JP2017010724A - 発熱シート - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態に係る発熱シートについて、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る発熱シートの積層構造を示す図、図2は、本実施形態に係る発熱シートの断面図及び上面図である。発熱シート1は、電流が通電されることで発熱する導電繊維からなる布状の発熱体2と、当該発熱体2の一方の面(表面側と裏面側のうち、ここでは裏面側とする)に積層され、真空又は真空に近い負圧の状態でポーラスが維持されるウレタン樹脂からなる平板状の断熱体3と、発熱体2及び断熱体3の表面を覆うように積層されるシート状の封止材4a,4bと、当該封止材をさらに覆うようして積層される外層フィルム5a,5bとを備える。
本実施形態に係る発熱シートについて、図3及び図4を用いて説明する。本実施形態に係る発熱シートは、前記第1の実施形態に係る発熱シートを改良したものであり、ジャンクションボックス(以下、JBという)の接着方法を工夫することで極めて優れた防水性を実現できるものである。なお、本実施形態において、前記第1の実施形態と異なる説明は省略する。
本実施形態に係る発熱シートを用いた発熱システムについて、図5を用いて説明する。本実施形態に係る発熱システムは、前記各実施形態における発熱シートを利用するものであり、太陽光パネルの背面側に発熱シート1を配設し、太陽光パネルで発電した電力を用いて発熱シート1を発熱するものである。なお、本実施形態において、前記各実施形態と重複する説明は省略する。
本実施形態に係る発電シートについて、図6及び図7を用いて説明する。本実施形態に係る発電シートは、太陽光を電気に変換する発電層と、当該発電層を透過性を有するシリコン樹脂の封止材で封止したものである。また、例えば、発電層の下層側に上記第1の実施形態における発熱シートと同様の発熱体及び断熱体を備えるものである。なお、本実施形態において、前記各実施形態と重複する説明は省略する。
測定対象は以下の通りである。
(1)本発明に係る発熱シートにおいて、1cmの厚みを持った断熱体3を裏面側に積層したもの(以下、第1発熱シートという)。
(2)本発明に係る発熱シートにおいて、2cmの厚みを持った断熱体3を裏面側に積層したもの(以下、第2発熱シートという)。
(3)本発明に係る発熱シートにおいて、断熱体3を有しないもの(以下、第3発熱シートという)。
上記(1)〜(3)の測定対象に対して、(1)と(3)に対して同時に電圧を印加し、また、(2)と(3)に対して同時に電圧を印加し、所定時間経過後(例えば、10分〜20分程度経過後)に電源をOFFにして電圧の印加を停止した。
(1)本発明に係る発熱シートと一般的に利用されているニクロム線ヒータとの比較
(2)本発明に係る発熱シートと本発明に係る発熱シートにおいて断熱体3を有しないものとの比較
(3)本発明に係る発熱シートとPTCヒータとの比較
図10及び図11は、封止材4a,4bの燃焼実験の結果を示す図である。図10は、封止材としてアイオノマー系の樹脂を用いた場合の結果を示し、図11は、封止材としてシリコン系の樹脂を用いた場合の結果を示している。図10及び図11から明らかなように、アイオノマー系樹脂の場合は、3分後にはかなり燃焼が進んでいるのに対して、シリコン樹脂の場合は、全く燃焼していない。つまり、封止材としてシリコン樹脂(特に発電シートに用いる場合は透過率が高いもの)を用いた場合は、その難燃性により発熱シートや発電シートの燃焼を防止することができる。
2 発熱体
3 断熱体
4a,4b 封止材
5a,5b 外層フィルム
6 JB
7 凹部
8 シリコン接着剤
9 小片シート
10 発熱システム
11 太陽光パネル
12 パワーコンディショナー
20 発電シート
21 発電層
Claims (7)
- 電流が通電されることで発熱する発熱層と、
前記発熱層の一の面に積層され、負圧の状態でポーラスが維持される断熱層と、
前記発熱層及び前記断熱層を高分子化合物の樹脂からなる封止材を介して挟み込んで被覆する被覆層とを備え、
前記断熱層が負圧の状態に保持されていることを特徴とする発熱シート。 - 請求項1に記載の発熱シートにおいて、
前記封止材が、アイオノマー系樹脂又はシリコン樹脂からなり、
前記封止材に凹部が形成され、当該凹部に対応する大きさで前記被覆層が開口部を有し、当該開口部及び前記凹部にジャンクションボックスがシリコン系の接着剤で固着されることを特徴とする発熱シート。 - 請求項2に記載の発熱シートと、
前記ジャンクションボックスに配線され、前記発熱層における前記断熱層が積層されていない他の面の表面側に配設される太陽光パネルとを備え、
前記太陽光パネルで発電した電力が前記発熱シートに供給されることを特徴とする発熱システム。 - 電流が通電されることで発熱する発熱層を積層するステップと、
前記発熱層の一の面に、負圧の状態でポーラスが維持される断熱層を積層するステップと、
前記発熱層及び前記断熱層の表面に熱により溶融するシート状の封止材を積層し、前記封止材の表面に被覆層を積層し、加熱により接着するステップとを含み、
前記接着するステップが、前記断熱層が負圧の状態に保持されるように前記被覆層でラミネートすることを特徴とする発熱シート生成方法。 - 請求項4に記載の発熱シート生成方法において、
前記接着するステップが、前記封止材と前記被覆層との間に当該封止材との接着強度が弱い材料からなる小片シートを挿入した状態でラミネートし、
前記小片シート及び前記被覆層を当該小片シートのサイズで剥ぎ取るステップと、
前記小片シート及び前記被覆層が剥ぎ取られた領域にジャンクションボックスを嵌め込んで固着するステップとを含むことを特徴とする発熱シート生成方法。 - 太陽光を電気に変換する発電層と、
前記発電層を少なくとも90%以上の透過性を有するシリコン樹脂からなる封止材を介して挟み込んで被覆する被覆層とを備えることを特徴とする発電シート。 - 請求項6に記載の発電シートにおいて、
前記封止材と前記被覆層との間であって前記発電層の下層側に、アイオノマー系樹脂又はシリコン樹脂からなる封止材で封止された、電流が通電されることで発熱する発熱層と、前記発熱層の下層側に積層され負圧の状態でポーラスが維持される断熱層とを有する発熱体を備えることを特徴とする発電シート。
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