最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る情報処理装置は、対象地点を決定し、決定した前記対象地点を示す地点情報を作成する地点決定部と、前記地点決定部によって作成された前記地点情報を端末装置に通知する通知部と、前記端末装置の位置情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記位置情報に基づいて、前記端末装置の前記対象地点への到達状況を判断する判断部と、前記判断部による判断結果に基づいて、特典を付与することを決定する特典付与部とを備え、前記地点決定部は、前記端末装置に対応する人物の属性に基づいて前記対象地点を決定する。
このように、端末装置の位置情報を取得する構成により、たとえば、スタンプラリーの参加者が対象地点において掲示されたQRコードの情報内容を取得しなくても、端末装置の位置情報に基づいて、端末装置の対象地点への到達状況を判断することができるので、スタンプラリーの主催者によるQRコードの掲示の手間を軽減することができる。したがって、簡易な処理で、対象地点への到達状況に対して特典を付与することができる。
さらに、このような構成により、端末装置に対応する人物すなわちユーザの属性とマッチする適切な対象地点を示す地点情報を作成して当該ユーザに通知することができる。
(2)好ましくは、前記地点決定部は、同じ特典に対して異なる内容の前記地点情報を作成可能である。
このような構成により、複数のユーザに対して同じ特典で異なる内容の地点情報を通知することができるので、対象地点がユーザの属性にマッチする可能性を高めることができる。これにより、ユーザが対象地点へ訪問しようとする意欲を高めることができるので、ユーザを対象地点に効率よく誘導することができる。また、ユーザは、自己の属性にマッチする対象地点を訪問して特典を取得することができるので、ユーザの満足度を高めることができる。
(3)好ましくは、前記属性は、前記人物の嗜好、前記人物の年齢、前記人物の性別、前記人物の居住地、前記人物の職業、前記人物の家族構成および前記人物の乗車する車両の種類の少なくともいずれか1つを含む。
このような構成により、端末装置に対応する人物すなわちユーザの属性をより正しく認識することができるので、より適切な対象地点を示す地点情報を作成して当該ユーザに通知することができる。
(4)好ましくは、前記地点決定部は、前記対象地点を決定し、決定した前記対象地点および前記対象地点に前記端末装置が到達すべき時間を示す地点情報を作成する。
このような構成により、端末装置のユーザを、より効果的な時間に対象地点へ誘導することができる。
(5)好ましくは、前記情報処理装置は、さらに、前記対象地点に対応する特典を示す特典情報を作成する特典情報処理部を備え、前記通知部は、さらに、前記特典情報処理部によって作成された前記特典情報を前記端末装置に通知し、前記特典情報処理部は、前記端末装置の移動履歴に基づいて前記特典情報の内容を決定する。
このような構成により、端末装置の移動履歴に基づいてたとえば端末装置のユーザの属性を取得することができるので、取得した属性にマッチする特典を当該ユーザに提示することができる。
(6)好ましくは、前記特典の利用先は、前記情報処理装置に登録された店舗である。
このような構成により、当該店舗は、端末装置のユーザを効率よく集客することができる。
(7)本発明の実施の形態に係る情報処理システムは、情報処理装置と、端末装置とを備え、前記情報処理装置は、対象地点を決定し、決定した前記対象地点を示す地点情報を作成し、作成した前記地点情報を前記端末装置に通知し、さらに、前記端末装置の位置情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記位置情報に基づいて、前記端末装置の前記対象地点への到達状況を判断する判断部と、前記判断部による判断結果に基づいて、特典を付与することを決定する特典付与部とを備え、前記情報処理装置は、前記端末装置に対応する人物の属性に基づいて前記対象地点を決定する。
このように、端末装置の位置情報を取得する構成により、たとえば、スタンプラリーの参加者が対象地点において掲示されたQRコードの情報内容を取得しなくても、端末装置の位置情報に基づいて、端末装置の対象地点への到達状況を判断することができるので、スタンプラリーの主催者によるQRコードの掲示の手間を軽減することができる。したがって、簡易な処理で、対象地点への到達状況に対して特典を付与することができる。
さらに、このような構成により、端末装置に対応する人物すなわちユーザの属性とマッチする適切な対象地点を示す地点情報を作成して当該ユーザに通知することができる。
(8)本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置における情報処理方法であって、対象地点を決定し、決定した前記対象地点を示す地点情報を作成するステップと、作成した前記地点情報を端末装置に通知するステップと、前記端末装置の位置情報を取得するステップと、取得した前記位置情報に基づいて、前記端末装置の前記対象地点への到達状況を判断するステップと、判断した結果に基づいて、特典を付与することを決定するステップとを含み、前記地点情報を作成するステップにおいては、前記端末装置に対応する人物の属性に基づいて前記対象地点を決定する。
このように、端末装置の位置情報を取得する構成により、たとえば、スタンプラリーの参加者が対象地点において掲示されたQRコードの情報内容を取得しなくても、端末装置の位置情報に基づいて、端末装置の対象地点への到達状況を判断することができるので、スタンプラリーの主催者によるQRコードの掲示の手間を軽減することができる。したがって、簡易な処理で、対象地点への到達状況に対して特典を付与することができる。
さらに、このような構成により、端末装置に対応する人物すなわちユーザの属性とマッチする適切な対象地点を示す地点情報を作成して当該ユーザに通知することができる。
(9)本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置と、端末装置とを備える情報処理システムにおける情報処理方法であって、前記情報処理装置が、対象地点を決定し、決定した前記対象地点を示す地点情報を作成するステップと、前記情報処理装置が、作成した前記地点情報を前記端末装置に通知するステップと、前記端末装置の位置情報を取得するステップと、取得した前記位置情報に基づいて、前記端末装置の前記対象地点への到達状況を判断するステップと、判断した結果に基づいて、特典を付与することを決定するステップとを含み、前記地点情報を作成するステップにおいては、前記情報処理装置は、前記端末装置に対応する人物の属性に基づいて前記対象地点を決定する。
このように、端末装置の位置情報を取得する構成により、たとえば、スタンプラリーの参加者が対象地点において掲示されたQRコードの情報内容を取得しなくても、端末装置の位置情報に基づいて、端末装置の対象地点への到達状況を判断することができるので、スタンプラリーの主催者によるQRコードの掲示の手間を軽減することができる。したがって、簡易な処理で、対象地点への到達状況に対して特典を付与することができる。
さらに、このような構成により、端末装置に対応する人物すなわちユーザの属性とマッチする適切な対象地点を示す地点情報を作成して当該ユーザに通知することができる。
(10)本発明の実施の形態に係る情報処理プログラムは、情報処理装置において用いられる情報処理プログラムであって、コンピュータに、対象地点を決定し、決定した前記対象地点を示す地点情報を作成するステップと、作成した前記地点情報を端末装置に通知するステップと、前記端末装置の位置情報を取得するステップと、取得した前記位置情報に基づいて、前記端末装置の前記対象地点への到達状況を判断するステップと、判断した結果に基づいて、特典を付与することを決定するステップとを実行させるためのプログラムであり、前記地点情報を作成するステップにおいては、前記端末装置に対応する人物の属性に基づいて前記対象地点を決定する。
このように、端末装置の位置情報を取得する構成により、たとえば、スタンプラリーの参加者が対象地点において掲示されたQRコードの情報内容を取得しなくても、端末装置の位置情報に基づいて、端末装置の対象地点への到達状況を判断することができるので、スタンプラリーの主催者によるQRコードの掲示の手間を軽減することができる。したがって、簡易な処理で、対象地点への到達状況に対して特典を付与することができる。
さらに、このような構成により、端末装置に対応する人物すなわちユーザの属性とマッチする適切な対象地点を示す地点情報を作成して当該ユーザに通知することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<第1の実施の形態>
[構成および基本動作]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
図1を参照して、情報処理システム301は、車両1A,1B,1Cと、情報処理装置101と、3つの端末装置111と、店舗端末装置121と、団体端末装置131と、3つの基地局151とを備える。
以下、車両1A,1B,1Cの各々を、車両1とも称する。端末装置111は、車両1に搭載される。
図1では、3つの車両1を代表的に示しているが、さらに多数または少数の車両1が設けられてもよい。また、3つの端末装置111を代表的に示しているが、さらに多数または少数の端末装置111が設けられてもよい。また、1つの店舗端末装置121を代表的に示しているが、複数の店舗端末装置121が設けられてもよい。また、1つの団体端末装置131を代表的に示しているが、複数の団体端末装置131が設けられてもよい。また、3つの基地局151を代表的に示しているが、さらに多数または少数の基地局151が設けられてもよい。
車両1は、たとえばプローブ機能を有する自動車であり、停止および発進を繰り返しながら道路を走行する。車両1に搭載される端末装置111は、基地局151とたとえば無線通信を行うことにより、基地局151と情報の送受信を行う。
基地局151は、たとえば通信事業者が管理および運営を行う基地局である。基地局151は、たとえばインターネット10を介して情報処理装置101と通信を行うことにより、情報処理装置101と情報の送受信を行う。たとえば、基地局151は、端末装置111から受信した情報を情報処理装置101または店舗端末装置121へ送信したり、情報処理装置101または店舗端末装置121から受信した情報を端末装置111へ送信したりする。
店舗端末装置121は、たとえば、特典、具体的にはクーポンを発行可能な店舗(以下、対象店舗とも称する。)に設けられた端末装置である。クーポンは、たとえば対象店舗において商品価格の値引き、またはサービスを受けるために用いられる。たとえば、店舗端末装置121は、インターネット10を介して端末装置111および団体端末装置131と情報の送受信を行う。
団体端末装置131は、たとえば、ある地域の活性化を図ろうとしている地域団体が用いる端末装置である。たとえば、団体端末装置131は、インターネット10を介して情報処理装置101および店舗端末装置121と情報の送受信を行う。
情報処理装置101は、たとえばサーバであり、インターネット10を介して端末装置111、店舗端末装置121および団体端末装置131と情報の送受信を行う。
[動作]
情報処理システムにおける各装置は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のシーケンス図またはフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリからそれぞれ読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムにおける、地域活性化サービスを提供するための情報処理のシーケンスの一例を示す図である。
図2を参照して、まず、団体端末装置131は、たとえば、地域活性化サービスを提供する情報処理装置101の利用についての登録依頼を示す登録情報を情報処理装置101へ送信する(ステップS102)。この際、団体端末装置131を用いる地域団体は、たとえば、情報処理装置101の管理者に登録料を支払う。情報処理装置101は、たとえば、団体端末装置131から登録情報を受信すると、当該団体端末装置131を登録する。
次に、店舗端末装置121は、たとえば、クーポンを配布するための依頼を示す特典配布依頼情報を団体端末装置131へ送信する(ステップS104)。この際、対象店舗の経営者(以下、対象経営者とも称する。)は、たとえば、地域団体に広告料を支払う。
次に、団体端末装置131は、たとえば、店舗端末装置121から特典配布依頼情報を受信すると、受信した特典配布依頼情報に基づいて、対象店舗、および当該対象店舗における店舗端末装置121が配布すべきクーポン(以下、対象クーポンとも称する。)を登録するための特典登録依頼情報を情報処理装置101へ送信する(ステップS106)。情報処理装置101は、たとえば、団体端末装置131から特典登録依頼情報を受信すると、受信した特典登録依頼情報に従って対象店舗および対象クーポンを登録する。
次に、たとえば対象の端末装置(以下、対象端末装置とも称する。)111が搭載された車両1のドライバ(以下、対象ドライバとも称する。)は、情報処理装置101が提供する地域活性化サービスを利用するために、自己の車両1のID(以下、対象車両IDとも称する。)、および自己の属性を情報処理装置101に登録するための操作を対象端末装置111に対して行う。なお、当該属性の詳細については後述する。
対象端末装置111は、対象ドライバの操作に従って、対象車両ID、および対象ドライバの属性を含む、情報処理装置101の利用についての登録依頼を示す利用登録情報を情報処理装置101へ送信する(ステップS108)。
この際、対象ドライバは、たとえば、情報処理装置101の管理者に登録料を支払う。情報処理装置101は、たとえば、対象端末装置111から利用登録情報を受信すると、対象車両IDおよび対象ドライバの属性を登録する。
次に、情報処理装置101および対象端末装置111間において、特典付与処理が行われる(ステップS110)。この際、対象端末装置111は、対象クーポンを示すクーポン情報を情報処理装置101から受信する。
次に、対象ドライバは、対象店舗のたとえばドライブスルーにおいて商品またはサービスの対価を支払う際、クーポン情報を店舗端末装置121へ送信するための操作を対象端末装置111に対して行う。対象端末装置111は、対象ドライバの操作に従って、クーポン情報を店舗端末装置121へ送信する(ステップS112)。
店舗端末装置121は、対象端末装置111からクーポン情報を受信すると、対象端末装置111からクーポン情報を受信した旨を対象経営者に通知する。対象経営者は、店舗端末装置121からの通知を受けて、上記対価の値引き等を行う。これにより、対象ドライバは、対価の支払いにおいて値引きを受けることができる。
なお、上記ステップS102、S104およびS106と、ステップS108との順番は、上記に限らず、順番を入れ替えてもよい。
[端末装置の構成]
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムにおける端末装置の構成を示す図である。
図3を参照して、端末装置111は、受付部51と、プローブ情報取得部52と、処理部55と、通信部56と、表示制御部57と、表示部58と、車両状態検出部59とを備える。端末装置111は、たとえば、車両1に搭載される車載装置である。
端末装置111における通信部56は、基地局151とたとえば無線通信を行うことにより、基地局151と情報の送受信を行う。
車両状態検出部59は、自己の端末装置111が搭載されている車両(以下、自己車両とも称する。)1の状態を監視し、自己車両1の始動を検知すると、検知信号をプローブ情報取得部52および処理部55へ出力する。また、車両状態検出部59は、自己車両1が移動を開始すると、移動開始信号を処理部55へ出力する。
プローブ情報取得部52は、たとえば、自己の端末装置111の位置、および当該位置に対応する時刻を含むプローブ情報、言い換えると、自己の端末装置111の位置、および当該位置に自己の端末装置111が存在した時刻を含むプローブ情報を取得する。
具体的には、プローブ情報取得部52は、たとえば、GPS(Global Positioning System)衛星から送信される電波を受信し、受信した電波に基づいて、自己車両1が存在する位置を示す車両座標を算出することが可能である。ここで、車両座標には、たとえば自己車両1の位置を示す緯度および経度が含まれる。
プローブ情報取得部52は、車両状態検出部59から検知信号を受けると、プローブ情報の作成を開始する。より詳細には、プローブ情報取得部52は、たとえば、所定のサンプリングタイミングに従って車両座標を算出するとともに、当該車両座標を算出したタイミングを測定時刻として取得する。
すなわち、プローブ情報取得部52は、車両座標および測定時刻を含むプローブ情報をサンプリングタイミングごとに作成する。ここで、サンプリングタイミングは、たとえば、所定の周期ごとであってもよいし、停止、発進、ウィンカーの点灯、発進から所定時間経過後および発進から所定距離走行後等のイベントごとであってもよい。
プローブ情報取得部52は、プローブ情報を作成すると、作成したプローブ情報に自己車両1の識別子である車両IDを含める。そして、プローブ情報取得部52は、プローブ情報を、通信部56および基地局151経由で情報処理装置101へ送信する。
受付部51は、対象ドライバの操作を受け付ける。受付部51は、たとえば、対象車両IDおよび対象ドライバの属性を情報処理装置101に登録するための当該対象ドライバによる操作を受け付け、受け付けた内容を示す操作情報を処理部55へ出力する。
ここで、当該属性は、たとえば、当該人物の嗜好、当該人物の年齢、当該人物の性別、当該人物の居住地、当該人物の職業、当該人物の家族構成および当該人物の乗車する車両の種類の少なくともいずれか1つを含む。ここでは、当該属性は、たとえば対象ドライバの嗜好である。
また、当該人物の乗車する車両の種類は、たとえば、バス、トラックまたは乗用車等の用途、ワゴン、セダンまたはスポーツカー等の形状、およびメーカまたはグレード等の等級である。
処理部55は、受付部51から操作情報を受けると、受けた操作情報に基づいて利用登録情報を作成し、作成した利用登録情報を通信部56および基地局151経由で情報処理装置101へ送信する。
[情報処理装置の構成]
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムにおける情報処理装置の構成を示す図である。
図4を参照して、情報処理装置101は、取得部21と、判断部22と、特典付与部23と、地点決定部24と、特典情報処理部25と、記憶部26と、履歴情報作成部27と、登録処理部28と、通知部29とを備える。
取得部21は、たとえば他の装置から情報を取得する。通知部29は、たとえば、車両1に搭載された端末装置111へ基地局151経由で情報を通知する。
情報処理装置101における登録処理部28は、たとえば、対象車両ID、対象ドライバの属性、団体端末装置131、対象クーポンおよび対象店舗を登録するための処理を行う。
具体的には、登録処理部28は、たとえば、端末装置111から基地局151、インターネット10および取得部21経由で受信する利用登録情報に基づいて、対象車両IDおよび対象ドライバの属性を記憶部26に登録する。
また、登録処理部28は、たとえば、団体端末装置131からインターネット10および取得部21経由で受信する登録情報に基づいて当該団体端末装置131を記憶部26に登録する。
また、登録処理部28は、たとえば、団体端末装置131からインターネット10および取得部21経由で受信する特典登録依頼情報に基づいて、対象店舗を記憶部26に登録するとともに、属性、具体的には嗜好のカテゴリごとに対象クーポンを記憶部26に登録する。ここで、登録処理部28は、たとえば対象店舗の種類に基づいて嗜好のカテゴリを導出する。
[位置情報]
取得部21は、端末装置111の位置情報を取得する。具体的には、取得部21は、端末装置111から基地局151およびインターネット10経由で受信するプローブ情報を位置情報として取得し、取得した位置情報を判断部22および履歴情報作成部27へ出力する。
[履歴情報]
履歴情報作成部27は、たとえば、取得部21から位置情報を受けると、受けた位置情報に基づいて、車両IDごとの、端末装置111の位置、および当該位置に当該端末装置111が存在した時刻を示す移動履歴情報を作成し、作成した移動履歴情報を記憶部26に保存する。
[地点情報]
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置における地点決定部24が作成するスタンプラリーマップの一例を示す図である。図6は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置における地点決定部24が作成するスタンプラリーマップの他の例を示す図である。
図5および図6を参照して、地点決定部24は、たとえば、対象地点を決定し、決定した対象地点および当該対象地点に端末装置111が到達すべき時間を示す地点情報を作成する。また、地点決定部24は、たとえば、同じ特典、具体的には同じ対象クーポンに対して、異なる内容の地点情報を作成可能である。
具体的には、地点決定部24は、地点情報として、たとえば、図5および図6にそれぞれ示すスタンプラリーマップSRM1およびSRM2を作成する。
ここで、対象地点は、たとえば、対象ドライバが対象クーポンを取得するために通過または滞留すべき地点である。また、スタンプラリーマップSRM1およびSRM2は、同じ対象クーポンCpaを取得するための地点情報である。
より詳細には、地点決定部24は、スタンプラリーマップSRM1をたとえばアウトドア好きの対象ドライバ向けに作成する。また、地点決定部24は、スタンプラリーマップSRM2をたとえば家電好きの対象ドライバ向けに作成する。
スタンプラリーマップには、対象地点として、1または複数の通過ポイントが含まれる。具体的には、スタンプラリーマップSRM1には、通過ポイントPP11〜PP13が含まれる。また、スタンプラリーマップSRM2には、通過ポイントPP21〜PP24が含まれる。
通過ポイントは、たとえば、小売店、飲食店または公園等のPOI(Point Of Interest)である。
地点決定部24は、端末装置111に対応する人物の属性に基づいて対象地点を決定する。
具体的には、地点決定部24は、たとえば、対象ドライバの嗜好が反映されるように、スタンプラリーマップに含まれる通過ポイントを設定する。
具体的には、地点決定部24は、たとえば、アウトドア好きの対象ドライバの嗜好が反映されるように、スタンプラリーマップSRM1における通過ポイントPP11,PP12,PP13として、アウトドアショップ,公園,自然食のお店をそれぞれ設定する。
また、地点決定部24は、たとえば、家電好きの対象ドライバの嗜好が反映されるように、スタンプラリーマップSRM2における通過ポイントPP21,PP22,PP23,PP24として、町の電気屋,家電量販店,喫茶店,リサイクルショップをそれぞれ設定する。
また、地点決定部24は、たとえば、対象ドライバによる通過ポイントの通過または滞留を行うべき時間(以下、指定時間とも称する。)を設定する。より詳細には、地点決定部24は、たとえば当該通過ポイントの種類に応じて指定時間を設定する。
より詳細には、たとえば、通過ポイントが飲食店である場合、指定時間として食事の時間を設定する。
具体的には、地点決定部24は、たとえば、通過ポイントPP13およびPP23のように、通過ポイントがそれぞれ自然食のお店および喫茶店である場合、指定時間として18:00〜19:00および11:30〜13:30を設定する。
これにより、対象ドライバが食事のために通過ポイントを利用する可能性を高めることができる。
また、地点決定部24は、たとえば、通過ポイントが小売店である場合、指定時間としてタイムセール等の時間を設定する。
具体的には、地点決定部24は、たとえば、通過ポイントPP11およびPP22のように、通過ポイントがそれぞれアウトドアショップおよび家電量販店である場合、指定時間として15:00〜17:00および14:00〜16:00を設定する。
これにより、対象ドライバが通過ポイントのタイムセールにおいて商品を購入する可能性を高めることができる。
地点決定部24は、スタンプラリーマップSRM1およびSRM2のように、スタンプマップに含まれる各通過ポイントのうちの一部の通過ポイントに対して指定時間を設定する構成に限らず、スタンプマップに含まれる各通過ポイントのうちのすべての通過ポイントに対して指定時間を設定してもよいし、通過ポイントに対して指定時間を設定しなくてもよい。
地点決定部24は、作成したスタンプラリーマップSRM1およびSRM2を記憶部26に保存する。
[特典情報]
再び図4を参照して、特典情報処理部25は、たとえば、対象地点に対応する特典、具体的には対象クーポンを示す特典情報を作成する。
より詳細には、特典情報処理部25は、たとえば、記憶部26からスタンプラリーマップを取得し、取得したスタンプラリーマップに含まれる通過ポイントに対象クーポンを対応付ける。
具体的には、特典情報処理部25は、たとえば、図5に示すスタンプラリーマップSRM1に含まれる通過ポイントPP11,PP12,PP13のすべてに対して対象クーポンCpaを対応付ける。この場合、対象ドライバは、通過ポイントPP11,PP12,PP13のすべてに対して通過または滞留を行うと、対象クーポンCpaを取得することができる。
また、特典情報処理部25は、たとえば、図6に示すスタンプラリーマップSRM2に含まれる通過ポイントPP21,PP22,PP23,PP24のすべてに対して対象クーポンCpaを対応付ける。この場合、対象ドライバは、通過ポイントPP21,PP22,PP23,PP24のすべてに対して通過または滞留を行うと、対象クーポンCpaを取得することができる。
特典情報処理部25は、たとえば、対象端末装置111の移動履歴に基づいて特典情報の内容を決定する。また、特典情報処理部25は、たとえば、特典情報の示す特典の利用先として、自己の情報処理装置101に登録された店舗を決定する。
具体的には、特典情報処理部25は、たとえば、記憶部26から移動履歴情報を取得し、取得した移動履歴情報に基づいて特典情報の内容を決定する。
より詳細には、特典情報処理部25は、たとえば、移動履歴情報に基づいて、対象端末装置111が移動した経路を導出する。そして、特典情報処理部25は、導出した経路、および地図に基づいて、対象端末装置111が通過または滞留した対象店舗を特定し、特定した対象店舗の種類に基づいて対象ドライバの属性、具体的には嗜好を導出する。
そして、特典情報処理部25は、たとえば、記憶部26において嗜好のカテゴリごとに登録されている対象クーポンの中から、導出した対象ドライバの嗜好に合った対象クーポンを特定する。
また、特典情報処理部25は、たとえば、記憶部26に登録されている対象ドライバの嗜好に対して、導出した対象ドライバの嗜好を追加したり、更新したりする。
特典情報処理部25は、たとえば、特定した対象クーポンを示す特典情報を作成し、作成した特典情報を通知部29へ出力する。
通知部29は、たとえば、特典情報処理部25から受ける特典情報を対象端末装置111に通知する。
一方、特典情報処理部25は、たとえば、対象ドライバの嗜好に合った対象クーポンを特定できない場合、登録処理部28により登録される新たな対象クーポンを監視する。特典情報処理部25は、たとえば、対象ドライバの嗜好に合う対象クーポンが登録されると、登録された新たな対象クーポンを示す特典情報を作成して対象端末装置111に通知部29経由で通知する。
また、特典情報処理部25は、対象クーポンとスタンプラリーマップとの対応関係を示す対応情報を作成し、作成した対応情報を記憶部26に保存する。
具体的には、特典情報処理部25は、たとえば、対象クーポンCpaとスタンプラリーマップSRM1およびSRM2との対応関係を示す対応情報を作成し、作成した対応情報を記憶部26に保存する。
[選択結果情報]
再び図3を参照して、対象端末装置111における通信部56は、情報処理装置101から特典情報を受信すると、受信した特典情報を表示制御部57へ出力する。
表示制御部57は、通信部56によって受信された情報の内容を表示する制御を行う。具体的には、表示制御部57は、通信部56から特典情報を受けると、受けた特典情報の内容を表示部58から画像として出力させる制御を行う。
対象ドライバは、表示部58に出力された画像を見ながら、対象クーポンを選択する操作を受付部51に対して行う。ここでは、対象ドライバは、たとえば対象クーポンCpaを選択する操作を受付部51に対して行う。
受付部51は、対象ドライバによる操作を受け付け、受け付けた内容を示す操作情報を処理部55へ出力する。
処理部55は、受付部51から操作情報を受けると、受けた操作情報に基づいて対象ドライバによる対象クーポンCpaの選択結果を示す選択結果情報を作成し、作成した選択結果情報を通信部56および基地局151経由で情報処理装置101へ送信する。
[地点情報S1]
再び図4を参照して、情報処理装置101における取得部21は、対象端末装置111から選択結果情報を受信すると、受信した選択結果情報を地点決定部24へ出力する。
地点決定部24は、取得部21から選択結果情報を受けると、受けた選択結果情報に基づいて、対象ドライバが選択した対象クーポンCpaを認識する。
そして、地点決定部24は、対応情報を記憶部26から取得し、取得した対応情報に基づいて、認識した対象クーポンCpaに対応するスタンプラリーマップを特定する。
具体的には、地点決定部24は、たとえば、対応情報に基づいて、対象クーポンCpaに対応するスタンプラリーマップとしてスタンプラリーマップSRM1,SRM2を特定する。
そして、地点決定部24は、特定したスタンプラリーマップSRM1,SRM2のうち、たとえば、記憶部26に登録されている対象ドライバの嗜好に基づいて、当該対象ドライバの嗜好に合うスタンプラリーマップを選択する。ここでは、地点決定部24は、たとえばスタンプラリーマップSRM1を記憶部26から選択する。地点決定部24は、選択したスタンプラリーマップSRM1を記憶部26から取得する。
地点決定部24は、たとえば、地点情報を対象端末装置111に通知部29経由で通知する。より詳細には、地点決定部24は、記憶部26から取得したスタンプラリーマップSRM1を示す地点情報S1を作成し、作成した地点情報S1を通知部29へ出力する。
通知部29は、地点決定部24によって作成された地点情報S1を端末装置111に通知する。具体的には、通知部29は、地点決定部24から地点情報S1を受けると、受けた地点情報S1を対象端末装置111へ通知する。
また、地点決定部24は、地点情報S1および対応情報を判断部22および特典付与部23へ出力する。
再び図3を参照して、対象端末装置111における通信部56は、情報処理装置101から地点情報S1を受信すると、受信した地点情報S1を表示制御部57へ出力する。
表示制御部57は、通信部56から地点情報S1を受けると、受けた地点情報S1の内容、具体的には図5に示すスタンプラリーマップSRM1を表示部58から画像として出力させる制御を行う。
対象ドライバは、たとえば、表示部58に出力された画像の内容すなわちスタンプラリーマップSRM1の内容に従って対象車両1を運転する。
[到達情報]
再び図4を参照して、情報処理装置101における判断部22は、取得部21によって取得された位置情報に基づいて、対象端末装置111の対象地点への到達状況を判断する。
具体的には、判断部22は、たとえば、地点決定部24から受ける地点情報S1および対応情報に基づいて、対象ドライバが対象クーポンCpaを取得するために通過または滞留を行うべき通過ポイントが、スタンプラリーマップSRM1に含まれる通過ポイントPP11,PP12,PP13であることを認識する。
判断部22は、たとえば、取得部21から受ける位置情報に基づいてスタンプラリーマップSRM1における対象端末装置111の位置を監視する。
たとえば、判断部22は、対象端末装置111が通過ポイントに到達するごとに、到達条件が満たされたか否かを判断し、判断結果を示す到達情報を作成する。判断部22は、作成した到達情報を対象端末装置111へ通知部29経由で通知するとともに特典付与部23へ出力する。
より詳細には、判断部22は、たとえば、対象端末装置111が通過ポイントPP11〜PP13のいずれか1つに到達するごとに、到達条件が満たされたか否かを判断する。
ここで、到達条件は、たとえば、通過ポイントPP11,PP13のように、通過ポイントに指定時間が設定されている場合、当該指定時間において対象端末装置111が通過ポイントに到達し、かつ通過ポイントにおいて所定時間滞留したか否かである。
また、到達条件は、たとえば、通過ポイントPP12のように、通過ポイントに指定時間が設定されていない場合、対象端末装置111が通過ポイントにおいて所定時間滞留したか否かである。
たとえば、判断部22は、対象端末装置111が通過ポイントPP11に到達すると、到達条件が満たされたか否かを判断する。
この際、判断部22は、たとえば、指定時間である15:00〜17:00において対象端末装置111が通過ポイントPP11に到達しかつ所定時間滞留したことを確認すると、通過ポイントPP11についての到達条件が満たされたと判断する。そして、判断部22は、判断結果を示す到達情報を作成し、作成した到達情報を対象端末装置111へ通知部29経由で通知するとともに特典付与部23へ出力する。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る端末装置における表示部が表示するスタンプラリーマップの一例を示す図である。
図3および図7を参照して、対象端末装置111における通信部56は、情報処理装置101から到達情報を受信すると、受信した到達情報を表示制御部57へ出力する。
表示制御部57は、通信部56から到達情報を受けると、受けた到達情報の内容を表示部58から画像として出力させる制御を行う。ここで、表示部58から出力される画像は、たとえば図7に示すスタンプラリーマップSRM3である。
スタンプラリーマップSRM3では、図5に示すスタンプラリーマップSRM1と比べて、対象ドライバが通過ポイントPP11に到達しかつ所定時間滞留したことを示す、Str1が付された「Clear!」の文字列、および点線の丸で表されたシンボルSym1が、通過ポイントPP11を示すアイコンの周囲に追加されている。
[クーポン情報]
再び図4を参照して、情報処理装置101における特典付与部23は、判断部22による判断結果に基づいて、到達状況に対して付与すべき特典を決定する。
具体的には、特典付与部23は、たとえば、地点決定部24から受ける地点情報S1および対応情報に基づいて、対象ドライバが対象クーポンCpaを取得するために通過または滞留を行うべき通過ポイントが、スタンプラリーマップSRM1に含まれる通過ポイントPP11,PP12,PP13であることを認識する。
特典付与部23は、たとえば、判断部22から受ける到達情報に基づいて、通過ポイントPP11,PP12,PP13のすべてについて到達条件が満たされたか否かを判断する。
特典付与部23は、たとえば、通過ポイントPP11,PP12,PP13のすべてについて到達条件が満たされたと判断すると、到達状況に対して付与すべき特典として対象クーポンCpaを決定する。そして、特典付与部23は、対象クーポンCpaを示すクーポン情報を作成し、作成したクーポン情報を対象端末装置111へ通知部29経由で通知する。
[動作]
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムにおける、特典付与処理のシーケンスの一例を示す図である。図8は、図2のステップS110における動作の詳細を示している。
図8を参照して、情報処理装置101は、端末装置111に対応する人物の属性に基づいて対象地点を決定し、決定した対象地点および当該対象地点に端末装置111が到達すべき時間を示す地点情報を作成する地点情報作成処理を行う(ステップS202)。
次に、情報処理装置101は、たとえば、対象地点に対応する特典、具体的には対象クーポンを示す特典情報を作成する特典情報作成処理を行う(ステップS204)。
次に、情報処理装置101は、作成した特典情報を対象端末装置111へ送信する(ステップS206)。
次に、対象端末装置111は、情報処理装置101から特典情報を受信すると、受信した特典情報の内容を表示部58から画像として出力させる制御を行う(ステップS208)。対象ドライバは、表示部58に出力された画像を見ながら、たとえば対象クーポンCpaを選択する。
次に、対象端末装置111は、対象ドライバによる対象クーポンCpaの選択結果を示す選択結果情報を作成し、作成した選択結果情報を情報処理装置101へ送信する(ステップS210)。
次に、情報処理装置101は、対象端末装置111から選択結果情報を受信すると、受信した選択結果情報に基づいて、対象ドライバが選択した対象クーポンCpaを認識する。情報処理装置101は、対応情報に基づいて、認識した対象クーポンCpaに対応するスタンプラリーマップとしてたとえばスタンプラリーマップSRM1,SRM2を特定する。情報処理装置101は、特定したスタンプラリーマップSRM1,SRM2のうち、対象ドライバの嗜好に合うスタンプラリーマップとしてたとえばスタンプラリーマップSRM1を選択して記憶部26から取得する(ステップS212)。
次に、情報処理装置101は、取得したスタンプラリーマップSRM1を示す地点情報S1を作成し、作成した地点情報S1を対象端末装置111へ送信する(ステップS214)。対象端末装置111は、情報処理装置101から地点情報S1を受信すると、受信した地点情報S1の内容すなわちスタンプラリーマップSRM1を表示部58から画像として出力させる制御を行う。
次に、対象ドライバが表示部58に出力されたスタンプラリーマップSRM1の内容に従って対象車両1を運転することにより、対象端末装置111は、プローブ情報を情報処理装置101へ送信しながら位置を変える(ステップS216)。
次に、情報処理装置101は、対象端末装置111からプローブ情報を位置情報として受信すると、受信した位置情報に基づいて、対象端末装置111の対象地点への到達状況を判断する(ステップS218)。具体的には、判断部22は、対象端末装置111が通過ポイントに到達するごとに、到達条件が満たされたか否かを判断する。
次に、情報処理装置101は、到達条件が満たされたか否かを判断するごとに、判断結果を示す到達情報を対象端末装置111へ送信する(ステップS220)。
次に、対象端末装置111は、情報処理装置101から到達情報を受信すると、受信した到達情報の内容を表示部58から画像として出力させる制御を行う(ステップS222)。対象ドライバは、表示部58に出力された画像を見ながら、対象地点への到達状況を認識する。
次に、情報処理装置101は、対象端末装置111の対象地点への到達状況の判断結果に基づいて、到達状況に対して付与すべき特典を決定する(ステップS224)。具体的には、情報処理装置101は、通過ポイントPP11,PP12,PP13のすべてについて到達条件が満たされたと判断すると、到達状況に対して付与すべき特典として対象クーポンCpaを決定する。
次に、情報処理装置101は、決定した対象クーポンCpaを示すクーポン情報を作成し、作成したクーポン情報を対象端末装置111へ送信する(ステップS226)。
なお、情報処理装置101は、上記ステップS224において、通過ポイントPP11,PP12,PP13の一部について到達条件が満たされたと判断すると、到達状況に対して付与すべき特典として対象クーポンを決定してもよい。
具体的には、情報処理装置101は、たとえば、到達条件が満たされた通過ポイントの個数に応じて対象クーポンのグレードを変更する。ここで、対象クーポンのグレードは、たとえば、対象店舗における商品価格の値引き率、または対象店舗において受けることができるサービスの質等である。
より詳細には、情報処理装置101は、到達条件が満たされた通過ポイントの個数が多いほど対象クーポンのグレードを上げる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、取得部21は、車両座標および測定時刻を含むプローブ情報を位置情報として端末装置111から取得する構成であるとしたが、これに限定するものではない。取得部21は、たとえば車両座標を含むプローブ情報を位置情報として取得する構成であればよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、地点決定部24は、対象地点および当該対象地点に端末装置111が到達すべき時間を示す地点情報を作成する構成であるとしたが、これに限定するものではない。地点決定部24は、対象地点を示す地点情報を作成する構成であればよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、地点決定部24が決定した対象地点が対象店舗と異なってもよいし、一致してもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る端末装置は、車載装置である構成であるとしたが、これに限定するものではなく、たとえばスマートホンのような無線端末装置であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置の機能の一部または全部が、クラウドコンピューティングによって提供されてもよい。すなわち、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置が、複数のクラウドサーバ等によって構成されてもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、特典付与部23は、判断部22による判断結果に基づいて、到達状況に対して付与すべき特典を決定する構成であるとしたが、これに限定するものではない。特典付与部23は、判断部22による判断結果に基づいて、特典を付与することを決定する構成であればよい。具体的には、特典付与部23は、たとえば、対象地点に端末装置111が到達した場合において、予め決まっている特典を対象ドライバに付与することを決定する。
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、地点決定部24は、対象地点を決定し、決定した対象地点および当該対象地点に端末装置111が到達すべき時間を示す地点情報を作成する構成であるとしたが、これに限定するものではない。地点決定部24は、対象地点を決定し、決定した対象地点を示す地点情報を作成する構成であればよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、属性は、当該人物の嗜好を含むとしたが、これに限定するものではない。属性は、人物の嗜好、人物の年齢、人物の性別、人物の居住地、人物の職業、人物の家族構成および人物の乗車する車両の種類の少なくともいずれか1つを含んでいればよい。
ところで、たとえば、QRコードを用いてスタンプラリーが電子的に行われる場合がある。より詳細には、たとえば、スタンプラリーの主催者は、掲示場所においてQRコードを掲示する。スタンプラリーの参加者は、掲示場所に到達すると、QRコード対応のカメラ付き携帯電話を用いて、掲示されたQRコードの情報内容を取得する。携帯電話により取得された情報内容は、掲示場所に参加者が到達したか否かの判断に用いられる。参加者は、到達した掲示場所の個数または種類等に応じて特典を受けることができる。
しかしながら、このようなスタンプラリーを行う場合、主催者は掲示場所においてQRコードを掲示する必要があるため、手間がかかるという問題がある。
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、地点決定部24は、対象地点を決定し、決定した対象地点を示す地点情報を作成する。通知部29は、地点決定部24によって作成された地点情報を端末装置111に通知する。取得部21は、端末装置111の位置情報を取得する。判断部22は、取得部21によって取得された位置情報に基づいて、端末装置111の対象地点への到達状況を判断する。特典付与部23は、判断部22による判断結果に基づいて、特典を付与することを決定する。そして、地点決定部24は、端末装置111に対応する人物の属性に基づいて対象地点を決定する。
このように、端末装置111の位置情報を取得する構成により、たとえば、スタンプラリーの参加者が対象地点において掲示されたQRコードの情報内容を取得しなくても、端末装置111の位置情報に基づいて、端末装置111の対象地点への到達状況を判断することができるので、スタンプラリーの主催者によるQRコードの掲示の手間を軽減することができる。したがって、簡易な処理で、対象地点への到達状況に対して特典を付与することができる。
さらに、このような構成により、端末装置111に対応する人物すなわちユーザの属性とマッチする適切な対象地点を示す地点情報を作成して当該ユーザに通知することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、地点決定部24は、同じ特典に対して異なる内容の地点情報を作成可能である。
このような構成により、複数のユーザに対して同じ特典で異なる内容の地点情報を通知することができるので、対象地点がユーザの属性、具体的には嗜好にマッチする可能性を高めることができる。これにより、ユーザが対象地点へ訪問しようとする意欲を高めることができるので、ユーザを対象地点に効率よく誘導することができる。また、ユーザは、自己の嗜好にマッチする対象地点を訪問して特典を取得することができるので、ユーザの満足度を高めることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、属性は、当該人物の嗜好、当該人物の年齢、当該人物の性別、当該人物の居住地、当該人物の職業、当該人物の家族構成および当該人物の乗車する車両の種類の少なくともいずれか1つを含む。
このような構成により、端末装置111に対応する人物すなわちユーザの属性をより正しく認識することができるので、より適切な対象地点を示す地点情報を作成して当該ユーザに通知することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、地点決定部24は、対象地点を決定し、決定した対象地点および当該対象地点に端末装置111が到達すべき時間を示す地点情報を作成する。
このような構成により、端末装置111のユーザを、より効果的な時間に対象地点へ誘導することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、特典情報処理部25は、対象地点に対応する特典を示す特典情報を作成する。通知部29は、特典情報処理部25によって作成された特典情報を端末装置111に通知する。そして、特典情報処理部25は、端末装置111の移動履歴に基づいて特典情報の内容を決定する。
このような構成により、端末装置111の移動履歴に基づいてたとえば端末装置111のユーザの属性を取得することができるので、取得した属性にマッチする特典を当該ユーザに提示することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置では、特典の利用先は、情報処理装置101に登録された店舗である。
このような構成により、当該店舗は、端末装置111のユーザを効率よく集客することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムでは、情報処理装置101は、対象地点を決定し、決定した対象地点を示す地点情報を作成し、作成した地点情報を端末装置111に通知する。端末装置111は、当該端末装置111の位置情報を取得する。情報処理装置101は、取得した位置情報に基づいて、端末装置111の対象地点への到達状況を判断する。情報処理装置101は、判断した結果に基づいて、特典を付与することを決定する。そして、情報処理装置101は、端末装置111に対応する人物の属性に基づいて対象地点を決定する。
このように、端末装置111の位置情報を取得する構成により、たとえば、スタンプラリーの参加者が対象地点において掲示されたQRコードの情報内容を取得しなくても、端末装置111の位置情報に基づいて、端末装置111の対象地点への到達状況を判断することができるので、スタンプラリーの主催者によるQRコードの掲示の手間を軽減することができる。したがって、簡易な処理で、対象地点への到達状況に対して特典を付与することができる。
さらに、このような構成により、端末装置111に対応する人物すなわちユーザの属性とマッチする適切な対象地点を示す地点情報を作成して当該ユーザに通知することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る情報処理システムと比べて端末装置において特典付与の決定処理が行われる情報処理システムに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る情報処理システムと同様である。
[構成および基本動作]
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
図9を参照して、情報処理システム302は、車両1A,1B,1Cと、サーバ(情報処理装置)102と、3つの端末装置112と、店舗端末装置121と、団体端末装置131と、3つの基地局151とを備える。
図9では、3つの車両1を代表的に示しているが、さらに多数または少数の車両1が設けられてもよい。また、3つの端末装置112を代表的に示しているが、さらに多数または少数の端末装置112が設けられてもよい。また、1つの店舗端末装置121を代表的に示しているが、複数の店舗端末装置121が設けられてもよい。また、1つの団体端末装置131を代表的に示しているが、複数の団体端末装置131が設けられてもよい。また、3つの基地局151を代表的に示しているが、さらに多数または少数の基地局151が設けられてもよい。
情報処理システム302における車両1、店舗端末装置121、団体端末装置131および基地局151の動作は、図1に示す情報処理システム301における車両1、店舗端末装置121、団体端末装置131および基地局151とそれぞれ同様である。
[端末装置の構成]
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムにおける端末装置の構成を示す図である。
図10を参照して、端末装置112は、図3に示す端末装置111と比べて、プローブ情報取得部52および車両状態検出部59の代わりに、位置情報取得部61、判断部62および特典付与部63を備える。
端末装置112は、たとえば、スマートホン等の無線端末装置である。たとえば、車両1を運転するドライバは、端末装置112を携帯する。
[動作]
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムにおける、地域活性化サービスを提供するための情報処理のシーケンスの一例を示す図である。
図11を参照して、まず、団体端末装置131は、たとえば、地域活性化サービスを提供するサーバ102の利用についての登録依頼を示す登録情報をサーバ102へ送信する(ステップS302)。この際、団体端末装置131を用いる地域団体は、たとえば、サーバ102の管理者に登録料を支払う。サーバ102は、たとえば、団体端末装置131から登録情報を受信すると、当該団体端末装置131を登録する。
次に、店舗端末装置121は、たとえば、クーポンを配布するための依頼を示す特典配布依頼情報を団体端末装置131へ送信する(ステップS304)。この際、対象経営者は、たとえば、地域団体に広告料を支払う。
次に、団体端末装置131は、たとえば、店舗端末装置121から特典配布依頼情報を受信すると、受信した特典配布依頼情報に基づいて、対象店舗および対象クーポンを登録するための特典登録依頼情報をサーバ102へ送信する(ステップS306)。サーバ102は、たとえば、団体端末装置131から特典登録依頼情報を受信すると、受信した特典登録依頼情報に応じて対象店舗および対象クーポンを登録する。
次に、対象ドライバは、サーバ102が提供する地域活性化サービスを利用するために、対象車両IDおよび自己の属性をサーバ102に登録するための操作を対象端末装置112に対して行う。
対象端末装置112は、対象ドライバの操作に従って、対象車両ID、および対象ドライバの属性を含む、サーバ102の利用についての登録依頼を示す利用登録情報をサーバ102へ送信する(ステップS308)。
この際、対象ドライバは、たとえば、サーバ102の管理者に登録料を支払う。サーバ102は、たとえば、対象端末装置112から利用登録情報を受信すると、対象車両IDおよび対象ドライバの属性を登録する。
次に、サーバ102は、端末装置111に対応する人物の属性に基づいて対象地点を決定し、決定した対象地点および当該対象地点に端末装置112が到達すべき時間を示す地点情報を作成する地点情報作成処理を行う(ステップS310)。
次に、サーバ102は、たとえば、対象地点に対応する特典、具体的には対象クーポンを示す特典情報を作成する特典情報作成処理を行う(ステップS312)。
次に、サーバ102は、作成した特典情報を対象端末装置112へ送信する(ステップS314)。
次に、対象端末装置112は、サーバ102から特典情報を受信すると、受信した特典情報の内容を表示部58から画像として出力させる制御を行う(ステップS316)。対象ドライバは、表示部58に出力された画像を見ながら、たとえば対象クーポンCpaを選択する。
次に、対象端末装置112は、対象ドライバによる対象クーポンCpaの選択結果を示す選択結果情報を作成し、作成した選択結果情報をサーバ102へ送信する(ステップS318)。
次に、サーバ102は、対象端末装置112から選択結果情報を受信すると、受信した選択結果情報に基づいて、対象ドライバが選択した対象クーポンCpaを認識する。サーバ102は、対応情報に基づいて、認識した対象クーポンCpaに対応するスタンプラリーマップとしてたとえばスタンプラリーマップSRM1,SRM2を特定する。サーバ102は、特定したスタンプラリーマップSRM1,SRM2のうち、対象ドライバの属性、具体的には嗜好に合うスタンプラリーマップとしてたとえばスタンプラリーマップSRM1を選択して取得する(ステップS320)。
次に、サーバ102は、取得したスタンプラリーマップSRM1を示す地点情報S1を作成し、作成した地点情報S1と、地点情報S1を用いて対象クーポン取得するためのアプリケーションとを含むアプリケーション情報を作成する。サーバ102は、作成したアプリケーション情報を対象端末装置112へ送信する(ステップS322)。対象端末装置112は、サーバ102からアプリケーション情報を受信すると、受信したアプリケーション情報に含まれるアプリケーションを実行する。
次に、対象端末装置112は、自己の位置を示す位置情報を取得する(ステップS324)。
次に、対象端末装置112は、取得した位置情報に基づいて、対象地点への自己の到達状況を判断する(ステップS326)。ここでは、対象端末装置112は、対象地点、具体的にはスタンプラリーマップSRM1に含まれる通過ポイントPP11,PP12,PP13のすべてについて到達条件が満たされたと判断する。
次に、対象端末装置112は、自己の対象地点への到達状況の判断結果に基づいて、到達状況に対して付与すべき特典を決定する(ステップS328)。ここでは、サーバ102は、到達状況に対して付与すべき特典として対象クーポンCpaを決定する。
次に、対象端末装置112は、決定結果を示す決定結果情報を作成し、作成した決定結果情報をサーバ102へ送信する(ステップS330)。
次に、サーバ102は、対象端末装置112から決定結果情報を受信すると、受信した決定結果情報に基づいて、対象端末装置112に対して対象クーポンCpaを与えるべきと判断する。そして、サーバ102は、対象クーポンCpaを示すクーポン情報を作成し、作成したクーポン情報を対象端末装置112へ送信する(ステップS332)。
次に、対象ドライバは、対象店舗たとえば百貨店において商品またはサービスの対価を支払う際、クーポン情報を店舗端末装置121へ送信するための操作を対象端末装置112に対して行う。対象端末装置112は、対象ドライバの操作に従って、クーポン情報を店舗端末装置121へ送信する(ステップS334)。
店舗端末装置121は、対象端末装置112からクーポン情報を受信すると、対象端末装置112からクーポン情報を受信した旨を対象経営者に通知する。対象経営者は、店舗端末装置121からの通知を受けて、上記対価の値引き等を行う。これにより、対象ドライバは、対価の支払いにおいて値引きを受けることができる。
なお、上記ステップS302、S304およびS306と、ステップS308との順番は、上記に限らず、順番を入れ替えてもよい。
再び図10を参照して、端末装置112における位置情報取得部61は、自己の端末装置112の位置を示す位置情報を取得する。
具体的には、位置情報取得部61は、たとえば、GPS衛星から送信される電波を受信し、受信した電波に基づいて、自己の端末装置112が存在する位置を示す端末座標を算出する。ここで、端末座標には、たとえば当該端末装置112の位置を示す緯度および経度が含まれる。
位置情報取得部61は、算出した端末座標を含む位置情報を作成し、作成した位置情報を判断部62へ出力する。
通信部56は、たとえば、サーバ102からアプリケーション情報を基地局151経由で受信すると、受信したアプリケーション情報を処理部55へ出力するとともに、アプリケーション情報に含まれる地点情報S1を表示制御部57へ出力する。
処理部55は、通信部56からアプリケーション情報を受けると、受けたアプリケーション情報から地点情報S1およびアプリケーションを取得し、取得したアプリケーションを実行することにより自己の端末装置112を動作させる。
具体的には、処理部55は、アプリケーションの内容に従って、たとえば、地点情報S1および判断命令を判断部62へ出力するとともに、地点情報S1および決定命令を特典付与部63へ出力する。
判断部62は、位置情報取得部61によって取得された位置情報に基づいて、自己の端末装置112の対象地点への到達状況を判断する。
より詳細には、判断部62は、処理部55から地点情報S1および判断命令を受けると、判断処理を開始する。
判断部62は、処理部55から受けた地点情報S1に基づいて、対象ドライバが対象クーポンCpaを取得するために通過または滞留を行うべき通過ポイントが、スタンプラリーマップSRM1に含まれる通過ポイントPP11,PP12,PP13であることを認識する。
判断部62は、たとえば、位置情報取得部61から受ける位置情報に基づいてスタンプラリーマップSRM1における自己の端末装置112の位置を監視する。
たとえば、判断部62は、自己の端末装置112が通過ポイントに到達するごとに、到達条件が満たされたか否かを判断し、判断結果を示す到達情報を作成する。判断部62は、作成した到達情報を表示制御部57および特典付与部63へ出力する。
特典付与部63は、判断部62による判断結果に基づいて、到達状況に対して付与すべき特典を決定する。
より詳細には、特典付与部63は、たとえば、処理部55から地点情報S1および決定命令を受けると、決定処理を開始する。
特典付与部63は、処理部55から受けた地点情報S1に基づいて、対象ドライバが対象クーポンCpaを取得するために通過または滞留を行うべき通過ポイントが、スタンプラリーマップSRM1に含まれる通過ポイントPP11,PP12,PP13であることを認識する。
特典付与部63は、たとえば、判断部62から受ける到達情報に基づいて、通過ポイントPP11,PP12,PP13のすべてについて到達条件が満たされたか否かを判断する。
特典付与部63は、たとえば、通過ポイントPP11,PP12,PP13のすべてについて到達条件が満たされたと判断すると、到達状況に対して付与すべき特典として対象クーポンCpaを決定し、決定結果を処理部55へ通知する。
処理部55は、特典付与部63から決定結果の通知を受けると、受けた通知に基づいて、決定結果を示す決定結果情報を作成し、作成した決定結果情報を通信部56へ出力する。
通信部56は、処理部55から決定結果情報を受けると、受けた決定結果情報を基地局151経由でサーバ102へ送信する。
なお、本発明の第2の実施の形態に係る端末装置は、スマートホンであるとしたが、これに限定するものではなく、たとえば車載装置であってもよい。
また、本発明の第2の実施の形態に係るサーバの機能の一部または全部が、クラウドコンピューティングによって提供されてもよい。すなわち、サーバ102が、複数のクラウドサーバ等によって構成されてもよい。
以上のように、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムでは、サーバ102は、対象地点を決定し、決定した対象地点を示す地点情報を作成し、作成した地点情報を端末装置112に通知する。位置情報取得部61は、自己の端末装置112の位置情報を取得する。判断部62は、位置情報取得部61によって取得された位置情報に基づいて、自己の端末装置112の対象地点への到達状況を判断する。特典付与部63は、判断部62による判断結果に基づいて、特典を付与することを決定する。そして、サーバ102は、端末装置112に対応する人物の属性に基づいて対象地点を決定する。
このように、自己の端末装置112の位置情報を取得する構成により、たとえば、スタンプラリーの参加者が対象地点において掲示されたQRコードの情報内容を取得しなくても、自己の端末装置112の位置情報に基づいて、自己の端末装置112の対象地点への到達状況を判断することができるので、スタンプラリーの主催者によるQRコードの掲示の手間を軽減することができる。したがって、簡易な処理で、対象地点への到達状況に対して特典を付与することができる。
さらに、このような構成により、端末装置112に対応する人物すなわちユーザの属性とマッチする適切な対象地点を示す地点情報を作成して当該ユーザに通知することができる。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る情報処理システムと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
なお、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る各装置の構成要素および動作のうち、一部または全部を適宜組み合わせることも可能である。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
情報処理装置であって、
対象地点を決定し、決定した前記対象地点を示す地点情報を作成する地点決定部と、
前記地点決定部によって作成された前記地点情報を端末装置に通知する通知部と、
前記端末装置の位置情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記位置情報に基づいて、前記端末装置の前記対象地点への到達状況を判断する判断部と、
前記判断部による判断結果に基づいて、特典を付与することを決定する特典付与部とを備え、
前記情報処理装置は、サーバであり、
前記端末装置は、車載装置またはスマートホンであり、
前記判断部は、前記端末装置が前記対象地点において所定時間滞留したか否かに基づいて前記到達状況を判断し、
前記特典付与部は、前記端末装置が前記対象地点において前記所定時間滞留した場合、前記特典を決定する、情報処理装置。
[付記2]
情報処理装置と、
端末装置とを備え、
前記情報処理装置は、対象地点を決定し、決定した前記対象地点を示す地点情報を作成し、作成した前記地点情報を前記端末装置に通知し、
前記情報処理装置は、前記端末装置の位置情報を取得し、
前記情報処理装置は、取得した前記位置情報に基づいて、前記端末装置の前記対象地点への到達状況を判断し、
前記情報処理装置は、判断した結果に基づいて、特典を付与することを決定し、
前記情報処理装置は、前記端末装置に対応する人物の属性に基づいて前記対象地点を決定し、
前記情報処理装置は、サーバであり、
前記端末装置は、車載装置またはスマートホンであり、
前記情報処理装置は、前記端末装置が前記対象地点において所定時間滞留したか否かに基づいて前記到達状況を判断し、
前記情報処理装置は、前記端末装置が前記対象地点において前記所定時間滞留した場合、前記特典を決定する、情報処理システム。
[付記3]
情報処理装置と、
端末装置とを備え、
前記情報処理装置は、対象地点を決定し、決定した前記対象地点を示す地点情報を作成し、作成した前記地点情報を前記端末装置に通知し、
前記端末装置は、前記端末装置の位置情報を取得し、
前記端末装置は、取得した前記位置情報に基づいて、前記端末装置の前記対象地点への到達状況を判断し、
前記端末装置は、判断した結果に基づいて、特典を付与することを決定し、
前記情報処理装置は、前記端末装置に対応する人物の属性に基づいて前記対象地点を決定し、
前記情報処理装置は、サーバであり、
前記端末装置は、車載装置またはスマートホンであり、
前記端末装置は、前記端末装置が前記対象地点において所定時間滞留したか否かに基づいて前記到達状況を判断し、
前記端末装置は、前記端末装置が前記対象地点において前記所定時間滞留した場合、前記特典を決定する、情報処理システム。