JP2017002016A - メイクアップ化粧料 - Google Patents

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亜紀子 水野
Akiko Mizuno
亜紀子 水野
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Abstract

【課題】粉体の油相中への分散性が良好で、経時でも分散性を維持し、皮膚密着性に優れる、水を含有しない、あるいは乳化型でない化粧料の提供。【解決手段】(A)例えば一般式(10)で例示されるオルガノシロキサンを化粧料全体の質量に対して0.01〜12質量%で含有し、(B)粉体および(C)シリコーン油を含有する化粧料であって、水を含まない及び/又は乳化型ではない化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、水を含有しない及び/又は乳化型ではない化粧料に関する。
シリコーンオイルは安全性等に優れるため、諸分野において油剤として用いられ、化粧品においても多用されている。特に低粘度シリコーンオイルは優れた伸展性を有し、さっぱり感及び安全性に優れるため、メイクアップ化粧料の用途において広く使用されている。
シリコーンオイルを含むメイクアップ化粧料には、粉体分散安定化剤としてシリコーン界面活性剤が使用されることが多い。このようなシリコーン界面活性剤としては、シロキサンの末端や側鎖にポリオキシアルキレン基を有するポリエーテル変性シリコーンなどが知られている(特許文献1〜5)。さらに、特許文献6には主鎖のシロキサン構造が分岐を有するポリエーテル変性シリコーンが記載されており、特許文献7には下記式で示されるABA(シリコーン−親水基−シリコーン)型共重合体であるポリエーテル変性シリコーンが記載されている。
Figure 2017002016
[ここでXは任意の結合基であり、ウレタン、尿素、アミド、エステル、アルキルエーテルが例示されている。また、Rは炭素原子数1〜12の直鎖又は分岐アルキレン基もしくはフェニル基であり、lは1〜5、mは40〜90、nは10〜40である。]
また、特許文献8にはシリコーン界面活性剤として、(ポリ)グリセリン基をその他の親水基として有するシリコーンが記載されており、特許文献9には主鎖シロキサン構造が分岐を有するシリコーンが記載されている。また特許文献10にはABA型共重合体として下記式で示される(ポリ)グリセリン変性シリコーンが記載されている。これらは粉体を含有する化粧料の粉体分散安定化剤として特に優れている。
Figure 2017002016
[ここでRは炭素原子数1〜12の直鎖又は分岐アルキル基もしくはフェニル基であり、R’は炭素原子数2〜11のアルキレンと例示されている。また、mは10〜120、nは1〜11である。]
上記シリコーン界面活性剤は、親水性基の種類、結合部位、親水基/親油基(シリコーン)バランスなどに応じて、さまざまな目的で使用されている。しかしながら従来のシリコーン界面活性剤は皮膚密着性及び経時安定性に乏しいことが問題であった。
上記問題を解決するシリコーン界面活性剤として、特許文献11では下記式(1)で示されるオルガノポリシロキサンが記載されている。
Figure 2017002016
[上記式(1)中、Rは、互いに独立に、炭素原子数1以上30以下のフッ素置換されてもよいアルキル基、炭素原子数6以上30以下の、フッ素置換されてもよいアリール基、及び炭素原子数7以上30以下の、フッ素置換されてもよいアラルキル基から選ばれる基であり、R2は、互いに独立に、炭素原子数2以上15以下の酸素原子を介してもよい2価の有機基であり、mは0〜300の整数であり、nは1〜10の整数であり、Rは、互いに独立に、下記式(2)で示されるポリオキシアルキレン基、
Figure 2017002016
(式(2)中、Rは、水素原子又は炭素原子数1以上20以下のアルキル基であり
、a〜dは互いに独立に0〜50の整数であり、かつ1≦(a+b+c+d)≦50である)
及び下記式(3)で示される基から選ばれる基であって、
Figure 2017002016
(上記式(3)中、R、R、及びmは上記の通りである)
一分子中少なくとも一つは上記式(2)で示されるポリオキシアルキレン基である]。
特許文献11は、上記式(1)で示されるオルガノポリシロキサンを、化粧料総質量の0.1〜40質量%含有し、水を含む、エマルジョンの形態である化粧料を記載している。
特公平04−15762号公報 特公平04−20407号公報 特公平05−13126号公報 特公平06−62385号公報 特公平05−12979号公報 特許第3724988号 特開2005−154736号公報 特公昭62−34039号公報 特許第3976226号 特開2006−218472号公報 特許第5575685号
本発明は、粉体の油相中への分散性が良好で、経時でも分散性を維持し、皮膚密着性に優れる、水を含有しない及び/又は乳化型でない化粧料を提供することを目的とする。
本発明者は上記課題を解決する為に鋭意検討した結果、(A)下記一般式(1)で示されるオルガノシロキサンが粉体の油相中への分散性が良好であり、皮膚密着性や経時での粉体分散安定性に優れた化粧料を提供できる事を見出した。
すなわち、本発明は
(A)下記一般式(1)で示されるオルガノシロキサンを化粧料全体の質量に対して0.01〜12質量%で含有し、(B)粉体および(C)シリコーン油を含有する化粧料であって、水を含まない及び/又は乳化型ではない化粧料を提供する。
Figure 2017002016
[式(1)中、Rは、互いに独立に、炭素原子数1以上30以下の、フッ素置換されてもよいアルキル基、炭素原子数6以上30以下の、フッ素置換されてもよいアリール基、及び炭素原子数7以上30以下の、フッ素置換されてもよいアラルキル基から選ばれる基であり、Rは、互いに独立に、炭素原子数2以上15以下の、酸素原子を有してもよい2価の有機基であり、mは0〜300の整数であり、nは1〜10の整数であり、
は、互いに独立に、下記式(2)で示されるポリオキシアルキレン基、水素原子、及び下記式(3)で示される基から選ばれる基であり、ただし該オルガノシロキサンは下記式(2)で示されるポリオキシアルキレン基を少なくとも1つ有する

Figure 2017002016
(式(2)中、Rは、水素原子又は炭素原子数1以上20以下のアルキル基であり
、a〜dは互いに独立に0〜50の整数であり、かつ1≦(a+b+c+d)≦50であり、オキシアルキレンはブロック単位を形成していてもランダム構造を形成していてもよい)
Figure 2017002016
(上記式(3)中、R、R、及びmは上記の通りである)]。
本発明の化粧料は、粉体の油相中への分散性が良好であり、経時でも分散性を維持し、皮膚密着性に優れている。
以下、本発明の化粧料について、詳しく説明する。
(A)オルガノシロキサン
(A)成分は、下記一般式(1)で示されるオルガノシロキサンであり、
Figure 2017002016
で示される基のうち少なくとも1つが下記式(2)で示されるポリオキシアルキレン基であることを特徴とする。
Figure 2017002016
上記式(1)中、Rは、互いに独立に、炭素原子数1以上30以下、好ましくは炭素原子数1以上15以下の、さらに好ましくは炭素原子数1以上10以下の、フッ素置換されてもよいアルキル基、炭素原子数6以上30以下、好ましくは炭素原子数6以上15以下、さらに好ましくは炭素原子数6以上10以下の、フッ素置換されてもよいアリール基、及び炭素原子数7以上30以下、好ましくは炭素原子数7以上15以下の、フッ素置換されてもよいアラルキル基から選ばれる基である。フッ素置換されてもよいアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、及びこれらのフッ素置換された基、特にトリフロロプロピル基、ヘプタデカフロロデシル基等が挙げられる。フッ素置換されてもよいアリール基としては、例えば、フェニル基及びトリル基が挙げられる。フッ素置換されてもよいアラルキル基としては、例えば、ベンジル基、及びフェネチル基等が挙げられる。好ましくは、Rは炭素原子数1以上15以下のアルキル基、又はフェニル基であり、より好ましくはメチル基及びブチル基である。さらに、Rで示される基の合計個数うち50%以上がメチル基であることが好ましく、70%以上がメチル基であることがより好ましい。
上記式(1)中、Rは、互いに独立に、炭素原子数2以上15以下、好ましくは炭素原子数2以上10以下の、酸素原子を有してもよい2価の有機基である。該2価の有機基は分岐を有していてもよい。例えば、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−CHCH(CH)CH−、−(CH−、−(CH11−、−(CH−O−(CH−、−(CH−O−(CH−が挙げられる。好ましくは、−(CH−、−(CH−、−CHCH(CH)CH−であり、特に好ましくは−C−である。
上記式(1)中、mは0〜300の整数であり、nは1〜10の整数である。mは、好ましくは0〜150の整数であり、より好ましくは2〜100の整数である。nは好ましくは1〜6の整数であり、より好ましくは2〜5の整数である。
上記式(1)において−[C(OR)O]−で示される構造は平均式であり、例えば下記式(a)〜(c)で示される構造が包含されるが、これらに制限されるものではない。特に好ましくは下記式(b)で示される構造である。
Figure 2017002016
上記式(1)中、Rは、互いに独立に、下記式(2)で示されるポリオキシアルキレン基、水素原子、及び下記式(3)で示される基から選ばれる基である。
Figure 2017002016
(式(2)中、Rは、水素原子又は炭素原子数1以上20以下のアルキル基であり、a〜dは互いに独立に0〜50の整数であり、かつ1≦(a+b+c+d)≦50である)
Figure 2017002016
(式(3)中、R、R及びmは上記の通りである)
ただし、Rで示される基の少なくとも一つは上記式(2)で示されるポリオキシアルキレン基である。
上記式(2)中、a〜dは互いに独立に0〜50の整数であり、かつ1≦(a+b+c+d)≦50であり、好ましくは1≦(a+b+c+d)≦30であり、より好ましくは1≦(a+b+c+d)≦20である。上記式(2)は、エチレンオキサイド(CO)、プロピレンオキサイド(CO)、ブチレンオキサイド(CO)、ペンチレンオキサイド(C10O)からなる繰返し単位を少なくとも一つ有し、これらはランダム構造を形成していても、ブロック構造を形成していてもよい。好ましくはd=0である。さらに好ましくは、エチレンオキサイドのみからなる構造、プロピレンオキサイドのみからなる構造、及びエチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドからなる構造である。特に好ましくはエチレンオキサイドのみからなる構造である。
上記式(2)中、Rは、水素原子又は炭素原子数1以上20以下のアルキル基である。アルキル基としては、特に制限されないが、メチル基、エチル基、ブチル基、オクチル基、ラウリル基、及びステアリル基等が挙げられる。Rとしては、好ましくは水素原子、メチル基、及びブチル基である。
特には、Rが−C−で示される2価の有機基であり、且つ、Rが下記式(4)
Figure 2017002016
(上記式(4)中、aは1〜50の整数であり、Rは上記の通りである)
で示されるポリオキシアルキレン基であるオルガノポリシロキサンが好ましい。このようなR及びRであれば、粉体の油相中への分散性が一層良好となり、皮膚密着性及び経時での粉体分散安定性により優れた化粧料を提供できる。該オルガノポリシロキサンは下記式(5)で示される。
Figure 2017002016
(上記式(5)中、R、n、及びmは上記と同様であり、R’は上記式(4)で示される基である)
また、Rが−C−で示される基であり、且つ、Rで示される基として下記式(6)で示されるポリオキシアルキレン基及び上記式(3)で示される基を有するオルガノポリシロキサンも好ましい。
Figure 2017002016
(上記式(6)中、a及びbは互いに独立に0〜50の整数であり、かつ1≦(a+b)≦50であり、Rは上記の通りである]
また、該オルガノポリシロキサンにおいて、nは2〜10の整数であることも好ましい。このようなR、R、及びnであれば、粉体の油相中への分散性が一層良好となり、皮膚密着性及び経時での粉体分散安定性に優れた化粧料を提供できる。該オルガノポリシロキサンは下記式(7)で示される。
Figure 2017002016
(式(7)中、R及びmは上記の通りであり、R’’は上記式(6)で示される基であり、e及びfは互いに独立に1〜9の整数であり、かつ2≦(e+f)≦10である)
上記オルガノポリシロキサンは公知の方法に従い製造することができる。例えば、特許文献11に記載される方法が効率的である。
化粧料中の(A)成分の配合量は、化粧料全体の質量に対し0.01〜12質量%であり、好ましくは0.1〜6質量%である。(A)成分を当該配合量で含有することにより、化粧料中に含まれる粉体が油相中へ良好に分散し、皮膚密着性及び経時での粉体分散安定性に優れた化粧料となる。
(B)粉体
粉体は化粧料に通常用いられるものであればよく、その形状、粒子径、及び粒子構造は制限されない。粉体の形状は例えば、球状、針状、板状、樹状、繊維状、及び不定形等が挙げられる。粒子構造は例えば、多孔質、無孔質、中空、及び中空多孔質等が挙げられる。該粉体としては、例えば無機粉体、有機粉体、金属石鹸、及び着色用粉体等が挙げられる。粉体は、表面活性を抑えるため、分散性を向上するため、化粧料塗布時の感触の改善等の目的で、金属石鹸、シリカ、酸化アルミ、水酸化アルミ、その他の公知の方法によって表面処理されたものであっても良く、複合化粉体でもよい。
無機粉体としては、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化セリウム等の紫外線吸収散乱剤、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、合成金雲母、シリカ、ヒドロキシアパタイト、及び窒化ホウ素等の体質顔料が挙げられる。
有機粉体としては、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、メチルメタクリレートクロスポリマー、セルロースパウダー、シルクパウダー、12ナイロンや6ナイロン等のナイロンパウダー、または、これらの繊維状パウダー、ジメチルポリシロキサンを架橋した構造を持つ架橋型シリコーン微粉末、架橋型球状ポリメチルシルセスキオキサン微粉末、架橋型球状オルガノポリシロキサンゴム表面をポリメチルシルセスキオキサン粒子で被覆してなる微粉末、樹脂の積層末、デンプン末、脂肪酸デンプン誘導体末、及びラウロイルリジン等が挙げられる。
シリコーン粉体としては、シリコーンレジンパウダーやシリコーンゴムパウダー等が挙げられる。これらの市販品としては、KMP−590、及びKMP−591(何れも信越化学工業(株)製)等がある。また、粉体の一部に(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマーのような架橋型球状オルガノポリシロキサンゴム表面をポリメチルシルセスキオキサン粒子で被覆した粉末を用いる事により、分散性が良くさらっとしたやわらかい優れた感触を化粧料に付与することができる。これらの市販品としては、KSP−100、KSP−101、KSP−102、KSP−105、KSP−300、KSP−411、及びKSP−441(何れも信越化学工業(株)製)等がある。
金属石鹸としては、ラウリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム等が挙げられる。
着色用の粉体としては、酸化チタン、酸化鉄、チタンブラック、カーボンブラック、水酸化クロム、酸化クロム、紺青、群青、アルミニウムパウダー等の無機着色顔料や、赤色226号、黄色4号等のタール色素、カルミン等の天然色素、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母チタン、酸化チタン被覆合成金雲母等のパール顔料等がある。
これらの粉体は本発明の効果を妨げない範囲で、市販の皮膜形成剤や表面処理剤を必要に応じて一種、又は二種以上用いて表面処理して使用することができる。表面処理剤としては例えば、KF−99P、KF−9901、KF−9908、KF−9909、KP−574、及びAES−3083(何れも信越化学工業(株)製)等が好適であり、目的に応じた優れた分散性を示す。
化粧料中における粉体の含有量は、目的とする化粧料の形態に応じて適宜選択されればよく、特に制限されるものでない。化粧料全体の質量に対して0.1〜99質量%の範囲で調整すればよい。例えば、粉末固形化粧料の場合の配合量としては、化粧料全体の質量に対して80〜99質量%の範囲が好適である。
(C)シリコーン油
シリコーン油は、通常化粧料に使用されるものであればよく、特に限定されるものでない。例えば固体、半固体、及び液状等の油性成分が挙げられる。該シリコーン油は揮発性を有していても揮発性を有していなくともよい。また一種を単独で配合しても、二種以上を組合せて配合してもよい。
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、カプリリルメチコン、セチルジメチコン、メチルヘキシルポリシロキサン等の低粘度から高粘度の直鎖或いは分岐状のオルガノポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状オルガノポリシロキサン;トリストリメチルシロキシメチルシラン、テトラキストリメチルシロキシシラン等の分岐状オルガノポリシロキサン;ブチルポリジメチルシロキシル(エチレン/プロピレン/ビニルノルボルネン)コポリマー等のシリコーン変性オレフィンワックス;アミノ変性オルガノポリシロキサン、ピロリドン変性オルガノポリシロキサン、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサン、高重合度のガム状ジメチルポリシロキサン、ガム状アミノ変性オルガノポリシロキサン、ステアロキシシリコーン等の高級アルコキシ変性オルガノポリシロキサン、高級脂肪酸変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、長鎖アルキル変性オルガノポリシロキサン、及びフッ素変性オルガノポリシロキサンが挙げられる。
好ましくはシリコーン油の一部として、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、トリストリメチルシロキシメチルシラン、及びテトラキストリメチルシロキシシランなどの直鎖状、分岐状、又は環状の室温(25℃)で揮発性のシリコーン油を用いることが好ましい。
化粧料中におけるシリコーン油の含有量は、目的とする化粧料の形態に応じて適宜選択されればよく、特に制限されるものでない。化粧料全体の質量に対して1〜98質量%の範囲で調整すればよい。
<その他の成分>
本発明の化粧料は、水を含まない及び/又は乳化型ではない化粧料である。本発明の化粧料には、上記(A)〜(C)成分に加えて、水を含まない又は乳化型ではない化粧料に通常使用されるその他の成分を本発明の効果を損なわない範囲で含有することができる。その他の成分としては例えば、(i)アルコール性水酸基を有する化合物、(ii)増粘剤、(iii)皮膜剤、(iv)(A)成分以外の界面活性剤、(v)シリコーン油以外の油性成分、及び(vi)その他の添加剤が挙げられる。これらは一種単独であっても、二種以上を組み合わせて含有してもよい。以下、各成分について詳細に説明する。
(i)アルコール性水酸基を有する化合物
アルコール性水酸基を有する化合物としては、エタノール、イソプロパノール等、炭素原子数が好ましくは2〜5の低級アルコール;ソルビトール、マルトース等の糖アルコール等が挙げられる。また、コレステロール、シトステロール、フィトステロール、ラノステロール等のステロール;ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジブチレングリコール、ペンチレングリコール等の多価アルコール等が挙げられる。アルコール性水酸基を有する化合物の配合量は特に制限されないが、化粧料全体の質量に対して0.1〜10質量%の範囲が好適である。
(ii)増粘剤
増粘剤は化粧品に通常用いられているものであればよく特に制限されるものでないが、油性タイプの増粘剤が好ましい。該油性タイプの増粘剤としては、シリル化シリカ等の疎水化微粒子シリカ、ジステアルジモニウムヘクトライト等の有機変性粘土鉱物、ステアリン酸アルミニウム等の金属セッケン、(パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸)デキストリン、ステアリン酸イヌリン等の多糖脂肪酸エステル、酢酸ステアリン酸スクロース等のショ糖脂肪酸エステル、及び架橋型オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
疎水化微粒子シリカは少量で多量の油性成分を吸収できる。有機変性粘土鉱物は界面活性剤との併用により乳化安定性を向上したり、極性の添加物、例えば炭酸プロピレン等の添加により増粘させる事ができる。(パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸)デキストリンは、離しょうを抑えた増粘ゲルを形成できる。これらの増粘剤は、油性化粧料の増粘及び安定化のために有用である。
架橋型オルガノポリシロキサンは三次架橋構造を有する微細な粒子であり、液状油に対し、自重以上の該液状油を含んで膨潤するものがよい。該オルガノポリシロキサンはアルキル基、アルケニル基、アリール基、及びフルオロアルキル基からなる群から選択される少なくとも1種を分子中に含有していてもよい。例えば(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマーなどが挙げられる。これらの市販品としては、該架橋型オルガノポリシロキサンと油剤を混合しペースト状にしたものがあり、例えば、KSG−15、KSG−16、KSG−19、KSG−18A、KSG−1510、KSG−1610、KSG−41A、KSG−42A、KSG−43、KSG−44、KSG−042Z、KSG−045Z、及びKSG−048Z(いずれも信越化学工業(株)製)等が挙げられる。これらの架橋型オルガノポリシロキサンは、べた付きの少ないさらっとした感触を化粧料に与え、油性化粧料の増粘及び安定化のために優れている。
(iii)皮膜剤
皮膜剤は、通常化粧料に配合できるものであればよく特に限定されない。例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸アルキル等のラテックス類、デキストリン、アルキルセルロースやニトロセルロース等のセルロース誘導体、トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルランなどのシリコーン化多糖化合物、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマーなどのアクリル−シリコーン系グラフト共重合体、トリメチルシロキシケイ酸等のシリコーン樹脂、シリコーン変性ポリノルボルネン、フッ素変性シリコーン樹脂等のシリコーン系樹脂、フッ素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、ポリマーエマルジョン樹脂、テルペン系樹脂、ポリブテン、ポリイソプレン、アルキド樹脂、ポリビニルピロリドン変性ポリマー、ロジン変性樹脂、ポリウレタン等が挙げられる。皮膜剤は、化粧料の化粧もちの改善のため、目的に応じて1種または2種以上を選択して使用される。
上記の中でも特にシリコーン系の皮膜剤が好ましく、中でもトリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルラン(市販品としては、溶剤に溶解したものとして、信越化学工業製:TSPL−30−D5,ID)、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー(市販品としては、溶剤に溶解したものとして、信越化学工業製:KP−543,545,549,550,545L等)、トリメチルシロキシケイ酸(市販品としては、溶剤に溶解したものとして、信越化学工業製:KF−7312J,X−21−5250等)、及びシリコーン変性ポリノルボルネン(市販品としては、溶剤に溶解したものとして、信越化学工業製:NBN−30−ID等)が好ましい。
(iv)界面活性剤
本発明の化粧料は(A)成分以外の界面活性剤を(A)成分と併用することができる。該界面活性剤は通常の化粧料に使用されるものであればよく、特に制限されない。例えば、アニオン性、カチオン性、非イオン性、及び両性の界面活性剤が使用できる。
中でも、メイクアップ化粧料には非イオン性界面活性剤がよく使われる。非イオン性界面活性剤としては疎水基が炭化水素系の界面活性剤がよく知られており、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、メチルグルコシド脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられる。
また(A)成分以外の公知のシリコーン界面活性剤を(A)成分と併用することができる。例えば、ポリエーテル変性シリコーン、及びポリグリセリン変性シリコーンが挙げられる。ポリエーテル変性シリコーンとしては、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG−10ジメチコン、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、及びセチルPEG/PPG−10/1ジメチコン等が挙げられ、市販品としては、KF−6011、KF−6043、KF−6017、KF−6017P、KF−6028、KF−6028P、KF−6038、及びKF−6048(何れも信越化学工業(株)製)等がある。ポリグリセリン変性シリコーンとしては、ポリグリセリル―3ジシロキサンジメチコン、ポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、及びラウリルポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン等が挙げられ、市販品としてはKF−6100、KF−6104、KF−6106、及びKF−6105(何れも信越化学工業(株)製)等がある。
また、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンあるいは部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを使用することもできる。部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンは、オルガノポリシロキサン鎖をポリエーテル残基によって架橋した三次元架橋物である。部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンは、オルガノポリシロキサン鎖をポリグリセリン残基によって架橋した三次元架橋物である。例えば、(ジメチコン/(PEG−10/15))クロスポリマー、(PEG−15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(PEG−15/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマー、(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマー、及び(ポリグリセリル−3/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマー等が挙げられる。これらはシリコーンオイルやその他のオイルを含む膨潤物として市販されている。例えば、KSG−210、240、310、340、320Z、KSG−710、810、820Z等(何れも信越化学工業製)がある。
(v)シリコーン油以外の油性成分
本発明の化粧料は上記(C)シリコーン油以外の油性成分を併用することができる。これにより、しっとり感などが異なる使用感を化粧料に付与することができる。油性成分は通常化粧料に使用されるものであればよく、特に限定されない。固体、半固体、及び液状等の油性成分が挙げられる。これらの油性成分としては、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール油、エステル油、動植物油、半合成油、及びフッ素系油等を挙げることができる。
炭化水素油としては、直鎖状、分岐状、さらに揮発性の炭化水素油等が挙げられ、具体的には、オゾケライト、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、イソドデカン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、ポリエチレン・ポリプロピレンワックス、(エチレン/プロピレン/スチレン)コポリマー、(ブチレン/プロピレン/スチレン)コポリマー、流動パラフィン、流動イソパラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、水添ポリイソブテン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリン等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、及び12−ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。
高級アルコール油としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、及びモノオレイルグリセリルエーテル(セラキルアルコール)等が挙げられる。
エステル油としては、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシルパルミチン酸2−エチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等のモノエステル;セバシン酸ジイソプロピル、リンゴ酸ジイソステアリル等の二塩基酸エステル;トリエチルヘキサノイン等のトリグリセライド;トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2等のポリグリセリンエステル;トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン等のトリメチロールプロパン誘導体;12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル等のフィトステロールエステル;N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシル等のアミノ酸系エステル;及び(ヒドロキシステアリン酸・ステアリン酸・ロジン酸)ジペンタエリスリトール等のヒドロキシステアリン酸やロジン酸等の脂肪酸ペンタエリスリトールエステル等が挙げられる。
動植物油としては、アボカド油、アマニ油、アーモンド油、オリーブ油、イボタロウ、カカオ脂、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サフラワー油、シアバター、ホホバ油、スクワラン、大豆油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、ナタネ油、米ヌカロウ、パーム核油、ヒマシ油、ヒマワリ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、メドウフォーム油、綿実油、モクロウ、モンタンロウ、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、卵黄油を精製して得られる動植物油、またこれらを水素添加品としたホホバロウ、硬化ヒマシ油、硬化ナタネ油、及び還元ラノリン等が挙げられる。
フッ素系油としては、パーフルオロポリオキシアルキレン、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等が挙げられる。
中でも室温で液状の油剤が好ましく、スクワラン、イソドデカン、イソパラフィン等の炭化水素油、トリエチルヘキサノイン、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、及びイソノナン酸イソトリデシル等、分岐構造を有するエステル油が好ましい。
(vi)その他の添加剤
その他の添加剤としては、制汗剤、保湿剤、紫外線吸収剤、抗菌防腐剤、香料、塩類、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、清涼剤、抗炎症剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、アミノ酸類、核酸、ホルモン、及び包接化合物等が挙げられる。
・制汗剤
制汗剤としては、アルミニウムクロロハイドレート、塩化アルミニウム、アルミニウムセスキクロロハイドレート、ジルコニルヒドロキシクロライド、アルミニウムジルコニウムヒドロキシクロライド、及びアルミニウムジルコニウムグリシン錯体等が挙げられる。
・保湿剤
保湿剤としては、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンチレングリコール、グルコース、キシリトール、マルチトール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、卵黄レシチン、大豆レシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、及びスフィンゴリン脂質等が挙げられる。
・紫外線吸収剤
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸メチル、サリチル酸オクチル、サリチル酸トリメチルシクロヘキシル等のサリチル酸系紫外線吸収剤;パラメトキシケイ皮酸オクチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤;4−t−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤;フェニルベンズイミダゾールスルフォン酸、及びトリアジン誘導体等が挙げられる。
・抗菌防腐剤
抗菌防腐剤としては、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール等、抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、及びフェノキシエタノール等が挙げられる。
・香料
香料としては、天然香料及び合成香料がある。天然香料としては花、葉、材、果皮、などから分離した植物性香料;ムスク、シベットなどの動物性香料がある。合成香料としてはモノテルペンなどの炭化水素類、脂肪族アルコール、芳香族アルコールなどのアルコール類;テルペンアルデヒド、芳香族アルデヒドなどのアルデヒド類;脂環式ケトンなどのケトン類;テルペン系エステルなどのエステル類;ラクトン類;フェノール類;オキサイド類;含チッソ化合物類;及びアセタール類などが挙げられる。
・塩類
塩類としては無機塩、有機酸塩、アミン塩及びアミノ酸塩が挙げられる。無機塩としては、例えば、塩酸、硫酸、炭酸、硝酸等の無機酸のナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、ジルコニウム塩、亜鉛塩等が挙げられる。有機酸塩としては、例えば、酢酸、デヒドロ酢酸、クエン酸、りんご酸、コハク酸、アスコルビン酸、及びステアリン酸等が挙げられる。アミン塩及びアミノ酸塩としては、例えば、トリエタノールアミン等のアミン類の塩、及びグルタミン酸等のアミノ酸類の塩等が挙げられる。また、その他、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等の塩、アルミニウムジルコニウムグリシン錯体等、さらには、化粧品処方の中で使用される酸−アルカリの中和塩等も使用することができる。
・酸化防止剤
酸化防止剤としては、トコフェロール、p−t−ブチルフェノール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、及びフィチン酸等が挙げられる。
・pH調整剤
pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、dl−リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、及び炭酸水素アンモニウム等が挙げられる。
・キレート剤
キレート剤としては、アラニン、エデト酸ナトリウム塩、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、及びリン酸等挙げられる。
・清涼剤
清涼剤としては、L−メントール、及びカンフル等が挙げられる。
・抗炎症剤
抗炎症剤としては、アラントイン、グリチルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸及びグリチルレチン酸ステアリル、トラネキサム酸、及びアズレン等が挙げられる。
・美肌用成分
美肌用成分としては、胎盤抽出液、アルブチン、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤;ロイヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体、及び幼牛血液抽出液等の細胞賦活剤;肌荒れ改善剤;ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、及びγ−オリザノール等の血行促進剤;酸化亜鉛、タンニン酸等の皮膚収斂剤;イオウ、及びチアントロール等の抗脂漏剤等が挙げられる。
・ビタミン類
ビタミン類としては、ビタミンA油、レチノール、酢酸レチノール、及びパルミチン酸レチノール等のビタミンA類;リボフラビン、酪酸リボフラビン、及びフラビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB類、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート、及びピリドキシントリパルミテート等のビタミンB類、ビタミンB12及びその誘導体、ビタミンB15及びその誘導体等のビタミンB類;L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、及びL−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム等のビタミンC類;エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、及びコハク酸dl−α−トコフェロール等のビタミンE類;ニコチン酸、ニコチン酸ベンジル、及びニコチン酸アミド等のニコチン酸類;ビタミンH、ビタミンP、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、及びアセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類、及びビオチン等が挙げられる。
・アミノ酸類
アミノ酸類としては、グリシン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、アルギニン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、シスチン、システイン、メチオニン、及びトリプトファン等が挙げられる。
・核酸
核酸としては、デオキシリボ核酸等が挙げられる。
・ホルモン
ホルモンとしては、エストラジオール、及びエテニルエストラジオール等が挙げられる。
・包接化合物
包接化合物としては、シクロデキストリン等が挙げられる。
本発明の化粧料は、上記(A)オルガノシロキサン、(B)粉体、及び(C)シリコーン油、及び任意成分を従来公知の方法に従い混合することで製造することができる。本発明の化粧料は上記の通り水を含有しない及び/又は乳化型でない化粧料である。特には、本発明の化粧料は、上記(A)オルガノシロキサン、(B)粉体、及び(C)シリコーン油のみから本質的に構成され、必要に応じて上述した任意成分を本発明の効果を損ねない範囲で含むものである。本発明の化粧料組成物の実施形態は特に限定されるものではないが、例えば、コンシーラー、アイライナー、マスカラ、アイカラー、チークカラー、パウダーファンデーション、リキッドファンデーション、ムースファンデーション、油性固形ファンデーションなどに好適に使用される。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明をより詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。下記において「%」は「質量%」を意味する。
<合成例1>
(A)オルガノシロキサンの合成
反応器に、下記平均式(8)で表される化合物(トリグリセリンジアリルエーテル1モルに対してエチレンオキサイドを合計9モル付加した付加化合物)35.3質量部、
Figure 2017002016
下記式(9)で表される片末端ハイドロジェンポリシロキサン456質量部、及び
Figure 2017002016
イソプロピルアルコール500質量部を仕込み、塩化白金酸0.5質量%のトルエン溶液0.5質量部を加えた後、還流下で2時間反応させた。反応物を減圧下で加熱して溶剤を溜去し、下記式(10)で表されるオルガノシロキサンを得た。
Figure 2017002016
[実施例1、比較例1〜3]
下記表1に示す処方で、油性メイクアップ化粧料を調製した。
Figure 2017002016
(注1)下記式(11)で示されるオルガノポリシロキサン1:
Figure 2017002016
(注2)下記式(12)で示されるオルガノポリシロキサン2:
Figure 2017002016
(注3)KSP−101(信越化学工業(株)製)
(注4)KSP−300(信越化学工業(株)製)
(注5)KSG−19(信越化学工業(株)製)
(注6)KF−56A(信越化学工業(株)製)
(注7)KF−9909(信越化学工業(株)製)
−製造方法−
A:成分1〜12を均一に分散させ、油性メイクアップ化粧料を得た。
[分散性評価]
上記実施例1及び比較例1〜3の化粧料を調製直後に透明サンプル瓶に充填し、分散性を目視により観察し、下記判定基準に従い評価した。結果を表3に示す。
−判定基準−
◎:粉体の凝集が認められない。
○:粉体がわずかに凝集している。
×:粉体が明確に凝集している。
[使用感評価]
上記実施例1及び比較例1〜3の化粧料について、塗布時の外観の均一さ、および、化粧もちの良さを、専門パネル(10名)により、下記表2に示される評価基準に従い評価した。10名の平均値を下記判定基準に従い評価した。結果を表3に示す。
Figure 2017002016
−判定基準−
◎:平均点が4.5点以上
○:平均点が3.5点以上4.5点未満
△:平均点が2.5点以上3.5点未満
×:平均点が1.5点以上2.5点未満
××:平均点が1.5点未満
[経時安定性評価]
上記実施例1及び比較例1〜3の化粧料を密閉容器に入れ50℃1ヶ月間静置した後、粉体凝集の有無を目視観察した。結果を下記の基準で評価した。結果を表3に示す。
−判定基準−
◎:粉体の凝集が認められない。
○:粉体がわずかに凝集している。
×:粉体が明確に凝集している。
Figure 2017002016
表3に示されるように、実施例1の化粧料は分散性が良好であり、且つ経時で該分散性が維持された。また、塗布時の外観の均一さ、化粧もちの良さにも優れていた。一方、比較例1の化粧料は調製直後で粉体が凝集しており、外観及び使用感に劣った。比較例2及び3の化粧料は経時で粉体が凝集し使用感に劣った。
[実施例2]
下記表4に示す処方で、油性コンシーラーを作成した。
Figure 2017002016
(注8)KSG−210(信越化学工業(株)製)
(注9)KSG−15(信越化学工業(株)製)
(注10)KSG−16(信越化学工業(株)製)
−製造方法−
A:成分5〜7及び成分4の一部を混合し、ロールミルにて均一に分散させた。
B:成分4の残り及び成分1〜3、8、及び9を混合した
C:BにAを加え、均一に分散させて油性コンシーラーを得た。
上記油性コンシーラーは、粉体の油相中への分散性が良好で、経時安定性に優れていた。また色調の均一性を有し、のばしやすさ、化粧もちにも優れていた。
[実施例3]
下記表5に示す処方で、油性マスカラを作成した。
Figure 2017002016
(注11)KP−550(信越化学工業(株)製)
(注12)レオパールTT(千葉製粉社製)
(注13)KP−562P(信越化学工業(株)製)
−製造方法−
A:成分7、13を9に均一に分散させた。
B:成分1〜6、8をAに混合し、80℃で加熱しながら均一に分散させた。
C:成分10〜12をBに混合し、ロールミルにて均一に分散させ、油性マスカラを得た。
上記油性マスカラは、粉体の分散性が良好であり、塗布しやすさに優れており、温度変化及び経時による分散性の変化がなく安定性に優れていた。
[実施例4]
下記表6に示す処方で、パウダーファンデーションを作成した。
Figure 2017002016
(注14)KMP−590(信越化学工業(株)製)
−製造方法−
A:成分1〜4を均一に混合した。
B:成分5〜12を均一に混合した。
C:BにAを加え均一に混合し、プレス成型した。
上記パウダーファンデーションは、キメが細かく、のび広がりが軽くてべたつきがない上、化粧もちも非常に良かった。
本発明に従えば、粉体の油相中への分散性が良好であり、経時でも分散性を維持し、皮膚密着性に優れる、水を含有しない及び/又は乳化型でない化粧料を提供できる。

Claims (1)

  1. (A)下記一般式(1)で示されるオルガノシロキサンを化粧料全体の質量に対して0.01〜12質量%で含有し、(B)粉体および(C)シリコーン油を含有する化粧料であって、水を含まない及び/又は乳化型ではない化粧料
    Figure 2017002016
    [式(1)中、Rは、互いに独立に、炭素原子数1以上30以下の、フッ素置換されてもよいアルキル基、炭素原子数6以上30以下の、フッ素置換されてもよいアリール基、及び炭素原子数7以上30以下の、フッ素置換されてもよいアラルキル基から選ばれる基であり、Rは、互いに独立に、炭素原子数2以上15以下の、酸素原子を有してもよい2価の有機基であり、mは0〜300の整数であり、nは1〜10の整数であり、
    は、互いに独立に、下記式(2)で示されるポリオキシアルキレン基、水素原子、及び下記式(3)で示される基から選ばれる基であり、ただし該オルガノシロキサンは下記式(2)で示されるポリオキシアルキレン基を少なくとも1つ有する

    Figure 2017002016
    (式(2)中、Rは、水素原子又は炭素原子数1以上20以下のアルキル基であり
    、a〜dは互いに独立に0〜50の整数であり、かつ1≦(a+b+c+d)≦50であり、オキシアルキレンはブロック単位を形成していてもランダム構造を形成していてもよい)

    Figure 2017002016
    (上記式(3)中、R、R、及びmは上記の通りである)]。
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