JP2017006124A - キャピラリー電気泳動のためのpcrキット - Google Patents

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Abstract

【課題】電気泳動図上で読み取られた情報の一片から試料中の目的の核酸モチーフの存在を検出するためのさらに信頼でき、さらに客観的な方法を提案すること。
【解決手段】本発明は、特定の核酸モチーフの検出を改善するためおよび得られた結果の信頼性を増加させるためのPCRキットに関する。より正確には本発明は、電気泳動処理の際に核酸を含有する試料において特定の核酸モチーフの特徴的なコードの等価物を検出することを可能にする特定の特徴を有する修飾プライマーを使用することを提案し、このコードはこれらのモチーフの存在をより良く検出できるようにする。本発明は、このようなプライマーを使用して目的の核酸モチーフ(例えばSTR、mini−STRまたはVNTR)を検出するための方法も提案する。本発明は、これだけに限らないが、キャピラリー電気泳動の分野における応用を有利に見出す。
【選択図】図1

Description

本発明は、特定の核酸モチーフの検出を改善するためおよび得られた結果の信頼性を増加させるためのPCRキットに関する。
より正確には本発明は、電気泳動処理の際に核酸を含有する試料において特定の核酸モチーフの特徴的なコードの等価物を検出することを可能にする特定の特徴を有する修飾プライマーを使用することを提案し、このコードはこれらのモチーフの存在をより良く検出できるようにする。
本発明は、このようなプライマーを使用して目的の核酸モチーフ(例えばSTR、mini−STRまたはVNTR)を検出するための方法も提案する。
本発明は、これだけに限らないが、キャピラリー電気泳動の分野における応用を有利に見出す。
一般的技術分野および先行技術
キャピラリーゲル電気泳動は、今日、対立遺伝子の多様性を検出し、それにより個体を識別するために使用され得るDNAプロファイルを得るために広く使用されている(Butler,J.M.(1995年))。
NIST(http://www.cstl.nist.gov/strbase/str_fact.htm)によると、合衆国において従来のPCRキットによって検出可能な対立遺伝子の数(すなわち、合衆国における偏性(obligatory)遺伝子マーカーを含有する)は対立遺伝子425個である(遺伝子座:CSF1PO、FGA、TH01、TPOX、VWA、D3S1358、D5S818、D7S820、D8S1179、D13S317、D16S539、D18S51、D21S11において)。さらに欧州において一般的に使用され、合衆国において使用され得るPCRキットに関して検出される対立遺伝子の数(すなわち、欧州および合衆国における偏性マーカーを含有する)は対立遺伝子552個である(上に引用の遺伝子座に、欧州マーカー:D1S1656、D2S441、D2S1338、D10S1248、D12S391、D19S443、D22S1045、SE33が加えられる。)。
より正確には、今日、個体は多数の遺伝子座の非翻訳部分において見出される短いタンデム反復(STR)配列のサイズによって区別可能である。これらのSTRを標的化する多数の多重PCRキットが存在する(例えば次のリンク:http://www.cstl.nist.gov/strbase/multiplx.htmを参照されたい。)。従来、PCRを受けた検査DNA試料およびこのPCRの産生物(すなわち生成されたアンプリコン)は、次いでキャピラリー電気泳動によって分析される。試料中に含有される各対立遺伝子は、個体に特徴的で、PCRによって生成されるアンプリコンのサイズに影響を与える明確な数のSTRを含有する。各アンプリコンは、所与の標識およびサイズを有し、対応する電気泳動図上のピークによって検出可能である。これらのピークの組合せは、個体の同一性に関する情報を提供する。
電気泳動図は、キャピラリー電気泳動から生じる結果であり、CCDセンサーでのアナログデータ読み取り値を材料の量に関連付ける(増幅によっておよび1つ以上の蛍光色素を使用する標識によって検出可能にされる。)。CCDセンサーによって測定された値が大きいほど(飽和限界まで)、シグナルが目的の核酸の存在を明らかにする確率が高く、それにより情報をより信頼できるものにする。
この電気泳動図は、残念ながら、主に、
・ 検出されたシグナルに偽ピークの出現を生じる人為産物の存在、これらの人為産物は:
・ ポリメラーゼ機能不全。2つの現象が公知である:
・ STR上の反復が1個少ない配列(「ポリメラーゼスタッターリング」として公知);
・ 複製物の末端でのAヌクレオチドの付加(A付加または得られたプロファイル上でのショルダー現象として公知、
・ 変動信号対雑音比を生じるデジタル/アナログバックグラウンドノイズ(CCDセンサー、センサーノイズ、迷光、熱関連光学障害(optical disturbance)、振動、低性能センサーなどに関連する)、ならびに
・ 飽和現象(または「プルアップ」、CCDセンサーの不完全な較正、不完全な色チャネル分離、低性能センサーによる)
・ 遊離のままでキャピラリーに注入された蛍光色素(「色素ブロブ(dye blob)」として公知。)
・ キャピラリー電気泳動に影響を与える電気妨害(「スパイク」として公知。)
による可能性があり、
・ 電気泳動図の末端の解像度の喪失(キャピラリー中の材料の拡散による)
・ 変異原性DNAの領域上に位置付けられたプライマーに関連する増幅(PCR)問題による特定のピークの欠如(「対立遺伝子ドロップアウト」として公知の現象
により品質においてさまざまに多様である傾向がある。
今日、センサーによって測定されたデータのアナログの性質および電気泳動図の構築中に作用する種々の破壊的パラメーターは、対象への一般的知識および経験によってプロファイルの品質を保証するべきである技術分野の専門家による2回目の読み取りを回避できるようにしない。一般に専門家は、プロファイルの抽出を確証するためにその判断をデータの振幅およびその形状に基づく(有効なシグナルは、当業者に公知の特定の形状を有し、電気泳動図全体にわたる解像度の喪失現象のために、末端に向かってさらに顕著になる。)。それにより、結果を分析するための現在の方法は、それが事実上完全には客観的でないことから自動化され得ない。さらに、専門家によって選択されたデータがどれほどの確率で現実に近いかを評価することは不可能である。
http://www.cstl.nist.gov/strbase/str_fact.htm http://www.cstl.nist.gov/strbase/multiplx.htm
本発明の全般的提示
本発明の全般的目的は、電気泳動図上で読み取られた情報の一片から試料中の目的の核酸モチーフの存在を検出するためのさらに信頼でき、さらに客観的な方法を提案することである。
より正確には本発明は、電気泳動図上で読み取られた情報の各一片の非常に高い客観的確率を確実にする、シグナル誤差に非常に強く(スタッター、ショルダーおよびプルアップ現象の排除など)アナログバックグラウンドノイズにあまり感受性でない核酸プロファイルを読み取るための方法を提案する。この方法は、専門家による2回目の読み取りを回避し、それにより自動化され得る。
この目的のため、本発明の方法は、探索されるモチーフに特異的な、以後n−AMCと称されるプライマーセットの使用を必要とする。
これらのプライマーセット(n−AMC)は、本発明の目的でもあるいわゆる「コード」PCRキットに有利に組み入れられる。このPCRキットは、いくつかの変数(塩基サイズ、色)の観点から、高度に特異的な様式で探索される各モチーフを「コードする」ことを可能にする(下の例を参照されたい。)。このキットは、短いタンデム反復(STR)、例えば50から450塩基対(bp)のサイズを有するSTRを検出するために具体的には使用され得る。それによりこのキットは、具体的には法科学において使用され得る。
本発明は、このようなプライマーまたはこのようなキットを使用して、試料中の目的のモチーフを検出するための方法にも関する。
本発明は、このようなキットによって産生された電気泳動図を読み取るための方法にも関する。
最後に、本発明は、これらの方法を使用するための、より具体的には本発明のプライマーのパラメーターに関する助言を提供する。
本発明の意味内で3−AMC(目的の遺伝子座の各対立遺伝子を検出するための3個のプライマー)を使用し、3個の色(C−1、CおよびC+1)を使用する、本発明のPCRキットで得ることができる例示的電気泳動図である。実線は市販のキットで従来的に得られた代表的ピークを表す(「従来の」キットで得られた電気泳動図、下の図最後のパネルも参照されたい。)。実線および点線は、本発明のPCRキットを使用して得られたピークを表す(T=遺伝子座Xの対立遺伝子に対するサイズTのアンプリコンに対応するピーク、Txb=遺伝子座Xの第2の対立遺伝子のアンプリコンに対応するピーク、個体がヘテロ接合性である場合、T+1=遺伝子座Xの対立遺伝子に対するサイズT+1塩基対のアンプリコンに対応するピーク、T−1=遺伝子座Xの対立遺伝子に対するサイズT−1塩基対のアンプリコンに対応するピーク)。ここでXは1から6の間の整数である。 n=3で本発明のPCRキットを使用し、探索されるモチーフが組合せ:T/C、T+1/CおよびT−1/C−1である本出願に記載のモチーフ法の例示的実施形態を示す図である。2つのグラフは、色C−1(上)およびC(下)について得られた電気泳動図を表す。実線は市販のキットで従来的に得られたピークを表し(サイズTのアンプリコンに対応する。)、点線は本発明の標識で得られたものを表す(色C−1およびCでサイズT−1およびT+1のアンプリコンをそれぞれ生成する。)。 本発明による遺伝子プロファイルを検出するための技術を表す論理図である。DNAを含有する個体の試料(1)から、DNAを従来の技術で抽出し(2)、次いで本発明のPCRキットの構成成分(dNTP、プライマー、ポリメラーゼなど)と接触させる(3)。PCRを実行し(4)、次いでアンプリコンを含有する試料はキャピラリー電気泳動によって分析され(5)、電気泳動図を作り(6)、その上で標識アンプリコンに対応するピークが収集される(7)。これらのピークの分析は辞書的方法によって(8)またはモチーフ方法によって(9)、実際には両方の方法の組合せによって、個体の遺伝子プロファイル(10)を検出するために実行され得る。この検出は現在の技術よりもさらに信頼でき自動的に行うことができる。
本発明のプライマーセットの記載(n−AMC)
本発明の意味の内で「n−AMC」は、核酸上に検出される目的のモチーフを特異的に増幅するための識別可能なプライマーのセットである。「n−AMC」中の数「n」は前記セットに含有される前記モチーフに特異的なプライマー対の数を示している。したがって、「3−AMC」は同じモチーフを特異的に増幅するための3個のプライマー対を含有し、「4−AMC」は同じモチーフを特異的に増幅するための4個のプライマー対を含有するなど。
本発明の意味の内で「核酸」によって意味されるのは、核酸配列(nucleic sequence)または核酸配列(nucleic acid sequence)、ポリヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド配列またはヌクレオチド配列であり、用語は本明細書において区別せずに使用される。この用語は、非天然ヌクレオチドを含む(または含まない)ヌクレオチドの明確な配列決定を指し、同様に2本鎖DNA、1本鎖DNAにまたは前記DNAの転写産生物に対応する。好ましくはそれは1本鎖または2本鎖DNAである。
上に示したとおり各n−AMCは、目的の同じモチーフ(以降「モチーフA」と称される。)に特異的ないくつかのプライマー対を含有する。
「目的のモチーフ」によって意味されるのは、検出するためおよび/または同定するために探索する特徴的なヌクレオチド断片を含有する核酸の領域である。前記断片は、例えばある種の塩基の特徴的な配列決定であってよい。代替的に前記断片は、その数を測定するために探索する、反復とも称される(短いタンデム反復(STR)、ミニSTRまたはVNTRなど)特徴的な配列の繰り返しであってよい。最終的に前記断片は、対照集団と比較してヌクレオチド挿入または逆にヌクレオチド欠失を受けている場合がある。目的のこれらモチーフは、好ましくは市販のキット(PowerPlexなど)によって検出されるものと同じである。本発明の内容では前記断片は、好ましくは上に説明のとおり、法科学において個体を識別するために使用され得るSTR対立遺伝子である。
「プライマー」によって本明細書において意味されるのは、例えば上に規定の目的のモチーフの末端に位置する標的核酸配列とのハイブリダイゼーション複合体を形成するための特定の条件下でハイブリダイゼーションの特異性を有する例えば15から40ヌクレオチド、具体的には18から30ヌクレオチドを含むヌクレオチド断片である。これらのプライマーは、好ましくは1本鎖DNAである。PCRによる増幅を実行するためにこれらのプライマーを「対」で使用する必要があり、対の内の1つのプライマーは増幅される目的の領域の上流に、他方は下流にハイブリダイズする。
「モチーフAに特異的なプライマー対」によって本明細書において意味されるのは、「モチーフAの特異的増幅を可能にする」プライマー対である。実際に目的のモチーフのいずれかの側に特異的にハイブリダイズする2つのプライマーは問題であり、2つのハイブリダイゼーション領域は最大で2000塩基対離れている(Butler M.ら、Fundamentals of Forensic DNA Typing、2009年)。「特異的に」によって意味されるのは、前記プライマーのハイブリダイゼーションが関連する領域に80%未満の相同性を有する配列を有する核酸では生じないことである。適切なストリンジェンシー条件を規定するパラメーターは、対になった鎖の50%が離れる温度(Tm)に依存する。30塩基より短い配列についてTmは関係:Tm=4(G+C)+2(A+T)によって規定される。適切なストリンジェンシー条件(すなわち非特異的配列がハイブリダイズしない)下においてハイブリダイゼーション温度は、好ましくはTmより5から10℃低く、使用されるハイブリダイゼーション緩衝液は好ましくは高イオン強度(例えば6X SSC溶液など)の溶液である。当業者は、その配列が公知であれば、所与のヌクレオチド断片に対する特異的プライマーを同定する能力が十分にある。法科学では、STRを含有する領域のいずれかの側に結合する、すなわち個体により異なるアンプリコンを生成することを可能にするプライマー対は当業者に周知である(リンク:http://www.cstl.nist.gov/strbase/primer.htmで提案されている表を参照されたい。)。
本発明の内容では、各n−AMC内で同じモチーフに特異的な少なくとも2個のプライマー対が識別可能なアンプリコンを生成することは重要である。
「アンプリコン」によって本明細書において意味されるのは、適切な重合条件下で目的のモチーフに特異的なオリゴヌクレオチドプライマーの存在下で検査試料中で行われる重合反応によって産生されるヌクレオチド断片である。このアンプリコンは、目的のモチーフと事実上同じヌクレオチド配列を有する(それを生成するために使用されたプライマーおよび目的の領域周辺の潜在的隣接領域からなるその末端を除く。)。
「識別可能」によって本明細書において意味されるのは、各アンプリコンを現在の核酸分離技術によって、例えば電気泳動(アガロースもしくはポリアクリルアミドゲルでの、場合によりキャピラリー)によってまたはクロマトグラフィーによって検出可能であるその客観的特徴に基づいて識別できることである。この特徴は、そのサイズ、標識などである。
したがって各n−AMCは目的の各モチーフについて、
−サイズTのアンプリコンを産生し、電気泳動の際に色Cで検出できるモチーフAに特異的なプライマー対。このプライマー対は本明細書以下でモチーフAに対するn−AMCの「基準」プライマー対と規定される。それは、好ましくはモチーフAを検出するための先行技術のキットおよび方法において一般的に使用されるプライマー対である、ならびに
−基準対によって産生されたものから識別可能なアンプリコンを生成するモチーフAに特異的な少なくとも1つの別のプライマー対。この別のプライマー対は本明細書以下で「修飾プライマー」対と称される、
を含む少なくとも2個のプライマー対を含有する。
好ましい実施形態では、これら2個のプライマー対によって生成されるアンプリコンはそれらのサイズ(少なくとも1塩基の差異)によって、またはそれらの標識によって、またはそれらのサイズおよびそれらの標識によって特徴付けられる。
さらにより好ましい実施形態では修飾プライマー対は、基準プライマーによって生成されるものと比較して1つ多いもしくは少ない塩基を含有するアンプリコンを生成するまたは基準プライマーによって生成されるアンプリコンによって担持されるものとは異なるシグナル(例えば色Cとは異なる色C’)によって検出可能であるアンプリコンを生成する。
本発明のキット
第一の態様では本発明は、PCRにおいて一般的に使用される試薬(dNTP、Taqポリメラーゼなど)に加えて、上に規定のn−AMCを含有し、ここでnは2以上である、PCRキットに関する。
より正確には本発明は、核酸において同定される目的の各モチーフについて前記モチーフに特異的な少なくとも2個のプライマー対を含有し、前記対は各モチーフについて少なくとも2つの識別可能なアンプリコンを生成する、PCRキットに関する。
このようにキャピラリー電気泳動の実施の際に、モチーフ検出情報における重複性を有する(具体的にはn=2について)。デジタルドメインへの置き換えでは、重複性および訂正符号を有するコードに相当する(具体的にはn>2について)。
実施形態により、核酸において同定される目的の各モチーフについて前記モチーフに特異的な少なくとも2個のプライマー対を含有し、前記対が各モチーフについて少なくとも2つの識別可能なアンプリコンを生成するように適合されている、PCRキット。好ましい実施形態では前記キットは、2−AMC、すなわち検出される各モチーフに特異的な2個のプライマー対を含有し、前記対は検出される各モチーフについて2つの識別可能なアンプリコンを生成する。
好ましい実施形態では前記キットは、3−AMC、すなわち検出される各モチーフに特異的な3個のプライマー対を含有し、前記対は検出される各モチーフについて3つの識別可能なアンプリコンを生成する。
好ましくは前記アンプリコンは、それらのサイズによってまたはそれらの標識によってまたはこれらの特徴の組合せによって識別可能である。
より好ましくは前記プライマー対は、そのサイズが少なくとも1塩基異なるアンプリコンを生成するおよび/または異なるように標識されたアンプリコンを生成する。
具体的にはそのサイズが1塩基対、2塩基対、3塩基対、実際に4塩基対、または任意の数の塩基対異なるアンプリコンを生成する修飾プライマー対を使用できる。
実施形態によりPCRキットは、核酸において同定される目的のモチーフに特異的な少なくとも2個のプライマー対を含有し、前記プライマー対は前記モチーフについて、それらのサイズによって識別可能な少なくとも2つのアンプリコンを生成し前記サイズは1塩基対、2塩基対、3塩基対、または4塩基対異なる。
さらに、異なるように標識されたアンプリコンを生成する修飾プライマー対を使用できる。アンプリコンによって担持される「標識」は、放射性同位元素、酵素(具体的にはペルオキシダーゼまたはアルカリホスファターゼ)、発色化学化合物、発色、蛍光発生または発光化合物、ヌクレオチドに基づく類似物またはビオチンなどのリガンドまたは任意の他の同等の手段であってよい。使用される放射性同位元素の内、32P、33P、35S、Hまたは125Iは言及される。非放射性物質は、ビオチン、アビジン、ストレプトアビジン、ジゴキシゲニン、ハプテン、色素などのリガンド、放射線発光(radioluminescent)、化学発光、生物発光などの発光薬剤、蛍光またはリン光薬剤から選択される。好ましくはPCRによって生成されたアンプリコンは、フルオレセイン、カルボキシフルオレセイン、テキサスレッド、ローダミンレッド、カルボキシ−Xローダミン(CXR)、シアニン、Alexa Fluor色素またはサイトhttp://fr.wikipedia.org/wiki/Fluorochromeに引用される任意の他のものなどのキャピラリー電気泳動によって検出可能な蛍光標識を担持する。Butler M.ら、Fundamentals of Forensic DNA Typing、2009年に記載の標識、具体的には5−FAM(5−カルボキシフルオレセイン)、JOE(6−カルボキシ−2,7−ジメトキシ−4,5−ジクロロフルオレセイン)、ROX(CXR;6−カルボキシ−X−ローダミン)、フルオレセイン、TMR(TAMRA;N,N,N,N−テトラメチル−6−カルボキシローダミン、TET(4,7,2,7−テトラクロロ−6−カルボキシフルオレセインまたはHEX(4,7,2,4,5,7−ヘキサクロロ−6−カルボキシフルオレセイン)を使用できる。
このようなアンプリコンは、具体的なプライマー、例えば異なるサイズのプライマーまたは異なる標識を担持するプライマーを使用して得ることができる。
使用されるプライマーのサイズを直接調節することによってPCRによって得られるアンプリコンのサイズを非常に正確に制御することは実際にできる。具体的には、基準プライマーと比較して塩基X個多くまたは少なく含有する修飾プライマーを使用してそのサイズが塩基対X個異なるアンプリコンを生成できる。より正確には、塩基約X個以内で同一である(基準プライマー対における同等のプライマーと比較して修飾プライマー対の1つのプライマーにおいて塩基X個多いまたは少ない)2個のプライマー対を使用して塩基対X個の差異を有する2つのアンプリコンを得ることができる。
好ましい実施形態では本発明のキットは、そのヌクレオチド配列が塩基約X個以内で基準プライマーのものと同一である修飾プライマーを含有する。好ましくはXは1から10の間の整数である。
目的の核酸上のそのハイブリダイゼーション領域が基準プライマーのものと比較して(塩基X個まで)シフトされているプライマーを使用して異なるサイズのアンプリコンを生成することもできる。好ましくはXは1から10の間の整数である。
さらに、それ自体が標識されているプライマーを使用してアンプリコンに付着された標識の性質を非常に正確に制御できる。より正確には、異なる標識(例えば異なる蛍光色素)を担持する2個のプライマー対を使用してそれらが担持する標識によって識別可能な2つのアンプリコンを得ることができる。
別の好ましい実施形態では、それにより本発明のキットは、少なくとも1つのプライマーが基準プライマーによって担持される標識とは異なる標識を担持する修飾プライマー対を含有する。
n−AMCに加えて本発明のPCRキットは、PCRを実行するために使用される任意の試薬、すなわち組換えTaqポリメラーゼ、反応媒体pHを安定に保つための緩衝剤(典型的にはTris−HCl)、dNTP、MgClなどを含有できる。核酸を増幅するための条件およびこの目的のために使用される試薬は、当業者に周知である。この課題についてSambrookら(Molecular Cloning: A Laboratory Manual、Cold Spring Harbor Laboratory;第3版、2001年)などの分子生物学研究を参考にすることができる。
実施形態によりキットは、前記キットの各プライマーについて別個の容器を含有する。この実施形態では各プライマーはキット内の別個の容器に配置されている。
別の実施形態によりキットは、前記キットの各プライマー対について別個の容器を含有する。この実施形態ではキットの各プライマー対のプライマーは、各プライマー対について別個の容器中で2個ずつ予備混合される。
別の実施形態によりキットは、前記キットのすべてのプライマー対について単一の容器を含有する。この実施形態ではキットの各プライマー対のプライマーは単一の容器中で予備混合される。
「容器」によって本明細書において意味されるのは、レセプタクル(receptacle)、チューブ、アンプル、シリンジ、カートリッジ、ビン、フラスコ、バイアル、箱、カプセル、エンベロープ(envelope)、ウェル、チャンバー、バッグ、小包またはパッチである。容器は、例えば栓、カプセル、シール、フィルムによって閉じられたまたは閉じられていない気密性または非気密性であってよい。
n=2について、本発明のキットは2−AMCを含有する。
この具体的な実施形態では本発明のキットは、標識M(例えば色Cの蛍光色素)で標識され、サイズT(塩基対T個)のアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる基準プライマー対、および
−標識M(例えば色Cの蛍光色素)で標識され、Tとは異なるサイズT’を有するアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる修飾プライマー対、
または
−Mとは異なる標識M’(例えば色Cとは異なる色C’の蛍光色素)で標識され、サイズTを有するアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる修飾プライマー対
を含有する。
好ましくはアンプリコンのサイズT’は、1、2、3、実際に4塩基対(多いまたは少ない)、Tとは異なる。
T’がTとは1塩基対異なるさらに具体的な場合に、本発明のキットは、
−標識M(例えば色Cの蛍光色素)で標識され、サイズT(塩基対T個)のアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる基準プライマー対、および
−標識M(例えば色Cの蛍光色素)でまたはMとは異なる標識M’(例えば色Cとは異なる色C’の蛍光色素)で標識され、サイズT±1塩基対のアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる修飾プライマー対
を含有する。
この場合例えば、プライマーの1つが基準対の同等のプライマーと比較して1つ多いまたは少ない塩基を含有する修飾プライマー対を使用できる。
これらのパラメーターは、本発明のキットの信頼性を変化させないが、
・ 色CでのサイズT−1bpがショルダー現象のため好ましくは回避される。
・ 色CでのサイズT−4bpがスタッターリング現象のため好ましくは回避される。
・ Cとは異なる色でのサイズTがプルアップ現象のため好ましくは回避される
ことは注目されるべきである。
この2−AMCに加えてこのPCRキットは、PCRを実行するために使用される任意の試薬、すなわち組換えTaqポリメラーゼ、反応媒体pHを安定に保つための緩衝剤(典型的にはTris−HCl)、dNTP、MgClなどを含有できる。
n=3について、本発明のキットは3−AMCを含有する。
別の具体的な実施形態では本発明のキットは、3−AMCを含有する。これは、読み取り値誤差の数を限定しながら電気泳動図で読み取られる情報片の数を最大化できる。
この場合本発明のキットは、核酸において同定される目的の各モチーフについて、前記モチーフに特異的な3個のプライマー対を含有し、前記プライマー対はサイズおよび/または標識によって識別可能な3個のアンプリコンを生成する。
具体的な実施形態では本発明のキットは、標識M(例えば色Cの蛍光色素)で標識され、サイズT(塩基対T個)のアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる基準プライマー対、および
−標識M(例えば色Cの蛍光色素)で標識され、Tとは異なるサイズT’を有するアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる修飾プライマー対、
−Mとは異なる標識M’(例えば色Cとは異なる色C’の蛍光色素)で標識され、サイズTを有するアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる修飾プライマー対、および
−Mとは異なる標識M’(例えば色Cとは異なる色C’の蛍光色素)で標識され、Tとは異なるサイズT’を有するアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる修飾プライマー対
から選択される少なくとも2つのプライマー対を含有する。
好ましくはアンプリコンのサイズT’は、1、2、3、実際に4塩基対(多いまたは少ない)、Tとは異なる。
さらに具体的な場合ではT’がTとは1塩基対異なる場合、本発明のキットは、標識M(例えば色Cの蛍光色素)で標識され、サイズT(塩基対T個)のアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる基準プライマー対、および
−サイズT±1塩基対を有するアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる修飾プライマー対、ここで、前記アプリコンは、標識M(例えば色Cの蛍光色素)で標識されている、
−サイズTを有するアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる修飾プライマー対、ここで、前記アプリコンは、Mとは異なる標識M’(例えば色Cとは異なる色C’の蛍光色素)で標識されている、および
−Mとは異なる標識M’(例えば色Cとは異なる色C’の蛍光色素)で標識されている、サイズT±1塩基対を有するアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる修飾プライマー対、ここで、前記アプリコンは、Mとは異なる標識M’(例えば色Cとは異なる色C’の蛍光色素)で標識されている、
から選択される少なくとも2個のプライマー対を含有する。
具体的には本発明のキットは、
−標識M(例えば色Cの蛍光色素)で標識され、サイズTのアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる基準プライマー対、
−Mとは異なる標識M’(例えば色Cとは異なる色C’の蛍光色素)で標識され、サイズTのアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる修飾プライマー対、および
−標識M(例えば色Cの蛍光色素)で標識され、サイズT+1塩基対のアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる修飾プライマー対、
を含有できる。
別の具体的な実施形態では本発明のキットは、
−標識M(例えば色Cの蛍光色素)で標識され、サイズTのアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる基準プライマー対、
−標識M(例えば色Cの蛍光色素)で標識され、サイズT+1塩基対のアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる修飾プライマー対、および
−Mとは異なる標識M’(例えば色Cとは異なる色C’の蛍光色素)で標識され、サイズT±1塩基対のアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる修飾プライマー対
を含有できる。
この3−AMCに加えてこのPCRキットは、PCRを実行するために使用される任意の試薬、すなわち組換えTaqポリメラーゼ、反応媒体pHを安定に保つための緩衝剤(典型的にはTris−HCl)、dNTP、MgClなどを含有できる。
本発明のキットを使用する目的のモチーフの検出
本発明の意味においてn−ALCは、2次元系でのn−AMCの検出の可視の結果である。より正確には、キャピラリー電気泳動の場合、アンプリコンに対して予測されるサイズTの近傍に現れる電気泳動図上で検出されるn個のピークのセットである。各n−ALCは、非常に高い確率で核酸試料中の目的のモチーフの存在(または非存在)を明らかにする。このn−ALCは、具体的にはどの対立遺伝子が検査した個体によって担持されているかを客観的に特徴付けられるようにする。
第二の態様では本発明は、本発明のキットを使用して得られたn−ALCから生物学的試料中の少なくとも1つの目的の核酸モチーフを検出するための方法に関する。必然的にこの方法は、目的の遺伝子座と同じ数のn−AMCを使用する必要があるようにする。
それにより本方法は、上に記載の本発明のキットを使用し、ここでn−AMCの数は、検出されるモチーフの数に調整される。
一実施形態では生物学的試料中の少なくとも1つの目的の核酸モチーフを検出するための方法は、上に定義のキットを使用することおよび前記モチーフについて、使用される前記モチーフの特異的プライマー対あたり少なくとも1つのアンプリコンが検出される場合に、前記目的の核酸モチーフが検出されることを特徴とする。
したがって、より正確には本発明は
a)核酸を含有する生物学的試料を得るステップ、
b)生物学的試料を、上に記載のn−AMCのプライマー対および前記核酸を増幅するために必要とされる試薬に接触させるステップ、
c)適切な条件下で前記核酸を増幅するステップ、
d)得られたアンプリコンをそれらのサイズおよび/もしくはそれらの標識または2次元検出系によって検出するステップ、
e)ステップd)で検出されたアンプリコンにより遺伝子プロファイルを作成するステップ
を含む。
「生物学的試料」によって本明細書において意味されるのは、核酸を含有すると考えられる任意の試料、具体的には細胞(動物、ヒト、植物、微生物など)を含有する試料である。好ましくは法科学での応用の内容においてそれは血液の試料、さらに具体的には個体(ヒトまたは動物)から非侵襲性のステップで採取された血清または血漿の試料である。唾液、精子、毛髪または尿の試料を使用できる。最終的には接触証拠(contact evidence)(例えば皮膚細胞)を使用できる。
採取された試料中の核酸の量が少なすぎる、または前記核酸が細胞に含有されている具体的な場合にステップb)の前に前記核酸の抽出および/または精製および/または濃縮のステップを加えることができる。それによりこの目的のために当業者に公知の任意の技術が使用され得る(Chelex抽出、FTA紙、シリカカラムまたは磁気ビーズを使用する固相抽出)。そのような技術は、例えばSambrookら(Molecular Cloning:A Laboratory Manual、Cold Spring Harbor Laboratory;第3版、2001年)に記載されている。一般に本発明の方法は、少量のDNA(例えばDNA 0.1から0.5ng)を含有する試料に実施され得る。精製または濃縮のこのようなステップが実行される場合、ステップb)において使用される生物学的試料は精製されているおよび/または濃縮されているものであることは明らかである。
第2のステップの際にこの生物学的試料に適切な数のn−AMC(検出されるモチーフと同じ数のn−AMC)および予測されるアンプリコンを生成するために不可欠である試薬(組換えTaqポリメラーゼ、Tris−HCl、dNTP、MgClなど)が加えられる。
次に本発明の方法は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)が当業者によって通常使用される条件下で実行される増幅のステップc)を含有する(Butler M.ら、Fundamentals of Forensic DNA Typing、2009年)。従来のPCRへのいくつかの代替技術は、このステップにおいても使用され得る。これらの技術は、例えば鎖置換増幅(SDA)、転写ベース増幅系(TAS)、自家持続配列複製法(3SR)、核酸配列ベース増幅(NASBA)、転写増幅(transcription mediated amplification)(TMA)、リガーゼ連鎖反応(LCR)、修復連鎖反応(repair chain reaction)(RCR)、サイクリングプローブ反応(cycling probe reaction)(CPR)またはQ−ベータ複製酵素増幅である。一般に、このステップにおいて標的核酸の増幅を生じる任意の技術を使用できる。当業者は、予測されるアンプリコンを生成するために本発明のn−AMCに加えてどの試薬が反応媒体において必要とされているかも同定できる。
この増幅ステップに続いて産生されたアンプリコンは2次元検出系(例えばサイズ/色)によって検出される。好ましくはこの検出系は、電気泳動またはクロマトグラフィーである。より好ましくは検出系はキャピラリー電気泳動である。
最終的に標識アンプリコンに対応するシグナルは、試料中の目的のモチーフの存在または非存在を決めるために分析される。
この分析ステップは、例えばシグナル(またはn個のピークのセットまたはn−ALC)を認識でき、それらを表現型に帰属できる(下に記載の分析の2つの方法の1つによる)ソフトウェアを使用して好ましくは自動的に行われる。
本発明は、本発明の方法によって得られたシグナル/n個のピークのセット/n−ALCを分析するためおよびそれにより目的のモチーフの存在を決めるための2つの異なる方法を提案する。
分析の第1の方法(いわゆる「辞書的」方法):
この分析の第1の方法は、目的の各モチーフについて分析の前に、使用したn−AMCを使用して理論的に検出できるすべてのn−ALCの「辞書的」または「一覧」リストを構築するまたは得ることを必要とする。
言い換えると、選択された各n−AMCについて予測されるすべてのシグナル組合せのリストを収集するまたは取得することは望ましい。n−ALCのこのリストは、有効な対立遺伝子の辞書を構成する。それは、例えば市販のキット(PowerPlexなど)において典型的に提供されるリストから作られる。これらの組合せは、この選択が目的のモチーフの存在下対その非存在下で予測されるアンプリコンのサイズおよび各型のアンプリコンについて予測される標識を決定することから、一度基準プライマーおよび修飾プライマーが選ばれると、目的の各モチーフについて容易に同定可能である。
例えば、米国の規制によって必要とされる425個の可能性がある対立遺伝子を検出するために、前記辞書は425個のn−ALCを列挙する。さらに、欧州および米国の規制によって必要とされる552個の可能性がある対立遺伝子を検出するために、前記辞書は552個のn−ALCを列挙する。
試料中に実際に存在するモチーフのリストを得るために、試料の各n−ALCについて検出されたn個のピークのすべての組合せは、次いでこれらのモチーフについて予測されたn−ALC(すなわちリスト中で予め収集されたもの)と比較される。n−ALCのこのリストは、有効な対立遺伝子の辞書を構成する。
この方法によって有効なn−ALCを得る確率は、1−X/C であり、式中Xは検出されたモチーフの数であり、Rは検出可能な異なるサイズの数(すべての色の組合せ)であり、nは各モチーフについて使用されるプライマー対の数である。
各色チャネルが(bpにおいて)可能な限り多いピークの鎖サイズを産生できることから、5色のチャネル(GlobalFilerによって提案されているものなど)を含有する従来の系において、電気泳動図上で検出され得るピークの数が1850であることが算出され得る。
それによりこのような系についてR=1850、それによりC 1850 n−ALCを作成できる。すべてがアナログシグナルとして電気泳動図上に存在する同一の確率を有し、それによりn−ALCが有効な/予測される確率は1−425/C 1850(米国系)または1−552/C 1850(米国および欧州系)である。3−AMCが使用される場合、検出された組合せが有効なn−ALCである確率は1−(425/C 1850)=1−4.034×10−7もしくは99.99996%(米国系)または1−(552/C 1850)もしくは99.99995%(米国および欧州系)である。
この「辞書的」に基づく方法で、同定されたそれぞれの有効な組合せは、目的のモチーフが検査した試料中に存在したことを確実に結論付けられるようにする。要約すると、前記目的の核酸モチーフを検出するために、各n−ALCについての試料中で検出されたn個のピークのすべての組合せを予め収集したリストに含まれる予測されるn−ALCと比較する方法が本明細書において提案される。
好ましい実施形態では本発明のキットは、上に規定の要素に加えて、試料中の予測されるすべてのn−ALCを記載しており、検出されたn−ALCがどのモチーフに対応するかを同定できるようにする文書(上に記載の「一覧」または「辞書的」)を含む。
分析の第2の方法(いわゆる「モチーフ」方法):
上に記載の分析の第1の方法はその構造が予測される(例えば、「辞書的」に列挙されているSTR内の所与の数の反復)目的のモチーフの存在を検出できるようにする。しかし、「辞書的」が天然に存在するすべてのモチーフについて網羅的ではありえないことから、検出されたモチーフが列挙されたもののいずれにも対応しない状況が存在する場合がある。
具体的にはこの第1の方法は、個体に特異的であり、結果として「辞書的」に列挙されないモチーフの実在を同定できるようにしない(例えば稀なミクロ変異)。
これらの稀なモチーフを検出することは、法科学において現在使用されている方法での課題である。実際に、それらが真にミクロ変異であるのかまたは検出されたシグナルがあまり移動しなかったピークに実際には対応するのかを知ることは時には困難である。
この点を改善するために本発明は、n−AMCを使用して本発明の方法によって得られたn−ALCを分析するための第2の方法を、具体的には試料内の稀なモチーフの存在を検出する目的で提案する。
この第2の方法は、n個のピークの各セットが特異的n−ALCを形成する事実に基づいている。検出されたそれぞれの有効なn−ALCは、探索される目的のモチーフに対応する(例えば、上に記載の3−AMCについて、n−ALCは:色CでのサイズT、色CでのサイズT+1および色C−1でのサイズT−1であり得る)。
一般に、この「モチーフ」方法で有効なn−ALCを得る確率は1−((1/R)(1/R−1)(…)(1/R−(n−1)))であり、Rは検出可能な異なるサイズの数(すべての色の組合せ)であり、nは各モチーフについて使用されるプライマー対の数である。
電気泳動図上に1850個の可能性があるピークを含有する系について、検出された組合せが有効なn−ALCに対応する確率は1−(1(1/1849)(1/1848))=99.99997%である。
したがってこの第2の方法では目的のモチーフの存在は、確実に同定され得る。目的のモチーフのサイズを測定することも可能である。
要約すると、前記目的の核酸モチーフを検出するために、
a)検査される試料中のすべての有効なn−ALCを検出するステップ
b)探索される目的のモチーフに有効な各n−ALCを帰属させるステップ
が実行される方法が本明細書で提案される。
分析のこれら2つの方法のいずれかの使用は、人為産物に関連するピークが有効なn−ALCを形成せず、それにより目的のモチーフと混同される可能性がない有利点を有する。そのためそれぞれの検出された有効なn−ALC(すなわち、n−AMCによって生成された各シグナル組合せ)は、目的のモチーフが試料中に存在する(「辞書的」方法)またはこのモチーフの変種が試料中に存在する(「モチーフ」方法)ことを結論できるようにする。
分析の2つの方法が組み合わされ、連続的にまたは同時に実行されてよいことは注目されるべきである。
さらにそれらは自動的に実行され得る。
さらに一般に本発明の方法は、遺伝子プロファイルを検出するステップおよび作成するステップ、d)およびe)、ならびに必要に応じて増幅するステップおよび接触させるステップが自動的に実行されることを特徴とする。
好ましい実施形態では本発明のキットは、n>2でn−AMCを含有する。実際にこの場合各n−ALCは、ノイズからわずかにしか識別可能でなくても目的のモチーフを検出するための「エラー訂正コード」として作用するコードの一部を有する。
n>2の場合、実際にn−1個の要素(「n−1個のALC」)の固有の組合せを含有するn−ALCを作ることができ、予測されるn−ALCのリスト中に見出すことができる。
分析の「辞書的」方法では、n−ALC(および対応する目的のモチーフ)を同定するためにn−ALCのn−1個の要素を有すれば十分である。情報の有効な一片を有する確率は、1−(X/Cn−1 )であり、式中Xは検出される目的のモチーフの数であり、Rは検出可能なさまざまなサイズの数(すべての色の組合せ)であり、nは各モチーフについて使用されるプライマー対の数である。電気泳動図上に1850個の可能性があるピークを含有する系について、訂正された組合せ(訂正コードを介して)が妥当である確率は、米国系について1−(425/C 1850)=1−2.485×10−4=99.9752%であり、米国および欧州系については1−(552/C 1850)=99.9677%である。
分析の「モチーフ」法では、情報の有効な一片を有する確率は、1−((1/R)(1/R−1)(…)(1/R−(n−2)))であり、式中、Rは検出可能なさまざまなサイズの数(すべての色の組合せ)であり、nは各モチーフについて使用されるプライマー対の数である。電気泳動図上に1850個の可能性があるピークを含有する系について、訂正された組合せが(訂正コードを介して)妥当である確率は、1−(1(1/1849))または99.946%である。
本発明の方法によって得られたシグナルの分析の際にシグナル対雑音分離は、典型的には10σ閾値およびピーク形状検出で実行される。しかしこれらの方法は、読み取られた情報の現実性の客観的確率を作成できるようにしない。10σ閾値は作成できるが、ノイズ分布は、電気泳動図上で周知の法則(正規分布)に従わない。さらにピーク形状検出は、ピークが持つはずである形状の記載および経験的観察に基づいている。
本発明の内容では偽n−ALCを得ることの低確率を考慮して、実際に行われたものを大きく下回るような分析されたシグナルの選択を行うことができる(10σ閾値およびピーク形状検出)。具体的には、3σ閾値は、現在の方法よりも多い情報を作成しながら、本発明の方法の内容でノイズからシグナルを分離するために十分である。実際に10σよりも3σ閾値がn−ALCが妥当である確率と比較してノイズの実質的な許容を提供する。
3σ閾値に関して、n−ALCを読み取る前に、エコーキャンセルフィルターを電気泳動図シグナルに使用することは好ましい。探索されたエコーはスタッターおよびショルダー現象に対応する。エコーキャンセル法はシグナル処理(電話技術、ネットワーク通信など)に関連する当業者に公知である。使用される方法は最も単純である:エコーパラメーターは:ショルダーのために−1bpでのエコー、スタッターのために−4bpのエコーに固定される。ピークよりもn−ALCでの頻度多様性を探索することも可能である(ノイズは比較的一定の頻度を有し、核酸の長さとともに減少する。)。これは、検出されたポリヌクレオチドが大きい場合に特に好ましい。
ピークおよび頻度多様性についての探索は組合せで実行され得る。
本発明の方法によって得られたシグナルの分析の際に、n−ALCの一部が(完全にまたは部分的に)他のn−ALCによって覆われる場合が存在する。本発明の方法が見出されたn個のピークのすべての組合せ/モチーフを考慮することを必要とすることからこれは問題ではない。有効なn−ALCだけが上に示した関連する確率に保持される。

Claims (12)

  1. 核酸において同定される目的のモチーフに特異的な少なくとも2個のプライマー対を含有し、前記プライマー対が、前記モチーフについて、サイズによって識別可能な少なくとも2個のアンプリコンを生成し、前記サイズは、1塩基対、2塩基対、3塩基対または4塩基対異なる、PCRキット。
  2. 前記プライマー対が、各モチーフについて、異なる標識を担持するアンプリコンを生成するように適合されていることを特徴とする、請求項1に記載のPCRキット。
  3. −標識Mで標識され、サイズT(塩基対T個)のアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅するために適合されている基準プライマー対、および
    −Mとは異なる標識M’で標識され、1、2、3または4塩基対多いまたは少ない、Tとは異なるサイズT’のアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅するために適合されている修飾プライマー対
    を含有する、請求項1または2に記載のキット。
  4. 核酸において同定される目的の各モチーフについて、前記モチーフに特異的な3個のプライマー対を含有し、前記プライマー対はサイズおよび/または標識によって識別可能な少なくとも3個のアンプリコンを生成するように適合されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のキット。
  5. 標識Mで標識され、サイズT(塩基対T個)のアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅できる基準プライマー対、および少なくとも2個の他のプライマー対を含有するキットであって、前記少なくとも2個の他のプライマー対が、
    −1、2、3または4塩基対多いまたは少ない、Tとは異なるサイズT’を有するアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅するために適合されている修飾プライマー対、ここで、前記アンプリコンは、標識Mで標識されている、
    −サイズTを有するアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅するために適合されている修飾プライマー対、ここで、前記アンプリコンは、Mとは異なる標識M’で標識されている、および
    −1、2、3または4塩基対多いまたは少ない、Tとは異なるサイズT’を有するアンプリコンを産生する、モチーフAを特異的に増幅するために適合されている修飾プライマー対、ここで、前記アンプリコンは、Mとは異なる標識M’で標識されている、
    から選択される、請求項1から4のいずれか一項に記載のキット。
  6. 生物学的試料中の少なくとも1つの目的の核酸モチーフを検出する方法であって、請求項1から5のいずれか一項に記載のキットを使用し、前記モチーフについて前記モチーフに特異的な使用されたプライマー対あたり少なくとも1つのアンプリコンが検出される場合に前記目的の核酸モチーフが検出されることを特徴とする方法。
  7. a)核酸を含有する生物学的試料を得るステップ、
    b)生物学的試料を、請求項1から5のいずれか一項に記載のプライマー対および前記核酸を増幅するために必要とされる試薬に接触させるステップ、
    c)適切な条件下で前記核酸を増幅するステップ、
    d)得られたアンプリコンをそれらのサイズおよび/またはそれらの標識によって検出するステップ、
    e)ステップd)において検出されたアンプリコンにより遺伝子プロファイルを作成するステップ
    を含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記アンプリコンがキャピラリー電気泳動によって検出される、請求項6または7に記載の方法。
  9. 前記目的のモチーフがSTRである、請求項6から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記目的の核酸モチーフを検出するために、得られたn個のピークの各セットについて試料中で検出されたn個のピークのすべての組合せが、事前に収集されたリストに含有されるn個のピークの予測されるセットと比較される、請求項6に記載の方法。
  11. 前記目的の核酸モチーフを検出するために、
    a)検査した試料中のn個のピークのすべての有効なセットを検出するステップ、
    b)n個のピークの有効な各セットを、探索される目的のモチーフに帰属させるステップ
    が実行される、請求項6に記載の方法単独または請求項10と組合せた請求項6に記載の方法。
  12. 遺伝子プロファイルを検出するステップおよび作成するステップ、d)およびe)、ならびに必要に応じて増幅するステップおよび接触させるステップが自動的に実行される、請求項7に記載の方法単独または請求項8から11のいずれか一項に記載の方法と組合せた請求項7に記載の方法。
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