JP2017010175A - Webブラウジング品質管理装置、ユーザ体感品質推定方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】Webブラウジングにおいて、ユーザが利用目的達成のために複数のページを遷移する際の総合的なQoEを推定する。
【解決手段】Webブラウジング受信端末においてユーザがWebブラウジングを行う際のユーザ体感品質を管理するWebブラウジング品質管理装置において、前記ユーザが前記Webブラウジングの利用目的を達成するまでの複数処理を指定した評価シナリオを格納する格納手段と、前記Webブラウジング受信端末において前記Webブラウジングのサービスに関する処理要求を行ってから処理結果が前記Webブラウジング受信端末の画面に表示されるまでのWebページ表示待ち時間について、前記評価シナリオに含まれる前記複数処理分を取得する取得手段と、前記評価シナリオにおける処理毎の前記Webページ表示待ち時間に基づいて、当該評価シナリオ全体についてのユーザ体感品質を推定する推定手段とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、情報通信サービスのユーザ体感品質の推定に係る技術に関する。特に、本発明は、Webブラウザを用いたWebページ閲覧やWebアプリケーション利用時にユーザが知覚するWebページ表示待ち時間に対するユーザ体感品質(以下、QoE(Quality of Experience)という)を推定し、更にユーザが利用目的達成までWebページ遷移を実施したときの総合的なQoEを推定する技術に関する。
インターネットやイントラネット等のネットワークを介して利用するWebアプリケーションやクラウドネットワークを利用したWebアプリケーションの利用が進んでいる。
前記Webアプリケーションの中で、ユーザに満足してもらえるWebブラウジングサービスを提供するためには、Webブラウジングに対するQoEを適切に管理する必要がある。QoEを管理する上で、Webブラウジングに対するQoS(Quality of Service)指標として、Webページの表示待ち時間がある。Webページ表示待ち時間とは、ここでは、「ユーザがWebブラウジング受信端末でWebブラウジングのサービスに関する処理要求を行ってから処理結果がWebブラウジング受信端末の画面に表示されるまでの時間」と定義する。ただし、当該処理要求は、ユーザが意図的に実施したもの以外に、ユーザの端末が自動で実施した処理要求等も含めることとする。
従来、非特許文献1では、Webページ表示待ち時間に対するQoEの推定方法として、ユーザの処理要求からサーバ応答が戻ってくるまでの時間と、サーバ応答がユーザ端末に戻ってから処理結果がユーザ端末に表示されるまでの時間に基づきQoEを推定する方法が紹介されている。
また、非特許文献2では、前述で定義したWebページ表示待ち時間でも、Webブラウジング、電話、電子メール及びファイルダウンロードといったサービス(アプリケーション)の種類によりQoEが異なることが報告されている。
更に、同一のサービス(アプリケーション)内でも、様々な処理が発生する。例えば、Webブラウジングでニュースを見る場合、まず、ユーザがニュースサイトのトップページをリクエスト(起動)し、トップページが表示される。次に、一番目の記事タイトルをクリックし、記事本文が表示される。更に次の記事タイトルをクリックし、次の記事本文が表示される。
このように、ユーザは複数の処理を行うことでWebブラウジングの利用目的を達成する。例えば、Webブラウジングでニュース閲覧を行う場合は、ユーザが目的を達成するまでに「ニュースのホームページを起動」、「トップ記事本文を表示」、「二番目記事本文を表示」という複数の処理が必要となる。
非特許文献3では、これらの個々の処理のWebページ表示待ち時間に対するQoEが個々の処理内容により異なることが報告されている。それぞれの処理内容に応じてQoEを推定し、品質管理を行うことが望ましいが、ユーザは複数のページを遷移することで利用目的を達成することから、個々の処理に対するQoEの推定のみではWebブラウジングの品質管理は不十分である。
特開2014−215988号公報
International Telecommunication Union. Estimating end-to-end performance in ip networks for data applications. ITU-T Recommendation G.1030, November 2005. 新井田,上村,中村,"待ち時間に対する満足度を考慮したアプリケーション分類に関する一検討",信学技報,CQ2010-15 , April 2010. 富永聡子, 吉村憲子, 増田征貴, "Webブラウジングに対する主観品質評価法," 信学ソ大, B-11-7, Sept. 2013.
そこで、本発明は上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、 Webブラウジングにおけるユーザの利用行動に着目し、利用目的達成のために複数のページを遷移する際の総合的なQoEを推定することを可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態によれば、Webブラウジング受信端末においてユーザがWebブラウジングを行う際のユーザ体感品質を管理するWebブラウジング品質管理装置であって、
前記ユーザが前記Webブラウジングの利用目的を達成するまでの複数処理を指定した評価シナリオを格納する格納手段と、
前記Webブラウジング受信端末において前記Webブラウジングのサービスに関する処理要求を行ってから処理結果が前記Webブラウジング受信端末の画面に表示されるまでのWebページ表示待ち時間について、前記評価シナリオに含まれる前記複数処理分を取得する取得手段と、
前記評価シナリオにおける処理毎の前記Webページ表示待ち時間に基づいて、当該評価シナリオ全体についてのユーザ体感品質を推定する推定手段と
を備えるWebブラウジング品質管理装置が提供される。
また、本発明の実施の形態によれば、Webブラウジング受信端末においてユーザがWebブラウジングを行う際のユーザ体感品質を管理するWebブラウジング品質管理装置が実行するユーザ体感品質推定方法であって、
前記Webブラウジング品質管理装置は、前記ユーザが前記Webブラウジングの利用目的を達成するまでの複数処理を指定した評価シナリオを格納する格納手段を備えており、
前記Webブラウジング受信端末において前記Webブラウジングのサービスに関する処理要求を行ってから処理結果が前記Webブラウジング受信端末の画面に表示されるまでのWebページ表示待ち時間について、前記評価シナリオに含まれる前記複数処理分を取得する取得ステップと、
前記評価シナリオにおける処理毎の前記Webページ表示待ち時間に基づいて、当該評価シナリオ全体についてのユーザ体感品質を推定する推定ステップと
を備えるユーザ体感品質推定方法が提供される。
本発明の実施の形態によれば、Webブラウジングにおいて、ユーザが利用目的達成のために複数のページを遷移する際の総合的なQoEを推定することを可能とする技術が提供される。また、ユーザのQoE が低下した際にWebブラウジングサービスやネットワークの品質改善を図ることで、ユーザに提供するサービスの品質を維持向上することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るWebブラウジング品質管理装置10を用いた通信システムの全体構成図である。 本発明の実施の形態に係るWebブラウジング品質管理装置10の構成図である。 本発明の実施の形態に係る評価シナリオに対する総合QoEの推定方法を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
(実施の形態の概要)
本実施の形態では、WebブラウジングのWebページ表示待ち時間に対するQoEを管理する装置であるWebブラウジング品質管理装置が提供される。
当該Webブラウジング品質管理装置は、ユーザが利用目的を達成するまでの複数処理を指定した評価シナリオを保持している。当該Webブラウジング品質管理装置は、Webブラウジング受信端末でWebブラウジングのサービスに関する処理要求を行ってから処理結果がWebブラウジング受信端末の画面に表示されるまでのWebページ表示待ち時間を評価シナリオに含まれる複数処理分取得し、評価シナリオにおける処理毎のWebページ表示待ち時間と処理別QoE推定モデルとを用いて処理毎のQoE推定値を算出し、当該処理毎のQoE推定値と総合QoE推定モデルとから評価シナリオ全体のQoEを推定する。
以下、Webブラウジング品質管理装置を含む通信システムの構成、及びWebブラウジング品質管理装置の構成と動作を詳細に説明する。
(システム構成)
図1に、本実施の形態に係る通信システムの全体構成図を示す。図1に示すように、本実施の形態に係る通信システムは、Webブラウジング品質管理装置10と、Webサーバ20と、Webブラウジング受信端末30とを含む。
図1に示すように、本実施の形態に係るWebブラウジング品質管理装置10はIP(Internet Protocol)網40上にあり、Webブラウジング受信端末30における処理内容に対応する評価シナリオと各処理に要したWebページ表示待ち時間とを用いて評価シナリオ全体についてのQoE推定を行う。また、Webブラウジング品質管理装置10は、推定したQoEに基づいて品質判定を実施し、この品質判定の結果を用いて、Webブラウジングに関する品質監視や品質制御等の品質管理を行うこともできる。
本実施の形態では、上述したようにWebページ表示待ち時間を「ユーザがWebブラウジング受信端末30でWebブラウジングのサービスに関する処理要求を行ってから処理結果がWebブラウジング受信端末30の画面に表示されるまでの時間」と定義しているが、同じ意味合いで「ユーザがWebブラウジングサービスの処理を実行してから処理応答が端末に表示されるまでの時間」と定義することもできる。
また、前述したとおり、上記の処理要求は、ユーザが意図的に実施したもの以外に、Webブラウジング受信端末30が自動的に実施した処理要求も含まれる。この点を考慮して、Webページ表示待ち時間を「Webブラウジング受信端末30がWebブラウジングのサービスに関する処理要求を行ってから処理結果がWebブラウジング受信端末30の画面に表示されるまでの時間」と定義してもよい。この定義において、「Webブラウジング受信端末30がWebブラウジングのサービスに関する処理要求を行う」ことは、ユーザの操作に基づいてWebブラウジング受信端末30が処理要求を行うことと、Webブラウジング受信端末30が自動的に処理要求を行うことの両方が含まれる。
図1の通信システムにおけるWebサーバ20は、Webサービスを提供するサーバである。なお、図1には、説明の簡略化のために1つのWebサーバのみを示しているが、これらよりも多くのWebサーバ20がIP網40に接続されていても構わない。
Webブラウジング受信端末30は、PC(Personal Computer)、PDA(Personal digital Assistant)、フィーチャフォン(Feature Phone)又はスマートフォン(Smartphone)等である。Webブラウジング受信端末30は、Webブラウザ等のWebブラウジングサービスの処理機能を備えていればよく、その態様は特に限定されるものではない。なお、図1には、説明の簡略化のために1つのWebブラウジング受信端末30のみを示しているが、これよりも多くのWebブラウジング受信端末30がIP網40に接続されていても構わない。
図1に示す本実施の形態に係る通信システムでは、Webブラウジング品質管理装置10は、IP網40上に配置されているが、Webブラウジング品質管理装置10の機能をWebサーバ20に組み込むこととしてもよい。この場合、Webサーバ20をWebブラウジング品質管理装置と称してもよい。
(Webブラウジング品質管理装置10の構成)
図2に、本実施の形態に係るWebブラウジング品質管理装置10の構成を示す。図2に示すように、Webブラウジング品質管理装置10は、評価シナリオ設定部101と、評価シナリオDB (database)102と、評価シナリオ実行部103と、Webページ表示待ち時間測定部104と、Webページ表示待ち時間取得部105と、QoE推定モデルDB106と、QoE推定部107と、品質劣化判定部108と、品質管理DB109と、ユーザ情報収集部110とを備える。
本実施の形態に係るWebブラウジング品質管理装置10は、例えば、コンピュータに、本実施の形態で説明する処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現可能である。すなわち、Webブラウジング品質管理装置10が有する機能は、当該コンピュータに内蔵されるCPU(Central Processing Unit)やメモリ、ハードディスク等のハードウェア資源を用いて、当該装置で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(可搬メモリ等)に記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記プログラムをインターネットや電子メールなど、ネットワークを通して提供することも可能である。
なお、図2に示すWebブラウジング品質管理装置10の機能部のうち、品質劣化判定部108と、品質管理DB109と、ユーザ情報収集部110とをWebブラウジング品質管理装置10の外部に1つ又は複数の別装置として備えることとしてもよい。
以下、Webブラウジング品質管理装置10における各部の機能を説明する。
評価シナリオ設定部101は、評価シナリオの入力を受け付けて、当該評価シナリオを評価シナリオDB102に格納(設定)する。評価シナリオは、ユーザが利用目的を達成するまでのWebページの遷移を生じさせる複数処理を指定する情報である。
例えば、1つの評価シナリオとして、ニュース閲覧を設定する場合、「ニュースのホームページを起動」、「トップ記事本文を表示」、「二番目記事本文を表示」というように、どのような処理をどのような順番で行うかを設定する。なお、これらは例示であり、処理内容はこれらに限定されるものではない。評価シナリオ設定部101は、これらの処理内容と順番を評価シナリオDB102に格納することができる。評価シナリオ設定については、パソコンやスマートフォンで操作を記録したり、自動実行したりできる既存技術を利用してもよい。
評価シナリオDB102には、予め複数の評価シナリオを格納しておくことができる。また、評価シナリオ設定部101は、評価シナリオDB102から、測定の対象とする評価シナリオを呼び出すことができる。
評価シナリオ実行部103は、評価シナリオ設定部101で設定された評価シナリオをWebブラウジング受信端末30で実行できるようにする。評価シナリオをWebブラウジング受信端末30で実行できるようにする方法としては、例えば、Webブラウジング受信端末30がWebブラウジング品質管理装置10にアクセスし、評価シナリオをダウンロードする方法がある。この場合、評価シナリオ実行部103が、Webブラウジング受信端末30からのアクセスを受けて、評価シナリオをWebブラウジング受信端末30に送信する。
また、Webブラウジング受信端末30においてユーザが毎日使うようなシナリオを評価シナリオとしてWebブラウジング受信端末30に登録しておき、当該評価シナリオを、Webブラウジング受信端末30が自動実行することとしてもよい。更に、Webサーバ20に評価シナリオを格納しておき、Webサーバ20がWebブラウジング受信端末30に当該評価シナリオを実行させてもよい。
上記のように、評価シナリオを登録・自動実行する、あるいは評価シナリオを呼び出す機能をWebブラウジング受信端末30に持たせること等により、Webブラウジング受信端末30が評価シナリオを実行できればよい。
なお、「Webブラウジング受信端末30が評価シナリオを実行する」ことには、Webブラウジング受信端末30が評価シナリオで指定された処理を自動的に実行することのみならず、ユーザが評価シナリオに従って手動でWebブラウジング受信端末30に対する操作を行うことにより、Webブラウジング受信端末30が評価シナリオで指定された処理を実行することも含まれる。
Webページ表示待ち時間測定部104は、ユーザがWebブラウジングを実行するときの様々な処理に対するWebページ表示待ち時間を測定する。Webページ表示待ち時間測定部104が、Webページ表示待ち時間を測定する方法は特定の方法に限られないが、例えば、Webサーバ20からHTTPリクエスト等のログを取得してWebページ表示待ち時間を算出(測定)する方法や、JavaScript(登録商標)のNavigation Timing API等の機能を用いる方法がある。
Webページ表示待ち時間取得部105は、Webページ表示待ち時間測定部104で測定されたWebページ表示待ち時間を取得する。なお、Webブラウジング品質管理装置10において、Webページ表示待ち時間測定部104を備えずに、外部で測定されたWebページ表示待ち時間をWebページ表示待ち時間取得部105が取得することとしてもよい。
上記の評価シナリオ実行部103、Webページ表示待ち時間測定部104、及びWebページ表示待ち時間取得部105により、Webブラウジング品質管理装置10は、評価シナリオに従ってWebブラウジング受信端末30が実施する1つ1つの処理に対し、Webページ表示待ち時間を取得することができる。
QoE推定モデルDB106は、Webブラウジング受信端末30が要求する処理に対応する処理別のQoEを推定するための処理別QoE推定モデルと、評価シナリオ全体としての総合QoEを推定するための総合QoE推定モデルを格納する。QoE推定モデルDB106は処理別QoE推定モデル及び総合QoE推定モデルとして、例えば式の形式の情報と係数を持つ。
QoE推定部107は、Webページ表示待ち時間取得部105により取得された、評価シナリオに対応する処理毎のWebページ表示待ち時間と、QoE推定モデルDB106に格納されている処理別QoE推定モデル及び総合QoE推定モデルとに基づいて、評価シナリオ全体のQoEを推定する。評価シナリオ全体のQoEを推定する処理内容については後に詳細に説明する。
品質劣化判定部108は、QoE推定部107で算出されたQoE推定値と品質管理閾値(後述)とを用いて品質劣化を判定する。なお、品質劣化判定部108による処理を、品質判定又は品質劣化判定ということもある。
より具体的には、品質劣化判定部108は、品質判定を行うためにQoEの品質管理閾値を保持する。品質劣化判定部108は、QoE推定部107で得られたQoE推定値と自身で保持する品質管理閾値との比較で品質劣化判定を行う。QoEの品質管理閾値は、例えば、ITU-T勧告P.910で記載されるような5段階品質尺度(ACR:Absolute Category Rating)で得られる平均オピニオン評点(Mean Opinion Score: MOS)を用いる場合には、MOS2.5を判定基準としてもよい。なお、この値は一例であり、これに限定されるものではない。品質劣化判定部108により品質低下があると判定されれば、Webブラウジング品質管理装置10は、品質劣化の切り分けや品質制御を行うアクションに引き渡す。品質劣化判定部108により品質低下がないと判定されれば、Webブラウジング品質管理装置10は、アクションを行わない。品質低下の有無によらず、Webブラウジング品質管理装置10は、品質劣化判定部108で判定された品質判定の結果(以下、品質判定結果という)を品質管理DB109に蓄積する。
ユーザ情報収集部110は、ユーザが使用する端末の種類、ネットワーク種別、端末の利用場所等の情報を収集する。
Webブラウジング品質管理装置10は、QoE推定部107で推定されたQoE推定値、評価シナリオ実行部103でWebブラウジング受信端末30に実行させた評価シナリオ情報、Webページ表示待ち時間取得部105で取得されたWebページ表示待ち時間、及び、ユーザ情報収集部110で収集したユーザ情報(端末種類やネットワーク種別、利用場所等の情報)を品質判定結果と合わせて品質管理DB109に蓄積してもよい。この場合、Webブラウジング品質管理装置10は、品質判定結果とユーザ情報等とを組み合わせることで、品質劣化の切り分けや品質改善に向けての品質制御につなげるデータを品質管理DB109に蓄積することができる。
(総合QoEの推定のための処理手順)
次に、図2に示すWebブラウジング品質管理装置10により実行される総合QoEの推定処理について、図3のフローチャートを参照して説明する。
まず、評価シナリオ実行部103が、評価シナリオ設定部101により設定された評価シナリオをWebブラウジング受信端末30に実行させる(ステップS1001)。例えば、ステップS1001において、Webブラウジング受信端末30は、評価シナリオ実行部103によりWebブラウジング品質管理装置10からダウンロードした評価シナリオに基づき、「ニュースのホームページを起動」、「トップ記事本文を表示」、「二番目記事本文を表示」等の処理を実行する。なお、これらは例示であり、評価シナリオに基づいて実行される処理はこれらに限定されるものではない。
次に、Webページ表示待ち時間測定部104は、評価シナリオにおける処理別のWebページ表示待ち時間を測定し、Webページ表示待ち時間取得部105が処理別のWebページ表示待ち時間を取得する(ステップS1002)。ここでは、例えば、「ニュースのホームページを起動」という処理のWebページ表示待ち時間がA秒、「トップ記事本文を表示」という処理のWebページ表示待ち時間がB秒、「二番目記事本文を表示」という処理のWebページ表示待ち時間がC秒等の情報が取得される。
次に、QoE推定部107は、評価シナリオDB102に格納されている評価対象の評価シナリオにおける処理内容と、ステップS1002で取得した処理別のWebページ表示待ち時間とを処理別QoE推定モデルの入力として、処理別QoE推定値を算出する(ステップS1003)。ここでは、例えば、「ニュースのホームページを起動」という処理に対するQoE推定値がa、「トップ記事本文を表示」という処理に対するQoE推定値がb、「二番目記事本文を表示」という処理に対するQoE推定値がc等が算出される。
ステップS1003において、処理別QoE推定モデルとして既存のモデルを用いてもよいし、主観評価実験等で処理内容毎にWebページ表示待ち時間を変化させた場合のQoEを、例えばITU-T勧告BT.500に記載されているような5段階妨害尺度(DCR:Degradation Category Rating)を用いて求め、Webページ表示待ち時間とDCRで得られた平均オピニオン評点との関係を定式化して処理別QoE推定モデルとして用いてもよい。
次に、QoE推定部107は、評価シナリオにおける各処理に対応する複数の処理別QoEと、総合QoE推定モデルとを用いて総合QoEを推定する(ステップS1004)。
ステップS1004では、QoE推定部107は、複数の処理別QoEを、QoE推定モデルDB106に格納されている総合QoE推定モデルへの入力として、総合QoEを推定する。
総合QoEの推定モデル式については、まず、予め主観評価実験により評価シナリオに基づく処理内容と処理毎のWebページ表示待ち時間を設定し、評価者が評価シナリオにおける複数処理を実施後に、当該設定に基づいて、総合的な品質として評価シナリオに対する総合QoEを求める。当該評価シナリオに対する総合QoEとしては、例えばACR法によるMOSとして求めることができる。そして、処理内容と処理毎のWebページ表示待ち時間から処理別QoEを推定し、当該複数の処理別QoEと上記総合QoEとの関係を定式化することで総合QoEの推定モデル式を得ることができる。また、例えば、総合QoEを複数の処理別QoEの平均値で推定することとしてもよい。この場合、複数の処理別QoEの平均値を求める式が、総合QoEの推定モデル式に相当する。
なお、上述した総合QoEの推定方法は一例である。上述した方法以外の方法を用いて、評価シナリオにおける処理毎のWebページ表示待ち時間から、当該評価シナリオ全体についての総合QoEを推定することとしてもよい。
(実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、Webブラウジング品質管理装置10は、ユーザがWebブラウジングで利用目的達成までWebページ遷移を実施したときの総合QoEを簡易に推定し、Webブラウジングの効率的な品質管理を行うことができる。
また、本実施の形態によれば、ユーザのQoEが低下した際にWebブラウジングサービスやネットワークの品質改善を図ることで、ユーザに提供するサービスの品質を維持向上することが可能となる。
なお、この発明は上記実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態は、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。要するにこの発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 Webブラウジング品質管理装置
20 Webサーバ
30 Webブラウジング受信端末
101 評価シナリオ設定部
102 評価シナリオDB
103 評価シナリオ実行部
104 Webページ表示待ち時間測定部
105 Webページ表示待ち時間取得部
106 QoE推定モデルDB
107 QoE推定部
108 品質劣化判定部
109 品質管理DB
110 ユーザ情報収集部

Claims (6)

  1. Webブラウジング受信端末においてユーザがWebブラウジングを行う際のユーザ体感品質を管理するWebブラウジング品質管理装置であって、
    前記ユーザが前記Webブラウジングの利用目的を達成するまでの複数処理を指定した評価シナリオを格納する格納手段と、
    前記Webブラウジング受信端末において前記Webブラウジングのサービスに関する処理要求を行ってから処理結果が前記Webブラウジング受信端末の画面に表示されるまでのWebページ表示待ち時間について、前記評価シナリオに含まれる前記複数処理分を取得する取得手段と、
    前記評価シナリオにおける処理毎の前記Webページ表示待ち時間に基づいて、当該評価シナリオ全体についてのユーザ体感品質を推定する推定手段と
    を備えるWebブラウジング品質管理装置。
  2. 前記推定手段は、
    前記評価シナリオにおける処理毎の前記Webページ表示待ち時間と処理毎のユーザ体感品質推定モデルとを用いて、処理毎のユーザ体感品質を推定し、当該処理毎のユーザ体感品質と、前記評価シナリオ全体についてのユーザ体感品質推定モデルとから前記評価シナリオ全体のユーザ体感品質を推定する
    請求項1に記載のWebブラウジング品質管理装置。
  3. 前記評価シナリオを前記Webブラウジング受信端末において実行できるようにする評価シナリオ実行手段
    を備える請求項1又は2に記載のWebブラウジング品質管理装置。
  4. Webブラウジング受信端末においてユーザがWebブラウジングを行う際のユーザ体感品質を管理するWebブラウジング品質管理装置が実行するユーザ体感品質推定方法であって、
    前記Webブラウジング品質管理装置は、前記ユーザが前記Webブラウジングの利用目的を達成するまでの複数処理を指定した評価シナリオを格納する格納手段を備えており、
    前記Webブラウジング受信端末において前記Webブラウジングのサービスに関する処理要求を行ってから処理結果が前記Webブラウジング受信端末の画面に表示されるまでのWebページ表示待ち時間について、前記評価シナリオに含まれる前記複数処理分を取得する取得ステップと、
    前記評価シナリオにおける処理毎の前記Webページ表示待ち時間に基づいて、当該評価シナリオ全体についてのユーザ体感品質を推定する推定ステップと
    を備えるユーザ体感品質推定方法。
  5. 前記推定ステップにおいて、前記Webブラウジング品質管理装置は、
    前記評価シナリオにおける処理毎の前記Webページ表示待ち時間と処理毎のユーザ体感品質推定モデルとを用いて、処理毎のユーザ体感品質を推定し、当該処理毎のユーザ体感品質と、前記評価シナリオ全体についてのユーザ体感品質推定モデルとから前記評価シナリオ全体のユーザ体感品質を推定する
    請求項4に記載のユーザ体感品質推定方法。
  6. コンピュータを、請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載のWebブラウジング品質管理装置における各手段として機能させるためのプログラム。
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CN112926834A (zh) * 2021-01-29 2021-06-08 北京索为系统技术股份有限公司 工业app质量评价方法、装置、设备及介质

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