JP2017015186A - 電動弁の開度制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動弁を目標とする開度に動作するための配線を簡素化することができるようにした電動弁の開度制御装置を提供する。
【解決手段】制御装置42から電動弁の開度指令の制御信号を、電力線43,44の交流の1周期のうち、一方の半周期の指令期間内の開度に対応する制御時間間隔の制御伝送態様で送信する。電動弁の検出された開度の状態信号を、他方の半周期の応答期間内の開度に対応する検出時間間隔の検出伝送態様で送信する。制御信号と状態信号とは、交流の周波数(60Hz)とは異なる周波数(100kHz)で電力線43,44に同期して重畳する。配線数は、電力線43,44の2本だけでよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動弁を目標とする開度に動作するための開度制御装置に関する。
本件明細書中、用語「電動弁」は、液体、気体、粉体などの流体を輸送する通路に介在される、たとえばバタフライ弁、ボール弁などの弁を、電力が供給される駆動手段、たとえばモータ、電磁ソレノイドなどによって、開閉して駆動する構成を含む概念として解釈されなければならない。開度は、弁の全開時の開口面積(または流量など)に対する或る開口面積(または流量など)の比である。
典型的な従来技術は、図30に示される。商用交流電源1からの電力は、制御盤2から電力線3、4を経て、電動弁を備える電動弁装置6に供給される。開度指令回路7は、電動弁の目標とする指令開度に対応する電圧値1〜5Vの指令信号を、信号線8,9を介して電動弁装置6のリレー回路10に与え、交流モータ17によって電動弁が目標とする開度に駆動される。制御盤2の開度表示回路13には、電動弁の検出開度を表わす電圧値1〜5Vの検出信号が、開度表示用信号線11,12を介して与えられる。全開/全閉表示回路16には、電動弁装置6の検出スイッチ18,19によって検出された電動弁の全開および全閉の各状態を表わす信号が、表示用電力線14,15をそれぞれ介して与えられる。
電動弁装置6のポテンショメータ20は、電動弁の開度を検出し、その検出信号は、リレー回路10を介して開度表示用信号線11,12に導出される。リレー回路10は、モータ17を正逆転駆動するために電力線3に選択的に接続するスイッチング回路38、39を有する。
開度指令回路7から目標とする開度を表わす指令信号が信号線8,9を介してリレー回路10に与えられ、このとき電動弁が目標開度よりも小さい開度であれば、電動弁を開くために、リレー回路10のスイッチング回路38が導通される。これによって、交流電力は、電力線3から電動弁装置6の全開検出スイッチ18における共通接点21と全開でないとき導通している個別接点23とを経てモータ17に、電力線4を辿る経路によって、供給され、電動弁が開方向に駆動される。電動弁の開度は、ポテンショメータ20によって検出され、リレー回路10を介して、その検出信号が、開度表示用信号線11,12に導出される。電動弁が全開状態になると、検出スイッチ18の共通接点21は個別接点22に導通し、モータ17が遮断されるとともに、表示用電力線14に電力が供給されて制御盤2の全開/全閉表示回路16に与えられる。
電動弁が、開度指令回路7からの指令信号の目標開度よりも大きい開度であれば、電動弁を閉じるために、リレー回路10のスイッチング回路39が導通される。これによって、交流電力は、電力線3から電動弁装置6の検出スイッチ19における共通接点27と全閉でないとき導通している個別接点29とを経てモータ17に、電力線4を辿る経路によって、供給され、電動弁が閉方向に駆動される。電動弁の開度は、ポテンショメータ20によって検出され、リレー回路10を介して、その検出信号が、開度表示用信号線11,12に導出される。電動弁が全閉状態になると、検出スイッチ19の共通接点27は個別接点28に導通し、モータ17が遮断されるとともに、表示用電力線15に電力が供給されて制御盤2の全開/全閉表示回路16に与えられる。
図30に示される従来技術では、制御盤2と電動弁装置6との間を接続する電力線3、4、表示用電力線8,9および信号線8、9;11,12の配線数が比較的多い。したがって制御盤2と電動弁装置6との間が、たとえば100m以上もの長距離であるとき、配線材料とその配線工事の労力とが多大になり、費用がかさむ。
本発明の目的は、電動弁を目標とする開度に動作するための配線を簡素化することができるようにした電動弁の開度制御装置を提供することである。
本発明は、交流電源41から電力線43、44を介して電力が供給される電動弁76を開度制御する、電動弁の開度制御装置において、
(a)制御装置42であって、
電動弁を開度制御する指令信号を発生する手段71と、
前記指令信号に応答し、指令信号の開度を表わす制御信号を、電力線43、44の交流の周波数f1とは異なる周波数f2で、予め設定された制御伝送態様で、電力線43、44に重畳して送信する制御送信手段131、136とを有する制御装置42と、
(b)電動弁駆動装置65であって、
電動弁76を駆動して開度を変化する駆動手段47、85、91、92と、
電力線43、44を介して受信した制御伝送態様の制御信号に応答し、電動弁76を前記開度に駆動する駆動手段47、85、91、92を駆動させる開度受信手段151、157とを有する電動弁駆動装置65とを含むことを特徴とする電動弁の開度制御装置である。
本発明によれば、制御装置42の指令信号発生手段71からの電動弁76を目標とする開度に動作するための指令信号が、制御送信手段131、136に与えられ、これによって電動弁76に電力を供給する電力線43、44に、その電力線の交流の周波数(f1、たとえば50または60Hz)とは異なる周波数(f2、たとえば100kHz)で、指令信号に対応する制御信号が、重畳されて送信される。この制御信号は、予め設定された制御伝送態様で送信され、電動弁76の目標とする開度を識別可能にする。
電動弁76に電力を供給するために不可欠な電力線43、44に、制御信号が重畳されるので、制御信号の伝送のための信号線などが不要であり、電動弁76を目標とする開度に動作するための配線を簡素化することができる。制御装置42と電動弁駆動装置65との間が長距離であっても、配線材料とその配線工事の労力とが多大にならず、費用を軽減することができる。
電動弁76を目標とする開度に動作するために必要な情報量は、大量のデジタルデータの複雑な演算処理をして送受信する情報通信の技術分野に比べて、ごくわずかであるので、構成の簡略化を図って、本発明の実現が容易である、という効果もある。
また本発明は、制御送信手段131、136の制御信号による開度を表わす制御伝送態様は、
電力線43、44の交流に同期して、
開度に対応する制御時間間隔(図8、図28のWk)によって予め設定された態様であることを特徴とする。
本発明によれば、電動弁76の開または閉を表わす制御信号の制御伝送態様は、電力線43、44の交流に同期して伝送される態様であるので、ノイズの混入などによる誤検出を防ぐことができる。交流の同期のための信号は、交流波形の極性変化時における、いわゆる零クロス信号でもよいが、その他の同期信号、たとえば交流波形の正または負のピークを検出した時点の信号などでもよい。各同期信号を、予め定める動作を開始するスタートパルスとして使用することによって、構成の簡略化を図ることができる。
また本発明は、制御伝送態様によって表わされる開度に対応する制御時間間隔(図8、図28のWk)は、基準制御信号PSa1と、その基準制御信号に後続する開度設定信号PSb1との時間差に関連する値で伝送されることを特徴とする。
また本発明は、制御伝送態様の前記時間差に関連する値は、制御時間間隔Wkに、基準制御信号PSa1の信号持続幅Wa1を超える予め定める制御オフセット値W01(Wa1 < W01)を加算した値(= Wk + W01)であることを特徴とする。
この制御伝送態様は、制御時間間隔(図8、図28のWk)が、基準制御信号PSa1と、その基準制御信号PSa1に後続する開度設定信号PSb1との時間差に関連する値に予め設定される態様である。前記時間差に関連する値は、たとえば後述の図8における時間差(Wk + W01)のように、制御時間間隔Wkと予め定める一定の制御オフセット値W01とを加算した値(= Wk + W01)であり、この制御オフセット値W01は、基準制御信号PSa1の信号持続幅Wa1を超える値(Wa1 < W01)である。これによって、基準制御信号PSa1と開度設定信号PSb1とが時間的に重ならず、ずれることが確実であり、したがって、制御時間間隔Wkが、零またはごく小さい値であっても、伝送することができる。
前記時間差に関連する値は、たとえば後述の図28におけるように、制御オフセット値W01=0に定められてもよい。これによって、制御時間間隔Wkを、基準制御信号PSa1の信号持続幅Wa1を超える値の範囲で、伝送することができる。
本発明に従えば、制御伝送態様は、その他の態様であってもよい。たとえば制御信号は、基準制御信号PSa1と開度設定信号PSb1との2つの信号の組合せに代えて、制御時間間隔Wkの信号持続幅を有する単一の連続する信号であってもよい。
また本発明は、制御伝送態様によって表わされる開度に対応する制御時間間隔(図8、図28のWk)は、
電力線の交流の各半周期または各1周期を、1または複数倍した期間内に、設定されることを特徴とする。
制御伝送態様によって表わされる開度に対応する制御時間間隔Wkは、電力線43、44の交流の各半周期または各1周期を、1または複数倍した期間内に、設定されてもよい。前記1または複数倍した期間は、交流の各半周期または各1周期を、たとえば零クロス信号などの同期信号のカウンタによる計数によって、識別して設定することができる。
こうして本発明によれば、制御伝送態様によって表わされる電動弁76を目標とする開度に動作するための制御信号を、電力線43、44を介して正確に伝送することができる。
また本発明は、電動弁駆動装置65は、
電動弁76の開度を検出する検出手段60と、
検出手段60からの出力に応答し、電力線43、44の交流の周波数f1とは異なる周波数f2で、開度を表わす状態信号を、制御伝送態様とは異なる予め設定された検出伝送態様で、電力線43、44に重畳して送信する状態送信手段151,156とを有し、
制御装置42は、
電力線43、44を介して受信した検出伝送態様の状態信号を受信し、開度を表わす出力をする状態受信手段131、137を有することを特徴とする。
本発明によれば、電動弁駆動装置65に備えられる検出手段60によって電動弁76の開度を検出し、状態送信手段151,156は、この検出された電動弁76の開度の状態を表わす状態信号を、制御伝送態様とは異なる検出伝送態様で、電力線43、44に重畳して送信し、制御装置42の状態受信手段131、137は、この状態信号を受信して開度の状態を表わす出力をし、たとえば開度状態を目視表示し、またその状態を演算処理する。開度の状態は、全開または全閉の状態を含む。
本発明では、電動弁76の開度の状態検出に関する電動弁駆動装置65の検出手段60および状態送信手段151,156、ならびに制御装置42の状態受信手段131、137などを含む構成は、設けられなくてもよい。
電動弁76に電力を供給するために不可欠な電力線43,44に、状態信号が重畳されるので、制御信号だけでなく状態信号の伝送のための信号線なども不要であり、電動弁76の開閉制御および状態出力のための配線を簡素化することができる。制御装置42と電動弁駆動装置65との間が長距離であっても、配線材料とその配線工事の労力とが多大にならず、費用を軽減することができる。
本発明は、制御送信手段131,136の制御伝送態様は、電力線43,44の交流に同期した指令期間(図8、図28のWc)内に予め設定され、
状態送信手段151,156の検出伝送態様は、電力線43,44の交流に同期して、指令期間(図8、図28のWc)とは異なる応答期間(図8、図28のWa)内に予め設定されることを特徴とする。
本発明によれば、検出伝送態様は、電力線43,44の交流に同期して、制御伝送態様の指令期間Wcとは異なる応答期間Wa内に予め設定される。これによって、制御信号と状態信号との伝送を、確実に行なうことができる。
本発明は、指令期間と応答期間(図8、図28のWcとWa)とは、
電力線43,44の交流の各半周期または各1周期を、1または複数倍した相互に異なる期間にそれぞれ設定されることを特徴とする。
本発明によれば、指令期間Wcと応答期間Waとは、後述の実施の形態のように、電力線の交流の各半周期の相互に異なる期間にそれぞれ設定されてもよいが、本発明に従えば、各半周期を複数倍した相互に異なる期間にそれぞれ設定されてもよく、さらに、交流の各1周期の相互に異なる期間にそれぞれ設定され、または各1周期の複数倍した相互に異なる期間にそれぞれ設定されてもよい。本発明に従えば、指令期間Wcと応答期間Waとは、相互に長さが異なる期間にそれぞれ設定されてもよい。
本発明は、状態送信手段151,156の状態信号による開度を表わす検出伝送態様は、
電力線43,44の交流に同期して、
開度に対応する検出時間間隔(図8、図28のWp)によって予め設定された態様であることを特徴とする。
本発明は、検出伝送態様によって表わされる開度に対応する検出時間間隔(図8、図28のWp)は、基準検出信号PSa2と、その基準検出信号に後続する開度検出信号PSb2との時間差に関連する値で伝送されることを特徴とする。
本発明は、検出伝送態様の前記時間差に関連する値は、検出時間間隔Wpと、基準検出信号の信号持続幅Wa2を超える予め定める検出オフセット値W02(Wa2 < W02)とを加算した値(= Wp + W02)であることを特徴とする。
この検出伝送態様は、前述の制御伝送態様に類似し、検出時間間隔(図8、図28のWp)が、基準検出信号PSa2と、その基準検出信号PSa2に後続する開度検出信号PSb2との時間差に関連する値に予め設定される態様である。前記時間差に関連する値は、たとえば後述の図8における時間差(Wp + W02)のように、制御時間間隔Wkと予め定める一定の検出オフセット値W02とを加算した値(=Wp + W02)であり、この検出オフセット値W02は、基準検出信号PSa1の信号持続幅Wa1を超える値(Wa2 < W02)である。これによって、基準検出信号PSa1と開度検出信号PSb1とが時間的に重ならず、ずれることが確実であり、したがって、検出時間間隔Wkが、零またはごく小さい値であっても、伝送することができる。
前記時間差に関連する値は、たとえば後述の図28におけるように、検出オフセット値W02=0に定められてもよい。これによって、検出時間間隔Wpを、基準検出信号PSa2の信号持続幅Wa2を超える値の範囲で、伝送することができる。
本発明に従えば、検出伝送態様は、その他の態様であってもよい。たとえば状態信号は、基準検出信号PSa2と開度検出信号PSb2との2つの信号の組合せに代えて、検出時間間隔Wpの信号持続幅を有する単一の連続する信号であってもよい。
本発明は、検出伝送態様によって表わされる開度に対応する検出時間間隔(図8、図28のWp)は、
電力線43、44の交流の各半周期または各1周期を、1または複数倍した期間内に、設定されることを特徴とする。
本発明によれば、電動弁76の開または閉を表わす状態信号の検出伝送態様は、電力線43、44の交流に同期して伝送される態様であるので、ノイズの混入などによる誤検出を防ぐことができる。
この検出伝送態様は、検出時間間隔(図8、図28のWp)が、基準検出信号PSa2と、その基準制御信号に後続する開度検出信号PSb2との時間差に予め設定される態様でもよいが、本発明に従えば、その他の態様であってもよい。制御信号は、基準検出信号PSa2と開度検出信号PSb2との2つの信号の組合せに代えて、たとえば検出時間間隔Wpの信号持続幅を有する単一の連続する信号であってもよい。
検出伝送態様によって表わされる開度に対応する検出時間間隔Wpは、電力線43、44の交流の各半周期または各1周期を、1または複数倍した期間内に、設定されてもよい。
こうして本発明によれば、制御伝送態様によって表わされる開指令または閉指令のための制御信号だけでなく、検出伝送態様によって表わされる開または閉の状態信号をも、電力線を介して正確に伝送することができる。
本発明の実施の一形態の全体の構成を示す電気回路図である。 電動弁装置67が用いられる温水消費装置98の全体のブロック図である。 電動弁装置67の正面図である。 電動弁装置67の一部を切欠いて側方から見た断面図である。 図3の切断面線V−Vから見た簡略化した断面図である。 制御装置42の具体的な構成を示すブロック図である。 同期信号発生回路81の具体的な構成を示す電気回路図である。 制御装置42および受信駆動回路66の動作を説明するための波形図である。 制御送信駆動回路136の具体的な構成を示す電気回路図である。 制御送信駆動回路136と状態受信回路137などとの動作を併せて説明するための波形図である。 状態受信回路137の具体的な構成を示すブロック図である。 電動弁駆動装置65の具体的な構成を示す電気回路図である。 制御装置42における処理回路77の全体の動作を説明するためのフローチャートである。 図13のステップa6における開度の指令値kから制御信号の制御時間間隔Wkを設定する動作を説明するためのフローチャートである。 図13のステップa7における基準制御信号PSa1を出力処理する動作を説明するためのフローチャートである。 図13のステップa9における開度指令の開度設定信号PSb1を出力処理する動作を説明するためのフローチャートである。 図13のステップa9における検出された開度を表わす状態信号の基準検出信号PSa2を受信処理する動作を説明するためのフローチャートである。 図13のステップa10における検出された開度を表わす状態信号の開度検出信号PSb2を受信処理する動作を説明するためのフローチャートである。 図13のステップa12のエラー検出動作を説明するためのフローチャートである。 図13のステップa13における電動弁76の開度ならびに全開または全閉の状態信号の出力処理をするための動作を説明するためのフローチャートである。 図12に示される電動弁駆動装置65の受信駆動回路66に含まれる処理回路85の全体の動作を説明するためのフローチャートである。 図21のステップm6における基準制御信号PSa1の受信処理を行なう動作を説明するためのフローチャートである。 図21のステップm7における開度設定信号PSb1の受信処理を行なう動作を説明するためのフローチャートである。 図21のステップm8における開度の検出値pから状態信号の検出時間間隔Wpを設定する動作を説明するためのフローチャートである。 図21のステップm9における検出値pのための基準検出信号PSa2を、電力線43,44に重畳して送信して出力処理する動作を説明するためのフローチャートである。 図21のステップm10における検出値pのための基準検出信号PSa2に後続する開度検出信号PSb2を、電力線43,44に重畳して送信して出力処理する動作を説明するためのフローチャートである。 図21のステップm12における指令値kと検出値pとによって、モータ47を駆動制御して、指令値kの目標とする開度を達成する動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の他の形態の動作を説明するための波形図である。 本発明の実施のさらに他の形態の一部の簡略化して示す電気回路図である。 典型的な従来技術を示す電気回路図である。
図1は、本発明の実施の一形態の全体の構成を示す電気回路図である。商用交流電源などの交流電源41からの電力は、制御装置42から一対の電力線43、44を介して、電動弁駆動装置65に供給される。電力線43、44は、たとえば100m以上もの長距離であることもある。
制御装置42は、指令信号発生手段である可変抵抗器71を備える。可変抵抗器71は、電動弁76(後述の図3および図4参照)の目標とする開度に対応する電圧または電流である指令信号を発生して、たとえばマイクロコンピュータなどによって実現される処理回路77に与える。電動弁76の開度の状態は、開度出力回路80に出力され、これによって目視表示などの出力が達成される。電動弁76の全開および全閉の状態は、全開/全閉出力回路78に出力され、これによって目視表示などの出力が達成される。
制御装置42にはまた、電力線43,44に接続される電源回路79が備えられ、これによって処理回路77およびその他の構成要素のための直流電力が供給される。図面中、参照符Vccは、電源電圧の高電位出力を示す。同期信号発生回路81は、交流電源41から電力線43,44に供給される交流の電圧または電流に同期した同期信号である零クロス信号を発生して、処理回路77に与える。処理回路77は、可変抵抗器71からの指令信号に応答し、指令信号の開度を表わす出力を信号重畳回路82に与え、これによって、信号重畳回路82は、その開度を表わす制御信号を電力線43,44に重畳して送信する。信号重畳回路82は、電力線43,44に重畳される電動弁76の開度ならびに全開および全閉の状態を表わす状態信号を、受信して処理回路77に与える。
電動弁駆動装置65は、電力線43,44を介する制御信号を受信し、状態信号を送信する受信駆動回路66と、電動弁76を制御信号に対応して目標とする開度に動作し、その開度の状態を検出する電動弁装置67とを備える。受信駆動回路66は、たとえばマイクロコンピュータなどによって実現される処理回路85を備える。電源回路86は、電力線43、44に接続され、処理回路85およびその他の構成要素のための直流電力を供給する。制御装置42の処理回路77をいわゆるマスタ基板に、また受信駆動回路66の処理回路85をいわゆるスレーブ基板にそれぞれ対応して、実現することができる。
受信駆動回路66の同期信号発生回路87は、交流電源41から電力線43、44に供給される交流の電圧または電流に同期した同期信号である零クロス信号を発生して、処理回路85に与える。信号重畳回路88は、電力線43、44に重畳される制御信号を受信して処理回路85に与える。信号重畳回路88は、処理回路85からの出力によって、電動弁76の開度ならびに全開および全閉の状態を表わす状態信号を電力線43、44に重畳して送信する。
一方の電力線43は、受信駆動回路66において等価回路で図示されるスイッチング回路91、92を介して電動弁装置67に接続される。他方の電力線44は、電動弁装置67に接続される。電動弁76の開度の状態は、ポテンショメータ60によって検出され、その開度を表わす信号は、ライン69から処理回路85に入力される。ポテンショメータ60は、たとえば抵抗片とその抵抗片に摺動する摺動片とを有し、摺動片は電動弁76の弁体107(図3、図4参照)に連動して移動する構成を有し、電動弁76の全開および全閉の間の全範囲にわたる開度の状態を検出する。電動弁76の全開および全閉の状態をそれぞれ表わす信号は、ライン93、94から結合回路95,96を介して処理回路85に入力される。
電動弁装置67は、電動弁76、ならびにその電動弁76の全開を検出する検出スイッチ48、全閉を検出する検出スイッチ49、およびポテンショメータ60を備える。電動弁76では、バタフライ弁105(図3、図4)をモータ47によって開度調整可能に駆動する。全開を検出する検出スイッチ48では、共通接点51が電動弁76の全開状態で個別接点52に導通し、全開以外の状態ではもう1つの個別接点53に導通している。全閉を検出する検出スイッチ49では、共通接点57が電動弁76の全閉状態で個別接点58に導通し、全閉以外の状態では個別接点59に導通している。図1には、電動弁76が全開でも全閉でもないときにおける検出スイッチ48、49のスイッチング状態が示される。
モータ47は、交流モータである単相誘導電動機によって実現され、一対の巻線61,62と、コンデンサ63とを有し、正逆転可能に構成される。巻線61,62の一方端子は、共通接続されて電力線44に接続される。巻線61,62の他方端子はいずれも、コンデンサ63の両端子に接続される。巻線61の前記他方端子は、検出スイッチ48の個別接点53に接続され、巻線62の前記他方端子は、もう1つの検出スイッチ49の個別接点59に接続される。検出スイッチ48における電動弁76が全開であるとき共通接点51と導通する個別接点52は、ライン93に接続される。検出スイッチ49の電動弁76が全閉であるとき共通接点57と導通する個別接点58は、ライン94に接続される。検出スイッチ48の共通接点51には、受信駆動回路66のスイッチング回路91が接続され、もう1つの検出スイッチ49の共通接点57にはスイッチング回路92が接続される。
電動弁76を開く方向に駆動するために、スイッチング回路91が導通される。検出スイッチ48の共通接点51および個別接点53を経てモータ47に電力が供給され、電動弁76が開方向に駆動される。電動弁76が全開になると、検出スイッチ48の共通接点51は、個別接点52と導通し、個別接点53と遮断し、モータ17が停止される。共通接点51と個別接点52とが導通して全開したことを表わす信号は、ライン93に導出される。
電動弁76を閉じる方向に駆動するために、スイッチング回路92が導通されると、検出スイッチ49の共通接点57および個別接点59を経てモータ47に電力が供給され、電動弁76が閉方向に駆動される。電動弁76が全閉になると、検出スイッチ49の共通接点57は、個別接点58と導通し、個別接点59と遮断し、モータ17が停止される。共通接点57と個別接点58とが導通して全閉したことを表わす信号は、ライン94に導出される。ポテンショメータ60は、電動弁76の開度を表わす信号をライン69に、前述のように常時導出する。
図2は、電動弁76が用いられる温水消費装置98の全体のブロック図である。温水源99からの予め定める一定の温度を有する水は、管路102に介在された電動弁76を介して貯水槽101に供給される。この温水消費装置98は、たとえば半導体製造のために用いられ、貯水槽101の水温は、電動弁76の開度の調整動作によって予め定める一定の温度に、高い精度で維持される。
図3は電動弁装置67の正面図であり、図4は電動弁装置67の一部を切欠いて側方から見た断面図である。電動弁76は、基体103に、バタフライ弁105と電動弁本体104とが取り付けられて構成され、電動弁本体104は、モータ47を含む。バタフライ弁105の弁箱106は、管路102に介在される。この弁箱106に弁体107が、図3および図4の上下に延びる弁軸108のまわりに、たとえば90度、正逆回転可能に設けられる。弁体107は、弁箱106の弁座109から離間、着座することによって、弁孔110を開閉し、その途中の開度で開くことができる。図3および図4は、弁体107が弁座109に着座して弁孔110を閉じた全閉状態を示す。弁軸108は、放熱フインを備える軸継手111を介して電動弁本体104のモータ47によって角変位駆動される。
図5は、図3の切断面線V−Vから見た簡略化した断面図である。軸継手111、したがって弁軸108には、検出片112が固定される。バタフライ弁105の全閉状態では、検出片112は検出スイッチ49によって検出され、図1における共通接点57が個別接点58に導通しており、このときもう1つの検出スイッチ48では、共通接点51が個別接点53に導通したままである。
モータ47によって軸継手111、したがって弁軸108が図5の開方向113に角変位駆動されると、検出片112は検出スイッチ49から離間し、これによって共通接点57は個別接点59に導電したままとなり、検出片112が検出スイッチ48によって検出されるまでの期間中、検出スイッチ48の共通接点51は個別接点53に導通したままである。バタフライ弁105の全開状態では、検出片112が検出スイッチ48によって検出され、共通接点51が個別接点52に導通する。弁軸108には、ポテンショメータ60の摺動片が連動する。
図6は、制御装置42の具体的な構成を示すブロック図である。開度を指令するための可変抵抗器71からの出力は、処理回路77でアナログ/デジタル変換されて演算処理される。
全開/全閉出力回路78は、処理回路77の出力によって電動弁76が全開状態であるとき、全開表示灯115を点灯し、全閉状態であるとき、全閉表示灯116を点灯し、エラーの発生時、エラー表示灯117を点灯する。開度出力回路80は、処理回路77でデジタル/アナログ変換された出力によって、電動弁76の開度を表示する。出力回路78、80は、このような目視表示出力をするだけでなく、そのほかの態様で電動弁76の状態などを出力するように構成されてもよい。
信号重畳回路82は、パルストランス131を含む。パルストランス131は、3つの巻線132〜134を有する。巻線132は、結合コンデンサ135を介して電力線43,44に接続される。巻線132は、巻線133,134に磁気結合される。処理回路77からの出力は、信号重畳回路82の制御送信駆動回路136に与えられ、巻線133が励振されて、開度を表わす制御信号が電力線43,44に重畳されて送信される。電動弁駆動装置65からの電力線43,44に重畳された開度ならびに全開および全閉を表わす状態信号は、信号重畳回路82で受信されて、もう1つの巻線134から、状態受信回路137に与えられ、その出力は処理回路77に与えられる。
図7は、同期信号発生回路81の具体的な構成を示す電気回路図である。電力線43、44には、抵抗138を介してホトカプラ139の発光ダイオード140が接続される。発光ダイオード140からの光は、受光素子141によって受光され、その出力は抵抗142によってクランプされ、交流の零クロス信号として、ライン143から処理回路77に与えられる。
図8は、制御装置42および受信駆動回路66の動作を説明するための波形図である。図8(1)は、電力線43、44の交流波形を示す。同期信号発生回路81からライン143に導出される零クロス信号は、図8(2)に示される。この零クロス信号は、電力線43,44の交流に同期して各1周期毎に発生されるが、実施の他の形態では、各半周期毎に発生されてもよい。
図8(1)の正の半周期を指令期間Wcに予め設定し、それに後続する次の半周期を応答期間Waに設定する。各指令期間Wcおよび応答期間Waでは、時刻t0〜t3およびt3〜t6において、複数(たとえば3)の期間W1〜W3;W4〜W6に分割されて設定される。
図9は制御送信駆動回路136の具体的な構成を示す電気回路図であり、図10はこの制御送信駆動回路136と後述の状態受信回路137などとの動作を併せて説明するための波形図である。発振回路144は、処理回路77から図10(1)に示される電動弁76の開度の指令を表わす矩形波の信号が与えられることによって、周波数f2で変調された図10(2)に示される制御信号を導出する。この制御信号の周波数f2は、電力線43,44の交流の周波数f1とは異なり、たとえば100kHz〜450kHzの範囲内で予め設定される周波数であり、たとえば100kHzである。発振回路144からの制御信号は、反転回路145によって極性が設定され、トランジスタ146によって増幅され、パルストランス131の巻線133が励振され、これによって巻線132から結合コンデンサ135を経て電力線43、44に制御信号が重畳されて送信される。
図11は、状態受信回路137の具体的な構成を示すブロック図である。パルストランス131の巻線134からの状態信号は、前述の図10(2)と同様な波形を有し、この状態信号の周波数f5は、電力線43,44の交流の周波数f1とは異なる周波数であり、この実施の形態では、前述の制御信号の周波数f2と同一の周波数に選ばれ、実施の他の形態では、制御信号の周波数f2とは異なる、その他の周波数に選ばれてもよい。巻線134からの状態信号は、バンドパスフィルタ147によって濾波され、増幅回路148によって電圧増幅され、処理回路77に与えられる。フィルタ147の出力は、図10(3)に示される矩形波である。
図12は、電動弁駆動装置65の具体的な構成を示す電気回路図である。受信駆動回路66の電源回路86は、前述の電源回路79と同様な構成を有し、同期信号発生回路87は前述の同期信号発生回路81と同様な構成を有する。
信号重畳回路88は、前述の信号重畳回路82に類似する構成を有する。パルストランス151は、巻線152〜154を有し、巻線152は、結合コンデンサ155を介して電力線43,44に接続される。処理回路85からの状態信号は、状態送信駆動回路156から前述の周波数f5で、パルストランス151の巻線153に与えられ、電力線43、44に重畳される。
制御装置42からの電力線43、44を介して重畳された制御信号は、パルストランス151の巻線154から制御受信回路157に与えられ、その出力は処理回路85に入力される。これらの状態送信駆動回路156および制御受信回路157は、前述の信号重畳回路82の制御送信駆動回路136および状態受信回路137の構成にそれぞれ類似する。
モータ47を含む電動弁76を開および閉の方向へそれぞれ駆動して動作させるためのスイッチング回路91、92は、電力線43と検出スイッチ48,49の各共通接点51、57との間に介在されるトライアック161、162と、各トライアック161,162のゲートにトリガ信号を与えるためのホトトライアックカプラ165,166をそれぞれ有する。これらのホトトライアックカプラ165、166に備えられる発光素子176,177には、処理回路85からの電動弁76を開および閉の方向へそれぞれ動作するための信号が与えられ、これによって、トライアック161、162が導通する。検出スイッチ48,49における全開の個別接点52および全閉の個別接点58の出力は、ライン93,94を介して、ホトカプラによって実現される結合回路95,96から処理回路85に与えられる。結合回路95,96およびホトトライアックカプラ165,166は、電力線43、44と処理回路85との電気的な絶縁をするために役立つ。
図13は、制御装置42における処理回路77の全体の動作を説明するためのフローチャートである。処理回路77は、中央処理回路171とメモリ172とを含み、これらの協動によって図13の動作が実行される。ステップa0から初期設定のステップa1に移り、メモリ172のタイマTMR1が計時する計数値を零とし、全開状態を表わすメモリセルL11および全閉状態を表わすメモリセルL12ならびにエラー状態を示すメモリセルL13の出力を遮断する。ポテンショメータ60の出力をストアするメモリセルPT1を、そのアナログ出力が零となるように設定する。
ステップa2では、同期信号発生回路81から図8(2)に示される零クロス信号の立上りがあるかどうかが判断され、その零クロス信号の立上りがあれば、次のステップa3においてタイマTMR1の計数値を零とし、立上りがなければ、ステップa4において1だけインクリメントして計時する。このような図13に示されるステップa2〜a13の動作が繰返されるたびに、タイマTMR1は、図8(1)に示される電力線43、44の交流の1周期における各半周期毎の指令期間Wcおよび応答期間Wa毎の複数(たとえば3)に分割された各期間W1〜W3;W4〜W6を時刻t0〜t6において計時して設定することができる。
ステップa5では、タイマTMR1の計数値に従ってステップa6〜a11が、表1のとおりに実行される。
Figure 2017015186
先ず、指令期間Wcでは、タイマTMR1の時刻t0におけるステップa6で、可変抵抗器71からの電動弁76の開度を表わす指令信号に応答し、開度の指令値k(%)に対応する制御信号の制御時間間隔Wk(後述の図8(6)を参照)を演算する。指令値kは、全閉0%〜全開100%に定められる。
図8(3)は、指令期間Wcの分割された期間W1において、時刻t0から予め定める時間Wk0だけ経過して発生される基準制御信号PSa1と、指令期間Wcに後続する応答期間Waの分割された期間W4において、時刻t0から予め定める時間Wp0だけ経過して発生される基準検出信号PSa2との波形をそれぞれ示す。
図8(4)は、制御オフセット値W01および検出オフセット値W02を説明する便宜のために示す波形図である。この図8(4)では、指令期間Wcの期間W1において発生される基準制御信号PSa1と、その指令期間Wcにおいて基準制御信号PSa1から予め定める一定の制御オフセット値W01だけ経過して後続する制御補助信号PSc1との波形がそれぞれ示される。制御オフセット値W01は、基準制御信号PSa1の信号持続幅Wa1を超える値(Wa1 < W01)に選ばれる。
図8(4)ではまた、指令期間Wcに後続する応答期間Waの期間W4において発生される基準検出信号PSa2と、その応答期間Waにおいて基準検出信号PSa2から予め定める一定の検出オフセット値W02だけ経過して後続する検出補助信号PSc2との波形がそれぞれ示される。検出オフセット値W02は、基準発生信号PSa2の信号持続幅Wa2を超える値(Wa2 < W02)に選ばれる。
図8(5)は、指令期間Wcの期間W1において発生される基準制御信号PSa1と、期間W3において発生される指令値kが全開100%である開度設定信号PSb3との波形を示す。全開指令値k=100%の制御時間間隔をWs1とし、全開100%未満の制御時間間隔をWkとするとき、式1が成り立つ。
k(%) = ( Wk / Ws1 ) × 100 …(1)
図8(5)における基準制御信号PSa1と開度設定信号PSb3との時間差は、(Ws1 + W01)に定められる。
図8(6)の指令期間Wcでは、期間W1において発生される基準制御信号PSa1と、期間W1〜W3において発生される指令値kの開度設定信号PSb1との波形が示される。基準制御信号PSa1と指令値kの開度設定信号PSb1との時間差は、(Wk + W01)に定められる。すなわち、開度設定信号PSb1は、基準制御信号PSa1の発生から時間(Wk + W01)だけ経過して発生される。これによって、基準制御信号PSa1と開度設定信号PSb1とが時間的に重ならず、ずれることが確実である。したがって、制御時間間隔Wkが、零またはごく小さい値であっても、伝送することができる。基準制御信号PSa1と開度設定信号PSb1、PSb3とは、制御信号を構成する。
図8(5)はまた、応答期間Waの期間W4において発生される基準検出信号PSa2と、期間W6において発生される検出値pが全開100%である開度検出信号PSb4との波形を示す。全開検出値p=100%の検出時間間隔をWs2とし、全開100%未満の検出時間間隔をWpとするとき、式2が成り立つ。
p(%) = ( Wp / Ws2 ) × 100 …(2)
図8(5)における基準検出信号PSa2と開度検出信号PSb4との時間差は、(Ws2 + W02)に定められる。
図8(6)の応答期間Waでは、期間W4において発生される基準検出信号PSa2と、期間W4〜W6において発生される指令値pの開度検出信号PSb2との波形が示される。基準検出信号PSa2と指令値pの開度検出信号PSb2との時間差は、(Wp+ W02)に定められる。すなわち、開度検出信号PSb2は、基準検出信号PSa2の発生から時間(Wp + W02)だけ経過して発生される。これによって、基準検出信号PSa2と開度検出信号PSb2とが時間的に重ならず、ずれることが確実である。したがって、検出時間間隔Wpが、零またはごく小さい値であっても、伝送することができる。基準検出信号PSa2と開度検出信号PSb2、PSb4とは、状態信号を構成する。
制御信号の制御時間間隔Wkおよび状態信号の検出時間間隔Wpを図8(6)のように伝送するとき、図8(4)の制御補助信号PSc1および検出補助信号PSc2はいずれも発生されない。
期間W1においてステップa7で開度指令の基準制御信号PSa1の出力処理が行なわれ、期間W2〜W3においてステップa8で指令値kの開度設定信号PSb1の出力処理が行なわれる。すなわち、ステップa7、a8で、電力線43,44には指令期間Wcにおける分割された期間W1〜W3において、図8(5)に示される指令値kのための基準制御信号PSa1と開度設定信号PSb1とがそれぞれ交流に重畳されて送信される。
次に、応答期間Waでは、電力線43,44の交流に重畳された状態信号を受信する。期間W4においてステップa9で、基準検出信号PSa2が受信処理され、期間W5〜W6においてステップa10で、開度検出信号PSb2が受信処理される。これによって、状態信号の検出時間間隔(図8のWp)に対応する開度の検出値p(%)を演算する。検出値pは、全閉0%〜全開100%に定められる。
このようなタイマTMR1の計数値が表1に規定されていない値であれば、ステップa11で処理を行なわない。
ステップa12で、エラー検出の処理を行なう。ステップa13で、メモリセルL11〜L13にストアされている状態信号の内容を、出力回路78に与え、メモリセルPT1にストアされている状態信号の内容を、開度出力回路80に与える。
図14は、図13のステップa6における開度の指令値kから制御信号の制御時間間隔Wkを設定する動作を説明するためのフローチャートである。指令期間Wcでは、ステップb0からステップb1に移り、可変抵抗器71による開度のアナログ指令値kを読み取り、次のステップb2において、アナログ/デジタル(A/D)変換し、ステップb3で、前述の式1の関係に基づいて制御時間間隔をWkが演算されて設定される。こうしてステップb4では一連の動作を終了する。
図15は、図13のステップa7における基準制御信号PSa1を出力処理する動作を説明するためのフローチャートである。ステップc0からステップc1に移り、処理回路77は、図8(5)における指令期間Wcの期間W1において、信号重畳回路82における図9の制御送信駆動回路136における発振回路144に図10(1)に示される矩形波の閉指令の信号を与える。これによって発振回路144からの図10(2)に示される周波数f2を有する出力は、パルストランス131および結合コンデンサ135を経て、電力線43,44に図8(5)に示される基準制御信号PSa1として、電力線43,44に重畳して送信される。ステップc2では、タイマTMR1によって、時刻t0から基準制御信号PSa1が発生されるまでの時間Wk0を、計数する。こうしてステップc3では一連の動作を終了する。
図16は、図13のステップa8における開度指令の開度設定信号PSb1を出力処理する動作を説明するためのフローチャートである。ステップd0からステップd1に移り、処理回路77は、指令期間Wcの期間W1〜W3において、時間Wk0と制御時間間隔をWkと制御オフセット値W01との和(= Wk0 + Wk + W01)である送信時刻を演算する。ステップd2では、タイマTMR1による時刻t0から期間W1〜W3における前記送信時刻で、開度設定信号PSb1が、信号重畳回路82から電力線43,44に重畳して送信される。
図17は、図13のステップa9における検出された開度を表わす状態信号の基準検出信号PSa2を受信処理する動作を説明するためのフローチャートである。応答期間Waの期間W4において、ステップe0からステップe1に移り、電力線43、44の交流に重畳された図10(2)の波形を有する基準検出信号PSa2が受信されて、図11の状態受信回路137から図10(3)の矩形波が与えられたかが判断される。基準検出信号PSa2が受信されれば、次のステップe2では、時刻t0から基準検出信号PSa2が受信されるまでの時間Wp0が演算される。こうしてステップe3では一連の動作を終了する。
図18は、図13のステップa10における検出された開度を表わす状態信号の開度検出信号PSb2を受信処理する動作を説明するためのフローチャートである。応答期間Waの期間W5において、ステップh0からステップh1に移り、電力線43、44に重畳された開度検出信号PSb2が受信されると、ステップh2で、時刻t3からのタイマTMR1の計数値から時間Wp0と検出オフセット値W02とを減算した差(= TMR1 − Wp0 − W02)である検出時間間隔Wpが求められる。開度検出信号PSb2が受信されなければ、ステップh3に移る。ステップh3では一連の動作を終了する。
図19は、図13のステップa12のエラー検出動作を説明するためのフローチャートである。ステップi0からステップi1に移り、電動弁76の開度の動作時間、すなわち図8(5)に示される基準制御信号PSa1、開度設定信号PSb1が発生されてから、基準検出信号PSa2、開度検出信号PSb2が受信されるまでの時間を監視する。ステップi2では、この監視している開度の動作時間が、予め定める値を超えてタイムオーバしたかを判断し、そうであれば、ステップi3においてメモリセルERR1を論理「0」から論理「1」に設定する。こうしてステップi4では一連の動作を終了する。実施の他の形態では、各零クロス信号の相互の時間間隔を監視し、断線などが生じて予め定める値を超えたとき、メモリセルERR1を論理「1」に設定するようにしてもよい。
図20は、図13のステップa13における電動弁76の開度ならびに全開または全閉の状態信号の出力処理をするための動作を説明するためのフローチャートである。ステップj0からステップj1に移り、タイマTMR1の計数値が期間W6に到達すると、ステップj2で、受信されたポテンショメータ60による検出出力から、前述の式2に基づいて検出値pを演算する。ステップj3では、検出値pがデジタル/アナログ(D/A)変換され、メモリセルPT1へストアされ、開度出力回路80に出力される。
ステップj4では、検出値pが100%であるかが判断され、そうであれば、メモリセルL11の全開状態を表わす出力を導出し、そうでなければ、メモリセルL11の出力を遮断する。ステップj4〜j6の動作は、検出値pが0%であって、全閉であるかの判断に関しても、同様に実行され、メモリセルL12のストア動作が行なわれる。電動弁76の全開および全閉の状態は、検出スイッチ48、49からも得られて、受信される。全開および全閉の状態は、全開/全閉出力回路78に出力される。
ステップj7では、図19におけるエラーの発生を表わすメモリセルERR1が論理「1」であるかが判断され、そうであれば、次のステップj8に移り、メモリセルL13のエラーが発生していることを表わす出力が導出されて、出力回路78のエラー表示灯117が点灯される。ステップj7でメモリセルERR1が論理「1」でなければ、エラー表示灯117は消灯している。こうしてステップj9では一連の動作を終了する。
図21は、図12に示される電動弁駆動装置65の受信駆動回路66に含まれる処理回路85の全体の動作を説明するためのフローチャートである。処理回路85は、前述の処理回路77に類似し、中央処理回路174とメモリ175とを含み、これらの協動によって図21の動作が実行される。ステップm0から初期設定のステップm1に移り、メモリ175のタイマTMR2が計時する計数値を零とし、スイッチング回路91、92をいずれも遮断してモータ47を停止する。
ステップm2では、同期信号発生回路87から図8(2)に示される零クロス信号の立上りがあるかどうかが判断され、その零クロス信号の立上りがあれば、次のステップm3においてタイマTMR2の計数値を零とし、立上りがなければ、ステップm4において1だけインクリメントして計時する。このような図21に示されるステップm2〜m12の動作が繰返されるたびに、タイマTMR2は、図8(1)に示される電力線43、44の1周期における各半周期毎の指令期間Wcおよび応答期間Wa毎の複数(たとえば3)に分割された各期間W1〜W3;W4〜W6を時刻t0〜t6において計時して設定することができる。
ステップm5では、タイマTMR2の計数値に従ってステップm6〜m11が、表2のとおりに実行される。
Figure 2017015186
先ず、指令期間Wcでは、分割された期間W1においてステップm6で、電力線43,44に重畳して送信されてきた目標とする開度に対応する指令値kのための基準制御信号PSa1の受信処理を行なう。その後、期間W2〜W3においてステップm7で、基準制御信号PSa1に後続する開度設定信号PSb1の受信処理を行なう。
時刻t3においてステップm8で、ポテンショメータ60によって検出された開度に対応して、基準検出信号PSa2と開度検出信号PSb2との検出時間間隔Wpを演算して設定する。
次に、応答期間Waでは、分割された期間W4においてステップm9で、検出した開度に対応する検出値pのための基準検出信号PSa2を、電力線43,44に重畳して送信して出力処理する。その後、期間W4〜W6においてステップm10で、基準検出信号PSa2に後続する開度検出信号PSb2を出力処理する。このようなタイマTMR1の計数値が表1に規定されていない値であれば、ステップm11で処理を行なわない。ステップm12では、指令値kと検出値pとによって、モータ47を比例制御することによってバタフライ弁105の弁体107を正逆角変位駆動して、指令値kの目標とする開度を達成する。
図22は、図21のステップm6における基準制御信号PSa1の受信処理を行なう動作を説明するためのフローチャートである。ステップn0からステップn1に移り、処理回路85は、図8(2)における指令期間Wcの期間W1において、電動弁76の開度の指令値kのための基準制御信号PSa1が、電力線43,44に重畳されて、図12の制御受信回路157から図10(3)の矩形波で与えられたかが判断され、そうであれば、ステップn2において、タイマTMR2によって、時刻t0から基準制御信号PSa1が発生されるまでの時間Wk0(図8(5)を参照)を、計数する。こうしてステップn3では一連の動作を終了する。
図23は、図21のステップm7における開度設定信号PSb1の受信処理を行なう動作を説明するためのフローチャートである。ステップq0からステップq1に移り、処理回路85は、図8(2)における指令期間Wcの期間W2、W3において、電動弁76の開度のための開度設定信号PSb1が、電力線43,44に重畳されて、図12の制御受信回路157から図10(3)の矩形波で与えられたかが判断される。開度設定信号PSb1が受信されれば、ステップq2で、時刻t0からのタイマTMR2の計数値から時間Wk0と制御オフセット値W01とを減算した差(= TMR2 − Wk0 ― W01)である制御時間間隔Wkが求められる。開度設定信号PSb1が受信されなければ、ステップq3に移る。ステップq3では一連の動作を終了する。
図24は、図21のステップm8における開度の検出値pから状態信号の検出時間間隔Wpを設定する動作を説明するためのフローチャートである。応答期間Waでは、ステップr0からステップr1に移り、ポテンショメータ60からの開度のアナログ出力を読み取り、次のステップr2において、アナログ/デジタル(A/D)変換し、ステップr3で、前述の式1の関係に基づいて検出値pに対応する検出時間間隔Wpが演算されて設定される。こうしてステップr4では一連の動作を終了する。
図25は、図21のステップm9における検出値pのための基準検出信号PSa2を、電力線43,44に重畳して送信して出力処理する動作を説明するためのフローチャートである。応答期間Waの分割された期間W4において、ステップs0からステップs1に移り、処理回路85は、信号重畳回路88の状態送信駆動回路156に図10(1)に示される矩形波の信号を与える。これによって状態送信駆動回路156からの図10(2)に示される周波数f2を有する出力は、パルストランス151および結合コンデンサ155を経て、図8(5)に示される基準検出信号PSa2として、電力線43,44に重畳して送信される。ステップs2では、タイマTMR2によって、時刻t0から基準検出信号PSa2が送信されるまでの時間Wp0が演算される。こうしてステップs3では一連の動作を終了する。
図26は、図21のステップm10における検出値pのための基準検出信号PSa2に後続する開度検出信号PSb2を、電力線43,44に重畳して送信して出力処理する動作を説明するためのフローチャートである。応答期間Waの分割された期間W4、W5において、ステップu0からステップu1に移り、時間Wp0と検出時間間隔Wpと検出オフセット値W02との和(= Wp0 + Wp + W02)である送信時刻を演算する。ステップu2では、タイマTMR2による時刻t0から期間W4〜W6おける前記送信時刻で、開度検出信号PSb2が、信号重畳回路82を経て送信される。こうしてステップu3では一連の動作を終了する。
図27は、図21のステップm12における指令値kと検出値pとによって、モータ47を駆動制御して、指令値kの目標とする開度を達成する動作を説明するためのフローチャートである。ステップv0からステップv1に移り、タイマTMR2の計数値が期間W6であれば、次のステップv2で、ポテンショメータ60からの開度のアナログ出力を読み取り、アナログ/デジタル(A/D)変換し、検出値pの現在値PTV(%)としてメモリ175にストアする。
ステップv3では、前述の図24のステップr3で得られた指令値kの制御時間間隔Wkから、式1と同様な関係に基づいて、式3によって現在の目標値CMVを求める。
CMV(%) = ( Wk / Ws1 ) × 100 …(3)
ステップv4では、電動弁76の式3による開度の現在の目標値CMVと現在値PTVとを比較して、ステップv5〜v7を選択的に実行する。
Figure 2017015186
現在の目標値CMVが現在値PTVを超えるとき、ステップv5を実行してモータ47を電動弁76の閉方向に駆動する。現在の目標値CMVが現在値PTV未満であるとき、ステップv6を実行してモータ47を電動弁76の開方向に駆動する。現在の目標値CMVが現在値PTVと等しいとき、ステップv7を実行してモータ47を停止する。こうしてステップv8では一連の動作を終了する。
図28は、本発明の実施の他の形態の動作を説明するための波形図である。この実施の形態は、前述の実施の形態に類似し、図28(1)〜(5)は、前述の図8(1)〜(3)、(5)、(6)にそれぞれ対応する。注目すべきは、制御オフセット値W01および検出オフセット値W02の両者は、零に設定される(W01 = W02 = 0)。これによって、制御時間間隔Wkを、基準制御信号PSa1の信号持続幅Wa1を超える値の範囲で、伝送することができ、検出時間間隔Wpを、基準検出信号PSa2の信号持続幅Wa2を超える値の範囲で、伝送することができる。
本発明の実施のさらに他の形態では、制御オフセット値W01および検出オフセット値W02のいずれか一方を零に選んでもよい。
実施の他の形態では、指令期間Wcにおいて、基準制御信号PSa1のみが発生され、指令期間Wcの経過時、開度設定信号PSb1が発生されていないとき、指令値k=0であるものとして設定し、応答期間Waにおいて、基準検出信号PSa2のみが発生され、応答期間Waの経過時、開度検出信号PSb2が発生されていないとき、検出値p=0であるものとして設定してもよい。
図29は、本発明の実施のさらに他の形態の一部の簡略化して示す電気回路図である。この実施の形態は、前述の実施の形態に類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施の形態では、電動弁駆動装置65の受信駆動回路66に備えられる電源回路86に代えて、電源回路191によって実現される。電源回路191には、信号重畳回路88に備えられるパルストランス151の受信のための巻線154の出力が与えられ、電動弁駆動装置65における処理回路85などの構成要素に直流電力が供給される。巻線154の出力は、電源回路191において、ダイオード192によって整流され、コンデンサ193によって平滑され、高電位Vccが得られる。コンデンサ193は、たとえば電気二重層キャパシタなどによって実現され、大容量化されてもよい。こうして電源回路191は、制御装置42から電力線43,44に重畳されて受信される制御信号を、直流化して電力を供給する。これによって電動弁駆動装置65の構成の可及的簡素化が図られる。
本発明は、液体、気体、粉体などの流体を輸送する通路に介在される、たとえばバタフライ弁、ボール弁などの開閉または流量制御のための、さらには圧力制御のための弁に関連して、広範囲に実施することができる。本発明は、配線数を減少することを可能にするので、制御装置と電動弁駆動装置との距離が短くても、有利に実施される。本発明は、電動弁だけでなく、伝送する情報量が比較的少ない他の技術分野でも、実施可能であり、その他の電力消費装置のために実施することができる。
41 交流電源
42 制御装置
47 モータ
48、49 検出スイッチ
65 電動弁駆動装置
66 受信駆動回路
67 電動弁装置
71 可変抵抗器
77、85 処理回路
76 電動弁
78 全開/全閉出力回路
79、86、191 電源回路
80 開度出力回路
81、87 同期信号発生回路
82、88 信号重畳回路
91、92 スイッチング回路
105 バタフライ弁
131、151 パルストランス
136 制御送信駆動回路
137 状態受信回路
156 状態送信駆動回路
157 制御受信回路
171、174 中央処理回路
172、175 メモリ
Wc 指令期間
Wa 応答期間
Wk 制御時間間隔
Wp 検出時間間隔
W01 制御オフセット値
W02 検出オフセット値
Wa1、Wa2 信号持続幅
PSa1 基準制御信号
PSb1 開度設定信号
PSa2 基準検出信号
PSb2 開度検出信号
信号持続幅Wa1

Claims (12)

  1. 交流電源から電力線を介して電力が供給される電動弁を開度制御する、電動弁の開度制御装置において、
    (a)制御装置であって、
    電動弁を開度制御する指令信号を発生する手段と、
    前記指令信号に応答し、指令信号の開度を表わす制御信号を、電力線の交流の周波数f1とは異なる周波数f2で、予め設定された制御伝送態様で、電力線に重畳して送信する制御送信手段とを有する制御装置と、
    (b)電動弁駆動装置であって、
    電動弁を駆動して開度を変化する駆動手段と、
    電力線を介して受信した制御伝送態様の制御信号に応答し、電動弁を前記開度に駆動する駆動手段を駆動させる開度受信手段とを有する電動弁駆動装置とを含むことを特徴とする電動弁の開度制御装置。
  2. 制御送信手段の制御信号による開度を表わす制御伝送態様は、
    電力線の交流に同期して、
    開度に対応する制御時間間隔(図8、図28のWk)によって予め設定された態様であることを特徴とする請求項1に記載の電動弁の開度制御装置。
  3. 制御伝送態様によって表わされる開度に対応する制御時間間隔(図8、図28のWk)は、基準制御信号と、その基準制御信号に後続する開度設定信号との時間差に関連する値で伝送されることを特徴とする請求項2に記載の電動弁の開度制御装置。
  4. 制御伝送態様の前記時間差に関連する値は、制御時間間隔Wkと、基準制御信号の信号持続幅Wa1を超える予め定める制御オフセット値W01(Wa1 < W01)とを加算した値(= Wk + W01)であることを特徴とする請求項3に記載の電動弁の開度制御装置。
  5. 制御伝送態様によって表わされる開度に対応する制御時間間隔(図8、図28のWk)は、
    電力線の交流の各半周期または各1周期を、1または複数倍した期間内に、設定されることを特徴とする請求項2〜4のうちの1つに記載の電動弁の開度制御装置。
  6. 電動弁駆動装置は、
    電動弁の開度を検出する検出手段と、
    検出手段からの出力に応答し、電力線の交流の周波数f1とは異なる周波数f2で、開度を表わす状態信号を、制御伝送態様とは異なる予め設定された検出伝送態様で、電力線に重畳して送信する状態送信手段とを有し、
    制御装置は、
    電力線を介して受信した検出伝送態様の状態信号を受信し、開度を表わす出力をする状態受信手段を有することを特徴とする請求項1〜5のうちの1つに記載の電動弁の開度制御装置。
  7. 制御送信手段の制御伝送態様は、電力線の交流に同期した指令期間(図8、図28のWc)内に予め設定され、
    状態送信手段の検出伝送態様は、電力線の交流に同期して、指令期間(図8、図28のWc)とは異なる応答期間(図8、図28のWa)内に予め設定されることを特徴とする請求項6に記載の電動弁の開度制御装置。
  8. 指令期間と応答期間(図8、図28のWcとWa)とは、
    電力線の交流の各半周期または各1周期を、1または複数倍した相互に異なる期間にそれぞれ設定されることを特徴とする請求項7に記載の電動弁の開度制御装置。
  9. 状態送信手段の状態信号による開度を表わす検出伝送態様は、
    電力線の交流に同期して、
    開度に対応する検出時間間隔(図8、図28のWp)によって予め設定された態様であることを特徴とする請求項6〜8のうちの1つに記載の電動弁の開度制御装置。
  10. 検出伝送態様によって表わされる開度に対応する検出時間間隔(図8、図28のWp)は、基準検出信号と、その基準検出信号に後続する開度検出信号との時間差に関連する値で伝送されることを特徴とする請求項9に記載の電動弁の開度制御装置。
  11. 検出伝送態様の前記時間差に関連する値は、検出時間間隔Wpと、基準検出信号の信号持続幅Wa2を超える予め定める検出オフセット値W02(Wa2 < W02)とを加算した値(= Wp + W02)であることを特徴とする請求項10に記載の電動弁の開度制御装置。
  12. 検出伝送態様によって表わされる開度に対応する検出時間間隔(図8、図28のWp)は、
    電力線の交流の各半周期または各1周期を、1または複数倍した期間内に、設定されることを特徴とする請求項請求項9〜11のうちの1つに記載の電動弁の開度制御装置。
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