JP2017003735A - 光モジュール及び光モジュールの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光電変換素子に対するコネクタホルダの位置合わせと、光コネクタの位置合わせとを、共通の位置決め部材を用いて行う光モジュールを提供する。
【解決手段】回路基板10と、光電変換素子を有する光電変換モジュール20と、光ファイバ3Aの端部を保持する光コネクタ40を固定するコネクタホルダ50とを備えた光モジュール1である。回路基板10の一方の面の側には光電変換モジュール20が配置され、回路基板10の他方の面の側にはコネクタホルダ50が配置されている。位置決めピンが、回路基板10を貫通した状態で、光電変換モジュール20に形成されたモジュール側位置決め穴20Aと、コネクタホルダに形成されたホルダ側位置決め穴51Aとに挿入されている。ホルダ側位置決め穴51Aから突出した位置決めピンを、光コネクタ40に形成されたコネクタ側位置決め穴に挿入可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、光モジュール及び光モジュールの製造方法に関する。
回路基板に光コネクタを着脱可能に固定するコネクタホルダが知られている。特許文献1には、回路基板に光電変換素子を搭載したモジュールが設けられており、コネクタホルダの位置決めピン(又は位置決め穴)に光コネクタの位置決め穴(又は位置決めピン)を嵌合させてコネクタホルダに光コネクタを固定することによって、光コネクタ側の光ファイバと光電変換素子とが光接続されることが記載されている。
特許文献2には、光コネクタ(特許文献2の光路変換器40)を位置決めピン及び位置決め穴を用いて固定する方法が記載されている。また、位置決めピン又は位置決めピン穴を用いた光コネクタの固定方法として、例えば特許文献3、4などがある。但し、特許文献2〜4記載の構成は、コネクタホルダを備えていない。
特許第4970608号公報 特許第5391355号公報 特開2006−65358号公報 特開2003−207694号公報
光ファイバと光電変換素子との光接続のためには、光ファイバを保持する光コネクタと光電変換素子とを高い精度で位置合わせする必要がある。位置決めピンによって光コネクタを光電変換素子に対して位置合わせする場合、特許文献1のように位置決めピンがコネクタホルダに配置された構成では、コネクタホルダを光電変換素子に対して高い位置精度で配置する必要がある。
一方、コネクタホルダを光電変換素子に対して高い位置精度で配置する際に、アクティブアライメントやビジュアルアライメントなどを行うと、位置合わせ工程に時間がかかってしまう。このため、位置決め部材(位置決めピン及び位置決めピン穴)を用いたパッシブアライメントによって、光電変換素子に対するコネクタホルダの位置合わせを行うことが望ましい。但し、光電変換素子に対するコネクタホルダの位置合わせを行う位置決め部材と、光電変換素子に対する光コネクタの位置合わせを行う位置決め部材とが別々になると、部品点数が多くなり、光モジュールが大型化してしまう。
本発明は、光電変換素子に対するコネクタホルダの位置合わせと、光コネクタの位置合わせとを、共通の位置決め部材を用いて行うことを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、回路基板と、光電変換素子を有する光電変換モジュールと、光ファイバの端部を保持する光コネクタを固定するコネクタホルダとを備えた光モジュールであって、前記回路基板の一方の面の側には前記光電変換モジュールが配置され、前記回路基板の他方の面の側には前記コネクタホルダが配置されており、位置決めピンが、前記回路基板を貫通した状態で、前記光電変換モジュールに形成されたモジュール側位置決め穴と、前記コネクタホルダに形成されたホルダ側位置決め穴とに挿入されており、前記ホルダ側位置決め穴から突出した前記位置決めピンを、前記光コネクタに形成されたコネクタ側位置決め穴に挿入可能であることを特徴とする光モジュールである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、光電変換素子に対するコネクタホルダの位置合わせと、光コネクタの位置合わせとを、共通の位置決め部材を用いて行うことができる。
図1A〜図1Cは、第1実施形態の光モジュール1の斜視図である。 図2は、第1実施形態の光モジュール1の分解斜視図である。 図3A及び図3Bは、光路変換コネクタ40の斜視図である。 図4は、光路変換コネクタ40の断面図である。 図5は、コネクタホルダ50の斜視図である。 図6Aは、蓋部56を閉じた状態の側面図である。図6Bは、蓋部56を閉じた状態のコネクタホルダ50を下から見た図である。 図7A〜図7Dは、光モジュール1の製造方法の説明図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
回路基板と、光電変換素子を有する光電変換モジュールと、光ファイバの端部を保持する光コネクタを固定するコネクタホルダとを備えた光モジュールであって、前記回路基板の一方の面の側には前記光電変換モジュールが配置され、前記回路基板の他方の面の側には前記コネクタホルダが配置されており、位置決めピンが、前記回路基板を貫通した状態で、前記光電変換モジュールに形成されたモジュール側位置決め穴と、前記コネクタホルダに形成されたホルダ側位置決め穴とに挿入されており、前記ホルダ側位置決め穴から突出した前記位置決めピンを、前記光コネクタに形成されたコネクタ側位置決め穴に挿入可能であることを特徴とする光モジュールが明らかとなる。
このような光モジュールによれば、光電変換素子に対するコネクタホルダの位置合わせと、光コネクタの位置合わせとを、共通の位置決め部材を用いて行うことができる。
前記コネクタホルダは、一対の側壁部を有し、前記一対の側壁部の間に前記光コネクタが挟まれることによって、前記光コネクタが前記コネクタホルダに対して位置合わせされることが望ましい。これにより、ホルダ側位置決め穴から突出した位置決めピンを光コネクタのコネクタ側位置決め穴に挿入する作業が容易になる。
前記ホルダ側位置決め穴から突出した前記位置決めピンの突出量は、前記側壁部の高さよりも小さく、前記光コネクタは、前記位置決めピンを前記コネクタ側位置決め穴に挿入する前に、前記側壁部によって前記コネクタホルダに対して位置合わせされることが望ましい。これにより、位置決めピンをコネクタ側位置決め穴に挿入する作業が容易になる。
前記コネクタホルダは、前記光コネクタを収容するホルダ本体部と、前記光コネクタを前記回路基板に向かって押し付けるための押圧部を有する固定する蓋部と、を有することが望ましい。これにより、光コネクタの光軸方向の位置を固定できる。
前記押圧部は、前記光コネクタに形成された2つの前記コネクタ側位置決め穴の間の部位を押すことが望ましい。これにより、光コネクタが位置決めピンから外れにくくなる。
回路基板と、光電変換素子を有する光電変換モジュールと、光ファイバの端部を保持する光コネクタと、前記光コネクタを固定するコネクタホルダと、を備えた光モジュールであって、前記回路基板の一方の面の側には前記光電変換モジュールが配置され、前記回路基板の他方の面の側には前記コネクタホルダが配置されており、位置決めピンが、前記回路基板を貫通した状態で、前記光電変換モジュールに形成されたモジュール側位置決め穴と、前記コネクタホルダに形成されたホルダ側位置決め穴とに挿入されており、前記ホルダ側位置決め穴から突出した前記位置決めピンを、前記光コネクタに形成されたコネクタ側位置決め穴に挿入した状態で、前記光コネクタが前記コネクタホルダに固定されていることを特徴とする光モジュールが明らかとなる。
このような光モジュールによれば、光電変換素子に対するコネクタホルダの位置合わせと、光コネクタの位置合わせとを、共通の位置決め部材を用いて行うことができる。
回路基板と、光電変換素子を有する光電変換モジュールと、光ファイバの端部を保持する光コネクタを固定するコネクタホルダとを備えた光モジュールの製造方法であって、前記回路基板の一方の面の側に配置された前記光電変換モジュールに形成されたモジュール側位置決め穴に位置決めピンを挿入した状態で、前記位置決めピンを前記回路基板に貫通させる工程と、前記回路基板の他方の面の側から突出した前記位置決めピンを前記コネクタホルダに形成されたホルダ側位置決め穴に挿入する工程と、前記ホルダ側位置決め穴から突出した前記位置決めピンを、前記光コネクタに形成されたコネクタ側位置決め穴に挿入可能な状態で、前記コネクタホルダを前記回路基板に固定する工程とを有することを特徴とする光モジュールの製造方法が明らかとなる。
このような光モジュールの製造方法によれば、光電変換素子に対するコネクタホルダの位置合わせと、光コネクタの位置合わせとを、共通の位置決め部材を用いて行うことができる。
===第1実施形態===
<全体構成>
図1A〜図1Cは、第1実施形態の光モジュール1の斜視図である。図1Aは、光モジュール1を斜め上から見た斜視図である。図1Bは、光モジュール1を斜め下から見た斜視図である。図1Cは、図1Bの光路変換コネクタ40を外した状態の斜視図である。図2は、第1実施形態の光モジュール1の分解斜視図である。
以下の説明では、図に示すように各方向を定義する。すなわち、回路基板10に垂直な方向を「上下方向」とし、回路基板10から見て光電変換モジュール20の側を「上」とし、逆側(コネクタホルダ50の側)を「下」とする。また、2本の位置決めピン61の並ぶ方向を「左右方向」とする。なお、左右方向のことを「幅方向」と表現することもある。また、上下方向及び左右方向に垂直な方向を「前後方向」とし、光路変換コネクタ40から光ファイバ3Aの延び出る側を「後」とし、逆側を「前」とする。
光モジュール1は、光信号の送信及び受信の少なくとも一方を行う装置である。例えば、光モジュール1は、光信号の送信及び受信を行う光トランシーバモジュール(送受信装置)である。なお、光モジュール1は、光信号の送信を行う光トランスミッタモジュール(送信装置)でも良いし、光信号の受信を行う光レシーバモジュール(受信装置)でも良い。光モジュール1は、図1Bに示すように光路変換コネクタ40を含めた構成を意味することもあるし、図1Cに示すように光路変換コネクタ40を含まない構成を意味することもある。
光モジュール1は、回路基板10と、光電変換モジュール20と、コネクタホルダ50と、位置決めピン61とを備えている。コネクタホルダ50には、光ファイバ3Aの端部を保持する光路変換コネクタ40が固定される。回路基板10の上面側には光電変換モジュール20が配置され、回路基板10の下面側にはコネクタホルダ50が配置されている。位置決めピンユニット60の位置決めピン61は、回路基板10を貫通した状態で、光電変換モジュール20に形成されたモジュール側位置決め穴20Aと、コネクタホルダ50に形成されたホルダ側位置決め穴51Aとに挿入されている。図1Cに示すように、位置決めピン61は、ホルダ側位置決め穴51Aから突出しており、光路変換コネクタ40に形成されたコネクタ側位置決め穴40Aに挿入可能である。
位置決めピン61がモジュール側位置決め穴20Aとホルダ側位置決め穴51Aに挿入されることによって、光電変換モジュール20とコネクタホルダ50との位置合わせがパッシブに行われている。また、位置決めピン61がモジュール側位置決め穴20Aとコネクタ側位置決め穴40Aに挿入されることによって、光電変換モジュール20と光路変換コネクタ40との位置合わせがパッシブに行われ、光電変換モジュール20の光電変換素子(不図示)と光ファイバ3Aとの光接続がパッシブに行われている。つまり、モジュール側位置決め穴20A、ホルダ側位置決め穴51A及びコネクタ側位置決め穴40Aに位置決めピン61を挿入することによって、光電変換モジュール20、コネクタホルダ50及び光路変換コネクタ40がパッシブな方法で簡潔に位置合わせされている。また、本実施形態では、共通の位置決めピン61によって、光電変換モジュール20の光電変換素子に対するコネクタホルダ50の位置合わせと、光路変換コネクタ40(光コネクタ)の位置合わせとを行うことができる。これにより、部品点数を削減でき、光モジュール1の小型化を図ることができる。
ところで、光ファイバ3Aと光電変換モジュール20の光電変換素子との光接続を行うためには、光ファイバ3Aを保持する光路変換コネクタ40と光電変換モジュール20とが高精度に位置合わせされれば良く、光電変換モジュール20とコネクタホルダ50との高精度な位置合わせは不要とも考えられる。但し、仮にコネクタホルダ50が光電変換モジュール20に対して大きく位置ズレした状態で回路基板10に固定されてしまうと、コネクタホルダ50に収容される光路変換コネクタ40を光電変換モジュール20に対して高精度に位置合わせすることが困難になってしまう。このため、本実施形態の光モジュール1は、光電変換モジュール20、コネクタホルダ50及び光路変換コネクタ40を高精度に位置合わせした構成になっている。
<回路基板10>
回路基板10は、電気信号を処理するための回路や配線パターンが構成された基板である。回路基板10の上面側には光電変換モジュール20が配置されており、回路基板10の下面側にはコネクタホルダ50が配置されている。
回路基板10には、貫通穴10Bが形成されている。この貫通穴10Bは、光電変換モジュール20と光路変換コネクタ40との間で入出射する光信号を通過させると共に、位置決めピン61を貫通させている。回路基板10の貫通穴10Bを挟むように、光電変換モジュール20の下面にある複数の光信号の入出射ポイント(発光ポイント又は受光ポイント)と、光路変換コネクタ40の上面にある光信号面45とが、対向して配置されている。回路基板10の貫通穴10Bは、位置決めピン61を嵌合させる機能は無く、位置決め穴よりも大きい穴である。本実施形態では、光信号も位置決めピン61も同じ貫通穴10Bを通過しているが、光信号を通過させる貫通穴と、位置決めピン61を通過させる貫通穴を別々にしても良い。
<光電変換モジュール20>
光電変換モジュール20は、不図示の光電変換素子を有し、電気信号と光信号とを相互に変換するモジュールである。光電変換素子は、電気信号と光信号とを相互に変換する光素子である。光電変換素子として、電気信号を光信号に変換する発光素子(例えば、面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)や、光信号を電気信号に変換する受光素子(例えば、フォトダイオード)などがある。光電変換モジュール20は、光電変換素子を駆動する駆動回路や、レンズアレイなどの光学素子を有していても良い。
本実施形態では、光電変換モジュール20は、ソケット30を介して回路基板10の上面側に配置されている。ソケット30は、光電変換モジュール20を着脱可能に保持する部材であるとともに、回路基板10と光電変換モジュール20とを電気的に接続する接続部材(電気コネクタ)である。ソケット30は、回路基板10の上面に固定されている。ソケット30の下面(回路基板10側の面)に設けられたバンプを介して、回路基板10の配線パターンとソケット30とが電気的に接続されている。ソケット30の上面には、光電変換モジュール20と電気的に接続するためのソケット側接続端子(不図示)が2次元状に配置されている。ソケット30として、例えばMEG−Array(登録商標)を採用することができる。なお、光電変換モジュール20の下面には、ソケット側接続端子に接続される接続端子(不図示)が2次元状に配置されており、光電変換モジュール20をソケット30に装着すると、光電変換モジュール20の下面の接続端子とソケット30のソケット側接続端子とが電気的に接続される。
ソケット30には、貫通穴30Bが形成されている。この貫通穴30Bは、回路基板10の貫通穴10Bと連通しており、光電変換モジュール20と光路変換コネクタ40との間で入出射する光信号を通過させると共に、位置決めピンユニット60の位置決めピン61を貫通させている。ソケット30の貫通穴30Bを挟むように、光電変換モジュール20の下面にある複数の光信号の入出射ポイント(発光ポイント又は受光ポイント)と、光路変換コネクタ40の上面にある光信号面45とが、対向して配置されている。ソケット30の貫通穴30Bは、回路基板10の貫通穴10Bと同様に、位置決めピン61を嵌合させる機能は無く、位置決め穴よりも大きい穴である。本実施形態では、光信号も位置決めピン61も同じ貫通穴30Bを通過しているが、光信号を通過させる貫通穴と、位置決めピン61を通過させる貫通穴を別々にしても良い。
光電変換モジュール20の下面の中央部(ソケット30の貫通穴30Bと対向する領域)には、複数の光信号の入出射ポイント(発光ポイント又は受光ポイント)が左右方向に沿って並んで配置されている。光電変換モジュール20の下面で入出射する光信号の光軸は上下方向に平行であり、複数の光信号の光軸は左右方向に沿って並んでいる。
光電変換モジュール20は、モジュール側位置決め穴20Aを有する。モジュール側位置決め穴20Aは、位置決めピン61と嵌合する位置決め穴である。モジュール側位置決め穴20Aは上下方向に平行な貫通穴であり、2つのモジュール側位置決め穴20Aが左右方向(幅方向)に並んで形成されている。2つのモジュール側位置決め穴20Aは、複数の光信号の入出射ポイントを挟むようにして、左右方向に並んで形成されている。
<光路変換コネクタ40>
図3A及び図3Bは、光路変換コネクタ40の斜視図である。図3Aは、光路変換コネクタ40を斜め上から見た図である。図3Bは、光路変換コネクタ40を斜め下から見た斜視図である。図4は、光路変換コネクタ40の断面図である。図4には、光路変換コネクタ40を透過する光信号の光路が点線で示されている。
光路変換コネクタ40は、光ファイバ3Aの端部を保持し、光電変換素子に対して光ファイバ3Aを光接続するための部材(光コネクタ)である。光路変換コネクタ40は、コネクタホルダ50に着脱可能である。光路変換コネクタ40は、光信号を透過可能な透明樹脂により一体的に成形されている。
光路変換コネクタ40は、光ファイバ挿入口43と、複数の光ファイバ穴44と、光信号面45と、反射面46とを有する。光ファイバ3Aの端面で入出射する光信号は、反射面46で屈折するとともに、光信号面45で入出射することになる。つまり、光路変換コネクタ40の内部において、光信号の光路が反射面46で変換されることになる。
光ファイバ挿入口43は、光路変換コネクタ40に光ファイバ3A(光ファイバテープ3)を挿入する挿入口である。光路変換コネクタ40の後端面には光ファイバ挿入口43が開口している。
光ファイバ穴44は、光ファイバ3Aの端部を挿入するための穴である。光ファイバ穴44には、光ファイバ心線から被覆を除去した裸ファイバが挿入されることになる。光ファイバ穴44は、光ファイバ挿入口43と接着剤充填部47との間を貫通している。光ファイバ3Aの端面が接着剤充填部47の前壁に突き当たるまで光ファイバ3Aが光ファイバ穴44に挿入されることによって、光ファイバ3Aが光路変換コネクタ40に対して位置合わせされる。複数の光ファイバ穴44は、左右方向(幅方向)に並んで形成されている。
なお、接着剤充填部47は、接着剤を充填するための空洞部である。接着剤充填部47は、光ファイバ穴44から突出した光ファイバ3Aの端部に接着剤を塗布する空洞部である。
光信号面45は、光信号が入射又は出射する面であり、光路変換コネクタ40の上面(光電変換モジュール20側の面)に形成されている。光信号面45では、複数の光信号が入射又は出射することになる。光信号面45は、回路基板10の貫通穴10Bやソケット30の貫通穴30Bやコネクタホルダ50の貫通穴51Bと対向し、光電変換モジュール20の下面(詳しくは、複数の光信号の入出射ポイント)と対向する。光信号面45は、左右方向(幅方向)に平行に形成されている。また、光信号面45は、上から見たときに2つのコネクタ側位置決め穴40Aの間に配置されている。光信号面45には、複数のレンズが左右方向に並んで配置されている。光信号面45の各レンズは、光信号の光軸上に配置されている。なお、光信号面45にレンズを配置せずに、光信号面45を平面にしても良い。
反射面46は、光信号を反射する面である。光路変換コネクタ40の下面に凹部が形成されており、凹部の後側の傾斜面が反射面46となる。反射面46は、光路変換コネクタ40を構成する透明樹脂と外気との境界面であり、両者の屈折率の違いにより両者の境界面で光が反射する。反射面46は、左右方向(幅方向)に平行に形成されている。反射面46は、光信号面45の下側に位置しており、下から見たときに2つのコネクタ側位置決め穴40Aの間に配置されている。反射面46には、複数のレンズ(集光曲面)が左右方向に並んで配置されている。なお、反射面46にレンズを配置せずに、反射面46を平面にしても良い。
光路変換コネクタ40を透過する光信号は、反射面46で反射することになる(図4参照)。光ファイバ3Aの端面から光信号が出射した場合には、光信号は、反射面46で反射して、光信号面45から光電変換モジュール20に向かって出射することになる。また、光電変換モジュール20から光信号面45に光信号が入射した場合には、光信号は、反射面46で反射して、光ファイバ3Aの端面に入射することになる。
光路変換コネクタ40は、コネクタ側位置決め穴40Aを有する。光路変換コネクタ40の左右両側に、それぞれコネクタ側位置決め穴40Aが形成されている。
コネクタ側位置決め穴40Aは、位置決めピン61と嵌合する位置決め穴である。コネクタ側位置決め穴40Aは上下方向に平行な貫通穴であり、2つのコネクタ側位置決め穴40Aが左右方向(幅方向)に並んで形成されている。2つのコネクタ側位置決め穴40Aは、光信号面45や反射面46を挟むようにして、左右方向に並んで形成されている。光路変換コネクタ40をコネクタホルダ50に収容するときに、コネクタ側位置決め穴40Aには、コネクタホルダ50のホルダ側位置決め穴51Aから突出した位置決めピン61(図1C参照)が挿入されることになる。
光路変換コネクタ40は、コネクタホルダ50に収容されることになる。光路変換コネクタ40は、コネクタホルダ50に収容した状態で蓋部56(図1B参照)を閉じることによって、コネクタホルダ50に固定されることになる。
<コネクタホルダ50>
図5は、コネクタホルダ50の斜視図である。図6Aは、蓋部56を閉じた状態の側面図である。図6Bは、蓋部56を閉じた状態のコネクタホルダ50を下から見た図である。
コネクタホルダ50は、光路変換コネクタ40を固定する部材である。コネクタホルダ50のことをレセプタクルと呼ぶこともある。コネクタホルダ50は、不図示の接着剤によって、回路基板10に固定されている。
コネクタホルダ50は、ホルダ本体部51と、蓋部56とを有する。ホルダ本体部51は樹脂成形部品であり、蓋部56は金属製部品である。但し、ホルダ本体部51と蓋部56を薄肉ヒンジ部で連結した樹脂一体成形品とすることも可能である。
・ホルダ本体部51
ホルダ本体部51は、光路変換コネクタ40を収容する部位である。ホルダ本体部51の上面は回路基板10に固定するための固定面(接着面)となり、ホルダ本体部51の下面には、光路変換コネクタ40を収容するコネクタ収容部54が形成されている。ホルダ本体部51は、基体部52と、壁部53とを有する。基体部52と壁部53とによって、コネクタ収容部54が形成されている。
基体部52は、ホルダ本体部51を構成する板状の部位であり、上下方向に垂直な板状の部位である。基体部52の上面は回路基板10に固定するための固定面(接着面)となり、基体部52の下面は光路変換コネクタ40の上面と対向する。基体部52は、蓋部56との間に光路変換コネクタ40を上下から挟む部位である。基体部52には、ホルダ側位置決め穴51Aと、貫通穴51Bが形成されている。
ホルダ側位置決め穴51Aは、位置決めピン61と嵌合する位置決め穴である。ホルダ側位置決め穴51Aは上下方向に平行な貫通穴であり、2つのホルダ側位置決め穴51Aが左右方向(幅方向)に並んで形成されている。2つのホルダ側位置決め穴51Aは、貫通穴51Bを挟むようにして、左右方向に並んで形成されている。
ホルダ側位置決め穴51Aは、コネクタ収容部54に形成されている。ホルダ側位置決め穴51Aからは位置決めピン61が突出することになり、コネクタ収容部54に光路変換コネクタ40を収容する際に、ホルダ側位置決め穴51Aから突出した位置決めピン61が光路変換コネクタ40のコネクタ側位置決め穴40Aに挿入されることになる。
貫通穴51Bは、回路基板10の貫通穴10Bやソケット30の貫通穴30Bと連通しており、光電変換モジュール20と光路変換コネクタ40との間で入出射する光信号を通過させる。コネクタホルダ50の貫通穴51Bを挟むように、光電変換モジュール20の下面にある複数の光信号の入出射ポイント(発光ポイント又は受光ポイント)と、光路変換コネクタ40の上面にある光信号面45とが、対向して配置されている。ホルダ側位置決め穴51Aに位置決めピン61を嵌合させるため、コネクタホルダ50の貫通穴51Bは、回路基板10の貫通穴10Bやソケット30の貫通穴30Bとは異なり、位置決め穴(ホルダ側位置決め穴51A)とは別に形成されている。
壁部53は、基体部52から下側に突出した壁状の部位である。壁部53は、一対の側壁部531と、前壁部532とを有する。
側壁部531は、基体部52の左右縁から下側に突出した壁状の部位である。一対の側壁部531は、左右方向に対向して形成されている。一対の側壁部531の内壁面の左右方向の間隔(左右方向の内寸)は、光路変換コネクタ40の幅に相当し、一対の側壁部531の間に光路変換コネクタ40を挟み込むように収容できる。このため、一対の側壁部531は、光路変換コネクタ40を収容するための収容部を形成している。一対の側壁部531の間に光路変換コネクタ40が挟まれることによって、光路変換コネクタ40がコネクタホルダ50に対して幅方向に位置合わせされることになる。このため、一対の側壁部531は、光路変換コネクタ40を幅方向に位置合わせする機能を有する。一対の側壁部531によって光路変換コネクタ40を幅方向に位置合わせできるため、位置決めピン61をコネクタ側位置決め穴40Aに挿入する作業が容易になる。
側壁部531には、凹部531Aが形成されている。凹部531Aは、コネクタ収容部54に収容された光路変換コネクタ40を取り出すときに、工具(ピンセット)の先端を差し込むための部位である。
側壁部531の後縁には係止部531Bが形成されている。係止部531Bは、蓋部56の係合部563を引っ掛ける部位である(図6A参照)。
図6Aに示すように、側壁部531の下面は、ホルダ側位置決め穴51Aから突出した位置決めピン61よりも下側に位置する。つまり、ホルダ側位置決め穴51Aから突出した位置決めピン61の突出量が側壁部531の高さよりも小さい。この結果、光路変換コネクタ40は、位置決めピン61をコネクタ側位置決め穴40Aに挿入する前に、側壁部531によってコネクタホルダ50に対して位置合わせされることになる。これにより、位置決めピン61をコネクタ側位置決め穴40Aに挿入する作業が容易になる。
前壁部532は、基体部52の前縁から下側に突出した壁状の部位である。前壁部532に光路変換コネクタ40の前端面を接触させると、光路変換コネクタ40がコネクタホルダ50に対して前後方向に位置合わせされるため、位置決めピン61をコネクタ側位置決め穴40Aに挿入する作業が容易になる。
ホルダ本体部51には、回転軸55が形成されている。回転軸55は、蓋部56を回転可能に支持する軸であり、蓋部56の回転中心となる部位である。
・蓋部56
蓋部56は、ホルダ本体部51に収容された光路変換コネクタ40を固定する部材である。ホルダ本体部51に光路変換コネクタ40を収容した状態で蓋部56を閉じることによって、光路変換コネクタ40がコネクタホルダ50に固定されることになる。蓋部56を開けることによって、コネクタホルダ50から光路変換コネクタ40を外すことも可能である。
蓋部56は、蓋本体部561と、軸受部562と、係合部563と、操作部564と、押圧部565とを有する。
軸受部562は、ホルダ本体部51の回転軸55に対して蓋本体部561を回転可能に支持する部位である。係合部563は、蓋部56を閉じた状態に保持するためにホルダ本体部51の側壁部531の係止部531Bに引っ掛ける部位である。操作部564は、蓋部56の開閉操作を行う部位である。係合部563及び操作部564は、蓋本体部561の後側(軸受部562の逆側)に配置されている。
押圧部565は、光路変換コネクタ40をホルダ本体部51に向かって押し付ける部位である。押圧部565は、左右方向から見たときに蓋本体部561からホルダ本体部51側に突出して形成されている。ホルダ本体部51に光路変換コネクタ40を収容した状態で蓋部56を閉じると、押圧部565は、弾性変形した状態で光路変換コネクタ40と接触し、光路変換コネクタ40をホルダ本体部51側(上側)に向かって押し付けることになる。つまり、押圧部565は、光路変換コネクタ40を回路基板10(上側)に向かって押し付けることになる。これにより、光路変換コネクタ40の上下方向(光信号の光軸方向)の位置が固定される。
図6Aに示すように左右方向から見たときに、蓋部56を閉じた時の押圧部565は、ホルダ側位置決め穴51Aから突出した位置決めピン61の前後方向の位置とほぼ同じ位置になる(ホルダ側位置決め穴51Aの前後方向の位置とほぼ同じ位置になる)。また、図6Bに示すように下側から見たときに、蓋部56を閉じた時の押圧部565は、2つのホルダ側位置決め穴51Aの間に位置し、2つの位置決めピン61の間に位置する。このため、押圧部565は、光路変換コネクタ40に形成された2つのコネクタ側位置決め穴40Aの間の部位をホルダ本体部51側(上側)に向かって押し付けることになる。これにより、光路変換コネクタ40が位置決めピン61から外れにくくなる。特に本実施形態ではホルダ側位置決め穴51Aから突出した位置決めピン61の突出量が小さいため(図6A参照)、押圧部565によって光路変換コネクタ40が位置決めピン61から外れにくくなることは特に有効である。なお、位置決めピン61によってコネクタホルダ50と光路変換コネクタ40との位置合わせが行われているため、押圧部565は、光路変換コネクタ40に形成された2つのコネクタ側位置決め穴40Aの間の部位を確実に押すことができる。
<位置決めピンユニット60>
位置決めピンユニット60は、2本の位置決めピン61と、固定部62とを一体化した部品である(図2参照)。
位置決めピン61は、モジュール側位置決め穴20A、ホルダ側位置決め穴51A及びコネクタ側位置決め穴40Aと嵌合するピンである。位置決めピン61が、モジュール側位置決め穴20A、ホルダ側位置決め穴51A及びコネクタ側位置決め穴40Aに挿入されることによって、光電変換モジュール20、コネクタホルダ50及び光路変換コネクタ40が位置合わせされることになる。
位置決めピン61は、回路基板10、光電変換モジュール20及びコネクタホルダ50を貫通し、コネクタホルダ50のホルダ側位置決め穴51Aから突出する(図1C参照)。そして、ホルダ側位置決め穴51Aから突出した位置決めピン61が、光路変換コネクタ40のコネクタ側位置決め穴40Aに挿入されることになる。
位置決めピン61は、上下方向に平行に配置されている。また、2本の位置決めピン61は、左右方向(幅方向)に並んで配置されている。2つの位置決めピン61は、光電変換モジュール20の下面の複数の光信号の入出射ポイントを挟むようにして、左右方向に並んで配置されている。また、2つの位置決めピン61は、光路変換コネクタ40の光信号面45や反射面46を挟むようにして、左右方向に並んで配置されている。また、2つの位置決めピン61は、コネクタホルダ50のホルダ本体部51の貫通穴51Bを挟むようにして、左右方向に並んで配置されている。
固定部62は、位置決めピン61が位置決め穴(モジュール側位置決め穴20Aやホルダ側位置決め穴51A)から外れることを防止するために、位置決めピン61の一端を光電変換モジュール20に固定する部位である。なお、位置決めピン61が抜けることが防止されているのであれば、位置決めピン61の上側に固定部62を設けなくても良い。
本実施形態では、共通の位置決めピン61によって、光電変換モジュール20の光電変換素子に対するコネクタホルダ50の位置合わせと、光路変換コネクタ40(光コネクタ)の位置合わせとを行うことができる。これにより、部品点数を削減でき、光モジュール1の小型化を図ることができる。
<光モジュール1の製造方法>
図7A〜図7Dは、光モジュール1の製造方法の説明図である。以下の説明では、各製造工程が作業者の手によって行われているが、製造工場の組み立て装置によって行われても良い。
まず、作業者は、回路基板10とソケット30とを準備し、回路基板10の上面にソケット30を取り付ける(図7A参照)。例えば、回路基板10の上面には配線パターンが形成されており、ソケット30の下面にはバンプが形成されており、フリップチップ接続によって回路基板10の配線パターン上にソケット30が電気的に接続される。但し、回路基板10とソケット30との電気的な接続は、フリップチップ接続に限られるものではない。
回路基板10の貫通穴10Bとソケット30の貫通穴30Bとが連通するように、回路基板10上にソケット30が固定される。但し、回路基板10とソケット30との厳密な位置合わせは要求されておらず、若干の位置ずれは許容されている。
次に、作業者は、ソケット30を介して光電変換モジュール20を回路基板10の上面側に取り付ける(図7B参照)。ソケット30の上面にはソケット側接続端子が配置されており、光電変換モジュール20の下面には接続端子が配置されており、光電変換モジュール20をソケット30に装着すると、光電変換モジュール20の下面の接続端子とソケット30のソケット側接続端子とが電気的に接続される。なお、ソケット30と光電変換モジュール20との電気的な接続はこれに限られるものではなく、例えば半田によって電気的に接続することも可能である(但し、この場合、光電変換モジュール20がソケット30に固定されてしまい、着脱可能ではなくなる)。
図7Bでは、位置決めピンユニット60を光電変換モジュール20に固定した状態で、光電変換モジュール20を回路基板10の上面側に取り付けている。但し、光電変換モジュール20を回路基板10の上面側に取り付けた後に、位置決めピンユニット60の位置決めピン61を光電変換モジュール20のモジュール側位置決め穴20Aに挿入し、位置決めピンユニット60を光電変換モジュール20に固定しても良い。
光電変換モジュール20の下面から入出射する光信号が回路基板10の貫通穴10Bやソケット30の貫通穴30Bを通過できるように、光電変換モジュール20が回路基板10の上面側に取り付けられる。但し、回路基板10(又はソケット30)と光電変換素子との厳密な位置合わせは要求されておらず、若干の位置ずれは許容されている。
上記の工程により、位置決めピン61は、回路基板10の上面側に配置された光電変換モジュール20のモジュール側位置決め穴20Aに挿入された状態で、回路基板10を貫通した状態になる。このため、図7C上側に示すように、位置決めピン61が、回路基板10の貫通穴10Bから下側に突出した状態になる。
次に、作業者は、回路基板10の下側から突出した位置決めピン61を、コネクタホルダ50のホルダ側位置決め穴51Aに挿入する。位置決めピン61がモジュール側位置決め穴20Aとホルダ側位置決め穴51Aに挿入されることによって、光電変換モジュール20とコネクタホルダ50との位置合わせがパッシブに行われるため、光電変換モジュール20とコネクタホルダ50との位置合わせ作業を簡潔に行うことができる。
作業者は、位置決めピン61をコネクタホルダ50のホルダ側位置決め穴51Aに挿入した後、コネクタホルダ50のホルダ本体部51の上面と回路基板10の下面との間を接着し、コネクタホルダ50を回路基板10に固定する。
なお、コネクタホルダ50のホルダ本体部51の上面と回路基板10の下面とを密着させると、位置決めピン61がホルダ側位置決め穴51Aから突出した状態になる(図7D上側及び図1C参照)。作業者は、位置決めピン61がホルダ側位置決め穴51Aから突出した状態で、コネクタホルダ50のホルダ本体部51の上面と回路基板10の下面との間を接着固定する。ホルダ側位置決め穴51Aから突出した位置決めピン61は、光路変換コネクタ40に形成されたコネクタ側位置決め穴40Aに挿入可能である。
図7A〜図7Cに示す工程によって、回路基板10と、光電変換モジュール20と、コネクタホルダ50と、位置決めピン61とを備えた光モジュール1(光路変換コネクタ40を含まない光モジュール1)が製造される。本実施形態の光モジュール1の製造方法によれば、共通の位置決めピン61によって、光電変換モジュール20の光電変換素子に対するコネクタホルダ50の位置合わせと、光路変換コネクタ40(光コネクタ)の位置合わせとを行うことができる。また、本実施形態の光モジュール1の製造方法によれば、アクティブ調心工程を削減できるため製造工程が簡潔になり、工程時間を短縮でき、生産性を向上させることができる。
その後、図7Dに示すように、ホルダ側位置決め穴51Aから突出した位置決めピン61を光路変換コネクタ40のコネクタ側位置決め穴40Aに挿入させて、光路変換コネクタ40がコネクタホルダ50に固定される。この工程は、図7A〜図7Cの工程の直後に行われても良いし、光路変換コネクタ40を含まない光モジュール1の出荷先で行われても良い。位置決めピン61がモジュール側位置決め穴20Aとコネクタ側位置決め穴40Aに挿入されることによって、光電変換モジュール20と光路変換コネクタ40との位置合わせがパッシブに行われ、光電変換モジュール20の光電変換素子と光ファイバ3Aとの光接続がパッシブに行われる。このため、光ファイバ3Aの光接続作業を簡潔に行うことができる。
なお、ホルダ側位置決め穴51Aから突出した位置決めピン61の突出量が側壁部531の高さよりも小さいため(図6A参照)、光路変換コネクタ40は、位置決めピン61をコネクタ側位置決め穴40Aに挿入する前に、側壁部531によってコネクタホルダ50に対して位置合わせされることになる。前壁部532に光路変換コネクタ40の前端面を接触させて、光路変換コネクタ40をコネクタホルダ50に対して前後方向に位置合わせさせた状態で、光路変換コネクタ40が側壁部531によってコネクタホルダ50に対して位置合わせされると、位置決めピン61の真下に光路変換コネクタ40のコネクタ側位置決め穴40Aが位置する状態になる。このため、作業者は、この状態から光路変換コネクタ40を上側(回路基板10側)に移動させれば位置決めピン61をコネクタ側位置決め穴40Aに挿入できるため、位置決めピン61をコネクタ側位置決め穴40Aに挿入する作業が容易である。
===第2実施形態===
上記の第1実施形態では、ソケット30が回路基板10の上面に取り付けられており、ソケット30を介して光電変換モジュール20が回路基板10の上面側に配置されていた。但し、ソケット30を介さずに、光電変換モジュール20が回路基板10の上面に直接配置されていても良い。例えば、光電変換モジュール20の下面(回路基板10側の面)のバンプを介して、光電変換モジュール20と回路基板10の配線パターンとが電気的に接続されると良い。
第2実施形態の光モジュール1によれば、光電変換モジュール20は回路基板10に固定されるため、着脱可能ではなくなる。但し、第2実施形態においても、位置決めピン61がモジュール側位置決め穴20Aとホルダ側位置決め穴51Aに挿入されることによって、光電変換モジュール20とコネクタホルダ50との位置合わせがパッシブに行われるため、光電変換モジュール20とコネクタホルダ50との位置合わせ作業を簡潔に行うことができる。また、第2実施形態においても、ホルダ側位置決め穴51Aから突出した位置決めピン61をコネクタ側位置決め穴40Aに挿入すれば、光電変換モジュール20と光路変換コネクタ40との位置合わせがパッシブに行われ、光電変換モジュール20の光電変換素子と光ファイバ3Aとの光接続がパッシブに行われるため、光ファイバ3Aの光接続作業を簡潔に行うことができる。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
<光コネクタについて>
前述の実施形態では、光ファイバ3Aの端部を保持する光コネクタは、反射面46を有する光路変換コネクタ40であった。但し、光ファイバ3Aの端部を保持する光コネクタは、光路変換コネクタ40でなくても良く、光コネクタが反射面を備えず、光コネクタの内部で光路が屈折(変換)されなくても良い。
1 光モジュール、
3 光ファイバテープ、3A 光ファイバ、
10 回路基板、10B 貫通穴、
20 光電変換モジュール、20A モジュール側位置決め穴、
30 ソケット、30B 貫通穴、
40 光路変換コネクタ、40A コネクタ側位置決め穴、
43 光ファイバ挿入口、44 光ファイバ穴、
45 光信号面、46 反射面、
47 接着剤充填部、
50 コネクタホルダ(レセプタクル)、51 ホルダ本体部、
51A ホルダ側位置決め穴、51B 貫通穴、
52 基体部、53 壁部、
531 側壁部、531A 凹部、531B 係止部、
532 前壁部、54 コネクタ収容部、55 回転軸、
56 蓋部、561 蓋本体部、
562 軸受部、563 係合部、
564 操作部、565 押圧部、
60 位置決めピンユニット、61 位置決めピン、
62 固定部

Claims (7)

  1. 回路基板と、
    光電変換素子を有する光電変換モジュールと、
    光ファイバの端部を保持する光コネクタを固定するコネクタホルダと
    を備えた光モジュールであって、
    前記回路基板の一方の面の側には前記光電変換モジュールが配置され、前記回路基板の他方の面の側には前記コネクタホルダが配置されており、
    位置決めピンが、前記回路基板を貫通した状態で、前記光電変換モジュールに形成されたモジュール側位置決め穴と、前記コネクタホルダに形成されたホルダ側位置決め穴とに挿入されており、
    前記ホルダ側位置決め穴から突出した前記位置決めピンを、前記光コネクタに形成されたコネクタ側位置決め穴に挿入可能である
    ことを特徴とする光モジュール。
  2. 請求項1に記載の光モジュールであって、
    前記コネクタホルダは、一対の側壁部を有し、
    前記一対の側壁部の間に前記光コネクタが挟まれることによって、前記光コネクタが前記コネクタホルダに対して位置合わせされる
    ことを特徴とする光モジュール。
  3. 請求項2に記載の光モジュールであって、
    前記ホルダ側位置決め穴から突出した前記位置決めピンの突出量は、前記側壁部の高さよりも小さく、
    前記光コネクタは、前記位置決めピンを前記コネクタ側位置決め穴に挿入する前に、前記側壁部によって前記コネクタホルダに対して位置合わせされる
    ことを特徴とする光モジュール。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の光モジュールであって、
    前記コネクタホルダは、前記光コネクタを収容するホルダ本体部と、前記光コネクタを前記回路基板に向かって押し付けるための押圧部を有する固定する蓋部と、を有することを特徴とする光モジュール。
  5. 請求項4に記載の光モジュールであって、
    前記押圧部は、前記光コネクタに形成された2つの前記コネクタ側位置決め穴の間の部位を押すことを特徴とする光モジュール。
  6. 回路基板と、
    光電変換素子を有する光電変換モジュールと、
    光ファイバの端部を保持する光コネクタと、
    前記光コネクタを固定するコネクタホルダと、
    を備えた光モジュールであって、
    前記回路基板の一方の面の側には前記光電変換モジュールが配置され、前記回路基板の他方の面の側には前記コネクタホルダが配置されており、
    位置決めピンが、前記回路基板を貫通した状態で、前記光電変換モジュールに形成されたモジュール側位置決め穴と、前記コネクタホルダに形成されたホルダ側位置決め穴とに挿入されており、
    前記ホルダ側位置決め穴から突出した前記位置決めピンを、前記光コネクタに形成されたコネクタ側位置決め穴に挿入した状態で、前記光コネクタが前記コネクタホルダに固定されている
    ことを特徴とする光モジュール。
  7. 回路基板と、
    光電変換素子を有する光電変換モジュールと、
    光ファイバの端部を保持する光コネクタを固定するコネクタホルダと
    を備えた光モジュールの製造方法であって、
    前記回路基板の一方の面の側に配置された前記光電変換モジュールに形成されたモジュール側位置決め穴に位置決めピンを挿入した状態で、前記位置決めピンを前記回路基板に貫通させる工程と、
    前記回路基板の他方の面の側から突出した前記位置決めピンを前記コネクタホルダに形成されたホルダ側位置決め穴に挿入する工程と、
    前記ホルダ側位置決め穴から突出した前記位置決めピンを、前記光コネクタに形成されたコネクタ側位置決め穴に挿入可能な状態で、前記コネクタホルダを前記回路基板に固定する工程と
    を有することを特徴とする光モジュールの製造方法。
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