JP2017005977A - コンデンサ寿命診断装置、電源システム、コンデンサ寿命診断方法及びプログラム - Google Patents

コンデンサ寿命診断装置、電源システム、コンデンサ寿命診断方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】第1のコンデンサの余命を通知することができるコンデンサ寿命診断装置、電源システム、コンデンサ寿命診断方法及びプログラムを提供することを課題とする。【解決手段】電源装置は、第1のコンデンサの出力電圧の変動の最大値を一定時間毎に検出する第1の変動検出部(122a,122c)と、前記第1の変動検出部により検出された前記出力電圧の変動の最大値の時間推移を基に前記第1のコンデンサの余命を予測し、前記第1のコンデンサの余命を示す信号を出力する出力部(123)とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、コンデンサ寿命診断装置、電源システム、コンデンサ寿命診断方法及びプログラムに関する。
DC−DCコンバータ及び負荷回路に接続され、DC−DCコンバータの出力コンデンサが寿命末期か否かを判定するコンデンサ寿命判定装置が知られている(特許文献1参照)。DC−DCコンバータは、直流電源により充電される出力コンデンサ、直流電源から出力コンデンサへの充電をオンオフするスイッチング素子、並びに、制御部を有する。制御部は、スイッチング素子を周期的にオンオフ駆動するとともに出力コンデンサの両端電圧を検出して出力コンデンサの両端電圧を所定の目標電圧とするようなフィードバック制御によりスイッチング素子のオンデューティを決定する。負荷回路は、DC−DCコンバータの出力電力を変換して負荷に出力する負荷回路であって外部からの入力に応じて負荷への出力電力を可変とする。コンデンサ寿命判定装置は、負荷制御部と、電圧検出部と、寿命判定部とを有する。負荷制御部は、負荷回路の出力電力を一時的に変化させるという判定用制御を、判定用制御の継続時間よりも長い間隔で定期的に行う。電圧検出部は、判定用制御が開始された直後の出力コンデンサの両端電圧の少なくとも交流成分を検出する。寿命判定部は、電圧検出部によって検出された両端電圧の振幅に基いて出力コンデンサが寿命末期か否かを判定する。
また、交流入力を整流・平滑処理して直流電圧とし、この直流電圧をスイッチング処理、変圧処理、整流・平滑処理して出力電圧とするとともに平滑処理用の電解コンデンサを有するスイッチング電源装置が知られている(特許文献2参照)。スイッチング電源装置は、交流入力の周波数を測定する過程と、出力電圧及び出力電流を測定する過程と、電解コンデンサの端子電圧を測定する過程を有する。また、スイッチング電源装置は、測定した周波数、出力電圧及び出力電流、電解コンデンサの端子電圧を基に、この端子電圧を定格負荷時の端子電圧に換算する過程を有する。また、スイッチング電源装置は、換算した端子電圧と予め設定した端子電圧の初期値と比較し電解コンデンサの静電容量の低下を判定する過程を有する。
特開2011−97683号公報 特開2000−308339号公報
特許文献1は、現時点において出力コンデンサが寿命末期か否かを判定するものである。また、特許文献2は、電解コンデンサの静電容量の低下を判定するものである。しかし、特許文献1及び2は、コンデンサの余命を通知することができない。
本発明の目的は、第1のコンデンサの余命を通知することができるコンデンサ寿命診断装置、電源システム、コンデンサ寿命診断方法及びプログラムを提供することである。
電源装置は、第1のコンデンサの出力電圧の変動の最大値を一定時間毎に検出する第1の変動検出部と、前記第1の変動検出部により検出された前記出力電圧の変動の最大値の時間推移を基に前記第1のコンデンサの余命を予測し、前記第1のコンデンサの余命を示す信号を出力する出力部とを有する。
第1のコンデンサの余命を予測し、第1のコンデンサの余命を示す信号を出力することにより、第1のコンデンサの余命を通知することができる。
図1は、第1の実施形態による電源システムの構成例を示す図である。 図2は、図1の変動検出部の構成例を示す図である。 図3は、電解コンデンサの出力電圧変動値と容量低下の関係を示すグラフである。 図4は、サーバの1日の負荷変動の例を示す図である。 図5は、電解コンデンサの出力電圧の変動の一定時間毎の最大値の時間推移を示す図である。 図6は、電源回路のコンデンサ寿命診断方法を示すフローチャートである。 図7は、第2の実施形態による電源システムの構成例を示す図である。 図8(A)〜(C)は、シミュレーション結果の電流波形及び電圧波形を示す図である。 図9は、第3の実施形態による電源システムの構成例を示す図である。 図10(A)〜(C)は、第4の実施形態による電源システムを示す図である。 図11(A)〜(C)は、第5の実施形態による制御部を説明するための図である。 図12(A)はデューティ比に相当する電圧を示す図であり、図12(B)は電解コンデンサの出力電圧の波形を示す図であり、図12(C)はローパスフィルタが出力する電圧の波形を示す図である。 図13(A)〜(C)は、縮小率の決定方法を説明するための図である。 図14(A)及び(B)は、マイコンの処理例を示すフローチャートである。 図15(A)及び(B)は、第6の実施形態による制御部を説明するための図である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による電源システムの構成例を示す図である。電源システムは、交流電源101、電源回路100及びサーバ124を有する。電源回路100は、交流(AC)−直流(DC)電源装置であり、コンデンサ寿命診断装置を含む。電源回路100は、整流回路102、インダクタ107、nチャネル電界効果トランジスタ108、ダイオード109、電解コンデンサ110、電圧検出部111、nチャネル電界効果トランジスタ112及びトランス113を有する。さらに、電源回路100は、ダイオード116,117、インダクタ118、電解コンデンサ119、電流検出部120、電圧検出部121、変動検出部122a〜122c及び制御部123を有する。トランス113は、一次巻線114及び二次巻線115を含む。電界効果トランジスタ108及び112は、窒化ガリウム(GaN)の高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)が好ましいが、MOS電界効果トランジスタでもよい。HEMTは、高耐圧及び高速スイッチングの利点がある。電源回路100は、交流電源101から入力した交流電圧を直流電圧に変換し、変換した直流電圧をサーバ124に電源電圧として供給する。なお、電源回路100は、サーバ124以外の電子機器に直流電圧を供給してもよい。
交流電源101は、家庭用コンセント等の商用電源であり、例えば100〜240Vの交流電圧を電源回路100の入力ノードN1及びN2間に供給する。整流回路102は、ダイオード103〜106を有する。ダイオード103は、アノードがノードN1に接続され、カソードがノードN3に接続される。ダイオード104は、アノードがノードN4に接続され、カソードがノードN2に接続される。ダイオード105は、アノードがノードN4に接続され、カソードがノードN1に接続される。ダイオード106は、アノードがノードN2に接続され、カソードがノードN3に接続される。整流回路103は、ノードN1及びN2間の交流電圧を全波整流し、全波整流した電圧をノードN3及びN4間に出力する。
インダクタ107は、ノードN3及びN5間に接続される。電界効果トランジスタ108は、ドレインがノードN5に接続され、ゲートが制御部123に接続され、ソースが基準電位ノード(グランド電位ノード)に接続される。電界効果トランジスタ108は、ゲートの制御信号に応じて、整流回路102の出力電圧を基準電圧(0V)に制御する力率改善回路である。制御部123は、交流電源101の周波数(50Hz又は60Hz)よりも高い周波数の制御パルス信号を電界効果トランジスタ108のゲートに出力する。電界効果トランジスタ108は、短周期でオン及びオフを繰り返す。ダイオード109は、アノードがノードN5に接続され、カソードがノードN6に接続される。電解コンデンサ110は、ノードN6及びN4間に接続される。
インダクタ107、電界効果トランジスタ108、ダイオード109及び電解コンデンサ110は、昇圧チョッパ回路である。電界効果トランジスタ108がオンになっている期間では、整流回路102の出力によりインダクタ107にエネルギーが蓄積される。これに対し、電界効果トランジスタ108がオフになっている期間では、整流回路102の出力電圧に対してインダクタ107の両端電圧が重畳された電圧によって電解コンデンサ110が充電される。すなわち、電界効果トランジスタ108がオフになっている期間にのみ電解コンデンサ110が充電される。電解コンデンサ110は、整流回路102の電圧を昇圧した電圧に充電される。例えば、交流電源101が100Vの交流電圧を出力する場合、電解コンデンサ110の両端電圧は400Vの直流電圧になる。電解コンデンサ110は、充電された電圧を出力する。
電圧検出部111は、電解コンデンサ110の出力電圧を検出する。変動検出部122aは、電圧検出部111により検出された電解コンデンサ110の出力電圧の変動の最大値を一定時間毎に検出し、検出した出力電圧の変動の最大値を制御部123に出力する。
トランス113の一次巻線114は、ノードN6及び電界効果トランジスタ112のドレイン間に接続される。電界効果トランジスタ112は、ゲートが制御部123に接続され、ソースがノードN4に接続される。二次巻線115は、ダイオード116のアノード及びノードN8間に接続される。ノードN8は、グランド電位ノードである。ダイオード116のカソードは、ノードN7に接続される。ダイオード117は、アノードがノードN8に接続され、カソードがノードN7に接続される。インダクタ118は、ノードN7及びN9間に接続される。電解コンデンサ119は、ノードN9及びN8間に接続される。
トランス113は、電解コンデンサ110から出力される一次巻線114の電圧を変圧し、変圧した電圧を二次巻線115に出力する。具体的には、一次巻線114に電圧が印加されると、二次巻線115には一次巻線114の電圧より低い電圧が発生する。ダイオード116及び117は、整流回路であり、二次巻線115の電圧を整流する。
インダクタ118及び電解コンデンサ119は、平滑化回路であり、ノードN7の電圧を平滑化し、平滑化した電圧を出力する。ノードN9及びN8間の電圧は、例えば19Vの直流電圧であり、サーバ124に電源電圧として供給される。サーバ124は、電源回路100に対する負荷である。
電流検出部120は、電解コンデンサ119の出力電流を検出する。変動検出部122bは、電流検出部120により検出された電解コンデンサ119の出力電流の変動の最大値を一定時間毎に検出し、検出した出力電流の変動の最大値を制御部123に出力する。
電圧検出部121は、電解コンデンサ119の出力電圧を検出する。変動検出部122cは、電圧検出部121により検出された電解コンデンサ119の出力電圧の変動の最大値を一定時間毎に検出し、検出した出力電圧の変動の最大値を制御部123に出力する。
電界効果トランジスタ112のゲートには、高周波数パルスのゲート電圧が入力される。制御部123は、電圧検出部121により検出された電解コンデンサ119の出力電圧に応じて、電界効果トランジスタ112のゲート電圧のパルス幅を制御する。具体的には、制御部123は、電解コンデンサ119の出力電圧が目標値(例えば19V)より低ければ電界効果トランジスタ112のゲート電圧のパルス幅を広くし、電解コンデンサ119の出力電圧が目標値(例えば19V)より高ければ電界効果トランジスタ112のゲート電圧のパルス幅を狭くする。これにより、ノードN9及びN8間の電圧を目標値(例えば19V)の電圧に制御することができる。
制御部123は、変動検出部122a及び122cにより検出された変動の最大値の時間推移を基に、電解コンデンサ110及び119の余命を予測し、その電解コンデンサ110及び119の余命を示す信号を出力する出力部である。以下、その詳細を説明する。なお、制御部123は、プロセッサとメモリと表示部を有するコンピュータでもよい。
図2は、図1の変動検出部122aの構成例を示す図である。変動検出部122aは、ピークホールド部201、ボトムホールド部202、タイマ203及び差分部204を有する。タイマ203は、一定時間(例えば1日)毎にピークホールド部201及びボトムホールド部202の値をリセットする。ピークホールド部201は、電解コンデンサ110の出力電圧の一定時間内の最大値を検出する。ボトムホールド部202は、電解コンデンサ110の出力電圧の一定時間内の最小値を検出する。差分部204は、ピークホールド部201が検出した最大値及びボトムホールド部202が検出した最小値の差分を、電解コンデンサ110の出力電圧の変動の最大値として制御部123に出力する。
次に、図1の変動検出部122bについて説明する。変動検出部122bは、上記の変動検出部122aと同様に、ピークホールド部201、ボトムホールド部202、タイマ203及び差分部204を有する。タイマ203は、一定時間(例えば1日)毎にピークホールド部201及びボトムホールド部202の値をリセットする。ピークホールド部201は、電解コンデンサ119の出力電流の一定時間内の最大値を検出する。ボトムホールド部202は、電解コンデンサ119の出力電流の一定時間内の最小値を検出する。差分部204は、ピークホールド部201が検出した最大値及びボトムホールド部202が検出した最小値の差分を、電解コンデンサ119の出力電流の変動の最大値として制御部123に出力する。
次に、図1の変動検出部122cについて説明する。変動検出部122cは、上記の変動検出部122aと同様に、ピークホールド部201、ボトムホールド部202、タイマ203及び差分部204を有する。タイマ203は、一定時間(例えば1日)毎にピークホールド部201及びボトムホールド部202の値をリセットする。ピークホールド部201は、電解コンデンサ119の出力電圧の一定時間内の最大値を検出する。ボトムホールド部202は、電解コンデンサ119の出力電圧の一定時間内の最小値を検出する。差分部204は、ピークホールド部201が検出した最大値及びボトムホールド部202が検出した最小値の差分を、電解コンデンサ119の出力電圧の変動の最大値として制御部123に出力する。
図3は、電解コンデンサ110又は119の出力電圧変動値と容量低下の関係を示すグラフである。縦軸は、電解コンデンサ110又は119の出力電圧の変動値[mV]を示す。横軸は、電解コンデンサ110又は119の初期容量に対する現在容量の割合[%]を示す。特性線301は、電源回路100の負荷(サーバ124)が50%から100%に変動した時の電解コンデンサ110又は119の出力電圧の変動値を示す。特性線302は、電界効果トランジスタ108及び112のスイッチングによる電解コンデンサ110又は119の出力電圧の変動値を示す。特性線302に示すように、初期容量に対する現在容量の割合が変わっても、電界効果トランジスタ108及び112のスイッチングによる出力電圧変動値はほとんど変わらない。これに対し、特性線301に示すように、初期容量に対する現在容量の割合が変わると、負荷変動による出力電圧変動値が大きく変化する。すなわち、特性線301を用いて、電解コンデンサ110及び119のそれぞれの出力電圧の変動値を検出すれば、電解コンデンサ110及び119の初期容量に対する現在容量の割合をそれぞれ知ることができる。例えば、電解コンデンサの初期容量に対する現在容量の割合が80%以下になると、その電解コンデンサの寿命により動作が保証されないことが規定されている場合がある。その場合、初期容量に対する現在容量の割合が80%に対応する出力電圧変動値(約628mV)を閾値Va(図5)として、電解コンデンサの寿命を判定することができる。ここで、特性線301を得るには、所定値以上の負荷変動が必要である。以下、図4を参照しながら、負荷変動を説明する。
図4は、サーバ124の1日の負荷変動の例を示す図である。横軸は、1日の24時間を示す。縦軸は、サーバ124の負荷を示す。例えば、夜間には、サーバ124は、定時バックアップ処理により負荷変動401が発生する。負荷変動401は、毎日、ほぼ同じ変動値である。また、昼間には、サーバ124は、通常業務による負荷変動402が発生する。負荷変動402は、日によって変わる。したがって、変動検出部122a〜122cは、定期的かつ大きな負荷変動401を検出できればよい。例えば、変動検出部122a〜122cは、1日毎に変動値を検出すればよい。負荷変動401により、図3の特性線301を得ることができる。
図5は、電解コンデンサ110又は119の出力電圧の変動の一定時間(例えば1日)毎の最大値の時間推移を示す図である。横軸は時間を示す。縦軸は、電解コンデンサ110又は119の出力電圧の変動の一定時間(例えば1日)毎の最大値を示す。時刻t0〜t1では、寿命特性線501に従って、電解コンデンサ110又は119の出力電圧の変動の一定時間内の最大値が検出される。時刻t1では、何らかの原因により、電解コンデンサ110又は119は、寿命特性線501から寿命特性線502に変わることがある。すると、時刻t1〜t2では、寿命特性線502に従って、電解コンデンサ110又は119の出力電圧の変動の一定時間内の最大値が検出される。
ここで、閾値Vaは、図3の特性線301において、初期容量に対する現在容量の割合が80%に対応する出力電圧変動値(約628mV)である。時刻t2では、制御部123は、変動検出部122a及び122cにより検出された出力電圧の変動の最大値の時刻t1〜t2の時間推移を基に、最小自乗法により寿命特性線502を求め、寿命特性線502の外挿により、閾値Vaに対応する特性点503を予測し、特性点503に対応する寿命時刻t3を予測する。さらに、制御部123は、寿命時刻t3から現在時刻t2を減算した余命504を予測することができる。余命504は、電解コンデンサ110又は119の余命である。
図6は、電源回路100のコンデンサ寿命診断方法を示すフローチャートである。ステップS601では、電源回路100は、安定動作を確認すると、ステップS602に進む。ステップS602では、変動検出部122a内において、タイマ203がピークホールド部201の値及びボトムホールド部202の値をリセットし、変動検出部122c内において、タイマ203がピークホールド部201の値及びボトムホールド部202の値をリセットする。次に、ステップS603では、変動検出部122b内において、タイマ203がピークホールド部201の値及びボトムホールド部202の値をリセットする。次に、ステップS604では、変動検出部122a〜122cは、それぞれ、タイマ203の値をクリアする。
次に、ステップS605では、変動検出部122aにおいて、ピークホールド部201は、電解コンデンサ110の現在の出力電圧が、内部で保持している最大値より大きい場合にはその最大値を更新し、ボトムホールド部202は、電解コンデンサ110の現在の出力電圧が、内部で保持している最小値より小さい場合にはその最小値を更新する。また、変動検出部122bにおいて、ピークホールド部201は、電解コンデンサ119の現在の出力電流が、内部で保持している最大値より大きい場合にはその最大値を更新し、ボトムホールド部202は、電解コンデンサ119の現在の出力電流が、内部で保持している最小値より小さい場合にはその最小値を更新する。また、変動検出部122cにおいて、ピークホールド部201は、電解コンデンサ119の現在の出力電圧が、内部で保持している最大値より大きい場合にはその最大値を更新し、ボトムホールド部202は、電解コンデンサ119の現在の出力電圧が、内部で保持している最小値より小さい場合にはその最小値を更新する。
次に、ステップS606では、変動検出部122a〜122cは、それぞれ、タイマ203の値をカウントアップする。次に、ステップS607では、変動検出部122a〜122cは、タイマ203の値が一定値(例えば1日)より大きいか否かをチェックする。タイマ203の値が一定値以下である場合には、ステップS605に戻り、上記の処理を繰り返す。これにより、変動検出部122aでは、ピークホールド部201は、電解コンデンサ110の出力電圧の最大値を一定時間毎に検出し、ボトムホールド部202は、電解コンデンサ110の出力電圧の最小値を一定時間毎に検出する。また、変動検出部122bでは、ピークホールド部201は、電解コンデンサ119の出力電流の最大値を一定時間毎に検出し、ボトムホールド部202は、電解コンデンサ119の出力電流の最小値を一定時間毎に検出する。また、変動検出部122cでは、ピークホールド部201は、電解コンデンサ119の出力電圧の最大値を一定時間毎に検出し、ボトムホールド部202は、電解コンデンサ119の出力電圧の最小値を一定時間毎に検出する。
ステップS607において、タイマ203の値が一定値より大きい場合には、ステップS608に進む。ステップS608では、変動検出部122aでは、差分部204は、ピークホールド部201が保持する最大値及びボトムホールド部202が保持する最小値の差分を、電解コンデンサ110の出力電圧の変動の最大値として制御部123に出力する。また、変動検出部122bでは、差分部204は、ピークホールド部201が保持する最大値及びボトムホールド部202が保持する最小値の差分を、電解コンデンサ119の出力電流の変動の最大値として制御部123に出力する。また、変動検出部122cでは、差分部204は、ピークホールド部201が保持する最大値及びボトムホールド部202が保持する最小値の差分を、電解コンデンサ119の出力電圧の変動の最大値として制御部123に出力する。その後、ステップS602に戻り、上記の処理を繰り返すと共に、ステップS611に進む。
ステップS611では、制御部123は、変動検出部122aが出力する電解コンデンサ110の出力電圧の変動の最大値、変動検出部122bが出力する電解コンデンサ119の出力電流の変動の最大値、及び変動検出部122cが出力する電解コンデンサ119の出力電圧の変動の最大値を内部のメモリに記録する。
次に、ステップS612では、制御部123は、電解コンデンサ119の出力電流の変動の最大値が規定値(閾値)より大きいか否かをチェックする。規定値より大きい場合には、負荷変動が所定値より大きいことを意味するので、ステップS614に進む。規定値以下である場合には、負荷変動が所定値以下であることを意味するので、ステップS613に進む。ステップS613では、図3の特性線301の信頼性が低いので、この電解コンデンサ119の出力電流の変動の最大値と同じ期間内に検出された電解コンデンサ110及び119の出力電圧の変動の最大値をステップS614の計算から除外する。これにより、余命予測の精度を向上させることができる。なお、ステップS612及びS613は、省略可能である。その後、ステップS614に進む。
ステップS614では、制御部123は、電解コンデンサ110の出力電圧の変動の最大値の時間推移を基に、図5に示すように、電解コンデンサ110の寿命特性線502を導出する。また、制御部123は、電解コンデンサ119の出力電圧の変動の最大値の時間推移を基に、図5に示すように、電解コンデンサ119の寿命特性線502を導出する。
次に、ステップS615では、制御部123は、図5に示すように、電解コンデンサ110の寿命特性線502の外挿により寿命特性点503を予測し、寿命特性点503を基に電解コンデンサ110の余命504を予測する。また、制御部123は、図5に示すように、電解コンデンサ119の寿命特性線502の外挿により寿命特性点503を予測し、寿命特性点503を基に電解コンデンサ119の余命504を予測する。
次に、ステップS616では、制御部123は、電解コンデンサ110又は119の余命504が規定値より短いか否かをチェックする。規定値より短い場合には、ステップS617に進み、規定値以上である場合には、ステップS611に戻る。
ステップS617では、制御部123は、電解コンデンサ110又は119の余命504が規定値より短いことを示すアラーム信号を出力し、アラームを通知する。例えば、制御部123は、発光ダイオード(LED)によりアラーム点灯、ディスプレイにアラーム表示、スピーカによりアラーム音を鳴らすことができる。これにより、電源回路100の交換時期を通知することができる。
以上のように、ステップS613では、制御部123は、変動検出部122bにより検出された出力電流の変動の最大値が閾値より小さい場合の変動検出部122a及び122cにより検出された出力電圧の変動の最大値を除外する。そして、制御部123は、変動検出部122bにより検出された出力電流の変動の最大値が閾値より大きい場合の変動検出部122a及び122cにより検出された出力電圧の変動の最大値の時間推移を基にコンデンサ110及び119の余命504を予測する。そして、制御部123は、そのコンデンサ110及び119の余命504を示す信号を出力する。
(第2の実施形態)
図7は第2の実施形態による電源システムの構成例を示す図であり、図8(A)〜(C)はシミュレーション結果の電流波形及び電圧波形を示す図である。本実施形態(図7)は、第1の実施形態(図1)に対して、変動検出部122a〜122cの代わりにローパスフィルタ722a〜722bを設けたものである。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。
電流検出部120は、第1の実施形態と同様に、図8(A)に示す電解コンデンサ119の出力電流を検出する。図8(A)に示す電解コンデンサ119の出力電流は、負荷変動に伴う電流変動を示す。電圧検出部121は、第1の実施形態と同様に、図8(B)に示す電解コンデンサ119の出力電圧を検出する。図8(B)に示す電解コンデンサ119の出力電圧は、負荷変動に伴う電圧変動を示す。電圧波形801は、エリア802を拡大した波形を示し、電界効果トランジスタ108及び112のスイッチングによる電圧変動を示す。このように、スイッチングによる電圧変動は、負荷変動による電圧変動に比べて、かなり小さいことが分かる。電圧検出部111は、第1の実施形態と同様に、電解コンデンサ110の出力電圧を検出する。
ローパスフィルタ722cは、電圧検出部121により検出された電解コンデンサ119の出力電圧に対してローパスフィルタリングし、図8(C)に示すローパスフィルタリングした出力電圧を制御部123に出力する。電圧波形803は、エリア804を拡大した波形を示し、電界効果トランジスタ108及び112のスイッチングによる電圧変動が消滅し、一定電圧になっていることが分かる。制御部123は、図8(C)に示す出力電圧の一定時間内の最大値MAX及び最小値MINを検出し、最大値MAX及び最小値MINの差分を電解コンデンサ119の出力電圧の変動の最大値として検出する。
同様に、ローパスフィルタ722aは、電圧検出部111により検出された電解コンデンサ110の出力電圧に対してローパスフィルタリングし、そのローパスフィルタリングした出力電圧を制御部123に出力する。また、ローパスフィルタ722bは、電流検出部120により検出された電解コンデンサ119の出力電流に対してローパスフィルタリングし、そのローパスフィルタリングした出力電流を制御部123に出力する。
制御部123は、図1の変動検出部122a〜122cの処理を行う。すなわち、制御部123は、変動検出部122aと同様に、ローパスフィルタ722aが出力する電解コンデンサ110の出力電圧の変動の一定時間内の最大値を検出する。また、制御部123は、変動検出部122bと同様に、ローパスフィルタ722bが出力する電解コンデンサ119の出力電流の変動の一定時間内の最大値を検出する。また、制御部123は、変動検出部122cと同様に、ローパスフィルタ722cが出力する電解コンデンサ119の出力電圧の変動の一定時間内の最大値を検出する。その後、制御部123は、第1の実施形態と同様に、電解コンデンサ110及び119の余命504を予測し、アラームを通知する。
(第3の実施形態)
図9は、第3の実施形態による電源システムの構成例を示す図である。電源システムは、電源装置及びサーバ124を有する。電源装置は、電源回路100a、ダイオード901a、電源回路100b及びダイオード901bを有する。電源回路100a及び100bは、それぞれ、図1の電源回路100と同じ構成を有する。ダイオード901aは、アノードが電源回路100aの出力端子に接続され、カソードがサーバ124の電源端子に接続される。ダイオード901bは、アノードが電源回路100bの出力端子に接続され、カソードがサーバ124の電源端子に接続される。電源回路100a及び100bは、サーバ124に対して、電源電圧を供給する。電圧波形902aは、電源回路100aの出力電圧の波形を示す。電圧波形902bは、電源回路100bの出力電圧の波形を示す。サーバ124がクラウド用サーバのように常に中負荷又は重負荷を保つ場合には、一定期間中に、電源回路100a及び100bのいずれかの出力電圧を意図的に変動させることにより、サーバ124の負荷を変動させる。この負荷変動により、電解コンデンサ110及び119の出力電圧の変動の最大値を取得できる。その後、電源回路100bは、出力電圧を一定値に戻してよい。
(第4の実施形態)
図10(A)は、第4の実施形態による電源システムの構成例を示す図である。電源システムは、管理サーバ1001及びサーバ群1002を有する。サーバ群1002は、複数の電源回路(電源装置)1003a〜1003d及び複数のサーバ1004a〜1004dを有する。複数の電源回路1003a〜1003dは、それぞれ、図7の電源回路100の構成を有し、複数のサーバ1004a〜1004dに電源電圧を供給する。ただし、管理サーバ1001が図7の制御部123の処理を行う。管理サーバ1001は、制御装置であり、複数のサーバ1004a〜1004dに複数の仮想マシンVMを割り当てる。
管理サーバ1001は、複数の電源装置1003a〜1003dの電解コンデンサ110及び119の負荷変動に伴うコンデンサ110及び119の出力電圧の変動の最大値をそれぞれ一定時間毎に検出する。そして、管理サーバ1001は、その検出した出力電圧の変動の最大値の時間推移を基に、複数の電源回路1003a〜1003dの電解コンデンサ110及び119の余命504をそれぞれ予測する。そして、管理サーバ1001は、負荷変動時に、その予測した複数の電源回路1003a〜1003dの電解コンデンサ110及び113の余命504に応じて複数のサーバ1004a〜1004dに複数の仮想マシンVMを割り当てる。
例えば、図10(A)では、管理サーバ1001は、重負荷のためのサーバ1004a〜1004d内の仮想マシンVMの割り当て例を示す。図10(A)の状態の後、負荷が重負荷から軽負荷に切り替わると、管理サーバ1001は、図10(B)に示すように、消費電力削減のため、サーバ1004a〜1004dに対して仮想マシンVMを再割り当てする。この際、管理サーバ1001は、余命504が短い電源回路1003dから電源電圧が供給されるサーバ1004d内の仮想マシンVMの数を3個から2個に減らす。すなわち、管理サーバ1001は、余命504が短い電源回路1003dから電源電圧が供給されるサーバ1004dよりも、余命504が長い電源回路1003a〜1003cから電源電圧が供給されるサーバ1004a〜1004cに対して優先的に、仮想マシンVMを割り当てる。これにより、信頼性が低い電源回路1003dに対応するサーバ1004dの使用頻度を減らすことができる。すると、電源回路1003dの使用頻度が減り、電源回路1003dの余命504の減りを遅らせることができる。これにより、すべての電源回路1003a〜1003dの余命を平準化し、電源回路交換のコストを削減することができる。
図10(B)の状態の後、負荷が軽負荷から重負荷に切り替わると、管理サーバ1001は、図10(C)に示すように、消費電力削減のため、サーバ1004a〜1004dに対して仮想マシンVMを再割り当てする。この際、管理サーバ1001は、余命504が短い電源回路1003dから電源電圧が供給されるサーバ1004d内の仮想マシンVMの数を2個から0個に減らす。すなわち、管理サーバ1001は、余命504が短い電源回路1003dから電源電圧が供給されるサーバ1004dよりも、余命504が長い電源回路1003a〜1003cから電源電圧が供給されるサーバ1004a〜1004cに対して優先的に、仮想マシンVMを割り当てる。サーバ1004dに割り当てられる仮想マシンVMの数が0個になると、電源回路1003d及びサーバ1004dは、停止状態になり、余命504が短い電源回路1003dの交換が可能になる。
以上のように、本実施形態によれば、余命504が長い電源回路1003a〜1003cに対応するサーバ1004a〜1004cに優先的に仮想マシンVMを割り当てることにより、電源回路1003a〜1003dの余命504の平準化が進み、電源回路の交換コストを削減することができる。
また、上記の仮想マシンVMの再割り当てを長期に渡って繰り返すことにより、余命504が短くてメンテナンス優先度が高い電源回路1003dに対応するサーバ1004dは停止状態になる頻度が増加し、メンテナンスを実行する時に改めて、仮想マシンVMを移動したり、サーバ1004dを停止する必要がなくなるため、メンテナンスコストを低減することができる。
また、サーバ1004a〜1004dをデータセンタとして使用するユーザにとっても、仮想マシンVMが動作中のサーバ1004a,1004bに対応する電源回路1003a,1003bの故障の可能性が低減され、信頼性を向上させることができる。また、信頼性を重視してより高い料金を支払ってくれるユーザの仮想マシンVMを余命504が長い電源回路1003a〜1003cに対応するサーバ1004a〜1004cに優先的に割り当てることができる。また、余命504が短い電源回路1003dに対応するサーバ1004dには、コストを重視して、仮想マシンVMの一時的な停止を容認するユーザの仮想マシンVMを割り当てることにより、過剰な冗長が排除され、データセンタ全体での損益向上に寄与する。
(第5の実施形態)
図11(A)は、第5の実施形態による図1及び図7の制御部123の一部の構成例を示す図である。制御部123は、マイコン1100、ローパスフィルタ1101,1107、ゲイン部1102,1105,1108、アナログデジタル変換器1103,1106,1109、及び目標電圧部1104を有する。図11(C)に示すように、マイコン1100は、コンピュータであり、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)1121、タイマ1122、ROM1123及びRAM1124を有する。DSP1121は、デジタル信号処理を行う。タイマ1122は、タイマ値のカウントを行う。ROM1123は、プログラム等を記憶する。RAM1124は、DSP1121のワーキング領域である。DSP1121は、ROM1123内のプログラムを実行することにより、第1〜第4の実施形態のコンデンサ寿命診断方法の処理及び図11(A)の機能モジュール1110〜1115の処理を含む各種処理を行う。マイコン1100は、プログラムの機能モジュールとして、減算部1110、補償器1111、縮小率計算部1112、タイマ1113、デューティ比変更部1114、及びパルス幅変調(PWM)部1115を有する。
図1及び図7の電圧検出部121は、電解コンデンサ119の出力電圧Vo1を検出する。ローパスフィルタ1101は、電圧検出部121により検出された出力電圧Vo1のうちのカットオフ周波数より高い周波数の成分を減衰させて出力する。ゲイン部1102は、ローパスフィルタ1101の出力電圧にゲインk1を乗じた電圧を出力する。アナログデジタル変換器1103は、ゲイン部1102の出力電圧をアナログからデジタルに変換し、デジタル出力電圧Vd1をマイコン1100に出力する。
目標電圧部1104は、目標電圧Vt1を出力する。目標電圧Vt1は、例えば19Vである。ゲイン部1105は、目標電圧Vt1にゲインk2を乗じた電圧を出力する。アナログデジタル変換器1106は、ゲイン部1105の出力電圧をアナログからデジタルに変換し、デジタル目標電圧Vd2をマイコン1100に出力する。
減算部1110は、デジタル目標電圧Vd2からデジタル出力電圧Vd1を減算し、その減算結果を出力する。補償器1111は、デューティ比演算部であり、減算部1110の出力値を基に、電界効果トランジスタ112のゲート電圧Vg1のデューティ比を演算する。ゲート電圧Vg1のデューティ比は、ゲート電圧Vg1のハイレベル時間をゲート電圧Vg1の周期で除算した値である。デューティ比変更部1114は、通常、補償器1111により演算されたデューティ比を変更せずにPWM部1115に出力する。PWM部1115は、デューティ比変更部1114が出力するデューティ比を基に、パルス幅変調したゲート電圧Vg1を電界効果トランジスタ112のゲートに出力する。これにより、マイコン1100は、出力電圧Vo1が目標電圧Vt1に近づくように、ゲート電圧Vg1を生成する。
第1〜第4の実施形態では、制御部123は、電解コンデンサ119の負荷急変に伴う電解コンデンサ119の出力電圧Vo1の変動の最大値を検出したが、定常的に一定の出力電圧Vo1で動作する場合には電解コンデンサ119の余命予測が困難である。本実施形態では、マイコン1100は、図11(B)に示すように、安定動作中に電界効果トランジスタ112のゲート電圧Vg1のパルス幅(デューティ比)を1パルスだけ強制的に変更し、負荷急変と同等の出力電圧Vo1の変動を発生させる。ただし、デューティ比の変更量は、出力電流Io1とその時点でのデューティ比を基に、負荷(サーバ124)の要求スペックを逸脱しないように決定する。以下、ゲート電圧Vg1のパルス幅を1パルスだけ強制的に変更する方法を説明する。
図1及び図7の電流検出部120は、電解コンデンサ119の出力電流Io1を検出する。ローパスフィルタ1107は、電流検出部120により検出された出力電流Io1のうちのカットオフ周波数より高い周波数の成分を減衰させて出力する。ゲイン部1108は、ローパスフィルタ1107の出力電流にゲインk1を乗じた電流を出力する。アナログデジタル変換器1109は、ゲイン部1108の出力電流をアナログからデジタルに変換し、デジタル出力電流をマイコン1100に出力する。
縮小率計算部1112は、アナログデジタル変換器1109が出力するデジタル出力電流及び補償器1111が出力するデューティ比を基に、ゲート電圧Vg1のデューティ比の縮小率βを計算する。デューティ比変更部1114は、補償器1111が出力するデューティ比に対して、縮小率βを基に1パルスだけデューティ比を縮小する。PWM部1115は、デューティ比変更部1114が出力するデューティ比を基に、図11(B)に示すように、1パルスだけデューティ比が縮小されたゲート電圧Vg1を出力する。
図12(A)は、デューティ比変更部1114が出力するデューティ比に相当する電圧1201〜1203を示す図である。電圧1201は、出力電流Io1が10Aである場合の電圧である。電圧1202は、出力電流Io1が20Aである場合の電圧である。電圧1203は、出力電流Io1が30Aである場合の電圧である。デューティ比変更部1114は、デューティ比を縮小するため、期間1204だけデューティ比に相当する電圧1201〜1203を低くする。
図12(B)は、電解コンデンサ119の出力電圧1211〜1213の波形を示す図である。出力電圧1211は、出力電流Io1が10Aである場合の出力電圧Vo1である。出力電圧1212は、出力電流Io1が20Aである場合の出力電圧Vo1である。出力電圧1213は、出力電流Io1が30Aである場合の出力電圧Vo1である。図12(A)に示すデューティ比に相当する電圧1201〜1203が低くなると、図12(B)に示す出力電圧1211〜1213も低くなる。これにより、出力電圧1211〜1213は、負荷急変の場合と同様に、変動する。
図12(C)は、ローパスフィルタ1101が出力する電圧1221〜1223の波形を示す図である。電圧1221は、出力電流Io1が10Aである場合のローパスフィルタ1101の出力電圧である。出力電圧1222は、出力電流Io1が20Aである場合のローパスフィルタ1101の出力電圧である。出力電圧1223は、出力電流Io1が30Aである場合のローパスフィルタ1101の出力電圧である。図12(A)に示すデューティ比に相当する電圧1201〜1203が低くなると、図12(C)に示す電圧1221〜1223も低くなる。
なお、デューティ比を縮小するパルス数は、1個に限定されず、連続する複数個のパルスのデューティ比を縮小してもよい。また、デューティ比を縮小する代わりに、デューティ比を拡大してもよい。
電源回路100は、n周期だけデューティ比をβ倍すると、出力電力P1から出力電力P2に減少する。その電力変動ΔPは、次式(1)により表される。
ΔP=P1−P2=n×(1−β)×P1 ・・・(1)
図12(A)〜(C)は、n=1及びβ=1/4の場合を示す。nが小さければ、補償器1111は応答しないため、足りない電流は電解コンデンサ119から引き抜かれる。また、出力電圧Vo1の電圧変動ΔVは、電解コンデンサ119の容量値C、図13(B)のESR1315の抵抗値R、出力電圧Vo1、ゲート電圧Vg1の周期T1を基に一次近似すると、次式(2)で表される。
ΔV=Vo1−√[Vo12−{(2/C)×(1−β)×P1×n×T1}]
+R×(1−β)×P1/Vo1 ・・・(2)
この電圧変動ΔVが電源回路100の規格内に収まるように、パルス数n及び縮小率βを決定することにより、負荷(サーバ124)に影響を与えずに、電解コンデンサ119の余命を予測することができる。
図13(A)は、電解コンデンサ119の構造例を示す図である。電解コンデンサ119は、陽極箔1301、誘電体(Al23)1302、電解液1303、電解紙1304、及び陰極箔1305を有する。
図13(B)は、電解コンデンサ119の等化回路を示す図である。電解コンデンサ119は、インダクタ1311、ダイオード1312、コンデンサ1313、抵抗1314、抵抗1315、ダイオード1316、コンデンサ1317、抵抗1318、及びインダクタ1319を有する。抵抗1315は、等化直列抵抗(ESR)である。
図13(C)は、縮小率βの決定方法を説明するための図であり、出力電流Io1が10A、20A、30A及び40Aの場合のESR1315の抵抗値に対する電圧変動ΔVの関係を示す。例えば、電源回路100は、電圧変動ΔVの絶対値が600mV以下であることのスペックと、ESR1315の抵抗値が20mΩ以下であることのスペックが要求されている。このスペックを満たすように、縮小率βを決める必要がある。例えば、定常時の出力電流Io1が20Aの場合には、縮小率βを1/4以上の値に決定すればよい。この場合、デューティ比変更部1114は、例えば、デューティ比を40%から10%に変更する。これにより、負荷(サーバ124)に影響を与えずに、電解コンデンサ119の余命を予測することができる。また、出力電流Io1が20Aより大きいときには、縮小率βをさらに大きな値にすればよい。
図14(A)及び(B)は、マイコン1100の処理例を示すフローチャートである。この処理は、一定時間(例えば1日)間隔で1回行われる。ステップS1401では、縮小率計算部1112は、補償器1111からデューティ比Dを取得し、アナログデジタル変換器1109からデジタル出力電流を取得する。次に、ステップS1402では、縮小率計算部1112は、今回のデューティ比Dを基に、これまでの平均のデューティ比D_aveを計算する。次に、ステップS1403では、縮小率計算部1112は、平均デューティ比D_aveとデューティ比Dとの差分の絶対値を変動D_errとして演算する。次に、ステップS1404では、縮小率計算部1112は、変動D_errが閾値より大きい場合には、ステップS1405に処理を進め、変動D_errが閾値以下である場合には、ステップS1406に処理を進める。ステップS1405では、タイマ1113は、タイマ値T2を0にリセットし、タイマ値T2のカウントを開始する。その後、縮小率計算部1112は、出力電圧Vo1の電圧変動ΔVが大きいので、縮小率βを決定せずに、処理を終了する。これにより、出力電圧Vo1の変動が大きい場合にデューティ比を縮小し、出力電圧Vo1の電圧変動ΔVの絶対値が600mVのスペックを超えてしまうことを防止できる。
ステップS1406では、縮小率計算部1112は、タイマ値T2が安定時間以下である場合には、出力電圧Vo1の変動が未だ安定していないので、ステップS1401に処理を戻し、上記の処理を繰り返す。また、縮小率計算部1112は、タイマ値T2が安定時間より大きい場合には、出力電圧Vo1の変動が安定しているので、ステップS1411に処理を進める。
ステップS1411では、縮小率計算部1112は、補償器1111から取得したデューティ比D及びアナログデジタル変換器1109から取得したデジタル出力電流を基に、スペックを満たす縮小率βを計算する。次に、ステップS1412では、デューティ比変更部1114は、デューティ比Dに縮小率βを乗算し、nパルス分のデューティ比を変更する。次に、ステップS1413では、PWM部1115は、デューティ比変更部1114により変更されたデューティ比を基に、nパルス分のデューティ比が縮小されたゲート電圧Vg1を出力する。これにより、出力電圧Vo1が変動するので、制御部123は、第1〜第4の実施形態と同様に、電解コンデンサ119の余命を予測する。
以上のように、電界効果トランジスタ112は、電解コンデンサ119に電力を供給するスイッチである。補償器1111は、デューティ比演算部であり、電解コンデンサ119の出力電圧Vo1が目標電圧(目標値)Vt1に近づくように電界効果トランジスタ112のゲート電圧(制御パルス)Vg1のデューティ比を演算する。デューティ比変更部1114及びPWM部1115は、パルス生成部であり、補償器1111により演算されたデューティ比を1パルス又は複数パルスだけ変更し、その変更されたデューティ比を基に電界効果トランジスタ112のゲート電圧Vg1を生成する。図1の変動検出部122cは、上記のデューティ比の変更に伴う電解コンデンサ119の出力電圧Vo1の変動の最大値を検出する。制御部123は、変動検出部122cの検出結果を基に電解コンデンサ119の余命を予測する。
(第6の実施形態)
図15(A)は、第6の実施形態による図1及び図7の制御部123の一部の構成例を示す図である。第5の実施形態では、制御部123が電界効果トランジスタ112のゲート電圧Vg1を制御する例を説明したが、第6の実施形態では、制御部123が電界効果トランジスタ108のゲート電圧Vg2を制御する例を説明する。以下、図15(A)が図11(A)と異なる点を説明する。
図1及び図7の電圧検出部111は、電解コンデンサ110の出力電圧Vo2を検出する。ローパスフィルタ1101は、電圧検出部111により検出された出力電圧Vo2のうちのカットオフ周波数より高い周波数の成分を減衰させて出力する。ゲイン部1102は、ローパスフィルタ1101の出力電圧にゲインk1を乗じた電圧を出力する。アナログデジタル変換器1103は、ゲイン部1102の出力電圧をアナログからデジタルに変換し、デジタル出力電圧Vd1をマイコン1100に出力する。
目標電圧部1104は、目標電圧Vt2を出力する。目標電圧Vt2は、例えば400Vである。ゲイン部1105は、目標電圧Vt2にゲインk2を乗じた電圧を出力する。アナログデジタル変換器1106は、ゲイン部1105の出力電圧をアナログからデジタルに変換し、デジタル目標電圧Vd2をマイコン1100に出力する。
図1及び図7の電流検出部125は、電解コンデンサ110の出力電流Io2を検出する。ローパスフィルタ1107は、電流検出部125により検出された出力電流Io2のうちのカットオフ周波数より高い周波数の成分を減衰させて出力する。ゲイン部1108は、ローパスフィルタ1107の出力電流にゲインk1を乗じた電流を出力する。アナログデジタル変換器1109は、ゲイン部1108の出力電流をアナログからデジタルに変換し、デジタル出力電流をマイコン1100に出力する。
マイコン1100は、第5の実施形態と同様に、アナログデジタル変換器1109が出力するデジタル出力電流、デジタル出力電圧Vd1及びデジタル目標電圧Vd2を基に、電界効果トランジスタ108のゲート電圧Vg2を出力する。減算部1110は、デジタル目標電圧Vd2からデジタル出力電圧Vd1を減算し、その減算結果を出力する。補償器1111は、減算部1110の出力値を基に、電界効果トランジスタ108のゲート電圧Vg2のデューティ比を演算する。PWM部1115は、デューティ比変更部1114が出力するデューティ比を基に、パルス幅変調したゲート電圧Vg2を電界効果トランジスタ108のゲートに出力する。これにより、マイコン1100は、出力電圧Vo2が目標電圧Vt2に近づくように、ゲート電圧Vg2を生成する。デューティ比変更部1114は、連続する複数パルスのデューティ比を変更する。
図15(B)の交流電圧1501は、交流電源101が出力する交流電圧であり、周期が20msである。図1及び図7の電界効果トランジスタ108は、交流電圧1501の力率を改善する力率改善回路であり、交流電圧1501の半周期(10ms)から1周期(20ms)の瞬断耐性が要求されるため、電解コンデンサ110の容量が非常に大きい。このため、制御部123が電界効果トランジスタ108のゲート電圧Vg2の数パルスのデューティ比を縮小した程度では、電解コンデンサ110の出力電圧Vo2の変動は検出できない。電解コンデンサ110の出力電圧Vo2を変動させるには、閾値以上の期間の複数パルスで、電界効果トランジスタ108のゲート電圧Vg2のデューティ比を縮小率βだけ縮小する必要がある。縮小率計算部1112は、例えば、縮小率β=1/4をデューティ比変更部1114に出力する。例えば、図15(B)に示すように、デューティ比変更部1114は、交流電圧1501のピーク付近の5msの第1の期間で、デューティ比に相当する電圧1503を低下させる。PWM部1115は、その5msの第1の期間で、パルス幅が狭いゲート電圧Vg2を生成する。これにより、電界効果トランジスタ108のオン時間が短くなり、電解コンデンサ110の出力電圧1502が変動する。制御部123は、この出力電圧1502の変動を基に、第1〜第4の実施形態と同様に、電解コンデンサ110及び119の余命を予測することができる。
以上のように、補償器1111は、デューティ比演算部であり、電解コンデンサ110の出力電圧Vo2が目標電圧(目標値)Vt2に近づくように電界効果トランジスタ108のゲート電圧(制御パルス)Vg2のデューティ比を演算する。デューティ比変更部1114及びPWM部1115は、パルス生成部であり、補償器1111により演算されたデューティ比を第1の期間だけ変更し、その変更されたデューティ比を基に電界効果トランジスタ108のゲート電圧Vg2を生成する。図1の変動検出部122aは、そのデューティ比の変更に伴う電解コンデンサ110の出力電圧Vo2の変動の最大値を検出する。変動検出部122cは、そのデューティ比の変更に伴う電解コンデンサ119の出力電圧Vo1の変動の最大値を検出する。制御部123は、変動検出部122aの検出結果を基に電解コンデンサ110の余命を予測し、変動検出部122cの検出結果を基に電解コンデンサ119の余命を予測する。
本実施形態のマイコン1100は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、上記のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び上記のプログラム等のコンピュータプログラムプロダクトも本発明の実施形態として適用することができる。記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 電源回路
101 交流電源
102 整流回路
103〜106 ダイオード
107 インダクタ
108 nチャネル電界効果トランジスタ
109 ダイオード
110 電解コンデンサ
111 電圧検出部
112 nチャネル電界効果トランジスタ
113 トランス
114 一次巻線
115 二次巻線
116,117 ダイオード
118 インダクタ
119 電解コンデンサ
120 電流検出部
121 電圧検出部
122a〜122c 変動検出部
123 制御部
124 サーバ

Claims (18)

  1. 第1のコンデンサの出力電圧の変動の最大値を一定時間毎に検出する第1の変動検出部と、
    前記第1の変動検出部により検出された前記出力電圧の変動の最大値の時間推移を基に前記第1のコンデンサの余命を予測し、前記第1のコンデンサの余命を示す信号を出力する出力部と
    を有することを特徴とするコンデンサ寿命診断装置。
  2. さらに、前記第1のコンデンサの出力電流の変動の最大値を前記一定時間毎に検出する第2の変動検出部を有し、
    前記出力部は、前記第2の変動検出部により検出された前記出力電流の変動の最大値が閾値より小さい場合の前記第1の変動検出部により検出された前記出力電圧の変動の最大値を除き、前記第2の変動検出部により検出された前記出力電流の変動の最大値が前記閾値より大きい場合の前記第1の変動検出部により検出された前記出力電圧の変動の最大値の時間推移を基に前記第1のコンデンサの余命を予測し、前記第1のコンデンサの余命を示す信号を出力することを特徴とする請求項1記載のコンデンサ寿命診断装置。
  3. 前記第1の変動検出部は、
    前記第1のコンデンサの出力電圧の前記一定時間内の最大値を検出するピークホールド部と、
    前記第1のコンデンサの出力電圧の前記一定時間内の最小値を検出するボトムホールド部と、
    前記ピークホールド部が検出した最大値及び前記ボトムホールド部が検出した最小値の差分を出力する差分部とを有することを特徴とする請求項1又は2記載のコンデンサ寿命診断装置。
  4. 前記第1のコンデンサは、電解コンデンサであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンデンサ寿命診断装置。
  5. さらに、一次巻線及び二次巻線を含み、前記一次巻線の電圧を変圧し、前記変圧した電圧を前記二次巻線に出力するトランスと、
    前記トランスの前記二次巻線の電圧を整流し、前記整流した電圧を前記第1のコンデンサに出力する第1の整流回路とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンデンサ寿命診断装置。
  6. さらに、交流電圧を整流する第2の整流回路を有し、
    前記第2の整流回路により整流された電圧が印加される第2のコンデンサと、
    前記第2のコンデンサの出力電圧の変動の最大値を検出する第3の変動検出部とを有し、
    前記トランスは、前記第2のコンデンサの出力電圧を変圧し、
    前記出力部は、前記第3の変動検出部により検出された前記出力電圧の変動の最大値の時間推移を基に前記第2のコンデンサの余命を予測し、前記第2のコンデンサの余命を示す信号を出力することを特徴とする請求項5記載のコンデンサ寿命診断装置。
  7. さらに、前記第2の整流回路及び前記トランスの前記一次巻線の間に接続される第1のトランジスタを有することを特徴とする請求項6記載のコンデンサ寿命診断装置。
  8. さらに、ソースがグランド電位ノードに接続される第2のトランジスタと、
    前記第2の整流回路及び前記第2のトランジスタのドレイン間に接続されるインダクタと、
    アノードが前記第2のトランジスタのドレインに接続され、カソードが前記第2のコンデンサに接続されるダイオードとを有することを特徴とする請求項6又は7記載のコンデンサ寿命診断装置。
  9. さらに、交流電圧を整流し、前記整流した電圧を前記第1のコンデンサに出力する整流回路を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンデンサ寿命診断装置。
  10. 前記第1の変動検出部は、前記第1のコンデンサの負荷変動に伴う前記第1のコンデンサの出力電圧の変動の最大値を一定時間毎に検出することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のコンデンサ寿命診断装置。
  11. 前記第1のコンデンサは、負荷に電圧を出力し、
    さらに、前記負荷に電圧を出力する電源回路を有し、
    前記電源回路が出力電圧を変動させることにより、前記負荷を変動させることを特徴とする請求項10記載のコンデンサ寿命診断装置。
  12. さらに、前記第1のコンデンサに電力を供給するスイッチと、
    前記第1のコンデンサの出力電圧が目標値に近づくように前記スイッチの制御パルスのデューティ比を演算するデューティ比演算部と、
    前記演算されたデューティ比を1パルス又は複数パルスだけ変更し、前記変更されたデューティ比を基に前記スイッチの制御パルスを生成するパルス生成部とを有し、
    前記第1の変動検出部は、前記デューティ比の変更に伴う前記第1のコンデンサの出力電圧の変動の最大値を検出することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のコンデンサ寿命診断装置。
  13. さらに、前記第1のコンデンサの出力電圧が目標値に近づくように前記第1のトランジスタの制御パルスのデューティ比を演算するデューティ比演算部と、
    前記演算されたデューティ比を1パルス又は複数パルスだけ変更し、前記変更されたデューティ比を基に前記第1のトランジスタの制御パルスを生成するパルス生成部とを有し、
    前記第1の変動検出部は、前記デューティ比の変更に伴う前記第1のコンデンサの出力電圧の変動の最大値を検出することを特徴とする請求項7記載のコンデンサ寿命診断装置。
  14. さらに、前記第2のコンデンサの出力電圧が目標値に近づくように前記第2のトランジスタの制御パルスのデューティ比を演算するデューティ比演算部と、
    前記演算されたデューティ比を第1の期間だけ変更し、前記変更されたデューティ比を基に前記第2のトランジスタの制御パルスを生成するパルス生成部とを有し、
    前記第3の変動検出部は、前記デューティ比の変更に伴う前記第2のコンデンサの出力電圧の変動の最大値を検出することを特徴とする請求項8記載のコンデンサ寿命診断装置。
  15. さらに、前記第2のコンデンサの出力電圧が目標値に近づくように前記第2のトランジスタの制御パルスのデューティ比を演算するデューティ比演算部と、
    前記演算されたデューティ比を第1の期間だけ変更し、前記変更されたデューティ比を基に前記第2のトランジスタの制御パルスを生成するパルス生成部とを有し、
    前記第1の変動検出部は、前記デューティ比の変更に伴う前記第1のコンデンサの出力電圧の変動の最大値を検出することを特徴とする請求項8記載のコンデンサ寿命診断装置。
  16. 複数のサーバと、
    前記複数のサーバに複数の仮想マシンを割り当てる制御装置と、
    前記複数のサーバにそれぞれ電源電圧を供給する複数の電源装置とを有し、
    前記複数の電源装置の各々は、充電された電圧を出力する第1のコンデンサを有し、
    前記制御装置は、前記複数の電源装置の前記第1のコンデンサの出力電圧の変動の最大値をそれぞれ一定時間毎に検出し、前記検出した前記出力電圧の変動の最大値の時間推移を基に、前記複数の電源装置の前記第1のコンデンサの余命をそれぞれ予測し、前記予測した前記複数の電源装置の前記第1のコンデンサの余命に応じて前記複数のサーバに複数の仮想マシンを割り当てることを特徴とする電源システム。
  17. 第1の変動検出部により、第1のコンデンサの出力電圧の変動の最大値を一定時間毎に検出し、
    出力部により、前記第1の変動検出部により検出された前記出力電圧の変動の最大値の時間推移を基に前記第1のコンデンサの余命を予測し、前記第1のコンデンサの余命を示す信号を出力することを特徴とするコンデンサ寿命診断方法。
  18. 第1のコンデンサの出力電圧の変動の最大値を一定時間毎に検出し、
    前記検出された前記出力電圧の変動の最大値の時間推移を基に前記第1のコンデンサの余命を予測し、前記第1のコンデンサの余命を示す信号を出力する、
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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