JP2017002031A - リグナン系化合物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガン幹細胞の生育を阻害する活性を有する化合物、該化合物の製造方法、ならびに該化合物含む医薬組成物および食品組成物を提供する。【解決手段】(A)杜仲葉を水または水/アルコール混合溶媒で抽出して抽出液を得る工程、(B)当該抽出液をアルコールで抽出して、水相とアルコール相を得る工程、ならびに(C)前記水相を、順相クロマトグラフィー、次いで逆相クロマトグラフィーにより分離精製する工程、を含む、製造方法により得られるリグナン系化合物。【選択図】なし

Description

本発明はリグナン系化合物に関し、より詳しくはガン幹細胞の生育阻害活性を有するリグナン系化合物に関する。
ガン幹細胞は腫瘍組織に少量含まれる幹細胞の性質を持った細胞種である。ガン幹細胞は通常のガン細胞のように細胞分裂が盛んでなくほとんど休眠しているような状態であるため、盛んな細胞活性を標的とする既存の抗ガン剤は有効でない。ガン幹細胞は自己複製能と造腫瘍能があり、正常組織内に移入されると元の腫瘍組織と同様の腫瘍を形成するため、ガンの転移や再発の主要な原因となっている。しかしガン幹細胞の生育を阻害する有効な薬剤は開発されておらず、その開発はガン研究における重要な研究対象となっている。
従来、ガン幹細胞は腫瘍組織から取り出されて研究に用いられてきた。しかしガン幹細胞は腫瘍組織に微量しか含まれていないため、抗ガン細胞物質のスクリーニングなど大量のガン幹細胞を必要とする研究には不向きであった。このため共同発明者の横浜市立大学医学部梁明秀教授は、iPS技術を用いてガン幹細胞の性質を持つ培養細胞系(iCSCL-10A)を確立することに成功した。本培養細胞を用いることによって、ガン幹細胞の生育阻害活性の検定が可能となった。
トチュウ(杜仲、Eucommia ulmoides)は主に中国の四川・湖南省等に分布している自然の樹木である。杜仲葉は、現在では「杜仲茶」などの健康食品として多く食されているが、中国西部の民族学的調査によると「羌族」などの少数民族で古くから茶や粥として食されてきたことが明らかになっている。その最大摂取量に関して杜仲葉エキスで20g/日(葉重量に換算して約100g)との記述があり、この範囲での摂取量と安全性については問題のないことが示唆されている。また、現存種が一科一属一種(トチュウ科トチュウ属トチュウ種)であため、種内変異の幅が小さく含有成分の質的量的偏りが少ないことから、遺伝学的観点からも安定した素材である。
杜仲葉はイリドイドやポリフェノールを含むことが知られており(例えば特許文献1〜3)、さらに杜仲葉から分離されたイリドイド、フェニルプロパノイド、フラボノイドを含むいくつかのタイプの二次代謝産物が特定の対生物作用を示すことが現在までの研究で明らかとなっている(例えば非特許文献1〜4等)。pinoresinol di-O-β-d-glucopyranosideやgeniposidic acidは杜仲葉特有の化合物である。イリドイド類のgeniposidic acidは杜仲葉中の含有量も高く、これが体内に吸収されると副交感神経に働きかけ末梢血管の周りの筋肉を弛緩することで降圧作用をもたらすことが知られている。また、geniposidic acidは内臓脂肪の減少や体重増加の抑制に働きかけるアディポネクチンを増加させてコレステロール値の上昇を抑制するということも知られている。その他、杜仲葉由来の化学物質として、genipinとgeniposideは消炎剤、血栓阻害および抗腫瘍活性を示し、chlorogenic acidは抗菌性、抗酸化性および抗突然変異性を示し、baicalein、wogoninおよびoroxylin Aを含むフラボノイドは抗酸化力、抗炎症性、抗ウイルス性を示すことなどが報告されている。
この他、特許文献4にはリグナン類似構造を有する化合物としてフェノール性二量体化合物が開示されている。当該化合物はリパーゼ阻害作用を有するとされる。
特許第4846838号 特許第5014320号 特許第5323003号 特開2012−116756号公報
Isoguro et al., Studies on iridoid-related compounds. IV. Antitumor activity of iridoid aglycones. Chem. Pharm. Bull. 34: 2375-2379, 1986; Ikemoto et al., Antitumor effects of Scutellariae radix and its components baicalein, baicalin, and wogonin on bladder cancer cell lines. Urology 55, 951-955, 2000; Zhang et al., Studies on bioactivities of chlorogenic acid and its analogues. Chin. Tradit. Herbal Drags 32: 173-176, 2001 Tang et al., Simultaneous determination of ten bioactive constituents in Eucommia ulmoides leaves and Tochu tea products by high-performance liquid chromatography-diode array detector-mass spectrometry (HPLC-DAD-MS). J. Trad. Med., 25, 112-118, 2008
前述のとおり、ガン幹細胞の生育を阻害する有効な薬剤は未だ開発されておらず、その開発が必要とされている。かかる事情を鑑み、本発明はガン幹細胞の生育を阻害する活性を有する化合物を提供することを課題とする。
発明者らは後述の式(1)で表される化合物がガン幹細胞の生育を阻害する活性を有することを見出し、本発明を完成させた。前記課題は、以下の本発明により解決される。
[1]後述する一般式(1)で表される化合物。
[2]前記RおよびRが水素原子であり、mおよびnが0である、[1]に記載の化合物。
[3](A)杜仲葉を水または水/アルコール混合溶媒で抽出して抽出液を得る工程、
(B)当該抽出液をアルコールで抽出して、水相とアルコール相を得る工程、ならびに
(C)前記水相を、順相クロマトグラフィー、次いで逆相クロマトグラフィーにより分離精製する工程、を含む、[2]に記載の化合物の製造方法。
[4]前記工程(C)が、
(C1)水/アセトニトリル混合溶媒を展開溶媒として用いた親水性相互作用クロマトグラフィーにより前記水相の分離を行い、水/アセトニトリル分画溶液を得る工程、
(C2)メタノール/水/酢酸混合溶媒を展開溶媒として用いた逆相分配クロマトグラフィーにより前工程で得た溶液の分離を行い、メタノール/水/酢酸分画溶液を得る工程、
(C3)アセトニトリル/水/酢酸混合溶媒を展開溶媒として用いた極性基内包型逆相分配クロマトグラフィーにより前工程で得た溶液の分離を行い、アセトニトリル/水/酢酸分画溶液を得る工程、を含む、[3]に記載の製造方法。
[5]前記工程(C2)が、アセトニトリル/水/酢酸混合溶媒を展開溶媒として用いた逆相分配クロマトグラフィーにより前記メタノール/水/酢酸分画溶液の分離を行い、アセトニトリル/水/酢酸分画溶液を得る工程をさらに含み、かつ
前記(C3)工程が、当該アセトニトリル/水/酢酸分画溶液を分離する工程である、[4]に記載の製造方法。
[6]前記杜仲葉が、生葉を乾燥しかつ粉末にして得た乾燥粉末または生葉を粉砕して得たスムージーである、[3]〜[5]のいずれかに記載の製造方法。
[7]前記工程(B)におけるアルコールが、炭素数4〜10のアルコールである、[3]〜[6]のいずれかに記載の製造方法。
[8]前記[1]または[2]に記載の化合物を含む、医薬組成物。
[9]前記[1]または[2]に記載の化合物を含む、食品組成物。
[10]生姜、ステビア、桑葉、またはエゴマをさらに含む、[9]の食品組成物。
[11]杜仲生葉を凍結乾燥によって乾燥粉末にする工程をさらに含み、前記工程(A)において当該乾燥粉末を抽出に供する[3]に記載の製造方法。
本発明によりガン幹細胞の生育を阻害する活性を有する化合物を提供できる。
本発明の一態様の概要を示す概要図である。 図2Aは実施例4の抗ガン活性試験結果(2D培養)を示す図であり、図2Bは比較例1の同試験結果を示す図である。 図3Aは実施例5の抗ガン活性試験結果(3D培養)を示す図である。 図3Bは比較例2の同試験結果を示す図である。 実施例5および比較例2における培地の写真である。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明において「〜」はその両端の値を含む。すなわち「X〜Y」との記載はXおよびYを含むことを意味する。
1.化合物
本発明の化合物は式(1)で表される。当該化合物はクロロゲン酸が二重結合部位で二量化してシクロブタン環構造を形成しているリグナン系化合物である。
式中、Rは独立に水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、または炭素数2〜6のアシル基である。独立にとは、各Rが同一であってもよいし異なっていてもよいことを意味する。他の基についても同様である。本発明においてアルキル基は直鎖状および分岐状のアルキル基を含む。製造し易さの観点から、Rは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、または炭素数2〜4のアシル基であることが好ましい。
およびRはベンゼン環上の置換基であり、独立にハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基、または炭素数2〜5のアルキレン基である。本発明においてアルキレン基は直鎖状および分岐状のアルキレン基を含む。ハロゲン原子としてはフッ素原子または塩素原子が、前記アルキル基としては炭素数1〜3のアルキル基が、前記アルキレン基としては炭素数2〜3のアルキレン基が好ましい。mおよびnはそれぞれRおよびRの数を表し、0〜3である。製造し易さの観点から、mおよびnは0〜2が好ましく、0がより好ましい。
は独立に水素原子または炭素数1〜5のアルキル基である。製造し易さの観点から、Rは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基であることが好ましい。
2.化合物の製造方法
本発明の化合物は、(A)杜仲葉を水または水/アルコール混合溶媒で抽出して抽出液を得る工程、
(B)当該抽出液をアルコールで抽出して、水相とアルコール相を得る工程、ならびに
(C)前記水相を、順相クロマトグラフィー、次いで逆相クロマトグラフィーにより分離精製する工程、を含む方法で製造されることが好ましい。以下、各工程について説明する。
(1)工程A
本工程では、杜仲葉を水または水/アルコール混合溶媒で抽出する。杜仲葉とは前述のとおりトチュウ科トチュウ属トチュウ種の植物の葉である。ここで使用するアルコールは、水に溶解して混合溶媒となるものであれば限定されないが、メタノールやエタノールが好ましい。アルコールの濃度は混合溶媒中50〜80重量%が好ましい。杜仲葉と水、または水/アルコール混合溶媒の重量比は1:2〜1:5程度が好ましい。水を用いる場合はその温度を70〜100℃程度とすることが好ましい。本工程では、水/アルコール混合溶媒で抽出した後の杜仲葉を、さらに前記温度の熱水で抽出してもよい。
杜仲葉としては加工を施していない生葉、生葉を乾燥した乾燥葉、または乾燥葉を粉末にした乾燥粉末を使用できる。乾燥粉末(以下「杜仲茶」ともいう)を使用すると、抽出効率を高めることができ、さらには自己消化による経時劣化を抑制できるので好ましい。乾燥葉とは、水分量が5重量%以下である葉をいう。乾燥葉の製造方法は、例えば特許第4340812号に開示されている。粉末とは、通常、杜仲茶として市販されている程度の大きさの粉をいう。
杜仲生葉は20〜26℃で発酵して有効成分を消失するので、杜仲生葉を20℃未満の環境下で乾燥させることが好ましい。乾燥温度は、より好ましくは10℃以下、さらに好ましくは3℃以下、よりさらに好ましくは0℃以下である。乾燥時の雰囲気の湿度は好ましくは60%以下、より好ましくは20%以下、さらに好ましくは15%以下である。あるいは、26℃を超える温度で杜仲生葉を乾燥させてもよい。この場合の温度は、好ましくは50℃以上、より好ましくは60℃以上、よりさらに好ましくは70℃以上である。乾燥時の雰囲気の湿度は好ましくは60%以下、より好ましくは20%以下、よりさらに好ましくは15%以下である。乾燥雰囲気を窒素存在下あるいは減圧下としてもよい。
この他、杜仲生葉を粉砕してスムージーにしてこれを凍結乾燥させる、あるいは杜仲生葉を凍結した後、粉砕し凍結乾燥してもよい。スムージーとは杜仲生葉を粉砕して得られるスラリー状物である。杜仲葉はグッタベルカで覆われた屈強の葉脈を持っており、葉の部分と葉脈では、乾燥の時間を大きく異にする。このグッタベルカのため、気流式の粉砕機を使用しても15〜20μmの粉体しか得られない。このサイズは抹茶の粒径(10〜20μm)よりも大きい。しかし、杜仲生葉を凍結すると葉脈部分に多くの穴が生じて繊維を切断しやすくなる。よって、杜仲生葉を凍結乾燥することでより小さな粒径である6〜10μmの粉末を得ることができる。このような微粉末杜仲葉は、前記リグナン系化合物を効率よく抽出できるという点で有用である。また微粉末杜仲葉は口当たりの良好な食品としても有用である。
さらに、杜仲葉は前記リグナン系化合物の他に、抗癌作用に有効とされるフラボノイドなどのポリフェノール、ゲニポシドサンやアスペルロシドのイリドイド類、ポリフェノールの吸収に必要とされるビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、葉酸、食物繊維を含んでいる。前述のように杜仲生葉を乾燥すると、これらの成分の消失を低減することができる。
(2)工程B
本工程では、当該抽出液をアルコールで抽出して水相とアルコール相を得る。本工程で使用するアルコールは水相と分離するものであれば限定されない。すなわち、工程Bにおけるアルコールは工程Aにおけるアルコールとは異なる。作業容易性等の観点から、炭素数が4〜10のアルコールが好ましく、中でもブタノール、ペンタノール、またはヘキサノールが好ましい。これらのアルコールは直鎖状および分岐状のものも含む。抽出は、前記抽出液の量の20〜50体積%のアルコールを用いて複数回行ってもよい。本工程で得られる水相に目的化合物が存在する。
(3)工程C
本工程では、前工程で得た水相を順相クロマトグラフィー、次いで逆相クロマトグラフィーで分離精製する。順相クロマトグラフィーとは固定相の極性が移動相の極性より高いクロマトグラフィーである。逆相クロマトグラフィーとは移動相の極性が固定相の極性より高いクロマトグラフィーである。これらの分離精製は公知のカラムを使用して実施できる。以下に好ましい態様を説明する。
順相クロマトグラフィーによる分離精製として親水性相互作用クロマトグラフィーにより前記水相の分離を行う(工程C1)。水/アセトニトリル混合溶媒を展開溶媒として用いることが好ましい。本工程では固定担体としてシリカゲルを充填したカラム等の公知のカラムを使用できる。後述する実施例に示す方法等で各画分の活性を調べることでいずれの画分に目的化合物が含まれているかを特定できる。例えば固定担体としてシリカゲルを充填したカラムを用いた場合、アセトニトリル濃度が70〜90体積%の水/アセトニトリル混合溶媒での分画溶液を得ることが好ましい。
次いで、逆相クロマトグラフィーによる分離精製として、前工程C1で得た目的化合物を含む分画溶液を逆相分配クロマトグラフィーにより分離する(工程C2)。メタノール/水/酢酸混合溶媒を展開溶媒として用いることが好ましい。本工程においては固定担体としてオクタデシルシリル基(ODS)で表面が修飾されたシリカゲルを充填したカラム等の公知のカラムを使用できる。当該カラムを用いる場合、メタノール濃度が5〜20体積%かつ酢酸濃度が0.05〜0.2体積%のメタノール/水/酢酸混合溶媒での分画溶液を得ることが好ましい。
工程C2において、メタノール/水/酢酸混合溶媒での分画溶液をアセトニトリル/水/酢酸混合溶媒を展開溶媒として用い、前記逆相分配クロマトグラフィーにより再度分離する工程を設けてもよい。再分離により、より高程度で目的化合物を単離することができる。この場合、アセトニトリル濃度が5〜20体積%かつ酢酸濃度が0.05〜0.2体積%の混合溶媒での分画溶液を得ることが好ましい。
逆相クロマトグラフィーによる分離精製として、前工程C2で得た目的化合物を含む分画溶液を極性基内包型逆相分配クロマトグラフィーにより分離する(工程C3)。アセトニトリル/水/酢酸混合溶媒を展開溶媒として用いることが好ましい。本工程においては固定担体として極性基を介してオクタデシル基を化学結合させた極性基内包型のシリカゲルを充填したカラム等の公知のカラムを使用できる。当該カラムを用いる場合、アセトニトリル濃度および酢酸濃度が5〜20体積%および0.05〜0.2体積%のアセトニトリル/水/酢酸混合溶媒での分画溶液を得ることが好ましい。
前記工程で得た分画溶液中には精製された目的化合物が含まれており、この溶液から溶媒を除去することで目的化合物を単離できる。この場合に得られるのは式(1)において、RおよびRが水素原子であり、mおよびnが0である化合物(式(1a))である。R等を水素原子以外とする化合物は、式(1a)の化合物を公知の方法で修飾することで得ることができる。例えばRがアセチル基である化合物は、式(1a)の化合物を無水酢酸でアセチル化すること等により得ることができる。
3.用途
本発明の化合物はガン幹細胞の生育を阻害する活性を有する。よって当該化合物は抗ガン活性を有する治療薬および医薬組成物として有用である。
さらに本発明の化合物はこのような機能を持つ食品組成物としても有用である。食品組成物の態様としては、錠剤、粉末、ゼリー、スムージー等が挙げられる。当該食品組成物は、フラボノイドなどのフラボノイド、ケルセチンなどのポリフェノール、これの吸収に必要なビタミン、あるいは、生姜、ステビア、桑葉、エゴマ等をさらに含んでいてもよい。食品組成物中の当該化合物の含有量は0.05〜10重量%が好ましく、0.1〜10重量%がより好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明する。使用した分析機器は以下のとおりである。
(1)NMR
1H-NMR (400 MHz)、13C-NMR (100 MHz)、2D-NMR:5mmのBBFOプローブを配置したAVANCE III FT-NMR spectrometer (Bruker BioSpin製)で記録した。
ケミカルシフト(δ)は溶媒シグナルを基準とした。結合定数(H-7、H-7’、H-8、H-8’)はiNMR version 5.4.4 (nucleomatica, Molfetta, Italy; http:// www.inmr.net)に基づくスピンシミュレーションにより決定した。
(2)比旋光度
ハロゲンランプおよび589nmフィルターを備えたP-2100ポーラメータ(日本分光株式会社製)を用いた。
(3)高分解能質量分析
JMS-BU25 (GCmate II) 質量分析計(日本電子株式会社製)を用いた。
[実施例1]式(1a)の化合物の製造
工程A
杜仲葉の乾燥粉末(杜仲茶、有限会社碧山園製)を準備した。126gの杜仲茶を500mLの70体積%メタノール水溶液で抽出して第一抽出液を得た。次いで、当該抽出操作を行った後の杜仲茶を500mLの熱水(105℃)で再度抽出して第二抽出液を得た。第一抽出液と第二抽出液を合わせて抽出液とした。当該抽出液を減圧下で濃縮した。
工程B
当該濃縮液に対して1/3の体積の1−ブタノールを用いて、当該濃縮液を3回抽出し、水相と1−ブタノール相を得た。水相の一部を取出し、適量のセライト(セライト545、純正化学株式会社製)を加えた後、乾燥濃縮した。取出した水相の量は、杜仲茶(乾燥粉末)にして18.5g相当量であり、全水相の量をW(g)とするとき、W×18.5/126である。
工程C1
親水性相互作用クロマトグラフィーを用いて濃縮した水相を分離した。カラムとして、アセトニトリル濃度が90体積%の水/アセトニトリル混合溶媒で平衡させたDIOL MB100−75/200(500g、富士シリシア化学株式会社製)を用いた。当該カラムに、アセトニトリル濃度が90体積%の混合溶媒2,500mLおよびアセトニトリル濃度が80体積%の混合溶媒2,500mLを通液し、それぞれ625mLの溶出液を得た。同じ操作をもう一度繰返し(合計で2回行い)、それぞれの混合溶媒に関して杜仲茶(乾燥粉末)にして37g相当量の溶出液を得た。当該溶液の画分について活性をスクリーニングし、活性成分を含む第6画分および第7画分を得た。これはアセトニトリル濃度が80体積%の混合溶媒の第2および第3分画溶液に該当する。
工程C2
前記の第6画分および第7画分を合わせて、逆相分配クロマトグラフィーを用いた分離工程に供した。カラムとしてInertSustain C18 HPLC(φ14×150mm、5μm、ジーエルサイエンス株式会社製)を用いた。展開溶媒としてメタノール/水/酢酸混合溶媒を用い、0.1体積%酢酸水溶液からメタノールへの直線勾配溶出法を採用した(3mL/分で20分)。溶出液は1分毎に採取した。4〜5分の分画溶液に活性が認められたので、前記カラムを用いて当該分画溶液を再度分離した。この際、展開溶媒としてアセトニトリル(10体積%)/水/酢酸(0.1体積%)混合溶媒(3mL/分)を用いた。UV検出器で254nmの吸収をモニタした。15.5分付近の画分に活性が認められた。
工程C3
前記活性が認められた画分をさらに極性基内包型逆相分配クロマトグラフィーを用いた分離工程に供し精製した。カラムとしてInertsil ODS−EP(φ6×250mm、5μm、ジーエルサイエンス株式会社製)を用いた。展開溶媒としてアセトニトリル(10体積%)/水/酢酸(0.1体積%)混合溶媒(1mL/分)を用いた。本発明の化合物が13.3分の画分に認められた。
前記画分から溶媒を除去することにより、精製された式(1a)で表される本発明の化合物を得た。当該化合物は無色でアモルファスであった。
分析結果は以下のとおりである。
ESI-MS m/z (rel. int.): 191 (88), 243 (21), 353 (13), 4 (2.5), 707 ([M-H], 100);
FAB-HRMS (negative) m/z ([M-H] ): calcd. for C 32 H 35 O 18, 707.1824; found, 707.1781
NMR:表1
[α] 20 D : -30.2 (c 0.136, MeOH)
[実施例2]式(1a)の化合物のアセチル化
3mgの式(1a)で表される化合物、200μLのピリジン、および100μLの無水酢酸を混合して、室温で2晩反応させた。反応生成物を減圧下で濃縮し、Inertsil ODS−EP(φ6×250mm、5μm、ジーエルサイエンス株式会社製)を用いた液体クロマトグラフィーにて精製した。0.1体積%酢酸水溶液からアセトニトリルへの直線勾配溶出法(20分)を採用し、その後はアセトニトリルを通液した(1mL/分)。その結果、20.0分に単一ピークが認められ、これが完全にアセチル化された式(1b)で表される化合物であることを確認した。
分析結果は以下のとおりである。
1H-NMR:
[実施例3]式(1a)の化合物の製造
杜仲茶のかわりに杜仲葉の生葉50gを用いた以外は同様にして実施例1を実施した。その結果、式(1a)の化合物を製造できたことを確認した。発明者らは最初に杜仲茶(乾燥粉末)から本願発明の化合物を製造することを見出したが、本例で示すように生葉からも本願発明の化合物を製造できることを確認した。
[実施例4]抗ガン特性(2D培養における評価)
本発明の化合物の抗ガン特性を、横浜市立大学梁明秀教授により作製された癌幹細胞モデルであるiCSCL-10A細胞の2つのクローンおよび乳癌細胞株であるMCF-7およびMDA-MB-231細胞を用いて、以下のように評価した。これらの細胞の詳細は、国際公開第2012/165287号、”Induction of cells with cancer stem cell properties from nontumorigenic human mammary epithelial cells by defined reprogramming factors.” Nishi M, Sakai Y, Akutsu H, Nagashima Y, Quinn G, Masui S, Kimura H, Perrem K, Umezawa A, Yamamoto N, Lee SW, Ryo A.Oncogene. 33(5):643-52, 2014、および”Induced cancer stem-like cells as a model for biological screening and discovery of agents targeting phenotypic traits of cancer stem cell”. Nishi M, Akutsu H , Kudoh A , Kimura H , Yamamoto N, Umezawa A , Lee SW, Ryo A. Oncotarget 5(18):8665-80, 2014に記載されている。
1)実施例1で得た化合物をPBS(リン酸緩衝生理食塩水)に溶解して、0.5μM、1.0μM、5.0μM、10μM、50μM、100μMの溶液を調製した。
2)iCSCL-10A細胞の2つのクローンについて、それぞれ4×10cell/mLの濃度の溶液を調製した。またMCF-7およびMDA-MB-231細胞についてそれぞれ2×10cell/mLの濃度の溶液を調製した。
3)前記細胞を含む溶液を96ウェルプレートに100μLずつ播種した。ウェル中の細胞濃度は、iCSCL-10Aでは4×10cell/well、MCF-7およびMDA-MB-231では2×10cell/wellであった。
4)37℃で24時間インキュベートした後、1)で調製した実施例1で得た化合物を含む溶液を各ウェルに10μLずつ添加した。
5)その後、37℃で24時間インキュベートし、顕微鏡および細胞増殖アッセイキット(Cell Counting kit-8、株式会社同仁化学研究所製)を用いて細胞の増殖度合いを評価した。
6)コントロールとして実施例1で得た化合物の代わりに同量のPBSを用いて同試験を行った。
7)結果を図2Aに示す(コントロールの結果を1.0とし、これに対する比を縦軸にプロットした)。
[比較例1]
実施例1で得た化合物の代わりにクロロゲン酸を用いて実施例4と同じ試験を行った結果を示す。
図2に結果を示す。図2Aから本発明の化合物は比較的低濃度においてもガン幹細胞に対して高い育成阻害活性を示すことが明らかである。また、本発明の化合物は比較的高濃度においては乳ガン細胞に対しても育成阻害活性を示すことも明らかである。一方、図2Bに示すとおり、クロロゲン酸ではこのような活性は認められなかった。
[実施例5]抗ガン特性(3Dスフェロイド培養における評価)
本発明の化合物の抗ガン特性を、癌幹細胞モデルであるiCSCL-10A細胞を用いて以下のように評価した。
1)実施例1で得た化合物をPBS(リン酸緩衝生理食塩水)に溶解して、0.5μM、1.0μM、5.0μM、10μM、50μM、100μMの溶液を調製した。
2)96ウェルプレート(Ultra-Low Attachment Plat、コーニング社製)の各ウェルに、100μLのスフェロイド培地(DMEM/F12 (1:1)(ロンザ社製)、インシュリン(sigma aldrich社製)5μg/mL、ヒドロコルチゾン(sigma aldrich社製)0.5μM、EGF(sigma aldrich社製)20ng/mL、B−27(登録商標、ライフテクノロジー社製)2%、p/s(ペニシリン/ストレプトマイシン、ライフテクノロジー社製)1%)を入れた。
3)16000cell/wellの濃度となるように各ウェルに前記細胞を播種した。
4)37℃で4日間インキュベートした後、1)で調製した実施例1で得た化合物を含む溶液を各ウェルに10μLずつ添加した。
5)その後、37℃で72時間インキュベートし、細胞増殖アッセイキット(CellTiter-Glo TM 、プロメガ株式会社製)を用いて細胞の増殖度合いを評価した。
6)コントロールとして実施例1で得た化合物の代わりに同量のリン酸緩衝生理食塩水(PBS)を用いて同試験を行った。
7)結果を図3Aに示す(コントロールの結果を1.0とし、これに対する比を縦軸にプロットした)。
[比較例2]
本発明の化合物の代わりにクロロゲン酸を用いて実施例5と同じ試験を行った結果を示す。
[参考例1]
杜仲生葉を凍結し、ミキサーを使用して葉の葉脈を切断し、スムージーを得た。このスムージーを−40℃で予備乾燥し、−30℃で48時間乾燥し、乾燥粉末を得た。得られた粉末は粒径が6〜10μmであり、極めて粒子の細かい溶解性の良い杜仲葉粉末を得ることができた。
抗ガン特性試験の結果を図3に、72時間インキュベート後の培地の写真を図4に示す。図3Aから本発明の化合物は3Dスフェロイド培養においてもガン幹細胞に対して高い育成阻害活性を示すことが明らかである。一方、図3Bに示すとおり、クロロゲン酸ではこのような活性は認められなかった。3Dスフェロイド培養は単層の2D培養とは異なりその組織本来の機能を高く再現すると考えられる。よって、本発明の化合物はガン幹細胞の自己複製阻害効果を有することが明らかである。
発明者らは後述の式(1)で表される化合物がガン幹細胞の生育を阻害する活性を有することを見出し、本発明を完成させた。前記課題は、以下の本発明により解決される。
[1]後述する一般式(1)で表される化合物。
[2]前記RおよびRが水素原子であり、mおよびnが0である、[1]に記載の化合物。
[3](A)杜仲葉を水または水/アルコール混合溶媒で抽出して抽出液を得る工程、
(B)当該抽出液をアルコールで抽出して、水相とアルコール相を得る工程、ならびに
(C)前記水相を、順相クロマトグラフィー、次いで逆相クロマトグラフィーにより分離精製する工程、を含む、[2]に記載の化合物の製造方法。
[4]前記工程(C)が、
(C1)水/アセトニトリル混合溶媒を展開溶媒として用いた親水性相互作用クロマトグラフィーにより前記水相の分離を行い、水/アセトニトリル分画溶液を得る工程、
(C2)メタノール/水/酢酸混合溶媒を展開溶媒として用いた逆相分配クロマトグラフィーにより前工程で得た溶液の分離を行い、メタノール/水/酢酸分画溶液を得る工程、
(C3)アセトニトリル/水/酢酸混合溶媒を展開溶媒として用いた極性基内包型逆相分配クロマトグラフィーにより前工程で得た溶液の分離を行い、アセトニトリル/水/酢酸分画溶液を得る工程、を含む、[3]に記載の製造方法。
[5]前記工程(C2)が、アセトニトリル/水/酢酸混合溶媒を展開溶媒として用いた逆相分配クロマトグラフィーにより前記メタノール/水/酢酸分画溶液の分離を行い、アセトニトリル/水/酢酸分画溶液を得る工程をさらに含み、かつ
前記(C3)工程が、当該アセトニトリル/水/酢酸分画溶液を分離する工程である、[4]に記載の製造方法。
[6]前記杜仲葉が、生葉を乾燥しかつ粉末にして得た乾燥粉末または生葉を粉砕して得たスムージーである、[3]〜[5]のいずれかに記載の製造方法。
[7]前記工程(B)におけるアルコールが、炭素数4〜10のアルコールである、[3]〜[6]のいずれかに記載の製造方法。
[8]前記[1]または[2]に記載の化合物を含む、医薬組成物。
]杜仲生葉を凍結乾燥によって乾燥粉末にする工程をさらに含み、前記工程(A)において当該乾燥粉末を抽出に供する[3]に記載の製造方法。
この他、杜仲生葉を粉砕してスムージーにしてこれを凍結乾燥させる、あるいは杜仲生葉を凍結した後、粉砕し凍結乾燥してもよい。スムージーとは杜仲生葉を粉砕して得られるスラリー状物である。杜仲葉はグッタベルカで覆われた屈強の葉脈を持っており、葉の部分と葉脈では、乾燥の時間を大きく異にする。このグッタベルカのため、気流式の粉砕機を使用しても15〜20μmの粉体しか得られない。このサイズは抹茶の粒径(10〜20μm)よりも大きい。しかし、杜仲生葉を凍結すると葉脈部分に多くの穴が生じて繊維を切断しやすくなる。よって、杜仲生葉を凍結乾燥することでより小さな粒径である6〜10μmの粉末を得ることができる。このような微粉末杜仲葉は、前記リグナン系化合物を効率よく抽出できるという点で有用である。

Claims (11)

  1. 下記一般式(1):

    (式中、Rは独立に水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、または炭素数2〜6のアシル基であり、
    およびRはベンゼン環上の置換基であり、独立にハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基、または炭素数2〜5のアルキレン基であり、
    mおよびnはそれぞれRおよびRの数を表し、0〜3であり、
    は独立に水素原子または炭素数1〜5のアルキル基である)
    で表される化合物。
  2. 前記RおよびRが水素原子であり、mおよびnが0である、請求項1に記載の化合物。
  3. (A)杜仲葉を水または水/アルコール混合溶媒で抽出して抽出液を得る工程、
    (B)当該抽出液をアルコールで抽出して、水相とアルコール相を得る工程、ならびに
    (C)前記水相を、順相クロマトグラフィー、次いで逆相クロマトグラフィーにより分離精製する工程、
    を含む、請求項2に記載の化合物の製造方法。
  4. 前記工程(C)が、
    (C1)水/アセトニトリル混合溶媒を展開溶媒として用いた親水性相互作用クロマトグラフィーにより前記水相の分離を行い、水/アセトニトリル分画溶液を得る工程、
    (C2)メタノール/水/酢酸混合溶媒を展開溶媒として用いた逆相分配クロマトグラフィーにより前工程で得た溶液の分離を行い、メタノール/水/酢酸分画溶液を得る工程、
    (C3)アセトニトリル/水/酢酸混合溶媒を展開溶媒として用いた極性基内包型逆相分配クロマトグラフィーにより前工程で得た溶液の分離を行い、アセトニトリル/水/酢酸分画溶液を得る工程、
    を含む、請求項3に記載の製造方法。
  5. 前記工程(C2)が、アセトニトリル/水/酢酸混合溶媒を展開溶媒として用いた逆相分配クロマトグラフィーにより前記メタノール/水/酢酸分画溶液の分離を行い、アセトニトリル/水/酢酸分画溶液を得る工程をさらに含み、かつ
    前記(C3)工程が、当該アセトニトリル/水/酢酸分画溶液を分離する工程である、
    請求項4に記載の製造方法。
  6. 前記杜仲葉が、生葉を乾燥しかつ粉末にして得た乾燥粉末または生葉を粉砕して得たスムージーである、請求項3〜5のいずれかに記載の製造方法。
  7. 前記工程(B)におけるアルコールが、炭素数4〜10のアルコールである、請求項3〜6のいずれかに記載の製造方法。
  8. 請求項1または2に記載の化合物を含む、医薬組成物。
  9. 請求項1または2に記載の化合物を含む、食品組成物。
  10. 生姜、ステビア、桑葉、またはエゴマをさらに含む、請求項9の食品組成物。
  11. 杜仲生葉を凍結乾燥によって乾燥粉末にする工程をさらに含み、前記工程(A)において当該乾燥粉末を抽出に供する、請求項3に記載の製造方法。
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