JP2017011895A - 高周波零相電流遮断用インバータ回路 - Google Patents

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Hidehiko Sugimoto
英彦 杉本
準二 大田
Junji Ota
準二 大田
守登 吉田
Morito Yoshida
守登 吉田
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【課題】単相インバータ部から発生する高周波零相電流を阻止するコモンモードチョークコイルを小型化してインバータ回路全体を小型化することが可能な高周波零相電流遮断用インバータ回路を提供する。【解決手段】直流電源2の直流電力をPWM制御によるユニポーラ変調方式により交流電力に変換する単相インバータ部3と、第1直列コンデンサ5と第2直列コンデンサ7の中性点同士を接続する非接地バイパス部8、非接地バイパス部8および第2直列コンデンサ7よりも出力側に配置され、かつ高周波零相電流において第2直列コンデンサ7のインピーダンスよりも高いインピーダンスをもち、非接地バイパス部8でバイパスされて低減された後の高周波零相電流を阻止するコモンモードチョークコイル10を有する高周波零相電流遮断部11とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池などの直流電力をインバータから発生する高周波零相電流を遮断しながら交流電力に変換する高周波零相電流遮断用インバータ回路およびこれを含む電力変換システムに関する。
従来から、太陽電池のような直流電源の直流電力を例えばPWM制御により商用の電力系統に合った交流電力に変換して、電力系統に連系するインバータ回路が知られているが、このインバータ回路では、太陽電池と大地間で形成された浮遊容量を介して漏洩電流が大地から流出する場合があり、これを抑制して他の電子機器への影響を少なくしたり、感電などを防止したりする必要がある。蓄電池のような直流電源でもこの浮遊容量が発生し得る。
この漏洩電流を抑制するものとして、インバータと電力系統間を絶縁トランスで絶縁する高周波絶縁トランス方式が知られているが、漏洩電流の外部流出は防止できるものの、変換効率が低下し、装置重量が大きくなる場合がある。高効率で軽量化のために、絶縁トランスを使用しない場合には、インバータのスイッチングにより発生する高周波零相(コモンモード)電流が大きくならないように、インバータの駆動方法を適宜選択する必要がある。
このインバータ駆動方法として、例えばバイポーラ変調方式およびユニポーラ駆動方式が挙げられるが、ユニポーラ変調方式は、PWMパルス半周期分を正または負に反転する方式で、半周期間に1極性の波形となる。また、バイポーラ変調方式は、PWMパルス1周期にわたって正および負を交互に反転する方式で、2極性の波形となる。
図8(A)のように、バイポーラ変調方式では、常に逆極性の相電圧が発生して、2つの相の和であるコモンモード電圧は0となり、コモンモード電流の発生が少ないが、リアクトルが大きくなる。図8(B)のように、ユニポーラ変調方式では、周波数が2倍となるため、電圧の振幅が半分となってリアクトルを小さくできるが、出力電圧が0の短絡時に、リアクトルにかかる電圧が異なる電位となるためコモンモード電圧が発生しやすく、インバータから発生したコモンモード電流が系統へ流出してしまうという問題があった。
図9は、従来のインバータ回路の構成の一例を示す。このインバータ回路は、直流電源52に並列接続された平滑コンデンサ53、直流電源52の直流電力をPWM制御によるユニポーラ変調方式で交流電力に変換する単相インバータ部55、変換された交流電力の電圧を正弦波状に変換するリアクトル56とコンデンサ57により構成された出力フィルタ、コモンモードチョークコイル60を備えており、交流側の漏電遮断器62を介して系統トランス63に接続されている。太陽電池のような直流電源52と大地間の浮遊容量は接地コンデンサ65で示される。ユニポーラ変調方式であるので、単相インバータ部55でスイッチング周波数による高周波コモンモード電流が発生する。
図10は、この従来回路の電流波形を示す特性図である。(a)は系統トランス63からアース(大地)へ漏洩するアース・コモンモード(零相)電流,(b)はコモンモードチョークコイル60におけるコモンモード(零相)電流の波形を示す。図4(A)は各種の場合におけるアース・コモンモード(零相)電流を比較した棒グラフを表すもので、この例の電流は従来1の棒グラフで示される。インバータ55で発生した高周波コモンモード電流が、図10(b)のようにコモンモードチョークコイル60を介して(a)のようにアースへ漏洩して、これがインバータの交流側の漏電遮断器62を不要に動作させることにより、発電した電力を逆潮流させる機会を損失するおそれがある。
この外部へ流出するコモンモード電流を抑制するための従来技術の一例として、図11は、従来における電力系統に連系するインバータ回路の一例を示す(例えば、特許文献1)。
このインバータ回路は、直流電源72の出力をパルス幅変調するインバータ73の入力側と出力側にそれぞれ配置されて、中性点を形成するように直列に接続されたコンデンサから成る第1、第2コンデンサ対75、77が設けられ、各コンデンサ対の中性点同士を接続することにより漏れ電流のバイパス路78が形成され、各コンデンサ対の間に設けられてインバータ73で発生されたコモンモード電流を抑制するコモンモードチョークコイル80が形成され、インバータ73から出力されるパルス幅変調された電圧を正弦波状に変換する、リアクトル76とコンデンサ79からなる出力フィルタが設けられている。バイパス路78は、インバータ73のスイッチング周波数において、第2コンデンサ対77を介して接続された系統トランス83から大地(アース)を介して直流電源72の浮遊容量に漏れ電流が流れる漏れ電流路87よりも小さいインピーダンスを有し、コモンモードチョークコイル80は、漏れ電流路87およびバイパス路78よりも大きなインピーダンスを有する。
図12は、この回路の電流波形を示す特性図である。(a)は系統トランス83からアースへ漏洩するアース・コモンモード(零相)電流、(b)はインバータ73で発生し、コモンモードチョークコイル80を介して流れるコモンモード(零相)電流の波形を示す。図4(A)では、この例の電流は従来2の棒グラフで示され、このアース・コモンモード(零相)電流は、バイパス路78を設けることにより従来1の棒グラフと比べて十分に小さくなっている。
特開2010−119188号公報
ところで、図11の従来回路において、コモンモードチョークコイル80はバイパス路78の内側に、つまりコモンモードチョークコイル80の出力側にリアクトル76および第2コンデンサ対77が配置されている。したがって、図12(a)のように、インバータ73で発生した高周波コモンモード電流の大部分は、まずコモンモードチョークコイル80を通った後に、バイパス路78および系統側に分流して流れる。
しかし、コモンモードチョークコイル80を高周波コモンモード電流に対してインダクタンスとして作用させるには、そのコアが飽和しないようにしなければならないが、これを実現するには、図11の従来回路では、コモンモードチョークコイル80を通る電流が大きいことからコア飽和防止のためコモンモードチョークコイル80が大型化する問題があった。
本発明は、PWMユニポーラ変調方式で単相インバータ部から発生する高周波零相電流を阻止するコモンモードチョークコイルを小型化してインバータ回路全体を小型化可能な高周波零相電流遮断用インバータ回路およびこれを含む電力変換システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る高周波零相電流遮断用インバータ回路は、直流電源と、直流電源の直流電力をPWM制御によるユニポーラ変調方式によって交流電力に変換する単相インバータ部と、前記単相インバータ部で発生したスイッチング周波数による高周波零相電流を遮断する高周波零相電流遮断部とを備えている。
前記高周波零相電流遮断部は、前記直流電源に並列接続されて前記単相インバータ部の入力側に配置され、電源ラインの相間を2分割した第1直列コンデンサと、前記単相インバータ部の出力側に接続されて、変換された交流電力の電圧を正弦波状に変換するリアクトルと、前記リアクトルの出力側に配置され、電源ラインの相間を2分割した第2直列コンデンサと、前記第1直列コンデンサの中性点と前記第2直列コンデンサの中性点同士を接続して形成されて前記高周波零相電流をバイパスする非接地バイパス部と、前記非接地バイパス部および前記第2直列コンデンサよりも出力側に配置され、かつ前記高周波零相電流において当該第2直列コンデンサのインピーダンスよりも高いインピーダンスをもち、前記非接地バイパス部でバイパスされて低減された後の当該高周波零相電流を阻止するコモンモードチョークコイルとを有している。
この構成によれば、第2直列コンデンサよりも出力側に配置され、かつ、第2直列コンデンサのインピーダンスよりも高いインピーダンスをもつコモンモードチョークコイルにより、単相インバータ部で発生した高周波零相(コモンモード)電流が、第2直列コンデンサから非接地バイパス部へその大部分が流れて、十分に小さくなった状態でコモンモードチョークコイルを流れるので、コアの飽和が起こりにくく、コモンモードチョークコイルを小型化することができる。
好ましくは、前記単相インバータが2レベルインバータまたは3レベルインバータである。したがって、3レベルインバータだけでなく、第1、第2直列コンデンサにより中性点を持たせることで、2レベルインバータのように通常中性点を持たないインバータでも高周波零相電流をこの中性点間をバイパスさせることが可能となる。2レベルインバータよりも3レベルインバータの方がより正弦波に近い交流波形を得られる。
好ましくは、高周波零相電流においてコモンモードチョークコイルのインピーダンスが非接地バイパス部の第2直列コンデンサとのインピーダンスに対して数倍以上に設定されているので、単相インバータ部から発生する高周波零相電流を、より確実かつ容易に非接地バイパス部へ導くことができる。
本発明に係る電力変換システムは、前記高周波零相電流遮断用インバータ回路を含み、前記直流電源が太陽電池もしくは蓄電池であるか、または、太陽電池と蓄電池の両方である。太陽電池だけでなく、蓄電池でも浮遊容量が発生し得るので、太陽電池および/または蓄電池の直流電力が高周波零相電流遮断用インバータ回路により交流電力に変換されるので、高周波零相電流の外部流出を阻止しながら、高い電力変換効率を有する蓄電池付き電力変換システムが得られる。
本発明では、ユニポーラ変調方式で単相インバータ部から発生する高周波零相電流を阻止するコモンモードチョークコイルを小型化して回路全体を小型化することが可能となる。また、ユニポーラ変調方式であるので、リアクトルを小さくしながら高効率で電力変換できる長所を保持することができる。
本発明の第1実施形態に係る高周波零相電流遮断用インバータ回路を含む電力変換システムを示す構成図である。 図1の単相インバータ部における2レベルインバータの一例を示す構成図である。 図1の高周波零相電流遮断用インバータ回路の動作を示す特性図である。 (A)、(B)は、図1の高周波零相電流遮断用インバータ回路と従来回路の動作を比較して示す特性図である。 図1の単相インバータ部における3レベルインバータの一例を示す構成図である。 図1の単相インバータ部における3レベルインバータの一例を示す構成図である。 本発明の第2実施形態に係る高周波零相電流遮断用インバータ回路を含む電力変換システムを示す構成図である。 インバータ回路の動作を示す特性図である。 従来のインバータ回路(その1)を示す構成図である。 従来のインバータ回路(その1)の動作を示す特性図である。 従来のインバータ回路(その2)を示す構成図である。 従来のインバータ回路(その2)の動作を示す特性図である。
図1は本発明の第1実施形態に係る高周波零相電流遮断用インバータ回路を含む電力変換システムを示す構成図である。この電力変換システムは、トランスなしで、高周波零相電流遮断用インバータ回路により太陽電池のような直流電源2の直流電力を交流電力に変換して商用の電力系統へ連系するものである。
この高周波零相電流遮断用インバータ回路1は、直流電源2の直流電力をPWM制御によるユニポーラ変調方式によって交流電力に変換する単相インバータ部3と、単相インバータ部3で発生したスイッチング周波数による高周波零相(コモンモード)電流を遮断する高周波零相電流遮断部11とを備えている。
高周波零相電流遮断部11は、直流電源2に並列接続されて単相インバータ部3の入力側に配置され、直流電源ラインの相間を2分割した第1直列コンデンサ5(Cd1、Cd2)と、単相インバータ部3の出力側に接続されて、変換された交流電力の電圧を正弦波状に変換するリアクトル(Lid1、Lid1)6と、コンデンサCidと、リアクトル6の出力側に配置され、交流電源ラインの相間を2分割した第2直列コンデンサ7(Cic1、Cic2)と、第1直列コンデンサCd1、Cd2の中性点15と第2直列コンデンサCic1、Cic2の中性点16とを接続して形成されるコモンモード電流をバイパスする非接地バイパス部8と、非接地バイパス部8および第2直列コンデンサ7よりも出力側に配置されて、単相インバータ部3で発生したスイッチング周波数による高周波コモンモード電流を低減するコモンモードチョークコイル10と、を備えている。
第1直列コンデンサ5は直流電力を平滑化、安定化するために配置される平滑コンデンサであり、リアクトル6とコンデンサCidは、単相インバータ部3で変換された交流電力を正弦波交流に変換する出力フィルタを構成する。太陽電池2と大地(アース)間の浮遊容量は接地コンデンサ(Cp1、Cp2)17で示される。なお、図1においては、リアクトル6からのディファレンシャルモードの電流を流すコンデンサCidと、リアクトル6からのコモンモード電流を流す第2直列コンデンサ7を分けて図示しているが、第2直列コンデンサ7のみでコンデンサCidの役割を兼用させることもできる。
この高周波零相電流遮断部11におけるコモンモードチョークコイル10は、非接地バイパス部8および第2直列コンデンサ7よりも出力側に配置され、かつ高周波零相電流において第2直列コンデンサのインピーダンスよりも高いインピーダンスを有している。例えばコモンモードチョークコイル10のインピーダンスは第2直列コンデンサ7のインピーダンスに対して数倍以上の差に設定されている。
例えば、コモンモードチョークコイル10と非接地バイパス部8の第2直列コンデンサ7a(7b)のインピーダンスの差は、好ましくは5倍以上、より好ましくは10倍以上である。これにより、単相インバータ部から発生する高周波零相電流が、より確実かつ容易にコモンモードチョークコイル10に流れるのを阻止して、その大部分を非接地バイパス部へ導いて、コモンモードチョークコイル10に流れる電流を十分に小さくできる。
また、この電力変換システムは、単相インバータ部3に対して例えばパルス幅を可変させるPWM制御によるユニポーラ変調方式の制御を行うとともに、回路全体を制御する制御部20を有し、交流側の漏電遮断器12を介して系統トランス13に接続される。
また、図1の交流側の系統トランス13の接地形式としては、この例では単相3線200VでO相(U−V中点)接地18としている。
単相インバータ部3は、2レベルインバータまたは3レベルインバータを使用される。2レベルインバータとはインバータ出力部の電圧波形が零点を中心として±EdのPWMパルスとなるものをいい、3レベルインバータとはインバータ出力部の電圧波形が零点を中心として±Ed/2と±EdのPWMパルスとなるものをいう。2レベルインバータよりも3レベルインバータの方がより正弦波に近い交流波形を得られる。
図2に示すように、この例では単相インバータ部3は2レベルインバータである。前述のとおり、第1、第2直列コンデンサ5、7によって中性点15、16を持たせることで、2レベルインバータのように通常中性点を持たないインバータでも高周波零相電流をこの中性点15、16間をバイパスさせることが可能となる。
この2レベルインバータは、トランジスタQ1およびこれに逆並列に接続された還流用ダイオ−ドD1と、トランジスタQ2およびこれに逆並列に接続された還流用ダイオ−ドD2とが直列に接続されたU相1相分のスイッチングアームを構成する。同様にトランジスタQ3、Q4と還流用ダイオ−ドD3、D4とでV相1相分のスイッチングアームを構成する。トランジスタは例えばIGBTやFET等が使用される。PWMパルスが各々U相、V相のトランジスタQ1〜Q4に印加され、オンオフ駆動が行われて、直流電力が交流電力に変換される。
つまり、この単相インバータ部3は、PWMパルス半周期分を正または負に反転する方式で、半周期間に1極性の波形となるユニポーラ変調方式であり、2レベルインバータである。
図3は、本電力変換システムの電流波形を示す特性図である。図3(a)は系統トランス13からアース(大地)へ漏洩するアース・コモンモード(零相)電流、(b)はコモンモードチョークコイル10を介して流れる高周波コモンモード(零相)電流の波形を示す。ここで、図3(a)と(b)の電流の大きさはほぼ同一である。
この図のように、(b)では、単相インバータ部3で発生した高周波コモンモード電流の大部分が非接地バイパス部8を通って、コモンモードチョークコイル10を通るコモンモード(零相)電流を十分小さくしている。これとともに、系統トランス13から大地(アース)へ漏洩するアース・コモンモード(零相)電流も十分に小さくしている。
図4(B)は、各種の場合におけるコモンモードチョークコイルを通るコモンモード(零相)電流を比較した棒グラフを表す。本発明では、コモンモードチョークコイル10を通るコモンモード(零相)電流を、その手前で非接地バイパス部8へ大部分流すので、従来2と比較して十分小さくしている。図4(A)は、各種の場合における系統トランスからアース(大地)へ漏洩するアース・コモンモード(零相)電流を比較した棒グラフを表すもので、本発明では、このアース・コモンモード(零相)電流を、従来2とはほぼ同等で、従来1と比較して十分小さくしている。
これにより、非接地バイパス部8および第2直列コンデンサ7よりも出力側に配置され、かつ、第2直列コンデンサ7のインピーダンスよりも高いインピーダンスをもつコモンモードチョークコイル10により、単相インバータ部3で発生した高周波零相(コモンモード)電流が、第2直列コンデンサ7から非接地バイパス部8へその大部分が流れて、十分に小さくなった状態でコモンモードチョークコイル10を流れるので、そのコアの飽和が起こりにくく、コモンモードチョークコイル10を小型化することができる。これにより、高周波零相電流遮断用インバータ回路1全体を小型化することが可能となる。また、ユニポーラ変調方式であるので、リアクトル6を小さくしながら高効率で電力変換できる長所を保持することができる。
図5は3レベルインバータのNPCタイプ(NPC1)の回路図を示す。第1直列コンデンサ5、5は直流電源2をE/2に分圧し、正電圧P、中性点電圧(零電圧)NP、負電圧Nという3レベルの電圧レベルを作成する。ダイオードD19、D20は第1直列コンデンサ5、5の中性点15電圧を導出する整流素子で、トランジスタQ11〜Q14はそれぞれ還流用ダイオ−ドD11〜D14を備えたU相1相分のスイッチングアームを構成する4個直列のIGBT等のトランジスタである。同様の構成はV相のスイッチングアームも有しており、PWMパルスが各々U相、V相のトランジスタQ11〜Q18に印加され、オンオフ駆動が行われて、直流電力が交流電力に変換される。
図6は、3レベルインバータのTタイプ(NPC2)の回路図を示す。第1直列コンデンサ5、5は直流電源2をE/2に分圧し、正電圧P、中性点電圧(零電圧)NP、負電圧Nという3レベルの電圧レベルを作成する。正電圧Pと負電圧N間に、トランジスタQ31、Q32がそれぞれ還流用ダイオ−ドD31、D32を備えたU相1相分のスイッチングアームを構成する2個直列のIGBT等のトランジスタである。中性点電圧(零電圧)NPと前記スイッチングアームの中性点との間に、トランジスタQ33、Q34がそれぞれ還流用ダイオ−ドD33、D34を有して直列接続されたものが配置されている。図6には1相分しか示していないが、同様の構成はV相のスイッチングアームも有しており、PWMパルスが各々U相、V相のトランジスタに印加され、オンオフ駆動が行われて、直流電力が交流電力に変換される。
図7は、本発明の第2実施形態に係る高周波零相電流遮断用インバータ回路1を含む電力変換システムを示す回路構成図である。このシステムは、例えば、消費電力のピークが上限値を超えそうなときに蓄電池に蓄電した電力で補填してピークカットする場合等のように、太陽電池2の発電電力の有効利用を図る蓄電池(直流電源)21を備えている。この例では、太陽電池2だけでなく、蓄電池21でも浮遊容量が発生し得るので、太陽電池2および/または蓄電池21の直流電力が高周波零相電流遮断用インバータ回路1により交流電力に変換されるので、高周波零相電流の外部流出を阻止しながら、高い電力変換効率を有する蓄電池付き電力変換システムが得られる。なお、太陽電池を有さず蓄電池のみを有する回路でも、その効果は上記と同様である。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1:高周波零相電流遮断用インバータ回路
2:太陽電池(直流電源)
3:単相インバータ部
5:第1直列コンデンサ
6:リアクトル
7:第2直列コンデンサ
8:非接地バイパス部
10:コモンモードチョークコイル
11:高周波零相電流遮断部
12:漏電遮断器
13:系統トランス
20:制御部
21:蓄電池(直流電源)


Claims (5)

  1. 直流電源と、直流電源の直流電力をPWM制御によるユニポーラ変調方式によって交流電力に変換する単相インバータ部と、前記単相インバータ部で発生したスイッチング周波数による高周波零相電流を遮断する高周波零相電流遮断部とを備えた高周波零相電流遮断用インバータ回路であって、
    前記高周波零相電流遮断部は、
    前記直流電源に並列接続されて前記単相インバータ部の入力側に配置され、電源ラインの相間を2分割した第1直列コンデンサと、
    前記単相インバータ部の出力側に接続されて、変換された交流電力の電圧を正弦波状に変換するリアクトルと、
    前記リアクトルの出力側に配置され、電源ラインの相間を2分割した第2直列コンデンサと、
    前記第1直列コンデンサの中性点と前記第2直列コンデンサの中性点同士を接続して形成されて前記高周波零相電流をバイパスする非接地バイパス部と、
    前記非接地バイパス部および前記第2直列コンデンサよりも出力側に配置され、かつ前記高周波零相電流において当該第2直列コンデンサのインピーダンスよりも高いインピーダンスを有して、前記非接地バイパス部でバイパスされて低減された後の当該高周波零相電流を阻止するコモンモードチョークコイルと、
    を備えている高周波零相電流遮断用インバータ回路。
  2. 請求項1において、
    前記単相インバータ部が2レベルインバータである、高周波零相電流遮断用インバータ回路。
  3. 請求項1において、
    前記単相インバータが3レベルインバータである、高周波零相電流遮断用インバータ回路。
  4. 請求項1において、
    前記高周波零相電流における前記コモンモードチョークコイルのインピーダンスが前記非接地バイパス部が接続された前記第2直列コンデンサのインピーダンスに対して数倍以上の差に設定されている、高周波零相電流遮断用インバータ回路。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の高周波零相電流遮断用インバータ回路を含み、前記直流電源が太陽電池もしくは蓄電池であるか、または太陽電池と蓄電池の両方である、電力変換システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112771776A (zh) * 2018-09-27 2021-05-07 Abb瑞士股份有限公司 用于ac功率与dc功率之间的转换的装置
WO2022149192A1 (ja) * 2021-01-05 2022-07-14 三菱電機株式会社 ノイズ抑制装置

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