JP2017001320A - 木材処理装置 - Google Patents

木材処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017001320A
JP2017001320A JP2015118789A JP2015118789A JP2017001320A JP 2017001320 A JP2017001320 A JP 2017001320A JP 2015118789 A JP2015118789 A JP 2015118789A JP 2015118789 A JP2015118789 A JP 2015118789A JP 2017001320 A JP2017001320 A JP 2017001320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
container
wood
processing apparatus
cooling pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015118789A
Other languages
English (en)
Inventor
森 健次
Kenji Mori
健次 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2015118789A priority Critical patent/JP2017001320A/ja
Publication of JP2017001320A publication Critical patent/JP2017001320A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)

Abstract

【課題】冷却時間の短縮化を図りながらも、制御の簡略化を図り得る木材処理装置を提供する。【解決手段】容器10内に高圧高温水蒸気を供給して該容器内に収容された被処理木材2を処理する木材処理装置1であって、前記容器内には、冷却媒体を流通させる冷却管路17が当該容器内を通過するように設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、容器内に高圧高温水蒸気を供給して被処理木材を処理する木材処理装置に関する。
従来より、容器内に高圧高温水蒸気を供給して容器内に収容されたフリッチ材等の被処理木材に着色等の処理をする木材処理装置が知られている。このような木材処理装置においては、高圧高温水蒸気を供給した後に冷却する必要があるが、急激に圧力を降下させれば、処理された木材内部の水分が急激に沸騰・気化して木材が急激に乾燥し、割れが生じ易くなることが考えられる。そのため、徐々に排気したり、放置(自然)冷却したりすることが考えられるが、冷却時間が長期化するという問題があった。
例えば、下記特許文献1には、高圧蒸気釜内に木材の表面に散水する散水器を設けた着色装置が開示されている。
特開2009−285875号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたような着色装置では、散水器によって散水して蒸気釜内を冷却する際に、急激な圧力変動が生じないように圧力をコントロールしながら高圧水を散水する必要があり、更なる改善が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、冷却時間の短縮化を図りながらも、制御の簡略化を図り得る木材処理装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る木材処理装置は、容器内に高圧高温水蒸気を供給して該容器内に収容された被処理木材を処理する木材処理装置であって、前記容器内には、冷却媒体を流通させる冷却管路が当該容器内を通過するように設けられていることを特徴とする。
本発明に係る木材処理装置は、上述のような構成としたことで、冷却時間の短縮化を図りながらも、制御の簡略化を図ることができる。
(a)、(b)は、いずれも本発明に係る木材処理装置の一例を模式的に示し、(a)は、一部破断概略縦断面図、(b)は、一部省略概略平面図である。 (a)は、同木材処理装置のシステム構成の一例を模式的に示す概略側面図、(b)は、同木材処理装置の容器内に設けられる冷却管路の一変形例を模式的に示す一部破断概略側面図、(c)は、同冷却管路の他の変形例を模式的に示す一部破断概略側面図である。 同木材処理装置を用いて処理された処理木材の実施例と比較例とを評価試験の結果とともに示す表である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、以下の実施形態では、本実施形態に係る木材処理装置を設置した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1及び図2は、本実施形態に係る木材処理装置の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る木材処理装置1は、容器10内に高圧高温水蒸気を供給して容器10内に収容された被処理木材2を処理する構成とされている。また、木材処理装置1は、容器10内に、冷却媒体を流通させる冷却管路17を、容器10内を通過させるように設けた構成とされている。
この木材処理装置1によって加熱処理される被処理木材2としては、図1に示すように、長尺角柱状とされたフリッチ材としてもよい。この被処理木材2は、種々の樹種としてもよい。また、この被処理木材2の長さ、厚さ及び幅寸法は、加熱処理後や集成後になされる研磨等による寸法調整を考慮して適宜、設定された寸法としてもよい。なお、被処理木材2としては、長尺角柱状とされたものに限られず、平板状とされたものや、その他、種々の形状とされたものとしてもよい。
木材処理装置1の容器10は、耐圧性を有しており、図2(a)に示すように、一方向に開口する横長円筒形状の容器本体11と、この容器本体11の開口を密閉するように閉止する開閉蓋12と、を備えている。
容器本体11には、被処理木材2が載置されるプレート状の載置部が設けられている。図例では、この載置部を、ローラー13を介して出し入れ自在とした例を示している。
開閉蓋12は、適宜の緊締手段によって、容器本体11を気密的に封止し、かつ容器本体11に対して着脱自在または開閉自在とされている。
この容器10には、図1に示すように、複数本の被処理木材2の収容が可能とされている。図例では、容器本体11の長手方向に長手方向を沿わせた複数本の被処理木材2を、複数列状に横並びに配し、かつ複数段状に積み重ねるように配した例を示している。また、隣り合う被処理木材2同士の間に隙間が形成されるように配した例を示している。図例では、複数本の被処理木材2を、横方向に間隔を空けてかつ上下方向に桟部材3を介在させて配した例を示している。また、最下段の被処理木材2と載置部との間にも桟部材3を介在させた例を示している。また、図例では、このように複数列及び複数段となるように配した複数本の被処理木材2を、長手方向に複数組(図例では、二組)並べるように配した例を示している。なお、容器10内における被処理木材2の配置態様は、このような態様に限られず、その他、種々の変形が可能である。
容器本体11の下部には、図2(a)に示すように、高圧高温水蒸気供給源14からの高圧高温水蒸気を容器10内に供給する水蒸気供給管が接続されている。この高圧高温水蒸気供給源14としては、高圧ボイラー等としてもよい。また、容器本体11の下部には、液化した水蒸気等を容器10内から排出するドレン管や排水管等が接続されている。ドレン管には、スチームトラップやフィルタ等が設けられている。
また、容器本体11の上部には、加圧エアー供給源15からの加圧エアーを容器10内に供給する加圧エアー管が接続されている。この加圧エアー供給源15としては、エアーコンプレッサー等としてもよい。また、容器本体11の上部には、容器10内からの水蒸気乃至はガスを排出する排気管等が接続されている。
これら各管路には、開閉弁(ON/OFF弁)がそれぞれに設けられている。
冷却管路17は、この容器本体11(容器10)内において熱交換部として機能するように、容器本体11内を通過するように設けられている。この冷却管路17は、容器10内に直接的に冷却媒体等を供給して直接的に冷却するものではなく、当該冷却管路17内に流通される冷却媒体によって言わば間接的に冷却する熱交換部として機能する。
この冷却管路17には、容器本体11(容器10)外の冷却媒体供給部16に接続された供給管路が接続されている。この供給管路には、開閉弁(ON/OFF弁)が設けられている。
このような冷却媒体供給部16としては、冷却管路17に、温度調整された冷却媒体を循環供給可能な構成とされたものとしてもよい。例えば、冷却媒体を循環させる循環ポンプや、循環される冷却媒体を所定温度となるように冷却するガス式や空冷式、水冷式等の冷却器等を備えた冷却媒体供給部16としてもよい。
また、冷却媒体の温度は、常温程度としてもよく、また、例えば、5℃〜50℃程度としてもよく、好ましくは、10℃〜40℃程度としてもよい。
また、冷却媒体としては、水等としてもよく、油系、アルコール系等の他の流体としてもよく、さらには、流体に限られず、気体としてもよい。
なお、冷却媒体供給部16としては、上記のような循環供給可能な構成とされたものに限られず、例えば、工場等に設置されるクーリングタワー等としてもよく、さらには、水道(工業用水道、上水道)を冷却媒体供給部16としてもよい。この場合は、冷却管路17を通過させた冷却媒体が排水されるものとしてもよい。
冷却管路17は、略円筒状で長尺状とされ、上流側端部が冷却媒体供給部16の送媒側に接続され、下流側端部が冷却媒体供給部16の返媒側に接続されている。
本実施形態では、この冷却管路17を、図1(a)に示すように、被処理木材2の上方側に位置するように設けた構成としている。また、図1(b)に示すように、冷却管路17を、容器10内の上方側空間において広範囲に亘って配されるように、水平面域方向に蛇行させるように設けている。図例では、上記のように容器10の長手方向に長手方向を沿わせて配された被処理木材2の長手方向の複数箇所と平面視して重なり合うように、冷却管路17を設けた例を示している。また、容器10の幅方向に長手方向を沿わせた部位と容器10の長手方向に長手方向を沿わせた部位とを組み合わせた冷却管路17を示している。
なお、図例では、冷却管路17の上流側端部及び下流側端部を、同方向に容器10外に引き出したような例を示しているが、冷却管路17の上流側端部と下流側端部とを異なる方向となるように容器10外に引き出したような態様等としてもよい。また、冷却管路17の途中部位等の適所を吊下等によって支持する支持部を容器10内の適所に設けるようにしてもよい。
また、冷却管路17の配管態様(配管パターン)は、上記のような蛇行状に限られず、容器10内の上方側空間において広範囲に亘って配されるように、途中部位を複数本に分岐させたような態様等としてもよく、その他、種々の変形が可能である。
また、冷却管路17の長さ寸法や径は、後記する冷却工程の際に、効果的な冷却がなされるように適宜、設定するようにしてもよい。
また、この冷却管路17は、金属系材料等から形成されたものとしてもよい。
上記した供給管路の開閉弁を開放させ、冷却管路17に冷却媒体を流通させれば、この冷却管路17の表面において水蒸気が結露し、容器10内の圧力が降下する。これにより、容器10内の沸点が低下し、加熱処理後の被処理木材としての処理木材2A中の水分が気化する際の気化熱によって処理木材2Aの冷却がなされる。
なお、容器10には、容器10内の温度を測定する温度センサーや、圧力を測定する圧力センサー等が設けられている。
また、木材処理装置1には、上記した高圧高温水蒸気供給源14や加圧エアー供給源15、冷却媒体供給部16、各開閉弁等を作動制御する制御部が設けられており、この制御部によって各部の制御がなされて後記する基本動作の実行がなされる。
次に、上記構成とされた木材処理装置1において実行される基本動作の一例を説明する。
まず、容器10内に、上記したように被処理木材2を配置し、高圧高温水蒸気を供給する加熱処理工程を実行する。この加熱処理工程においては、容器10内が所定の処理温度となるように高圧高温水蒸気を供給するようにしてもよい。例えば、この処理温度(容器10内の雰囲気温度)を、105℃〜160℃程度、好ましくは、120℃前後としてもよい。また、被処理木材2が心部まで均一に着色されるように、所定の加熱処理時間が経過するまで加熱処理工程を実行するようにしてもよい。
次いで、加熱処理された処理木材2Aを冷却する冷却工程を実行する。つまり、冷却媒体供給部16からの冷却媒体を冷却管路17に流通させる。これにより、上記のように容器10内の圧力が降下し、処理木材2Aの冷却がなされる。この際、容器10内の圧力が急激に変動しない程度に、排水及び排気のうちの両方または一方を行うようにしてもよい。
この冷却工程においては、容器10内が所定の冷却温度となるように冷却管路17に冷却媒体を供給するようにしてもよい。つまりは、所定の冷却温度となれば、冷却工程を終了するようにしてもよい。この冷却温度は、容器10を開放させた際に、処理木材2Aに割れ等が生じないように適宜、設定するようにしてもよく、例えば、70℃〜20℃程度としてもよく、好ましくは、50℃以下としてもよい。
そして、このように冷却工程を実行した後、適宜、排水等を行い、容器10を開放させ、処理木材2Aを取り出すようにしてもよい。このような処理が施された処理木材2Aは、表面にスライサーや研磨等の平滑化処理や、その他、適宜、用途に応じた加工がなされるものとしてもよい。例えば、複数本の処理木材2Aを集成し、薄板状にスライスしてスライス単板等として用いられるものとしてもよい。また、このようなスライス単板を適宜の基材に積層した積層板、または、処理木材2A自体を、床材や壁材、天井材、造作材等の建材や、家具材、工芸品等として用いられるものとしてもよい。
本実施形態に係る木材処理装置1は、上述のような構成としたことで、冷却時間の短縮化を図りながらも、制御の簡略化を図ることができる。
つまり、高圧高温水蒸気が供給される容器10を備えた構成としている。従って、容器10内に収容された被処理木材2を着色したり、被処理木材2に耐光性を付与したりすることができ、このような処理が施された処理木材2Aを製造することができる。
また、冷却媒体を流通させる冷却管路17を、容器10内を通過させるように設けている。従って、上述のように、加熱処理工程の後の冷却工程において冷却管路17に冷却媒体を流通させることで、容器10内の水蒸気を冷却管路17表面において結露させて容器10内の圧力を降下させ、この圧力降下を伴って処理木材2Aを冷却することができる。これにより、徐々に排気したり、放置冷却するような態様と比べて、冷却時間の短縮化を図りながらも割れ等の発生を抑制することができる。また、蒸気釜内の圧力をコントロールしながら高圧水を散水するようなものと比べて、制御の簡略化を図ることができる。
また、本実施形態では、冷却管路17を、被処理木材2の上方側に位置するように設けている。従って、冷却管路17の表面における結露水を処理木材2Aに散布することができる。これにより、処理木材2Aの乾燥による割れ等をより効果的に抑制することができる。
次に、本実施形態に係る木材処理装置1に設けられる冷却管路の変形例について、図2(b)、(c)を参照して説明する。
なお、上記した例との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
図2(b)、(c)は、いずれも冷却管路の変形例を示し、各変形例に係る冷却管路17A,17Bは、冷却管路17A,17Bの少なくとも下面側部位に、管路長手方向に間隔を空けて多数の突部18,18Aを設けた点が上記した冷却管路17とは異なる。
なお、各変形例に係る冷却管路17A,17Bの配管態様(配管パターン)は、上記した例と同様としてもよく、その他、種々の態様とされたものとしてもよい。
図2(b)は、第1変形例に係る冷却管路17Aを示している。
本変形例では、略円筒状の管路本体17aの外周に、フィン状(リボン状)の突部18を設けた構成としている。また、突部18を、管路本体17aの外周の周方向の全周に亘って設けた構成とし、管路長手方向に厚さ方向を概ね沿わせた薄円板状(薄型リング状)としている。また、突部18を、螺旋状(スパイラル状)に設けた構成としている。つまり、突部18を、螺旋状(スパイラル状)に長手方向に一連状に設けた構成としている。このようなものでも、冷却管路17Aの下面側部位には、管路長手方向に間隔を空けて多数の突部18が設けられることとなる。また、突部18を、管路長手方向に等間隔を空けて、つまり、等ピッチで設けた構成としている。この突部18の間隔(ピッチ)は、突部18の表面において結露した結露水の落下箇所の均等化を図る観点等から適宜の寸法としてもよく、例えば、5mm〜200mm程度等としてもよい。
本変形例に係る冷却管路17Aを設けた木材処理装置1においても、上記した例の冷却管路17を設けた木材処理装置1と略同様の効果を奏する。
また、本変形例では、冷却管路17Aの少なくとも下面側部位に、管路長手方向に間隔を空けて多数の突部18を設けている。従って、このような突部18を設けていない場合には、冷却管路表面の結露水の落下箇所に偏りが生じることが考えられるが、突部18の箇所が結露水の落下箇所となるので、結露水の落下箇所の均等化を図ることができる。これにより、処理木材2Aの乾燥による割れ等をより効果的に抑制することができる。
また、本変形例では、冷却管路17Aを、長尺略円筒状とされた管路本体17aの外周に、フィン状(リボン状)の突部18を設けた構成としている。従って、突部18の表面を含む管路表面と水蒸気との接触面積を効果的に大きくすることができる。これにより、容器10内の水蒸気をより効果的に結露させることができ、より迅速に処理木材2Aを冷却することができる。また、例えば、後記する第2変形例のように、冷却管路自体を屈曲させることで突部を設けたようなものと比べて、冷却管路17Aの内部を流通する冷却媒体の圧力損失を抑制することができる。
なお、本変形例では、突部18を、一条ねじ状に管路本体17aの外周面に設けた例を示しているが、多条ねじ状に管路本体17aの外周面に設けた構成としてもよい。
また、本変形例では、突部18を、螺旋状(スパイラル状)に長手方向に一連状に設けた例を示しているが、このような態様に代えて、独立した閉環状の突部18を長手方向に間隔を空けて設けた構成としてもよい。
また、本変形例では、突部18を、管路本体17aの周方向の全周に亘って設けた構成としているが、周方向に間隔を空けて設けたり、下面側部位のみに設けたりしてもよい。
図2(c)は、第2変形例に係る冷却管路17Bを示している。
本変形例では、冷却管路17B自体を、上下に蛇行状に屈曲させて下面側部位に多数の突部18Aを設けた構成としている。つまり、上下に蛇行状に屈曲させた下方側に凸とされた屈曲部が突部18Aとなる構成としている。また、上記同様、多数の突部18Aを、管路長手方向に等間隔を空けて、つまり、等ピッチで設けた構成としている。
本変形例に係る冷却管路17Bを設けた木材処理装置1においても、上記した第1変形例に係る冷却管路17Aを設けた木材処理装置1と概ね同様の効果を奏する。
なお、冷却管路17A,17Bに設けられる突部18,18Aとしては、上記した各例のようなものに限られず、例えば、下方側に向けて突出する略半球状突起や逆錐状突起等としてもよく、その他、種々の変形が可能である。
次に、本発明に係る木材処理装置を用いて処理された処理木材の実施例の一例と比較例とを、図3を参照して説明する。
実施例1では、図1に示したような突部18が設けられていない円筒状(ストレート状)の冷却管路17を図1のように設けた木材処理装置を用いた。
実施例2では、図2(b)に示したようなフィン状(リボン状)の突部18を設けた冷却管路17Aを上記同様に設けた木材処理装置を用いた。
比較例1,2では、冷却管路を設けていない木材処理装置を用い、また、比較例1では、容器外へ気体を吸引して排出する真空ポンプを容器に連通させるように接続した木材処理装置を用いた。
また、各実施例及び各比較例では、同種の木材(バーチ材)、同様の寸法(長さ寸法:600mm、厚さ寸法:34mm、幅寸法:80mm)及び同数(20本)の被処理木材を、上下に多段状とせずに、平面域方向に間隔を空けて並べて容器内に配置した。そして、同様の加熱処理工程(目標加熱温度:120℃、加熱処理時間:60分)を実行した後、それぞれ下記のような冷却工程を行い、評価試験を行った。
実施例1では、円筒状(ストレート状)の冷却管路17に冷却媒体を流通させて容器内の温度が所定の冷却温度(50℃)となるように、冷却工程を実行した。
実施例2では、フィン状(リボン状)の突部18を設けた冷却管路17Aに冷却媒体を流通させて容器内の温度が所定の冷却温度(50℃)となるように、冷却工程を実行した。
比較例1では、容器内が大気圧(100℃)となるまで徐々に排気して排気冷却工程を行った後、真空ポンプを起動させて容器内の温度が所定の冷却温度(50℃)となるように、真空ポンプ冷却工程を実行した。
比較例2では、容器内の温度が所定の冷却温度(50℃)となるまで放置した(放置冷却)。
結果は、図3に示すように、冷却所要時間が、実施例1では、20分、実施例2では、15分、比較例1では、80分、比較例2では、180分であり、冷却工程を管路冷却とした実施例1及び実施例2が良好な結果となった。
また、これら実施例1,2及び比較例1,2の処理木材の表面の目視観察を行った。結果は、図3に示すように、割れが発生している本数が、実施例1では、2本、実施例2では、1本、比較例1及び比較例2では、それぞれ5本であり、冷却工程を管路冷却とした実施例1及び実施例2が良好な結果となった。
また、冷却所要時間及び割れ発生本数のいずれにおいても、突部18を設けた冷却管路17Aとした実施例2の方が実施例1よりも良好な結果となった。
なお、上記した例では、冷却管路17,17A,17Bを、長尺の略円筒状とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、冷却管路17,17A,17Bを、長尺の略多角筒状としたり、さらには、水平面域方向に比較的に大判の平板状管路としたりしてもよい。また、このような種々の態様とされた冷却管路の下面側に、金属系材料等からなる平板状部材を当接させて設けた態様としてもよい。この場合は、この平板状部材の少なくとも下面側を波形形状としたり、凹凸形状としたりしてもよい。
また、上記した例では、冷却管路17,17A,17Bを、被処理木材2の上方側に位置するように設けた例を示しているが、このような態様に代えて、または、加えて、被処理木材2の側方側や下方側等に位置するように設けた態様としてもよい。
1 木材処理装置
10 容器
17,17A,17B 冷却管路
18,18A 突部
2 被処理木材

Claims (3)

  1. 容器内に高圧高温水蒸気を供給して該容器内に収容された被処理木材を処理する木材処理装置であって、
    前記容器内には、冷却媒体を流通させる冷却管路が当該容器内を通過するように設けられていることを特徴とする木材処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記冷却管路は、前記被処理木材の上方側に位置するように設けられていることを特徴とする木材処理装置。
  3. 請求項2において、
    前記冷却管路の少なくとも下面側部位には、管路長手方向に間隔を空けて多数の突部が設けられていることを特徴とする木材処理装置。
JP2015118789A 2015-06-12 2015-06-12 木材処理装置 Pending JP2017001320A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015118789A JP2017001320A (ja) 2015-06-12 2015-06-12 木材処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015118789A JP2017001320A (ja) 2015-06-12 2015-06-12 木材処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017001320A true JP2017001320A (ja) 2017-01-05

Family

ID=57754684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015118789A Pending JP2017001320A (ja) 2015-06-12 2015-06-12 木材処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017001320A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020100129A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 凱 王 高周波による無接着圧縮の新型硬木
JP2020100130A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 凱 王 硬木の高周波による無接着圧縮方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62280586A (ja) * 1986-05-28 1987-12-05 Hitachi Ltd 伝熱管支持構造
JPH06207777A (ja) * 1992-12-22 1994-07-26 Kachi Takashi 木材処理方法
JPH0732315A (ja) * 1993-07-20 1995-02-03 Eiwa:Kk 木材処理方法及び装置
JP2007263409A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Senju Oishi 木材の熱処理乾燥方法及び装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62280586A (ja) * 1986-05-28 1987-12-05 Hitachi Ltd 伝熱管支持構造
JPH06207777A (ja) * 1992-12-22 1994-07-26 Kachi Takashi 木材処理方法
JPH0732315A (ja) * 1993-07-20 1995-02-03 Eiwa:Kk 木材処理方法及び装置
JP2007263409A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Senju Oishi 木材の熱処理乾燥方法及び装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020100129A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 凱 王 高周波による無接着圧縮の新型硬木
JP2020100130A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 凱 王 硬木の高周波による無接着圧縮方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9060523B1 (en) Thermal process for food enhancement
US9589817B2 (en) Dryer
JP6527533B6 (ja) 試薬供給システムの凍結防止用の熱交換器
KR101631879B1 (ko) 냉동고추 건조 시스템
RU2614591C2 (ru) Способ и устройство для сушки материала
KR101629409B1 (ko) 재가열방식을 이용한 건조장치.
JP2017001320A (ja) 木材処理装置
JP2013004904A (ja) 熱処理炉及び熱処理装置
JP6289557B2 (ja) 蒸煮穀物冷却装置
RU2015105362A (ru) Система сушки при комнатной температуре
CN103773923B (zh) 用于热处理的快速升降温炉体
JPH085237A (ja) 木材の乾燥方法及びその乾燥装置
WO2016010074A1 (ja) 過熱水蒸気の生成装置
JP2018162891A (ja) 食品乾燥装置
JP2017140757A (ja) 木材処理方法
CN203843961U (zh) 一种碳化炉
AU2015207691A1 (en) Induction supply air terminal unit with increased air induction ratio, method of providing increased air induction ratio
KR100883930B1 (ko) 도우 컨디셔너 발효기용 가습장치
JP6650594B2 (ja) 木材処理方法及び木材処理装置
KR20150019453A (ko) 대면적 유리기판 열처리장치
JP2018103363A (ja) 木材処理装置及び木材処理方法
KR20170008022A (ko) 수동식 풍향 가이드가 구비된 냉풍건조장치
JP2016034455A (ja) エネルギー回収方法
RU2096703C1 (ru) Способ сушки древесины и установка для его осуществления
RU2780600C1 (ru) Установка и способ сушки и термической обработки древесины

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20171002

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190604

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191203