JP2017006860A - グラビア塗布装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】メンテナンス頻度を減らし連続生産性を向上させたグラビア塗布装置を提供する。【解決手段】外周面に溝11を有し、水平方向を向いた中心軸を回転軸として回転する円柱状のグラビアロール2と、グラビアロール2とチャンバー部22との間に形成される空間である液貯留空間27に塗布液を供給する塗布液供給部31と、回転駆動するグラビアロール2の外周面に液接触領域Rにて付着した塗布液を掻き取るブレード3と、を備え、ブレード3によって掻き取られることによりグラビアロール2の溝にのみ充填された塗布液を基材Wに転写するグラビア塗布装置1であり、グラビアロール2は液接触領域Rにおいて外周面が下から上へ変位する方向に回転し、液接触領域Rはグラビアロール2の下端よりも上方に設けられ、チャンバー部22は、液接触領域Rよりも下方のグラビアロール2の外周面に近接する面であるロール近接面33を備えたロール近接部26を有する。【選択図】図2
Description
本発明は、グラビアロールの溝に充填された塗布液を基材に転写することにより基材上に塗布液のパターンを形成するグラビア塗布装置に関するものである。
可撓性を有する基材上に塗布液のパターンを形成する装置の一つとして、たとえば特許文献1に示されるグラビア塗布装置がある。このグラビア塗布装置は、回転駆動するグラビアロールに設けられた溝に充填された塗布液を基材に転写するものであり、比較的簡単な装置構成で基材に塗布液のパターンを形成することが可能である。
このようなグラビア塗布装置において、たとえば基材の表裏両面に立て続けにパターンを形成する必要がある場合には、特許文献2に示すようにグラビアロールに対して側方に塗布液の貯留部を設けた形態が用いられる。
図4はグラビアロールの側方に塗布液の貯留部を設けたグラビア塗布装置の断面図である。このグラビア塗布装置90では、矢印方向に回転するグラビアロール91の外周面に付着した塗布液はこの外周面に当接している上部ブレード92によって掻き落とされ、基材Wにはグラビアロール91の溝93に充填された塗布液だけが転写される。また、グラビアロール91の回転方向における上部ブレード92の上流側には下部ブレード94が設けられてグラビアロール91と当接しており、グラビアロール91とチャンバー部95の間の液貯留空間96から塗布液が漏れ出るのを防いでいる。
しかし、図4に示すようなグラビア塗布装置90では、メンテナンスが煩雑であるといった問題があった。具体的には、塗布液を掻き取るための上部ブレード92のほかに塗布液が漏れ出るのを防ぐための下部ブレード94も設けているが、グラビアロール91の回転によってそれぞれのブレードは摩耗するため、長時間使用すると液漏れが発生するおそれがあった。これを防ぐためには下部ブレード94を交換することが必要であるが、塗布液を掻き取るための上部ブレード92のみが設けられている構成の場合に対してそれぞれのブレードを定期的に交換する必要があるため、単純にブレード交換の頻度は2倍になっていた。そして、ブレード交換のためにはグラビア塗布装置90を停止させる必要があるため、連続生産性に問題があった。
本発明は上記問題を鑑みてなされたものであり、メンテナンスの頻度を減らして連続生産性を向上させることができるグラビア塗布装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明のグラビア塗布装置は、外周面に溝を有し、水平方向を向いた中心軸を回転軸として回転する円柱状のグラビアロールと、前記グラビアロールの外周面と対向し、前記グラビアロールとの間に空間を形成するチャンバー部と、前記グラビアロールと前記チャンバー部との間に形成される空間である液貯留空間に塗布液を供給する塗布液供給部と、前記グラビアロールの外周面と当接して前記グラビアロールの外周面が前記液貯留空間と接する領域である液接触領域の端部を形成し、回転駆動する前記グラビアロールの外周面に前記液接触領域にて付着した塗布液を掻き取るブレードと、を備え、前記ブレードによって掻き取られることにより前記グラビアロールの溝にのみ充填された塗布液を基材に転写するグラビア塗布装置であり、前記グラビアロールは前記液接触領域において外周面が下から上へ変位する方向に回転し、前記液接触領域は前記グラビアロールの下端よりも上方に設けられ、前記チャンバー部は、前記液接触領域よりも下方の前記グラビアロールの外周面に近接する面であるロール近接面を備えたロール近接部を有することを特徴としている。
上記グラビア塗布装置によれば、ロール近接部を有することにより、グラビアロールと接触させないで塗布液の漏れを防止することができるため、メンテナンスの頻度を減らすことができる。
また、前記チャンバー部の前記液貯留空間を形成する部分の底面は、前記ロール近接面の前記液接触領域側の端部よりも低い位置にあると良い。
こうすることにより、塗布液がグラビアロールに接触する前にグラビアロールの中心軸方向に十分に広がることができると同時に、塗布液が液接触領域に差し掛かる際の流れの方向を上向きにし、グラビアロールとロール近接部の隙間に塗布液が漏れ出ることをより防ぐことができる。
また、前記ロール近接面は、全面にわたって前記グラビアロールの外周面と略均一の距離を有すると良い。
こうすることにより、グラビアロールとロール近接部の間の隙間は全面にわたって狭くなるため、塗布液の流れに対して十分な圧力損失を形成することができ、塗布液が漏れ出ることをより防ぐことができる。
本発明のグラビア塗布装置によれば、メンテナンスの頻度を減らして連続生産性を向上させることができる。
本発明に係る実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態におけるグラビア塗布装置の概略図であり、また、図2は本実施形態のグラビア塗布装置中央部近傍の断面図である。
グラビア塗布装置1は、グラビアロール2、ブレード3、および本体部4を有しており、本体部4の内部に貯留された塗布液にグラビアロール2が接触することでグラビアロール2の外周面に設けられた溝11に塗布液が充填される。そして、円柱形のグラビアロール2が回転することにより、溝11以外の部分に付着した余分な塗布液がブレード3で掻き取られた後、溝11に充填された塗布液がグラビアロール2と接触する基材Wに転写されることにより、基材Wに塗布液のパターンが形成される。
グラビアロール2は、円柱状のロールであり、その外周面には転写するパターンの形状にもとづいた溝11が刻まれている。なお、本実施形態では、グラビアロール2の径は50〜80mm、長さは200〜1500mmであり、このグラビアロール2に1インチあたり30〜300パターン、深さ5〜60umの溝が刻まれている。
また、本実施形態ではグラビアロール2の中心軸は水平方向を向いており、この中心軸を回転軸として回転動作する。
なお、以下の説明では、このグラビアロール2の中心軸の方向をX軸方向、水平面上でX軸方向と直交する方向をY軸方向と呼ぶ。また、X軸方向、Y軸方向の両方と直交する方向、すなわち鉛直方法をZ軸方向として説明を進めることとする。
ここで、本実施形態では、基材Wは図2の矢印で示すように上方向に搬送されており、基材W近傍でのグラビアロール2の外周面の変位方向(下方向)と逆の方向である。すなわち、いわゆるリバースキス方式で基材Wへの塗布が行われる。
また、グラビアロール2のX軸方向の両端部には、グラビアロール2と同一の中心軸を有する円柱棒状のシャフト12が連結されており、後述するロール支持部21にベアリングなどを介して支持されている。また、一方のシャフト12の端部は、図示しない回転駆動源と接続されており、この回転駆動源が駆動することにより、グラビアロール2が図2の矢印の方向に回転する。
また、グラビアロール2の終端部には、パッキン13が設けられており、グラビアロール2からX軸方向に塗布液が漏れ出ることを防いでいる。
ブレード3は、X軸方向に長い平板であり、X軸方向に関して少なくともグラビアロール2に溝11が設けられている範囲においてグラビアロール2の外周面と当接しており、回転駆動するグラビアロール2の外周面に付着した塗布液を掻き取る。
このブレード3はグラビアロール2よりも軟らかい材料から構成されており、両者が当接した状態においてグラビアロール2が回転駆動して摩擦が生じた際に、製作コストが高いグラビアロール2ではなくこのブレード3が摩耗するようにしている。
また、ブレード3はブレード固定治具14とブレード固定治具15に挟まれ、ブレード固定治具15によってブレード固定治具14に押し当てられるように固定されており、ブレード固定治具14の取り付け面の傾斜に基づいてブレード3の取り付け角度が決定される。
また、ブレード固定治具14にはZ軸方向にボルト穴が設けられており、そこにボルト16が差し込まれている。また、ブレード固定治具14は図1、図2におけるZ軸と平行な平面(本実施形態ではXZ平面)からなる側壁部を有し、本体部4の後述するチャンバー部22が有する前記側壁部と平行な壁面28と当接している。この構成においてボルト16と連結されたノブ17を回すことにより、ブレード固定治具14とともにブレード3がZ軸方向に変位し、グラビアロール2との当たり具合を調節することができる。
本体部4は、ロール支持部21とチャンバー部22とを有しており、ロール支持部21がグラビアロール2を支持し、チャンバー部22がブレード3を支持する。また、チャンバー部22とグラビアロール2との間に設けられた空間に塗布液が貯留され、この塗布液がグラビアロール2と接触して、溝11に充填される。
ロール支持部21は、チャンバー部22に対してグラビアロール2の回転軸方向(X軸方向)の両側に隣接するブロックであり、シャフト12が通る孔23を有している。また、孔23とシャフト12とはベアリングなどを介して連結されている。これにより、グラビアロール2がX軸方向を回転軸として少ない抵抗で回転できるよう、2つのロール支持部21がグラビアロール2を支持している。
チャンバー部22は、X軸方向の寸法がグラビアロール2のX軸方向の寸法と略同一であって一部がY軸方向に凹んだ構造を有するブロックである。このチャンバー部22は、ブレード支持部24、空間形成部25、ロール近接部26といった部位を有しており、ブレード支持部24がブレード3を支持し、空間形成部25がグラビアロール2との間に液貯留空間27を形成し、また、ロール近接部26がグラビアロール2の外周面に近接する。
ブレード支持部24は、ブレード3を支持する部位であり、ブレード3が押し当てられたブレード固定治具14の一つの側壁部と当接するZ軸と平行な平面(本実施形態ではXZ平面)からなる壁面28を有している。また、ブレード固定治具14に差し込まれたZ軸方向を向いたボルト16を通す孔を有するプレート29がブレード支持部24の上部に設けられている。
ボルト16がプレート29の孔を通り、ボルト16の上端に連結されているノブ17の下端面をプレート29が支持し、また、この状態において上記の通りブレード固定治具14の側壁部と壁面28とが面と面で当接することにより、ブレード3はぐらつくことなく支持される。
また、ノブ17を回転させるとブレード固定治具14へのボルト16のねじ込み量が変化し、上記の通りブレード3のZ軸方向の位置を調節することができる。
空間形成部25はチャンバー部22のY軸方向に凹んだ部位であり、ブレード支持部24の下方に位置し、ロール支持部21にグラビアロール2が支持された状態において、Y軸方向に関してこの空間形成部25の側方にグラビアロール2が位置する。
空間形成部25のグラビアロール2と対向する側の壁面はグラビアロール2からY軸方向に離れて対向する位置にあり、空間形成部25とグラビアロール2との間に液貯留空間27が形成される。また、空間形成部25とロール近接部26との連結部分が液貯留空間27の底面となる。なお、本説明ではこの連結部分を底面30と呼ぶ。
この空間形成部25には、液貯留空間27に向かって塗布液を供給する手段である塗布液供給手段31が設けられている。本実施形態では塗布液供給手段31は図示しないポンプと配管の組み合わせであり、ポンプから配管を経由して塗布液が供給される。
また、空間形成部25には塗布液排出部32も設けられており、液貯留空間27に塗布液が所定量より多く貯留された際にこの塗布液排出部32から塗布液が排出される。なお、この塗布液排出部32は図示しない真空ポンプなどを用いて積極的に塗布液を吸引しても良いが、単に配管だけを接続しておき、液位が塗布液排出部32の高さ以上になった塗布液が自然に塗布液排出部32から流出するようにしても良い。
ロール近接部26は、Y軸方向に関して空間形成部25に隣接する部位であり、グラビアロール2の外周面と略同一の曲面であるロール近接面33を上端部に有している。そして、ロール支持部21にグラビアロール2が支持された状態においてグラビアロール2の下端部近傍とロール近接面33とが近接する。本実施形態では、ロール支持部21にグラビアロール2が支持された状態においてグラビアロール2とロール近接面33との隙間の寸法は、ロール近接面33の全面にわたって約200umである。
以上の構成のグラビア塗布装置1における基材Wへ塗布液を塗布する機構を図2を用いて説明する。
上記の通り、ロール支持部21にグラビアロール2が支持された状態において、グラビアロール2とチャンバー部2との間には液貯留空間27が形成される。また、グラビアロール2の上端部近傍ではブレード3がグラビアロール2の外周面に当接し、グラビアロール2の下端部近傍ではチャンバー部2のロール近接部26が有するロール近接面33がグラビアロール2の外周面に近接する。
これにより、グラビアロール2の外周面において液貯留空間27と接して液貯留空間27内の塗布液が直接グラビアロール2に接触しうる領域である液接触領域Rは、ブレード3とグラビアロール2の外周面との当接部の位置、およびロール近接面33の液貯留空間27と近い方の端部の位置を両端位置とする領域となり、すなわち、液接触領域Rはグラビアロール2の下端よりも上方に設けられる形態をとる。
そして、グラビアロール2は図2に矢印で示すように、液接触領域Rにおいて外周面が下から上に変位する方向に回転する。
ここで、塗布液供給部31から液貯留領域27に塗布液が供給されると、液接触領域Rにおいて塗布液がグラビアロール2の溝11に充填され、また、グラビアロール2の外周面に塗布液が付着する。
そして、グラビアロール2の回転により、グラビアロール2の外周面の塗布液が付着した部分がブレード3と当接している位置に差し掛かると、ブレード3によって、グラビアロール2の外周面に付着した塗布液が掻き取られる。これにより、ブレード3との当接部よりもグラビアロール2の回転の下流側においては溝11にのみ塗布液が充填された状態となり、グラビアロール2の回転によってその塗布液が基材Wと接触した際に基材Wへ転写される。これによって基材Wに塗布液のパターンが形成される。
ここで、本実施形態では液接触領域Rより下方ではロール近接部26がグラビアロール2に対して非接触で設けられているのみであり、チャンバー部22とグラビアロール2との間には機械的な接触は無い。したがって、液貯留領域27に供給された塗布液はグラビアロール2とロール近接部26との間の隙間を通って下方に漏れ出すことも考えられる。
これに対し、本実施形態では、ロール近接部26をグラビアロール2との間の隙間が微小になるように近接させているため、この隙間における圧力損失が大きくなり、塗布液が流動しにくくなっている。
さらに、グラビアロール2が回転していることによって、グラビアロール2に随伴する空気(グラビア塗布装置1の外部雰囲気を形成する気体)がチャンバー部22の外部から上記隙間を通って液貯留空間27に流入するため、その空気によって塗布液が押し返される現象が生じる。その結果、グラビアロール2と非接触であっても液漏れを防ぐことが可能となり、メンテナンスを不要とする構成とすることができる。すなわち、メンテナンス項目はブレード3の交換だけで済むため、図4のような従来のグラビア塗布装置90と比較してメンテナンスの頻度が少なくなる。
ここで、グラビアロール2とロール近接部26の間の隙間において塗布液の流れに対して十分な圧力損失を形成するために、この隙間は狭い方が好ましく、また、グラビアロール2の回転方向におけるロール近接面33の濡れ淵長さ(図2に示すロール近接面33の断面にあたる円弧の長さ)は長い方が好ましい。本実施形態では、具体的にはグラビアロール2とロール近接面33との間の隙間が約200umであり、また、ロール近接面33の濡れ淵長さを11mmとしている。ただし、塗布液の粘度や供給量により、上記隙間における塗布液の圧力損失には変化が生じ、またグラビアロール2の回転速度に基づいて塗布液をチャンバー内に押し戻す力が働くため、最低限必要な濡れ淵長さはこれらのパラメータにより変化する。
また、チャンバー部22へ進入する際に溝11内にたまっていた気泡は、狭い空間であるロール近接部26とグラビアロール2との間の隙間を抜けて広い空間である液貯留空間27に出た瞬間、周囲から受ける圧力の減少にともなって体積が増加し、溝11に留まることができずに溝11から出ることがある。したがって、本実施形態により基材Wへ転写するために溝11に充填される塗布液に混入する気泡をより少なくすることもできる。また、溝11に混入していた気泡は、グラビアロール2の回転による遠心力により溝11から飛び出すこともある。ここで、仮に溝11に塗布液が充填される領域内に液貯留空間27のような広い空間が無い場合、すなわち、狭い隙間ばかりである場合、溝11から飛び出た気泡がグラビアロール2の表面の狭い隙間に溜まり、行き場の無くなった気泡が再度溝11に戻る可能性がある。これに対し、本実施形態のように狭い隙間の次に液貯留空間27のような広い空間を設けることにより、溝11内への気泡の再混入を防ぐことも期待できる。
また、本実施形態では、底面30はロール近接面33の液接触領域R側の端部よりも低い位置にある。こうすることにより、塗布液が液貯留空間27に供給されてから液位が底面30の位置からロール近接面33の液接触領域R側の端部の位置に到達してグラビアロール2に接触するまでに時間を要するようになるため、その間に塗布液はグラビアロール2の中心軸方向(X軸方向)に十分に広がることができる。これにより、塗布液がX軸方向に広がりきらぬままグラビアロール2と接触することによって、X軸方向に関して端部の溝11に塗布液が充填されないといったことを防ぐことができる。
また、それと同時に塗布液の液位が上がって液接触領域Rに差し掛かる際の塗布液の流れの方向が上向きになるため、グラビアロール2とロール近接部26の間の隙間に塗布液が漏れ出ることをより防ぐことができる。
また、前述の通り、本実施形態ではロール近接面33は全面にわたってグラビアロール2の外周面と略均一の距離(約200um)を有している。
こうすることにより、グラビアロール2とロール近接部26の間の隙間は全面にわたって狭くなるため、塗布液の流れに対して十分な圧力損失を形成することができ、塗布液が漏れ出ることをより防ぐことができる。
次に、他の実施形態におけるグラビア塗布装置を図3に示す。
図3におけるグラビア塗布装置1では、図2に示した実施例と異なり、底面30がロール近接面33の液接触領域R側の端部と同じ高さにある。図2に示す本実施形態では底面30を低くすることにより液接触領域Rに差し掛かる際の塗布液の流れの方向を上向きにする効果が生じるのに対し、図3の実施形態ではその効果は生じない。ただし、たとえば塗布液の粘度が高い場合などのように、ロール近接部26が設けられていることだけで塗布液が漏れ出すことを防ぐ効果が十分に期待できる場合は、図3のような実施形態であっても構わない。
以上のグラビア塗布装置により、メンテナンスの頻度を減らして連続生産性を向上させることが可能である。
ここで、本発明のグラビア塗布装置は、以上で説明した形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。たとえば、以上で説明した形態ではロール近接面33は全面にわたってグラビアロール2の外周面と略均一の距離を有しているが、それに限らずたとえば液接触領域Rから離れるほどロール近接面33とグラビアロール2の外周面との距離が大きくなるような形態であっても良い。
また、以上で説明した形態では底面30はXY平面と平行な平坦面であるが、底面30がXY平面に対して傾斜を有していても良く、また、底面30が曲面であっても良い。
1 グラビア塗布装置
2 グラビアロール
3 ブレード
4 本体部
11 溝
12 シャフト
13 パッキン
14 ブレード固定治具
15 ブレード固定治具
16 ボルト
17 ノブ
21 ロール支持部
22 チャンバー部
23 孔
24 ブレード支持部
25 空間形成部
26 ロール近接部
27 液貯留空間
28 壁面
29 プレート
30 底面
31 塗布液供給部
32 塗布液排出部
33 ロール近接面
90 グラビア塗布装置
91 グラビアロール
92 上部ブレード
93 溝
94 下部ブレード
95 チャンバー部
96 液貯留空間
R 液接触領域
W 基材
2 グラビアロール
3 ブレード
4 本体部
11 溝
12 シャフト
13 パッキン
14 ブレード固定治具
15 ブレード固定治具
16 ボルト
17 ノブ
21 ロール支持部
22 チャンバー部
23 孔
24 ブレード支持部
25 空間形成部
26 ロール近接部
27 液貯留空間
28 壁面
29 プレート
30 底面
31 塗布液供給部
32 塗布液排出部
33 ロール近接面
90 グラビア塗布装置
91 グラビアロール
92 上部ブレード
93 溝
94 下部ブレード
95 チャンバー部
96 液貯留空間
R 液接触領域
W 基材
Claims (3)
- 外周面に溝を有し、水平方向を向いた中心軸を回転軸として回転する円柱状のグラビアロールと、
前記グラビアロールの外周面と対向し、前記グラビアロールとの間に空間を形成するチャンバー部と、
前記グラビアロールと前記チャンバー部との間に形成される空間である液貯留空間に塗布液を供給する塗布液供給部と、
前記グラビアロールの外周面と当接して前記グラビアロールの外周面が前記液貯留空間と接する領域である液接触領域の端部を形成し、回転駆動する前記グラビアロールの外周面に前記液接触領域にて付着した塗布液を掻き取るブレードと、
を備え、前記ブレードによって掻き取られることにより前記グラビアロールの溝にのみ充填された塗布液を基材に転写するグラビア塗布装置であり、
前記グラビアロールは前記液接触領域において外周面が下から上へ変位する方向に回転し、
前記液接触領域は前記グラビアロールの下端よりも上方に設けられ、前記チャンバー部は、前記液接触領域よりも下方の前記グラビアロールの外周面に近接する面であるロール近接面を備えたロール近接部を有することを特徴とする、グラビア塗布装置。 - 前記チャンバー部の前記液貯留空間を形成する部分の底面は、前記ロール近接面の前記液接触領域側の端部よりも低い位置にあることを特徴とする、請求項1に記載のグラビア塗布装置。
- 前記ロール近接面は、全面にわたって前記グラビアロールの外周面と略均一の距離を有することを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載のグラビア塗布装置。
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