JP2017016791A - 計測装置、計測方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

計測装置、計測方法および半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017016791A
JP2017016791A JP2015130224A JP2015130224A JP2017016791A JP 2017016791 A JP2017016791 A JP 2017016791A JP 2015130224 A JP2015130224 A JP 2015130224A JP 2015130224 A JP2015130224 A JP 2015130224A JP 2017016791 A JP2017016791 A JP 2017016791A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron beam
hole pattern
bending
pattern
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015130224A
Other languages
English (en)
Inventor
義知 萩尾
Yoshitomo Hagio
義知 萩尾
信洋 小峰
Nobuhiro Komine
信洋 小峰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2015130224A priority Critical patent/JP2017016791A/ja
Priority to US14/849,129 priority patent/US20160379902A1/en
Publication of JP2017016791A publication Critical patent/JP2017016791A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/244Detectors; Associated components or circuits therefor
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/26Electron or ion microscopes; Electron or ion diffraction tubes
    • H01J37/261Details
    • H01J37/265Controlling the tube; circuit arrangements adapted to a particular application not otherwise provided, e.g. bright-field-dark-field illumination
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L22/00Testing or measuring during manufacture or treatment; Reliability measurements, i.e. testing of parts without further processing to modify the parts as such; Structural arrangements therefor
    • H01L22/10Measuring as part of the manufacturing process
    • H01L22/12Measuring as part of the manufacturing process for structural parameters, e.g. thickness, line width, refractive index, temperature, warp, bond strength, defects, optical inspection, electrical measurement of structural dimensions, metallurgic measurement of diffusions
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/04Means for controlling the discharge
    • H01J2237/043Beam blanking
    • H01J2237/0432High speed and short duration
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/22Treatment of data
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/245Detection characterised by the variable being measured
    • H01J2237/24571Measurements of non-electric or non-magnetic variables
    • H01J2237/24578Spatial variables, e.g. position, distance
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/26Electron or ion microscopes
    • H01J2237/28Scanning microscopes
    • H01J2237/2809Scanning microscopes characterised by the imaging problems involved
    • H01J2237/281Bottom of trenches or holes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L22/00Testing or measuring during manufacture or treatment; Reliability measurements, i.e. testing of parts without further processing to modify the parts as such; Structural arrangements therefor
    • H01L22/20Sequence of activities consisting of a plurality of measurements, corrections, marking or sorting steps

Abstract

【課題】基板を破壊することなく短時間で凹形状パターンの曲がり量を計測することができる計測装置を提供すること。【解決手段】実施形態によれば、計測装置が提供される。前記計測装置は、電子線を射出する電子射出部と、測定対象パターンである凹形状パターンで反射された反射電子を検出する検出部と、を備えている。また、前記計測装置は、前記電子線が射出されてから前記反射電子が検出されるまでの時間である応答時間を計測する時間計測部を備えている。さらに、前記計測装置は、前記凹形状パターンの上面部と底面部との間の位置ずれ量を、前記凹形状パターンの曲がり量として算出する曲がり量算出部を備えている。前記曲がり量算出部は、前記凹形状パターンへの前記電子線の入射経路を決定する条件と、前記応答時間と、に基づいて、前記曲がり量を算出する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、計測装置、計測方法および半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置の製造工程の1つに、基板上にホールパターンなどの穴あけ加工を行う工程がある。このような工程において、ホールパターンのアスペクト比が高い場合、ホールパターンが曲がる場合がある。ホールパターンが曲がると、上下の回路層を正しく接続することができず、不良原因となる。このため、ホールパターンが形成される際には、ホールパターンの曲がり量を正確に計測することが求められている。
ホールパターンの曲がり量を計測する方法の1つに、ホールパターンの断面観察がある。この方法では、基板がへき開あるいはTEM(Transmission Electron Microscope)加工されてホールパターンの断面が露出させられ、電子顕微鏡で観察される。
しかしながら、この方法は破壊検査であり、観察された基板は欠損品として破棄されるので、製造コストを圧迫してしまう。また、ホールパターンの断面を露出させる作業に長時間を要する。このため、基板を破壊することなく短時間でホールパターンの曲がり量を計測することが望まれている。
特開平10−239254号公報 特開平10−300450号公報 特開2000−200579号公報
本発明が解決しようとする課題は、基板を破壊することなく短時間で凹形状パターンの曲がり量を計測することができる計測装置、計測方法および半導体装置の製造方法を提供することである。
実施形態によれば、計測装置が提供される。前記計測装置は、電子線を射出する電子射出部と、測定対象パターンである凹形状パターンで反射された反射電子を検出する検出部と、を備えている。また、前記計測装置は、前記電子線が射出されてから前記反射電子が検出されるまでの時間である応答時間を計測する時間計測部を備えている。さらに、前記計測装置は、前記凹形状パターンの上面部と底面部との間の位置ずれ量を、前記凹形状パターンの曲がり量として算出する曲がり量算出部を備えている。前記曲がり量算出部は、前記凹形状パターンへの前記電子線の入射経路を決定する条件と、前記応答時間と、に基づいて、前記曲がり量を算出する。
図1は、実施形態に係る計測装置の構成を模式的に示す図である。 図2は、ホールパターンの曲がり量を説明するための図である。 図3は、ホールパターンの曲がり量と、電子線の入射角度との関係を説明するための図である。 図4は、チルト角度と応答時間との関係を説明するための図である。 図5は、ホールパターンの曲がり量を説明するための図である。 図6は、実施形態に係る曲がり量計測処理手順を示すフローチャートである。 図7は、電子線の入射位置を変化させた場合の応答時間の変化を説明するための図である。 図8は、曲がり量算出部のハードウェア構成を示す図である。
以下に添付図面を参照して、実施形態に係る計測装置、計測方法および半導体装置の製造方法を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る計測装置の構成を模式的に示す図である。計測装置100は、走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)の機能を有しており、計測分野(メトロロジー)に適用される。計測装置100は、高アスペクト比パターン(凹形状パターン)を上面から見た場合の曲がり量を計測する。
本実施形態の計測装置100は、ホールパターンや溝パターンなどの凹形状パターンに対して、凹形状パターンへの電子線の入射経路を決定する入射経路条件を種々変更させる。計測装置100は、凹形状パターンに対して、例えば、種々の角度で電子線を入射させる。そして、計測装置100は、反射電子(信号電子)が検出されるまでの時間に基づいて、凹形状パターンの曲がり方向と曲がり量を算出する。なお、以下では、計測対象の凹形状パターンがホールパターンである場合について説明するが、凹形状パターンは何れの形状であってもよい。
計測装置100は、計測部10と、制御部30と、ウエハステージ31とを有している。ウエハステージ31上へは、ウエハWAなどの基板が載置される。制御部30は、計測部10を制御する。計測部10は、ホールパターンに電子線を入射させることによって、ホールパターンの曲がり方向と曲がり量を算出する。
計測部10は、電子銃11と、チルト機構12と、フィルタ13と、減速機構14と、検出器21と、時間計測部22と、曲がり量算出部23と、出力部24とを備えている。
電子銃(電子射出部)11は、ウエハステージ31上のウエハWAに対して電子線を射出する。電子銃11は、例えば、1eVから30000eV程度の範囲で電子線を射出できるよう構成されている。本実施形態の電子銃11は、例えば、10000eVに加速した電子を射出する。
電子銃11から射出された電子線は、チルト機構12を介してウエハWA上に送られ、ホールパターンに入射する。この時の電子線は、1個ずつ所定の時間を開けて射出される。電子銃11は、電子線を射出した時刻である第1の時刻情報を時間計測部22に送る。なお、個々の電子線の射出時間間隔は、電子線がウエハWAの表面に到達して生成された信号電子が検出器21へ到達するまでにかかると想定される時間よりも十分長いとする。
チルト機構12は、チルト角度を変化させることによって、電子線のホールパターンへの入射角度を変化させる機能を有している。なお、チルト角度と入射角度とは、等しいものとする。チルト機構12は、第1の方向(例えば、X方向)に、例えば、−10度〜+10度まで入射角度を変化させる。また、チルト機構12は、第2の方向(例えば、Y方向)に、例えば、−10度〜+10度まで入射角度を変化させる。
ここでの入射角度は、ウエハWAの上面に垂直な方向(Z方向)を基準の入射角度とし、この入射角度に対する角度である。したがって、入射角度の0度は、基準の入射角度である。また、X方向の入射角度は、X方向の入射角度(XZ平面における入射角度)と、Z軸との成す角度であり、Y方向の入射角度は、Y方向の入射角度(YZ平面における入射角度)と、Z軸との成す角度である。図1では、XZ平面でウエハWAを切断した場合のウエハWAの断面を示している。ウエハWAに入射された電子線は、ホールパターンで反射されて減速機構14に送られる。また、チルト機構12は、チルト角度を曲がり量算出部23に送る。
フィルタ13は、エネルギーフィルタ機能を有している。フィルタ13は、電子銃11からウエハWAなどの試料に電子線を照射した結果、ウエハWA上で発生する二次電子や反射電子のうち、任意のエネルギーを有する信号電子のみを検出器21側へ導く。本実施形態のフィルタ13は、一次電子である反射電子の信号電子のみを検出器21側へ通過させ、その他の信号電子を遮断する。具体的にはフィルタ13は、射出された電子線と同じ速度の反射電子のみを通過させる。
ウエハWAで反射されてフィルタ13を通過した信号電子は、減速機構14に送られる。減速機構14は、ウエハWAからの反射電子を減速させる機能を有している。減速機構14は、後から減速機構14に入射してくる反射電子ほど、長い遅延時間を与える。これにより、電子銃11から短い時間間隔で電子線が射出された場合であっても、長い時間間隔で反射電子を検出器21に送ることができる。例えば、減速機構14は、第M(Mは自然数)番目の反射電子に対してXの遅延時間を与え、第(M+1)番目の反射電子に対して2Xの遅延時間を与える。
これにより、射出時よりも検出時の電子速度を減速させることが可能となる。したがって、連続して電子線を射出してもそれぞれの電子線に対応した信号電子の分離を容易に行うことができるので、多くの信号電子を短時間で容易に得ることが可能となる。減速機構14は、減速機構14で減速された反射電子を検出器21に送る。
検出器(検出部)21は、信号電子を検出する。検出器21は、光電子増倍管を備えており、電子1個単位の信号電子を検出することができる。検出器21は、反射電子を検出した時刻を示す第2の時刻情報を時間計測部22に送る。
時間計測部22は、電子銃11から送られてきた第1の時刻情報と、検出器21から送られてきた第2の時刻情報と、に基づいて、電子線の射出から検出までに要した時間(以下、応答時間という)を計測する。
本実施形態の時間計測部22は、高精度の電子飛行時間計測器を備えている。このため、時間計測部22は、電子銃11で電子が射出されてから、その電子がウエハWAに到達して発生した反射電子(信号電子)を検出するまでの時間をピコ秒あるいはフェムト秒の分解能で計測可能である。時間計測部22は、計測結果である応答時間(電子飛行時間)を曲がり量算出部23に送る。
曲がり量算出部23は、時間計測部22からの応答時間と、チルト機構12からのチルト角度と、に基づいて、ホールパターンの曲がり量を算出する。ホールパターンの曲がり量は、ホールパターンの上面部と底面部との間の位置ずれ量である。
ホールパターンに入射した電子は、ホールパターンの深い位置で反射されるほど、応答時間が長くなる。このため、種々のチルト角度でホールパターンに入射して反射された電子線のうち、最も応答時間の長いものが、ホールパターンの最底部で反射された電子線の信号電子である。
したがって、曲がり量算出部23は、最底部での電子線の入射に用いられたチルト角度と、この時の応答時間と、加速電圧装置パラメータなどから求められた電子速度と、に基づいて、ホールパターンの曲がり量を算出する。換言すると、曲がり量算出部23は、最長の応答時間に対応するチルト角度(以下、最長時のチルト角度θmaxという)と、最長の応答時間Tmaxと、電子速度Veと、に基づいて、ホールパターンの曲がり量を算出する。具体的には、曲がり量算出部23は、以下の式(1)を用いて、ホールパターンの曲がり量を算出する。
曲がり量=Ve×Tmax×sin(θmax)・・・(1)
例えば、ホールパターンの曲がり量が0である場合、最長時のチルト角度は0度である。そして、ホールパターンの曲がり量が大きくなるほど、最長時のチルト角度が大きくなる。曲がり量算出部23は、算出結果である曲がり量を出力部24に送る。出力部24は、ホールパターンの曲がり量を、外部装置などに出力する。
図2は、ホールパターンの曲がり量を説明するための図である。図2では、ホールパターン44Xの断面形状の一例を示している。なお、ウエハWA上には複数のホールパターン44Xが形成されているが、ここでは1つのホールパターン44Xの形状を図示している。
1つのホールパターン44Xの大きさは、例えば、直径100nm程度であり、深さは、例えば5um程度である。ホールパターン44Xは、ウエハWAの外周部領域などで、ドライエッチング装置の問題によって加工曲がりが発生する場合がある。このため、ウエハWAの上面に垂直な方向に対して、ホールパターン44Xは、所定角度(例えば、1度程度)傾いた状態で形成される場合がある。この傾きの向きは、例えば、ウエハWAの中心方向を向いている。
ウエハWA上には、下層部41と上層部43とが配置されている。上層部43は、下層部41の上層側に配置されている。上層部43は、ホールパターン44Xが形成された層間膜などである。上層部43は、例えば、絶縁膜へのレジストの塗布処理、露光処理、現像処理、レジストパターンをマスクとしたエッチング処理などが行われることによって形成される。
下層部41は、層間絶縁膜と、層間絶縁膜内に形成された配線パターン42Xと、を備えている。配線パターン42Xは、ホールパターンや溝パターンに、金属などの導電性部材が埋め込まれて形成されている。なお、以下では、配線パターン42Xが、ホールパターンに導電性部材が埋め込まれた形状である場合について説明するが、配線パターン42Xは何れの形状であってもよい。
半導体装置が形成される際には、配線パターン42Xと、ホールパターン44Xとが接続されるよう、ホールパターン44Xが形成される。ところが、ホールパターン44Xが曲がると、配線パターン42Xとホールパターン44Xとを正しく接続することができなくなる。この結果、上下の回路層を正しく接続することができなくなる。したがって、本実施形態では、ホールパターン44Xの曲がり量を算出し、上下の回路層を正しく接続することができているか否かが判定される。
ホールパターン44Xが形成される際には、ホールパターン44Xの中心軸と、配線パターン42Xの中心軸と、が同じ位置となるようホールパターン44Xが形成される。ホールパターン44Xの中心軸と、配線パターン42Xの中心軸と、の間の位置ずれ量が、ホールパターン44Xの曲がり量L1に対応している。
したがって、本実施形態では、ホールパターン44Xの中心軸と、配線パターン42Xの中心軸と、の間の位置ずれ量を、ホールパターン44Xの曲がり量L1として計測する。
図3は、ホールパターンの曲がり量と、電子線の入射角度との関係を説明するための図である。ホールパターン44XがXY面内で位置ずれをしなければ、ホールパターン44Xの中心軸と、配線パターン42Xの中心軸と、が合致する。そして、ホールパターン44Xが曲がらなければ、ホールパターン44Xの最底部の中心と配線パターン42Xの最上部の中心とは合致する。ここでは、ホールパターン44XがXY面内で位置ずれをせず、かつホールパターン44Xが曲がっている場合について説明する。
図3では、入射角度が変更された電子線の入射経路61〜63を示している。図3では、入射経路63で電子線を入射させた場合のチルト角度が最長時のチルト角度である場合を示している。換言すると、入射経路63の場合の電子線がホールパターンの最底部で反射される。
ホールパターン44Xの曲がり量が計測される際には、予めホールパターン44Xの中心位置が検出される。ホールパターン44Xの中心位置は、例えば、電子顕微鏡による観察画像に基づいて検出される。
各入射経路61〜63は、ホールパターン44Xの上面の中心を通過するよう設定されている。入射経路62は、入射角度が0度の場合の入射経路である。したがって、入射経路62は、ホールパターン44Xの中心を通過し、ホールパターン44Xの第1の深さまで到達している。入射経路62は、配線パターン42Xの中心軸と、同軸である。
入射経路63は、入射角度をマイナスX方向に傾けた経路である。入射経路63は、ホールパターン44Xの中心を通過し、ホールパターン44Xの最底部(第2の深さ)まで到達している。また、入射経路61は、入射角度をプラスX方向に傾けた経路である。入射経路61は、ホールパターン44Xの中心を通過し、ホールパターン44Xの第3の深さまで到達している。
ここでは、第3の深さ<第1の深さ<第2の深さである。換言すると、入射経路61の到達深さ<入射経路62の到達深さ<入射経路63の到達深さである。このように、ホールパターン44Xが曲がっている場合、入射角度が0度の場合の入射経路62の到達深さが、最深とはならない。そして、所定の入射角度(0度以外)の場合に、電子線が最深部まで到達することとなる。
ホールパターン44Xが曲がっている場合、ホールパターン44Xの最底部と、配線パターン42Xの最上部との間の位置がずれる。ホールパターン44Xの曲がり量は、最長時のチルト角度(最長の応答時間に対応するチルト角度)に応じた量である。本実施形態では、ホールパターン44Xの曲がり量L1を、最長時のチルト角度を用いて算出する。
なお、図3では、入射経路61〜63がX方向に変化させられたが、入射経路61〜63はY方向に変化させられてもよい。また、入射経路61〜63は、X方向およびY方向に変化させられてもよい。
図4は、チルト角度と応答時間との関係を説明するための図である。図4の(a)は、ホールパターン44Xに曲がりが無い場合のチルト角度と応答時間との関係を示している。また、図4の(b)は、ホールパターン44Xに曲がりがある場合のチルト角度と応答時間との関係を示している。図4の(a)および(b)に示すグラフは、横軸がチルト角度であり、縦軸が応答時間である。
応答時間は、チルト角度の変化範囲の略中央のチルト角度の場合に最大値となる。例えば、チルト角度の変化範囲がθ1〜θ2である場合、(θ1−θ2)/2のチルト角度で最長の応答時間Tmaxとなる。そして、(θ1−θ2)/2よりも大きなチルト角度では、チルト角度がプラス方向に傾くにしたがって、応答時間が短くなる。また、(θ1−θ2)/2よりも小さなチルト角度では、チルト角度がマイナス方向に傾くにしたがって、応答時間が短くなる。
ホールパターン44Xに曲がりが無い場合、図4の(a)に示すように、チルト角度が0度に設定されて入射された電子線の応答時間が最も長くなる。換言すると、ホールパターン44Xに曲がりが無い場合、中心軸に入射された電子線の応答時間が最も長くなる。
また、ホールパターン44Xに曲がりが有る場合、図4の(b)に示すように、チルト角度が所定値(0度以外)に設定されて入射された電子線の応答時間が最も長くなる。換言すると、ホールパターン44Xに曲がりが有る場合、中心軸から所定の角度だけ傾斜されて入射された電子線の応答時間が最も長くなる。図4の(b)では、最長時のチルト角度θmaxの時に、最長の応答時間Tmaxとなっている場合を示している。
電子線を照射する際のチルト角度およびホールパターン44Xの断面形状によって、ホールパターン44X内での入射経路が決定する。換言すると、入射経路は、チルト角度およびホールパターン44Xの断面形状によって変化する。例えば、最長の応答時間Tmaxは、入射経路が最も長い場合の応答時間である。そして、最長時のチルト角度θmaxは、入射経路が最も長い場合のチルト角度に対応している。本実施形態では、入射経路を決定する条件(チルト角度など)と、応答時間と、の関係に基づいて、曲がり量が算出される。なお、入射経路を決定する条件としては、チルト角度の他に、後述する電子線の照射位置などがある。
図5は、ホールパターンの曲がり量を説明するための図である。図5では、ウエハWAの上面側から見た場合の、ホールパターン44Xの底面と配線パターン42Xの上面との位置関係を示している。図5の(a)は、ホールパターン44Xに曲がりが無い場合の位置関係を示している。また、図5の(b)は、ホールパターン44Xに曲がりがある場合の位置関係を示している。
図5の(a)に示すように、ホールパターン44Xの曲がり量が0の場合は、ホールパターン44Xの底面と、配線パターン42Xの上面との間の位置ずれ量は0である。このため、ホールパターン44Xの底面(最底部)の中心C4と、配線パターン42Xの上面の中心C2とが同じ位置になる。
一方、図5の(b)に示すように、ホールパターン44Xに曲がりがある場合は、ホールパターン44Xの底面と、配線パターン42Xの上面との間には位置ずれが発生する。このため、ホールパターン44Xの底面の中心C4と、配線パターン42Xの上面の中心C2とは、位置ずれ量に応じた異なる位置になる。
ホールパターン44Xに曲がりがある場合、ホールパターン44Xの底面は、配線パターン42Xの上面に対して、XY平面の面内方向で位置ずれを起こす。ホールパターン44Xの底面は、例えば、X方向に所定距離とY方向に所定距離だけ、配線パターン42Xの上面から位置ずれする。
つぎに、ホールパターン44Xの曲がり量の計測処理手順について説明する。図6は、実施形態に係る曲がり量計測処理手順を示すフローチャートである。半導体装置が形成される際には、RIE(Reactive Ion Etching)などの加工処理後に、ホールパターン44Xに曲がりが発生する場合がある。
曲がり量の測定対象となるホールパターン44Xに対して、ホールパターン44Xの平面電子像(上面部の画像)が取得される。この平面電子像は、計測装置100が撮像してもよいし、他の電子顕微鏡などが撮像してもよい。
撮像された平面電子像から測定対象となるホールパターン44Xが決定される。計測装置100は、予め設定された測定座標に位置しているホールパターン44Xを選択する。例えば、平面電子像のホールパターン44Xのうち、何れのホールパターン44Xの曲がり量を計測対象とするかは、計測装置100に記録させておけるものとする。
計測装置100は、選択されたホールパターン44Xの平面電子像に基づいて、ホールパターン44Xの上面部の中心座標(上面中心座標)を求める(ステップS10)。具体的には、測定対象のホールパターン44Xの上面形状が真円または楕円でフィッティングされることにより、上面中心座標が決定される。
計測装置100は、電子顕微鏡の機能を有している。電子顕微鏡は、凹形状パターンに電子線を照射し、凹形状パターンからの信号電子を検出し、信号電子の信号量を明るさに変換することによって照射領域の平面電子像を得る。
上面中心座標および平面電子像は、計測装置100内に格納される。計測装置100では、電子銃11が上面中心座標に向かって1つの電子線を射出する(ステップS20)。そして、電子銃11は、電子線を射出した時刻である第1の時刻情報を時間計測部22に送る。なお、制御部30が第1の時刻情報を時間計測部22に送ってもよい。
ホールパターン44Xで発生した各電子線は、フィルタ13側に送られる。このうち、電子線の反射電子のみがフィルタ13を通過して減速機構14に送られる。そして、減速機構14で反射電子が減速されたうえで、反射電子が検出器21に送られる。これにより、検出器21は、反射電子を検出する。検出器21は、反射電子を検出した際の第2の時刻情報を時間計測部22に送る。
時間計測部22は、電子銃11から送られてきた第1の時刻情報と、検出器21から送られてきた第2の時刻情報と、に基づいて、電子線の射出から検出までの応答時間を計測する(ステップS30)。
このとき、電子銃11から射出される個々の電子線の時間間隔は十分に長いので、時間計測部22は、射出された電子線と検出された反射電子とを容易に対応付けることができる。従って、時間計測部22は、電子線が射出された時刻と反射電子を検出した時刻との差分から、電子線の飛行時間を容易に測定することができる。なお、飛行時間の計測の信頼性を高めるために、ステップS20の処理と、ステップS30の処理とは、複数回繰り返されてもよい。時間計測部22は、計測結果である応答時間を曲がり量算出部23に送る。
制御部30へは、予めチルト角度を変化させる範囲(チルト角度変化範囲)が設定されている。制御部30は、チルト角度変更範囲内での角度変更が全て完了したか否かを判定する(ステップS40)。
完了していない場合(ステップS40、No)、制御部30は、チルト機構12にチルト角度の変更指示を送る。これにより、チルト機構12は、電子線のチルト角度を変える(ステップS50)。これにより、射出される電子線がウエハWAに対して傾けられる。また、チルト機構12は、チルト角度を曲がり量算出部23に送る。なお、制御部30がチルト角度を曲がり量算出部23に送ってもよい。
この後、計測装置100では、ステップS20〜S50の処理が繰り返される。このとき、ステップS20,S30の処理では、射出される電子線がホールパターン44Xの上面中心座標を通過するように電子線の軌道が調整される。
そして、ステップS30の処理の後に、制御部30が、チルト角度変更範囲内での角度変更が全て完了したと判定すると(ステップS40、Yes)、曲がり量算出部23は、時間計測部22からの応答時間の中から最長の応答時間Tmaxを判定する(ステップS60)。そして、曲がり量算出部23は、最長の応答時間Tmaxと、この時のチルト角度である最長時のチルト角度θmaxと、電子線の電子速度Veと、に基づいて、ホールパターン44Xの曲がり量を算出する(ステップS70)。曲がり量算出部23は、例えば、上述した式(1)を用いて、ホールパターン44Xの曲がり量を算出する。
このように、本実施形態では、チルト角度を変えながら電子線が射出される。そして、チルト角度毎に応答時間が計測される。さらに、最長の応答時間が判定される。そして、最長の応答時間と、最長時のチルト角度と、電子速度と、に基づいて、曲がり量が算出される。
これにより、断面解析観察のようにウエハWAを破壊することなく、曲がりの方向と量を求めることができる。また、各ホールパターン44Xの計測時間は、1ホール当たり数秒〜数十秒程度なので、断面観察よりも圧倒的に高スループットで曲がり量を計測することができる。
なお、最長の応答時間Tmaxが分かればよいので、全てのチルト角度変更範囲で角度変更する必要はない。計測装置100は、最長の応答時間Tmaxが分かった時点で残りのチルト角度を用いた電子線の照射を省略してもよい。
また、本実施形態では、チルト角度を変化させることによって、電子線の入射角度を変化させる場合について説明したが、チルト角度を変化させる代わりに、電子線の入射位置を変化させてもよい。
図7は、電子線の入射位置を変化させた場合の応答時間の変化を説明するための図である。図7の(a)は、X方向に入射位置を変化させた場合の電子線の入射経路を示している。図7の(a)では、ホールパターン44Xの断面形状と、電子線の入射経路71A〜75Aを示している。また、図7の(b)は、入射位置を変化させた場合の反射電子を検出する検出器81を示している。図7の(b)では、検出器81の断面形状と、反射電子の経路71B〜75Bを示している。また、図7の(c)は、ホールパターン44X内の位置毎の応答時間を示している。図7の(c)に示すグラフは、横軸がホールパターン44X内の電子線照射位置であり、縦軸が応答時間である。
電子銃11またはウエハステージ31をXY平面と平行な方向に移動させることによって、ホールパターン44X内の種々の位置に、鉛直方向(Z方向)の入射経路を有した電子線を入射させることが可能となる。この場合、チルト角度を変化させることなく、ホールパターン44X内の種々の位置に、電子線を入射させることができる。
計測装置100は、電子銃11またはウエハステージ31を移動させることによって、電子銃11とウエハWAとのXY平面内の相対的な位置を変化させる。これにより、図7の(a)に示すように、ホールパターン44X内には、Z方向に平行な入射経路71A〜75Aで電子線が入射する。
入射経路73Aは、ホールパターン44Xの中心C4を通過し、中心軸に沿ってホールパターン44Xの底側に向かう経路である。入射経路72Aは、中心C4からマイナスX方向に第1の距離だけ入射位置を変化させた場合の経路である。入射経路71Aは、中心C4からマイナスX方向に第2の距離(第2の距離>第1の距離)だけ入射位置を変化させた場合の経路である。入射経路74Aは、中心C4からプラスX方向に第1の距離だけ入射位置を変化させた場合の経路である。入射経路75Aは、中心C4からプラスX方向に第2の距離だけ入射位置を変化させた場合の経路である。
図7の(b)に示す検出器81は、検出器21の機能に加えて、種々の位置で反射電子を検出する機能と、を有している。検出器81は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)を有したセンサである。電子線の入射角位置を変化させる場合、計測装置100では、検出器21の代わりに検出器81が配置される。
図7の(b)に示す反射電子の経路71B〜75Bは、それぞれ入射経路71A〜75Aに対応している。具体的には、入射経路71A〜75Aの電子線がホールパターン44X内で反射されたものが反射電子の経路71B〜75Bである。
検出器81は、種々の位置(CCDの場合は画素)で反射電子を検出できるよう構成されている。そして、検出器81は、反射電子の検出位置に基づいて、何れの入射経路からの反射電子であるかを判定する。検出器81は、反射電子を検出すると、検出位置に対応する入射経路と、反射電子を検出した第2の時刻情報と、を時間計測部22に送る。
電子線の入射経路をX方向に移動させると、図7の(c)に示すように、入射位置に応じた応答時間が計測される。図7の(c)に示す入射位置P1〜P5は、それぞれ入射経路71A〜75Aに対応している。
例えば、入射位置P5を通過する入射経路75Aの電子線は、ホールパターン44Xの浅い位置で反射される。したがって、入射位置P5に射出された電子線の応答時間は短くなる。
また、入射位置P4を通過する入射経路74Aの電子線は、入射経路75Aよりもホールパターン44Xの深い位置で反射される。したがって、入射位置P4に射出された電子線の応答時間は、入射位置P5よりも長くなる。
また、入射位置P3を通過する入射経路73Aの電子線は、入射経路74Aよりもホールパターン44Xの深い位置で反射される。したがって、入射位置P3に射出された電子線の応答時間は、入射位置P4よりも長くなる。
また、入射位置P2を通過する入射経路72Aの電子線は、入射経路73Aよりもホールパターン44Xの深い位置で反射される。したがって、入射位置P2に射出された電子線の応答時間は、入射位置P3よりも長くなる。
そして、入射位置P1を通過する入射経路71Aの電子線は、ホールパターン44Xの最も深い位置(最底部)で反射される。したがって、入射位置P1に射出された電子線の応答時間は、最長の応答時間Tmaxとなる。
曲がり量算出部23は、最長の応答時間Tmaxとなる入射位置P1と、ホールパターン44Xの中心C4を通過する電子線の入射位置P3と、の間の距離を、ホールパターン44Xの曲がり量として算出する。
なお、図7では、入射経路71A〜75AがX方向に変化させられたが、入射経路71A〜75AはY方向に変化させられてもよい。また、入射経路71A〜75Aは、X方向およびY方向に変化させられてもよい。
半導体装置が製造される際には、ウエハWA上に回路パターンなどが形成される。半導体装置の製造工程では、異なる材質・レイアウトで構成される複数の層が立体的に積層され、複雑な回路が形成される。そのうちの、いくつかの層は、下層と上層との回路層を接続するためのコンタクト(接続部)を形成する役割を担う。このような、コンタクトは、高密度に配置可能な、ホールパターン44Xのようなホール形状で形成される。
回路パターンが形成される際には、原版であるマスクに刻まれたパターンが、フォトリソグラフィ技術やインプリントリソグラフィ技術などを用いて、ウエハWA上に塗布されたレジストに転写される。その後、ドライエッチング技術等の加工手段によってレジストパターンがウエハWAに転写される。
加工されるパターンの間隔(ピッチ)が狭く、また深くまで加工する必要がある場合、すなわち高アスペクト比のパターン形成が必要な場合、加工の難易度は高くなる。特に、昨今の半導体装置の高密度化に伴って、ウエハWAなどの基板全面に渡って均一な加工を行うことが難しくなっている。高アスペクト比のパターンが形成される際には、高アスペクト比のパターンが適切に形成されているかの検査が行われる。
本実施形態では、計測装置100が、チルト角度を種々の角度に変更して電子線をホールパターン44Xに照射している。そして、計測装置100が、最長時のチルト角度θmaxと、最長の応答時間Tmaxと、電子速度Veと、に基づいて、ホールパターンの曲がり量を算出している。このため、ホールパターン44Xの曲がり量を容易に測定することができる。
SEMを用いた断面観察の場合、曲がり量の検査に2〜3日の測定時間がかかり、計測点数も数点〜10数点が限界であった。本実施形態の曲がり計測では、1ホール当たり数秒〜数十秒程度なので、数十〜数千点の計測も可能である。これにより、半導体装置の製造プロセスにおける品質管理が格段に向上する。
計測装置100を用いた曲がり量の計測は、例えばウエハプロセスのうちのコンタクト形成工程毎に行われる。半導体装置が製造される際には、ウエハWAへの成膜処理、レジストの塗布処理、マスクを用いた露光処理、現像処理、エッチング処理、本実施形態の計測処理などが、繰り返される。
半導体装置が製造される際には、本実施形態の計測処理による計測結果(曲がり量)が、フィードバックされる。この場合、マスクを用いた露光処理の際に、曲がり量が解消されるよう、露光処理が行われる。例えば、ウエハWAの周辺部で曲がり量が大きい場合、別のウエハ(後続のウエハ)に対しては、ウエハの周辺部での曲がり量が無くなるよう、露光時の位置ずれに関するパラメータが設定される。これにより、後続のウエハでは、曲がり量を抑制することが可能となる。なお、ホールパターン44Xの中心自体が位置ずれをしている場合には、この位置ずれも露光処理の際に補正される。
つぎに、曲がり量算出部23のハードウェア構成について説明する。図8は、曲がり量算出部のハードウェア構成を示す図である。曲がり量算出部23は、CPU(Central Processing Unit)91、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)93、表示部94、入力部95を有している。曲がり量算出部23では、これらのCPU91、ROM92、RAM93、表示部94、入力部95がバスラインを介して接続されている。
CPU91は、コンピュータプログラムである曲がり量算出プログラム97を用いてパターンの判定を行う。曲がり量算出プログラム97は、コンピュータで実行可能な、ホールパターン44Xなどの曲がり量を算出するための複数の命令を含むコンピュータ読取り可能かつ非遷移的な記録媒体(nontransitory computer readable recording medium)を有するコンピュータプログラムプロダクトである。曲がり量算出プログラム97では、前記複数の命令が曲がり量を算出することをコンピュータに実行させる。
表示部94は、液晶モニタなどの表示装置であり、CPU91からの指示に基づいて、電子線の応答時間、チルト角度、チルト角度と応答時間との関係(計測結果)、最長時のチルト角度θmax、最長の応答時間Tmax、ホールパターン44Xの曲がり量などを表示する。入力部95は、マウスやキーボードを備えて構成され、使用者から外部入力される指示情報(曲がり量の算出に必要なパラメータ等)を入力する。入力部95へ入力された指示情報は、CPU91へ送られる。
曲がり量算出プログラム97は、ROM92内に格納されており、バスラインを介してRAM93へロードされる。図8では、曲がり量算出プログラム97がRAM93へロードされた状態を示している。
CPU91はRAM93内にロードされた曲がり量算出プログラム97を実行する。具体的には、曲がり量算出部23では、使用者による入力部95からの指示入力に従って、CPU91がROM92内から曲がり量算出プログラム97を読み出してRAM93内のプログラム格納領域に展開して各種処理を実行する。CPU91は、この各種処理に際して生じる各種データをRAM93内に形成されるデータ格納領域に一時的に記憶させておく。
なお、計測装置100は、減速機構14を備えていなくてもよい。この場合、フィルタ13を通過した反射電子は、検出器21に送られる。また、計測装置100は、フィルタ13を備えていなくてもよい。この場合、検出器21は、電子線がウエハWAに照射された後、最初にウエハWAで反射された電子を反射電子として検出し、その他の2次電子などは検出しない。
また、曲がり量算出部23は、図4に示したチルト角度と応答時間の関係(プロファイル形状)に基づいて、ホールパターン44Xの形状を予測してもよい。プロファイル形状は、ホールパターン44Xの形状に対応している。例えば、プロファイル形状の頂上部が広い場合、ホールパターン44Xの底面部は広い。また、プロファイル形状の頂上部が狭い場合、ホールパターン44Xの底面部は狭い。
このように実施形態によれば、ホールパターン44Xに照射した電子線の応答時間と、ホールパターン44Xに照射した電子線のチルト角度と、に基づいて、ホールパターン44Xの曲がり量を算出している。したがって、ウエハWAを破壊することなく短時間でホールパターン44Xの曲がり量を計測することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…計測部、11…電子銃、12…チルト機構、13…フィルタ、14…減速機構、21,81…検出器、22…時間計測部、23…曲がり量算出部、30…制御部、41…下層部、42X…配線パターン、43…上層部、44X…ホールパターン、61〜63,71A〜75A…入射経路、71B〜75B…反射電子の経路、100…計測装置、C2,C4…中心、P1〜P5…入射位置、WA…ウエハ。

Claims (5)

  1. 電子線を射出する電子射出部と、
    測定対象パターンである凹形状パターンで反射された反射電子を検出する検出部と、
    前記電子線が射出されてから前記反射電子が検出されるまでの時間である応答時間を計測する時間計測部と、
    前記凹形状パターンへの前記電子線の入射経路を決定する条件と、前記応答時間と、に基づいて、前記凹形状パターンの上面部と底面部との間の位置ずれ量を、前記凹形状パターンの曲がり量として算出する曲がり量算出部と、
    を備える計測装置。
  2. 前記凹形状パターンへ照射する前記電子線のチルト角度を変更するチルト機構をさらに備え、
    前記曲がり量算出部は、前記条件として前記チルト角度を用いて前記曲がり量を算出する、
    請求項1に記載の計測装置。
  3. 前記曲がり量算出部は、複数のチルト角度で前記電子線を照射させた場合の前記応答時間のうち最長の応答時間と、前記複数のチルト角度のうち前記最長の応答時間となる場合のチルト角度と、前記電子線の速度と、に基づいて、前記曲がり量を算出する、
    請求項2に記載の計測装置。
  4. 電子線を射出し、
    測定対象パターンである凹形状パターンで反射された反射電子を検出し、
    前記電子線が射出されてから前記反射電子が検出されるまでの時間である応答時間を計測し、
    前記凹形状パターンへの前記電子線の入射経路を決定する条件と、前記応答時間と、に基づいて、前記凹形状パターンの上面部と底面部との間の位置ずれ量を、前記凹形状パターンの曲がり量として算出する、
    計測方法。
  5. 電子線を射出し、
    測定対象パターンである第1の凹形状パターンで反射された反射電子を検出し、
    前記電子線が射出されてから前記反射電子が検出されるまでの時間である応答時間を計測し、
    前記凹形状パターンへの前記電子線の入射経路を決定する条件と、前記応答時間と、に基づいて、前記凹形状パターンの上面部と底面部との間の位置ずれ量を、前記凹形状パターンの曲がり量として算出し、
    前記曲がり量に基づいて、基板に第2の凹形状パターンを形成する際の位置ずれ補正を行なう、
    半導体装置の製造方法。
JP2015130224A 2015-06-29 2015-06-29 計測装置、計測方法および半導体装置の製造方法 Pending JP2017016791A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015130224A JP2017016791A (ja) 2015-06-29 2015-06-29 計測装置、計測方法および半導体装置の製造方法
US14/849,129 US20160379902A1 (en) 2015-06-29 2015-09-09 Measurement apparatus, measurement method, and manufacturing method of semiconductor device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015130224A JP2017016791A (ja) 2015-06-29 2015-06-29 計測装置、計測方法および半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017016791A true JP2017016791A (ja) 2017-01-19

Family

ID=57602728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015130224A Pending JP2017016791A (ja) 2015-06-29 2015-06-29 計測装置、計測方法および半導体装置の製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20160379902A1 (ja)
JP (1) JP2017016791A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018052083A1 (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 株式会社日立ハイテクノロジーズ 電子顕微鏡装置及びそれを用いた傾斜ホールの測定方法
WO2020075385A1 (ja) * 2018-10-09 2020-04-16 株式会社日立製作所 計測装置及び試料の表面の計測方法
JP2020119686A (ja) * 2019-01-22 2020-08-06 株式会社日立ハイテク 電子顕微鏡及び3次元構造の深さ算出方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112967941B (zh) * 2019-12-12 2022-04-26 长鑫存储技术有限公司 电容孔倾斜检测与反馈的方法、系统及存储介质

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018052083A1 (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 株式会社日立ハイテクノロジーズ 電子顕微鏡装置及びそれを用いた傾斜ホールの測定方法
JP2018045871A (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 株式会社日立ハイテクノロジーズ 電子顕微鏡装置及びそれを用いた傾斜ホールの測定方法
US10720307B2 (en) 2016-09-14 2020-07-21 Hitachi High-Technologies Corporation Electron microscope device and inclined hole measurement method using same
WO2020075385A1 (ja) * 2018-10-09 2020-04-16 株式会社日立製作所 計測装置及び試料の表面の計測方法
JP2020119686A (ja) * 2019-01-22 2020-08-06 株式会社日立ハイテク 電子顕微鏡及び3次元構造の深さ算出方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20160379902A1 (en) 2016-12-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI806285B (zh) 計量系統及方法
TWI515427B (zh) 基於高電子能量的覆蓋誤差測量方法及系統
US20110133066A1 (en) Pattern inspection device and method
JP2017016791A (ja) 計測装置、計測方法および半導体装置の製造方法
KR102194154B1 (ko) 패턴 계측 장치
US9934939B2 (en) Scanning electron microscope system capable of measuring in-cell overlay offset using high-energy electron beam and method thereof
CN109416330B (zh) 混合检查系统
WO2014175150A1 (ja) 試料観察装置
WO2018020627A1 (ja) パターン測定方法、及びパターン測定装置
KR20160006054A (ko) 기판의 밀집 검사 부위의 엑스레이 검사 방법
WO2014077303A1 (ja) 画像処理装置、自己組織化リソグラフィ技術によるパターン生成方法、及びコンピュータープログラム
JP2007324371A (ja) オーバーレイ検査用オーバーレイマーク及びレンズ収差調査用マーク
JPWO2019173171A5 (ja)
TW201611093A (zh) 圖案測定條件設定裝置、及圖案測定裝置
TWI731170B (zh) 計量系統及方法
TWI688765B (zh) 圖案檢查方法及圖案檢查裝置
US10515779B2 (en) Imaging system and imaging method
US11532454B2 (en) Imaging method and imaging system
CN103824798A (zh) 自动化样品定向
US11978195B2 (en) Inspection method and inspection apparatus
JP2013183017A (ja) 描画装置、基準素子、及び物品製造方法
US20230375338A1 (en) Pattern Measurement Device
JPH11340131A (ja) 半導体集積回路の製造方法
JP6722130B2 (ja) 集束イオンビーム装置の制御方法
JP2016058490A (ja) リソグラフィ装置、および物品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170605