JP2017004173A - 色処理装置およびその方法 - Google Patents

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    • H04N9/67Circuits for processing colour signals for matrixing

Abstract

【課題】 適切な生成方法によって生成された分光データに基づき作成された、入力色度と出力色度の対応関係を示すテーブルを用いて、入力色データを出力色データに変換する。【解決手段】 入力色データ取得部12は、入力色データを入力色度データに変換する。出力色度データ算出部16は、入力色度と出力色度の対応関係を示すLUT14を参照して、入力色度データを出力色度データに変換する。出力色データ算出部17は、入力色データから算出した変換係数を用いて、出力色度データを出力色データに変換する。対応関係を示すテーブルは、低彩度色と高彩度色において異なる生成方法によって生成された分光データに基づき作成される。【選択図】 図2

Description

本発明は、画像入力デバイスが取得する画像データの色変換処理に関する。
ディジタルカメラに代表される画像入力機器のカラーフィルタの分光特性と人間の視覚の分光特性(等色関数)は、一般に、一致していない。そのため、画像入力デバイスによって撮影された画像データのRGB値は、画像入力デバイスの特性に依存した値(以下、デバイス依存値)である。そのため、デバイス依存値であるRGB値を、デバイス非依存の色信号である三刺激値(XYZ値)、あるいは、sRGB空間やAdobeRGB空間などの標準的なRGB値に変換する必要がある。例えば、マトリクス演算により、RGB値を三刺激値に変換する方法が知られている。
しかし、マトリクス演算においては、とくに高彩度色において高精度な変換が行われず、色変換精度が低下する。そこで、例えば特許文献1は、RGB値からXYZ値へ変換する際に、マトリクス演算ではなく、ルックアップテーブル(LUT)を用いた演算により、可視光全域において、高精度な色変換処理を行う方法を開示する。
特許文献1の技術によれば、色変換に用いるLUTを作成するために、可視光範囲の全体に格子点を配置し、各格子点に対応する分光データを生成する。その後、各格子点の分光データに対する、RGB値とXYZ値を算出して、RGB値とXYZ値の対応をLUTに記録する。
特許文献1の技術によれば、格子点に対応する分光データとして、ある波長域で強度が0になり、それ以外の波長域では一定の強度をとる、矩形波状の分光特性(以下、矩形分光特性)をもつデータ(以下、矩形分光データ)を用いる。矩形分光特性は、実在する物体の分光特性を充分に表すことができない。とくに、彩度が低い物体の分光特性は、矩形分光特性とは大きく異なる。従って、矩形分光データを用いて作成したLUTによる色変換を行うと、矩形分光特性と異なる分光特性をもつ物体に関する変換精度が低下する問題がある。
国際公開第2013/101639号
本発明は、適切な生成方法によって生成された分光データに基づき作成された、入力色度と出力色度の対応関係を示すテーブルを用いて、入力色データを出力色データに変換することを目的とする。
また、適切な生成方法によって生成した分光データに基づき、入力色度と出力色度の対応関係を示すテーブルを作成することを他の目的とする。
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
本発明にかかる色処理は、入力色データを入力色度データに変換し、入力色度と出力色度の対応関係を示すテーブルを参照して、前記入力色度データを出力色度データに変換し、前記入力色データから算出した変換係数を用いて、前記出力色度データを出力色データに変換し、前記対応関係を示すテーブルは、低彩度色と高彩度色において異なる生成方法によって生成された分光データに基づき作成される。
また、入力色度と出力色度の対応関係を示すテーブルを作成する際に、矩形分光特性を示すパラメータに基づき矩形分光データを生成し、前記矩形分光データの三刺激値を算出し、前記矩形分光データの三刺激値に等しい三刺激値を有する分光データを、複数の分光データを主成分分析して得られる主成分データの線形和によって得るための主成分係数を算出し、前記主成分係数に基づき前記主成分データを線形和した主成分分光データを生成し、画像入力デバイスのカラーフィルタ特性、および、前記矩形分光データまたは前記主成分分光データに基づき色データを算出し、入力色度データとして、前記色データから色度データを算出し、出力色度データとして、前記三刺激値から色度データを算出し、前記入力色度データと前記出力色度データを対応付けて前記テーブルに格納する。
本発明によれば、適切な生成方法によって生成された分光データに基づき作成された、入力色度と出力色度の対応関係を示すテーブルを用いて、入力色データを出力色データに変換することができる。
また、適切な生成方法によって生成した分光データに基づき、入力色度と出力色度の対応関係を示すテーブルを作成することができる。
実施例の色処理装置として機能する情報処理装置の構成例を示すブロック図。 実施例1の色処理装置の処理構成例を説明するブロック図。 実施例1の色処理装置が実行する色変換処理を説明するフローチャート。 LUTの作成を説明するフローチャート。 主成分を算出するための分光特性データ群の一例と、第一主成分から第三主成分までの主成分データの一例を示す図。 矩形分光特性の一例を示す図。 矩形分光データおよび主成分分光データの分光特性例を示す図。 実施例2の色処理装置の処理構成例を説明するブロック図。 実施例2の色処理装置が実行する色変換処理を説明するフローチャート。 LUTを用いて国際照明委員会が規定する標準光(D65光源)を変換する例を説明する図。
以下、本発明にかかる実施例の色処理装置および色処理方法を図面を参照して詳細に説明する。なお、実施例は特許請求の範囲にかかる本発明を限定するものではなく、また、実施例において説明する構成の組み合わせのすべてが本発明の解決手段に必須とは限らない。
[装置の構成]
図1のブロック図により実施例の色処理装置として機能する情報処理装置の構成例を示す。CPU101は、RAM102をワークメモリとして、ROMやフラッシュメモリなどを含む記憶部103に格納されたOSや各種プログラムを実行して装置全体を制御する。記憶部103に格納されたプログラムには、後述する色変換処理用のプログラムやデータが含まれる。
外部インタフェイス(外部I/F)104は、外部の装置(例えば画像入力デバイスや各種記憶装置)と接続するための通信インタフェイスである。外部I/F104として、USB、eSATA、Thunderboltなどのシリアルバスインタフェイス、Wi-Fi(登録商標)、Bluethooth(登録商標)などの無線ネットワークインタフェイスを利用することができる。インターコネクト105は、共有バスやスイッチなどによって構成された、CPU101、RAM102、記憶部103、外部I/F104の間のデータ転送路である。
CPU101は、外部から外部I/F104に入力されるデータをRAM102に格納し、RAM102に格納されたデータに処理を施す。その後、CPU101は、処理後のデータを外部I/F104を介して例えば記憶装置に出力する。なお、処理前のデータを外部I/F104を介して記憶装置などに出力することもできる。
[処理構成]
図2のブロック図により実施例1の色処理装置の処理構成例を説明する。図1に示すCPU101が色変換処理用のプログラムを実行することで、図2に示す色処理装置10が実現される。色処理装置10は、ディジタルカメラなどの画像の取得を行う画像取得装置20から入力される画像データに実施例の色変換処理を行う。
色処理装置10において、画像データ入力部11は、画像取得装置20が取得した画像データを入力する。入力色データ取得部12は、画像データ入力部11が入力した画像データの各画素の三次元の入力色データを取得する。入力色度データ算出部13は、入力色データから二次元の色度データ(以下、入力色度データ)を算出する。
LUT記憶部14は、入力色度データを出力色度データに変換するためのLUTを記憶する。変換係数算出部15は、入力色データ取得部12から出力される三次元の入力色データを用いて変換係数を算出する。出力色度データ算出部16は、LUT記憶部14が記憶するルックアップテーブル(以下、LUT14)に基づき、入力色度データ算出部13が出力する入力色度データを出力色度データに変換する。
出力色データ算出部17は、出力色度データ算出部16が出力する出力色度データと、変換係数算出部15が出力する変換係数を用いて、出力色データを算出する。画像データ出力部18は、出力色データ算出部17が出力する出力色データに基づき出力画像データを生成し出力する。出力画像データは、例えば、出力画像データ記憶部30に格納される。
なお、LUT14は、図1に示す記憶部103に配置されている。また、画像データ入力部11と画像取得装置20の接続部、および、画像データ出力部18と出力画像データ記憶部30の接続部は、図1に示す外部I/F104に相当する。
[色変換処理]
図3のフローチャートにより実施例1の色処理装置10が実行する色変換処理を説明する。なお、CPU101によって事前にLUT14が作成されるが、その詳細は後述する。
画像データ入力部11は、画像取得装置20が取得した画像データを入力する(S201)。入力色データ取得部12は、入力された画像データの各画素の三次元の入力色データ(R, G, B)を取得する(S202)。入力色度データ算出部13は、下式を用いて、三次元の入力色データから二次元の色度データ(r, g)を算出する。
r = R/(R + G +B);
g = G/(R + G +B); …(1)
次に、出力色度データ算出部16は、LUT14に基づき、入力色度データから出力色度データ(x, y)を補間演算する(S203)。変換係数算出部15は、下式を用いて、入力色データから変換係数Σを算出する。
Σ = R + G +B; …(2)
次に、出力色データ算出部17は、下式を用いて、出力色度データおよび変換係数から出力色データを算出する(S204)。なお、本実施例においては、出力色データとして三刺激値であるXYZ値を算出する例を説明する。
X = x・Σ;
Y = y・Σ;
Z = (1 - x - y)・Σ; …(3)
次に、画像データ出力部18は、出力色データに基づき出力画像データを生成し出力する(S205)。出力画像データは、例えば、出力画像データ記憶部30に格納される。
なお、上記では、出力色データをXYZ値とする例を説明したが、これに限られるものではない。例えば、sRGBやAdobeRGBなど、一般に定義されている色空間のRGB値を出力色データとして出力してもよい。勿論、出力色データをXYZ値とし、その後、一般的な定義式やICCプロファイルなどによって、XYZ値を標準色空間で定義されるRGB値に変換し、出力画像データとして出力することもできる。
●LUTの作成
図4のフローチャートによりLUT14の作成を説明する。CPU101は、画像取得装置20のRGBカラーフィルタ特性を取得し(S301)、予め用意された複数の分光データ(以下、分光特性データ群)を主成分分析して得られる、例えば第一主成分から第三主成分までの主成分データを取得する(S302)。図5により主成分を算出するための分光特性データ群の一例(図5(a))と、第一主成分から第三主成分までの主成分データの一例(図5(b))を示す。
次に、CPU101は、矩形分光データの生成に必要なパラメータである主波長λMおよび波長幅λWの初期値を設定し(S303)、生成する矩形分光データの形状(バンドパス型かバンドギャップ型かのパラメータ)を選択する(S304)。
次に、CPU101は、下式を用いて、λMおよびλWに基づき、バンドパス型の矩形分光データIbpまたはバンドギャップ型の矩形分光データIbgを生成する(S305)。なお、どちらの矩形分光データを生成するかは、ステップS304のパラメータ選択に従う。
if (バンドパス型) {
if (|λ-λM|≦λW)
Ibp(λ) = 1;
else
Ibp(λ) = 0;
}
if (バンドギャップ型) {
if (|λ-λM|>λW)
Ibg(λ) = 1;
else
Ibg(λ) = 0;
} …(4)
図6により矩形分光特性の一例を示す。図6(a)はλM=400nm、λW=10nmのバンドバス型の矩形分光データIbpの矩形分光特性を示し、図6(b)はλM=500nm、λW=50nmのバンドバス型の矩形分光データIbpの矩形分光特性を示す。一方、図6(c)はλM=400nm、λW=10nmのバンドギャップ型の矩形分光データIbgの矩形分光特性を示し、図6(d)はλM=500nm、λW=50nmのバンドギャップ型の矩形分光データIbgの矩形分光特性を示す。なお、バンドパス型が選択され、λW=0nmの場合、Ibpは単波長スペクトル光を表す。
次に、CPU101は、下式を用いて、一般的に用いられる等色関数に基づき、生成した矩形分光データのXYZ値を算出する(S306)。
X = k∫visI(λ)x(λ)dλ;
Y = k∫visI(λ)y(λ)dλ;
Z = k∫visI(λ)z(λ)dλ; …(5)
ここで、∫visdλは可視光波長域における積分を示す、
I(λ)はIbp(λ)またはIbg(λ)、
x(λ)y(λ)z(λ)は等色関数。
次に、CPU101は、下式を用いて、矩形分光データのXYZ値に基づき主成分係数を算出する(S307)。ここで算出される主成分係数は、矩形分光データのXYZ値に等しいXYZ値を有する分光データを主成分の線形和により算出するための係数である。
┌ ┐-1
│Xe1 Xe2 Xe3
[a b c]=[XI YI ZI]│Ye1 Ye2 Ye3│ …(6)
│Ze1 Ze2 Ze3
└ ┘
ここで、[XI YI ZI]は矩形分光データのXYZ値、
[XeN YeN ZeN]は第N主成分のXYZ値。
次に、CPU101は、下式を用いて、主成分係数に基づき主成分の線形和による分光データ(以下、主成分分光データ)S(λ)を生成する(S308)。
S(λ) = a・e1(λ) + b・e2(λ) + c・e3(λ); …(7)
ここで、eN(λ)は第N主成分データ。
次に、CPU101は、XYZ値が表す色(対象色)が高彩度色か低彩度色かを判定する(S309)。この判定は、高彩度色であれば矩形分光データを用いてLUTに格納するデータを作成し、低彩度色であれば主成分線分光データを用いて当該データを作成するためである。つまり、可視光波長域において、主成分分光データが負の値をとるか否かを判定し、負の値をとる場合は対象色が高彩度色と判定し、処理をステップS310に進める。また、可視光波長域において、主成分分光データが負の値をとらず、零または正の値の場合は対象色が低彩度色と判定して、処理をステップS311に進める。
図7により矩形分光データおよび主成分分光データの分光特性例を示す。図7(a)はバンドパス型、λM=600nm、λW=120nmの条件で生成した矩形分光データの分光特性を示す。図7(b)は、図7(a)の矩形分光データと同一のXYZ値になる主成分係数[a b c]により算出した主成分分光データの分光特性を示す。同様に、図7(c)はバンドパス型、λM=500nm、λWλM=50の条件で生成した矩形分光データの分光特性を示す。図7(d)は、図7(c)と同一のXYZ値になる主成分係数[a b c]により算出した主成分分光データの分光特性を示す。
図7(b)に示す主成分分光データは、可視波長の全域で正の値をとり、低彩度色と判定され、処理はステップS311に進む。一方、図7(d)に示す主成分分光データは、600nm以上の長波長域において負の値をとり、主成分の線形和では実在データを得ることができない高彩度色と判定され、矩形分光データを用いるために処理はS310に進む。
矩形分光データを用いる場合、CPU101は、下式を用いて、矩形分光データとステップS301で取得したカラーフィルタ特性を示すデータに基づき、矩形分光データのRGB値を算出する(S310)。
R = ∫visI(λ)r(λ)dλ;
G = ∫visI(λ)g(λ)dλ;
B = ∫visI(λ)b(λ)dλ; …(8)
ここで、I(λ)はIbp(λ)またはIbg(λ)、
r(λ)g(λ)b(λ)はカラーフィルタの分光特性。
また、主成分分光データを用いる場合、CPU101は、下式を用いて、主成分分光データとカラーフィルタ特性データに基づき、主成分分光データのRGB値を算出する(S311)。
R = ∫visS(λ)r(λ)dλ;
G = ∫visS(λ)g(λ)dλ;
B = ∫visS(λ)b(λ)dλ; …(9)
次に、CPU101は、下式を用いてステップS306で算出したXYZ値から(x, y)値を算出し、式(1)を用いてステップS310またはS311で算出したRGB値から(r, g)値を算出する(S312)。そして、算出した(r, g)値と(x, y)値を対応付けてLUT14に格納する(S313)。言い替えれば、(r, g)値と(x, y)値の組み合わせ(入力色度と出力色度の対応関係)がLUT14に格納されるデータである。
x = X/(X + Y + Z);
y = Y/(X + Y + Z); …(10)
次に、CPU101は、すべての主波長λMと所定の波長幅λWの組み合わせについて入力色度と出力色度の対応関係を取得したか否かを判定する(S314)。未取得の主波長λMと波長幅λWの組み合わせがあれば、主波長λMおよび/または波長幅λWを変更して(S315)、処理をステップS304に戻す。すべての主波長λMと波長幅λWの組み合わせに対する入力色度と出力色度の対応関係の取得が終了すると、LUT14の作成が終了する。
なお、CPU101は、外部I/F104を介して、画像取得装置20やその他のコンピュータ装置などからRGBカラーフィルタ特性は取得すればよい。また、CPU101は、記憶部103に予め格納された分光特性データ群を主成分分析して第一から第三主成分の主成分データを取得してもよいし、外部I/F104を介してコンピュータ装置などから分光特性データ群または主成分分析結果を取得してもよい。また、CPU101は、外部I/F104を介して、図4に示す処理を実行する外部のコンピュータ装置によって作成されたデータを当該コンピュータ装置から取得してもよし、当該データを保持すた記憶装置やサーバから当該データを取得してもよい。
このように、高彩度色と低彩度色において、異なる特性の分光データを用いてRGB値とXYZ値の対応を取得してLUT14を作成する。従って、例えば、ディジタルカメラにおける色変換処理において、可視光域の全域に亘り、色再現精度を向上させることができる。
以下、本発明にかかる実施例2の色処理装置および色処理方法を説明する。なお、実施例2において、実施例1と略同様の構成については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する場合がある。
実施例2においては、実施例1における色変換処理に加え、ユーザが画像撮影時に設定したホワイトバランス設定に基づき、適切なホワイトバランス調整処理を行う方法を説明する。図8のブロック図により実施例2の色処理装置の処理構成例を説明する。実施例1と同様に、図1に示すCPU101が色変換処理用のプログラムを実行することで、図8に示す色処理装置10が実現される。
実施例2の色処理装置10は、図1の構成に加え、画像取得装置20の撮影時に設定されたホワイトバランス設定値(以下、WB値)を取得するWB設定取得部41、WB値に基づき、入力色データのホワイトバランス調整を行うWB調整部42を有する。
図9のフローチャートにより実施例2の色処理装置10が実行する色変換処理を説明する。なお、ステップS201-S207の処理は、実施例1と同様であり、それらの詳細説明を省略する場合がある。WB設定取得部41は、画像データ入力部11が入力した画像データの撮影時に設定されていたWB設定値を画像取得装置20から取得する(S211)。WB調整部42は、入力色データ取得部12が取得した入力色データ(Rin, Gin, Bin)に、下式に基づくホワイトバランス調整を行った色データ(Rout, Gout, Bout)を出力する(S212)。
Rout = Rin/Rw;
Gout = Gin/Gw;
Bout = Bin/Bw; …(11)
ここで、Rw, Gw, BwはWB値(白色データを撮影した場合のRGB値)。
WB調整部42が出力する色データは、入力色度データ算出部13および変換係数算出部15に入力され、以降の処理(S203-S207)が実行される。
なお、WB設定取得部41が取得するホワイトバランス設定は、例えば、国際照明委員会(CIE)が規定する標準光、または、蛍光灯、白熱灯など照明光源の種類を示す情報でもよいし、ホワイトバランス設定として色温度の値を取得してもよい。
また、式(11)に基づくホワイトバランス調整を説明したが、これに限られるものではない。一般的にディジタルカメラで行われているように、ホワイトバランス設定において設定された白色を撮影した場合のRGB値が、すべて等しくなる処理であれば、その方法は限定されない。
このように、実施例1における色変換処理に加え、ユーザが画像撮影時に設定したホワイトバランス設定に基づき、適切なホワイトバランス調整処理を行うことができ、色再現精度を向上させることができる。
[標準光に対する変換精度]
図10によりLUT14を用いた場合の標準光に対する変換精度を説明する。図10(a)は国際照明委員会(CIE)が規定する標準光(D65光源)の分光特性(以下、D65分光特性)を示し、図10(b)はD65光源の三刺激値(以下、D65三刺激値)と略同一の三刺激値を有する矩形分光特性を示す。また、図10(c)は、図5(b)に示す主成分データを用いて、式(6)(7)により算出される主成分分光データの分光特性を示す。
ディジタルカメラのカラーフィルタ特性がルータ条件を満たさない場合について考える。矩形分光データを用いてLUT14を作成する場合、図10(a)に示すD65分光特性に対するRGB値(第一の入力色データ)と、図10(b)に示す矩形分光特性に対するRGB値(第二の入力色データ)は大きく異なる。従って、第一および第二の入力色データを処理して得られる第一および第二の出力色データをそれぞれ三刺激値に変換した場合、当然、それら三刺激値の差は大きい。言い替えれば、真のD65三刺激値と第二の出力色データの三刺激値の平均自乗誤差が増大する。
一方、図10(c)に示す主成分分光データの分光特性に対するRGB値は、図10(a)に示すD65分光特性に対するRGB値(第一の入力色データ)に近い値になる。従って、主成分分光データを用いて作成されるLUT14を用いれば、矩形分光データのみを用いて作成されたLUTを用いる場合に比べて、D65光源を撮影した場合の色変換精度が向上することになる。
また、D65光源を撮影した入力色データを取得し、LUT14に基づき入力色データを処理して出力色データを得て、出力色データの三刺激値とD65三刺激値の第一の平均自乗誤差を算出する。一方、D65三刺激値と略同一の三刺激値を有する矩形分光特性を有する光源を撮影した入力色データを取得し、LUT14に基づき入力色データを処理して出力色データを得て、出力色データの三刺激値とD65三刺激値の第二の平均自乗誤差を算出する。この場合、第一の平均自乗誤差は、第二の平均自乗誤差よりも小さくなる。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施形態の一以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける一以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、一以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
12 … 入力色データ取得部、16 … 出力色度データ算出部16、14 … LUT、17 … 出力色データ算出部

Claims (13)

  1. 入力色データを入力色度データに変換する第一の手段と、
    入力色度と出力色度の対応関係を示すテーブルを参照して、前記入力色度データを出力色度データに変換する第二の手段と、
    前記入力色データから算出した変換係数を用いて、前記出力色度データを出力色データに変換する第三の手段とを有し、
    前記対応関係を示すテーブルは、低彩度色と高彩度色において異なる生成方法によって生成された分光データに基づき作成される色処理装置。
  2. 前記高彩度色の対応関係は、単波長スペクトル光の分光データまたは矩形分光特性を有する分光データに基づき取得される請求項1に記載された色処理装置。
  3. 前記低彩度色の対応関係は、複数の分光データの線形和によって得られる分光データに基づき取得される請求項1または請求項2に記載された色処理装置。
  4. 前記低彩度色は、前記複数の分光データの線形和によって得られる分光データが、可視光波長域において零または正の値を有する色に相当する請求項3に記載の色処理装置。
  5. D65光源を撮影して得られる前記入力色データを前記テーブルが示す対応関係に基づき処理して得られる前記出力色データの三刺激値を第一の三刺激値とし、
    前記D65光源の三刺激値と略同一の三刺激値を有する矩形分光特性の光源を撮影して得られる前記入力色データを前記テーブルが示す対応関係に基づき処理して得られる前記出力色データの三刺激値を第二の三刺激値とする場合、
    前記第一の三刺激値と前記D65光源の三刺激値の平均自乗誤差は、前記第二の三刺激値と前記D65光源の三刺激値の平均自乗誤差よりも小さい請求項1から請求項4の何れか一項に記載された色処理装置。
  6. 前記入力色データを取得した際のホワイトバランス設定を取得する取得手段と、
    前記第一の手段による変換の前に、前記入力色データのホワイトバランス調整を行う調整手段とを有する請求項1から請求項5の何れか一項に記載された色処理装置。
  7. 入力色データを入力色度データに変換し、
    入力色度と出力色度の対応関係を示すテーブルを参照して、前記入力色度データを出力色度データに変換し、
    前記入力色データから算出した変換係数を用いて、前記出力色度データを出力色データに変換し、
    前記対応関係を示すテーブルは、低彩度色と高彩度色において異なる生成方法によって生成された分光データに基づき作成される色処理方法。
  8. コンピュータを請求項1から請求項6の何れか一項に記載された色処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  9. 入力色度と出力色度の対応関係を示すテーブルを作成する色処理方法であって、
    矩形分光特性を示すパラメータに基づき矩形分光データを生成し、
    前記矩形分光データの三刺激値を算出し、
    前記矩形分光データの三刺激値に等しい三刺激値を有する分光データを、複数の分光データを主成分分析して得られる主成分データの線形和によって得るための主成分係数を算出し、
    前記主成分係数に基づき前記主成分データを線形和した主成分分光データを生成し、
    画像入力デバイスのカラーフィルタ特性、および、前記矩形分光データまたは前記主成分分光データに基づき色データを算出し、
    入力色度データとして、前記色データから色度データを算出し、
    出力色度データとして、前記三刺激値から色度データを算出し、
    前記入力色度データと前記出力色度データを対応付けて前記テーブルに格納する色処理方法。
  10. 前記主成分分光データが可視光波長域において負の値を有する場合、前記色データの算出に前記矩形分光データを用いる請求項9に記載された色処理方法。
  11. すべての主波長と所定の波長幅の組み合わせについて前記入力色度データと前記出力色度データの対応を取得したか否かを判定し、
    前記対応が未取得の前記主波長と波長幅の組み合わせがある場合、前記パラメータを変更して、前記矩形分光データの生成、前記三刺激値の算出、前記主成分係数の算出、前記主成分分光データの生成、前記色データの算出、前記入力色度データの算出、前記出力色度データの算出、および、前記格納を繰り返す請求項8または請求項9に記載された色処理方法。
  12. 請求項9から請求項11の何れか一項に記載された色処理方法によって、入力色度と出力色度の対応関係を示すテーブルを作成する色処理装置。
  13. コンピュータに請求項9から請求項11の何れか一項に記載された色処理方法を実行させるためのプログラム。
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