JP2015028734A - 操作装置および画像処理装置 - Google Patents

操作装置および画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015028734A
JP2015028734A JP2013158316A JP2013158316A JP2015028734A JP 2015028734 A JP2015028734 A JP 2015028734A JP 2013158316 A JP2013158316 A JP 2013158316A JP 2013158316 A JP2013158316 A JP 2013158316A JP 2015028734 A JP2015028734 A JP 2015028734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
effective range
operation button
button
range
sight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013158316A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5831715B2 (ja
Inventor
清水 英明
Hideaki Shimizu
英明 清水
泰明 杉本
Yasuaki Sugimoto
泰明 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2013158316A priority Critical patent/JP5831715B2/ja
Priority to CN201410359689.7A priority patent/CN104349002B/zh
Priority to EP14179017.0A priority patent/EP2833254B1/en
Priority to US14/446,561 priority patent/US10120439B2/en
Publication of JP2015028734A publication Critical patent/JP2015028734A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5831715B2 publication Critical patent/JP5831715B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Abstract

【課題】操作者の視線検出による誤操作の防止対策を、それぞれの操作釦の重要度に応じた厳格さで行うことのできる操作装置および該操作装置を備えた画像処理装置を提供する。
【解決手段】操作部20を操作する操作者の視線を検出する視線検出部28を有し、操作毎に視線の有効範囲を設定しておく。一の操作釦(たとえば、テンキー31)に対する操作を受けたとき、操作者の視線がその操作釦に対して設定されている有効範囲62、63にあるか否かを調べ、有効範囲になければ(たとえば、操作パネルの外を見ていた場合)、その操作を無効にする。
【選択図】図8

Description

本発明は、操作者の視線を検出して操作の有効・無効を判定する操作装置および画像処理装置に関する。
近年、ユーザの視線を検出して、操作の可否等を制御する技術が各種提案されている。
たとえば、携帯端末において、ユーザの視線が表示画面内にあるか否かを判定し、ユーザの視線が表示画面内にある場合に、キー操作部を有効にする技術がある(特許文献1参照)。
また、カーナビゲーション装置において、運転者の視線を検出し、運転者がナビゲーション装置のモニタに視線を向けているときは、操作キーを非表示にしたり、画面全体を非表示にしたりする技術がある(特許文献2参照)。
また、特許文献3には、文字一覧の中から入力したい文字に視線を合わせて所定の決定操作を行うと、視線を合わせた文字が文字入力される視線入力装置において、決定操作を行った時点で視線が文字から多少ずれていても、視線の位置の時系列な変化に基づいて視線のずれを判断して、ユーザが所望する文字が入力される技術が開示されている。
特開2012−142878号公報 特開2007−45169号公報 特開2010−267071号公報
キー操作の誤入力には、取り返しがつく(間違えても影響が少ない)場合と、取り返しがつかない(間違えると影響が大きい)場合がある。たとえば、ファクシミリ装置において、宛先や各種の設定のために文字や数字を入力している場合には、間違った文字や数字の入力釦を押下しても、入力内容の表示を見れば、間違ったことに気が付いて、修正して再入力することができる。この場合、誤入力があっても取り返しがつく。
一方、ジョブの実行開始操作、リセット操作、メモリからのデータの削除操作などは、誤入力の影響が大きく、取り返しがつかない。たとえば、使い慣れた操作者が、操作釦を見ずに操作している場合に、間違えて送信釦を押してしまうと、送信処理が開始されてしまう。そして、送信完了の表示を見て、送信が実行されたことに初めて気付いたような場合には、もう取り返しがつかない。
特許文献1、2のように表示画面を見ているか否かを、キー操作の有効・無効の判断基準とする技術では、誤操作しても取り返しがつく操作釦と取り返しがつかない操作釦を区別しないので、誤操作しても取り返しがつく操作釦についても、ユーザは表示画面を見ながら操作しなければならない。このため、操作に慣れている人にとっては、ちょっとした余所見もできなくなり、却って不便になる。
したがって、誤操作の対策を、誤操作しても取り返しがつく操作釦と、誤操作の取り返しがつかない操作釦の2種類に区分して行うことが好ましい。しかしながら、操作釦の重要度は様々なので、上記の2種類に区分するだけでは不十分な場合もあり、その場合には、それぞれの操作釦の重要度に応じたよりきめの細かい誤操作の防止対策が望まれる。
たとえば、ある操作釦に対する操作を、ユーザがその操作釦の外形(外枠)だけを見て行ったとする。この場合、ユーザは、操作釦の外形を認識しているが、操作釦の中央などに描かれている文字(釦の名前など)を見ていないので、その操作釦が何の機能を果たす釦であるかを正確に認識していないことがある。
重要度の高い操作釦については、操作者が操作釦に描かれている文字等を見てこの操作釦が何の機能を果たす操作釦であるかを認識していることが望まれる。一方、重要度が中程度の操作釦や誤操作しても取り返しのつく操作釦についてまで、上記のような厳格な誤操作の防止対策を実施すると、操作の利便性が低下してしまう。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、操作者の視線検出による誤操作の防止対策を、それぞれの操作釦の重要度に応じた厳格さで行うことのできる操作装置および該操作装置を備えた画像処理装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]複数の操作釦を有する操作部と、
前記操作部を操作する操作者の視線を検出する視線検出部と、
前記操作釦毎に、操作者の視線の有効範囲を記憶する有効範囲管理部と、
前記操作部が有する一の操作釦に対する操作を受けたとき、操作者の視線が前記一の操作釦に対する前記有効範囲になければ、前記操作を無効と判定する判定部と、
を有する
ことを特徴とする操作装置。
上記発明では、操作毎に視線の有効範囲を設定しておき、判定部は、一の操作釦に対する操作を受けたとき、操作者の視線がその操作釦に対して設定されている有効範囲になければ、その操作を無効と判定する。
[2]第1の操作釦のサイズと該第1の操作釦に対して設定された前記有効範囲のサイズの比と、第2の操作釦のサイズと該第2の操作釦に対して設定された前記有効範囲のサイズの比とが異なる
ことを特徴とする[1]に記載の操作装置。
上記発明では、操作釦の存在範囲とその操作釦に対する有効範囲とのサイズの比が操作釦によって相違する。たとえば、誤操作の防止を厳格に行う操作釦については操作釦の存在範囲より小さい有効範囲を設定して視線が操作釦からずれることを許容しない。一方、誤操作をある程度許容する操作釦については、該操作釦の存在範囲より広い有効範囲を設定して、ある程度の視線のずれを許容する。
[3]前記操作釦毎に前記有効範囲を変更し得る
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の操作装置。
上記発明では、それぞれの操作釦に対して要求される誤操作の防止レベルに応じて、それぞれの操作釦に対する有効範囲を設定することができる。
[4]複数種類のジョブについて、ジョブの設定投入の操作を受け付ける機能を有し、
前記有効範囲は、操作釦毎かつジョブの種類毎に設定されており、
前記判定部は、一の操作釦で一の種類のジョブの設定投入の操作を受けたとき、前記一の操作釦と前記一の種類のジョブとの組み合わせに対して設定されている前記有効範囲に基づいて前記判定を行う
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の操作装置。
上記発明では、同じ操作釦に対する有効範囲が、設定投入されるジョブの種類に応じて切り替えられる。
[5]複数の画面が表示される表示部を備え、
前記有効範囲は、操作釦毎かつ画面毎に設定されており、
前記判定部は、前記一の操作釦に対する操作を受けたとき、前記一の操作釦と前記表示部に表示中の画面との組み合わせに対して設定されている前記有効範囲に基づいて前記判定を行う
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の操作装置。
上記発明では、同じ操作釦に対する有効範囲が、表示中の画面に応じて切り替えられる。
[6]前記有効範囲が操作釦の存在する範囲の全部またはその一部のみに設定された第1の操作釦と、
前記有効範囲が操作釦を含みかつ該操作釦の存在する範囲より広い範囲に設定された第2の操作釦と
を有する
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の操作装置。
上記発明では、有効範囲が操作釦の存在範囲の全部またはその一部(たとえば、文字部分や数字部分や記号部分)のみに設定された第1の操作釦と、有効範囲が操作釦を含みかつ該操作釦の存在する範囲より広い範囲(操作釦の周辺や操作パネル全体など)に設定された第2の操作釦を有する。
[7]複数の操作釦に対して、該複数の操作釦の存在する範囲を含む共通の有効範囲を設定する
ことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の操作装置。
[8]一の操作釦に対して、前記有効範囲を複数設定し得る
ことを特徴とする[1]乃至[7]のいずれか1つに記載の操作装置。
上記発明では、一の操作釦に対して、複数の有効範囲を設定することができる。たとえば、一の操作釦に対して、その操作釦の存在範囲と表示部の存在する範囲の複数箇所を有効範囲として設定する。
[9]画像処理部と、
前記画像処理部で行うジョブの投入の操作を受け付ける[1]乃至[8]のいずれか1つに記載の操作装置と
を有する
ことを特徴とする画像処理装置。
本発明に係る操作装置および画像処理装置によれば、操作者の視線検出による誤操作の防止対策を、それぞれの操作釦の重要度に応じた厳格さで行うことができる。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置と、画像処理装置を遠隔操作する操作表示装置を示す図である。 画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 操作表示装置の概略構成を示すブロック図である。 操作パネルを示す正面図である。 操作者がスタート釦の中央部に描かれている「START」の文字部分を見ながらスタート釦を操作した様子を示す図である。 操作者がスタート釦の文字部分を見ずにスタート釦を操作した様子を示す図である。 操作者が表示部を見ながらテンキーを操作した様子を示す図である。 操作者がテンキーに対して設定されている有効範囲を見ずにテンキーを操作した様子を示す図である。 操作パネルに対して定義されているXY座標を示す図である。 定義された複数の有効範囲の一覧を示す図である。 操作釦毎の有効範囲情報が登録された管理テーブルの一例を示す図である。 各操作釦に対する有効範囲をユーザが設定変更するための視線範囲設定画面の一例を示す図である。 一の操作釦に対して複数の有効範囲が設定された管理テーブルを示す図である。 表示部に宛先操作画面が表示された状態の操作パネルを示す図である。 表示部に宛先入力画面が表示された状態の操作パネルを示す図である。 管理テーブル(操作釦別画面別)の一例を示す図である。 管理テーブル(操作釦別機能モード別)の一例を示す図である。 操作釦の操作を受ける画像処理装置が行う処理を示す流れ図である。 有効範囲取得処理(図18のステップS103)の詳細を示す流れ図である。 操作表示装置から表示部を取り去った構成の操作装置を示すブロック図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置10と、画像処理装置10を遠隔操作するための操作表示装置40を示している。操作表示装置40は、LAN(Local Area Network)などのネットワークを介して画像処理装置10と通信可能に接続される。画像処理装置10と操作表示装置40との接続は無線通信でも有線通信でもよいが、無線通信が好ましい。
画像処理装置10は、原稿を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピー機能、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部端末へネットワークを通じて送信したりするスキャン機能、PCなどからネットワークを通じて受信した印刷データに係る画像を記録紙上に形成して印刷出力するプリンタ機能、ファクシミリ手順に従って画像データを送受信するファクシミリ機能などを備えた、所謂、複合機(MFP)である。
画像処理装置10および操作表示装置40はそれぞれ、操作者の視線を検出する。そして、操作釦が操作されたとき、その操作された操作釦に対して設定されている視線の有効範囲に操作者の視線があるか否かを調べ、操作者の視線が、該当の操作釦に対して設定されている視線の有効範囲にあれば今回の操作を有効とし、有効範囲になければ今回の操作を無効とする機能を備えている。
図2は、画像処理装置10の概略構成を示すブロック図である。画像処理装置10は、当該画像処理装置10の動作を統括的に制御する制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11を有している。CPU11にはバスを通じてROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、不揮発メモリ14、ハードディスク装置15、自動原稿搬送部(ADF:Auto Document Feeder)18、画像読取部19、操作部21、表示部22、画像処理部23、プリンタ部24、認証部25、ネットワーク通信部26、ファクシミリ通信部27、視線検出部28などが接続されている。
CPU11は、OS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどを実行する。ROM12には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU11が各種処理を実行することで画像処理装置10の各機能が実現される。
RAM13は、CPU11がプログラムに基づいて処理を実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。
不揮発メモリ14は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、各種設定情報の保存などに使用される。
ハードディスク装置15は大容量不揮発の記憶装置であり、印刷データ、表示用の画面のデータのほか各種のプログラムやデータが記憶される。ハードディスク装置15には、操作釦とその操作釦に対して設定されている視線の有効範囲が関連付けて登録された管理テーブル17等が記憶されている。
画像読取部19は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。画像読取部19は、例えば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動ユニットと、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路と、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
自動原稿搬送部18は、原稿台にセットされた原稿をその最上のものから1枚ずつ順に繰り出して搬送し、画像読取部19の読み取り位置を通過させて所定の排紙位置へ排紙する機能を果たす。画像読取部19は、プラテンガラス上に載置された原稿を読み取る機能と、自動原稿搬送部18によって搬送される原稿を順次読み取る機能を備えている。
操作パネル20は、操作部21と表示部22を備え、各種の操作画面、設定画面等を表示する機能、ユーザからジョブの投入など各種の操作を受け付ける機能を果たす。表示部22は液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)とそのドライバなどで構成される。操作部21は、スタート釦やテンキーなどの各種ハードキーと、表示部22の表示面上に設けられたタッチパネルとを備えている。タッチパネルは、表示部22の表示面がタッチペンや指などで接触操作された座標位置を検出する。操作部21は、タッチパネルを通じてフリック操作やドラッグ操作を受け付ける。
画像処理部23は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理などを行う。
プリンタ部24は、画像データに応じた画像を記録紙上に画像形成する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。画像形成は他の方式でもかまわない。
認証部25は、画像処理装置10を使用するユーザを認証する。認証方法は、パスワード、指紋、静脈など任意でよい。
ネットワーク通信部26は、操作表示装置40や外部のPC、サーバなどと通信する機能を果たす。ネットワーク通信部26は、有線通信と無線通信の双方可能に構成される。なお、有線通信と無線通信のいずれか一方のみ可能に構成されてもよい。
ファクシミリ通信部27は、ファクシミリ機能を備えた外部装置と電話回線を通じて画像データを送受信する機能を果たす。
視線検出部28は、画像処理装置10の操作パネル20を見ている操作者(使用者)の視線を検出する。視線の検出方法は任意でよい。たとえば、操作パネル20の上縁中央にカメラを設け、このカメラが撮影した画像を解析し、顔の向きや目の中の瞳の位置などから操作者の視線を検出する。画像処理装置10は、視線検出部28で操作者の視線を検出することにより、該操作者が操作パネル20のどの箇所を見ているかを認識する。
図3は、操作表示装置40の概略構成を示すブロック図である。操作表示装置40は、当該操作表示装置40の動作を統括制御するCPU41を有している。CPU41にはバスを通じてROM42と、RAM43と、不揮発メモリ44と、ハードディスク装置45と、操作部48と、表示部49と、ネットワーク通信部51と、認証部52と、視線検出部53が接続されている。
CPU41は、OSプログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどを実行する。ROM42には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU41が各種処理を実行することで操作表示装置40の機能が実現される。
RAM43は、CPU41がプログラムに基づいて処理を実行する際に各種のデータを一時的に格納したり、表示用のデータを格納したりするためのワークメモリとして使用される。
不揮発メモリ44は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、各種設定情報の保存などに使用される。
ハードディスク装置45は大容量不揮発の記憶装置であり、表示用の画面のデータのほか各種のプログラムやデータが記憶される。ハードディスク装置45には、画像処理装置10の管理テーブル17と同様の管理テーブル47等が作成されて記憶される。
表示部49は、各種の操作画面、設定画面等を表示する機能を果たす。表示部49は液晶ディスプレイとそのドライバなどで構成される。操作部48は操作者からジョブの投入など各種の操作を受ける機能を果たす。操作部48は、スタート釦やテンキーなどの各種ハードキーと、表示部49の表示面上に設けられたタッチパネルとを備えている。タッチパネルは、表示部49の表示面がタッチペンや指などで接触操作された座標位置を検出する。操作部48は、タッチパネルを通じてフリック操作やドラッグ操作を受け付ける。
ネットワーク通信部51は、画像処理装置10や外部のPC、サーバなどと通信する機能を果たす。ネットワーク通信部51は、有線通信と無線通信の双方可能に構成される。なお、有線通信と無線通信のいずれか一方のみ可能に構成されてもよい。
認証部52は、当該操作表示装置40を使用する操作者を認証する。IDカード、指紋、ユーザIDとパスワードの照合などにより認証される。
視線検出部53は、操作表示装置40の操作者の視線を検出する。視線検出部28と同様に、視線の検出方法は任意でよい。操作表示装置40は、視線検出部53で操作者の視線を検出することにより、該操作者が操作表示装置40のどの部分(表示部49のどの部分、どの操作釦)を見ているかを認識する。
次に、画像処理装置10の操作パネル20にて操作者から操作を受ける場合の動作について説明する。なお、操作者から操作を受ける場合の動作は、画像処理装置10と操作表示装置40で同様の動作となるため、ここでは、画像処理装置10の動作を説明し、操作表示装置40の動作の説明は省略する。
図4は、画像処理装置10の操作パネル20の外観を示す正面図である。なお、操作表示装置40の正面も図4と同様のため、その説明は省略する。操作パネル20の左半分に、表示部22が配置され、右半分には各種のハードキーが配置されている。具体的には、0から9の数字の入力釦および*、#の入力釦からなるテンキー31、スタート釦32、ストップ釦33、ヘルプ釦34、リセット釦35などがハードキーとして設けられている。また、操作パネル20の中央上部には、視線検出部28が有するカメラのレンズ(光の取り入れ口)が配置されている。
図5は、操作者がスタート釦32の中央部に描かれている「START」の文字部分を見ながらスタート釦32を操作した様子を示している。スタート釦32は、ジョブの実行開始を指示する重要な操作釦である。スタート釦32に対する誤操作は取り返しのつかない重度の操作ミスである。このため、スタート釦32に対する視線の有効範囲61は、スタート釦32の中央部(「START」の文字が描かれている部分を囲む矩形領域)に設定されている。画像処理装置10は、操作者からスタート釦32に対する操作を受けたとき、操作者がスタート釦32に対して設定されている有効範囲61内を見ていれば(操作者の視線が有効範囲61内にあれば)、該スタート釦32に対する操作を有効と判定して受け付ける。
一方、操作者がスタート釦32に対して設定されている有効範囲61を見ていない場合には該スタート釦32に対する操作を無効と判定して受け付けない。図6の例では、操作者からスタート釦32に対する操作を受けたとき、操作者はスタート釦32は見ているが、「START」の文字部分ではなく、スタート釦32の外縁の部分(有効範囲の外)を見ているので、該スタート釦32に対する操作を無効と判定して受け付けない。
なお、操作者が表示部22を見ながらスタート釦32を操作したような場合にも、操作者の視線はスタート釦32に対して設定されている有効範囲61内にないので、この操作は無効にされる。
図7は、操作者が表示部22を見ながらテンキー31を操作した様子を示している。テンキー31は、送信宛先の電話番号を入力したり、暗証番号を入力したりする際に使用される。たとえば、電話番号を入力する際のテンキー31の誤操作は、入力内容を修正できるので、取り返しのつく軽度の操作ミスである。そこで、テンキー31を見ながらの入力操作と表示部22を見ながらの入力操作を許容する。そのために、テンキー31が存在する範囲に対応した有効範囲62と、表示部22が存在する範囲に対応した有効範囲63の2つをテンキー31に対して設定する。
画像処理装置10は、操作者からテンキー31の操作を受けたときに操作者の視線がテンキー31に対して設定されている有効範囲62と有効範囲63のいずれかの範囲にあれば、テンキー31に対する操作を有効と判定して受け付ける。たとえば、図7に示すように、操作者が表示部22を見ながらテンキー31を操作した場合でも、該テンキー31に対する操作を有効と判定して受け付ける。
しかしながら、図8に示すように、テンキー31の操作を受けたときに操作者の視線が有効範囲62と有効範囲63のいずれかも外れた位置にある場合は、該テンキー31に対する操作を無効と判定して受け付けない。
このように、画像処理装置10では、スタート釦32などの重要な操作釦についてはその操作釦の存在範囲(あるいはその中央部分のみ)を有効範囲に設定し、一方、テンキー31のように誤操作による影響が少ない操作釦については、その操作釦の存在範囲よりも広い範囲を有効範囲に設定するといったことができる。すなわち、画像処理装置10では、一の操作釦のサイズと該操作釦に対して設定された有効範囲のサイズの比と、他の一の操作釦のサイズと該他の一の操作釦に対して設定された有効範囲のサイズの比とを相違させることができる。これにより、操作釦毎に、その操作釦における誤操作防止の必要性の高低に応じた大きさ(広さ)の有効範囲を設定することができる。
図9は、操作パネル20に対して定義されているXY座標を示している。操作パネル20の左上の角を原点とし、操作パネル20の長辺方向をX方向、短辺方向をY方向とする座標を定義してある。たとえば、座標上の「1」は、操作パネル20上の1cmの長さに対応するものとする。有効範囲は、この座標上の座標情報で定義される。たとえば、矩形の有効範囲は、対向する2つの頂点の座標で定義される。
画像処理装置10では、まず、図9に示すXY座標上で任意の有効範囲を複数定義する。
図10は、定義された複数の有効範囲の一覧を例示している。有効範囲は、範囲名と範囲定義と範囲タイプによって定義される。範囲名は定義した各有効範囲に対して付与した識別名称である。ここでは、R_START、R_DISPLAY、R_TENKEY、R_STOP、R_ANYの5つの有効範囲が定義されている。
範囲タイプは、定義対象の範囲の形状が「矩形」であるか、「どこでもよい型」であるかを示す。「どこでもよい型」は、視線の位置に係らず操作を有効にすることを示している。
範囲定義は、範囲タイプが「矩形」の場合には、有効範囲として定義される矩形の2つの対角頂点の座標を示す。範囲タイプが「どこでもよい型」の場合には範囲定義には何も登録されない。
このようにして定義した有効範囲の範囲名を操作釦に関連付けることで、各操作釦に対する有効範囲が定義される。
図11は、操作釦毎に、操作釦名とその操作釦に対して設定された有効範囲の範囲名とを対応付けした有効範囲情報の登録された管理テーブル17の一例を示している。この例では、スタート釦32に対して範囲名がR_STARTの有効範囲が設定されている。また、ストップ釦33に対して範囲名がR_STOPの有効範囲が設定されている。これらの設定では、操作釦の存在範囲と有効範囲とのサイズの比がほぼ1になっている。
テンキー(1)(数字1の入力釦)およびテンキー(2)(数字2の入力釦)にはそれぞれ、範囲名がR_ANYの有効範囲が設定されている。範囲名がR_ANYの有効範囲は、図10で定義したように、「どこでもよい型」である。テンキー(1)、テンキー(2)については、操作釦の存在範囲と有効範囲とのサイズの比が、無限大になっている。
図11に示す管理テーブル17によれば、スタート釦32に対する操作は、操作者の視線が有効範囲(R_START)にあれば有効とされ、操作者の視線が有効範囲(R_START)になければ無効とされる。同様に、ストップ釦33に対する操作は、操作者の視線が有効範囲(R_STOP)にあれば有効とされ、操作者の視線が有効範囲(R_STOP)になければ無効とされる。
テンキー(1)やテンキー(2)に対する操作は、操作者の視線がどこにあっても有効とされる。すなわち、操作者の視線の位置に係らず有効にされる。
図12は、各操作釦に対する有効範囲をユーザが設定変更するための視線範囲設定画面70の一例を示している。図12は、テンキー(1)に対する有効範囲を設定する場合を示している。図10に示すような有効範囲の定義は前もって行われているものとする。
視線範囲設定画面70には、操作パネル20が模擬表示されると共に、この模擬表示された操作パネルに重ねて、定義済みの各有効範囲が表示される。また、どこでも釦71、OK釦72、Cancel釦73が表示される。どこでも釦71は、「どこでもよい型」の有効範囲R_ANYを選択する際に使用される。
模擬表示された操作パネルに重ねて表示されている有効範囲にタッチすると、その有効範囲が選択状態にされる。有効範囲は複数選択することができる。1または複数の有効範囲が選択された後にOK釦72の操作を受けると、該当の操作釦(この例ではテンキー(1))に対する有効範囲が確定して登録される。Cancel釦73は、選択状態を解除するための操作釦である。
たとえば、ユーザは、テンキー(1)に対する操作を、操作者の視線がテンキー31の範囲(R_TENKEY)または表示部22の範囲(R_DISPLAY)のいずれかにあるときのみ有効にしたい場合には、図12に示す視線範囲設定画面70においてR_TENKEYとR_DESIPLAYの範囲を選択してOK釦72を押下すればよい。このとき、管理テーブル17には、テンキー(1)に関して図13に示すような有効範囲情報が登録される。
<具体例1:ScanToEmail送信のジョブを行う場合>
ScanToEmail送信のジョブは、画像読取部19で原稿を光学的に読み取って得た画像をファイル化し、このファイルを添付した電子メール(Email)を指定された宛先に送信するジョブである。
このジョブは、ユーザが画像読取部19に原稿をセットし、操作パネル20の表示部22に表示された宛先リストの中から所望の宛先をタッチ操作によって選択し、スタート釦32を押すという手順で実行される。通常、画像処理装置10は、スタート釦32が押下されたら直ちに送信を開始する。
ところで、操作者が表示部22に表示された画面を見ながらテンキー31を押下しようとしたとする。たとえば、宛先入力時に、メールアドレスを入力する場合にテンキー31を操作したとする。このときに操作者が、ハードキーの方を見ずに、表示部22上の画面を見ながらテンキー31を操作していたので、操作者の小指等がスタート釦32に誤って触れてしまい、意図せずにスタート釦32を押下してしまったとする。
しかしながら、この場合は、スタート釦32が操作されたときに、操作者の視線がスタート釦32に対して設定されている有効範囲内にないので、スタート釦32に対する操作は無効にされる。
詳細には、画像処理装置10のCPU11は、操作パネル20において操作者から任意の操作釦の操作を受けると、視線検出部28によって操作者の視線位置を検出し、操作者が見ていた場所を特定する。また、管理テーブル17を参照し、操作された操作釦に対して設定されている有効範囲を取得する。ここでは、スタート釦32に対して設定されている有効範囲を図6の有効範囲61とする。CPU11は、操作者の視線位置がこの有効範囲61内か否かを判定し。有効範囲61にあれば、今回のスタート釦32に対する操作を有効とし、有効範囲61になければ、今回のスタート釦32に対する操作を無効にする。
このように制御すると、操作者はScanToEmail送信を実行させる際に必ずスタート釦32を見ていなければならないので、誤操作が防止される。
<具体例2:テンキーで数字を入力する場合>
テンキー31などでコピー部数や宛先の電話番号などの数字を入力する場合、視線がテンキー31になくてもよい場合がある。たとえば、ユーザの中にはテンキー31は見ないが、入力が反映される表示部22を見ながらテンキー31を操作する人もいる。そのような、ただ入力するだけの操作釦では、有効範囲を特に指定しないでもよい(「どこでもよい型」の設定でよい)。
また、図7の例のように表示部22に対応する有効範囲63とテンキー31を囲む有効範囲62とを、テンキー31に対する有効範囲に設定して有効範囲を絞り込んでもよい。このようにすると、テンキー31で数字を入力するときは表示部22またはテンキー31を見なくてはならないので、誤入力が防止される。
このように、一の操作釦に対する操作を受けたとき、操作者の視線がその操作された操作釦に対して設定されている有効範囲になければ無効になり、有効範囲にあるときだけその操作が有効になる。これにより、各操作釦の重要度に応じて広さの異なる有効範囲を設定すれば、それぞれの操作釦の役割に応じて誤操作の防止と効果と操作の利便性(別の箇所を見ながら操作できる利便性)のバランスをとることができる。
次に、一の操作釦に対する有効範囲が、表示部22に表示されている画面に応じて切り替わる場合について説明する。
図14は、表示部22に宛先操作画面80が表示された状態の操作パネル20を示している。宛先操作画面80では、現在入力した宛先に対して送信を実行する操作や、宛先リストに宛先を追加する操作を受け付ける。通常、テンキー31は数値の入力で使用されるが、図14に示す宛先操作画面80では、ショートカットキーとして利用される。
具体的には、テンキー(1)は宛先追加釦81と同じ機能を果たし、テンキー(2)は送信実行釦82と同じ機能を果たす。そこで、画像処理装置10は、表示部22に宛先操作画面80を表示している状態では各テンキー31に対して、たとえば、R_TENKEYの範囲を有効範囲に設定して誤操作を防止する。
表示部22に宛先操作画面80が表示された状態で各テンキーに対してR_TENKEYを有効範囲に設定することで、テンキー(1)が押下されたときに操作者の視線がテンキー(1)を含むR_TENKEYの範囲にあれば、画像処理装置10は、当該操作を有効とする。そして、宛先追加釦81が操作された場合と同様に、表示部22に表示する画面を図15に示す宛先入力画面85に遷移させる。
一方、表示部22に宛先操作画面80が表示された状態でテンキー(1)が押下されたときに操作者の視線がR_TENKEYの範囲になければ、画像処理装置10は、当該操作を無効にする。
また、表示部22に宛先操作画面80が表示された状態でテンキー(2)が押下されたときに操作者の視線がR_TENKEYの範囲にあれば、画像処理装置10は、当該操作を有効とし、送信実行釦82が操作された場合と同様に、送信処理を実行する。
一方、表示部22に宛先操作画面80が表示された状態でテンキー(2)が押下されたときに操作者の視線がR_TENKEYの範囲になければ、画像処理装置10は、当該操作を無効とし、送信処理を実行しない。
図15に示す宛先入力画面85では、テンキー31は数値の入力に使用される。数字を入力するためだけの操作釦に対する誤操作は取り返しがつく。そこで、表示部22に宛先入力画面85を表示した状態では、テンキー31に対する有効範囲を、たとえば、どこを見ていても無効にされない「どこでもよい型」に設定する。なお、図15の宛先入力画面85の中にあるテンキー86はソフトウェアキーボードであり、押下すると数値が宛先欄87に入力される。
表示部22に宛先入力画面85が表示された状態でハードキーであるテンキー(1)が押下されたときに、操作者が宛先入力画面85(表示部22)を見ているために、操作者の視線がテンキー(1)にない場合でも、画像処理装置10は、当該操作を有効とする。具体的には、数字「1」の入力を受け付けて、宛先欄87に「1」を追加表示する。
図16は、各操作釦に対する有効範囲を画面毎に変更する場合に対応した管理テーブル17の一例を示している。図16に示す管理テーブル17には、操作釦毎に、宛先操作画面80が表示されている場合の有効範囲と宛先入力画面85が表示されている場合の有効範囲が登録されている。この例では、テンキー(1)、テンキー(2)、テンキー(3)…に対する有効範囲は、宛先操作画面80が表示された場合はR_TENKEYに設定され、宛先入力画面85が表示された場合はR_ANY(どこでもよい型)に設定される。
CPU11は、各操作釦に対する設定を自動的に切り替える設定切替部としての機能を果たす。具体的には、CPU11は任意の操作釦が操作されたとき、その時点で表示部22に表示されている画面を特定し、その特定した画面に対応する部分の有効範囲情報を管理テーブル17から取得して、操作された操作釦の現在の表示画面での有効範囲を認識する。そして、視線がその有効範囲内にあるか否かによって、今回の操作の有効無効を判定する。
R_TENKEYは、1〜9、*、#のすべてのテンキー(テンキー群とする)を囲む範囲である。図16に示す管理テーブル17では、R_TENKEYに含まれるテンキー(1)、テンキー(2)、テンキー(3)…などの複数の操作釦に対して、これらの操作釦を含む共通の有効範囲(R_TENKEY)を設定してある。すなわち、一のテンキーに対する操作は、操作者がそのテンキーを見ていなくても、テンキー群の中のどこかを見ていれば有効にされる。これは、操作の有効無効を判定する際の視線の位置に対する厳格さのレベルを、ある程度下げた設定になっている。
次に、一の操作釦に対する有効範囲が、機能モードによって切り替わる場合について説明する。
画像処理装置10は、設定投入されるジョブの種類に対応した複数の機能モードを備えている。画像処理装置10は、各ジョブの設定投入操作を受ける際に、まず、機能モードの選択を受ける。たとえば、コピージョブに関する設定投入操作を行う場合、ユーザは、まず、機能モードの1つであるコピーモードを選択する。画像処理装置10は、コピーモードの選択操作を受けると、コピージョブ用の設定画面を表示部22に表示して各種の設定操作を受け付ける。
機能モードには、コピージョブの設定投入を受け付けるコピーモード、ScanToEmail送信などのスキャンジョブの設定投入を受け付けるスキャンモード、ファクシミリジョブの設定投入を受け付けるFAXモード、ボックスへの入出力を行うボックスジョブの設定投入を受け付けるBOXモードなどがある。ボックスは、ユーザ別やグループ別に区分けされた記憶領域である。通常、ボックス毎にIDとパスワードが設定されている。IDでボックスの選択を行う。ボックスに記憶されているファイルのプリント出力等には正しいパスワードの入力が要求される。
図17は、1つの操作釦に対する有効範囲を機能モード毎に登録した管理テーブル17の一例を示している。図17では、スタート釦32に対するコピーモードでの設定と、スキャンモードでの設定と、FAXモードでの設定と、BOXモードでの設定が登録されている。
CPU11は、選択された機能モードに対応する部分の管理テーブル17を参照する。これにより、操作された操作釦に対する有効範囲が、選択された機能モードに応じて自動的に切り替わる。
図17の例では、スタート釦32に対する有効範囲は、コピーモードとBOXモードではR_ANY(どこでもよい型)になり、スキャンモードとFAXモードではR_STARTの範囲になるように自動的に切り替えられる。
コピーモードでは、間違ってスタート釦32を操作してもミスプリントになるだけである。また、BOXモードは読み取った原稿画像のファイルを保存するだけである。すなわち、これらの機能モードでのスタート釦32の誤操作は、ある程度は取り返しのつく操作ミスと考えられる。そこで、コピーモードとBOXモードでは、スタート釦32に対する有効範囲をR_ANY(どこでもよい型)としている。
一方、スキャンモードやFAXモードでは送信処理が実行されるので、たとえば、正しい宛先が設定されていない状態でのスタート釦32の誤操作は取り返しのつかない操作ミスとなる。そのため、これらの機能モードではスタート釦32の有効範囲をR_START(スタート釦32の存在する範囲)として、スタート釦32を見ずに操作すると操作が無効になるようにしてある。
一の操作釦に対して設定する各機能モードの有効範囲は、それぞれの機能モードでその操作釦の果たす役割や誤操作によって生じる問題の大小に応じて適宜に設定すればよい。なお、図17では、スタート釦32についてのみ示したが、複数の操作釦について機能モード別に有効範囲を切り替える場合には、それらの各操作釦について機能モード別の有効範囲を登録すればよい。すなわち、操作釦別機能モード別の管理テーブル17が作成される。
図18は、操作釦の操作を受ける画像処理装置10が行う処理の流れを示している。画像処理装置10のCPU11は、操作パネル20に設けられているいずれかの操作釦が押下されたら(ステップS101;Yes)、視線検出部28にて検出された操作者の視線の位置を取得する(ステップS102)。次に、管理テーブル17を参照して、今回操作された操作釦に対する有効範囲を取得する(ステップS103)。
1つの操作釦に対して有効範囲は複数設定されることがある。ステップS103で取得した有効範囲の数をnとする。
ステップS102で取得した視線の位置が、ステップS103で取得したいずれかの有効範囲に含まれるか否かを調べ(ステップS104〜ステップS107)、いずれかの有効範囲に含まれる場合は(ステップS106;Yes)、今回の操作を有効と判断して、該当する処理を実行して(ステップS108)、本処理を終了する。
ステップS102で取得した視線の位置が、ステップS103で取得したいずれの有効範囲にも含まれない場合は(ステップS106;No、ステップS105;No)、今回の操作を無効にして、処理を終了する。
図19は、有効範囲取得処理(図18のステップS103)の詳細を示している。まず、装置状態を示す情報を取得する(ステップS121)。ここでは、装置状態を示す情報として、現在の機能モードと、表示部22に表示中の画面の識別情報(画面IDなど)を取得する。
次に、今回操作された操作釦を特定する(ステップS122)。そして、この特定した操作釦とステップS121で取得した装置状態との組み合わせに対して設定されている有効範囲を管理テーブル17から取得して(ステップS123)、本処理を終了する(リターン)。
以上の動作は、操作表示装置40においても同様である。
このように、画像処理装置10、操作表示装置40では、それぞれの操作釦に対して視線の有効範囲を設定することができるので、たとえば、誤操作が取り返しのつかない操作ミスになる操作釦には、その操作釦を見ながら操作しなければ操作が無効になるような有効範囲を設定し、誤操作しても取り返しのつく操作釦には、その操作釦を見ずに操作しても操作が有効になるような有効範囲を設定することができる。これにより、取り返しのつかない誤操作を防止しつつ、通常の操作での利便性(別の箇所を見ながら操作できる利便性)を確保することができる。
また、有効範囲の大きさ、形状、場所、数などを任意に設定できるので、それぞれの操作釦に応じた有効範囲を設定することができる。
また、表示部22、49に表示された画面の種類や選択されている機能モードに応じて、自動的に、各操作釦に対する有効範囲を切り替えるので、装置状態によって操作釦の役割等が変化する場合にも対応することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態では、画像処理装置10を複合機としたが、画像処理部と該画像処理部に実行させるジョブの設定投入の操作を受け付ける操作装置とを備える装置であれば、複写機やプリンタなど他の種類の装置でも本発明は適用される。
実施の形態で示した有効範囲の設定方法は例示であり、これに限定されない。たとえば、有効範囲は矩形以外の任意の形状に設定されてもよい。また、有効範囲を、(1)操作釦の存在範囲とする、(2)操作釦の存在範囲とその周辺部分とする、(3)操作釦の中央部分(釦の名称や機能を示す情報が記載されている部分)のみとする、(4)操作パネル全体とする、などの選択肢の中から選択して設定できるようにしてもよい。
処理の実行開始、入力の確定、処理の中止、のいずれかの指示を受け付ける操作釦については、視線の有効範囲をその操作釦の存在範囲やその操作釦の文字部分のみなどとすることが好ましい。一方、処理の実行開始と、入力の確定と、処理の中止以外の指示を受ける操作釦については、有効範囲を操作釦の存在範囲より広い範囲としたりどこでもよい型に設定したりすることが望ましい。
また、視線の有効範囲が判定される操作釦はハードキーに限定されず、表示部22等に表示される操作釦(ソフトキー)でもよく、操作者の操作を受け付ける任意の操作釦でよい。
実施の形態では、視線が有効範囲にある場合は操作を有効としたが、視線が有効範囲にない場合に操作を無効にすればよく、操作を有効にする条件は視線以外の条件が加味されてもよい。
また、本発明の操作装置として、画像処理装置10を遠隔操作する操作表示装置40を例示したが、これに限定されない。また、本発明の操作装置は、図20に示すように、図3の操作表示装置40から表示部49を取り去った構成の操作装置40Bとして構成されてもよい。
各テンキーに対する視線の有効範囲をテンキー群(1〜9、*、#の入力釦)の存在する範囲(R_TENKEY)としたが、個々のテンキーに対する視線の有効範囲をそれぞれのテンキーの存在範囲としてもよい。たとえば、テンキー(1)の有効範囲をテンキー(1)の存在範囲のみとしてもよい。
実施の形態では,管理テーブル17の登録内容を任意にユーザが変更可能としたが、予め登録された内容をユーザが変更できない構成でもよい。
また、実施の形態では、操作釦が押下されたときの視線の位置によってその操作の有効無効を判定したが、操作釦が押下される直前の視線の位置を勘案するようにしてもよい。たとえば、押下する前に操作釦の位置を視線で確認し、指先がその操作釦に近づいたら視線を他の場所に移動させるような操作がされた場合にも有効操作として対応することができる。
10…画像処理装置
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…不揮発メモリ
15…ハードディスク装置
17…管理テーブル
18…自動原稿搬送部
19…画像読取部
20…操作パネル
21…操作部
22…表示部
23…画像処理部
24…プリンタ部
25…認証部
26…ネットワーク通信部
27…ファクシミリ通信部
28…視線検出部
31…テンキー
32…スタート釦
33…ストップ釦
34…ヘルプ釦
35…リセット釦
40…操作表示装置
40B…操作装置
41…CPU
42…ROM
43…RAM
44…不揮発メモリ
45…ハードディスク装置
47…管理テーブル
48…操作部
49…表示部
51…ネットワーク通信部
52…認証部
53…視線検出部
61、62、63…有効範囲
70…視線範囲設定画面
71…どこでも釦
72…OK釦
73…Cancel釦
80…宛先操作画面
81…宛先追加釦
82…送信実行釦
85…宛先入力画面
86…テンキー
87…宛先欄

Claims (9)

  1. 複数の操作釦を有する操作部と、
    前記操作部を操作する操作者の視線を検出する視線検出部と、
    前記操作釦毎に、操作者の視線の有効範囲を記憶する有効範囲管理部と、
    前記操作部が有する一の操作釦に対する操作を受けたとき、操作者の視線が前記一の操作釦に対する前記有効範囲になければ、前記操作を無効と判定する判定部と、
    を有する
    ことを特徴とする操作装置。
  2. 第1の操作釦のサイズと該第1の操作釦に対して設定された前記有効範囲のサイズの比と、第2の操作釦のサイズと該第2の操作釦に対して設定された前記有効範囲のサイズの比とが異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の操作装置。
  3. 前記操作釦毎に前記有効範囲を変更し得る
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の操作装置。
  4. 複数種類のジョブについて、ジョブの設定投入の操作を受け付ける機能を有し、
    前記有効範囲は、操作釦毎かつジョブの種類毎に設定されており、
    前記判定部は、一の操作釦で一の種類のジョブの設定投入の操作を受けたとき、前記一の操作釦と前記一の種類のジョブとの組み合わせに対して設定されている前記有効範囲に基づいて前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の操作装置。
  5. 複数の画面が表示される表示部を備え、
    前記有効範囲は、操作釦毎かつ画面毎に設定されており、
    前記判定部は、前記一の操作釦に対する操作を受けたとき、前記一の操作釦と前記表示部に表示中の画面との組み合わせに対して設定されている前記有効範囲に基づいて前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の操作装置。
  6. 前記有効範囲が操作釦の存在する範囲の全部またはその一部のみに設定された第1の操作釦と、
    前記有効範囲が操作釦を含みかつ該操作釦の存在する範囲より広い範囲に設定された第2の操作釦と
    を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の操作装置。
  7. 複数の操作釦に対して、該複数の操作釦の存在する範囲を含む共通の有効範囲を設定する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の操作装置。
  8. 一の操作釦に対して、前記有効範囲を複数設定し得る
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の操作装置。
  9. 画像処理部と、
    前記画像処理部で行うジョブの投入の操作を受け付ける請求項1乃至8のいずれか1つに記載の操作装置と
    を有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
JP2013158316A 2013-07-30 2013-07-30 操作装置および画像処理装置 Active JP5831715B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013158316A JP5831715B2 (ja) 2013-07-30 2013-07-30 操作装置および画像処理装置
CN201410359689.7A CN104349002B (zh) 2013-07-30 2014-07-25 操作装置以及图像处理装置
EP14179017.0A EP2833254B1 (en) 2013-07-30 2014-07-29 Operating device and image processing apparatus
US14/446,561 US10120439B2 (en) 2013-07-30 2014-07-30 Operating device and image processing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013158316A JP5831715B2 (ja) 2013-07-30 2013-07-30 操作装置および画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015028734A true JP2015028734A (ja) 2015-02-12
JP5831715B2 JP5831715B2 (ja) 2015-12-09

Family

ID=52492399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013158316A Active JP5831715B2 (ja) 2013-07-30 2013-07-30 操作装置および画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5831715B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018003862A1 (ja) * 2016-06-28 2018-01-04 株式会社ニコン 制御装置、表示装置、プログラムおよび検出方法
WO2019003387A1 (ja) 2017-06-29 2019-01-03 マクセル株式会社 携帯端末

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03137685A (ja) * 1989-10-24 1991-06-12 Mazda Motor Corp 移動体用ナビゲーション装置
JP2009227246A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Denso Corp 車両用操作入力装置
JP2012203671A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Nec Casio Mobile Communications Ltd 電子機器、情報生成方法及びプログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03137685A (ja) * 1989-10-24 1991-06-12 Mazda Motor Corp 移動体用ナビゲーション装置
JP2009227246A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Denso Corp 車両用操作入力装置
JP2012203671A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Nec Casio Mobile Communications Ltd 電子機器、情報生成方法及びプログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018003862A1 (ja) * 2016-06-28 2018-01-04 株式会社ニコン 制御装置、表示装置、プログラムおよび検出方法
JPWO2018003862A1 (ja) * 2016-06-28 2019-05-16 株式会社ニコン 制御装置、表示装置、プログラムおよび検出方法
US11635827B2 (en) 2016-06-28 2023-04-25 Nikon Corporation Control device, display device, program, and detection method
WO2019003387A1 (ja) 2017-06-29 2019-01-03 マクセル株式会社 携帯端末
EP4242817A2 (en) 2017-06-29 2023-09-13 Maxell, Ltd. Portable terminal

Also Published As

Publication number Publication date
JP5831715B2 (ja) 2015-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10162503B2 (en) Image processing apparatus and method of displaying object in image processing apparatus
JP5874465B2 (ja) 情報処理装置、画像形成装置、情報処理装置の制御方法、画像形成装置の制御方法、情報処理装置の制御プログラム、及び画像形成装置の制御プログラム
US9210281B2 (en) Display input device, image forming apparatus and method of controlling display input device, to enable an input for changing or adding a setting value while a preview image is displayed
KR20110036222A (ko) 화상형성장치 및 화상형성장치의 작업수행방법
US9876933B2 (en) Job processing system, job processing apparatus, and program
US10474798B2 (en) Information processing apparatus, control method of information processing apparatus, and storage medium
JP5945926B2 (ja) 操作表示装置
US9648181B2 (en) Touch panel device and image processing apparatus
CN103376684A (zh) 电子设备和图像形成装置
US10120439B2 (en) Operating device and image processing apparatus
JP5831715B2 (ja) 操作装置および画像処理装置
JP2015028733A (ja) 操作装置および画像処理装置
US10616445B2 (en) Information processing apparatus, image forming apparatus, information processing method, and non-transitory computer readable medium for managing setting items
JP2010093635A (ja) 画像形成装置
US20180220018A1 (en) Image processing apparatus, method for displaying conditions, and non-transitory recording medium storing computer readable program
US11240394B2 (en) Information processing apparatus for invalidating an operation setting from a second device
JP2018079625A (ja) 情報処理システム、機器、情報処理方法及びプログラム
JP6213581B2 (ja) 情報処理装置及び情報処理装置の制御プログラム
JP6369243B2 (ja) 操作表示装置、プログラム、操作表示システム
US10809954B2 (en) Information processing apparatus and non-transitory computer readable medium
US11418660B2 (en) Communication device, method, and storage medium for destination selection based on touch
US20230297179A1 (en) Information processing apparatus, non-transitory computer readable medium storing program, and information processing method
JP6179785B2 (ja) 操作表示装置 プログラム
JP6508121B2 (ja) 画像処理装置、画像処理装置の機能設定方法
JP2021095254A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150930

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151013

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5831715

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150