JP2017004977A - リボン型光ファイバー構造体を有する円形で小径の光ケーブル - Google Patents

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Cignarale Joseph
ダグ・ベイカー
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Yoshio Hashimoto
佳夫 橋本
大里 健
Takeshi Osato
健 大里
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Abstract

【課題】リボンケーブルと単一ファイバーケーブルとの両方の利点を有するケーブル構造体を提供する。【解決手段】パイプ内に光ファイバーリボンを含む光ファイバーケーブルであって、前記リボンは、並んで配置された少なくとも2本の光ファイバーを含み、前記光ファイバーの少なくとも2本は、前記ファイバーの長さに沿って間欠的に結合されることを特徴とする光ファイバーケーブル。【選択図】図4

Description

本発明は、個々が分離したルース光ファイバー(individual loose optical fibers)の代わりにリボン型構造体を組み入れる光ファイバーケーブルに関する。
光ファイバーケーブルには、リボンケーブルと、個々が分離した光ファイバーを有するケーブルと、の相異なる2種類がある。これらは、ルースチューブで保護されたものでもよく、堅固に保護されたものでもよい。ネットワークを設計し組み立てる際に、これらのケーブルの有利な点と不利な点とが比較検討される。これらのケーブルの有利な点と不利な点とが以下に列挙されている。
リボンケーブルの利点には、次の点が含まれる。即ち、
(1)リボンケーブルにより、容易なMPO接続が可能になる点;
(2)リボンケーブルは、比較的マス・スプライシング(mass splice)が容易である点;及び
(3)リボンケーブルにより、個別ファイバーのケーブル(cables with individual fibers)よりも低スキュー化される点、である。
しかしながら、リボンケーブルの設計及び製造は、より困難であり得る。
個別ファイバーのケーブルの利点は、
(1)リボンケーブルよりもPMDが低い点;及び
(2)ケーブルの設計及び製造がリボンケーブルに比べて容易である点、である。
図2は、従来の平坦なリボンケーブル4の例を示す。このタイプのリボンケーブルは、高速伝送(例えば40G又は100Gの平行伝送)を考慮して低スキューを必要とする使用者に使用され得る。また、MPO接続の容易な操作性を好む使用者は、このタイプのケーブルを使用することができる。2枚の12本ファイバーのリボン(12 fiber ribbons)5、6が、ケーブル4内で互いの上面で積み重ねられる。ケーブル4は外側ジャケット7を有する。リボンの形状を平坦に保つため、アラミド8がジャケット内に位置しており、且つ内部形状は長方形となっている。このタイプのケーブルは、正しくない方向に曲がるとファイバーを傷付けるおそれがあるため、取付け中には注意深い操作を要する。
従来の単一ファイバーケーブル(single-fibers cable)は、円形の小さなケーブルを好む使用者に使用されることがある。図3は、単一ファイバーケーブル13の例を示す。24本のファイバーが、バインダーによって2つの12本ファイバーの単位束11に分割され得る。取付け中及び使用中の張力から光ファイバーを保護するため、適量のアラミドヤーン12が内側パイプ(例えばパイプ9)と外側パイプ10との間に挿入される。このタイプのケーブルは、ケーブルの径が小さく、軽量で柔軟性があるため、限られたスペースに多数取り付けることが可能となる。
米国特許出願公開第2010/0296781号明細書
リボンケーブルと単一ファイバーケーブルとの両方の利点を有するケーブル構造体を製造することが、本発明の目的である。
本発明の典型的な実施形態は、少なくとも上記の問題及び/又は欠点及び上述されていない他の欠点に取組むものである。また、本発明は、上述された欠点の解消を要求されるものではなく、また、本発明の典型的な実施形態は上記列挙された何れかの問題を解消するものでなくてもよい。
本発明の第1実施形態は、
パイプ内に光ファイバーリボンを含む光ファイバーケーブルであって、
前記リボンが、並んで配置された少なくとも2本の光ファイバーを含み;
前記光ファイバーの少なくとも2本が、前記ファイバーの長さに沿って間欠的に結合されていることを特徴とする光ファイバーケーブルである。
第1実施形態の他の特徴点には、以下の点が含まれ得る。即ち、
前記ファイバーがマルチモードファイバーである点、
前記リボンが螺旋状にねじれている点、
前記リボンがS−Z字状にねじれている点、
前記リボンが堅固に保護され(tightly buffered)ている点、
前記リボンが前記パイプ内のゲルで緩やかに保護され(loosely buffered)ている点、
前記リボンが前記パイプ内のアラミドヤーンで緩やかに保護されている点、
前記リボンが前記パイプ内の遮水ヤーンで緩やかに保護されている点、
前記ジャケットパイプの外径が3.0mm以下であり、且つ前記リボンが12本のファイバーを有する点、
前記パイプの外径が3.8mm以下であり、且つ前記ケーブルが前記パイプ内に第2光ファイバーリボンを含み、前記2枚の光ファイバーリボンの各々が12本のファイバーを有する点、
前記パイプの外径が4.8mm以下であり、且つ前記ケーブルが前記パイプ内に第2光ファイバーリボンと、第3光ファイバーリボンと、第4光ファイバーリボンと、を含み、前記4枚の光ファイバーリボンの各々が12本のファイバーを有する点、
前記パイプがステンレス鋼を含む点、
前記パイプがPBTを含む点、
前記パイプがPBTアロイを含む点、
前記パイプがPEを含む点、
前記パイプがFRPEを含む点、及び
前記パイプがPVCを含む点、である。
本発明の第3実施形態は、
強度部材と、
光ファイバーケーブルと、を含むケーブルであって、
前記光ファイバーケーブルがパイプ内に光ファイバーリボンを含み、
前記リボンが、並んで配置された少なくとも2本の光ファイバーを含み、
前記光ファイバーの少なくとも2本が、前記ファイバーの長さに沿って間欠的に結合されていることを特徴とするケーブルである。
第3実施形態の他の特徴点には、以下の点が含まれる。即ち、
前記光ファイバーケーブルが、前記強度部材及び外側パイプに囲まれ、前記強度部材がアラミドヤーンを含む点、
中心部材と、少なくとも2本の付属光ファイバーケーブルと、を含み、前記中心部材が、前記少なくとも3本の光ファイバーケーブルに囲まれている点、
外側パイプを含む点、
内側パイプと、前記内側パイプと前記外側パイプとの間のアラミドヤーン層と、を含む点、
内側パイプと、前記内側パイプと前記外側パイプとの間のアーマー層と、を含む点、
前記強度部材が、前記光ファイバーケーブルを囲むワイヤを含む点、
前記光ファイバーケーブルと外側パイプとの間にアラミドヤーンを含む点、
前記光ファイバーケーブルを囲むアルミニウムパイプと、前記アルミニウムパイプを囲むワイヤ強度要素と、を含む点、
前記光ファイバーケーブルを囲むアルミニウムパイプと、前記アルミニウムパイプを囲むワイヤ強度要素と、を含む点、
前記光ファイバーケーブル及び強度部材が平行に配置され、且つパイプが前記光ファイバーケーブル及び前記強度部材を囲む点、
前記強度部材がFRPロッドを含む点、
前記強度部材が金属ワイヤを含む点、及び
前記強度部材が、パイプ内に光ファイバーを有するステンレス鋼チューブを含む点、である。
本発明の第4実施形態は、
光ファイバーケーブルを含むケーブルであって、
前記光ファイバーケーブルが、ステンレス鋼パイプ内の光ファイバーリボンと、
外側パイプと、
を含み、
前記リボンが、並んで配置される少なくとも2本の光ファイバーを含み、
前記光ファイバーの少なくとも2本が、前記ファイバーの長さに沿って間欠的に結合されることを特徴とするケーブル。
第4実施形態の他の特徴点には、前記ステンレス鋼パイプ内の第2光ファイバーリボンが含まれ得る。
ファイバーリボンの典型的な実施形態を示す。 ファイバーリボンの典型的な実施形態を示す。 ファイバーリボンの典型的な実施形態を示す。 従来のリボンケーブルの断面図である。 従来の個別ファイバーのケーブルの断面図である。 新規ファイバーリボンを用いた24本ファイバーのケーブル(24 fiber cable)の実施形態を示す。 新規ファイバーリボンを用いた24本ファイバーの幹線ケーブルの実施形態を示す。 新規ファイバーリボンを用いた相互接続(interconnect)に使用するための24本ファイバーのケーブル19の実施形態を示す。 新規ファイバーリボンを用いた鉛直方向及び水平方向で使用するための(for vertical and horizontal use)144本ファイバーの幹線ケーブルの実施形態を示す。 新規ファイバーリボンを用いた鉛直方向及び水平方向で使用するための288本ファイバーの幹線ケーブル26の実施形態を示す。 新規ファイバーリボンを用いたアルマ(Alma)コア型OPGWケーブルの実施形態を示す。 新規ファイバーリボンを用いたセントラ(Centra)コア型OPGWケーブルの実施形態を示す。 新規ファイバーリボンを用いたヘキサ(Hexa)コア型OPGWケーブルの実施形態を示す。 新規ファイバーリボンを用いたルースチューブケーブルの実施形態を示す。 新規ファイバーリボンを用いたADSSケーブルの実施形態を示す。 新規ファイバーリボンを用いたADSSケーブルの実施形態を示す。 新規ファイバーリボンを用いたセンタールースチューブケーブルの実施形態を示す。 新規ファイバーリボンを用いたセンタールースチューブケーブルの実施形態を示す。 新規ファイバーリボンを用いたロギングケーブルの実施形態を示す。
以下の詳細な説明は、本明細書に記載される方法、装置、及び/又はシステムを読者が包括的に理解するのを助けるために提供されるものである。本明細書に記載されるシステム、装置、及び/又は方法を様々に変更したもの、修正したもの、及び均等なものが、当業者に示唆されるであろう。周知の機能及び構造についての記載は、明確性及び簡潔性を高めるために省略されている。
以下、典型的な実施形態を添付の図面を参照しながら説明する。
図1Aから図1Cに示された新概念のリボンによって、単一ファイバーケーブルのように円形の小さなケーブルの設計が可能になる。新規リボンを用いる新規ケーブルは、低スキュー、高速接続、及び限られたスペースに多数取付け可能、といった前記ケーブルへの要求を満たすことができる。
新規ケーブル設計リボンの特徴点を、図1Aから図1Cに示された12本ファイバーのリボン1の例を用いて、以下で説明する。図1Aは、Z方向から見た12本ファイバーのリボン1を示す。図1Aにおいて、12本のファイバー1a〜1lがX軸上に配置されている。ファイバーは適当な配色を有し得るが、これは必ずしも必要ではない。例えば、青色ファイバー1aが、青色ファイバーと隣り合う橙色ファイバー1bと間欠的に結合され得る。同様にして、並んで配置されている全ファイバー1a〜1lが部分的に結合される。また、本実施形態は、各ファイバーが少なくとも1本の他のファイバーと間欠的に結合されているのを示しているが、間欠性結合が各ファイバー間で生じる必要はない。ファイバーの長さ全体に沿って他のファイバーと結合されたいくつかのファイバーがあってもよい。
ファイバーは、既知の従来の任意の方法によって結合され得る。そのような既知の結合方法の1つが、特許文献1に記載されており、参照によって本明細書に組み入れられる。結合要素2が図1A及び図1Bに示されている。図1Bには、ファイバー1aとファイバー1bとの間の結合要素2の1つのみが示されていることに留意されたい。他のファイバー間にも結合要素が存在するであろう。図1Cのファイバー間にも結合要素が存在し得る。
図1Aは、リボンを横切るように対角線パターンに配置された結合要素2を示す。しかし、これらの結合要素は対角線状である必要はない。他のパターンもまた使用され得る。
結合要素の長さは、ファイバーの結合要素に結合されていない部分の長さ(ギャップ3)に比べると非常に小さいものとすることができる。例えば、結合要素2の長さは約2mmから20mmの間とすることができる。好適な長さは10mmである。結合要素間のギャップは、約20mmから500mmの間とすることができる。好適な長さは50mmである。結合長さのギャップ長さに対する好適な比率は、約1/5から1/20の間であり得る。この間欠的結合構造により、リボンは単一ファイバーのようにより柔軟になることが可能である。
図1Bは、ケーブルへ挿入されていない12本ファイバーのリボン1をy方向から見たものである。図1Cは、ケーブルへ挿入された12本ファイバーのリボン1をy方向から見たものである(ケーブルは図示せず)。
あるいは、従来のリボンと同様に、マス・スプライシング(mass splicing)を行うこともできる。
4本ファイバーのリボン、8本ファイバーのリボン、及びその他のファイバー構成が、使用者の具体的な必要性に応じて用いられ得る。また、マルチモード(MM)ファイバー及びシングルモード(SM)ファイバーが、使用者の具体的な必要性に応じて用いられ得る。
図4は、新規ファイバーリボンを用いた24本ファイバーのケーブル15の例を示す。構造体は、2枚の12本ファイバーのリボン1とパイプ14とから成る。本実施形態では、パイプは単層ジャケットであり得る。しかし、本発明の文脈において、パイプは「ジャケット」又は「チューブ」を指し得る。本実施形態では、ケーブルはパイプ14内にアラミドヤーンを含まない。各リボンは、リボンに印を付すことにより、又はリボンの周りに巻き付けられる糸に異なる色の糸を用いることにより、識別され得る。本実施形態では、パイプ14の材料はPVCである。PE、FRPE、PP、PBT、又はその他の熱可塑性プラスチックといった他のパイプ材料も用いられ得る。従来の単一ファイバーケーブルのように、ケーブル形状は円形で、ケーブルの径は小さい。このケーブルは、より大きなケーブルの単位ケーブルとしても用いられ得る。ケーブル中のリボンの様式は変更可能である。例えば、リボンの大きさは、例えば2本ファイバーから24本ファイバーまで変更可能である。また、ケーブル中の全ファイバーの総数も変更可能である。リボン1は、螺旋状にねじれ、又はS−Z字状にねじれているものとすることができる。
また、パイプの内径は、ケーブルが「堅固に保護(tightly buffered)」されているか、又は「緩やかに保護(loosely buffered)」されていると認められるように調整され得る。堅固に保護されたケーブルの一例は、リボンの断面積に対するパイプ内径の断面積の比率が約1.34未満であるものであろう。「堅固に保護」されていないケーブルは、「緩やかに保護」されているものと認められ得る。
図5は、24本ファイバーの幹線ケーブル16の例を示す。アラミドヤーン18が、図4に示された24本ファイバーのケーブル15と外側パイプ17との間に埋め込まれている。アラミドヤーン18の量は、引張性能の要請に応じたものとなる(例えば、鉛直方向においてGR409、又は水平方向においてGR409)。この例では、外側パイプ17の材料はPVCである。PE、FRPE、ポリウレタン、ポリアミド、又はその他の熱可塑性プラスチックといった他のパイプ材料も用いられ得る。図3に示された従来のケーブルのように、ケーブル形状は円形で、ケーブルの径は小さい。ケーブル中のリボンの様式は変更可能である。例えば、リボンの大きさは、例えば2本ファイバーから24本ファイバーまで変更可能である。また、ケーブル中の全ファイバーの総数も変更可能である。
図6は、相互接続に使用するための24本ファイバーのケーブル19の例を示す。このケーブルは、2枚の12本ファイバーのリボン1と、単層パイプ20に囲まれたアラミドヤーン21と、から成る。引張仕様(例えばインターコネクトGR409)を満たすため、適量のヤーン21が埋め込まれる。パイプ20の材料は、PVC、PE、FRPE、ポリウレタン、ポリアミド、又はその他の熱可塑性プラスチックとすることができる。ケーブル形状は円形で、ケーブルの径は一例として3.8mm以下である。これは、従来の単一ファイバーケーブルと同じである。しかし、その他の径も使用可能である。ケーブル中のリボンの様式は変更可能である。例えば、リボンの大きさは、例えば2本ファイバーから24本ファイバーまで変更可能である。また、ケーブル中の全ファイバーの総数も変更可能である。例えば、ケーブル中に1枚の12本ファイバーのリボンがある場合、ケーブルの径は3.0mm以下とすることができる。また、ケーブル中に4枚の12本ファイバーのリボンがある場合、ケーブルの径は4.8mm以下とすることができる。
図7は、鉛直方向及び水平方向で使用するための144本ファイバーの幹線ケーブルの例を示す。12本ファイバーの外径3.0mmのケーブル23が12本あり、これらが中心強度部材24を取り囲んでいる。ケーブル23は、ファイバー総数及び外径が異なっている点を除き、図6のケーブル19と同様のものである。引張仕様及び温度的仕様(例えば鉛直方向においてGR409、又は水平方向においてGR409)を満たすように、適当な大きさのFRPが中心部材24として選択される。外側パイプ25の材料は、PVC、PE、FRPE、ポリウレタン、ポリアミド、又はその他の熱可塑性プラスチックとすることができる。ケーブル22には、12本ファイバーのケーブル23が12本示されているが、ケーブル23のいくつかはPVC、PE、FRPE、ポリウレタン、ポリアミド、又はその他の熱可塑性プラスチックから成る充填材で置換可能である。
図8は、鉛直方向及び水平方向で使用するための288本ファイバーの幹線ケーブル26の例を示す。24本ファイバーの外径3.8mmのケーブル27が12本あり、これらが中心強度部材29を取り囲んでいる。ケーブル27は図6のケーブル19と同じものである。引張仕様(例えば鉛直方向においてGR409、又は水平方向においてGR409)を満たすように、適当な大きさのFRPが中心部材29として選択される。外側パイプ28の材料は、PVC、PE、FRPE、ポリウレタン、ポリアミド、又はその他の熱可塑性プラスチックとすることができる。ケーブル26には、24本ファイバーのケーブル27が12本示されているが、ケーブル27のいくつかはPVC、PE、FRPE、ポリウレタン、ポリアミド、又はその他の熱可塑性プラスチックから成る充填材で置換可能である。
本発明は、光ファイバー複合架空地線(optical ground wire)(OPGW)においても利用可能である。本発明によりマス・スプライシングが可能となり、高圧線用鉄塔のような困難な場所での終端処理(termination)の作業時間が劇的に低減される。図9は、従来のアルマコア型OPGWケーブル30の例を示す。アルマコア型OPGWケーブル30は、パイプ34に囲まれた3つの光学ユニット33を有している。本実施形態では、パイプ34はアルミニウム製である。パイプ34は、いくつかのアルミニウム合金ワイヤ35及びいくつかのアルミニウムクラッド鋼ワイヤ36に囲まれている。本発明は、12本ファイバーのリボン1を含むバッファパイプ32で光学ユニット33を置換することにより、このOPGWの実施例に組み込まれ得る。リボンの様式は変更可能である。例えば、リボンの大きさは、例えば2本ファイバーから24本ファイバーまで変更可能である。バッファパイプ32は、PE、PP、PBT、PBTアロイ、又はその他の熱可塑性プラスチック製とすることができる。12本ファイバーのリボン1は、パイプによって堅固に保護され、又はゲル、シリコン、若しくは空気によって緩やかに保護され得る。
図10は、従来のセントラコア型OPGWケーブル37の例を示す。ケーブルのコアは、複数の光ファイバー38を有する密閉シールされたステンレス鋼パイプ39から成る。ステンレス鋼パイプ39はアルミニウムパイプ40によってカバーされており、また、パイプ40はいくつかのアルミニウム合金ワイヤ41及びいくつかのアルミニウムクラッド鋼ワイヤ42によって囲まれている。本発明は、1枚以上の12本ファイバーのリボン1を含むステンレス鋼チューブ43でケーブルのコアを置換することにより、このOPGWの実施例に組み込まれ得る。リボンの様式は変更可能である。例えば、リボンの大きさは、例えば2本ファイバーから24本ファイバーまで変更可能である。ゲル、シリコン、又は空気をステンレス鋼パイプ43に充填することができる。
図11は、従来のヘキサコア型OPGWケーブル44の例を示す。コアは、複数のファイバーを含む3本の密閉シールされたステンレス鋼パイプ45と、1本のアルミニウムクラッド鋼ワイヤ46を取り囲む3本のアルミニウムクラッド鋼ワイヤ46と、から成る。コアはアルミニウムパイプ(図示せず)に囲まれており、さらにアルミニウムクラッド鋼ワイヤ46及びアルミニウム合金ワイヤ47によって取り囲まれている。本発明は、密閉シールされたステンレス鋼パイプ45を、1枚以上の12本ファイバーのリボン1を含むステンレス鋼パイプ48で置換することにより、このOPGWの実施例に組み込まれ得る。リボンの様式は変更可能である。例えば、リボンの大きさは、例えば2本ファイバーから24本ファイバーまで変更可能である。結果として、1本のケーブル中に432本のファイバーまで入れることができる。
ルースチューブケーブルは、ブラックジャケットケーブルと呼ばれることもあるが、単一ファイバーを有し、フィーダケーブル、配線ケーブル、及び引込ケーブルとして使用されることが多い。一般に、比較的ファイバー総数が多いケーブルは、フィーダケーブルとして用いられる。リボンがフィーダケーブルと別のケーブル(フィーダケーブル又は配線ケーブル)との間を継ぎ合わせることにより、効率性が向上し、且つケーブルの取付け時間及び取付けコストが軽減されることになる。しかしながら、WDM用の低PMDは、通常フィーダケーブルに必要とされる。本発明のリボンを有するフィーダケーブルは、これらの要請(リボンのスプライシング及び低PMD)を共に満足し得る。
配線ケーブルは、通常フィーダケーブルといくつかの引込ケーブルとの間に配置される。配線ケーブルは、ケーブルの一端においてフィーダケーブルで終端される(terminated)。このアクセスポイントで終端処理を行うためには、リボンのスプライシングが有効である。また、配線ケーブルは、ケーブルの他端又はケーブルの中央点において、別のケーブル(フィーダケーブル又は引込ケーブル)で終端される。このアクセスポイントで終端処理を行うためには、単一ファイバーのスプライシングが必要とされ得る。本発明のリボンを利用した配線ケーブルは、リボンのスプライシングと単一ファイバーのスプライシングとの両方をより容易にすることができる。
図12は、従来のルースチューブケーブル49の例を示す。ケーブルのコアは、5本のゲル充填されたバッファパイプ56から成る。バッファパイプ56は、FRPといった中心強度部材53の周りでS−Z字状にねじれている。バッファパイプ56は、遮水システム55とポリエステルテープ51とによって囲まれている。また、リップコード54があってもよい。テープの外側にはポリエチレンパイプ50がある。パイプの材料は、PVC、PE、FRPE、ポリウレタン、ポリアミド、又はその他の熱可塑性プラスチックとすることができる。本発明は、1枚以上の12本ファイバーのリボン1を含むバッファパイプ57でバッファパイプ56を置換することにより、このルースチューブの実施例に組み込まれ得る。リボンの様式は変更可能である。例えば、リボンの大きさは、例えば2本ファイバーから24本ファイバーまで変更可能である。バッファパイプ57は、PE、PP、PBT、PBTとポリエーテルとのアロイ、又はその他の熱可塑性プラスチックとすることができる。バッファパイプは、ゲル、シリコン、ヤーン、又は空気で充填可能である。
図13は、短期間使用のための従来のADSSケーブル58の例を示す。ケーブルのコアは、4本のバッファパイプ64から成る。チューブは、FRPといった中心強度部材63の周りでS−Z字状にねじれている。バッファパイプ64は、遮水ヤーンバインダーといった遮水システム65によって囲まれている。遮水システムを取り囲んでいるのは、トルクバランス・アラミドヤーン61である。アラミドヤーン61は、高架取付けに必要な高張力からケーブルを保護するのを助ける。また、リップコード62があってもよい。ポリエステルテープ60がアラミドヤーン61を取り囲んでいる。テープ60の外側にはポリエチレンパイプ59がある。パイプの材料は、PVC、PE、FRPE、ポリウレタン、ポリアミド、又はその他の熱可塑性プラスチックとすることができる。本発明は、1枚以上の12本ファイバーのリボン1を含むバッファパイプ66でバッファパイプ64を置換することにより、このADSSの実施例に組み込まれ得る。リボンの様式は変更可能である。例えば、リボンの大きさは、例えば2本ファイバーから24本ファイバーまで変更可能である。バッファパイプ66は、PE、PP、PBT、PBTとポリエーテルとのアロイ、又はその他の熱可塑性プラスチックとすることができる。バッファパイプは、ゲル、シリコン、ヤーン、又は空気で充填可能である。
図14は、長期間使用のための従来のADSSケーブル67の例を示す。ケーブルのコアは、24本のバッファパイプ75から成る。パイプ75のうち9本は、第1層を形成するように、FRPといった中心強度部材68の外側に配置され、パイプ75のうち15本は、第2層を形成するように第1層の外側に配置される。遮水バインダー76が第1層と第2層との間に位置している。第2層を取り囲んでいるのは、非吸湿性コアラップ73であり、さらにこれをポリエチレン内側パイプ70が取り囲んでいる。内側パイプ70を取り囲んでいるのは、トルクバランス・アラミドヤーン72である。アラミドヤーン72は高架取付け中の支えを提供する。また、リップコード74があってもよい。アラミドヤーン72を取り囲んでいるのは、非吸湿性コアラップ71であり、さらにこれをポリエチレン外側パイプ又は抗トラッキング性外側パイプ69が取り囲んでいる。内側パイプ及び/又は外側パイプの材料は、PVC、PE、FRPE、ポリウレタン、ポリアミド、又はその他の熱可塑性プラスチックとすることができる。本発明は、1枚以上の12本ファイバーのリボン1を含むバッファパイプ77でバッファパイプ75を置換することにより、このADSSの実施例に組み込まれ得る。リボンの様式は変更可能である。例えば、リボンの大きさは、例えば2本ファイバーから24本ファイバーまで変更可能である。バッファパイプ77は、PE、PP、PBT、PBTとポリエーテルとのアロイ、又はその他の熱可塑性プラスチックとすることができる。バッファパイプは、ゲル、シリコン、ヤーン、又は空気で充填可能である。また、本実施形態は2層パイプを示しているが、1層のみのパイプであってもよい。
図15は、従来のセンタールースチューブケーブル78の例を示す。ケーブルのコアは、ケーブルの中心に配置された1本のバッファパイプ80から成る。コアを取り囲んでいるのは、アラミドヤーンのような強度要素82である。遮水システム83が強度要素82を取り囲んでいる。遮水システム83を取り囲んでいるのは、ポリエチレン外側パイプ79である。パイプの材料は、PVC、PE、FRPE、ポリウレタン、ポリアミド、又はその他の熱可塑性プラスチックとすることができる。本発明は、1枚以上の12本ファイバーのリボン1を含むバッファパイプ84でバッファパイプ80を置換することにより、このセンタールースチューブの実施例に組み込まれ得る。リボンの様式は変更可能である。例えば、リボンの大きさは、例えば2本ファイバーから24本ファイバーまで変更可能である。バッファパイプ84は、鉄系金属若しくは非鉄金属、PE、PP、PBT、PBTとポリエーテルとのアロイ、又はその他の熱可塑性プラスチックとすることができる。バッファパイプは、ゲル、シリコン、ヤーン、又は空気で充填可能である。
図16は、従来のセンタールースチューブ85の他の例を示す。2つの強度部材86が、ケーブルの中心に配置されたバッファパイプ89の両側に配置される。強度部材は、任意の種類の鉄系金属若しくは非鉄金属とすることもでき、任意の種類のFRPとすることもでき、又は光ファイバーを有する金属パイプとすることもできる。遮水システム87が、強度部材86とバッファパイプ89とに隣接している。外側パイプ88が内側要素を取り囲んでいる。パイプの材料は、PVC、PE、FRPE、ポリウレタン、ポリアミド、又はその他の熱可塑性プラスチックとすることができる。また、リップコード90があってもよい。本発明は、1枚以上の12本ファイバーのリボン1を含むバッファパイプ91でバッファパイプ89を置換することにより、このセンタールースチューブの実施例に組み込まれ得る。リボンの様式は変更可能である。例えば、リボンの大きさは、例えば2本ファイバーから24本ファイバーまで変更可能である。バッファパイプ91は、鉄系金属若しくは非鉄金属、PE、PP、PBT、PBTとポリエーテルとのアロイ、又はその他の熱可塑性プラスチックとすることができる。バッファパイプは、ゲル、シリコン、ヤーン、又は空気で充填可能である。
図17は、従来のロギングケーブル92の例を示す。ケーブルのコアは、ケーブルの中心に配置された1本のステンレス鋼パイプ94から成る。ステンレス鋼パイプ94を取り囲んでいるのは、ポリエチレン外側パイプ93である。パイプの材料は、PVC、PE、FRPE、ポリウレタン、ポリアミド、又はその他の熱可塑性プラスチックとすることができる。本発明は、1枚以上の12本ファイバーのリボン1を含むバッファパイプ95でバッファパイプ94を置換することにより、このセンタールースチューブの実施例に組み込まれ得る。リボンの様式は変更可能である。例えば、リボンの大きさは、例えば2本ファイバーから24本ファイバーまで変更可能である。バッファパイプ95は、鉄系金属若しくは非鉄金属、PE、PP、PBT、PBTとポリエーテルとのアロイ、又はその他の熱可塑性プラスチックとすることができる。バッファパイプは、ゲル、シリコン、ヤーン、又は空気で充填可能である。
以上のように、上述された典型的な実施形態は様々な種類のケーブルであるが、これらは典型的なものに過ぎず、発明の一般的な概念はこれらに限定されるものではない。また、他のケーブルと撚り合わせたものにも適用可能である。
1、5、6 光ファイバーのリボン
1a〜1l、38 光ファイバー
2 結合要素
3 ギャップ
4、15、16、19、22、23、26、27 ケーブル
7 外側ジャケット
8、12、18、21 アラミドヤーン
9 内側パイプ
10、17、25、28、88 外側パイプ
11 単位束
13 単一ファイバーケーブル
14、20、34 パイプ
24、29、53、63、68 中心強度部材
30 アルマコア型OPGWケーブル
32、56、57、64、66、75、77、84、89、91、95 バッファパイプ
33 光学ユニット
35、41、47 アルミニウム合金ワイヤ
36、42、46 アルミニウムクラッド鋼ワイヤ
37 セントラコア型OPGWケーブル
39、43、45、48、94 ステンレス鋼パイプ
40 アルミニウムパイプ
44 ヘキサコア型OPGWケーブル
49 ルースチューブケーブル
50、59 ポリエチレンパイプ
51、60 ポリエステルテープ
54、62、74、90 リップコード
55、65、83、87 遮水システム
58、67 ADSSケーブル
61、72 トルクバランス・アラミドヤーン
69 抗トラッキング性外側パイプ
70 ポリエチレン内側パイプ
71、73 非吸湿性コアラップ
76 遮水バインダー
78、85 センタールースチューブケーブル
79、93 ポリエチレン外側パイプ
82 強度要素
86 強度部材
92 ロギングケーブル

Claims (20)

  1. 少なくとも一つのパイプと、
    並んで配置されていると共に長さに沿って間欠的に結合された複数の光ファイバーを含み、前記パイプ内に位置している少なくとも一つの光ファイバーリボンと、
    前記少なくとも一つのパイプを囲んで環状配列で配置された複数のアルミニウム合金ワイヤ及びアルミニウムクラッド鋼ワイヤと、
    を備える光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  2. 前記パイプは、ステンレス鋼から形成されている、請求項1に記載の光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  3. 前記パイプは熱可塑性プラスチックから形成されている、請求項1に記載の光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  4. 前記少なくとも一つのパイプは複数のパイプであり、前記少なくとも一つの光ファイバーリボンは複数の光ファイバーリボンであり、前記複数の光ファイバーリボンのそれぞれは、 前記複数のパイプの何れか一つに配置されている、請求項1に記載の光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  5. 前記光ファイバーを間欠的に結合する結合要素が、前記複数の光ファイバーリボンのそれぞれを横切って対角線パターンに配置されている、請求項1に記載の光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  6. 前記光ファイバーを間欠的に結合する結合要素の前記長さが、前記光ファイバーの結合されていない部分より短い、請求項1に記載の光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  7. 前記少なくとも一つのパイプを囲むアルミニウムパイプを更に備え、前記複数のアルミニウム合金ワイヤ及びアルミニウムクラッド鋼ワイヤが前記アルミニウムパイプを囲んでいる、請求項1に記載の光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  8. 前記少なくとも一つのパイプは複数のパイプであり、前記少なくとも一つの光ファイバーリボンは複数の光ファイバーリボンであり、前記複数の光ファイバーリボンのそれぞれは、前記複数のパイプの何れか一つに配置されている、請求項7に記載の光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  9. 前記複数のパイプのそれぞれが、熱可塑性プラスチックから形成されている、請求項8に記載の光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  10. 前記少なくとも一つのパイプは、単一のパイプであり、前記アルミニウムパイプが前記単一のパイプをカバーしている、請求項7に記載の光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  11. 前記単一のパイプがステンレス鋼から形成されている、請求項10に記載の光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  12. 前記少なくとも一つのパイプは複数のパイプであり、前記少なくとも一つの光ファイバーリボンは複数の光ファイバーリボンであり、前記複数の光ファイバーリボンのそれぞれは、前記複数のパイプの何れか一つに配置されており、コアを更に備え、前記コアは前記複数のパイプと複数アルミニウムクラッド鋼ワイヤを備え、前記複数のパイプ及び前記複数アルミニウムクラッド鋼ワイヤが単一のアルミニウムクラッド鋼ワイヤを囲んであり、前記環状配列に配置された前記複数のアルミニウム合金ワイヤ及びアルミニウムクラッド鋼ワイヤが前記コアを囲む、請求項1に記載の光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  13. 少なくとも一つのパイプと、
    並んで配置されていると共に長さに沿って間欠的に結合された複数の光ファイバーを含み、前記パイプ内に位置している少なくとも一つの光ファイバーリボンと、
    前記少なくとも一つのパイプを囲むアルミニウムパイプと、
    前記アルミニウムパイプを囲んで環状配列で配置された複数のアルミニウム合金ワイヤ及びアルミニウムクラッド鋼ワイヤと、
    を備える光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  14. 前記少なくとも一つのパイプは複数のパイプであり、前記少なくとも一つの光ファイバーリボンは複数の光ファイバーリボンであり前記複数の光ファイバーリボンのそれぞれは、 前記複数のパイプの何れか一つに配置されており、前記複数のパイプのそれぞれは熱可塑性プラスチックから形成されている、請求項13に記載の光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  15. 前記少なくとも一つのパイプは、単一のステンレス鋼パイプであり、前記アルミニウムパイプが前記単一のステンレス鋼パイプをカバーしている、請求項13に記載の光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  16. 前記光ファイバーを間欠的に結合する結合要素が前記複数の光ファイバーリボンのそれぞれを横切って対角線パターンに配置されている、請求項13に記載の光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  17. 前記光ファイバーを間欠的に結合する結合要素の前記長さが、前記光ファイバーの結合されていない部分より短い、請求項13に記載の光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  18. コアであって、
    複数のステンレス鋼パイプと、
    複数の光ファイバーリボンであって、それぞれが並んで配置されていると共に長さに沿って間欠的に結合された複数の光ファイバーを含み、前記パイプ内に位置している複数の光ファイバーリボンと、
    複数のアルミニウムクラッド鋼ワイヤと、
    単一のアルミニウムクラッド鋼ワイヤであって、前記複数のステンレス鋼パイプ及び前記複数のアルミニウムクラッド鋼ワイヤによって囲まれている単一のアルミニウムクラッド鋼ワイヤと、を備えるコアと、
    前記少なくとも一つのパイプを囲んで環状配列で配置された複数のアルミニウム合金ワイヤ及びアルミニウムクラッド鋼ワイヤと、
    を備える、光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  19. 前記光ファイバーを間欠的に結合する結合要素が前記複数の光ファイバーリボンのそれぞれを横切って対角線パターンに配置されている、請求項18に記載の光ファイバー複合架空地線ケーブル。
  20. 前記光ファイバーを間欠的に結合する結合要素の前記長さが、前記光ファイバーの結合されていない部分より短い、請求項18に記載の光ファイバー複合架空地線ケーブル。
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