JP2017009534A - 光センサ素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】光化学反応、電気化学ルミネッセンスにかかる物理量を計測することができる光センサ素子を提供する。【解決手段】光センサ素子は、単層または10原子層未満のグラフェンからなるチャネル層を有する電界効果型トランジスタと、前記チャネル層の表面またはその近傍に光を照射するための第1の導波路端面を有する光導波路とを備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、光センサ素子に関し、より詳細には、被測定試料に光を照射しながら、被測定試料の電位、イオン濃度を測定するための光センサ素子と、被測定試料に一定電位を印加した場合の透過光スペクトルの変化を測定するための光センサ素子とに関する。
グラフェンを用いた電界効果型トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)は、グラフェンチャネル部表面の高精度な電位測定器である。グラフェンFETは、両極性(Ambipolar)を有し、グラフェン表面のπ電子が電気伝導に寄与する。このことから、グラフェンが、被測定試料に対する導電性イオン感応膜となり、その表面のイオン濃度、正負極性に応じて、電子伝導性またはホール伝導性の電気伝導性、電導度が変化し、イオン極性、イオン濃度を相対的に測定することができる。
グラフェンは、炭素原子とその結合からできた蜂の巣のような平面六角形格子構造を有するsp結合炭素原子のシート構造物であり、単層〜数原子層の2次元構造を有する。グラフェンは、厚さが約0.3nmの非常に薄い状態でも安定な物質であることから、単位面積当たりの質量が0.77mg/m2と非常に軽量なシート状材料である。加えて、グラフェンは、酸・アルカリなどに対して、化学的にも安定しているという特徴も有している(例えば、非特許文献1参照)。
また、グラフェンは、弾性限界が約20%ある上に、破壊強度が130GPa以上であるため、非常に強靭な物質である。グラフェンのヤング率は、鉄の5倍となる約1.1TPaであり、非常に機械的強度に優れた材料でもある。さらに、グラフェン面内方向に約5,000W/mKの熱伝導度を有し、これは、ダイアモンドの約2300W/mKをはるかに上回る熱伝導度である。グラフェンは、欠陥が無ければ高圧のHe気体も遮蔽可能なガスバリアー性をも有している。
グラフェンの電子的性質は、ほとんどの既存の3次元的材料とは異なり、半金属、あるいはバンドギャップがゼロの半導体としての性質を有している。この原因は、グラフェンの二次元的な六角形のブリュアンゾーンにおける6個の頂点付近で、低エネルギーでのエネルギーの分散関係(E−k)が直線的となり、ディラックコーンと呼ばれる線形分散の特異なバンド構造を有するからである。電子は、スピン1/2の粒子に関するディラック方程式で記述される相対論的粒子のように振舞うためと考えられており、キャリア電子の有効質量がゼロとなり、約200,000cm2/Vs以上の非常に高いキャリア移動度を有する。この値は、室温下でGaAs(8500cm2/Vs)の約30倍、Siの約100倍以上のキャリア移動度である。
また、グラフェンは、電流密度の許容量も大きく、108A/cm2以上の耐電流密度を有している。銅(106A/cm2)よりも、1000倍以上の高いことが見出されているため、高速電子デバイスへの応用、パワーデバイスへの応用も期待されている。
上述したように、グラフェンの電子的性質は、ディラックコーンと呼ばれる線形分散を有するバンド構造を有するため、半金属またはバンドギャップがゼロの半導体としての特徴を有する。グラフェンの光学的性質は、バンドギャップによる特定の吸収光波長帯を持たず、原理的に光波長に依存しない。また、単原子層の垂直光透過率は、97.7%であり、単原子層で優れた電気伝導性を有していながら、優れた光透過性も有している。
光は、情報伝送媒体として、1)大容量情報伝送を可能にすること、2)接地フリーで長距離伝送に向いていること、3)光波長による信号多重が可能なことなど優れた特性を有する。近年、光通信・光情報処理技術における発展は目覚ましく、光機能素子の間を光導波路で接続した光導波路素子の開発が強く押し進められている。光導波路材料の面から見ると、1)通信、情報処理に用いられる光の波長領域における光損失が低いこと、2)コア(高屈折率部)とクラッド(低屈折率部)との屈折率差の形成が容易であること、3)加工が容易であること、4)軽量であることが要求される。加えて、光通信・光情報処理のFA化、自動車、航空機等への用途拡大を考慮すると、耐熱性、耐湿性等の環境安定性も要求される。
従来、このような光導波路材料としては、石英ガラス、半導体、LiNb3等の無機材料のほか、有機高分子材料も検討されている。これらのうち、石英ガラスに代表される非昌質誘電体は、光伝送損失が小さく、加工が容易である。すなわち、TiO2、GeO2等のドーピングによる屈折率制御、溶融、気相処理等による加工が可能である。しかも、石英ガラス等は、光ファイバとの接続性が良いという利点を有しており、光導波路材料として広く利用されている。しかしながら、非昌質誘電体は、加工温度が高く、屈折率制御のためのドーピング、真空プロセス、熱拡散等の操作が複雑であり、光導波路素子の生産性、低コスト化の面で難点がある。
他方、有機高分子材料としては、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリスチレン、ポリイミド等の樹脂が使用されている。これらの樹脂は、可撓性が高く、真空プロセス、熱拡散等の操作が不要で、薄膜及び厚膜の形成が容易であるという長所を有している。
越野幹人、「グラフェンの物性基礎」、炭素、No.243, (2010), pp.104-109.
従来、光導波路を用いた光センサ素子の適用例として、光が伝搬する光路の途中に、単純に被測定試料を挿入し、透過光または反射光スペクトルを測定する装置が知られている。また、光導波路の先端から測定光を被測定試料に照射し、光導波路に戻ってくる反射光のスペクトルを測定する装置が知られている。このような測定装置は、単純に光スペクトルを検出するのみで、被測定試料の光化学反応によって生じる反応生成物、イオン濃度の評価を行うことはできなかった。
既存の電気化学ルミネッセンスを測定する光プローブとして、光ファイバの先端にITO、IZO、ZnO等の透明な導電性薄膜を被覆する方法が知られている。このような方法は、透明電極による電気化学反応を起こせることができても、反応状態を発光スペクトルにより検出できるだけであった。この方法では、被測定物に高精度な電位を付与した状態で、光スペクトルを測定したり、光化学反応により発生したイオンを高精度に検出することはできなかった。加えて、光化学反応の光強度依存性、光波長依存性、電気化学ルミネッセンスの同時反応を計測することができなかった。
本発明の目的は、光化学反応、電気化学ルミネッセンスにかかる物理量を計測することができる光センサ素子を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、光センサ素子の一実施態様は、単層または10原子層未満のグラフェンからなるチャネル層を有する電界効果型トランジスタと、前記チャネル層の表面またはその近傍に光を照射するための第1の導波路端面を有する光導波路とを備えたことを特徴とする。
前記光導波路は、前記第1の導波路端面と対向して、前記照射された光を透過光として検出するための第2の導波路端面をさらに備えることもできる。
本発明によれば、前記第1の導波路端面から被測定試料に光が照射されると、被測定試料において光反応が発生し、イオンなどの反応生成物による前記チャネル層の表面の電位が変化すると、その電位変化を、前記電界効果型トランジスタにより検出することができる。一方、前記電界効果型トランジスタにより、被測定試料に電位変化を与えて電気化学反応を発生させると、被測定試料からの発光を測定光として検出することができる。
本発明の第1の実施形態にかかる光センサ素子の構成を示す図である。 第1の実施形態の光センサ素子の動作原理を説明するための図である。 第1の実施形態のグラフェンFETの動作原理を示す図である。 第1の実施形態のグラフェンFETの特性変化を示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかる光センサ素子の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態にかかる光センサ素子の構成を示す図である。 第2および第4の実施形態の光センサ素子の作製方法を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。本実施形態の光センサ素子は、グラフェンを用いたFETを作製し、光ファイバまたは光導波路を横断するように形成された溝構造に、グラフェンのチャネル部分を配置したことを特徴としている。光導波路の伝搬光を用いて、被測定試料に光を照射し、照射した光に対する光化学反応によって発生したイオンを、グラフェンFETのチャネル表面の電位として計測する。この光センサ素子は、基板の面内方向にアレイ状に一括で作製することができるので、小型化、低コスト化などが期待されている。また、マイクロ流体チップ、マイクロリアクターのように、液体流路と組み合わせることも可能であり、流れ中の連続測定、多チャンネル同時測定など多機能化、大規模化にも容易に適用可能である。
[第1の実施形態]
図1に、本発明の第1の実施形態にかかる光センサ素子の構成を示す。光導波路の光軸をz軸としたとき、図1(a)はx軸方向から見た側面図、図1(b)はz軸方向から見た正面図である。第1の実施形態の光センサ素子は、単層または10原子層未満のグラフェンからなるチャネル層を有する電界効果型トランジスタ(以下、グラフェンFETという)と、このチャネル層の表面またはその近傍に光を照射するための導波路端面を有する光導波路とを備えた。
光センサ素子は、ゲート電極となる導電性基板11の上に、導波路コア12を含むクラッド層13が形成されている。クラッド層13の一部上面には、単層または10原子層未満のグラフェンからなるチャネル層14、ソース電極15、およびドレイン電極16が形成されており、ゲート電極とともにグラフェンFETを構成している。導波路コア12とクラッド層13とからなる光導波路には、導波路コア12が露出した導波路端面が形成され、導波路端面から出射された光が、チャネル層14の表面またはその近傍を照射するように形成されている。
図2を参照して、第1の実施形態の光センサ素子の動作原理を説明する。光導波路の導波路端面とグラフェンFETのチャネル層14の表面とを覆うように、被測定試料21を滴下する。最初に、被測定試料21に光を照射しない場合のイオン濃度は、グラフェンFETのチャネル層14の表面に付着するイオンによる電位として、グラフェンFETにより検出される。次に、導波路コア12を伝播した入射光22が導波路端面から出射され、被測定試料21に照射される。被測定試料21において光反応が発生し、イオンなどの反応生成物によるチャネル層14の表面の電位が変化すると、その電位変化を、グラフェンFETにより検出する。
一方、電気化学ルミネッセンス検出器として用いることもできる。この場合は、被測定試料21に接しているソース電極15、ドレイン電極16とゲート電極とを用いて、被測定試料21に、高精度な電位変化によって電気化学反応を発生させる。被測定試料21からの発光を、導波路コア12を伝播する測定光として検出する。
図3に、第1の実施形態のグラフェンFETの動作原理を示す。グラフェンFETのゲート電圧(Vgs)に対するソース−ドレイン間電流(Isd)の関係を示す。上述したように、グラフェンは、ディラックコーンと呼ばれる線形分散の特異なバンド構造を有するため、ソース−ドレイン間電流のゲート電圧依存性は、図3のようにV字の変化を示す。このとき、Isdが最少のV字の底の部分がいわゆるディラック点である。図3においては、初期ドーピングのない理想的なディラック点としてVgs=0Vを示している。
Isdの変化がVgsに対して対称であるのは、ディラックコーンと呼ばれる線形分散の特異なバンド構造を有しているためであり、グラフェンFETは、電子の伝導に対してn型半導体として、ホール(正孔)の伝導に対してp型半導体として動作する両極特性を有している。つまり、グラフェンFETでは、正負両方のドーピングに対する動作が可能であることから、プラス(+)、マイナス(−)のどちらのイオンに対してもセンサ素子として機能するという特徴を有している。
図4に、第1の実施形態のグラフェンFETの特性変化を示す。グラフェンからなるチャネル層14の表面にπ電子の伝導に影響を与えるイオン等が近接すると、チャネル部分となるグラフェンがドーピングされ、FETとして特性が変化する。例えば、プラスイオンなど電子吸引性物質がチャネル部分となるグラフェンに接近すると、図4の矢印aに示すように、谷底のディラック点の電圧が高電位側にシフト(Va)する。これは、イオン濃度が高いほど大きく変化する。逆に、マイナスイオンなど電子供与性物質がグラフェンに接近すると、谷底のディラック点の電圧が低電位側にシフト(Vb)する。FETの電子移動度に関係するisd/Vgsの傾きの変化γ→α、γ→βは、ドーピングの度合いが強くなると低くなる。これらの変化によって、イオンの極性と濃度を検出することができる。
加えて、ゲート電極に接地点または参照部分の電位からの電位差を与えることによって、グラフェンからなるチャネル層14の表面に誘起する電位が制御できるため、被測定試料21への印加電位も同時に測定することができる。上述したように、光導波路からの光の入射が可能となるため、光化学反応によるイオン、反応生成物の材質、量を測定したり、一定電位での電気化学反応による発光現象を測定することができる。
光導波路としては、クラッド層の内部に、クラッドより屈折率の高い導波路コアを形成した埋め込み型導波路が一般的である。光導波路のコア、クラッド材料としては、ポリマ材料、石英系無機材料、誘電体材料などが挙げられる。ポリマ材料としては、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリスチレン、ポリイミド、エポキシ、アクリル、シリコーン、ポリオレフィン等の樹脂材料を用いることができる。
また、石英系無機材料としては、SiO2をクラッドに、SiO2にGeなどをドーピングしたものをコアに適用することができる。これに加えて、GeをドーピングしたSiO2、SiOx材料以外に、SiON、AlO2、Ta23、HfO2、Siなどをコア材料として用いることができる。さらに、LiNbO3などの誘電体材料も光導波路の材料として利用可能である。
平面構造の光導波路であることから、チップ状の光センサ素子を並べてアレイ状に作製することにより、複数の測定を同時に行うこと、例えば、複数のイオン濃度などを同時に検知することができる。また、光センサ素子をまとめて実装できるため、集積化が容易である。さらに、ウエハ上で大面積プロセスにより作製することも可能であることから、大量生産が可能となり、安価に光センサ素子を製造することができる。
一方、グラフェンは、強酸や強アルカリ溶液、酸素プラズマ中などに暴露されなければ、化学的安定な材料である。上述したように、機械的強度、電流強度に対する耐性が高いため、被測定試料に接するセンサ材料として優れている。
また、グラフェン自体が、バンドギャップがゼロの半導体としての性質を有しているため、半導体の性質を有していない無機材料、ポリマ材料の表面に実装(貼り付ける)するだけで、FET素子のチャネル層として機能させることが可能となる。図1に示したように、例えば、Si基板に導電性ドーピングされたものをゲート電極とし、表面に熱酸化処理したSiO2をゲート絶縁膜として用いることにより、容易にFET素子を作製することができる。さらに、グラフェンの電子伝導は、グラフェン表面のπ電子による電子伝導であるため、表面のイオンドーピングなどの影響により、電子(ホール)移動度が変動しやすいため、グラフェン表面のイオン濃度の変化を測定することが可能となる。
[第2の実施形態]
図5に、本発明の第2の実施形態にかかる光センサ素子の構成を示す。図5(a)はx軸方向から見た側面図、図5(b)はz軸方向から見た正面図である。第2の実施形態の光センサ素子は、単層または10原子層未満のグラフェンからなるチャネル層を有するグラフェンFETと、このチャネル層の表面またはその近傍に光を照射するための導波路端面と、照射された光を透過光として検出するための導波路端面とが対向して形成された光導波路とを備えた。
光センサ素子は、ゲート電極となる導電性基板31の上に、導波路コア32を含むクラッド層33が形成されている。クラッド層33の一部に、導波路コア32を切断するように形成された溝が形成されている。導波路コア12とクラッド層13とからなる光導波路には、導波路コア12が露出した導波路端面が対向して形成されることになる。この溝の底面に、単層または10原子層未満のグラフェンからなるチャネル層34、ソース電極35、およびドレイン電極36が形成されており、ゲート電極とともにグラフェンFETを構成している。
図5を参照して、第2の実施形態の光センサ素子の動作原理を説明する。光導波路の対向する導波路端面とグラフェンFETのチャネル層34の表面とを覆うように、被測定試料41を滴下する。最初に、被測定試料41に光を照射しない場合のイオン濃度は、グラフェンFETのチャネル層34の表面に付着するイオンによる電位として、グラフェンFETにより検出される。次に、導波路コア32を伝播した入射光42が導波路端面から溝に出射され、被測定試料41を透過して、導波路端面から透過光43として導波路コア32を伝播する。被測定試料41において光反応が発生し、イオンなどの反応生成物によるチャネル層14の表面の電位が変化すると、その電位変化を、グラフェンFETにより検出する。
第2の実施形態では、被測定試料の反射光だけでなく、透過光の測定も行うことができる。また、反射光、透過光のスペクトルだけでなく、第1の実施形態と同様に、被測定試料41に、一定電位を印加することにより発生するイオン濃度も同時に測定することができる。
さらに、平面構造の光導波路であることから、チップ状の光センサ素子を並べてアレイ状に作製することにより、散乱光を測定することができる。散乱光を測定する場合には、例えば、1つの光導波路の導波路コアから入射した測定光を、対向する導波路端面だけではなく、この導波路端面と並んでアレイ状に作製された各光導波路の導波路端面にて受光し、スペクトル強度、偏光強度の分析をすることができる。
ここで、溝の間隔、すなわち導波路端面のコアの間隔Dは、1μm以上10mm以下であることが好ましい。低光損失で測定光を伝搬させるためには、コア間隔Dは小さい方が有利であるが、被測定試料の容積が小さくなり、測定感度が低くなる。一方、被測定試料の容積を大きくすると、対向して配置された光導波路同士の光結合が小さくなってしまうからである。また、対向して配置された光導波路同士の光結合効率を高めるために、導波路端面近傍の導波路コアの形状を、テーパ形状または逆テーパ形状にしてもよい。これにより、導波路コアの開口度(NA)を小さくして、コリメート光に光を被測定試料に照射することができる。
[第3の実施形態]
図6に、本発明の第3の実施形態にかかる光センサ素子の構成を示す。図6(a)はx軸方向から見た側面図、図6(b)はz軸方向から見た正面図である。第3の実施形態の光センサ素子も、第2の実施形態と同様に、単層または10原子層未満のグラフェンからなるチャネル層を有するグラフェンFETと、このチャネル層の表面またはその近傍に光を照射するための導波路端面が形成された光導波路とを備えた。
光センサ素子は、ゲート電極となる導電性基板51の上に、単層または10原子層未満のグラフェンからなるチャネル層54、ソース電極55、およびドレイン電極56が形成されており、ゲート電極とともにグラフェンFETを構成している。このグラフェンFETの上面には、導波路コア52とクラッド層53とからなる2つの光導波路が、各々の導波路端面を対向し、グラフェンFETを挟んで配置されている。従って、第3の実施形態の光センサ素子の動作原理は、第2の実施形態と同じである。
なお、2つの光導波路の導波路端面の間隔は、第2の実施形態と同様に、1μm以上10mm以下であることが好ましい。
[第4の実施形態]
第4の実施形態の光センサ素子は、第1−3の実施形態において、グラフェンからなるチャネル層の表面に、イオン伝導性を有する膜を有している。例えば、図1に示したグラフェンFETのチャネル層14の表面に、選択的にしかイオンを通さないイオン伝導膜を形成することにより、グラフェン表面に近接するイオンの種類を限定することにより、より高精度、高感度な分析が可能となる。
選択的なイオン伝導性膜の材料としては、ガラス材料として、SiO2、Si33、Al23、Ta25、NAS(Na2O,Al23,SiO2)ガラス、バリノマイシン、クラウンエーテルなどの環状化合物、遷移金属錯体およびサリチルアニオン錯体、ハロゲン化銀、重金属硫化物(CdS、CuS、PbS)などの単結晶膜、多結晶焼結膜、絶縁性膜中に難溶性塩微結晶を分散させる難溶性固体膜が挙げられる。
[光センサ素子の作製方法]
図7に、第2および第4の実施形態の光センサ素子の製造方法を示す。ゲート電極となる導電性基板31の上に、光導波路の下部クラッドとなるクラッド層33を形成する。次に、後にグラフェンFETを形成するための溝の底面となる部分に犠牲層71を形成しておく(図7(a))。犠牲層71は、ウエットエッチング等で選択的に除去できるような金属膜などを用いる。また、犠牲層71は、プラズマエッチング加工時などにストップ層として機能する。さらに下部クラッドとなるクラッド層33を形成した後(図7(b))、導波路コア32となるコア層72を形成する(図7(c))。コア層72は、火炎堆積法(FHD)、スパッタ法、EB蒸着法、CVD法やプラズマCVD法、スピンコート法によりコア材料を堆積し、必要に応じて熱処理を行うことにより作製する。
コア層72の表面に、フォトレジスト73によってコアパターンをパターニングし(図7(d))、ハロゲン系プラズマなどで反応性イオンエッチング(RIE)により導波路コア32を作製する(図7(e))。次に、火炎堆積法(FHD)、スパッタ法、EB蒸着法、CVD法やプラズマCVD法、スピンコート法などにより、上部クラッド層を堆積し、必要に応じて熱処理を行うことにより、平面光導波路を作製する(図7(f))。
クラッド層33の表面に、グラフェンFETを形成するための溝を、フォトレジスト74によってパターニングし(図7(g))、ハロゲン系プラズマなどで反応性イオンエッチング(RIE)により溝を形成する(図7(h))。犠牲層71をウエットエッチングしたり、犠牲層71をストップ層としてプラズマエッチングを行う。このとき、犠牲層71を用いずに、導電性基板31までエッチングし、導電性基板31の表面にグラフェンFETを形成することもできる。
形成された溝を覆うように、グラフェン75を水上転写などにより貼付け、フォトレジスト76によりグラフェンFETのチャネル層34をパターニングする(図7(i))。酸素プラズマなどにより、グラフェン75の不要な部分を除去する。次に、グラフェンFETのソース電極35、ドレイン電極36などをフォトレジスト77にてパターニングした後(図7(j))、電子ビーム蒸着、真空蒸着によって金属膜を堆積し、リストオフによって電極を作製する(図7(k))。
以上により、第2の実施形態の光センサ素子を作製することができる。なお、第1の実施形態の光センサ素子は、図7(k)で得られた光センサ素子を、ダイシングソー、劈開にて切断することにより作製することができる。
さらに、グラフェンFETのチャネル層34の上に、フォトレジスト78にて、イオン伝導膜を形成するためのパターニングを行った後(図7(l))、電子ビーム蒸着、真空蒸着によってイオン伝導膜材料を堆積し、リストオフによってイオン伝導膜79を作製する(図7(m))。以上により、第4の実施形態の光センサ素子を作製することができる。
さらに具体的に本発明の実施例を説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
ゲート電極となる導電性基板31は、導電性を有する低電気抵抗のpドープSi基板を用い、下部クラッドとなるクラッド層33として、300nmの熱酸化SiO2膜を形成した。グラフェンFETを形成するための溝の底面となる部分は、フォトレジストでパターニングを行い、50nm厚のクロム膜を電子ビーム蒸着で堆積し、リフトオフ法によって犠牲層71を作製した(図7(a))。次に、熱CVD法によりクラッド層33となるpドープのSiO2層を15μm厚に堆積し、約1000℃で酸素雰囲気中にて熱処理することにより、下部クラッド層を作製した(図7(b))。さらに、比屈折率差が約10%となるようにTa23とSiO2とをマグネトロンスパッタにて同時に堆積し、酸素雰囲気中で約1000℃の熱処理を行うことにより約10μm厚のコア層72を積層した(図7(c))。
コア層72をフォトレジストによるパターニングの後(図7(d))、フッ素プラズマによる反応性イオンエッチング法により、導波路コア32を作製した(図7(e))。次に、熱CVD法によりクラッド層33となるpドープのSiO2層を20μm厚に堆積し、約1000℃で酸素雰囲気中にて熱処理することにより、平面光導波路を作製した(図7(f))。
グラフェンFETを形成するための溝を、厚膜フォトレジストにてパターニングし(図7(g))、フッ素プラズマによる反応性イオンエッチング法により、犠牲層までエッチング加工した。次に、クロムエッチング液に液浸することにより、幅500μmの溝を剥き出しにした(図7(h))。
グラフェンプラットフォーム社製の銅箔上の単層グラフェンサンプルの表面に、5〜10μm程度のPMMA膜をスピンコートにて作製し、塩化鉄(III)水溶液を用いて、PMMA支持層付きの単層グラフェン膜を作製した。形成された溝を覆うように、水上にてPMMA支持層付きの単層グラフェンを転写後、乾燥させ、フォトレジストによりグラフェンのパターニングを行う(図7(i))。O2−RIEによって加工後、有機溶剤等でレジストとPMMA膜を剥離して、グラフェンからなるチャネル層34を形成する。次に、フォトレジストによりソース電極35、ドレイン電極36以外の部分をパターニングでカバーし(図7(j))、電子ビーム蒸着法にて、Cr/Au膜(20nm/300nm)を堆積し、リフトオフすることにより電極を作製した(図7(k))。
次に、作製された光センサ素子に光ファイバを接続する。光ファイバの端面を有する端部をV溝付きブロックで挟み、UV硬化接着剤で固定して、端面を研磨する。光ファイバの端面が露出した2つのガラスブロックを、入射光の入射端面の導波路コアおよび透過光の出射端面の導波路コアのそれぞれと光軸合せを行って、UV硬化樹脂にて接着固定する。グラフェンFETのソース電極、ドレイン電極、ゲート電極には、銀ペーストとAuワイヤボンディングにより、電気配線を接続した。
光ファイバは、入射光の入射端面側には、波長約633μmのLD光源を接続し、透過光の出射端面側には、光強度計に接続した。ALDRICH社製の可溶性ブルシアンブルー(K+Fe3+[Fe3+(CN)6]・H2O)から、約10wt%濃度の水溶液を調整し被測定試料41とし、グラフェンFETの表面にスポイトで滴下した。グラフェンFETのゲート電極に電圧約30Vを印加することにより、被測定試料41の約630nm付近の透過光強度の変化が観測された。
以上説明したように、本実施形態の光センサ素子を用いることにより、光導波路から光入射が可能となるため、光化学反応によるイオン、反応生成物の材質、量を測定したり、一定電位での電気化学反応による発光現象を測定することができる。また、反射光、透過光のスペクトルだけでなく、被測定試料に、一定電位を印加することにより発生するイオン濃度も同時に測定することができる。さらに、チップ状の光センサ素子を並べてアレイ状に作製することにより、複数の測定を同時に行うことができる。これにより、医療分野、材料分析分野、環境センシング分野で有用な光センサ素子を実現することが可能となり、その産業上の利用価値は極めて大きい。
11,31,51 導電性基板
12,32,52 導波路コア
13,33,53 クラッド層
14,34,54 チャネル層
15,35,55 ソース電極
16,36,56 ドレイン電極
21,41,61 被測定試料
22,42,62 入射光
43,63 透過光
71 犠牲層
72 コア層
73,74,76,77,78 フォトレジスト
75 グラフェン
79 イオン伝導膜

Claims (7)

  1. 単層または10原子層未満のグラフェンからなるチャネル層を有する電界効果型トランジスタと、
    前記チャネル層の表面またはその近傍に光を照射するための第1の導波路端面を有する光導波路と
    を備えたことを特徴とする光センサ素子。
  2. 前記光導波路は、前記第1の導波路端面と対向して、前記照射された光を透過光として検出するための第2の導波路端面をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の光センサ素子。
  3. 前記第1の導波路端面と前記第2の導波路端面との間隔は、1μm以上10mm以下であることを特徴とする請求項2に記載の光センサ素子。
  4. 前記光導波路は、基板上に形成されたクラッド層と、該クラッド層内部に形成された導波路コアとを含み、
    前記導波路コアを切断するように形成された溝をさらに備え、
    前記電界効果型トランジスタは、前記溝の底面に形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の光センサ素子。
  5. 前記第1の導波路端面を有する第1の光導波路と、前記第2の導波路端面を有する第2の光導波路とが、前記電界効果型トランジスタを挟んで配置されていることを特徴とする請求項2または3に記載の光センサ素子。
  6. 前記第1の導波路端面を有する第1の光導波路と、前記第2の導波路端面を有する第2の光導波路および該第2の光導波路と並んでアレイ状に作製された複数の光導波路とが、前記電界効果型トランジスタを挟んで配置されていることを特徴とする請求項2または3に記載の光センサ素子。
  7. 前記グラフェンからなるチャネル層の表面にイオン伝導性を有する膜が形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の光センサ素子。
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