JP2017011577A - クロストーク補償装置及びクロストーク除去方法 - Google Patents
クロストーク補償装置及びクロストーク除去方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017011577A JP2017011577A JP2015126839A JP2015126839A JP2017011577A JP 2017011577 A JP2017011577 A JP 2017011577A JP 2015126839 A JP2015126839 A JP 2015126839A JP 2015126839 A JP2015126839 A JP 2015126839A JP 2017011577 A JP2017011577 A JP 2017011577A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- replica
- unit
- interference
- carrier
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Noise Elimination (AREA)
- Optical Communication System (AREA)
Abstract
Description
一般に伝送媒体として光ファイバを用いる光伝送システムで用いられる周波数帯域は、光ファイバが示す低損失帯域やエルビウム添加ファイバ増幅器のような光増幅器の示す利得帯域等に制限され、約8THzとなる。電気通信標準化部門(ITU−T)が規定する単一のチャネルが占有する周波数帯域である50GHzを仮定し、上記帯域を使用してチャネルあたり100Gbps級の光信号を伝送すると、16Tbps級もの容量を持つ伝送が可能となる。実際、上記帯域の一部を用いた8Tbps級の光基幹系システムが商用導入されている。
光信号を搬送する帯域を変えずに、光ファイバあたりの伝送総容量を増やすには周波数利用効率の向上が求められる。周波数利用効率は[bps/Hz]の単位が用いられ、単位周波数あたりの情報伝送能力の大きさを表す。周波数利用効率を向上させる技術としては、大きく分けて二つの方法が考えられる。
光信号に重畳する雑音は伝送路上での光アンプにおける自然放出光や送受信器内における熱雑音等の装置に起因するものであって、装置の高性能化を除けば、一般に信号帯域内の雑音の低減あるいは除去を図ることは困難である。したがって、伝送可能な距離を維持しつつ周波数利用効率を上げるためには、光信号の周波数軸上での高密度化が有効であると考えられる。そのため、キャリア間クロストークを除去しつつ光信号の高密度化を図ることができないという問題があった。
図1は、本発明における光信号伝送システム100のシステム構成を示す図である。
光信号伝送システム100は、デジタル処理回路1(1−1及び1−2)、光源2(2−1及び2−2)、光変調器3(3−1及び3−2)、光信号入力部4、光信号出力部5、光伝送路6、局発光源7(7−1及び7−2)、光受信器8(8−1及び8−2)及びキャリア間クロストーク補償装置10を備える。
光源2は、所定の搬送波周波数の光を送出する。例えば、光源2−1は、キャリア1の光を送出する。光源2−2は、キャリア2の光を送出する。
光変調器3は、デジタル処理回路1から出力された信号に応じて、光源2から送出された光を変調することによって変調信号光を生成する。光変調器3は、生成した変調信号光を光信号入力部4に出力する。
光信号入力部4は、複数の変調信号光を光伝送路6に入力する。
光信号出力部5は、光伝送路6から出力された光信号を分離する。
光伝送路6は、光信号の伝送に使用される媒体である。光伝送路6は、シングルコアファイバであってもよいし、マルチコアファイバであってもよい。
光受信器8は、光信号出力部5から出力された光信号と、局発光源7から送出された局発光とを干渉させ、中間周波数帯の電気信号に変換して検波する。光受信器8−1は、光変調器3−1から出力された変調信号光と、局発光源7−1から送出された局発光とを干渉させ、中間周波数帯の電気信号に変換して検波する。光受信器8−2は、光変調器3−2から出力された変調信号光と、局発光源7−2から送出された局発光とを干渉させ、中間周波数帯の電気信号に変換して検波する。
以下、本発明における光信号伝送システム100の具体的な構成例(第1実施形態〜第7実施形態)について説明する。
図2は、第1実施形態におけるキャリア間クロストーク補償装置10の機能構成を表す概略ブロック図である。
キャリア間クロストーク補償装置10は、波形整形部101、シンボル判定部102、レプリカ生成部103、周波数シフト部104及びレプリカ減算部105を備える。
波形整形部101は、干渉信号に対して送受信時や伝送時に受けた波形歪みを整形する。
シンボル判定部102は、干渉信号の変調方式に応じたシンボル判定を行う。ここでのシンボル判定とは、例えばBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調方式の場合、時系列信号の識別点において、1又は−1の信号へ硬判定を行うことを意味する。
周波数シフト部104は、生成されたレプリカ信号に対して周波数シフト演算を行う。
レプリカ減算部105は、周波数シフト演算がなされたレプリカ信号と、光受信器8−2から出力された、干渉信号成分の除去対象となる信号(以下、「干渉成分除去対象信号」という。)とに基づいて目的信号を取得する。
波形整形部101は、干渉信号の波形を整形する(ステップS101)。シンボル判定部102は、整形された干渉信号のシンボル判定を行う(ステップS102)。レプリカ生成部103は、シンボル判定がなされた干渉信号をキャリアのベースバンド信号に変換することによって、干渉信号のレプリカ信号を生成する(ステップS103)。周波数シフト部104は、レプリカ信号に対して周波数シフト演算を行う(ステップS104)。具体的には、周波数シフト部104は、下記の式(1)のスカラーc(n)をレプリカ信号の各シンボルに乗算することによってレプリカ信号に対して周波数シフト演算を行う。
キャリア間クロストーク補償装置10は、干渉信号のレプリカ信号を生成する。そして、キャリア間クロストーク補償装置10は、干渉成分除去対象信号からレプリカ信号の成分を除去することによって目的信号を取得する。そのため、キャリア間クロストークを除去しつつ、信号品質を向上させることが可能になる。
第2実施形態では、レプリカ生成部103が、干渉信号に関する事前情報を用いて干渉信号のレプリカ信号を生成する。なお、第2実施形態におけるキャリア間クロストーク補償装置10の構成は、レプリカ生成部103の構成を除けば第1実施形態のキャリア間クロストーク補償装置10と同様の構成である。そのため、レプリカ生成部103の構成についてのみ説明する。
第2実施形態におけるレプリカ生成部103は、フーリエ変換部201、チャネル応答算出部202、チャネル応答乗算部203及び逆フーリエ変換部204を備える。
フーリエ変換部201は、シンボル判定部102から出力された干渉信号に対してフーリエ変換を行う。
チャネル応答算出部202は、干渉信号に関する事前情報に基づいてチャネル応答を算出する。ここで、干渉信号に関する事前情報とは、光送信装置内での帯域制限フィルタ形状、光変調器、アナログデジタル変換器などの電気装置、あるいは光伝送路上の光フィルタなどの光デバイスの帯域制限を考慮したチャネル応答行列である。事前情報は、光信号伝送システム100構築の際に予め測定することで既知とすることができる。
チャネル応答乗算部203は、フーリエ変換がなされた干渉信号と、チャネル応答とを乗算する。
逆フーリエ変換部204は、乗算された信号に対して逆フーリエ変換を行う。
ステップS102の処理が終了すると、フーリエ変換部201は干渉信号に対してフーリエ変換を行う(ステップS201)。この処理によって、干渉信号が周波数軸のスペクトルに変換される。また、チャネル応答算出部202は、干渉信号に関する事前情報を用いてチャネル応答を算出する(ステップS202)。ここで言及する事前情報とは、例えばパイロット信号などを指す。パイロット信号を使用すればチャネル応答は容易に推定される。推定されるチャネル応答とは、電気装置や光デバイスがK個あり、それぞれのチャネル応答がHi(ω)と表されるとすると、以下の式(2)に基づいて算出される全体のチャネル応答H(ω)である。
第2実施形態におけるキャリア間クロストーク補償装置10は、干渉信号のレプリカ信号を生成する。この点について、第2の実施形態におけるキャリア間クロストーク補償装置10は、干渉信号に関する事前情報を用いてレプリカ信号を生成する。したがって、より干渉信号に成分が近いレプリカ信号を生成することができる。そして、キャリア間クロストーク補償装置10は、干渉成分除去対象信号からレプリカ信号の成分を除去することによって目的信号を取得する。そのため、キャリア間クロストークを除去しつつ、信号品質を向上させることが可能になる。
第2実施形態では、チャネル応答H(ω)の乗算を周波数領域で行う構成を示したが、レプリカ生成部103は以下のような処理を行うことによってレプリカ信号を生成してもよい。例えば、レプリカ生成部103は、チャネル応答H(ω)を逆フーリエ変換して得られるチャネル応答を入力信号に対し畳み込み演算することによって時間領域にてレプリカ信号を生成する。
第3実施形態では、レプリカ生成部103が、スプリットステップフーリエ法を用いて干渉信号のレプリカ信号を生成する。一般に、光伝送路6の一種である光ファイバを伝搬中の光パルス波形の変遷は、非線形シュレディンガー方程式により記述される。非線形シュレディンガー方程式は解析解を持たない為、光パルスの解析を目的としたシミュレーションを行うときには、光ファイバを短いセクションがP個連結したファイバとみなし、線形演算と非線形演算を交互に行い近似解を求めるスプリットステップフーリエ法が用いられる。そこで、第3実施形態では、スプリットステップフーリエ法を用いる。なお、第3実施形態におけるキャリア間クロストーク補償装置10の構成は、レプリカ生成部103の構成を除けば第1実施形態のキャリア間クロストーク補償装置10と同様の構成である。そのため、レプリカ生成部103の構成についてのみ説明する。
レプリカ生成部103は、フーリエ変換部301、線形演算部302、逆フーリエ変換部303及び非線形演算部304を備える。
フーリエ変換部301は、シンボル判定部102から出力された干渉信号に対してフーリエ変換を行う。なお、シンボル判定部102から出力された干渉信号がインパルス列となっている場合には、フーリエ変換部301はゼロ挿入や波形整形などを施し、ベースバンド信号化した後にフーリエ変換を行う。
線形演算部302は、フーリエ変換がなされた干渉信号に対してスプリットステップフーリエ法における線形演算を行う。
逆フーリエ変換部303は、線形演算がなされた信号に対して逆フーリエ変換を行う。
非線形演算部304は、逆フーリエ変換がなされた信号に対してスプリットステップフーリエ法における非線形演算を行う。
ステップS102の処理が終了すると、フーリエ変換部301は干渉信号に対してフーリエ変換を行う(ステップS301)。この処理によって、入力された信号が周波数軸のスペクトルに変換される。線形演算部302は、フーリエ変換がなされた干渉信号に対して線形演算を行う(ステップS302)。具体的には、線形演算部302は、光伝送路6における波長分散D(ω)を算出する。そして、線形演算部302は、フーリエ変換がなされた信号に対して波長分散D(ω)を乗算する。逆フーリエ変換部303は、線形演算された信号(乗算結果)に対して逆フーリエ変換を行うことによって、波長分散D(ω)の影響を受けて波形が変化した信号に変換する(ステップS303)。この処理の関係は、以下の式(4)のように表される。
一方、所定の回数、ステップS301からステップS304までの処理が行なわれていない場合(ステップS305−NO)、ステップS301以降の処理が繰り返し実行される。
第3実施形態におけるキャリア間クロストーク補償装置10は、干渉信号のレプリカ信号を生成する。この点について、第3の実施形態におけるキャリア間クロストーク補償装置10は、スプリットステップフーリエ法を用いてレプリカ信号を生成する。したがって、光伝送路を伝搬中の光パルス波形を精度よく再現することができる。そして、キャリア間クロストーク補償装置10は、干渉成分除去対象信号からレプリカ信号の成分を除去することによって目的信号を取得する。そのため、第1実施形態と比べて、キャリア間クロストークを除去しつつ、信号品質を向上させることが可能になる。
上記の第1実施形態から第3実施形態では、干渉成分除去対象信号から干渉信号のレプリカ信号を単純に減算する構成であったが、第4実施形態では適応フィルタを用いて干渉成分除去対象信号から干渉信号のレプリカ信号を減算する。なお、第4実施形態におけるキャリア間クロストーク補償装置10の構成は、レプリカ減算部105の構成を除けば第1実施形態から第3実施形態のいずれかのキャリア間クロストーク補償装置10と同様の構成である。そのため、レプリカ減算部105の構成についてのみ説明する。
レプリカ減算部105は、タップ演算部401、エラー計算部402及びタップ更新部403を備える。
タップ演算部401は、入力信号に対して複素数のタップを乗算する。ここで、入力信号は、周波数シフト部104から出力された入力信号s1及び干渉成分除去対象信号s2である。
タップ更新部403は、LMS(Least Mean Square)法と、エラー計算部402によって算出されたエラーとを用いてタップを更新する。
タップ演算部401は、入力信号s1に対してタップw1、入力信号s2に対してタップw2をそれぞれ乗算する(ステップS401)。ここで、タップの初期値の絶対値は、目的信号に乗算されるタップw2の値がレプリカ信号に乗算されるタップw1の値より高い。そして、タップ演算部401は、以下の式(6)に基づいて目的信号s3を生成する(ステップS402)。
第4実施形態におけるキャリア間クロストーク補償装置10は、干渉信号のレプリカ信号を生成する。そして、キャリア間クロストーク補償装置10は、干渉成分除去対象信号からレプリカ信号の成分を除去することによって目的信号を取得する。この点について、一般に信号は位相の不定性があり、また事前情報を用いてレプリカ信号を生成していたとしても、光伝送路6の予期せぬ時間変動などが影響して、キャリア間クロストーク補償の精度が劣化することが考えられる。そこで、第4の実施形態におけるキャリア間クロストーク補償装置10は、レプリカ信号を単純に減算するのではなく、適応フィルタを用いて目的信号からレプリカ信号を減算する処理を行う。そのため、キャリア間クロストークを除去しつつ、信号品質を向上させることが可能になる。
本実施形態では、LMS法を例に適応フィルタの更新を行う構成を示したが、キャリア間クロストーク補償装置10はRLS(Recursive Least Square)法や独立成分分析などの方法を用いて適応フィルタの更新を行うように構成されてもよい。
第5実施形態では、キャリア間クロストーク補償装置が、波形歪みが整形された信号に対して誤り訂正復号を行う。
図10は、第5実施形態におけるキャリア間クロストーク補償装置10aの機能構成を表す概略ブロック図である。
キャリア間クロストーク補償装置10aは、波形整形部101、シンボル判定部102a、レプリカ生成部103、周波数シフト部104、レプリカ減算部105及び誤り訂正復号部106を備える。
シンボル判定部102aは、誤り訂正復号がなされた信号の変調方式に応じたシンボル判定を行う。
ステップS101の処理が終了すると、誤り訂正復号部106は波形整形部101から出力された信号に対して誤り訂正復号を行う(ステップS501)。シンボル判定部102aは、誤り訂正復号がなされた信号の変調方式に応じたシンボル判定を行う(ステップS502)。
また、干渉信号の波形整形を行ったとしても、目的信号に干渉信号が重畳しているのと同様、干渉信号にも目的信号が重畳している為、波形整形部101の出力信号をそのままシンボル判定したとしても、シンボル判定誤りが発生し、キャリア間クロストーク補償性能が劣化することが考えられる。それに対して、キャリア間クロストーク補償装置10aでは、波形整形部101の出力信号に対し、誤り訂正復号化を行うことでシンボル判定誤りが発生する頻度を下げ、キャリア間クロストーク補償性能を向上させることができる。
第6実施形態では、キャリア間クロストーク補償装置が、シングルモードファイバにおける偏波多重信号やマルチモードファイバにおけるモード多重信号に対してキャリア間クロストークの除去を行う。例えば、シングルモードファイバにおける偏波多重信号やマルチモードファイバにおけるモード多重信号では、X偏波(水平偏波)とY偏波(垂直偏波)の信号を持つ。そこで、第6実施形態におけるキャリア間クロストーク補償装置では、X偏波(水平偏波)とY偏波(垂直偏波)の信号それぞれに対してキャリア間クロストークを除去する処理を行う。以下の説明では、光受信器8−1から出力されたX偏波の信号を干渉水平偏波信号と記載し、光受信器8−1から出力されたY偏波の信号を干渉垂直偏波信号と記載する。また、干渉信号成分の除去対象となるX偏波の信号を干渉水平偏波成分除去対象信号と記載し、干渉信号成分の除去対象となるY偏波の信号を干渉垂直偏波成分除去対象信号と記載する。
キャリア間クロストーク補償装置10bは、波形整形部110、シンボル判定部111、レプリカ生成部112、周波数シフト部113、シンボル判定部114、レプリカ生成部115、周波数シフト部116及びレプリカ減算部117を備える。
シンボル判定部111は、干渉水平偏波信号の変調方式に応じたシンボル判定を行う。
レプリカ生成部112は、シンボル判定がなされた干渉水平偏波信号をキャリアのベースバンド信号に変換することによって干渉水平偏波レプリカ信号を生成する。
周波数シフト部113は、生成された干渉水平偏波レプリカ信号に対して周波数シフト演算を行う。
レプリカ生成部115は、シンボル判定がなされた干渉垂直偏波信号をキャリアのベースバンド信号に変換することによって干渉垂直偏波レプリカ信号を生成する。
周波数シフト部116は、生成された干渉垂直偏波レプリカ信号に対して周波数シフト演算を行う。
レプリカ減算部117は、周波数シフト演算がなされた干渉水平偏波レプリカ信号及び干渉垂直偏波レプリカ信号と、干渉水平偏波成分除去対象信号及び干渉垂直偏波成分除去対象信号とに基づいて、水平偏波目的信号及び垂直偏波目的信号をそれぞれ取得する。
波形整形部110は、干渉水平偏波信号と干渉垂直偏波信号とをそれぞれ整形する(ステップS601)。波形整形部110は、整形した干渉水平偏波信号をシンボル判定部111に出力し、整形した干渉垂直偏波信号をシンボル判定部114に出力する。ステップS602〜ステップS605と、ステップS606〜ステップS609とは、並列に処理が行なわれる。
キャリア間クロストーク補償装置10bは、水平偏波信号及び垂直偏波信号のそれぞれに対して、第1の実施形態における処理と同様の処理を行う。そのため、偏波多重信号やモード多重信号に対しても、キャリア間クロストークを除去しつつ、信号品質を向上させることが可能になる。
キャリア間クロストーク補償装置10bにおけるレプリカ生成部112及びレプリカ生成部115は、第2実施形態及び第3実施形態に示すレプリカ生成部103の構成であってもよい。
第7実施形態では、2つのキャリア(キャリア1及びキャリア2)に対しキャリア間クロストーク補償を交互に繰り返し行う。
図14は、第7実施形態におけるキャリア間クロストーク補償装置10cの機能構成を表す概略ブロック図である。
キャリア間クロストーク補償装置10cは、波形整形部120、シンボル判定部121、レプリカ生成部122、周波数シフト部123、レプリカ減算部124、シンボル判定部125、レプリカ生成部126、周波数シフト部127及びレプリカ減算部128を備える。
シンボル判定部121は、変調方式に応じたシンボル判定を行う。また、シンボル判定部121は、レプリカ減算部128から目的信号が入力された場合、入力された目的信号の変調方式に応じたシンボル判定を行う。
レプリカ生成部122は、シンボル判定がなされた信号をキャリアのベースバンド信号に変換することによってレプリカ信号を生成する。
レプリカ減算部124は、周波数シフト演算がなされたレプリカ信号と、光受信器8−2から出力された信号(キャリア2)とに基づいて、干渉信号を除去した目的信号を取得する。レプリカ減算部124は、取得した目的信号をシンボル判定部125及び外部装置に出力する。
レプリカ生成部126は、シンボル判定がなされた信号をキャリアのベースバンド信号に変換することによってレプリカ信号を生成する。
周波数シフト部127は、生成されたレプリカ信号に対して周波数シフト演算を行う。
レプリカ減算部128は、周波数シフト演算がなされたレプリカ信号と、光受信器8−1から出力された信号(キャリア1)とに基づいて、干渉信号を除去した目的信号を取得する。レプリカ減算部128は、取得した目的信号をシンボル判定部121及び外部装置に出力する。
また、キャリア間クロストーク補償装置10cでは、複数のキャリアにおける目的信号を取得することが可能となる。以下、この効果について具体的に説明する。
キャリア間クロストーク補償装置10cでは、目的信号が取得されたキャリアの目的信号が、他のキャリアの目的信号の取得に利用される。このように、循環的に複数のキャリアにおける目的信号を取得することが可能になる。
上記の各実施形態では、キャリア数が2つの場合を例に説明したが、キャリア数は3つ以上であってもよい。
上記の各実施形態では、光信号伝送システムを例に説明したが、本発明における技術は無線LAN(Local Area Network)システム、携帯電話システム、衛星通信システム等、信号を送る手段としてキャリアを用いるシステムであれば同様に適用可能である。
上記の各実施形態における光信号伝送システム100は、シングルモードファイバを用いる光伝送システムにおける、直交する2つの偏波モードを利用した偏波多重通信や、マルチモードファイバを用いる光伝送システムにおける、複数のモードを利用したモード多重通信においても適用可能である。
Claims (7)
- 一部の信号帯域が重なり合った複数のキャリアそれぞれから生成されたキャリア信号における干渉信号の波形を整形する波形整形部と、
整形された前記干渉信号を前記キャリアのベースバンド信号に変換することによって前記干渉信号のレプリカ信号を生成するレプリカ生成部と、
前記干渉信号と異なる、干渉信号成分の除去対象となるキャリア信号から、生成された前記レプリカ信号を減算することによって前記干渉信号の成分を除去した目的信号を取得するレプリカ減算部と、
を備えるクロストーク補償装置。 - 前記レプリカ生成部は、前記干渉信号をフーリエ変換するフーリエ変換部と、前記フーリエ変換がなされた前記干渉信号に対して、前記干渉信号に関する事前情報から得られるチャネル応答行列を乗算するチャネル応答乗算部と、チャネル応答行列が乗算された前記干渉信号を逆フーリエ変換することによって、チャネル応答を反映したレプリカ信号を生成する逆フーリエ変換部とを備える、請求項1に記載のクロストーク補償装置。
- 前記レプリカ生成部は、スプリットステップフーリエ法を用いて前記レプリカ信号を生成する、請求項1に記載のクロストーク補償装置。
- 前記レプリカ減算部は、適応フィルタを用いて前記目的信号を取得する、請求項1に記載のクロストーク補償装置。
- 前記干渉信号の誤り訂正復号を行う誤り訂正復号部をさらに備え、
前記レプリカ生成部は、誤り訂正復号がなされた前記干渉信号から前記レプリカ信号を生成する、請求項1又は4に記載のクロストーク補償装置。 - 前記レプリカ減算部は、偏波多重又はモード多重された信号における水平偏波信号及び垂直偏波信号それぞれから目的信号を取得する、請求項1に記載のクロストーク補償装置。
- 一部の信号帯域が重なり合った複数のキャリアそれぞれから生成されたキャリア信号における干渉信号の波形を整形する波形整形ステップと、
整形された前記干渉信号を前記キャリアのベースバンド信号に変換することによって前記干渉信号のレプリカ信号を生成するレプリカ生成ステップと、
前記干渉信号と異なる、干渉信号成分の除去対象となるキャリア信号から、生成された前記レプリカ信号を減算することによって前記干渉信号の成分を除去した目的信号を取得するレプリカ減算ステップと、
を有するクロストーク除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015126839A JP6441751B2 (ja) | 2015-06-24 | 2015-06-24 | クロストーク補償装置及びクロストーク除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015126839A JP6441751B2 (ja) | 2015-06-24 | 2015-06-24 | クロストーク補償装置及びクロストーク除去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017011577A true JP2017011577A (ja) | 2017-01-12 |
JP6441751B2 JP6441751B2 (ja) | 2018-12-19 |
Family
ID=57762334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015126839A Active JP6441751B2 (ja) | 2015-06-24 | 2015-06-24 | クロストーク補償装置及びクロストーク除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6441751B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018129618A (ja) * | 2017-02-07 | 2018-08-16 | 富士通株式会社 | 受信装置および受信方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6069929A (ja) * | 1983-09-27 | 1985-04-20 | Radio Res Lab | デイジタル通信方式における隣接干渉除去受信方式 |
JP2000151530A (ja) * | 1998-11-16 | 2000-05-30 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 干渉除去方法及び干渉除去回路 |
JP2009225002A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Fujitsu Ltd | 無線通信装置及び干渉除去方法 |
-
2015
- 2015-06-24 JP JP2015126839A patent/JP6441751B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6069929A (ja) * | 1983-09-27 | 1985-04-20 | Radio Res Lab | デイジタル通信方式における隣接干渉除去受信方式 |
JP2000151530A (ja) * | 1998-11-16 | 2000-05-30 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 干渉除去方法及び干渉除去回路 |
JP2009225002A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Fujitsu Ltd | 無線通信装置及び干渉除去方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018129618A (ja) * | 2017-02-07 | 2018-08-16 | 富士通株式会社 | 受信装置および受信方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6441751B2 (ja) | 2018-12-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6319487B1 (ja) | 光伝送特性推定方法、光伝送特性補償方法、光伝送特性推定システム及び光伝送特性補償システム | |
US9515742B2 (en) | System and methods for adaptive equalization for optical modulation formats | |
CN111010239B (zh) | 一种相干光纤通信系统中非线性相位噪声补偿方法及系统 | |
JP2016536948A (ja) | 光通信における適応的予等化 | |
JP6135415B2 (ja) | 非線形歪み補償装置及び方法並びに光受信器 | |
JP2016019289A (ja) | 光信号雑音比の監視装置、送信機及び通信システム | |
JP2010062944A (ja) | 無線通信システム、無線受信装置および無線送信装置 | |
JP6673881B2 (ja) | 光伝送特性補償システム及び光伝送特性補償方法 | |
JP6985597B2 (ja) | 光受信装置及び周波数オフセット推定方法 | |
US9100259B2 (en) | Receiving device, receiving method, and receiving program | |
CN107078982A (zh) | 数字相干光接收器的色散估计 | |
JP2016208518A (ja) | 信号処理装置、信号送信装置及び受信機 | |
JP6428881B1 (ja) | 光伝送特性推定方法、光伝送特性補償方法、光伝送特性推定システム及び光伝送特性補償システム | |
JP6693922B2 (ja) | 光伝送特性補償システム及び光伝送特性補償方法 | |
CN108933626B (zh) | 一种信号处理方法和装置 | |
US9712252B2 (en) | Adaptive equalizer with coefficients determined using groups of symbols to compensate for nonlinear distortions in optical fiber communications | |
JP6441751B2 (ja) | クロストーク補償装置及びクロストーク除去方法 | |
JP6080962B2 (ja) | 推定値を決定するように動作可能である装置、方法、およびコンピュータプログラム | |
US20210367671A1 (en) | Optical transmission system | |
CN113796016A (zh) | 符号判定装置和符号判定方法 | |
US11855699B2 (en) | Optical transmission system, optical transmitting apparatus and optical receiving apparatus | |
KR20110083142A (ko) | 공간 다중화 다중안테나 시스템에서의 신호 대 간섭 및 잡음비 예측 장치 및 방법 | |
CN108206798B (zh) | 一种抑制相邻发射机干扰的通信方法 | |
CN114079556B (zh) | 一种基于空间位置的多址接入方法 | |
WO2023248285A1 (ja) | マルチキャリア信号波形等化回路及びマルチキャリア信号波形等化方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170901 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180618 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180626 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180827 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181120 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181122 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6441751 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |