JP2017016624A - 情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム Download PDF

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中村  聡
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Hiroyuki Ishihara
宏幸 石原
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Abstract

【課題】装置に備わる機能を有効に活用するための支援情報を必要としているユーザに必要なタイミングで通知する情報処理装置を提供する。【解決手段】情報処理装置に対するユーザの特定操作を検知する特定操作検知手段と、特定操作検知手段により検知された特定操作の検知回数が、予め定められた第1の閾値以上か否かを判定する検知回数判定手段と、検知回数判定手段により特定操作の検知回数が第1の閾値以上であると判定されたき、特定操作を支援するための支援情報を通知する通知手段と、通知手段により通知された支援情報の通知回数が、予め定められた第2の閾値以上か否かを判定する通知回数判定手段と、を備え、通知手段は、通知回数が第2の閾値以下であると通知回数判定手段で判定されたときは支援情報を通知し、通知回数が第2の閾値以上であると判定されたときは支援情報の通知を行わない。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラムに関する。
近年、プリンタ、複合機などの印刷装置は高機能化が進められ、それらの機能を使用するための操作方法も高度化している。特に、用紙やトナー切れ、用紙詰まりなどのトラブルが発生した場合、これらのトラブルを解消するための操作を要する。しかし、操作に不慣れなユーザは、トラブルの解消方法がわからないため、手書きのマニュアルを参照したり、装置の扱いに熟練した人に聞いたりするため、ユーザ負担が大きい。
そこで、近年、装置の操作部に配されたLCDを大画面化したり、タッチパネルを導入したりすることにより、操作に伴う負担を軽減することが行われている。例えば、トラブル解消手順を操作部にアニメーション表示したり、装置に接続されたPC等のホスト上にトラブル解消手順が記載されたWebページやファイルを表示したりする技術が既に知られている。
上記に関し、例えば特許文献1には、機器及びその障害の特定及び回復のための手順書を利用者に届けることを目的とする、機器とネットワークを介して接続された障害回復支援システムが開示されている。このシステムは、障害が生じた機器を特定し、指定された手順書を指定のファックス番号宛てにファックス送信するというものである。
ところで、従来は、例えば上述した特許文献1に記載されたように、機器に障害等のトラブルが発生した場合に、その障害の回復支援のための手順書が指定先に届けられるというものは存在している。他方、MFP(Multi Function Printer)のように多機能な画像形成装置については、ユーザはその全機能をフルに活用している場合は少ない。
これは、ユーザが必要な機能のみを使用し他に備わっている機能については単に知らないから、また分厚いマニュアルを紐解いて諸機能について調べることが煩わしいから等の理由によるものと考えられる。これでは、折角の多機能が使いこなされず、ユーザは多機能を使用することにより享受できるメリットを自ら放棄していることになり、ともすれば有限な時間や費用を実質的に遺失しているおそれがある。よって、障害回復の手順のみならず、多機能の使用方法等の支援情報を推奨できるとユーザの利便性が高まる。
他方、多機能が備わっていることは理解しているものの、企業によっては自社のポリシーに則って装置を使用しているユーザも多い。つまり、本来的には、例えば、装置に備わっている機能を使用した方が、業務の能率が上がることを理解しているが、自社のポリシーによってその機能を使用することを禁止されているユーザ等である。このような、自社のポリシーに則って装置を使用しているユーザに対してまで、禁止されている機能の使用方法等を推奨することは、当該ユーザにとって煩わしい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、装置に備わる機能を有効に活用するための支援情報を必要としているユーザに必要なタイミングで通知する情報処理装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、情報処理装置であって、情報処理装置に対するユーザの特定操作を検知する特定操作検知手段と、特定操作検知手段により検知された特定操作の検知回数が、予め定められた第1の閾値以上か否かを判定する検知回数判定手段と、検知回数判定手段により特定操作の検知回数が第1の閾値以上であると判定されたき、特定操作を支援するための支援情報を通知する通知手段と、通知手段により通知された支援情報の通知回数が、予め定められた第2の閾値以上か否かを判定する通知回数判定手段と、を備え、通知手段は、通知回数が第2の閾値以下であると通知回数判定手段で判定されたときは支援情報を通知し、通知回数が第2の閾値以上であると判定されたときは支援情報の通知を行わないことを特徴とする。
本発明によれば、装置に備わる機能を有効に活用するための支援情報を必要としているユーザに必要なタイミングで通知することが可能となる。
本発明の実施形態における情報処理装置のハードウェア構成図である。 本発明の実施形態における機能ブロック図である。 本発明の実施形態における情報処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における支援情報の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態における支援情報の一例を示す模式図である。 本発明の変形例における機能ブロック図である。 本発明の変形例における情報処理手順を示すフローチャートである。 本発明の変形例におけるメニュー構成例を示す模式図である。 本発明の変形例における通常のメニュー表示遷移例を示す模式図である。 本発明の変形例におけるエラー発生時のメニュー表示遷移例を示す模式図である。 本発明の変形例におけるエラー未発生時のメニュー表示遷移例を示す模式図である。
本発明の実施形態における情報処理装置について図面を用いて以下説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化乃至省略する。なお、以下では、本実施形態における情報処理装置の情報処理機能を備えた画像形成装置を例に説明する。よって、本発明が画像形成装置のみに適用されるものでないことは言うまでもない。
本実施形態における情報処理装置の機能を組み込んだ画像形成装置のハードウェア構成について図1を参照して説明する。本実施形態の画像形成装置1は、CPU11と、パネルI/F12と、RAM13と、プログラムROM14と、EEPROM15と、モデム16と、スキャナI/F17と、LAN I/F18と、USB I/F19と、プロッタI/F20を備える。
また、本実施形態における画像形成装置1は、操作パネル21と、NFC(Near Field Communication)22と、電話回線23と、スキャナ24と、プロッタ27を備える。また、LAN I/F18にはネットワーク25が接続され、USB I/F19にはホストコンピュータCP(以下「ホストCP」という。)26が接続されている。さらに、操作パネル21とNFC22はパネルI/F12に接続されている。
CPU11は、各種データの演算処理など画像形成装置1全体を制御する。RAM13は、各種演算に用いるプログラムを展開するためのメモリである。プログラムROM14は、各種プログラムを記憶する記憶部である。EEPROM15は、各種設定値を記憶するフラッシュメモリである。
モデム16は、電話回線23を介して外部機器と通信を行う、主にFAX機能を実現するために用いられる。
スキャナ24は、原稿の読み取りを行う原稿読み取り装置であり、読み取った原稿データはスキャナI/F17を介して装置内に取り込まれる。
プロッタ27は、印字動作を行う画像形成手段であり、プロッタI/F20を介してCPU11から送られた画像データに基づいて印字動作を実行する。
ネットワーク25は、LAN I/F18を介してCPU11から送られたユーザ作成のメール等を外部に送信する通信手段である。ネットワーク25は、LANでもWANでもよく、また、無線通信でも有線通信でもいずれであってもよい。
ホストCP26は、印刷の実行や機器の設定等を画像形成装置1に指示するパーソナルコンピュータ(以下「PC」という。)等である。
操作パネル21は、ユーザからの入力を受け付けるキーボタンと装置状態を通知する液晶表示部等で構成される。キーボタンでなく、液晶表示部に重畳されたタッチパネルによるタッチ操作によってユーザからの入力を受け付けてもよい。
NFC22は、スマートフォン等のスマートデバイスと近距離通信を行うための近距離通信手段である。
次に、本実施形態における画像形成装置1の情報処理機能の機能ブロックについて図2を参照して説明する。本実施形態における画像形成装置1は、情報処理を行う機能ブロックとして、特定操作検知部101と、検知回数判定部102と、通知部103と、通知回数判定部104と、支援情報記憶部105と、閾値設定部106を備えている。
特定操作検知部101は、装置に対するユーザの特定操作を検知する特定操作検知手段である。特定操作検知部101は、図1に示した操作パネル21、NFC22からパネルI/F12を介して入力されたユーザ操作をCPU11がプログラムROM14等に登録された情報と照合することで特定操作を検知することにより、その機能を実現する。なお、ホストCP26からUSB I/F19を介して入力されたユーザ操作を検知対象としてもよい。
「装置に対するユーザの特定操作」とは、例えばメールアプリケーションの使用場面において、ユーザが送信先アドレスを入力する際、キーボード等を使用して直接入力を行う操作として予めプログラムROM14等に登録されているもの等をいう。当然、本例に限らず、ユーザ設定により様々な操作を特定操作として登録できることは言うまでもないが、ここでは上記メールアプリケーションを例に説明する。
検知回数判定部102は、特定操作検知部101により検知された特定操作の検知回数が予め定められた第1の閾値以上か否かを判定する検知回数判定手段である。第1の閾値とは、特定操作の検知回数が予め定められた回数を超えた場合に、後述する通知部103により支援情報を通知させるか否かを判定させるためのキーとなる値である。第1の閾値はユーザが任意に設定することが可能であってよい。
検知回数判定部102は、図1に示したCPU11が、例えばEEPROM15に記憶された第1の閾値としての所定の値に基づいて検知回数が当該値以上か否かを判定することで、その機能を実現する。
メールアプリケーションを例にとれば、検知回数判定部102は、メールアプリケーションの実行回数のうち、5回以上直接入力がなされるか否かを判定する。つまり、この場合は、5回が上記第1の閾値に相当する。
通知部103は、検知回数判定部102により特定操作の検知回数が第1の閾値以上であると判定されたき、特定操作を支援する支援情報を通知する通知手段である。「特定操作を支援する支援情報」とは、メールアプリケーションを例にとれば、直接入力を行っているユーザに対し、入力した送信先のアドレスの登録を促し、その登録方法・手順に関する情報等をいう。
通知部103は、例えば、上記判定の結果、CPU11が、LAN I/F18を介してネットワーク25により支援情報を記述したメール等をユーザに送信する通信部の役割を担うことで、その機能を実現する。また、CPU11が、パネルI/F12を介して、操作パネル21の液晶表示部に支援情報を画像情報として表示されるように制御することで、通知部103の機能を実現することとしてもよい。
また、通知部103は、予め登録された通知先に支援情報を通知することとしてもよい。つまり、CPU11が、例えばプログラムROM14等に登録された管理者のメールアドレスに、ネットワーク25により支援情報を記述したメールが送信されるようにLAN I/F18を制御することで、上記機能が実現される。これは、例えば、オフィスに設置されるMFP等は社員が共用する共用機器である場合が多く、そのような場合は、支援情報を各社員に提供するよりも、MFPを管理する管理者に提供した方が利便性が高いからである。
なお、別途、スピーカー等の音声出力部により支援情報を音声情報として出力させるように、CPU11が音声出力部を制御することで、通知部103の機能を実現することとしてもよい。さらに、プロッタI/F20を介してプロッタ27により印刷することで支援情報を出力させることとしてもよい。また、パネルI/F12を介してNFC22により通信媒体に書き込まれた支援情報をユーザが読み込むことで、支援情報の通知を行ってもよい。
上述した、各種通知方法については、いずれかの機器が使用可能な状態にあるかどうかを各インタフェースを介してCPU11が監視することで判断し、使用可能な機器等を選択して支援情報を通知することとしてもよい。また、各種通知方法に優先順位をつけ、どれか1つに通知を実施することとしても、あるいは、優先順位の順で順次通知することとしてもよい。さらに、各種通知方法についてユーザが選択できるようにしてもよい。
通知回数判定部104は、通知部103による支援情報の通知回数が予め定められた第2の閾値以上か否かを判定する通知回数判定手段である。第2の閾値とは、支援情報の通知回数が予め定められた回数を越えた場合に、通知部103による支援情報の通知を行わない制御を実行するためのキーとなる値である。
通知回数判定部104は、CPU11が、例えばEEPROM15に記憶された第2の閾値としての所定の値に基づいて通知回数が当該値以上か否かを判定することで、その機能を実現する。
そして、通知部103は、通知回数判定部104により支援情報の通知回数が第2の閾値以上であると判定されたとき、支援情報の通知を行わない。つまり、通知部103は、CPU11が、上記判定を受け、例えばネットワーク25や操作パネル21による支援情報の出力が行われないように支援情報の通知プログラムを起動しないように制御することで、その機能を実現する。
なお、支援情報には、装置にトラブルが発生した場合のトラブル解消方法を支援する情報も含まれると解されるが、本実施形態においては、トラブル解消方法等のような製品の信頼性を保つための支援情報については、上記制御に関わらず常に通知するものとする。
つまり、メールアプリケーションを例にとれば、アドレス登録に関する支援情報が3回以上通知された場合、現状の設定がユーザの意図通りの設定であるとして、それ以降、支援情報の通知は行われない。ユーザの意図通りの設定とは、例えば通知先ユーザがその支援情報を必要としていない、又はその支援情報に基づいた操作が所属する企業等の団体のポリシーによって禁止されている、すなわちポリシー通りの設定になっているということである。
他方、通知回数判定部104が、通知部103による支援情報の通知回数が第2の閾値以下であると判定した場合、通知部103による支援情報の通知は第2の閾値を超過するまで継続して実行される。つまり、この場合、支援情報の通知を行わないときの判定基準は、「第2の閾値以上であるとき」ではなく、「第2の閾値を超過するとき」であることが好ましい。他方、上述の通り第2の閾値以上であるときに支援情報の通知を行わない判定基準の場合は、支援情報の通知を行うときの判定基準は「第2の閾値未満であるとき」であることが好ましい。
支援情報記憶部105は、特定操作毎に対応する支援情報を記憶する支援情報記憶手段であり、図1に示したプログラムROM14等に、特定操作に対応する支援情報をテーブルデータとして記憶することにより、その機能が実現される。
例えば、特定操作として「メールアドレスの宛先を直接入力する操作」が登録されている場合、当該操作に対応する「入力した宛先を登録しておきますか?登録手順は次の通りです。・・・」のような支援情報がテーブルデータとしてプログラムROM14等に記憶されていればよい。
閾値設定部106は、上述した第1の閾値又は第2の閾値を設定する閾値設定手段であり、例えばユーザが操作パネル21等により第1の閾値又は第2の閾値として入力した任意の値が、EEPROM15に記憶されることで、その機能が実現される。
次に、本実施形態における処理手順について、図3、上述した図2の機能ブロック、及びメールアプリケーションの例を用いて説明する。まず、特定操作検知部101が、ユーザによる特定操作を検知する(ステップS1)。
次に、検知回数判定部102が、特定操作検知部101により検知された特定操作の検知回数が第1の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS2)。検知回数判定部102により、特定操作の検知回数が第1の閾値に満たないと判定された場合は(ステップS2、NO)、本処理を終了する。
他方、検知回数判定部102により、特定操作の検知回数が第1の閾値以上である判定された場合は(ステップS2、YES)、通知回数判定部104は、支援情報の通知回数が第2の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS3)。通知回数判定部104により、支援情報の通知回数が第2の閾値に満たないと判定された場合(ステップS3、NO)、通知部103により支援情報を通知する(ステップS4)。
一方、通知回数判定部104により、支援情報の通知回数が第2の閾値以上と判定された場合(ステップS3、YES)、通知部103による支援情報の通知は行われない(ステップS5)。
次に、上述したメールアプリケーションの例において、ユーザや管理者等にメールにより通知される支援情報の一例について図4を参照して説明する。
図4には、上から、メール送信先としての「To:admin@test.com」、タイトルとしての「Subject:特定操作通知シート」、そして、支援情報203の順に表示されたメール文面の例を記載している。
支援情報203としては、図示のように「送信の際に宛先を直接入力にて指定した回数が一定回数に到達いたしました。」と特定操作が閾値以上検知されたことが通知され、続いて、「宛先登録を行うことで、送信するまでの実行回数を低減することができます。」と支援内容が通知されている。そして、具体的な支援情報として「より簡単にお使いいただくために:メニューボタンを押下して、システム設定−管理者用設定−アドレス帳登録/変更/消去−登録/変更を選択し、宛先を登録して下さい。」が通知されている。
このような特定操作通知シートを受信することで、ユーザや管理者は宛先登録の機能が装置に備わっていることを認識できるとともに、登録の手順や方法をその場で知ることができる。そのため、わざわざマニュアルで調べたり、熟練者を呼びに行ったりする等の煩わしさがなく、ユーザにとって利便性が高い。
次に、本実施形態における処理手順について、図3、上述した図2の機能ブロック、及び印刷アプリケーションの例を用いて説明する。本例では、ユーザが印刷しようとしている用紙サイズとトレイの用紙サイズ設定とが異なる場合に、用紙サイズ設定が異なっていることを知らずに又は故意にそのままの用紙サイズ設定で強制的に印刷を実行する操作(以下「強制印刷」という。)を特定操作として登録しておく。そして、画像形成装置1は、強制印刷の検知回数が第1の閾値以上であるとき、トレイ設定変更を推奨する支援情報を提供する。
まず、特定操作検知部101が、ユーザによる特定操作である強制印刷操作を検知する(ステップS1)。特定操作検知部101により検知された強制印刷操作の検知回数を検知回数判定部102がカウントする。なお、強制印刷ではなく、通常の印刷を行った場合は、検知回数判定部102は検知回数のカウントを行わないか、又はそれまでの検知回数をリセットする。
次に、検知回数判定部102が、特定操作検知部101により検知された強制印刷操作の検知回数が第1の閾値として例えば5回以上であるか否かを判定する(ステップS2)。検知回数判定部102により、強制印刷操作の検知回数が5回に満たないと判定された場合は(ステップS2、NO)、本処理を終了する。
他方、検知回数判定部102により、強制印刷操作の検知回数が5回以上であると判定された場合は(ステップS2、YES)、通知回数判定部104は、支援情報の通知回数が第2の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS3)。なお、ステップS2において、検知回数判定部102は、検知回数が閾値以上であると判定したとき、印刷に使用している用紙と実際にトレイにセットされている用紙は一致しているが、トレイの設定が間違えていると判断することになる。
通知回数判定部104により、支援情報の通知回数が第2の閾値に満たないと判定された場合(ステップS3、NO)、通知部103により支援情報を通知する(ステップS4)。他方、通知回数判定部104により、支援情報の通知回数が閾値以上であると判定された場合(ステップS3、YES)、ユーザは意図通りに機器を使用していると判断し、通知部103により支援情報の通知は行わない(ステップS5)。
ところで、検知回数判定部102は、トレイの用紙サイズ設定と印刷する用紙サイズの差が大きくない場合、強制印刷操作としての検知回数のカウントを行わないようにしてもよい。例えばA4サイズとレターサイズの場合はその差は僅かであるため、このような場合、厳密にはトレイの用紙サイズ設定と印刷する用紙サイズとの間に誤差があっても、強制印刷であるとの判定を行わないことが好ましい。これにより、ユーザは、トレイ設定がレターサイズとなっている場合でも、A4サイズの印刷データに対して自動的に強制印刷を行うことができる。
次に、上記の印刷アプリケーションのシーンにおいて、本実施形態を適用する場合に、メールにより送信される支援情報の画面表示例について図5を参照して説明する。なお、図4と重複する部分については説明を省略する。
図5は、支援情報303として、図示のように「強制印刷を行った回数が一定回数に到達いたしました。」と特定操作が閾値以上検知されたことが通知され、続いて、「トレイ設定変更を行うことで、正しい用紙サイズで印刷することができます。」と支援内容が通知されている。そして、具体的な支援情報として「より簡単にお使いいただくために:メニューボタンを押下して、システム設定−管理者用設定−トレイ設定変更−A4ヨコ/A4タテ/B4/A3を選択して下さい。」が通知されている。
[変形例]
次に、上述した本実施形態における情報処理装置の変形例に係る基本機能ブロックについて図6(a)を参照して説明する。なお、図2と重複するブロックについては説明を省略する。本変形例は、強制印刷を一定回数以上連続で実施した場合に、特定操作である強制印刷のような操作を改善するためのトレイ設定変更のメニューを操作改善メニューとして出力する技術に関するものである。
本変形例では、操作改善メニューを図1に示した操作パネル21に表示する形態を例に説明するが、この形態に限定されない。例えば、操作を改善するための音声メニューをスピーカ等から出力させ、ユーザからのマイクへの音声入力により操作を改善する形態にも本変形例は適用可能である。
本変形例では、図2に示したブロックに加えてメニュー出力部204を備える。メニュー出力部204は、検知回数判定部102により特定操作の検知回数が第1の閾値以上であると判定されたき、特定操作を改善するための操作改善メニューを出力するメニュー出力手段である。メニュー出力部204は、図1に示したCPU11がプログラムROM14等に格納された操作改善メニューを操作パネル21に表示させること等によりその機能を発揮する。
なお、本変形例においては、操作パネル21に予め表示されている操作メニューに追加する形態で操作改善メニューを追加するが、かかる形態に限定されない。例えば、操作パネル21の表示画面上に単独で操作改善メニューを表示させる等してもよい。
操作改善メニューを追加あるいは表示することにより、ユーザは設定メニューから「トレイ設定メニュー」をわざわざ捜し出す必要がなく、つまりトレイ設定にたどり着くまでのメニュー操作を省略、すなわちショートカットすることが可能となる。従って、ユーザの操作が簡易かつ便利なものとなり、ユーザフレンドリーである。
次に、本変形例の追加機能ブロックについて図6(b)を参照して説明する。本変形例は、追加の機能ブロックとしてメニュー実行回数判定部205とメニュー無効部206を備える。
メニュー実行回数判定部205は、メニュー出力部204により出力された操作改善メニューの実行回数が予め定められた第2の閾値以上か否かを判定するメニュー実行回数判定手段である。メニュー実行回数判定部205は、例えば図1に示したCPU11がプログラムROM14に格納されたメニュー実行回数判定プログラムを実行すること等によりその機能が実現される。
メニュー無効部206は、メニュー実行回数判定部205により操作改善メニューの実行回数が第2の閾値以上であると判定されたとき、実行回数が第2の閾値以上であると判定された操作改善メニューを無効にするメニュー無効手段である。メニュー無効部206は、例えば図1に示したCPU11がプログラムROM14に格納されたメニュー無効プログラムを実行することによりその機能が実現される。
例えば操作改善メニューをユーザが実行し、その後も所定数以上操作改善メニューが出力され続けるという状況は、例えばユーザがトレイ設定を誤ったり、一旦設定されたトレイ設定について、別の第三者が通常のメニューから設定しなおす場合等に発生することが考えられる。このような場合、本変形例ではユーザが強制印刷を意図通りに行っているものとして捉える。そのような場合に、操作改善メニューを出力させると、かえってユーザの誤操作を招くことから、そのような場合は本変形例のように操作改善メニューを無効にすることが好ましい。
なお、操作改善メニューの「無効」には、追加表示された操作改善メニューを削除すること、操作改善メニューの機能を無効にすることが含まれる。また、操作改善メニューの機能を無効にする場合は、例えばプログラム処理により操作改善メニューをユーザが選択等しても機能が働かないように制御等すればよい。また、操作改善メニューにマスク表示することでユーザに操作改善メニューが無効であることを視覚的に確知させることとしてもよい。
また、メニュー無効部206は、操作改善メニューが出力されている場合に、検知回数判定部102により、さらに特定操作の検知回数が第1の閾値以上であると判定されたとき、前記操作改善メニューを無効にすることもできる。これによっても、上記と同様の効果を奏することができる。
次に、本変形例における処理手順について、図7〜図11を参照して説明する。なお、図3と重複する手順についての説明は省略する。本変形例においては、検知回数判定部102により、強制印刷操作の検知回数が閾値以上であると判定された場合(ステップS12、YES)以降の処理が上述した本実施形態における処理手順と異なる。
検知回数判定部102により、強制印刷操作の検知回数が閾値以上であると判定された場合(ステップS12、YES)、メニュー出力部204は操作改善メニューを操作パネル21に表示する(ステップS13)。
より具体的に図8〜11を参照して説明する。図8(a)は、通常のメニュー構成例を示したものである。ここでは、メニュートップ配下にエラー対応001、印刷設定002、システム設定003が置かれ、印刷設定002の配下に解像度設定0021、トレイ設定0022が置かれた構成となっている。ユーザがトレイ設定変更を行う場合は、メニュートップから印刷設定002を捜し出し、さらにトレイ設定0022を捜し出す必要がある。
なお、図8(a)におけるエラー対応001は、例えば操作パネル21等に備わる表示部に「強制印刷であるため、トレイ設定を変更して下さい」等の表示を行って、ユーザに注意喚起を促すようなものであるとする。
これを実際のメニュー表示例で示した例が図9のメニュー表示遷移図である。例えば、通常デフォルトで「印刷できます」と操作パネル21に表示されているとする(ステップS21)。ユーザがトレイ設定の変更を行うとき、メニューキー等が押下されると、設定画面が操作パネル21に表示される(ステップS22)。ここでは、設定画面として「設定 1.印刷設定」が操作パネル21に表示されている。
次に、ユーザにより決定キー等が押下されると、印刷設定画面が操作パネル21に表示される(ステップS23)。ここでは、「印刷設定 1.解像度設定」が表示されている。
そして、例えば用紙サイズを設定する画面に遷移するための選択メニューが「1.解像度設定」から4項目下に置かれているものとすると、ユーザは上下左右キーのうち下方向キー等を4回押下することにより、選択されていることを示す反転表示枠やアイコン等が移動される(ステップS24)。
ここでは、用紙サイズ設定画面として「印刷設定 5.用紙サイズ設定」が操作パネル21に表示されている。なお、本操作は一例であって、操作パネル21が図9等に示された表示サイズより広いものである場合は各メニュー全てが画面表示可能となり、その場合は例えば操作パネル21に設けられたタッチパネルに対するタッチ操作によって各メニューを選択できることとしてもよい。
ユーザにより決定キー等が押下されることで、用紙サイズを設定する画面が操作パネル21に表示される(ステップS25)。ここでは、用紙サイズを設定する画面として「用紙サイズ設定 A4」が操作パネル21に表示されている。
他方、本変形例によるメニュー構成例を図8(b)を参照して説明する。ここでは、エラー対応001の配下にトレイ設定を行うためのトレイ設定0022’が置かれているものとする。
ここで、ユーザが発生したエラーを解決したいときにエラー対応001のメニューが実行されると、自動的に追加されたトレイ設定を簡単に認識し、設定を変更することでエラー解除が可能である。
なお、エラーが発生していない場合は、図8(a)に示すようにトレイ設定0022’のメニューは存在せず、印刷設定002のメニューからトレイ設定0022のメニューを捜して設定を行うことになる。つまり、図11に示すように、デフォルトの「印刷できます」の表示がされている状態で(ステップS41)、ユーザがメニューキーを押下すると「設定 1.エラー対応」が表示されるが(ステップS42)、エラーが未発生の状態で決定キー等を押下しても「エラー対応 1.もどる」が表示されるだけである(ステップS43)。
検知回数判定部102により特定操作である強制印刷の検知回数が所定の閾値以上と判定されると上述のような「強制印刷であるため、トレイ設定を変更して下さい」等が操作パネル21に表示される。
実際のメニュー表示遷移図である図10を参照して説明する。デフォルトとしては、図9で示したものと同様、「印刷できます」が操作パネル21に表示されている(ステップS31)。そして、検知回数判定部102が強制印刷の操作が所定数以上であると判定すると、メニュー出力部204による操作改善メニューの出力が行われる。
ここでは、ユーザによるメニューキー等の押下を受けて、「設定 1.エラー対応」が操作パネル21に表示される(ステップS32)。エラー対応の具体例としては、例えば上述のような「強制印刷であるため、トレイ設定を変更して下さい」等である。
そして、ユーザによる決定キー等の押下により用紙サイズの設定を行う画面に遷移するための表示がなされる(ステップS33)。ここでは、「エラー対応 1.用紙サイズ設定」が操作パネル21に表示されている。
ユーザによる決定キー等の押下により用紙サイズの設定を行う画面に遷移する(ステップS34)。ここでは、「用紙サイズ設定 A4」が操作パネル21に表示されている。なお、用紙サイズ設定 A4として表示された「A4」は例示であることは言うまでもない。
次に、メニュー実行回数判定部205により、操作パネル21に表示された操作改善メニューが実行された回数が所定の閾値以上か否かが判定される(ステップS14)。すなわち、メニュー実行回数判定部205により、図10に示した「エラー対応」を経由して「用紙サイズ設定」を行った回数が閾値以上か否かが判定される。
メニュー実行回数判定部205により、操作パネル21に表示された操作改善メニューが実行された回数が所定の閾値以上であると判定された場合(ステップS14、YES)、メニュー無効部206により、表示された操作改善メニューが無効にされる(ステップS15)。
他方、メニュー実行回数判定部205により、操作パネル21に表示された操作改善メニューが実行された回数が所定の閾値未満であると判定された場合(ステップS14、NO)、処理を終了する。
なお、本変形例では、上述した実施形態における支援情報を通知する通知部103の構成に代替するように、特定操作を改善する操作改善メニューを出力するメニュー出力部204が追加されるよう記載している。他方で、支援情報の通知にせよ、操作改善メニューの出力にせよ、例えば強制印刷のような特定操作が所定数検知された場合に、いずれもユーザの意図を確認する手段という点で共通する(同一の又は対応する)技術的特徴を有するものである。
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。例えば、上述した本実施形態の情報処理装置における各処理を、ハードウェア、又は、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成を用いて実行することも可能である。
なお、ソフトウェアを用いて処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
また、本発明は、情報処理装置として説明しているが、上述したように情報処理機能を組み込んだ組み込み機器としての画像形成装置等に適用されることがより好ましい。ここで、例えばPC等の情報処理装置において、ユーザに機器使用ガイダンス等の支援情報をディスプレイ等に表示することは一般的である。
一方、画像形成装置等の組み込み機器については、上述のように例えばオフィス等で複数の社員に共用される場合が多い。そのような場合は、個人向けのPC等と異なり、万人に対応するような共用設定としておく必要がある。個人向けのPCであれば各人が個別に自分好みの設定とすれば事足りるが、共用機器の場合、万人が使用するため、そのようなわけにはいかない。
つまり、個人向けの機器の場合は、本実施形態のような特定操作を検知する必要も、特定操作の検知回数や通知回数を把握する必要も、閾値によって支援情報を通知したり、通知しなかったりする必要がそもそもない。すなわち、組み込み機器(共用機器)であるからこそ、上述した本実施形態を適用することで、装置に備わる機能を有効に活用するための支援情報を必要としているユーザに必要なタイミングで通知するという本発明の技術的意義が発生することになるのである。
なお、本発明は、上述したような画像形成装置に限定されず、その他の組み込み機器あるいは共用機器に適用されてもよい。例えば、本発明は、オフィス等で共用されるプロジェクター、テレビモニター、電子情報ボード等に適用されてもよく、情報処理機能を組み込んだ業務用の冷蔵庫やエアコン、若しくは業務用のオーディオ・ビジュアル機器等に適用されてもよい。
1 画像形成装置
11 CPU
12 パネルI/F
13 RAM
14 プログラムROM
15 EEPROM
16 モデム
17 スキャナI/F
18 LAN I/F
19 USB I/F
20 プロッタI/F
21 操作パネル
22 NFC
23 電話回線
24 スキャナ
25 ネットワーク
26 ホストCP
27 プロッタ
101 特定操作検知部
102 検知回数判定部
103 通知部
104 通知回数判定部
105 支援情報記憶部
106 閾値設定部
204 メニュー出力部
205 メニュー実行回数判定部
206 メニュー無効部
特許4758264号公報

Claims (10)

  1. 情報処理装置であって、
    前記情報処理装置に対するユーザの特定操作を検知する特定操作検知手段と、
    前記特定操作検知手段により検知された前記特定操作の検知回数が、予め定められた第1の閾値以上か否かを判定する検知回数判定手段と、
    前記検知回数判定手段により前記特定操作の検知回数が前記第1の閾値以上であると判定されたき、前記特定操作を支援するための支援情報を通知する通知手段と、
    前記通知手段により通知された前記支援情報の通知回数が、予め定められた第2の閾値以上か否かを判定する通知回数判定手段と、を備え、
    前記通知手段は、前記通知回数が前記第2の閾値以下であると前記通知回数判定手段で判定されたときは前記支援情報を通知し、前記通知回数が前記第2の閾値以上であると判定されたときは前記支援情報の通知を行わないことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記特定操作毎に対応する前記支援情報を記憶する支援情報記憶手段を備えることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記第1の閾値又は前記第2の閾値を設定する閾値設定手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  4. 前記通知手段は、予め登録された通知先に前記支援情報を通知することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記通知手段は、前記支援情報を画像情報又は音声情報として出力する出力手段であることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 装置に対するユーザの特定操作を検知して記憶部に記憶するステップと、
    前記記憶部に記憶された前記特定操作の検知回数が前記記憶部に記憶された第1の閾値以上か否かを判定するステップと、
    前記特定操作の検知回数が前記第1の閾値以上であると判定されたとき、前記特定操作を支援するための支援情報を通知するステップと、
    前記支援情報の通知回数が前記記憶部に記憶された第2の閾値以上か否かを判定するステップと、
    前記支援情報の通知回数が前記第2の閾値以下であると判定されたとき、前記支援情報を通知するステップと、
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  7. 装置に対するユーザの特定操作を検知して記憶部に記憶する処理と、
    前記記憶部に記憶された前記特定操作の検知回数が前記記憶部に記憶された第1の閾値以上か否かを判定する処理と、
    前記特定操作の検知回数が前記第1の閾値以上であると判定されたとき、前記特定操作を支援するための支援情報を通知する処理と、
    前記支援情報の通知回数が前記記憶部に記憶された第2の閾値以上か否かを判定する処理と、
    前記支援情報の通知回数が前記第2の閾値以下であると判定されたとき、前記支援情報を通知する処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  8. 情報処理装置であって、
    前記情報処理装置に対するユーザの特定操作を検知する特定操作検知手段と、
    前記特定操作検知手段により検知された前記特定操作の検知回数が、予め定められた第1の閾値以上か否かを判定する検知回数判定手段と、
    前記検知回数判定手段により前記特定操作の検知回数が前記第1の閾値以上であると判定されたき、前記特定操作を改善するための操作改善メニューを出力するメニュー出力手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  9. 前記メニュー出力手段により出力された操作改善メニューの実行回数が予め定められた第2の閾値以上か否かを判定するメニュー実行回数判定手段と、
    前記メニュー実行回数判定手段により前記操作改善メニューの実行回数が前記第2の閾値以上であると判定されたとき、実行回数が前記第2の閾値以上であると判定された操作改善メニューを無効にするメニュー無効手段と、
    を備えることを特徴とする請求項8記載の情報処理装置。
  10. 前記メニュー無効手段は、前記操作改善メニューが出力されている場合に、前記検知回数判定手段により、さらに前記特定操作の検知回数が前記第1の閾値以上であると判定されたとき、前記操作改善メニューを無効にすることを特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
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