JP2017023373A - 背上げ機構および介護用ベッド - Google Patents

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斉礼 川田
山口 聡
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山口  聡
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Abstract

【課題】簡素な構造で側板部を起伏動作させることができると共に、小型化、軽量化を図ることができる背上げ機構および介護用ベッドを提供する。
【解決手段】床板本体部4に回動自在に設けられ、床板本体部4に対して起伏動作可能な背当て部21と、背当て部21に回動自在に設けられ、背当て部21に対して起伏動作可能な側板部23と、側板部23に設けられた作動アーム32と、床板本体部4に設けられ、少なくとも背当て部21を倒伏状態から起立状態に回動させる途中で作動アーム32が当接するカムバー14と、を備え、カムバー14は、作動アーム32が当接した際、作動アーム32に側板部23を起立させる方向に向かう力を作用させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、背上げ機構および介護用ベッドに関するものである。
病院や在宅介護用の電動ベッドとして、利用者の上半身を起こすのを支援するために、ベッドの寝床の背当て部(背上げ床部)などが起伏するものがある。また、背当て部が起立する際に利用者が背部の側方に倒れ込まないようにするために、背部の両側に側板部(側部)を設けたものがある。
側板部は背当て部に回動自在に設けられており、裏面側に突条部が設けられている。そして、この突条部を電動の押し上げローラで押し上げることにより、側板部が起立する。
特許第3910873号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、側板部を起立させるために押し上げローラを電動駆動させるための装置が必要になり、電動ベッドの構成が大掛かりなものとなってしまうという課題がある。
また、押し上げローラ駆動用の電動装置は、押し上げローラで側板部を起立させるだけの負荷に耐え得る出力が必要になるので、電動装置や押し上げローラ自体が大型化してしまうという課題がある。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、簡素な構造で側板部を起伏動作させることができると共に、小型化、軽量化を図ることができる背上げ機構および介護用ベッドを提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る背上げ機構は、床板本体部に回動自在に設けられ、該床板本体部に対して起伏動作可能な背当て部と、前記背当て部に回動自在に設けられ、該背当て部に対して起伏動作可能な側板部と、前記側板部に設けられた作動アームと、前記床板本体部に設けられ、少なくとも前記背当て部を倒伏状態から起立状態に回動させる途中で前記作動アームが当接するカム部と、を備え、前記カム部は、前記作動アームが当接した際、該作動アームに前記側板部を起立させる方向に向かう力を作用させることを特徴とする。
このように構成することで、電動、手動に関わらず、背当て部を起立させる動作を利用して側板部を起立させることができる。このため、側板部を起立させるための大掛かりな装置が必要なく、背上げ機構を簡素化できる。また、従来のように側板部を押し上げる電動装置が必要ないので、この分、背上げ機構の小型化、軽量化を図ることができる。
本発明に係る背上げ機構において、前記側板部は、前記背当て部の回動軸方向の両側に1つずつ設けられていると共に、前記背当て部の回動軸に交差する方向を側板回動軸とし、該側板回動軸を中心にして回動自在に設けられており、前記カム部は、各前記側板部の前記作動アームに、前記背当て部の回動軸方向の外側に向かう力を作用させることを特徴とする。
このように構成することで、簡素な構造で背当て部を起立させるのと同時に側板部を起立させることができる。
本発明に係る背上げ機構は、前記作動アームはローラを備えており、該ローラが前記カム部と当接することを特徴とする。
このように構成することで、カム部に当接した作動アームをスムーズに動作させることができる。この結果、側板部の起伏動作をスムーズに行うことができる。
本発明に係る背上げ機構において、前記床板本体部は、床板フレームと、前記床板フレームに対してスライド移動可能に設けられたスライダと、を備え、前記背当て部は、前記スライダに当接可能なストッパを備え、前記スライダのスライド移動により、前記ストッパに押圧力が付勢されて前記背当て部が起立することを特徴とする。
このように構成することで、スライダをスライド移動させるだけで背当て部の起伏動作を行うことができると共に、側板部の起伏動作を行うことができる。このため、背上げ機構を簡素化できると共に、背上げ機構の小型、軽量化を図ることができる。
本発明に係る背上げ機構において、前記スライダは、前記床板フレームの前記背当て部の回動軸方向の両側に1つずつ設けられていると共に、前記背当て部の回動軸に交差する方向に沿ってスライド移動自在に設けられており、一対の前記スライダの前記ストッパと当接する各々先端部に、該先端部に跨るようにカムバーが設けられ、該カムバーは、前記カム部として機能することを特徴とする。
このように構成することで、カム部を簡素化できると共に、背当て部や側板部の起伏動作を効率よく行うことができる。
本発明に係る介護用ベッドは、上記の何れか1項に記載の背上げ機構をベッドに設け、
前記床板本体部をベッド本体とし、該ベッド本体に対して前記背当て部が起伏動作を行うことを特徴とする。
このように構成することで、簡素な構造で側板を倒伏動作させることができると共に、小型、軽量化を図ることが可能な介護用ベッドを提供できる。
本発明によれば、電動、手動に関わらず、背当て部を起立させる動作を利用して側板部を起立させることができる。このため、側板部を起立させるための大掛かりな装置が必要なく、背上げ機構を簡素化できる。また、従来のように側板部を押し上げる電動装置が必要ないので、この分、背上げ機構の小型、軽量化を図ることができる。
本発明の実施形態における電動ベッドの斜視図である。 本発明の実施形態における電動ベッドの斜視図である。 本発明の実施形態における背上げ機構を裏面側からみた斜視図である。 本発明の実施形態における背上げ機構の起立初期状態を示し、(a)、(b)はそれぞれ異なる角度からみた図である。 本発明の実施形態における背上げ機構の起立中途状態を示し、(a)、(b)はそれぞれ異なる角度からみた図である。 本発明の実施形態における背上げ機構の起立中途状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態における背上げ機構の起立完了状態を示し、(a)、(b)はそれぞれ異なる角度からみた図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(電動ベッド)
図1は、介護用の電動ベッド1(以下、単に電動ベッド1と称する)の斜視図であって、背上げ機構2が倒伏している状態を示す。図2は、電動ベッド1の斜視図であって、背上げ機構2が起立している状態を示す。
図1、図2に示すように、電動ベッド1は、略長方形状の枠体である基部フレーム3と、この基部フレーム3内の長手方向略中央に配置された床板本体部4と、基部フレーム3内の床板本体部4よりも足元側(図1、図2における左側)に配置された足床部5と、基部フレーム3内の床板本体部4よりも頭側(図1、図2における右側)に配置された背上げ機構2と、を主構成としている。
なお、通常は床板本体部4、足床部5、および背上げ機構2の表面(上面)に、不図示のマットレスが載置される。そして、利用者は、マットレスの上に基部フレーム3の長手方向に沿って横たわるようにして電動ベッド1を利用する。しかしながら、以下の説明では、説明を分かり易くするためにマットレスを省いて説明する。また、以下の説明では、基部フレーム3の短手方向(利用者の左右方向)を、左右方向と称する。
基部フレーム3の四隅には、それぞれ脚部6が設けられている。脚部は伸縮可能に構成されており、基部フレーム3の高さを調整できるようになっている。
足床部5は、床板本体部4に対し、左右方向に延びる足床回動軸J1を中心にして回動自在に設けられており、起立動作するようになっている(図2参照)。なお、足床部5は、背上げ機構2の起立動作に伴って起立動作したり、足床部5単体で起立動作したりする。
また、足床部5は、左右方向に長い複数の短尺フレーム5aを備えている。これら短尺フレーム5aは、基部フレーム3の長手方向に沿って等間隔に並んで配置されている。
(背上げ機構)
図3は、背上げ機構2を裏面側からみた斜視図である。
背上げ機構2は、床板本体部4に対し、左右方向に延びる第1背上げ回動軸J2を中心にして回動自在に設けられている。
床板本体部4は、左右方向両側にそれぞれ配置された2つの側部フレーム8と、これら2つの側部フレーム8に跨るように配置された複数の短尺フレーム9と、を備えている。側部フレーム8は、基部フレーム3の長手方向に長くなるように形成されている。一方、短尺フレーム9は、左右方向に長くなるように形成されており、それぞれ基部フレーム3の長手方向に等間隔に並んで配置されている。
2つの側部フレーム8の内側面には、それぞれ第1スライダ機構10が設けられている。第1スライダ機構10は、後述の連結部15および背当て部21の起伏動作を行うためのものである。第1スライダ機構10は、側部フレーム8に沿って長い略四角筒状の第1スライダケース11と、この第1スライダケース11内にスライド移動自在に設けられた略四角柱状の第1スライダ本体12と、を備えている。
第1スライダ本体12は、基部フレーム3の長手方向略中央の側面に設けられた起伏用電動アクチュエータ13(図1参照)によって、スライド駆動する。
床板本体部4の頭側(図3における右側)には、連結部15が第1背上げ回動軸J2を中心にして回動自在に設けられている。
連結部15は、床板本体部4の2つの側部フレーム8からそれぞれ延出する2つの側部フレーム16と、これら2つの側部フレーム16に跨るように配置された短尺フレーム17と、を備えている。2つの側部フレーム16の内側面には、それぞれ第2スライダ機構18が設けられている。
第2スライダ機構18は、後述の背当て部21の起伏動作を行うためのものである。第2スライダ機構18は、側部フレーム16に沿って長い略四角筒状の第2スライダケース19と、この第2スライダケース19内にスライド移動自在に設けられた略四角柱状の第2スライダ本体20と、を備えている。
第2スライダ本体20は、第1スライダ本体12に対応する位置に配置される。このため、第2スライダ本体20の基端に、第1スライダ本体12の先端が当接する。また、2つの第2スライダ本体20の先端(背当て部21側端)には、これら第2スライダ本体20に跨るカムバー14が設けられている。カムバー14は、後述の側板部23の起伏動作を行うためのものである。
連結部15の頭側には、背当て部21が第2背上げ回動軸J3を中心にして回動自在に設けられている。背当て部21は、略四角状の外枠体24を有している。外枠体24は、連結部15の側部フレーム16からそれぞれ延出する2つの側部フレーム25と、これら側部フレーム25の先端側と基端側同士に跨る2つの短尺フレーム26と、により構成されている。そして、各側部フレーム25の基端側が、連結部15の各側部フレーム16の先端に、それぞれ回動自在に連結されている。
また、2つの側部フレーム25の基端側には、連結部15の第2スライダ本体20に対応する位置に、略L字状のストッパ27が設けられている。これらストッパ27に、各第2スライダ本体20の先端が当接する。
ここで、ストッパ27は、第1背上げ回動軸J2、および第2背上げ回動軸J3よりも頭側(図3における右側)に位置している。このため、第2スライダ本体20によってストッパ27が頭側に押圧されると、背当て部21に、起立する方向に向かう力が作用する。
さらに、外枠体24内には、左右方向中央に背当て部本体22が配置されていると共に、この背当て部本体22の左右方向両側に側板部23が配置されている。
背当て部本体22は、外枠体24の2つの短尺フレーム26に跨るように、基部フレーム3の長手方向に沿って延出する2つのステー28と、これら2つのステー28に跨るように、左右方向に沿って延出する複数の短尺フレーム29と、を備えている。そして、複数の短尺フレーム29は、基部フレーム3の長手方向に沿って等間隔に並んで配置されている。
2つの側板部23は、背当て部本体22を中心に線対称に形成されている。このため、以下の側板部23の説明では、2つの側板部23のうちの一方のみを説明し、他方の側板部23は、一方の側板部23と同一符号を付して説明を省略する。
側板部23は、背当て部本体22側に、基部フレーム3の長手方向に沿う回動フレーム30を有している。この回動フレーム30は、その両端が外枠体24の短尺フレーム26の裏面に設けられたブラケット31に回動自在に支持されている。これにより、回動フレーム30は、第1背上げ回動軸J2や第2背上げ回動軸J3と直交する方向を回動軸J4(側板回動軸J4)として回動自在になっている。
また、回動フレーム30の連結部15側の端部には、作動アーム32が設けられている。作動アーム32は、回動フレーム30の端部から連結部15側に向かって延出するアーム本体33と、アーム本体33の先端に設けられたローラ部34と、を備えている。
アーム本体33について詳述すると、このアーム本体33は、金属板にプレス加工を施して形成されたものである。そして、アーム本体33は、回動フレーム30の端部の内側面から連結部15側に向かってL字状に延出する縦壁33aと、この縦壁33aの先端から背当て部本体22側(左右方向内側)に向かって屈曲延出する横壁33bと、が一体成形されている。そして、この横壁33bに、ローラ部34が連結部15側に向かって突出するように設けられている。これにより、第2スライダ機構18に設けられたカムバー14に、ローラ部34が常に当接した状態になる。
回動フレーム30の表面には、左右方向に長い複数の短尺フレーム35が回動フレーム30の長手方向に沿って並んで配置されている。各短尺フレーム35は、回動フレーム30と外枠体24の側部フレーム25に跨るように形成されている。そして、短尺フレーム35の回動フレーム30側の端部は、この回動フレーム30に接合されている。一方、短尺フレーム35の側部フレーム25側の端部は、この側部フレーム25に接合されておらず、この側部フレーム25に対して当接、離間可能とされている。これにより、回動フレーム30が回動すると、短尺フレーム35の側部フレーム25側の端部(以下、短尺フレーム35の外側端という)が側部フレーム25から離間して持ち上がる(起立する)。
(背上げ機構の動作)
次に、図1〜図8に基づいて、背上げ機構2の動作について説明する。
図4は、背上げ機構2の起立初期状態を示す説明図であって、(a)は図3のA−A線に沿う断面図に相当している。(b)は、背上げ機構2を頭側からみた状態を示し、(a)のA矢視に相当している。
まず、図1、図3に示すように、背上げ機構2が倒伏状態にあるときは、床板本体部4に設けられている第1スライダ機構10の第1スライダ本体12が縮退している。
この倒伏状態から、背上げ機構2を起立させるには、基部フレーム3に設けられた起伏用電動アクチュエータ13を駆動させる。
図4(a)、図4(b)に示すように、起伏用電動アクチュエータ13が駆動すると、第1スライダ本体12が伸長し始める。すると、第2スライダ機構18の第2スライダ本体20が背当て部21側(図4(a)における)右側に向かって押出され、さらに、第2スライダ本体20の先端がストッパ27を押圧する。
ここで、ストッパ27は、第1背上げ回動軸J2、および第2背上げ回動軸J3よりも頭側(図3における右側)に位置しているので、第2スライダ本体20がストッパ27を押圧すると、背当て部21に、起立する方向に向かう力が作用する。このため、背当て部21が第2背上げ回動軸J3を中心に回動し、起立し始める。
ここで、背当て部21が起立し始めると、作動アーム32の根元(回動フレーム30とアーム本体33との接続部)と第2スライダ本体20のカムバー14との間の距離L1が長くなるように変化していく。
このとき、カムバー14に常に当接しているローラ部34を支持するアーム本体33は、縦壁33aと、この縦壁33aの先端から背当て部本体22側(左右方向内側)に向かって屈曲延出する横壁33bと、により構成されているので、ローラ部34が押し広げられるような形になる。このため、このローラ部34に、左右方向外側に向かう力が作用する(図4(b)における矢印Y1参照)。これにより、回動フレーム30が回動し、側板部23が起立し始める(図4(b)における矢印Y2参照)。
図5は、背上げ機構2の起立中途状態を示す説明図であって、(a)は図3のA−A線に沿う断面図に相当している。(b)は、背上げ機構2を頭側からみた状態を示し、(a)のB矢視に相当している。図6は、背上げ機構2の起立中途状態を示す斜視図である。
図5(a)、図5(b)、図6に示すように、さらに起伏用電動アクチュエータ13を駆動させ、第1スライダ本体12を伸長させると、連結部15に対する背当て部21の起立角度θ1が最大になる。これに伴って作動アーム32の根元から第2スライダ本体20のカムバー14に至る間の距離L1が最大になる。このため、背当て部本体22に対する側板部23の起立角度θ2も最大になる。
図7は、背上げ機構2の起立完了状態を示す説明図であって、(a)は図3のA−A線に沿う断面図に相当している。(b)は、背上げ機構2を頭側からみた状態を示し、(a)のC矢視に相当している。
図7(a)、図7(b)に示すように、さらに起伏用電動アクチュエータ13を駆動させ、第1スライダ本体12を伸長させると、連結部15が第1背上げ回動軸J2を中心に回動し、起立する。
ここで、背上げ機構2が起立中途状態(図5(a)、図5(b)、図6参照)から起立完了状態に移行する段階では、連結部15に対する背当て部21の起立角度θ1は変化せず、床板本体部4に対する連結部15の起立角度θ3のみが変化する(大きくなる)。これにより、床板本体部4に対する背当て部21の起立角度θ4が最大になり、背上げ機構2の起立動作が完了する。
なお、背上げ機構2を起立完了状態から倒伏状態に戻す動作は、背上げ機構2の起立動作と逆になるだけなので、説明を省略する。
ここで、背当て部21や側板部23が起立完了状態から倒伏状態に移行する際は、これら背当て部21や側板部23に作用する重力によって、自然と背当て部21や側板部23が倒伏することになる。しかしながら、例えば、トーションスプリング等のばね部材を利用して背当て部21や側板部23に、常に倒伏状態へと向かう方向にばね力が付勢するように構成してもよい。このように構成することで、背当て部21や側板部23の起立完了状態から倒伏状態への移行動作を、よりスムーズに行うことが可能になる。
このように、上述の実施形態では、背当て部21を、背当て部本体22と、この背当て部本体22に対して回動自在に設けられた2つの側板部23と、により分割構成し、各側板部23に作動アーム32が設けられている。そして、背当て部21が起立する際、作動アーム32が当接するカムバー14によって、作動アーム32に側板部23を起立させる方向に向かう力が作用するように構成されている。このため、電動、手動に関わらず、背当て部21を起立させる動作を利用して側板部23を起立させることができる。よって、従来のように、側板部23を起立させるための大掛かりな装置が必要なく、背上げ機構2を簡素化できる。また、従来のように側板部23を押し上げる電動装置が必要ないので、この分、背上げ機構2の小型、軽量化を図ることができる。
さらに、作動アーム32を、回動フレーム30の端部から連結部15側に向かって延出するアーム本体33と、アーム本体33の先端に設けられたローラ部34と、により構成している。そして、このローラ部34をカムバー14に当接させることで、作動アーム32に左右方向外側に向かう力がスムーズに作用するようにしている。このため、起伏用電動アクチュエータ13に余計な負荷がかかるのを防止でき、起伏用電動アクチュエータ13を小型化できる。また、側板部23の起伏動作をスムーズに行うことができる。
さらに、第1スライダ機構10や第2スライダ機構18を設け、これらスライダ機構10,18の第1スライダ本体12、および第2スライダ本体20をスライド移動させることで背上げ機構2を起伏動作させている。このため、背上げ機構2を起伏動作させるための機構を簡素化できる。これに加え、複雑なリンク機構を用いる場合と比較して起伏動作させるための機構の配置スペースを省スペース化できる。
また、作動アーム32のアーム本体33を、回動フレーム30の端部の内側面から連結部15側に向かってL字状に延出する縦壁33aと、この縦壁33aの先端から背当て部本体22側(左右方向内側)に向かって屈曲延出する横壁33bと、により構成している。このため、作動アーム32を動作させるためのカムとして機能するものを棒状のカムバー14としても、作動アーム32に適正な方向(左右方向外側)に向かう力を作用させることができる。よって、カムの構造を簡素化できると共に、背当て部21や側板部23の起伏動作を効率よく行うことができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、電動ベッド1に背上げ機構2を採用した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、背上げ機構2をさまざまな用途に用いることができる。例えば、背上げ機構2をリクライニングシート等に採用することもできる。この場合、床板本体部4をシート座面(シートクッション)とすればよい。
また、上述の実施形態では、背上げ機構2の起伏動作を行うために起伏用電動アクチュエータ13を設けて電動駆動するように構成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、起伏用電動アクチュエータ13を設けずに、背上げ機構2を手動で起伏動作させるように構成してもよい。この場合であっても、床板本体部4側にカムバー14を設けることにより、背当て部21を起立させるのと同時に側板部23を起立させることができる。
さらに、カムとしてカムバー14に代わってさまざまな形状のカムを採用することができる。
また、上述の実施形態では、1つのカムバー14に各側板部23の各作動アーム32のローラ部34が同じように当接している場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、各作動アーム32のローラ部34に、それぞれ別々のカムバー14が当接させ、2つの側板部23がそれぞれ異なる動作をするように構成してもよい。この場合、例えば、2つのカムバー14を、各作動アーム32の作動タイミングがずれるように構成してもよいし、片方だけにカムバー14を設け、2つの側板部23のうちの一方の側板部23だけが作動するように構成してもよい。
また、第2スライダ本体20に、カムバー14を着脱可能に設け、利用者の希望に応じて側板部23が動作するように構成したり、動作しないように構成したりすることも可能である。
さらに、上述の実施形態では、背当て部21を、背当て部本体22と、この背当て部本体22の左右方向両側に配置された2つの側板部23と、により構成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、側板部23を1つとしてもよい。さらに、側板部23を第1背上げ回動軸J2や第2背上げ回動軸J3に直交する回動フレーム30(側板回動軸J4)回りに回動させるように構成しなくてもよい。
例えば、側板部23が1つであれば、頭部に対応する箇所に側板部23を設け、さらにこの側板部23を左右方向に沿う回動軸回りに回動させて起立するように構成してもよい。このように構成することで、利用者が頭部を起すのをサポートすることもできる。
また、上述の実施形態では、床板本体部4に連結部15を介して背当て部21が連結されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、床板本体部4に直接背当て部21を回動自在に設けてもよい。この場合、第2スライダ機構18を省き、第1スライダ機構10のスライダ本体12によって背当て部21のストッパ27を押圧するように構成する。このように構成した場合であっても、床板本体部4に対する背当て部21の起立角度θ4(図7(a)参照)が上述の実施形態よりも小さくなるものの、上述の実施形態と同様の効果を奏することができる。
さらに、上述の実施形態では、第2スライダ機構18に設けられたカムバー14に、ローラ部34が常に当接した状態になっている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、少なくとも背当て部21が倒伏状態から起立状態に移行する途中で、カムバー14にローラ部34が当接するように構成されていればよい。
そして、上述の実施形態では、足床部5および床板本体部4は、それぞれ基部フレーム3の長手方向に沿って等間隔に並んで配置される複数の短尺フレーム5a,9を備えている場合について説明した。また、連結部15は、短尺フレーム17を備えている場合について説明した。さらに、背当て部本体22は、基部フレーム3の長手方向に沿って等間隔に並んで配置される複数の短尺フレーム29を備えている場合について説明した。また、回動フレーム30は、この回動フレーム30の長手方向に沿って並んで配置される複数の短尺フレーム35を備えている場合について説明した。しかしながら、これらに限られるものではなく、足床部5、床板本体部4、連結部15、および背当て部21は、それぞれ不図示のマットレスを載置可能な構成になっていればよい。
例えば、各短尺フレーム5a,9,17,29,35を等間隔に配置しなくてもよい。また、各短尺フレーム5a,9,17,29,35に代えて、足床部5、床板本体部4、連結部15、背当て部本体22、および側板部23に、それぞれ一枚の板材を設けるように構成してもよい。
1…電動ベッド(介護用ベッド)、2…背上げ機構、3…基部フレーム(ベッド)、4…床板本体部(ベッド本体)、8…側部フレーム(床板フレーム)、9…短尺フレーム(床板フレーム)、10…第1スライダ機構、11…第1スライダケース、12…第1スライダ本体(スライダ)、14…カムバー(カム部)、15…連結部、18…第2スライダ機構、19…第2スライダケース、20…第2スライダ本体(スライダ)、21…背当て部、23…側板部、27…ストッパ、32…作動アーム、34…ローラ部(ローラ)、J2…第1背上げ回動軸(背当て部の回動軸)、J3…第2背上げ回動軸(回動軸)、J4…側板回動軸

Claims (6)

  1. 床板本体部に回動自在に設けられ、該床板本体部に対して起伏動作可能な背当て部と、
    前記背当て部に回動自在に設けられ、該背当て部に対して起伏動作可能な側板部と、
    前記側板部に設けられた作動アームと、
    前記床板本体部に設けられ、少なくとも前記背当て部を倒伏状態から起立状態に回動させる途中で前記作動アームが当接するカム部と、
    を備え、
    前記カム部は、前記作動アームが当接した際、該作動アームに前記側板部を起立させる方向に向かう力を作用させることを特徴とする背上げ機構。
  2. 前記側板部は、前記背当て部の回動軸方向の両側に1つずつ設けられていると共に、前記背当て部の回動軸に交差する方向を側板回動軸とし、該側板回動軸を中心にして回動自在に設けられており、
    前記カム部は、各前記側板部の前記作動アームに、前記背当て部の回動軸方向の外側に向かう力を作用させることを特徴とする請求項1に記載の背上げ機構。
  3. 前記作動アームはローラを備えており、該ローラが前記カム部と当接することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の背上げ機構。
  4. 前記床板本体部は、
    床板フレームと、
    前記床板フレームに対してスライド移動可能に設けられたスライダと、
    を備え、
    前記背当て部は、前記スライダに当接可能なストッパを備え、
    前記スライダのスライド移動により、前記ストッパに押圧力が付勢されて前記背当て部が起立することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の背上げ機構。
  5. 前記スライダは、前記床板フレームの前記背当て部の回動軸方向の両側に1つずつ設けられていると共に、前記背当て部の回動軸に交差する方向に沿ってスライド移動自在に設けられており、
    一対の前記スライダの前記ストッパと当接する各々先端部に、該先端部に跨るようにカムバーが設けられ、
    該カムバーは、前記カム部として機能することを特徴とする請求項4に記載の背上げ機構。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の背上げ機構をベッドに設け、
    前記床板本体部をベッド本体とし、該ベッド本体に対して前記背当て部が起伏動作を行うことを特徴とする介護用ベッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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