JP2017014586A - 溶融亜鉛めっき方法およびそれにより得られた部材 - Google Patents

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一善 大橋
雄治 西田
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雄治 西田
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Abstract

【課題】耐食性に優れ低コストである溶融亜鉛めっき方法の提供を目的とする。【解決手段】以下全て質量%にて、Mg成分:0.02〜0.08%,Al成分:0.003〜0.01%含有し、Pb成分:0.005%以下、Cd成分:0.01%以下に抑え、残部がZnと不可避的不純物からなる溶融亜鉛めっき浴を用いて鉄系素材に溶融亜鉛めっきを施すことを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は鉄系素材への溶融亜鉛めっき方法に関する。
従来から広く使用されてきた溶融亜鉛めっき方法はPbやCd成分が添加されたもの、あるいはPbの代替えとしてBi成分が添加されたものである。
欧州では2006年7月1日からRoHS指令(有害物質使用制限指令)が施行されており、溶融亜鉛めっき処理においてもPbレス化、Cdレス化が要求されている。
また、溶融亜鉛めっき処理品における耐食性の向上も要求されており、数%レベルの高密度のAlやMgを溶融亜鉛めっき浴に添加した合金系の亜鉛めっき浴が知られているが、これではJIS H 8641に規定されているZn97.5%以上の規格から外れてしまうことになるとともに、高コストになる問題があった。
特許文献1には、RoHS指令に対応した溶融亜鉛めっき処理方法を開示する。
しかし、同公報に開示する浴組成はBi成分が0.005%以上0.05%未満の範囲で含有することが前提となっている。
また、特許文献1においては、Al成分:0.001%以上0.1%未満及びMg成分が0.03%以上0.1%以下となっているが、Al成分の添加量が比較的多く、本発明者らの試験評価ではAl成分が0.01%を越えて亜鉛めっき浴に含まれていると浴表面に酸化アルミの膜が発生しやすく、均一なめっき膜が得られなかったり、めっき表面に光沢ムラが発生しやすくなった。
そこで特許文献1にては、Mg成分を添加したものと推測されるが、この場合にMg成分の添加目的は表面光沢を抑えるとともに、めっき膜厚を厚くすることにあるとされている。
しかし、これでは均一な金属光沢を得るのが困難になる。
特許第5672727号公報
本発明は、耐食性に優れ低コストである溶融亜鉛めっき方法の提供を目的とする。
本発明は、以下全て質量%にて、Mg成分:0.02〜0.08%,Al成分:0.003〜0.01%含有し、Pb成分:0.005%以下、Cd成分:0.01%以下に抑え、残部がZnと不可避的不純物からなる溶融亜鉛めっき浴を用いて鉄系素材に溶融亜鉛めっきを施すことを特徴とする。
本発明は、Al成分0.003〜0.01%とMg成分0.02〜0.08%の低濃度の組み合せにより、Pb,Cdフリーの環境にやさしく、低コストのめっき浴を実現した点に特徴がある。
なお、Pb,Cdフリーの観点からは、Pb成分0.001%以下,Cd成分0.001%以下が好ましいが、コストアップを抑えるべくPb成分0.005%以下,Cd成分0.01%以下とした。
めっき浴溶融面(液面)に亜鉛酸化膜が形成されると、処理品をめっき浴から引き上げる際に、この亜鉛酸化膜が表面に付着し、表面にくもりが発生しやすい。
そこでAl成分は少なくとも0.001%以上必要であり、本発明はAlを0.003%以上添加することでめっき浴溶融面の亜鉛酸化膜の形成を抑制し、めっき処理品の表面光沢が向上する。
また、Al成分の量が多くなると逆にめっき浴溶融面にアルミナが形成され、それがめっき処理品の表面に付着したり、光沢ムラが発生しやすくなる。
そこで本発明は0.01%以下に設定した。
このようなAl成分の範囲にあってはMg成分を少量0.02〜0.08%添加するだけで、めっき浴のコストを低く抑えつつ耐食性を向上させることができる。
Cu成分はめっき皮膜の均一性向上、めっき表面の光沢向上、耐食性の向上等に寄与する。
そこで本発明においては、0.1%以下の範囲で添加してもよく、この範囲であれば大きなコストアップにはならない。
例えば、めっき浴の流動性の向上を目的にBi成分を0.001〜0.3%添加した場合には、Mg成分との組み合せにてめっき処理品の亜鉛皮膜が柱状組織になりやすく、光沢が低下したり光沢ムラが発生しやすい。
そこでBi添加浴の場合には、以下全て質量%にて、Mg成分:0.02〜0.08%,Al成分:0.003〜0.01%,Bi成分:0.001〜0.3%,Cu成分:0.005〜0.1%,Pb成分:0.005%以下,Cd成分:0.01%以下、残部がZnと不可避的不純物からなる溶融亜鉛めっき浴を用いて鉄系素材に溶融亜鉛めっきを施すことを特徴とする。
ここで、Bi成分を添加する場合には0.001%以上でないとその効果が得られない。
好ましくはBi成分0.05%以上である。
なお、Bi成分が0.001%未満は不可避的不純物として取り扱うことができる。
また、Bi成分が0.05%未満であればCu成分を限らずしも添加する必要がない。
本発明に係る溶融亜鉛めっき処理方法にあっては、低濃度のAl成分0.003〜0.01%と、Mg成分0.02〜0.08%との組み合せにて光沢及び耐食性に優れ、安価な溶融亜鉛めっき処理部材が得られる。
また、Cu成分を0.1%以下の範囲で添加すると、めっき皮膜の均一性が向上し、光沢に優れ、さらなる耐食性向上を図ることができる。
試験評価に用いためっき浴の組成及び耐食性評価結果を示す。 塩水噴霧試験による減耗量の測定結果をグラフに示す。
図1の表に示した各組成の溶融亜鉛めっき浴を建て、これに材質SS400,150mm×75mm×9mmの試験サンプルに溶融亜鉛めっき処理を施した。
評価にはマスキングテープを用いて50mm×100mm範囲とした。
この試験片をJIS Z 2371 に規定する「中性塩水噴霧試験方法」に準拠し、試験前後の重量差から減耗量の測定(n=2の平均)をし、実施例1,比較例1,2の減耗量のグラフを図2に示す。
なお、腐食生成物除去は、10w/v%酢酸アンモニウム水溶液70℃×15分間浸漬した。
実施例1は、試験時間300時間で減耗量75g/m以下と従来のPb浴系の比較例1(減耗量約385g/m)に対して、約5倍以上の耐食性を示した。
また、表面光沢も均一であった。
比較例2は、Al:0.003〜0.01%とCu:0.05%の組み合せであるが、減耗量約325g/mと比較例1よりも耐食性は優れていた。
しかし、これに対してMg:0.05%加えた実施例2は、光沢性に優れ、耐食性も実施例1と同等であった。
実施例3は、Bi:0.2%含有した浴に対して、Al,Mg,Cuを所定量添加したものであり、この場合も実施例1と同等の耐食性を示した。

Claims (4)

  1. 以下全て質量%にて、Mg成分:0.02〜0.08%,Al成分:0.003〜0.01%含有し、Pb成分:0.005%以下、Cd成分:0.01%以下に抑え、残部がZnと不可避的不純物からなる溶融亜鉛めっき浴を用いて鉄系素材に溶融亜鉛めっきを施すことを特徴とする溶融亜鉛めっき方法。
  2. Cu成分が0.1%以下の範囲で添加されていることを特徴とする請求項1記載の溶融亜鉛めっき方法。
  3. 以下全て質量%にて、Mg成分:0.02〜0.08%,Al成分:0.003〜0.01%,Bi成分:0.001〜0.3%,Cu成分:0.005〜0.1%,Pb成分:0.005%以下,Cd成分:0.01%以下、残部がZnと不可避的不純物からなる溶融亜鉛めっき浴を用いて鉄系素材に溶融亜鉛めっきを施すことを特徴とする溶融亜鉛めっき方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の溶融亜鉛めっき方法を用いて製造されたものであることを特徴とする溶融亜鉛めっき処理部材。
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