量は、上記成分(c1)100質量部に対し、好ましくは0.01〜10質量部である。配合量が好ましくは0.01質量部以上、より好ましくは0.05質量部以上、更に好ましくは0.1質量部以上であることにより、高い輝度感を得ることができる。また好ましくは10質量部以下、より好ましくは5質量部以下、更に好ましくは1質量部以下であることにより、上記層(D)の着色による意匠効果を良好に得ることができる。
上記成分(c2)の市販例としては、日本板硝子株式会社の「メタシャイン(商品名)」などをあげることができる。
上記高輝度顔料を含む樹脂組成物には、本発明の目的に反しない限度において、上記成分(c1)及び上記成分(c2)以外の任意成分を、所望に応じて、更に含ませることができる。上記任意成分としては、例えば、光重合開始剤、1分子中に2以上のイソシアネート基を有する化合物、帯電防止剤、界面活性剤、レベリング剤、チクソ性付与剤、汚染防止剤、印刷性改良剤、酸化防止剤、耐候性安定剤、耐光性安定剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、成分(c2)以外の顔料、及びフィラーなどの添加剤をあげることができる。上記任意成分の配合量は、成分(c1)100質量部に対して0.01〜10質量部程度である。
上記成分(c1)が押出成形用の透明熱可塑性樹脂である場合、上記層(C)のための上記樹脂組成物は、上記成分(c1)、上記成分(c2)、及び、及び所望に応じて用いる任意成分を、任意の溶融混練機(例えば、単軸押出機、二軸押出機、ロール、ミキサー、及び各種のニーダーなど。)を使用して溶融混練することにより得ることができる。
上記成分(c1)が押出成形用の透明熱可塑性樹脂である場合、上記樹脂組成物を用いて上記層(C)を形成する方法は、特に制限されず、任意の方法を使用することができる。例えば、上記樹脂組成物を用い、Tダイ共押出など任意の方法を使用してフィルム製膜した後、上記層(B)又は上記層(D)の上に、直接又はアンカーコート等を介して、ドライラミネート又は熱ラミネートする方法;上記樹脂組成物と上記層(B)を形成するための上記透明ポリエステル系樹脂又は/及び上記層(D)を形成するための下記着色樹脂とを、フィードブロック法又はマルチマニホールド法若しくはスタックプレート法によるTダイ共押出する方法;
上記層(B)又は上記層(D)をフィルム基材として、その上に上記樹脂組成物を溶融押出する押出ラミネート方法;などをあげることができる。
上記成分(c1)が透明接着剤である場合、上記層(C)のための上記樹脂組成物は、上記成分(c1)、上記成分(c2)、及び、及び所望に応じて用いる任意成分を、混合攪拌することにより得ることができる。
上記成分(c1)が透明接着剤である場合、上記樹脂組成物を用いて上記層(C)を形成する方法は、特に制限されず、公知のウェブ塗布方法を使用することができる。具体的には、ロールコート、グラビアコート、リバースコート、ロールブラッシュ、スプレーコート、エアナイフコート、及びダイコートなどの方法をあげることができる。このとき必要に応じて任意の希釈溶剤、例えば1−メトキシ−2−プロパノール、酢酸nブチル、トルエン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、及びアセトンなどを用いることができる。
上記(D)着色樹脂フィルム層は、着色樹脂フィルムからなる層であり、化粧シートに着色による意匠効果を付与するとともに、基材フィルムとして金属板の凹凸を吸収して加飾化粧面を滑らかにしたり、金属板の有する意匠的に好ましくない色や模様等を隠蔽したりする働きをする。
上記着色樹脂フィルムとしては、制限されず、任意の着色樹脂フィルムを用いることができる。例えば、芳香族ポリエステル、脂肪族ポリエステルなどのポリエステル系樹脂;アクリル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリ(メタ)アクリルイミド系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂;セロファン、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、及びアセチルセルロースブチレートなどのセルロース系樹脂;ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)、スチレン・エチレン・ブタジエン・スチレン共重合体、及びスチレン・エチレン・ブタジエン・スチレン共重合体などのスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;ポリ塩化ビニリデン系樹脂;ポリフッ化ビニリデンなどの含弗素系樹脂;その他、ポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコール、ポリエーテルエーテルケトン、ナイロン、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリエーテルイミド、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン;などの着色樹脂フィルムをあげることができる。これらのフィルムは、無延伸フィルム、一軸延伸フィルム、及び二軸延伸フィルムを包含する。またこれらの1種以上を2層以上積層した積層フィルムを包含する。
これらの中で、鋼板との接着性の観点から、ポリ塩化ビニル系樹脂のフィルム、及びポリエステル系樹脂のフィルムが好ましい。
上記着色フィルムの厚みは、特に制限されないが、金属板の凹凸を吸収して加飾化粧面を滑らかにする観点から、好ましくは50μm以上、より好ましくは80μm以上であってよい。一方、コストの観点から、好ましくは300μm以下、より好ましくは200μm以下であってよい。
本発明の化粧シートは、所望により、意匠感を高めるため、任意の層間に、更に印刷模様層を有していてもよい。上記印刷模様層は、何れかの層の上に直接又はアンカーコートを介して、任意の模様を任意の印刷インキと任意の印刷機を使用して印刷することにより形成することができる。上記印刷模様層は1層に限定されず、2層以上であってもよい。
上記模様としては、ヘアライン等の金属調模様、木目模様、大理石等の岩石の表面を模した石目模様、布目や布状の模様を模した布地模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、寄木模様、及びパッチワークなどをあげることができる。上記印刷インキとしては、バインダーに顔料、溶剤、安定剤、可塑剤、触媒、及び硬化剤等を適宜混合したものを使用することができる。上記バインダーとしては、例えば、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合体樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル・アクリル系共重合体樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ブチラール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、及び酢酸セルロース系樹脂などの樹脂、及びこれらの樹脂組成物を使用することができる。
また金属調の意匠を施すため、アルミニウム、錫、チタン、インジウム及びこれらの酸化物などを公知の方法により蒸着してもよい。
なお上記印刷模様層を、上記層(A)と上記層(B)との層間や、上記層(B)と上記層(C)との層間に形成する場合には、ガラス調の深みのある意匠感を損ねないようにするため、印刷模様は部分的に設けるか、又は透明な印刷インクを用いて設けることが好ましい。
本発明の化粧シートは、上記層(A)の表面側に、更に透明な樹脂塗膜層を有していてもよい。
上記樹脂塗膜層は、熱可塑性樹脂組成物塗料や活性エネルギー線硬化性樹脂組成物などの樹脂塗膜形成用塗料からなる層であり、化粧シートの耐外傷性を高めることができる。
上記熱可塑性樹脂組成物塗料は、熱可塑性樹脂を有機溶剤に溶解させて調製される塗料であり、これを塗布乾燥することにより樹脂塗膜を形成することが可能なものである。
上記熱可塑性樹脂としては、例えば、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、シリコン系樹脂、及び弗素系樹脂などをあげることができる。これらの中で、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、及びアクリル系樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂としては、これらの1種又は2種以上の混合物を用いることができる。
上記有機溶剤としては、例えば、1−メトキシ−2−プロパノール、酢酸エチル、酢酸nブチル、トルエン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ダイアセトンアルコール、及びアセトンなどをあげることができる。有機溶剤としては、これらの1種又は2種以上の混合物を用いることができる。
上記熱可塑性樹脂組成物塗料には、必要に応じて、帯電防止剤、界面活性剤、レベリング剤、チクソ性付与剤、汚染防止剤、印刷性改良剤、酸化防止剤、耐候性安定剤、耐光性安定剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、着色剤、フィラーなどの添加剤を1種、又は2種以上含ませてもよい。
上記熱可塑性樹脂組成物塗料は、これらの成分を混合、攪拌することにより得られる。
上記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、紫外線や電子線等の活性エネルギー線により重合・硬化して、ハードコートを形成することが可能なものであり、活性エネルギー線硬化性樹脂を、1分子中に2以上のイソシアネート基(−N=C=O)を有する化合物及び/又は光重合開始剤と共に含む組成物をあげることができる。
上記活性エネルギー線硬化性樹脂としては、例えば、ポリウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリアクリル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコールポリ(メタ)アクリレート、及び、ポリエーテル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリロイル基含有プレポリマー又はオリゴマー;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニロキシエチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、フェニルセロソルブ(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−アクリロイルオキシエチルハイドロゲンフタレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、及び、トリメチルシロキシエチルメタクリレート等の(メタ)アクリロイル基含有単官能反応性モノマー;N−ビニルピロリドン、スチレン等の単官能反応性モノマー;ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、2,2‘−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシポリエチレンオキシフェニル)プロパン、及び、2,2’−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシポリプロピレンオキシフェニル)プロパン等の(メタ)アクリロイル基含有2官能反応性モノマー;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリロイル基含有3官能反応性モノマー;ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリロイル基含有4官能反応性モノマー;及び、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の(メタ)アクリロイル基含有6官能反応性モノマーなどから選択される1種以上を、あるいは上記1種以上を構成モノマーとする樹脂をあげることができる。活性エネルギー線硬化性樹脂としては、これらの1種又は2種以上の混合物を用いることができる。なお本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートの意味である。
上記1分子中に2以上のイソシアネート基を有する化合物としては、例えば、メチレンビス−4−シクロヘキシルイソシアネート;トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、ヘキサメチレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、イソホロンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、トリレンジイソシアネートのイソシアヌレート体、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体、イソホロンジイソシアネートのイソシアヌレート体、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット体等のポリイソシアネート;及び、上記ポリイソシアネートのブロック型イソシアネート等のウレタン架橋剤などをあげることができる。これらをそれぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、架橋の際には、必要に応じてジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジエチルヘキソエートなどの触媒を添加してもよい。
上記光重合開始剤としては、例えば、ベンゾフェノン、メチル−o−ベンゾイルベンゾエート、4−メチルベンゾフェノン、4、4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4′−メチルジフェニルサルファイド、3,3’,4,4’−テトラ(tert−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン等のベンゾフェノン系化合物;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルメチルケタール等のベンゾイン系化合物;アセトフェノン、2、2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等のアセトフェノン系化合物;メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−アミルアントラキノン等のアントラキノン系化合物;チオキサントン、2、4−ジエチルチオキサントン、2、4−ジイソプロピルチオキサントン等のチオキサントン系化合物;アセトフェノンジメチルケタール等のアルキルフェノン系化合物;トリアジン系化合物;ビイミダゾール化合物;アシルフォスフィンオキサイド系化合物;チタノセン系化合物;オキシムエステル系化合物;オキシムフェニル酢酸エステル系化合物;ヒドロキシケトン系化合物;及び、アミノベンゾエート系化合物などをあげることができる。これらをそれぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また上記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、必要に応じて、帯電防止剤、界面活性剤、レベリング剤、チクソ性付与剤、汚染防止剤、印刷性改良剤、酸化防止剤、耐候性安定剤、耐光性安定剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、着色剤、フィラーなどの添加剤を1種、又は2種以上含んでいてもよい。
また上記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、塗工し易い濃度に希釈するため、必要に応じて溶剤を含んでいてもよい。溶剤は硬化性樹脂組成物の成分、及び、その他の任意成分と反応したり、これらの成分の自己反応(劣化反応を含む)を触媒(促進)したりしないものであれば、特に制限されない。例えば、1−メトキシ−2−プロパノール、酢酸エチル、酢酸nブチル、トルエン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ダイアセトンアルコール、及びアセトンなどをあげることができる。
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、これらの成分を混合、攪拌することにより得られる。
上記樹脂塗膜形成用塗料を用いて上記樹脂塗膜を形成する方法は特に制限されず、公知のウェブ塗布方法を使用することができる。具体的には、ロールコート、グラビアコート、リバースコート、ロールブラッシュ、スプレーコート、エアナイフコート及びダイコートなどの方法をあげることができる。
上記樹脂塗膜の厚みは、耐外傷性の改良効果を得る観点から、5μm以上が好ましく、10μm以上がより好ましい。一方、ウェブのハンドリング性や樹脂塗膜形成の作業性の観点から、樹脂塗膜の厚みは、100μm以下が好ましく、50μm以下がより好ましい。
上記各層の積層は、特に制限されず、任意の方法で行うことができる。例えば、熱ラミネート、及びドライラミネートなどの方法をあげることができる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
測定方法
(イ)深み感:
暗所において、40W白色蛍光灯(300ルックス)の光を、化粧鋼板の化粧シート側の面と50cmの距離を隔てた位置から垂直に入射し、化粧シートの面と45°の角度をなし、30cmの距離を隔てた位置から化粧シートを目視観察し、以下の基準で評価した。これを5人のパネラーについて行い、その合計得点を求めた。
2点:透明感があり、深み感を感じる。
1点:少し深み感を感じる。
0点:深み感を感じない。
(ロ)沸騰水試験:
化粧鋼板を100℃沸騰水中で3時間処理し、取り出して室温で30分放置した後、表面を蒸留水で洗浄し、乾かした後、化粧鋼板の化粧シート側の面を目視観察し、以下の基準で評価した。これを5回繰り返し、その合計得点を求めた。
2点:白濁・気泡が認められない。
1点:白濁・気泡が若干認められる。
0点:白濁・気泡が認められる。
(ハ)エリクセン試験:
JIS Z2247:2006を参考として、化粧鋼板の鋼板側の面から、エリクセン試験機を用い、試験速度10mm/分で、押込み深さ8mmの絞り加工を行った後、化粧鋼板の化粧シート側の面を目視観察し、以下の基準で評価した。これを5回繰り返し、その合計得点を求めた。
2点:ヒビ・割れが認められない。
0点:ヒビ・割れが認められる。
(ニ)平滑性:
暗所において、40W白色蛍光灯(300ルックス)の光を、化粧鋼板の化粧シート側の面と50cmの距離を隔てた位置から45°の角度で入射し、化粧鋼板の化粧シート側の面と45°の角度をなし、30cmの距離を隔てた位置から化粧鋼板の化粧シート側の面を目視観察し、以下の基準で評価した。これを5人のパネラーについて行い、その合計得点を求めた。
2点:平滑である。
1点:少し凹凸を認められる。
0点:凹凸が認められる。
使用した原材料
(A)二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルム:
(A−1)厚み25μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルム。
(b)ポリエステル系共重合体:
(b1)モノマーの総和を100モル%として、テレフタル酸に由来する構成単位50.0モル%、及び1,4−シクロヘキサンジメタノールに由来する構成単位38.7モル%、2,2,4,4,−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールに由来する構成単位11.3モル%を含むポリエステル系共重合体。ガラス転移温度110℃、融解熱量0J/g(DSCセカンド融解曲線に明瞭な融解ピークなし)。
(b2)モノマーの総和を100モル%として、テレフタル酸に由来する構成単位49.9モル%、及び1,4−シクロヘキサンジメタノールに由来する構成単位32.3モル%、2,2,4,4,−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールに由来する構成単位18.0モル%を含むポリエステル系共重合体。ガラス転移温度119℃、融解熱量0J/g(DSCセカンド融解曲線に明瞭な融解ピークなし)。
(b’)比較ポリエステル系樹脂:
(b’1)イーストマン ケミカル カンパニーの非晶性芳香族ポリエステル系樹脂「KODAR PETG GS1(商品名)」、ガラス転移温度81℃、融解熱量0J/g(DSCセカンド融解曲線に明瞭な融解ピークなし)。
(b’2)東レ株式会社のポリブチレンテレフタレート系樹脂「トレコン1200M(商品名)」。
(b’3)シェルケミカルズジャパン株式会社のポリトリメチレンテレフタレート系樹脂「コルテラCP509200(商品名)」、融点225℃。
(b’4)上記(b’1)90質量部と上記(b’2)10質量部の混合物。
(b’5)上記(b’1)50質量部と上記(b’2)50質量部の混合物。
(b’6)上記(b’1)90質量部と上記(b’3)10質量部の混合物。
(b’7)上記(b’1)50質量部と上記(b’3)50質量部の混合物。
(B)透明ポリエステル系樹脂フィルム:
(B−1)上記(b1)を用い、Tダイ押出製膜法により、Tダイ出口樹脂温度270℃の条件で、厚み300μmの樹脂フィルムを得た。
(B−2)上記(b1)の替わりに上記(b2)を用いたこと以外は、全て上記(B−1)と同様に行い、厚み300μmの樹脂フィルムを得た。
(B−3)上記(b1)を用い、Tダイ押出製膜法により、Tダイ出口樹脂温度270℃の条件で、厚み600μmの樹脂フィルムを得た。
(B’)比較透明樹脂フィルム:
(B’−1)上記(b1)の替わりに上記(b’1)を用いたこと以外は、全て上記(B−1)と同様に行い、厚み300μmの樹脂フィルムを得た。
(B’−2)上記(b1)の替わりに上記(b’2)を用いたこと以外は、全て上記(B−1)と同様に行い、厚み300μmの樹脂フィルムを得た。
(B’−3)上記(b1)の替わりに上記(b’3)を用いたこと以外は、全て上記(B−1)と同様に行い、厚み300μmの樹脂フィルムを得た。
(B’−4)上記(b1)の替わりに上記(b’4)を用いたこと以外は、全て上記(B−1)と同様に行い、厚み300μmの樹脂フィルムを得た。
(B’−5)上記(b1)の替わりに上記(b’5)を用いたこと以外は、全て上記(B−1)と同様に行い、厚み300μmの樹脂フィルムを得た。
(B’−6)上記(b1)の替わりに上記(b’6)を用いたこと以外は、全て上記(B−1)と同様に行い、厚み300μmの樹脂フィルムを得た。
(B’−7)上記(b1)の替わりに上記(b’7)を用いたこと以外は、全て上記(B−1)と同様に行い、厚み300μmの樹脂フィルムを得た。
(B’−8)厚み300μmのA−PET(アモルファスポリエチレンテレフタレートフィルム)。
(B’−9)厚み300μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルム。
(B’−10)厚み300μmの透明ポリ塩化ビニル系樹脂フィルム。
(C)高輝度顔料を含む透明樹脂:
(C−1)重合度800のポリ塩化ビニル系樹脂100質量部、フタル酸エステル系可塑剤(フタル酸ジイソノニル)20質量部、及び高輝度顔料(アルミニウムの鱗片状微粒子)1質量部を含む樹脂組成物からなる厚み80μmのフィルム。
(D)着色樹脂フィルム:
(D−1)厚み100μm、黒色(JISZ8721:1993に従い測定した明度2.3)の着色ポリ塩化ビニル系樹脂フィルム。
実施例1
上記(A−1)に、下記成分(c1−1)を乾燥膜厚5μmとなるようにナイフコーターを使用して塗布し、乾燥後、その塗布面に上記(B−1)を、ラミネートロールの表面温度150℃の条件でラミネートした。上記(D−1)に、下記成分(c1−1)を乾燥膜厚5μmとなるようにナイフコーターを使用して塗布し、乾燥後、その塗布面に上記(C−1)を、ラミネートロールの表面温度150℃の条件でラミネートした。続いて、上記(C−1)の上記(D−1)積層面とは反対側の面に、下記成分(c1−1)を乾燥膜厚5μmとなるようにナイフコーターを使用して塗布し、乾燥後、その塗布面に、上記(B−1)の上記(A−1)積層面とは反対側の面を、ラミネートロールの表面温度150℃の条件でラミネートし、化粧シートを得た。続いて厚さ0.6mmの鋼板に、上記で得た化粧シートを上記(D−1)側の面が接着面となるように、アクリル系接着剤を用いて貼合し、化粧鋼板を得た。上記試験(イ)〜(ニ)を行った。結果を表1に示す。
実施例2、3、比較例1〜10
上記(B−1)の替わりに表1又は表2に示すものを層(B)として用いたこと以外は、全て実施例1と同様に行った。結果を表1又は表2に示す。
本発明の化粧シートを用いた化粧鋼板は好適な物性・意匠性を発現している。
上記(C)高輝度顔料を含む透明樹脂層として、(c1)透明樹脂100質量部;及び(c2)平均粒子径10〜250μmの、表面を酸化チタン、酸化インジウム、酸化亜鉛、及び酸化錫からなる群から選択される1以上で被覆処理されたガラス粒子0.01〜10質量部;を含む樹脂組成物を用いた場合を説明する。
測定方法
(ホ)光輝性(輝度感):
暗所において、40W白色蛍光灯(300ルックス)の光を、化粧シートの面と50cmの距離を隔てた位置から垂直に入射し、化粧シートの面と45°の角度をなし、50cmの距離を隔てた位置から化粧シートを目視観察し、以下の基準で評価した。
◎:光輝性が非常に高い。
○:光輝性が高い。
△:光輝性が低い。
×:光輝性がほとんどない。
(ヘ)透明感(上記層(D)の色による意匠効果):
暗所において、40W白色蛍光灯(300ルックス)の光を、化粧シートの面と該蛍光灯の光線とが50cmの距離を隔てるように平行に照射し、光源側の化粧シートの面と45°の角度をなし、50cmの距離を隔てた位置から化粧シートを目視観察し、以下の基準で評価した。
◎:層(D)の色による意匠感を全く損なわない。
○:層(D)の色による意匠感をほとんど損なわない。
△:層(D)の色による意匠感を少し損なう。
×:層(D)の色による意匠感を大きく損なう。
使用した原材料
(c1)透明接着剤:
(c1−1)DICグラフィックス株式会社の塩化ビニル・酢酸ビニル・アクリル共重合体系接着剤「VTP−NT(商品名)」、全光線透過率92%。
(c2)ガラス粒子:
(c2−1)日本板硝子株式会社の酸化チタン被覆ガラス粒子「メタシャイン1080RS(商品名)」、粒子径80μm。
(c2−2)粒子径20μmの酸化チタン被覆ガラス粒子。
(c2−3)粒子径40μmの酸化チタン被覆ガラス粒子。
(c2−4)粒子径120μmの酸化チタン被覆ガラス粒子。
(c2−5)粒子径200μmの酸化チタン被覆ガラス粒子。
(c’2)参考成分:
(c’2−1)粒子径5μmの酸化チタン被覆ガラス粒子。
(c’2−2)粒子径300μmの酸化チタン被覆ガラス粒子。
(c’2−3)日本板硝子株式会社の銀被覆ガラス粒子「メタシャイン1080PS(商品名)」、粒子径80μm。
実施例4
上記(A−1)に、上記成分(c1−1)を乾燥膜厚5μmとなるようにナイフコーターを使用して塗布し、乾燥後、その塗布面に上記(B−1)を、ラミネートロールの表面温度150℃の条件でラミネートした。続いて、上記(B−1)の上記(A−1)積層面とは反対側の面に、上記成分(c1−1)100質量部と上記成分(c2−1)0.5質量部とを含む接着剤を、乾燥膜厚15μmとなるようにナイフコーターを使用して塗布し、乾燥後、その塗布面に上記(D−1)を、ラミネートロールの表面温度150℃の条件でラミネートし、化粧シートを得た。上記(イ)〜(ヘ)の評価を行った。結果を表3に示す。
実施例5〜12、参考例1〜5
用いる原材料や配合比を、表3又は表4に示すように変更したこと以外は、実施例4と同様に行った。結果を表3又は表4に示す。
上記(C)高輝度顔料を含む透明樹脂層として、(c1)透明樹脂100質量部;及び(c2)平均粒子径10〜250μmの、表面を酸化チタン、酸化インジウム、酸化亜鉛、及び酸化錫からなる群から選択される1以上で被覆処理されたガラス粒子0.01〜10質量部;を含む樹脂組成物を用いることにより、意匠性が更に向上した。
本発明の化粧シートの一例を示す概念図である。 H−NMRの測定例である。
1:二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルムの層
2:透明ポリエステル系樹脂フィルムの層
3:高輝度顔料を含む透明樹脂層
4:着色樹脂フィルムの層
5:印刷模様層

Claims (5)

  1. 表面側から順に
    (A)厚み10〜200μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルムの層;
    (B)モノマーの総和を100モル%として、テレフタル酸に由来する構成単位45〜50モル%、イソフタル酸に由来する構成単位5〜0モル%、及び1,4−シクロヘキサンジメタノールに由来する構成単位25〜45モル%、2,2,4,4,−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールに由来する構成単位25〜5モル%を含むポリエステル系共重合体を含む、厚み50〜3000μmの透明ポリエステル系樹脂フィルムの層;及び
    (D)着色樹脂フィルムの層;
    を有する化粧シート。
  2. 表面側から順に
    (A)厚み10〜200μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルムの層;
    (B)モノマーの総和を100モル%として、テレフタル酸に由来する構成単位45〜50モル%、イソフタル酸に由来する構成単位5〜0モル%、及び1,4−シクロヘキサンジメタノールに由来する構成単位25〜45モル%、2,2,4,4,−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールに由来する構成単位25〜5モル%を含むポリエステル系共重合体を含む、厚み50〜3000μmの透明ポリエステル系樹脂フィルムの層;
    (C)高輝度顔料を含む透明樹脂層;及び
    (D)着色樹脂フィルムの層;
    を有する化粧シート。
  3. 上記(C)高輝度顔料を含む透明樹脂層が、
    (c1)透明樹脂100質量部;及び
    (c2)平均粒子径10〜250μmの、表面を酸化チタン、酸化インジウム、酸化亜鉛、及び酸化錫からなる群から選択される1以上で被覆処理されたガラス粒子0.01〜10質量部;を含む
    樹脂組成物からなる請求項2に記載の化粧シート。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の化粧シートを含む金属板。
  5. 請求項4に記載の金属板を含む物品。
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