JP2017005193A - 導体回路を有する構造体及びその製造方法並びに感光性樹脂組成物 - Google Patents

導体回路を有する構造体及びその製造方法並びに感光性樹脂組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】感光性樹脂組成物を除去して開口を形成する際の感光性樹脂組成物の除去性が良好な導体回路を有する構造体及びその製造方法並びに感光性樹脂組成物を提供する。【解決手段】支持体10上の導体回路2aを覆うように第1の感光性樹脂層を形成し、第1の感光性樹脂層に露光処理及び現像処理を施す第1のパターン化工程と、第1の感光性樹脂層のパターン3aを覆うように熱硬化性樹脂層を形成し、熱硬化性樹脂層の一部を除去して第1の感光性樹脂層のパターンの所定箇所を熱硬化性樹脂層4aから露出させるパターン露出工程と、熱硬化性樹脂層から露出した第1の感光性樹脂層を除去して導体回路を露出させる開口を形成する開口形成工程と、を備え、第1のパターン化工程は、露光処理及び現像処理の後に、第1の感光性樹脂層のパターンを加熱する加熱処理、及び、第1の感光性樹脂層のパターンに紫外線を照射する紫外線照射処理の少なくとも一方を行う。【選択図】図5

Description

本発明は、導体回路を有する構造体及びその製造方法並びに感光性樹脂組成物に関する。
プリント配線基板の層間絶縁材には、上の配線層と下の配線層との間を電気的に接続するためのビア(開口)を設ける必要がある。そして、プリント配線基板上に実装されるフリップチップのピンの数が増加すれば、そのピンの数に応じた数の開口を設ける必要がある。
半導体素子の微細化が進展し、フリップチップのピンの数が数万から数十万に増加するに従って、プリント配線基板の層間絶縁材に形成する開口の大きさも半導体素子のピンの数に応じて、狭小化させる必要性が高まっている。このような要求に対応するため、層間絶縁材に熱硬化性樹脂材料を用いて、レーザーにより開口を層間絶縁材に設けるプリント配線基板の開発が進められている(例えば特許文献1〜4参照)。
しかしながら、レーザーによりプリント配線基板の層間絶縁材に開口を設ける方法は、レーザー等の新規な設備導入が必要であること、比較的大きな開口又は60μm以下の微小な開口を設けることが困難であること、開口径に合わせて使用するレーザーを使い分ける必要があること、特殊な形状を設けることが困難であること等の問題がある。
また、レーザーを用いて層間絶縁材に開口を形成する場合、複数の開口を1つずつ形成しなければならない。このため、多数の微細な開口を設ける必要がある場合に時間が掛かること、また開口の周辺に樹脂の残渣が残るため、残渣を除去しない限り、得られるプリント配線基板の信頼性が低下することといった問題もある。
このようなレーザーによりプリント配線基板に開口を設ける方法の問題点を解決するため、感光性樹脂組成物を用いてプリント配線基板に開口を設ける方法が提案されている(例えば、特許文献5参照)。
特開平08−279678号公報 特開平11−054913号公報 特開2001−217543号公報 特開2003−017848号公報 国際公開第2013/054790
しかしながら、絶縁層を形成するために用いる熱硬化性樹脂組成物の種類によっては、感光性樹脂組成物を除去して開口を形成する際に、感光性樹脂組成物が十分に除去されない課題があった。このような課題は、導体回路を有する構造体にも当てはまる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、感光性樹脂組成物を除去して開口を形成する際の感光性樹脂組成物の除去性が良好な、導体回路を有する構造体及びその製造方法並びに感光性樹脂組成物を提供することである。
本発明者らは、以下の発明をした。
(1) 支持体と
支持体の表面に形成された導体回路と、
前記導体回路を覆うように前記支持体の表面に積層された絶縁層と、
前記導体回路のうちの一部が露出するように、前記絶縁層に形成された開口と、
前記開口内に露出した前記導体回路の一部に電気的に接続するように、前記絶縁層に形成された配線部と、
を含む構造体の製造方法であって、
前記導体回路が覆われるように、前記支持体上に第1の感光性樹脂層を形成する第1の感光性樹脂層形成工程と、
前記第1の感光性樹脂層がパターン化するように、前記第1の感光性樹脂層に露光処理及び現像処理を施す第1のパターン化工程と、
前記第1の感光性樹脂層のパターンを覆うように前記支持体上に熱硬化性樹脂層を形成する熱硬化性樹脂層形成工程と、
前記熱硬化性樹脂層の一部を除去して前記第1の感光性樹脂層のパターンの所定箇所を前記熱硬化性樹脂層から露出させるパターン露出工程と、
前記熱硬化性樹脂層から露出した前記第1の感光性樹脂層を除去して前記導体回路を露出させる開口を前記熱硬化性樹脂層に形成する開口形成工程と、を備え、
前記第1のパターン化工程は、前記露光処理及び前記現像処理の後に、前記第1の感光性樹脂層のパターンを加熱処理する加熱処理、及び、前記第1の感光性樹脂層のパターンに紫外線を照射する紫外線照射処理の少なくとも一方を行う、構造体の製造方法。
(2) さらに、熱硬化性樹脂層の少なくとも一部が覆われるように、シード層を形成するシード層形成工程と、
前記シード層が覆われるように、第2の感光性樹脂層を前記シード層に形成し、前記第2の感光性樹脂層がパターン化するように、前記第2の感光性樹脂層に露光処理及び現像処理を施す第2のパターン化工程と、
前記シード層の少なくとも一部が覆われるように、配線部を形成し、前記第2のパターン化工程で形成されたパターンをはく離して、配線パターンを形成する配線部パターン化工程と、
配線部が形成されていない領域のシード層を除去するシード層除去工程とを備える、(1)に記載の構造体の製造方法。
(3) 前記第1の感光性樹脂層形成工程から前記シード層除去工程を単一多層プリント配線形成工程とし、前記単一多層プリント配線形成工程を繰り返し行う、(2)に記載の構造体の製造方法。
(4) (1)から(3)のいずれかに記載の構造体の製造方法で製造される、構造体。
(5) (1)から(3)のいずれかに記載の構造体の製造方法で用いられる感光性樹脂組成物であって、
(a)バインダーポリマーと、
(b)エチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する光重合性化合物と、
(c)光重合開始剤と、を含有する、感光性樹脂組成物。
本発明によれば、第1のパターン化工程は、露光処理及び現像処理の後に、第1の感光性樹脂層のパターンを加熱処理する加熱処理、及び、第1の感光性樹脂層のパターンに紫外線を照射する紫外線照射処理の少なくとも一方を行うので、感光性樹脂組成物を除去して開口を形成する際の感光性樹脂組成物の除去性が良好な、導体回路を有する構造体及びその製造方法並びに感光性樹脂組成物を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る導体回路を有する構造体の製造方法を示す断面図である。 図1に続く、第1の感光性樹脂層形成工程を示す断面図である。 図2に続く、第1のパターン化工程を示す断面図である。 図3に続く、熱硬化性樹脂層形成工程を示す断面図である。 図4に続く、パターン露出工程を示す断面図である。 図5に続く、開口形成工程を示す断面図である。 図6に続く、シード層形成工程を示す断面図である。 図7に続く、第2のパターン化工程を示す断面図である。 図8に続く、配線部パターン化工程において、配線部を形成した状態を示す断面図である。 図9に続く、配線部パターン化工程において、配線部をパターン化した状態を示す断面図である。 図10に続く、配線部を形成した表面にソルダーレジスト及びニッケル/金層を有する導体回路を有する構造体を模式的に示す端面図である。 観察結果を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
本発明の導体回路を有する構造体の製造方法は、半導体素子を実装するための多層プリント配線基板の製造に好適に用いられ、特に、フリップチップ型の半導体素子を実装するためのプリント配線基板の製造に加え、コアレス基板、WLP(Wafer Level Package)、及びeWLB(embeded Wafer Level Ball Grid Array)等の基板レスパッケージの再配線方法にも好適に用いることができる。中でも、実装される半導体素子のサイズが大きく、半導体素子の表面にエリアアレイ状に配置された数万ものバンプと電気的に接続するための多層プリント配線基板に特に好適である。
図1(a)に示すように、まず、銅張積層体1を準備する。銅張積層体1は、支持体1bと、支持体1bの表面及び裏面に形成された金属箔2とを有する。金属箔2は、例えば、銅箔であるが、金箔、銀箔等であってもよい。
次いで、図1(b)に示すように、導体回路2a及び導体回路2bがそれぞれ支持体1bの表面及び裏面に形成されるように、金属箔2のうち不要な金属箔をエッチングにより除去して、プリント配線基板10を得る。
次いで、図2に示すように、導体回路2aが覆われるように、第1の感光性樹脂層3を導体回路2aの表面及び支持体1bの表面に形成し、また、導体回路2bが覆われるように、第1の感光性樹脂層3を導体回路2bの表面及び支持体1bの裏面に形成する(第1の感光性樹脂層形成工程)。
第1の感光性樹脂層3の厚さT1は、好ましくは2μm〜50μmであり、より好ましくは5μm〜30μmである。
第1の感光性樹脂層3の厚さT1を2μm以上とすると、第1の感光性樹脂層3の形成に用いる感光性樹脂組成物を成膜し易くなるため、プリント配線基板の製造に用いるフィルム状の感光性樹脂組成物を容易に作製することができる。第1の感光性樹脂層3の厚さT1を50μm以下とすると、第1の感光性樹脂層3に微細なパターンを形成することが容易になる。
なお、第1の感光性樹脂層3の厚さT1とは、第1の感光性樹脂層3のうち、導体回路2a及び導体回路2bの表面に形成された部分の厚さをいう。
その後、活性光線をマスクパターンを通して第1の感光性樹脂層3の表面のうち、所定の表面(後述する現像処理後に除去しない部分の表面)に照射する。これにより、除去しない部分が露光され、第1の感光性樹脂層3のうち、露光された部分を光硬化させる(第1のパターン化工程の露光処理)。
活性光線の光源としては、公知の光源を使用することができるが、例えば、カーボンアーク灯、水銀蒸気アーク灯、超高圧水銀灯、高圧水銀灯及びキセノンランプ等の紫外線を有効に放射するものを光源として使用することができる。また、光源として、直接描画方式のダイレクトレーザ露光を使用してもよい。
露光量は、使用する装置や感光性樹脂組成物の組成によって異なるが、10mJ/cm〜600mJ/cmとすることが好ましく、20mJ/cm〜400mJ/cmとすることがより好ましい。露光量を10mJ/cm以上とすると感光性樹脂組成物を充分に光硬化させることができ、露光量を600mJ/cm以下とすると光硬化が過剰となり過ぎず、現像後に第1の感光性樹脂層3で形成されたパターン3a(図3参照)及びパターン3bを安定して形成することができる。
次いで、図3に示すように、プリント配線基板10の表面及び裏面にそれぞれパターン3a及びパターン3bが形成されるように、第1の感光性樹脂層3のうち露光された部分以外の部分を現像により除去し、現像された多層プリント配線基板中間体を得る(第1のパターン化工程の現像処理)。
なお、第1の感光性樹脂層のパターン3a及びパターン3bは、後述の開口形成工程において除去され、熱硬化性樹脂層4に形成される微細な開口となる(図6参照)。
第1のパターン化工程の現像処理に用いる現像液としては、例えば、20℃〜50℃の炭酸ナトリウムの溶液(1〜5質量%水溶液)等のアルカリ現像液が用いられ、スプレー、揺動浸漬、ブラッシング及びスクラッピング等の公知の方法により現像する。これにより、所定の第1の感光性樹脂層のパターン3aが導体回路2aの表面に形成され、また、所定の第1の感光性樹脂層のパターン3bが導体回路2bの表面に形成される。
次いで、現像された多層プリント配線基板中間体を加熱処理し、多層プリント配線基板中間体10aを得る(第1のパターン化工程の加熱処理)。これにより、パターン3a及びパターン3bが加熱処理される。
加熱処理の条件としては、特に限定されるものではないが、例えば、パターン3a及びパターン3bが形成されたプリント配線基板10を、予め160℃〜200℃に設定した、加熱炉で、30分〜1時間の条件で処理することができる。
また、加熱処理の代わりに、現像された多層プリント配線基板中間体に紫外線を照射してもよい(第1のパターン化工程の紫外線照射処理)。これにより、パターン3a及びパターン3bが紫外線により照射される。
紫外線照射の条件としては、特に限定されるものではないが、例えば、パターン3a及びパターン3bが形成されたプリント配線基板10を、紫外線照射装置に投入して、紫外線を露光量2J/cmで照射することができる。
第1のパターン化工程の加熱処理及び紫外線照射処理は、いずれか一方のみを行ってもよいし、加熱処理及び紫外線照射処理を併用してもよい。また、加熱処理及び紫外線照射処理を併用する場合、どちらを先に行ってもよい。
本発明の導体回路を有する構造体の製造方法は、第1のパターン化工程の加熱処理及び紫外線照射処理を有することで、後の開口形成工程において、良好な第1の感光性樹脂層の除去性が得られる。
第1のパターン化工程の加熱処理及び紫外線照射処理の少なくとも一方を経ることによって、第1の感光性樹脂層3の除去性が良好となる理由は必ずしも明らかではないが、本発明者らは以下のように推察する。
第1のパターン化工程の露光処理及び現像処理の後に、加熱処理又は紫外線照射処理を経ずに、第1の感光性樹脂層のパターンを覆うように、プリント配線基板10の両面に熱硬化性樹脂層を形成する熱硬化性樹脂層形成工程を行った場合、用いる熱硬化性樹脂組成物の種類によっては、第1の感光性樹脂層のパターン中に含まれる未反応のカルボン酸と熱硬化性樹脂組成物中の成分(例えば、エポキシ樹脂)が反応してしまうことがある。このような反応で反応物が生じることで、開口形成工程において、感光性樹脂層のパターンが十分に除去されないという問題が生じていると考えられる。
そこで、第1のパターン化工程の露光処理及び現像処理の後に、加熱処理又は紫外線照射処理を経ることで、第1の感光性樹脂層のパターン中の未反応成分を効果的に低減し、開口形成工程において、第1の感光性樹脂層のパターンを十分に除去できると考えている。
図4に示すように、第1のパターン化工程の加熱処理又は紫外線照射処理の後、第1の感光性樹脂層のパターン3aが覆われるように、プリント配線基板10の表面、導体回路2aの表面及びパターン3aの表面に熱硬化性樹脂層4を形成し、また、パターン3bが覆われるように、プリント配線基板10の裏面、導体回路2bの表面及びパターン3bの表面に熱硬化性樹脂層4を形成し、多層プリント配線基板中間体10bを得る(熱硬化性樹脂層形成工程)。熱硬化性樹脂層4は、後述する熱硬化性樹脂組成物からなる。
熱硬化性樹脂層形成工程では、熱硬化性樹脂組成物が液状の場合は公知のスクリーン印刷及びロールコータにより塗布する工程、及び、熱硬化性樹脂組成物がフィルム状の場合は真空ラミネート等により貼り付ける工程を経ることにより、熱硬化性樹脂層4をプリント配線基板10の表面及び裏面、導体回路2a及び導体回路2bの表面並びにパターン3a及びパターン3bの表面に形成させる。
熱硬化性樹脂層の形成に用いる熱硬化性樹脂組成物としては、液状及びフィルム状のいずれも適用可能であるが、熱硬化性樹脂層4の厚さを精度良く制御するには、予め厚さを管理しているフィルム状のものを好適に用いることができる。
熱硬化性樹脂層4の厚さT2は、好ましくは2μm〜50μmであり、より好ましくは5μm〜30μmである。
熱硬化性樹脂層4の厚さT2を2μm以上とすると、熱硬化性樹脂層4の形成に用いる熱硬化性樹脂組成物を成膜し易くなるため、プリント配線基板10の製造に用いるフィルム状の熱硬化性樹脂組成物を容易に作製することができる。
熱硬化性樹脂層の厚さT2を50μm以下とすると、熱硬化性樹脂層4に微細なパターンを形成することが容易になる。
熱硬化性樹脂層4の厚さT2とは、熱硬化性樹脂層4のうち、導体回路2a及び導体回路2bの表面に形成された部分の厚さをいう。
熱硬化性樹脂層形成工程において、第1の感光性樹脂層3の厚さT1に対する熱硬化性樹脂層4の厚さT2の比(T2/T1)を1.0〜2.0とすることが好ましく、1.0〜1.5とすることがより好ましい。さらに、第1の感光性樹脂層3の厚さT1と熱硬化性樹脂層4の厚さT2は同じ厚さであることが、より好ましい。
比(T2/T1)を1.0以上とすると、熱硬化性樹脂層形成工程において、パターン3a及びパターン3bを熱硬化性樹脂組成物で埋め込みやすくなるため、得られる多層プリント配線基板100(図10参照)の信頼性をより高めることができる。
一方、比(T2/T1)を2.0以下とすると、短時間で熱硬化性樹脂層4に開口を形成でき、多層プリント配線基板100(図10参照)をより効率的に製造することができるため、デスミア処理を用いた場合に薬液の劣化を防ぐことができる。
次いで、形成した熱硬化性樹脂層4を熱硬化させる(熱硬化工程)。
熱硬化工程において、温度を150℃〜250℃とし、加熱時間を30分〜300分とすることが好ましい。また、温度を160℃〜200℃とし、加熱時間を30分〜120分とすることがより好ましい。
温度を150℃以上、加熱時間を30分以上とすると、熱硬化性樹脂層4を充分に硬化することができるため、その後のパターン露出工程及び開口形成工程において、熱硬化性樹脂層4を除去し易くなり、導体回路2a及び導体回路2bを露出し易くなる。
一方、温度を250℃以下、加熱時間を300分以下とすると、導体回路2a及び導体回路2bの表面の酸化を抑えることができる。このため、熱硬化性樹脂層4が導体回路2a及び導体回路2bの界面ではく離することを抑えられる。なお、熱硬化工程では、クリーンオーブンが一般的に用いられ、銅の酸化を抑制するため、窒素等の不活性ガスの雰囲気中で硬化を行ってもよい。
次いで、図5に示すように、パターン3a及びパターン3bの所定箇所が露出するように、熱硬化後の熱硬化性樹脂層4の一部を除去して、熱硬化性樹脂層4a及び熱硬化性樹脂層4bを形成し、多層プリント配線基板中間体10cを得る(パターン露出工程)。
熱硬化後の熱硬化性樹脂層4の一部は、熱硬化後の熱硬化性樹脂層4にデスミア処理を施すことにより除去することができる。
デスミア処理は、例えば、過マンガン酸ナトリウム液、水酸化ナトリウム液、過マンガン酸カリウム液、クロム液及び硫酸等の混合液に被処理基板を浸漬することによって実施できる。
具体的には、熱湯や所定の膨潤液を用いて被処理基板を膨潤処理した後、過マンガン酸ナトリウム液等で残渣等を除去し、還元(中和)を行った後、水洗、湯洗、乾燥を行う。1回の処理を行っても充分な開口が形成されない場合は複数回処理を行ってもよい。
なお、デスミア処理は上記のものに限定されない。また、デスミア処理後に、再度、熱硬化工程を行ってもよい。用いる熱硬化性樹脂によっても効果は異なるが、熱硬化させること、ガラス転移温度を上げることができるだけでなく、低熱膨張化を図ることができるからである。
次いで、図6に示すように、導体回路2aの一部の表面が露出するように、熱硬化性樹脂層4aから露出した第1の感光性樹脂層のパターン3aを除去し、また、導体回路2bの一部の表面が露出するように、熱硬化性樹脂層4bから露出した第1の感光性樹脂層のパターン3bを除去して、多層プリント配線基板中間体10dを得る(開口形成工程)。
パターン3a及びパターン3bは、多層プリント配線基板中間体10cにデスミア処理を施すことによって除去することが好ましい。こうして、熱硬化性樹脂層4に開口4hが形成される。
なお、パターン露出工程において、デスミア処理の代わりに、プラズマ処理又は研磨処理を用いて熱硬化性樹脂層4a及び熱硬化性樹脂層4bを除去してもよい。デスミア処理、プラズマ処理及び研磨処理のうち、二以上の処理を併用して熱硬化性樹脂層4a及び熱硬化性樹脂層4bを除去してもよい。
熱硬化性樹脂層4a及び熱硬化性樹脂層4bの厚さT2が厚い場合には、サンドブラスト、機械研磨及び化学機械研磨(CMP)等による研磨処理により熱硬化性樹脂層4a及び熱硬化性樹脂層4bを除去することが好ましい。
また、開口形成工程において、デスミア処理の代わりに、プラズマ処理を用いてパターン3a及びパターン3bを除去してもよいし、デスミア処理とプラズマ処理を併用してパターン3a及びパターン3bを除去してもよい。
パターン露出工程及び開口形成工程は各々個別の装置で行ってもよいし、これら処理を一連の工程として組み込んだ装置で行ってもよい。
プラズマ処理は、例えば、アルゴンガス、窒素ガス、ヘリウムガス、モノシランガス、酸素ガス、水素ガス、塩素ガス、四フッ化炭素ガス等の活性及び不活性ガスなどを用いることができる。また、これらを併用することもできる。プラズマ処理装置としては、バレル型や平行平板型のプラズマ処理装置を用いることができる。なお、プラズマ処理の出力、流量、処理時間は適宜選択することができる。
研磨処理は、具体的には、研磨機及びグラインダー等の装置を用いて、紙及び布等に研磨材を接着した研磨布紙及びサンドペーパーで熱硬化性樹脂層4を研削することを行う。研磨材としては、溶融アルミナ及び炭化ケイ素等の人造研磨材並びにガーネット及びエメリー等の天然研磨材が利用されるが、これらに限定されるものではない。研磨材の砥粒の粒度は表面に傷が残らないように、最後には#1500以上で研削することが望ましいが、これに限定されるものではない。
開口形成工程において、熱硬化性樹脂層4a及び熱硬化性樹脂層4bに形成する開口4hの直径Dは、60μm以下とすることが好ましい。
また、熱硬化性樹脂層4a及び熱硬化性樹脂層4bに形成する開口のうち、最小の開口の直径Dminに対する当該開口の深さDの比(D/Dmin)を、0.1〜1.0とすることが好ましく、0.2〜0.8とすることがより好ましい。比(D/Dmin)を0.1以上とすると、熱硬化性樹脂層4a及び熱硬化性樹脂層4bの厚さが薄くなり過ぎないため、熱硬化性樹脂層4a及び熱硬化性樹脂層4bに微細な開口を形成する場合であっても、開口4hの形状を安定に保つことができる。
一方、比(D/Dmin)を1.0以下とすると、第1の感光性樹脂層3が除去し易くなり、直径60μm以下の微細な開口をより形成し易くなる。開口4hの形状は、円形状であるが、楕円形等であってもよい。なお、開口の形成が円以外の場合、直径Dminは、円相当直径を用いればよい。
次いで、図7に示すように、多層プリント配線基板中間体10dの熱硬化性樹脂層4a及び熱硬化性樹脂層4bの少なくとも一部が覆われるように、無電解めっき法によりシード層5を多層プリント配線基板中間体10dの両面に形成し、多層プリント配線基板中間体10eを得る(シード層形成工程)。
シード層形成工程では、開口4hが設けられていない部分の熱硬化性樹脂層4a及び熱硬化性樹脂層4bの表面4sと、開口4hが設けられた部分における熱硬化性樹脂層4aの壁面4w及び露出している導体回路2a及び導体回路2bの表面とに、シード層5を形成する。
シード層5の厚さは特に制限はないが、通常0.1〜1.0μmとすることが好ましい。シード層5は、無電解銅めっき法及びスパッタ法で形成することができる。スパッタ法におけるターゲットは適宜選択できるが、Tiの後にCuを蒸着するのが一般的である。TiやCuの厚さは特に制限はないが、Tiで20〜100nm、Cuで100〜500nm程度が好適である。
次いで、図8に示すように、多層プリント配線基板中間体10eの両面の第2の感光性樹脂層をパターン化して、多層プリント配線基板中間体10fを得る(第2のパターン化工程)。第2のパターン化工程は、まず、前記シード層が覆われるように、第2の感光性樹脂層を前記シード層に形成する。具体的には、フィルム状の感光性樹脂組成物を多層プリント配線基板中間体10eの両面すなわちシード層5に貼着させて、第2の感光性樹脂層を形成する。その後、所定のパターンを形成したフォトツールを密着させ、露光処理及び現像処理を行い、パターン6a及びパターン6bを得る。
多層プリント配線基板中間体10eの両面に形成された第2の感光性樹脂層のパターン6a及びパターン6bは、半導体素子を実装する面により近い部分に微細な配線パターンを形成するため、第2の感光性樹脂層のパターン6bよりも第2の感光性樹脂層のパターン6aの方がパターンのピッチが狭くなっている。
次いで、図9に示すように、シード層5の少なくとも一部が覆われるように、銅電解めっき等の電解めっき法により配線部7を形成し、多層プリント配線基板中間体10gを得る。
この工程では、シード層5の表面のうち、第2の感光性樹脂層のパターン6a及びパターン6bが形成されている領域以外の表面に配線部7を形成する。
開口4hが形成された領域では、壁面4w、導体回路2a及び導体回路2bの表面に形成されたシード層5上に配線部7を形成する。
配線部7の厚さは、1μm〜20μmとすることが好ましい。
その後、図10に示すように、はく離液により、パターン6a及びパターン6bをはく離して配線パターン7a及び配線パターン7bを形成する(配線部パターン化工程)。
次いで、エッチング液を用いて、配線部7が形成されていない領域のシード層5をエッチングにより除去する(シード層除去工程)。
以上の工程を経て表面に配線部(配線パターン7a及び配線パターン7b)を有する多層プリント配線基板100を得る。
さらに、図11に示すように、多層プリント配線基板100の表裏の両面に対し、上述した第1の感光性樹脂層形成工程からシード層除去工程を単一多層プリント配線形成工程とし、単一多層プリント配線形成工程を繰り返し行った後、最外層にソルダーレジスト8を形成し、市販の無電解ニッケル/金めっき液等を用いてめっき処理を施すことによりニッケル/金層9を形成することで、多層プリント配線基板200を得ることができる。
例えば、多層プリント配線基板200は、第1の感光性樹脂層形成工程からシード層除去工程の一連の工程を3回繰り返し行うことにより、配線部(配線パターン7a及び配線パターン7b)を3層有したものである。多層プリント配線基板200は、各熱硬化性樹脂層4に形成された配線部(配線パターン7a及び配線パターン7b)がそれぞれ電気的に接続されている。
上記の製造方法は、熱硬化性樹脂層に形成する開口の形状に合わせて、第1のパターン化工程において第1の感光性樹脂層をパターン化することにより、様々な形状の開口を設けることができる。また、この導体回路を有する構造体の製造方法では、レーザーで開口を形成する場合とは異なり、複数の開口を同時に形成できることに加え、開口周辺の樹脂の残渣を低減できる。このため、半導体素子のピン数が増加し、多数の微細な開口を設ける必要が生じた場合でも、優れた信頼性を有する構造体を充分に効率的に製造することができる。このとき第1の感光性樹脂層をパターン化した後に、加熱又は紫外線を照射する若しくはその両方を併用することにより、第1の感光性樹脂層を除去する工程で、除去を容易にすることができる。
したがって、上記の多層プリント配線基板100及び多層プリント配線基板200は、微細化及び高密度化が進むフリップチップ型の半導体素子を実装するためのプリント配線基板として好適である。中でも、実装される半導体素子のサイズが大きく、半導体素子の表面にエリアアレイ状に配置された数万ものバンプと電気的に接続するためのプリント配線基板に特に好適である。
次に、上述の多層プリント配線基板100及び多層プリント配線基板200の製造に用いられる感光性樹脂組成物及び熱硬化性樹脂組成物について詳細に説明するが、本発明はこれらの樹脂組成に限定されるものではない。
多層プリント配線基板100及び多層プリント配線基板200の製造に用いる感光性樹脂組成物は、特に限定するものではないが、以下のものが好適である。すなわち、感光性樹脂層の形成に好適な感光性樹脂組成物は、
(a)バインダーポリマーと、
(b)エチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する光重合性化合物と、
(c)光重合開始剤と、
を含有する、ことが好ましい。この感光性樹脂組成物は、第1の感光性樹脂層及び第2の感光性樹脂層の両方の層を形成する際に用いることができる。
感光性樹脂組成物は、(d)無機フィラーを含まないことが好ましい。この場合、現像後の解像度が向上し、微細なパターンを形成でき、デスミア処理ではく離した後の開口部側面が平滑になる傾向にある。なお、感光性樹脂組成物に、(d)無機フィラーを含める場合は、最大粒径が5μm以下、平均粒径が1μm以下であることが好ましい。
(a)バインダーポリマーとしては、例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、エポキシ系樹脂、アミド系樹脂、アミドエポキシ系樹脂、アルキド系樹脂、及びフェノール系樹脂等が挙げられる。アルカリ現像性の観点からは、アクリル系樹脂が好ましい。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。(a)バインダーポリマーは、例えば、重合性単量体をラジカル重合させることにより製造することができる。
上記重合性単量体としては、例えば、スチレン、ビニルトルエン、及びα−メチルスチレン等のα−位若しくは芳香族環において置換されている重合可能なスチレン誘導体、ジアセトンアクリルアミド等のアクリルアミド、アクリロニトリル及びビニル−n−ブチルエーテル等のビニルアルコールのエステル類、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸ベンジルエステル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリルエステル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルエステル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチルエステル、(メタ)アクリル酸グリシジルエステル、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、α−ブロモ(メタ)アクリル酸、α−クロル(メタ)アクリル酸、β−フリル(メタ)アクリル酸、β−スチリル(メタ)アクリル酸、マレイン酸、マレイン酸無水物、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノイソプロピル等のマレイン酸モノエステル、フマール酸、ケイ皮酸、α−シアノケイ皮酸、イタコン酸、クロトン酸、プロピオール酸などが挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、(a)バインダーポリマーは、アルカリ現像性の見地から、カルボキシル基を含有させることが好ましく、例えば、カルボキシル基を有する重合性単量体とその他の重合性単量体をラジカル重合させることにより製造することができる。上記カルボキシル基を有する重合性単量体としては、(メタ)アクリル酸が好ましく、中でもメタクリル酸がより好ましい。
(a)バインダーポリマーのカルボキシル基含有量(使用する全重合性単量体に対するカルボキシル基を有する重合性単量体の割合)は、アルカリ現像性とアルカリ耐性のバランスの見地から、好ましくは12〜50質量%であり、より好ましくは12〜40質量%であり、さらに好ましくは15〜30質量%であり、特に好ましくは15〜25質量%である。このカルボキシル基含有量が12質量%以上であると、アルカリ現像性が良好になり、50質量%以下であるとアルカリ耐性を高めることができる。
(a)バインダーポリマーの重量平均分子量は、機械強度及びアルカリ現像性のバランスの見地から、好ましくは20,000〜300,000であり、より好ましくは40,000〜150,000であり、さらに好ましくは50,000〜120,000である。重量平均分子量が、20,000以上であると耐現像液性が高まり、300,000以下であると現像時間を短縮化できる。なお、本実施形態において、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法により測定され、標準ポリスチレンを用いて作成した検量線により換算された値とする。
上記(a)バインダーポリマーの含有量は、(a)バインダーポリマーの成分及び(b)エチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する光重合性化合物の成分の総量100質量部に対して、好ましくは30〜80質量部であり、より好ましくは40〜75質量部であり、さらに好ましくは50〜70質量部である。(a)バインダーポリマーの成分の含有量がこの範囲であると、感光性樹脂組成物の塗膜性及び光硬化物の強度がより良好となる。(b)エチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する光重合性化合物の含有量は、(a)バインダーポリマーの成分及び(b)エチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する光重合性化合物の成分の総量100質量部に対して、好ましくは20〜60質量部であり、より好ましくは30〜55質量部であり、さらに好ましくは35〜50質量部である。(b)エチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する光重合性化合物の成分の含有量がこの範囲であると、感光性樹脂組成物の光感度及び塗膜性がより良好となる。
(b)エチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する光重合性化合物としては、例えば、多価アルコールにα,β−不飽和カルボン酸を反応させて得られる化合物、ビスフェノールA系(メタ)アクリレート化合物、グリシジル基含有化合物にα、β−不飽和カルボン酸を反応させて得られる化合物、ウレタン結合を有する(メタ)アクリレート化合物等のウレタンモノマー、ノニルフェノキシブタエチレンオキシ(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシオクタエチレンオキシ(メタ)アクリレート、γ−クロロ−β−ヒドロキシプロピル−β′−(メタ)アクリロイルオキシエチル−o−フタレート、β−ヒドロキシエチル−β′−(メタ)アクリロイルオキシエチル−o−フタレート、β−ヒドロキシプロピル−β′−(メタ)アクリロイルオキシエチル−o−フタレート、(メタ)アクリル酸アルキルエステルなどが挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
(b)エチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する光重合性化合物の成分の含有量は、光感度及び解像性のバランスの見地から、(a)バインダーポリマーの成分及び(b)エチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する光重合性化合物の成分の総量100質量部に対して、好ましくは10〜40質量部であり、より好ましくは20〜30質量部である。
(c)光重合開始剤の成分の光重合開始剤としては、例えば、ベンゾフェノン、N,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、N,N’−テトラエチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−4’−ジメチルアミノベンゾフェノン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン−1、及び2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパノン−1等の芳香族ケトン、2−エチルアントラキノン、フェナントレンキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、オクタメチルアントラキノン、1,2−ベンズアントラキノン、2,3−ベンズアントラキノン、2−フェニルアントラキノン、2,3−ジフェニルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、2−メチルアントラキノン、1,4−ナフトキノン、9,10−フェナンタラキノン、2−メチル−1,4−ナフトキノン、及び2,3−ジメチルアントラキノン等のキノン類、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、及びベンゾインフェニルエーテル等のベンゾインエーテル化合物、ベンゾイン、メチルベンゾイン、及びエチルベンゾイン等のベンゾイン化合物、ベンジルジメチルケタール等のベンジル誘導体、9,10−ジメトキシアントラセン、9,10−ジエトキシアントラセン、9,10−ジプロポキシアントラセン、9,10−ジブトキシアントラセン、及び9,10−ジペントキシアントラセン等の置換アントラセン類、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(メトキシフェニル)イミダゾール二量体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、及び2−(p−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体等の2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体、クマリン系化合物、オキサゾール系化合物、ピラゾリン系化合物などが挙げられる。ここで、2つの2,4,5−トリアリールイミダゾールのアリール基の置換基は同一で対象な化合物を与えてもよいし、相違して非対称な化合物を与えてもよい。また、ジエチルチオキサントンとジメチルアミノ安息香酸の組み合わせのように、チオキサントン系化合物と3級アミン化合物とを組み合わせてもよい。また、密着性及び感度のバランスの見地から、2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体がより好ましい。これらは、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
上記(c)光重合開始剤の含有量は、(a)バインダーポリマーの成分及び(b)エチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する光重合性化合物の成分の総量100質量部に対して、好ましくは0.01〜30質量部であり、より好ましくは0.1〜20質量部であり、さらに好ましくは0.2〜10質量部である。(c)光重合開始剤の成分の含有量がこの範囲であると、感光性樹脂組成物の光感度及び内部の光硬化性がより良好となる。
感光性樹脂組成物は、(d)無機フィラーを充填しないフィラーレスであることが好ましいが、少量であれば充填しても構わない。(d)無機フィラーを少量充填することで、収縮量が小さくなると共に、剛性が高くなり、厚さ寸法精度を向上させることができる。(d)無機フィラーの充填量が感光性樹脂組成物の総量100質量部に対して5質量部未満である場合、解像性を高めることができる。
(d)無機フィラーとしては、例えば、硫酸バリウム、チタン酸バリウム、粉状酸化珪素、無定形シリカ、タルク、クレー、焼成カオリン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、雲母粉等の無機充填剤が使用できる。特に好ましくは、シリカフィラーで一次粒径のまま、凝集することなく樹脂中に分散させるために、シランカップリング剤を用いたものが望ましい。(d)無機フィラーの最大粒径は、好ましくは2μm以下であり、より好ましくは1μm以下である。また、(d)無機フィラーの平均粒径は、解像度の観点から、好ましくは300nm以下であり、より好ましくは100nm以下である。
また、感光性樹脂組成物には、必要に応じて、マラカイトグリーン、ビクトリアピュアブルー、ブリリアントグリーン、及びメチルバイオレット等の染料、トリブロモフェニルスルホン、ロイコクリスタルバイオレット、ジフェニルアミン、ベンジルアミン、トリフェニルアミン、ジエチルアニリン、o−クロロアニリン及びターシャリブチルカテコール等の光発色剤、熱発色防止剤、p−トルエンスルホンアミド等の可塑剤、顔料、充填剤、消泡剤、難燃剤、密着性付与剤、レベリング剤、剥離促進剤、酸化防止剤、香料、イメージング剤、熱架橋剤、重合禁止剤等を(a)バインダーポリマーの成分及び(b)エチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する光重合性化合物の成分の総量100質量部に対して各々0.01〜20質量部含有することができる。これらは、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
感光性樹脂組成物には、必要に応じて、メタノール、エタノール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、プロピレングリコールモノメチルエーテル等の溶剤又はこれらの混合溶剤に溶解して固形分30〜60質量%の溶液として塗布することができる。これらは、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
感光性樹脂組成物には、特に制限はないが、金属面、例えば、銅、銅系合金、ニッケル、クロム、鉄、ステンレス等の鉄系合金、好ましくは銅、銅系合金、鉄系合金の表面上に、液状レジストとして塗布して乾燥後、必要に応じて保護フィルムを被覆して用いるか、感光性エレメントの形態で用いられることが好ましい。
感光性エレメントの形態とは、支持体と、該支持体上に上記感光性樹脂組成物の溶液を均一に塗布、乾燥して形成された感光性樹脂組成物層(樹脂層)とを備えるものであり、感光性樹脂組成物の層上にはそれを被覆する保護フィルムをさらに備えていてもよい。支持体としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、及びポリエステル等の耐熱性及び耐溶剤性を有する重合体フィルム上に感光性樹脂組成物を塗布、乾燥することにより得られる。透明性の見地からは、ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いることが好ましい。
多層プリント配線基板100及び多層プリント配線基板200の製造に用いる熱硬化性樹脂組成物は、特に限定するものではないが、以下のものが好適である。すなわち、熱硬化性樹脂層4の形成に好適な熱硬化性樹脂組成物は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シアネートエステル樹脂、ポリアミドイミド樹脂、熱硬化性ポリイミド樹脂からなる群より選択される少なくとも一種を含む樹脂組成物と、最大粒径が5μm以下でありかつ平均粒径が1μm以下である無機フィラーと、を含むことが好ましい。
エポキシ樹脂としては、分子内に1つ以上のグリシジル基を有するエポキシ樹脂が好ましい。無機フィラーの充填量は、好ましくは0〜90質量%の範囲、より好ましくは20〜70質量%の範囲、さらに好ましくは30〜60質量%である。
エポキシ樹脂は、2つ以上のグリシジル基を持つエポキシ樹脂ならば、すべて使用することができるが、好適には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボラックフェノール型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ビスフェノールSジグリシジルエーテル等のビスフェノールS型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ビキシレノールジグリシジルエーテル等のビキシレノール型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールAグリシジルエーテル等の水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、及び、それらの二塩基酸変性ジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂などであり、単独、又は2種以上組み合わせて用いることができる。
市販のエポキシ樹脂としては、DIC株式会社製EXA4700(4官能ナフタレン型エポキシ樹脂)、日本化薬株式会社製NC−7000(ナフタレン骨格含有多官能固形エポキシ樹脂)等のナフタレン型エポキシ樹脂;日本化薬株式会社EPPN−502H(トリスフェノールエポキシ樹脂)等のフェノール類とフェノール性水酸基を有する芳香族アルデヒドとの縮合物のエポキシ化物(トリスフェノール型エポキシ樹脂);DIC株式会社製エピクロンHP−7200H(ジシクロペンタジエン骨格含有多官能固形エポキシ樹脂)等のジシクロペンタジエンアラルキル型エポキシ樹脂;日本化薬株式会社製NC−3000H(ビフェニル骨格含有多官能固形エポキシ樹脂)等のビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂;DIC株式会社製エピクロンN660、エピクロンN690、日本化薬株式会社製EOCN−104S等のノボラック型エポキシ樹脂;日産化学工業株式会社製TEPIC等のトリス(2,3−エポキシプロピル)イソシアヌレート、DIC株式会社製エピクロン860、エピクロン900−IM、エピクロンEXA―4816、エピクロンEXA−4822、旭チバ株式会社製アラルダイトAER280、東都化成株式会社製エポトートYD−134、三菱化学株式会社製JER834、JER872、住友化学工業株式会社製ELA−134等のビスフェノールA型エポキシ樹脂;DIC株式会社製エピクロンHP−4032等のナフタレン型エポキシ樹脂;DIC株式会社製エピクロンN−740等のフェノールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールとサリチルアルデヒドの縮合物のエポキシ樹脂;日本化薬株式会社製EPPN−500シリーズなどが挙げられる。これらのエポキシ樹脂は各々単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記エポキシ樹脂の中でも、銅との密着性や絶縁性に優れる点で、日本化薬株式会社製NC−3000H(ビフェニル骨格含有多官能固形エポキシ樹脂)等のビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂が好ましく、また、架橋密度が高く高Tgが得られる点で、日本化薬株式会社製EPPN−500シリーズを用いることがより好ましい。
上記エポキシ樹脂の含有量は、無機フィラー成分を除く樹脂成分100質量部に対して、30〜90質量部であることが好ましく、40〜80質量部であることがより好ましい。
エポキシ樹脂と組み合わせる硬化剤としては、従来公知の各種エポキシ樹脂硬化剤若しくはエポキシ樹脂硬化促進剤を配合することができる。例えば、フェノール樹脂、イミダゾール化合物、酸無水物、脂肪族アミン、脂環族ポリアミン、芳香族ポリアミン、第3級アミン、ジシアンジアミド、グアニジン類、又はこれらのエポキシアダクトやマイクロカプセル化したもののほか、トリフェニルホスフィン、テトラフェニルホスフォニウム、テトラフェニルボレート等の有機ホスフィン系化合物、DBU若しくはその誘導体等、硬化剤若しくは硬化促進剤の如何に拘らず、公知慣用のものを単独であるいは2種以上組み合わせて使用することができる。エポキシ樹脂の硬化を進行させることができれば特に限定されないが、具体的には、4,4’−ジアミノジフェニルスルフォン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、トリメチレンビス(4−アミノベンゾエート)、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、9,9’−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン等を例示でき、単独、又は2種以上組み合わせて用いることができる。
シアネートエステル樹脂は、加熱によりトリアジン環を繰り返し単位とする硬化物を生成する樹脂であり、硬化物は誘電特性に優れるため、特に高周波特性が要求される場合等に用いられることが多い。シアネートエステル樹脂としては、2,2−ビス(4−シアナトフェニル)プロパン、ビス(4−シアナトフェニル)エタン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−シアナトフェニル)メタン、2,2−ビス(4−シアナトフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、α,α’−ビス(4−シアナトフェニル)−m−ジイソプロピルベンゼン、フェノールノボラック及びアルキルフェノールノボラックのシアネートエステル化物等が挙げられる。その中でも、2,2−ビス(4−シアナトフェニル)プロパンは硬化物の誘電特性と硬化性のバランスが特に良好であり、コスト的にも安価であるため好ましい。またシアネートエステル化合物は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。また、ここで用いられるシアネートエステル化合物は予め一部が三量体や五量体にオリゴマー化されていても構わない。さらに、シアネート樹脂に対して硬化触媒や硬化促進剤を入れてもよい。硬化触媒としては、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛等の金属類が用いられ、具体的には、2−エチルヘキサン酸塩、ナフテン酸塩、オクチル酸塩等の有機金属塩及びアセチルアセトン錯体等の有機金属錯体として用いられる。これらは、単独で使用してもよいし、二種類以上を混合して使用してもよい。硬化促進剤としてはフェノール類を使用することが好ましく、ノニルフェノール、パラクミルフェノール等の単官能フェノールや、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS等の二官能フェノールあるいはフェノールノボラック、クレゾールノボラック等の多官能フェノール等を用いることができる。これらは、単独で使用してもよいし、二種類以上を混合して使用してもよい。
熱硬化性樹脂組成物は、分子構造中に少なくとも2個の不飽和N−置換マレイミド基を有するマレイミド化合物を含有することが好ましい。具体的には、例えば、N,N’−エチレンビスマレイミド、N,N’−ヘキサメチレンビスマレイミド、N,N’−(1,3−フェニレン)ビスマレイミド、N,N’−[1,3−(2−メチルフェニレン)]ビスマレイミド、N,N’−[1,3−(4−メチルフェニレン)]ビスマレイミド、N,N’−(1,4−フェニレン)ビスマレイミド、ビス(4−マレイミドフェニル)メタン、ビス(3−メチル−4−マレイミドフェニル)メタン、3,3’−ジメチル−5,5’−ジエチル−4,4’−ジフェニルメタンビスマレイミド、ビス(4−マレイミドフェニル)エーテル、ビス(4−マレイミドフェニル)スルホン、ビス(4−マレイミドフェニル)スルフィド、ビス(4−マレイミドフェニル)ケトン、ビス(4−マレイミドシクロヘキシル)メタン、1,4−ビス(4−マレイミドフェニル)シクロヘキサン、1,4−ビス(マレイミドメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(マレイミドメチル)ベンゼン、1,3−ビス(4−マレイミドフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−マレイミドフェノキシ)ベンゼン、ビス[4−(3−マレイミドフェノキシ)フェニル]メタン、ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]メタン、1,1−ビス[4−(3−マレイミドフェノキシ)フェニル]エタン、1,1−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]エタン、1,2−ビス[4−(3−マレイミドフェノキシ)フェニル]エタン、1,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]エタン、2,2−ビス[4−(3−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(3−マレイミドフェノキシ)フェニル]ブタン、2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]ブタン、2,2−ビス[4−(3−マレイミドフェノキシ)フェニル]−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、4,4−ビス(3−マレイミドフェノキシ)ビフェニル、4,4−ビス(4−マレイミドフェノキシ)ビフェニル、ビス[4−(3−マレイミドフェノキシ)フェニル]ケトン、ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]ケトン、2,2’−ビス(4−マレイミドフェニル)ジスルフィド、ビス(4−マレイミドフェニル)ジスルフィド、ビス[4−(3−マレイミドフェノキシ)フェニル]スルフィド、ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]スルフィド、ビス[4−(3−マレイミドフェノキシ)フェニル]スルホキシド、ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]スルホキシド、ビス[4−(3−マレイミドフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(3−マレイミドフェノキシ)フェニル]エーテル、ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]エーテル、1,4−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、1,4−ビス[4−(3−マレイミドフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(3−マレイミドフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、1,4−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)−3,5−ジメチル−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)−3,5−ジメチル−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、1,4−ビス[4−(3−マレイミドフェノキシ)−3,5−ジメチル−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(3−マレイミドフェノキシ)−3,5−ジメチル−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、ポリフェニルメタンマレイミド等が挙げられ、これらのマレイミド化合物は、単独で用いても2種類以上を混合して用いてもよい。
また、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂や各種カルボン酸含有樹脂をエポキシ樹脂と反応させる別な樹脂として使用してもよい。ポリアミドイミド樹脂としては、東洋紡株式会社の「バイロマックスHR11NN」、「バイロマックスHR12N2」、「バイロマックスHR16NN」等が挙げられる。カルボン酸含有樹脂としては、アクリル樹脂や酸変性エポキシアクリレート、酸含有ウレタン樹脂等が挙げられる。
上記硬化剤の含有量は、無機フィラー成分を除く樹脂成分100質量部に対して、5〜50質量部であることが好ましく、10〜40質量部であることがより好ましい。
無機フィラーとしては従来公知の全ての無機充填剤及び有機充填剤が使用でき、特定のものに限定されない。例えば、硫酸バリウム、チタン酸バリウム、無定形シリカ、結晶性シリカ、溶融シリカ、球状シリカ、タルク、クレー、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化アルミニウム等の体質顔料や、銅、錫、亜鉛、ニッケル、銀、パラジウム、アルミニウム、鉄、コバルト、金、白金等の金属粉体が挙げられる。
シリカフィラーを用いる場合は、フィラーで一次粒径のまま、凝集することなく樹脂中に分散させるために、シランカップリング剤を用いたものが望ましい。最大粒径は5μm以下であることが好ましく、さらに1μm以下であることが望ましい。シランカップリング剤としては、一般的に入手可能なものを用いることができ、例えば、アルキルシラン、アルコキシシラン、ビニルシラン、エポキシシラン、アミノシラン、アクリルシラン、メタクリルシラン、メルカプトシラン、スルフィドシラン、イソシアネートシラン、サルファーシラン、スチリルシラン、アルキルクロロシラン等が使用可能である。
具体的な化合物名としては、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリフェノキシシラン、エチルトリメトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、ジイソプロピルジメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、ジイソブチルジメトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラン、n−ヘキシルトリエトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、n−オクチルトリエトキシシラン、n−ドデシルメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、トリフェニルシラノール、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、n−オクチルジメチルクロロシラン、テトラエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、ビス(3−(トリエトキシシリル)プロピル)ジスルフィド、ビス(3−(トリエトキシシリル)プロピル)テトラスルフィド、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、アリルトリメトキシシラン、ジアリルジメチルシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、N−(1,3−ジメチルブチルデン)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、アミノシラン等がある。
無機フィラーの平均粒径は、好ましくは300nm以下であり、より好ましくは100nm以下である。無機フィラーの平均粒径が小さいほど、デスミア処理後の表面が平滑となり、その後のフリップチップ実装時にアンダーフィル材の充填性が良くなる傾向にある。無機フィラーの充填量は、好ましくは0〜90質量%であり、より好ましくは20〜70質量%であり、さらに好ましくは30〜60質量%である。
以上説明したように、本実施形態に係るプリント配線基板の製造方法では、熱硬化性樹脂層4に形成する開口の形状に合わせて、第1のパターン化工程において第1の感光性樹脂層3をパターン化することにより、様々な形状の開口4hを容易に形成することができる。また、本実施形態に係るプリント配線基板の製造方法では、複数の開口4hを同時に形成できることに加え、レーザーで開口を形成する場合とは異なり、開口4h周辺の感光性樹脂の残渣を低減できる。このため、半導体素子のピン数が増加し、多数の微細な開口4hを設ける必要があっても、優れた信頼性を有するプリント配線基板を充分に効率的に製造することができる。
また、本実施形態では、熱硬化性樹脂層形成工程の直後の工程として、熱硬化性樹脂層4を熱硬化する熱硬化工程をさらに備え、パターン露出工程及び開口形成工程において、プラズマ処理及びデスミア処理を施すことにより、熱硬化性樹脂層4の一部の除去と、熱硬化性樹脂層4から露出した第1の感光性樹脂層3の除去を行っている。この場合、プラズマ処理及びデスミア処理によって速やかに第1の感光性樹脂層3を露出させることができると共に、デスミア処理によって開口4h周辺の残渣をより確実に低減できる。
また、本実施形態では、熱硬化性樹脂層形成工程の直後の工程として、熱硬化性樹脂層4を熱硬化する熱硬化工程をさらに備え、パターン露出工程及び開口形成工程において、デスミア処理を施すことにより、熱硬化後の熱硬化性樹脂層4の一部を除去し、熱硬化性樹脂層4から露出した第1の感光性樹脂層3を除去している。この場合、デスミア処理によって速やかに第1の感光性樹脂層3を露出させることができると共に、開口4h周辺の残渣をより確実に低減できる。
また、本実施形態では、熱硬化性樹脂層形成工程の直後の工程として、熱硬化性樹脂層を熱硬化する熱硬化工程をさらに備え、パターン露出工程において、研磨処理を施すことにより、熱硬化後の熱硬化性樹脂層4の一部を除去し、開口形成工程において、デスミア処理を施すことにより、熱硬化性樹脂層4から露出した第1の感光性樹脂層3を除去している。この場合、研磨処理及びデスミア処理によって速やかに第1の感光性樹脂層3を露出させることができると共に、デスミア処理によって開口4h周辺の残渣をより確実に低減できる。
また、本実施形態では、熱硬化性樹脂層形成工程の直後の工程として、熱硬化性樹脂層4を熱硬化する熱硬化工程をさらに備え、パターン露出工程及び開口形成工程において、プラズマ処理を施すことにより、熱硬化後の熱硬化性樹脂層4の一部を除去し、熱硬化性樹脂層4から露出した第1の感光性樹脂層3を除去している。この場合、プラズマ処理によって速やかに第1の感光性樹脂層3を露出できると共に、開口4h周辺の残渣をより確実に低減できる。
また、本実施形態では、開口4hを形成した後の熱硬化性樹脂層4の少なくとも一部を覆うように、無電解めっき法により配線パターン7a及び配線パターン7bの下地となるシード層5を形成するシード層形成工程と、シード層5を覆うように、第2の感光性樹脂層を形成後、第2の感光性樹脂層に露光処理及び現像処理を施してパターン化する第2のパターン化工程と、シード層5を覆うように、電解めっき法により配線部7を形成後、はく離処理により第2の感光性樹脂層のパターン6a及びパターン6bをはく離して配線部7をパターン化する配線部パターン化工程と、配線部が形成されていない領域のシード層5を除去するシード層除去工程と、をさらに備えることが好ましい。シード層5を形成することにより、電解めっき法による配線部7の形成が可能になり、配線部7を選択的にパターン化することができる。
また、本発明に係るプリント配線基板100は、本実施形態に係るプリント配線基板の製造方法によって製造されたプリント配線基板であって、熱硬化性樹脂層4が有する開口4hの直径が60μm以下である。このようなプリント配線基板100によれば、従来のプリント配線基板と比べて、熱硬化性樹脂層4に微細な開口4hを有し、かつ、優れた信頼性を持たせることができる。
また、このようなプリント配線基板100は、熱硬化性樹脂層4が有する開口4hの直径が60μm以下であるため、ピン数が数万ピンから数十万ピンの半導体素子を実装するのに適したものとなる。また、プリント配線基板100は、プリント配線基板に一般的に行われている各種加工処理、例えば、表面配線パターン上のニッケル/金めっきやはんだ処理等を施すことができる。
以上、本発明に係るプリント配線基板の製造方法及び樹脂組成物の好適な実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を行ってもよい。
例えば、上記実施形態では、熱硬化性樹脂層形成工程の直後の工程として、熱硬化性樹脂層4を熱硬化する熱硬化工程を備えていたが、パターン露出工程及び開口形成工程において、プラズマ処理を施すことにより、熱硬化性樹脂層4の一部を除去と、熱硬化性樹脂層4から露出した第1の感光性樹脂層3の除去を行う場合は、パターン露出工程と開口形成工程との間の工程として又は開口形成工程の後工程として、熱硬化工程をそれぞれ備えていても構わない。
(実施例1)
<導体回路を有するプリント配線基板の準備>
まず、厚さ12μmの金属箔2が両面に貼着された銅張積層体1(日立化成株式会社製、MCL−E−679FG)を準備した。銅張積層体1の厚さは400μmであった(図1(a)参照)。金属箔2をエッチング処理し、所定パターン形状に加工した(図1(b)参照)。
<第1の感光性樹脂層の形成>
次いで、図2に示すように、感光性樹脂組成物としてドライフィルムレジスト(日立化成株式会社製Photec H−7025)をベースに、膜厚が10μmから40μmのものを準備し、ロールラミネーターで両面に貼着し、パターンを形成したフォトツールを密着させ、株式会社オーク製作所製EXM‐1201型露光機を使用して、50mJ/cmのエネルギー量で露光を行った。次いで、30℃の1質量%炭酸ナトリウム水溶液で、90秒間スプレー現像を行い、感光性樹脂組成物を開口させて第1の感光性樹脂層のパターン3a、3bを形成した(図3参照)。
次いで、第1の感光性樹脂層のパターンを形成した銅張積層体1を180℃に加熱した乾燥炉に、60分間投入した。
セミアディティブプロセス対応の絶縁フィルム(日立化成株式会社製、AS−Z3)を用いて、プリント配線基板上に熱硬化性樹脂層4を形成した(図4参照)。詳細には、まず、絶縁フィルムの保護フィルムを剥がし、プリント配線基板10の両面(パターン3a及びパターン3b並びに導体回路2a及び導体回路2b上)に支持体が外側を向くように絶縁フィルムを載置した。プレス式真空ラミネータ(株式会社名機製作所製、MVLP−500/600)を用いてプリント配線基板の表面に、絶縁フィルムを積層した。プレス条件は、プレス熱板温度70℃、真空引き時間30秒、ラミネートプレス時間40秒、圧着圧力0.5MPaとした。次いで、クリーンオーブンで所定温度、所定時間で熱硬化性樹脂層4を形成した。
その後、表1に示す工程に沿って除去処理を行うことで、熱硬化性樹脂層4を研削して第1の感光性樹脂層のパターン3a、3bを露出させると共に、第1の感光性樹脂層のパターン3a、3bを除去し、実施例1の評価基板を得た(図5及び図6参照)。
(比較例1)
実施例1において、第1の感光性樹脂層のパターンを形成した銅張積層体1を180℃に加熱した乾燥炉に、60分間投入しなかった以外は実施例1と同様の操作を行い、比較例1の評価基板を得た。
実施例1及び比較例1におけるプリント配線基板の製造時における開口形成プロセス条件を表2に示す。
得られた評価基板を電界放出型走査電子顕微鏡(株式会社日立製作所製、S−4700)にて以下の観察条件で評価した。観察した結果を図12に示す。
(観察条件)
・倍率:×150倍,×1000倍
・加速電圧:3kV
感光性樹脂層のパターンを加熱処理した実施例1は、加熱処理を行わなかった比較例1に比べて、感光性樹脂層のパターンの残渣が少なく、本発明の製造方法によれば、感光性樹脂組成物を除去して開口を形成する際の感光性樹脂組成物の除去性が良好となることがわかる。
1…銅張積層体(構造体)
1b…支持体
2…金属箔
2a、2b…導体回路(銅箔)
3…第1の感光性樹脂層
3a、3b…第1の感光性樹脂層のパターン
4…熱硬化性樹脂層
4a、4b…熱硬化性樹脂層
4h…開口
4s…表面
4w…壁面
5…シード層
6a、6b…第2の感光性樹脂層のパターン
7…配線部
7a、7b…配線パターン
8…ソルダーレジスト
9…ニッケル/金層
10…プリント配線基板(内層基板)
100…多層プリント配線基板
200…ソルダーレジスト及びニッケル/金層を有する多層プリント配線基板

Claims (5)

  1. 支持体と
    支持体の表面に形成された導体回路と、
    前記導体回路を覆うように前記支持体の表面に積層された絶縁層と、
    前記導体回路のうちの一部が露出するように、前記絶縁層に形成された開口と、
    前記開口内に露出した前記導体回路の一部に電気的に接続するように、前記絶縁層に形成された配線部と、
    を含む構造体の製造方法であって、
    前記導体回路が覆われるように、前記支持体上に第1の感光性樹脂層を形成する第1の感光性樹脂層形成工程と、
    前記第1の感光性樹脂層がパターン化するように、前記第1の感光性樹脂層に露光処理及び現像処理を施す第1のパターン化工程と、
    前記第1の感光性樹脂層のパターンを覆うように前記支持体上に熱硬化性樹脂層を形成する熱硬化性樹脂層形成工程と、
    前記熱硬化性樹脂層の一部を除去して前記第1の感光性樹脂層のパターンの所定箇所を前記熱硬化性樹脂層から露出させるパターン露出工程と、
    前記熱硬化性樹脂層から露出した前記第1の感光性樹脂層を除去して前記導体回路を露出させる開口を前記熱硬化性樹脂層に形成する開口形成工程と、を備え、
    前記第1のパターン化工程は、前記露光処理及び前記現像処理の後に、前記第1の感光性樹脂層のパターンを加熱処理する加熱処理、及び、前記第1の感光性樹脂層のパターンに紫外線を照射する紫外線照射処理の少なくとも一方を行う、構造体の製造方法。
  2. さらに、熱硬化性樹脂層の少なくとも一部が覆われるように、シード層を形成するシード層形成工程と、
    前記シード層が覆われるように、第2の感光性樹脂層を前記シード層に形成し、前記第2の感光性樹脂層がパターン化するように、前記第2の感光性樹脂層に露光処理及び現像処理を施す第2のパターン化工程と、
    前記シード層の少なくとも一部が覆われるように、配線部を形成し、前記第2のパターン化工程で形成されたパターンをはく離して、配線パターンを形成する配線部パターン化工程と、
    配線部が形成されていない領域のシード層を除去するシード層除去工程とを備える、請求項1に記載の構造体の製造方法。
  3. 前記第1の感光性樹脂層形成工程から前記シード層除去工程を単一多層プリント配線形成工程とし、前記単一多層プリント配線形成工程を繰り返し行う、請求項2に記載の構造体の製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の構造体の製造方法で製造される、構造体。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の構造体の製造方法で用いられる感光性樹脂組成物であって、
    (a)バインダーポリマーと、
    (b)エチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する光重合性化合物と、
    (c)光重合開始剤と、を含有する、感光性樹脂組成物。
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