JP6259779B2 - Webブラウジング品質管理装置、その方法およびプログラム - Google Patents

Webブラウジング品質管理装置、その方法およびプログラム Download PDF

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この発明は、情報通信サービスのユーザ体感品質推定に係る技術に関する。特に、この発明は、Webブラウザを用いたWebページ閲覧やWebアプリケーション利用時にユーザが知覚するWebページ表示待ち時間に対する体感品質(以下、QoE(Quality of Experience)という)を推定し、QoEに基づき品質管理する装置、方法およびプログラムに関する。
インターネットやイントラネットなどのネットワークを介して利用するWebアプリケーションやクラウドネットワークを利用したアプリケーションの利用が進んでいる。
ユーザに満足してもらえるWebブラウジングサービスを提供するためには、Webブラウジングに対するQoEを適切に管理する必要がある。Webブラウジングに対するQoS(Quality of Service) 指標には、Webページの表示待ち時間がある。Webページ表示待ち時間とは、ここでは、「ユーザがWebブラウジング受信端末でWebブラウジングのサービスに関する処理要求を行ってから処理結果がWebブラウジング受信端末の画面に表示されるまでの時間」と定義する。ただし、処理要求は、ユーザが意図的に実施したもの以外に、ユーザの端末が自動で実施した要求等も含めることとする。
従来、非特許文献1では、Webページ表示待ち時間に対するQoEの推定方法として、ユーザの処理要求からサーバ応答が戻ってくるまでの時間とサーバ応答がユーザ端末に戻ってから処理結果がユーザ端末に表示されるまでの時間に基づきQoEを推定する方法が紹介されている。
また、非特許文献2では、同じWebページ表示待ち時間でもWebブラウジング、電話、電子メールおよびファイルダウンロードといったサービス(アプリケーション)の種類によりQoEが異なることが報告されている。
特開2014−215988号公報
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しかしながら、同一のサービス(アプリケーション)内でも、様々な処理が発生する。例えば、Webブラウジングで情報検索を行う場合、まず、ユーザが検索サイトのページ表示をリクエストし、検索サイトが表示される。次に、ユーザが情報入力欄に検索語を入力し、データベース検索が開始される。最後に、検索結果画面が表示され、ユーザが検索結果リストから目的に応じた項目を選択し、詳細な内容を確認して目的を達成する。このようにWebブラウジングで情報検索を行う場合は、ユーザが目的を達成するまでに「検索サイトの表示リクエスト」、「データベース検索」および「データベース検索結果の確認」という異なる処理が必要となる。非特許文献3ではこれらの個々の処理のWebページ表示待ち時間に対するQoEは、処理内容により異なることが報告されている。処理内容に応じてQoEを推定し、品質管理を行うことが望ましいが、Webブラウザを使用した全てのサービスに含まれる個々の処理に対してQoE評価特性を求めることは困難である。
そこで、本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、 Webブラウジングの効率的な品質管理を行うWebブラウジング品質管理装置、方法およびプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の第1の観点であるWebブラウジング品質管理装置は、以下のような構成要素を備えている。すなわち、Webブラウジング品質管理装置は、Webブラウジングのサービス応答時間に対するユーザの体感品質(QoE: Quality of Experience)を管理する装置であって、前記ユーザがWebブラウジング受信端末でWebブラウジングのサービスに関する処理要求を行ってから処理結果が前記Webブラウジング受信端末の画面に表示されるまでのWebページ表示待ち時間を取得する手段と、前記ユーザが要求する処理に対応するカテゴリー別QoE推定モデルを格納するカテゴリー別QoE推定モデルDBと、前記ユーザの前記処理要求に対する前記Webページ表示待ち時間と前記カテゴリー別QoE推定モデルを用いてQoE推定値を算出する手段と、前記QoE推定値と品質管理閾値を用いて品質劣化を判定する手段と、前記品質劣化を判定する手段により判定された品質判定結果を格納する品質管理DBとを備える。
第2の観点であるWebブラウジング品質管理方法は、以下のような構成要素を備えている。すなわち、Webブラウジング品質管理方法は、Webブラウジングのサービス応答時間に対するユーザの体感品質(QoE: Quality of Experience)を管理する方法であって、前記ユーザがWebブラウジング受信端末でWebブラウジングのサービスに関する処理要求を行ってから処理結果が前記Webブラウジング受信端末の画面に表示されるまでのWebページ表示待ち時間を取得し、前記ユーザの前記処理要求に対する前記Webページ表示待ち時間と、カテゴリー別QoE推定モデルDBに格納されている前記ユーザが要求する処理に対応するカテゴリー別QoE推定モデルを用いてQoE推定値を算出し、前記QoE推定値と品質管理閾値を用いて品質劣化を判定し、判定された前記品質劣化に対応する品質判定結果を品質管理DBに格納する。
第3の観点であるWebブラウジング品質管理プログラムは、以下のような構成要素を備えている。すなわち、Webブラウジング品質管理プログラムは、Webブラウジングのサービス応答時間に対するユーザの体感品質(QoE: Quality of Experience)を管理するプログラムであって、前記ユーザがWebブラウジング受信端末でWebブラウジングのサービスに関する処理要求を行ってから処理結果が前記Webブラウジング受信端末の画面に表示されるまでのWebページ表示待ち時間を取得する機能と、前記ユーザの前記処理要求に対する前記Webページ表示待ち時間と、カテゴリー別QoE推定モデルDBに格納されている前記ユーザが要求する処理に対応するカテゴリー別QoE推定モデルを用いてQoE推定値を算出する機能と、前記QoE推定値と品質管理閾値を用いて品質劣化を判定する機能と、判定された前記品質劣化に対応する品質判定結果を品質管理DBに格納する機能と、をコンピュータに実行させる。
すなわち本発明によれば、ユーザがWebブラウジングで行う様々な処理のWebページ表示待ち時間に対するQoEをQoE評価特性の類似度によりカテゴリーに分類することで簡易に推定し、Webブラウジングの効率的な品質管理を行うことができる。
従って、本発明によれば、ユーザのQoE が低下した際にWebブラウジングの品質改善を図ることで、ユーザに提供するサービスの品質を維持向上することが可能となる。
本発明の実施形態に係る一例となるWebブラウジング品質管理装置を用いた通信システムの全体構成図。 本発明の実施形態に係る一例となるWebブラウジング品質管理装置のブロック構成図。 本発明の実施形態に係る一例となる処理別QoE評価特性に基づくカテゴリー作成のフローチャート。 本発明の実施形態に係る一例となるWebブラウジングの20処理をクラスター分析した結果を示す図。 本発明の実施形態に係る一例となるカテゴリー別Webページ表示待ち時間に対するQoE評価特性例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るWebブラウジングのWebページ表示待ち時間に対するQoEに基づいて品質管理を行うWebブラウジング品質管理装置10を、図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る一例となるWebブラウジング品質管理装置10を用いた通信システム1の全体構成図である。本実施形態の例では、Webブラウジング品質管理装置10は、ネットワークを介して実現されるWebブラウジングサービスにおいて、ユーザがWebサーバ20にサービス要求をした際の1つの処理要求のWebページ表示待ち時間に対するQoEを推定し、その結果を用いて品質管理するものである。
図1は、本実施形態に係る一例となるWebアクセスの例を示す。図1は、装置構成として、Webサーバ20と、Webブラウジング受信端末30、およびWebブラウジング品質管理装置10の関係を示している。図1の構成に示すように、Webブラウジング品質管理装置10はIP(Internet Protocol)網40上にあり、Webブラウジング受信端末30で取得した処理内容および処理に要したWebページ表示待ち時間を用いてQoE推定を行い、QoEに基づいて品質判定を実施する。さらに、Webブラウジング品質管理装置10は、この品質判定の結果を用いてWebブラウジングの品質管理を行う。
この図1に示す実施形態の例では、Webブラウジング品質管理装置10は、IP網40上に配置されているが、Webサーバ20に組み込む装置として実現してもよい。Webブラウジング品質管理装置10は、品質監視や品質制御等の品質管理を実施してもよい。
なお、本実施形態では、上述したようにWebページ表示待ち時間を「ユーザがWebブラウジング受信端末でWebブラウジングのサービスに関する処理要求を行ってから処理結果がWebブラウジング受信端末の画面に表示されるまでの時間」と定義しているが、同じ意味合いで「ユーザがWebブラウジングサービスの処理を実行してから処理応答が端末に表示されるまでの時間」と定義することもできる。
Webサーバ20は、Webサービスを提供するサーバである。なお、図1には、説明の簡略化のために1つのWebサーバのみを示しているが、これらよりも多くのWebサーバがIP網40に接続されていても構わない。
Webブラウジング受信端末30は、PC(Personal Computer)、PDA(Personal digital Assistant)、フィーチャフォン(Feature Phone)またはスマートフォン(Smartphone)等である。Webブラウジング受信端末30は、Webブラウジングサービスの処理機能を備えていればよく、その態様は特に限定されるものではない。なお、図1には、説明の簡略化のために1つのWebブラウジング受信端末のみを示しているが、これよりも多くのWebブラウジング受信端末がIP網40に接続されていても構わない。
図2および図3を用いてWebブラウジングのサービス応答時間に対するユーザQoEを管理するWebブラウジング品質管理装置10の構成及び作用を具体的に説明する。図2は、一例となるWebブラウジング品質管理装置10のブロック構成図を示している。図3は、一例となる処理別QoE評価特性に基づくカテゴリー作成のフローを示している。
図2に示すように、Webブラウジング品質管理装置10は、Webページ表示待ち時間測定部101と、Webページ表示待ち時間取得部102と、サービス情報収集部103と、カテゴリー別QoE推定モデルDB(database)104と、QoE推定部105と、品質劣化判定部106と、品質管理DB107と、ユーザ情報収集部108とを備える。Webページ表示待ち時間測定部101、Webページ表示待ち時間取得部102、サービス情報収集部103、QoE推定部105、品質劣化判定部106及びユーザ情報収集部108は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成される。なお、CPUは、プロセッサ、コンピュータということもできる。カテゴリー別QoE推定モデルDB104及び品質管理DB107は、例えば、ハードディスク等の記憶装置である。カテゴリー別QoE推定モデルDB104及び品質管理DB107における情報の保存は、CPUの制御によって行われてもよい。 Webページ表示待ち時間測定部101は、ユーザがWebブラウジングを実行するときの様々な処理に対するWebページ表示待ち時間を測定する。Webページ表示待ち時間取得部102は、Webページ表示待ち時間測定部101で測定されたWebページ表示待ち時間を取得する。Webページ表示待ち時間測定部101およびWebページ表示待ち時間取得部102は、例えば、Webページ表示待ち時間を自動取得する方法として、Webサーバ20でHTTPリクエスト等のログを用いて算出する方法やJavascript(登録商標)のNavigation Timing APIを用いてもよい。
サービス情報収集部103は、サービス内容およびユーザが実行する処理内容を収集する。サービス情報収集部103は、例えば、処理内容をHTTPリクエストの内容を用いて区別してもよい。処理内容とは、ユーザがWebブラウジング受信端末30でクリックや選択を行うものであり、「認証」、「検索」、「決済」、「閲覧」及び「ダウンロード」等のことである。したがって、処理内容は、ユーザがWebブラウジング受信端末30で行う処理要求に対応する。なお、これらは例示であり、処理内容はこれらに限定されるものではない。
上記のWebページ表示待ち時間測定部101、Webページ表示待ち時間取得部102及びサービス情報収集部103により、Webブラウジング品質管理装置10は、ユーザが実施する1つ1つの処理に対し、処理内容とWebページ表示待ち時間を取得することができる。
カテゴリー別QoE推定モデルDB104は、ユーザが要求する処理に対応するカテゴリー別のQoE推定モデル(以下、カテゴリー別QoE推定モデルという)を格納する。カテゴリー別QoE推定モデルDB104は、カテゴリー別QoE推定モデルとして式の形式と係数を持つ。
ここでは、カテゴリー別QoE推定モデルの一例となる作成方法を、図3に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図3に示すフローチャートの処理は、Webブラウジング品質管理装置10のCPUによって行われても、任意の装置のCPUで行われてもよい。ここでは、何れかの装置のCPUで行われるものとして説明する。
まず、CPUは、Webブラウジングの処理を抽出する(ステップS1001)。ステップS1001では、CPUは、Webブラウジングおける「認証」及び「検索」等様々な特徴的な処理を抽出する。なお、これらは例示であり、特徴的な処理はこれらに限定されるものではない。
次に、CPUは、処理別Webページ表示待ち時間に対するQoE評価特性を取得する(ステップS1002)。ステップS1002では、CPUは、各処理のWebページ表示待ち時間を変化させた場合のQoE評価値をQoE評価特性として求める。一例として、CPUは、ITU-T勧告P.910に記載されているような5段階妨害尺度(DCR)あるいは5段階品質尺度(ACR)による主観品質評価を予め実験室で行うなどしてQoE評価特性を得る。
次に、CPUは、処理別QoE評価特性を特徴量に基づき分類する(ステップS1003)。ステップS1003では、CPUは、様々な処理に対して得られたQoE評価特性を特徴量で分類する。分類する方法としては例えば、処理別に求めたQoE評価特性をクラスター分析で分類してもよい。
次に、CPUは、カテゴリー数を決定し、処理をカテゴリーに分類する(ステップS1004)。ステップS1004では、CPUは、クラスター分析に基づいて、カテゴリー数を決定し、ステップS1001で抽出された各処理を各カテゴリーに分類する。
次に、CPUは、カテゴリーに含まれる処理のQoE評価特性の平均値を算出する(ステップS1005)。ステップS1005では、CPUは、クラスター分析により分類されたカテゴリーに含まれる処理群のQoE評価特性の平均値を用いてカテゴリーの代表となるQoE評価特性を得る。これにより、CPUは、カテゴリー別のQoE評価特性(以下、カテゴリー別QoE評価特性という)を得る。なお、CPUは、カテゴリー別に安全側で評価をしたい場合には、カテゴリーに含まれる処理群のQoE評価特性のうち最小値を用いてカテゴリーの代表となるQoE評価特性を得るようにしてもよい。
次に、CPUは、カテゴリー間のQoE評価特性間の有意差検定を行う(ステップS1006)。ステップS106では、CPUは、得られたカテゴリー別QoE評価特性が互いに有意に差があるかどうかを検定する。
ステップS1007においてCPUがカテゴリー間のQoE評価特性に有意な差がないと判断すると、CPUは、ステップS1004に戻ってカテゴリー数をクラスター分析に応じて増減し、ステップS1006の処理を経た後に、ステップS1006において再度カテゴリー間の有意差検定を行う。
一方、ステップS1008においてCPUがカテゴリー間に有意な差がでたと判断した時点で、CPUは、カテゴリー数を決定する(ステップS1009)。つまり、CPUは、ステップS1005で得られたカテゴリー別QoE評価特性が互いに有意な差を持つようにカテゴリー数を決定する。
次に、CPUは、ステップS1005で得られたカテゴリー別QoE評価特性を用いてカテゴリー別QoE推定モデルを求める。つまり、CPUは、ステップS1009で決定されたカテゴリー毎にQoE推定モデルを求める。CPUは、例えば回帰式によりカテゴリー別QoE推定モデルを求める。これにより、カテゴリー別QoE推定モデルDB104は、Webブラウジングで利用される複数の処理に対してWebページ表示待ち時間を変化させて求めた処理別のQoE評価特性を類似度でカテゴリーに分類したカテゴリー別QoE推定モデルを格納する。
図4は、図3を用いて説明したようにWebブラウジングサービスで行われる20種類の処理に対してQoE評価特性を行い、クラスター分析を行った結果、QoE評価特性として有意な差がある2分類に対する処理内容を示している。なお、図4に示すカテゴリー数は例示であり、カテゴリー数はこれに限定されるものではない。さらに、図4に示す各カテゴリーに含まれる各処理は例示であり、処理はこれらに限定されるものではない。
図5は、図4に示す2つのカテゴリーのQoE評価特性の例を示している。横軸は、Webページ表示待ち時間を示し、縦軸は、5段階妨害尺度で得られる平均オピニオン評点(以下、DMOS(Degradation Mean Opinion Score)という)を示す。カテゴリー1はWebページ表示待ち時間に対して厳しい評価をする処理群であり、カテゴリー2はWebページ表示待ち時間に対して比較的甘い評価をする処理群である。この例のようなカテゴリー分類の場合には、「動画共有」、「音楽ダウンロード」および「動画ダウンロード」に対する処理とそれ以外を区別できれば品質管理は簡易になる。図5において、カテゴリー1のQoE推定モデルは、カテゴリー1のQoE評価特性から例えば回帰式により求められる。同様に、カテゴリー2のQoE推定モデルは、カテゴリー2のQoE評価特性から例えば回帰式により求められる。
Webブラウジングサービスの処理がカテゴリーに含まれない場合には、Webページ表示待ち時間に対するQoE評価特性を実験等で得て、カテゴリー別QoE推定モデルとの類似度を見ることで類似カテゴリーとして分類する。カテゴリー分類については、処理内容とWebページ表示待ち時間とQoEの関係がわかればよく、例えばリアルタイムにこれらの情報を収集する手段を作ることができれば、カテゴリー分類DBを作り、カテゴリー別QoE推定モデルを更新してもよい。
図2に戻って、QoE推定部105は、処理内容に応じたカテゴリー別QoE推定モデルとWebページ表示待ち時間を用いてQoEを推定する。QoE推定部105は、ユーザの処理に対するWebページ表示待ち時間をカテゴリー別QoE推定モデルに入力することでQoE推定値を得る。一例として、サービス情報収集部103がユーザによる処理内容としてポータルサイトログインを収集し、Webページ表示待ち時間取得部102がポータルサイトログインに対するWebページ表示待ち時間を取得した場合のQoE推定値の算出について説明する。QoE推定部105は、ポータルサイトログインに対応するWebページ表示待ち時間を、ポータルサイトログインが属するカテゴリー1のQoE推定モデルに入力することでQoE推定値を得ることができる。つまり、QoE推定部105は、ユーザの処理要求に対するWebページ表示待ち時間とカテゴリー別QoE推定モデルを用いてQoE推定値を算出することができる。
品質劣化判定部106は、QoE推定部105で算出されたQoE推定値と品質管理閾値を用いて品質劣化を判定する。なお、品質劣化判定部106による処理を、品質判定または品質劣化判定ということもある。品質劣化判定部106は、品質判定を行うためにQoEの品質管理閾値をもつ。品質劣化判定部106は、QoE推定部105で得られたQoE推定値と品質管理閾値との比較で品質劣化判定を行う。QoEの品質管理閾値は、例えば、5段階妨害尺度で得られる平均オピニオン評点(DMOS)を用いてDMOS2.5を判定基準としてもよい。なお、この値は一例であり、これに限定されるものではない。
品質劣化判定部106により品質低下があると判定されれば、Webブラウジング品質管理装置10は、品質劣化の切り分けや品質制御を行うアクションに引き渡す。品質劣化判定部106により品質低下がないと判定されれば、Webブラウジング品質管理装置10は、アクションを行わない。品質低下の有無によらず、Webブラウジング品質管理装置10は、品質劣化判定部106で判定された品質判定の結果(以下、品質判定結果という)を品質管理DB107に蓄積する。品質判定結果は、品質劣化判定部106で判定された品質劣化に対応する。これにより、品質管理DB107は、品質劣化判定部106で判定された品質判定結果を格納する。
Webブラウジング品質管理装置10は、QoE推定部105で推定されたQoE推定値、サービス情報収集部103で取得されたサービス情報、Webページ表示待ち時間取得部102で取得されたWebページ表示待ち時間、および、ユーザ情報収集部108で収集されたユーザ情報(端末種類やネットワーク種別、利用場所などの情報)を品質判定結果と合わせて品質管理DB107に蓄積してもよい。この場合、Webブラウジング品質管理装置10は、ユーザ情報等と組み合わせることで、品質劣化の切り分けや品質改善に向けての品質制御につなげるデータを品質管理DB107に蓄積することができる。
なお、QoE推定部105と、品質劣化判定部106と、品質管理DB107の構成方法として、それぞれを独立な装置として構成してもよい。
本実施形態によれば、Webブラウジング品質管理装置10は、処理別QoE評価特性を用いるのではなくカテゴリー別QoE評価特性を用いることで多くの処理に対してQoE推定モデル式の数を削減することができ、簡易にQoE推定値を算出できるので、品質管理を効率的に行うことができる。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…通信システム、10…Webブラウジング品質管理装置、20…Webサーバ、30…Webブラウジング受信端末、40…IP網、101…Webページ表示待ち時間測定部、102…Webページ表示待ち時間取得部、103…サービス情報収集部、104…カテゴリー別QoE推定モデルDB、105…QoE推定部、106…品質劣化判定部、107…品質管理DB、108…ユーザ情報収集部。

Claims (7)

  1. Webブラウジングのサービス応答時間に対するユーザの体感品質(QoE: Quality of Experience)を管理するWebブラウジング品質管理装置であって、
    前記ユーザがWebブラウジング受信端末でWebブラウジングのサービスに関する処理要求を行ってから処理結果が前記Webブラウジング受信端末の画面に表示されるまでのWebページ表示待ち時間を取得する手段と、
    前記ユーザが要求する処理に対応するカテゴリー別QoE推定モデルを格納するカテゴリー別QoE推定モデルDBと、
    前記ユーザの前記処理要求に対する前記Webページ表示待ち時間と前記カテゴリー別QoE推定モデルを用いてQoE推定値を算出する手段と、
    前記QoE推定値と品質管理閾値を用いて品質劣化を判定する手段と、
    前記品質劣化を判定する手段により判定された品質判定結果を格納する品質管理DBと
    を備えることを特徴とするWebブラウジング品質管理装置。
  2. 請求項1に記載のWebブラウジング品質管理装置において、
    前記カテゴリー別QoE推定モデルDBは、さらに、前記Webブラウジングで利用される複数の処理に対して前記Webページ表示待ち時間を変化させて求めた処理別のQoE評価特性を類似度でカテゴリーに分類した前記カテゴリー別QoE推定モデルを格納することを特徴とするWebブラウジング品質管理装置。
  3. 請求項1に記載のWebブラウジング品質管理装置において、
    前記品質管理DBは、さらに、前記サービスの情報、前記Webページ表示待ち時間、前記QoE推定値および前記ユーザの情報を、前記品質判定結果とともに格納することを特徴とするWebブラウジング品質管理装置。
  4. Webブラウジングのサービス応答時間に対するユーザの体感品質(QoE: Quality of Experience)を管理するWebブラウジング品質管理方法であって、
    前記ユーザがWebブラウジング受信端末でWebブラウジングのサービスに関する処理要求を行ってから処理結果が前記Webブラウジング受信端末の画面に表示されるまでのWebページ表示待ち時間を取得し、
    前記ユーザの前記処理要求に対する前記Webページ表示待ち時間と、カテゴリー別QoE推定モデルDBに格納されている前記ユーザが要求する処理に対応するカテゴリー別QoE推定モデルを用いてQoE推定値を算出し、
    前記QoE推定値と品質管理閾値を用いて品質劣化を判定し、
    判定された前記品質劣化に対応する品質判定結果を品質管理DBに格納する
    ことを特徴とするWebブラウジング品質管理方法。
  5. 請求項4に記載のWebブラウジング品質管理方法において、
    前記Webブラウジングで利用される複数の処理に対して前記Webページ表示待ち時間を変化させて求めた処理別のQoE評価特性を類似度でカテゴリーに分類した前記カテゴリー別QoE推定モデルを前記カテゴリー別QoE推定モデルDBに格納することを特徴とするWebブラウジング品質管理方法。
  6. 請求項4に記載のWebブラウジング品質管理方法において、
    前記サービスの情報、前記Webページ表示待ち時間、前記QoE推定値および前記ユーザの情報のうちの少なくとも1つを、前記品質判定結果とともに前記品質管理DBに格納することを特徴とするWebブラウジング品質管理方法。
  7. Webブラウジングのサービス応答時間に対するユーザの体感品質(QoE: Quality of Experience)を管理するWebブラウジング品質管理プログラムであって、
    前記ユーザがWebブラウジング受信端末でWebブラウジングのサービスに関する処理要求を行ってから処理結果が前記Webブラウジング受信端末の画面に表示されるまでのWebページ表示待ち時間を取得する機能と、
    前記ユーザの前記処理要求に対する前記Webページ表示待ち時間と、カテゴリー別QoE推定モデルDBに格納されている前記ユーザが要求する処理に対応するカテゴリー別QoE推定モデルを用いてQoE推定値を算出する機能と、
    前記QoE推定値と品質管理閾値を用いて品質劣化を判定する機能と、
    判定された前記品質劣化に対応する品質判定結果を品質管理DBに格納する機能と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするWebブラウジング品質管理プログラム。
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