JP2017011576A - スピーカーシステムおよびこれを構成するスピーカー並びにスタンド - Google Patents

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Abstract

【課題】 キャビネットを傾斜させて使用し、かつ、持ち運んで使用するスピーカーシステムを構成するのに適するスピーカー並びにスタンドを提供する。
【解決手段】
スピーカーシステムは、スピーカーのキャビネットの背面側に設けられる第1係合部材が、キャビネットの天面に対して略並行に離隔して形成された第1係合部と、第1係合部からキャビネットの背面に対して略並行に離隔して延設して形成された第2係合部と、を有し、スタンドの基体に固定されて第1係合部材に係合する第2係合部材が、第1係合部および第2係合部が挿入される孔を形成する第3係合部を有し、キャビネットを傾斜させて支持する場合に、第1係合部材の第1係合部と第2係合部材の第3係合部が係合し、かつ、キャビネットの天面とスタンドの第1係止部が接する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スピーカーシステムおよびこれを構成するスピーカー並びにスタンドに関し、特に、設置面に設置するキャビネットを所定の角度に傾斜させて支持し、かつ、運搬に使用するにも適するスタンドを含むスピーカーシステムに関する。
音声信号を音波に変換して再生するスピーカーシステムでは、音声信号を増幅器(アンプ)で電力増幅して、電機音響変換器へ供給し、可聴音域の音波を再生する。電機音響変換器では、磁気回路およびボイスコイルを備える動電型スピーカーが一般的に使用される。動電型スピーカーでは、磁気回路の磁気空隙中に振動可能に配置されたボイスコイルに音声信号電流が供給されると、磁気空隙中の磁界により駆動力を受けるので、ボイスコイルに連結する振動板が振動して、その結果、音波が再生される。
スピーカーシステムでは、振動板の前後の空間を分離するのに、電機音響変換器をキャビネットに取り付けてスピーカーを構成する。また、例えば、スピーカーシステムでは、スピーカーのキャビネットを支持して設置するスタンドが用いられる場合がある。従来のスピーカースタンドでは、スピーカーシステムの背面にスタンドを装着するための穴を設け、この穴に一端が差し込まれる棒状の固定スタンドとこの固定スタンドの他端を伸縮自在に差し込むことの可能な筒状の回動スタンドよりなるものがある(特許文献1:第1〜3図)。
また、スピーカーシステムでは、キャビネットの内部に増幅器を内蔵するような増幅器付きスピーカーシステムが存在する。例えば、エレキギターのような電気楽器を演奏する場合に、演奏者が足下に置いて使用するモニター用のスピーカーは、増幅器付きスピーカーシステムである。
上述のギタースピーカーの中には、床面に設置するもののモニター用の再生音がギター演奏者に向くように、専用のスタンドを設けてキャビネットを所定の角度に傾斜させるものがある。専用のスタンドは、スピーカーのキャビネットの背面もしくは底面側の角部を含めて載置するように構成するようにして、キャビネットを傾斜させるものがある。またギタースピーカーの中には、特許文献1のようにスピーカーのキャビネットの背面を支えるスタンドを設け、キャビネットを所定の角度に傾斜させるものがある。
しかしながら、スピーカーシステムのキャビネットを傾斜させるように支持するスタンドは、キャビネットに対してスタンドをネジ等の手段で連結して固定しないと不安定になり、スピーカーとともに転倒しやすいという問題がある。一方で、ネジ等の手段でキャビネットとスタンドとを連結して固定してしまうと、スタンド部分が突出してユーザーが持ち運びするのに不便な場合があるという問題がある。特に、持ち運んで使用する用途が多いギタースピーカーのようなスピーカーシステムでは、キャビネットを傾斜させて使用する場合に安定性があり、かつ、取り付け・取り外しが容易で持ち運びに適するスタンドが要望されている。
実開昭61−179892号公報
本発明は、上記の従来技術が有する問題を解決するためになされたものであり、その目的は、キャビネットを傾斜させて使用し、かつ、持ち運んで使用するスピーカーシステムを構成するのに適するスピーカー並びにスタンドを提供することにある。
本発明のスピーカーシステムは、キャビネットを含むスピーカーと、設置面に設置するキャビネットを所定の角度に傾斜させて支持するスタンドと、を含むスピーカーシステムであって、スピーカーが、キャビネットに取り付けられる電気音響変換器と、キャビネットの背面側に設けられる第1係合部材と、を備え、スタンドが、設置面に接する脚部を有する基体と、基体に固定されて第1係合部材に係合する第2係合部材と、基体に設けられてキャビネットを傾斜させて支持する場合にキャビネットと接する第1係止部と、を備え、第1係合部材が、キャビネットの天面に対して略並行に離隔して形成された第1係合部と、第1係合部からキャビネットの背面に対して略並行に離隔して延設して形成された第2係合部と、を有し、第2係合部材が、第1係合部および第2係合部が挿入される孔を形成する第3係合部を有し、キャビネットを傾斜させて支持する場合に、第1係合部材の第1係合部と第2係合部材の第3係合部が係合し、かつ、キャビネットの天面とスタンドの第1係止部が接する。
好ましくは、本発明のスピーカーシステムは、スタンドが、基体に設けられるハンドル部と、スピーカーシステムを運搬する場合にキャビネットと接する第2係止部と、をさらに備え、ユーザーがハンドル部を支持してスピーカーシステムを運搬する場合に、第1係合部材の第2係合部と第2係合部材の第3係合部が係合し、かつ、キャビネットの背面とスタンドの第2係止部が接する。
好ましくは、本発明のスピーカーシステムは、キャビネットの天面が、背面に対して直交しない傾斜面を含み、第1係合部材が、キャビネットの背面と傾斜面の角部に設けられる。
好ましくは、本発明のスピーカーシステムは、スタンドが、基体の設置面に接する脚部からの離隔距離が異なるように設けられる複数の第2係合部材を備える。
また、本発明のスピーカーは、上記のスピーカーシステムを構成する。
また、本発明のスタンドは、上記のスピーカーシステムを構成する。
以下、本発明の作用について説明する。
本発明のスピーカーシステムは、キャビネットを含むスピーカーと、設置面に設置するキャビネットを所定の角度に傾斜させて支持するスタンドと、を含む。また、好ましくは、このスピーカーシステムのスタンドは、ユーザーが支持するハンドル部を備えてスピーカーシステムを運搬することができる。したがって、キャビネットの前面側に取り付けられている動電型スピーカーを、上向きに近づけるようにキャビネットを後ろ側へ傾斜させて使用する場合があり、また、持ち運んで使用する用途が多いギタースピーカーのようなスピーカーシステムに適する。
スピーカーは、キャビネットに取り付けられる電気音響変換器と、キャビネットの背面側(好ましくは、キャビネットの背面と天面の角部)に設けられる第1係合部材と、を備える。また、スタンドは、設置面に接する脚部を有する基体と、基体に固定されて第1係合部材に係合する第2係合部材と、基体に設けられてキャビネットを傾斜させて支持する場合にキャビネットと接する第1係止部と、を備える。したがって、キャビネットに取り付けられた第1係合部材とスタンドの第2係合部材とが係合し、かつ、キャビネットとスタンドの第1係止部とが接することで、後ろ側に傾斜させたスピーカーのキャビネットを、スタンドの基体が背面側から支えることができる。スタンドの基体は、キャビネットの大きさに相当する板状の部材で構成してもよい。
具体的には、第1係合部材は、キャビネットの天面に対して略並行に離隔して形成された第1係合部と、第1係合部からキャビネットの背面に対して略並行に離隔して延設して形成された第2係合部と、を有する。また、第2係合部材は、第1係合部および第2係合部が挿入される孔を形成する第3係合部を有する。したがって、キャビネットを傾斜させて支持する場合に、キャビネットの第1係合部材の第1係合部とスタンドの第2係合部材の第3係合部とが係合することになる。このとき、キャビネットの天面とスタンドの第1係止部が接することになって、スタンドは、安定的にキャビネットを傾斜させて支持できる。
一方で、スタンドが、基体に設けられるハンドル部に加えて、スピーカーシステムを運搬する場合にキャビネットと接する第2係止部をさらに備える場合には、運搬の際にキャビネットの第1係合部材の第2係合部とスタンドの第2係合部材の第3係合部が係合することになる。このとき、開いたスタンドが閉まるように、キャビネットの背面とスタンドの第2係止部が接する。したがって、ユーザーは、スタンドをスピーカーから取り外すことなく、比較的にコンパクトに持ち運びができる。
また、スピーカーのキャビネットの天面が、背面に対して直交しない傾斜面を含んでいても、第1係合部材が、キャビネットの背面と傾斜面の角部に設けられればよい。例えば、スピーカーのキャビネットの縦方向の断面が、約90度回転させた台形状であって、お互いに平行でない斜面が天面もしくは底面になるような断面形状であるスピーカーである場合にも、第1係合部材が、キャビネットの天面の傾斜面に対して略並行に離隔して形成された第1係合部と、第1係合部からキャビネットの背面に対して略並行に離隔して延設して形成された第2係合部と、を有していればよい。後ろ側に傾斜させたスピーカーのキャビネットを、スタンドの基体が背面側から支えることができ、また、スタンドをスピーカーから取り外すことなく運搬できる。
また、スタンドは、基体の設置面に接する脚部からの離隔距離が異なるように設けられる複数の第2係合部材を備えていてもよい。第1係合部材が、複数の第2係合部材のうち、それらの何れかと係合すると、キャビネットが傾斜する角度が脚部からの異なる離隔距離に応じて変化する。したがって、このスピーカーシステムのスタンドは、ユーザーが所定の複数の角度設定の中から使いやすいキャビネットの傾斜角度を選ぶことができる。
本発明のスピーカーシステムは、キャビネットを傾斜させて使用し、かつ、持ち運んで使用するスピーカーシステムを構成するのに適するスピーカー並びにスタンドを提供することができる。
本発明の好ましい実施形態によるスピーカーシステム1について説明する図である。(実施例1) 本発明の好ましい実施形態によるスピーカー2について説明する図である。(実施例1) 本発明の好ましい実施形態によるスタンド3について説明する図である。(実施例1) 本発明の係合部材(フック10、ハンガー20)について説明する図である。(実施例1) 本発明の好ましい実施形態によるスピーカーシステム1の使用状態について説明する図である。(実施例1) 本発明の係合部材(フック10、ハンガー20)について説明する図である。(実施例1) 本発明の好ましい実施形態によるスピーカーシステム1の使用状態について説明する図である。(実施例1) 本発明の係合部材(フック10、ハンガー20)について説明する図である。(実施例1)
以下、本発明の好ましい実施形態によるスピーカーシステムおよびこれを構成するスピーカー並びにスタンドについて説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
図1は、本発明の好ましい実施形態によるスピーカーシステム1について説明する図である。具体的には、本実施例のスピーカーシステム1は、エレキギターのような電気楽器を演奏する場合に、演奏者が足下に置いて使用するモニター用の増幅器付きスピーカーシステムである。スピーカーシステム1は、動電型スピーカー5が木製の板部材から構成されるキャビネット6に取り付けられるスピーカー2と、これを床面4に設置する場合に傾斜させて支えるスタンド3を含み、図1はこれを側面側から見た斜視図である。なお、説明に不要な一部の構造や、内部構造等は、図示ならびに説明を省略している。
図2は、スピーカー2について説明する図であり、図2(a)が正面図、図2(b)が側面図、図2(c)が背面図である。スピーカー2のキャビネット6は、正面6fに動電型スピーカー5が取り付けられて、防塵ネット8が動電型スピーカー5を覆って保護している。また、キャビネット6は、一方の側面6gに増幅器の操作部7が配置されている。キャビネット6は、前面視した場合に略正方形の形状であって、図示するように操作部7が横側に現れるように設置する場合と、これを90度回転させて図示する側面6hを下側にして操作部7が上側に現れるように設置する場合と、を使い分けることが出来るように意図されて設計されている。本実施例では、図2に図示する場合を前提として、天面6a、側面6g、等を定義する。
キャビネット6は、側面視した場合に台形を約90度回転させたような断面形状を有している。つまり、キャビネット6は、一般的な直方体形状のキャビネットの背面側の稜線である角部2カ所を大きく面取りしたような形状であり、天面に相当する面が、前面6fに対して略直交する底面6eに対して平行な天面6aと、底面6eに対して平行ではなく、また、背面6cに対して直交しない傾斜面6bと、から構成されている。同様に、底面6eと背面6cの間にも背面6cに対して直交しない傾斜面6dが構成されている。したがって、キャビネット6は、図1のように、スタンド3を用いて傾斜させて床面4に設置するのに適している。また、スピーカー2のキャビネット6は、その背面側であって背面6cと天面を構成する傾斜面6bとの角部に、後述する2個のフック10を備える。
図3は、スタンド3について説明する図であり、図3(a)が正面図、図3(b)が側面図である。スタンド3は、所定の厚みの一枚板状の木材を加工して、ギターをモチーフにした形状に形取った基体を構成するスタンド板30を含む。スタンド板30は、下側に床面に接する脚部31と、その表面32から裏面35に貫通するハンドル孔33を規定するハンドル部34を有する。スタンド3の表面32には、複数の後述するハンガー20を備える。ハンガー20は、2個一組で脚部31からの離隔距離dが異なる3カ所(d1>d2>d3)に設けられている。
また、スタンド3の表面32には、複数の後述する係止部材41、42、43が取り付けられている。係止部材41、42、43は、スタンド板30の中央付近に上側から順番に異なる3カ所に設けられている。係止部材41、42は、ハンガー20の取り付け位置から上側に配置されている。また、係止部材43は、ハンガー20の取り付け位置から下側に配置されている。本実施例では、係止部材41、42、43は、スタンド3の表面32に別個に設けられているが、スタンド3の基体を構成するスタンド板30の形状が変わる場合には、他の部材に変更する、あるいは、一体化して別に取り付ける部材を省略することもできる。
図4は、スピーカーシステム1の係合部材について説明する図である。具体的には、図4(a)がフック10の拡大斜視図であり、図4(b)がハンガー20の拡大斜視図である。フック10およびハンガー20は、薄板状の金属をプレス加工あるいは折曲加工により所定の形状に形成した部材であって、それぞれキャビネット6またはスタンド板30にネジ9により固定される。
フック10は、キャビネット6の背面側であって傾斜面6bと背面6cとの角部に配置される。フック10は、キャビネット6の天面を構成する傾斜面6bに対して略並行に離隔して形成された係合部11と、係合部11からキャビネット6の背面6cに対して略並行に離隔して延設して形成された係合部12と、係合部11および係合部12を支持してキャビネット6に固定する固定部13と、を有する。したがって、フック10の係合部11および係合部12は、キャビネット6の背面側の角部に沿って屈曲したフックを形成する。
一方で、ハンガー20は、スタンド板30の表面32の所定位置に配置される。ハンガー20は、フック10の係合部11および係合部12が挿入される孔23を形成する係合部21および係合部22と、係合部21および係合部22を支持してスタンド板30の表面32に固定する固定部24と、を有する。ハンガー20は、固定部24のネジ孔25を介してネジ9によりスタンド板30の表面32に固定すればよい。
本実施例のフック10およびハンガー20は、非常に簡単な構成であるので、相互に係合させてスピーカー2をスタンド3に取り付け・取り外しするのが、容易である利点がある。なお、フック10およびハンガー20は、相互に係合する部材であれば、本実施例の形状、配置に限定されない。
図5および図7は、スピーカーシステム1の使用状態についてそれぞれ説明する図である。また、図6および図8は、上記それぞれの使用状態における係合部材(フック10、ハンガー20)の拡大断面図である。つまり、図5および図6が、スピーカー2のキャビネット6をスタンド3に所定の角度に傾斜させて支持させて、スピーカーシステム1を床面4に設置して使用する場合を説明する図である。一方で、図7および図8が、ユーザーがスピーカーシステム1を床面4から持ち上げて、スピーカー2をスタンド3とともに運搬する場合を説明する図である。
図5(a)は、スピーカー2のキャビネット6を、床面4と前面6fとの角度が90度よりも小さい所定の角度α1になるように傾斜させて、動電型スピーカー5が少し上向きになるように設置した場合である。スタンド3は、スピーカー2のキャビネット6の背面の角部において、フック10およびハンガー20が係合してスピーカー2とスタンド3とを連結する。さらに、キャビネット6の天面6aならびに傾斜面6bとスタンド3の表面32に設けられる係止部41ならびに42が接して、スピーカー2およびスタンド3との間を開こうとする重力に抗するので、スタンド3は、スピーカーシステム1が転倒することがないように支えることができる。このとき、フック10が係合するハンガー20は、スタンド3に設けられる複数組の中から最も上側であって、脚部31からの離隔距離dが最も大きいd1となる組が選択されている。
図5(b)は、スピーカー2のキャビネット6を、床面4と前面6fとの角度が90度よりもさらに小さい所定の角度α3になるように傾斜させて、動電型スピーカー5がさらに上向きになるように設置した場合である。このとき、フック10が係合するハンガー20は、スタンド3に設けられる複数組の中から最も下側であって、脚部31からの離隔距離dが最も小さいd3となる組が選択されている。スタンド3は、スピーカー2のキャビネット6の背面の角部において、フック10およびハンガー20が係合してスピーカー2とスタンド3とを連結し、さらに、キャビネット6の天面6aならびに傾斜面6bとスタンド3の表面32に設けられる係止部42が接して、スピーカー2およびスタンド3との間を開こうとする重力に抗するので、スピーカーシステム1が転倒することがないように支えることができる。
なお、図示しないが、フック10が係合するハンガー20を、脚部31からの離隔距離dがd1よりも小さくd3よりも大きい値のd2となる組を選択するようにすれば、その中間の所定の角度α2(α1>α2>α3)で傾斜させることができる。このように、フック10が、複数のハンガー20のうち、それらの何れかと係合するように設計すれば、キャビネット6が傾斜する角度を脚部31からの異なる離隔距離dに応じて変化させることができる。したがって、このスピーカーシステム1のスタンド3では、ユーザーが所定の複数の角度設定の中から使いやすいように、スピーカー2のキャビネット6の傾斜角度を選ぶことができる。
図6は、図5の使用状態における係合部材(フック10、ハンガー20)の拡大断面図である。スピーカー2のキャビネット6を傾斜させる場合には、傾斜面6bに対して略並行に離隔して延設して形成されたフック10の係合部11が、ハンガー20の係合部21および係合部22により形成される孔23に挿入されて、フック20と係合する。その結果、キャビネット6の傾斜面6bとスタンド3のスタンド板30とが平行になるように近づいて連結することになるので、キャビネット6の天面6aならびに傾斜面6bとスタンド3の表面32に設けられる係止部42が接すれば、スタンド3はスピーカー2を十分強固に傾斜させて支持させることができる。
図7(a)は、ユーザーがスピーカーシステム1を床面4から持ち上げて、スピーカー2をスタンド3とともに運搬する場合の正面図であって、図7(b)は、その側面図である。図7では、ユーザーの手の図示は省略しているが、スタンド板30に設けられているハンドル孔33を規定するハンドル部34を手に持って、矢印に図示する上方向に、床面4から離して持ち上げる場合を想定している。スタンド3は、スピーカー2のキャビネット6の背面の角部において、フック10およびハンガー20が係合してスピーカー2とスタンド3とを連結する。さらに、ハンドル部34を持ち上げようとする力を上向きに加えると、フック10およびハンガー20を支点としてスピーカー2が重力に従って下がろうとするものの、キャビネット6の背面6cとスタンド3の表面32に設けられる係止部43が接するので、スタンド3は、スピーカー2をスタンド3とともに運搬することができる。
図7の場合には、フック10が係合するハンガー20は、スタンド3に設けられる複数組の中から最も上側であって、脚部31からの離隔距離dが最も大きいd1となる組が選択されている。ただし、フック10が係合するハンガー20は、スタンド3に設けられる複数組の中からいずれかを選択すればよい。ユーザーは、スピーカーシステム1を床面4から持ち上げて、スピーカー2をスタンド3とともに運搬することができる。
図8は、図7の使用状態における係合部材(フック10、ハンガー20)の拡大断面図である。スピーカー2をスタンド3とともに運搬する場合には、傾斜面6bに対して略並行に離隔して延設して形成されたフック10の係合部12が、ハンガー20の係合部21および係合部22により形成される孔23に挿入されて、フック20と係合する。その結果、キャビネット6の背面6cとスタンド3のスタンド板30とが平行になるように近づいて連結することになるので、キャビネット6の背面6cとスタンド3の表面32に設けられる係止部42が接すれば、スタンド3は、スピーカーシステム1を床面4から持ち上げて、スピーカー2をスタンド3とともに運搬することができる。
本実施例では、スピーカー2のキャビネット6は、側面視した場合に台形を約90度回転させたような断面形状を有しているので、スタンド3によって後ろ側に傾斜させて支持して床面4に設置するのに適している。ただし、キャビネット6は、一般的な直方体形状のキャビネットであってもよく、キャビネット6の天面6aは、背面6cとの稜線である角部に本実施例のような傾斜面6bを含まなくてもよい。係合部材であるフック10は、キャビネット6の背面側であって天面6aと背面6cとの角部に配置されればよい。その場合には、フック10は、キャビネット6の天面6aに対して略並行に離隔して形成された係合部11と、係合部11からキャビネット6の背面6cに対して略並行に離隔して延設して形成された係合部12と、係合部11および係合部12を支持してキャビネット6に固定する固定部13と、を有していればよい。
また、スタンド3のスタンド板30は、図示するような形状のものに限定されない。スタンド板30は、基体に脚部31と、ハンドル孔33を規定するハンドル部34と、複数のハンガー20とを有していれば、他の材料等により構成してもよい。なお、図1および図3に示すように、スタンド3のスタンド板30の裏面35は、スピーカー2を傾斜させて支持する場合に、例えばエレキギターの演奏者の位置とは反対側に露出する大きな一枚板状の平面になる。したがって、スタンド3の裏面35は、例えば、観客・聴取者にアピールする製品ロゴ等を大きく描くのに適している。
上記の実施例では、エレキギターのような電気楽器の演奏者が、足下に置いて使用するモニター用の増幅器付きスピーカーシステム1について説明したが、スピーカー2は、増幅器を内蔵するものに限られない。スピーカーシステム1は、ポータブルなスピーカーであればよく、キャビネットとスタンドに設けられる係合部材を用いて、キャビネットを後ろ側へ傾斜させて使用することができ、かつ、一体に持ち運ぶことができるスピーカーシステムであればよい。
本発明のスピーカーシステムおよびこれを構成するスピーカー並びにスタンドは、音声信号を再生する音響装置、ステレオ装置のみならず、ディスプレイ等の映像・音響機器、スピーカーを内蔵するゲーム機、電話機、等にも適用が可能である。
1 スピーカーシステム
2 スピーカー
3 スタンド
4 床面
5 動電型スピーカー
6 キャビネット
7 操作部
8 防塵ネット
9 ネジ
10 フック
11、12、21、22、23 係合部
13、24 固定部
20 ハンガー
30 スタンド板
31 脚部
32 表面
33 ハンドル孔
34 ハンドル部
35 裏面
41、42、43 係止部材

Claims (6)

  1. 設置面に設置する該キャビネットを所定の角度に傾斜させて支持するスタンドと、を含むスピーカーシステムであって、
    該スピーカーが、該キャビネットに取り付けられる電気音響変換器と、該キャビネットの背面側に設けられる第1係合部材と、を備え、
    該スタンドが、該設置面に接する脚部を有する基体と、該基体に固定されて該第1係合部材に係合する第2係合部材と、該基体に設けられて該キャビネットを傾斜させて支持する場合に該キャビネットと接する第1係止部と、を備え、
    該第1係合部材が、該キャビネットの天面に対して略並行に離隔して形成された第1係合部と、該第1係合部から該キャビネットの背面に対して略並行に離隔して延設して形成された第2係合部と、を有し、
    該第2係合部材が、該第1係合部および該第2係合部が挿入される孔を形成する第3係合部を有し、
    該キャビネットを傾斜させて支持する場合に、該第1係合部材の該第1係合部と該第2係合部材の該第3係合部が係合し、かつ、該キャビネットの該天面と該スタンドの該第1係止部が接する、
    スピーカーシステム。
  2. 前記スタンドが、前記基体に設けられるハンドル部と、前記スピーカーシステムを運搬する場合に前記キャビネットと接する第2係止部と、をさらに備え、
    ユーザーが該ハンドル部を支持して該スピーカーシステムを運搬する場合に、該第1係合部材の該第2係合部と該第2係合部材の該第3係合部が係合し、かつ、該キャビネットの前記背面と該スタンドの該第2係止部が接する、
    請求項1に記載のスピーカーシステム。
  3. 前記キャビネットの前記天面が、前記背面に対して直交しない傾斜面を含み、前記第1係合部材が、該キャビネットの該背面と該傾斜面の角部に設けられる、
    請求項1または2に記載のスピーカーシステム。
  4. 前記スタンドが、前記基体の前記設置面に接する前記脚部からの離隔距離が異なるように設けられる複数の前記第2係合部材を備える、
    請求項1から3のいずれかに記載のスピーカーシステム。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のスピーカーシステムにおけるスピーカー。
  6. 請求項1から4のいずれかに記載のスピーカーシステムにおけるスタンド。
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JP (1) JP2017011576A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD967076S1 (en) * 2019-03-28 2022-10-18 Sony Group Corporation Microphone

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USD967076S1 (en) * 2019-03-28 2022-10-18 Sony Group Corporation Microphone

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