JP2017003826A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ベルトの温度検出の精度を高め、定着ベルトの幅方向での温度分布の均一化が容易な定着装置を提供する。【解決手段】定着装置5は、互いに平行な回転軸を有する定着ローラー31、テンションローラー41、及び加圧ローラー32を備え、定着ベルト42が定着ローラーとテンションローラーに架け渡されている。定着ローラー31上の定着ベルト42に加圧ローラー32が押圧され、定着ニップ部33が形成されている。テンションローラー41は熱源を内蔵せず、その熱容量は定着ベルト42の熱容量より大きい。定着ベルトの周回方向での定着ニップ部の下流側に定着ベルトを加熱する加熱部35が配置され、定着ニップ部の上流側にテンションローラー41が配置されている。定着ベルト42とテンションローラー41とが接触する領域の角度範囲R1における定着ベルト42の外周面に対向する位置に、定着ベルトの温度を測定する温度センサー53が配置されている。【選択図】図2

Description

本願発明は、定着ローラー等に架け渡された定着ベルトと加圧ローラーとの間に定着ニップ部が形成され、トナー像が転写された記録材を定着ニップ部に通過させてトナー像を定着させる定着装置に関する。また、この定着装置を備えた画像形成装置に関する。画像形成装置には、複写機、プリンター、ファクシミリ及びこれらの機能を複合的に備えた複合機といった各種のものが含まれる。
この種の定着装置として、例えば特許文献1に記載されているものがある。この定着装置では、互いに平行な回転軸を有する定着ローラー、テンションローラー、及び加圧ローラーを備え、定着ローラーとテンションローラーとに定着ベルトが架け渡され、定着ベルトを挟んで定着ローラーに加圧ローラーが押圧され、トナー像が転写された記録材を定着ベルトと加圧ローラーとの間の定着ニップ部に通過させてトナー像を定着させる。
発熱層(導体層)を有する定着ベルトは、その外周側に配置された加熱部(例えば誘導加熱用励磁コイル)によって加熱され、定着ベルトの温度を非接触で測定する温度センサーが定着ベルトの外周側に配置されている。制御部(CPU)が、温度センサーの出力信号に基づいて加熱部による加熱量を制御する。また、特許文献1の定着装置では、テンションローラーにヒートパイプが内蔵され、テンションローラーは定着ベルトを補助的に加熱する働きを兼ね備えている。
特許文献2に記載された定着装置、及び特許文献3に記載された定着装置も略同様の構成を有しており、定着ベルトの外周側に加熱部と温度センサーが配置されている。但し、特許文献3の定着装置では、定着ベルトが定着ローラー、加熱ローラー、及びテンションローラーに架け渡され、テンションローラーは補助熱源としてのハロゲンヒーターを内蔵している。
特開2009−217270号公報 特開2003−195669号公報 特開2009−139674号公報
上記のような従来の定着ベルトを用いた定着装置では、定着ベルトの周回方向における温度センサーの位置に関して、特許文献2又は特許文献3に記載されているように、定着ベルトの加熱領域(又は補助加熱領域)に温度センサーを配置するのが一般的である。特許文献2の定着装置では定着ベルトを加熱する発熱体と同じ位置に温度センサーが配置されており、特許文献3の定着装置では定着ベルトの補助加熱領域に温度センサーが配置されている。
そのような温度センサーの配置の場合、定着ベルトの温度を温度センサーで検出する位置と定着ニップ部との距離、つまり、温度を検出した定着ベルトの部分が定着ニップに達するまでの時間に起因して、定着ニップにおける定着ベルトの温度(定着温度)の制御を適切に行うことが難しい。
一方、特許文献1の定着装置では、定着ベルトの周回方向におけるテンションローラーの下流側、つまりテンションローラーと定着ニップとの間に温度センサーを配置し、温度検出位置と定着ニップ部との距離(時間)ができるだけ短くなるようにしている。しかし、テンションローラーの回転軸、定着ローラーの回転軸、及び加圧ローラーの回転軸が略同一面上にある構造であるため、テンションローラーから定着ローラーまでを収容するスペースが大きくなり、定着装置のコンパクト化の障害となる。また、温度センサーと定着ベルトとの距離(ギャップ)が変動する可能性があり、温度センサーの種類によっては温度検出精度が低下する可能性がある。
本発明者らは、小型、省エネルギー、かつ高速タイプの画像形成装置を開発する過程において、定着ローラーの回転軸及び加圧ローラーの回転軸を含む平面に対して、定着ローラーの回転軸及びテンションローラーの回転軸を含む平面が略直角になるように加圧ローラー、定着ローラー、及びテンションローラーを配置した定着装置を検討した。つまり、定着ベルトの周回方向における定着ニップの上流側において、テンションローラーを定着ニップにできるだけ近づけて配置した小型化が可能な定着装置である。この際に、定着ベルトの温度検出の精度を高めると共に、定着ベルトの幅方向での温度分布の均一化を簡単な構成で行うことに着目した。
本発明は、上記のような課題に鑑み、小型化が可能で、かつ、定着ベルトの温度検出の精度を高めると共に、定着ベルトの幅方向での温度分布の均一化を簡単な構成で行うことが可能な定着装置と、それを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の定着装置は、互いに平行な回転軸を有する定着ローラー、テンションローラー、及び加圧ローラーを備え、発熱層を有する定着ベルトが前記定着ローラーと前記テンションローラーとに架け渡され、前記定着ベルトを挟んで前記定着ローラーに前記加圧ローラーが押圧され、トナー像が転写された記録材を前記定着ベルトと前記加圧ローラーとの間の定着ニップ部に通過させて前記トナー像を定着させる定着装置であって、前記テンションローラーは熱源を内蔵せず、その熱容量は前記定着ベルトの熱容量より大きく、前記定着ベルトの周回方向における前記定着ニップ部の下流側に前記定着ベルトを加熱する加熱部が配置されると共に前記定着ニップ部の上流側に前記テンションローラーが配置され、前記定着ベルトと前記テンションローラーとが接触する領域の角度範囲内における前記定着ベルトの外周面に対向する位置に、前記定着ベルトの温度を測定する温度センサーが配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の定着装置は、請求項1に記載の定着装置において、前記温度センサーは、前記定着ベルトと前記テンションローラーとが接触する領域の角度範囲のうち、前記定着ローラーの回転軸と前記テンションローラーの回転軸を含む平面よりも前記定着ベルトの周回方向下流側の角度範囲内に配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載の定着装置は、請求項1に記載の定着装置において、前記テンションローラーが複数備えられ、前記複数のテンションローラーと前記定着ローラーとに架け渡された前記定着ベルトの周回方向において、前記複数のテンションローラーのうち少なくとも最下流側の前記テンションローラーと前記定着ベルトとが接触する領域の角度範囲内に前記温度センサーが配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載の定着装置は、請求項1に記載の定着装置において、前記加熱部は、前記定着ベルトを誘導加熱によって加熱する励磁コイルと、前記定着ベルトの幅方向における発熱量の分布を調整する発熱分布調整手段とを含み、前記温度センサーの出力信号に基づいて前記発熱分布調整手段を制御する制御部を備えていることを特徴とする。
請求項5に記載の定着装置は、請求項4に記載の定着装置において、前記温度センサーは、前記定着ベルトの幅方向中央部に配置された中央温度センサーと、前記定着ベルトの幅方向両端部の一方に配置された端部温度センサーとを含み、前記制御部は、前記端部温度センサーの検出温度が所定温度より高いときに前記定着ベルトの幅方向両端部における発熱量を低減し、前記端部温度センサーの検出温度が所定温度以下であるときに前記定着ベルトの幅方向両端部における発熱量の低減を解除するように、前記発熱分布調整手段を制御することを特徴とする。
請求項6に記載の定着装置は、請求項5に記載の定着装置において、前記発熱分布調整手段は、前記定着ベルトの幅方向両端部において前記励磁コイルによる磁束を打ち消す方向の磁束を発生する消磁コイルであり、前記制御部は、前記端部温度センサーの検出温度が所定温度より高いときに前記定着ベルトの幅方向両端部における発熱量を低減し、前記端部温度センサーの検出温度が所定温度以下であるときに前記定着ベルトの幅方向両端部における発熱量の低減を解除するように、前記消磁コイルの通電を制御することを特徴とする。
請求項7に記載の定着装置は、請求項1に記載の定着装置において、前記テンションローラーは、熱伝導率の高い非磁性材料からなる回転体と、その外周面に形成されたフッ素樹脂層とを備え、前記定着ベルトの幅方向における温度分布を均一化する働きを有し、前記消磁コイルは、前記定着ベルトの幅方向両端部のそれぞれにおいて、用紙幅に応じて前記定着ベルトの幅方向に分割された複数の分割消磁コイルを含み、前記定着ベルトの幅方向中央部に配置された前記温度センサーの出力信号に基づいて前記励磁コイルの励磁電流を制御すると共に、前記複数の分割消磁コイルのうち用紙幅に応じて予め決められた分割消磁コイルに通電し、他の分割消磁コイルに通電しないように制御する制御部を備えていることを特徴とする。
請求項8に記載の画像形成装置は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする。
請求項1に記載の定着装置によれば、例えば定着ローラーの回転軸及び加圧ローラーの回転軸を含む平面に対して、定着ローラーの回転軸及びテンションローラーの回転軸を含む平面が略直角になるように配置した定着装置において、定着ベルトの周回方向における定着ニップ部の下流側に発熱層を有する定着ベルトを加熱する加熱部が配置されると共に定着ニップ部の上流側にテンションローラーが配置されているので、定着装置をコンパクトに構成することができる。また、テンションローラーは熱源を内蔵せず、その熱容量は定着ベルトの熱容量より大きいので、定着ベルトの幅方向における温度分布を均一化する働き(均熱化作用)を有し、定着ベルトとテンションローラーとが接触する領域の角度範囲内における定着ベルトの外周面に対向する位置に、定着ベルトの温度を測定する温度センサーが配置されているので、定着ベルトの温度を安定して精度良く測定することができ、測定温度に基づいて定着温度を適切に制御することが可能になる。
請求項2に記載の定着装置によれば、定着ベルトとテンションローラーとが接触する領域の角度範囲のうち、定着ローラーの回転軸とテンションローラーの回転軸を含む平面よりも定着ベルトの周回方向下流側の角度範囲内に温度センサーが配置されているので、定着ニップにより近い箇所で定着ベルトの温度を測定することができる。また、定着ベルトとテンションローラーとの接触期間が長くなる位置で定着ベルトの温度を測定することができる。その結果、一層適切に定着温度を制御することが可能になる。
請求項3に記載の定着装置によれば、テンションローラーが複数備えられ、複数のテンションローラーと定着ローラーとに定着ベルトが架け渡された構造の定着装置にも本発明を適用することができ、この場合は、複数のテンションローラーのうち少なくとも最下流側のテンションローラーと定着ベルトとが接触する領域の角度範囲内に温度センサーを配置すればよい。
請求項4に記載の定着装置によれば、加熱部は、定着ベルトを誘導加熱によって加熱する励磁コイルと、定着ベルトの幅方向における発熱量の分布を調整する発熱分布調整手段とを含み、温度センサーの出力信号に基づいて発熱分布調整手段を制御する制御部を備えているので、定着ベルトを非接触で高速加熱することができると共に、発熱分布調整手段の制御によって定着ベルトの幅方向における温度分布、ひいては定着温度の分布を適切に制御することができる。
請求項5に記載の定着装置によれば、温度センサーの出力信号に基づく発熱分布調整手段の具体的な制御方法の例が提供される。つまり、定着ベルトの幅方向中央部に中央温度センサーが配置され、定着ベルトの幅方向両端部の一方に端部温度センサーが配置されている場合に、制御部は、端部温度センサーの検出温度が所定温度より高いときに定着ベルトの幅方向両端部における発熱量を低減し、端部温度センサーの検出温度が所定温度以下であるときに定着ベルトの幅方向両端部における発熱量の低減を解除するように、発熱分布調整手段を制御する。なお、発熱分布調整手段として、下記の消磁コイルの他に、金属板である消磁板を励磁コイルと定着ベルトとの間に挿入することによって励磁コイルの磁束を部分的に弱める方法も可能である。
請求項6に記載の定着装置によれば、発熱分布調整手段は、定着ベルトの幅方向両端部において励磁コイルによる磁束を打ち消す方向の磁束を発生する消磁コイルであり、制御部が温度センサーの出力信号に基づいて消磁コイルの通電を制御することにより、例えば幅の狭い用紙に印刷する場合に用紙幅の外側の両端部で定着ベルトの温度が高くなることによる問題を回避することができる。
請求項7に記載の定着装置によれば、テンションローラーは、熱伝導率の高い非磁性材料からなる回転体と、その外周面に形成されたフッ素樹脂層とを備え、定着ベルトの幅方向における温度分布が均一化される。この場合に、制御装置は、定着ベルトの幅方向中央部に配置された1個の温度センサーの出力信号に基づいて励磁コイルの励磁電流を制御すると共に、複数の分割消磁コイルのうち用紙幅に応じて予め決められた分割消磁コイルに通電し、他の分割消磁コイルに通電しないように制御することができる。
請求項8に記載の画像形成装置によれば、上記のような定着装置を内蔵することにより、小型、省エネルギー、かつ高速タイプの画像形成装置を実現することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の内部構造を示す概略説明図である。 本実施形態に係る定着装置の概略を示す断面図である。 定着ローラーと定着ベルトの積層構造を示す断面図である。 定着ベルトの幅方向における励磁コイルと消磁コイルとの位置関係を例示する図である。 定着装置の加熱部の制御に関するブロック図である。 本実施形態の変形例に係る励磁コイルと消磁コイルとの位置関係を例示する図である。 定着ベルトの幅方向における温度分布の一例を比較して示すグラフである。 本実施形態の別の変形例に係る定着装置の概略を示す断面図である。 本実施形態の更に別の変形例に係る定着装置の概略を示す断面図である。
以下に、本発明の実施形態に係る定着装置と、それを内蔵した画像装置を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば「左右」「上下」等)を用いる場合は、図1において紙面に直交した方向を正面視とし、これを基準にしている。これらの用語は説明の便宜のために用いたものであり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
まず、図1を参照しながら、画像形成装置1の概要を説明する。本実施形態の画像形成装置1は、タンデム方式のカラーデジタルプリンター(以下、単にプリンターと記載する)である。図1に示すように、プリンター1は、その筐体2内に、画像プロセス装置3、給紙装置4、及び定着装置5等を備えている。詳細は図示していないが、プリンター1は、例えばLANといったネットワークに接続されていて、外部端末(図示省略)からの印刷指令を受け付けると、当該指令に基づいて印刷を実行するように構成されている。
筐体2内の下部に位置する給紙装置4は、記録材Pを収容する給紙カセット21、給紙カセット21内の記録材Pを最上層から繰り出すピックアップローラー22、繰り出された記録材Pを1枚ずつに分離する一対の分離ローラー23、及び、1枚に分離された記録材Pを所定のタイミングにて画像プロセス装置3に搬送する一対のタイミングローラー24等を備えている。各給紙カセット21内の記録材Pは、ピックアップローラー22及び分離ローラー23の回転にて、最上層のものから1枚ずつ搬送経路30に送り出される。搬送経路30は、給紙装置4の給紙カセット21から、タイミングローラー対24のニップ部、画像プロセス装置3の二次転写ニップ部、及び定着装置5の定着ニップ部33を経て、筐体2上部にある排出ローラー対26に至る。
給紙カセット21内の記録材Pは、通紙幅(矢印S方向と直交する幅寸法)の中央を基準にして、搬送経路30に向けて矢印S方向に搬送するセンター基準にセットされる。図示は省略するが、給紙カセット21内には、給紙前の記録材Pをセンター基準に幅寄せする一対の側部規制板を備えている。一対の側部規制板は、通紙幅方向に互いに連動して遠近移動するように構成されている。給紙カセット21内の記録材Pを一対の側部規制板にて通紙幅方向両側から挟持することによって、給紙カセット21内の記録材Pがその規格に拘らずセンター基準にセットされる。従って、画像プロセス装置3での転写処理や、定着装置5での定着処理もセンター基準で実行される。
給紙装置4の上方に位置する画像プロセス装置3は、像担持体の一例である感光体ドラム13上に形成されたトナー像を記録材Pに転写する役割を担うものであり、中間転写体としての中間転写ベルト6、並びに、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色に対応する計4つの作像部7等を備えている。
中間転写ベルト6は導電性を有する素材からなる無端状のものであり、像担持体の一例でもある。中間転写ベルト6は、筐体2内の中央部右側に位置する駆動ローラー8と、同じく中央部左側に位置する従動ローラー9とに巻き掛けられている。中間転写ベルト6のうち駆動ローラー8に巻き掛けられた部分の外側に二次転写ローラー10が配置されている。主モーター(図示省略)の動力伝達にて駆動ローラー8を図1の反時計方向に回転させることにより、中間転写ベルト6は図1の反時計方向に周回する。
中間転写ベルト6のうち駆動ローラー8に巻き掛けられた部分の外周側には、二次転写ローラー10が配置されている。二次転写ローラー10は中間転写ベルト6に当接していて、中間転写ベルト6と二次転写ローラー10との間(当接部分)が二次転写領域としての二次転写ニップ部になっている。二次転写ローラー10は、中間転写ベルト6の回転に伴って、又は二次転写ニップ部に挟持搬送される記録材Pの移動に伴って、図1の時計方向に回転する。中間転写ベルト6のうち従動ローラー9に巻き掛けられた部分の外周側には、中間転写ベルト6上の未転写トナーを除去する転写ベルトクリーナー12が配置されている。転写ベルトクリーナー12は中間転写ベルト6に当接している。
4つの作像部7は、中間転写ベルト6の下方において、図1の左からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に、中間転写ベルト6に沿って並べて配置されている。図1では説明の便宜上、各作像部7に、再現色に応じて符号Y,M,C,Kを添えている。各作像部7は図1の時計方向に回転する像担持体の一例としての感光体ドラム13を備えている。感光体ドラム13の周囲には、図1における時計回りの回転方向に沿って順に、帯電装置14、露光装置19、現像装置15、一次転写ローラー16及び感光体クリーナー17が配置されている。
感光体ドラム13は負帯電性のものであり、主モーターからの動力伝達によって図1の時計方向に回転するように構成されている。帯電装置14は、感光体ドラムの表面を一様に帯電させるものである。現像装置15は、負の極性を呈するトナーを利用して、感光体ドラム13上に形成された静電潜像を反転現像にて顕在化させるものである。
一次転写ローラー16は中間転写ベルト6の内周側に位置していて、中間転写ベルト6を挟んで、対応する作像部7の感光体ドラム13に対峙している。一次転写ローラー16も、中間転写ベルト6の回転に伴って図1の反時計方向に回転する。中間転写ベルト6と一次転写ローラー16との間(当接部分)は一次転写領域としての一次転写ニップ部になっている。感光体クリーナー17は、感光体ドラム13上に残留する未転写トナーを除去するためのものであり、感光体ドラム13に当接している。4つの作像部7の下方には露光装置19が配置されている。露光装置19は、外部端末等からの画像情報に基づき、レーザー光によって各感光体ドラム13に静電潜像を形成するものである。
各作像部7は、感光体ドラム13、帯電装置14、露光装置19、現像装置15及び感光体クリーナー17をひとまとまりにハウジング20内に収容してカートリッジ化(一体構造化)されていて、いわゆるプロセスカートリッジとして筐体2に交換可能(着脱可能)に装着されている。なお、中間転写ベルト6の上方には、各現像装置15に供給されるトナーを収容するホッパー(図示省略)が配置されている。
各作像部7において、帯電装置14にて帯電される感光体ドラム13に、露光装置19から画像信号に対応したレーザー光が投射されると、静電潜像が形成される。静電潜像は、現像装置15から供給されるトナーにて反転現像されて各色のトナー像となる。各感光体ドラム13上のトナー像は、それぞれ対応した一次転写ニップ部において、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で、感光体ドラム13から中間転写ベルト6の外周面に一次転写されて重ねられる。感光体ドラム13に残った未転写トナーは感光体クリーナー17にて掻き取られ、感光体ドラム13上から取り除かれる。そして、記録材Pが二次転写ニップ部を通過する際に、重ね合わせられた4色のトナー像が記録材Pに一括して二次転写される。中間転写ベルト6に残った未転写トナーは転写ベルトクリーナー12にて掻き取られ、中間転写ベルト6上から取り除かれる。
二次転写ローラー10の上方に位置する定着装置5は、定着ローラー31とこれに架けられた定着ベルト42(図2参照)と、加圧ローラー32とを備えている。定着ベルト42と加圧ローラー32との当接部分が定着領域である定着ニップ部33になっている。二次転写ニップ部を通過して未定着トナー像を載せた記録材Pは、定着ベルト42と加圧ローラー32との間の定着ニップ部33を通過する際に加熱・加圧され、記録材P上にトナー像が定着される。その後、記録材Pは、定着ニップ部33の下流側に設けられた分離部材34(図2参照)により定着ローラー31から分離され、搬送経路30上を搬送されたのちに排出ローラー対26の回転にて排紙トレイ27上に排出される。
筐体2の内部の画像プロセス装置3と給紙装置4との間には、プリンター1の制御全般を司る制御部28が配置されている。制御部28には、制御プラグラムや各種データを記憶するメモリと、制御プラグラムに従って給紙装置4、画像プロセス装置3、定着装置5等を制御するマイクロコンピュータが内蔵されている。
次に、図2を参照しながら、定着装置5の詳細を説明する。図2は、本実施形態の定着装置5の概略構造を示す断面図であり、図1における定着装置5を90度右回転した方向で表示している。定着装置5は、互いに平行な回転軸を有する定着ローラー31、テンションローラー41、及び加圧ローラー32を備え、発熱層を有する定着ベルト42が定着ローラー31とテンションローラー41とに架け渡されている。
定着ローラー31、テンションローラー41、及び加圧ローラー32は、それぞれの軸受部材によって両端部が回転自在に支持されている。また、加圧ローラー32は、スプリング等の付勢手段によって定着ローラー31の回転軸に向かって(図2で上向きに)付勢されており、定着ベルト42を挟んで定着ローラー31に加圧ローラー32が押圧されている。定着ベルト42と加圧ローラー32との間に定着ニップ部33が形成され、トナー像が転写された記録材Pを定着ニップ部33に通過させてトナー像を記録材Pに定着させる。このとき、記録材Pのトナー像が転写された面(図2で上面)が定着ベルト42に接するように記録材Pが搬送され、定着ベルト42によってトナー像が加熱されて溶融し、記録材Pに定着する。
図2において、加圧ローラー32の回転方向、定着ベルト42の周回方向、及び記録材Pの移動方向がそれぞれ実線の矢印で示されている。加圧ローラー32は、所定の駆動機構によって矢印方向に所定の周速度で回転駆動され、定着ベルト42及び定着ローラー31は、定着ニップ部33における加圧ローラー32との圧接摩擦力によって従動回転する。テンションローラー41は、定着ベルト42の内周面との摩擦力によって従動回転する。
図2から分かるように、定着ローラー31の回転軸及び加圧ローラー32の回転軸を含む平面(図2の断面図における一点鎖線L1)に対して、定着ローラー31の回転軸及びテンションローラー41の回転軸を含む平面(図2の断面図における一点鎖線L2)が略直角になるように定着ローラー31、加圧ローラー32、及びテンションローラー41が配置されている。また、定着ベルト42の周回方向において、定着ニップ部33の下流側に後述の加熱部35が配置されると共に定着ニップ部33の上流側にテンションローラー41が配置されている。これにより、定着ニップ部33の上流側において、テンションローラー41を定着ニップ部33にできるだけ近づけて配置すると共に、定着装置5の小型化を実現している。
図3に、定着ローラー31と定着ベルト42の積層構造を断面図として示す。定着ローラー31は、非磁性材料からなる芯金311の周囲にシリコーンゴムスポンジからなる断熱層312が形成された構造を有する。硬度の高いシリコーンゴムスポンジを使用することにより高い面圧を確保し、良好な定着性能と高い昇温速度を得ている。定着ローラー31の外周に接する定着ベルト42は、内側から発熱層421、弾性層422、及び離型層423が積層された構造を有する。発熱層421は、Niめっき層及びCu層を含む積層金属からなり、誘導加熱(IH)によって加熱される際に、加熱部(誘導加熱装置)35と定着ベルト42との良好な磁気結合が得られ、高い発熱効率が確保される。弾性層422はシリコーンゴムスポンジからなり、表層である離型層423はPFA樹脂(フッ素樹脂)で形成されている。
発熱層421を有する定着ベルト42は、その外周面の周方向の一部(定着ローラー31の外周の一部)に沿って配置された加熱部35によって加熱される。加熱部35は、誘導加熱によって定着ベルト42の発熱層421を加熱するものであり、定着ベルト42の幅方向にわたって巻回された励磁コイル36を有する。また、図2及び図4に示すように、定着ベルト42の幅方向両端部において、励磁コイル36による磁束を打ち消す方向の磁束を発生する消磁コイル37が設けられている。図4は、定着ベルト42の幅方向における励磁コイル36と消磁コイル37との位置関係を例示する図であり、左右方向が定着ベルト42の幅方向に対応する。
図2の断面図に示すように、励磁コイル36は、耐熱樹脂製のボビン38にシリコーン接着剤で固定され、その上に絶縁紙を挟んで消磁コイル37がシリコーン接着剤で固定されている。励磁コイル36及び消磁コイル37の外周側と周方向両側部は、適切な空隙を挟んでフェライトヨーク(ケース)39で覆われている。励磁コイル36及び消磁コイル37は、20〜90kHzの高周波電流が供給されるので、耐熱性樹脂で被覆された細線を数十本から数百本撚り合わせたリッツ線を用いて巻回されている。励磁コイル36によって発生した磁束が定着ベルト42の発熱層421を貫通するときに発熱層421に渦電流が発生し、そのジュール熱によって発熱層421を含む定着ベルト42が加熱される。消磁コイル37の働きについては後述する。
励磁コイル36は、図5に示すように、高周波駆動回路である励磁コイル駆動回路51を介して制御部28に接続されている。同様に、消磁コイル37は、消磁コイル駆動回路52を介して制御部28に接続されている。また、定着ベルト42の温度を測定する温度センサー53(中央温度センサー53A及び端部温度センサー53B)の出力信号が制御部28に入力されている。なお、図5は、制御部28とその周辺の回路のうち、定着装置5(加熱部35)の制御に関する部分を示すブロック図である。
図2に示すように、定着ベルト42の周回方向において、定着ニップ部33の下流側に加熱部35が配置され、定着ニップ部33の上流側にテンションローラー41が配置されている。そして、温度センサー53は、定着ベルト42とテンションローラー41とが接触する領域の角度範囲R1における定着ベルト42の外周面に対向する位置に配置されている。温度センサー53は、図4に破線で示すように、定着ベルト42の幅方向中央部に配置された中央温度センサー53Aと、定着ベルト42の幅方向両端部の一方に配置された端部温度センサー53Bを含む。但し、図4における中央温度センサー53Aと端部温度センサー53Bの位置は、定着ベルト42の幅方向における位置を便宜的に示したものであり、周方向における位置は図4と異なり励磁コイル36から周方向に大きく離間している(後述の図6も同様である)。
温度センサー53として、赤外線センサーのような非接触温度センサーを用いることが好ましい。その場合でも、定着ベルト42とテンションローラー41とが接触する領域の角度範囲R1に温度センサー53が配置されているので、温度センサー53と定着ベルト42との距離(ギャップ)が一定になり、検出視野角の検出対象面積が一定になるので、温度検出精度を高く維持することができる。また、テンションローラー41は、熱伝導率の高いアルミニウムのような非磁性材料からなる回転体と、その外周面に形成されたフッ素樹脂層とを備え、熱源を内蔵せず、その熱容量は定着ベルト42の熱容量より大きい。その結果、テンションローラー41は定着ベルト42の幅方向における温度分布を均一化する働き(均熱化作用)を有する。したがって、定着ベルト42とテンションローラー41とが接触する領域の角度範囲R1に温度センサー53が配置されていることにより、定着ベルト42の温度を安定して精度良く測定することができる。
図5のブロック図に示すように、制御部28は、中央温度センサー53Aの出力信号に基づいて定着ベルト42の温度、ひいては定着ニップ部33における定着温度が所定の温度になるようにフィードバック制御を行う。例えば、制御部28は、中央温度センサー53Aの出力信号に基づいて、励磁コイル駆動回路51を介して励磁コイル36に供給する電流のPWM制御を行うことにより、励磁コイル36による定着ベルト42の加熱量を調整する。
また、制御部28は、端部温度センサー53Bの出力信号に基づいて消磁コイル駆動回路52を介して消磁コイル37の通電又は非通電(オンオフ)を制御する。励磁コイル36の両端部(定着ベルト42の幅方向両端部)に重なるように配置された一対の消磁コイル37が通電されると、励磁コイル36による磁束を両端部で打ち消す方向の磁束が消磁コイル37から発生する。その結果、定着ベルト42の幅方向両端部での発熱が弱められる。
定着ベルト42の全幅に比べて幅の狭い記録材(用紙)Pが印刷に使用される場合に、加熱部35の励磁コイル36による誘導加熱開始の直後は、定着ベルト42の幅方向両端部、つまり記録材Pの幅より外側の部分の温度が、記録材Pの通過する中央部に比べて高くなる。前述のようにテンションローラー41の均熱化作用によって時間の経過とともに定着ベルト42の幅方向の温度分布は均一化されるが、画像形成装置の高速化に伴う定着装置の高速化を実現するためには、定着ベルト42の幅方向の温度分布が均一化されるまでの時間が問題になる。
本実施形態の定着装置5では、制御部28は、端部温度センサー53Bの検出温度が所定温度より高いときに定着ベルト42の幅方向両端部における発熱量を低減するように消磁コイル37の通電を行う。逆に、端部温度センサー53Bの検出温度が所定温度以下であるときに、定着ベルト42の幅方向両端部における発熱量の低減を解除するように消磁コイル37を非通電にする。つまり、一対の消磁コイル37は、定着ベルト42の幅方向における発熱量の分布を調整する発熱分布調整手段として、機能する。
発熱分布調整手段は、本実施形態の消磁コイル37に限らない。例えば、消磁板として機能する金属板を励磁コイル36と定着ベルト42との間に挿入することによって励磁コイル36の磁束を部分的に弱める方法も可能である。この場合、定着ベルト42の幅方向両端部に消磁板が挿入された状態と幅方向両端部から退出した状態とを切り替える機構を設ける必要がある。
また、本実施形態の構成では、一対の消磁コイル37の通電と非通電の切り替えによって、使用する記録材(用紙)Pの幅に応じて2段階に発熱量の分布を調整することができるが、一対の消磁コイル37のそれぞれを複数に分割すれば、3段階以上の発熱量分布調整を行うことができる。例えば、図6に示す変形例では、一対の消磁コイル37のそれぞれが、外側の分割消磁コイル37Aと内側の分割消磁コイル37Bとに分割されている。
図6は、図4に対応する図面であり、定着ベルト42の幅方向における励磁コイル36と消磁コイル37(37A及び37B)との位置関係を例示している。この場合、使用する記録材(用紙)Pの幅に応じて3段階に発熱量の分布を調整することができる。つまり、定着ベルト42の全幅に近い最大幅の記録材の場合は外側の分割消磁コイル37Aと内側の分割消磁コイル37Bを共に非通電とし、最小幅の記録材の場合は外側の分割消磁コイル37Aと内側の分割消磁コイル37Bを共に通電し、中間幅の記録材の場合は、外側の分割消磁コイル37Aのみを通電(内側の分割消磁コイル37Bは非通電)とすればよい。
この制御を、テンションローラー41の均熱化作用によって定着ベルト42の幅方向の温度分布が均一化されるまでの過渡期において、端部温度センサー53Bの検出温度に基づいて行うようにしてもよいが、テンションローラー41の均熱化作用が十分早く行われる場合は定常的にこの制御を行ってもよい。つまり、一対の消磁コイル37のそれぞれが、用紙幅に応じて定着ベルト42の幅方向に分割された複数の分割消磁コイルを含む場合に、制御部28は、複数の分割消磁コイルのうち用紙幅に応じて予め決められた分割消磁コイルに通電すると共に他の分割消磁コイルに通電しないように制御する。
後者の制御では、図4に示したような端部温度センサー53Bは不要である。制御部28は、定着ベルト42の幅方向中央部に配置された温度センサー53Aの検出温度に基づいて励磁コイル駆動回路51を介して励磁コイル36に供給する電流のPWM制御を行うと共に、用紙幅に応じて予め決められた分割消磁コイルに通電すると共に他の分割消磁コイルに通電しないように制御する。なお、用紙幅は、例えば、給紙装置4において使用する用紙トレイからの信号、又は搬送経路30の適切な位置に設けた用紙幅センサーからの信号に基づいて制御部28が判断する。
図7に、代表例として、A4縦の用紙を用いて印刷を行ったときの定着ベルト42の幅方向における温度分布のグラフを示す。上側のグラフは均熱部材(テンションローラー41)を備えない(熱伝導率が低い材質のテンションローラーを用いた)場合のグラフであり、下側のグラフは本実施形態のアルミニウム製回転体とフッ素樹脂層からなる均熱化作用の高いテンションローラー41を用いた場合のグラフである。共に、定着ベルト42の幅方向両端部の消磁コイル37に通電した状態で定着装置を作動させた。
但し、テンションローラー(均熱部材)41を備えない場合に、消磁コイル37を常時通電すると定着画像領域の温度が下がってしまうため、消磁コイル37の間欠通電制御を行った。その結果、上側のグラフでは、定着ベルト42の幅方向両端部の温度が中央部の温度に比べて大きく上昇している。定着ベルト42の耐熱温度に近い温度まで上昇すると定着ベルト42の劣化が早くなる(寿命が短くなる)。一方、下側のグラフに示すように、本実施形態のテンションローラー(均熱部材)41を備えている場合は、テンションローラー41が定着ベルトの幅方向における温度分布を均一化するので、消磁コイルを常時通電した場合でも画像領域内の温度低下が小さく、幅方向両端部で温度が大きく上昇することもない。
以上に説明した本発明の実施形態はあくまで一例であって、説明の中で適宜述べた変形例に限らず、種々の変形が可能である。例えば、本実施形態では定着ベルト42とテンションローラー41とが接触する領域の角度範囲R1における定着ベルト42の外周面に対向する位置に温度センサー53が配置されているが、図8に示すように、上記の角度範囲R1のうち、定着ローラー31の回転軸とテンションローラー41の回転軸を含む平面よりも定着ベルトの周回方向下流側の角度範囲R2(R1の半分)に温度センサーを配置することが好ましい。この場合、定着ニップ部33により近い箇所で定着ベルト42の温度を測定することができる。また、定着ベルト42とテンションローラー41との接触期間が長くなる位置で定着ベルト42の温度を測定することができる。その結果、より安定的に精度良く定着ベルト42の温度が検出され、定着温度を一層精度良く制御することが可能になる。
また、本実施形態ではテンションローラー41は1本だけであるが、テンションローラーが複数備えられ、複数のテンションローラーと定着ローラー31とに定着ベルト42が架け渡された構造の定着装置にも本発明を適用することができる。この場合は、複数のテンションローラーのうち少なくとも最下流側のテンションローラーと定着ベルト42とが接触する領域の角度範囲内に温度センサー53を配置することが好ましい。
例えば、図9に示す変形例の定着装置では、2本のテンションローラー41A及び41Bが備えられ、これらのテンションローラー41A及び41Bと定着ローラー31とに定着ベルト42が架け渡されている。これにより、テンションローラーの均熱化作用によって定着ベルト42の幅方向の温度分布を均一化する効果が高められ、さらなる高速化に対応することができる。この変形例では、下流側のテンションローラー41Bと定着ベルト42とが接触する領域の角度範囲R3に温度センサー53が配置されている。但し、図9に破線で輪郭を示すように、上流側のテンションローラー41Aと定着ベルト42とが接触する領域の角度範囲にも温度センサーを配置してもよい。
以上に本発明の実施形態とその変形例について説明したが、各部の形状や構造等は図面を参照しながら説明した具体的なものに限定されるわけではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
1 画像形成装置
5 定着装置
28 制御部
30 搬送経路
31 定着ローラー
32 加圧ローラー
33 定着ニップ部
34 分離部材
35 加熱部
36 励磁コイル
37 消磁コイル(発熱分布調整手段)
37A、37B 分割消磁コイル
41 テンションローラー
42 定着ベルト
421 発熱層
53 温度センサー
53A 中央温度センサー
53B 端部温度センサー
P 記録材

Claims (8)

  1. 互いに平行な回転軸を有する定着ローラー、テンションローラー、及び加圧ローラーを備え、発熱層を有する定着ベルトが前記定着ローラーと前記テンションローラーとに架け渡され、前記定着ベルトを挟んで前記定着ローラーに前記加圧ローラーが押圧され、トナー像が転写された記録材を前記定着ベルトと前記加圧ローラーとの間の定着ニップ部に通過させて前記トナー像を定着させる定着装置であって、
    前記テンションローラーは熱源を内蔵せず、その熱容量は前記定着ベルトの熱容量より大きく、
    前記定着ベルトの周回方向における前記定着ニップ部の下流側に前記定着ベルトを加熱する加熱部が配置されると共に前記定着ニップ部の上流側に前記テンションローラーが配置され、
    前記定着ベルトと前記テンションローラーとが接触する領域の角度範囲内における前記定着ベルトの外周面に対向する位置に、前記定着ベルトの温度を測定する温度センサーが配置されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記温度センサーは、前記定着ベルトと前記テンションローラーとが接触する領域の角度範囲のうち、前記定着ローラーの回転軸と前記テンションローラーの回転軸を含む平面よりも前記定着ベルトの周回方向下流側の角度範囲内に配置されていることを特徴とする
    請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記テンションローラーが複数備えられ、前記複数のテンションローラーと前記定着ローラーとに架け渡された前記定着ベルトの周回方向において、前記複数のテンションローラーのうち少なくとも最下流側の前記テンションローラーと前記定着ベルトとが接触する領域の角度範囲内に前記温度センサーが配置されていることを特徴とする
    請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記加熱部は、前記定着ベルトを誘導加熱によって加熱する励磁コイルと、前記定着ベルトの幅方向における発熱量の分布を調整する発熱分布調整手段とを含み、前記温度センサーの出力信号に基づいて前記発熱分布調整手段を制御する制御部を備えていることを特徴とする
    請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記温度センサーは、前記定着ベルトの幅方向中央部に配置された中央温度センサーと、前記定着ベルトの幅方向両端部の一方に配置された端部温度センサーとを含み、前記制御部は、前記端部温度センサーの検出温度が所定温度より高いときに前記定着ベルトの幅方向両端部における発熱量を低減し、前記端部温度センサーの検出温度が所定温度以下であるときに前記定着ベルトの幅方向両端部における発熱量の低減を解除するように、前記発熱分布調整手段を制御することを特徴とする
    請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記発熱分布調整手段は、前記定着ベルトの幅方向両端部において前記励磁コイルによる磁束を打ち消す方向の磁束を発生する消磁コイルであり、前記制御部は、前記端部温度センサーの検出温度が所定温度より高いときに前記定着ベルトの幅方向両端部における発熱量を低減し、前記端部温度センサーの検出温度が所定温度以下であるときに前記定着ベルトの幅方向両端部における発熱量の低減を解除するように、前記消磁コイルの通電を制御することを特徴とする
    請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記テンションローラーは、熱伝導率の高い非磁性材料からなる回転体と、その外周面に形成されたフッ素樹脂層とを備え、前記定着ベルトの幅方向における温度分布を均一化する働きを有し、
    前記定着ベルトの幅方向における発熱量の分布を調整する発熱分布調整手段として、用紙幅に応じて前記定着ベルトの幅方向に分割された複数の分割消磁コイルを含み、
    前記定着ベルトの幅方向中央部に配置された前記温度センサーの出力信号に基づいて前記励磁コイルの励磁電流を制御すると共に、前記複数の分割消磁コイルのうち用紙幅に応じて予め決められた分割消磁コイルに通電し、他の分割消磁コイルに通電しないように制御する制御部を備えていることを特徴とする
    請求項1に記載の定着装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018136412A (ja) * 2017-02-21 2018-08-30 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置

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