JP2016540471A - リラクタンスモータシステム - Google Patents

リラクタンスモータシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2016540471A
JP2016540471A JP2016515497A JP2016515497A JP2016540471A JP 2016540471 A JP2016540471 A JP 2016540471A JP 2016515497 A JP2016515497 A JP 2016515497A JP 2016515497 A JP2016515497 A JP 2016515497A JP 2016540471 A JP2016540471 A JP 2016540471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
coil
plate
current
electric motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016515497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016540471A5 (ja
JP6438461B2 (ja
Inventor
キャメロン、ダグラス、シー.
ベンソン、クリストファー、ピート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Boeing Co
Original Assignee
Boeing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Boeing Co filed Critical Boeing Co
Publication of JP2016540471A publication Critical patent/JP2016540471A/ja
Publication of JP2016540471A5 publication Critical patent/JP2016540471A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6438461B2 publication Critical patent/JP6438461B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P25/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details
    • H02P25/02Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details characterised by the kind of motor
    • H02P25/08Reluctance motors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K41/00Propulsion systems in which a rigid body is moved along a path due to dynamo-electric interaction between the body and a magnetic field travelling along the path
    • H02K41/06Rolling motors, i.e. motors having the rotor axis parallel to the stator axis and following a circular path as the rotor rolls around the inside or outside of the stator ; Nutating motors, i.e. having the rotor axis parallel to the stator axis inclined with respect to the stator axis and performing a nutational movement as the rotor rolls on the stator
    • H02K41/065Nutating motors
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B11/00Automatic controllers
    • G05B11/01Automatic controllers electric
    • G05B11/011Automatic controllers electric details of the correcting means
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P2203/00Indexing scheme relating to controlling arrangements characterised by the means for detecting the position of the rotor
    • H02P2203/01Motor rotor position determination based on the detected or calculated phase inductance, e.g. for a Switched Reluctance Motor

Abstract

電動モータの動作を制御するための方法及び装置が提供される。制御部は、コイルが物理的に関連付けられたプレートに対するディスクの位置を特定するように構成されている。制御部は、更に、ディスクの位置に基づいてコイルに流す電流を制御するように構成されている。ディスクは、当該ディスクとプレートとの間の最接近点がディスクの外縁に沿って変化しながら動くように構成されている。【選択図】図1

Description

本開示は、概してモータシステムに関し、特に、電動モータシステムの制御に関する。より具体的には、本開示は、リラクタンスモータシステムを制御するための方法及び装置に関する。
電動モータは、電力を機械的な動力に変換する装置である。電動モータは、様々な用途に用いられる。これらの用途には、ファン、ポンプ、ツール、ディスクドライブ、ドリル、及び、これらや他のタイプのプラットフォームに設けられる他の装置が含まれる。
電動モータの1つにリラクタンスモータがある。リラクタンスモータとは、例えば、非同期リラクタンスモータ、可変リラクタンスモータ、切替リラクタンスモータ、可変リラクタンスステッピングモータ、又は、他の同様のモータである。
これらのタイプのモータは、所望のコストで所望レベルの電力密度を達成することができる。リラクタンスモータは、所望レベルの精度で位置を保持する能力を有する。また、リラクタンスモータは、他のタイプの電動モータと比較して、位置決めの精度が高く、小さいサイズで所望レベルのトルクを発生させることもできる。このようなタイプのモータは、様々な用途に好適である。例えば、リラクタンスモータは、航空機の空気力学的(aerodynamic)動翼を所定位置に動かすために用いられる。例えば、リラクタンスモータは、安定板、方向舵、フラップ、エルロン、及び他の適切な動翼を所望の位置に動かすために用いられる。更に、リラクタンスモータは、航空機の推進にも用いられる。
可変リラクタンスモータは、所望レベルのトルク及び位置決め精度を有するが、所望レベルの円滑さを保ってリラクタンスモータを動かすことは非常に困難である。したがって、上述した問題のうち少なくともいくつかと、その他の考えられる問題を考慮にいれた方法及び装置を有することが望ましい。
1つの例示的な実施形態において、装置は、コイルが物理的に関連付けられたプレートに対するディスクの位置を特定するように構成された制御部を含む。前記制御部は、更に、ディスクの位置に基づいて前記コイルに流す電流を制御するように構成されている。前記ディスクは、当該ディスクと前記プレートとの間の最接近点が前記ディスクの外縁に沿って変化しながら動くように構成されている。
他の例示的な実施形態において、電動モータシステムは、電動モータと制御部とを含む。前記電動モータは、コイルが物理的に関連付けられたプレート、及び、ディスクを有しており、前記ディスクは、当該ディスクと前記プレートとの間の最接近点が前記ディスクの外縁に沿って変化しながら動くように構成されている。前記制御部は、計測された前記コイルのインダクタンスに基づいて、プレートに対する前記ディスクの位置を特定するように構成されている。前記制御部は、更に、前記ディスクの位置に基づいて前記コイルに流す電流を制御するように構成されている。
更に他の例示的な実施形態において、電動モータの動作を制御する方法が提供される。コイルが物理的に関連付けられたプレートに対するディスクの位置が特定される。前記コイルに流す電流は、前記ディスクの位置に基づいて制御される。前記ディスクは、当該ディスクと前記プレートとの間の最接近点が前記ディスクの外縁に沿って変化しながら動くように構成されている。
他の例示的な実施形態において、システムは、油圧モータシステムと、リラクタンスモータシステムと、当該リラクタンスモータと関連付けられた制御部と、を含む。前記リラクタンスモータシステムは、前記油圧モータシステムのブースタとして動作する。前記制御部は、コイルが物理的に関連付けられたプレートに対するディスクの位置を特定するように構成されている。前記制御部は、更に、前記ディスクの位置に基づいて前記コイルに流す電流を制御するように構成されている。
更に他の例示的な実施形態において、電動モータシステムは、第1電動モータに関連付けられた第1制御部と、第2電動モータに関連付けられた第2制御部と、を含む。前記第1制御部は、第1コイルが物理的に関連付けられた第1プレートに対する第1ディスクの位置を特定するように構成されている。前記第1制御部は、更に、前記第1ディスクの位置に基づいて、前記第1コイルに流す電流を制御するように構成されている。前記第2制御部は、第2コイルが物理的に関連付けられた第2プレートに対する第2ディスクの位置を特定するように構成されている。前記第2制御部は、更に、前記第2ディスクの位置に基づいて前記第2コイルに流す電流を制御するように構成されている。前記第1制御部及び前記第2制御部は、並行に動作するように構成されている。
更に他の例示的な実施形態において、電動モータシステムは、制御部と、当該制御部に関連付けられた電動モータと、を含む。前記制御部は、コイルが物理的に関連付けられたプレートに対するディスクの位置を特定するように構成されている。前記制御部は、更に、前記ディスクの位置に基づいて前記コイルに流す電流を制御するように構成されている。前記制御部は、更に、ロータアーム指令位置を受信し、現在のロータアーム位置を特定するとともに、前記ディスクに対する変化量コマンドを生成する。
更に、本開示は、以下の付記による実施形態を含む。
付記1.コイルが物理的に関連付けられたプレートに対するディスクの位置を特定するとともに、前記ディスクの位置に基づいて前記コイルに流す電流を制御するように構成されている制御部を含み、前記ディスクは、当該ディスクと前記プレートとの間の最接近点が前記ディスクの外縁に沿って変化しながら動くように構成されている、装置。
付記2.前記ディスクの第2歯と噛合する第1歯を有するロータを更に含み、前記ディスクが動くことにより前記ロータが回転する、付記1に記載の装置。
付記3.前記ディスク、及び、前記コイルを有する前記プレートは、モータを形成し、当該モータは、空気力学的動翼、プロペラ、及びホイールのうち選択された1つの装置に接続するように構成されている、付記2に記載の装置。
付記4.前記ディスクの位置に関する情報を生成するように構成されているセンサシステムを更に含む、付記1に記載の装置。
付記5.前記センサシステムは、インダクタセンサ、エンコーダ、ホール効果センサ、レーザレンジファインダ、カメラ、距離センサ、又は、電流センサのうち少なくとも1つで構成されている、付記4に記載の装置。
付記6.前記制御部は、計測された前記コイルのインダクタンスに基づいて、前記コイルが物理的に関連付けられた前記プレートに対する前記ディスクの位置を特定するように構成されている、付記1に記載の装置。
付記7.前記制御部は、前記コイルのインダクタンス情報及びコイル位置情報から、前記ディスクのディスク法線ベクトルを特定するように構成されている法線ベクトル算出部と、前記ディスク法線ベクトルとプレート法線ベクトルとのクロス積からベクトルを特定するように構成されているクロス積生成器と、前記クロス積生成器から受信したベクトル情報から前記最接近点の角度を特定するように構成されている最接近点特定部と、を含み、前記ベクトル情報は、前記ベクトルに基づいている、付記1に記載の装置。
付記8.前記ディスクは第1ディスクであり、前記プレートは第1プレートであり、前記コイルは第1コイルであり、前記位置は、第1位置であり、前記制御部は、第2コイルが物理的に関連付けられた第2プレートに対する第2ディスクの第2位置を特定するとともに、前記第2ディスクの前記第2位置に基づいて前記第2コイルに流す電流を制御するように更に構成されている、付記1に記載の装置。
付記9.前記ディスクは、傾斜転動を行う、付記1に記載の装置。
付記10.前記ディスク及び前記プレートは、リラクタンスモータ、可変リラクタンスモータ、及びバーチャル楕円装置から選択された1つの電動モータを形成する、付記1に記載の装置。
付記11.前記制御部は、前記コイルを流れる電流に基づいて、電動モータのデューティー比状態を特定するとともに、前記電動モータの前記デューティー比状態に基づいた範囲内で、前記コイルに流す電流を制御するための電流コマンドを生成するように構成されている、付記1に記載の装置。
付記12.前記ディスクと、前記プレートと、前記コイルとを含む電動モータと、油圧モータシステムと、を更に含み、前記制御部は、前記油圧モータシステムの動作を制御するように構成されている、付記1に記載の装置。
付記13.前記制御部、前記ディスク、及び前記プレートは、電動モータを構成しており、当該電動モータは、可動式プラットフォーム、固定プラットフォーム、陸上ベースの構造体、水上ベースの構造体、宇宙ベースの構造体、航空機、無人航空機、穿孔機、電動クレーン、風車、ウィンチ、水上艦、戦車、軍用人員運搬車、列車、宇宙船、宇宙ステーション、衛星、潜水艦、自動車、発電所、橋、ダム、家屋、製造施設、建物、ロボット、ロボットアーム、及び、電気推進システムから選択されたプラットフォームに設けられている、付記1に記載の装置。
付記14.コイルが物理的に関連付けられたプレート、及び、ディスクを有する電動モータを含み、前記ディスクは、当該ディスクと前記プレートとの間の最接近点が前記ディスクの外縁に沿って変化しながら動くように構成されており、計測された前記コイルのインダクタンスに基づいて、前記プレートに対する前記ディスクの位置を特定するとともに、前記ディスクの位置に基づいて前記コイルに流す電流を制御するように構成されている制御部を更に含む、電動モータシステム。
付記15.前記ディスクの第2歯と噛合する第1歯を有するロータを更に含み、前記ディスクが動くことにより前記ロータが回転する、付記14に記載の電動モータシステム。
付記16.前記コイルのインダクタンスを計測するように構成されているセンサシステムを更に含む、付記14に記載の電動モータシステム。
付記17.前記制御部は、前記コイルのインダクタンス情報及びコイル位置情報から、前記ディスクのディスク法線ベクトルを特定するように構成されている法線ベクトル算出部と、前記ディスク法線ベクトルとプレート法線ベクトルとのクロス積からベクトルを特定するように構成されているクロス積生成器と、前記クロス積生成器から受信したベクトル情報から前記最接近点の角度を特定するように構成されている最接近点特定部と、を含み、前記ベクトル情報は、前記ベクトルに基づいている、付記14に記載の電動モータシステム。
付記18.前記ディスクは、傾斜転動を行う、付記14に記載の電動モータシステム。
付記19.電動モータの動作を制御する方法であって、コイルが物理的に関連付けられたプレートに対するディスクの位置を特定することと、前記ディスクの位置に基づいて前記コイルに流す電流を制御することと、を含み、前記ディスクは、当該ディスクと前記プレートとの間の最接近点が前記ディスクの外縁に沿って変化しながら動くように構成されている、方法。
付記20.前記特定する工程は、前記コイルのインダクタンスに基づいて、前記ディスクの第1法線ベクトルを特定することと、前記ディスクの前記第1法線ベクトルと前記プレートの第2法線ベクトルとのクロス積を生成することと、前記ディスクの前記第1法線ベクトルと前記プレートの前記第2法線ベクトルとの前記クロス積に基づいて、前記プレートに対する前記ディスクの前記最接近点の角度位置を特定することと、を含む、付記19に記載の方法。
付記21.前記ディスクが動くことにより、前記ディスクの第2歯と噛合する第1歯を有するロータが回転する、付記19に記載の方法。
付記22.前記ロータは、空気力学的動翼、プロペラ、及びホイールから選択される1つの装置に接続されている、付記21に記載の方法。
付記23.センサシステムは、前記ディスクの位置に関する情報を生成するように構成されている、付記19に記載の方法。
付記24.油圧モータシステムと、前記油圧モータシステムのブースタとして動作するリラクタンスモータと、前記リラクタンスモータシステムと関連付けられ、且つ、コイルが物理的に関連付けられたプレートに対するディスクの位置を特定するとともに、前記ディスクの位置に基づいて前記コイルに流す電流を制御するように構成されている制御部と、を含むシステム。
付記25.第1電動モータと関連付けられ、且つ、第1コイルが物理的に関連付けられた第1プレートに対する第1ディスクの位置を特定するとともに、前記第1ディスクの位置に基づいて前記第1コイルに流す電流を制御するように構成されている第1制御部と、第2電動モータと関連付けられ、且つ、第2コイルが物理的に関連付けられた第2プレートに対する第2ディスクの位置を特定するとともに、前記第2ディスクの位置に基づいて、前記第2コイルに流す電流を制御するように構成されている第2制御部と、を含み、前記第1制御部及び前記第2制御部は、並行に動作するように構成されている、電動モータシステム。
付記26.コイルが物理的に関連付けられたプレートに対するディスクの位置を特定するとともに、前記ディスクの位置に基づいて前記コイルに流す電流を制御するように構成されている制御部と、前記制御部に関連付けられた電動モータと、を含み、前記制御部は、更に、ロータアーム指令位置を受信し、現在のロータアーム位置を特定するとともに、前記ディスクに対する変化量コマンドを生成するように構成されている、電動モータシステム。
特徴及び機能は、本開示の様々な実施形態において個別に達成可能であり、また、他の実施形態との組み合わせも可能である。この詳細については、以下の記載と図面から明らかになるであろう。
例示的な実施形態に特有のものと考えられる新規な特徴は、添付の特許請求の範囲に記載されている。しかしながら、例示的な実施形態、並びに、好ましい使用形態、更にその目的及び利点は、以下に示す添付の図面と共に本開示の例示的な実施形態の詳細な説明を参照することにより最もよく理解されるであろう。
例示的な実施形態による、電動モータ環境のブロック図である。 例示的な実施形態による、リラクタンスモータを示す図である。 例示的な実施形態による、リラクタンスモータを示す分解図である。 例示的な実施形態による、リラクタンスモータにおけるプレート上のディスクを示す図である。 例示的な実施形態による、プレートの上面を示す図である。 例示的な実施形態による、ディスクの位置を特定する演算式を示す図である。 例示的な実施形態による、ディスクの位置を特定するための制御部内のコンポーネントを示す図である。 例示的な実施形態による、ディスクの位置を示す図である。 例示的な実施形態による、ディスクの位置を特定するための制御部内のコンポーネントを示す図である。 例示的な実施形態による、電動モータ制御システムを示す図である。 例示的な実施形態による、ブースタを有する油圧モータシステムを示す図である。 例示的な実施形態による、一組の電動モータが示されている。 例示的な実施形態による、電流制御部を示すブロック図である。 例示的な実施形態による、デューティー比状態の表を示す図である。 例示的な実施形態による、四象限制御を示す図である。 例示的な実施形態による、電動モータの動作を制御するためのプロセスを示すフローチャートである。 例示的な実施形態による、電動モータにおけるディスクの位置を特定するためのプロセスを示すフローチャートである。 例示的な実施形態による、電動モータシステムを動作させるためのプロセスを示すフローチャートである。 例示的な実施形態による、電動モータに流す電流を制御するためのプロセスを示すフローチャートである。 例示的な実施形態による、データ処理システムを示すブロック図である。 例示的な実施形態による、航空機の製造及び保守方法を示すブロック図である。 例示的な実施形態が実施可能な航空機を示すブロック図である。
例示的な実施形態においては、いくつかの事項が認識及び考慮されている。例えば、例示的な実施形態においては、リラクタンスモータの一種であり円滑な動作が望まれる電動モータとして、バーチャル楕円装置(virtual ellipse device: VED)が挙げられることが認識及び考慮されている。このタイプの電動モータにおいては、コイルを有するプレートに対して、ディスクがポール(pole)上に配置されている。
例示的な実施形態においては、コイルの電流に基づいて、ディスクの位置が、コイルを有するプレートに対して移動することが認識及び考慮されている。例えば、ディスクは、当該ディスクの外縁の最接近点の位置が、コイルを流れる電流の変化に応答して変化するように、動くことができる。このような動きには、ディスクの回転が生じない傾斜転動(nutating motion)がある。
例示的な実施形態においては、ディスクの位置を利用してコイルに電流を流し、ディスクを所望通り動かすことが認識及び考慮されている。また、例示的な実施形態においては、ディスクの位置を特定する一態様として、ディスクの位置のタイミングを特定するシミュレーションを用いることも認識及び考慮されている。すなわち、これらのシミュレーションにより、バーチャル楕円装置の動作中のある時点において、ディスクの外縁の最接近点が、コイルを有するプレートに対してどこに位置すると予想されるかを特定することができる。これらのシミュレーションに基づき、ディスクを動かすためにコイルに電流を流すためのコマンドが生成される。しかしながら、この解決法は、環境要因により、バーチャル楕円装置が動作するタイミングや態様が変化しうることを考慮していない。結果として、モータの動作が所望通り円滑に行わないこともある。
したがって、例示的な実施形態においては、外縁を有するディスクを含むとともに、動作中に、当該外縁において最接近点が変化するように構成された電動モータを制御するための方法及び装置が提供される。上記装置は、制御部を含む。制御部は、コイルが物理的に関連付けられたプレートに対するディスクの位置を特定するとともに、ディスクの位置に基づいてコイルに流す電流を制御するように構成されている。ディスクは、当該ディスクとプレートとの間の最接近点がディスクの外縁に沿って変化しながら動くように構成されている。
また、例示的な実施形態においては、所定レベルの精度でディスクの位置を特定することが非常に困難であることが認識及び考慮されている。結果として、ディスクの位置の特定が所望通り精度良く行われない場合、動きが所望通り平滑でない場合がある。したがって、例示的な実施形態においては、コイルのインダクタンスに基づいて、ディスクの位置が特定される。インダクタンスは、電動モータの動作中に計測される。更に、上記位置は、シミュレーションから時間に基づいて予想されるのではなく、電動モータの動作中に特定される。上記位置は、電動モータの動作中に、計測、計算、又は、これら両方を用いて特定される。
ここで、図面、特に図1を参照すると、例示的な実施形態による電動モータ環境のブロック図が示されている。電動モータ環境100は、例示的な実施形態を実施可能な環境の一例である。
図示のように、電動モータ環境100は、電動モータシステム102を含む。図示のように、電動モータシステム102は、一組の電動モータ104と、電源106と、制御部108と、センサシステム110とを含む。一組の電動モータ104は、異なるタイプのモータを含みうる。例えば、一組の電動モータ104のうち1つのモータは、リラクタンスモータ、可変リラクタンスモータ、バーチャル楕円装置、又は他の適切なモータであってもよい。この図示例においては、一組の電動モータ104は、直流(DC)電動モータであってもよい。
図示のように、一組の電動モータ104は、一組のリラクタンスモータ112の形態をとる。本明細書において、「一組の」という表現をアイテムと共に用いる場合、1つ又は複数のアイテムをいうものとする。例えば、一組の電動モータ104は、1つ又は複数の電動モータをいう。
電源106は、制御部108を通じて一組の電動モータ104に電流114を供給する。電源106は、様々な形態をとりうる。例えば、電源106として、バッテリ、交流電流を直流電流に変換する電源部、発電器、又は、他の適切なコンポーネントのうち少なくとも1つを選択することができる。
本明細書において、「少なくとも1つの」という語句がアイテムのリストと共に用いられる場合は、リストアップされたアイテムの1つ又は複数の様々な組み合わせを使用してもよいということであり、リストのアイテムの1つだけを必要とする場合もあることを意味する。例えば、「アイテムA、アイテムB、又はアイテムCのうち少なくとも1つ」は、限定するものではないが、アイテムA、アイテムAとアイテムB、又はアイテムBを含みうる。また、この例では、アイテムAとアイテムBとアイテムC、又は、アイテムBとアイテムCを含む場合もある。勿論、これらのアイテムのあらゆる組み合わせが存在する。他の例において、「少なくとも1つ」は、例えば、限定するものではないが、2個のアイテムAと、1個のアイテムBと、10個のアイテムC;4個のアイテムBと7個のアイテムC;又は、他の適切な組み合わせであってもよい。アイテムは、ある特定の対象、物、又はカテゴリーであってもよい。すなわち、「少なくとも1つの」とは、あらゆる組み合わせのアイテム及びあらゆる数のアイテムをリストから使用してもよいが、リスト上の全てのアイテムを必要とするわけではないということを意味する。
制御部108は、これらの例示的な例においては、ハードウェア装置である。制御部108は、ソフトウェアを含みうる。ハードウェアは、制御部108において機能を実行するように動作する回路を含みうる。
本実施例では、ハードウェアは、回路システム、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス、又は、所定数の処理を行うように構成された他の適切なタイプのハードウェアの形態であってもよい。プログラマブルロジックデバイスを用いる場合、当該デバイスは、所定数の処理を行うように構成してもよい。このデバイスは、後に構成を変更してもよいし、所定数の処理を行うように恒久的な構成としてもよい。プログラマブルロジックデバイスの例としては、プログラマブルロジックアレイ、プログラマブルアレイロジック、フィールドプログラマブルロジックアレイ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、及び、他の適切なハードウェアデバイスが挙げられる。また、プロセスは、無機要素が組み込まれた有機要素によって実施してもよいし、人間を除く有機要素によって全体を構成してもよい。例えば、プロセスは、有機半導体の回路として実現してもよい。
制御部108は、コンピュータシステム116にて実現される。コンピュータシステム116は、1つ又は複数のコンピュータを含みうる。複数のコンピュータがコンピュータシステム116に存在する場合、これらのコンピュータは、ネットワークなどの通信媒体を通じて互いに通信することができる。
この図示例においては、制御部108は、一組の電動モータ104の動作を制御するように構成されている。特に、制御部108は、一組のリラクタンスモータ112内のリラクタンスモータ118を制御することができる。リラクタンスモータ118は、この例においては、電動モータである。図示のように、リラクタンスモータ118は、ディスク120と、プレート122と、コイル124とを含む。この図示例において、コイル124は、プレート122と物理的に関連付けられている。
1つのコンポーネントが他のコンポーネントと「物理的に関連付けられている」場合、この関連付けは、図示例における物理的関連付けをいう。例えば、コイル124などの第1コンポーネントは、プレート122などの第2コンポーネントに対する固定、接合、搭載、溶接、締結、及び/又は、他の適切な方法での接続により、当該第2コンポーネントに物理的に関連付けられていると看做すことができる。第1コンポーネントは、第3コンポーネントを用いて、第2コンポーネントに更に接続されてもよい。第1コンポーネントは、第2コンポーネントの一部、第2コンポーネントの延長部、又は、これら両方として形成することにより、第2コンポーネントと物理的に関連付けられると看做してもよい。
この図示例においては、ディスク120は、物理的構造体である。ディスク120は、円形、楕円形、又は他の適切な形状の断面を有する。ディスク120の三次元形状は、例えば、楕円体、半球、又は、他の適切な三次元形状であってもよい。
また、ディスク120は、プレート122に対して最接近点126を有するように構成されている。最接近点126は、プレート122の表面140に対し、ディスク120の外縁128に沿うものである。いくつかの例においては、最接近点126は、ディスク120とプレート122との間の点であって、2つのコンポーネント間で接触が発生する位置である。他の例においては、最接近点126において、2つのコンポーネント間の接触は発生しない。
ディスク120は、コイル124の磁界と相互作用する種々な材料で構成することができる。図示例においては、ディスク120は、内部で所定のレベルの磁界が形成されるのを補助する任意の透磁性材料を含みうる。例えば、ディスク120は、強磁性材料で構成することができる。ディスク120の材料は、鉄、ニッケル、コバルト、これらの材料のうち1つ又は複数を含む金属合金などの材料、及び他の適切な材料から選択することができる。
ディスク120は、当該ディスク120とプレート122との間の最接近点126がディスク120の外縁128に沿って変化しながら動くように構成されている。図示例においては、ディスク120の運動130は、リラクタンスモータ118のコイル124に送られる電流114を制御することにより行われる。ディスク120は、いくつかの図示例では、傾斜プレート(wobble plate)であってもよい。
図示のように、制御部108は、コイル124がプレート122と物理的に関連付けられた状態において、当該プレート122に対するディスク120の位置132を特定するように構成されている。更に、制御部108は、位置132に基づいて、コイル124に流す電流114を制御するように構成されている。この制御により、ディスク120は、当該ディスク120とプレート122との間の最接近点126がディスク120の外縁に沿って変化しながら動く。
この図示例においては、ディスク120は、傾斜転動を行う。この傾斜転動は、ディスク120を回転させずに最接近点126を変化させるためのディスク120の揺動運動である。
位置132の特定により、制御部108は、コイル124に送る電流114を制御して、ディスク120に運動130を行わせることができる。この制御は、運動130が、ディスク120の平滑な動き、段階的な動き、又は、他の所望の動きのうち少なくとも1つとなるように行われてもよい。
図示例においては、位置132は、センサシステム110を用いて特定する。センサシステム110は、ハードウェアシステムであり、ソフトウェアを含みうる。図示のように、センサシステム110は、ディスク120の位置132に関する情報134を生成するように構成されている。図示例においては、センサシステム110は、インダクタンスセンサ、エンコーダ、ホール効果センサ、レーザレンジファインダ、カメラ、距離センサ、電流センサ、又は、他の適切なタイプのセンサのうち少なくとも1つで構成することができる。
情報134は、様々な形態をとりうる。例えば、情報134は、位置132を計算するために用いられる計測値、又は、他の適切なタイプの情報を含みうる。
例えば、情報134は、コイル124について計測されたインダクタンスを含みうる。したがって、情報134は、制御部108により用いられてもよく、これにより、当該制御部は、センサシステム110により計測されたコイル124のインダクタンスに基づいて、コイル124がプレート122と物理的に関連付けられた状態において、プレート122に対するディスク120の位置132を特定することができる。他の例においては、センサシステム110は、コイル124のインダクタンスの計測値から位置132を計算して、当該位置132を、制御部108により特定される情報134として送信してもよい。
所望レベルの精度で位置132が特定されると、運動130が平滑運動などの所望の運動になるように電流114を制御することができる。このようにして、リラクタンスモータ118は、プラットフォーム138における装置136に接続することができる。リラクタンスモータ118は、装置136における少なくとも1つのコンポーネント、又は、装置136における一組のコンポーネントを動かすことができる。
装置136は、様々な形態をとりうる。例えば、装置136は、空気力学的動翼、プロペラ、ホイール、及び、他の適切な装置のうち1つが選択される。プラットフォーム138もまた、様々な形態をとりうる。例えば、プラットフォーム138として、可動式プラットフォーム、固定プラットフォーム、陸上ベースの構造体、水上ベースの構造体、宇宙ベースの構造体、航空機、無人航空機、ドリル装置、電動クレーン、風車、ウィンチ、水上艦、戦車、軍用人員運搬車、列車、宇宙船、宇宙ステーション、衛星、潜水艦、自動車、発電所、橋、ダム、家屋、製造施設、建物、ロボット、ロボットアーム、電気推進システム、及び、他の適切なタイプのプラットフォームのうち1つを選択してもよい。
図1における電動モータ環境100の説明は、例示的な実施形態を実施する態様に対して物理的又は構造的な限定を加えるものではない。図示されたコンポーネントに加えて、又はこれらのコンポーネントに代えて、他のコンポーネントを用いることもできる。いくつかのコンポーネントは、必要としない場合もある。また、図中のブロックは、機能コンポーネントを示す。これらのブロックのうち1つ又は複数は、例示的な実施形態において実施する際には、組み合わせたり、分割したり、組み合わせてから異なるブロックに分割したりすることができる。
例えば、制御部108は、第2コイルが物理的に関連付けられた第2プレートに対する第2ディスクの第2位置を特定するとともに、第2ディスクの第2位置に基づいて、第2コイルに流す電流を制御するように更に構成されてもよい。これらのコンポーネントは、一組の電動モータ104における他の電動モータに設けられていてもよい。
この図示例において、プレート122及びコイル124は、別個の機能コンポーネントとして示されている。他の例においては、これら2つの機能コンポーネントは、コイル124がプレート122と一体化した1つの物理的構造体として実現してもよい。
次に図2を参照すると、同図には、例示的な実施形態によるリラクタンスモータが示されている。この図において、リラクタンスモータ200は、図1にブロック形式で示されたリラクタンスモータ118の一実装例である。この特定の例において、リラクタンスモータ200は、バーチャル楕円装置である。
リラクタンスモータ200は、ハウジング204を含む。ハウジング204は、第1部分206と第2部分208とを有する。第1部分206は、ハウジング204内の他のコンポーネントが見えるように仮想線で示されている。この図から分かるように、リラクタンスモータ200は、更に、プレート210と、コイル212と、支柱214と、センサ216と、ディスク218と、ロータ220と、シャフト222とを含む。
この図から分かるように、コイル212及びセンサ216は、プレート210に物理的に関連付けられている。支柱214は、プレート210から延びており、ディスク218を支持する。
コイル212は、図1にブロック形式で示されるコイル124を物理的に実現した例である。この図示例において、コイル212は、所定数のコイルであってもよい。本明細書における「所定数の」とは、1つ又は複数を意味する。例えば、所定数のコイル212とは、1つ又は複数のコイル212である。
コイル212に電流を流すことにより、ディスク218を動かすことができる。センサ216は、図1にブロック形式で示されるセンサシステム110内のセンサを物理的に実現した例である。この例では、センサ216は、コイル212のインダクタンスを検出するように構成されている。センサ216は、コイル212で検出されたインダクタンスから、プレート210に対するディスク218の位置に関する情報を生成するように構成されている。
ロータ220は、表面226に第1歯224を有しており、当該第1歯は、ディスク218の表面230における第2歯228と噛合する。ディスク218が動くと、ロータ220も動く。具体的には、ディスク218が動くと、矢印234の方向にロータ220が回転する。
シャフト222は、ロータ220の表面232から、ハウジング204の第1部分206における開口部236を通って延出している。この図示例では、シャフト222は、空気力学的動翼、プロペラ、ホイール、又は、他の適切な装置に接続可能に構成される。リラクタンスモータ200もまた、図1にブロック形式で示す制御部108などの制御部に接続可能に構成される。
次に図3を参照すると、例示的な実施形態によるリラクタンスモータの分解図が示されている。同図には、ロータ220用のベアリング300が示されている。ベアリング300は、ハウジング204の第1部分206内のロータ220を保持して、当該ロータ220を矢印234の方向に回転を許容するように構成されている。
次に図4を参照すると、同図には、例示的な実施形態による、リラクタンスモータにおけるプレート上のディスクが示されている。この図において、ディスク218は、プレート210の上面426から延びる支柱214上に配置されている。プレート210に対するディスク218の位置が不明瞭にならないようにするため、他のコンポーネントは図示していない。
この図において、コイル212は、プレート210と物理的に関連付けられている。コイル212は、コイルA400と、コイルB402と、コイルC404とを含む。この図示例では、コイルA400、コイルB402、及びコイルC404に対して、電流を所望の態様で流すことにより、ディスク218を動かす。コイルA400、コイルB402、及びコイルC404に対して、異なるレベルで異なる時点において電流を流すことにより、所望の態様でディスク218を動かすことができる。所望の動きとは、例えば、ディスク218の円滑な動き、段階的な動き、又は、他の適切なタイプの動きのうち少なくとも1つを指す。
図示のように、ディスク面408は、ディスク218全体に広がっている。プレート面410は、プレート210全体に広がっている。ディスク面408及びディスク218は、法線412を有する。プレート面410及びプレート210は、法線413を有する。プレート面410及び法線413は、この例では、基準となる面及び法線である。
ディスク面408及び法線412は、プレート210に対するディスク218の動きに応じて変化する。ディスク面408及び法線412は、プレート210に対するディスク218の位置を特定するために用いられる。
この例において、センサ414、センサ416、及びセンサ418は、センサ216の例であり、プレート210と物理的に関連付けられている。センサ414は、コイルA400のインダクタンスに関する情報を生成するように構成されている。センサ416は、コイルB402のインダクタンスに関する情報を生成するように構成されている。センサ418は、コイルC404のインダクタンスに関する情報を生成するように構成されている。
コイル212のうち1つ又は複数のインダクタンスに関する情報は、法線412を特定するために用いることができる。具体的には、コイル212のインダクタンスに関する情報は、図1にブロック形式で示す制御部108が、図4に示すディスク218の位置を特定するために用いられる。
例えば、ディスク218の位置は、プレート210に対するディスク218の最接近点422を含みうる。この例では、最接近点422は、ディスク218の外縁424沿いに位置する。最接近点422において、ディスク218は、プレート210に必ずしも接触していなくてもよい。
ディスク218が動いている間、プレート210に対するディスク218の最接近点422は変化する。この例において、ディスク218及び最接近点422は、矢印428の方向に動く。図示のように、ディスク218の動きは、回転運動ではなく、傾斜転動である。コイル212を流れる電流の変化を制御することにより、ディスク218の動きを制御することができる。コイル212を流れる電流が変化すると、センサ414、センサ416、及びセンサ418により、コイル212のインダクタンスが検出され、ディスク218の位置を特定するための情報が生成される。
次に、図5を参照すると、同図には、例示的な実施形態によるプレートの上面が示されている。図示のように、コイルA400は中心500を有し、コイルB402は中心502を有し、コイルC404は中心504を有する。
コイル212の位置は、コイル212の中心の位置に基づいて表される。例えば、コイルA400の中心500は、座標(Xa,Ya)を有し、コイルB402の中心502は、座標(Xb,Yb)を有し、コイルC404の中心504は、座標(Xc,Yc)を有する。
また、コイル212についてのインダクタンスが計測される。この図示例では、コイルA400のインダクタンスはLaであり、コイルB402のインダクタンスはLbであり、コイルC404のインダクタンスはLcである。
図示のように、x軸506及びy軸508は、プレート面410上に位置する。最接近点422は、x軸506に対する角度510として表される。最接近点422は、コイル212のインダクタンスを計測するとともに、ディスク面408の演算式を求めることにより特定される。
次に図6を参照すると、同図には、例示的な実施形態による、ディスクの位置を特定する演算式が示されている。図6に示す演算式は、図4に示すディスク面408などの面の位置を特定するために用いられる演算式の例である。演算式は、ディスク面408の法線ベクトルの特定にも用いられる。
方程式600は、面の標準演算式である。この例では、演算式600は、図4に示すディスク面408を特定するために用いられる。図示のように、x、y、及びzは、ディスク面408における座標の値である。
演算式600における定数a、b、c、及びdは、それぞれ、演算式602、演算式604、演算式606、及び演算式608を用いて計算することができる。この例では、LAは、コイルA400のインダクタンスであり、LBは、コイルB402のインダクタンスであり、LCは、コイルC404のインダクタンスである。
また、コイルA400、コイルB402、及びコイルC404の位置を用いて、a、b、c、及びdを計算することもできる。特に、コイルA400、コイルB402、及びコイルC404の中心位置を用いることができる。
図示のように、xAは、コイルA400の中心500のx値であり、yAは、コイルA400の中心500のy値である。xBは、コイルB402の中心502のx値であり、yBは、コイルB402の中心502のy値である。xcは、コイルC404の中心504のx値であり、ycは、コイルC404の中心504のy値である。これらのコイル212の位置、及び、コイル212の各々のインダクタンスにより、値a、b、c、及びdを求めることができる。
演算式602、演算式604、演算式606、及び演算式608を用いて計算された異なる値a、b、c、dを、演算式600で用いることにより、ディスク面408を特定することができる。演算式600は、三次元空間におけるディスク面408の演算式を表すものである。
演算式610にa、b、及びcの値を用いることによりディスク面408の法線412も特定することもできる。この図示例においては、演算式610における[a、b、c]は、法線412の[x、y、z]に対応する。つまり、[a、b、c]は、法線ベクトル、すなわち法線412を、演算式600を用いて計算されるディスク面について与えるものである。
次に、図1に示す制御部108は、演算式610により特定された法線412を用いて、プレート面410に対するディスク218の最接近点422を特定する。図7を参照して説明するように、最接近点422は、角度を計算することにより特定することができる。
次に図7を参照すると、例示的な実施形態による、ディスクの位置を特定するための制御部におけるコンポーネントが示されている。同図には、電動モータを制御するディスクの位置を特定するための制御部108におけるコンポーネントの例が示されている。図示のように、制御部108は、法線ベクトル算出部700と、クロス積生成器702と、最接近点特定部704とを含む。この例において、これらのコンポーネントは、図2におけるディスク218の位置を計算するように構成されている。
図示のように、法線ベクトル算出部700は、インダクタンス情報706及びコイル位置情報708を受信するように構成されている。インダクタンス情報706は、図2〜5に示すコイル212のインダクタンスの計測値を含む。例えば、図4〜5に示すように、コイル212が、コイルA400、コイルB402、及びコイルC404を含む場合、インダクタンス情報は、LA、LB、及びLCを含む。
コイル位置情報708は、コイル212の位置を含む。コイル212の位置は、いくつかの方法で表すことができる。例えば、上記位置は、コイル212の中心の座標であってもよい。これらの中心は、例えば、図5に示す中心500、中心502、及び、中心504であってもよい。これらの位置座標は、上述した図6における演算式602、演算式604、演算式606、及び、演算式608に入力される位置に対応する。
法線ベクトル算出部700は、演算式602、演算式604、及び、演算式606を用いて、ディスク法線ベクトル710を計算する。ディスク法線ベクトル710は、図4における法線412のベクトルであり、図6における演算式610に示される[a,b,c]又は[x,y,z]として定義することができる。すなわち、コイル212の中心位置とコイル212の各々のインダクタンスとを用いて、法線ベクトル算出部700は、ディスク法線ベクトル710を特定する。
クロス積生成器702は、法線ベクトル算出部700からディスク法線ベクトル710を受信する。クロス積生成器702は、更に、プレート210のプレート法線ベクトル712を受信する。プレート法線ベクトル712は、図4に示されるプレート面410における法線413のベクトルである。この図示例において、プレート法線ベクトル712は、[0,0,1]と定義される。
クロス積生成器702は、ディスク法線ベクトル710とプレート法線ベクトル712とのクロス積からベクトル714を生成する。ベクトル714は、[Xn,Yn,Zn]で表される。図示例では、ベクトル714と、ディスク法線ベクトル710及びプレート法線ベクトル712の両方とが互いに直交している。
クロス積生成器702は、ベクトル714に基づいて、ベクトル情報716を最接近点特定部704に送信する。この図示例においては、ベクトル情報716は、ベクトル714のXN及びYNを含む。
ベクトル情報716を用いて、最接近点特定部704は、最接近点422の角度510を特定する。この図示例においては、角度510は、Φ=arctan(Yn/Yn)として特定される。他の例においては、最接近点特定部704は、XN及びYNに加えて、又は、これらに代えて、他の情報を用いることにより最接近点422を特定してもよい。
特定された角度510は、ディスク面408の位置を算出するために用いられる。制御部108は、特定されたディスク面408の位置を用いて、リアルタイムで所望の態様にて整流を行うことができる。例えば、制御部108は、ディスク面408の正確な位置を有している。このため、制御部108は、コイル212に対して図1に示す電流114のオンオフ切替を行い、所望の態様でディスク面408を動かすことができる。いくつかの例においては、制御部108は、角度510により特定されるディスク面408の位置を用いて、現行のシステムを用いるよりも平滑にディスク面408を動作させることができる。
次に図8を参照すると、例示的な実施形態によるディスクの位置が示されている。この図示例においては、基準面800は、プレート面410と平行である。ディスク面408及び基準面800は共に、中心802を有する。
図示のように、角度804は、この例では傾斜(pitch)を表す。角度804は、ディスク面408の法線412と、基準面800の法線413との間の角度である。
この図示例において、ZIは、基準面800の法線413であり、e3’は、ディスク面408の法線412である。e2’は、クロス積生成器702により生成されるベクトルクロス積の結果のベクトルであり、図7におけるベクトル714に対応している。e1’は、e2’とe3’とのクロス積から第2クロス積生成器により計算されるベクトルである。結果として得られるベクトルe1’は、傾斜角を求めるための成分情報を提供する。
角度804の特定は、図9で説明するプロセスを用いて図6に示す演算式を用いることにより、角度510と同様の方法で行うことができる。ディスク面408の傾斜角の計算は、どの時点でギア歯が外れるかを特定するために用いることができる。この状況は、ギア歯のスリップが生じると考えられる程度まで傾斜角が小さくなる場合に起こりうる。ギア歯とは、図2に示す第1歯224及び第2歯228である。例えば、傾斜角の値が、その所望の角度よりも約2度小さい場合に、ギア歯が外れると考えられる。ディスクの傾斜角の特定は、図2〜4に示すディスク218が、どの時点でロータ220と所望の態様で係合していないかを特定するために用いることもできる。
更に、傾斜角の変化は、図2〜3に示すリラクタンスモータ200のハウジング204内の異物による詰まりを示す指標となりうる。このような状況が検出されると、リラクタンスモータ200は、運転停止されるか、或いは、詰まりの解消又は異物の除去を行うように操作される。
図9を参照すると、例示的な実施形態による、ディスクの位置を特定するための制御部内のコンポーネントが示されている。同図には、電動モータを制御するディスクの位置を特定するための、図1に示す制御部108におけるコンポーネントの例が示されている。図示のように、制御部108は、変位部900と、ディスク法線算出部902と、第1クロス積生成器904と、第2クロス積生成器906と、傾斜特定部908とを含む。この例において、これらのコンポーネントは、図2におけるディスク218の傾斜を計算するように構成されている。図示のように、この傾斜は、図8における角度804である。
図示のように、変位部900は、インダクタンス情報910を受信する。インダクタンス情報910は、コイル212のインダクタンスの測定値で構成される。
変位部900は、インダクタンス情報910に基づいて、垂直変位914を特定する。変位部900は、インダクタンス情報910を空間情報に変換するために用いられるが、これは、傾斜角の計算には3つの空間次元が必要だからである。
ディスク面408が、図2〜5に示すコイル212に近づくと、インダクタンスは最大になる。インダクタンスは、最も高い位置で最小となる。したがって、Lをある期間におけるコイルのインダクタンス、Lmaxを接触インダクタンス、kを定数とすると、垂直変位914は、線形外挿式z=−k*(L−Lmax)を用いて特定することができる。このように、インダクタンス情報910は、zで表される垂直変位に変換される。線形外挿法は、変位を特定する方法であるが、他の技術を用いることも可能である。例えば、他の技術として、インダクタンスの幾何学的依存性(geometrical dependency)が与えられれば、より高次な多項近似法(higher order polynomial approximation)を用いて精度を向上させることができる。
ディスク法線算出部902は、変位部900から垂直変位914を受信する。ディスク法線算出部902は、更に、コイル位置情報912を受信する。図7を参照して先に述べたように、コイル位置情報912とは、コイル212の位置である。
ディスク法線算出部902は、ディスク法線ベクトル916を特定する。この特定の例においては、図6に示される演算式602、演算式604、及び演算式606を用いて、上記特定が行われる。ディスク法線ベクトル916は、[a,b,c]として定義される。
第1クロス積生成器904は、ディスク法線ベクトル916の入力を受ける。第1クロス積生成器904は、更に、プレート法線ベクトル918の入力を受ける。この図示例において、プレート法線ベクトル918は、[0,0,1]と定義される。第1クロス積生成器904は、ディスク法線ベクトル916とプレート法線ベクトル918とのクロス積からベクトル920を生成する。ベクトル920は、[Χn,Yn,Ζn]として定義される。
第2クロス積生成器906は、ベクトル920及びディスク法線ベクトル916の入力を受ける。第2クロス積生成器906は、これら2つのベクトルのクロス積であるベクトル922を生成する。この図示例において、ベクトル922は、[Xm,Ym,Zm]と定義される。
第2クロス積生成器906は、ベクトル情報924を傾斜特定部908に送信する。この図示例においては、ベクトル情報924は、[Xm,Ym,0]及び[Xm,Ym,Zm]を含む。この図示例においては、A=[xm,ym,0]であり、B=[xm,ym,zm]である。図示のように、Aベクトルのz成分は、ゼロと等しく設定されている。これは、対象の角度が、Bベクトルと、コイル面に対する当該Bベクトルの射影との間の角度だからである。図示のように、Bは、第1クロス積生成器904における前回のクロス積のベクトルを表す。図示のように、Aは、Bに基づいたベクトルであり、z成分をゼロにすることにより、Aをx及びy面に配置したものである。
傾斜特定部908は、角度804を特定する。角度804は、この図示例では、傾斜角である。角度804は、Θ=arccos(A*B/(|A|*|B|))で特定される。
特定された角度804は、ディスク218が所望の噛合角度から外れているか否かを特定するために用いられる。噛合角度とは、図2において、ロータ220の第1歯224と、ディスク218の第2歯228とが互いに噛合する角度である。噛合角度は、所定の閾値を超えて変化すると、ディスク218がロータ220に対してスリップする恐れがある。すなわち、角度804を用いて特定されるディスク218の傾斜が、噛合角度の許容値を下回ると、ディスク218は、ロータ220に対してスリップする場合がある。上記許容値は、例えば、約−2度である。この状況下では、リラクタンスモータ200の性能が低下する恐れがある。
特定された傾斜角、すなわち角度804は、ディスク218のスリップを抑制又は防止するための動作をいつ実行するかを示すために用いることができる。ディスク218がロータ220に対してスリップする可能性を角度804が示す場合、その防止策を実施するように、制御部を構成してもよい。実行する動作の一例としては、電流を増大することにより、所望の噛合角度に対して角度804が所望の値を有するようにディスク218を保持することが考えられる。
特定した角度804は、ロータ220の第1歯224とディスク218の第2歯228との噛合に影響を与える異物が存在するか否かを判定するためにも用いることができる。更に、異物が検出された場合、制御部108は、異物の影響を排除又は低減するための動作を開始することもできる。
特定されたディスク面408の傾斜を用いて、制御部108は、リアルタイムで所望の態様にて整流を行うことができる。例えば、制御部108は、ディスク面408の正確な傾斜を把握しているため、制御部108は、コイル212に対する電流のオンオフ切替を行い、所望の態様でディスク面408を動かすことができる。
図10には、例示的な実施形態による電動モータ制御システムが示されている。この例においては、図1の制御部108を用いた図2のリラクタンスモータ200の動作の詳細が示されている。
図示のように、制御部108は、位置特定部1000と、位置トラッカ1002と、速度変換部1004と、位置トラッカ1006と、位置トラッカ1008と、整流器1010と、電流トラッカ1012とを含む。位置特定部1000は、図7及び図9に示すコンポーネントの一実施例である。すなわち、位置特定部1000は、ディスク面408の位置を特定するために、角度510、又は、角度804、又は、角度510と角度804との両方を計算するコンポーネントを含む。
この図示例においては、位置特定部1000は、図4に示すコイルA400、コイルB402、及びコイルC404に対応するインダクタンス計測値LA、LB、及びLcを受け取る。次に、位置特定部1000は、図7及び図9を参照して説明したように、ディスク面408の角度位置を出力する。角度位置は、角度510、角度804、これら両方、又は、他の適切な角度位置情報を含みうる。
図示のように、位置トラッカ1002は、ユーザからリラクタンスモータ200の動作についてのコマンドを受け取る。これらのコマンドは、リラクタンスモータ200のロータアーム指令位置1001を含みうる。具体的には、ロータアーム指令位置1001は、リラクタンスモータ200におけるロータアームの変位(deflection)であってもよい。位置トラッカ1002は、ロータアーム指令位置1001とロータアーム位置1003とを比較する。ロータアーム位置1003は、ロータアームの現在位置であってもよい。ロータアーム指令位置1001がロータアーム位置1003と一致しない場合、位置トラッカ1002は、ロータアーム指令位置1001とロータアーム位置1003との差を表すエラー値を送信する。
次に、位置トラッカ1002は、ディスク面408の変化量コマンド1005を生成する。変化量コマンド1005は、ロータアームがロータアーム指令位置1001に配置されるように、ディスク面408を所望の位置まで進めるために用いられる。この例においては、変化量コマンド1005は、ディスク面408の回転コマンドであってもよい。
図示のように、速度変換部1004は、速度を増分速度(incremental velocity)に変換する。速度変換部1004は、演算式βcmd=β+Δβcmdを用いて出力速度を計算する。ここで、βは位置特定部1000の出力であり、Δβcmdは変化量コマンド1005である。
この図示例においては、位置トラッカ1006は、計測されたシャフト位置であるβと変化量コマンド1005との差分を計算する。位置トラッカ1008は、指令されたディスク面408の位置と、計測されたディスク面408の位置であるαとの差分を計算する。
この図示例においては、整流器1010は、リラクタンスモータ200のコイル212を流れる電流を制御する。コイル212を流れる電流のタイミングは、ディスク面408の位置と、ロータアームの回転移動に必要なディスク面408の速度及び距離とに基づいて計算する。すなわち、切替の順序及びコイル212の電流の大きさが算出される。この切替の順序は、コイル212に対して所望の順序で電流を送るために、制御部108により用いられる。
図示のように、電流トラッカ1012は、電流制御ブロックである。この例においては、電流トラッカ1012は、電流トラッカ1014と、電流トラッカ1016と、電流トラッカ1018とを含む。電流トラッカ1014は、コイルA400における電流を監視及び指令し、電流トラッカ1016は、コイルB402における電流を監視及び指令し、電流トラッカ1018は、コイルC404における電流を監視及び指令する。コイルA400、コイルB402、及びコイルC404の各々における電流の大きさを増加又は減少させるために、電流トラッカ1012の各々により監視された電流に基づき、電流コマンド1019を切替システム1020に送信してもよい。
この図示例においては、リラクタンスモータ200は、切替システム1020と、コイル212と、センサ1026とを含む。切替システム1020は、コイル212に対する電流を制御するスイッチ1022を含む。電流コマンド1019は、スイッチ1022に対して、オンオフ状態の切替を指令する。
切替システム1020は、この図示例においては、電源及びコイル212に接続されたハードウェアである。電流コマンド1019は、スイッチ1022に対して、トグル式のオンオフ切替又は他の適切な態様での動作を指令することができる。
図示のように、コイルA400、コイルB402、及びコイルC404の電流計測値1024が取得される。電流測定値1024は、ia、ib、及びicで表され、それぞれコイルA400、コイルB402、及びコイルC404に関連付けられる。この例においては、コイル212の各々の電流計測値1024は、電流トラッカ1012に入力される。電流計測値1024は、電流センサ(不図示)を用いて取得してもよい。
この図示例においては、センサ1026は、センサ414と、センサ416と、センサ418と、位置センサ1028とを含む。センサ414、センサ416、及びセンサ418は、コイルA400、コイルB402、及びコイルC404それぞれのインダクタンス計測値1025を生成する。インダクタンス計測値1025は、LA、LB、及びLcを含み、上述したように、位置情報を計算するために位置特定部1000へ入力される。位置センサ1028は、ロータアーム位置1003を計測する。位置センサ1028は、この図示例においては、径方向位置センサである。ロータアーム位置1003は、位置トラッカ1002に送信され、ロータアーム指令位置1001と比較される。
図示のように、エフェクタ負荷1030は、リラクタンスモータ200に対する物理的負荷であってもよい。この例においては、パワーフィルタ1032は、入力電源のフィルタであってもよい。
このようにして、フィードバックループが形成され、コイル212における電流をより正確に制御することができる。更に、ロータアームが指令位置に移動するように、制御部108によりディスク面408が制御される。これに対して、スイッチ1022に送信される電流コマンド1019が動的に変更され、コイル212が所望の態様で機能する。この結果、リラクタンスモータ200は、効率的且つ平滑に動作することができる。
図11を参照すると、例示的な実施形態による、ブースタを有する油圧モータシステムが示されている。この図示例には、油圧モータシステム1100とリラクタンスモータシステム1102とが示されている。リラクタンスモータシステム1102は、図1にブロック形式で示す制御部108を有するリラクタンスモータ118の一実施例である。
図示のように、油圧モータシステム1100及びリラクタンスモータシステム1102は並行に動作する。いくつかの例においては、リラクタンスモータシステム1102は、油圧モータシステム1100のブースタであってもよい。リラクタンスモータシステム1102がブースタである場合、リラクタンスモータシステム1102は、エフェクタ負荷1104に対して付加的な力を与えることができる。
この図示例においては、位置コマンド1106が油圧アクチュエータ制御部1108に送信される。位置コマンド1106は、油圧ピストン1109の所望の位置である。次に、油圧アクチュエータ制御部1108は、油圧モータシステム1100の動作のための変化量コマンド1110を生成する。具体的には、変化量コマンド1110は、油圧モータシステム1100における油圧バルブ1111及び油圧ピストン1109を動作させるためのコマンドである。この図示例では、油圧ピストン1109の位置を計測して、位置1113を油圧アクチュエータ制御部1108に入力することにより、新たな変化量コマンドを生成してもよい。
油圧アクチュエータ制御部1108は、リラクタンスモータシステム1102における制御部1112に対して変化量コマンド1110を送信することもできる。このようにして、油圧アクチュエータ制御部1108の動作と制御部1112の動作との間の同期が可能となる。リラクタンスモータシステム1102における制御部1112は、図1に示す制御部108の一実施例である。制御部1112は、変化量コマンド1110を用いて、所望の態様でリラクタンスモータ1114を動作させることができる。例えば、制御部1112は、上述したように、変化量コマンド1110を用いて、リラクタンスモータ1114のディスク面の位置を変化させることができる。一例として、制御部1112は、図2〜10を参照して説明した、位置特定部、位置トラッカ、インダクタンスセンサ、位置センサ、及び、他のコンポーネント又はコンポーネントの組み合わせを用いてリラクタンスモータシステム1102の動作を制御することにより、エフェクタ負荷1104に対して付加的な力を与えることができる。
したがって、油圧モータシステム1100の制御部1112により、油圧バルブ1111、油圧ピストン1109、又はこれらの両方についての動きや位置決めのうち少なくとも1つの精度を高めることができる。結果として、エフェクタ負荷1104の動作において、より優れた制御性を実現することができる。
次に図12を参照すると、例示的な実施形態による、一組の電動モータが示されている。一組の電動モータ1200は、図1に示す一組の電動モータ104の一実施例である。
一組の電動モータ1200は、制御部1206を有するリラクタンスモータ1202と、制御部1208を有するリラクタンスモータ1204とを含む。リラクタンスモータ1202及びリラクタンスモータ1204は、これらの図示例においては、並行に動作するバーチャル楕円装置であってもよい。リラクタンスモータ1202及びリラクタンスモータ1204は、エフェクタ負荷1210に対して所望レベルの力を与えるために並行に動作することができる。
図示のように、リラクタンスモータ1202及びリラクタンスモータ1204は、各々が、図2に示すリラクタンスモータ200のコンポーネントを含む。制御部1206及び制御部1208は、図10に示す制御部108を参照しながら説明したコンポーネントを含む。例えば、制御部1206及び制御部1208は、リラクタンスモータ1202及びリラクタンスモータ1204それぞれの監視を行うとともに位置及び移動情報を計算するための、位置特定部、位置トラッカ、速度変換器、整流器、電流トラッカ、及び、他のコンポーネントを含みうる。
この図示例においては、フィードバック1212が、リラクタンスモータ1202から制御部1206へ送信され、フィードバック1214が、リラクタンスモータ1204から制御部1208へ送信される。フィードバック1212は、リラクタンスモータ1202におけるロータアームの位置情報と、リラクタンスモータ1202におけるコイルのインダクタンス計測値と、電流の計測値と、リラクタンスモータ1202内のディスクの角度位置と、リラクタンスモータ1202内のコンポーネントの位置を変更するために制御部1206が用いると考えられる他の適切なタイプのフィードバックとを含みうる。フィードバック1214は、リラクタンスモータ1204におけるロータアームの位置情報と、リラクタンスモータ1204におけるコイルのインダクタンス計測値と、電流の計測値と、リラクタンスモータ1204内のディスクの角度位置と、リラクタンスモータ1204内のコンポーネントの位置を変更するために制御部1208が用いると考えられる他の適切なタイプのフィードバックとを含みうる。フィードバック1212及びフィードバック1214は、上述したように、制御部1206及び制御部1208内の様々なコンポーネントにより用いられてもよい。
更に、この図示例においては、制御部1206及び制御部1208は、互いに通信可能である。例えば、制御部1206は、制御部1208に対して動作情報1216を送信することができる。動作情報1216は、例えば、変化量コマンド、ロータ位置情報、インダクタンス計測値、及び他の適切なタイプの情報を含みうる。動作情報1216は、リラクタンスモータ1202及びリラクタンスモータ1204を所望通り並行して動作させるために、制御部1206及び制御部1208によって用いられてもよい。
図2〜12に示す様々なコンポーネントは、図1に示すコンポーネントと組み合わせてもよいし、図1に示すコンポーネントと共に用いてもよいし、これら両方を行ってもよい。更に、図2〜12に示すコンポーネントのいくつかは、図1にブロック形式で示すコンポーネントを物理的構造体として実現した例である。
更に、図2〜10に示すリラクタンスモータ200の例は、他の例示的な実施形態を実施する態様に限定を加えるものではない。例えば、リラクタンスモータ200に対して3つのコイルが示されているが、他の例においては、これ以外の数のコイルを用いてもよい。例えば、2つのコイル、5つのコイル、8つのコイル、又は、これら以外の数のコイルを用いてもよい。更に、実施例における様々な電動モータは、1つ又は複数の象限(quadrants)で動作させてもよい。
次に図13を参照すると、例示的な実施形態による電流制御部のブロック図が示されている。この図示例において、電流制御部1300は、図1に示す制御部108であってよい。具体的には、電流制御部1300は、図1に示す一組の電動モータ104に送る電流114の値の範囲を選択するために用いてもよい。この電流114の制御は、電流が、図1に示すリラクタンスモータ118のコイル124を流れる状況において行うことができる。
電流制御部1300は、リラクタンスモータ118の動作中における電流114の変化に従って、一組の電動モータ104に送る電流114の大きさを制御するように構成されている。すなわち、一組の電動モータ104に対して電流114を送るための指令電流が特定されると、その大きさに対する範囲を用いて、当該指令電流に基づき、電流114がリラクタンスモータ118に供給される。これらの図示例においては、指令電流は、一組の電動モータ104へ送られる電流114の大きさの値である。
この図示例においては、電流制御部1300は、所定数のコンポーネントを含む。図示のように、電流制御部1300は、制限算出部1302と、デューティー比特定部1304と、切替コマンド生成器1306とを含む。
制限算出部1302は、指令電流(icmd)1308の入力を受信する。制限算出部1302は、指令電流1308から、電流上限(iUL)1310及び電流下限(iLL)1312を特定する。これら2つの値は、指令電流1308の範囲を特定する。この図示例においては、上記特定は、様々な方法で行うことができる。例えば、電流上限1310は、icmd+kであり、電流下限1312は、icmd−kである。この例においては、kは定数であり、所望の値を任意に選択することができる。他の例においては、定数は、電流上限1310を特定する場合と電流下限1312を特定する場合とでは異なっていてもよい。
このようにして、電流上限1310及び電流下限1312により制限を規定して、電流114が指令電流1308の範囲内でコイル124を流れるように、当該電流を制御することができる。
デューティー比特定部1304は、制限算出部1302から電流上限1310及び電流下限1312を受信する。更に、デューティー比特定部1304は、フィードバック電流ib1314の入力を受信する。これらの入力は、デューティー比状態1316を特定するために用いられる。フィードバック電流ib1314は、コイル212を流れる電流である。
デューティー比状態1316は、切替コマンド生成器1306に送信される。切替コマンド生成器1306は、デューティー比状態1316から切替コマンド1318を生成する。これらの切替コマンドは、電源からリラクタンスモータ118などの電動モータへの電流の供給を制御する、制御部108のスイッチに対するコマンドである。
切替コマンド1318は、電動モータのコイル、例えば、リラクタンスモータ118のコイル124への一時的な電圧の印加を制御するスイッチに対する制御を行う。これらのスイッチは、例えば、図10に示すスイッチ1022である。電圧の印加は、コイルの電流の大きさを変化させるための所定のデューティー比で時間と共に変化する。
デューティー比は、コイルに電圧が印加される時間の割合である。この期間中、巻き線に印加される電圧は、当該巻き線を流れる電流の大きさに影響を与える。
このようにして、フィードバック電流ib1314は、デューティー比を特定するための情報を提供する。この図示例では、フィードバック電流ib1314と指令電流1308との比較を用いて、デューティー比状態1316を特定する。図示のように、デューティー比状態1316から特定されたデューティー比をスイッチに適用して、コイルを流れる電流を所望の態様で変化させる。
次に図14を参照すると、例示的な実施形態による、図13に示すデューティー比状態1316の表が示されている。この図示例においては、表1400は、デューティー比状態1316のためのデューティー比特定部1304により特定されうるデューティー比状態を示す。
この図示例においては、表1400は、条件欄1402とデューティー比状態欄1404とを含む。図示のように、表1400は、項目1406と、項目1408と、項目1410と、項目1412とを含む。電流上限1310、電流下限1312、及びフィードバック電流ib1314などの入力に応じて、条件欄1402において特定の条件が満たされ、デューティー比状態欄1404の特定の項目におけるデューティー比状態が特定される。
この結果、デューティー比を能動的に変化させるために定数のゲイン値を用いる必要はなくなると考えられる。すなわち、デューティー比を能動的に制御して、リラクタンスモータ118の動作中に絶えずデューティー比を変化させる必要はなくなる。したがって、デューティー比を変更してフィードバック電流と指令電流との間の誤差を最小限にするための比例‐積分‐微分(PID)技術は不要となる。
これに代えて、本実施例では、計測された電流と、指令電流の上限及び下限との論理比較に基づいて、デューティー比状態1316が特定される。この例においては、計測された電流は、フィードバック電流ib1314である。図示例においては、デューティー比状態1316は、例えば、電流増加状態(デューティー比 100%)、電流減衰状態(デューティー比 0%)、及び回生電流(デューティー比 −100%)などが考えられる。特定の実施形態においては、上記以外の状態を用いてもよい。状態を特定し、範囲と共に用いることにより、現在用いられている制御システムよりも単純に、リラクタンスモータ118に対して指令される電流を制御することができる。
指令電流についての「制御の厳格さ」は、リラクタンスモータ118の動作中に変更可能である。すなわち、範囲は、変更することができる。範囲の変更は、電流の揺れ(swing)を低減するように選択してもよい。すなわち、第1電流範囲を選択し、リラクタンスモータ118の動作中に徐々に縮小してもよい。
このようにして、図13に示す電流制御部1300は、当該電流制御部1300を用いて指令電流1308の範囲内で電流114を変化させる機能を提供することができる。すなわち、制御部108は、図1に示すコイル124に対して電流114を流す際に、ディスク120の位置132を特定することができる。更に、制御部108は、コイル124内における電流の制御を特定するように構成することもできる。この制御は、電流114がコイル124を流れ始めると、図13に示す電流制御部1300を用いて行うことができる。
図13に示す電流制御部1300及び図14に示す表1400は、他の電流制御部を実施する態様に限定を加えるものではない。例えば、図13に示すデューティー比状態1316を特定するために、上記以外の項目、条件、又はデューティー比を設定してもよい。
状態又は範囲のうち少なくとも一方を用いるタイプの制御部である電流制御部1300は、リラクタンスモータ118において変化するインダクタンスに関連付けられる。インダクタンスは時間に対して変化するため、従来の比例‐積分‐微分(PID)制御部で用いられる一定のゲイン値は不要と考えらえる。ゲイン定数は、インダクタンスの定数値に適している。インダクタンスが時間と共に変化すると、ゲイン定数も時間と共に変化させなければならない。結果として、電流制御部1300は、指令電流の範囲を用いて、電流制御部1300がどのタイミングで電流増加から惰性状態や回生へ切り替えるかを特定する。このタイプの制御部と接続されている位置算出部は、リラクタンスモータ118を所望のレベルで平滑に整流及び操作できるように構成されている。
次に図15を参照すると、同図には、例示的な実施形態による四象限制御が示されている。この図示例においては、複数の場面で、図1に示す電動モータシステム102を用いることができる。具体的には、制御部108は、図1に示す一組の電動モータ104を制御して、グラフ1500に示すような四象限で当該電動モータを動作させるために用いることができる。制御部108は、グラフ1500に示す四象限のうち1つ又は複数において、一組の電動モータ104の動作を制御するように構成されている。
図示のように、グラフ1500は、速度に対するトルクを示している。X軸1502は、速度を表す。Y軸1504は、トルクを表す。この図示例においては、第1象限1506、第2象限1508、第3象限1510、及び、第4象限1512が示されている。第1象限1506は、速度が第1方向であってトルクが第1方向である、モータの加速を表す。第2象限1508は、トルクが逆方向であって、速度が正方向である、モータのブレーキを表す。第3象限1510は、トルクが第2方向であって速度が第2方向であるモータの加速を表す。第4象限1512は、逆方向に駆動するモータのブレーキを表す。この象限においては、速度は逆方向であり、トルクは正方向である。
図示例における異なる電動モータに対して制御を行い、図15に示す4つの異なる象限のうち1つ又は複数で動作させることができる。例えば、図1に示す制御部108は、リラクタンスモータ118を制御して、第1象限1506、第2象限1508、第3象限1510、及び第4象限1512のうち1つ又は複数において当該制御部を動作させることができる。
次に図16を参照すると、例示的な実施形態による、電動モータの動作を制御するプロセスのフローチャートが示されている。図16に示されるプロセスは、電動モータシステム102において実施することにより、図1に示す一組の電動モータ104を制御することができる。例えば、説明する様々な工程は、リラクタンスモータ118を制御するために行うことができる。
プロセスを開始すると、まず、リラクタンスモータにおいて、コイルが物理的に関連付けられたプレートに対するディスクの位置を特定する(工程1600)。次に、このプロセスにおいて、ディスクの位置に基づいてコイルに流す電流を制御して(工程1602)、その後、プロセスを終了する。ディスク120は、図1に示すプレート122に対して、ディスク120とプレート122との間の最接近点126がディスク120の外縁128に沿って変化しながら動くように構成されている。これらの例において、これらの工程は、電動モータの動作中に動的に行われる。
次に図17を参照すると、例示的な実施形態による、電動モータにおけるディスクの位置を特定するプロセスのフローチャートが示されている。図17に示されるプロセスは、図16に示す工程1600の一実施例である。
プロセスを開始すると、まず、計測したコイルのインダクタンスに基づいて、ディスクの第1法線ベクトルを特定する(工程1700)。次に、このプロセスにおいて、ディスクの第1法線ベクトルとプレートの第2法線ベクトルとのクロス積を生成する(工程1702)。ディスクの第1法線ベクトルとプレートの第2法線ベクトルとのクロス積に基づいて、プレートに対するディスクの最接近点の角度位置を特定し(工程1704)、その後、プロセスを終了する。
次に図18を参照すると、例示的な実施形態による、電動モータシステムを動作させるためのプロセスのフローチャートが示されている。図18に示すプロセスは、図1に示すリラクタンスモータ118における制御部108により実行することができる。
プロセスを開始すると、まず、ロータアーム指令位置を制御部に送信する(工程1800)。このロータアーム指令位置は、リラクタンスモータ118のユーザにより入力される変位位置xであってもよい。
次に、このプロセスにおいて、現在のロータアーム位置を特定する(工程1802)。次に、このプロセスにおいて、ロータアーム指令位置を現在のロータアーム位置と比較する(工程1804)。現在のロータアーム位置がロータアーム指令位置と等しいか否かを判定する(工程1806)。現在のロータアーム位置とロータアーム指令位置が等しい場合、プロセスは工程1800に戻る。
現在のロータアーム位置とロータアーム指令位置が等しくない場合、ディスク面コマンドを生成する(工程1808)。このディスク面コマンドは、コイル212に対してディスク面408の位置を変更するために用いられる角度位置又は速度についてのコマンドであってもよい。言い換えれば、このディスク面コマンドにより、ディスク面408は、プレート面410に対して傾斜転動を行うことができる。
その後、ディスク面コマンドに基づいて電流コマンドを生成する(工程1810)。この電流コマンドは、コイル212の1つ又は複数における電流量を増加又は低減するためのコマンドであってもよい。次にこのプロセスにおいて、電流コマンドに基づき、コイルを流れる電流を変化させる(工程1812)。コイル212を流れる電流の変化により、ディスク面408は傾斜転動を行うことができる。
次に、コイルの各々における電流を計測する(工程1814)。次に、このプロセスにおいて、計測した電流と指令された電流とを比較する(工程1816)。指令された電流と計測された電流が等しいか否かを判定する(工程1818)。
指令された電流と計測された電流とが等しくない場合、新たな電流コマンドを生成し(工程1820)、その後、プロセスを終了する。この電流コマンドは、コイル212における電流量を更に増加又は低減するものであってもよい。例えば、計測された電流が指令された電流よりも少ない場合、スイッチ1022を閉じて、コイル212に対して十分な電源電圧を供給する。
他の例においては、計測された電流が、指令電流に対して所望の閾値内であれば、スイッチ1022をオンオフ切替することにより、継続して非同期の再循環を行う。更に他の例においては、計測された電流が高すぎる場合、全てのスイッチ1022を開放して、コイル212に対して最大の負の電源電圧を供給する。
工程1818に戻って、指令された電流と計測された電流が等しい場合、上述したように、プロセスは工程1800に戻る。このようにして、コイル212の動的制御を行って、所望の態様でディスク面408を操作するためのフィードバックループが形成される。
次に図19を参照すると、例示的な実施形態による、電動モータに流す電流を制御するためのプロセスのフローチャートが示されている。図19に示すプロセスは、図13に示す電流制御部1300において実行することができる。
プロセスを開始すると、まず、電動モータの指令電流を受け取る(工程1900)。その後、このプロセスにおいて、電動モータに対する電流の範囲を特定する(工程1902)。上記範囲は、上限及び下限により定義することができる。この例においては、指令電流は、範囲内である。
次に、このプロセスにおいて、コイルを流れる電流に基づいて、電動モータのデューティー比状態を特定する(工程1904)。デューティー比状態は、フィードバック電流に基づいて特定される(工程1906)。フィードバック電流は、この例においては、電動モータのコイルを流れる電流である。デューティー比状態は、電流上限と電流下限のうち少なくとも一方を用いて特定することもできる。デューティー比状態は、図14に示す表1400などの表を用いて特定することができる。
このプロセスにおいて、特定されたデューティー比状態に基づいて電動モータへ電流を送り(工程1908)、その後、プロセスを終了する。電流は、スイッチコマンドを生成することにより、電動モータに送ることができる。このスイッチコマンドは、電動モータに対する電流の供給を制御する制御部108においてスイッチを制御するコマンドである。電動モータに対する電流の供給は、コイルに対する電圧の印加を制御するスイッチによって実現することができる。この例においては、電流は、1つ又は複数のコイルに送ることができる。
このプロセスは、電動モータの動作中、何回繰り返してもよい。この電流制御により、電動モータは所望の動作を行うことができる。
図示された様々な実施形態のフローチャート及びブロック図は、例示的な実施形態における装置及び方法のいくつかの考えられる実施態様の構造、機能、及び動作を示すものである。この点では、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、モジュール、セグメント、機能、及び/又は、動作若しくはステップの一部を表す。例えば、これらのブロックのうち1つ又は複数は、プログラムコードとして実現されてもよいし、ハードウェアで実現されてもよいし、プログラムコード及びハードウェアの組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアにおいて実現する場合、当該ハードウェアは、例えば、フローチャート又はブロック図における1つ又は複数の工程を実行するように製造又は構成された集積回路の形態をとりうる。プログラムコードとハードウェアの組み合わせとして実現する場合、ファームウェアの形態で実現されうる。
例示的な実施形態のいくつかの代替の態様において、ブロックで述べられている1つ又は複数の機能は、図で述べられている順序とは異なる順序で実行してもよい。例えば、いくつかのケースにおいては、関連する機能に応じて、連続して示されている2つのブロックは実質的に同時に実行されてもよいし、逆の順序で実行されてもよい。また、フローチャート又はブロック図に示されたブロックに対して、さらに他のブロックを追加してもよい。
次に図20を参照すると、例示的な実施形態による、データ処理システムのブロック図が示されている。データ処理システム2000は、図1に示すコンピュータシステム116を実現するために用いることができる。この例においては、データ処理システム2000は、通信フレームワーク2002を含み、当該通信フレームワークは、プロセッサユニット2004と、メモリ2006と、永続記憶装置2008と、通信ユニット2010と、入出力(I/O)ユニット2012と、表示部2014との間の通信を実現する。この例では、通信フレームワークは、バスシステムの形態である。
プロセッサユニット2004は、メモリ2006に読み込み可能なソフトウェアに対する指示を実行するように機能する。プロセッサユニット2004は、特定の用途に応じて、所定数のプロセッサ、マルチプロセッサコア、又は他のタイプのプロセッサであってもよい。
メモリ2006及び永続記憶装置2008は、記憶装置2016の例である。記憶装置は、例えば、限定するものではないが、データ、関数形式のプログラムコードなどの情報や、一時的及び/又は永続的な他の適切な情報を保存できる任意のハードウェアである。記憶装置2016は、これらの例においては、コンピュータ読取り可能記憶装置とも呼ばれる場合がある。メモリ2006は、これらの例では、例えば、ランダムアクセスメモリ、又は、任意の他の適切な揮発性又は不揮発性の記憶媒体であってもよい。永続記憶装置2008は、特定の用途に応じて様々な形態をとることができる。
例えば、永続記憶装置2008は、1つ又は複数のコンポーネント又は装置を含むことができる。例えば、永続記憶装置2008は、ハードドライブ、フラッシュメモリ、書き換え可能光ディスク、書き換え可能磁気テープ、又は、これらの組合せであってもよい。永続記憶装置2008により用いられる媒体は、着脱可能であってもよい。例えば、着脱可能なハードドライブを、永続記憶装置2008に使用することができる。
通信ユニット2010は、これらの実施形態では、他のデータ処理システム又は装置と通信を行う。これらの実施例では、通信ユニット2010は、ネットワークインタフェースカードである。
入出力ユニット2012は、データ処理システム2000に接続可能な他の装置とのデータの入出力を可能にする。例えば、入出力ユニット2012は、キーボード、マウス、及び/又は、いくつかの他の適切な入力装置を介して、ユーザ入力用の接続を提供することができる。更に、入出力ユニット2012は、プリンタに出力を送信できる。表示部2014は、ユーザに情報を表示する機構である。
オペレーティングシステム、アプリケーション、及び/又は、プログラムに対する指示は、記憶装置2016に保存でき、当該記憶装置は、通信フレームワーク2002を介して、プロセッサユニット2004と通信を行う。様々な実施形態の処理は、コンピュータにより実施される命令を用いて、プロセッサユニット2004により実行することができ、これらの命令は、メモリ2006などのメモリに保存されていてもよい。
これらの命令は、プロセッサユニット2004内のプロセッサによって読み取り及び実行可能なプログラムコード、コンピュータ使用可能プログラムコード、又は、コンピュータ読取り可能プログラムコードと呼ばれる。様々な実施形態におけるプログラムコードは、メモリ2006又は永続ストレージ2008などの様々な物理的記憶媒体又はコンピュータ読取り可能記憶媒体上で具現化することができる。
プログラムコード2018は、コンピュータ読取り可能媒体2020に関数形式で保存されている。この媒体は、選択的に着脱可能であり、プロセッサユニット2004が実行するために、データ処理システム2000に読み込むことも、そこに転送することもできる。プログラムコード2018及びコンピュータ読取り可能媒体2020は、これらの実施例では、コンピュータプログラム製品2022を形成している。一例では、コンピュータ読取り可能媒体2020は、コンピュータ読取り可能記憶媒体2024、又は、コンピュータ読取り可能信号媒体2026であってもよい。
これらの実施例では、コンピュータ読取り可能記憶媒体2024は、プログラムコード2018の伝播又は伝達を行う媒体ではなく、プログラムコード2018の保存に使用される物理的又は有形の記憶装置である。
これに代えて、プログラムコード2018は、コンピュータ読取り可能な信号媒体2026を用いてデータ処理システム2000に伝送することもできる。コンピュータ読取り可能信号媒体2026は、例えば、プログラムコード2018を含む伝播データ信号であってもよい。例えば、コンピュータ読取り可能信号媒体2026は、電磁信号、光信号、及び/又は、任意の他の適切なタイプの信号であってもよい。これらの信号は、無線通信リンク、光ファイバケーブル、同軸ケーブル、ワイヤ、及び/又は、任意の他の適切なタイプの通信リンク等を介して送信することができる。
データ処理システム2000について、様々なコンポーネントを図示したが、これらは、様々な実施形態を実現する態様に構造上の限定を加えるものではない。データ処理システム2000用に示したコンポーネントに加える部品、及び/又は、それら部品に代わる部品を含むデータ処理システムにおいても、様々な例示的な実施形態を実施することができる。図20に示す他のコンポーネントは、図示している実施例から変更することができる。様々な実施形態では、プログラムコード2018を実行可能な任意のハードウェア装置又はシステムを使用してもよい。
本開示の例示的な実施形態を図21においては、航空機の製造及び保守方法2100に関連させ、図22においては航空機2200に関連させて説明する。一組の電動モータ104におけるモータは、製造及び保守方法2100の様々な段階で製造することができる。更に、一組の電動モータ104のうち1つ又は複数は、製造装置において用いることができる。更に他の例においては、制御部108は、一組の電動モータ104の整備又は再加工中に、一組の電動モータ104に組み込むことができる。
まず、図21を参照すると、例示的な実施形態による、航空機の製造及び保守方法のブロック図が示されている。生産開始前において、航空機の製造及び保守方法2100は、図22に示した航空機2200の仕様決定及び設計2102と、材料調達2104とを含む。
生産中には、図22に示す航空機2100の部品及び小組立品の製造2106、並びに、システムインテグレーション2108が行われる。その後、図22に示す航空機2200は、認可及び納品2110の工程を経て、使用2112に入る。顧客による使用2112中は、図22の航空機2200は、定例の整備及び保守2114に組み込まれる。これは、改良、再構成、改修、及び他の整備又は保守を含みうる。
航空機の製造及び保守方法2100の各工程は、システムインテグレーター、第三者、及び/又は、オペレーターによって実行又は実施することができる。これらの例において、オペレーターは顧客であってもよい。説明のために言及すると、システムインテグレーターは、航空機メーカー及び主要システム下請業者をいくつ含んでいてもよいが、これに限定されない。第三者は、売主、下請業者、供給業者をいくつ含んでいてもよいが、これに限定されない。オペレーターは、航空会社、リース会社、軍事団体、サービス組織等であってもよい。
次に図22を参照すると、例示的な実施形態を実施可能な航空機がブロック図で示されている。この例において、航空機2200は、図21に示した航空機の製造及び保守方法2100によって生産され、複数のシステム2204及び内装2206を備えた機体2202を含みうる。システム2204の例としては、1つ又は複数の推進系2208、電気系2210、油圧系2212、および環境系2214が挙げられる。また、その他のシステムをいくつ含んでもよい。また、航空宇宙産業に用いた場合を例として示しているが、種々の例示的な実施形態を、例えば自動車産業等の他の産業に適用してもよい。本明細書において具現化される装置及び方法は、図21に示した航空機の製造及び保守方法2100おける、少なくとも1つの段階において、採用することができる。
例えば、図21に示す部品及び小組立品の製造2106において製造される部品及び小組立品は、図21に示す航空機2200の使用2112中に製造される部品及び小組立品と同様に製造されてもよい。更に別の例として、1つ又は複数の装置の実施形態、方法の実施形態、又はこれらの組合せは、図21に示す部品及び小組立品の製造2106及びシステムインテグレーション2108などの生産段階において用いることができる。1つ又は複数の装置の実施形態、方法の実施形態、又はこれらの組み合わせは、図21に示す航空機2200の使用2112及び/又は整備及び保守2114の段階で用いることができる。様々な例示的な実施形態を用いることによって、実質的に、航空機2200の組み立て速度を速めたり、コストを削減したりすることができる。
したがって、例示的な実施形態は、電動モータのための方法及び装置を提供する。図示している例は、電動モータを制御するために用いることができる。制御部108は、一組の電動モータ104をより正確に制御できるように設計される。例えば、制御部108は、一組の電動モータ104が所望レベルの平滑さを保って動くように制御することができる。いくつかの例においては、制御部108は、更に、一組の電動モータ104の動きを段階的に制御することができる。
他の例においては、電動モータの四象限の動作のうち1つ又は複数において、上記制御を行うことができる。更に別の例において、制御部108は、並行して動作する複数の電動モータを制御することができる。
このようにして、制御部108は、所望レベルの精度及び効率で1つ又は複数の電動モータの四象限制御を行うことができる。この所望レベルの精度により、航空機の航空操縦面(aero-control surface)のより正確な制御、航空機の推進系のより効率的な制御、油圧モータシステムの付加的なバックアップ電源の確保、及び、リラクタンスモータのより平滑な動作などの利点をもたらすことができる。
様々な例示的な実施形態の説明は、例示及び説明のために提示したものであり、全てを網羅することや、開示した形態での実施に限定することを意図するものではない。多くの改変又は変形が当業者には明らかであろう。
さらに、例示的な実施形態は、他の例示的な実施形態とは異なる特徴をもたらす場合がある。例えば、説明した例は、リラクタンスモータに関するものであるが、他の例は、コイルに対するロータなどのモータの回転部分の位置や、ロータの動きの制御、又は、これらの両方が望まれる、他のタイプの電動モータに適用することができる。例えば、他の例示的な実施形態は、ブラシレス直流モータに適用することができる。選択した実施形態は、実施形態の原理及び実際の用途を最も的確に説明するために、且つ、当業者が、想定した特定の用途に適した種々の変形を加えた様々な実施形態のための開示を理解できるようにするために、選択且つ記載したものである。

Claims (24)

  1. コイルが物理的に関連付けられたプレートに対するディスクの位置を特定するとともに、前記ディスクの位置に基づいて前記コイルに流す電流を制御するように構成されている制御部を含み、前記ディスクは、当該ディスクと前記プレートとの間の最接近点が前記ディスクの外縁に沿って変化しながら動くように構成されている、装置。
  2. 前記ディスクの第2歯と噛合する第1歯を有するロータを更に含み、前記ディスクが動くことにより前記ロータが回転する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記ディスク、及び、前記コイルを有する前記プレートは、モータを形成し、当該モータは、空気力学的動翼、プロペラ、及びホイールのうち選択された1つの装置に接続するように構成されている、請求項2に記載の装置。
  4. 前記ディスクの位置に関する情報を生成するように構成されているセンサシステムを更に含む、請求項1に記載の装置。
  5. 前記センサシステムは、インダクタセンサ、エンコーダ、ホール効果センサ、レーザレンジファインダ、カメラ、距離センサ、又は、電流センサのうち少なくとも1つで構成されている、請求項4に記載の装置。
  6. 前記制御部は、計測された前記コイルのインダクタンスに基づいて、前記コイルが物理的に関連付けられた前記プレートに対する前記ディスクの位置を特定するように構成されている、請求項1に記載の装置。
  7. 前記制御部は、
    前記コイルのインダクタンス情報及びコイル位置情報から、前記ディスクのディスク法線ベクトルを特定するように構成されている法線ベクトル算出部と、
    前記ディスク法線ベクトルとプレート法線ベクトルとのクロス積からベクトルを特定するように構成されているクロス積生成器と、
    前記クロス積生成器から受信したベクトル情報から前記最接近点の角度を特定するように構成されている最接近点特定部と、を含み、前記ベクトル情報は、前記ベクトルに基づいている、請求項1に記載の装置。
  8. 前記ディスクは第1ディスクであり、前記プレートは第1プレートであり、前記コイルは第1コイルであり、前記位置は、第1位置であり、前記制御部は、第2コイルが物理的に関連付けられた第2プレートに対する第2ディスクの第2位置を特定するとともに、前記第2ディスクの前記第2位置に基づいて前記第2コイルに流す電流を制御するように更に構成されている、請求項1に記載の装置。
  9. 前記ディスクは、傾斜転動を行う、請求項1に記載の装置。
  10. 前記ディスク及び前記プレートは、リラクタンスモータ、可変リラクタンスモータ、及びバーチャル楕円装置から選択された1つの電動モータを形成する、請求項1に記載の装置。
  11. 前記制御部は、前記コイルを流れる電流に基づいて、電動モータのデューティー比状態を特定するとともに、前記電動モータの前記デューティー比状態に基づいた範囲内で、前記コイルに流す電流を制御するための電流コマンドを生成するように構成されている、請求項1に記載の装置。
  12. 前記ディスクと、前記プレートと、前記コイルとを含む電動モータと、
    油圧モータシステムと、を更に含み、前記制御部は、前記油圧モータシステムの動作を制御するように構成されている、請求項1に記載の装置。
  13. 前記制御部、前記ディスク、及び前記プレートは、電動モータを構成しており、当該電動モータは、可動式プラットフォーム、固定プラットフォーム、陸上ベースの構造体、水上ベースの構造体、宇宙ベースの構造体、航空機、無人航空機、穿孔機、電動クレーン、風車、ウィンチ、水上艦、戦車、軍用人員運搬車、列車、宇宙船、宇宙ステーション、衛星、潜水艦、自動車、発電所、橋、ダム、家屋、製造施設、建物、ロボット、ロボットアーム、及び、電気推進システムから選択されたプラットフォームに設けられている、請求項1に記載の装置。
  14. コイルが物理的に関連付けられたプレート、及び、ディスクを有する電動モータを含み、前記ディスクは、当該ディスクと前記プレートとの間の最接近点が前記ディスクの外縁に沿って変化しながら動くように構成されており、
    計測された前記コイルのインダクタンスに基づいて、前記プレートに対する前記ディスクの位置を特定するとともに、前記ディスクの位置に基づいて前記コイルに流す電流を制御するように構成されている制御部を更に含む、電動モータシステム。
  15. 前記ディスクの第2歯と噛合する第1歯を有するロータを更に含み、前記ディスクが動くことにより前記ロータが回転する、請求項14に記載の電動モータシステム。
  16. 前記コイルのインダクタンスを計測するように構成されているセンサシステムを更に含む、請求項14に記載の電動モータシステム。
  17. 前記制御部は、
    前記コイルのインダクタンス情報及びコイル位置情報から、前記ディスクのディスク法線ベクトルを特定するように構成されている法線ベクトル算出部と、
    前記ディスク法線ベクトルとプレート法線ベクトルとのクロス積からベクトルを特定するように構成されているクロス積生成器と、
    前記クロス積生成器から受信したベクトル情報から前記最接近点の角度を特定するように構成されている最接近点特定部と、を含み、前記ベクトル情報は、前記ベクトルに基づいている、請求項14に記載の電動モータシステム。
  18. 前記ディスクは、傾斜転動を行う、請求項14に記載の電動モータシステム。
  19. 電動モータの動作を制御する方法であって、
    コイルが物理的に関連付けられたプレートに対するディスクの位置を特定することと、
    前記ディスクの位置に基づいて前記コイルに流す電流を制御することと、を含み、前記ディスクは、当該ディスクと前記プレートとの間の最接近点が前記ディスクの外縁に沿って変化しながら動くように構成されている、方法。
  20. 前記特定する工程は、
    前記コイルのインダクタンスに基づいて、前記ディスクの第1法線ベクトルを特定することと、
    前記ディスクの前記第1法線ベクトルと前記プレートの第2法線ベクトルとのクロス積を生成することと、
    前記ディスクの前記第1法線ベクトルと前記プレートの前記第2法線ベクトルとの前記クロス積に基づいて、前記プレートに対する前記ディスクの前記最接近点の角度位置を特定することと、を含む、請求項19に記載の方法。
  21. 前記ディスクが動くことにより、前記ディスクの第2歯と噛合する第1歯を有するロータが回転する、請求項19に記載の方法。
  22. 前記ロータは、空気力学的動翼、プロペラ、及びホイールから選択される1つの装置に接続されている、請求項21に記載の方法。
  23. センサシステムは、前記ディスクの位置に関する情報を生成するように構成されている、請求項19に記載の方法。
  24. 油圧モータシステムと、
    前記油圧モータシステムのブースタとして動作するリラクタンスモータと、
    前記リラクタンスモータシステムと関連付けられ、且つ、コイルが物理的に関連付けられたプレートに対するディスクの位置を特定するとともに、前記ディスクの位置に基づいて前記コイルに流す電流を制御するように構成されている制御部と、を含むシステム。
JP2016515497A 2013-10-01 2014-07-14 リラクタンスモータシステム Active JP6438461B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/043,612 US9164497B2 (en) 2013-10-01 2013-10-01 Reluctance motor system
US14/043,612 2013-10-01
PCT/US2014/046545 WO2015050616A2 (en) 2013-10-01 2014-07-14 Reluctance motor system

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016540471A true JP2016540471A (ja) 2016-12-22
JP2016540471A5 JP2016540471A5 (ja) 2017-08-24
JP6438461B2 JP6438461B2 (ja) 2018-12-12

Family

ID=51263532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016515497A Active JP6438461B2 (ja) 2013-10-01 2014-07-14 リラクタンスモータシステム

Country Status (7)

Country Link
US (1) US9164497B2 (ja)
EP (1) EP3053256B1 (ja)
JP (1) JP6438461B2 (ja)
KR (1) KR102306037B1 (ja)
CN (1) CN105594115B (ja)
CA (1) CA2919999C (ja)
WO (1) WO2015050616A2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9929623B2 (en) 2014-12-11 2018-03-27 The Boeing Company Reluctance motor with virtual rotor
US10164501B2 (en) 2014-12-11 2018-12-25 The Boeing Company Reluctance motor with dual-pole rotor system
US9768664B2 (en) 2015-05-21 2017-09-19 The Boeing Company Balanced eccentric gear design and method
CN108137151B (zh) * 2015-09-11 2021-09-10 深圳市大疆灵眸科技有限公司 用于无人飞行器的载体
US10203022B2 (en) 2015-11-04 2019-02-12 The Boeing Company Elliptically interfacing wobble motion gearing system and method
US10630128B2 (en) 2015-11-05 2020-04-21 The Boeing Company Eddy current repulsion motor
US10024391B2 (en) 2016-01-06 2018-07-17 The Boeing Company Elliptically interfacing gearbox
US10574109B2 (en) 2016-04-28 2020-02-25 The Boeing Company Permanent magnet biased virtual elliptical motor
US10215244B2 (en) * 2017-03-02 2019-02-26 The Boeing Company Elliptically interfacing gear assisted braking system
US10520063B2 (en) * 2017-04-21 2019-12-31 The Boeing Company Mechanical virtual elliptical drive
US10267383B2 (en) * 2017-05-03 2019-04-23 The Boeing Company Self-aligning virtual elliptical drive
US10968969B2 (en) 2019-03-18 2021-04-06 The Boeing Company Nutational braking systems and methods
US11459098B2 (en) 2019-11-27 2022-10-04 The Boeing Company Variable speed transmission and related methods
CN117318432B (zh) * 2023-11-29 2024-02-20 湖南天友精密技术有限公司 一种动磁型永磁电机及控制方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6122752A (ja) * 1984-07-10 1986-01-31 Kokusai Gijutsu Kaihatsu Kk モ−タ
EP0565746A1 (en) * 1991-03-01 1993-10-20 Stephen C. Jacobsen Magnetic eccentric motion motor
JPH09247897A (ja) * 1996-03-08 1997-09-19 Tadashi Fukao ディスク型磁気浮上回転機械
JPH11206181A (ja) * 1998-01-20 1999-07-30 Mitsubishi Electric Corp センサレス・スイッチドリラクタンスモータの回転子位置検出装置及びその方法
US6232685B1 (en) * 1999-05-19 2001-05-15 Johnson Outdoors Inc. Nutational motor
JP2005204414A (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Teikoku Electric Mfg Co Ltd モータの軸受摩耗検出装置
JP2013147126A (ja) * 2012-01-19 2013-08-01 Nabtesco Corp 航空機搭載用モータ駆動制御装置

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2509391A (en) * 1948-07-03 1950-05-30 Hansen Mfg Co Nutation type motor
US3341725A (en) 1965-07-15 1967-09-12 John F Gifford Electric motor having a nutative element
US5099186A (en) * 1990-12-31 1992-03-24 General Motors Inc. Integrated motor drive and recharge system
GB9506975D0 (en) * 1995-04-04 1995-05-24 Switched Reluctance Drives Ltd Controller for a switched reluctance machine
DE19754921A1 (de) 1997-12-10 1999-06-17 Hirn Helmut Dipl Ing Elektromotor
DE10028964B4 (de) 2000-06-10 2023-11-30 Sew-Eurodrive Gmbh & Co Kg Antrieb, umfassend ein Taumelgetriebe
JP3919436B2 (ja) * 2000-09-13 2007-05-23 株式会社荏原製作所 磁気浮上回転機械
GB2376357B (en) 2001-06-09 2005-05-04 3D Instr Ltd Power converter and method for power conversion
GB0221070D0 (en) * 2002-09-11 2002-10-23 Davison Ernest Flexispline motor
US7607437B2 (en) * 2003-08-04 2009-10-27 Cardinal Health 203, Inc. Compressor control system and method for a portable ventilator
US7194321B2 (en) * 2004-10-29 2007-03-20 Dynacity Technology (Hk) Limited Modular multi-axis motion control and driving system and method thereof
JP4356623B2 (ja) * 2005-02-03 2009-11-04 ダイキン工業株式会社 流体圧ユニット及び流体圧ユニットの制御方法
US20090009011A1 (en) * 2006-03-03 2009-01-08 Jonathan Sidney Edelson Motor using magnetic normal force
US7719214B2 (en) * 2006-10-06 2010-05-18 Performance Motion Devices, Inc. Method and apparatus for controlling motors of different types
IL203642A (en) * 2010-02-01 2014-01-30 Yesaiahu Redler A system and method for optimizing electric current utilization in the control of multiplex motors, and a projectile device containing it
JP5525887B2 (ja) * 2010-03-30 2014-06-18 ミネベア株式会社 ブラシレスdcモータ
JP2011247334A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Nabtesco Corp 航空機アクチュエータの油圧システム
US20120005840A1 (en) * 2010-07-06 2012-01-12 Jang Hoyong Washing machine and method for controlling the same
JP6005981B2 (ja) 2012-05-01 2016-10-12 京楽産業.株式会社 研磨揚送装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6122752A (ja) * 1984-07-10 1986-01-31 Kokusai Gijutsu Kaihatsu Kk モ−タ
EP0565746A1 (en) * 1991-03-01 1993-10-20 Stephen C. Jacobsen Magnetic eccentric motion motor
JPH09247897A (ja) * 1996-03-08 1997-09-19 Tadashi Fukao ディスク型磁気浮上回転機械
JPH11206181A (ja) * 1998-01-20 1999-07-30 Mitsubishi Electric Corp センサレス・スイッチドリラクタンスモータの回転子位置検出装置及びその方法
US6232685B1 (en) * 1999-05-19 2001-05-15 Johnson Outdoors Inc. Nutational motor
JP2005204414A (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Teikoku Electric Mfg Co Ltd モータの軸受摩耗検出装置
JP2013147126A (ja) * 2012-01-19 2013-08-01 Nabtesco Corp 航空機搭載用モータ駆動制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
CA2919999A1 (en) 2015-04-09
WO2015050616A3 (en) 2015-07-30
US20150091491A1 (en) 2015-04-02
CN105594115B (zh) 2019-07-12
CA2919999C (en) 2020-06-30
KR102306037B1 (ko) 2021-09-28
KR20160061974A (ko) 2016-06-01
JP6438461B2 (ja) 2018-12-12
US9164497B2 (en) 2015-10-20
EP3053256B1 (en) 2018-04-25
EP3053256A2 (en) 2016-08-10
CN105594115A (zh) 2016-05-18
WO2015050616A2 (en) 2015-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6438461B2 (ja) リラクタンスモータシステム
Oh et al. Cable suspended planar robots with redundant cables: Controllers with positive tensions
US9950785B2 (en) Architecture of an aircraft braking system
US9130494B2 (en) Electric motor phase control system
JP2016540471A5 (ja)
Wen et al. The study of model predictive control algorithm based on the force/position control scheme of the 5-DOF redundant actuation parallel robot
US10189159B1 (en) Methods and systems for detecting states of operation of a robotic device
CN116141319A (zh) 三绳索并联机器人的控制方法、装置、设备和存储介质
KR20170071440A (ko) 파라미터 적응형 백스테핑 제어 auv 시스템
Gao et al. Innovative design and motion mechanism analysis for a multi-moving state autonomous underwater vehicles
Lee et al. Hybrid multi-dof motor for multi-copter unmanned aerial vehicle
Wong et al. The mobile robot anti-disturbance vSLAM navigation algorithm based on RBF neural network
BR112016005343B1 (pt) Aparelho, e, método para controlar operação de um motor elétrico
Li et al. Modeling and Analysis of a 3-DOF spherical momentum exchange actuator for spacecraft attitude maneuver
Lee et al. Newly proposed hybrid type mutli-DOF operation motor for multi-copter UAV systems
Filipovic et al. Contribution to the modeling of cable-suspended parallel robot hanged on the four points
Hwang et al. Depth controller design using fuzzy gain scheduling method of a autonomous underwater vehicle-verification by HILS
Luo et al. Model predictive control of permanent magnet synchronous propulsion motor applied in USV with composite ship-propeller load
JP4936003B2 (ja) オートチューニング機能を備えた多軸制御装置
Ismagilov et al. Development of Actuator For Spacecraft Docking Devices
Ji et al. State estimation of QAUV Based on dynamic model
Guo et al. Analysis of characteristic for robot joint
Moscicki Trajectory Planning with Dynamics-Aware Parabolic Blends
Ren Wind tunnel actuation movement system
Meziane et al. Model predictive controller for a microrobot navigating in a vascular channel by following a trajectory generated with a joystick device

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170711

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6438461

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250