JP2017009532A - 自動分析装置および撮像方法 - Google Patents

自動分析装置および撮像方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017009532A
JP2017009532A JP2015127851A JP2015127851A JP2017009532A JP 2017009532 A JP2017009532 A JP 2017009532A JP 2015127851 A JP2015127851 A JP 2015127851A JP 2015127851 A JP2015127851 A JP 2015127851A JP 2017009532 A JP2017009532 A JP 2017009532A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
automatic analyzer
dispensing
image
reagent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015127851A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6444817B2 (ja
Inventor
功夫 山崎
Isao Yamazaki
功夫 山崎
正治 西田
Shoji Nishida
正治 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Hitachi High Tech Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp, Hitachi High Tech Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2015127851A priority Critical patent/JP6444817B2/ja
Priority to CN201610430779.XA priority patent/CN106290153B/zh
Publication of JP2017009532A publication Critical patent/JP2017009532A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6444817B2 publication Critical patent/JP6444817B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/01Arrangements or apparatus for facilitating the optical investigation

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】分注対象の色や透明度によらず分注の異常を判定することができ、分析の信頼性を向上することができる自動分析装置および撮像方法を提供する。【解決手段】分注対象の液体を収容した容器に分注プローブを挿入して液体を吸引した後、分注プローブを反応容器に挿入して液体を吐出することにより、分注対象の液体を分注する分注装置と、分注プローブの先端から反応容器に液体が吐出される位置を撮像する撮像装置と、反応容器を挟んで撮像装置と対向するように配置され、撮像装置により撮像される領域の少なくとも中央部に上下方向に延在するよう配置された明部と、明部の少なくとも側方の一方側に配置され、明部よりも明度の低い暗部とを有する背景部とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、試料容器に収容された血液や尿などの生体試料の定性・定量分析を行う自動分析装置及びその撮像方法に関する。
血液や尿などの生体試料(以下、試料と称する)の定性・定量分析を行う自動分析装置においては、試料容器に収容された試料や試薬容器に収容された試薬を反応容器などに分注し反応させて分析を行っており、正確な分析結果を得るためには、各容器からの反応容器への正常な分注が必要不可欠である。
このような試料や試薬の分注が正常に行われていることを確認する技術として、例えば、特許文献1(特開2011−237344号公報)には、分注流路内の圧力を検出する少なくとも一つの圧力センサと、サンプルの分注動作時における圧力センサの出力値を時系列的に記憶する圧力値記憶手段と、プローブでサンプルが正常に吸引または吐出されたときの前記圧力センサの時系列的な出力値からなる基準データベースを記憶した記憶手段とを備え、圧力値記憶手段に時系列的に記憶された圧力センサ出力値に基づいて作成された比較データと基準データベースとを多変量解析し、解析結果に基づきサンプルの分注動作の異常の有無を判定するサンプル分注装置が開示されている。
特開2011−237344号公報
しかしながら、自動分析装置において扱う試料や試薬には、無色透明のものも多く、上記従来技術において分注対象が無色透明の場合には画像のコントラストが低くなり、分注の異常を正確に判定することが困難であった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、分注対象の色や透明度によらず分注の異常を判定することができ、分析の信頼性を向上することができる自動分析装置および撮像方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、分注対象の液体を収容した容器に分注プローブを挿入して前記液体を吸引した後、前記分注プローブを反応容器に挿入して前記液体を吐出することにより、前記分注対象の液体を分注する分注装置と、前記分注プローブの先端から前記反応容器に前記液体が吐出される位置を撮像する撮像装置と、前記反応容器を挟んで前記撮像装置と対向するように配置され、前記撮像装置により撮像される領域の少なくとも中央部に上下方向に延在するよう配置された明部と、前記明部の少なくとも側方の一方に配置され、前記明部よりも明度の低い暗部とを有する背景部とを備えたものとする。
分注対象の色や透明度によらず分注の異常を判定することができ、分析の信頼性を向上することができる。
第1の実施の形態に係る撮像処理を行う撮像処理部を周辺構成とともに抜き出して示す図である。 第1の実施の形態に係る自動分析装置の全体構成を概略的に示す図である。 コンピュータの機能の詳細を示す機能ブロック図である。 スクリーンを正面から見た様子を示す図である。 撮像処理部における光の進路を模式的に示す上面図である。 スクリーン角と遮断率との関係を示す図である。 撮像装置から出力されるセンサ出力と位置との関係(光強度分布)を示す図である。 試薬分注プローブから試薬が吐出される様子を撮像装置により撮像した画像の一例を示す図である。 本実施の形態の比較例として示す試薬の吐出中の図である。 試薬の液滴長さの測定結果の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る撮像処理を行う撮像処理部を周辺構成とともに抜き出して示す図である。 第3の実施の形態に係る撮像処理を行う撮像処理部を周辺構成とともに抜き出して示す図である。 第4の実施の形態に係る撮像処理を行う撮像処理部を周辺構成とともに抜き出して示す図である。 第5の実施の形態に係るスクリーンを正面から見た様子を示す図である。 第6の実施の形態に係る反応容器の画像を模式的に示す図である。 第7の実施の形態に係る反応容器の画像を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態を図1〜図10を参照しつつ詳細に説明する。
図2は、本実施の形態に係る自動分析装置の全体構成を概略的に示す図であり、図3はコンピュータの機能の詳細を示す機能ブロック図である。また、図1は、本実施の形態に係る撮像処理を行う撮像処理部を周辺構成とともに抜き出して示す図である。
図1〜図3において、自動分析装置は、分析対象である血液や尿などの生体試料(以下、単に試料と称する)を収容した複数のサンプル容器10が周方向に並べて搭載されたサンプルディスク12と、試料の分析に用いる試薬を収容した複数の試薬容器40がそれぞれ周方向に並べて搭載された第1及び第2の試薬ディスク41,42と、試料と試薬とを混合して反応させる複数の反応容器35が周方向に並べて搭載された反応ディスク36と、サンプルディスク12のサンプル容器10から反応ディスク36の反応容器35に試料を分注するサンプル分注装置15と、第1及び第2の試薬ディスク41,42の試薬容器40から反応ディスク36の反応容器35に試薬を分注する第1及び第2の試薬分注装置20,21と、反応容器35に分注された試料と試薬の混合液(反応液)を攪拌する攪拌装置30,31と、反応ディスク36の反応容器35の移動経路を囲うように配置された恒温槽37と、反応容器35を洗浄する容器洗浄機構45と、本実施の形態における撮像処理を行う撮像処理部80と、撮像処理部80(後述する他の撮像処理部を含む)、第1の試薬分注装置20、及び第2の試薬分注装置21の動作を制御するコントローラ60と、反応容器に測定用の光を照射する測定用光源50と、測定用光源50から照射されて反応容器35の反応液を透過した透過光を検出する分光検出器51と、自動分析装置全体の動作を制御するとともに、オペレータや上位のホストコンピュータ(図示せず)からの指令に基づいて、分光検出器51からの検出信号やコントローラ60からの画像(後述)を取得して種々の処理を実行するとともに、外部とのデータの授受を行う制御装置としてのコンピュータ61とから概略構成されている。なお、図1〜図3においては、図示の簡単のため、自動分析装置の各構成間における情報伝達に係る接続を一部省略して示している。
サンプル分注装置15は、分注対象の液体である試料を収容したサンプル容器10にサンプル分注プローブ15aを挿入して試料を吸引した後、サンプル分注プローブ15aを反応容器35に挿入して試料を吐出することにより試料を分注する。また、第1及び第2の試薬分注装置20,21は、分注対象の液体である試薬を収容した試薬容器40に試薬分注プローブ20a,21aを挿入して試薬を吸引した後、試薬分注プローブ20a,21aを反応容器35に挿入して試薬を吐出することにより試薬を分注する。
撮像処理部80は、第1の試薬分注装置20の試薬分注プローブ20aから反応容器35に試薬が吐出される位置に配置されている。また、撮像処理部80と同様の構成を有する他の撮像処理部が、第2の試薬分注装置21の試薬分注プローブ21aから反応容器35に試薬が吐出される位置に配置されている。なお、本実施の形態においては、第1の試薬分注装置20による試薬の吐出位置に配置された撮像処理部80について詳述し、撮像処理部80と同様の構成を有する他の撮像処理部については説明を省略する。
恒温槽37は、反応容器35の移動経路に沿って循環水39が満たされるように構成されており、移動経路の外側(すなわち、反応ディスク36の外周側)の側壁には、光を透過する透明な部材で構成された透過窓47が配置されている。
撮像処理部80には、反応ディスク36の外周を囲うように配置された恒温槽37の外側の側壁に設けられた透過窓47を介して試薬分注プローブ20aの先端から、反応容器35に液体(試薬22)が吐出される位置を撮像する撮像装置65と、反応容器35を挟んで撮像装置65と対向するように配置されたスクリーン75(背景部)と、撮像装置65側から透過窓47を介して反応容器35の方向に光を照射する光源としてのパルスランプ66とが設けられており、撮像装置65及びパルスランプ66は、コントローラ60に接続されている。
ここで、本実施の形態におけるスクリーン75とは、反応容器35を挟んで撮像装置65と対向するように配置され、撮像装置65によって撮像される液体(試薬22)の背景となる部分(すなわち背景部)であり、その形状は平面状の膜や板などの形状に限定されるものではなく、撮像装置65により撮像される画像の背景として機能すれば、凹凸を有する複数の部材により形成されても良い。本実施の形態では、背景部の一例として平面状のスクリーン75を用いた場合を示して説明する。
第1の試薬分注装置20の試薬分注プローブ20aには、分注流路24を介して定量ポンプ25が接続されており、定量ポンプ25はコントローラ60に接続されている。また、第1の試薬分注装置20は、図示しない駆動装置により水平垂直方向に移動可能に構成されており、試薬の分注位置(反応容器35へ試薬22が吐出される位置)に移動された反応容器35に試薬分注プローブ20aを挿入した状態で定量ポンプ25を駆動することにより、反応容器35に試薬22を吐出する。
撮像装置65は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)カメラやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラのようなディジタル画像を得られるものであり、光軸を透過窓47およびスクリーン75に垂直になるように配置されている。また、パルスランプ66は、例えば、発光時間が1ミリ秒以下のものであれば良く、LED(Light Emitting Diode)などで構成されており、撮像装置65の斜め横あるいは斜め下方から透過窓47を介してスクリーン75に光を照射するように配置されている。
コンピュータ61は、撮像装置65からコントローラ60を介して送られた画像に対して画像処理(分注プローブから吐出される液体の長さを画像から検出する処理)を実施する画像処理部61aと、画像処理部61aによる画像処理の結果に基づいて、第1の試薬分注装置20による試薬22の分注が正常に実施されたかどうかを判定する判定部61bと、第1の試薬分注装置20による試薬22の分注が正常に実施されなかったと判定部61bで判定された場合に、試薬22の分注の異常をオペレータに報知する処理を実施する報知部61cと、判定部61bによる判定に用いられた画像と判定結果とを関連付けて記憶する記憶部61dと、判定部61bにより分注が正常ではないと判定された場合の試薬分注プローブ20aから吐出される試薬22の画像と、予め正常であると判定された場合の画像とを並べて表示する機能を有する表示部61eと、各種設定や情報入力を実施するための入力部61fとを備えている。
図4は、スクリーンを正面から見た様子を示す図である。
図4において、スクリーン75は、恒温槽37における反応容器35の移動経路の内側(すなわち、反応ディスク36の中心側)の側壁の移動経路側に、撮像装置65に対向するように配置されており、撮像装置65により撮像される領域の少なくとも中央部に上下方向に延在するよう配置された明部76と、明部76の左右両側に配置され、明部76よりも明度(又は輝度)の低い暗部77とを有している。なお、明部76と暗部77の組み合わせとしては、例えば、白と黒、白系色と黒系色、などのようにコントラストの高い組合せであればよい。また、暗部77は、明部76の左右両側でなくてもよく、明部76の左右側方の少なくとも一方に配置されていれば良い。
図5は、撮像処理部における光の進路を模式的に示す上面図である。
図5に示すように、スクリーン75の表面から反射や散乱により発せられる光のうち、試薬分注プローブ20aの方向に進む光70のうちの一部は、試薬分注プローブ20aから吐出される試薬22で屈折して撮像装置65に進む。光70のうち破線で示したものは明部76から出た光であり、試薬22の中心付近を通って撮像装置65の方向に進む。また、光70のうち実線で示したものは暗部77から出た光であり、試薬22の外周に近い部分を通って撮像装置65の方向に進む。暗部77は明部76と比較して十分に明度(又は輝度)が低いため、撮像装置65側から見ると、試薬22の周辺部(画像における試薬22の輪郭部分)は黒い影となって見える(後の図8参照)。
図6は、スクリーン角と遮断率との関係を示す図である。
スクリーン角αとは、試薬分注プローブ20aの位置と明部76の幅方向の両端部とをそれぞれ水平方向に結ぶ線分の成す角αのことである。また、遮断率とは、撮像装置65から見た試薬22の幅方向において、暗部77からの光が見える範囲の割合を示すものである。
図6に示すように、スクリーン角αが0から大きくなるに従って遮断率は小さくなり、スクリーン角αが約30度になると遮断率は約0.5となり、さらにスクリーン角αが大きくなると遮断率も併せて小さくなる。すなわち、スクリーン角αを30度以下にすれば、0.5以上の遮断率が得られ、撮像装置65で得られる試薬22の画像の幅方向の半分以上が黒い影(暗部77の像)となるので、試薬22の輪郭を高いコントラストで撮像することができる。
このような知見から、本実施の形態では、スクリーン75の明部76の幅は、試薬分注プローブ20aの先端から反応容器35に吐出される液体(試薬22)の水平方向の変移幅よりも広くなるように、かつ、スクリーン角αが30度以下となるように設定する。なお、実用上は高解像の撮像装置を用いれば遮断率が0.2程度でも画像処理が可能であり、スクリーン角αが60度から80度でも効果が得られる。従って、スクリーン角αが80度以下となるように設定してもよい。
図8は、試薬分注プローブから試薬が吐出される様子を撮像装置により撮像した画像の一例を示す図である。
図8においては、スクリーン角αを10度に設定して透明な試薬22を撮像した場合を示している。このように、試薬22が透明な液体であるにも関わらず、高いコントラストで撮像されていることが分かる。
ここで、スクリーン75の明部76と暗部77の明度(又は輝度)の比の設定について説明する。
本実施の形態においては、明部76と暗部77の明度(又は輝度)の比を、スクリーン75を撮像した場合の撮像装置65からの各画素に対応する出力(以下、センサ出力と称する)の比によって定義する。
図7は、撮像装置から出力されるセンサ出力と位置との関係(光強度分布)を示す図であり、横軸は水平方向の位置を、縦軸はセンサ出力(光強度)をそれぞれ示している。
図7において、スクリーンありのグラフは、図8に示した画像を撮像した場合を示しており、スクリーンなしのグラフは、本実施の形態との比較例として示す後の図9を撮像した場合を示す図である。図7のデータでは、各画像のほぼ中心の高さにおいて水平方向にスキャンしている。スクリーンなしの場合は背景がほぼ一様であるので、試薬の部分でも光強度の変化が小さい。スクリーンありの場合は中心部の白い部分では光強度が高いが,周辺部の黒い部分では光強度がほぼゼロである。試薬22の部分では光強度の変化が大きく、試薬22の位置を容易に確認することができる。この場合はスクリーンの中心部の白い部分(明部76)と、周辺部の黒い部分(暗部77)では、光強度が10倍以上の違いがあり、暗部77が明部76に対して反射率が1/10以下であることを示している。中心部分と周辺部分の反射率の差は大きい方が効果があるが、1/3程度でも十分である。なお、ここでの反射率は正反射の比率ではなく拡散反射の比率であり、中心の白い部分は照射光を広い角度に散乱する散乱面である。
以上のように構成した本実施の形態の動作を説明する。
オペレータは、血液や尿等の検査対象の試料をサンプル容器10に収容してサンプルディスク12にセットする。次に、コンピュータ61に分析処理を開始する指示が入力されると、サンプル分注プローブ15aによってサンプル容器10から反応ディスク36の反応容器35に一定量の試料が分注され、第1及び第2の試薬分注装置20,21によって、試薬容器40から反応容器35に一定量の試薬が分注され、攪拌装置30によって攪拌される。なお、試料および試薬の分注量は分析の種類毎に予め設定されている。反応ディスク36は周期的に回転と停止を繰り返し、反応容器35が測定用光源50の前を通過するタイミングで分光検出器51によって測光が行われる。予め定めた反応時間の間に測光を繰り返し、その後、容器洗浄機構45で反応容器35内の反応液の排出および洗浄がなされる。なお、別の反応容器35では、別の試料および試薬を用いた動作が並行して実施されている。分光検出器51で測光されたデータはコンピュータ61に送られて演算され、分析の種類に応じた成分の濃度が算出されて表示部61eに表示される。
上記分析動作中においては、第1の試薬分注装置20の試薬分注プローブ20aから反応容器35に試薬が分注される際に、定量ポンプ25から一定量の液が吐出されることで、試薬分注プローブ20aの先端から反応容器35に試薬22が吐出される。吐出の開始から終了までの間の定められた複数のタイミングでパルスランプ66を発光させ、その瞬間の画像を撮像装置65で撮像する。撮像した画像は、コントローラ60を介してコンピュータ61に送られ、画像解析によって分注の異常の有無を判別し、異常ありと判断した場合はアラームを表示する。
本実施の形態における画像処理は、例えば、次のように行う。
図8に示した画像の中から、試薬22の領域を抽出し、試薬分注プローブ20aの先端からの液の長さ(液滴長さ)Lを計算する。
図10は、試薬の液滴長さの測定結果の一例を示す図である。
図10において、吐出開始すると、液滴長さLは5mmから10mmの間で変動し、吐出終了すると0mmに戻る。これは吐出が正常な場合のグラフであるが、異常があった場合は異なった波形が現れる。例えば、試薬の吸引が失敗していた場合は、液滴長さLは0mmのままである。また、試薬吸引の途中で泡を吸っていしまった場合には、液滴長さLは吐出終了まで5mm以上を継続せず,とぎれとぎれになる。また、分注流路内に気泡が入ってしまった場合や,分注流路24に漏れが生じている場合には、液滴長さLの立ち上がりと立下りに遅れが生じる。このように、吸引異常の種類によって液滴長さLの波形が変化するので、波形から特徴変数を抽出して判別分析を行うことで分注異常を正確に検知することができる。
なお、画像処理は行わずに、画像データの記録だけを残しておくこともできる。この場合には、吐出開始直後および吐出終了直後の画像を保存する。分析終了後に確認が必要になった場合に、分析結果とともに吐出の画像を表示する。その際、同じ試薬でそれ以前の分析を行った時の吐出画像と並べて表示する。特に、その試薬でキャリブレーションを行った時の吐出画像を参照画像として並べて表示するとよい。
この場合には、分注動作が正常であったことを証明するデータを残すことができる。また、複雑な画像処理をしないので、コンピュータ61の負荷を小さくすることができる。また、正しく吐出できた場合の吐出画像と比較することができるので、経験の少ないオペレータにおいても正常か異常かの判定を容易に行うことができる。また、試薬の使い始めに行われるキャリブレーション時の吐出画像を参照画像とし、分析結果から分注が正常かどうか判断することができるので、参照画像の信頼性が高い。また、吐出動作中の2枚の画像のみを保存するように設定できるので、データ量を削減することができる。
以上のように構成した本実施の形態の効果を説明する。
血液や尿などの生体試料の定性・定量分析を行う自動分析装置においては、試料容器に収容された試料や試薬容器に収容された試薬を反応容器などに分注し反応させて分析を行っており、正確な分析結果を得るためには、各容器からの反応容器への正常な分注が必要不可欠である。しかしながら、自動分析装置において扱う試料や試薬には、無色透明のものも多く、従来技術において分注対象が無色透明の場合には画像のコントラストが低くなり、分注の異常を正確に判定することが困難であった。
図9は、本実施の形態の比較例として示す試薬の吐出中の図であり、図5におけるスクリーン角αを120度以上として撮像した例を示す図である。
図9に示すように、従来技術において分注対象が無色透明の場合には画像のコントラストが低くなり、分注の異常を正確に判定することが困難であった。
これに対して本実施の形態においては、分注対象の試薬を収容した試薬容器40に試薬分注プローブ20a,21aを挿入して試薬を吸引した後、試薬分注プローブ20a,21aを反応容器35に挿入して試薬22を吐出する第1及び第2の試薬分注装置20,21と、試薬分注プローブ20a,21aの先端から反応容器35に試薬22が吐出される位置を撮像する撮像装置65と、反応容器35を挟んで撮像装置65と対向するように配置され、撮像装置65により撮像される領域の少なくとも中央部に上下方向に延在するよう配置された明部76と、明部76の少なくとも側方の一方に配置され、明部76よりも明度の低い暗部77とを有するスクリーン75とを備えて構成したので、分注対象の色や透明度によらず分注の異常を判定することができ、分析の信頼性を向上することができる。
すなわち、本実施の形態では、明部76及び暗部77を有するスクリーン75をパルスランプ66で照射し、スクリーン75からの散乱光を背景として試薬分注プローブ20a,21aから吐出される試薬22を撮像するので、試薬22の形状を高いコントラストで撮像することができる。
また、本実施例の場合は,スクリーン75の明部76の幅が試薬22の変移幅よりも広くなるように設定したので、撮像装置65の視野において試薬22の背景は均一な白い領域となり、試薬22の形状を明確に見分けることができる。
また、パルスランプ66は、コントローラ60からの指令によって瞬間的に発光するパルス光源としたので、撮像装置65のシャッター開閉時間が長い場合においても瞬間画像を確実に撮像することができるとともに、撮像装置65として感度の低い低価格のものを用いることも可能となる。
また、コントローラ60によって撮像タイミングを制御するように構成したので、第1及び第2の試薬分注装置20,21の試薬分注プローブ20a,21aから試薬22を吐出する過程の特定のタイミングで正確に撮像することができる。特に、定量ポンプ25からの吐出開始直後および吐出終了直後の2つのタイミングでの吐出液(試薬22)の形状を調べる場合には、試薬分注プローブ20a,21aが試薬容器40から正常に試薬を吸引できていなかった場合を判別することができるので有効である。
また、試薬分注プローブ20a,21aからの試薬22の吐出動作中に連続して撮像した動画を解析するのでなく、特定タイミングの静止画を解析するようにしたので、画像処理の演算時間を短くすることができるとともに、記録として保存する画像が少数の静止画でよく、データ容量削減を図ることができる。
また、パルスランプ66は撮像タイミングでのみ発光するよう構成したので、反応容器35内の反応液に与える影響が最小ですむ。また、分光検出器51が測光しているタイミングにはパルスランプ66は発光しないので、分光検出器51に迷光を与えることがなく、精度の高い分析が可能である。
また、パルスランプ66が撮像タイミングのみ発光するため発熱量が小さく、恒温槽37の循環水39の温度に与える影響が小さい。また、恒温槽37の一方の側面にのみ撮像用の光学系を配置しているので、複数の機構が集中している自動分析装置の分注機構周辺にでも無理なく配置することができる。特に、恒温槽37の外側には、第1及び第2の試薬分注装置20,21の駆動機構や図示しない洗浄機構などが配置されるので、パルスランプ66を撮像装置65と同じく恒温槽37の内周側に配置することで各機構の配置が容易になり、自動分析装置のコンパクト化が可能である。なお、パルスランプ66を恒温槽37の外側に配置し、スクリーン75を恒温槽37の内周側に配置することも可能である。
また、パルスランプ66が撮像装置65の斜め横あるいは斜め下からスクリーン75を照射するよう構成したので、スクリーン75に試薬分注プローブ20a,21aの影ができず、一様な背景の画像を取得することができる。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態を図11を参照しつつ説明する。
本実施の形態は、第1の実施の形態に対して、撮像装置を反応ディスクの内周側に配置し、パルスランプをスクリーンの手前に配置したものである。
図11は、本実施の形態に係る撮像処理を行う撮像処理部を周辺構成とともに抜き出して示す図である。図中、第1の実施の形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
図11において、恒温槽37は、反応容器35の移動経路に沿って循環水39が満たされるように構成されており、移動経路の内側(すなわち、反応ディスク36の内周側)の側壁には、光を透過する透明な部材で構成された透過窓47が配置されている。
撮像処理部80Aには、反応ディスク36の外周を囲うように配置された恒温槽37の内側の側壁に設けられた透過窓47を介して試薬分注プローブ20aの先端から、反応容器35に液体(試薬22)が吐出される位置を撮像する撮像装置65と、反応容器35を挟んで撮像装置65と対向するように配置されたスクリーン75A(背景部)と、光源としてのパルスランプ66Aとが設けられており、撮像装置65及びパルスランプ66Aは、コントローラ60に接続されている。
スクリーン75Aは、恒温槽37における反応容器35の移動経路の外側(すなわち、反応ディスク36の外周側)の側壁の移動経路側に、撮像装置65に対向するように配置されており、撮像装置65により撮像される領域の少なくとも中央部に上下方向に延在するように明部としてのパルスランプ66Aが配置され、明部(パルスランプ66A)の少なくとも側方の一方には明部よりも明度(又は輝度)の低い暗部77が配置されている。
パルスランプ66Aとしては、例えば、薄型の面発光LEDを用いることができる。なお、面状の散乱体と側面照射のLEDの組み合わせにおいても同様の効果を得ることができる。また、スクリーン75Aは、一様の黒い面とし、パルスランプ66Aを中央に配置するように構成してもよい。
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
以上のように構成した本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、撮像装置65で撮像される背景光が反応容器35の背後で直接発光する光であるため、外部から光を照射したときに生ずる反応容器35や試薬分注プローブ20aの影が画像に映り込むことがなく均一な背景となるため、明瞭な吐出画像を得ることができる。
また、透過窓47を介して光を照射しないので、透過窓47を比較的小さく構成することができ、循環水39の温度制御に有利である。
更に、パルスランプ66Aからの照射光が透過窓47で反射して撮像装置65の迷光となることを避けることができる。
また、吐出画像の背景に相当する部分(スクリーン75A)に直接光源を配置する構成としたので、パルスランプ66Aの発光強度を小さくすることができ、撮像効率を高くすることができるとともに、パルスランプ66Aは低コストで実現でき、さらには、分光検出器51への影響も小さくすることができる。
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態を図12を参照しつつ説明する。
本実施の形態は、第1の実施の形態に対して、撮像装置を反応ディスクの内周側に配置するとともに、試薬分注位置において恒温槽の流路幅を広げ、スクリーンと反応容器との距離を大きくしたものである。
図12は、本実施の形態に係る撮像処理を行う撮像処理部を周辺構成とともに抜き出して示す図である。図中、第1の実施の形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
図11において、恒温槽37は、反応容器35の移動経路に沿って循環水39が満たされるように構成されており、移動経路の内側(すなわち、反応ディスク36の内周側)の側壁には、光を透過する透明な部材で構成された透過窓47が配置されている。
撮像処理部80Bには、反応ディスク36の外周を囲うように配置された恒温槽37の内側の側壁に設けられた透過窓47を介して試薬分注プローブ20aの先端から、反応容器35に液体(試薬22)が吐出される位置を撮像する撮像装置65と、反応容器35を挟んで撮像装置65と対向するように配置されたスクリーン75(背景部)と、撮像装置65側から透過窓47を介して反応容器35の方向に光を照射する光源としてのパルスランプ66とが設けられており、撮像装置65及びパルスランプ66は、コントローラ60に接続されている。
スクリーン75は、恒温槽37における反応容器35の移動経路の外側(すなわち、反応ディスク36の外周側)の側壁の移動経路側に、撮像装置65に対向するように配置されており、撮像装置65により撮像される領域の少なくとも中央部に上下方向に延在するよう配置された明部76と、明部76の少なくとも側方の一方に配置され、明部76よりも明度(又は輝度)の低い暗部77とを有している。
恒温槽37における循環水39の流路幅は、スクリーン75の設置位置において広くなるよう構成されており、試薬分注プローブ20aから吐出される試薬22とスクリーン75との距離が長くなるように構成されている。この部分を拡大領域と称する。
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
以上のように構成した本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、スクリーン角αを小さく設定することができるので、コントラストの高い吐出画像を得ることができる。
また、撮像処理部80B以外の部分においては、恒温槽37における循環水39の流路幅を狭くすることができるため、循環水39の量を多くする必要がなく、装置の小型化およびランニングコストの低減が可能である。
<第4の実施の形態>
本発明の第4の実施の形態を図13を参照しつつ説明する。
本実施の形態は、第1の実施の形態に対して、撮像装置を反応ディスクの内周側に配置し、パルスランプを、透過窓を有するスクリーンの背後に配置したものである。
図13は、本実施の形態に係る撮像処理を行う撮像処理部を周辺構成とともに抜き出して示す図である。図中、第1の実施の形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
図13において、恒温槽37は、反応容器35の移動経路に沿って循環水39が満たされるように構成されており、移動経路の内側(すなわち、反応ディスク36の内周側)の側壁には、光を透過する透明な部材で構成された透過窓47が配置されている。
撮像処理部80Cには、反応ディスク36の外周を囲うように配置された恒温槽37の内側の側壁に設けられた透過窓47を介して試薬分注プローブ20aの先端から、反応容器35に液体(試薬22)が吐出される位置を撮像する撮像装置65と、反応容器35を挟んで撮像装置65と対向するように配置されたスクリーン75C(背景部)と、光源としてのパルスランプ66Cとが設けられており、撮像装置65及びパルスランプ66Cは、コントローラ60に接続されている。
スクリーン75Cは、恒温槽37における反応容器35の移動経路の外側(すなわち、反応ディスク36の外周側)の側壁の移動経路側に、撮像装置65に対向するように配置されており、撮像装置65により撮像される領域の少なくとも中央部に透過窓48が配置されている。透過窓48の背後(外側)には、パルスランプ66Cが配置されており、透過窓48とパルスランプ66Cとで明部としての機能を果たしている。明部(透過窓48)の左右及び上下には明部よりも明度(又は輝度)の低い暗部77が配置されている。
パルスランプ66Cとしては、例えば、薄型の面発光LEDを用いることができる。
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
以上のように構成した本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、パルスランプ66Cが循環水39の中に入らないので、パルスランプ66Cに防水が不要であり、コストを低減することができる。
また、パルスランプ66Cを恒温槽37の外に配置することができるので、パルスランプ66Cの交換が容易となり、メンテナンス性を向上することができる。
また、吐出画像の背景の中心領域は透過窓48の形で決まるため、パルスランプ66Cの形状を任意とすることができ、安価の汎用品を用いることができる。
また、パルスランプ66Cの位置を試薬分注プローブ20aから吐出される試薬22から遠ざけることができるので、スクリーン角αを大きくすることができ、明瞭な吐出画像を得ることができる。
<第5の実施の形態>
本発明の第5の実施の形態を図14を参照しつつ説明する。
本実施の形態は、第1の実施の形態に対して、スクリーンの暗部の色と配置を変更したものである。
図14は、本実施の形態に係るスクリーンを正面から見た様子を示す図である。図中、第1の実施の形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
図14において、本実施の形態のスクリーン75D(背景部)は、撮像装置65により撮像される領域の少なくとも中央部に配置された明部76と、明部76の少なくとも左右両側に配置され、明部76よりも明度(又は輝度)の低い第1の暗部77aと、明部76の上側に配置され、明部76よりも明度(又は輝度)の低い第2の暗部77bと、明部76の下側に配置され、明部76よりも明度(又は輝度)の低い第3の暗部77cとを備えている。
スクリーン75Dの明部76及び暗部77a,77b,77cは、白と黒に限らず色分けされている。明部76は白に近い明るい色、第1の暗部77aはそれと異なる色、更に第2及び第3の暗部77b,77cはまた別の色で構成されている。また撮像装置65としては、カラーの画像を取得する機能を備え、コントローラ60では撮像装置65からの画像信号から色情報を利用して画像処理を行う。
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
以上のように構成した本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、試薬22で左右に屈折する領域(すなわち、画像の試薬22の左右の輪郭に相当する部分)は第1の暗部77aの色で撮像され、試薬22で上下に屈折する領域(すなわち、画像の試薬22の上下の輪郭に相当する部分)は第2の暗部77bおよび第3の暗部77cの色で撮像される。従って色の情報から試薬22の形状の情報を取り出すことができる。
また、試薬分注プローブ20aの先端やその他の異物は黒い影となって撮像されるのに対し、試薬22は色のついた輪郭を持つ影となって撮像されるので、試薬22の状態を明確に判断できる。
<第6の実施の形態>
本発明の第6の実施の形態を図15を参照しつつ説明する。
本実施の形態は、第1の実施の形態に対して、さらに、撮像処理部をサンプル分注プローブの吐出位置に設置したものである。
図15は、本実施の形態に係る反応容器の画像を模式的に示す図である。図中、第1の実施の形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態において、撮像装置65は第1の試薬分注装置20の位置でなく、サンプル分注装置15のサンプル分注プローブ15aによる試料の吐出位置に設置してある。サンプル分注プローブ15aからの試料22Dの撮像は、吐出中ではなく吐出終了後に行う。吐出終了後は試料22Dは反応容器35の底に付着した状態となり、その形状を撮像する。
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
以上のように構成した本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、微量の試料22Dであっても、その形状が高いコントラストで撮像されるので、試料の反応容器35への分注状態を監視することができ、正しく分注できたかどうかを明確に判断することができる。
<第7の実施の形態>
本発明の第7の実施の形態を図16を参照しつつ説明する。
本実施の形態は、第1の実施の形態に対して、反応ディスクの回転中に反応容器を撮像するものである。
図16は、本実施の形態に係る反応容器の画像を模式的に示す図である。図中、第1の実施の形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態では、反応ディスク36が回転している最中に反応容器35が通過するタイミングでパルスランプ66を発光させて撮像装置65により撮像する。反応容器35には試料と試薬とを分注して撹拌した反応液23が収容されている。図16の例では、反応液23に内部気泡33や表面気泡32、付着液34が生じている場合を例示している。
内部気泡33や表面気泡32、付着液34は、透明な泡や液粒であるが、それによる光の屈折によって鮮明な画像が撮像できるため、画像を用いて分析結果に影響を与える可能性を判別できる。
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
以上のように構成した本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、吐出状態のみでなく、撹拌の不具合などで発生する異常も検知することができる。
なお、本発明は上記した各実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本願発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
10 サンプル容器
12 サンプルディスク
15 サンプルプローブ
20 第1の試薬分注装置
20a,21a 試薬分注プローブ
21 第2の試薬分注装置
22 試薬
23 反応液
24 分注流路
25 定量ポンプ
30,31 攪拌装置
32 表面気泡
33 内部気泡
34 付着液
35 反応容器
36 反応ディスク
37 恒温槽
39 循環水
40 試薬容器
41 第1の試薬ディスク
42 第2の試薬ディスク
45 容器洗浄機構
47,48 透過窓
50 測定用光源
51 分光検出器
60 コントローラ
61 コンピュータ
65 撮像装置
66 パルスランプ
70 光
75,75A,75C,75D スクリーン(背景部)
76 明部
77,77a,77b,77c 暗部

Claims (15)

  1. 分注対象の液体を収容した容器に分注プローブを挿入して前記液体を吸引した後、前記分注プローブを反応容器に挿入して前記液体を吐出することにより、前記分注対象の液体を分注する分注装置と、
    前記分注プローブの先端から前記反応容器に前記液体が吐出される位置を撮像する撮像装置と、
    前記反応容器を挟んで前記撮像装置と対向するように配置され、前記撮像装置により撮像される領域の少なくとも中央部に上下方向に延在するよう配置された明部と、前記明部の少なくとも側方の一方に配置され、前記明部よりも明度の低い暗部とを有する背景部と
    を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記撮像装置により撮像された画像に画像処理を実施した結果に基づいて、前記分注装置による前記液体の分注が正常に実施されたかどうかを判定する判定部と、
    前記判定部において、前記分注装置による前記液体の分注が正常に実施されなかったと判定された場合は、前記液体の分注の異常をオペレータに報知する報知部と
    を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項2記載の自動分析装置において、
    前記画像処理は、前記分注プローブから吐出される前記液体の長さを前記画像から検出する処理であることを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記撮像装置側から前記反応容器の方向に光を照射する光源を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  5. 請求項4記載の自動分析装置において、
    前記光源は、前記撮像装置の位置よりも下方に配置されたことを特徴とする自動分析装置。
  6. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記背景部の明部は、前記反応容器に光を照射する光源としての機能を有することを特徴とする自動分析装置。
  7. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記撮像装置は、前記分注プローブから前記分注対象の液体が吐出される様子を撮像することを特徴とする自動分析装置。
  8. 請求項7記載の自動分析装置において、
    前記撮像装置は、前記分注プローブからの前記分注対象の液体の吐出開始直後又は吐出停止直後に撮像することを特徴とする自動分析装置。
  9. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記撮像装置は、複数の前記反応容器を周方向に並べて配置した反応ディスクの外周を囲うように配置された恒温槽の側壁に設けられた透過窓を介して前記分注プローブの先端から前記反応容器に前記液体が吐出される位置を撮像することを特徴とする自動分析装置。
  10. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記背景部の明部の幅は、前記分注プローブの先端から前記反応容器に吐出される前記液体の水平方向の変移幅よりも広くなるように、かつ、前記分注プローブの位置と前記明部の幅方向の両端部とをそれぞれ水平方向に結ぶ線分の成す角が80度以下となるように設定されたことを特徴とする自動分析装置。
  11. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記背景部は、前記明部の上下両側に配置され暗部をさらに有することを特徴とする自動分析装置。
  12. 請求項2記載の自動分析装置において、
    前記判定部による判定に用いられた画像と、判定結果とを関連付けて記憶する記憶部を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  13. 請求項2記載の自動分析装置において、
    前記判定部により正常ではないと判定された場合の前記分注プローブから吐出される前記液体の画像と、予め正常であると判定された場合の画像とを並べて表示する機能を有する表示部を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  14. 請求項9記載の自動分析装置において、
    前記恒温槽に設けた前記透過窓の反対側の前記背景部の配置位置に、前記反応容器と前記背景部との距離を広くするための拡大領域を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  15. 分注対象の液体を収容した容器に分注プローブを挿入して前記液体を吸引した後、前記分注プローブを反応容器に挿入して前記液体を吐出することにより、前記分注対象の液体を分注する工程と、
    前記分注プローブの先端から前記反応容器に前記液体が吐出される位置を撮像装置により撮像する工程とを有した撮像方法であって、
    前記撮像装置により撮像される領域の少なくとも中央部に上下方向に延在するよう配置された明部と、前記明部の少なくとも側方の一方に配置され、前記明部よりも明度の低い暗部とを有する背景部を前記反応容器を挟んで前記撮像装置と対向するように配置したことを特徴とする撮像方法。
JP2015127851A 2015-06-25 2015-06-25 自動分析装置および撮像方法 Active JP6444817B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015127851A JP6444817B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 自動分析装置および撮像方法
CN201610430779.XA CN106290153B (zh) 2015-06-25 2016-06-16 自动分析装置及摄像方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015127851A JP6444817B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 自動分析装置および撮像方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017009532A true JP2017009532A (ja) 2017-01-12
JP6444817B2 JP6444817B2 (ja) 2018-12-26

Family

ID=57651369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015127851A Active JP6444817B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 自動分析装置および撮像方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6444817B2 (ja)
CN (1) CN106290153B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111108396A (zh) * 2018-03-28 2020-05-05 株式会社日立高新技术 自动分析装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002041272A2 (en) * 2000-11-17 2002-05-23 Honeywell International Inc. Object detection
US20040005245A1 (en) * 1997-11-27 2004-01-08 A.I. Scientific Pty Ltd. Sample distribution apparatus/system
WO2004036228A1 (ja) * 2002-09-27 2004-04-29 Shimadzu Corporation 液体分注のための方法及び装置
WO2009041683A1 (ja) * 2007-09-28 2009-04-02 Kyowa Medex Co., Ltd 分注装置
JP2011519028A (ja) * 2008-04-24 2011-06-30 バイオメリオ・ベー・ベー ピペット先端部内の流体を確認する方法および装置
JP2011237344A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Toshiba Corp 自動分析装置
JP2012008077A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置
JP2013079833A (ja) * 2011-10-03 2013-05-02 Hitachi Aloka Medical Ltd ノズル装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008058163A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置
EP2853891B1 (en) * 2009-08-24 2017-01-04 Life Technologies Corporation Electrophoresis gel cassette and comb
KR101389675B1 (ko) * 2010-03-01 2014-04-29 플라스코에너지 아이피 홀딩스, 에스.엘., 빌바오, 샤프하우젠 브랜치 통합 처리 구역이 있는 탄소 변환 장치
JP5879085B2 (ja) * 2011-10-13 2016-03-08 株式会社日立ハイテクノロジーズ 液面状態検出装置、自動分析装置および液面状態検出方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040005245A1 (en) * 1997-11-27 2004-01-08 A.I. Scientific Pty Ltd. Sample distribution apparatus/system
WO2002041272A2 (en) * 2000-11-17 2002-05-23 Honeywell International Inc. Object detection
WO2004036228A1 (ja) * 2002-09-27 2004-04-29 Shimadzu Corporation 液体分注のための方法及び装置
WO2009041683A1 (ja) * 2007-09-28 2009-04-02 Kyowa Medex Co., Ltd 分注装置
JP2011519028A (ja) * 2008-04-24 2011-06-30 バイオメリオ・ベー・ベー ピペット先端部内の流体を確認する方法および装置
JP2011237344A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Toshiba Corp 自動分析装置
JP2012008077A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置
JP2013079833A (ja) * 2011-10-03 2013-05-02 Hitachi Aloka Medical Ltd ノズル装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111108396A (zh) * 2018-03-28 2020-05-05 株式会社日立高新技术 自动分析装置
CN111108396B (zh) * 2018-03-28 2023-10-03 株式会社日立高新技术 自动分析装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6444817B2 (ja) 2018-12-26
CN106290153B (zh) 2019-04-16
CN106290153A (zh) 2017-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6333584B2 (ja) 臨床検査装置
JP5897323B2 (ja) 自動分析装置および測定値異常検出方法
US11054433B2 (en) Automated analyzer and control method for same
JP6032837B2 (ja) 分析装置
EP2587250B1 (en) Automatic analysis device
JP5216051B2 (ja) 自動分析装置および自動分析方法
EP2650673A1 (en) Automatic analytical apparatus
JPWO2016006362A1 (ja) 自動分析装置
JP6444817B2 (ja) 自動分析装置および撮像方法
JP6785989B2 (ja) 自動分析装置
JP2011149885A (ja) 自動分析装置
JP6710535B2 (ja) 自動分析装置
JP6077075B2 (ja) 自動分析装置
JP6121743B2 (ja) 自動分析装置
JP2006292698A (ja) 臨床検査用自動分析装置の精度管理方法、及び自動分析装置
JP5952180B2 (ja) 自動分析装置、プログラムおよび記録媒体ならびに検体の自動分析方法
JP6711690B2 (ja) 自動分析装置
JP6491922B2 (ja) 自動分析装置
US20220003685A1 (en) Analyzer and analysis method
CN111751280A (zh) 自动分析装置
JP2020041929A (ja) 自動分析装置
JP2020060393A (ja) 自動分析装置
JP2011013142A (ja) 自動分析装置
EP4365577A1 (en) Sample analyzer, and control method for sample analyzer
JP5806769B2 (ja) 分析方法、分注方法および昇温方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6444817

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350