JP2017008664A - 消波ブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】 安定設置性及び高空隙率を維持しながら消波性能及び脚部強度を高くできるようにする。【解決手段】 上下面を有する胴体部2と、この胴体部2の周囲部に配置した3本の脚部3とを有し、各脚部3は胴体部2から下外方向に延びる下脚部4と、胴体部2から上方に延びる上脚部5とを有する。前記下脚部4は内面4a及び外面4bが下外方向に傾斜しており、上脚部5は内面5aが上外方向に傾斜しかつ外面5bが略垂直上方に延びている。【選択図】図1

Description

本発明は、波消し構造物を構築する消波ブロックに関する。
消波ブロックは、波消しブロック、根固ブロック等とも呼称され、海岸、河川等に敷き並べて、波浪エネルギを低減させる。
この種の消波ブロックは、中心から放射状に延びる4個の脚体を有してなるブロックであって、該ブロックの前記脚体の軸線は該ブロックの重心と合致するように構成されてなる消波ブロックにおいて、前記4個の脚体のうち、前記3個の脚体によって構成される略水平面中央部位に凹陥部を形成している(特許文献1の特許請求の範囲)。
また、円柱体から下外方向に3個の円錐台を設け、円柱体から上外方向に3個の円錐台を設け、1層積みにして消波する消波ブロック(特許文献2)がある。
特開2009−52358号公報 特開平11−323880号公報
前記特許文献1の従来技術は、ブロックの上部では1個の脚体しか備えていないので、1面に多数個を並べる1層積工法では、上部側で十分な消波性能が得難く、従って、1層目に設置したブロック間にブロックを上下反転してクサビを打ち込むように2層目を設置しなければならない。
前記特許文献2の従来技術は、ブロックは上下部がともに十分な消波性能を発揮できるが、小さい円柱体から3個の円錐台が延設され、ブロックの中心部が詰まった形状になっているため、安定設置性及び脚部強度が低く、また、ブロックを多数個並べると空隙率が低下して消波性能を損なう恐れがある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした消波ブロックを提供することを目的とする。
本発明は、安定設置性及び高空隙率を維持しながら消波性能及び脚部強度を高くできる消波ブロックを提供することを目的とする。
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、上下面を有する胴体部2と、この胴体部2の周囲部に配置した3本の脚部3とを有し、各脚部3は胴体部2から下外方向に延びる下脚部4と、胴体部2から上方に延びる上脚部5とを有することを特徴とする。
第2に、前記下脚部4は内面4a及び外面4bが下外方向に傾斜しており、上脚部5は内面5aが上外方向に傾斜しかつ外面5bが略垂直上方に延びていることを特徴とする。
第3に、前記胴体部2は平面視略六角形であり、3本の脚部3は胴体部2の周囲に周方向等間隔に位置し、胴体部2の中心から下脚部4の底面4cの内側縁までの水平距離L1と、胴体部2の中心から上脚部5の天面5cの内側縁までの水平距離L2とは略等しくなっており、
胴体部2の外周部の脚部3間は、平面視において山形状に外方突出し、断面側面視において下面2aと上面2bとから上下中央側へ台形状に外方突出していることを特徴とする。
第4に、前記胴体部2の下面2aには、略中央の凹部7と、この凹部7を側面に開放する連通溝8とを形成しており、
前記胴体部2の上面2bには、略中央に上脚部5より低い突部9を形成していることを特徴とする。
第5に、前記突部9は上方先細りの略三角錐形であって、その3面は各上脚部5の内面5aと略対面していることを特徴とする。
第6に、前記下脚部4の外面4bと上脚部5の外面5bとの間に、索体Sを掛合可能な掛合凹部11を形成していることを特徴とする。
第7に、前記胴体部2の上面2bと上脚部5の内面5aとの接続部分にハンチ部12を形成していることを特徴とする。
本発明によれば、安定設置性及び高空隙率を維持しながら消波性能及び脚部強度を高くできる。
即ち、消波ブロック1は、上下面を有する胴体部2の周囲部に配置した3本の脚部3が、下外方向に延びる下脚部4と胴体部2から上方に延びる上脚部5とを有するので、安定設置性及び高空隙率を維持しながら消波性能及び脚部強度を向上できる。
消波ブロック1の上脚部5は、内面5aが上外方向に傾斜しかつ外面5bが略垂直上方に延びているので、落下時に上脚部5の付け根部分に加わる応力を減少できる。
消波ブロック1の3本の脚部3は、胴体部2の中心から下脚部4の底面4cの内側縁までの水平距離L1と、胴体部2の中心から上脚部5の天面5cの内側縁までの水平距離L2とは略等しいので、消波ブロックを安定的に2段積み可能になり、かつ、胴体部2の外周部の脚部3間が、平面視において山形状に外方突出し、断面側面視において台形状に外方突出しているので、胴体部2の強度を向上でき、かつ空隙率を良好にできる。
消波ブロック1は、胴体部2の下面2aに凹部7と連通溝8とを形成し、胴体部2の上面2bに突部9を形成しているので、胴体部2の下面での揚圧力を減少し、上下面での消波性能を向上できる。
消波ブロック1は、突部9が上脚部5の内面5aと略対面する略三角錐形であるので、2本の上脚部5の間から3本目の上脚部5に向かって寄せる波浪を、3本目の上脚部5に至る前に小突部の角部で予備消波することができる。
消波ブロック1は、下脚部4の外面4bと上脚部5の外面5bとの間に掛合凹部11を形成しているので、掛合凹部11にワイヤ等の索体Sを掛合して、消波ブロックを容易に転置することができる。
消波ブロック1は、胴体部2の上面2bと上脚部5の内面5aとの接続部分にハンチ部12を形成しているので、上脚部5の構造強度を向上できかつコンクリートの打設が容易になる。
本発明の第1実施形態を示す正面図である。 同斜視図である。 同平面図である。 同底面図である。 同背面図である。 図5のX−X線断面図である。 第1実施形態の消波ブロックの右側面図である。 第1実施形態の消波ブロックの積み重ね状態を示す背面図である。 多数個の消波ブロックの敷設図である。 本発明の第2実施形態を示す正面図である。 同斜視図である。 同平面図である。 同底面図である。 同背面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜9において、第1実施形態の消波ブロック1を示しており、消波ブロック1は、3点支持型コンクリートブロックであって、平面視略六角形の胴体部2と、この胴体部2の周囲部に周方向等間隔に配置した3本の脚部3とを有し、2層積工法でも使用できるが、主に1層積工法に用いられる。
図1〜6において、胴体部2は平面視略六角形であり、120°偏位した3辺にそれぞれ脚部3の上下中央部が連結されており、各脚部3は胴体部2から下外方向に延びる下脚部4と、胴体部2から上方に延びる上脚部5とを有し、下脚部4と上脚部5との区切り目の外面には掛合凹部11が形成されている。
図5において、脚部3は、掛合凹部11から下脚部4の下端までの寸法H1と掛合凹部11から上脚部5の上端までの寸法H2とは、略同一にしてもよいが、寸法H1の方が若干長くなっている。
胴体部2の下面2aから下脚部4の下端までの寸法K1と胴体部2の上面2bから上脚部5の上端までの寸法K2とは、同一又は略等しくなっており、胴体部2の上下方向の寸法Jは下脚部4及び上脚部5の寸法K1、K2より30%前後長くなっている。
下脚部4は内面4a、外面4b、底面4c及び左右側面を有し、外面4bと底面4cとが略平行な略四角柱形状であり、内面4a及び外面4bが下外方向に傾斜(例えば、水平線に対して55〜60°傾斜)している。
上脚部5は内面5a、外面5b、天面5c及び左右側面を有し、上方先細りの台形(先細り四角柱形状)であり、内面5aが上外方向に傾斜し、外面5bが略垂直上方に延びている。消波ブロック1を敷設したときに、上脚部5の外面5bは敷設面に対して略垂直になる。
下脚部4の左右側面と上脚部5の左右側面とは略面一になって連続しており、下脚部4及び上脚部5の全角部は、R面取りでもよいが、角面取りが施されている。
下脚部4の内面4aと上脚部5の内面5aとは上下略対称形状であり、胴体部2の中心から下脚部4の底面4cの内側縁までの水平距離L1と、胴体部2の中心から上脚部5の天面5cの内側縁までの水平距離L2とは略等しくなっている。
上脚部5の外面5bは実質的に垂直であり、その下端から掛合凹部11を介在して下脚部4の外面4bが下外方向に傾斜して位置する。下脚部4の外面4bと上脚部5の外面5bとの間に形成された掛合凹部11は、ワイヤ等の索体Sを掛合可能な窪みであり、図2に示すように、3本の脚部3の掛合凹部11に渡って索体Sを掛けて、消波ブロック1を吊り上げることができる。
上脚部5の内面5aと胴体部2の上面2bとの接続部分(挟角を形成する部分)には、
断面三角形状のハンチ部12を形成している。このハンチ部12は上脚部5の根元部分の構造強度を向上するとともに、コンクリート型枠で上脚部5と胴体部2との間へコンクリートを流すときに、流れが容易になる。
下脚部4はその底面4cが上脚部5の天面5cの面積より広く、天面5cより外側方へ大きく張り出した形態となっている。従って、下脚部4と上脚部5とは非対称形状である。
消波ブロック1は、2本の下脚部4が接地した状態で3本目の下脚部4が上方から落下するような衝撃が加わった場合、3本目の下脚部4の着地時にはその上側の上脚部5に多大な落下衝撃が加わる。この衝撃は上脚部5の付け根部分(胴体部2との接続部位)に集中する。
上脚部5が上外向き傾斜して下脚部4のように外広がり状になっていると、上脚部5の根元には付け根部分を中心に上側が外側方へ倒れるような、即ち、片持ちはりに曲げ荷重が作用したようなモーメントが発生し、上脚部5を付け根部分から破壊する応力集中が生じる。これに対して上脚部5が実質的に垂直になっていると、上脚部5の重心B(図6に示す。)は掛合凹部11から離れて胴体部2の近くに位置し、上脚部5の付け根部分にかかる応力は垂直荷重が主となり、モーメントが発生せず、掛合凹部11における外向き引張応力が小さくなり、上脚部5の破壊が免れる。掛合凹部11の存在は上脚部5の根元部分の強度を低下させるが、ハンチ部12が根元部分の強度を補っている。
図7は、コンクリートの養生時に消波ブロック1の上に他の消波ブロック1を載置して2段積みの仮置き状態を示しており、下段の消波ブロック1の上脚部5と上段の消波ブロック1の下脚部4とは、上脚部5の天面5cの内側縁と下脚部4の底面4cの内側縁とを位置合わせすることができ、安定的に2段積みをしておくことができる。
前記胴体部2は外周部に3本の脚部3が連結され、その脚部3間は外周面として外方に露出しており、この外周面は単一の平坦面ではなく、脚部3間外周部は平面視において山形状に外方突出(図2〜4に示す。)し、断面側面視において下面2aと上面2bとから上下中央側へ台形状に外方突出(図1、2、6に示す。)している。胴体部2は外周部が山形状に外方突出していることにより体積を大きくし、強度を高くしている。
この胴体部2の外周部の脚部3間形状は、消波ブロック1の敷設状態での空隙率に大きく関与しており、平面視山形状の外方突出部分の突出量を調整したり、断面側面視台形状の断面積を調整したりすることにより、空隙率を調整することができる。
胴体部2の下面2aと上面2bとは、下脚部4の底面4cと上脚部5の天面5cと平行であり、胴体部2の下面2aには、略中央の凹部7と、この凹部7を側面に開放する連通溝8とを形成しており、胴体部2の上面2bには、略中央に上脚部5より低い突部9を形成している。
前記凹部7は底面視略三角形であり、その三角頂部に連通溝8の一端が接続されており、連通溝8の他端は脚部3間で胴体部2の外周面に開口している。この凹部7及び連通溝8は、それらが無い場合よりも、胴体部2の下面での揚圧力を減少でき、脚部3間で側方から波浪が入り得ることにより波消しをすることができる。
前記突部9は上方先細りの略三角錐形であって、その3面は各上脚部5の内面5aと略対面しており、三角頂部が脚部3間で外側方に向いているので、2本の上脚部5の間から3本目の上脚部5に向かって寄せる波浪を、3本目の上脚部5に至る前に小突部の角部で予備消波することができる。
消波ブロック1は図8に示すように、下段の消波ブロック1の上脚部5間に上段の消波ブロック1の下脚部4を入り込ませるように2段積み又は3段積みをすることが可能であり、そのときは下段の消波ブロック1の突部9に上段の消波ブロック1の凹部7が嵌合す
ることになる。
なお、前記段積みを可能にするために、胴体部2は外周面と下面2a及び上面2bとの角部に、積み重ねられる消波ブロック1の下脚部4及び上脚部5との干渉を回避するための面取りが施されている。
図9において、消波ブロック1の敷設は、2個の消波ブロック1の下脚部4が平行に隣接する又は突き合わさるように、3個の消波ブロック1の下脚部4が突き合わさるように、2又は3個の消波ブロック1の下脚部4が1個の消波ブロック1の胴体部2の外周部に突き合わさるように噛み合わせ配置する。1層積みの場合は、このように敷設してブロック同士を互いに拘束させる。
このような敷設状態で空隙率が50〜70%、好ましくは55〜65%になるように、消波ブロック1の形状が決定されている。空隙率を55%より大きくすることにより反射率や超波量を減少でき、また土石の流出も減少でき、空隙率を65%より小さくすることにより波高伝達率を小さくできる。
図10〜14に示す第2実施形態の消波ブロック1は、第1実施形態と同様に、平面視略六角形の胴体部2と、この胴体部2の周囲部に周方向等間隔に配置した3本の脚部3とを有し、各脚部3は胴体部2から下外方向に延びる下脚部4と、胴体部2から上方に延びる上脚部5とを有する。
下脚部4の外面4bと上脚部5の外面5bとの間には、索体Sを掛合可能な掛合凹部は存在しなく、区切り目Aが存在し、この区切り目Aは胴体部2の上下略中央に位置している。即ち、脚部3は、区切り目Aから下脚部4の下端までの寸法H3と区切り目Aから上脚部5の上端までの寸法H4とが、同一又は略等しくなっている。
上脚部5は内面5a、外面5b、天面5c及び左右側面を有し、上方先細りの台形(先細り四角柱形状)であり、内面5aが上外方向に傾斜し、外面5bが略垂直上方に延びている。消波ブロック1を敷設したときに、上脚部5の外面5bは敷設面に対して略垂直になる。
下脚部4の左右側面と上脚部5の左右側面とは面一になって連続しており、下脚部4及び上脚部5の全角部は、角面取りが施されている。下脚部4の内面4aと上脚部5の内面5aとは上下略対称形状になっている。
上脚部5の外面5bは実質的に垂直であり、その下端から下脚部4の外面4bが下外方向に傾斜して位置する。下脚部4はその底面4cが上脚部5の天面5cの面積より広く、天面5cより外側方へ大きく張り出した形態となっている。従って、下脚部4と上脚部5とは非対称形状である。
前記胴体部2は外周部に3本の脚部3が連結され、その脚部3間は平面視山形状の外周面として外方に露出しており、断面側面視において下面2aと上面2bとから上下中央側へ台形状に外方突出している。
胴体部2の下面2aと上面2bとは、下脚部4の底面4cと上脚部5の天面5cと平行であり、胴体部2の下面2aには、略中央の凹部7と、この凹部7を側面に開放する連通溝8とを形成しており、胴体部2の上面2bには、略中央に上脚部5より低い上方先細りの略三角錐形の突部9を形成している。
第2実施形態の消波ブロック1は、敷設のために着地した時、その上側の上脚部5に加わる衝撃はその根元部分に集中するが、上脚部5と胴体部2との接続部位には掛合凹部が存在しないので、応力集中はなく、ハンチ部がなくとも上脚部5の根元部分の強度は高くなっている。
また、上脚部5が実質的に垂直になっているので、上脚部5の重心Bは区切り目Aから
離れて胴体部2の近くに位置し、上脚部5の根元部分にかかる応力は垂直荷重が主となり、モーメントが発生せず、区切り目Aにおける外向き引張応力が小さくなり、上脚部5の破壊が免れる。
前記第2実施形態の消波ブロック1は、第1実施形態と同様に、図7の2段積みの仮置き状態にしたり、図8に示すように、下段の消波ブロック1の上脚部5間に上段の消波ブロック1の下脚部4を入り込ませるように2段積み又は3段積みをしたりすることができ、また図9に示す密接敷設も可能である。また、3本の脚部3の区切り目Aにワイヤ等の索体を掛合可能であり、消波ブロックを索体で吊り下げて転置することもできる。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜14に示すように構成することが最良である。しかし、前記第1、第2実施形態に限定されるものではなく、胴体部2及び脚部3の形状、寸法、角度等を種々変形することができる。
例えば、胴体部2の中心から下脚部4の底面4cの内側縁までの水平距離L1を、胴体部2の中心から上脚部5の天面5cの内側縁までの水平距離L2より短くしてもよい。
また、胴体部2の下面2aや上面2bを平坦にしたり、胴体部2の外周部の脚部3間を平坦な外側面にしたりしてもよい。脚部3は、胴体部2の下面2aから下脚部4の下端までの寸法K1と胴体部2の上面2bから上脚部5の上端までの寸法K2とを、胴体部2の上下方向の寸法Jと同一又は略等しくしてもよい。
また、下脚部4は、外面4bの傾斜角度を内面4aの傾斜角度より僅かに大きくして、胴体部2側から底面4c側へ先細りの台形(先細り四角柱形状)に形成してもよい。掛合凹部11は溝底が断面角形状に形成されているが、断面円弧形状にしても良い。
1 消波ブロック
2 胴体部
2a 下面
2b 上面
3 脚部
4 下脚部
4a 内面
4b 外面
4c 底面
5 上脚部
5a 内面
5b 外面
5c 天面
7 凹部
8 連通溝
9 突部
11 掛合凹部
12 ハンチ部
S 索体
A 区切り目
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、上下面を有する胴体部2と、この胴体部2の周囲部に配置した3本の脚部3とを有し、各脚部3は胴体部2から下外方向に延びる下脚部4と、胴体部2から上方に延びる上脚部5とを有しており、前記下脚部4は内面4a及び外面4bが下外方向に傾斜しており、上脚部5は内面5aが上外方向に傾斜しかつ外面5bが略垂直上方に延びていることを特徴とする。
第2に、前記上脚部5は上外方向に傾斜している内面5aと胴体部2の上面2bとの接続部分にハンチ部12を形成していることを特徴とする。
第6に、前記下脚部4の外面4bと上脚部5の外面5bとの間に、索体Sを掛合可能な掛合凹部11を形成していることを特徴とする。

Claims (7)

  1. 上下面を有する胴体部(2)と、この胴体部(2)の周囲部に配置した3本の脚部(3)とを有し、各脚部(3)は胴体部(2)から下外方向に延びる下脚部(4)と、胴体部(2)から上方に延びる上脚部(5)とを有することを特徴とする消波ブロック。
  2. 前記下脚部(4)は内面(4a)及び外面(4b)が下外方向に傾斜しており、上脚部(5)は内面(5a)が上外方向に傾斜しかつ外面(5b)が略垂直上方に延びていることを特徴とする請求項1に記載の消波ブロック。
  3. 前記胴体部(2)は平面視略六角形であり、3本の脚部(3)は胴体部(2)の周囲に周方向等間隔に位置し、胴体部(2)の中心から下脚部(4)の底面(4c)の内側縁までの水平距離(L1)と、胴体部(2)の中心から上脚部(5)の天面(5c)の内側縁までの水平距離(L2)とは略等しくなっており、
    胴体部(2)の外周部の脚部(3)間は、平面視において山形状に外方突出し、断面側面視において下面(2a)と上面(2b)とから上下中央側へ台形状に外方突出していることを特徴とする請求項1又は2に記載の消波ブロック。
  4. 前記胴体部(2)の下面(2a)には、略中央の凹部(7)と、この凹部(7)を側面に開放する連通溝(8)とを形成しており、
    前記胴体部(2)の上面(2b)には、略中央に上脚部(5)より低い突部(9)を形成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の消波ブロック。
  5. 前記突部(9)は上方先細りの略三角錐形であって、その三面は各上脚部(5)の内面(5a)と略対面していることを特徴とする請求項4に記載の消波ブロック。
  6. 前記下脚部(4)の外面(4b)と上脚部(5)の外面(5b)との間に、索体(S)を掛合可能な掛合凹部(11)を形成していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の消波ブロック。
  7. 前記胴体部(2)の上面(2b)と上脚部(5)の内面(5a)との接続部分にハンチ部(12)を形成していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の消波ブロック。
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