JP2016539404A - 画像ノイズ除去方法および端末 - Google Patents

画像ノイズ除去方法および端末 Download PDF

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Abstract

本発明の複数の実施形態は、画像ノイズ除去方法および端末を開示する。この方法は以下を含む。画像の画像データを取得する段階、上記画像データの3つの成分である輝度成分y並びに色度成分uおよびvのうちの少なくとも1つの成分に対してウェーブレット分解を実行して、各成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数を取得する段階、少なくとも1つの方向において、各成分の上記低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階、各成分の上記高周波ウェーブレット係数および各成分の上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する段階、および、上記少なくとも1つのノイズ除去された成分が3つの成分である場合には、上記3つのノイズ除去された成分を組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得する段階、または、上記少なくとも1つのノイズ除去された成分が1つまたは2つの成分である場合には、上記少なくとも1つのノイズ除去された成分を上記3つの成分のうちの他の1つまたは2つの成分と組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得する段階。

Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、2013年11月8日に中国特許庁に出願された、"画像ノイズ除去方法および端末"という名称の中国特許出願番号201310554182.2からの優先権を主張する。その開示内容全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、画像処理の分野に関し、特に、画像ノイズ除去方法および端末に関する。
画像ノイズの問題を解決すべく、数多くの画像ノイズ除去アルゴリズムが業界に現れている。例えば、画像内容とは無関係のウィンドウフィルタ処理法、および、画像構造類似性解析に基づいたNon−local Means(非局所平均)アルゴリズムである。
画像内容とは無関係のウィンドウフィルタ処理法は、必要な計算量は小さいものの、画像詳細の重大な損失を招く。画像構造類似性解析に基づいたNon−local Meansアルゴリズムは、詳細保持および色保護の観点からはうまく機能するものの、アルゴリズムが非常に複雑で、効率が低い。従って、ノイズ除去効果と効率との間の矛盾が、より明らかである。
本発明の複数の実施形態は、画像ノイズ除去におけるノイズ除去効果および効率を改善することのできる画像ノイズ除去方法および端末を提供する。
第1の態様に従うと、本発明の一実施形態は画像ノイズ除去方法を提供する。この方法は以下を含む。
画像の画像データを取得する段階。
上記画像データの3つの成分である輝度成分y並びに色度成分uおよびvのうちの少なくとも1つの成分に対してウェーブレット分解を実行して、各成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数を取得する段階。
各成分の上記低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階。
各成分の上記高周波ウェーブレット係数および各成分の上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する段階。および、
上記少なくとも1つのノイズ除去された成分が3つの成分である場合には、上記3つのノイズ除去された成分を組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得する段階。または、
上記少なくとも1つのノイズ除去された成分が1つまたは2つの成分である場合には、上記少なくとも1つのノイズ除去された成分を上記3つの成分のうちの他の1つまたは2つの成分と組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得する段階。
第1の態様を参照する、第1の態様の第1の実施様式において上記の方法は、
各成分の上記高周波ウェーブレット係数に対し、エッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する段階をさらに含む。ここで、
各成分の上記高周波ウェーブレット係数に対してエッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する上記段階は、
各成分の上記高周波ウェーブレット係数に対して、次式に従ってノイズ除去を実行する段階を含む。
y=αx+(1−α)h(x)、αはエッジ強度に関連するパラメータであり、h(x)はxについての縮退関数である。また、
各成分の上記高周波ウェーブレット係数および各成分の上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する上記段階は、具体的に、
各成分のノイズ除去された高周波ウェーブレット係数および各成分の上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、上記少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する段階である。
第1の態様を参照する、第1の態様の第2の実施様式において、上記画像データの3つの成分である輝度成分y並びに色度成分uおよびvのうちの少なくとも1つの成分に対してウェーブレット分解を実行して各成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数を取得する上記段階は、
上記画像データの上記3つの成分である上記輝度成分y並びに上記色度成分uおよびvのうちの上記少なくとも1つの成分に対してnレベルウェーブレット分解を実行して、各成分のn個のレベルの高周波ウェーブレット係数およびn個のレベルの低周波ウェーブレット係数を取得する段階を含む。ここで、n≧2且つnは整数である。また、
各成分の上記低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する上記段階、並びに、各成分の上記高周波ウェーブレット係数および各成分の上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する上記段階は、
以下の処理を各成分に対して実行する段階を含む。
A:n番目のレベルの低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、上記n番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階、並びに、上記n番目のレベルの上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記n番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階。
B:i番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、上記i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階。ここで、1≦i≦n−1であり、iは変数であり、iは整数であり、iの初期値はn−1である。および、
C:
i>1の場合、上記i番目のレベルの上記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記i番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(i−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得し、i=i−1となるようにiに対して値を割り当て、段階Bへと戻る段階。
i=1の場合、上記i番目のレベルの上記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記i番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、ノイズ除去された成分を取得する段階。
第1の態様の第2の実施様式を参照する、第1の態様の第3の実施様式において上記の方法は、各成分の上記高周波ウェーブレット係数に対し、エッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する段階をさらに含む。ここで、
各成分の上記高周波ウェーブレット係数に対してエッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する上記段階は、
各成分の上記n個のレベルの各レベルにおける高周波ウェーブレット係数に対し、次式に従ってノイズ除去を実行する段階を含む。
=α+(1−α)h(x)、j≧1且つjは整数。ここで、
はj番目の高周波ウェーブレット係数がノイズ除去された後に取得される値であり、xは上記j番目の高周波ウェーブレット係数の値であり、h(x)はxについての縮退関数であり、αは上記j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度に対応するエッジ強度係数であり、0≦α≦1である。
第1の態様の第3の実施様式を参照する、第1の態様の第4の実施様式において、上記n番目のレベルの上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記n番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して上記(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する上記段階は、具体的に、
上記n番目のレベルの上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記n番目のレベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、上記(n−1)番目のレベルの上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階である。また、
上記i番目のレベルの上記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記i番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行する上記段階は、具体的に、
上記i番目のレベルの上記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記i番目のレベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行する段階である。
第1の態様もしくは第1の態様の第1、第2、第3、または第4の実施様式のいずれか1つを参照する、第1の態様の第5の実施様式において、上記再帰的ノイズ除去は、
少なくとも1つの方向における、上記k番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果=上記k番目の低周波ウェーブレット係数の値+f(上記(k−1)番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果−上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記値)
を含む。ここで、k>1且つkは整数であり、y=f(x)はノイズ除去強度関数であり、xは、上記(k−1)番目の低周波ウェーブレット係数の上記ノイズ除去結果と上記k番目の低周波ウェーブレット係数との間の差分を示し、yはノイズ除去強度を示す。
第1の態様の第5の実施様式を参照する、第1の態様の第6の実施様式において上記方法は、
上記k番目の低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去が実行された後に、次式に従って、上記k番目の低周波ウェーブレット係数に対し詳細復元を実行する段階をさらに含む。
上記k番目の低周波ウェーブレット係数の詳細復元結果=上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記ノイズ除去結果+g(上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記値−上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記ノイズ除去結果)。ここで、y=g(x)は詳細保持強度関数であり、xは、上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記値と上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記ノイズ除去結果との間の差分を示し、yは詳細保持強度の値を示す。
第1の態様の第3または第4の実施様式を参照する、第1の態様の第7の実施様式において、上記j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する上記画素の上記エッジ強度は、上記j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する上記画素に対応する、上記3つの成分y、u、およびvのうちの上記少なくとも1つの成分に対応するエッジ強度を含む。
第1の態様の第7の実施様式を参照する、第1の態様の第8の実施様式において、上記少なくとも1つの成分に対応する上記エッジ強度は、上記少なくとも1つの成分の上記高周波ウェーブレット係数および上記低周波ウェーブレット係数に基づいたエッジ強度である。
第1の態様の第1または第3の実施様式を参照する、第1の態様の第9の実施様式において、上記縮退関数はウェーブレット閾値関数であり、ハード閾値関数およびソフト閾値関数の少なくとも一方を含む。
第1の態様の第5の実施様式を参照する、第1の態様の第10の実施様式において、上記少なくとも1つの方向は、左から右へ、右から左へ、上から下へ、および下から上へ、のうちの少なくとも1つを含む。
第2の態様に従うと、本発明の一実施形態は画像ノイズ除去端末を提供する。この端末は以下を含む。
画像の画像データを取得するように構成された画像取得ユニット。
上記画像データの3つの成分である輝度成分y並びに色度成分uおよびvのうちの少なくとも1つの成分に対してウェーブレット分解を実行して、各成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数を取得するように構成された画像分解ユニット。
各成分の上記低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得するように構成され、並びに、各成分の上記高周波ウェーブレット係数および各成分の上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得するように構成された画像ノイズ除去処理ユニット。および、
上記少なくとも1つのノイズ除去された成分が3つの成分である場合には、上記3つのノイズ除去された成分を組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得するように構成され、または、
上記少なくとも1つのノイズ除去された成分が1つまたは2つの成分である場合には、上記少なくとも1つのノイズ除去された成分を上記3つの成分のうちの他の1つまたは2つの成分と組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得するように構成されたノイズ除去画像取得ユニット。
第2の態様を参照する、第2の態様の第1の実施様式において上記端末は、各成分の上記高周波ウェーブレット係数に対してエッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行するように構成された画像高周波処理ユニットをさらに含む。これは、各成分の上記高周波ウェーブレット係数に対して、次式に従ってノイズ除去を実行することを含む。
y=αx+(1−α)h(x)、αはエッジ強度に関連するパラメータであり、h(x)はxについての縮退関数である。また、
各成分の上記高周波ウェーブレット係数および各成分の上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得するように構成された上記画像ノイズ除去処理ユニットは、各成分のノイズ除去された高周波ウェーブレット係数および各成分の上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、上記少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得するように具体的に構成される。
第2の態様を参照する、第2の態様の第2の実施様式において上記画像分解ユニットは、上記画像データの上記3つの成分である上記輝度成分y並びに上記色度成分uおよびvのうちの上記少なくとも1つの成分に対してnレベルウェーブレット分解を実行して、各成分のn個のレベルの高周波ウェーブレット係数およびn個のレベルの低周波ウェーブレット係数を取得するように具体的に構成される。ここで、n≧2且つnは整数である。また、
上記画像ノイズ除去処理ユニットは、以下の処理を各成分に対して実行するよう具体的に構成される。
A:n番目のレベルの低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、上記n番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得すること、並びに、上記n番目のレベルの上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記n番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得すること。
B:上記i番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、上記i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得すること。ここで、1≦i≦n−1であり、iは変数であり、iは整数であり、iの初期値はn−1である。および、
C:
i>1の場合、上記i番目のレベルの上記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記i番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(i−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得し、i=i−1となるようにiに対して値を割り当て、段階Bへと戻ること。
i=1の場合、上記i番目のレベルの上記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記i番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、ノイズ除去された成分を取得すること。
第2の態様の第2の実施様式を参照する、第2の態様の第3の実施様式において上記端末は、各成分の上記高周波ウェーブレット係数に対してエッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行するように構成された画像高周波処理ユニットをさらに含む。これは、各成分の上記n個のレベルの各レベルにおける高周波ウェーブレット係数に対し、次式に従ってノイズ除去を実行することを含む。
=α+(1−α)h(x)、j≧1且つjは整数。ここで、
はj番目の高周波ウェーブレット係数がノイズ除去された後に取得される値であり、xは上記j番目の高周波ウェーブレット係数の値であり、h(x)はxについての縮退関数であり、αは上記j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度に対応するエッジ強度係数であり、0≦α≦1である。
第2の態様の第3の実施様式を参照する、第2の態様の第4の実施様式において、上記n番目のレベルの上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記n番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して上記(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得するように構成された上記画像ノイズ除去処理ユニットは、上記n番目のレベルの上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記n番目のレベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、上記(n−1)番目のレベルの上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得するように具体的に構成される。また、
上記i番目のレベルの上記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記i番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行するように構成された上記画像ノイズ除去処理ユニットは、上記i番目のレベルの上記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記i番目のレベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行するように具体的に構成される。
第2の態様もしくは第2の態様の第1、第2、第3、または第4の実施様式のいずれか1つを参照する、第2の態様の第5の実施様式における上記再帰的ノイズ除去は、
少なくとも1つの方向における、上記k番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果=上記k番目の低周波ウェーブレット係数の値+f(上記(k−1)番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果−上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記値)
を含む。ここで、k>1且つkは整数であり、y=f(x)はノイズ除去強度関数であり、xは、上記(k−1)番目の低周波ウェーブレット係数の上記ノイズ除去結果と上記k番目の低周波ウェーブレット係数との間の差分を示し、yはノイズ除去強度を示す。
第2の態様の第5の実施様式を参照する、第2の態様の第6の実施様式において上記端末は、上記k番目の低周波ウェーブレット係数に対して上記画像ノイズ除去処理ユニットが再帰的ノイズ除去を実行した後に、次式に従って、上記k番目の低周波ウェーブレット係数に対し詳細復元を実行するように構成された詳細復元ユニットをさらに含む。
上記k番目の低周波ウェーブレット係数の詳細復元結果=上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記ノイズ除去結果+g(上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記値−上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記ノイズ除去結果)。ここで、y=g(x)は詳細保持強度関数であり、xは、上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記値と上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記ノイズ除去結果との間の差分を示し、yは詳細保持強度の値を示す。
第2の態様の第3または第4の実施様式を参照する、第2の態様の第7の実施様式において、上記j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する上記画素の上記エッジ強度は、上記j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する上記画素に対応する、上記3つの成分y、u、およびvのうちの上記少なくとも1つの成分に対応するエッジ強度を含む。
第2の態様の第7の実施様式を参照する、第2の態様の第8の実施様式において、上記少なくとも1つの成分に対応する上記エッジ強度は、上記少なくとも1つの成分の上記高周波ウェーブレット係数および上記低周波ウェーブレット係数に基づいたエッジ強度である。
第2の態様の第1または第3の実施様式を参照する、第2の態様の第9の実施様式において、上記縮退関数はウェーブレット閾値関数であり、ハード閾値関数およびソフト閾値関数の少なくとも一方を含む。
第2の態様の第5の実施様式を参照する、第2の態様の第10の実施様式において、上記少なくとも1つの方向は、左から右へ、右から左へ、上から下へ、および下から上へ、のうちの少なくとも1つを含む。
本発明の複数の実施形態において提供される画像ノイズ除去方法および端末に従うと、画像データの3つの成分であるy、u、およびvのうちの少なくとも1つの成分に対してウェーブレット分解が実行され、上記少なくとも1つの成分の各成分の低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去が実行されて、各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得し、各成分の高周波ウェーブレット係数および各成分の上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成が実行されて、少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する。上記少なくとも1つのノイズ除去された成分が3つの成分である場合には、ノイズ除去された画像データを取得すべく、上記3つのノイズ除去された成分が組み合わされる。または、上記少なくとも1つのノイズ除去された成分が1つまたは2つの成分である場合には、ノイズ除去された画像データを取得すべく、上記少なくとも1つのノイズ除去された成分が、上記3つの成分のうちの他の1つまたは2つの成分と組み合わされる。
画像に対してウェーブレット分解を実行すること、および低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行することにより、計算されるべきデータ量が低減され、計算の複雑さが低くなり、画像ノイズ除去効率が改善される。加えて、画像中の複数の画素間の関係を使用して、再帰的な様式でノイズ除去が実行され、これが画像ノイズ除去効果を確実なものにする。
本発明の複数の実施形態における複数の技術的解決手段をより明確に説明すべく、以下において、複数の実施形態を説明するために必要とされる複数の添付の図面を簡潔に導入する。明らかに、以下の記載における複数の添付の図面は、単に本発明のいくつかの実施形態を示すものであり、当業者は、創造的な努力無しに、これら複数の添付の図面に従って、他の複数の図面を導き出すことが依然としてできるであろう。
本発明の一実施形態に従った画像ノイズ除去方法のフローチャートである。
本発明の一実施形態に従った別の画像ノイズ除去方法のフローチャートである。
本発明の一実施形態に従った画像ノイズ除去方法における、1つの画像に対して1−レベルウェーブレット分解を実行することの概略図である。
本発明の一実施形態に従った画像ノイズ除去方法における、1つの画像に対して2−レベルウェーブレット分解を実行することの概略図である。
本発明の一実施形態に従った画像ノイズ除去方法における、1つの画像に対して2−レベルウェーブレット分解を実行することの概略図である。
本発明の一実施形態に従ったさらに別の画像ノイズ除去方法における、ノイズ除去強度関数曲線および詳細保持強度関数曲線の概略図である。
本発明の一実施形態に従ったまたさらに別の画像ノイズ除去方法のノイズ除去効果の概略図である。
本発明の一実施形態に従った画像ノイズ除去端末の構造の概略図である。
本発明の一実施形態に従った画像ノイズ除去端末の構造の別の概略図である。
本発明の複数の実施形態における複数の添付の図面を参照して、本発明の複数の実施形態における複数の技術的解決手段を、以下に、明確且つ完全に説明する。明らかに、記載される複数の実施形態は、本発明の複数の実施形態のうちの単なるいくつかに過ぎず、全てではない。本発明の複数の実施形態に基づいて、創造的な努力無く当業者によって取得される全ての他の実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
本明細書における"および/または"という用語は、関連する複数の対象を説明するための関連性のある関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBとは、次の3つの場合を表し得る。Aのみ存在する。AおよびBの両者が存在する。および、Bのみ存在する。加えて、本明細書における記号"/"は、概して、関連する複数の対象の間の"または"の関係を示す。
実施形態1
図1に示されるように、本発明により提供される画像ノイズ除去方法の一実施形態において、この方法は以下の複数の段階を含んでよい。
101:画像の画像データを取得する。
102:画像データの3つの成分である輝度成分y並びに色度成分uおよびvのうちの少なくとも1つの成分に対してウェーブレット分解を実行して、各成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数を取得する。
103:各成分の低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する。
104:各成分の高周波ウェーブレット係数および各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する。
105:少なくとも1つのノイズ除去された成分が3つの成分である場合には、3つのノイズ除去された成分を組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得する。または、
少なくとも1つのノイズ除去された成分が1つまたは2つの成分である場合には、少なくとも1つのノイズ除去された成分を3つの成分のうちの他の1つまたは2つの成分と組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得する。
例えば、もしも少なくとも1つのノイズ除去された成分が3つの成分である場合、つまり、3つのノイズ除去された成分y、u、およびvが取得される場合、ノイズ除去された画像データを取得すべく、3つのノイズ除去された成分y、u、およびvが組み合わされる。もしも少なくとも1つのノイズ除去された成分が、成分yのように、1つの成分である場合、ノイズ除去された画像データを取得すべく、ノイズ除去された成分yが、3つの成分のうちの他の2つの成分、つまり成分uおよびvと組み合わされる。もしも少なくとも1つのノイズ除去された成分が、成分yおよびuのように2つの成分である場合、ノイズ除去された画像データを取得すべく、ノイズ除去された成分yおよびuが、3つの成分のうちの他の成分、つまり成分vと組み合わされる。
画像に対してウェーブレット分解を実行すること、および、低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行することにより、計算されるべきデータ量が低減され、計算の複雑さが低くなり、画像ノイズ除去効率が改善されること、加えて、画像中の複数の画素間の関係を使用して、再帰的な様式でノイズ除去が実行され、画像ノイズ除去効果を確実なものにすることが上記からわかる。
実施形態2
実施形態1を参照する、本発明により提供される画像ノイズ除去方法の別の実施形態においては、図2に示されるように、段階104の前に、この方法がさらに次を含んでよい。
1031:各成分の高周波ウェーブレット係数に対し、エッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する段階。
各成分の高周波ウェーブレット係数に対してエッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する段階は、
各成分の高周波ウェーブレット係数に対して次式に従ってノイズ除去を実行する段階を含む。
y=αx+(1−α)h(x)、αはエッジ強度に関連するパラメータであり、h(x)はxについての縮退関数である。
この実施形態において、段階104は、具体的に104':各成分のノイズ除去された高周波ウェーブレット係数および各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する段階、である。
段階1031は、段階103の前に実行されても、または後に実行されてもよく、もしくは、2つの段階が同時に実行されてよく、本発明において限定はされない。
画像のエッジ情報のエッジ強度を参照するエッジ情報に基づいて、高周波ウェーブレット係数に対して縮退関数ノイズ除去が実行される。ノイズ除去の度合いはエッジ強度に従って変化するので、高周波ウェーブレット係数に対してノイズ除去が実行される際に、画像のエッジ情報のようなより詳細な情報が保存され得る。高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数に含まれる情報のそれぞれの特徴を考慮した異なる方法を使用することにより、高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数に対してノイズ除去が実行される。例えば、高周波部分は概してエッジ情報を含む。このようにして、高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数のそれぞれのノイズ除去効果が確実なものとなり、同時に、画像全体の広範囲のノイズ除去効果が改善され、画像全体の品質が保証される。
実施形態3
実施形態1を参照する、本発明により提供される画像ノイズ除去方法の別の実施形態において、段階102は、画像データの3つの成分である輝度成分y並びに色度成分uおよびvのうちの少なくとも1つの成分に対してnレベルウェーブレット分解を実行して、各成分のn個のレベルの高周波ウェーブレット係数およびn個のレベルの低周波ウェーブレット係数を取得する段階を含む。ここで、n≧2且つnは整数である。
各画像または写真は、3つの成分y、u、およびvを有してよい。輝度成分、つまり成分yに対してノイズ除去を実行することにより、画像中に存在する輝度ノイズを主として取り除くことができる。色度成分、つまり成分uおよびvに対してノイズ除去を実行することにより、画像中に存在する色ノイズを主として取り除くことができる。具体的には、ノイズ除去されるべき複数の成分が、画像中に存在するノイズの種類に従って選択されてよい。1−レベルまたは複数レベルのウェーブレット分解が、画像データの3つの成分y、u、およびvのうちの少なくとも1つの成分に対して実行されて、各成分のn個のレベルの高周波ウェーブレット係数(各レベルにおいて3つの高周波ウェーブレット係数、HL、LH、およびHHが存在し得る場合)、およびn個のレベルの低周波ウェーブレット係数(各レベルにおいて1つの低周波ウェーブレット係数LLが存在し得る場合)を取得してよい。例示的には、第1レベルの低周波ウェーブレット係数がLL1として記録されてよく、第1レベルの高周波ウェーブレット係数が、HL1、LH1、およびHH1として個別に記録されてよい。その他複数のレベルにおける複数のウェーブレット係数が、同様に記録されてよい。
この実施形態において、段階103および段階104は、各成分に対して以下の処理を実行することを含んでよい。
A:n番目のレベルの低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、n番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階、並びに、n番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびn番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階。
B:i番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階。ここで、1≦i≦n−1であり、iは変数であり、iは整数であり、iの初期値はn−1である。および、
C:
i>1の場合、i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびi番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(i−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得し、i=i−1となるようにiに対して値を割り当て、段階Bへと戻る段階。または、
i=1の場合、i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびi番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、ノイズ除去された成分を取得する段階。
本発明のこの実施形態においては、ノイズを含む画像の画像データに対してウェーブレット分解が実行され、低周波ウェーブレット係数に対して、ウェーブレット分解の最も高いレベルから第1レベルまで、レベルごとに再帰的ノイズ除去が実行される。このようにして、広い範囲のシート様ノイズが除去されることができ、計算の複雑さは低い。ウェーブレット分解における各レベルの低周波ウェーブレット係数のデータ量は、そのレベルの総データ量の1/4である。従って、処理される必要のあるデータ量が低減され、効率が改善される。加えて、ウェーブレット分解のより大きな速度が、画像ノイズ除去効率をさらに改善する。広い範囲のシート様ノイズに対して、もしも従来のウィンドウフィルタ処理方式でノイズ除去が実行された場合、ウィンドウのサイズは、ノイズのサイズの2倍よりも大きくなるまで増大されなくてはならず、ウィンドウのサイズが増大されるに連れて計算の複雑さが急速に増大する。この解決法において使用される再帰的ノイズ除去は、低い計算の複雑さを特徴とし、ウィンドウのサイズには影響されず、"ブルドーザー"によって少しずつ削り取られるかのごとく、一段ずつ徐々にノイズが除去されていく。再帰的ノイズ除去は、複数の低周波ウェーブレット係数間(または画像の複数の画素間)の関係を使用することにより実行される。その効果は、画像全体についての情報を使用してノイズ除去を実行することと同等である。従って、ノイズ除去効果が改善され、画像の品質が保証される。
実施形態4
実施形態3を参照する、本発明により提供される画像ノイズ除去方法の別の実施形態においては、段階104の前に、この方法は次をさらに含んでよい。
1031':各成分の高周波ウェーブレット係数に対し、エッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する。
各成分の高周波ウェーブレット係数に対してエッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する段階は、
各成分のn個のレベルの各レベルにおける高周波ウェーブレット係数に対し、次式に従ってノイズ除去を実行する段階を含む。
=α+(1−α)h(x)、j≧1且つjは整数。ここで、
はj番目の高周波ウェーブレット係数がノイズ除去された後に取得される値であり、xはj番目の高周波ウェーブレット係数の値であり、h(x)はxについての縮退関数であり、αはj番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度に対応するエッジ強度係数であり、0≦α≦1である。その画素におけるより大きなエッジ強度は、αが1により近く、従ってyがxにより近いことを示す。より小さなエッジ強度は、αが0により近く、従ってyがh(x)により近いことを示す。αは、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度に対して正規化処理が実行された後に得られる値であってよい。各レベルの高周波ウェーブレット係数が処理される際に、jの値が、対応するレベルにおける高周波ウェーブレット係数の数と関連付けられる。
段階1031'は、段階103の前に実行されても、または後に実行されてもよく、もしくは、2つの段階が同時に実行されてよく、本発明において限定はされない。
画像のエッジ情報のエッジ強度を参照するエッジ情報に基づいて、高周波ウェーブレット係数に対して縮退関数ノイズ除去が実行される。ノイズ除去の度合いはエッジ強度に従って変化するので、高周波ウェーブレット係数に対してノイズ除去が実行される際に、画像のエッジ情報のようなより詳細な情報が保存され得る。高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数に含まれる情報のそれぞれの特徴を考慮した異なる複数の方法を使用することにより、高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数に対してノイズ除去が実行される。例えば、高周波部分は概してエッジ情報を含む。このようにして、高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数のそれぞれのノイズ除去効果が確実なものとなり、同時に、画像全体の広範囲のノイズ除去効果が改善され、画像全体の品質が保証される。
実施形態5
実施形態4を参照する、本発明により提供される画像ノイズ除去方法の別の実施形態における段階Aにおいて、n番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびn番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階は、具体的に、
n番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびn番目のレベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階である。
段階Cにおいて、i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびi番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行する段階は、具体的に、
i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびi番目のレベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行する段階である。
実施形態6
実施形態1から実施形態5のいずれか1つを参照する、本発明により提供される画像ノイズ除去方法の別の実施形態において、
再帰的ノイズ除去は、
少なくとも1つの方向における、k番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果=k番目の低周波ウェーブレット係数の値+f((k−1)番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果−k番目の低周波ウェーブレット係数の値)
を含んでよい。ここで、k>1且つkは整数であり、y=f(x)はノイズ除去強度関数であり、xは、(k−1)番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果とk番目の低周波ウェーブレット係数との間の差分を示し、yはノイズ除去強度を示す。
画像のいくつか複数のノイズ除去強度、つまり異なる複数のノイズ除去度が、画像の推測されるノイズレベルに従って予め定められた規則に基づいて取得されてよい。もしくは、異なる複数のノイズ除去度をシステムが予め設定する、またはユーザが設定する。ノイズ除去強度関数は、画像の推測されるノイズレベルに従って、および/または、その関数に対するユーザの設定に従って決定される関数である。
再帰的ノイズ除去は、次のように理解されてよい。各低周波ウェーブレット係数に対し、少なくとも1つの方向において、もしもその低周波ウェーブレット係数の以前の低周波ウェーブレット係数が存在する場合、以前の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去された値に従って、その低周波ウェーブレット係数のノイズ除去された値を計算することである。
1つの方向における第1の低周波ウェーブレット係数には、参照のための以前の低周波ウェーブレット係数が存在しない。第1の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去の結果は、低周波ウェーブレット係数の値、または、ノイズ除去アルゴリズムを使用して低周波ウェーブレット係数の値がノイズ除去された後に得られた値であってよい。ノイズ除去アルゴリズムは、既存のノイズ除去アルゴリズムであってよく、本発明において限定はされない。
実施形態7
実施形態6を参照する、本発明により提供される画像ノイズ除去方法の別の実施形態においてこの方法は、
k番目の低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去が実行された後に、次式に従って、k番目の低周波ウェーブレット係数に対し詳細復元を実行する段階をさらに含んでよい。
k番目の低周波ウェーブレット係数の詳細復元結果=k番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果+g(k番目の低周波ウェーブレット係数の値−k番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果)。ここで、y=g(x)は詳細保持強度関数であり、xは、k番目の低周波ウェーブレット係数の値とk番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果との間の差分を示し、yは詳細保持強度の値を示す。
詳細保持強度関数を使用して、各レベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に対し詳細復元が実行されて、各レベルの詳細復元された低周波ウェーブレット係数を得る。ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数は調節されることが可能であり、ノイズ除去が実行される際に、より多くの画像詳細情報が保持される。
実施形態4または実施形態5を参照する、本発明により提供される画像ノイズ除去方法の別の実施形態において、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度は、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素に対応する、3つの成分y、u、およびvのうちの少なくとも1つの成分に対応するエッジ強度を含む。
概して、色度成分uおよびvのエッジ情報は、不安定であり明白ではないので、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度は、色度成分uおよびvに対応する複数の色度エッジ強度(複数の色度成分に対応する複数のエッジ強度である)を含み得るだけではなく、成分yに対応する輝度エッジ強度(輝度成分に対応するエッジ強度である)もまた含み得る。つまり、3つの成分y、u、およびvに対応する複数のエッジ強度の和であってよい。具体的な実施においては、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素の複数の色度エッジ強度および輝度エッジ強度の中で最も大きな値(つまり、3つの成分y、u、およびvに対応する複数のエッジ強度の中で最も大きな値)が、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度として使用されてよい。そしてこの場合、最も大きな値が、3つの成分y、u、およびvのうちの1つの成分に対応するエッジ強度である。任意で、3つの成分y、u、およびvのうちの1または複数の成分に対応するエッジ強度または複数のエッジ強度が、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度として選択されてよい。例えば、3つの成分y、u、およびvのうち、より大きな方の2つのエッジ強度が選択されてよく、その2つのエッジ強度の和が、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度として使用される。
さらに、少なくとも1つの成分に対応するエッジ強度は、この少なくとも1つの成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数に基づいたエッジ強度である。
例示的には、輝度エッジ強度を計算するためには、各成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数の両者がエッジ情報を含むので、複数のエッジ強度が各成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数の両者に対して抽出されてよい(複数のエッジ強度の複数の値が、古典的なSobel演算子、Laplace演算子、等を使用して計算されてよい)。そしてその後、高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数の複数のエッジ強度(高周波ウェーブレット係数HLj、LHj、およびHHj、並びに低周波ウェーブレット係数LLjに対応する複数のエッジ強度を含む)の中で最も大きな値が、輝度エッジ強度として使用される。色度エッジ強度を計算するためには、複数のエッジ強度が各成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数の両者に対して抽出されてよい。そしてその後、高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数の複数のエッジ強度の中で最も大きな値が、色度エッジ強度として使用される。実際の演算においては、色度の高周波ウェーブレット係数は一般的に非常に弱い。従って、計算量を低減すべく、低周波部分のみのエッジ強度が、色度エッジ強度として抽出されてよい。
さらに、上記の実施形態における縮退関数は、具体的にはウェーブレット閾値関数であり、ハード閾値関数およびソフト閾値関数の少なくとも一方を含む。具体的には、縮退関数はハード閾値関数、ソフト閾値関数、ハード閾値とソフト閾値とを組み合わせた縮退関数、等であってよい。
さらに、上記の実施形態における少なくとも1つの方向は、左から右へ、右から左へ、上から下へ、および下から上へ、のうちの少なくとも1つを含む。具体的には、各レベルの低周波ウェーブレット係数に対して上記の4つの方向において再帰的ノイズ除去が実行されて、そのレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得してよい。4つの方向において再帰的ノイズ除去を実行することにより、ノイズ除去効果の対称性が確実なものとなり得、画像のノイズ除去効果が改善され、画像の品質が保証される。
形状の観点から、再帰的ノイズ除去は、各低周波ウェーブレット係数に対し、その低周波ウェーブレット係数の4つの方向、上方、下方、左、および右の4つの低周波ウェーブレット係数についての情報のみを使用することによって実行される。しかしながら、各低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行することは、画像全体についての情報を間接的に使用することと同等であり、これは、フィルタ処理に対するウィンドウのサイズを増大させることと同等である。従って、広い範囲のノイズが良好に除去されてよく、計算の複雑さは低く、ノイズ除去効果が確実なものとなり、ノイズ除去効率が改善される。
以下においては、3−レベルウェーブレット分解(つまりn=3)が画像に対して実行される例を使用して、本発明の具体的な一実施形態が説明される。画像に対して色ノイズ除去が主として実行される例が使用される。色ノイズ除去は成分uおよびvの処理のみを含み得るので、また、成分uおよびvを処理する複数の処理は同一または同様であり得るので、以下においては、例として成分uの処理を使用して説明が成される。成分vの処理については、以下の処理を参照すればよい。
段階1:画像の色度成分uに対して3−レベルウェーブレット分解を実行して、第1レベルの低周波ウェーブレット係数LL1および第1レベルの高周波ウェーブレット係数HL1、LH1、およびHH1を取得する。図3を参照のこと;第2レベルの低周波ウェーブレット係数LL2および第2レベルの高周波ウェーブレット係数HL2、LH2、およびHH2を取得する。図4を参照のこと;並びに、第3レベルの低周波ウェーブレット係数LL3および第2レベルの高周波ウェーブレット係数HL3、LH3、およびHH3を取得する。図5を参照のこと。
段階2:ウェーブレット分解の最も高いレベル(この実施形態においては第3レベル)の低周波ウェーブレット係数LL3に対して、4つの方向において再帰的ノイズ除去を実行する。
(1)1回目:左から右への再帰的ノイズ除去。
左から右への方向においては、各行の各低周波ウェーブレット係数に対して、その低周波ウェーブレット係数の左の基準点の値を参照することによって、且つノイズ除去強度関数y=f(x)に従って、左から右へと再帰的演算が実行される。具体的な規則は次の通りであってよい。
その行の第1の低周波ウェーブレット係数に対し:
第1の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果=低周波ウェーブレット係数の値
その行の別の低周波ウェーブレット係数に対し:
基準点の値=その低周波ウェーブレット係数の左にある低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果
その低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果=その低周波ウェーブレット係数の値+f(基準点の値−その低周波ウェーブレット係数の値)
つまり、1つの方向においては、第1の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果は低周波ウェーブレット係数の値であり、k番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果=k番目の低周波ウェーブレット係数の値+f((k−1)番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果−k番目の低周波ウェーブレット係数の値)である。ここで、k>1且つkは整数であり、y=f(x)はノイズ除去強度関数であり、xは、(k−1)番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果とk番目の低周波ウェーブレット係数との間の差分を示し、yはノイズ除去強度を示す。ノイズ除去強度関数は、画像の推測されるノイズレベルに従って、および/または、その関数に対するユーザの設定に従って決定される関数である。
y=f(x)は、図6中の実線として示される、ノイズ除去強度関数曲線であってよい。横軸xは、基準点の値と低周波ウェーブレット係数との間の差分を示し、縦軸yは、ノイズ除去強度を示す。
画像のいくつか複数のノイズ除去強度、つまり異なる複数のノイズ除去度が、画像の推測されるノイズレベルに従って予め定められた規則に基づいて取得されてよい。もしくは、異なる複数のノイズ除去度をシステムが予め設定する、またはユーザが設定する。ピーク値点の位置(最大ノイズ除去強度の位置)は、画像の推測されるノイズレベルに従って、および/または、この関数に対するユーザの設定に従って取得されてよく、ピーク値点の振幅は、ユーザによって自由に設定されてよく、もしくは、デバイスによって予め設定されてよい。例えば、最大ノイズの位置はノイズ除去強度のピーク値に対応するので、画像のノイズレベルを推定することにより、ノイズ除去強度関数曲線のピーク値点の位置(つまり、ピーク値点に対応するxの値)が、最大ノイズの位置に従って決定されてよい。もちろん、関数y=f(x)のピーク値点の位置はまた、画像の推測されるノイズレベルおよびその関数に対するユーザの設定を参照して取得されてもよく、または、その関数に対するユーザの設定のみに従って取得されてもよい(例えば、ノイズ除去の間に、その画像のうち、ユーザが関心のある部分に注目することをユーザが選択する。あるいは、ノイズ除去の間にユーザの視覚に従って、その画像のうち、相対的に大きなノイズを有しているとユーザが信じる部分に注目することをユーザが選択する。)関数y=f(x)のピーク値点の振幅、すなわち、最大ノイズ除去強度は、ユーザによって自由に設定されてよく、または、デバイスによって予め設定されてよい。例えば、デバイス上でこの方法が実施される場合、デバイスは、予め定められた規則に従ってピーク値点の振幅を設定してよい。もちろん、もしもノイズ除去効果がユーザの期待に到達しない場合には、ユーザはまた設定によってピーク値点の振幅を調節してもよい。
ノイズ除去強度関数曲線において、xが2つの終端により近いということ(エッジがより強いことを示す)は、yが0により近いことを示す。従って、低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果は、低周波ウェーブレット係数の元の値により近く、エッジ保存がより良好である。xがピーク値点の位置により近いということは、yがより大きいことを示す。従って、低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果は、基準点により近く、ノイズ除去強度がより高い。
y=f(x)は、LUT(Look Up Table、ルックアップテーブル)の形でメモリ中に格納されていてよく、y=f(x)の計算がルックアップテーブル演算に変換される。これはアルゴリズムの速度を増大させることができる。
(2)2回目:上から下への再帰的ノイズ除去
上から下への方向においては、各列の各低周波ウェーブレット係数に対して、その低周波ウェーブレット係数の上方の基準点の値を参照することによって、且つノイズ除去強度関数y=f(x)に従って、上から下へと再帰的演算が実行される。具体的な規則は、1回目の再帰的演算のものと同様であってよい。
(3)3回目:右から左への再帰的ノイズ除去
右から左への方向においては、各行の各低周波ウェーブレット係数に対して、その低周波ウェーブレット係数の右の基準点の値を参照することによって、且つノイズ除去強度関数y=f(x)に従って、右から左へと再帰的演算が実行される。具体的な規則は、1回目の再帰的演算のものと同様であってよい。
(4)4回目:下から上への再帰的ノイズ除去
下から上への方向においては、各列の各低周波ウェーブレット係数に対して、その低周波ウェーブレット係数の下方の基準点の値を参照することによって、且つノイズ除去強度関数y=f(x)に従って、下から上へと再帰的演算が実行される。具体的な規則は、1回目の再帰的演算のものと同様であってよい。
上記の(1)から(4)においては、画像のウェーブレット分解の第3レベルの低周波ウェーブレット係数LL3に対して4つの異なる方向に個別に再帰的ノイズ除去が実行されて、第3レベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する。上記の4つの方向において再帰的ノイズ除去が実行される順序(つまり、1回目から4回目まで再帰的ノイズ除去が実行される順序)は、必要に応じて調節されてよく、本発明において限定はされない。本発明のこの実施形態における例として、1つの場合だけが提供されている。本発明のこの実施形態は、4つの方向での再帰的ノイズ除去を示すものであり、方向の数は、必要に応じて変わってよい。例えば、再帰的ノイズ除去は、2つの方向のみ(例えば、2つの対称的な方向:左から右へと右から左へ)に実行されてよく、または、より多くの方向において実行されてよい。例えば、4つの方向はまた、左下から右上へ、右上から左下へ、左上から右下へ、および右下から左上であるような、対角線の方向に形成されてもよい。
(1)から(4)までの4つの演算が実行された後、形状の観点から、各低周波ウェーブレット係数に対するノイズ除去フィルタ処理が、その低周波ウェーブレット係数の上方、下方、左、および右の4つの低周波ウェーブレット係数についての情報のみを使用することにより実行される。しかしながら、実際には、画像全体についての情報が間接的に使用され、これはフィルタ処理に対するウィンドウのサイズを増大させることと同等である。従って、画像中に存在する広い範囲のシート様の色ノイズが良好に除去されることができ、計算の複雑さは低い。
任意で、画像のウェーブレット分解の第3レベルの低周波ウェーブレット係数LL3に対して上記の再帰的ノイズ除去が実行された後に、得られた第3レベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に対し、画像の第3レベルの元の低周波ウェーブレット係数および詳細保持強度関数を参照して詳細復元がさらに実行されてよい。詳細は次の通りである。
(5)5回目:画像の元の低周波ウェーブレット係数を参照した詳細復元
k番目の低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去が実行された後に、次式に従って、k番目の低周波ウェーブレット係数に対して詳細復元が実行される。
k番目の低周波ウェーブレット係数の詳細復元結果=k番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果+g(k番目の低周波ウェーブレット係数の値−k番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果)。ここで、y=g(x)は詳細保持強度関数であり、xは、k番目の低周波ウェーブレット係数の値とk番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果との間の差分を示し、yは詳細保持強度の値を示す。
y=g(x)は、図6中の破線として示される詳細保持強度関数曲線であってよい。横軸xは画像のk番目の低周波ウェーブレット係数の値とk番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果との間の差分を示し、縦軸yは詳細保持強度を示す。画像のいくつか複数の詳細保持強度、つまり、異なる複数の詳細保持度が、画像の推測されるノイズレベルに従って予め定められた規則に基づいて取得されてよい。もしくは、異なる複数の詳細保持度をシステムが予め設定する、またはユーザが設定する。詳細保持強度関数は、ノイズ除去強度関数および/またはこの関数に対するユーザの設定に従って決定される関数である。例えば、曲線のピーク値点の位置(最大詳細保持強度の位置)は、画像の推測されるノイズレベルに従って、および/または、この関数に対するユーザの設定に従って取得されてよく、ピーク値点の振幅は、ユーザによって自由に設定されてよく、もしくは、デバイスによって予め設定されてよい。例えば、最大ノイズの位置はノイズ除去強度のピーク値に対応し、より多くの画像詳細が失われ得るので、画像のノイズレベルを推定することによって、詳細保持強度関数曲線のピーク値点の位置(つまり、ピーク値点に対応するxの値)が、最大ノイズの位置に従って決定されてよい。もちろん、関数y=g(x)のピーク値点の位置はまた、画像の推測されるノイズレベルおよびその関数に対するユーザの設定を参照して取得されてもよく、または、その関数に対するユーザの設定のみに従って取得されてもよい(例えば、詳細復元の間に、その画像のうち、ユーザが関心のある部分に注目することをユーザが選択する。あるいは、詳細復元の間にユーザの視覚に従って、その画像のうち、より大きな詳細損失を有しているとユーザが信じる部分に注目することをユーザが選択する。)関数y=g(x)のピーク値点の振幅、すなわち、最大詳細保持強度は、ユーザによって自由に設定されてよく、または、デバイスによって予め設定されてよい。例えば、デバイス上でこの方法が実施される場合、デバイスは、予め定められた規則に従ってピーク値点の振幅を設定してよい。予め定められた規則は、関数y=f(x)のピーク値点の振幅との予め定められた数の関係であってよい。つまり、関数y=g(x)のピーク値点の振幅が、関数y=f(x)のピーク値点の振幅に従って決定されてよい。図6に示されるように、関数y=g(x)のピーク値点の振幅は、関数y=f(x)のピーク値点の振幅のほぼ1/2である。もちろん、もしも詳細復元効果がユーザの期待に到達しない場合には、ユーザはまた設定によって関数y=g(x)のピーク値点の振幅を調節してもよい。
同様に、y=g(x)もまた、LUTの形でメモリ中に格納されてよく、アルゴリズムの速度を増大させるべく、y=g(x)の計算がルックアップテーブル演算に変換される。
段階3:第3レベルの高周波ウェーブレット係数HL3、LH3、およびHH3に対して、エッジ情報に基づいた縮退関数ノイズ除去を実行する。
エッジ情報に基づいた縮退関数ノイズ除去を実行する段階は、そのレベルの高周波ウェーブレット係数に対して、次式に従ってノイズ除去を実行する段階を含む。
=α+(1−α)h(x)、j≧1且つjは整数。ここで、
はj番目の高周波ウェーブレット係数がノイズ除去された後に取得される値であり、xはj番目の高周波ウェーブレット係数の値であり、h(x)はxについての縮退関数であり、αはj番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度に対応するエッジ強度係数であり、0≦α≦1である。その画素におけるより大きなエッジ強度は、αが1により近く、従ってyがxにより近いこと、およびエッジ保存がより良好であることを示す。その画素のより小さなエッジ強度は、αが0により近く、従ってyがh(x)により近いこと、およびノイズ除去効果がより良好であることを示す。αは、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度に対して正規化処理が実行された後に得られる値であってよい。
j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度は、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素に対応する3つの成分y、u、およびvのうちの少なくとも1つの成分に対応するエッジ強度を含んでよい。
例えば、本発明の一実施形態においては、色度成分uおよびvのエッジ情報は、不安定なことまたは明白ではないことがある。この場合、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度は、色度成分uおよびvに対応する複数の色度エッジ強度(複数の色度成分に対応する複数のエッジ強度である)を含み得るだけではなく、成分yに対応する輝度エッジ強度(輝度成分に対応するエッジ強度である)もまた含み得る。つまり、3つの成分y、u、およびvに対応する複数のエッジ強度の和であってよい。具体的な実施においては、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素の複数の色度エッジ強度および輝度エッジ強度の中で最も大きな値(つまり、3つの成分y、u、およびvに対応する複数のエッジ強度の中で最も大きな値)が、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度として使用されてよい。そしてこの場合、最も大きな値が、3つの成分y、u、およびvのうちの1つの成分に対応するエッジ強度である。任意で、3つの成分y、u、およびvのうちの1または複数の成分に対応するエッジ強度または複数のエッジ強度が、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度として選択されてよい。例えば、3つの成分y、u、およびvのうち、より大きな方の2つのエッジ強度が選択されてよく、その2つのエッジ強度の和が、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度として使用される。この実施形態においては、画像の高周波ウェーブレット係数に対してノイズ除去が実行される場合に、輝度および色度のエッジ情報が参照される。従って、高周波ノイズがフィルタ処理で除去される間にも、その画像の詳細情報を依然として良好に保持することができる。
任意で、少なくとも1つの成分に対応するエッジ強度は、この少なくとも1つの成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数に基づいたエッジ強度であってよい。ある1つの成分に対しては、その成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数の両者がエッジ情報を含み、複数のエッジ強度が高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数の両者に対して抽出されてよく、その成分に対応するエッジ強度は、高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数の複数のエッジ強度に基づいて取得される。
例えば、輝度エッジ強度を計算するためには、その成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数の両者がエッジ情報を含むので、複数のエッジ強度が高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数の両者に対して抽出されてよい(複数のエッジ強度の複数の値が、古典的なSobel演算子、Laplace演算子、等を使用して計算されてよい)。そしてその後、高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数の複数のエッジ強度(高周波ウェーブレット係数HLm、LHm、およびHHm、並びに低周波ウェーブレット係数LLmに対応する複数のエッジ強度を含み、ここで、mは、1つのウェーブレット係数に対応するレベル数を指し、本発明のこの実施形態においては、第3レベルに対して、mの値は3である)の中で最も大きな値が、輝度エッジ強度として使用される。任意で、色度エッジ強度(uまたはvに対応するエッジ強度)を計算するために、複数のエッジ強度がその成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数の両者に対して抽出されてよい。そしてその後、高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数の複数のエッジ強度の中で最も大きな値が、色度エッジ強度として使用される。色度成分の高周波ウェーブレット係数は一般的に非常に弱い。従って、計算量を低減すべく、低周波ウェーブレット係数のみのエッジ強度が抽出されてよい。この実施形態においては、画像の高周波ウェーブレット係数に対してノイズ除去が実行される場合、少なくとも1つの成分に対応するエッジ強度が参照される。また、1つの成分のエッジ強度が計算される場合、その成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数が参照される。従って、高周波ノイズがフィルタ処理で除去される間にも、その画像のより詳細な情報を保持することができる。
さらに、縮退関数は具体的にはウェーブレット閾値関数であり、ハード閾値関数およびソフト閾値関数の少なくとも一方を含んでよい。具体的には、縮退関数はハード閾値関数、ソフト閾値関数、ハード閾値とソフト閾値とを組み合わせた縮退関数、等であってよい。この実施形態においては、ソフト閾値関数の例が処理のために使用される。次式は、ある1つの種類のソフト閾値関数である。
ここで、Tは閾値であり、閾値の決定方法については、様々な既存の方法が使用されてよく、本発明のこの実施形態に限定はされない。
画像の高周波ウェーブレット係数に対しては、その画像の輝度および色度のエッジ強度を参照して、ソフト閾値関数ノイズ除去が実行される。このようにして、高周波ノイズがフィルタ処理で除去される場合に、その画像の詳細情報を依然として良好に保持することができる。
段階4:段階2で処理された第3レベルの低周波ウェーブレット係数LL3、並びに、段階3で処理された第3レベルの高周波ウェーブレット係数HL3、LH3、およびHH3に対してウェーブレット再構成を実行して、第2レベル(つまり、(n−1)番目のレベル)のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数LL2を取得する。
段階5:段階2のものと同様な演算を、段階4における第2レベル(つまりi番目のレベル、ここでiの初期値はn−1である)のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数LL2に対して実行して、第2レベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数LL2を取得する(注:LL3およびLL2は異なる複数のスケール(複数のレベル)および異なる複数の周波数の情報を表すので、異なる複数のスケールおよび異なる複数の周波数についてノイズ除去が個別に実行されてよい)。また、段階3のものと同様な演算を、第2レベルの高周波ウェーブレット係数HL2、LH2、およびHH2に対して実行して、第2レベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数HL2、LH2、およびHH2を取得する。
この場合、iの値は2である。つまり、i>1であり、段階5においてノイズ除去されたLL2、HL2、LH2、およびHH2に対してウェーブレット再構成が実行されて、第1レベル(つまり(i−1)番目のレベル)のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数LL1を得る。
段階6:段階2のものと同様な演算を、段階5における第1レベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数LL1に対して実行して、第1レベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数LL1を取得する。また、段階3のものと同様な演算を、第1レベルの高周波ウェーブレット係数HL1、LH1、およびHH1に対して実行して、第1レベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数HL1、LH1、およびHH1を取得する。
上記の段階は、段階5が完了した後に、i=i−1となるような値をiに割り当てることと同等である。この場合には、1であるiの値が、段階2および段階3中に置換される。段階2および段階3の完了後に、iの値は1である。i=1の場合、i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびi番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成が実行され、ノイズ除去された成分が取得されてよい。つまり、段階6においてノイズ除去されたLL1、HL1、LH1、およびHH1に対してウェーブレット再構成が実行され、ノイズ除去された色度成分uが得られる。
成分vは、上記の段階1から段階6までを参照して処理されてよく、ノイズ除去された色度成分vが得られる。
輝度成分が、上記のノイズ除去された複数の色度成分と組み合わされ、色ノイズが除去された画像が得られる。図7(a)および図7(b)は、それぞれ、ノイズを含む元の画像および色ノイズが除去されている画像を示す。元の画像中の自動車は灰色であるが、図7(a)は、赤、青、および緑のような多量の色ノイズを含んでおり、自動車は多彩な色をしているように見えることがわかる。しかしながら、図7(b)においては、色ノイズが除去されているので、画像はより鮮明である。
さらに、任意で、本発明の別の実施形態においては、上記の段階1から段階6を参照して、輝度成分yに対してノイズ除去処理が実行されてよい。そしてこの場合、輝度ノイズが除去される。ノイズ除去された輝度成分がノイズ除去された複数の色度成分と組み合わされ、輝度ノイズおよび色ノイズが除去されている画像を得ることができる。図7(c)に示されるように、画像からノイズが除去され、詳細が良好に保持されていることがわかる。
異なる複数の成分が処理される場合、y=f(x)、y=g(x)、縮退関数、等を含む、関連する複数の関数は、同一であってよいし、あるいは異なるものであってもよいことに留意されるべきである。これら複数の関数を決定するための複数の方法は、同一であってよいし、あるいは異なるものであってもよい。具体的には、必要に応じて調節が実行されてよく、本発明において限定はされない。
上記の複数の実施形態において提供される画像ノイズ除去方法は、端末が画像を撮る際に、画像に対して実行されるノイズ除去処理に適用されてよく、撮られた画像の品質およびユーザの経験を向上させることができる。
本発明の一実施形態は、画像ノイズ除去端末をさらに提供する。図8は、本発明により提供される端末の一実施形態を示す。この実施形態における端末は以下を含む。
画像の画像データを取得するように構成された画像取得ユニット800。
画像データの3つの成分である輝度成分y並びに色度成分uおよびvのうちの少なくとも1つの成分に対してウェーブレット分解を実行して、各成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数を取得するように構成された画像分解ユニット810。ここで、yは画像の輝度であり、uおよびvは画像の色度である。
各成分の低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得するように、並びに、各成分の高周波ウェーブレット係数および各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得するように構成された画像ノイズ除去処理ユニット820。および、
少なくとも1つのノイズ除去された成分が3つの成分である場合には、3つのノイズ除去された成分を組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得するように構成された、もしくは、少なくとも1つのノイズ除去された成分が1つまたは2つの成分である場合には、少なくとも1つのノイズ除去された成分を3つの成分のうちの他の1つまたは2つの成分と組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得するように構成されたノイズ除去画像取得ユニット830。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、端末は、各成分の高周波ウェーブレット係数に対してエッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行するように構成された画像高周波処理ユニット840をさらに含む。これは、各成分の高周波ウェーブレット係数に対して次式に従ってノイズ除去を実行することを含む。
y=αx+(1−α)h(x)、αはエッジ強度に関連するパラメータであり、h(x)はxについての縮退関数である。
各成分の高周波ウェーブレット係数および各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得するように構成された画像ノイズ除去処理ユニット820は、各成分のノイズ除去された高周波ウェーブレット係数および各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得するように具体的に構成される。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、画像分解ユニット810は、画像データの3つの成分である輝度成分y並びに色度成分uおよびvのうちの少なくとも1つの成分に対してnレベルウェーブレット分解を実行して、各成分のn個のレベルの高周波ウェーブレット係数およびn個のレベルの低周波ウェーブレット係数を取得するように具体的に構成される。ここで、n≧2且つnは整数である。また、
画像ノイズ除去処理ユニット820は、各成分に対して以下の処理を実行するように具体的に構成される。
A:n番目のレベルの低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、n番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得すること、並びに、n番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびn番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得すること。
B:i番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得すること。ここで、1≦i≦n−1であり、iは変数であり、iは整数であり、iの初期値はn−1である。および、
C:
i>1の場合、i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびi番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(i−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得し、i=i−1となるようにiに対して値を割り当て、段階Bへと戻ること。または、
i=1の場合、i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびi番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、ノイズ除去された成分を取得すること。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、端末は、各成分の高周波ウェーブレット係数に対してエッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行するように構成された画像高周波処理ユニット840をさらに含む。これは、各成分のn個のレベルの各レベルにおける高周波ウェーブレット係数に対し、次式に従ってノイズ除去を実行することを含む。
=α+(1−α)h(x)、j≧1且つjは整数。ここで、
はj番目の高周波ウェーブレット係数がノイズ除去された後に取得される値であり、xはj番目の高周波ウェーブレット係数の値であり、h(x)はxについての縮退関数であり、αはj番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度に対応するエッジ強度係数であり、0≦α≦1である。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、n番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびn番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得するように構成された画像ノイズ除去処理ユニット820は、n番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびn番目のレベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得するように具体的に構成される。また、
i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびi番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行するように構成された画像ノイズ除去処理ユニット820は、i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびi番目のレベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行するように具体的に構成される。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、再帰的ノイズ除去は、
少なくとも1つの方向における、k番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果=k番目の低周波ウェーブレット係数の値+f((k−1)番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果−k番目の低周波ウェーブレット係数の値)
を含む。ここで、k>1且つkは整数であり、y=f(x)はノイズ除去強度関数であり、xは、(k−1)番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果とk番目の低周波ウェーブレット係数との間の差分を示し、yはノイズ除去強度を示す。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、端末は、k番目の低周波ウェーブレット係数に対して画像ノイズ除去処理ユニット820が再帰的ノイズ除去を実行した後に、次式に従って、k番目の低周波ウェーブレット係数に対し詳細復元を実行するように構成された詳細復元ユニット821をさらに含む。
k番目の低周波ウェーブレット係数の詳細復元結果=k番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果+g(k番目の低周波ウェーブレット係数の値−k番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果)。ここで、y=g(x)は詳細保持強度関数であり、xは、k番目の低周波ウェーブレット係数の値とk番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果との間の差分を示し、yは詳細保持強度の値を示す。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度は、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素に対応する、3つの成分y、u、およびvのうちの少なくとも1つの成分に対応するエッジ強度を含む。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、少なくとも1つの成分に対応するエッジ強度は、その少なくとも1つの成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数に基づいたエッジ強度である。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、縮退関数はウェーブレット閾値関数であり、ハード閾値関数およびソフト閾値関数の少なくとも一方を含む。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、少なくとも1つの方向は、左から右へ、右から左へ、上から下へ、および下から上へ、のうちの少なくとも1つを含む。
本発明によって提供される端末の複数の実施形態における複数のユニットによって実行される複数の段階およびそれら複数の段階の具体的な内容については、上記した方法の複数の実施形態における関連する複数の部分を参照すればよく、詳細をここで再び提示はしない。
本発明の一実施形態は、画像ノイズ除去端末をさらに提供する。図9は、本発明により提供される端末の一実施形態を示す。この実施形態において端末は、メモリ、プロセッサ、および通信バスを含み、プロセッサは、通信バスを使用してメモリに接続される。さらに、端末は通信インターフェースをさらに含んでよく、端末と(別の端末またはアクセスポイントデバイスのような)別のデバイスとの間で、通信インターフェースを使用することにより通信接続が確立される。
端末によって取得された画像データを格納し、画像ノイズ除去方法を実施するための命令を格納するように構成された1または複数のメモリが存在してよい。ここで、画像データおよび命令は、同一のメモリに格納されてよいし、あるいは異なる複数のメモリに格納されてもよい。
1または複数のプロセッサが存在してよい。この1または複数のプロセッサが、1または複数のメモリ中に格納されている画像データおよび画像ノイズ除去方法を実施するための命令を呼び出す場合、以下の複数の段階が画像データに対して実行されてよい。
画像データの3つの成分である輝度成分y並びに色度成分uおよびvのうちの少なくとも1つの成分に対してウェーブレット分解を実行して、各成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数を取得する段階。
各成分の低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階。
各成分の高周波ウェーブレット係数および各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する段階。および、
少なくとも1つのノイズ除去された成分が3つの成分である場合には、3つのノイズ除去された成分を組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得する段階。または、
少なくとも1つのノイズ除去された成分が1つまたは2つの成分である場合には、少なくとも1つのノイズ除去された成分を3つの成分のうちの他の1つまたは2つの成分と組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得する段階。
1または複数のプロセッサが画像データおよび画像ノイズ除去方法を実施するための命令を呼び出す場合、1つのプロセッサが画像データおよび命令を呼び出してよい。または、画像データと命令とが、異なる複数のプロセッサによって個別に呼び出されてもよい。
本発明によって提供される端末の一実施形態においては、1または複数のメモリに格納されている画像データおよび画像ノイズ除去方法を実施するための命令をプロセッサが呼び出す場合、以下の複数の段階が画像データに対してさらに実行されてよい。各成分の高周波ウェーブレット係数に対し、エッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する段階。ここで、
各成分の高周波ウェーブレット係数に対してエッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する段階は、
各成分の高周波ウェーブレット係数に対して次式に従ってノイズ除去を実行する段階を含む。
y=αx+(1−α)h(x)、αはエッジ強度に関連するパラメータであり、h(x)はxについての縮退関数である。また、
プロセッサにより、各成分の高周波ウェーブレット係数および各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する段階は、具体的に、
各成分のノイズ除去された高周波ウェーブレット係数および各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する段階である。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、プロセッサにより、画像データの3つの成分である輝度成分y並びに色度成分uおよびvのうちの少なくとも1つの成分に対してウェーブレット分解を実行して各成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数を取得する段階は、
画像データの3つの成分である輝度成分y並びに色度成分uおよびvのうちの少なくとも1つの成分に対してnレベルウェーブレット分解を実行して、各成分のn個のレベルの高周波ウェーブレット係数およびn個のレベルの低周波ウェーブレット係数を取得する段階を含む。ここで、n≧2且つnは整数である。また、
各成分の低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階、並びに、各成分の高周波ウェーブレット係数および各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する段階は、
各成分に対して以下の処理を実行する段階を含む。
A:n番目のレベルの低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、n番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階、並びに、n番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびn番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階。
B:i番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階。ここで、1≦i≦n−1であり、iは変数であり、iは整数であり、iの初期値はn−1である。および、
C:
i>1の場合、i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびi番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(i−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得し、i=i−1となるようにiに対して値を割り当て、段階Bへと戻る段階。または、
i=1の場合、i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびi番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、ノイズ除去された成分を取得する段階。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、プロセッサにより、各成分の高周波ウェーブレット係数に対しエッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する段階は、
各成分のn個のレベルの各レベルにおける高周波ウェーブレット係数に対し、次式に従ってノイズ除去を実行する段階を含む。
=α+(1−α)h(x)、j≧1且つjは整数。ここで、
はj番目の高周波ウェーブレット係数がノイズ除去された後に取得される値であり、xはj番目の高周波ウェーブレット係数の値であり、h(x)はxについての縮退関数であり、αはj番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度に対応するエッジ強度係数であり、0≦α≦1である。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、プロセッサにより、n番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびn番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階は、具体的に、
n番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびn番目のレベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階である。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、プロセッサにより、i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびi番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行する段階は、具体的に、
i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数およびi番目のレベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行する段階である。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、再帰的ノイズ除去は、
少なくとも1つの方向における、k番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果=k番目の低周波ウェーブレット係数の値+f((k−1)番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果−k番目の低周波ウェーブレット係数の値)
を含む。ここで、k>1且つkは整数であり、y=f(x)はノイズ除去強度関数であり、xは、(k−1)番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果とk番目の低周波ウェーブレット係数との間の差分を示し、yはノイズ除去強度を示す。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、k番目の低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行した後に、プロセッサは、次式に従って、k番目の低周波ウェーブレット係数に対し詳細復元をさらに実行してよい。
k番目の低周波ウェーブレット係数の詳細復元結果=k番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果+g(k番目の低周波ウェーブレット係数の値−k番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果)。ここで、y=g(x)は詳細保持強度関数であり、xは、k番目の低周波ウェーブレット係数の値とk番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果との間の差分を示し、yは詳細保持強度の値を示す。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度は、j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素に対応する、3つの成分y、u、およびvのうちの少なくとも1つの成分に対応するエッジ強度を含む。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、少なくとも1つの成分に対応するエッジ強度は、その少なくとも1つの成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数に基づいたエッジ強度である。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、縮退関数はウェーブレット閾値関数であり、ハード閾値関数およびソフト閾値関数の少なくとも一方を含む。
本発明によって提供される端末の一実施形態において、少なくとも1つの方向は、左から右へ、右から左へ、上から下へ、および下から上へ、のうちの少なくとも1つを含む。
本発明によって提供される端末の複数の実施形態において、1または複数のメモリに格納される画像データおよび画像ノイズ除去方法を実施するための命令をプロセッサが呼び出す場合、画像データに対して実行され得る複数の段階およびこれら複数の段階の具体的な内容については、上記した方法の複数の実施形態における関連する複数の部分を参照すればよく、詳細をここで再び提示はしない。
本明細書においては、"含む"、"備える"、またはそれらの任意の他の変形した用語は、複数の要素の一群を含むプロセス、方法、物品、またはデバイスが、それら複数の要素を含むだけではなく、明白には挙げられていないその他複数の要素もまた含むように、もしくは、そのようなプロセス、方法、物品、またはデバイスにとって固有な複数の要素をさらに含むように、非排他的な包含に及ぶことが意図されていることに、さらに留意されるべきである。"…を含む"の前に置かれる要素は、それ以上の制限無く、この要素を含むプロセス、方法、物品、またはデバイスにおける、付加的な複数の同じ要素の存在を排除するものではない。
複数の実施形態における複数の方法の複数の段階のうちの全てまたはいくつかは、プログラムを命令する関連したハードウェアによって達成されてよいことを、当業者は理解するであろう。プログラムは、端末の可読記憶媒体中に格納されてよい。プログラムを実行した場合、上記した複数の段階の全てまたはいくつかが実行される。記憶媒体の複数の例は、FLASH、EEPROM、等である。上記の複数の実施形態における複数の方法はまた、画像処理用のチップを使用することによって実施されてもよい。
簡易で簡潔な説明を目的として、上記した複数の機能モジュールの分割が説明のための例として取り上げられていることが、当業者には明確に理解されるであろう。実際の適用において、上記した複数の機能は、必要に応じて異なる複数の機能モジュールに割り当てられ、実施されることができる。つまり装置の内部構造が、上述した複数の機能の全てまたはいくつかを実施すべく、異なる複数の機能モジュールに分割される。上記のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、上記した方法の複数の実施形態における対応する処理を参照すればよく、詳細をここで再び記載はしない。
本出願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されるシステム、装置、および方法は、他の複数の様式で実施されてよいことが理解されるべきである。例えば、説明された装置の実施形態は、単に例示的なものにすぎない。例えば、モジュールまたはユニットの分割は、単なる論理的な機能の分割であって、実際の実施においてはその他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素が別のシステム中に組み合わされてよい。または統合されてよい。もしくは、いくつか複数の特徴が無視されてよい。または実行されなくてよい。加えて、表示された、または議論された複数の相互の結合または複数の直接の結合または複数の通信接続は、いくつか複数のインターフェースを使用することにより実施されてよい。複数の装置間または複数のユニット間の複数の間接的な結合または複数の通信接続は、電子的な、機械的な、またはその他複数の形で実施されてよい。
複数の別個な部分として記載される複数のユニットは、物理的に別個のものであってもなくてもよい。また、複数のユニットとして表示される複数の部分は、複数の物理的なユニットであってもなくてもよく、1つの位置に位置されるものであってよいし、あるいは、複数のネットワークユニットに分布されてもよい。複数のユニットのうちのいくつかまたは全てが、複数の実施形態の複数の解決法の複数の目的を達成すべく、実際の必要性に従って選択されてよい。
加えて、本発明の複数の実施形態における複数の機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよい。または、これら複数のユニットのそれぞれが、物理的に単独で存在してよい。または、2またはそれより多くのユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアの形で実施されてよい。または、ソフトウェア機能ユニットの形で実施されてよい。
上記した複数の具体的な実施様式において、本発明の複数の目的、複数の技術的解決手段、および複数の利益が、詳細にさらに説明されている。異なる複数の実施形態が組み合わされてよいこと、および、上記の複数の説明は本発明の単なる複数の具体的な実施様式にすぎないが、本発明の保護範囲を限定することが意図されるものではないことが理解されるべきである。本発明の精神および原理から逸脱することなく成されるあらゆる組み合わせ、変更、等価な置換、改善、等は、本発明の保護範囲に含まれるべきである。
本発明の一実施形態に従った画像ノイズ除去方法における、1つの画像に対して−レベルウェーブレット分解を実行することの概略図である。
段階1:画像の色度成分uに対して3−レベルウェーブレット分解を実行して、第1レベルの低周波ウェーブレット係数LL1および第1レベルの高周波ウェーブレット係数HL1、LH1、およびHH1を取得する。図3を参照のこと;第2レベルの低周波ウェーブレット係数LL2および第2レベルの高周波ウェーブレット係数HL2、LH2、およびHH2を取得する。図4を参照のこと;並びに、第3レベルの低周波ウェーブレット係数LL3および第レベルの高周波ウェーブレット係数HL3、LH3、およびHH3を取得する。図5を参照のこと。
上記した複数の具体的な実施様式において、本発明の複数の目的、複数の技術的解決手段、および複数の利益が、詳細にさらに説明されている。異なる複数の実施形態が組み合わされてよいこと、および、上記の複数の説明は本発明の単なる複数の具体的な実施様式にすぎないが、本発明の保護範囲を限定することが意図されるものではないことが理解されるべきである。本発明の原理から逸脱することなく成されるあらゆる組み合わせ、変更、等価な置換、改善、等は、本発明の保護範囲に含まれるべきである。
(項目1)
画像の画像データを取得する段階と、
上記画像データの3つの成分である輝度成分y並びに色度成分uおよびvのうちの少なくとも1つの成分に対してウェーブレット分解を実行して、各成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数を取得する段階と、
各成分の上記低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階と、
各成分の上記高周波ウェーブレット係数および各成分の上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する段階と、
上記少なくとも1つのノイズ除去された成分が3つの成分である場合には、上記3つのノイズ除去された成分を組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得する段階、上記少なくとも1つのノイズ除去された成分が1つまたは2つの成分である場合には、上記少なくとも1つのノイズ除去された成分を上記3つの成分のうちの他の1つまたは2つの成分と組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得する段階と、
を有する画像ノイズ除去方法。
(項目2)
上記方法は、
各成分の上記高周波ウェーブレット係数に対し、エッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する段階をさらに有し、
各成分の上記高周波ウェーブレット係数に対してエッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する上記段階は、
各成分の上記高周波ウェーブレット係数に対して、次式、
y=αx+(1−α)h(x)、αはエッジ強度に関連するパラメータであり、h(x)はxについての縮退関数である、
に従ってノイズ除去を実行する段階を含み、
各成分の上記高周波ウェーブレット係数および各成分の上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する上記段階は、具体的に、
各成分のノイズ除去された高周波ウェーブレット係数および各成分の上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、上記少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する段階である、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記画像データの3つの成分である輝度成分y並びに色度成分uおよびvのうちの少なくとも1つの成分に対してウェーブレット分解を実行して各成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数を取得する上記段階は、
上記画像データの上記3つの成分である上記輝度成分y並びに上記色度成分uおよびvのうちの上記少なくとも1つの成分に対してnレベルウェーブレット分解を実行して、各成分のn個のレベルの高周波ウェーブレット係数およびn個のレベルの低周波ウェーブレット係数を取得し、n≧2且つnは整数である段階を含み、
各成分の上記低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する上記段階、並びに、各成分の上記高周波ウェーブレット係数および各成分の上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する上記段階は、
以下の処理、
A:n番目のレベルの低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、上記n番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階、並びに、上記n番目のレベルの上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記n番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階、
B:i番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、上記i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得し、1≦i≦n−1であり、iは変数であり、iは整数であり、iの初期値はn−1である段階、および、
C:
i>1の場合、上記i番目のレベルの上記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記i番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(i−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得し、i=i−1となるようにiに対して値を割り当て、段階Bへと戻る段階、
i=1の場合、上記i番目のレベルの上記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記i番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、ノイズ除去された成分を取得する段階、
を各成分に対して実行する段階を含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
上記方法は、各成分の上記高周波ウェーブレット係数に対し、エッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する段階をさらに有し、
各成分の上記高周波ウェーブレット係数に対しエッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する上記段階は、
各成分の上記n個のレベルの各レベルにおける高周波ウェーブレット係数に対し、次式、
=α +(1−α )h(x )、j≧1且つjは整数、
に従ってノイズ除去を実行する段階を含み、
はj番目の高周波ウェーブレット係数がノイズ除去された後に取得される値であり、x は上記j番目の高周波ウェーブレット係数の値であり、h(x )はx についての縮退関数であり、α は上記j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度に対応するエッジ強度係数であり、0≦α ≦1である、項目3に記載の方法。
(項目5)
上記n番目のレベルの上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記n番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して上記(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する上記段階は、具体的に、
上記n番目のレベルの上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記n番目のレベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、上記(n−1)番目のレベルの上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階であり、
上記i番目のレベルの上記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記i番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行する上記段階は、具体的に、
上記i番目のレベルの上記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記i番目のレベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行する段階である、項目4に記載の方法。
(項目6)
上記再帰的ノイズ除去は、
少なくとも1つの方向における、上記k番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果=上記k番目の低周波ウェーブレット係数の値+f(上記(k−1)番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果−上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記値)
を含み、k>1且つkは整数であり、y=f(x)はノイズ除去強度関数であり、xは、上記(k−1)番目の低周波ウェーブレット係数の上記ノイズ除去結果と上記k番目の低周波ウェーブレット係数との間の差分を示し、yはノイズ除去強度を示す、項目1から項目5のいずれか1項に記載の方法。
(項目7)
上記方法は、
上記k番目の低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去が実行された後に、次式、
上記k番目の低周波ウェーブレット係数の詳細復元結果=上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記ノイズ除去結果+g(上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記値−上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記ノイズ除去結果)
に従って、上記k番目の低周波ウェーブレット係数に対し詳細復元を実行する段階をさらに有し、
y=g(x)は詳細保持強度関数であり、xは、上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記値と上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記ノイズ除去結果との間の差分を示し、yは詳細保持強度の値を示す、項目6に記載の方法。
(項目8)
上記j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する上記画素の上記エッジ強度は、上記j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する上記画素に対応する、上記3つの成分y、u、およびvのうちの上記少なくとも1つの成分に対応するエッジ強度を含む、項目4または項目5に記載の方法。
(項目9)
上記少なくとも1つの成分に対応する上記エッジ強度は、上記少なくとも1つの成分の上記高周波ウェーブレット係数および上記低周波ウェーブレット係数に基づいたエッジ強度である、項目8に記載の方法。
(項目10)
上記縮退関数はウェーブレット閾値関数であり、ハード閾値関数およびソフト閾値関数の少なくとも一方を含む、項目2または項目4に記載の方法。
(項目11)
上記少なくとも1つの方向は、左から右へ、右から左へ、上から下へ、および下から上へ、のうちの少なくとも1つを含む、項目6に記載の方法。
(項目12)
画像ノイズ除去端末であって、上記端末は、
画像の画像データを取得するように構成された画像取得ユニットと、
上記画像データの3つの成分である輝度成分y並びに色度成分uおよびvのうちの少なくとも1つの成分に対してウェーブレット分解を実行して、各成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数を取得するように構成された画像分解ユニットと、
各成分の上記低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得するように、並びに、各成分の上記高周波ウェーブレット係数および各成分の上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得するように構成された画像ノイズ除去処理ユニットと、
上記少なくとも1つのノイズ除去された成分が3つの成分である場合には、上記3つのノイズ除去された成分を組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得するように構成され、上記少なくとも1つのノイズ除去された成分が1つまたは2つの成分である場合には、上記少なくとも1つのノイズ除去された成分を上記3つの成分のうちの他の1つまたは2つの成分と組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得するように構成されたノイズ除去画像取得ユニットと、
を備える、画像ノイズ除去端末。
(項目13)
上記端末は、各成分の上記高周波ウェーブレット係数に対して、次式、
y=αx+(1−α)h(x)、αはエッジ強度に関連するパラメータであり、h(x)はxについての縮退関数である、
に従ってノイズ除去を実行することを含む、各成分の上記高周波ウェーブレット係数に対してエッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行するように構成された画像高周波処理ユニットをさらに備え、
各成分の上記高周波ウェーブレット係数および各成分の上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得するように構成された上記画像ノイズ除去処理ユニットは、各成分のノイズ除去された高周波ウェーブレット係数および各成分の上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、上記少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得するように具体的に構成される、項目12に記載の端末。
(項目14)
上記画像分解ユニットは、上記画像データの上記3つの成分である上記輝度成分y並びに上記色度成分uおよびvのうちの上記少なくとも1つの成分に対してnレベルウェーブレット分解を実行して、各成分のn個のレベルの高周波ウェーブレット係数およびn個のレベルの低周波ウェーブレット係数を取得し、n≧2且つnは整数であるように具体的に構成され、
上記画像ノイズ除去処理ユニットは、以下の処理、
A:n番目のレベルの低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、上記n番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得すること、並びに、上記n番目のレベルの上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記n番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得すること、
B:i番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、上記i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得し、1≦i≦n−1であり、iは変数であり、iは整数であり、iの初期値はn−1であること、および、
C:
i>1の場合、上記i番目のレベルの上記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記i番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(i−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得し、i=i−1となるようにiに対して値を割り当て、段階Bへと戻ること、
i=1の場合、上記i番目のレベルの上記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記i番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、ノイズ除去された成分を取得すること、
を各成分に対して実行するよう具体的に構成される、項目12に記載の端末。
(項目15)
上記端末は、各成分の上記n個のレベルの各レベルにおける高周波ウェーブレット係数に対し、次式、
=α +(1−α )h(x )、j≧1且つjは整数、
に従ってノイズ除去を実行することを含む、各成分の上記高周波ウェーブレット係数に対してエッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行するように構成された画像高周波処理ユニットをさらに備え、
はj番目の高周波ウェーブレット係数がノイズ除去された後に取得される値であり、x は上記j番目の高周波ウェーブレット係数の値であり、h(x )はx についての縮退関数であり、α は上記j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度に対応するエッジ強度係数であり、0≦α ≦1である、項目14に記載の端末。
(項目16)
上記n番目のレベルの上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記n番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して上記(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得するように構成された上記画像ノイズ除去処理ユニットは、上記n番目のレベルの上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記n番目のレベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、上記(n−1)番目のレベルの上記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得するように具体的に構成され、
上記i番目のレベルの上記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記i番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行するように構成された上記画像ノイズ除去処理ユニットは、上記i番目のレベルの上記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および上記i番目のレベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行するように具体的に構成される、項目15に記載の端末。
(項目17)
上記再帰的ノイズ除去は、
少なくとも1つの方向における、上記k番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果=上記k番目の低周波ウェーブレット係数の値+f(上記(k−1)番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果−上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記値)
を含み、k>1且つkは整数であり、y=f(x)はノイズ除去強度関数であり、xは、上記(k−1)番目の低周波ウェーブレット係数の上記ノイズ除去結果と上記k番目の低周波ウェーブレット係数との間の差分を示し、yはノイズ除去強度を示す、項目12から項目16のいずれか1項に記載の端末。
(項目18)
上記端末は、
上記k番目の低周波ウェーブレット係数に対して上記画像ノイズ除去処理ユニットが再帰的ノイズ除去を実行した後に、次式、
上記k番目の低周波ウェーブレット係数の詳細復元結果=上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記ノイズ除去結果+g(上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記値−上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記ノイズ除去結果)
に従って、上記k番目の低周波ウェーブレット係数に対し詳細復元を実行するように構成された詳細復元ユニットをさらに備え、
y=g(x)は詳細保持強度関数であり、xは、上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記値と上記k番目の低周波ウェーブレット係数の上記ノイズ除去結果との間の差分を示し、yは詳細保持強度の値を示す、項目17に記載の端末。
(項目19)
上記j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する上記画素の上記エッジ強度は、上記j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する上記画素に対応する、上記3つの成分y、u、およびvのうちの上記少なくとも1つの成分に対応するエッジ強度を含む、項目15または項目16に記載の端末。
(項目20)
上記少なくとも1つの成分に対応する上記エッジ強度は、上記少なくとも1つの成分の上記高周波ウェーブレット係数および上記低周波ウェーブレット係数に基づいたエッジ強度である、項目19に記載の端末。
(項目21)
上記縮退関数はウェーブレット閾値関数であり、ハード閾値関数およびソフト閾値関数の少なくとも一方を含む、項目13または項目15に記載の端末。
(項目22)
上記少なくとも1つの方向は、左から右へ、右から左へ、上から下へ、および下から上へ、のうちの少なくとも1つを含む、項目17に記載の方法。

Claims (22)

  1. 画像の画像データを取得する段階と、
    前記画像データの3つの成分である輝度成分y並びに色度成分uおよびvのうちの少なくとも1つの成分に対してウェーブレット分解を実行して、各成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数を取得する段階と、
    各成分の前記低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階と、
    各成分の前記高周波ウェーブレット係数および各成分の前記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する段階と、
    前記少なくとも1つのノイズ除去された成分が3つの成分である場合には、前記3つのノイズ除去された成分を組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得する段階、前記少なくとも1つのノイズ除去された成分が1つまたは2つの成分である場合には、前記少なくとも1つのノイズ除去された成分を前記3つの成分のうちの他の1つまたは2つの成分と組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得する段階と、
    を有する画像ノイズ除去方法。
  2. 前記方法は、
    各成分の前記高周波ウェーブレット係数に対し、エッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する段階をさらに有し、
    各成分の前記高周波ウェーブレット係数に対してエッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する前記段階は、
    各成分の前記高周波ウェーブレット係数に対して、次式、
    y=αx+(1−α)h(x)、αはエッジ強度に関連するパラメータであり、h(x)はxについての縮退関数である、
    に従ってノイズ除去を実行する段階を含み、
    各成分の前記高周波ウェーブレット係数および各成分の前記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する前記段階は、具体的に、
    各成分のノイズ除去された高周波ウェーブレット係数および各成分の前記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、前記少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する段階である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記画像データの3つの成分である輝度成分y並びに色度成分uおよびvのうちの少なくとも1つの成分に対してウェーブレット分解を実行して各成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数を取得する前記段階は、
    前記画像データの前記3つの成分である前記輝度成分y並びに前記色度成分uおよびvのうちの前記少なくとも1つの成分に対してnレベルウェーブレット分解を実行して、各成分のn個のレベルの高周波ウェーブレット係数およびn個のレベルの低周波ウェーブレット係数を取得し、n≧2且つnは整数である段階を含み、
    各成分の前記低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する前記段階、並びに、各成分の前記高周波ウェーブレット係数および各成分の前記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得する前記段階は、
    以下の処理、
    A:n番目のレベルの低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、前記n番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階、並びに、前記n番目のレベルの前記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および前記n番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階、
    B:i番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、前記i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得し、1≦i≦n−1であり、iは変数であり、iは整数であり、iの初期値はn−1である段階、および、
    C:
    i>1の場合、前記i番目のレベルの前記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および前記i番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(i−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得し、i=i−1となるようにiに対して値を割り当て、段階Bへと戻る段階、
    i=1の場合、前記i番目のレベルの前記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および前記i番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、ノイズ除去された成分を取得する段階、
    を各成分に対して実行する段階を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記方法は、各成分の前記高周波ウェーブレット係数に対し、エッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する段階をさらに有し、
    各成分の前記高周波ウェーブレット係数に対しエッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行する前記段階は、
    各成分の前記n個のレベルの各レベルにおける高周波ウェーブレット係数に対し、次式、
    =α+(1−α)h(x)、j≧1且つjは整数、
    に従ってノイズ除去を実行する段階を含み、
    はj番目の高周波ウェーブレット係数がノイズ除去された後に取得される値であり、xは前記j番目の高周波ウェーブレット係数の値であり、h(x)はxについての縮退関数であり、αは前記j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度に対応するエッジ強度係数であり、0≦α≦1である、請求項3に記載の方法。
  5. 前記n番目のレベルの前記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および前記n番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して前記(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する前記段階は、具体的に、
    前記n番目のレベルの前記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および前記n番目のレベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、前記(n−1)番目のレベルの前記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得する段階であり、
    前記i番目のレベルの前記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および前記i番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行する前記段階は、具体的に、
    前記i番目のレベルの前記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および前記i番目のレベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行する段階である、請求項4に記載の方法。
  6. 前記再帰的ノイズ除去は、
    少なくとも1つの方向における、前記k番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果=前記k番目の低周波ウェーブレット係数の値+f(前記(k−1)番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果−前記k番目の低周波ウェーブレット係数の前記値)
    を含み、k>1且つkは整数であり、y=f(x)はノイズ除去強度関数であり、xは、前記(k−1)番目の低周波ウェーブレット係数の前記ノイズ除去結果と前記k番目の低周波ウェーブレット係数との間の差分を示し、yはノイズ除去強度を示す、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記方法は、
    前記k番目の低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去が実行された後に、次式、
    前記k番目の低周波ウェーブレット係数の詳細復元結果=前記k番目の低周波ウェーブレット係数の前記ノイズ除去結果+g(前記k番目の低周波ウェーブレット係数の前記値−前記k番目の低周波ウェーブレット係数の前記ノイズ除去結果)
    に従って、前記k番目の低周波ウェーブレット係数に対し詳細復元を実行する段階をさらに有し、
    y=g(x)は詳細保持強度関数であり、xは、前記k番目の低周波ウェーブレット係数の前記値と前記k番目の低周波ウェーブレット係数の前記ノイズ除去結果との間の差分を示し、yは詳細保持強度の値を示す、請求項6に記載の方法。
  8. 前記j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する前記画素の前記エッジ強度は、前記j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する前記画素に対応する、前記3つの成分y、u、およびvのうちの前記少なくとも1つの成分に対応するエッジ強度を含む、請求項4または請求項5に記載の方法。
  9. 前記少なくとも1つの成分に対応する前記エッジ強度は、前記少なくとも1つの成分の前記高周波ウェーブレット係数および前記低周波ウェーブレット係数に基づいたエッジ強度である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記縮退関数はウェーブレット閾値関数であり、ハード閾値関数およびソフト閾値関数の少なくとも一方を含む、請求項2または請求項4に記載の方法。
  11. 前記少なくとも1つの方向は、左から右へ、右から左へ、上から下へ、および下から上へ、のうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の方法。
  12. 画像ノイズ除去端末であって、前記端末は、
    画像の画像データを取得するように構成された画像取得ユニットと、
    前記画像データの3つの成分である輝度成分y並びに色度成分uおよびvのうちの少なくとも1つの成分に対してウェーブレット分解を実行して、各成分の高周波ウェーブレット係数および低周波ウェーブレット係数を取得するように構成された画像分解ユニットと、
    各成分の前記低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、各成分のノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得するように、並びに、各成分の前記高周波ウェーブレット係数および各成分の前記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得するように構成された画像ノイズ除去処理ユニットと、
    前記少なくとも1つのノイズ除去された成分が3つの成分である場合には、前記3つのノイズ除去された成分を組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得するように構成され、前記少なくとも1つのノイズ除去された成分が1つまたは2つの成分である場合には、前記少なくとも1つのノイズ除去された成分を前記3つの成分のうちの他の1つまたは2つの成分と組み合わせて、ノイズ除去された画像データを取得するように構成されたノイズ除去画像取得ユニットと、
    を備える、画像ノイズ除去端末。
  13. 前記端末は、各成分の前記高周波ウェーブレット係数に対して、次式、
    y=αx+(1−α)h(x)、αはエッジ強度に関連するパラメータであり、h(x)はxについての縮退関数である、
    に従ってノイズ除去を実行することを含む、各成分の前記高周波ウェーブレット係数に対してエッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行するように構成された画像高周波処理ユニットをさらに備え、
    各成分の前記高周波ウェーブレット係数および各成分の前記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得するように構成された前記画像ノイズ除去処理ユニットは、各成分のノイズ除去された高周波ウェーブレット係数および各成分の前記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、前記少なくとも1つのノイズ除去された成分を取得するように具体的に構成される、請求項12に記載の端末。
  14. 前記画像分解ユニットは、前記画像データの前記3つの成分である前記輝度成分y並びに前記色度成分uおよびvのうちの前記少なくとも1つの成分に対してnレベルウェーブレット分解を実行して、各成分のn個のレベルの高周波ウェーブレット係数およびn個のレベルの低周波ウェーブレット係数を取得し、n≧2且つnは整数であるように具体的に構成され、
    前記画像ノイズ除去処理ユニットは、以下の処理、
    A:n番目のレベルの低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、前記n番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得すること、並びに、前記n番目のレベルの前記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および前記n番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得すること、
    B:i番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数に対して再帰的ノイズ除去を実行して、前記i番目のレベルの2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得し、1≦i≦n−1であり、iは変数であり、iは整数であり、iの初期値はn−1であること、および、
    C:
    i>1の場合、前記i番目のレベルの前記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および前記i番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、(i−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得し、i=i−1となるようにiに対して値を割り当て、段階Bへと戻ること、
    i=1の場合、前記i番目のレベルの前記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および前記i番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、ノイズ除去された成分を取得すること、
    を各成分に対して実行するよう具体的に構成される、請求項12に記載の端末。
  15. 前記端末は、各成分の前記n個のレベルの各レベルにおける高周波ウェーブレット係数に対し、次式、
    =α+(1−α)h(x)、j≧1且つjは整数、
    に従ってノイズ除去を実行することを含む、各成分の前記高周波ウェーブレット係数に対してエッジ情報に基づき縮退関数ノイズ除去を実行するように構成された画像高周波処理ユニットをさらに備え、
    はj番目の高周波ウェーブレット係数がノイズ除去された後に取得される値であり、xは前記j番目の高周波ウェーブレット係数の値であり、h(x)はxについての縮退関数であり、αは前記j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する画素のエッジ強度に対応するエッジ強度係数であり、0≦α≦1である、請求項14に記載の端末。
  16. 前記n番目のレベルの前記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および前記n番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して前記(n−1)番目のレベルのノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得するように構成された前記画像ノイズ除去処理ユニットは、前記n番目のレベルの前記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および前記n番目のレベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行して、前記(n−1)番目のレベルの前記ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数を取得するように具体的に構成され、
    前記i番目のレベルの前記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および前記i番目のレベルの高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行するように構成された前記画像ノイズ除去処理ユニットは、前記i番目のレベルの前記2回ノイズ除去された低周波ウェーブレット係数および前記i番目のレベルのノイズ除去された高周波ウェーブレット係数に従ってウェーブレット再構成を実行するように具体的に構成される、請求項15に記載の端末。
  17. 前記再帰的ノイズ除去は、
    少なくとも1つの方向における、前記k番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果=前記k番目の低周波ウェーブレット係数の値+f(前記(k−1)番目の低周波ウェーブレット係数のノイズ除去結果−前記k番目の低周波ウェーブレット係数の前記値)
    を含み、k>1且つkは整数であり、y=f(x)はノイズ除去強度関数であり、xは、前記(k−1)番目の低周波ウェーブレット係数の前記ノイズ除去結果と前記k番目の低周波ウェーブレット係数との間の差分を示し、yはノイズ除去強度を示す、請求項12から請求項16のいずれか1項に記載の端末。
  18. 前記端末は、
    前記k番目の低周波ウェーブレット係数に対して前記画像ノイズ除去処理ユニットが再帰的ノイズ除去を実行した後に、次式、
    前記k番目の低周波ウェーブレット係数の詳細復元結果=前記k番目の低周波ウェーブレット係数の前記ノイズ除去結果+g(前記k番目の低周波ウェーブレット係数の前記値−前記k番目の低周波ウェーブレット係数の前記ノイズ除去結果)
    に従って、前記k番目の低周波ウェーブレット係数に対し詳細復元を実行するように構成された詳細復元ユニットをさらに備え、
    y=g(x)は詳細保持強度関数であり、xは、前記k番目の低周波ウェーブレット係数の前記値と前記k番目の低周波ウェーブレット係数の前記ノイズ除去結果との間の差分を示し、yは詳細保持強度の値を示す、請求項17に記載の端末。
  19. 前記j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する前記画素の前記エッジ強度は、前記j番目の高周波ウェーブレット係数に対応する前記画素に対応する、前記3つの成分y、u、およびvのうちの前記少なくとも1つの成分に対応するエッジ強度を含む、請求項15または請求項16に記載の端末。
  20. 前記少なくとも1つの成分に対応する前記エッジ強度は、前記少なくとも1つの成分の前記高周波ウェーブレット係数および前記低周波ウェーブレット係数に基づいたエッジ強度である、請求項19に記載の端末。
  21. 前記縮退関数はウェーブレット閾値関数であり、ハード閾値関数およびソフト閾値関数の少なくとも一方を含む、請求項13または請求項15に記載の端末。
  22. 前記少なくとも1つの方向は、左から右へ、右から左へ、上から下へ、および下から上へ、のうちの少なくとも1つを含む、請求項17に記載の方法。
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