JP2017000468A - 穿刺針 - Google Patents

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Abstract

【課題】尿失禁手術TOT、TVT並びに骨盤内臓器脱手術TVMにおいて、穿刺針の先端に通した糸を短時間で引き出すことができ、穿刺針の回動を規制することのできる安全な穿刺針を提供する。【解決手段】一端側に針部21を有する湾曲形状の穿刺部2と、回動部4を介して前記穿刺部2と互いに回動可能に設けられたアーム部3を備え、前記穿刺部2の長手方向に沿って形成された溝部と、前記針部21に設けられた前記溝部と連通する連通孔と、該連通孔と直交する長孔と、前記溝部と対称の位置に設けられた陥凹溝と、前記アーム部3の先端に設けられた前記針部21が挿通可能な開孔を備えたターゲット32と、前記アーム部3に固設された回動規制手段31を備え、前記ターゲット32に糸が掛けられる少なくとも1つの掛爪を備えたこと。【選択図】 図1

Description

本発明は、女性の尿失禁を治療する手術TVT(Tension−free Vaginal Tape)、TOT(Trans Obturator Tape)並びに骨盤内臓器脱手術TVM(Tension−free Vaginal Mesh)等の体腔穿刺専用穿刺針の手術糸やメッシュ誘導糸の保持に関するものである。
女性の尿失禁は、その多くが腹圧性尿失禁とされている。この腹圧性尿失禁の女性は咳、くしゃみ、笑った時及び標準的な運動など、通常の日常的な活動中に尿失禁する。
腹圧性尿失禁は、尿道及び恥骨に結合する組織又は靭帯の機能的な欠陥によって引き起こされ、その共通する要因としては、骨盤内の筋肉の反復性の緊張、出産、骨盤内の筋肉の緊張の喪失、及び女性ホルモンの喪失がある。この腹圧性尿失禁に対する外科的治療法としては、TVT(Tension−free Vaginal Tape)手術が主流とされ、恥骨尿道靭帯という恥骨の両側と尿道の下を通る靭帯を想定し、ポリプロピレン繊維からなるテープを用いU字型に補強するものであるが、このテープを送達するためには膣を通して下腹部にいたる2つの比較的太く長寸の先端が尖った穿刺部材を使用する必要があり、この穿刺部材を挿入する際には手探りによる作業となり膀胱、血管、筋肉、及び神経などの骨盤内の構造を損傷する虞があった。また、これらの損傷を防止するために膀胱鏡による視覚化を繰り返し行なう必要があり、手術に長時間を必要とするという欠点を有していた。
一方、上記TVT手術の他に新たな手術法としてTOT(Trans Obturator Tape)手術が提案されている。この手術法は、次の工程により構成される。
(1)麻酔を行なった後、左右一対の閉鎖孔皮膚と膣前壁を切開する。(膣前壁は、指が入るくらいの皮下トンネルを作成する。)
(2)専用の穿刺針を閉鎖孔から穿刺し、恥骨の裏を通して膣前壁に出す。(この際、指を皮下トンネルに入れ、穿刺針を誘導する。)
(3)穿刺針を膣前壁から膣外に誘導させた後、穿刺針の先端部の溝にテープを掛け、穿刺針を皮膚外に引き抜いてテープを閉鎖孔より引き出す。
(4)以上の操作を、他方の閉鎖孔側にも行い同様にテープを引き出す。
(5)閉鎖孔から引き出したテープの張力を微調整した後、皮膚、膣を縫合し手術終了。
尚、上記の手術法は、閉鎖孔から膣に針を出す(アウトサイドイン)方法を示しており、逆に膣から閉鎖孔に出す(インサイドアウト)方法も同様な工程から実施される。
また、これら尿失禁と同様に、女性が罹る別の疾患として骨盤内臓器脱がある。この疾患は骨盤底筋群によってハンモック状に支えている子宮や膀胱などの骨盤内臓器が、老化などによる骨盤底筋群の弱体によって膣から逸脱する疾患であり、いわゆる子宮脱あるいは膀胱瘤である。この骨盤内臓器脱の修復方法として、従来は膣壁を切開して逸脱した部分を縫い縮める補強膣壁縫縮手術が行なわれていたが、近年これに替わる技術として、骨盤内臓器脱手術TVM(Tension−free Vaginal Mesh)が採用され骨盤底全体をポリプロピレン製メッシュでハンモック状に支え、膣からの骨盤内臓器の脱出を防止することが可能となった。
しかしながら、上記のTVM手術も尿失禁を治療する手術TVT、TOTと同様に専用の穿刺針を使用して盲目的な穿刺作業を必要とするものであり、未熟な執刀医の場合、穿刺ルートが正確に把握できず、膀胱、血管、腸管などを損傷し、重篤な合併症を起こす危険があった。更に、この骨盤内臓器脱手術TVMの際には、穿刺針の先端に設けられた穴に通した糸を、フックで引っ掛けて膣外に引き出す作業を必要とするが、深部穿刺の場合、穿刺針の先端は体内の奥深い部位であるため、周囲臓器の圧排で視野が悪く、暗い上、糸の位置も穿刺作業をする毎にまちまちであるため、フックで引っ掛ける作業が難しく時間が掛かるという問題もあった。
そのため、本発明者らは、尿失禁手術TOT、TVT並びに骨盤内臓器脱手術TVMにおいて、フックで糸を掛け易いよう改良した穿刺針を完成させている(例えば特許文献1、特許文献2参照。)。
特許第5625164号公報 特許第5696337号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載された穿刺針は、従来同様、視野が悪い環境下でフックに糸を掛けるため、やはり作業が困難であった。
また、特許文献2には回動規制手段が設けられているものの、生体組織に穿刺した後、標的部位に穿刺針の先端が到達するまでは、生体組織内で穿刺針の先端は、その所在位置が不明で、技術指導などが困難となるという問題があった。
上記の問題点に鑑み本発明者らは、鋭意研究の結果、尿失禁手術TOT、TVT並びに骨盤内臓器脱手術TVMにおいて、穿刺針の先端に通した糸を短時間で引き出すことができ、穿刺針の回動を規制することのできる安全な穿刺針を提供することを目的とする。
このため、本発明の穿刺針は、一端側に針部を有する湾曲形状の穿刺部と、回動部を介して前記穿刺部と互いに回動可能に設けられたアーム部を備え、前記穿刺部の長手方向に沿って形成された溝部と、前記針部に設けられた前記溝部と連通する連通孔と、該連通孔と直交する長孔と、前記溝部と対称の位置に設けられた陥凹溝と、前記アーム部の先端に設けられた前記針部が挿通可能な開孔を備えたターゲットと、前記アーム部に固設された回動規制手段を備え、前記ターゲットに糸が掛けられる少なくとも1つの掛爪を備えたことを第1の特徴とする。
また、前記掛爪の爪先が、挿通した前記針部と同方向へ突出するよう設けられたことを第2の特徴とし、前記掛爪の爪先が、挿通した前記針部と逆方向へ突出するよう設けられたことを第3の特徴とする。
そして、前記掛爪が、前記アーム部に沿ってスライド可能に設けられたことを第4の特徴とし、前記掛爪が、返し部を備えたことを第5の特徴とする。
また、前記ターゲットに、前記掛爪とは逆方向に爪先が向けられた誘導爪が設けられたことを第6の特徴とする。
さらに、前記回動規制手段が、回動を段階的に調節可能な回動調節手段を備えたことを第7の特徴とする。
またさらに、前記穿刺部、前記アーム部、及び前記回動部が、互いに着脱分離可能とされたことを第8の特徴とする。
本発明に係る穿刺針によれば、ターゲットに糸が掛けられる掛爪を設けたため、穿刺針の回動操作を行うだけで、掛爪に糸を掛けることができ、フックで糸を引き出す作業が不要となるとともに、穿刺針の先端に通した糸を短時間で引き出すことができ、作業効率が向上するという優れた効果を奏する。
また、穿刺針の回動規制手段を段階的に調節可能としたため、必ず所定の位置に針部を配置させることができ、針部の所在を確認できるという優れた効果を奏する。
更に、本発明に係る穿刺針は、前記穿刺部、前記アーム部、及び前記回動部が、互いに着脱分離可能であるため、穿刺針を分解して手術前、及び手術後の洗浄・滅菌作業を行うことができる。したがって、洗浄・滅菌作業を容易に行うことが可能となる。
本発明に係る穿刺針の第一の実施形態を示す正面図である。 本発明に係る穿刺針の第一の実施形態を示す右側面図である。 本発明に係る穿刺針の第一の実施形態を示す底面図である。 図1のA方向矢視図である。 本発明に係る穿刺針の第一の実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る穿刺針の第一の実施形態の針部先端構造を示す(a)が正面の部分拡大図、(b)が(a)のB方向矢視図、(c)が(a)のC−C断面図である。 本発明に係る穿刺針の第一の実施形態の針部先端構造を示す断面図である。 本発明に係る穿刺針の第二の実施形態の針部先端構造を示す断面図である。 本発明に係る穿刺針の第三の実施形態を示す要部拡大図である。 本発明に係る穿刺針の第三の実施形態の針部先端構造を示す断面図である。 本発明に係る穿刺針の第四の実施形態の針部先端と目標部位の構造を示す(a)が拡大斜視図であり、(b)が(a)とは別方向からの斜視図である。 本発明に係る穿刺針の第四の実施形態の針部先端構造を示す断面図である。 本発明に係る穿刺針の第五の実施形態を示す正面図である。 図13のD−D線矢視図である。 本発明に係る穿刺針の第五の実施形態の動きを説明する正面図である。 本発明に係る穿刺針の第六の実施形態の針部先端構造を示す断面図である。
(第一の実施形態)
以下、本発明の第一の実施形態を、図1乃至図7に基づいて説明するが、本発明が本実施形態に限定されないことはいうまでもない。
図1に示すように、本発明の穿刺針1は、一端側に針部21を有し、全体が湾曲した棒状の穿刺部2と、穿刺部2の基部に設けられた回動部4を介して取り付けられたアーム部3と、このアーム部3の先端(針部21)側に設けられたターゲット32とから一体に構成されており、回動部4の回動軸と直交する方向に穿刺部2とアーム部3とが互いに回動し、穿刺部2の先端部(針部21)は必ずターゲット32へ誘導される。尚、図1中の左側を「基端」、右側を「先端」として説明を行い、図1を正面図、図2を右側面として説明を行う。
穿刺部2は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタン又はチタン合金等の各種金属材料からなる棒状体を加工したものである。穿刺部2は、この金属製棒状体に折曲部23を形成し、かつ先端側に向けて、回動部4の回動軸を中心とする予め規定された弧状に加工したものであり、弧状部2aと直状部2bを備えている。図1中破線、及び図2に示すように、湾曲した穿刺部2の折曲部23近辺から針部21に向けた長手方向(針部21の軸方向)に溝部212が所定の深さで刻設されており、この溝部212に糸を沿わせることを可能とする。そのため、糸が穿刺部2の外面にあらわれずに穿刺部2とともに糸が生体組織内に侵入することが可能となり、糸と生体組織内との摩擦による生体組織の損傷を防ぐことができる。尚、穿刺部2は、中実であってもよく、また、管状中空であってもよい。
穿刺部2は、縮径部22を介して先鋭な針部21が形成されており、生体組織の損傷を極力防ぐよう構成されている。針部21の先鋭形状は、生体組織を損傷せずに生体組織内に侵入可能な程度の鈍角であっても良い。穿刺部2の先端(針部21近傍)は、図6に示すように、長孔214が穿刺部2の軸と直交した方向に穿設されている。この長孔214の開孔方向とは直交する方向に連通孔213が穿設されている。連通孔213は、溝部212からつながるよう一体的に穿設されており、溝部212内を沿った糸が連通孔213を介して長孔214内へ導入される。
また、図6に示すように、溝部212と対称となる位置には、後述する掛爪322が入り込む陥凹溝215が刻設されている。陥凹溝215は、図6(a)、及び(c)に示すように、針部21に向けた長手方向(針部21の軸方向)に所定の深さ、及び所定の幅で刻設されており、掛爪322の先端が陥凹溝215に密接することで、糸の垂み部分が掛爪322に掛かり易くする。
穿刺部2の折曲部23近傍には、把持部5が設けられており、穿刺部2の回動操作をスムーズに行えるよう構成されている。把持部5は、図1乃至図5に示すように、穿刺部2に固設された略直方体形状の基台部51と、基台部51の基端側に向けて突設された円柱状の摘み部52とから構成されている。図4に示すように、基台部51には、糸挿通部511が設けられ、この糸挿通部511を介し、溝部212を沿った糸が基端側へ通される。糸挿通部511は、図5に示すように、基台部51の上端側に円形状の穿設孔を形成した後、基台部51の上面からこの穿設孔へ切欠加工を施すことで形成され、切欠加工を施した箇所を通して糸を穿設孔に挿通させることが可能となる。
穿刺部2の基端部24は、回動部4に着脱可能に取付けられている。また、回動部4には、アーム部3の一端側が溶接により固設されている。回動部4は、基端部24、アーム部3の一端側が夫々取付けられた2つの略柱状体を、ローレットネジ41により止着しているため、基端から先端方向へ回動可能、かつローレットネジ41を外すことで分解可能とされている。
アーム部3は、図1に示すように、穿刺部2と同材質の棒状体を略への字状に加工したものである。アーム部3は、その直部3aの長さが、20mm若しくは40mmで、穿刺作業の方法(前方穿刺、後方穿刺)によって適宜選択される。アーム部3は、一端側が回動部4に溶接により固設され、他端側にターゲット32が着設されており、針部21がこのターゲット32へ誘導される。ターゲット32は、図3、図7に示すように、穿刺部2の先端が挿通可能な開孔部321を有する円板状の板状体で、アーム部3の他端側に固設されている。ターゲット32の上面には、掛爪322が、その爪先を開孔部321から下方向(挿通した前記針部と同方向)へ突出するようアーム部の上端に固設されており、針部21が開孔部321を通過する際、掛爪322が陥凹溝215に嵌合し、長孔214から陥凹溝215に渡っている糸の輪状の垂みに掛爪322が入り込む。そして、穿刺部2ごと針部21をターゲット32から引き抜く際、掛爪322に掛けられた糸は、ターゲット32に保持され、確実に糸を捉えることが可能となる。
アーム部3には、回動規制手段31が備えてられており、針部21がターゲット32を挿通して体組織を傷つけることのない位置で、穿刺部2とアーム部3の互いの回動が規制される。回動規制手段31は、略への字状に加工されたアーム部3の曲部分に一端側が固設された略S字状の支持部材311と、支持部材311の他端側に固設され、直状部2bに嵌合するストッパー312とから構成されている。アーム部3、及び回動規制手段31は、穿刺部2と同様の材質を加工したものである。ストッパー312は、板状体を支持部材311の外周に巻回させ、端部を外側へ折り返して加締めることで、直状部2bの外周に嵌合するよう形成されている。
直部3aの先端側(ターゲット32側)には、下面側に直部3aの径より広幅の指当部33が固設されており、穿刺作業時に指を当て、直部3a、及びターゲット32がブレないようしっかりと保持できるよう構成されている。
以上のように構成された第一の実施形態においては、図5、図6に示すように、糸を糸挿通部511に挿通させ、穿刺部2の側周に設けられた溝部212に針部21まで沿わせ、連通孔213から長孔214内へ通し、長孔214の一方から引き出し、連通孔213の背面側に位置する陥凹溝215を横断させ、再び長孔214の他方から連通孔213へ戻し、再び溝部212を沿わせて使用する。ターゲット32の開孔部321に下方向へ突出した掛爪322で糸を掛けることで、糸の探索時間を不要とするとともに、確実に糸を捉えることができる。また穿刺部2は、回動部4の回動軸を中心とする予め規定された円弧状の軌道を描いて動くことが可能である。
(第二の実施形態)
次に、本発明の第二の実施形態を、図8に基づいて説明する。尚、第一の実施形態と同一の箇所には同一の符号を付し、以下では第一の実施の形態との相違点を主に説明する。
図8に示すように、掛爪322が、その爪先を開孔部321から上方向(挿通した前記針部と逆方向)へ突出するよう直部3aの下端に固設されており、針部21が開孔部321を通過する際、掛爪322が陥凹溝215に嵌合し、糸の輪状の垂みに掛爪322が入り込む。掛爪322には、返し部323が形成されており、穿刺部2ごと針部21をターゲット32から引き抜く際、掛爪322に掛けられた糸は、返し部323により確実に捉えることが可能となる。
(第三の実施形態)
次に、本発明の第三の実施形態を、図9、及び図10に基づいて説明する。尚、第一の実施形態と同一の箇所には同一の符号を付し、以下では第一の実施の形態との相違点を主に説明する。
本発明の第三の実施形態は、図9に示すように、直部3aに沿って掛爪322が前後にスライド可能に構成されている。本実施の形態においては、掛爪322は、一端側が円錐状に形成した円柱体で、固定部324、操作部325夫々で直部3aと掛爪322を挟み込み、直部3aに取付けられている。掛爪322の周面には、調節バー322aが設けられており、この調節バー322aを操作部325に設けられた複数の溝に選択して掛けることで、掛爪322を前後にスライド可能としている。そのため、例えば図10に示すように、針部21が開孔部321を通過する際に、掛爪322を図10中一点鎖線の位置にスライドさせ、掛爪322の先端に糸が掛かることを防ぐよう構成されている。針部21が開孔部321を通過した後は、掛爪322を元の位置(図10中実線の位置)に戻すことで、針部21が再び開孔部321を通過する際に、糸を掛爪322に掛けることができる。
第三の実施形態では、図10に示すよう、開孔部321のターゲット32の上面側が擂鉢状になっており、例え穿刺部2の穿刺ルートがズレたとしても、確実に開孔部321を通過できるよう構成されている。
(第四の実施形態)
次に、本発明の第四の実施形態を、図11、及び図12に基づいて説明する。尚、第一の実施形態と同一の箇所には同一の符号を付し、以下では第一の実施の形態との相違点を主に説明する。
本発明の第四の実施形態は、図11(a)、及び図12に示すように、掛爪322が第一の実施形態と同様に設けられるとともに、誘導爪326が、その爪先を開孔部321から上方向(掛爪322とは逆方向)へ突出するよう直部3aの下端に固設されている。また、第一の実施形態における陥凹溝215が設けられた位置に、平面取り部216が削成されている。図12に示すように、針部21をターゲット32の開孔部321を通過させた際に、平面取り部216に掛爪322、及び誘導爪326は近接するよう夫々固設されており、掛爪322は、平面取り部216の平面に対して鋭角に、誘導爪326は、平面取り部216の平面に対してほぼ平行となるよう、爪先の角度が調節され、掛爪322、及び誘導爪326の爪先は側面視で互いに交差するよう構成されている。
第四の実施形態では、図12に示すように、針部21が開孔部321を通過する際、長孔214から平面取り部216に渡っている糸の輪状の垂みが誘導爪326に掛けられ、針部21を開孔部321から引き抜く際、誘導爪326に誘導された糸が掛爪322に掛けられ、ターゲット32に糸が残る。
(第五の実施形態)
次に、本発明の第五の実施形態を、図13乃至図15に基づいて説明する。尚、第一の実施形態と同一の箇所には同一の符号を付し、以下では第一の実施の形態との相違点を主に説明する。
本発明の第五の実施形態では、図13に示すように、直状部2bに沿ってスライド可能な回動調節手段34が設けられており、針部21がターゲット32に到達する前の段階に、穿刺部2とアーム部3の互いの位置を調整できるよう構成されている。図13、及び図14に示すように、回動調節手段34は、ストッパー312が嵌合する支持部材341と、支持部材341に固設され、直状部2bに嵌合するストッパー342とから構成される。
ストッパー312は、図14に示すように、柱状の支持部材341に、板状体を支持部材341の外周に巻回させ、端部を外側へ折り返して加締めることで、直状部2bの外周に嵌合するよう形成されている。この際、折り返して形成された凸部343の幅Wが、直状部2bの直径より僅かに小さくなるよう加締めることで、ストッパー312が直状部2bに嵌合するとともに簡易に脱着可能となる。尚、第一の実施形態における支持部材311と、本実施の形態における支持部材311は、部材の形状や材質は同様であるものの、その部材長さは相違している。このように構成された本発明の第五の実施形態においては、図15に示すように、ストッパー342を直状部2bに沿ってスライドさせることで、針部21がターゲット32を通過した位置まで、回動部4が回動可能とされる。そのため、ストッパー342を作用させ、針部21の位置を段階的に調節することで、針部21が生体組織内に位置して針部21の所在が盲目的であっても、必ず所定の位置に針部21を配置させることができる。
(第六の実施形態)
次に、本発明の第六の実施形態を、図16に基づいて説明する。尚、第一の実施形態と同一の箇所には同一の符号を付し、以下では第一の実施の形態との相違点を主に説明する。
図16に示すように、第六の実施形態は、第一の実施形態同様、掛爪322の爪先322cが、針部21と同方向を向くよう設けられており、爪先322cが開孔部321を挿通するよう、直部3aに掛爪322が固設されている。爪先322cの基端部には、糸保持溝322bが設けられている。糸保持溝322bの溝幅は、手術に用いられる糸の太さと同等か、糸の太さより大きいサイズとなるよう形成されている。
以上のように構成された第六の実施形態においては、糸保持溝322bに確実に糸が嵌合されるため、穿刺部2を回動させて針部21がターゲット32から離れた後にも、糸が掛爪322から離れることを防ぎ、糸を所定の位置に保持させることが可能となる。また、第六の実施形態における糸保持溝322bを、例えば第一の実施形態、第四の実施形態、第五の実施形態に組合せ、糸保持溝322bを掛爪322に設けた構造とすることも可能である。
以上、本発明の穿刺針の先端部と糸を保持する部分によれば、ターゲットに糸が掛けられる掛爪を設けたため、穿刺針の回動操作を行うだけで、掛爪に糸を掛けることが可能であり、尿失禁手術TVT、TOT並びに骨盤内臓器脱手術TVMに係る時間を短縮することが可能である。
本発明の要旨は、ターゲット32に爪を設け、従来フックで糸の引き出し作業を行っていたところを、自動的に糸掛かりされるよう構成した点である。したがって、上述した実施形態を組み合わせて、例えば、第一の実施形態における掛爪322に、第二の実施形態に示した返し部323を設ける、また例えば第一の実施形態や第四の実施形態において、第三の実施形態のように。ターゲット32の開孔部321の開孔形状を擂鉢状としても良い。このように、本発明は、本実施形態のみに限定されるものではなく、本実施形態を組み合わせて種々の改良を加え得ることは、自明の理である。
1 穿刺針
2 穿刺部
2a 弧状部
2b 直状部
21 針部
212 溝部
213 連通孔
214 長孔
215 陥凹溝
216 平面取り部
22 縮径部
23 折曲部
24 基端部
3 アーム部
3a 直部
31 回動規制手段
311 支持部材
312 ストッパー
32 ターゲット
321 開孔部
322 掛爪
322a 調節バー
322b 糸保持溝
322c 爪先
323 返し部
324 固定部
325 操作部
326 誘導爪
33 指当部
34 回動調節手段
341 支持部材
342 ストッパー
4 回動部
41 ローレットネジ
5 把持部
51 基台部
511 糸挿通部
52 摘み部

Claims (8)

  1. 一端側に針部を有する湾曲形状の穿刺部と、回動部を介して前記穿刺部と互いに回動可能に設けられたアーム部を備え、前記穿刺部の長手方向に沿って形成された溝部と、前記針部に設けられた前記溝部と連通する連通孔と、該連通孔と直交する長孔と、前記溝部と対称の位置に設けられた陥凹溝と、前記アーム部の先端に設けられた前記針部が挿通可能な開孔を備えたターゲットと、前記アーム部に固設された回動規制手段を備え、前記ターゲットに糸が掛けられる少なくとも1つの掛爪を備えたことを特徴とする穿刺針。
  2. 前記掛爪の爪先が、挿通した前記針部と同方向へ突出するよう設けられたことを特徴とする請求項1に記載の穿刺針。
  3. 前記掛爪の爪先が、挿通した前記針部と逆方向へ突出するよう設けられたことを特徴とする請求項1に記載の穿刺針。
  4. 前記掛爪が、前記アーム部に沿ってスライド可能に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の穿刺針。
  5. 前記掛爪が、返し部を備えたことを特徴とする請求項2、又は請求項3に記載の穿刺針。
  6. 前記ターゲットに、前記掛爪とは逆方向に爪先が向けられた誘導爪が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の穿刺針。
  7. 前記回動規制手段が、回動を段階的に調節可能な回動調節手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の穿刺針。
  8. 前記穿刺部、前記アーム部、及び前記回動部が、互いに着脱分離可能とされたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の穿刺針。
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