JP2017010945A - 非水電解質二次電池の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の角形の非水電解質二次電池は、長尺状の正極板11と長尺状の負極板12とを長尺状のセパレータ13を介して巻回した偏平状の巻回電極体14と、偏平状の巻回電極体14及び非水電解液を収納する外装体とを有し、正極板11は長手方向に沿って正極芯体露出部15が形成され、負極板12は長手方向に沿って負極芯体露出部16が形成され、オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩及びジフルオロリン酸リチウム(LiPF2O2)の少なくとも一方を含有する非水電解液を用いて作製されたものであり、偏平状の巻回電極体14の中央部にセパレータ13のみの巻回部が8層以上存在する。
【選択図】図3
Description
長尺状の正極板と長尺状の負極板とを長尺状のセパレータを介して巻回した偏平状の巻回電極体と、
前記偏平状の巻回電極体及び非水電解液を収納する外装体とを有し、
オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩及びジフルオロリン酸リチウムの少なくとも一方を含有する非水電解液を用いて作製された非水電解質二次電池であって、
前記偏平状の巻回電極体の中央部にセパレータのみの巻回部が8層以上存在することを特徴とする。
極体の内部に導入され易くなる。そのため、本発明の非水電解液二次電池によれば、非水電解液中にオキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩ないしLiPF2O2を添加したことの効果が良好に奏されるようになる。
物、スルホランなどの硫黄化合物などを例示できる。これらは2種以上混合して用いることが望ましい。
Lとすることが好ましく、0.05〜0.2mol/Lとすることがより好ましい。また
、本発明の非水電解質二次電池における非水電解液中のLiPF2O2の含有量は、非水電解質二次電池作製時において、0.01〜2.0mol/Lとすることが好ましく、0
.01〜0.1mol/Lとすることがより好ましい。本発明の非水電解質二次電池にお
ける非水電解液中のオキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩ないしLiPF2O2の添加量は、オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩ないしLiPF2O2自体を主成分の電解質塩として添加することもできる。しかしながら、非水電解液中のオキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩ないしLiPF2O2の添加量が多くなると、非水電解液の粘度が大きくなるので、上述した各種電解質塩を主成分として用いるとともに、オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩ないしLiPF2O2を添加物として少量、例えば0.1mol/L程度となるように添加するとよい。なお、オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩ないしLiPF2O2を添加物として添加する場合、その添加量によっては初期の充電時に全てのオキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩ないしLiPF2O2が、正極板上ないし負極板上の保護被膜形成に消費されてしまい、非水電解液中に実質的にオキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩ないしLiPF2O2が存在しない場合が生じることがあるが、この場合も本発明に含まれる。従って、非水電解質二次電池に対して初回の充電を行なう前の状態で、非水電解液中にオキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩ないしLiPF2O2が含有されていれば本発明に含まれる。
前記正極板は長手方向に沿って正極芯体露出部が形成され、
前記負極板は長手方向に沿って負極芯体露出部が形成され、
前記偏平状の巻回電極体は、一方の端部に巻回された正極芯体露出部を有し、他方の端部に巻回された負極芯体露出部を有し、
前記正極芯体露出部及び前記負極芯体露出部の少なくとも一方には集電体が溶接され、
前記正極芯体露出部及び前記負極芯体露出部の少なくとも一方と前記集電体との溶接部は、前記巻回電極体の巻回中心軸からずれているものとすることが好ましい。
前記溶接部は、1箇所であって、前記巻回電極体の巻回中心軸から封口体側にずれて
いるものとすることが好ましい。
め、正極板及び負極板の巻回数が多い場合ないし電池容量が大きい場合には、本発明の上記効果が良好に現れる。
「LiBOB」と表すことがある)であることが好ましい。
最初に、実施形態1の角形の非水電解質二次電池を図1〜図3を用いて説明する。この角形の非水電解質二次電池10は、図3に示したように、正極板11と負極板12とがセパレータ13を介して互いに絶縁された状態で巻回された偏平状の巻回電極体14を有している。この偏平状の巻回電極体14の最外面側は、セパレータ13で被覆されているが、負極板12が正極板11よりも外周側となるようになされている。また、正極板11及び負極板12をセパレータ13を介して互いに絶縁した状態で偏平状の巻回電極体14を形成する場合には、通常セパレータは2枚使用される。そして、ここでは偏平状の巻回電極体14の中央部は、非水電解液が内部に入り易くなるようにするため、2枚のセパレータ13だけを2周巻回した状態、すなわち、個々のセパレータ13が計8層積層された状態となされている。なお、図3における「CP」は、偏平状の巻回電極体14の巻回中心位置を示している。
縁性の樹脂シート24が介在され、一面が開放された例えばアルミニウム材からなる角形外装体25内に挿入される。その後、封口体23を角形外装体25の開口部に嵌合し、封口体23と角形外装体25との嵌合部をレーザ溶接し、さらに、電解液注液口26から非水電解液を注液し、この電解液注液口26を密閉することにより実施形態1の非水電解質二次電池10が作製されている。
用いた抵抗溶接方法を詳細に説明する。しかしながら、実施形態1においては、正極用導電部材29と正極用中間部材30との形状及び負極用導電部材31と負極用中間部材32との形状は実質的に同一とすることができ、しかも、それぞれの抵抗溶接方法も実質的に同様であるので、以下においては正極板11側のものに代表させて説明することとする。
状態で抵抗溶接することが可能となり、溶接強度がばらつくことが抑制される。
次に、実施形態1の角形の非水電解質二次電池10で用いた正極活物質合剤層11a及び負極活物質合剤層12aの具体的組成及び非水電解液の具体的組成について説明する。正極活物質としては、LiNi0.35Co0.35Mn0.30O2で表されるリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物を用いた。このリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物と導電剤としての炭素粉末と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを、それぞれ質量比で88:9:3となるように秤量し、分散媒としてのN−メチル−2−ピロリドン(NMP)と混合して正極活物質合剤スラリーを調製した。この正極活物質合剤スラリーを、例えば厚さ15μmのアルミニウム箔からなる正極芯体の両面にダイコーターによって塗布し、正極活物質合剤層を正極芯体の両面に形成し、次いで、乾燥させて有機溶媒となるNMPを除去し、ロールプレスによって所定厚さとなるように
圧縮した。得られた極板を極板の幅方向の一方端に長さ方向全体にわたって一定幅で正極活物質合剤層が両面に形成されていない正極芯体露出部15が形成されるようにスリットし、図3Aに示した構成の正極板11を得た。
負極板は次のようにして作製した。黒鉛粉末98質量部、増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)1質量部、結着剤としてのスチレン−ブタジエンゴム(SBR)1質量部を水に分散させ負極活物質合剤スラリーを調整した。この負極活物質合剤スラリーを厚さ10μmの銅箔からなる負極集電体の両面にダイコーターによって塗布し、乾燥して負極集電体の両面に負極活物質合剤層を形成し、次いで、圧縮ローラーを用いて所定厚さに圧縮した。その後、得られた極板を極板の幅方向の一方端に長さ方向全体にわたって一定幅で負極活物質合剤層が両面に形成されていない負極芯体露出部16が形成されるようにスリットし、図3Bに示した構成の負極板12を得た。
非水電解液としては、溶媒としてエチレンカーボネート(EC)とメチルエチルカーボネート(MEC)とを体積比(25℃、1気圧)で3:7の割合で混合した混合溶媒に電解質塩としてLiPF6を1mol/Lとなるように添加し、さらにオキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩としてのLiBOBを0.1mol/L及びLiPF2O2を0.05mol/Lとなるように添加したものを用いた。なお、添加されたLiBOBは、初期の充電時に負極板の表面で反応して保護被膜を形成するため、実施形態1の角形の非水電解質二次電池10内では非水電解液中に添加されたLiBOBの全てがLiBOBの形で存在しているわけではない。同様に、LiPF2O2も初期の充放電時に正極眼及び負極板の表面に保護被膜を形成するため、実施形態1の角形の非水電解質二次電池10内では非水電解液中に添加されたLiPF2O2の全てがLiPF2O2の形で存在しているわけではない。
上述のようにして作製された負極板12及び正極板11を、最外面側が負極板12となるようにして、それぞれセパレータ13を介して互いに絶縁された状態で巻回した後、偏平状に成形して偏平状の巻回電極体14を作製した。この偏平状の巻回電極体14は、正極板11及び負極板12の巻回数がそれぞれ43回、44回となっており、すなわち、正極板11及び負極板12の総積層枚数はそれぞれ86枚、88枚であり、設計容量が20Ahのものである。また、正極芯体露出部15及び負極芯体露出部16の総積層枚数はそれぞれ86枚、88枚である。この偏平状の巻回電極体14を用いて、非水電解液が注入されていない角形の非水電解質二次電池を作製した。その後、角形外装体25内を真空脱気した後、上述のようにして作製された非水電解液を封口体23に設けられた電解液注液口26から所定量注液し、電解液注液口26をブラインドリベットにより封止し、図1〜図3に記載した構成を備える実施形態1の角形の非水電解質二次電池10を作製した。なお、非水電解液を注液した後、電解液注液口26を封止する前に予備充電を行うことが好ましい。
リチウムテトラフルオロ(オキサラト)リン酸塩等も用いることができる。
上記の実施形態1の非水電解質二次電池10では、複数枚が積層された正極芯体露出部15及び負極芯体露出部16をそれぞれ2分し、その間に正極用導電部材29ないし負極用導電部材31を有する正極用中間部材30ないし負極用中間部材32を配置した例を示した。しかしながら、本発明は複数枚が積層された正極芯体露出部15ないし負極芯体露出部16を2分しなくてもよい。
層12aの量を実施形態1よりも多くするとともに、正極板11及び負極板12の巻回数
をそれぞれ35回、36回とし、すなわち、正極板11及び負極板12の総積層枚数をそれぞれ70枚、72枚とし、設計容量を25Ahとしている。また、正極芯体露出部15及び負極芯体露出部16の総積層枚数はそれぞれ70枚、72枚である。正極板11側では積層された複数枚の正極芯体露出部15の最外側の両側の表面にはそれぞれ正極集電体17が配置されており、また、負極側では積層された複数枚の負極芯体露出部16の最外側の両側の表面にはそれぞれ負極集電体19が配置されている。そして、束ねられた正極芯体露出部15ないし負極芯体露出部16の全積層部分にわたって貫通するように溶接痕(図示省略)が形成されるようにそれぞれ2箇所ずつ抵抗溶接を行っている。なお、図4には、正極集電体17には抵抗溶接により形成された2箇所の溶接跡33が示されており、負極集電体19にも2箇所の溶接跡34が示されている。また、正極集電体15に形成されているリブ15a及び負極集電体16に形成されているリブ16aとして、2箇所の抵抗溶接箇所に跨がって形成されたものを使用している。
実施形態1及び2の角形の非水電解質二次電池10、10Aでは、束ねられた正極芯体露出部15ないし負極芯体露出部16に正極集電体17ないし負極集電体19をそれぞれ2箇所ずつ抵抗溶接することによって溶接接続した例を示したが、この溶接接続箇所は1箇所でもよい。そこで、実施形態2の角形の非水電解質二次電池10Aに対して溶接箇所を1箇所とした実施形態3の角形の非水電解質二次電池10Bを図5を用いて説明する。なお、図5においては、図4に示した実施形態2の角形の非水電解質二次電池10Aと同一の構成部分には同一の参照符号を付与して、その詳細な説明は省略する。また、実施形態3の偏平状の巻回電極体14における正極芯体露出部15と正極集電体17との抵抗溶接部の構成及び負極芯体露出部16と負極集電体19との抵抗溶接部の構成は、それぞれの形成材料が相違する他は実質的に同様の構成を備えているので、図5Bとして正極芯体露出部15側の側面図を例示し、負極芯体露出部16側の側面図の図示は省略した。
変形例として、幅方向(短辺方向)の両端部に負極芯体露出部を形成した例を図6を用いて説明する。
は、溶接部をずらす構成を正極板11側及び負極板12側ともに設けた例を示したが、正極板11側のみ又は負極板12側のみに設けてもよい。また、上記実施形態1〜3の角形の非水電解質二次電池10、10A、10Bにおいては、非水電解液中にLiBOB等のオキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩及びLiPF2O2が添加されている場合について説明したが、本発明は非水電解液の粘度が高くなる場合に適用すると良好な作用効果が奏される。そのため、オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩のみ、あるいは、LiPF2O2のみを含有させた場合も、非水電解液の粘度が高くなるため、同様に適用可能である。
Claims (12)
- 長尺状の正極板と長尺状の負極板とを長尺状のセパレータを介して巻回した偏平状の巻回電極体と、
開口部及び底部を有し前記偏平状の巻回電極体及び非水電解液を収納する外装体と、
前記開口部を封口する封口体と、を有し、
前記偏平状の巻回電極体の中央部にセパレータのみの巻回部が8層以上存在し、
前記正極板には長手方向に沿って正極芯体露出部が形成され、
前記負極板には長手方向に沿って負極芯体露出部が形成され、
前記偏平状の巻回電極体は、一方の端部に巻回された正極芯体露出部を有し、他方の端部に巻回された負極芯体露出部を有し、
前記正極芯体露出部及び前記負極芯体露出部の少なくとも一方には集電体が溶接され、
前記集電体の溶接部は、前記偏平状の巻回電極体の巻回中心軸からずれている非水電解質二次電池の製造方法であって、
前記正極芯体露出部及び前記負極芯体露出部の少なくとも一方と、前記集電体を超音波溶接により接続する工程と、
オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩及びジフルオロリン酸リチウム(LiPF2O2)の少なくとも一方を含有する非水電解液を前記外装体内に注液する工程を有する非水電解質二次電池の製造方法。 - 長尺状の正極板と長尺状の負極板とを長尺状のセパレータを介して巻回した偏平状の巻回電極体と、
開口部及び底部を有し前記偏平状の巻回電極体及び非水電解液を収納する外装体と、
前記開口部を封口する封口体と、を有し、
前記偏平状の巻回電極体の中央部にセパレータのみの巻回部が8層以上存在し、
前記正極板には長手方向に沿って正極芯体露出部が形成され、
前記負極板には長手方向に沿って負極芯体露出部が形成され、
前記偏平状の巻回電極体は、一方の端部に巻回された正極芯体露出部を有し、他方の端部に巻回された負極芯体露出部を有し、
前記正極芯体露出部及び前記負極芯体露出部の少なくとも一方には集電体が溶接され、
前記集電体の溶接部は、前記偏平状の巻回電極体の巻回中心軸からずれている非水電解質二次電池の製造方法であって、
前記巻回された正極芯体露出部及び前記巻回された負極芯体露出部の少なくとも一方を、
前記正極芯体露出部あるいは前記負極芯体露出部の積層方向において、前記正極芯体露出部あるいは前記負極芯体露出部の全てを一纏まりに束ねて前記集電体に接続する工程と、
オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩及びジフルオロリン酸リチウム(LiPF2O2)の少なくとも一方を含有する非水電解液を前記外装体内に注液する工程を有する非水電解質二次電池の製造方法。 - 前記底部に対して垂直な方向において、前記偏平状の巻回電極体の前記封口体側の端部から前記集電体の前記底部側の端部までの距離が、前記集電体の前記底部側の端部から前記偏平状の巻回電極体の前記底部側の端部までの距離よりも小さい請求項1又は2に記載の非水電解質二次電池の製造方法。
- 長尺状の正極板と長尺状の負極板とを長尺状のセパレータを介して巻回した偏平状の巻回電極体と、
開口部及び底部を有し前記偏平状の巻回電極体及び非水電解液を収納する外装体と、
前記開口部を封口する封口体と、を有し、
前記偏平状の巻回電極体の中央部にセパレータのみの巻回部が8層以上存在し、
前記正極板には長手方向に沿って正極芯体露出部が形成され、
前記負極板には長手方向に沿って負極芯体露出部が形成され、
前記偏平状の巻回電極体は、一方の端部に巻回された正極芯体露出部を有し、他方の端部に巻回された負極芯体露出部を有し、
前記正極芯体露出部及び前記負極芯体露出部の少なくとも一方には集電体が溶接され、
前記集電体の溶接部は、前記偏平状の巻回電極体の巻回中心軸からずれており、
前記底部に対して垂直な方向において、前記偏平状の巻回電極体の前記封口体側の端部から前記集電体の前記底部側の端部までの距離が、前記集電体の前記底部側の端部から前記偏平状の巻回電極体の前記底部側の端部までの距離よりも小さい非水電解質二次電池の製造方法であって、
オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩及びジフルオロリン酸リチウム(LiPF2O2)の少なくとも一方を含有する非水電解液を前記外装体内に注液する工程を有する非水電解質二次電池の製造方法。 - 前記巻回された正極芯体露出部及び前記巻回された負極芯体露出部の少なくとも一方は、
積層された前記正極芯体露出部あるいは積層された前記負極芯体露出部が、その積層方向において束ねられて前記集電体が接続された第1領域と、
前記第1領域の前記積層方向における厚みよりも厚みが大きく前記第1領域よりも前記封口体側に配置された第2領域と、
前記第1領域の前記積層方向における厚みよりも厚みが大きく前記第1領域よりも前記底部側に配置された第3領域と、
を有する請求項1〜4のいずれかに記載の非水電解質二次電池の製造方法。 - 非水電解質二次電池の作製時において、前記非水電解液は少なくとも前記オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩を含み、前記非水電解液中の前記オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩の含有量が0.01〜2.0mol/Lである、
又は、
非水電解質二次電池の作製時において、前記非水電解液は少なくとも前記ジフルオロリン酸リチウムを含み、前記非水電解液中の前記ジフルオロリン酸リチウムの含有量が0.01〜2.0mol/Lである、
請求項1〜5のいずれか記載の非水電解質二次電池の製造方法。 - 長尺状の正極板と長尺状の負極板とを長尺状のセパレータを介して巻回した偏平状の巻回電極体と、
開口部及び底部を有し前記偏平状の巻回電極体及び非水電解液を収納する外装体と、
前記開口部を封口する封口体と、を有し、
前記偏平状の巻回電極体及び非水電解液を収納する外装体とを有し、
前記偏平状の巻回電極体の中央部にセパレータのみの巻回部が8層以上存在し、
前記正極板には長手方向に沿って、正極芯体の表面に正極活物質合剤層が形成されていない正極芯体露出部が形成され、
前記負極板の幅方向の両端に長手方向に沿って、負極芯体の表面に負極活物質合剤層が形成されていない負極芯体露出部が形成され、
前記偏平状の巻回電極体は、一方の端部に巻回された正極芯体露出部を有し、他方の端部に巻回された負極芯体露出部を有し、
前記正極芯体露出部及び前記負極芯体露出部の少なくとも一方には集電体が溶接された非水電解質二次電池の製造方法であって、
前記正極芯体露出部及び前記負極芯体露出部の少なくとも一方と、前記集電体を超音波溶接により接続する工程と、
オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩及びジフルオロリン酸リチウム(LiPF2O2)の少なくとも一方を含有する非水電解液を前記外装体内に注液する工程を有する非水電解質二次電池の製造方法。 - 長尺状の正極板と長尺状の負極板とを長尺状のセパレータを介して巻回した偏平状の巻回電極体と、
開口部及び底部を有し前記偏平状の巻回電極体及び非水電解液を収納する外装体と、
前記開口部を封口する封口体と、を有し、
前記偏平状の巻回電極体及び非水電解液を収納する外装体とを有し、
前記偏平状の巻回電極体の中央部にセパレータのみの巻回部が8層以上存在し、
前記正極板には長手方向に沿って、正極芯体の表面に正極活物質合剤層が形成されていない正極芯体露出部が形成され、
前記負極板の幅方向の両端に長手方向に沿って、負極芯体の表面に負極活物質合剤層が形成されていない負極芯体露出部が形成され、
前記偏平状の巻回電極体は、一方の端部に巻回された正極芯体露出部を有し、他方の端部に巻回された負極芯体露出部を有し、
前記正極芯体露出部及び前記負極芯体露出部の少なくとも一方には集電体が溶接された非水電解質二次電池の製造方法であって、
前記巻回された正極芯体露出部及び前記巻回された負極芯体露出部の少なくとも一方を、
前記正極芯体露出部あるいは前記負極芯体露出部の積層方向において、前記正極芯体露出部あるいは前記負極芯体露出部の全てを一纏まりに束ねて前記集電体に接続する工程と、
オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩及びジフルオロリン酸リチウム(LiPF2O2)の少なくとも一方を含有する非水電解液を前記外装体内に注液する工程を有する非水電解質二次電池の製造方法。 - 前記底部に対して垂直な方向において、前記偏平状の巻回電極体の前記封口体側の端部から前記集電体の前記底部側の端部までの距離が、前記集電体の前記底部側の端部から前記偏平状の巻回電極体の前記底部側の端部までの距離よりも小さい請求項7又は8に記載の非水電解質二次電池の製造方法。
- 長尺状の正極板と長尺状の負極板とを長尺状のセパレータを介して巻回した偏平状の巻回電極体と、
開口部及び底部を有し前記偏平状の巻回電極体及び非水電解液を収納する外装体と、
前記開口部を封口する封口体と、を有し、
前記偏平状の巻回電極体及び非水電解液を収納する外装体とを有し、
前記偏平状の巻回電極体の中央部にセパレータのみの巻回部が8層以上存在し、
前記正極板には長手方向に沿って、正極芯体の表面に正極活物質合剤層が形成されていない正極芯体露出部が形成され、
前記負極板の幅方向の両端に長手方向に沿って、負極芯体の表面に負極活物質合剤層が形成されていない負極芯体露出部が形成され、
前記偏平状の巻回電極体は、一方の端部に巻回された正極芯体露出部を有し、他方の端部に巻回された負極芯体露出部を有し、
前記正極芯体露出部及び前記負極芯体露出部の少なくとも一方には集電体が溶接され、
前記底部に対して垂直な方向において、前記偏平状の巻回電極体の前記封口体側の端部から前記集電体の前記底部側の端部までの距離が、前記集電体の前記底部側の端部から前記偏平状の巻回電極体の前記底部側の端部までの距離よりも小さい非水電解質二次電池の製造方法であって、
オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩及びジフルオロリン酸リチウム(LiPF
2O2)の少なくとも一方を含有する非水電解液を前記外装体内に注液する工程を有する非水電解質二次電池の製造方法。 - 前記巻回された正極芯体露出部及び前記巻回された負極芯体露出部の少なくとも一方は、
積層された前記正極芯体露出部あるいは積層された前記負極芯体露出部が、その積層方向において束ねられて前記集電体が接続された第1領域と、
前記第1領域の前記積層方向における厚みよりも厚みが大きく前記第1領域よりも前記封口体側に配置された第2領域と、
前記第1領域の前記積層方向における厚みよりも厚みが大きく前記第1領域よりも前記底部側に配置された第3領域と、
を有する請求項7〜10のいずれかに記載の非水電解質二次電池の製造方法。 - 非水電解質二次電池の作製時において、前記非水電解液は少なくとも前記オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩を含み、前記非水電解液中の前記オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩の含有量が0.01〜2.0mol/Lである、
又は、
非水電解質二次電池の作製時において、前記非水電解液は少なくとも前記ジフルオロリン酸リチウムを含み、前記非水電解液中の前記ジフルオロリン酸リチウムの含有量が0.01〜2.0mol/Lである、
請求項7〜11のいずれか記載の非水電解質二次電池の製造方法。
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