JP2017001479A - 車両用空気調和装置の取付け構造 - Google Patents

車両用空気調和装置の取付け構造 Download PDF

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Abstract

【課題】車高を調節可能とする車両が、必要に応じて車高を低くして走行する場合でも、キャビンの室外側に設置される空気調和装置のユニットが、走行中に路面との接触で損傷するのを防止することができる車両用空気調和装置の取付け構造を提供する。【解決手段】車高を調節可能とするキャリヤで、このキャリヤの長さ方向Lに対し最も端に位置する車輪の車軸よりオーバーハングした位置にキャビン4を備え、該キャビン4の室内の空気調和を行うエアコン10がキャリヤに搭載され、このエアコン10のうち、キャビン4の室外に設置される第1空調ユニット11が、キャビン4に隣接したキャリヤの低底部5に配置された車両用空気調和装置の取付け構造において、第1空調ユニット11の底部から下向きに延びるドレン管の下端部が、低底部5の底面5aに対し高くなっていること、を特徴とする。【選択図】図2

Description

この発明は、例えば、キャビンで運転しながら重量物を搬送するキャリヤ等の車両において、キャビンの空調を行うのに設置された車両用空気調和装置の取付け構造に関する。
製鉄所や造船所等の工場内では、100トンを超える重量物を移動先まで移送するのに、キャリヤが用いられ、キャリヤ先端位置にあるキャビンで作業者が運転操作を行うことにより、キャリヤは、工場内の敷地にある走行路を自走し、荷台に積載した重量物を移動元から移動先に搬送する。このキャリヤは、必要に応じて車高を調節でき、キャビンの
冷暖房や除湿を行う空気調和装置(以下、単に「エアコン」と称す。)を装備している。室外機等の空調ユニットは、キャビン底部に設置され、凝縮した空気中の水分を外部に排出するドレンチューブは、空調ユニットの最下部で下向きに延出して配置されている。このドレンチューブの先端には、泥除けキャップが取付けられ、砂、粉塵等の異物が外部からキャビン内に入るのを防いでいる。
他方、トラック等の車両に装備されたエアタンクの側壁に、ドレンコックを取付けた車両用エアタンクのドレンコック構造が、特許文献1に開示されている。特許文献1によれば、エアコンプレッサにより空気を圧縮し、エアタンクで冷却されて生成した凝縮水を従来、エアタンク最下端に配置したドレンコックから排水していたが、走行中、路面からの突起物と接触して破壊してしまう虞があったため、ドレンコックをエアタンク側壁に取り付けることで、このような破壊の頻度が低減できるとされている。
また、特許文献1以外にも、トラック等の車両に装備されたエアコンでは、室内機を内部に設けたキャブの上面に空調ユニットを設置した車両用空気調和システムが、特許文献2に開示されている。特許文献2では、凝縮水を蒸発器から車室外へ排出するドレンパイプは、当該ドレンパイプの一端を接続した底部と、この底部の側縁で底部を囲む形態に立設された側部とからなるドレン容器内に収められている。
実開平7−035227号公報 特開2011−148428号公報
しかしながら、キャリヤが走行する工場には、工場によって、整地された平らな走行路ばかりではなく、若干の勾配を有した傾斜面の走行路が含まれることもある。そのため、キャリヤにおける従来のエアコンのドレン構造では、キャリヤが、平坦な走行路と傾斜面の走行路との間を通過するときに、キャビン底部が路面に至近距離まで接近することで、ドレンチューブが路面に接触して損傷してしまう問題があった。また、泥除けキャップがドレンチューブから外れてしまう問題もあった。
このような問題の解決策の一つとして、特許文献1の技術を応用することも考えられる。しかしながら、長さが数十メートルもある長尺状で、100トン超の鋼材等の重量物を運ぶキャリヤでは、構造上及び安全上、荷台のスペースをより広く採ることや、荷台の高さをより低くすることが、求められる。また、キャリヤの上部や側部では特に、外部に向けた突起物を極力避け、荷台とキャビン最上部との段差を抑えて、キャリヤ全体を、荷台からキャビン最上部にかけてより平坦状に構成することが好ましいとされる場合もある。それ故に、特許文献1のように、ドレンチューブを室外ユニットの側壁に取り付けると、例えば、重量物を荷台に積み下ろしする作業等を行うときに、誤ってドレンチューブを引掛けてしまう虞があり、特許文献1の技術は、有効な解決策になり得ない。
また、特許文献2のように、室外ユニットをキャビン上に設置すると、室外ユニットの位置が荷台より高くなってしまい、前述したキャリヤの構造上の制約により、キャリヤを使用する上で問題となってしまう。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、車高を調節可能とする車両が、必要に応じて車高を低くして走行する場合でも、キャビンの室外側に設置される空気調和装置のユニットが、走行中に路面との接触で損傷するのを防止することができる車両用空気調和装置の取付け構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る車両用空気調和装置の取付け構造は、以下の構成を有する。
(1)車高を調節可能とする車両で、該車両の長さ方向に対し最も端に位置する車輪の車軸よりオーバーハングした位置にキャビンを備え、該キャビン室内の空気調和を行う空気調和装置が車両に搭載され、該空気調和装置のうち、キャビン室外に設置される空調ユニットが、キャビンに隣接した車両の低底部に配置された車両用空気調和装置の取付け構造において、前記空調ユニットの底部から下向きに延びる配管の下端部が、前記低底部の底面に対し、同じ高さ、または高くなっていること、を特徴とする。
(2)(1)に記載する車両用空気調和装置の取付け構造において、前記配管は、水を外部に排出するドレン管であること、を特徴とする。
(3)(1)または(2)に記載する車両用空気調和装置の取付け構造において、前記配管は可撓性を有するホースからなり、前記配管の前記下端部は自由端であること、前記配管の周囲を覆うガイド部材が、前記配管との間にクリアランスを設けて取り付けられていること、を特徴とする。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載する車両用空気調和装置の取付け構造において、前記配管の前記下端部には、フィルタ管が前記配管と連通して接続されており、前記フィルタ管は、管内の断面を、前記配管の前記下端部との取付け側から、前記取付け側とは反対の反取付け側にかけて窄む形状に形成されていること、を特徴とする。
(5)(1)乃(4)のいずれか1つに記載する車両用空気調和装置の取付け構造において、前記車両は、前記キャビンで運転操作を行って重量物を搬送するキャリヤであること、を特徴とする。
上記構成を有する本発明の車両用空気調和装置の取付け構造の作用・効果について説明する。
(1)及び(2)に記載する車両用空気調和装置の取付け構造は、車高を調節可能とする車両で、該車両の長さ方向に対し最も端に位置する車輪の車軸よりオーバーハングした位置にキャビンを備え、該キャビン室内の空気調和を行う空気調和装置が車両に搭載され、該空気調和装置のうち、キャビン室外に設置される空調ユニットが、キャビンに隣接した車両の低底部に配置された車両用空気調和装置の取付け構造において、空調ユニットの底部から下向きに延びる配管の下端部が、低底部の底面に対し、同じ高さ、または高くなっていること、を特徴とする。また、配管は、水を外部に排出するドレン管であること、を特徴とする。これにより、配管が、例えば、水を外部に排出するドレン管等である場合に、走行路の路面から低底部の底面までの高さを、例えば、100mm程度等に車高を低くして、車両が、平坦な路面と、やや勾配のある路面との間を通過するとき、キャビン底部が路面に至近距離まで接近しても、ドレン管は路面に全く接触しない。そのため、路面との接触に起因したドレン管等の配管の損傷が確実に防止できる。
従って、本発明に係る車両用空気調和装置の取付け構造によれば、車高を調節可能とする車両が、必要に応じて車高を低くして走行する場合でも、キャビンの室外側に設置される空気調和装置のユニットが、走行中に路面との接触で損傷するのを防止することができる、という優れた効果を奏する。
(3)に記載する車両用空気調和装置の取付け構造では、配管は可撓性を有するホースからなり、配管の下端部は自由端であること、配管の周囲を覆うガイド部材が、配管との間にクリアランスを設けて取り付けられていること、を特徴とする。これにより、車両の走行に伴う振動で、配管に振れが生じても、ガイド部材が、配管に無理な負荷を掛けずに、配管の振れを吸収することができる。
(4)に記載する車両用空気調和装置の取付け構造では、配管の下端部には、フィルタ管が配管と連通して接続されており、フィルタ管は、管内の断面を、配管の下端部との取付け側から、取付け側とは反対の反取付け側にかけて窄む形状に形成されていること、を特徴とする。これにより、配管の下端部が開放端である場合において、内部に生じた排水を取付け側から反取付け側に流して排出できる一方で、泥や砂、粉塵等の異物が、反取付け側から取付け側に向けて空調ユニットの内部に入るのを抑止することができる。
(5)に記載する車両用空気調和装置の取付け構造では、車両は、キャビンで運転操作を行って重量物を搬送するキャリヤであること、を特徴とする。これにより、走行路を、整地した平坦路で敷設した工場以外に、平坦な走行路と共に、若干の勾配を有した傾斜路を走行路に含む工場にでも、キャリヤの空調ユニットの配管が路面に接触することなく使用できるため、安全上、問題なくキャリヤを使用できる工場の適用範囲が、より広くなる。ひいては、空調ユニットのドレン構造について、キャリヤの仕様を、工場毎の走行路の状態に合わせる必要がないため、キャリヤのコストが抑制できる。
実施形態に係るキャリヤ全体を示す側面図である。 図1に示すキャリヤのうち、キャビン部だけを示した側面図である。 図2中、A−A矢視位置から第1ダクトと第2ダクトを見た説明図である。 図2に示すキャビン部を前方側から見た正面図である。 図2に示すキャビン部を天井側から見た平面図である。 実施形態に係る空気調和装置の取付け構造のドレン部を示す説明図であり、図5中、B−B矢視位置断面で示した図である。
(実施形態)
以下、本発明に係る車両用空気調和装置の取付け構造について、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態では、車両は、キャビンで運転操作を行って重量物を搬送する自走式のキャリヤであり、主に製鉄所や造船所等の工場内で、例えば、100トンを超える鋼材等の重量物を移動先まで搬送するのに用いられる。図1は、実施形態に係るキャリヤ1全体を示す側面図である。なお、図1では、左右方向をキャリヤ1の長さ方向L、紙面垂直方向を幅方向W、上下方向を高さ方向Hとし、図1以降の各図面の方向についても、この定義に準じる。
キャリヤ1は、図1に示すように、搬送物を積載する荷台2と、この荷台2を支える複数(本実施形態では、長さ方向Lに5列、幅方向Wに4列(2輪1組が2組)の計20輪)の車輪3と、動力源であるエンジン(図示省略)を備え、車高が調節可能な車両構造となっている。また、このキャリヤ1は、長さ方向L両端にキャビン4を備えている。キャビン4は、両方とも、長さ方向L最端側に位置する車輪3E(3)の車軸3Xよりオーバーハングした構造で車体フレームに設けられている。
図2は、図1に示すキャリヤのキャビン部だけを示した側面図であり、図2中、A−A矢視位置から第1ダクト14と第2ダクト15を見た説明図を、図3に示す。図4は、図2に示すキャビン部を前方側から見た正面図であり、その平面図を図5に示す。キャビン4を構成するキャビン部では、その外部底側のボディー形状は、図1に示すように、キャビン4内の座席空間の真下に位置する低底部5で水平状になっており、操作機器類の真下付近からフロントガラス側にかけた部分で、斜めに上がった形状となっている。キャビン4には、運転席6と助手席7が設けられ、オペレータは、運転席6でキャリヤ1の運転操作を行う。このキャビン4には、デフロスタ30が、運転席6側と助手席7側に装備され、デフロスタ30を作動すると、温風が、エンジンで生じる熱を熱源とする送風ユニット31により、デフロスタ用ホース32を通じてフロントガラスに送風される。
また、キャリヤ1には、エアコン10(本発明の空気調和装置に対応)が、各キャビン4に搭載され、デフロスタ30と独立した空調系統で、キャビン4の室内の空気調和を行う。図2及び図5に示すように、第1空調ユニット11(本発明の空調ユニットに対応)と、この第1空調ユニット11と接続する切替ダクト13を介して並列接続された第1ダクト14及び第2ダクト15とを有する。第1空調ユニット11は、キャビン4に隣接したキャビン4の室外にあるキャリヤ1の低底部5に設置されており、室内用熱交換器と、キャビン4の室内に空気を送風する送風ファン等とを有する。
また、エアコン10は、図示しない第2空調ユニットを有する。第2空調ユニットは、コンプレッサと、室外用熱交換器と、この室外用熱交換器を冷やす冷却ファン等とを有し、これらは、エンジン周りに取付けられている。エアコン10では、室内用熱交換器と、コンプレッサと、室外用熱交換器等とが管路を介して連通しており、送風ファンは室内用熱交換器と、冷却ファンは室外用熱交換器と、それぞれセットで取り付けられている。
第1ダクト14と第2ダクト15は、温度と湿度を調整した空気を、第1吹出口16と第2吹出口17からキャビン4室内に送るためのフレキシブルホースであり、切替ダクト13からキャビン4室内の背面壁に沿って天井側に延びている。第1ダクト14は、背面壁に沿って天井側に延びた後、キャビン4前方側に屈曲して運転席6側の室内天井に沿い、第1吹出口16をフロントガラス側に向けた配置で配管されている。第2ダクト15は、背面壁に沿って、第2吹出口17を天井側に向けた配置で配管されている。
エアコン10では、冷房の場合、液体状の冷媒を、蒸発器として機能する室内用熱交換器内に送り込んで気化させることにより、冷媒の温度は低下し、室内用熱交換器が冷却される。これにより、送風ファンにより吸い込まれた室内の空気が、冷却された室内用熱交換器に触れて、気化した冷媒と室内の空気との間で熱交換が行われ、冷媒が吸熱して室内の空気の温度は低下する。そして、冷却された空気が、送風ファンにより、第1ダクト14の第1吹出口16と第2ダクト15の第2吹出口17から冷風として送風される。
室内用熱交換器では、冷媒が気化するとき、冷媒が吸熱して空気が冷やされることで、空気中の水分が水滴化する。また、キャビン4を除湿するのに、室内の空気中の水分が、室内用熱交換器に触れて凝縮し水滴化する。このような水滴は、室内用熱交換器表面に付着した後、後述するように、第1空調ユニット11の底部12に設けたドレンパン21に溜まり、図6に示すドレン管23(本発明の配管に対応)を通じて外部に排水される。
吸熱した冷媒は、室内用熱交換器を通過後、コンプレッサにより圧縮されて高温高圧の気体状になり、凝縮器として機能する室外用熱交換器内に、この気体状の冷媒を送り、外気と熱交換させる。これにより、冷媒に吸収された熱が、室外用熱交換器で外気に放出され、放熱後の冷媒は、相変化により凝縮して液体状になる。そして、液化した冷媒は、膨張弁を通じた噴射により室内用熱交換器に送られ、膨張して気化されて、空気の冷却に再度用いられる。
他方、暖房の場合には、コンプレッサにより圧縮され、高温高圧となった気体状の冷媒が、凝縮器として機能する室内用熱交換器内に送り込まれ、この気体状の冷媒と室内の空気との間で熱交換が行われる。これにより、室内の空気は、冷媒から吸熱されて温められる一方で、放熱した冷媒は、相変化により凝縮して低温低圧の液体状になる。温められた室内の空気は、送風ファンにより、第1ダクト14の第1吹出口16と第2ダクト15の第2吹出口17から温風として送風される。
放熱した冷媒は、室内用熱交換器を通過後、膨張弁を通じた噴射により、蒸発器として機能する室外用熱交換器内に送り込まれ、周囲の外気から熱を奪って低温低圧の気体状となる。この低温低圧の気体状の冷媒は、コンプレッサで圧縮されて高温高圧の気体状となり、高温高圧となった気体状の冷媒が、空気の暖房に再度用いられる。
暖房の場合に、室外用熱交換器では、冷媒が気化するとき、冷媒が吸熱して周囲の外気が冷やされることで、その外気中の水分が水滴化する。このような水滴は、室外用熱交換器表面に付着した後、ドレン管23とは別の図示しないドレンを通じて排水される。
次に、第1空調ユニット11のドレン構造について、説明する。図6は、実施形態に係る空気調和装置のユニット構造に構成された第1空調ユニット11のドレン部20を示す説明図であり、図5中、B−B矢視位置断面で示した図である。
図2、図5及び図6に示すように、第1空調ユニット11は、キャビン4に隣接した低底部5の中でも、キャリヤ1の幅方向W中央位置で、運転席6側と助手席7側との間にあるキャビン4の一部分の外側に配置されている。キャリヤ1の車高が最も下がった状態では、低底部5の底面5aは、本実施形態では、路面GLよりh1=約100(mm)の高さに位置している。第1空調ユニット11の底部12の底面12aは、キャリヤ1の低底部5の底面5aと面一になっている。第1空調ユニット11のドレン部20は、この底面12a側に2箇所に設けられている。
図6に示すように、ドレン部20は、前述したように、第1空調ユニット11の室内用熱交換器で生じた水を、大気圧下で自由流下して外部に排出するドレン管23を有している。このドレン管23は、第1空調ユニット11の継手22から下向きに延びている。
具体的に説明する。ドレン管23は、可撓性を有するゴムホースからなる。ドレン管23の上端部23Uは、ドレンパン21の底に連結する継手22に接続され、下端部23L(本発明の配管の下端部に対応)は自由端になっている。下端部23Lの先端は、低底部5の底面5aより高い位置にある。ドレン管23の下端部23Lには、中空状の泥除けキャップ24(本発明のフィルタ管に対応)が取り付けられている。泥除けキャップ24は、排水する水の流路断面を、上流側から下流側にかけて小さく窄んだ形状に形成されている。最も小さい小径開孔は、直径数mmであり、この開孔とドレンパン21の底との間が連通している。
また、ドレン部20では、ガイド部材25が、第1空調ユニット11の底部12に取り付けられている。ガイド部材25は、ドレン管23と泥除けキャップ24の周囲を覆う部材で、キャリヤ1の走行時に伴う振動に起因して、ドレン管23の振れ止めを行う。ドレン管23の下端部23Lに接続する部位で、泥除けキャップ24の外周面とガイド部材25の内周面との間には、数mm程度のクリアランスCが、設けられている。
次に、作用・効果について説明する。本実施形態に係る車両用空気調和装置の取付け構造では、車高を調節可能とするキャリヤ1で、このキャリヤ1の長さ方向Lに対し最も端に位置する車輪3Eの車軸3Xよりオーバーハングした位置にキャビン4を備え、該キャビン4の室内の空気調和を行うエアコン10がキャリヤ1に搭載され、このエアコン10のうち、キャビン4の室外に設置される第1空調ユニット11が、キャビン4に隣接したキャリヤ1の低底部5に配置された車両用空気調和装置の取付け構造において、第1空調ユニット11の底部12から下向きに延びるドレン管23の下端部23Lが、低底部5の底面5aに対し高くなっていること、を特徴とする。また、配管は、水を外部に排出するドレン管23であること、を特徴とする。
これにより、キャリヤ1が、工場内の走行路において、路面GLから低底部5の底面5aまでの高さh1=100(mm)程度に車高を低くして、平坦な路面GL(図1中、実線で表示)と、やや勾配のある路面GL(同じく2点鎖線で表示)との間を通過する場合でも、ドレン部20は路面GLと全く接触しない。また、ドレン部20と路面GLとの接触が抑止できているため、泥除けキャップ24がドレン管23から外れてしまうことがなく、路面GLとの接触に起因したドレン部20の損傷が確実に防止できる。
従って、実施形態に係る車両用空気調和装置の取付け構造によれば、車高を調節可能とするキャリヤ1が、必要に応じて車高を低くして走行する場合でも、キャビン4の室外側に設置されるエアコン10の第1空調ユニット11のドレン部20が、走行中に路面GLとの接触で損傷するのを防止することができる、という優れた効果を奏する。
また、ドレン管23は可撓性を有するゴムホースからなり、ドレン管23の下端部23Lは自由端であること、ドレン管23の周囲を覆うガイド部材25が、ドレン管23との間にクリアランスCを設けて取り付けられていること、を特徴とするので、キャリヤ1の走行に伴う振動で、ドレン管23に振れが生じても、ガイド部材25が、ドレン管23に無理な負荷を掛けずに、ドレン管23の振れを吸収することができる。また、ドレン管23の振れより、ドレン管23内を流れる排水がキャビン4の室内に流れ込むのを防止することができる。
また、ドレン管23の下端部23Lには、泥除けキャップ24がドレン管23と連通して接続されており、泥除けキャップ24は、管内の断面を、ドレン管23の下端部23Lとの取付け側24Uから、取付け側24Uとは反対の反取付け側24Lにかけて窄む形状に形成されている。この泥除けキャップ24により、ドレンパン21から外部に排水ができると共に、泥や砂、粉塵等の異物が、反取付け側24Lの小径開孔から取付け側24Uに向けて第1空調ユニット11内部に入るのを抑止することや、外部に滴下した排水を再度吸い込むのを阻止することができる。
また、車両は、キャビン4で運転操作を行って重量物を搬送するキャリヤ1であること、を特徴とするので、走行路を、整地した平坦路で敷設した工場以外に、平坦な走行路と共に、若干の勾配を有した傾斜路を含む工場にでも、キャリヤ1の第1空調ユニット11のドレン部20が路面GLに接触することなく使用できるため、安全上、問題なくキャリヤ1を使用できる工場の適用範囲が、より広くなる。ひいては、第1空調ユニット11のドレン構造について、キャリヤ1の仕様を、工場毎の走行路の状態に合わせる必要がないため、キャリヤ1のコストが抑制できる。
ところで、第1空調ユニット11が、キャビン4の室内空間の下側、かつこの室内空間に隣接したキャリヤ1の低底部5で、キャリヤ1の幅方向W中央位置に配置されていると、キャリヤ1のオペレータが、外部からキャリヤ1を覗き込んでドレン部20を見ようとしても、第1空調ユニット11の底部12は確認し難い。また、本実施形態の第1空調ユニット11と同じような配置構造の空調ユニットで、その最下部でドレンチューブを下向きに延出して配置されていた従来のドレン構造では、路面との接触により、ドレンチューブの破損や、その先端に取り付けていた泥除けキャップが外れてしまうことがある。そのため、オペレータは、このことに気付かないまま、キャリヤを使用し続けている虞もあり、使用上、問題がある。
しかしながら、本実施形態の第1空調ユニット11のドレン構造では、ドレン部20を内蔵した第1空調ユニット11の底部12の底面12aが、キャリヤ1の低底部5の底面5aと面一であるため、低底部5の底面5aが路面に接触しない限り、ドレン部20の損傷や、泥除けキャップ24の脱落は生じない。そのため、オペレータは、ドレン部20の損傷や泥除けキャップ24の脱落について、一切気に掛けず安心して、キャリヤ1を運転することができる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できる。
(1)例えば、実施形態では、車両を、長さ方向L両側にそれぞれキャビン4を備えたキャリヤ1とした。しかしながら、例えば、キャビンが片側に一つのキャリヤ等でも良く、車両の長さ方向に対し最も端に位置する車輪の車軸よりオーバーハングした位置にキャビンが配置され、このキャビン室内の空気調和を行う空気調和装置が搭載され、室外に設置される空調ユニットが、キャビンに隣接した車両の低底部に配置された車両であれば、何でも良い。
(2)また、実施形態では、空気調和装置を、冷暖房や除湿を行うエアコン10としたが、空気調和装置は、冷房機能、暖房機能、及び除湿機能のうち、その一部の機能だけを有した仕様でも良い。
1 キャリヤ(車両)
3,3E 車輪
3X 車軸
4 キャビン
5 低底部
5a (低底部の)底面
10 エアコン(空気調和装置)
11 第1空調ユニット(空調ユニット)
12 底部
23 ドレン管(配管)
23L 下端部
24 泥除けキャップ(フィルタ管)
24U 取付け側
24L 反取付け側
25 ガイド部材
L 長さ方向
C クリアランス

Claims (5)

  1. 車高を調節可能とする車両で、該車両の長さ方向に対し最も端に位置する車輪の車軸よりオーバーハングした位置にキャビンを備え、該キャビン室内の空気調和を行う空気調和装置が車両に搭載され、該空気調和装置のうち、キャビン室外に設置される空調ユニットが、キャビンに隣接した車両の低底部に配置された車両用空気調和装置の取付け構造において、
    前記空調ユニットの底部から下向きに延びる配管の下端部が、前記低底部の底面に対し、同じ高さ、または高くなっていること、
    を特徴とする車両用空気調和装置の取付け構造。
  2. 請求項1に記載する車両用空気調和装置の取付け構造において、
    前記配管は、水を外部に排出するドレン管であること、
    を特徴とする車両用空気調和装置の取付け構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載する車両用空気調和装置の取付け構造において、
    前記配管は可撓性を有するホースからなり、前記配管の前記下端部は自由端であること、
    前記配管の周囲を覆うガイド部材が、前記配管との間にクリアランスを設けて取り付けられていること、
    を特徴とする車両用空気調和装置の取付け構造。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載する車両用空気調和装置の取付け構造において、
    前記配管の前記下端部には、フィルタ管が前記配管と連通して接続されており、
    前記フィルタ管は、管内の断面を、前記配管の前記下端部との取付け側から、前記取付け側とは反対の反取付け側にかけて窄む形状に形成されていること、
    を特徴とする車両用空気調和装置の取付け構造。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載する車両用空気調和装置の取付け構造において、
    前記車両は、前記キャビンで運転操作を行って重量物を搬送するキャリヤであること、
    を特徴とする車両用空気調和装置の取付け構造。
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