JP2017003179A - 空調システム及び空調システム用プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
1.空調システムの概要
本実施形態は、通信機器室やサーバ室等の空調を行う空調システムに本発明に係る空調システムを適用したものである。すなわち、本実施形態に係る空調システムは、サーバ室に設置された情報通信技術用機器(以下、ICT機器という。)等の発熱機器に冷却用の空気を供給することにより、複数のICT機器等を冷却する。
2.1 空調システム構成の概要
室内空調機5はICT機器側に供給される冷却風を生成する。複数のICT機器が設置されたサーバ室等には、少なくとも1台(図1では、4台)の室内空調機5が設置されている。
室内熱交換器5Aで発生する空調能力、つまり室内熱交換器5Aで発生する冷却能力は、流量調整弁5Bの開度、室内送風機5Cの送風量、室内熱交換器5Aに供給される冷水量(二次ポンプP2の送水量)、及び当該冷水の温度(熱源機7Aで発生する冷凍能力)によって変化する。
3.1 制御の概要
<各制御部の自律制御>
統合制御装置10は、各制御部10A〜10Dに制御指令信号を発する。各制御部10A〜10Dは、その制御対象を駆動する駆動回路等を有するとともに、当該制御対象を直接的に制御する。つまり、各制御部10A〜10Dは、統合制御装置10からの制御指令信号を受信した後、その制御指令信号の内容を実現するための具体的な制御を自律的に実行する。
余裕度制御モードでは、余裕度Aが予め決められた値(以下、下限余裕度Acという。)以上に維持されるように空調装置を構成する各機器が制御される。当該余裕度制御モードは、空調装置の稼働時において実行される。
(2)1−{(現実の室内送風機5Cの回転数/室内送風機5Cの最大回転数)の平均}
最大回転数:各室内送風機5Cの上限回転数
(3)1/{(吹出空気温度−目標吹出温度Tao)の平均}
(4)1−{(吹出空気温度−目標吹出温度Tao)の平均}/n
n:(吹出空気温度−目標吹出温度Tao)に相当する値であって、予め設定された値、つまり、nは許容温度差(許容乖離温度)を意味する。
(6)1−{(冷水吐出温度−目標吐出冷水温度Two)の平均}/n
n:(冷水吐出温度−目標吐出冷水温度Two)に相当する値であって、予め設定された値、つまり、nは許容温度差(許容乖離温度)を意味する。
<目標末端圧決定処理の概要>
目標末端圧決定処理は目標末端圧Pteを決定するための処理であって、統合制御装置10にて実行される。
(a)余裕度A
(b)空調装置1を構成する複数の機器のうち故障状態にある機器が予め設定された数以下であるか否かを示す情報
(c)室内で発生する熱量の増加率が予め設定された増加率を越えているか否かを示す情報
(d)空調装置1が予め設定された非常時状態に該当するか否かを示す情報
(e)空調装置1の作動状態を検知するセンサが予め設定された故障状態に該当するか否かを示す情報
(f)室内空調機5から供給される空気の温度が予め設定された第1温度範囲以内である否かを示す情報
(g)室内空気の温度が予め設定された第2温度範囲以内である否かを示す情報
(h)熱源機7Aにて冷却冷水の温度が予め設定された第3温度範囲以内である否かを示す情報
(i)室内空気の相対湿度が予め設定された湿度範囲以内である否かを示す情報
なお、本実施形態では、第1温度範囲の上限温度は第2温度範囲の上限温度より低い温度である。第3温度範囲の上限温度は第1温度範囲の上限より低い温度である。
図2は末端圧力制御の詳細を示す制御フローの一例である。当該制御フローを実行するためのプログラムはROM等の不揮発性記憶部に記憶されている。当該プログラムは、空調システムの起動と共に起動し、統合制御装置10にて実行される。
図3は目標末端圧決定処理の詳細を示す制御フローの一例である。当該制御フローを実行するためのプログラムはROM等の不揮発性記憶部に記憶されている。当該プログラムは、空調システムの起動と共に起動し、統合制御装置10にて実行される。
本実施形態では、室内の空調環境を直接的又は間接的に示す指標、及び空調装置1の作動状態を示す指標のうち少なくとも一方の指標を用いて目標末端圧Pteを決定するので、空調システムの信頼性を大きく損なうことなく、目標末端圧Pteを低下させることが可能となる。つまり、空調システムの信頼性を大きく損なうことなく、二次ポンプP2等の消費動力を低減することが可能となる。
上述の実施形態では、二次ポンプP2を例に本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一次ポンプP1に対しても本発明を適用可能である。
上述の実施形態に係る熱源機7Aは空冷式であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、水冷式の熱源機7Aであってもよい。
上述の実施形態に係る空調システムは、ICT機器が設置されたサーバ室の空調を行う空調システムであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の空調システムにも適用可能である。
5… 室内空調機
5A… 室内熱交換器
5B… 流量調整弁
5C… 室内送風機
7A… 熱源機
7… 熱源装置
10… 統合制御装置
10A… 空調機制御部
10B… 二次ポンプ制御部
10C… 一次ポンプ制御部
10D… 熱源制御部
P1… 一次ポンプ
P2… 二次ポンプ
Claims (11)
- 室内空調を実行する空調装置であって、「室内空調に利用される冷熱又は温熱を生成する熱源機」、「室内に供給される空気を冷却又は加熱する少なくとも1つの室内空調機」、及び「前記熱源機により生成された熱を輸送するための流体を前記室内空調機に圧送するポンプ装置」を有する空調装置と、
前記ポンプ装置の作動を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、
前記流体の流通回路のうち予め設定された箇所での流体圧(以下、末端圧という。)を目標とする圧力(以下、目標末端圧という。)以上となるように前記ポンプ装置を制御する圧力制御処理、並びに
前記目標末端圧を決定する決定処理であって、室内の空調環境を直接的又は間接的に示す指標、及び前記空調装置の作動状態を示す指標のうち少なくとも一方の指標を用いて当該目標末端圧を決定する決定処理
を実行可能であることを特徴とする空調システム。 - 前記指標には、前記空調装置で発揮可能な最大空調能力と現時の空調能力との差に関するパラメータである「余裕度」が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
- 前記指標には、前記空調装置を構成する複数の機器のうち故障状態にある機器が予め設定された数以下であるか否かを示す情報が含まれていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空調システム。
- 前記環境指標には、室内で発生する熱量の増加率が予め設定された増加率を越えているか否かを示す情報が含まれていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の空調システム。
- 前記指標には、前記空調装置が予め設定された非常時状態に該当するか否かを示す情報が含まれていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の空調システム。
- 前記指標には、前記空調装置の作動状態を検知するセンサが予め設定された故障状態に該当するか否かを示す情報が含まれていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の空調システム。
- 前記指標には、前記室内空調機から供給される空気の温度が予め設定された第1温度範囲以内である否かを示す情報が含まれていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の空調システム。
- 前記指標には、室内空気の温度が予め設定された第2温度範囲以内である否かを示す情報が含まれていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の空調システム。
- 前記指標には、前記熱源機にて冷却又は加熱された流体の温度が予め設定された第3温度範囲以内である否かを示す情報が含まれていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の空調システム。
- 前記指標には、室内空気の相対湿度が予め設定された湿度範囲以内である否かを示す情報が含まれていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の空調システム。
- 室内空調を実行する空調装置であって、「室内空調に利用される冷熱又は温熱を生成する熱源機」、「室内に供給される空気を冷却又は加熱する少なくとも1つの室内空調機」、及び「前記熱源機により生成された熱を輸送するための流体を前記室内空調機に圧送するポンプ装置」を有する空調装置と、
前記ポンプ装置の作動を制御する制御装置とを備える空調システムに適用され、前記制御装置に組み込まれる空調システム用プログラムにおいて、
前記制御装置を、
前記流体の流通回路のうち予め設定された箇所での流体圧(以下、末端圧という。)を目標とする圧力(以下、目標末端圧という。)となるように前記ポンプ装置を制御する圧力制御処理部、並びに
前記目標末端圧を決定する決定処理であって、室内の空調環境を直接的又は間接的に示す指標、及び前記空調装置の作動状態を示す指標のうち少なくとも一方の指標を用いて当該目標末端圧を決定する決定処理部
として機能させることを特徴とする空調システム用プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015116677A JP2017003179A (ja) | 2015-06-09 | 2015-06-09 | 空調システム及び空調システム用プログラム |
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JP2017003179A true JP2017003179A (ja) | 2017-01-05 |
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ID=57751922
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JP2015116677A Pending JP2017003179A (ja) | 2015-06-09 | 2015-06-09 | 空調システム及び空調システム用プログラム |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0875224A (ja) * | 1994-09-09 | 1996-03-19 | Shinryo Corp | 送水圧力制御装置 |
JP2012189262A (ja) * | 2011-03-10 | 2012-10-04 | Taikisha Ltd | 熱源システム |
-
2015
- 2015-06-09 JP JP2015116677A patent/JP2017003179A/ja active Pending
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JPH0875224A (ja) * | 1994-09-09 | 1996-03-19 | Shinryo Corp | 送水圧力制御装置 |
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