JP2017019761A - 新規ターピリジン誘導体、それを用いた電子輸送材料及び有機el素子 - Google Patents

新規ターピリジン誘導体、それを用いた電子輸送材料及び有機el素子 Download PDF

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久宏 笹部
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良 吉岡
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Abstract

【課題】高い三重項エネルギーを電子輸送性の向上が可能な緑色リン光を発光する有機EL素子用の電子輸送材料としての新規ターピリジン誘導体の提供。【解決手段】式(1)で表わされるターピリジン誘導体。分子間水素結合により骨格が平面化され、ターピリジル部位において分子間相互作用を有するため、電子輸送材料としてきわめて有効である。(Aは各々独立に、下記構造式で表される置換基。)【選択図】なし

Description

本発明は、新規ターピリジン誘導体、それを用いた電子輸送材料及び有機EL素子に関し、詳しくは、緑色リン光を発光する有機EL素子用の電子輸送材料としての新規ターピリジン誘導体に関する。
リン光発光材料や熱活性化遅延蛍光材料を用いる新しいタイプの有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子の高性能化には、三重項励起子を失活しないためのワイドギャップ電子輸送材料が必要である。同時に、電子輸送材料は、電子輸送性やホールブロック性を持つことも求められる。しかしながら、一般に用いられているイミダゾール誘導体電子輸送材料(TPBI)は、ワイドギャップであるものの、電子輸送性やホールブロック性に乏しく、有機EL素子の高性能化を期待できない。
最近、すべての骨格がメタ結合し、外縁部に窒素原子が導入され、かつ、分子配向した電子輸送材料BPyMPM誘導体が開発され、ピリジン窒素の置換位置と熱、光学特性、移動度に与える影響が明らかにされた(非特許文献1)。これらの誘導体は、高い三重項エネルギー、電子注入性、電子輸送性及びホールブロック性を有している。
Figure 2017019761
これらの誘導体は、CH−N間で分子間水素結合を形成し、融点が高く、基板に水平方向に高度に配向していることから、高い移動度を有する(非特許文献2及び3)。
また、以下に示すような外縁部にピリジン環を持つジピリジルフェニル誘導体電子輸送材料B3PyPB、B3PyPPMも開発されている。
Figure 2017019761
これらの誘導体では、ジピリジルフェニル部位のCH−N間での弱い分子間相互作用を利用することで、有機EL素子に用いる固体薄膜を高機能化できる。実際に、緑色リン光有機EL素子に応用したところ、輝度が100cd/m2時のB3PyPBは104 lm/W、外部量子効率(EQE)は30%で、B3PyPPMは126 lm/W、外部量子効率(EQE)は29%で、非常に高い効率を達成することがわかっている(非特許文献4)。
H.Sasabe, D. Tanaka, D. Yokoyama, T. Chiba, Y. J. Pu, K. Nakayama, M. Yokoyama,and J. Kido, "Adv. Funct. Mater." 2011, 21, 336-342. H.Bässler, "Phys. Status Solidi B" 1993, 175, 15 D.Yokoyama, H. Sasabe, Y. Furukawa, C. Adachi, and J. Kido, "Adv. Funct. Mater."2011, 21, 1375-1382 H.Sasabe, T. Chiba, and J. Kido, "Chem. Commun." 2008, 5821-5823
本発明では、上記した従来技術から、高い三重項エネルギー(ET1)を保持しつつ、さらなる電子輸送性の向上を目指した新しい電子輸送材料を提供することを目的としている。
本発明者らは、特定の構造を有するターピリジン誘導体が、その分子間水素結合により骨格が平面化し、かつ、ターピリジル部位における分子間相互作用のために、緑色リン光有機EL素子用の電子輸送材料としてきわめて有効であることを見出し、本発明を完成させた。
本発明は以下の事項からなる。
本発明のターピリジン誘導体は、下記一般式(1)で表される。
Figure 2017019761
ただし、一般式(1)中、Aはそれぞれ独立に、下記構造式で表される置換基のいずれかを表す。
Figure 2017019761
本発明の電子輸送材料は、前記ターピリジン誘導体よりなる。
本発明の有機EL素子は、前記ターピリジン誘導体又は電子輸送材料を用いて得られる。
本発明によれば、有機EL素子用の電子輸送材料に好適なターピリジン誘導体を比較的簡便な方法により、良好な収率で合成することができる。具体的には、2−TerPyBは、4’−ブロモ−2,2’:6’,2’’−ターピリジンと1,3−フェニルジボロン酸ビス(ピナコール)エステルとの鈴木・宮浦カップリング反応により、高収率で合成することができる。3−TerPyB、4−TerPyBは、3−アセチルピリジン又は4−アセチルピリジンと、イソフタルアルデヒドとのKroehnke型閉環反応により、合成することができる。
本発明によれば、ターピリジン骨格の外縁部の窒素の置換位置を変えることで、2−TerPyB>3−TerPyB>4−TerPyBの順で、HOMO(Highest OccupiedMolecular Orbital)−LUMO(Lowest Unoccupied Molecular Orbital)間のエネルギーギャップを深くすることができる。
本発明のターピリジン誘導体は、高い三重項エネルギーを保持したまま、一重項エネルギーを低下することができるため、駆動電圧を下げ、高い電力効率を得ることができる。また、上記ターピリジン誘導体は、2.86eV以上の高い三重項エネルギーを有し、三重項励起子の失活過程で、青から緑色リン光を放出する有機EL素子に適用することができる。
上記ターピリジン誘導体は、熱安定性に優れるため、素子寿命を向上させることができる。
上記ターピリジン誘導体は、光学バンドギャップ(Eg)が狭く、キャリア移動度の高い材料となりうる。
図1は、本発明のターピリジン誘導体及びB3PyPBをそれぞれ蒸着膜にして測定した紫外・可視(UV−vis)吸収スペクトルを表した図である。 図2には、本発明のターピリジン誘導体及びB3PyPBをそれぞれ蒸着膜にして測定したフォトルミネッセンス(PL)スペクトルを表した図である。 図3は、本発明のターピリジン誘導体の光電子収量分光(PYS)測定結果を表した図である。 図4は、本発明のターピリジン誘導体の溶液中での低温フォトルミネッセンス(PL)スペクトルを表した図である。 図5は、有機EL素子の素子構造を表した図である。 図6には、有機EL素子のエネルギーダイアグラムを表した図である。 図7は、紫外・可視(UV−vis)吸収スペクトルにおいて、強度(規格化)と波長との関係を表した図である。 図8は、エレクトロルミネッセンス(EL)スペクトルにおける、電流密度と電圧との関係を対数で表した図である。 図9は、エレクトロルミネッセンス(EL)スペクトルにおける、輝度と電圧との関係を表した図である。 図10aは、エレクトロルミネッセンス(EL)スペクトルにおける、電力効率と輝度との関係を表した図であり、図10bは、エレクトロルミネッセンス(EL)スペクトルにおける、電流効率と輝度との関係を表した図であり、図10cは、エレクトロルミネッセンス(EL)スペクトルにおける、外部量子効率と輝度との関係を表した図である。
以下、本発明について、詳細に説明する。
[ターピリジン誘導体]
本発明のターピリジン誘導体は、下記一般式(1)で表される。
Figure 2017019761
一般式(1)中、Aはそれぞれ独立に、下記構造式で表される置換基のいずれかを表す。
Figure 2017019761
すなわち、上記構造式で表される置換基において、窒素原子は結合手の位置に対して、o−位、m−位及びp−位のいずれにあってもよく、一般式(1)中において、Aとして、窒素原子をo−位、m−位及びp−位に有する置換基を混合して含んでいてもよい。
このうち、合成化学的観点と電子物性の理由から、一般式(1)で表される化合物は、具体的には、下記構造式を有する化合物が好ましい。
Figure 2017019761
上記一般式(1)で表される化合物は、種々の公知の方法により製造することができる。例えば、2−TerpyBは、以下に示すように、鈴木・宮浦カップリング反応を用いて製造することができる。
Figure 2017019761
すなわち、三口フラスコに4’−ブロモ−2,2’:6’,2’’−ターピリジンと1,3−フェニルジボロン酸ビス(ピナコール)エステルとを入れて、Pd(0)触媒及び配位子の存在下、炭酸カリウムなどの塩基とともに加熱還流することにより、85%以上の収率で合成することができる。
ただし、本発明の一般式(1)で表される化合物は、上記方法に限られることなく、公知の種々の方法を組み合わせて製造することができる。
上記のようにして得られる本発明のターピリジン誘導体は、融点(Tm)及び分解点(Td5)のいずれも十分に高く、熱安定性に優れ、特に、2−TerpyB、3−TerpyBでは、ガラス転位温度(Tg)が100℃以上であることから、素子寿命を向上させることができる。
上記ターピリジン誘導体について、密度汎関数理論(DFT;density functionaltheory)による分子軌道計算を行ったところ、深いHOMO及びLUMOを示すことから、有機EL素子に適用した場合に高いホールブロック性及び高い電子注入性を有することが期待できる。また、上記ターピリジン誘導体は、2.86eV以上の高い三重項エネルギーを有するため、リン光素子に好適である。
上記ターピリジン誘導体は、高い三重項エネルギーを保持したまま一重項エネルギーを低下させることができることから、一重項状態と三重項状態のエネルギーギャップを小さくできるため、駆動電圧を下げ、高い電力効率を得ることができる。
上記ターピリジン誘導体は、紫外・可視(UV−vis)吸収スペクトルより、光学バンドギャップが狭いことから、キャリア移動度の高い材料であることがわかる。なお、これはターピリジンの中央に位置する窒素原子のn−π*遷移が吸収端に現れたものと考えている。
[電子輸送材料、有機EL素子]
本発明の電子輸送材料又は有機EL素子は、上記したターピリジン誘導体よりなる。
有機EL素子は、典型的には、基板、陽極、正孔輸送層、電子輸送層、発光層、陰極が順次積層された素子構造を有する。上記素子構造において、電子輸送層は発光層を兼ねたものであってもよいし、正孔輸送層が発光層の機能を兼ねたものであってもよい。また、発光層を電子輸送層と正孔輸送層で挟んだ三層型構造(ダブルへテロ構造)であってもよい。
有機EL素子に電圧を印加すると、陽極からホールがHOMO準位に、陰極から電子がLUMO準位に注入される。ホール及び電子の移動は、ホールではHOMO、電子ではLUMOの電子雲の重なりを利用しており、隣接する分子同士で酸化還元を繰り返している。
発光層又は電子輸送層兼発光層の発光中心でホール及び電子はクーロン力によって再結合し、励起子を生成する。その際、スピン多重度の違いにより、一重項励起子と三重項励起子の生成比率が1:3となる。なお、発光層を構成する材料が蛍光物質である場合、発光性の励起子生成効率の上限は25%と低いが、リン光物質、具体的にはイリジウム錯体である場合、イリジウムの重原子効果によってスピン禁制則が弱まり、一重項から三重項への項間交差が促進される。このようなリン光物質を用いることで、100%の励起子生成効率が得られる。
励起されたすべての分子は、直ちに内部転換により一重項励起状態S1に遷移し、そのうち75%が項間交差により三重項励起状態T1に遷移する。さらにそれぞれの状態から、光として放出する放射失活と、熱として放出する無放射失活に分かれる。放射失活において、S1からの緩和を蛍光、T1からの緩和をリン光という。分子振動などによる無放射失活よりも、放射失活の割合の方が高いと、発光量子効率が向上する。
有機EL素子において、高い発光効率を得るためには、発光層とホスト材料だけでなく、ホール輸送材料、電子輸送材料も高い三重項エネルギーが必要である。加えて、デバイス作製の簡素化には、キャリア輸送材料に高い三重項エネルギーだけでなく、高い注入性、輸送性及びキャリアブロック性も同時に要求される。
上記のとおり、本発明のターピリジン誘導体は、リン光素子に必要な高い三重項エネルギーを有する。さらに、上記ターピリジン誘導体は、高い三重項エネルギーだけでなく、高い注入性、輸送性及びキャリアブロック性も併せ持つため、有機EL素子に適用可能な電子輸送材料と好適に用いられる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明は下記実施例により制限されるものではない。
[測定機器]
(1)1H核磁気共鳴法(NMR)
日本電子(株)製、400MHz、JNM−EX270FT−NMR
(2)質量分析法(MS)
日本電子(株)製、JMS−K9[卓上 GCQMS]
(3)元素分析
Perkin Elmer 2400II CHNS/O アナライザー
測定モード:CHNモード
(4)中型昇華精製装置
(i)装置名:温度斜傾型電気炉、形式:NPF80−500型、会社名:コスモ・テック(株)
(ii)装置名:サーマル定流量装置、形式:MC−1A、会社名:コフロック(株)
(iii)装置名:ロータリーポンプ、形式:GLD−136C、会社名:アルバック機工(株)
(5)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
装置名:EZChrom Elite for Hitachi
会社名:(株)日立ハイテクノロジーズ
型番 :L−2350 L−2455 L−2490 L−2130
[実施例1]2−TerPyBの合成
Figure 2017019761
100mlの三口フラスコに4’−ブロモ−2,2’:6’,2’’−ターピリジン2.39g(7.66mmol)、1,3−フェニルジボロン酸ビス(ピナコール)エステル1.15g(3.48mmol)、1,4−ジオキサン57.4ml(3.48mmol)及び1.35M−リン酸三カリウム水溶液(K3PO4:5.48g(25.8mmol)、H2O:19.1ml(3.48mmol))を加え、1時間窒素バブリングをした。その後、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(S−Phos)0.0595g(0.145mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(Pd2(dba)3)0.0650g(0.0710mmol)を加え、38時間加熱還流した。反応中、反応混合物の色は、濃いオレンジ色⇒オレンジ色⇒少し白いオレンジ色に変化した。薄層クロマトグラフィー(thin-layer chromatography(TLC))にて原料の消費を確認した後、反応混合物を室温に戻し、水とメタノールで吸引濾過した。減圧乾燥後、ピンク色粉末1.88gを得た。NMR及びMSにて目的物の生成を確認し、また、TLC(アルミナ(Al23)、展開溶媒:クロロホルム)で目的物がワンスポットで観察されることを確認した(Rf値0.325)。さらに、触媒などの不純物を除くため、セライトろ過を行った。得られたピンク色粉末1.88gにクロロホルム300ml、メタノール15mlを加え、加熱還流で完全に溶かした。ガラスフィルター17G−4(最大細孔(μ):5〜10)にセライトを敷き、ろ過した。ろ過後、ろ液をエバポレーターで濃縮し、適量のヘキサンを入れ、超音波で粉末を浮かした後、ヘキサンで濾過をし、ろ物を減圧乾燥後、ピンク色粉末1.86gを得た(収率:98.9%)。
1H−NMR及びMSにより、2−TerPyBの生成を確認した。結果を以下に示す。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3):d = 8.83 (s, 4H), 8.76-8.71 (m,8H), 8.35 (s, 1H), 8.00-7.98 (dd, J= 7.6, 1.6 Hz, 2H), 7.68 (t, J= 7.6 Hz, 1H),7.39-7.36 (m, 4H) , ppm
MS:m/z 541 [M ]+.
次いで、上記生成物0.50gを、中型昇華精製装置を用いて、高温側を290℃、低温側を150℃として、窒素ガスを流速5.0cc/minで流通させながら、昇華し、精製物0.39gを得た(収率78%)。
上記精製物の元素分析結果を以下に示す。
Figure 2017019761
表1に示すように、実測値♯1、♯2ともに許容誤差範囲(±0.3%以内)に収まっており、2−TerPyBの精製物を確認することができた。
上記精製物を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)(装置名:EZChrom Elite for Hitachi、会社名:(株)日立ハイテクノロジーズ、型番:L−2350 L−2455 L−2490 L−2130)により分析したところ(展開溶媒;THF:水=1:1.2)、図7に示すように、保持時間12分21秒に目的物のピークが確認され、純度は99.7%であった。
上記精製物の熱重量測定(TGA)(パーキンエルマー社製;TGAダイアモンド)による分解温度(Td5)(5%重量減少温度)は420℃であった。
[実施例2]3−TerPyBの合成
Figure 2017019761
1000mlの三角フラスコにエタノール242ml及びイソフタルアルデヒド2.01g(15.00mmol)を加え、完全に溶解するまで超音波を当てた。次に3−アセチルピリジン6.60ml(60.285mmol)を加え、完全に溶解するまで攪拌した。水酸化カリウム4.63g及び25%アンモニア水102mlを加え、6時間半、攪拌させた。攪拌させてすぐに、反応液は黄色⇒黒緑色⇒黒色に変化した。その後、9分後に茶黒色、22分後に茶色となり、少量の粉末が生成した。30分後オレンジ色になり、徐々に粉末が増えた。TLC(シリカゲル(SiO2)、展開溶媒;クロロホルム:メタノール=100:5(体積比))にて原料の消費を確認した。水、エタノールでろ別後、ろ物を減圧乾燥し、少しピンク色がかった黄色粉末の粗生成物1.83gを得た(収率22.57%)。
カラム精製では、SiO2を600cc使用し、カラム管には内径7.5cmのものを使用した。インジェクションでは、粗生成物1.3gに対して、展開溶媒(クロロホルム:メタノール=100:2(体積比))408mlを用いた。20分間の超音波で粗生成物は完全に溶けた。カラム精製の際、展開溶媒は、クロロホルム:メタノール=100:2を9180ml、100:4を1040ml、100:5を1050mL、100:7を1070mLの順に流した。目的物は0.76g得られ、白色粉末であった。カラム精製における収率は58.46%、合成からカラム精製までの収率は9.37%であった。
3−TerPyBの1H−NMR及びMSによる測定結果を以下に示す。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): d = 9.41 (d, J = 2.4 Hz, 4H), 8.73- 8.72 (dd, J = 4.8, 0.6 Hz, 4H), 8.56 - 8.53 (dt, J = 7.6 Hz, 4H), 8.05 - 8.03(m, 4H),7.91 - 7.89 (dd, J = 7.4, 0.7 Hz, 2H), 7.78 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.51 -7.47 (dd, J = 8.0, 2.4 HZ, 4H) , ppm
MS:m/z 541 [M ]+.
次いで、粗生成物1.59gを、中型昇華精製装置を用いて、高温側を320℃、低温側を150℃にして、窒素ガスを流速70cc/minで流通させながら、昇華精製し、精製物1.27gを得た(収率79.9%)。
上記精製物の元素分析結果を以下に示す。
Figure 2017019761
表2より、実測値♯1、♯2ともに許容誤差範囲(±0.3%以内)に収まっており、3−TerPyBの精製物を確認することができた。
また、上記精製物をHPLCにより分析したところ(展開溶媒;THF:水=1:1.2)、保持時間12分21秒に目的物のピークが確認され、純度は99.8%であった。
上記精製物のTGAによる分解温度(Td5)は463℃であった。
[実施例3]4−TerPyBの合成
Figure 2017019761
500mlの三角フラスコにエタノール193ml及びイソフタルアルデヒド1.61g(12.0mmol)を加え、完全に溶解するまで超音波を当てた。4−アセチルピリジン5.30ml(48.228mmol)を加え、完全に溶解するまで攪拌した。水酸化カリウム3.70g及び25%アンモニア水82mlを加え、4時間以上攪拌させた。攪拌開始から1分後に溶液が黄色から次第に黒色に変化した。1時間後、溶液が緑色に変化し、目的物と思われる白い粉が無数に観察された。5時間後、さらに白い粉末が増えた。20時間後、溶液がマスタード色になっていた。攪拌を止めた後、水とエタノールにて、ろ別を行い、ろ物を減圧乾燥後、ピンク色がかったクリーム色粉末4.32gを得た(収率:66.59%)。NMR及びMSにより、反応粗生成物を確認した。
カラム精製では、シリカゲル600ccを使用し、カラムには管内径8.2cmのものを使用した。インジェクションは、ろ物を展開溶媒(クロロホルム:メタノール=100:4(体積比))936mlで溶解させた。カラム精製の際、展開溶媒として、クロロホルム:メタノール=100:4を7280ml、10:1を1650mlの順に流した。目的物は合計2.11g得られ、クリーム色の粉末であった。
カラム精製における収率は33.8%であり、合成からカラム精製までの収率は22.50%であった。
4−TerPyBの1H−NMR及びMSによる測定結果を以下に示す。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): d = 8.83-8.81 (m, 8H), 8.12-8.10(m, 12H), 8.02 (s, 1H), 7.91-7.88 (d, J=9.6Hz,2H), 7.81-7.77 (t, J=6.8Hz,1H) , ppm
MS:m/z 541 [M ]+.
次いで、粗生成物0.78gを、中型昇華精製装置を用いて、高温側を400℃、低温側を150℃として、窒素ガスを流速5cc/minで流通させながら、昇華し、精製物0.67gを得た(収率86%)。
上記精製物の元素分析結果を以下に示す。
Figure 2017019761
表3より、実測値♯1、♯2ともに許容誤差範囲(±0.3%以内)に収まっており、4−TerPyBの精製物を確認することができた。
また、上記精製物をHPLCにより分析したところ(展開溶媒;THF:水=1:1.5)、保持時間3分48秒に目的物のピークが確認され、純度は99.6%であった。
上記精製物のTGA測定での分解温度(Td5)は456℃であった。
[参考例]
参考例として、下記構造式で表されるB3PyPBを用いた。
Figure 2017019761
[熱物性]
熱特性の評価項目は以下のとおりである。
(1)分解点(Td5
実施例1〜3で得られたターピリジン誘導体(2−TerPyB、3−TerPyB、4−TerPyB)をアルミパンに載せ、熱重量計((株)パーキンエルマージャパン製;TGAダイアモンド)を用いて、窒素ガス中で昇温速度10℃/分で5%重量減少温度を測定した。
(2)ガラス転移温度(Tg)及び融点(Tm
試料をアルミパンに封入し、示差走査熱量計((株)パーキンエルマージャパン製;DSCDTA)を用いて窒素ガス中で昇温速度10℃/分でガラス転移温度(Tg)と融点(Tm)の測定を行った。
(3)昇華点(Ts
試料を白金製のパンに載せ、有機色素材熱挙動測定装置((株)アルバック製;V
AP−9000特形)を用いて真空中(10-1Pa)で昇温速度10℃/分で昇華点(Ts)の測定を行った。
結果を表4に示す。
Figure 2017019761
また、融点(Tm)は、2−TerPyBでは270℃、3−TerPyBでは287℃、4−TerPyBでは402℃であり、2−TerPyB<3−TerPyB<4−TerPyBの順に高くなることから、ピリジン環の窒素の位置が外側にあるほど分子間相互作用が強くなることが考えられる。
[分子軌道計算]
2−TerPyB、3−TerPyB、4−TerPyBのHOMO及びLUMOについて分子軌道計算を行った。具体的には、密度汎関数理論(DFT;density functional theory)による計算により、HOMO、LUMO、バンドギャップ、励起一重項及び励起三重項を見積もった。
結果を表5に示す。
Figure 2017019761
2−TerPyB、3−TerPyB、4−TerPyBのいずれも、十分に深いHOMO及びLUMOを示し、高いホールブロック性及び高い電子注入性を期待できる結果が得られた。ターピリジン外縁部の窒素の位置を変えることで2−TerPyB>3−TerPyB>4−TerPyBの順にHOMO−LUMO間のエネルギーギャップが深まることが示された。また、2−TerPyB、3−TerPyB、4−TerPyBのいずれも2.86eV以上の高い三重項エネルギーを有し、三重項励起子の失活過程で、青から緑色リン光を放出する有機EL素子に適用できることが示唆された。
S1は、B3PyPBより0.14−0.23eV小さい値を示した。一方、ET1は、B3PyPBとほぼ同等の値を示した。このことから、2−TerPyB、3−TerPyB、4−TerPyBは、高い三重項エネルギーを保持したまま一重項エネルギーを低下できることがわかる。よって、実施例1〜3のターピリジン誘導体は、一重項状態と三重項状態のエネルギーギャップ(ΔEST)を小さくできるため、駆動電圧を下げ、高い電力効率を得ることができると考えられる。
[光学特性評価]
実施例1〜3のターピリジン誘導体について、固体薄膜の光学特性評価を行った。
光学特性の評価手段は以下のとおりである。
(1)紫外・可視分光法(UV−vis)
(株)島津製作所製UV−3150を用いて、以下の測定条件で、石英基板上に真空蒸着した薄膜のUV−vis吸収スペクトルを測定した。
スキャンスピード;中速
測定範囲;200〜800nm
サンプリングピッチ;0.5nm
スリット幅;0.5nm
(2)フォトルミネッセンス法(PL)
PLスペクトルは、(株)堀場製作所製FluoroMax−2を用いて、石英基板上に真空蒸着した実施例1〜3のターピリジン誘導体の薄膜、及び、実施例1〜3のターピリジン誘導体を濃度が1×10-5Mとなるように2−メチルテトラヒドロフランに溶解させた溶液について測定した。
(3)電気化学特性
ITOガラス基板上に真空蒸着した薄膜を、理研計器(株)製表面分析装置AC−3を用いて純Air中で光電子収量分光法(PYS;Photoelectron Yield Spectroscopy)により、イオン化ポテンシャル(Ip)の測定を行った。また、UV−vis吸収スペクトルの吸収端より光学バンドギャップ(Eg)を見積もり、電子親和力(Ea)を算出した。
(4)蛍光分光分析
石英基板上に真空蒸着した薄膜を、(株)インスツルメンツS.A.製FluoroMAX−2を用いて蛍光スペクトルの測定を行った。
結果を図1〜4及び表6に示す。
Figure 2017019761
UV−visスペクトルの吸収端から、光学バンドギャップ(Eg)を見積もったところ、2−TerPyB、3−TerPyB、4−TerPyBのいずれも、B3PyPBと比べて光学バンドギャップが狭いことがわかった(図1参照)。これはターピリジンの中央に位置する窒素原子のn-π*遷移が吸収端に現れたものと考えられる。また、337nm付近にn-π*遷移による吸収がみられるため、移動度測定が可能であることがわかった。
図2に示すように、発光波長(λem)に大きな差異はみられなかった。
図3に示すように、PYSより算出したイオン化ポテンシャル(Ip)は、2−TerPyBよりも4−TerPyBのほうが深いため、優れたホールブロック性が期待できる。イオン化ポテンシャル(Ip)は、2−TerPyB>B3PyPB>4−TerPyBの順に、電子親和力(Ea)はB3PyPB>2−TerPyB>4−TerPyBの順に深くなった。これは、計算値と同様の傾向であった。なお、3−TerPyBについては未測定である。
2−TerPyBの希釈溶液にてET1測定をしたところ(図4参照)、2.82eVであった。ET1の計算結果から、2−TerPyB<3−TerPyB<4−TerPyB<B3PyPBの順に高いことがわかった。
以上の結果から、2−TerPyB、3−TerPyB、4−TerPyBは青から緑色リン光発光有機EL素子へ使用できることが示唆された。
[素子特性評価]
素子特性の評価手段は以下のとおりである。
(1)ELスペクトル評価
PHOTONIC MULTI−CHANNEL ANALYZER PMA−1((株)浜松ホトニクス製)を用いた。
電子輸送材料の機能を評価するため、実際にデバイス(有機EL素子)を作製した。具体的には、ホール輸送材料を4,4’−シクロヘキシリデンビス[N,N−ビス(4−メチルフェニル)ベンゼンアミン](TAPC)(μ=10-2cm2/Vs)とし、ホスト材料を4,4'−ビス(カルバゾール−9−イル)ビフェニル(CBP)とし、緑色リン光ドーパントをトリス(2−フェニルピリジナト)イリジウム(III)(Ir(ppy)3)として素子を作製した。すなわち、図5に示すように、素子構造を、[ITO(130nm)/KLHIP:PPBI(20nm)/TAPC(30nm)/CBP:Ir(ppy)38wt%(10nm)/電子輸送層(ETL;electron transport layer)(50nm)/LiF(0.5nm)/Al(100nm)]とした。なお、KLHIP:PPBIは(ポリ(アリーレン エーテル ケトン)含有トリフェニルアミン : 4−イソプロピル−4’−メチル−ジフェニルヨードニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート)を表し、ETLは、2−TerPyB、3−TerPyB、4−TerPyB、又はB3PyPBの層を表す。
Figure 2017019761
周辺材料のT1エネルギーは、TAPC(T1=2.98eV)、CBP(T1=2.60eV)であり、Ir(ppy)3(T1=2.53eV)の励起子閉じ込めが十分可能であると考えられる。
作製した素子のエネルギーダイアグラムを図6に示す。図6より、B3PyPBよりもターピリジン誘導体のほうがLUMOが深いため、高い電子注入性が期待できることが示された。
ELスペクトル及びデバイス特性の結果を表7及び図7〜10に示す。
Figure 2017019761
ELスペクトルは、Ir(ppy)3由来の発光のみが観測され、その他の周辺材料の発光は観測されなかった。このことから、キャリアは完全に発光層に閉じ込められ、周辺材料へのエネルギー移動による発光はないと考えられる。
B3PyPBと比較して、2−TerPyBは同等程度、3−TerPyBは非常に高い特性を示した。すなわち、図8の電流密度−電圧の関係では、B3PyPB<2−TerPyB<3−TerPyBの順に低駆動電圧であることが示された。これは、LUMOがB3PyPB>2−TerPyB>3−TerPyBの順で深いことにより、電極からの電子注入性が高いためであると考えられる。
図9の輝度−電圧の関係においても、B3PyPB<2−TerPyB<3−TerPyBの順で低駆動電圧となり、100cd/m2 においては、B3PyPBと比較して2−TerPyBは0.1V、3−TerPyBは0.5V以上低駆動電圧となった。図10aより、電力効率は2−TerPyB≒B3PyPB<3−TerPyBの順であった。この理由としてはET1 を下げずにES1を下げてLUMOを深くし、低電圧化したためであると考えられる。図10bは2−TerPyB、B3PyPBよりも3−TerPyBの方が電流効率が高いことから、電子注入性だけでなく、電子輸送性にも優れている可能性を示唆している。図10cより、外部量子効率では2−TerPyB<B3PyPB<3−TerPyBとなった。100cd/m2 における3−TerPyBの外部量子効率24%は、発光量子効率78%、光取り出し効率30%から求められた理論限界に達している。B3PyPBよりも2−TerPyBの方が低電圧化しているにも関わらず、外部量子効率では、2−TerPyBの方が下回っている理由としては、2−TerPyBの高い電子注入性よるキャリアバランスの乱れであると考えられる。もともとこの素子構造は、電子輸送層にB3PyPBを用いた際、キャリアバランスが100%になるように最適化されている。改善策としては、TAPCよりもHOMOの浅いホール輸送材料を用いれば、キャリアバランスが向上して外部量子効率が向上すると考えられる。さらに、電力効率も向上する可能性がある。

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)で表されるターピリジン誘導体:
    Figure 2017019761
    (一般式(1)において、Aはそれぞれ独立に、下記構造式で表される置換基のいずれかを表す。)。
    Figure 2017019761
  2. 請求項1に記載のターピリジン誘導体よりなる電子輸送材料。
  3. 請求項1に記載のターピリジン誘導体を用いて得られる有機EL素子。
  4. 請求項2に記載の電子輸送材料を用いて得られる有機EL素子。
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