JP2017012503A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】興趣性を向上させることが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機は、普通図柄判定において長開放当たりと判定した場合、第2始動口を長開放する。長開放当たりの開放パターンは複数あり、1回目の長開放が行われた後に、2回目の長開放が行われるか否かの煽り演出が行われる。煽り演出の結果、2回目の長開放が行われることを示すキャラクタが出現した場合、2回目の長開放が行われ、キャラクタが出現しなかった場合は、2回目の長開放は行われない。
【選択図】図8
【解決手段】遊技機は、普通図柄判定において長開放当たりと判定した場合、第2始動口を長開放する。長開放当たりの開放パターンは複数あり、1回目の長開放が行われた後に、2回目の長開放が行われるか否かの煽り演出が行われる。煽り演出の結果、2回目の長開放が行われることを示すキャラクタが出現した場合、2回目の長開放が行われ、キャラクタが出現しなかった場合は、2回目の長開放は行われない。
【選択図】図8
Description
本発明は、始動条件の成立に基づいて特別遊技を行うか否かを判定する遊技機に関する。
従来より、所定条件の成立に基づいて可変始動口を開放させるか否かの判定を行う遊技機が存在する。このような遊技機では、遊技状態によって可変始動口の開放時間が異なる(例えば、特許文献1)。
しかしながら、従来の遊技機では、可変始動領域の制御に関して興趣性を向上させるという点に関しては改善の余地があった。
それ故、本発明の目的は、興趣性を向上させることが可能な遊技機を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために以下の構成を採用した。
本発明に係る遊技機は、第1始動領域と、第1状態と当該第1状態よりも遊技球が入球し易い第2状態とに変化可能な第2始動領域と、前記第1始動領域又は前記第2始動領域への遊技球の通過に基づいて、特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段と、所定条件の成立に基づいて、前記第2始動領域を前記第2状態に変化させるか否かを判定する第2始動領域判定手段と、前記第2始動領域判定手段によって前記第2始動領域を第2状態に変化させると判定された場合、所定のパターンで前記第2始動領域を第2状態に変化させる第2始動領域制御手段と、所定の演出を制御する演出制御手段とを備え、前記第2始動領域制御手段は、前記第2始動領域を第1所定時間だけ第2状態に変化させる第1パターンと、前記第2始動領域を前記第1所定時間よりも長い第2所定時間だけ第2状態に変化させる第2パターンと、を含む複数のパターンのうちの何れかのパターンで前記第2始動領域を変化させ、前記演出制御手段は、前記第2始動領域制御手段によって前記第2パターンで前記第2始動領域が変化されること示す示唆演出を行うことが可能である。
また、他の構成では、前記第2始動領域制御手段は、前記第1パターンとして、所定回数だけ前記第2始動領域を前記第2状態に変化させた後、所定時間経過後に、第1時間だけ前記第2始動領域を前記第2状態に変化させ、前記第2パターンとして、前記所定回数だけ前記第2始動領域を前記第2状態に変化させた後、所定時間経過後に、前記第1時間よりも長い第2時間だけ前記第2始動領域を前記第2状態に変化させてもよい。
本発明によれば、興趣性を向上させることができる。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機1について説明する。
[パチンコ遊技機1の概略構成例]
まず、図1及び図2を参照しつつ、パチンコ遊技機1の概略構成について説明する。ここで、図1は、パチンコ遊技機1の概略正面図である。図2は、パチンコ遊技機1の一部を示す概略平面図である。図1に例示されるように、パチンコ遊技機1は、入賞や判定(抽選)に関する役物等が設けられた遊技盤2と、遊技盤2を囲む枠部材3とを備えている。枠部材3は、遊技盤2と所定の間隔を隔てて平行配置された透明なガラス板を支持しており、このガラス板と遊技盤2とによって、遊技球が流下可能な遊技領域10が形成されている。
まず、図1及び図2を参照しつつ、パチンコ遊技機1の概略構成について説明する。ここで、図1は、パチンコ遊技機1の概略正面図である。図2は、パチンコ遊技機1の一部を示す概略平面図である。図1に例示されるように、パチンコ遊技機1は、入賞や判定(抽選)に関する役物等が設けられた遊技盤2と、遊技盤2を囲む枠部材3とを備えている。枠部材3は、遊技盤2と所定の間隔を隔てて平行配置された透明なガラス板を支持しており、このガラス板と遊技盤2とによって、遊技球が流下可能な遊技領域10が形成されている。
遊技者がハンドル20を握ってレバー21を時計方向に回転させると、上皿28に溜められた遊技球が発射装置(不図示)へと案内され、レバー21の回転角度に応じた打球力で遊技領域10へと発射される。この遊技領域10には、不図示の遊技クギや風車等が設けられており、発射された遊技球は、遊技領域10における上部位置へと案内され、遊技クギや風車等に接触することでその移動方向を変化させながら遊技盤2に沿って落下する。なお、遊技球の発射は、遊技者が停止ボタン22を操作することによって一時的に停止される。
上皿28は、発射装置へ供給される遊技球及び賞球を溜めるものである。この上皿28の下方には、賞球を溜める下皿29が設けられている。この下皿29と近接配置された取り出しボタン23を遊技者が操作すると、下皿29の下面の一部が開口されて、下皿29に溜まった遊技球が下皿29の下方に配置された不図示の箱に落下する。
遊技者がレバー21を小さい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「左打ち」を行うと、遊技球が相対的に弱い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、矢印31に例示されるように遊技領域10における左側領域を流下する。一方、遊技者がレバー21を大きい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「右打ち」を行うと、遊技球が相対的に強い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、矢印32に例示されるように遊技領域10における右側領域を流下する。
左打ちされた遊技球の通過経路には、入賞や判定に関する役物として、第1始動口11、第2始動口12、2つの普通入賞口14、第1ゲート15、及び電動チューリップ17が設けられている。また、右打ちされた遊技球の通過経路には、入賞や判定に関する役物として、上記第2始動口12、大入賞口13、2つの普通入賞口14、第2ゲート16、及び上記電動チューリップ17が設けられている。
遊技領域10に打ち出された遊技球は、遊技盤2に沿って流下する過程で、第1始動口11、第2始動口12、大入賞口13、及び普通入賞口14のいずれかに入球して入賞する。これにより、入賞した箇所に応じた所定数の賞球が上皿28又は下皿29に払い出される。なお、入賞しなかった遊技球は、排出口18を介して遊技領域10から排出される。
第1始動領域としての第1始動口11は、常時開放されている始動口であり、第2始動領域としての第2始動口12は、普通電動役物としての電動チューリップ17が作動しているときだけ開放される始動口である。パチンコ遊技機1では、遊技球が第1始動口11を通過して入賞した場合、又は遊技球が第2始動口12を通過して入賞した場合、遊技者にとって有利な大当たり遊技(特別遊技)を実行するか否かが判定され、その判定結果が後述する表示器4に表示される。
なお、以下の説明では、第1始動口11への遊技球の入賞を条件として実行される判定を「第1特別図柄判定」と呼び、第2始動口12への遊技球の入賞を条件として実行される判定を「第2特別図柄判定」と呼び、これらの判定(抽選)を総称して「特別図柄判定(特別図柄抽選)」と呼ぶものとする。
大入賞口13は、特別図柄判定の結果に応じて開放される特別入賞領域である。この大入賞口13の開口部には、大入賞口13を開閉するプレートが設けられている。大入賞口13は、通常はこのプレートによって閉塞されている。これに対して、特別図柄判定の判定結果が「大当たり」であることを示す所定の大当たり図柄が表示器4に停止表示された場合、上記プレートを作動させて大入賞口13を開放する大当たり遊技が実行される。このため、遊技者は、大当たり遊技中に右打ちを行うことで、大当たり遊技が行われていないときに比べてより多くの賞球を得ることができる。
電動チューリップ17は、第2始動口12に近接配置されており、一対の羽根部材を有している。この電動チューリップ17は、一対の羽根部材が第2始動口12を閉塞する閉姿勢(図1参照)と、第2始動口12を開放する開姿勢(不図示)とに姿勢変化可能に構成されている。
第2始動口12は、図1に例示されるように、通常は電動チューリップ17によって閉塞されている。これに対して、遊技球が第1ゲート15又は第2ゲート16を通過すると、賞球の払い出しは行われないものの、第2始動口12を開放するか否かが判定される。ここで、第2始動口12を開放すると判定された場合、電動チューリップ17の一対の羽根部材が規定時間開姿勢を維持した後に閉姿勢に戻る動作が規定回数行われる。このように、第2始動口12は、電動チューリップ17が作動していないときには遊技球が通過し難い状態であるのに対して、電動チューリップ17が作動することによって遊技球が通過し易い状態となる。なお、以下の説明では、第1ゲート15又は第2ゲート16に対する遊技球の通過を条件として実行される判定(抽選)を「普通図柄判定(抽選)」と呼ぶものとする。
普通入賞口14は、第1始動口11と同様に常時開放されており、遊技球の入賞によって所定個数の賞球が払い出される入賞口である。なお、第1始動口11等とは異なり、普通入賞口14に遊技球が入賞しても判定(抽選)が行われることはない。
[パチンコ遊技機1の演出手段の構成例]
図1に例示されるように、遊技盤2又は枠部材3には、各種の演出を行うものとして、メイン液晶表示装置5、サブ液晶表示装置6、可動役物7、スピーカ24、盤ランプ25、及び回転演出装置38,39が設けられている。また、枠部材3には、図1には示されていない枠ランプ37(図4参照)が内蔵されている。
図1に例示されるように、遊技盤2又は枠部材3には、各種の演出を行うものとして、メイン液晶表示装置5、サブ液晶表示装置6、可動役物7、スピーカ24、盤ランプ25、及び回転演出装置38,39が設けられている。また、枠部材3には、図1には示されていない枠ランプ37(図4参照)が内蔵されている。
メイン液晶表示装置5(以下、単に液晶表示装置5ということがある)は、演出画像を表示する画像表示装置であり、遊技者によって視認され易い位置に設けられている。液晶表示装置5には、例えば、特別図柄判定の判定結果を報知する装飾図柄、予告演出などを行うキャラクタやアイテム、特別図柄判定が保留されている数だけ表示される保留画像等の各種表示オブジェクトを含む演出画像が表示される。特別図柄判定の判定結果を報知するための装飾図柄がメイン液晶表示装置5に表示されるため、遊技者は主にこのメイン液晶表示装置5に表示される演出を見ながら遊技を行う。なお、液晶表示装置5は、EL表示装置等の他の画像表示装置によって構成されてもよい。
サブ液晶表示装置6(以下、サブ液晶6ということがある)は、演出画像を表示する画像表示装置であり、例えば、メイン液晶表示装置5の下部に設けられる。サブ液晶6には、例えば、特別図柄判定の結果に基づく画像、普通図柄判定の結果に基づく画像等が表示される。なお、サブ液晶6は、EL表示装置等の他の画像表示装置によって構成されてもよい。また、サブ液晶6は複数設けられてもよい。
可動役物7は、遊技盤2に対して可動に構成されており、例えば、所定の方向に移動したり、内蔵された発光素子(例えばLED)を発光させたりすることによって各種の演出を行う。可動役物7は、第1始動口11又は第2始動口12への遊技球の入賞に応じて動作する。
盤ランプ25及び枠ランプ37は、点灯又は点滅のパターンの変更、発光色の変更等の光による各種の演出を行う。回転演出装置38,39は、内蔵された発光素子と発光素子の周辺を回転する回転体とによって各種の演出を行う。スピーカ24は、液晶表示装置5で行われる表示演出と同期するように楽曲や音声、効果音等を出力して音による演出を行う。
[パチンコ遊技機1の操作手段の構成例]
図2に例示されるように、枠部材3には、遊技者が操作する操作手段として、演出ボタン26及び演出キー27が設けられている。演出ボタン26は、遊技者が押下することによって操作情報を入力するための押ボタンである。演出ボタン26は、図示しない駆動機構により上方に突出可能に構成され、演出ボタン26を用いた演出の実行時にその上面が通常よりも突出するように構成されている。演出キー27は、遊技者が選択操作を行うためのいわゆる十字キーである。パチンコ遊技機1では、演出ボタン26又は演出キー27の操作に応じた演出が行われる場合がある。
図2に例示されるように、枠部材3には、遊技者が操作する操作手段として、演出ボタン26及び演出キー27が設けられている。演出ボタン26は、遊技者が押下することによって操作情報を入力するための押ボタンである。演出ボタン26は、図示しない駆動機構により上方に突出可能に構成され、演出ボタン26を用いた演出の実行時にその上面が通常よりも突出するように構成されている。演出キー27は、遊技者が選択操作を行うためのいわゆる十字キーである。パチンコ遊技機1では、演出ボタン26又は演出キー27の操作に応じた演出が行われる場合がある。
[表示器4の構成例]
図3は、図1における表示器4の拡大図である。表示器4は、主に特別図柄判定や普通図柄判定に関する情報を表示するものであり、図3に例示されるように、第1特別図柄表示器41、第2特別図柄表示器42、第1特別図柄保留表示器43、第2特別図柄保留表示器44、普通図柄表示器45、普通図柄保留表示器46、遊技状態表示器47、ラウンド表示器48等を有して構成されている。
図3は、図1における表示器4の拡大図である。表示器4は、主に特別図柄判定や普通図柄判定に関する情報を表示するものであり、図3に例示されるように、第1特別図柄表示器41、第2特別図柄表示器42、第1特別図柄保留表示器43、第2特別図柄保留表示器44、普通図柄表示器45、普通図柄保留表示器46、遊技状態表示器47、ラウンド表示器48等を有して構成されている。
第1特別図柄表示器41は、第1特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第1特別図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示することによって第1特別図柄判定の判定結果を報知する。具体的には、第1特別図柄表示器41は、例えば複数のLED(図では8個)によって構成され、各LEDの発光態様により判定図柄が表され、判定図柄により第1特別図柄判定の判定結果が報知される。第2特別図柄表示器42は、第2特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第2特別図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示することによって第2特別図柄判定の判定結果を報知する。具体的には、第2特別図柄表示器42は、例えば複数のLED(図では8個)によって構成され、各LEDの発光態様により判定図柄が表され、判定図柄により第2特別図柄判定の判定結果が報知される。第1特別図柄表示器41及び第2特別図柄表示器42には、判定図柄として、特別図柄判定の判定結果が「大当たり」であることを示す大当たり図柄、又は特別図柄判定の判定結果が「ハズレ」であることを示すハズレ図柄が停止表示される。本実施形態では、後述のように、第1特別図柄判定および第2特別図柄判定において大当たりと判定された場合の大当たり図柄として、それぞれ3つの大当たり図柄が用意されている。
第1特別図柄保留表示器43は、第1特別図柄判定の保留数を表示する。第2特別図柄保留表示器44は、第2特別図柄判定の保留数を表示する。
普通図柄表示器45は、普通図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから普通図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示することによって普通図柄判定の判定結果を報知する。具体的には、普通図柄表示器45は、例えば複数のLED(図では3個)によって構成され、各LEDの発光態様により判定図柄が表され、判定図柄により普通図柄判定の判定結果が報知される。詳細は後述するが、本実施形態では、普通図柄判定において当たりと判定された場合に停止される図柄として、第2始動口12が短開放する(例えば、開放時間が0.1秒)短開放当たりを示す判定図柄(普図A)と、第2始動口12が長開放する(例えば、開放時間が1秒以上)長開放当たりを示す判定図柄(普図B〜D)とが用意されている。
普通図柄保留表示器46は、普通図柄判定の保留数を表示する。遊技状態表示器47は、パチンコ遊技機1の電源投入時点における遊技状態を表示する。ラウンド表示器48は、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に大当たり図柄が停止表示されると、大当たり遊技のラウンド数を表示する。
なお、以下の説明では、第1特別図柄表示器41に表示される図柄を「第1特別図柄」、第2特別図柄表示器42に表示される図柄を「第2特別図柄」と呼び、これらを総称して「特別図柄」と呼ぶ。また、普通図柄表示器45に表示される図柄を「普通図柄」と呼ぶものとする。
[パチンコ遊技機1の制御装置の構成]
遊技盤2の裏面側には、賞球として払い出される遊技球を溜めておく球タンクの他に、パチンコ遊技機1の動作を制御する制御装置が設けられている。
遊技盤2の裏面側には、賞球として払い出される遊技球を溜めておく球タンクの他に、パチンコ遊技機1の動作を制御する制御装置が設けられている。
以下、図4を参照しつつ、パチンコ遊技機1の制御装置の構成について説明する。ここで、図4は、パチンコ遊技機1の制御装置の構成例を示すブロック図である。図4に示されるように、パチンコ遊技機1の制御装置は、判定(抽選)の実行や大当たり遊技の制御、演出制御基板130へのコマンド送信処理等を制御する遊技制御基板100、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて演出を統括的に制御する演出制御基板130、画像や音による演出を制御する画像音響制御基板140、および各種のランプや可動役物7による演出を制御するランプ制御基板150を備えている。また、図4に示す他に、パチンコ遊技機1は、賞球の払い出しを制御する払出制御基板(図示せず)も備えている。
[遊技制御基板100の構成]
遊技制御基板100は、CPU101、ROM102、およびRAM103を備えている。CPU101は、ROM102に記憶されたプログラムに基づいて、内部抽選や当選の判定等の払い出し賞球数に関連する各種の演算処理を行う。RAM103は、CPU101が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域またはデータ処理などの作業領域として使用される。
遊技制御基板100は、CPU101、ROM102、およびRAM103を備えている。CPU101は、ROM102に記憶されたプログラムに基づいて、内部抽選や当選の判定等の払い出し賞球数に関連する各種の演算処理を行う。RAM103は、CPU101が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域またはデータ処理などの作業領域として使用される。
遊技制御基板100には、第1始動口スイッチ(SW)111、第2始動口スイッチ(SW)112、電動チューリップ開閉部113、第1ゲートスイッチ(SW)114、第2ゲートスイッチ(SW)115、大入賞口スイッチ(SW)116、大入賞口制御部117、普通入賞口スイッチ(SW)118、および表示器4が接続されている。
第1始動口スイッチ111は、第1始動口11に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。第2始動口スイッチ112は、第2始動口12に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。電動チューリップ開閉部113は、遊技制御基板100からの制御信号に応じて、電動チューリップ17の一対の羽根部材に駆動伝達可能に連結された電動ソレノイドを作動させることによって、第2始動口12を開閉する。第1ゲートスイッチ114は、遊技球がゲート15を通過したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。第2ゲートスイッチ115は、遊技球がゲート16を通過したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。大入賞口スイッチ116は、遊技球が大入賞口13に入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。大入賞口制御部117は、遊技制御基板100からの制御信号に応じて、大入賞口13を閉塞するプレートに駆動伝達可能に連結された電動ソレノイドを作動させることによって、大入賞口13を開閉する。普通入賞口スイッチ118は、遊技球が普通入賞口14に入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。
遊技制御基板100のCPU101は、第1始動口スイッチ111、第2始動口スイッチ112、大入賞口スイッチ116、または普通入賞口スイッチ118からの検知信号が入力されると、遊技球が入賞した場所に応じた所定数の賞球の払い出しを払出制御基板に指示し、払出制御基板からの情報に基づいて、払い出す賞球の個数を管理する。
CPU101は、第1始動口スイッチ111からの検知信号が入力されたタイミングで乱数を取得し、取得した乱数を用いて第1特別図柄判定を実行する。また、CPU101は、第2始動口スイッチ112からの検知信号が入力されたタイミングで乱数を取得し、取得した乱数を用いて第2特別図柄判定を実行する。そして、特別図柄判定の結果が大当たりになると、大入賞口制御部117を介して大入賞口13の開閉させることによって、特別遊技を実行する。また、CPU101は、ゲートスイッチ114又は115からの検知信号が入力されたタイミングで乱数を取得し、取得した乱数を用いて普通図柄判定を実行する。そして、普通図柄判定の結果が当たりになると、電動チューリップ開閉部113を介して電動チューリップ17を動作させることによって、第2始動口12を一時的に開放する。
また、CPU101は、特別図柄の変動開始や変動停止を示す情報を演出制御基板130に送信する。また、CPU101は、特別図柄抽選の当選確率の変動設定や、普通図柄抽選の当選確率の変動設定に関する情報を演出制御基板130に送信する。また、CPU101は、特別図柄の変動時間の短縮設定を示すデータ、第1始動口11または第2始動口12に遊技球が入賞したことを通知するための情報等を演出制御基板130に送信する。
また、CPU101は、表示器4に対して、以下のような処理を実行する。すなわち、CPU101は、第1特別図柄判定を実行すると、第1特別図柄表示器41に特別図柄を変動表示させた後にその判定結果を示す特別図柄を停止表示させる。また、CPU101は、第2特別図柄判定を実行すると、第2特別図柄表示器42に特別図柄を変動表示させた後にその判定結果を示す特別図柄を停止表示させる。また、CPU101は、普通図柄判定を実行すると、普通図柄表示器45に普通図柄を変動表示させた後にその判定結果を示す普通図柄を停止表示させる。
また、CPU101は、第1特別図柄判定の保留数を第1特別図柄保留表示器43に表示させ、第2特別図柄判定の保留数を第2特別図柄保留表示器44に表示させ、普通図柄判定の保留数を普通図柄保留表示器46に表示させる。また、CPU101は、パチンコ遊技機1の遊技状態を遊技状態表示器47に表示させる。また、CPU101は、大当たり遊技のラウンド数をラウンド表示器48に表示させる。
[演出制御基板130の構成]
演出制御基板130は、CPU131、ROM132、RAM133、およびRTC(リアルタイムクロック)134を備えている。CPU131は、ROM132に記憶されたプログラムに基づいて、演出を制御する際の演算処理を行う。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域またはデータ処理などの作業領域として使用される。RTC134は、現時点の日時を計測する。
演出制御基板130は、CPU131、ROM132、RAM133、およびRTC(リアルタイムクロック)134を備えている。CPU131は、ROM132に記憶されたプログラムに基づいて、演出を制御する際の演算処理を行う。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域またはデータ処理などの作業領域として使用される。RTC134は、現時点の日時を計測する。
演出制御基板130は、遊技制御基板100から送られる特別図柄判定の結果等を示すデータに基づいて、演出内容を設定する。その際、演出キー27からの操作情報の入力を受け付けて、その操作情報に応じた演出内容を設定する場合もある。演出制御基板130は、設定した演出内容の演出の実行を指示するコマンドを画像音響制御基板140およびランプ制御基板150に送信する。
[画像音響制御基板140の構成]
画像音響制御基板140は、CPU141、ROM142、およびRAM143を備えている。CPU141は、ROM142に記憶されたプログラムに基づいて、演出内容を表現する画像を制御する際の演算処理を行う。図には示されていないが、画像音響制御基板140は、メイン液晶表示装置5およびサブ液晶表示装置6に表示される演出画像を生成するVDP(Video Display Processor)、およびスピーカ24から出力される音響データを生成する音響DSP(Digital Signal Processor)を備えている。CPU141は、演出制御基板130からのコマンドおよびROM142に記憶されているプログラムに基づいて制御信号を生成してVDPおよび音響DSPに出力することによって、VDPおよび音響DSPの動作を制御する。なお、画像を生成するためのVDPは、メイン液晶表示装置5およびサブ液晶表示装置6用にそれぞれ設けられてもよいし、1つだけ設けられてもよい。
画像音響制御基板140は、CPU141、ROM142、およびRAM143を備えている。CPU141は、ROM142に記憶されたプログラムに基づいて、演出内容を表現する画像を制御する際の演算処理を行う。図には示されていないが、画像音響制御基板140は、メイン液晶表示装置5およびサブ液晶表示装置6に表示される演出画像を生成するVDP(Video Display Processor)、およびスピーカ24から出力される音響データを生成する音響DSP(Digital Signal Processor)を備えている。CPU141は、演出制御基板130からのコマンドおよびROM142に記憶されているプログラムに基づいて制御信号を生成してVDPおよび音響DSPに出力することによって、VDPおよび音響DSPの動作を制御する。なお、画像を生成するためのVDPは、メイン液晶表示装置5およびサブ液晶表示装置6用にそれぞれ設けられてもよいし、1つだけ設けられてもよい。
音響DSPには、楽曲や音声、効果音等に関する各種音響データを記憶する音響用ROMと、音響DSPによるデータ処理等の作業領域として使用されるSDRAMが接続されている。音響DSPは、CPU141からの制御信号に対応する音響データを音響用ROMからSDRAMに読み出してデータ処理を実行し、データ処理後の音響データをスピーカ24へ出力する。
VDPは、演出画像の生成に必要な素材データを記憶する画像用ROM、演出画像の描画処理を実行する描画エンジン、および描画エンジンによって描画された演出画像を液晶表示装置5に出力する出力回路を有している。描画エンジンは、CPU141からの制御信号に基づいて、画像用ROMに記憶されている素材データを用いて、フレームバッファに演出画像を描画する。出力回路は、このフレームバッファに描画された演出画像を所定のタイミングで液晶表示装置5に出力する。
[ランプ制御基板150の構成]
ランプ制御基板150は、CPU151、ROM152、およびRAM153を備えている。CPU151は、ROM152に記憶されたプログラムに基づいて、盤ランプ25や枠ランプ37、演出ボタン26、および可動役物7の動作を制御する際の演算処理を行う。RAM153は、CPU151が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域またはデータ処理などの作業領域として使用される。
ランプ制御基板150は、CPU151、ROM152、およびRAM153を備えている。CPU151は、ROM152に記憶されたプログラムに基づいて、盤ランプ25や枠ランプ37、演出ボタン26、および可動役物7の動作を制御する際の演算処理を行う。RAM153は、CPU151が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域またはデータ処理などの作業領域として使用される。
ROM152には、発光パターンデータおよび動作パターンデータが記憶されている。ここで、発光パターンデータは、枠ランプ37、盤ランプ25、および可動役物7が備える発光素子のそれぞれの発光パターンを示すデータである。動作パターンデータは、可動役物7の動作パターンを示すデータである。
CPU151は、ROM152に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御基板130から受信したコマンドに対応する発光パターンデータをRAM153に読み出して、盤ランプ25、枠ランプ37、および可動役物7の発光素子の発光を制御する。また、CPU151は、ROM152に記憶された動作パターンデータの中から、演出制御基板130から受信したコマンドに対応する動作パターンデータをRAM153に読み出して、可動役物7を動作させるためのモータの駆動を制御する。また、演出ボタン26は、上方に突出可能に構成されており、CPU151は、演出ボタン26を動作させるためのモータの駆動を制御して、演出ボタン26を動作させる。また、遊技者によって演出ボタン26が押下された場合、CPU151は、演出ボタン26が押下されたことを示す情報を演出制御基板130に送信する。
[遊技状態の説明]
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機1の遊技状態について説明する。遊技状態には、大当たりと判定される確率が第1の確率(例えば、1/320)である低確率遊技状態と、大当たりと判定される確率が当該第1の確率よりも高い第2の確率(例えば、1/32)である高確率遊技状態とがある。
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機1の遊技状態について説明する。遊技状態には、大当たりと判定される確率が第1の確率(例えば、1/320)である低確率遊技状態と、大当たりと判定される確率が当該第1の確率よりも高い第2の確率(例えば、1/32)である高確率遊技状態とがある。
また、本実施形態のパチンコ遊技機1の遊技状態には、時短無し遊技状態と、時短付き遊技状態とがある。時短付き遊技状態は、時短無し遊技状態と比べて、普通図柄判定における当たりと判定される確率が相対的に高い(例えば、1/1)。また、時短付き遊技状態では、当たりと判定された場合の電動チューリップ17の開放時間が相対的に長く(例えば、1.8秒×3回)、また普通図柄の変動時間が相対的に短い(例えば、2秒)状態である。すなわち、時短付き遊技状態では、遊技球がゲート15又はゲート16を通過すると普通図柄判定が行われて、比較的高い確率で当たりとなり、第2始動口12が例えば1.8秒×3回開放して遊技球が入賞し易い状態となる。また、時短付き遊技状態では、時短無し遊技状態と比べて、特別図柄の変動時間が短縮される。
一方、時短無し遊技状態は、時短付き遊技状態と比べると、普通図柄判定における当たりと判定される確率が相対的に低く(例えば、1/50)、また当たりと判定された場合の電動チューリップ17の開放時間が相対的に短く(例えば短開放当たりでは0.1秒×1回)、普通図柄の変動時間が相対的に長い(例えば、25秒)状態である。すなわち、時短無し遊技状態では、遊技球がゲート15又はゲート16を通過して普通図柄判定が行われても、当たりとなる確率は比較的低く、単位時間あたりの開放時間が短いため、遊技球は第2始動口12に入賞し難い。
本実施形態では、大当たり遊技の終了時に、遊技機1が高確率遊技状態又は低確率遊技状態に設定されるとともに、時短付き遊技状態又は時短無し遊技状態に設定される。なお、低確率遊技状態かつ時短無し遊技状態を「通常遊技状態」といい、パチンコ遊技機1は、初期的には通常遊技状態に設定される。また、高確率遊技状態かつ時短付き遊技状態を「確変遊技状態」、低確率遊技状態かつ時短付き遊技状態を「時短遊技状態」ということがある。
[大当たり図柄の説明]
次に、本実施形態のパチンコ遊技機1における大当たり図柄(大当たりの種類)について説明する。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機1における大当たり図柄(大当たりの種類)について説明する。
図5は、各始動口への入賞に応じて選択される大当たり図柄および当該大当たり図柄に応じた大当たり遊技の一例を示す図である。
図5に示すように、第1始動口11に遊技球が入賞して大当たりと判定された場合は、大当たり図柄A、B、Cのうちの何れかが選択され、選択された大当たり図柄が所定時間経過後に第1特別図柄表示器41に停止表示される。第1特別図柄表示器41に大当たり図柄が停止表示された後、それぞれの大当たり図柄に応じた大当たり遊技(特別遊技)が行われる。また、第2始動口12に遊技球が入賞して大当たりと判定された場合は、大当たり図柄D、E、Fのうちの何れかが選択され、選択された大当たり図柄が所定時間経過後に第2特別図柄表示器42に停止表示される。第2特別図柄表示器42に大当たり図柄が停止表示された後、それぞれの大当たり図柄に応じた大当たり遊技(特別遊技)が行われる。
具体的には、第1始動口11への入賞に基づいて大当たりと判定された場合、25%の割合で大当たり図柄Aが選択され、65%の割合で大当たり図柄Bが選択され、10%の割合で大当たり図柄Cが選択される。
大当たり図柄Aが停止すると、大当たり遊技として、所定の条件を満たすまで(例えば、大入賞口13への遊技球の入賞数が10個に達するまで、又は、大入賞口13が開放されてから29.5秒が経過するまで)大入賞口13が開放される長開放ラウンド遊技が4回(4ラウンド(「R」と表記する))行われる。大当たり図柄Aが停止して大当たり遊技が行われた後は、時短遊技状態に移行する。時短遊技状態は、特別図柄の変動が100回行われるまで維持され(大当たりとならない場合)、100回目の特別図柄の変動が終了すると、通常遊技状態に戻る。100回目の特別図柄の変動が行われるまでに大当たりとなった場合には、その大当たり図柄に応じて大当たり遊技後の遊技状態が新たに設定される。
また、大当たり図柄Bが停止すると、大当たり遊技として、4Rの長開放ラウンド遊技が行われる。大当たり図柄Cが停止すると、大当たり遊技として、16Rの長開放ラウンド遊技が行われる。大当たり図柄B又は大当たり図柄Cが停止して大当たり遊技が行われた場合、大当たり遊技後は、確変遊技状態に移行する。確変遊技状態は、次の大当たりまで継続する。
一方、第2始動口12への入賞に基づいて大当たりと判定された場合、25%の割合で大当たり図柄Dが選択され、25%の割合で大当たり図柄Eが選択され、50%の割合で大当たり図柄Fが選択される。
大当たり図柄Dが停止すると、大当たり遊技として、4Rの長開放ラウンド遊技が行われる。大当たり図柄Dが停止して大当たり遊技が行われた後は、時短遊技状態に移行し、100回の特別図柄の変動が行われた後に通常遊技状態に戻る。
また、大当たり図柄Eが停止すると、大当たり遊技として、4Rの長開放ラウンド遊技が行われる。大当たり図柄Fが停止すると、大当たり遊技として、16Rの長開放ラウンド遊技が行われる。大当たり図柄E又は大当たり図柄Fが停止して大当たり遊技が行われた場合、大当たり遊技後は、確変遊技状態に移行し、次の大当たりまで確変遊技状態が維持される。
なお、大当たり図柄A又はDが停止される大当たり(大当たり遊技後に時短遊技状態に移行する大当たり)を「通常大当たり」といい、大当たり図柄B、C、E、又はFが停止される大当たり(大当たり遊技後に確変遊技状態に移行する大当たり)を「確変大当たり」ということがある。
図5から明らかなように、第1始動口11への遊技球の入賞によって大当たりと判定された場合よりも、第2始動口12への遊技球の入賞によって大当たりと判定された場合の方が、16Rの長開放ラウンド遊技が行われる可能性が高い。すなわち、第1始動口11への遊技球の入賞によって大当たりと判定された場合よりも、第2始動口12への遊技球の入賞によって大当たりと判定された場合の方が、遊技者が得られる賞球の数が多く、遊技者にとって有利である。
[普通図柄の説明]
次に、本実施形態のパチンコ遊技機1における普通図柄判定の結果と、普通図柄判定で当たりと判定された場合の電動チューリップ17の動作パターン(第2始動口12の開放パターン)について説明する。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機1における普通図柄判定の結果と、普通図柄判定で当たりと判定された場合の電動チューリップ17の動作パターン(第2始動口12の開放パターン)について説明する。
図6は、普通図柄判定の結果と当たりを示す普通図柄が普通図柄表示器45に停止表示された場合の第2始動口12の開放パターンとの一例を示す図である。
遊技球がゲート15又は16を通過すると普通図柄判定が行われる。普通図柄判定が行われると、普通図柄が普通図柄表示器45において変動表示され、所定時間経過後に普通図柄判定の結果に応じた図柄が普通図柄表示器45において停止表示される。普通図柄表示器45に普通図柄判定の当たりを示す図柄が停止表示されると、第2始動口12が所定のパターンで開放される。
以下では、普通図柄判定で当たりと判定された場合に行われる第2始動口12の開放遊技を「普図当たり遊技」という。
図6に示すように、通常遊技状態では、普通図柄判定の結果として、普通図柄表示器45に普図Aが停止表示される短開放当たりと、普通図柄表示器45に普図B〜Dの何れかが停止表示される長開放当たりと、普通図柄表示器45にハズレ図柄が停止表示されるハズレとがある。通常遊技状態では、普図Aが停止表示される確率は1/200であり、普図Bが停止表示される確率は1/200であり、普図Cが停止表示される確率は1/200であり、普図Dが停止表示される確率は1/200である。また、通常遊技状態では、ハズレ図柄が停止表示される確率は、49/50である。
通常遊技状態において普図Aが停止表示されると、第2始動口12の0.1秒間の開放が1回だけ行われる。普図Aが停止表示されて第2始動口12が開放されても、第2始動口12の開放時間が比較的短いため、遊技球は第2始動口12に入賞し難い。ここでは、第2始動口12が短開放される普図当たり遊技を「普図短開放当たり遊技」ということがある。
これに対して、通常遊技状態において普図B〜Dの何れかが停止表示されると、第2始動口12が長開放される。具体的には、通常遊技状態において普図Bが停止表示されると、第2始動口12の1.0秒間の開放が1回だけ行われる。また、通常遊技状態において普図Cが停止表示されると、第2始動口12の1.0秒間の開放が2回行われる(1.0秒×2回開放)。また、通常遊技状態において普図Dが停止表示されると、第2始動口12の1.0秒間の開放が3回行われる(1.0秒×3回開放)。なお、ハズレ図柄が停止表示されても第2始動口12は開放されない。
普図B〜Dのうちの何れか停止表示されて第2始動口12が開放されると、第2始動口12の開放時間が比較的長いため、遊技球は第2始動口12に入賞し易くなる。ここでは、第2始動口12が長開放される普図当たり遊技を「普図長開放当たり遊技」ということがある。
一方、確変遊技状態又は時短遊技状態(すなわち、時短付き遊技状態)では、上記普図A〜Dが停止する割合が高くなり、何れも50/200となる。また、時短付き遊技状態では、第2始動口12の開放時間は通常遊技状態よりも長くなる。具体的には、時短付き遊技状態において普図Aが停止表示されると、第2始動口12の1.8秒間の開放が3回行われる。また、時短付き遊技状態において普図Bが停止表示されると、第2始動口12の1.5秒間の開放が1回行われ、普図Cが停止表示されると、第2始動口12の1.5秒間の開放が2回行われ、普図Dが停止表示されると、第2始動口12の1.5秒間の開放が3回行われる。
時短付き遊技状態では、普通図柄判定においてほぼ当たりと判定され、かつ、普図A〜Dのうちの何れの図柄が停止しても普図長開放当たり遊技が行われる。また、時短付き遊技状態では、普通図柄の変動時間も通常遊技状態のときよりも短縮される。このため、時短付き遊技状態では、第2始動口12は開放し易い状態となり、遊技領域10に打ち出された遊技球は比較的高い割合(例えば、1個〜数個に1個の割合)で第2始動口12に入球する。
なお、図6では、確変遊技状態又は時短遊技状態においては普通図柄判定においてハズレとなる確率が0%であるとしたが、確変遊技状態又は時短遊技状態においても普通図柄判定においてハズレと判定される場合があってもよい。しかしながら、確変遊技状態又は時短遊技状態においては、通常遊技状態と比較して普通図柄判定でハズレと判定される確率は低く設定される(当たりと判定される確率は高く設定される)。例えば、時短付き遊技状態では、普通図柄判定においてハズレとなる確率が1/100程度であってもよい。
図7は、通常遊技状態において普通図柄判定で当たりと判定された場合の第2始動口12の開放パターンの一例を示す図である。図7(A)は、普図Aが停止表示された場合の第2始動口12の開放パターンを示し、図7(B)は、普図Bが停止表示された場合の第2始動口12の開放パターンを示し、図7(C)は、普図Cが停止表示された場合の第2始動口12の開放パターンを示し、図7(D)は、普図Dが停止表示された場合の第2始動口12の開放パターンを示す。
図7(A)に示すように、普通図柄表示器45において普図Aが停止表示されると、第2始動口12が0.1秒間だけ開放されてから閉塞する短開放が1回だけ行われ、普図当たり遊技が終了する。普図当たり遊技が終了すると、普通図柄判定の権利が保留されている場合には保留された普通図柄判定の権利が消化されて、次の普通図柄の変動が行われる。
また、図7(B)に示すように、普通図柄表示器45において普図Bが停止表示されると、第2始動口12が1.0秒間だけ開放されてから閉塞する長開放が1回だけ行われ、普図当たり遊技が終了する。
また、図7(C)に示すように、普通図柄表示器45において普図Cが停止表示されると、第2始動口12が1.0秒間だけ開放されてから閉塞し、さらに1秒間の閉塞期間の後、再び第2始動口12が1.0秒間だけ開放されてから閉塞し、普図当たり遊技が終了する。ここで、第2始動口12の長開放が終了してから次に第2始動口12が長開放するまでの間の閉塞期間をインターバル期間という。
また、図7(D)に示すように、普通図柄表示器45において普図Dが停止表示されると、1回目の第2始動口12の長開放(1.0秒間の開放)が行われてからインターバル期間(1.0秒間の閉塞)が経過した後、2回目の第2始動口12の長開放が行われる。2回目の第2始動口12の長開放が行われてからインターバル期間(1.0秒間の閉塞)が経過した後、さらに3回目の第2始動口12の長開放が行われる。そして、3回目の第2始動口12の長開放が終了した後、普図当たり遊技が終了する。
このように、通常遊技状態において普通図柄判定で長開放当たり(普図B〜Dの停止)と判定された場合、普通図柄表示器45に停止表示された図柄によって、第2始動口12が1回〜3回長開放される。なお、上記インターバル期間は複数あってもよい。例えば、第2始動口12の1回目の長開放と2回目の長開放との間のインターバル期間として1秒が設定され、第2始動口12の2回目の長開放と3回目の長開放との間のインターバル期間として2秒が設定されてもよい。また、普通図柄表示器45に停止される図柄に応じて、第2始動口12が長開放する回数は同じでも、インターバル期間が異なってもよい。例えば、第2始動口12が2回長開放する普図C1とC2とがあり、普図C1が停止した場合にはインターバル期間は1秒に設定され、普図C2が停止した場合にはインターバル期間は2秒に設定されてもよい。また、第2始動口12が3回長開放する普図D1とD2とがあり、普図D1が停止した場合にはインターバル期間は第1時間(1回目のインターバルと2回目のインターバルとがそれぞれ同じ1秒であってもよいし、それぞれ1秒、2秒であってもよい)に設定され、普図D2が停止した場合にはインターバル期間は第2時間(1回目のインターバルと2回目のインターバルとがそれぞれ同じ2秒であってもよいし、それぞれ2秒、3秒であってもよい)に設定されてもよい。また、インターバル期間が例えば0.5秒である開放パターンがあってもよい。また、1回あたりの長開放の時間も1秒に限らず、他の時間であってもよい。また、普通図柄表示器45に停止される図柄に応じて、1回あたりの長開放の時間が異なってもよい。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機1において行われる演出について説明する。本実施形態では、通常遊技状態において普通図柄判定で長開放当たりと判定された場合、第2始動口12が長開放されることを示す示唆演出が行われる。以下では、普図当たり遊技中に行われる演出の一例について説明する。
図8は、通常遊技状態において普通図柄判定で当たりと判定された場合の第2始動口12の各開放パターンと、第2始動口12の開放に伴って行われる演出とを示す図である。図8(A)は、普図Bが停止表示された場合に行われる演出を示し、図8(B)は、普図Cが停止表示された場合に行われる演出を示し、図8(C)は、普図Dが停止表示された場合に行われる演出を示す。
図8(A)に示すように、普通図柄表示器45において普図Bが停止表示されると、1回目の第2始動口12の長開放(1.0秒間の開放)が行われ、この第2始動口12の長開放中にキャラクタAが液晶表示装置5において表示される。次に、第2始動口12が閉塞した後、所定のタイミングt1で2回目の第2始動口12の長開放が行われるか否かの煽り演出が行われる。具体的には、このタイミングt1において行われる煽り演出では、キャラクタBが出現するか否かを遊技者に期待させる演出が行われる。普図Bが停止表示された場合は、煽り演出の結果、キャラクタBは出現せず、2回目の第2始動口12の長開放も行われない。
一方、図8(B)に示すように、普図Cが停止表示されると、図8(A)と同様に、第2始動口12が長開放(1回目の長開放)し、この第2始動口12の開放中にキャラクタAが表示され、第2始動口12が閉塞した後、所定のタイミングt1でキャラクタBが出現するか否かの煽り演出が行われる。そして、煽り演出の結果、キャラクタBが出現するとともに、第2始動口12が再び開放する(2回目の長開放)。このキャラクタBが出現する演出は、2回目の第2始動口12の長開放が行われることを報知する報知演出である。次に、2回目の第2始動口12の長開放が終了した後のタイミングt2において、3回目の第2始動口12の長開放が行われることを遊技者に期待させる煽り演出が行われる。具体的には、このタイミングt2で行われる煽り演出では、キャラクタCが出現するか否かの演出が行われる。普図Cが停止表示された場合は、このキャラクタCが出現するか否かの煽り演出の結果、キャラクタCは出現せず、3回目の第2始動口12の長開放も行われない。
また、図8(C)に示すように、普図Dが停止表示されると、1回目の第2始動口12の長開放中にキャラクタAが表示され、1回目のインターバル期間におけるタイミングt1において、キャラクタBが出現するか否かの煽り演出が行われる。そして、煽り演出の結果、キャラクタBが出現するとともに、2回目の第2始動口12の長開放が行われる。次に、2回目の第2始動口12の長開放が終了した後のタイミングt2(2回目のインターバル期間)において、キャラクタCが出現するか否かの煽り演出が行われる。そして、煽り演出の結果、キャラクタCが出現するとともに、3回目の第2始動口12の長開放が行われる。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機1では、第2始動口12の開放パターン(電動チューリップ17の動作パターン)には、通常遊技状態において遊技球が第2始動口12に容易に入賞する比較的開放時間の長いパターンが複数ある。具体的には、第2始動口12が1回だけ長開放するパターンと、2回だけ長開放するパターンと、3回だけ長開放するパターンとがある。そして、これらの開放パターンを示唆する演出が液晶表示装置5において行われる。例えば、第2始動口12の開放パターンを示唆する演出として、2回目の第2始動口12の長開放が行われるか否かの煽り演出と、2回目の長開放が行われることを報知する報知演出(キャラクタBを出現させる演出)とが行われる。このような煽り演出が行われることで、第2始動口12がさらに長開放することを遊技者に期待させることができ、報知演出が行われることで第2始動口12が長開放することを遊技者に報知することができるとともに満足感を与えることができる。また、煽り演出及び報知演出により、遊技者に遊技球の打ち出しを促すことができる。
上述のように、第2始動口12が図6に示す複数のパターンのうちどのパターンで開放するかは、普通図柄表示器45に停止表示された普通図柄により定まる。このため、遊技者は普通図柄表示器45に停止表示された普通図柄によって、その後どのようなパターンで第2始動口12が開放するかを認識することは可能である。しかしながら、遊技者は通常、液晶表示装置5に表示される演出を見ながら遊技を行う。このため、第2始動口12の開放パターンを示す普通図柄が普通図柄表示器45に停止表示されていても、煽り演出及び報知演出を行うことで遊技者に期待感と満足感を抱かせることができる。すなわち、液晶表示装置5には特別図柄の変動や普通図柄の変動に基づく演出が行われ、遊技者に興味を抱かせる様々な演出が行われる。例えば、特別図柄に対応する装飾図柄が液晶表示装置5に表示され、装飾図柄の停止態様によって遊技者にとって有利な大当たりか否かが報知される。また、液晶表示装置5においては普通図柄の変動に基づく煽り演出や報知演出が行われる。これに対して、表示器4(特別図柄表示器41,42、普通図柄表示器45)ではLEDが点灯するだけであり、また、LEDの表示態様では遊技者は一見して特別図柄判定や普通図柄判定の結果を認識し難い。このため、遊技者は表示器4に表示される図柄を見ることなく、通常、液晶表示装置5に表示される演出を見ながら遊技を行う。したがって、第2始動口12の開放パターンを示す普通図柄が普通図柄表示器45に停止表示されていても、液晶表示装置5において行われる煽り演出及び報知演出を行うことで遊技者に期待感と満足感を抱かせることができる。
なお、第2始動口12が長開放することを示すキャラクタは、上述したタイミングに限らず、普図当たり遊技中の何れのタイミングで出現させてもよい。例えば、第2始動口12の長開放中やインターバル期間においてキャラクタを出現させてもよい。また、例えば、1回目の第2始動口12の長開放が行われる前に、2回目の第2始動口12の長開放が行われることを示すキャラクタBや3回目の第2始動口12の長開放が行われることを示すキャラクタCを出現させてもよい。
また、普通図柄の変動中に、第2始動口12が長開放すること、及び、第2始動口12の長開放の回数を示唆してもよい。
また、図8(A)〜(C)において、1回目の第2始動口12の長開放が行われる前に、第2始動口12を短開放させ、この第2始動口12が短開放してから所定時間経過後に1回目の第2始動口12の長開放を行うようにしてもよい。
図9は、第2始動口12の他の開放パターンの一例を示す図である。図9に示すように、普通図柄判定において長開放当たりとして、例えば普図Bが停止することとなる長開放当たりと判定された場合、普通図柄が変動してから所定時間経過後に普図Bが停止すると、最初に第2始動口12の短開放が行われる。そして、第2始動口12の短開放が終了してから所定時間経過後に、第2始動口12の1回目の長開放が行われる。この場合、第2始動口12が短開放してから1回目の第2始動口12の長開放が行われるまでの間に、1回目の第2始動口12の長開放が行われることを示すキャラクタAを出現させてもよい。また、第2始動口12が短開放してから1回目の第2始動口12の長開放が行われるまでの間に、2回目の第2始動口12の長開放が行われることを示すキャラクタBや3回目の第2始動口12の長開放が行われることを示すキャラクタCを出現させてもよい。なお、図9に示すように1回目の長開放が行われる前に第2始動口12の短開放が行われる場合において、普通図柄表示器45に停止される図柄に応じて、図柄が停止してから1回目の長開放が行われるまでの時間が異なってもよい。
また、図8(A)に示す煽り演出を行うための時間を確保するために、第2始動口12の長開放の後に、第2始動口12を短開放させてもよい。また、図8(B)に示す2回目の煽り演出を行うための時間を確保するために、2回目の第2始動口12の長開放の後に、第2始動口12を短開放してもよい。
図10は、通常遊技状態において普通図柄判定で当たりと判定された場合の第2始動口12の開放パターンの他の例を示す図である。図10(A)は、普図Bが停止表示された場合の第2始動口12の開放パターンを示し、図10(B)は、普図Cが停止表示された場合の第2始動口12の開放パターンを示し、図10(C)は、普図Dが停止表示された場合の第2始動口12の開放パターンを示す。
図10(A)に示すように、普通図柄表示器45において普図Bが停止表示されると、1回目の第2始動口12の長開放(1.0秒間の開放)が行われる。次に、1秒間のインターバル期間の後、第2始動口12が0.1秒間だけ短開放する。このインターバル期間中に、キャラクタBが出現するか否かの煽り演出が行われる。
また、図10(B)に示すように、普通図柄表示器45において普図Cが停止表示されると、1回目の第2始動口12の長開放が行われ、インターバル期間の後に、さらに2回目の第2始動口12の長開放が行われる。2回目の第2始動口12の長開放の後には、1秒間のインターバル期間の後に、第2始動口12が0.1秒間だけ短開放する。この2回目のインターバル期間中に、キャラクタCが出現するか否かの煽り演出が行われる。
なお、図10(C)に示すように、普図Dが停止する長開放当たりの場合には、3回目の第2始動口12の長開放の後には、第2始動口12の短開放は行われない。また、図10に示す場合においても、1回目の第2始動口12の長開放が行われる前に、上述のように第2始動口12の短開放が行われてもよい。
このように、n回目(nは1又は2)の長開放で第2始動口12の長開放制御が終了する場合であっても、n回目の長開放の後に第2始動口12を短開放させてもよい。これにより、n+1回目の第2始動口12の長開放が行われるか否かの煽り演出を行う時間を確保することができる。仮に、n回目の第2始動口12の長開放の後に第2始動口12の短開放が行われない場合は、n回目の第2始動口12の長開放の終了によって普図当たり遊技が終了し、煽り演出中に次の普通図柄の変動が直ちに開始されてしまうことがある。そうすると、煽り演出の後に第2始動口12が長開放しないことが遊技者にわかってしまい、興趣性を損ねてしまう。また、煽り演出中に、次の普通図柄の変動に基づく演出(後述する普図変動演出)やその変動が終了したことに応じた煽り演出が行われてしまうこともある。したがって、煽り演出中に次の普通図柄の変動が開始されないようにするために、n回目で第2始動口12の長開放が終了する場合であっても、n回目の第2始動口12の長開放の後に第2始動口12を短開放させる。これにより、煽り演出を行うための時間を確保することができる。
なお、以下では、普図長開放当たり遊技が行われている間に行われる上記煽り演出および報知演出を総称して「普図開放演出」ということがある。
次に、上述した煽り演出および報知演出(普図開放演出)の具体例について説明する。まず、液晶表示装置5において表示される演出について説明する。図11は、特別図柄の変動中に液晶表示装置5に表示される画像の一例を示す図である。
図11に示すように、メイン液晶表示装置5の画面には装飾図柄51と、保留画像52と、当該保留画像53とが表示される。装飾図柄51は、左領域に表示される左装飾図柄51a、中領域に表示される中装飾図柄51b、および右領域に表示される右装飾図柄51cの3つの装飾図柄によって構成される。各装飾図柄は、例えば「1」〜「9」のうちの何れかの数字を含む画像であり、様々な装飾が施された画像である。第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42において特別図柄の変動が開始されると、装飾図柄51が変動表示を開始し、特別図柄の変動が終了すると、装飾図柄51は停止する。装飾図柄51の停止態様によって大当たりか否かが報知される。例えば、3つの同種の装飾図柄が揃って停止した場合(例えば、「777」)、大当たりであることを示し、3つの同種の装飾図柄が揃って停止しない場合は、ハズレであることを示す。
特別図柄の変動中には、装飾図柄51を用いたリーチ演出が行われることがある。リーチ演出は、3つの領域のうちの2つの領域(例えば、左領域および右領域)に同種の装飾図柄が仮停止し、残り1つの領域(中領域)に、仮停止した2つの装飾図柄と同種の装飾図柄が停止することを遊技者に期待させる演出である。リーチ演出には、大当たりになる可能性(期待度)が比較的低い低期待度リーチ演出と、大当たりになる可能性が中程度の中期待度リーチ演出と、大当たりになる可能性が比較的高いの高期待度リーチ演出とがある。例えば、低期待度リーチ演出が行われると、その後に装飾図柄51を用いて大当たりが報知される可能性は、例えば0.1%程度である。また、中期待度リーチ演出が行われると、その後に装飾図柄51を用いて大当たりが報知される可能性は、例えば数〜10%程度である。また、高期待度リーチ演出が行われると、その後に装飾図柄51を用いて大当たりが報知される可能性は、例えば25%以上である。
ここで、リーチ演出が行われる前には、大当たりの可能性を示唆する予告演出が行われる。例えば、予告演出として、メイン液晶表示装置5に予告画像が表示されたり、サブ液晶表示装置6に予告画像が表示されたり、音声が出力されたりする。また、リーチ演出が行われる前に、装飾図柄51を再変動させる疑似連(疑似連続予告演出)が行われてもよい。ここで、疑似連とは、1回の特別図柄の変動中に、装飾図柄51を変動させた後に仮停止させ、さらに再変動させる演出である。装飾図柄51の再変動は1回のみならず複数回行われてもよい。例えば、装飾図柄51が変動開始してから仮停止し、1回だけ再変動される場合は、疑似連2回という。また、装飾図柄51が変動開始してから仮停止し、再変動して再び仮停止し、さらに2回目の再変動が行われる場合は、疑似連3回という。装飾図柄51が再変動する回数が多いほど、大当たりの可能性が高くなる。
本実施形態の遊技機では、後述するように、始動口への遊技球の入賞に応じて取得された大当たり乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数に基づいて、特別図柄の変動パターン(変動時間)が決定され、変動パターンに基づいて、演出が行われる。例えば、装飾図柄51が変動開始してから上記何れのリーチ演出も行われずにハズレの態様で停止される変動パターン、疑似連2回が行われた後に上記何れのリーチ演出も行われずにハズレとなる変動パターンがある。また、上記疑似連が行われずに低期待度リーチ演出が行われる変動パターン、疑似連2回が行われた後に低期待度リーチ演出が行われる変動パターンがある。また、上記疑似連が行われずに中期待度リーチ演出が行われる変動パターン、疑似連2回が行われた後に中期待度リーチ演出が行われる変動パターン、疑似連3回が行われた後に中期待度リーチ演出が行われる変動パターンがある。また、上記疑似連が行われずに高期待度リーチ演出が行われる変動パターン、疑似連2回が行われた後に高期待度リーチ演出が行われる変動パターン、疑似連3回が行われた後に高期待度リーチ演出が行われる変動パターン、疑似連4回が行われた後に高期待度リーチ演出が行われる変動パターンがある。大当たりか否かの判定結果に基づいて、これら複数の変動パターンの中から何れかが決定されることにより、疑似連の回数が多いほど大当たりの可能性が高くなり、低期待度リーチ演出、中期待度リーチ演出、高期待度リーチ演出の順に大当たりの可能性が高くなる。
図11に戻り、保留画像52は、第1特別図柄判定又は第2特別図柄判定の権利の保留を示す画像である。特別図柄の変動中や大当たり遊技中に遊技球が第1始動口11に入賞した場合、当該入賞に係る第1特別図柄判定の権利が4つを上限として保留される。また、特別図柄の変動中や大当たり遊技中に遊技球が第2始動口12に入賞した場合、当該入賞に係る第2特別図柄判定の権利が4つを上限として保留される。保留画像52は、特別図柄判定の権利が保留されていることを示す画像である。図11に示す例では、4つの第1特別図柄判定の権利が保留されており、4つの保留画像52が表示されている。保留画像52は右から順に消化される。なお、保留画像52は、大当たりに対する期待度を示す複数の表示態様がある。特別図柄判定の権利が保留されると、当該権利に対して大当たりか否かの事前判定が行われる。事前判定の結果に応じて、保留画像52は、期待度を示唆しない通常の表示態様(例えば、白色)から期待度を示唆する特定の表示態様(青、緑、赤等)に変化し得る。例えば、保留画像52が青色で表示された場合は、期待度(大当たりの可能性)は1%であり、緑色で表示された場合は、期待度は5%であり、赤色で表示された場合は、期待度は30%以上である。保留画像52が通常の表示態様から上記特定の表示態様へ変化するタイミングには様々ある。例えば、始動口への遊技球の入賞時に保留画像52が表示されるタイミングで特定の表示態様に変化してもよい。また、始動口へ遊技球が入賞した後、入賞時に変動していた特別図柄が停止し、次の特別図柄の変動が開始されたタイミングで保留画像52が特定の表示態様に変化してもよい。この場合、次の特別図柄の変動が開始される際には、各保留画像52は、図11に右方向に移動し、移動の際に保留画像52が変化してもよい。
保留画像52は、その保留画像に対応する特別図柄の変動が開始された後も、当該保留画像53として継続して表示される。すなわち、当該保留画像53は、現在の特別図柄の変動に対応する画像であり、現在の特別図柄の変動が終了すると消去される。なお、当該保留画像53は、リーチ演出が行われる間は表示されなくてもよい。
メイン液晶表示装置5には、図11に示す他にも、特別図柄判定の結果に基づく画像が表示される。例えば、大当たりの可能性を示唆する予告画像が表示されたり、装飾図柄51を用いたリーチ演出中に大当たりを期待させる動画像が表示されたりする。
なお、通常遊技状態において、第1始動口11に遊技球が入賞したことに基づいて行われる装飾図柄51を用いた変動演出と、第2始動口12の長開放中に当該第2始動口12へ遊技球が入賞したことに基づいて行われる装飾図柄51を用いた変動演出とで異なる変動演出が行われてもよい。例えば、第1始動口11に遊技球が入賞したことに基づいて行われる変動演出では、通常の背景画像に重畳して図11に示す装飾図柄51が変動する演出が行われる。一方、通常遊技状態において、普通図柄表示器45に普図B〜Dの何れかが停止して第2始動口12の長開放が行われた場合に、第2始動口12の長開放中に第2始動口12に遊技球が入賞した場合は、その入賞に基づく第2特別図柄の変動の際には、専用の変動演出(特2専用変動演出)が行われる。例えば、特2専用変動演出では、上記通常の背景画像とは異なる専用の背景画像が表示され、当該専用の背景画像に重畳して装飾図柄51が変動する演出が行われたり、専用の装飾図柄が変動する演出が行われる。また、特2専用変動演出では、専用のキャラクタが表示されてもよい。
ここで、メイン液晶表示装置5には、普通図柄の変動中に普図変動演出が行われたり、普図当たり遊技中に上述した煽り演出や報知演出が行われたりすることがある。
図12は、普通図柄の変動中に行われる普図変動演出の一例を示す図である。図12に示すように、液晶表示装置5には、普通図柄判定の結果に基づく普図変動演出として普図変動画像60が表示されることがある。
普図変動画像60は、普通図柄判定に基づく画像であり、普通図柄の変動に応じて表示される画像である。例えば、普通図柄判定で長開放当たりと判定された場合には、普通図柄の変動開始時(又は、変動開始から所定時間経過したとき)に普図変動画像60が表示される。上述のように、普通図柄判定の結果には、ハズレと短開放当たりと長開放当たりとがあり、普通図柄判定の結果がハズレである場合は、通常、普図変動画像60は表示されない。しかしながら、普通図柄判定の結果が長開放当たりである場合、普通図柄の変動中に普図変動画像60が表示されることがある。また、普通図柄判定の結果が短開放当たりである場合やハズレである場合も、所定の抽選によって、普通図柄の変動中に普図変動画像60が表示されることがある。なお、時短付き遊技状態のときには、普通図柄判定の結果が当たりであっても普図変動画像60は表示されなくてもよい。
図12に示すように、普図変動画像60は、普通図柄判定の長開放当たりを示す「長」画像と、普通図柄判定の短開放当たりを示す「短」画像と、普通図柄判定のハズレを示す「×」画像とを含む。上述のように、普通図柄判定の長開放当たりには、3種類(普図B〜D)がある。普図変動画像60における「長」画像は、これら3種類の長開放当たりのうちの何れかを示す。なお、3種類の長開放当たりのそれぞれに対応する画像があってもよく、各画像が第2始動口12の長開放の回数(長開放の時間)を示してもよい。
普通図柄の変動中に、カーソル61が「長」画像、「短」画像、および「×」画像を移動する。普通図柄が変動してから所定時間が経過すると、カーソル61は、これらの画像のうちの何れかに止まる。例えば、普通図柄判定の結果が長開放当たりである場合、カーソル61が「長」画像上に止まる。カーソル61が「長」画像上に止まった後、第2始動口12が長開放する。第2始動口12の長開放中には、上述した煽り演出等が行われる。
図13は、カーソル61が「長」画像上に止まった後に液晶表示装置5に表示される画像の一例を示す図である。図13に示すように、カーソル61が「長」画像上に止まった場合、すなわち、普通図柄判定の長開放当たりが報知された場合、第2始動口12が長開放すること又は長開放していることを示す普図開放画像62が表示される。普図開放画像62は、普図開放演出の一例であり、例えば電動チューリップ17を模した画像である。普図開放画像62は、第2始動口12が開放している状態を示す態様と第2始動口12が閉塞している状態を示す態様とに変化する。
以下、普図開放画像62を用いた普図開放演出(上記煽り演出および報知演出)の例について説明する。
図14は、普図開放画像62を用いた普図開放演出の流れの一例を示す図である。上述したように、普通図柄判定の結果が長開放当たりであったことが報知された場合、普図開放画像62が液晶表示装置5に表示される。
図14(A)の状態では、第2始動口12が未だ開放していない状態であり、普図開放画像62は、第2始動口12が閉塞していることを示す態様(閉状態)となっている。
図14(A)の状態から所定時間が経過すると、普図開放画像62は、第2始動口12の開放を示す態様(開状態)に変化するとともに、普図開放画像62からキャラクタA(63a)が出現する。普図開放画像62が開状態に変化してキャラクタA(63a)が出現すると同時に、第2始動口12が長開放する。その後、1回目の第2始動口12の長開放が終了すると、図14(C)に示すように、普図開放画像62が閉状態に変化する。この図14(C)の状態では、上記煽り演出として、普図開放画像62が開状態に変化するか否かの演出(2回目の第2始動口12の開放が行われるか否かの煽り演出)が行われる。例えば、普図開放画像62が開放する動作と閉塞する動作とを交互に繰り返すことで、上記煽り演出が行われる。
図14(C)に示す煽り演出の結果、普図開放画像62が開状態に変化してキャラクタB(63b)が出現すると、2回目の第2始動口12の長開放が行われる(図14(D))。一方、普図開放画像62が開状態に変化しなければ、2回目の第2始動口12の長開放は行われず、普通図柄判定の結果に基づく第2始動口12の開放制御(普図当たり遊技)が終了する(図14(E))。
2回目の第2始動口12の長開放が終了すると、再び普図開放画像62が閉状態に変化する(図14(F))。ここで、図14(F)に示すように、3回目の第2始動口12の長開放が行われるか否かの煽り演出として、普図開放画像62が開状態に変化するか否かの演出が行われる。
図14(F)に示す煽り演出の結果、普図開放画像62が開状態に変化してキャラクタC(63c)が出現すると、3回目の第2始動口12の長開放が行われる(図14(G))。一方、普図開放画像62が開状態に変化しなければ、3回目の第2始動口12の長開放は行われず、普通図柄判定の結果に基づく第2始動口12の開放制御が終了する(図14(H))。
このように、本実施形態では、普図当り遊技中に第2始動口12が長開放することを示す演出が段階的に行われる。具体的には、1回目の第2始動口12の長開放を示すキャラクタA(63a)が出現し、次に2回目の長開放を示すキャラクタB(63b)が出現すると、2回目の第2始動口12の長開放が行われる。さらに、3回目の長開放を示すキャラクタC(63c)が出現すると、3回目の第2始動口12の長開放が行われる。このようにして、第2始動口12の長開放が継続するか否かを遊技者に期待させることができる。
このように普通図柄判定の結果に基づいて、普図開放画像62を用いた普図開放演出が行われる。普図開放演出は、第2始動口12の長開放が行われることを示唆する演出であり、普通図柄判定の結果を示唆する演出である。
ここで、普図開放演出は、普通図柄判定の結果に加えて(又は代えて)、特別図柄判定の結果を示唆することもある。図15は、普図開放演出において行われる特別図柄判定の結果を示唆する演出の一例を示す図である。
図15に示すように、例えば、普通図柄判定において長開放当たりとなり、1回目の第2始動口12の長開放が行われている間に、第1始動口11に遊技球が入賞したことに基づいて、第1特別図柄が変動開始する。この第1特別図柄の変動開始時において大当たりの判定がされたとする。1回目の第2始動口12の長開放の後、上記煽り演出が行われる。次に、2回目の第2始動口12の長開放に応じて、上記キャラクタBの代わりにキャラクタXが出現する。このキャラクタXの出現は、第1特別図柄判定の結果に基づいて行われる。キャラクタXは、第1特別図柄判定の結果を予告するものであり、大当たりを示唆(又は報知)するものである。すなわち、現在変動中の第1特別図柄(図では「特1」と表記)が大当たりの態様で停止することを示唆又は報知する演出として、2回目の第2始動口12の長開放を示すキャラクタBの代わりに、キャラクタXが出現する。
なお、図15では、2回目の第2始動口12の長開放に応じてキャラクタXが出現する例が示されているが、キャラクタXは、3回目の第2始動口12の長開放時にも出現してもよい。また、煽り演出中(インターバル中)にキャラクタXが出現してもよい。また、第1特別図柄が変動開始するタイミングと、第2始動口12が開放するタイミングは単なる一例であり、例えば、1回目の第2始動口12の長開放が行われるよりも前に第1特別図柄が変動開始した場合も、図15に示すような演出が行われてもよい。また、普通図柄の変動よりも前に特別図柄の変動が開始された場合も、図15に示すような特別図柄判定の結果を示唆する演出が行われてもよい。すなわち、大当たり判定された特別図柄の変動が開始した後、当該特別図柄の変動中に普通図柄の変動が開始された場合であっても、普図開放演出において、特別図柄判定の結果が大当たりであることを示唆するキャラクタXが出現してもよい。
図16は、普図開放演出において行われる特別図柄判定の結果を示唆する演出の他の例を示す図である。
図16に示すように、第1特別図柄判定において大当たりと判定されて第1特別図柄が変動開始した後、普通図柄判定の結果に基づいて、1回目の第2始動口12の長開放が行われたとする。この1回目の第2始動口12の長開放中に、キャラクタAに代えて(又は加えて)、第1特別図柄判定の結果が大当たりである可能性を示唆するキャラクタXが表示される。次に、1回目の第2始動口12の長開放が終了し、2回目の第2始動口12の長開放が行われる。この2回目の第2始動口12の長開放において、キャラクタYが表示される。ここで、キャラクタYは、第1特別図柄判定の結果が大当たりであることを示唆するものであり、かつ、その大当たりが確変遊技状態への移行を伴う大当たり(確変大当たり)であることを示唆するものである。すなわち、キャラクタXは、大当たりを示唆するものであるが大当たりの種類を示唆するものではないのに対して、キャラクタYは、大当たりの種類も示唆するものである。
このように、普図開放演出では、第2始動口12の長開放を示すキャラクタA〜Cの代わりに(又はキャラクタA〜Cに加えて)、通常大当たり又は確変大当たりを示すキャラクタXや、確変大当たりを示すキャラクタYが出現することがある。なお、キャラクタXやキャラクタYが出現するタイミングは図16に限らず、任意のタイミングでキャラクタXやキャラクタYが出現してもよい。例えば、3回目の第2始動口12の長開放時にキャラクタXやキャラクタYが出現してもよいし、煽り演出中(インターバル中)にキャラクタXやキャラクタYが出現してもよい。
なお、図15および図16に示した例では、普図開放演出においてキャラクタX又はキャラクタYを出現させることで、現在変動中の第1特別図柄についての判定結果を示唆した。他の例では、キャラクタXまたはキャラクタYは、第1特別図柄判定の権利の保留についての判定結果を示してもよい。具体的には、特別図柄の変動中に第1始動口11へ遊技球が入賞した場合、当該遊技球の入賞に基づいて、大当たりか否か、大当たり図柄、変動パターン等が事前判定され、その事前判定の結果に基づいて、キャラクタA〜Cに代えて(又は加えて)、キャラクタXやキャラクタYを出現させてもよい。すなわち、普図開放演出において、第1特別図柄判定の保留に大当たりがあることを示唆する先読み演出が行われてもよい。
また、普図開放演出において上記キャラクタXやキャラクタYを出現させることで変動中の第2特別図柄に係る第2特別図柄判定の結果を示唆してもよいし、保留されている第2特別図柄判定の結果を示唆してもよい。
なお、上記普図開放演出において出現するキャラクタによって、変動中の特別図柄についての判定結果を示唆しているのか、保留中の特別図柄についての判定結果を示唆しているのか、第1特別図柄と第2特別図柄のどちらの判定結果を示唆しているのかが示されてもよい。
図17は、キャラクタの種類とそのキャラクタが示唆する内容との対応関係の一例を示す図である。例えば、通常大当たり又は確変大当たりを示唆するキャラクタXと、確変大当たりを示唆するキャラクタYとに大別される。
キャラクタXには、キャラクタX10、X11、X20、X21がある。キャラクタX10は、変動中の第1特別図柄に係る第1特別図柄判定の結果が大当たりであることを示唆するものである。キャラクタX11は、保留中の第1特別図柄判定の結果(事前判定の結果)が大当たりであることを示唆するものである。キャラクタX20は、変動中の第2特別図柄に係る第2特別図柄判定の結果が大当たりであることを示唆するものである。キャラクタX21は、保留中の第2特別図柄判定の結果(事前判定の結果)が大当たりであることを示唆するものである。
また、キャラクタYには、キャラクタY10、Y11、Y20、Y21がある。キャラクタY10は、変動中の第1特別図柄に係る第1特別図柄判定の結果が確変大当たりであることを示唆するものである。キャラクタY11は、保留中の第1特別図柄判定の結果(事前判定の結果)が確変大当たりであることを示唆するものである。キャラクタY20は、変動中の第2特別図柄に係る第2特別図柄判定の結果が確変大当たりであることを示唆するものである。キャラクタY21は、保留中の第2特別図柄判定の結果(事前判定の結果)が確変大当たりであることを示唆するものである。
このように、キャラクタの種類や表示態様(例えば色や大きさ、装着しているアイテムの種類や数等)によって現在の変動が大当たりか、保留が大当たりか、第1特別図柄と第2特別図柄のどちらの判定結果を示唆しているのかが示されてもよい。
また、特別図柄判定の結果を示唆するキャラクタXやキャラクタYは、大当たりの確定(大当たりの確率が100%)を示唆してもよいし、大当たりの可能性を示唆してもよい。また、大当たりの可能性が高いキャラクタ(例えば、50%以上)と、大当たりの可能性が中くらいのキャラクタ(例えば、25%)と、大当たりの可能性が低いキャラクタ(例えば、1%)とがあってもよい。
また、普図開放演出中に、上記キャラクタに限らず、所定の画像、音声、可動役物等を用いて、特別図柄判定の結果が示唆されてもよい。
また、今回の普図当たり遊技中(普図開放演出中)に第2始動口12に遊技球が入賞した場合に、その第2始動口12への入賞に基づく事前判定の結果に基づいて、普図開放演出が制御されてもよい。すなわち、普通図柄判定において長開放当たりと判定され、その判定結果に基づく普図長開放当たり遊技中に遊技球が第2始動口12に入賞した場合、その普図長開放当たり遊技中に行われる一連の普図開放演出において、その第2始動口12への入賞に基づく先読み演出が行われてもよい。
図18は、一連の普図開放演出中に第2始動口12に遊技球が入賞して大当たり判定された場合の普図開放演出の一例を示す図である。
図18に示すように、第1特別図柄判定においてハズレと判定され、当該第1特別図柄判定の結果に基づいて第1特別図柄が変動開始したとする。その後、普通図柄判定の結果に基づいて、長開放当たりを示す普図Dが普通図柄表示器45に停止表示され、第2始動口12が長開放する。例えば、1回目の第2始動口12の長開放中に、第2始動口12に遊技球が入賞する。この第2始動口12への遊技球の入賞に基づいて、大当たりか否かの事前判定が行われ、大当たりと事前判定されたとする。すると、当該事前判定の結果に基づいて、2回目の第2始動口12の長開放中に、キャラクタBに代えて(又は加えて)キャラクタX21が出現する。すなわち、このキャラクタX21の出現は、1回目の第2始動口12の長開放中に遊技球が第2始動口12に入賞したことに基づいて行われるものであり、第2始動口12への遊技球の入賞に基づく先読み演出(特2保留先読み演出)である。なお、特2保留先読み演出は、2回目の第2始動口12の長開放中に限らず、1回目と2回目の長開放の間に行われる煽り演出中に行われてもよい。また、特2保留先読み演出は、3回目の長開放の前のインターバル期間中に行われてもよいし、3回目の長開放中に行われてもよい。なお、第1特別図柄判定の結果を示唆するものか、第2特別図柄判定の結果を示唆するものかを区別せずに先読み演出を行う場合には、2回目の第2始動口12の長開放中に、キャラクタX21ではなくキャラクタXが表示される。この場合、出現したキャラクタXは、変動中の第1特別図柄に係る第1特別図柄判定の結果を示唆しているのか、第2特別図柄判定の保留に対する事前判定の結果を示唆しているのか、遊技者は判別できない。
図18に示すように、2回目の第2始動口12の長開放中にキャラクタX21が出現した後、第1特別図柄の変動が終了し(ハズレ図柄停止)、次に、第2特別図柄の変動が開始される。本実施形態では、第1特別図柄の変動よりも第2特別図柄の変動の方が優先的に行われる。このため、第1特別図柄判定の保留がある場合でも、1回目の第2始動口12の長開放中に遊技球が第2始動口12に入賞すると、当該第2始動口12への入賞に基づく第2特別図柄の変動が先に行われる。この第2特別図柄の変動開始時の判定では、大当たりと判定され、第2特別図柄が停止すると、大当たり遊技が行われる。
このように、本実施形態では、普通図柄判定の結果に基づいて第2始動口12が複数回長開放される。この第2始動口12の複数回の長開放中に、一連の普図開放演出が行われる。普図開放演出では、その演出中に第2始動口12に遊技球が入賞したことに基づいて先読み演出が行われる。例えば、1回目の第2始動口12の長開放中に遊技球が第2始動口12に入賞した場合、その入賞に基づいて2回目の第2始動口12の長開放が行われる際の演出が変更される。
なお、一連の普図開放演出が行われている間に第2始動口12に遊技球が入賞したことによる第2特別図柄判定の保留と、一連の普図開放演出が行われるよりも前から既に保留されていた第2特別図柄判定の保留とを区別して、普図開放演出を行ってもよい。例えば、今回の第2始動口12の複数回の長開放中に第2特別図柄判定が保留された場合において、その保留が大当たりの場合は、キャラクタX22を出現させ、今回の第2始動口12の複数回の長開放よりも前に第2特別図柄判定が保留されていた場合において、その保留が大当たりの場合は、キャラクタX23を出現させてもよい。
また、大当たりに係る第1特別図柄の変動中に普図開放演出が行われる場合、その普図開放演出では、第2始動口12への遊技球の入賞に基づく先読み演出は行われないようにしてもよい。
図19は、変動中の第1特別図柄の判定結果が大当たりである場合の普図開放演出の制御の一例を示す図である。
図19に示すように、第1特別図柄判定において大当たりと判定され、当該第1特別図柄判定の結果に基づいて第1特別図柄が変動開始したとする。その後、普通図柄判定の結果に基づいて第2始動口12が長開放する。例えば、1回目の第2始動口12の長開放中に、第2始動口12に遊技球が入賞する。この第2始動口12への遊技球の入賞に基づいて、大当たりか否かの事前判定が行われ、当該事前判定において大当たりと事前判定されたとする。その後、インターバル期間に2回目の第2始動口12の長開放が行われるか否かの煽り演出が行われ、2回目の第2始動口12の長開放が行われる。
この2回目の第2始動口12の長開放中は、1回目の第2始動口12の長開放中に第2始動口12への入賞によって大当たりが事前判定された場合であっても、図18で示した場合とは異なり、第2特別図柄判定の結果が大当たりであることを示唆する演出は行われない。具体的には、図18では、1回目の第2始動口12の長開放中に第2始動口12への入賞によって大当たりが事前判定された場合、2回目の第2始動口12の長開放中にキャラクタX21が登場した。しかしながら、図19に示す例では、キャラクタX21は登場せずに、変動中の第1特別図柄に係る第1特別図柄判定の結果を示すキャラクタX10が登場する。なお、このキャラクタX10の代わりに、2回目の第2始動口12の長開放が行われることを示すキャラクタBを登場させてもよい。すなわち、変動中の第1特別図柄が大当たり判定されている場合には、第2始動口12への遊技球の入賞に基づく事前判定で大当たりと判定された場合であっても、特2保留先読み演出は禁止される。
これは、第1特別図柄判定の結果が大当たりである場合は、第1特別図柄が停止した後に大当たり遊技が行われ、大当たり遊技の終了時に遊技状態が設定されるからである。この第1特別図柄の変動に基づく大当たり遊技の終了時に設定される遊技状態と、第2始動口12への遊技球の入賞時の遊技状態とが異なる場合、入賞時に大当たりと事前判定されても、実際に第2特別図柄が変動開始する際には大当たりと判定されないことがある。このため、大当たり判定に係る特別図柄の変動中は、先読み演出は行わないようにしてもよい。この場合においても、変動中の特別図柄の判定結果を示唆する演出(図19のキャラクタX10)は行われてもよいし、行われなくてもよい。また、第1特別図柄判定の結果を示唆するものか、第2特別図柄判定の結果を示唆するものかを区別せずに先読み演出を行う場合には、図19の2回目の長開放中に、キャラクタX10ではなくキャラクタXが出現してもよい。
なお、大当たり判定された第1特別図柄の変動中においても、上記特2保留先読み演出が行われてもよい。この場合、変動中の特別図柄が停止して大当たり遊技が行われた場合の大当たり遊技後の遊技状態を考慮して、先読み演出が行われる。具体的には、変動中の特別図柄に係る特別図柄判定において確変大当たりと判定された場合には、確変遊技状態にて事前判定が行われ、当該事前判定の結果に基づいて先読み演出が行われる。また、変動中の特別図柄に係る特別図柄判定において通常大当たりと判定された場合には、時短遊技状態にて事前判定が行われ、当該事前判定の結果に基づいて先読み演出が行われる。
ここで、特別図柄の変動中に上述した普図開放演出の実行が制限される場合がある。以下では、普図開放演出の実行制限期間について説明する。図20は、普図開放演出の実行が制限される様子を示す図である。
図20に示すように、特別図柄の変動に応じてメイン液晶表示装置5において装飾図柄51を用いた演出が行われる。具体的には、特別図柄の変動後、リーチ前演出が行われる。このリーチ前演出では、種々の予告画像が表示されたり、可動役物を用いた演出が行われたり、装飾図柄51を用いた擬似連が行われたりする。そして、リーチが成立して、装飾図柄51を用いたリーチ演出が行われる。リーチが成立した後はその結果(当落の結果)が報知されるまで、メイン液晶表示装置5において上述した普図開放演出(煽り演出及び報知演出)の実行は禁止される。例えば、普図開放演出を実行したと仮定したときに普図開放演出中にリーチが成立する場合には、当該普図開放演出の実行は禁止される。すなわち、普図開放演出の実行期間と、リーチ演出の実行期間とが重なる場合には、普図開放演出は実行されない。
このように、リーチが成立した後は普図開放演出の実行を禁止することにより、遊技者をリーチ演出に注目させることができる。
なお、リーチが成立した後は、普図変動演出(図12参照)の実行も禁止されてもよい。この場合において、普図変動演出を実行したと仮定して当該普図変動演出中にリーチが成立する場合には、当該普図変動演出は実行されなくてもよい。すなわち、遊技機は、普図変動演出の実行を開始する時点で、何秒後にリーチが成立するかを算出し、普図変動演出を実行したと仮定したときに普図変動演出中にリーチが成立する場合には、普図変動演出の実行を開始しないようにする。また、リーチ成立後に限らず、大当たりとなる可能性が高いことを示す演出が行われた場合、普図変動演出及び/又は普図開放演出の実行が制限されてもよい。例えば、大当たりの可能性が40%以上であることを示す予告画像が表示された場合は、普図変動演出及び/又は普図開放演出の実行が制限されてもよい。また、可動役物が動作した場合は、普図変動演出及び/又は普図開放演出の実行が制限されてもよい。また、複数のリーチ演出のうち高期待度リーチ演出が開始された後(高期待度リーチ演出が開始されることを示す演出の後)は、普図変動演出及び/又は普図開放演出の実行が制限されてもよい。すなわち、第1特別図柄判定において大当たりと判定された場合、ハズレであって大当たりに対する期待度の高い特定の演出が行われる場合には、普図変動演出及び/又は普図開放演出の実行が制限されてもよい。
また、リーチが成立した後は、上述した普図開放画像62を用いた普図開放演出の代わりに、電動チューリップ17の周囲に設けられたLEDを発光させることで、第2始動口12が長開放されること(長開放されていること)を遊技者に報知してもよい。例えば、普図変動画像60を用いた普図変動演出または普図開放画像62を用いた普図開放演出の実行期間と、リーチ演出の実行期間とが重なる場合には、普図変動画像60を用いた普図変動演出および普図開放画像62を用いた普図開放演出の実行が制限される。すなわち、電動チューリップ17の周囲に設けられたLEDを発光させることにより、普図変動演出および普図開放演出の実行を制限して遊技者にリーチ演出に注目させるとともに、第2始動口12が長開放することを遊技者に知らせることができる。なお、LEDの発光に加えて(又は代えて)、普図変動画像60や普図開放画像62よりも小さな画像を表示することで、第2始動口12が長開放されることを示唆又は報知してもよい。なお、普図開放演出の実行が制限されない場合は、メイン液晶表示装置5において上記普図開放画像62を用いた普図開放演出が行われるとともに、電動チューリップ17の周囲に設けられたLEDが発光されてもよい。この場合において、普図開放演出の実行が制限される場合は、メイン液晶表示装置5において普図開放画像62を用いた普図開放演出は行われず、電動チューリップ17の周囲に設けられたLEDの発光のみが行われてもよい。
また、リーチ演出の実行期間と、普図開放演出および普図変動演出の実行期間とが重ならない場合には、普図開放演出および普図変動演出はメイン液晶表示装置5において行われ、リーチ演出の実行期間と普図開放演出および普図変動演出の実行期間とが重なる場合には、普図開放演出はサブ液晶表示装置6において行われてもよい。すなわち、リーチ演出が行われない間は、メイン液晶表示装置5において普図変動演出や普図開放演出を行って第2始動口12が長開放することを示唆し、リーチ演出中は、普図変動演出や普図開放演出をサブ液晶表示装置6において行う。これにより、遊技者にとって重要なリーチ演出中は遊技者をリーチ演出に注目させつつ、第2始動口12の長開放を遊技者に分かり易く表示することができる。
また、リーチ演出が行われる場合でも行われない場合でも、普図変動演出および普図開放演出がサブ液晶表示装置6において行われてもよい。すなわち、普通図柄判定の結果に基づいて普図変動演出が行われると決定された場合には、普図変動演出は常にサブ液晶表示装置6において行われてもよい。また、普通図柄判定において長開放当たりと判定された場合には、普図開放演出は常にサブ液晶表示装置6において行われてもよい。この場合、リーチ演出の実行期間と普図開放演出および普図変動演出の実行期間とが重なる場合でも、普図開放演出および普図変動演出の実行は制限されない。すなわち、メイン液晶表示装置5においてリーチ演出が行われている場合でも、サブ液晶表示装置6において、上述した普図変動演出や普図開放演出が行われてもよい。リーチ演出と、普図開放演出および普図変動演出とを2つの表示装置において別々に行うことで、リーチ演出の視認性を損なうことなく、普図開放演出および普図変動演出を行うことができる。
また、実行されるリーチ演出の種類によって、上記普図変動演出および普図開放演出の実行が制限されてもよい。例えば、低期待度リーチ演出が行われる場合には、上記普図変動演出および普図開放演出の実行は制限されず、高期待度リーチ演出が行われる場合には、上記普図変動演出および普図開放演出の実行が制限されてもよい。
また、リーチ演出に限らず、大当たりに対する期待度の高い所定の演出が実行された後は、上記普図変動演出および普図開放演出の実行が制限されてもよい。例えば、大当たりの可能性が50%以上であることを示す予告画像が表示された後は、普図変動演出および普図開放演出の実行が制限されてもよい。
また、普通図柄判定の長開放当たりが連続した場合、2回目の長開放当たりに伴う演出の実行を制限してもよい。例えば、普通図柄判定において長開放当たり(普図B〜D)となり、当該長開放当たりに基づく第2始動口12の長開放中に第2始動口12に遊技球が入賞した場合において、当該入賞に基づく第2特別図柄の変動中に普通図柄判定で長開放当たりとなった場合(2回目の長開放当たり)、この2回目の長開放当たりに基づく演出(上記普図変動演出及び/又は普図開放演出)の実行が制限されてもよい。例えば、この2回目の長開放当たりに基づく演出は行われないようにしてもよいし、当該演出の一部が制限されてもよい。第2特別図柄の変動中は普図変動演出及び/又は普図開放演出の実行を制限することにより、第1特別図柄判定よりも遊技者にとって有利な第2特別図柄判定に基づく変動演出(上述した特2専用変動演出)に遊技者を注目させることができる。なお、2回目の長開放当たりに基づく演出が制限されている場合は、例えば上記普図開放演出の代わりに、電動チューリップ17の周囲に設けられたLEDを発光させることで、第2始動口12が長開放されること(長開放されていること)を遊技者に報知してもよい。
また、遊技球がゲートを通過したことによって普通図柄判定の権利が保留された場合、その普通図柄判定の保留に対して事前判定を行い、当該事前判定の結果に基づいて、第2始動口12が長開放することを示唆してもよい。例えば、特別図柄の変動が終了して特別図柄判定の保留が無いときに(特別図柄が停止して客待ち状態のときに)、長開放当たりとなる普通図柄判定の保留がある場合、第2始動口12が長開放することを示唆する演出を行ってもよい。特別図柄の変動が終了して特別図柄判定の保留が無いときには、遊技者が遊技を止めるときと考えられる。遊技者が遊技を止めるときに、普通図柄判定の保留に長開放当たりとなるものがある場合には、遊技者に遊技を止めないように促すため、第2始動口12が長開放することを示唆してもよい。
また、大当たり遊技中において、第2始動口12が長開放することを示す普図開放演出が行われないようにしてもよいし、行われるようにしてもよい。また、大当たり遊技中に普通図柄判定において長開放当たりと判定された場合には、上記普図開放演出とは異なる演出であって、第2始動口12が長開放することを示す演出が行われてもよい。この場合、上述したような煽り演出は行われず、第2始動口12が長開放することを報知する演出が行われてもよい。
また、上記実施形態では通常遊技状態において上記普図変動演出および普図開放演出を行い、時短付き遊技状態ではこれらの演出は行わないこととした。他の実施形態では、時短付き遊技状態においてもこれらの演出が行われてもよい。
また、上記実施形態ではキャラクタを登場させることで次の第2始動口12の長開放を示したが、他の実施形態では、キャラクタに限らず他の任意の画像を用いて第2始動口12が長開放することを示してもよい。また、画像に限らず、音声や光、可動役物を用いて第2始動口12が長開放することを示してもよい。
また、上記実施形態では、普通図柄が長開放当たりの態様で停止して普図当たり遊技が行われているときに、第2始動口12が長開放することを示す示唆演出(上記煽り演出および報知演出)を実行するものとしたが、普通図柄の変動中に行われる普図変動演出において第2始動口12が長開放すること、及び、長開放の回数が示唆されてもよい。例えば、図12に示す普図変動画像60中に、第2始動口12の長開放が3回行われることを示す画像と、第2始動口12の長開放が1回行われることを示す画像とが表示されてもよい。
また、上記実施形態では、普図当たり遊技中の普図開放演出において、特別図柄判定の結果を示唆する画像(キャラクタXやキャラクタY)を表示した。特別図柄判定の結果を示唆する画像は、普図変動演出中に表示されてもよい。例えば、普図変動画像60中に、第2始動口12の長開放を示す「長」画像と、第2始動口12の長開放を示さない「×」画像と、特別図柄判定の結果が大当たりである可能性を示す特図示唆画像とが表示されてもよい。特図示唆画像は、大当たりの期待度に応じて複数あってもよい。例えば、期待度が5%程度の「チャンス」画像、期待度が30%以上の「激熱」画像等が表示されてもよい。また、普図変動画像60中に、特別図柄の変動に応じた演出の種類(例えば、疑似連)を示唆する画像(例えば、「NEXT」画像)が表示されてもよい。そして、カーソル61が停止したことによって示された画像によって、普通図柄判定、及び/又は、特別図柄判定の結果が示唆されてもよい。
[遊技制御基板100によるメイン処理]
次に、図21を参照しつつ、遊技制御基板100によって実行されるメイン処理について説明する。ここで、図21は、遊技制御基板100によって実行されるメイン処理の一例を示すフローチャートである。遊技制御基板100は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図21に示されている一連の処理を割り込みにより一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。なお、図21以降のフローチャートに基づいて説明する遊技制御基板100の処理は、ROM102に記憶されているプログラムをCPU101が実行することによって行われる。
次に、図21を参照しつつ、遊技制御基板100によって実行されるメイン処理について説明する。ここで、図21は、遊技制御基板100によって実行されるメイン処理の一例を示すフローチャートである。遊技制御基板100は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図21に示されている一連の処理を割り込みにより一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。なお、図21以降のフローチャートに基づいて説明する遊技制御基板100の処理は、ROM102に記憶されているプログラムをCPU101が実行することによって行われる。
まず、遊技制御基板100のCPU101は、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、および普通図柄乱数の各種乱数を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS1)。ここで、大当たり乱数は、特別図柄判定の結果が大当たりか、ハズレかを決定するための乱数である。図柄乱数は、特別図柄判定の結果が大当たりであった場合に、大当たりの種類(図5に示す大当たり図柄A〜F)を決定するための乱数である。リーチ乱数は、特別図柄判定の結果がハズレの場合に、リーチ有りの演出を行うか或いはリーチ無しの演出を行うかを決定するための乱数である。変動パターン乱数は、特別図柄が変動表示される際の変動パターン(変動時間)を決定するための乱数である。普通図柄乱数は、普通図柄抽選の当選または落選を決定するための乱数であって、当たりの種類(図6に示す普図A〜D)を決定するための乱数である。大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、および普通図柄乱数は、予め定められた範囲で変動し、このステップS1の処理が行われる毎に「1」ずつ加算される。なお、ステップS1において、上記各乱数が予め設定されている最大値に達した場合は、各乱数は初期値にリセットされる。
ステップS1に続いて、CPU101は、始動口スイッチ(SW)処理を実行する(ステップS2)。始動口スイッチ処理では、CPU101は、第1始動口スイッチ111又は第2始動口スイッチ112からの検知信号の入力の有無を監視して、ステップS1の処理によって適宜更新される各乱数(大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)について、検知信号が入力された時点の値を取得して、RAM103に記憶する。この始動口スイッチ処理については、図22を参照して、後に詳述する。
ステップS2に続いて、CPU101は、ゲートスイッチ(SW)処理を実行する(ステップS3)。ゲートスイッチ処理では、CPU101は、ゲートスイッチ114又は115からの検知信号の入力の有無を監視し、検知信号の入力があった場合、ステップS1の処理で更新された普通図柄乱数の値を取得して、RAM103に記憶する。このゲートスイッチ処理については、図23を参照して、後に詳述する。
ステップS3に続いて、CPU101は、特別図柄処理を実行する(ステップS4)。詳細は後述するが、特別図柄処理では、特別図柄判定の結果が大当たりであったか否か、大当たりであった場合の大当たり図柄が判定される。また、CPU101は、ステップS2の始動口スイッチ処理で取得された乱数を用いて特別図柄判定を実行し、第1特別図柄表示器41または第2特別図柄表示器42に特別図柄を変動表示させてから特別図柄判定の結果を示す特別図柄を停止表示させる。特別図柄処理については、図24を参照して、後に詳述する。
ステップS4に続いて、CPU101は、普通図柄処理を実行する(ステップS5)。普通図柄処理では、CPU101は、ステップS3のゲートスイッチ処理で取得された普通図柄乱数を用いて普通図柄判定を実行し、普通図柄表示器45に普通図柄を変動表示させてから普通図柄判定の結果を示す普通図柄を停止表示させる。普通図柄処理については、図28を参照して、後に詳述する。
ステップS5に続いて、CPU101は、ステップS4の特別図柄処理における特別図柄判定で大当たりとなった場合に、大入賞口制御部117を介して大入賞口13を開閉する大入賞口処理を実行する(ステップS6)。大入賞口処理については、図29を参照して、後に詳述する。
ステップS6に続いて、CPU101は、電動チューリップ処理を実行する(ステップS7)。電動チューリップ処理では、CPU101は、ステップS5の普通図柄処理における普通図柄抽選に当選した場合に、電動チューリップ開閉部113を介して電動チューリップ17の一対の羽根部材を作動させる。電動チューリップ処理については、図31を参照して、後に詳述する。
ステップS7に続いて、CPU101は、遊技球の入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する賞球処理を実行する(ステップS8)。具体的には、CPU101は、第1始動口11、第2始動口12、大入賞口13、および普通入賞口14の何れかに遊技球が入賞した場合、入賞した場所に応じた個数の賞球を払い出しする。例えば、CPU101は、第1始動口11または第2始動口12に遊技球が入賞した場合は、3個の賞球を払い出し、大入賞口13に遊技球が入賞した場合は15個の賞球を払い出す。
ステップS8に続いて、CPU101は、出力処理を実行する(ステップS9)。ステップS9の出力処理では、CPU101は、ステップS2の始動口スイッチ処理やステップS4の特別図柄処理、ステップS6の大入賞口処理等でRAM103にセットされた各種コマンドを演出制御基板130に送信する。
[遊技制御基板100による始動口スイッチ処理]
次に、図22を参照して、遊技制御基板100において実行される始動口スイッチ処理の詳細について説明する。ここで、図22は、図21のステップS2における始動口スイッチ処理の詳細フローチャートである。
次に、図22を参照して、遊技制御基板100において実行される始動口スイッチ処理の詳細について説明する。ここで、図22は、図21のステップS2における始動口スイッチ処理の詳細フローチャートである。
図22に示すように、ステップS201において、遊技制御基板100のCPU101は、第1始動口スイッチ111が「ON」になったか否か(第1始動口11に遊技球が入賞したか否か)を判定する。ここで、第1始動口スイッチ111が「ON」になったと判定した場合(ステップS201:YES)、RAM103に記憶されている第1特別図柄判定の保留数U1が、予めROM102に記憶されている第1特別図柄判定の最大保留数Umax1(例えば、4)未満であるか否かを判定する(ステップS202)。
CPU101は、保留数U1が最大保留数Umax1未満であると判定した場合(ステップS202:YES)、ステップS1の処理によって更新した各種乱数(大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)の値を取得して、RAM103に格納する(ステップS203)。そして、CPU101は、保留数U1の値を「1」加算した値に更新する(ステップS204)。
ここでは、第1始動口11に遊技球が入賞したことに応じて取得された各種乱数がRAM103に格納されることにより、ステップS204で保留数U1を増加させた保留玉に係る第1特別図柄判定の権利が、保留されることになる。詳細は後述するが、保留された第1特別図柄判定の権利は、ステップS4の特別図柄処理において1つずつ消化され、第1特別図柄が変動表示されて所定時間経過後に停止表示されることにより、当該第1特別図柄判定の結果が報知される。
続いて、CPU101は、ステップS203でRAM103に格納された各種乱数に基づいて事前判定処理を実行する(ステップS205)。ステップS205の事前判定処理は、取得された各種乱数に基づく判定処理であり、大当たりか否かや大当たり図柄、変動パターン等を判定して当該判定結果を示す事前判定情報を生成する処理である。その後、CPU101は、事前判定情報を含む特図事前判定コマンド(特図1事前判定コマンド)をRAM103にセットするとともに、特図1保留コマンドをRAM103にセットする(ステップS206、ステップS207)。ステップS206でセットされる特図1事前判定コマンドは、図21のステップS9における出力処理において演出制御基板130へと送信される。また、ステップS207でセットされる保留コマンド(特図1保留コマンド)は、第1特別図柄判定が保留されたことを通知するためのコマンドであって、図21のステップS9における出力処理において演出制御基板130へと送信される。なお、ステップS205の事前判定処理では、ステップS203で取得された各種乱数がそのまま事前判定情報として生成されて、当該事前判定情報が事前判定コマンド(又は保留コマンド)に含められてもよい。
ステップS201で「NO」と判定した場合、ステップS202で「NO」と判定した場合、又はステップS207の処理を実行した場合、CPU101は、ステップS208の処理を実行する。ステップS208では、CPU101は、第2始動口スイッチ112が「ON」になったか否か(第2始動口12に遊技球が入賞したか否か)を判定する。ここで、第2始動口スイッチ112が「ON」になったと判定した場合(ステップS208:YES)、RAM103に記憶されている第2特別図柄判定の保留数U2が、予めROM102に記憶されている第2特別図柄判定の最大保留数Umax2(例えば、4)未満であるか否かを判定する(ステップS209)。
CPU101は、保留数U2が最大保留数Umax2未満であると判定した場合(ステップS209:YES)、ステップS1の処理で更新した各種乱数(大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)を取得して、RAM103に格納する(ステップS210)。そして、CPU101は、保留数U2の値を「1」加算した値に更新する(ステップS211)。
そして、CPU101は、ステップS210の処理によってRAM103に格納された各種乱数を用いて、上記ステップS205の処理と同様に事前判定処理を実行し(ステップS212)、事前判定情報を含む特図事前判定コマンド(特図2事前判定コマンド)をRAM103にセットするとともに、特図2保留コマンドをRAM103にセットする(ステップS213、ステップS214)。
ステップS208で「NO」と判定された場合、ステップS209で「NO」と判定された場合、又はステップS214の処理が行われた場合、CPU101は、始動口スイッチ処理を終了して、ゲートスイッチ処理に処理を進める。
なお、時短付き遊技状態では、ステップS206の特図1事前判定コマンド(第1始動口11への遊技球の入賞に基づく事前判定の結果)は演出制御基板130に出力されない。これは、時短付き遊技状態では第2始動口12に遊技球が入賞し易く、かつ、第2特別図柄判定が第1特別図柄判定よりも優先して行われるため、時短付き遊技状態において第1特別図柄判定に関する事前判定の結果を遊技者に報知すると、遊技者の意思によって遊技者に有利な判定をさせることができてしまうからである。すなわち、仮に、時短付き遊技状態において第1特別図柄判定に関する事前判定の結果が大当たりであること、又は大当たりの可能性が高いことを遊技者に報知すると、遊技者は、第2特別図柄判定が行われないように遊技球の打ち出しを止めてしまい、大当たりの可能性が高いことが報知された第1特別図柄判定の保留を意図的に消化させることができてしまう。このため、時短付き遊技状態では、ステップS206の特図1事前判定コマンドは演出制御基板130に出力されない。一方、通常遊技状態において、ステップS213の特図2事前判定コマンドは演出制御基板130に出力される。これは、図18で示した特2保留先読み演出を行うためである。
[遊技制御基板100によるゲートスイッチ処理]
図23は、図21のステップS3におけるゲートスイッチ処理の詳細フローチャートである。図23に示されるように、CPU101は、ゲートスイッチ114又は115からの検知信号(ゲートスイッチ114又は115が「ON」になったことを示すON信号)が入力されたか否かに基づいて、ゲートスイッチ114又は115が「ON」になったか否かを判定する(ステップS301)。
図23は、図21のステップS3におけるゲートスイッチ処理の詳細フローチャートである。図23に示されるように、CPU101は、ゲートスイッチ114又は115からの検知信号(ゲートスイッチ114又は115が「ON」になったことを示すON信号)が入力されたか否かに基づいて、ゲートスイッチ114又は115が「ON」になったか否かを判定する(ステップS301)。
CPU101は、ゲートスイッチ114又は115が「ON」になったと判定した場合(ステップS301:YES)、RAM103に記憶されている普通図柄判定の保留数Gが、普通図柄判定の最大保留数Gmax(例えば、4)未満であるか否かを判定する(ステップS302)。
CPU101は、保留数Gが最大保留数Gmax未満であると判定した場合(ステップS302:YES)、保留数Gを「1」加算した値に更新し(ステップS303)、この処理によって保留された普通図柄判定に使用される普通図柄乱数を取得して、RAM103に格納する(ステップS304)。続いて、ステップS304において格納された普通図柄乱数に対して上記ステップS205と同様に事前判定処理が行われる(ステップS305)。具体的には、CPU101は、格納した普通図柄乱数が、予め定められた普図A〜普図Dのそれぞれに対応する値か否かを判定することにより、当たりか否か、および当たりの種類を判定する。そして、CPU101は、当該事前判定の結果を含む普図事前判定コマンドをRAM103にセットする(ステップS306)。ここでセットされたコマンドは、図21のステップS9における出力処理において演出制御基板130へと送信される。CPU101は、ステップS306の処理の後、図23に示すゲートスイッチ処理を終了し、処理を図21に戻す。
[遊技制御基板100による特別図柄処理]
次に、図24〜図27を参照しつつ、遊技制御基板100によって実行される特別図柄処理の詳細について説明する。ここで、図24は、図21におけるステップS4の特別図柄処理を示す詳細フローチャートである。図25は、図24のステップS407の大当たり判定処理の詳細を示すフローチャートである。図26は、図24のステップS408の変動パターン設定処理の詳細を示すフローチャートである。
次に、図24〜図27を参照しつつ、遊技制御基板100によって実行される特別図柄処理の詳細について説明する。ここで、図24は、図21におけるステップS4の特別図柄処理を示す詳細フローチャートである。図25は、図24のステップS407の大当たり判定処理の詳細を示すフローチャートである。図26は、図24のステップS408の変動パターン設定処理の詳細を示すフローチャートである。
図24に示されるように、遊技制御基板100のCPU101は、例えばRAM103に記憶されている情報に基づいて、特別遊技中(大当たり遊技中)であるか否かを判定する(ステップS401)。ここで、特別遊技中であると判定された場合(ステップS401:YES)、CPU101は、特別図柄処理を終了する。
CPU101は、特別遊技中ではないと判定した場合(ステップS401:NO)、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)が変動表示中であるか否かを判定する(ステップS402)。ここで、特別図柄が変動表示中ではないと判定した場合(ステップS402:NO)、RAM103に記憶されている第2特別図柄判定の保留数U2が「1」以上であるか否かを判定し(ステップS403)、「1」以上であると判定した場合(ステップS403:YES)、保留数U2を「1」減算して保留玉を1だけ消化する(ステップS404)。
CPU101は、保留数U2が「1」以上ではない(第2特別図柄判定が保留されていない)と判定した場合(ステップS403:NO)、RAM103に記憶されている第1特別図柄判定の保留数U1が「1」以上であるか否かを判定し(ステップS405)、「1」以上であると判定した場合(ステップS405:YES)、保留数U1を「1」減算して保留玉を1だけ消化する(ステップS406)。一方、CPU101は、ステップS405で保留数U1が「1」以上でないと判定した場合(ステップS405:NO)、客待ちコマンドをRAM103に設定して(ステップS417)、図24に示す特別図柄処理を終了する。
CPU101は、ステップS404またはステップS406の処理に続いて、大当たり判定処理を実行する(ステップS407)。以下、図25を参照して、大当たり判定処理について説明する。
図25に示すように、CPU101は、まず、大当たりか否かの判定を行う(ステップS431)。具体的には、CPU101は、図24のステップS404の処理に続いて大当たりか否かの判定を行う場合、ステップS404の処理で保留数U2を減算させた保留玉に係る大当たり乱数(ステップS2の処理でRAM103に格納された大当たり乱数)が、ROM102に予め記憶されている大当たり乱数の当選値と一致するか否かを判定する。これにより、CPU101は、第2特別図柄判定の結果が大当たりであるか否かを判定する。なお、遊技状態が高確率遊技状態である場合は、低確率遊技状態よりも大当たりと判定される確率が高い。一方、図24のステップS406の処理に続いて大当たりか否かの判定を行う場合、CPU101は、ステップS406の処理で保留数U1を減算させた保留玉に係る大当たり乱数(ステップS2の処理でRAM103に格納された大当たり乱数)が、ROM102に予め記憶されている大当たり乱数の当選値と一致するか否かを判定する。これにより、CPU101は、第1特別図柄判定の結果が大当たりであるか否かを判定する。
ここで、特別図柄判定の結果が大当たりである場合(ステップS431:YES)、CPU101は、上述した大当たり乱数と一緒にステップS2の処理でRAM103に格納された図柄乱数に基づいて、図柄乱数判定処理を行う(ステップS432)。具体的には、CPU101は、ステップS2の処理でRAM103に格納された図柄乱数が、ROM102に予め記憶されている各大当たり図柄のそれぞれに割り当てられた乱数値のいずれと一致するかを判定することにより、大当たり図柄を判定する。そして、CPU101は、判定した大当たり図柄を、設定情報としてRAM103に設定する(ステップS433)。
一方、ステップS431において大当たりでないと判定された場合(ステップS431:NO)、CPU101は、特別図柄判定の結果がハズレであることを表すハズレ図柄を、設定情報としてRAM103に設定する(ステップS434)。
ステップS433の処理、またはステップS434の処理の後、CPU101は、大当たり判定処理を終了して、図24の特別図柄処理に処理を戻す。
図24に戻り、ステップS407の大当たり判定処理に続いて、CPU101は、変動パターン設定処理を実行する(ステップS408)。以下、図26を参照して、変動パターン設定処理について説明する。
図26に示すように、CPU101は、後述する確変遊技フラグがOFFか否かに基づいて、低確率遊技状態か否かを判定する(ステップS461)。現在、低確率遊技状態と判定した場合(ステップS461:YES)、CPU101は、現在、後述する時短遊技フラグがOFFか否かに基づいて、時短無し遊技状態か否かを判定する(ステップS462)。時短無し遊技状態と判定した場合(ステップS462:YES)、CPU101は、変動パターンテーブルとして通常テーブルをRAM103にセットする(ステップS463)。時短付き遊技状態と判定した場合(ステップS462:NO)、CPU101は、変動パターンテーブルとして低確時短テーブルをRAM103にセットする(ステップS464)。
一方、低確率遊技状態ではない、すなわち、高確率遊技状態であると判定した場合(ステップS461:NO)、CPU101は、変動パターンテーブルとして高確時短テーブルをRAM103にセットする(ステップS465)。
ここで、変動パターンテーブルは、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための条件を既定したテーブルである。各変動パターンテーブルには複数の変動パターンが含まれており、大当たり判定の結果が大当たりのときに選択される変動パターン、ハズレであってリーチ無しのときに選択される変動パターン、ハズレであってリーチ有りのときに選択される変動パターンがそれぞれ複数含まれる。
CPU101は、ステップS463、ステップS464、ステップS465の処理に続いて、ステップS407の大当たり判定の結果がハズレであったか否かを判定する(ステップS466)。この大当たり判定の結果がハズレでない場合、すなわち、大当たりである場合(ステップS466:NO)は、CPU101は、次のステップ468に処理を進める。
ステップS407の大当たり判定の結果がハズレであると判定した場合(ステップS466:YES)、CPU101は、リーチ乱数判定処理を行う(ステップS467)。リーチ乱数判定処理では、CPU101は、取得したリーチ乱数に基づいてリーチの有無を判定する。そして、CPU101は、ステップS467の処理に続いて、ステップS468の処理を実行する。
ステップS468では、CPU101は、変動パターン乱数判定処理を行う。具体的には、CPU101は、セットした変動パターンテーブルを用いて、ステップS2の処理でRAM103に格納された変動パターン乱数に基づいて、変動パターンを選択する。より具体的には、CPU101は、大当たりか否か、大当たりである場合は大当たり図柄、ハズレである場合はリーチの有無、上記ステップS403又はステップS405で減算される前のU2又はU1の値等に基づいて、変動パターンテーブルに含まれる1つの変動パターンを決定する。
このようにして、CPU101は、ステップS2で取得された変動パターン乱数と、ステップS463、ステップS464,又は、ステップS465でセットした変動パターンテーブルとに基づいて、特別図柄の変動パターンを決定する。ここで決定された変動パターンに基づいて特別図柄が変動するとともに、演出制御基板130によって上述したリーチ演出等が行われる。決定された変動パターンは、設定情報としてRAM103に設定される(ステップS469)。ステップS469の処理の後、CPU101は、図26に示す変動パターン設定処理を終了して、図24のステップS409以降の処理を進める。
図24に戻り、ステップS408の処理に続いて、CPU101は、ステップS407の処理で設定した図柄の設定情報、ステップS408の処理で設定した変動パターンの設定情報、パチンコ遊技機1の遊技状態を示す情報等を含む変動開始コマンド(特図変動開始コマンド)を生成してRAM103にセットする(ステップS409)。この特図変動開始コマンドは、特別図柄の変動表示に伴う演出の実行を指示するコマンドであって、図21のステップS9の出力処理が実行されることによって演出制御基板130へ送信される。
ステップS409の処理に続いて、CPU101は、ステップS409の処理でセットした変動開始コマンドに含まれている設定情報に基づいて、特別図柄の変動表示を開始し(ステップS410)、変動時間の計測を開始する(ステップS411)。なお、特別図柄の変動表示は、ステップS407〜S409の処理がステップS404の処理に続いて行われた場合には第2特別図柄表示器42を用いて行われ、ステップS406の処理に続いて行われた場合には第1特別図柄表示器41を用いて行われる。
CPU101は、ステップS402の処理で「YES」と判定した場合、またはステップS411の処理を実行した場合、ステップS411における変動時間の計測開始から、ステップS408の処理で設定された変動パターンに対応する変動時間が経過したか否かを判定する(ステップS412)。
CPU101は、変動時間が経過したと判定した場合(ステップS412:YES)、特別図柄の変動表示が停止されることを通知する特図変動停止コマンドをRAM103にセットし(ステップS413)、ステップS410の処理で開始した特別図柄の変動表示を終了し(ステップS414)、計測した変動時間をリセットする(ステップS415)。これにより、第1特別図柄表示器41または第2特別図柄表示器42において、ステップS407の大当たり判定処理の判定結果に応じた図柄(大当たり図柄やハズレ図柄)が停止表示され、特別図柄判定の結果が報知される。なお、ステップS413の処理でセットされた変動停止コマンドは、図21のステップS9の出力処理が実行されることによって演出制御基板130へ送信される。
CPU101は、ステップS415の処理の後、停止中処理を実行する(ステップS416)。停止中処理の詳細については後述する。
ステップS401で「YES」と判定した場合、ステップS417を実行した場合、ステップS412で「NO」と判定した場合、またはステップS416の処理を実行した場合、CPU101は、特別図柄処理を終了して、図21のステップS5の普通図柄処理を実行する。
[遊技制御基板100による停止中処理]
次に、図24のステップS416の停止中処理について説明する。図27は、図24のステップS416の停止中処理を示す詳細フローチャートである。
次に、図24のステップS416の停止中処理について説明する。図27は、図24のステップS416の停止中処理を示す詳細フローチャートである。
図27に示されるように、CPU101は、上記ステップS407の大当たり判定処理の結果に基づいて、特別図柄判定の結果が大当たりか否かを判定する(ステップS480)。そして、CPU101は、大当たりと判定した場合(ステップS480:YES)、RAM103に記憶されている大当たり遊技フラグを「ON」に設定する(ステップS481)。
CPU101は、ステップS481の処理に続いて、RAM103に記憶されている時短遊技フラグ及び確変遊技フラグを「OFF」に設定する(ステップS482)。CPU101は、ステップS482の処理に続いて、オープニングを開始し(ステップS483)、オープニングコマンドをRAM103にセットする(ステップS484)。このオープニングコマンドは、大当たり遊技が開始されることを示すオープニング演出および大当たり遊技中の大当たり演出を演出制御基板130に行わせるためのコマンドであり、当該コマンドは、図21のステップS9の出力処理が実行されることによって演出制御基板130へ送信される。
一方、CPU101は、大当たりでない(すなわち、ハズレ)と判定した場合(ステップS480:NO)、時短遊技フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS485)。ここで、時短遊技フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS485:YES)、RAM103に記憶されている時短遊技残余回数Jを「1」減算し、当該Jを更新する(ステップS486)。時短遊技残余回数Jは、時短付き遊技状態が維持される残りの特別図柄の変動回数(特別図柄判定の実行回数)を示し、大当たり遊技が行われた後に実行される遊技状態設定処理において設定される。遊技状態設定処理の詳細については後述する。
ステップS486の処理に続いて、CPU101は、時短遊技残余回数Jが「0」であるか否かを判定する(ステップS487)。ここで、時短遊技残余回数Jが「0」であると判定した場合(ステップS487:YES)、CPU101は、時短遊技フラグを「OFF」に設定する(ステップS488)。
ステップS488の処理を実行した場合、時短遊技フラグが「ON」ではないと判定した場合(ステップS485:NO)、又は時短遊技残余回数Jが「0」ではないと判定した場合(ステップS487:NO)、CPU101は、確変遊技フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS489)。
確変遊技フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS489:YES)、CPU101は、RAM103に記憶されている高確率遊技残余回数Xを「1」減算し、当該Xを更新する(ステップS490)。ここで、高確率遊技残余回数Xは、高確率遊技状態で特別図柄判定が行われる残りの回数を示し、大当たり遊技が行われた後に実行される遊技状態設定処理(後述する)において設定される。
ステップS490の処理に続いて、CPU101は、高確率遊技残余回数Xが「0」であるか否かを判定する(ステップS491)。ここで、高確率遊技残余回数Xが「0」であると判定した場合(ステップS491:YES)、RAM103に記憶されている確変遊技フラグを「OFF」に設定する(ステップS492)。
ステップS492の処理が実行された場合、ステップS484の処理が実行された場合、確変遊技フラグが「ON」ではないと判定された場合(ステップS489:NO)、又は高確率遊技残余回数Xが「0」ではないと判定された場合(ステップS491:NO)、CPU101は、図27の停止中処理を終了する。
[遊技制御基板100による普通図柄処理]
次に、図28を参照しつつ、遊技制御基板100によって実行される普通図柄処理の詳細について説明する。図28は、図21のステップS5の普通図柄処理を示す詳細フローチャートである。
次に、図28を参照しつつ、遊技制御基板100によって実行される普通図柄処理の詳細について説明する。図28は、図21のステップS5の普通図柄処理を示す詳細フローチャートである。
まず、遊技制御基板100のCPU101は、RAM103に記憶されている補助フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS501)。補助フラグは、普通図柄判定の結果が当りである場合に「ON」に設定されるフラグであり、電動チューリップ17を作動させる当たり遊技中であるか否かを示すフラグである。電動チューリップ17は、普通図柄判定の結果が当りである場合、当たりの種類および遊技状態に応じた所定のパターンで動作する。ここで、補助フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS501:YES)、CPU101は、図28の普通図柄処理を終了する。
補助フラグが「ON」に設定されていないと判定した場合(ステップS501:NO)、CPU101は、普通図柄表示器45における普通図柄の変動表示中であるか否かを判定し(ステップS502)、普通図柄の変動表示中ではないと判定した場合(ステップS502:NO)、RAM103に記憶されている普通図柄判定の保留数Gが「1」以上であるか否かを判定する(ステップS503)。ここで、保留数Gが「1」以上ではないと判定した場合(ステップS503:NO)、CPU101は、図28の普通図柄処理を終了する。
CPU101は、保留数Gが「1」以上であると判定した場合(ステップS503:YES)、保留数Gを「1」減算した値に更新し(ステップS504)、普通図柄乱数判定処理を実行する(ステップS505)。具体的には、遊技球が第1ゲート15又は第2ゲート16を通過したことに応じて上記ステップS3の処理で取得された普通図柄乱数が、ROM102に記憶されている普通図柄乱数の当選値(時短付き遊技状態か否かにより異なる)と一致するか否かに基づいて、普通図柄判定の結果が当たりであるか否かを判定する(ステップS506)。なお、時短付き遊技状態である場合、普通図柄判定の結果が当たりとなる確率は時短無し遊技状態よりも高い。
CPU101は、普通図柄判定の結果が当たりではないと判定した場合(ステップS506:NO)、RAM103にハズレ図柄をセットする(ステップS507)。
一方、CPU101は、普通図柄判定の結果が当たりであると判定した場合(ステップS506:YES)、CPU101は、普通図柄判定の当たりの種類が長開放当たりか否かを判定する(ステップS508)。ROM102には、普通図柄乱数の当選値として、当選後に第2始動口12を長開放することとなる長開放当たりの当選値と、第2始動口12を短開放することとなる短開放当たりの当選値とが設定されている。より具体的には、ROM102には、短開放当たりを示す普図Aに対応する当選値と、長開放当たりを示す普図Bに対応する当選値と、長開放当たりを示す普図Cに対応する当選値と、長開放当たりを示す普図Dに対応する当選値とが記憶されている。CPU101は、取得された普通図柄乱数に基づいて、長開放当たり(普図B〜Dのうちの何れか)か否かを判定する。なお、普通図柄判定の当落を決定するための普通図柄乱数(第1普通図柄乱数)とは別に、普通図柄の当たりの種類を決定するための乱数(第2普通図柄乱数)が設けられてもよい。この場合、第1普通図柄乱数に基づいて当たりか否かが判定され、当たりである場合に、第2普通図柄乱数に基づいて当たりの種類(3つの長開放当たり又は短開放当たりのうちの何れか)が決定されてもよい。
長開放当たりであると判定した場合(ステップS508:YES)、CPU101は、判定した長開放当たりに応じた図柄(普図B〜Dの何れか)をRAM103にセットする(ステップS509)。一方、長開放当たりでないと判定した場合(ステップS508:NO)、CPU101は、短開放当たりを示す図柄(普図A)をRAM103にセットする(ステップS510)。
ステップS507の処理、ステップS509の処理、又はステップS510の処理に続いて、CPU101は、RAM103に記憶されている時短遊技フラグがONか否かに基づいて、時短付き遊技状態か否かを判定する(ステップS511)。
CPU101は、時短付き遊技状態ではないと判定した場合(ステップS511:NO)、普通図柄表示器45において普通図柄を変動表示させる時間である普通図柄変動時間を例えば25秒にセットする(ステップS512)。逆に、時短付き遊技状態であると判定した場合(ステップS511:YES)、普通図柄変動時間を比較的短い値、例えば2秒にセットする(ステップS513)。このステップS512又はステップS513の処理によってセットされた普通図柄変動時間は、RAM103に一時的に記憶される。
ステップS512又はステップS513の処理に続いて、CPU101は、ステップS507、ステップS509、又はステップS510でセットした図柄の情報と、ステップS512又はステップS513でセットした普通図柄の変動時間の情報とを含む普図変動開始コマンドをRAM103にセットする(ステップS514)。続いて、CPU101は、普通図柄表示器45において普通図柄の変動表示を開始させ(ステップS515)、その変動表示開始からの経過時間の計測を開始する(ステップS516)。
一方、CPU101は、普通図柄表示器45において普通図柄の変動表示中であると判定した場合(ステップS502:YES)、普通図柄の変動表示を終了させるか否かを判定する(ステップS517)。具体的には、ステップS516の処理によって計測を開始した経過時間が、上記ステップS512又はステップS513の処理で設定された普通図柄変動時間に達したか否かに基づいて、普通図柄の変動表示の終了タイミングになったか否かを判定する。ここで、終了タイミングになっていないと判定した場合(ステップS517:NO)、CPU101は、図28の普通図柄処理を終了する。
CPU101は、普通図柄の変動表示の終了タイミングになったと判定した場合(ステップS517:YES)、普図変動停止コマンドをRAM103にセットし(ステップS518)、普通図柄表示器45による普通図柄の変動表示を終了させる(ステップS519)。具体的には、CPU101は、上記ステップS507、ステップS509、又はステップS510の処理でセットした図柄を普通図柄表示器45に停止表示させる。ここで、普図変動停止コマンドには、普通図柄判定の結果が当たりか否か、及び、当たりの種類(普図A〜Dのうちの何れか)を示す情報が含まれる。この普図変動停止コマンドがステップS9の出力処理で演出制御基板130に送信されることにより、演出制御基板130において、停止した普通図柄に応じた普図開放演出(煽り演出および報知演出)が行われる。
ステップS519の処理に続いて、CPU101は、上記ステップS516の処理によって計測が開始された経過時間をリセットする(ステップS520)。そして、上記ステップS506と同様に、普通図柄判定の結果が当たりであるか否かを判定し(ステップS521)、当たりであると判定した場合(ステップS521:YES)、補助フラグを「ON」に設定する(ステップS522)。この補助フラグが「ON」に設定されて、後述する電動チューリップ処理が行われることで、電動チューリップ17が作動する。
ステップS522の処理を行った場合、ステップS517の処理でNOと判定した場合、またはステップS521の処理でNOと判定した場合、CPU101は、図28の普通図柄処理を終了する。
[遊技制御基板100による大入賞口処理]
次に、図29を参照しつつ、遊技制御基板100によって実行される大入賞口処理の詳細について説明する。図29は、図21のステップS6の大入賞口処理を示す詳細フローチャートである。図29に示されるように、遊技制御基板100のCPU101は、大当たり遊技フラグがONであるか否かを判定する(ステップS601)。ここで、大当たり遊技フラグは、上記ステップS481でONに設定されるフラグである。大当たり遊技フラグがONの場合(ステップS601:YES)、CPU101は、オープニング中か否かを判定する(ステップS602)。
次に、図29を参照しつつ、遊技制御基板100によって実行される大入賞口処理の詳細について説明する。図29は、図21のステップS6の大入賞口処理を示す詳細フローチャートである。図29に示されるように、遊技制御基板100のCPU101は、大当たり遊技フラグがONであるか否かを判定する(ステップS601)。ここで、大当たり遊技フラグは、上記ステップS481でONに設定されるフラグである。大当たり遊技フラグがONの場合(ステップS601:YES)、CPU101は、オープニング中か否かを判定する(ステップS602)。
オープニング中であれば(ステップS602:YES)、CPU101は、オープニング時間が経過したか否かを判定する(ステップS603)。オープニング時間が経過していれば(ステップS603:YES)、CPU101は、大当たり判定処理の結果に応じて、R(大当たり遊技における現在のラウンド数を示す)に「0」を設定するとともに、大当たり図柄に応じて、Rmaxの値、大入賞口13の開放パターン(開放時間や開放回数等)等を設定する(ステップS604)。
ステップS604に続いて、CPU101は、Rに「1」を加算してRAM103に保存する(ステップS605)。次に、CPU101は、ステップS604で設定した開放パターンに基づいて大入賞口13の開放制御を開始し(ステップS606)、ラウンドの開始を示すラウンド開始コマンドをRAM103にセットする(ステップS607)。ステップS607の処理の後、CPU101は、次にステップS611の処理を実行する。
一方、オープニング中でなければ(ステップS602:NO)、CPU101は、エンディング中か否かを判定する(ステップS608)。エンディング中であれば(ステップS608:YES)、CPU101は、次にステップS617の処理を実行する。エンディング中でなければ(ステップS608:NO)、CPU101は、ラウンド遊技とラウンド遊技との間のインターバル中(大入賞口13が閉塞している期間)か否かを判定する(ステップS609)。インターバル中である場合(ステップS609:YES)、CPU101は、インターバル時間が経過したか否かを判定し(ステップS610)、経過していれば(ステップS610:YES)、次にステップS605の処理を実行する。インターバル時間が経過していない場合は(ステップS610:NO)、CPU101は、大入賞口処理を終了する。
一方、インターバル中でない場合(ステップS609:NO)、すなわち、ラウンド遊技中である場合、CPU101は、ラウンド終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS611)。ラウンド終了条件が成立していない場合(ステップS611:NO)、CPU101は、大入賞口処理を終了する。
ここで、ラウンド終了条件は、例えば、ステップS606でこのラウンドの大入賞口の開放制御を開始してから例えば29.5秒が経過したこと、又は、ステップS606でこのラウンドの大入賞口の開放制御を開始してからの遊技球の大入賞口への入賞数が所定値になったことである。CPU101は、この2つの条件のうちの何れかの条件が満たされた場合、ラウンド終了条件が成立したと判定する。
ラウンド終了条件が成立している場合(ステップS611:YES)、CPU101は、このラウンドにおける大入賞口の開放制御を終了する(ステップS612)。続いて、CPU101は、RがRmaxと等しいか否かを判定する(ステップS613)。すなわち、CPU101は、現在のラウンドがステップS604で設定した最大ラウンド数と等しいか否かを判定する。
RがRmaxと等しくないと判定した場合(ステップS613:NO)、CPU101は、インターバル時間の計測を開始し(ステップS614)、その後、大入賞口処理を終了する。
RがRmaxと等しいと判定した場合(ステップS613:YES)、CPU101は、エンディングを開始し(ステップS615)、エンディングコマンドをRAM103にセットする(ステップS616)。
CPU101は、ステップS616の処理を行った場合、またはステップS608の処理でYESと判定した場合、ステップS615でエンディングを開始してから予め設定されたエンディング時間が経過したか否かを判定する(ステップS617)。エンディング時間が経過していれば(ステップS617:YES)、CPU101は、遊技状態設定処理を実行する(ステップS618)。遊技状態設定処理の詳細については、後述する。ステップS618の遊技状態設定処理の後、CPU101は、大当たり遊技フラグをOFFに設定する(ステップS619)。
ステップS601の処理でNOと判定した場合、ステップS611の処理でNOと判定した場合、ステップS617の処理でNOと判定した場合、ステップS610の処理でNOと判定した場合、ステップS603の処理でNOと判定した場合、ステップS614の処理を実行した場合、または、ステップS619の処理を実行した場合、CPU101は、図29に示す大入賞口処理を終了する。
[遊技制御基板100による遊技状態設定処理]
次に、図29のステップS618の遊技状態設定処理について説明する。図30は、図29のステップS618の遊技状態設定処理を示す詳細フローチャートである。
次に、図29のステップS618の遊技状態設定処理について説明する。図30は、図29のステップS618の遊技状態設定処理を示す詳細フローチャートである。
図30に示されるように、CPU101は、今回の大当たりの種類が確変遊技状態への移行を伴う確変大当たりか否かを判定する(ステップS630)。具体的には、CPU101は、今回の大当たりが、大当たり図柄B、C、E、Fのうちの何れかによる大当たりか否かを判定する。確変大当たりであった場合(ステップS630:YES)、CPU101は、確変遊技フラグをONに設定し(ステップS631)、高確率遊技残余回数XにXmaxを設定する(ステップS632)。ここで、Xmaxは予め定められた値であり、Xmaxとして非常に大きな値、例えば、10000が設定される。Xに非常に大きな値Xmaxが設定されるため、事実上、次の大当たりとなるまで高確率遊技状態にて遊技が制御される。
ステップS632の処理を行った場合、CPU101は、時短遊技フラグをONに設定し(ステップS633)、時短遊技残余回数JにJmaxを設定する(ステップS634)。ここで、Jmaxは予め定められた値であり、Jmaxとして非常に大きな値、例えば、10000が設定される。また、Jに非常に大きな値Jmaxが設定されるため、事実上、次の大当たりとなるまで時短付き遊技状態にて遊技が制御される。
一方、ステップS630でNOと判定した場合、CPU101は、時短遊技フラグをONに設定する(ステップS635)し、時短遊技残余回数Jに「100」を設定する(ステップS636)。
ステップS634の処理を行った場合、又は、ステップS636の処理を行った場合、CPU101は、図30に示す遊技状態設定処理を終了する。
[遊技制御基板100による電動チューリップ処理]
次に、図21のステップS7の電動チューリップ処理の詳細について説明する。図31は、図21の電動チューリップ処理の詳細フローチャートである。
次に、図21のステップS7の電動チューリップ処理の詳細について説明する。図31は、図21の電動チューリップ処理の詳細フローチャートである。
まず、遊技制御基板100のCPU101は、補助フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS701)。ここで、補助フラグが「ON」に設定されていないと判定した場合(ステップS701:NO)、CPU101は、電動チューリップ処理を終了する。
CPU101は、補助フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS701:YES)、電動チューリップ17が動作中であるか否かを判定する(ステップS702)。ここで、電動チューリップ17が動作中ではないと判定した場合(ステップS702:NO)、CPU101は、時短遊技フラグがONか否かを判定することにより、時短付き遊技状態か否かを判定する(ステップS703)。CPU101は、時短付き遊技状態と判定した場合(ステップS703:YES)、時短付き遊技状態における電動チューリップの動作パターンをセットする(ステップS707)。時短付き遊技状態における電動チューリップの動作パターンは、図6を参照して説明した通りである。
時短付き遊技状態でないと判定した場合(ステップS703:NO)、CPU101は、上記ステップS509又はステップS510でセットした図柄に基づいて、長開放当たりか否かを判定する(ステップS704)。
長開放当たりと判定した場合(ステップS704:YES)、CPU101は、長開放当たりを示す図柄に応じて電動チューリップ17の動作パターンを設定する(ステップS706)。例えば、長開放当たりを示す図柄として普図Bが判定されている場合、CPU101は、電動チューリップ17の動作パターンとして、第2始動口12を0.1秒開放した後に1.0秒開放する動作を1回行い、その後に第2始動口12を0.1秒開放するパターンをRAM103にセットする。また、長開放当たりを示す図柄として普図Cが判定されている場合、CPU101は、電動チューリップ17の動作パターンとして、第2始動口12を0.1秒開放した後に1.0秒開放する動作を2回行い、その後に第2始動口12を0.1秒開放するパターンをRAM103にセットする。また、長開放当たりを示す図柄として普図Dが判定されている場合、CPU101は、電動チューリップ17の動作パターンとして、第2始動口12を0.1秒開放した後に1.0秒開放する動作を3回行い、その後に第2始動口12を0.1秒開放するパターンをRAM103にセットする。
一方、長開放当たりでないと判定した場合(ステップS704:NO)、CPU101は、電動チューリップ17の動作パターンとして、第2始動口12を0.1秒間開放する動作を1回行うパターンをRAM103にセットする(ステップS705)。
CPU101は、ステップS705、ステップS706、又はステップS707の処理によって電動チューリップ17の動作パターンを設定した後、設定した動作パターンでの電動チューリップ17の動作を電動チューリップ開閉部113に開始させる(ステップS708)。
CPU101は、ステップS708の処理を実行した場合、または電動チューリップ17の動作中であると判定した場合(ステップS702:YES)、ステップS708の処理で開始された電動チューリップ17の動作が完了したか否かを判定する(ステップS709)。ここで、電動チューリップ17の動作が完了したと判定した場合(ステップS709:YES)、CPU101は、RAM103に記憶されている補助フラグを「OFF」に設定する(ステップS710)。
ステップS701の処理でNOと判定した場合、ステップS709の処理でNOと判定した場合、またはステップS710の処理を実行した場合、CPU101は、電動チューリップ処理を終了する。
[演出制御基板130によるタイマ割込み処理]
次に、遊技制御基板100からの各種コマンドに基づいた演出制御の詳細について図32〜図37を参照して説明する。
次に、遊技制御基板100からの各種コマンドに基づいた演出制御の詳細について図32〜図37を参照して説明する。
図32は、演出制御基板130において行われるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下では、図32〜図37に示す各処理を演出制御基板130が行うものとして説明するが、これらの処理の一部または全部は、演出制御基板130、画像音響制御基板140、およびランプ制御基板150の何れによって実行されてもよい。また、パチンコ遊技機1の電源が投入されると、演出制御基板130のCPU131は、図32に示す一連の処理を割り込みにより一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。
演出制御基板130のCPU131は、まず、コマンド受信処理を実行する(ステップS1001)。ステップS1001のコマンド受信処理は、遊技制御基板100からの各種コマンドに応じて、演出を制御する処理である。具体的には、演出制御基板130は、遊技制御基板100からコマンドを受信し、受信したコマンドに応じて、演出の内容を決定し、当該決定した演出を画像音響制御基板140及びランプ制御基板150に実行させるためのコマンドを生成してRAM133に設定する。このステップS1001のコマンド受信処理の詳細については、図33を参照して後に詳述する。
ステップS1001の処理に続いて、演出制御基板130は、操作受付処理を実行する(ステップS1002)。具体的には、CPU131は、演出ボタン26や演出キー27が操作された場合にその操作に応じた操作コマンドを生成してRAM133に設定する。
ステップS1002に続いて、CPU131は、RAM133に設定された各コマンドを画像音響制御基板140及びランプ制御基板150に送信するコマンド送信処理を行う(ステップS1003)。例えば、ステップS1001の処理で設定された変動演出を開始させるためのコマンドや演出ボタン26が押下されたことを示すコマンドが、画像音響制御基板140やランプ制御基板150に送信される。これにより、画像音響制御基板140によって画像表示や音声出力等による演出が行われ、ランプ制御基板150によって可動役物の動作や各種ランプの点灯、演出ボタン26の動作が行われる。以上で、図32に示す処理は終了する。
[演出制御基板130によるコマンド受信処理]
以下、図33を参照しつつ、演出制御基板130において実行されるコマンド受信処理について説明する。ここで、図33は、図32のステップS1001におけるコマンド受信処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図33を参照しつつ、演出制御基板130において実行されるコマンド受信処理について説明する。ここで、図33は、図32のステップS1001におけるコマンド受信処理の一例を示すフローチャートである。
まず、演出制御基板130のCPU131は、遊技制御基板100から送信された事前判定コマンド(特図事前判定コマンド又は普図事前判定コマンド)を受信したか否かを判定する(ステップS1301)。事前判定コマンドを受信したと判定した場合(ステップS1301:YES)、CPU131は、事前判定コマンド処理を実行する(ステップS1302)。ステップS1302の事前判定コマンド処理の詳細については、後述する。
ステップS1302の処理を実行した場合、又は、事前判定コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1301:NO)、CPU131は、遊技制御基板100から送信された保留コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1303)。保留コマンドを受信したと判定した場合(ステップS1303:YES)、CPU131は、保留を増加させる(ステップS1304)。具体的には、CPU131は、特図1保留コマンドを受信した場合、第1特別図柄判定の保留数を加算するとともに第1特別図柄判定の保留を示す保留画像を追加表示させるためのコマンドをセットする。また、CPU131は、特図2保留コマンドを受信した場合、第2特別図柄判定の保留数を加算するとともに第2特別図柄判定の保留を示す保留画像を追加表示させるためのコマンドをセットする。このコマンドが画像音響制御基板140に送信されることで、保留画像がメイン液晶表示装置5に追加表示される。なお、上記事前判定コマンド処理において、保留画像の表示態様として特定の態様(青、緑、赤等)が決定された場合、特定の態様で保留画像が表示される。事前判定コマンド処理において特定の態様に決定されなかった場合には、通常の態様で保留画像が表示される。
ステップS1304の処理を実行した場合、又は、保留コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1303:NO)、CPU131は、変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1305)。具体的には、CPU131は、特図変動開始コマンド又は普図変動開始コマンドを受信したか否かを判定する。
変動開始コマンドを受信した場合(ステップS1305:YES)、CPU131は、変動開始コマンド処理を実行する(ステップS1306)。ここでは、CPU131は、例えば受信した特図変動開始コマンドに基づいて、特別図柄の変動に伴って行われる変動演出の内容を決定し、当該変動演出の実行を開始する。また、CPU131は、受信した普図変動開始コマンドに基づいて、普通図柄の変動に伴って行われる普図変動演出を行うか否かを判定し、判定結果に基づいて当該普図変動演出の実行を開始する。変動開始コマンド処理の詳細については後述する。
ステップS1306の処理を実行した場合、又は、変動開始コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1305:NO)、CPU131は、変動停止コマンド(特図変動停止コマンド又は普図変動停止コマンド)を受信したか否かを判定する(ステップS1307)。
変動停止コマンドを受信した場合(ステップS1307:YES)、CPU131は、変動停止コマンド処理を実行する(ステップS1308)。変動停止コマンド処理の詳細については後述する。
ステップS1308の処理を実行した場合、又は、変動停止コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1307:NO)、CPU131は、オープニングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1309)。
オープニングコマンドを受信した場合(ステップS1309:YES)、CPU131は、オープニング処理を実行する(ステップS1310)。オープニング処理では、大当たり遊技が開始される際に行われるオープニング演出、および大当たり遊技中に行われる大当たり演出が決定されて実行される。
ステップS1310の処理を実行した場合、又は、オープニングコマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1309:NO)、CPU131は、エンディングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1311)。
エンディングコマンドを受信した場合(ステップS1311:YES)、CPU131は、エンディング処理を実行する(ステップS1312)。エンディング処理では、大当たり遊技が終了する際に行われるエンディング演出が決定されて実行される。
ステップS1312の処理を実行した場合、又は、エンディングコマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1311:NO)、CPU131は、図33に示す処理を終了する。
(事前判定コマンド処理)
図34は、ステップS1302の事前判定コマンド処理の一例を示すフローチャートである。
図34は、ステップS1302の事前判定コマンド処理の一例を示すフローチャートである。
CPU131は、まず、受信した事前判定コマンドが始動口スイッチ処理(S206又はS213)でセットされた特図事前判定コマンドか否かを判定する(ステップS1321)。
CPU131は、特図事前判定コマンドと判定した場合(ステップS1321:YES)、受信した特図事前判定コマンドを解析する(ステップS1322)。具体的には、CPU131は、特図事前判定コマンドに含まれる情報に基づいて、この特図事前判定コマンドに係る特別図柄の変動において大当たりとなるか否か、大当たり図柄、特別図柄の変動パターン等を判定する。
ステップS1322に続いて、CPU131は、特図事前判定コマンドの解析結果に基づいて、事前判定演出処理を行う(ステップS1323)。具体的には、CPU131は、解析結果と演出乱数を用いた抽選の結果とに基づいて、保留画像を表示する際の表示態様等を決定する。例えば、特図事前判定コマンドに係る特別図柄の変動において大当たりに対する期待度の高い演出(例えば、上記高期待度リーチ演出)が行われる場合は、比較的高い確率で特定の態様を保留画像の表示態様として決定する。また、CPU131は、特図事前判定コマンドに係る特別図柄の変動において期待度の高い演出が行われる場合は、当該特図事前判定コマンドに係る特別図柄の変動を最終変動とする、複数の変動にわたる演出を行うと比較的高い確率で決定する。
また、上述のように、普図開放演出が行われている場合において、第2始動口12への入賞に基づく特図2事前判定コマンドを受信した場合、CPU131は、普図開放演出の内容を変更することがある。具体的には、CPU131は、普図開放演出中に大当たり判定された特図2事前判定コマンドを受信した場合には、後述するステップS1353で設定したキャラクタを、特別図柄判定の結果を示唆するキャラクタXやキャラクタYに変更する。
一方、ステップS1321でNOと判定した場合、CPU131は、普図事前判定コマンド処理を行う(ステップS1324)。ここでは、CPU131は、受信した普図事前判定コマンドに基づいて、普通図柄判定の保留に対する事前判定の結果が短開放当たりか否か、長開放当たりか(普図B〜Dの3つの長開放当たりの何れか)か否かを判定し、判定結果に応じた演出を行う。例えば、普通図柄判定の保留に対する事前判定の結果、長開放当たりと判定された場合、当該事前判定の結果が演出制御基板130に保存される。そして、遊技制御基板100から客待ちコマンドを受信してから所定時間が経過した場合に、保存された普通図柄判定の事前判定の結果に基づいて、第2始動口12が長開放することを示唆する事前判定演出が行われてもよい。以上で、CPU131は、図34に示す処理を終了する。
(変動開始コマンド処理)
図35は、ステップS1306の変動開始コマンド処理の一例を示すフローチャートである。
図35は、ステップS1306の変動開始コマンド処理の一例を示すフローチャートである。
CPU131は、受信したコマンドが特図変動開始コマンドか否かを判定する(ステップS1330)。特図変動開始コマンドであると判定した場合(ステップS1330:YES)、CPU131は、受信した変動開始コマンドを解析するコマンド解析処理を行う(ステップS1331)。具体的には、CPU131は、変動開始コマンドに含まれる情報に基づいて、今回の特別図柄判定の結果が大当たりか否か、大当たりである場合の大当たり図柄、特別図柄の変動パターン、現在の遊技状態等を判定する。
次に、CPU131は、変動演出決定処理を行う(ステップS1332)。具体的には、CPU131は、大当たりか否か、大当たりの種類、特別図柄の変動パターンに基づいて、リーチ演出を行うか否か、リーチ演出の種類、リーチ演出を行う前の予告演出等を決定する。
ステップS1332に続いて、CPU131は、決定した変動演出を開始する(ステップS1333)。これにより、装飾図柄51が変動開始する。そして、CPU131は、保留数を減算し(ステップS1334)する。
一方、ステップS1330でNOと判定した場合、CPU131は、普図変動開始コマンド処理を行う(ステップS1335)。ここでは、CPU131は、受信した普図変動開始コマンドに基づいて、普通図柄判定における長開放当たりか否かを遊技者に期待させる普図変動演出を行う。普図変動開始コマンド処理の詳細については、後述する。ステップS1334又はステップS1335の処理の後、CPU131は、図35に示す変動開始コマンド処理を終了する。
(普図変動開始コマンド処理)
図36は、ステップS1335の普図変動開始コマンド処理の一例を示すフローチャートである。
図36は、ステップS1335の普図変動開始コマンド処理の一例を示すフローチャートである。
CPU131は、受信した普図変動開始コマンドを解析するコマンド解析処理を行う(ステップS1340)。続いて、CPU131は、このステップS1340の処理の結果に基づいて、普通図柄判定の結果が長開放当たり(普図B〜Dの何れかによる長開放当たり)か否かを判定する(ステップS1341)。
長開放当たりでないと判定した場合(ステップS1341:NO)、CPU131は、普図変動演出を実行するか否かを判定する(ステップS1342)。ステップS1341でNOと判定される場合は、普通図柄判定の結果が短開放当たり(普図A)又はハズレ(ハズレ図柄)である。ステップS1342では、CPU131は、普通図柄判定の結果が長開放当たりか否かを遊技者に期待させる普図変動演出(図12に示す普図変動画像60を用いた演出)を実行するか否かを乱数を用いた抽選により決定する。また、CPU131は、現在特別図柄が変動中である場合、その変動に係る特別図柄判定の結果に基づいて、普図変動演出を行うか否かを判定する。また、CPU131は、特別図柄判定の保留がある場合、その保留に対する事前判定の結果に基づいて、普図変動演出を行うか否かを判定する。例えば、CPU131は、変動中の特別図柄に係る特別図柄の結果が大当たりである場合や、ハズレであって高期待度リーチ演出が行われる場合、比較的高い確率で普図変動演出を行うと判定する。また、CPU131は、例えば、保留中の特別図柄判定に対する事前判定の結果が大当たりである場合や、ハズレであって高期待度リーチ演出が行われる場合、比較的高い確率で普図変動演出を行うと判定する。このように、変動中の特別図柄に係る特別図柄判定の結果や保留されている特別図柄判定の権利に対する事前判定に基づいて普図変動演出が行われる場合、普図変動演出においては、特別図柄判定の結果に基づく演出(例えば、上述したキャラクタXの表示)が行われる。
ステップS1342において普図変動演出を実行すると判定した場合(ステップS1343:YES)、CPU131は、次にステップS1344の処理を行う。一方、ステップS1342において普図変動演出を実行しないと判定した場合(ステップS1343:NO)、CPU131は、図36に示す処理を終了する。
ステップS1341でYESと判定した場合、又は、ステップS1343でYESと判定した場合、CPU131は、普図変動演出を設定する(ステップS1344)。具体的には、CPU131は、普通図柄判定の結果に基づいて、普図変動演出に用いる画像を設定したり、普図変動演出において最終的に報知する内容を設定したりする。より具体的には、CPU131は、普通図柄判定の結果に加えて、変動中の特別図柄に係る特別図柄判定、および、保留されている特別図柄判定の結果(事前判定コマンド処理の結果)を参照して、図12に示す普図変動画像60に含まれる「長」画像、「短」画像、「×」画像、特別図柄判定の結果を示唆する画像を設定する。ここで、特別図柄判定の結果を示唆する画像としては、例えば、大当たりの可能性が高い「激熱」、リーチを示唆する「リーチ」、「チャンス」、疑似連を示唆する「NEXT」等がある。また、特別図柄判定の結果を示唆する画像として、次以降の特別図柄の変動において大当たりとなる可能性を示唆する画像があってもよい。
なお、ステップS1344において普図変動演出が設定された場合であっても、普図変動演出中に装飾図柄51を用いたリーチ演出が行われる場合には、普図変動演出の実行は制限される。
ステップS1344に続いて、CPU131は、設定した普図変動演出を実行する。これにより、例えば、ステップS1341でYESと判定された場合は、普図変動演出において最終的に長開放当たりが報知される(例えば、図12に示す「長」画像にカーソル61が停止する)。また、例えば、ステップS1343でYESと判定された場合において、変動中又は保留されている特別図柄判定の結果が特定の結果(大当たり等)である場合は、普図変動演出において最終的に特別図柄判定の結果に基づく画像が表示される(例えば、「激熱」画像にカーソル61が停止する)。以上で図36の説明を終了する。
(変動停止コマンド処理)
図37は、ステップS1308の変動停止コマンド処理の一例を示すフローチャートである。
図37は、ステップS1308の変動停止コマンド処理の一例を示すフローチャートである。
CPU131は、受信したコマンドが普通図柄の変動停止コマンド(普図変動停止コマンド)か否かを判定する(ステップS1350)。普図変動停止コマンドでないと判定した場合(ステップS1350:NO)、CPU101は、特別図柄の変動に応じた変動演出(ステップS1333で開始した演出)を終了する(ステップS1354)。これにより、装飾図柄51がメイン液晶表示装置5に停止表示され、大当たりか否かが報知される。
一方、普図変動停止コマンドであると判定した場合(ステップS1330:YES)、CPU131は、受信した変動停止コマンドを解析するコマンド解析処理を行う(ステップS1351)。具体的には、CPU131は、変動停止コマンドに含まれる情報に基づいて、今回の普通図柄判定の結果が当たりか否か、及び、当たりの種類を判定する。
次に、CPU131は、ステップS1351の処理の結果に基づいて、普通図柄判定の結果が長開放当たりか否かを判定する(ステップS1352)。長開放当たりと判定した場合(ステップS1352:YES)、CPU131は、長開放当たりの図柄(普図B〜D)に応じて、普図開放演出を設定する(ステップS1353)。これにより、第2始動口12が長開放されることを示す普図オープニング演出が行われ、当該演出の後、第2始動口12の長開放に応じて上述した普図開放演出が行われる。例えば、普図Bによる長開放当たりの場合には、1回目の第2始動口12の長開放中に上述したキャラクタAが出現し、その後、キャラクタBが出現するか否かの煽り演出が行われるものの、キャラクタBは出現しない。また、普図Cによる長開放当たりの場合には、1回目の第2始動口12の長開放中に上述したキャラクタAが出現し、その後、キャラクタBが出現するか否かの煽り演出が行われて、2回目の第2始動口12の長開放に合わせてキャラクタBが出現する。そして、次にキャラクタCが出現するか否かの煽り演出が行われ、その煽り演出の結果として、キャラクタCは出現しない。
なお、ステップS1353の処理において、特別図柄判定の結果が参照されて、その結果に基づいて、演出の内容が設定されることもある。例えば、変動中の特別図柄に係る特別図柄判定や保留されている特別図柄判定に大当たりがある場合、上述のように、特別図柄判定の結果を示唆するキャラクタXやキャラクタYが普図開放演出において出現される。
また、ステップS1353の処理において普図開放演出の実行が設定された場合であっても、普図開放演出の実行中に装飾図柄51を用いたリーチ演出が行われる場合は、当該普図開放演出の実行は制限される。
ステップS1353の処理を実行した場合、ステップS1352でNOと判定した場合、又は、ステップS1354の処理を実行した場合、CPU131は、図37に示す変動停止コマンド処理を終了する。なお、普通図柄判定において長開放当たりと判定された場合、遊技制御基板100からオープニングコマンドが送信され、当該オープニングコマンドを受信したことに応じて、ステップS1353の処理(普図長開放演出の設定)が行われてもよい。
[変形例]
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下の形態であってもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下の形態であってもよい。
例えば、上記実施形態では、特別図柄判定の結果が大当たりである場合において、所定の確率(75%)で大当たり遊技後に確変遊技状態に移行させ、次の大当たりまで確変遊技状態が継続する遊技機を想定したが、本発明は他の任意の遊技機に適用可能である。例えば、特別図柄判定の結果が大当たりである場合において、100%の確率で大当たり遊技後に確変遊技状態に移行させ、確変遊技状態において事実上有限の所定回数(例えば、100回)だけ特別図柄が変動すると通常遊技状態に戻る遊技機において、上述のような演出が行われてもよい。この場合において、第1始動口11への遊技球の入賞に基づく大当たり遊技よりも第2始動口12への入賞に基づく大当たり遊技の方が、期待される賞球数が多く設定されてもよい。
また、他の実施形態では、第1特別図柄判定において大当たりと判定された場合に、大当たり遊技中に大入賞口内に設けられたV領域を遊技球が通過すると、大当たり遊技後に確変遊技状態に移行してもよい。具体的には、第1特別図柄判定において特定の大当たりと判定された場合は、大当たり遊技中にV領域が長開放(例えば、最大で29.5秒開放)し、特定の大当たり以外の大当たりと判定された場合は、大当たり遊技中にV領域が短開放(例えば、0.01秒開放)する。特定の大当たりでは遊技者が右打ちをしていれば遊技球はV領域を容易に通過する一方で、特定の大当たり以外の大当たりでは、遊技球がV領域を通過する可能性は極めて低い。このため、特定の大当たりでは大当たり遊技後にほぼ確変遊技状態に移行する一方で、特定の大当たり以外の大当たりでは、ほぼ時短遊技状態に移行する。このような遊技機において、第1特別図柄判定で大当たりと判定された場合には(第1始動口への入賞に基づいて大当たりと判定された場合には)、V領域が長開放する確率は50%に設定され、第2特別図柄判定で大当たりと判定された場合には(第2始動口への入賞に基づいて大当たりと判定された場合には)、V領域が長開放する確率は100%に設定される。すなわち、第1始動口への入賞に基づいて大当たりと判定された場合よりも、第2始動口への入賞に基づいて大当たりと判定された場合の方が、確変遊技状態に移行し易く、遊技者にとって有利である。このようなタイプの遊技機において、上述のように、第2始動口が長開放することを示す演出が行われてもよい。
また、上記実施形態において説明したパチンコ遊技機1の構成は単なる一例に過ぎず、他の構成であっても本発明を実現できることは言うまでもない。また、上述したフローチャートにおける処理の順序、設定値、判定に用いられる閾値等は単なる一例に過ぎず、本発明の範囲を逸脱しなければ他の順序や値であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。
また、上記実施形態では、本発明がパチンコ遊技機に適用された場合を例に説明したが、本発明は、例えばスロットマシン等の他の遊技機にも適用可能である。
[本発明に係る遊技機の構成とその作用効果]
以上説明したように、本発明に係る遊技機は以下のような構成であってもよい。なお、括弧書きは実施形態との対応付けを示したものであり、単なる例示にすぎない。
以上説明したように、本発明に係る遊技機は以下のような構成であってもよい。なお、括弧書きは実施形態との対応付けを示したものであり、単なる例示にすぎない。
本発明の一実施形態に係る遊技機は、第1始動領域(11)と、第1状態と当該第1状態よりも遊技球が入球し易い第2状態とに変化可能な第2始動領域(12)と、前記第1始動領域又は前記第2始動領域への遊技球の通過に基づいて、特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段(101、S407)と、所定条件の成立に基づいて、前記第2始動領域を前記第2状態に変化させるか否かを判定する第2始動領域判定手段(S506)と、前記第2始動領域判定手段によって前記第2始動領域を第2状態に変化させると判定された場合、所定のパターンで前記第2始動領域を第2状態に変化させる第2始動領域制御手段(17、113)と、所定の演出を制御する演出制御手段(130)とを備え、前記第2始動領域制御手段は、前記第2始動領域を第1所定時間だけ第2状態に変化させる第1パターン(普図Bが停止した場合に第2始動口12が1.0秒×1回開放するパターン)と、前記第2始動領域を前記第1所定時間よりも長い第2所定時間だけ第2状態に変化させる第2パターン(普図Cが停止した場合に第2始動口12が1.0秒×2回開放するパターン)と、を含む複数のパターンのうちの何れかのパターンで前記第2始動領域を変化させ、前記演出制御手段は、前記第2始動領域制御手段によって前記第2パターンで前記第2始動領域が変化されること示す示唆演出(図10の煽り演出、キャラクタBが出現する演出、図14)を行うことが可能である。
この構成によれば、第2始動領域の開放パターンが複数あり、第2始動領域の開放パターンを示唆する演出を行うことができる。
また、他の構成では、前記第2始動領域制御手段は、前記第1パターンとして、所定回数だけ前記第2始動領域を前記第2状態に変化させた後、所定時間経過後に、第1時間(図10(A)の1回目の長開放後の0.1秒間の開放)だけ前記第2始動領域を前記第2状態に変化させ、前記第2パターンとして、前記所定回数だけ前記第2始動領域を前記第2状態に変化させた後、所定時間経過後に、前記第1時間よりも長い第2時間(図10(B)の2回目の第2始動口12の長開放)だけ前記第2始動領域を前記第2状態に変化させてもよい。
1 パチンコ遊技機
5 メイン液晶表示装置
6 サブ液晶表示装置
7 可動役物
11 第1始動口
12 第2始動口
13 大入賞口
41 第1特別図柄表示器
42 第2特別図柄表示器
51 装飾図柄
52 保留画像
53 当該保留画像
60 普図変動画像
61 カーソル
62 普図開放画像
100 遊技制御基板
130 演出制御基板
5 メイン液晶表示装置
6 サブ液晶表示装置
7 可動役物
11 第1始動口
12 第2始動口
13 大入賞口
41 第1特別図柄表示器
42 第2特別図柄表示器
51 装飾図柄
52 保留画像
53 当該保留画像
60 普図変動画像
61 カーソル
62 普図開放画像
100 遊技制御基板
130 演出制御基板
本発明に係る遊技機は、第1始動領域と、第1状態と当該第1状態よりも遊技球が入球し易い第2状態とに変化可能な第2始動領域と、前記第1始動領域又は前記第2始動領域への遊技球の通過に基づいて、特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定の結果に基づいて、所定の図柄を変動させてから停止させることにより当該特別遊技判定の結果を報知する図柄制御手段と、所定条件の成立に基づいて、前記第2始動領域を前記第2状態に変化させるか否かを判定する第2始動領域判定手段と、前記第2始動領域判定手段によって前記第2始動領域を前記第2状態に変化させると判定された場合、所定のパターンで前記第2始動領域を前記第2状態に変化させる第2始動領域制御手段と、所定の演出を制御する演出制御手段とを備え、前記第2始動領域制御手段は、前記第2始動領域を第1所定時間だけ前記第2状態に変化させる第1パターンと、前記第2始動領域を前記第1所定時間よりも長い第2所定時間だけ前記第2状態に変化させる第2パターンと、を含む複数のパターンのうちの何れかのパターンで前記第2始動領域を変化させ、前記演出制御手段は、前記所定の図柄の変動中に行われる変動演出を実行することが可能であり、前記特別遊技判定の結果に基づいて、前記変動演出中に、前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する特定演出を行うことが可能であり、前記第2始動領域判定手段の判定結果に基づいて、所定の示唆演出を行うことが可能であり、前記示唆演出として、前記第2始動領域制御手段によって前記第2パターンで前記第2始動領域が変化される可能性を示唆する演出を行うことが可能であり、前記示唆演出として、前記変動演出中に、前記特別遊技判定の結果を示唆する演出を行うことが可能であり、前記特定演出が行われている間、前記示唆演出の実行を制限することが可能である。
本発明に係る遊技機は、第1始動領域と、第1状態と当該第1状態よりも遊技球が入球し易い第2状態とに変化可能な第2始動領域と、前記第1始動領域又は前記第2始動領域への遊技球の通過に基づいて、特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定の結果に基づいて、所定の図柄を変動させてから停止させることにより当該特別遊技判定の結果を報知する図柄制御手段と、所定条件の成立に基づいて、前記第2始動領域を前記第2状態に変化させるか否かを判定する第2始動領域判定手段と、前記第2始動領域判定手段によって前記第2始動領域を前記第2状態に変化させると判定された場合、所定のパターンで前記第2始動領域を前記第2状態に変化させる第2始動領域制御手段と、所定の演出を制御する演出制御手段とを備え、前記第2始動領域制御手段は、所定の制御期間中に、前記第2始動領域を第1時間だけ前記第2状態に変化させてから前記第1状態に変化させ、所定時間経過後に、前記第1時間よりも短い第2時間だけ前記第2始動領域を前記第2状態に変化させる第1パターンと、所定の制御期間中に、前記第2始動領域を前記第1時間だけ前記第2状態に変化させてから前記第1状態に変化させ、所定時間経過後に、前記第2時間よりも長い第3時間だけ前記第2状態に変化させる第2パターンと、を含む複数のパターンのうちの何れかのパターンで前記第2始動領域を制御し、前記演出制御手段は、前記所定の図柄の変動中に行われる変動演出を実行することが可能であり、前記特別遊技判定の結果に基づいて、前記変動演出中に、前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する特定演出を行うことが可能であり、前記第2始動領域判定手段によって前記第2始動領域を前記第2状態に変化させると判定された場合、前記所定の制御期間中に所定の示唆演出を行うことが可能であり、前記示唆演出の実行中に、前記第2始動領域制御手段によって前記第2パターンで前記第2始動領域が変化される可能性を示唆する第1演出を行うことが可能であり、前記変動演出中であって前記示唆演出の実行中に、前記特別遊技判定の結果を示唆する第2演出を行うことが可能であり、前記特定演出が行われている間、前記示唆演出の実行を制限することが可能である。
Claims (2)
- 第1始動領域と、
第1状態と当該第1状態よりも遊技球が入球し易い第2状態とに変化可能な第2始動領域と、
前記第1始動領域又は前記第2始動領域への遊技球の通過に基づいて、特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段と、
所定条件の成立に基づいて、前記第2始動領域を前記第2状態に変化させるか否かを判定する第2始動領域判定手段と、
前記第2始動領域判定手段によって前記第2始動領域を第2状態に変化させると判定された場合、所定のパターンで前記第2始動領域を第2状態に変化させる第2始動領域制御手段と、
所定の演出を制御する演出制御手段とを備え、
前記第2始動領域制御手段は、前記第2始動領域を第1所定時間だけ第2状態に変化させる第1パターンと、前記第2始動領域を前記第1所定時間よりも長い第2所定時間だけ第2状態に変化させる第2パターンと、を含む複数のパターンのうちの何れかのパターンで前記第2始動領域を変化させ、
前記演出制御手段は、前記第2始動領域制御手段によって前記第2パターンで前記第2始動領域が変化されること示す示唆演出を行うことが可能である、遊技機。 - 前記第2始動領域制御手段は、
前記第1パターンとして、所定回数だけ前記第2始動領域を前記第2状態に変化させた後、所定時間経過後に、第1時間だけ前記第2始動領域を前記第2状態に変化させ、
前記第2パターンとして、前記所定回数だけ前記第2始動領域を前記第2状態に変化させた後、所定時間経過後に、前記第1時間よりも長い第2時間だけ前記第2始動領域を前記第2状態に変化させる、請求項1に記載の遊技機。
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Cited By (2)
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JP2019166235A (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-03 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2023074638A (ja) * | 2021-11-18 | 2023-05-30 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
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JP2012120750A (ja) * | 2010-12-09 | 2012-06-28 | Sankyo Co Ltd | 遊技機 |
JP2012249955A (ja) * | 2011-06-06 | 2012-12-20 | Takao Co Ltd | 弾球遊技機 |
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-
2015
- 2015-07-01 JP JP2015132858A patent/JP6055035B1/ja not_active Expired - Fee Related
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