JP2017006076A - Portable working machine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、動力源によって駆動され、かつその向きが調整可能とされた作業部材を具備する携帯用作業機の構成に関する。 The present invention relates to a configuration of a portable working machine that includes a working member that is driven by a power source and whose direction can be adjusted.
ブレードによって草木等の切断作業を行うために用いられるヘッジトリマにおいては、動力源となるエンジン等が搭載された本体に細長いブレードガイドが固定され、ブレードガイドの長手方向に沿って往復運動をするブレード(切断刃:作業部材)が、ブレードガイドに装着される。ブレードガイドの長手方向と垂直な方向の両側には、ブレードの刃先が突出し、作業者は、本体に装着されたハンドルを把持して、ブレードの刃先を切断対象となる草木等に当接させて、切断作業を行うことができる。 In a hedge trimmer used for cutting a plant or the like with a blade, a long blade guide is fixed to a main body on which an engine or the like as a power source is mounted, and reciprocates along the longitudinal direction of the blade guide ( A cutting blade (working member) is mounted on the blade guide. The blade edge of the blade protrudes on both sides in the direction perpendicular to the longitudinal direction of the blade guide, and the operator grasps the handle attached to the main body and makes the blade edge contact the plant or the like to be cut. Cutting work can be done.
このヘッジトリマの一種として、特許文献1に記載されるような、ポールヘッジトリマが知られている。ポールヘッジトリマにおいては、本体に細長い操作棹が固定され、この操作棹の先端部にブレードガイドが固定されたギヤケースが設けられる。エンジンの回転運動は、操作棹の中に同軸に設けられた駆動軸を介して先端側のギヤケースに伝達され、ギヤケース内で、この回転運動がブレードの往復運動に変換される。この構成においては、作業者が直接操作をする本体側から実際に切断作業を行うブレードまでの距離が長くなり、これを用いて作業者から離れた箇所の切断作業を行うことが可能となる。一方で、こうしたポールヘッジトリマの全長は非常に長くなるため、その運搬や収納時にはポールヘッジトリマがその長手方向において折り畳めることが好ましい。
As one kind of hedge trimmer, a pole hedge trimmer as described in
このため、特許文献1に記載の技術においては、ギヤケースが第1ギヤケース、第2ギヤケースに分割され、第1ギヤケースは操作棹に固定され、第1ギヤケースに対して回動可能に装着された第2ギヤケースにブレードガイドが固定される。第2ギヤケース及びこれに固定された細長いブレードガイドが、操作棹に対して回動(折り畳み)可能とされる。このため、この折り畳み作業を行うために操作されるレバー(第3グリップ)が、第2ギヤケースに固定され、作業者がこのレバーを操作することにより、この折り畳み作業を容易に行うことができる。ここで、この作業の作業性、効率性を高めるために、この作業を行う際にはエンジンは自動的に停止する、あるいは折り畳まれた状態ではエンジンの始動が不可能となる設定とされる。
For this reason, in the technique described in
また、通常のヘッジトリマにおいては、作業者がヘッジトリマ全体の向きを変えることによってブレードの方向(切断方向)を変えて切断作業を行うことができる。これに対して、長い操作棹が用いられたポールヘッジトリマでは、作業者が把持する本体とブレードとの間の距離が長くなるため、こうした作業は困難である。このため、上記のようなブレードガイド等の操作棹に対する設定角度は、このポールヘッジトリマの運搬や収納のためだけでなく、切断作業のためにも調整可能であることが好ましい。このため、特許文献1に記載の技術においては、この設定角度が調整されて固定された上でブレードを駆動させ、切断作業を行うこともできる。ただし、この場合においても、この設定角度を変える際には自動的にエンジンは停止し、角度調整が行われ所望の設定角度に固定された後で、再びエンジンが始動可能とされる。設定角度として複数の値が設定され、この固定は、設定角度に対応して複数設けられた係止穴のうちの一つに端子を係止させることによって行われる。こうした構成とすることにより、例えばブレードが駆動された状態で不意にブレードの方向が変化することが抑制され、作業性よくこのポールヘッジトリマを用いることができる。
Further, in a normal hedge trimmer, the operator can change the direction of the blade (cutting direction) by changing the direction of the entire hedge trimmer and perform the cutting operation. On the other hand, in a pole hedge trimmer using a long operating rod, such a work is difficult because the distance between the main body and the blade that the operator holds is long. For this reason, it is preferable that the set angle with respect to the operating rod such as the blade guide as described above can be adjusted not only for transporting and storing the pole hedge trimmer but also for cutting work. For this reason, in the technique described in
特許文献1に記載の技術において、作業の途中で上記の角度調整を行うためには、一旦エンジンを停止し、その後にポールヘッジトリマを地面等に載置して角度調整を行い、この設定角度を固定した後に、再びエンジンを始動する必要がある。このため、上記の角度調整を行った上で作業を行うためには多くの操作が必要となり、作業を効率的に行うことが困難であった。
In the technique described in
すなわち、作業部材の角度調整を作業性よく効率的に行える携帯用作業機が望まれた。 That is, a portable working machine that can efficiently adjust the angle of the working member with good workability has been desired.
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、上記の問題点を解決する発明を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of such problems, and an object thereof is to provide an invention that solves the above problems.
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明の携帯用作業機は、前後方向に延伸する操作棹と、前記操作棹の前端側に設けられ動力源によって駆動される作業部材と、を具備する携帯用作業機であって、前記作業部材の駆動状態を制御するために操作される駆動状態制御手段と、前記作業部材の前記操作棹に対する設定角度を変えるために操作される角度調整手段と、前記作業部材が駆動状態とならないよう制限するとともに前記角度調整手段によって前記設定角度を変えることを許容する第1の状態と、前記作業部材が駆動状態となることを許容するとともに前記角度調整手段によって前記設定角度を変えることを制限する第2の状態とを有することを特徴とする。
本発明の携帯用作業機は、前記第1の状態と、前記第2の状態とが切り替えられて設定される状態切替手段を備えることを特徴とする。
本発明の携帯用作業機は、前記状態切替手段が前記操作棹における後端側に設けられたことを特徴とする。
本発明の携帯用作業機において、前記状態切替手段は、前記角度調整手段によって設定された複数の前記設定角度において、前記第1の状態と、前記第2の状態とを切り替え可能とされることを特徴とする。
本発明の携帯用作業機において、前記状態切替手段は、前記第1の状態において前記駆動状態制御手段を前記作業部材を駆動させない状態に制限し、前記第2の状態において前記駆動状態制御手段が前記作業部材を駆動させる動作を許容することを特徴とする。
本発明の携帯用作業機において、前記動力源は前記操作棹の後端側に設けられたエンジンであり、前記作業部材は遠心クラッチを介して前記エンジンのクランク軸によって駆動されることを特徴とする。
本発明の携帯用作業機において、前記駆動状態制御手段は、前記クランク軸の回転速度を制御し、前記操作棹の後端側に装着されたスロットルレバーであることを特徴とする。
本発明の携帯用作業機において、前記作業部材は、前記操作棹の前端側に装着されたギヤケースに装着され、前記ギヤケースの前記操作棹に対する角度が前記角度調整手段によって調整されることを特徴とする。
本発明の携帯用作業機において、前記角度調整手段は、前記操作棹の後端側において装着された角度調整用レバーであり、前記状態切替手段は、前記第1の状態において前記角度調整用レバーの動作を許容し、前記第2の状態において前記角度調整用レバーの動作を制限することを特徴とする。
本発明の携帯用作業機において、前記作業部材は、往復運動を行うことによって切断作業を行うブレードであることを特徴とする。
In order to solve the above problems, the present invention has the following configurations.
A portable work machine according to the present invention is a portable work machine comprising: an operating rod extending in the front-rear direction; and a working member provided on a front end side of the operating rod and driven by a power source. A drive state control means that is operated to control the drive state of the member, an angle adjustment means that is operated to change a set angle of the work member with respect to the operation rod, and a restriction that the work member is not in the drive state And a first state that allows the setting angle to be changed by the angle adjusting means, and a first state that allows the working member to be in a driving state and restricts the setting angle from being changed by the angle adjusting means. 2 states.
The portable work machine of the present invention includes a state switching unit that is set by switching between the first state and the second state.
The portable work machine according to the present invention is characterized in that the state switching means is provided on the rear end side of the operating rod.
In the portable work machine of the present invention, the state switching means can switch between the first state and the second state at a plurality of the set angles set by the angle adjusting means. It is characterized by.
In the portable work machine of the present invention, the state switching means limits the drive state control means to a state in which the work member is not driven in the first state, and the drive state control means in the second state The operation of driving the working member is allowed.
In the portable work machine according to the present invention, the power source is an engine provided on a rear end side of the operation rod, and the work member is driven by a crankshaft of the engine via a centrifugal clutch. To do.
In the portable work machine of the present invention, the drive state control means is a throttle lever that controls the rotational speed of the crankshaft and is mounted on the rear end side of the operating rod.
In the portable work machine of the present invention, the working member is attached to a gear case attached to a front end side of the operating rod, and an angle of the gear case with respect to the operating rod is adjusted by the angle adjusting means. To do.
In the portable work machine according to the present invention, the angle adjusting means is an angle adjusting lever mounted on a rear end side of the operating rod, and the state switching means is the angle adjusting lever in the first state. And the operation of the angle adjusting lever is limited in the second state.
In the portable working machine of the present invention, the working member is a blade that performs a cutting work by reciprocating.
本発明は以上のように構成されているので、作業部材の角度調整を作業性よく効率的に行うことができる。 Since this invention is comprised as mentioned above, the angle adjustment of a working member can be performed efficiently with sufficient workability | operativity.
本発明の実施の形態となるエンジン作業機である携帯用作業機の構成について説明する。図1は、この携帯用作業機となるポールヘッジトリマ1の全体の構成を示す側面図である。このポールヘッジトリマ1においては、エンジン(図示せず)が内蔵される本体10の前方に、前方に大きく突出した細長い操作棹20が設けられている。操作棹20における後端側には、作業者が把持できる形状とされその下側にスロットルレバー(駆動状態制御手段)31、その上側にロックレバー(状態切替手段)32が装着された操作部30が設けられる。また、ロックレバー32の前方における操作部30の上側には、角度調整用レバー(角度調整手段)33も設けられる。
A configuration of a portable work machine that is an engine work machine according to an embodiment of the present invention will be described. FIG. 1 is a side view showing the overall configuration of a
操作棹20の前端側には、第1ギヤケース41、第2ギヤケース(ギヤケース)42を介して細長い平板状のブレードガイド43が固定され、2枚のブレード44は、このブレードガイド43に装着され、互いに逆向きにブレードガイド43の長手方向(図1の状態においては前後方向)に沿って往復運動をする。ここで、図1においては、ブレードガイド43、2枚のブレード44が上下方向において積層されている。ブレード44のブレードガイド43から紙面垂直方向に突出した側面には刃付け加工が施されているため、この側面を用いて切断作業を行うことができる。
An elongated
図2は、このポールヘッジトリマ1における操作棹20の前後の構造を拡大して示す上面図(a)、側面図(b)である。本体10中のエンジンのクランク軸と遠心クラッチを介して接続され、回転駆動される駆動軸(図示せず)が、操作部30を貫通して操作棹20内に同軸に設けられる。駆動軸の回転運動は、複数のベベルギヤを介して、その回転運動の軸の方向が変わるように第1ギヤケース41内から第2ギヤケース42内に伝達される。第1ギヤケース41は、操作棹20の前端部に固定され、第2ギヤケース42には、ブレードガイド43が固定されている。第2ギヤケース42及びブレードガイド43は、第1ギヤケース41に対して鉛直面内で回動可能とされる。この回動の軸は、左右方向(図1、図2(b)においては紙面と垂直方法、図2(a)においては紙面上下方向)となる。特許文献1に記載の技術と同様に、第2ギヤケース42が第1ギヤケース41に対して回動しても、第1ギヤケース41側から第2ギヤケース42側へ駆動軸の回転運動はベベルギヤを介して同様に伝達される。
FIG. 2 is an enlarged top view (a) and side view (b) showing the structure before and after the
第2ギヤケース42内まで伝達された回転運動は、カムを用いて前後方向の往復運動に変換され、これによって2枚のブレード44が駆動される。駆動軸は、特許文献1における第1シャフトと同一であり、駆動軸の回転運動をブレード44の往復運動に変換して伝達するための構成は、特許文献1に記載の構造と同様である。ブレードガイド43は第2ギヤケース42に固定され、第1ギヤケース41は操作棹20に固定されるため、第2ギヤケース42の第1ギヤケース41に対する角度を変えることによって、ブレード44による切断方向を変えることができる。図1、2においては、この方向は、前後方向(操作棹20の延伸方向)と平行とされている。
The rotational motion transmitted to the inside of the
また、ブレード44の駆動状態は、スロットルレバー(駆動状態制御手段)31を上側に引く操作量によって調整することができる。具体的には、スロットルレバー31を上側に引くことによって、エンジンに接続された気化器によって供給される混合器の量が多くなり、クランク軸の回転速度が高まり、ブレード44の動作速度が高まる。スロットルレバー31は、バネあるいはスロットルレバー31自身の弾性力によって下側に付勢されており、スロットルレバー31が最下部にあるとき(スロットルレバー31に外力が加わらない場合)には、クランク軸の回転速度は一定の低い値(アイドリング回転数)とされる。この状態では、遠心クラッチは接続状態とはならないため、クランク軸は回転するが、駆動軸は回転しない。このため、作業者がスロットルレバー31を操作しない限り、エンジンを始動した後でも、ブレード44は駆動されない。
Further, the driving state of the
また、このようにスロットルレバー31を上側に引く操作は、操作部30の上側に装着されたロックレバー32を下側に押し込んだ状態でないと不可能とされる。ロックレバー32は、バネあるいはロックレバー32自身の弾性力によって常時上側に付勢されている。このため、作業者は、エンジンを始動した後で、操作部30を把持してロックレバー32を下側に押し込むと同時に、スロットルレバー31を上側に引くことによって、初めてブレード44を駆動することができる。すなわち、ロックレバー32の状態として、ブレード44を駆動させない状態にスロットルレバー31を固定する第1の状態と、スロットルレバー31の操作によってブレード44を駆動させる動作を許容する第2の状態と、が設定される。
Further, the operation of pulling the
ロックレバー32は、第1の状態となる側に付勢され、スロットルレバー31はブレード44を駆動させない側に付勢されているため、例えば作業者が作業時に誤ってこのポールヘッジトリマ1を落下させた場合には、自動的にブレード44の動作は停止し、スロットルレバー31が地上の石に触れた場合でも、これによってブレード44が駆動されることはない。このため、このポールヘッジトリマ1を効率的に使用することができる。一方、上記のスロットルレバー31、ロックレバー32は、操作棹20を挟んだ上下にそれぞれ配置されているため、ロックレバー32を下側に押し込む動作とスロットルレバー31を上側に引く動作を作業者は容易に同時に行うことができる。スロットルレバー31、ロックレバー32の構造については後述する。
Since the
このポールヘッジトリマ1において、第2ギヤケースの設定角度を調整することによってブレード44による切断方向が調整されて切断作業が可能となる点については、特許文献1に記載の技術と同様である。ただし、このように第2ギヤケース42を第1ギヤケース41に対して回動させるための機構は、特許文献1に記載された構造とは異なる。以下にこの点について説明する。
In this
特許文献1に記載の技術においては、第2ギヤケース(ブレード)の角度調整は、第2ギヤケース(操作棹の前端側)固定されたレバーを操作することによって行われたのに対し、このポールヘッジトリマ1において、この角度調整は、操作部30側(操作棹20の後端側)に装着された角度調整レバー(角度調整手段)33を操作することによって行われる。図3は、この際の角度調整のための機構を説明する図であり、図2(a)におけるA−A方向における断面構造を示す。図3(a)は、第2ギヤケース42(ブレード44)の設定角度が図1、2と同じ場合を示し、図3(b)は、この状態から第2ギヤケース42を図中で時計周りに回動させた状態を示す。
In the technique described in
図3に示されるように、操作部30においては、角度調整レバー33がその径方向に沿うように固定された円板状の第1プーリ34が回転軸Xの周りで回転可能に装着される。一方、第1ギヤケース41(図3においては図示せず)側にも、回転軸Yの周りで回動可能とされた第2プーリ45が設けられる。第2ギヤケース42は、この第2プーリ45に固定されている。回転軸X、回転軸Yは共に図4における紙面垂直方向とされる。第1プーリ34と第2プーリ45の間には、ワイヤ46が掛け渡されるため、これらは連動して回転する。第1プーリ34におけるワイヤ46が掛け渡された箇所の径と、第2プーリ45におけるワイヤ46が掛け渡された箇所の径は同一とされる。このため、上下にそれぞれ設けられるワイヤ46の間隔は、前後方向にわたり一定であり、第1プーリ34の回転角度と第2プーリ45(第2ギヤケース42)の回転角度は等しい。なお、図3においてはワイヤ46は操作棹20の外側に設けられているが、これを操作棹20の内部に設けてもよい。また、可撓性・屈曲性のあるワイヤ46の代わりに、剛性の高いロッドで第1プーリ34と第2プーリ45とを連結することによって、これらを連動させることもできる。この場合には、ロッドを図3における上下のうちの一方にのみ設けても、第2プーリ45を時計回り、反時計回りのどちらにも回転させることができる。
As shown in FIG. 3, in the
この構成により、作業者が角度調整用レバー33を操作して第1プーリ34を回転させることによって、第2プーリ45及びこれに固定された第2ギヤケース42、ブレードガイド43を回動させ、その設定角度(操作棹20に対する角度)を調整することができる。これによって、ブレード44の切断方向を調整することができる。この際、特許文献1に記載の技術と同様に、この設定角度を変えた後も、駆動軸はブレード44を駆動させることができる。また、特許文献1に記載の技術においては、この角度調整を行うに際しては第2ギヤケースに固定されたレバーを操作することが必要であったのに対し、このポールヘッジトリマ1においては、この調整をスロットルレバー31等と同様に操作部30側に設けられた角度調整用レバー33によって行うことができる。このため、作業時におけるこの角度調整を容易に行うことができる。
With this configuration, the operator operates the
このポールヘッジトリマ1においては、第1プーリ34が固定された場合(設定角度が固定された状態)においてのみ、ブレード44が駆動される構成とされる。以下にこのための構造について説明する。この固定においても、ロックレバー32が用いられる。図4は、このロックレバー32、スロットルレバー31、第1プーリ34の構成を拡大して示す図であり、図4(a)はロックレバー32が操作されず第1の状態にある状態、図4(b)はロックレバー32が操作され第2の状態となりスロットルレバー31が操作されない状態、図4(c)はロックレバー32及びスロットルレバー31が操作された状態、をそれぞれ側面から見た透視図である。また、図5は、図4(b)(c)の状態を上側から見た透視図である。
The
図4に示されるように、スロットルレバー31はスロットルレバー回動軸31Aの周りで、ロックレバー32はロックレバー回動軸32Aの周りでそれぞれ回動可能とされる。スロットルレバー回動軸31A、ロックレバー回動軸32Aの方向は、共に左右方向(図4における紙面垂直方向)とされる。ただし、操作部30から露出するのは、スロットルレバー31におけるスロットルレバー回動軸31Aの後方(図中右側)の部分、ロックレバー32におけるロックレバー回動軸32Aの後方(図中右側)の部分のみである。このため、クランク軸の回転速度を高めるためのスロットルレバー31を上側に引く操作は、図4においては、スロットルレバー31を反時計回りに回動させることに対応する。また、スロットルレバー31を操作可能とするためにロックレバー32を第1の状態から第2の状態に移行させる操作(ロックレバー32を下側に押し込む操作)は、図4においては、ロックレバー32を時計回りに回動させることに対応する。これらの動作の方向とは逆に、図4(a)の破線矢印で示されるように、スロットルレバー31は時計回りに、ロックレバー32は反時計回りに、それぞれバネによって付勢されている。
As shown in FIG. 4, the
ここで、図4に示されるように、スロットルレバー31には、ロックレバー32側に向かって突出する爪部31Bが設けられている。爪部31Bは、スロットルレバー31が図4(a)の状態から反時計回りに回動する際には前方(図中左側)に移動する。ロックレバー32におけるロックレバー回動軸32Aよりも前方(図中左側)には、爪部31Bが近接した際にこれを係止し、爪部31Bが前方に移動することを抑制する段差部である爪部係止部32Bが形成されている。図4(a)においては、ロックレバー32、スロットルレバー31が共に操作されず、バネによって各々は逆向きに付勢されるため、爪部31Bと爪部係止部32Bとが当接するように付勢される。この状態では、爪部31Bは爪部係止部32Bに係止されており、作業者がスロットルレバー31を握っても、これを上側に引く(図4(a)においてスロットルレバー31を反時計回りに回動させる)ことはできない。このため、図4(a)の状態からスロットルレバー31のみを操作しようとしても、スロットルレバー31を上側に引くことはできず、エンジンの始動後であっても、クランク軸の回転速度をアイドリング状態から上昇させることはできない。すなわち、ロックレバー32が第1の状態にある図4(a)においては、作業者がスロットルレバー31に触れてもブレード44を駆動させることはできない。
Here, as shown in FIG. 4, the
これに対して、図4(b)に示されるように、作業者がロックレバー32を下側に押し込んで(ロックレバー32を時計回りに回動させて)、ロックレバー32を第2の状態とすることにより、爪部係止部32Bは上側に移動するため、爪部31Bは爪部係止部32Bに係止されない状態となる。このため、図4(c)に示されるように、この状態で、爪部31が前方(図中左側)に移動することが許容され、作業者がスロットルレバー31を上側に引き、これを反時計回りに回動させることが可能となる。すなわち、ロックレバー32を第2の状態とし、かつスロットルレバー31を操作することによって、クランク軸の回転速度をアイドリング状態から上昇させ、ブレード44を駆動させることができる。
On the other hand, as shown in FIG. 4B, the operator pushes the
このように、上記のロックレバー32は、ブレード44の駆動状態を制御するために用いられるスロットルレバー31の動作を制限する。ここで、このロックレバー32は、第2ギヤケース42の設定角度(ブレード44の切断方向)を変える動作を制限するためにも用いられる。このため、ロックレバー32の前端部には、図5に示されるように、右側(図4の状態で紙面奥側)に向かって突出する突起部32Cが設けられている。また、第1プーリ34における外周に近い領域は、左側(図4における紙面手前側)に向かって厚肉化された厚肉化領域34Aとされている。この厚肉化領域34Aには、複数の溝(プーリ溝34B)が、回転軸Xから放射状に形成されている。ここで、第2ギヤケース42の設定角度は複数の値で段階的に切り替えられる設定とされ、各プーリ溝34Bは、この各設定角度に対応する。また、各プーリ溝34Bは、回転軸Xがある側で開口されている。このため、プーリ溝34Bのうちの一つを選択してこれに突起部32Cを回転軸Xの側から係合させることができる。突起部32Cが一つのプーリ溝34Bに係合した状態では、第1プーリ34が回転することが抑制されるため、このプーリ溝34Aに対応した設定角度で第1プーリ34が固定され、これによって、第2プーリ45及び第2ギヤケース42を固定することができる。図5においては、このように突起部32Cがプーリ溝34Bに係合した状態が示されている。
Thus, the
ここで、突起部32Cは、ロックレバー32が第1の状態にある場合(図4(a)の状態)では、各プーリ溝34Bの下端部よりも下側(厚肉化領域34Aの内側)に位置する。このため、突起部32Cはどのプーリ溝34Bとも係合せず、第1プーリ34はロックレバー32によって係止されないため、第1プーリ34を回転させることができる。この状態で、角度調整用レバー33を操作することによって、第2ギヤケース42の設定角度を調整することができる。すなわち、ロックレバー32が第1の状態にある場合に、ブレード44の切断方向を変えることができる。
Here, when the
図4(b)に示されるように、この状態から作業者がロックレバー32を操作して下側に押し込み第2の状態とすると、ロックレバー32が図中時計回りに回動するため、突起部32Cは上側に移動し、プーリ溝34Bのうちの一つに係合する。このため、ロックレバー32が操作された状態では、第1プーリ34はロックレバー32で係止され、第1プーリ34を回動させることができず、第2ギヤケース42の設定角度は固定される。前記の通り、図4(c)に示されるように、作業者は、この状態でスロットルレバー31を引き、ブレード44を駆動させることができる。なお、図4(b)(c)においては、図3(a)に示されたような角度調整用レバー33が上側を向いた状態(ブレードガイド43が水平となる状態)で固定されているが、この場合と異なるプーリ溝34Bに突起部32Cを係合させることにより、図3(b)に示されたようなブレードガイド43を水平から傾斜させた状態で固定することができる。
As shown in FIG. 4 (b), when the operator operates the
すなわち、ロックレバー32を第2の状態とすることにより、第2ギヤケース42の設定角度(ブレード44の切断方向)が固定され、この状態でスロットルレバー31を引き、ブレード44を駆動させることができる。これによって、切断作業を行うことができる。
That is, by setting the
この際、上記の構成のロックレバー32を用いることにより、ブレード44が駆動された状態でその切断方向が変化することは抑制される。この点については特許文献1に記載の技術においても同様であるが、特許文献1に記載のポールヘッジトリマにおいては、ブレードの切断方向を変える際にエンジンが停止するため、この切断方向を調整して固定した後で再び切断作業を再開するためには、再度エンジンを始動する必要があった。これに対して、上記の構成においては、ブレード44は駆動されないが、エンジンは停止せずにアイドリング状態とされる。このため、ロックレバー32及びスロットルレバー31から手を離してこの切断方向を調整し、その後でロックレバー32を押し込んだ後でスロットルレバー31を操作することで、切断作業を再開することができる。
At this time, by using the
また、特許文献1に記載のポールヘッジトリマにおいては、ブレードの切断方向を変えるためのレバーが操作棹の前端側(第2ギヤケース)に固定された。一方、作業時には作業者は操作棹の後方を把持するため、ブレードの切断方向を変えるためには、ポールヘッジトリマを一旦地面等に載置してからこのレバーを操作することが必要となった。これに対し、このポールヘッジトリマ1では、ブレードの切断方向を調整するために用いられる角度調整用レバー33は、操作棹20の後方の操作部30に設けられている。また、その後で切断作業を再開するために操作されるロックレバー32、スロットルレバー31も同様に操作部30に設けられている。このため、これらの操作を、切断作業時においてこのポールヘッジトリマ1を保持したまま行うことができる。この際、ブレード44の切断方向が固定されていない場合にはブレード44は駆動されない。
Further, in the pole hedge trimmer described in
このため、このポールヘッジトリマ1においては、ブレード44の角度調整(作業部材の角度調整)を作業性よく効率的に行うことができる。
For this reason, in this
上記の例では、本体10に設けられたエンジンによってブレード44が駆動された。しかしながら、上記と同様の機能をもつ駆動状態制御手段、角度調整手段、状態切替手段は、こうした構成以外においても有効である。例えば、動力源として、モーターを用いることもでき、この場合には、軽量のモーターをギヤケース側(操作棹の前端側)に設け、電源となる重いバッテリを本体側(操作棹の後端側)に設けることができる。この場合においては、遠心クラッチを用いる必要はなく、状態切替手段が第1の状態にある場合には、モーターに駆動電流を供給しない構成とすればよい。この場合、例えば、上記の構成で、スロットルレバーが最下部にある場合にモーターに駆動電流を供給しないようにすれば、上記と同様の動作が可能である。
In the above example, the
また、上記の構成においては、図3等に示された構成のスロットルレバー(駆動状態制御手段)、角度調整レバー(角度調整手段)、ロックレバー(状態切替手段)が用いられた。しかしながら、他の構成の駆動状態制御手段、角度調整手段、状態切替手段を用いることもできる。例えば、上記の構成においては、これらが機械的(構造的)に関わり合うことによって、上記の動作が行われたが、これらにスイッチ等が接続され、電気的な接続によって上記の動作が行われる設定とすることもできる。特に、動力源としてモーターが用いられる場合には、こうした設定は有効である。 In the above configuration, the throttle lever (drive state control means), the angle adjustment lever (angle adjustment means), and the lock lever (state switching means) having the configuration shown in FIG. 3 and the like are used. However, drive state control means, angle adjustment means, and state switching means of other configurations can also be used. For example, in the above-described configuration, the above-described operation is performed by mechanically (structurally) relating them, but a switch or the like is connected to these, and the above-described operation is performed by electrical connection. It can also be set. This setting is particularly effective when a motor is used as the power source.
上記の構成は、ポールヘッジトリマ以外でも、例えば刈払機、ポールソー(ポールチェーンソー)、ポールセーバーソー、ポール式のカルチベータ等、操作棹の先端で作業部材が駆動され、作業部材の向きを調整可能とすることで操作性が向上する携帯用作業機全般において有効である。 In the above configuration, the work member is driven by the tip of the operation rod, such as a brush cutter, a pole saw (pole chain saw), a pole saver saw, a pole-type cultivator, and the orientation of the work member can be adjusted. This is effective for all portable work machines whose operability is improved.
1 ポールヘッジトリマ(携帯用作業機)
10 本体
20 操作棹
30 操作部
31 スロットルレバー(駆動状態制御手段)
31A スロットルレバー回動軸
31B 爪部
32 ロックレバー(状態切替手段)
32A ロックレバー回動軸
32B 爪部係止部
32C 突起部
33 角度調整用レバー(角度調整手段)
34 第1プーリ
34A 厚肉化領域
34B プーリ溝
41 第1ギヤケース
42 第2ギヤケース(ギヤケース)
43 ブレードガイド
44 ブレード
45 第2プーリ
46 ワイヤ
X、Y 回転軸
1 Pole hedge trimmer (portable work machine)
10
31A Throttle
32A Lock
34
43
Claims (10)
前記作業部材の駆動状態を制御するために操作される駆動状態制御手段と、
前記作業部材の前記操作棹に対する設定角度を変えるために操作される角度調整手段と、
前記作業部材が駆動状態とならないよう制限するとともに前記角度調整手段によって前記設定角度を変えることを許容する第1の状態と、前記作業部材が駆動状態となることを許容するとともに前記角度調整手段によって前記設定角度を変えることを制限する第2の状態とを有することを特徴とする携帯用作業機。 A portable working machine comprising: an operating rod extending in the front-rear direction; and a working member provided on a front end side of the operating rod and driven by a power source,
Driving state control means operated to control the driving state of the working member;
An angle adjusting means operated to change a setting angle of the working member with respect to the operating rod;
A first state that restricts the working member from being in a driving state and allows the setting angle to be changed by the angle adjusting means, and allows the working member to be in a driving state and allows the working member to be changed by the angle adjusting means. A portable working machine having a second state that restricts changing the set angle.
前記作業部材は遠心クラッチを介して前記エンジンのクランク軸によって駆動されることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の携帯用作業機。 The power source is an engine provided on the rear end side of the operation rod,
The portable working machine according to any one of claims 1 to 5, wherein the working member is driven by a crankshaft of the engine via a centrifugal clutch.
前記状態切替手段は、前記第1の状態において前記角度調整用レバーの動作を許容し、前記第2の状態において前記角度調整用レバーの動作を制限することを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の携帯用作業機。 The angle adjusting means is an angle adjusting lever mounted on the rear end side of the operating rod,
The said state switching means permits the operation of the angle adjusting lever in the first state, and restricts the operation of the angle adjusting lever in the second state. The portable work machine according to any one of up to 8.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015126797A JP2017006076A (en) | 2015-06-24 | 2015-06-24 | Portable working machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015126797A JP2017006076A (en) | 2015-06-24 | 2015-06-24 | Portable working machine |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017006076A true JP2017006076A (en) | 2017-01-12 |
Family
ID=57760317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015126797A Pending JP2017006076A (en) | 2015-06-24 | 2015-06-24 | Portable working machine |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017006076A (en) |
-
2015
- 2015-06-24 JP JP2015126797A patent/JP2017006076A/en active Pending
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